提督(医師)と廃鎮守府第3話
リアルに忙しくて全く書く暇がありませんでした。遅いけど、あけおめ。
そう言えば、女子からはロリコンとまで言われてしまいました。
もう嫌だああああああああぁぁぁ。
....見てない方は第0話から見てねん。
目の前の建物らしきものを見て唖然とした。何かの見間違いかもしれない。
目を擦って見る。目の前の景色は変わ....らなかった。
提督「なに....これ?」
陸奥と長門はお互い顔を見合わせ、言いずらそうに答えた。
長門「...鎮守府だが」
提督「本当か?大淀、明石」
ボロい建物が鎮守府と認めたくなかった。
ましてや、軍事基地と言っても過言ではない鎮守府がだ。
どうせ冗談だろう。
.....。
....違うと言ってくれ...。
大淀「...」
明石「...」
この時全てを察した。
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鎮守府内
暁「新しい提督が来たわよ...」
電「髪の毛が真っ白なのです...怖いのです...」
山城「不幸だわ...」
加賀「....」
赤城「加賀さん...」
加賀「どうしたの。赤城さん」
赤城「いえ...なんでも..」
加賀「そう...」
加賀「....」
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鎮守府正面
提督「...まあ、中に入ろうじゃないか」
俺は明石、陸奥、長門と共に鎮守府に入った。
玄関には誰もいなかった。
中は意外としっかり作られていた。
大淀は大本営で仕事があるらしく、車で行ってしまった。
しかし長門と陸奥また緊張した顔をしている。
理由は直ぐに分かった。
提督「...少し離れすぎじゃないか?」
長門「そうは言っても、なかなか難しくてな」
長門はそう言って頭をポリポリ掻いた。
やはり前任の提督のことだろうか。
提督というものは彼女達からすると、近寄りがたい存在であるのは確からしい。
明石「まあまあ、早く行きましょう提督!私が案内しますから!」
すごく場違いなのが1人いるが気にしないでおこう。
....そうだな、案内は明石にさせるのがいいかもしれない。
さっき会ったばかりの提督(医師)を案内させるのは、あまりに酷だ。
提督「そうだな、明石に案内させるようにしよう。長門と陸奥は休んでろ。いいな?」
長門と陸奥はホッとした表情で、
長門「ああ、よろしくお願いする。明石頼んだぞ」
陸奥「休ませて貰うわね提督」
と礼を言った。
提督「ああそれと、案内が終わったら艦娘を全員集めといてくれ」
長門「分かった」
そう言って二人はどこかに行ってしまった。
提督「さて明石...いくか」
明石「はい!これがここのマップです。執務室はそこに載っているので」
明石はマップを手渡すと、
明石「やることがあるのでヾ('ω'⊂ )))Σ≡サラバ」
と、どこかに走って行ってしまった。
後で絞めとこ、そう思った。
...さて執務室は...意外遠いな。
突き当たり左だな。
暫く廊下を歩いていて気がついた。
提督「...静かだ」
おかしい、静かすぎる。
長門と陸奥の声も聞こえない。
さっきからあまり時間は経って居ないはずだが...。
そんなことを考えながら、突き当たりを左に曲がった。
すると、小さな影が腹部に直撃した。
その勢いで倒れて尻餅をついた。
提督「痛っ....」
???「あ....」
ぶつかってきたのは、茶色の髪で後ろに髪を束ねた少女だった。
???「ごめんなさい..!お願い殴らないで...」
少女は怯えて泣きだしそうな声で頭を下げた。
そしてガタガタと震えていた。
提督「おい」
???「は、はい..」
提督「とりあえず頭を上げろ、な?」
???「はい...」
少女は可憐な顔立ちをしていた。
だが、疲れているのか目にはクマがあった。
大本営はこんな小さな少女を戦いをさせるのか、と思うと怒りが湧いてきた。
そして、俺は少女に尋ねた。
提督「名前はなんと言う?」
少女は震えながら、
電「電....なのです...」
提督「そうか、電と言うのか。よろしくな」
出来るだけ優しい口調で言った。
見た限り、怖がっているからだ。
すると、電は微かな声で問いかけてきた。
電「...なぜ怒らないのです...?」
.....そうか。
電は理不尽なことで怒られていた。そして...暴行されていた。
前任の提督はクソ野郎だ、と確信が持てた。
怒りの感情がフツフツと湧き出てきたが、表に出さないようにしよう。
此処で怖がられたら、元も子もない。
提督「まあ、俺も前見てなかったしな。あ、そうそう怪我してないか?」
電「大丈夫なのです..」
提督「ん、良かった。それともう一ついいか?」
電「はいなのです...」
提督「....執務室どこ?」
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電「ここなのです..」
案内された場所は結構歩いた所にあった。
電はまだ微かに震えていた。
電は戻らせたほうがいいかもしれない。
提督「ありがとな、もう戻っていいぞ」
電「あ...あの!」
電が小さな声を振り絞って、こちらを見た。
何か訴えたいような顔をしていた。
電「その...えっと..」
たどたどしくも、何かを伝えたいようだ。
何を言いたいのかは直ぐに分かった。
提督「安心しろ。前の提督がどんなのだったかは知らないが、お前らを酷く扱ったりしない。これは約束しよう」
電「本当ですか...?電達を大切にしてくれますか...?」
電は今にも泣きだしそうな声だった。
提督「当たり前だ。なんせ、俺の自慢の艦娘だからな」
そう言うと、電の目から大粒の涙が溢れた。
涙を拭いながら、
電「嬉しいのです...そんなことを言われたのは初めてなのです..」
そう言って、また泣き始めた。
俺は電の頭を軽く撫で、泣き止むまで傍にいた。
....暫くして泣きやみ、小さく礼をして小走りで去っていった。
提督「..さて、これが執務室か..」
大きな扉に手をかけ、勢いよく開けた。
執務室は異常に綺麗だった。
テレビや、ソファなどが置いてあった。
そして、ピンクの髪の女性が執務室の机の引き出しの中をあさっていた。
.....明石だった。
明石はビックリしながら開けていた引き出しを勢いよく閉めて何かを取り出した。
明石「て..提督じゃないですか..よ..よく此処が分かりましたね..」
俺は無言で明石を見つめた。
明石「こ..怖いですよ..提督...あはは...」
見つめた。
明石「....」
見つめた。
明石「ごめんなさい」
提督「分かればよろしい。で、それはなんだ?」
そう言うと、明石は急に悲しい顔になった。
さっきまでの明るかった明石はそこにいなかった。
.....いつの間にか窓が開いていたらしい、蝉の鳴き声が聞こえてきた。
室内は暑い筈なのに、ひんやりとした空気になった。
そんな中、明石は重い口を開いて言った。
明石「....地下牢の鍵ですよ....艦娘を幽閉する為の...ね」
明石はそう言うと、涙を流した。
ロリコンニキ、更新待ってましたぜ。
続きも楽しみにしてます!