「提督になって欲しい?」 第一章
この話は特殊能力を持った提督と
艦娘達の物語です。
第一章になります!
主人公と艦娘の出会いの話になります!
多少のキャラ崩壊もあるかも...?
《第一章紅い髪の男》
第一話〈出会い〉
時は流れ2018年春。
豪華客船襲撃事件という惨劇から18年。
深海棲艦という存在により日本の漁獲量は激減。
その上対抗手段を持たない日本は領海をどんどん奪われていった。
政府がその事を隠すはずもなく
人々はいつ居場所を奪われるかもしれない恐怖に怯えていた。
事を重く見た政府は13年という年月をかけ深海棲艦を捉える事に成功し研究の結果深海棲艦に対抗出来るたったひとつの手段として"艦娘"が作られた。
艦娘の存在は瞬く間に世間に広がり日本人達に多くの希望を与えた。
そんな戦いの最中1人の艦娘が買い物に出掛けていた。
艦娘「はぁ...大本営から経費が落ちないってどうゆうことなのよ...」
艦娘「これじゃあ1ヶ月もしないうちにお金と食料が尽きちゃうわよ...」
艦娘「ん?...釣り人なんて珍しいわねこんなご時世に。」
艦娘「それに真っ赤な髪。とことん変ね。」
艦娘「一応注意でもしておきましょうか」
艦娘「おーい!そこの君!海の近くになんかいると危ないわよーー!特にここの海域は今危ないからきをつけなさーーい!」
男は手を挙げ(ありがとよー)とばかりに手を振っていた。
艦娘「もうっ」
キャーー
艦娘「ッ!?」
ダッダッダ
真っ赤な髪の男「んー」チラッ
~~~~~~~~~~~~~
ダッダッダ
艦娘「大丈夫!?ってイ級!?」
艦娘「なんでこんなところに?!それよりもあの女の人を助けなくちゃ!」
艦娘「艤装展開!!」カチッ
艦娘「...あれ?」
艦娘「あぁそうだったァァ買い物だからって艤装持ってきてないんだったぁぁぁ!」
イ級「グルルルゥゥ...」ガキン
艦娘「ヤバッッ!」
艦娘「(避けきれない...!)」
その時、艦娘の目の前が真っ暗になった。
赤髪「ふんッ!!」シュッバン!
イ級「グルラァ!」バシャーン
赤髪「あぁ?」キッ
イ級「」ササァー
赤髪「行ったみたいだね。大丈夫?お嬢さん。」
艦娘「ちょっと!あんた死にたいの!?」
赤髪「え」
艦娘「一番弱いとは言え深海棲艦に生身で向かって行くなんて!」
赤髪「それは君も同じじゃないか、それに君なんて殺されそうになってたじゃなイカ」ワッハッハ
艦娘「私は艦娘なの!あんたとは違うのよ!」
艦娘「まぁあんたも一般人ってわけじゃないと思うけど...」ボソッ
艦娘「それに艤装さえ持ってればあんなやつすぐにやっつけてたわ!」
艦娘「とにかくあんな真似はもう二度とやめて大人しく近くの鎮守府に連絡すること!いい??」
赤髪「は、はい」
艦娘「よし!じゃあ気をつけるのよ!一応助けてくれたことには礼を言っておくわ!」
赤髪「あ、あと聞きたいことが」
艦娘「なに?こう見えても忙しいのよ?私」フン
赤髪「艦娘っていうのも初めて見たけど」
赤髪「艦娘っていつもそんな可愛い妖精を連れてるの??」
艦娘「え?あ、あんた今なんて言ったの?」
赤髪「え?いや、艦娘って初めてみたって」
艦娘「その後よ!!」
赤髪「可愛い妖精?」
艦娘「視えてるの?」
赤髪「うん、」
艦娘「見つけた...!」ボソッ
赤髪「え?今なんて」
艦娘「あんた!名前は!!」
紅城「あ、紅城 翔だけど」ヒキギミ
叢雲「私は叢雲よ!突然だけどあんたにお願いがあるの!!」
紅城「お願い?」
叢雲「私の...いえ、私達の提督になって欲しいの!!!!!」
紅城「いやだ」
叢雲「なんでよ!」
紅城「そりゃ誰だってそうなるさ!」
叢雲「うぐっ...確かにそうだけどあなたしか居ないの!!」
紅城「なんでだよ、君たちの提督は居ないの?」
叢雲「私達の提督は...逃げたわ」
紅城「なんだって?」
叢雲「逃げたって言ったのよ。部下を置いてね。」
紅城「なんだ、襲われでもしたのか?」ワッハッハ
叢雲「ええ、敵にね。まぁもともと臆病でなんで提督になったかも分からないような人だっしとくに失望もしてないわ」
紅城「...そうか、でもおまいさんたちのていとくが逃げたのと俺は関係ないはずだけど?」
叢雲「そうね、でも私達は必要としてるの新しい提督を、私達と一緒に戦ってくれるひとを、ね。」
叢雲「あんたには素質があるの、司令官として私達の艦隊を指揮をとる素質が」
紅城「そっちの事情は分かったけど、素質ってなんで分かるの?」
叢雲「妖精よ」
紅城「その可愛らしい?」
叢雲「そうよ、この子達が見えること後艦娘を指揮する大前提なの」
妖精(カワイイナンテテレマスネ)
妖精(オマエイイヤツダナ)
妖精(イイコイイコシテヤロウ)
紅城「うわ、しゃべった、でもなんで見えることが前提なの?」
叢雲「そんなの私が知るわけないじゃない」
紅城「おい」
叢雲「とにかくあんたが必要なの!!」
紅城「いーやーだ!」
紅城「それに君、買い出しの途中だったんじゃないの?」
叢雲「そうだった!!とりあえず今日は帰るけど!明日もまた来るから!なってくれるまで来るから!」
紅城「俺がいなかったらどうするんだ?」
叢雲「待つわ!!」
紅城「そうか」
叢雲「ええ、それじゃあね!」
紅城「ふぅ...困ったな...」
紅城「食料...」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
第二話〈希望〉
三浦鎮守府内
叢雲「ただいま〜」
艦娘「あっ叢雲ちゃんおかえり〜!」
艦娘「遅かったね、何かあったの?」
叢雲「ただいま、吹雪、そういろいろあってね」
叢雲「カクカクシカジカで」
吹雪「本当に!?」
吹雪「明日私も行くよ!」
叢雲「ありがと、頼もしいわ」
〜次の日〜
紅城は今日も海辺で釣りをしていた...
紅城「ふぁ〜あ」
紅城「今日も釣れねぇ〜なぁ〜」
紅城「金もねぇし...いっそ...」
紅城「いやいや、もう海軍は入らないって決めたんだ」ブンブン
「ちょっと!」
紅城「ん?なんだ来たのか」
叢雲「なんだ来たのかじゃないわよ!」
紅城「言っただろ提督にはならないって」
吹雪「ど、どうも〜」オソルオソル
紅城「ん?君は?」
吹雪「はい!特型駆逐艦一番艦の吹雪です!」
叢雲「私の姉よ!」
紅城「そうか、どうも。」
吹雪「あの〜初対面で言うのもなんですが私からもお願いします!」
吹雪「あなたは私達の"希望"なんです!」
紅城「希望、ねぇ」ピクッ
紅城「そもそも俺にメリットは?」
紅城「命を晒してもいい、部下の全ての命を背負ってもいいと思えるほどのメリットはあるのか?」
叢雲「ぐぬぬ...」
叢雲「あんた!見たところ住むところがないみたいね!それに一文無し!」
叢雲「あんたが提督になれば住む場所も確保できるし、上から経費も落ちるからお金の問題もない。それどころか上から給料としてお金が入ってくるわ!」
叢雲「知ってる?提督の給料って一般人の4倍はくだらないらしいわよ?」
※本当かどうかは知りません
紅城「....かなりの好条件っ!」
吹雪「すごい叢雲ちゃんあとちょっとだよ!」
紅城「...だがまぁそれだけだ」
紅城「...それだけでは俺が海軍に行く理由にはならんな」
叢雲「ぐぬぬ...あとちょっとだったのに...」
女子高生「ほんとにね〜笑」
女子高生「やばいよね笑」
男大学生「今日何処行こっか?」
女子大生「○○君の家がいい〜♡」
紅城「...」ジー
叢雲「吹雪、いい事思いついたわ」
吹雪「え?」
叢雲「耳貸しなさい」
ゴニョゴニョ
吹雪「えぇ!?」
叢雲「いいからやるわよ!」
吹雪「う、うん?」
叢雲「ちょっと!!紅城!」
紅城「ん?うわ!」
ウデダキツキ
叢雲「ふふーん♪」
紅城「ななななにするんだよ!」カオマッカ
叢雲「(思った通りね)」
叢雲「さっき若い女の子やカップルを羨ましそうに見てたわよね!」ダキツキナガラ
紅城「」バレテルー
叢雲「知ってる?艦娘って全員女の子なの」
ダキツキナガラ
叢雲「それに、あんな子達とは比べ物にならないくらい美人や美少女ばっかりよ」ダキツキナガラ
紅城「なん...だと...?」
叢雲「あぁ残念ねあんたが提督になればハーレムだって作れただろうに」ダキツキナガラ
紅城「は、ハーレム」ゴクッ
叢雲「でも提督になる気がないなら大人しく帰るしかないわね...」ダキツキナガラ
紅城「提督になろう」キリッ
叢雲「(チョロいわ)」
吹雪「(チョロいね」
紅城「途中から声に出てるんだけど」
吹雪「あ、ご、ごめんなさい!」
叢雲「よし!これで安心ねこれからは司令官って呼ばせて貰うわ!」
吹雪「私は司令官って呼ばせてもらいますね!」
紅城「う、うん?」
叢雲「さっそく鎮守府まで案内するわ!」
紅城「(ハーレム)」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
第三話〈再会〉
その後艦娘に連れられ紅城翔は城ヶ島にある
三浦鎮守府にやって来ていた。
叢雲「ここよ!」
紅城「マジかよ...そんまんまじゃねぇか...」
吹雪「?司令官はここに来たことがあるんですか??」
紅城「あぁ随分と昔にね」
叢雲「へぇそうなのね。とりあえず中に案内するわ!」
鎮守府内廊下
紅城「(構造は変わんないが色々と新しくなっているな)」
吹雪「司令官はなんで毎日釣りをしていたんですか?住んでた所はどうしたんですか?」
紅城「あーいろいろあってね」
紅城「まぁ提督になった以上いつかは話す時が来るさ」
吹雪「そうですか!」
叢雲「着いたわここが執務室よ」
そこには執務室と言うの看板がかけられたドアがあった。
叢雲「この中に大淀って人が事務作業をしてるからその人に色々聞いてちょうだい事情は説明するわ!」
紅城「はいはい」
叢雲「それじゃあ。入るわよ、大淀!」ガチャ
大淀「だからノックをしなさいって...その方は?」
叢雲「紹介するわ!こいつは、紅城翔!新しい司令官よ!!」
大淀「はあああああ!?!?」バンッ
メガネをかけた黒髪の綺麗な女性は大きな声で
机をバンッと叩いた。
紅城「どうも〜」
大淀「ど、どうも。じゃなくて!叢雲説明しなさい!」
叢雲「はいはい、実は○○××で...」
大淀「事情は分かりました。しかし...」
紅城「大丈夫、引き受けたからには命燃え尽きるまで君たちと共に戦うと約束します」
紅城「(引き受けた決め手がハーレムのためなんて言えないけど)」
大淀「失礼ですが過去に軍に所属していたことは?」
紅城「まぁ3年ほど」
叢雲「えぇ!?」
大淀「なるほど」
吹雪「そうだったんですね!」
大淀「...分かりました。明日私と一緒に大本営に行きましょう」
大淀「その時に正式な手続きをしましょう」
紅城「ああよろしく頼む」ニコッ
大淀「(意外とイケメンね...)」
大淀「叢雲、吹雪今日はありがとう♪部屋に戻ってゆっくりしててね」
叢雲「ええ、分かったわ」
吹雪「了解です!」
ガチャ バタン
グゥゥゥゥゥ
紅城「スマン。もう5日も飯食ってないんだ」カオマッカ
大淀「大変じゃないですか!?よく生きてましたね!?」
紅城「俺もそう思うよ...」グゥゥゥ
大淀「すぐに何か食べるもの持ってきますね!!!」
数分後....
ガチャン
大淀「持ってきましたよ!!って」
紅城「」タオレマシタ
大淀「倒れてるじゃないですか!!!!!」
大淀「早く食べてください!」
紅城「モグモグ」
紅城「ウメェヨォ」ゴクッ
数分後...
紅城「マジ助かった死ぬかと思ったというより死んでたわあれは文字通り生き返ったわ」
大淀「ほんとですよ...」
大淀「とりあえず今日は提督の自室を使ってください執務室と繋がっているのでそこのドアの向こうが自室になります。」
紅城「あぁ、ありがとう」
大淀「それでは、私はこれで失礼します。また明日。」
紅城「あぁ、また明日。」
~~~~~~~~
時刻はゼロフタマルマル。
紅城翔は目覚めた。
紅城「ふぁ〜あ」
紅城「(変な時間に起きちゃったな)」
ガチャ
紅城「ん?」
艦娘「誰か...いるんですか?」
紅城「え?あぁ明日から配属になる予定の新しい提督、紅城翔だ。暗いな電気をつけよう。」カチッ
艦娘「そうだったんですね、初めまして。鳳翔型軽空母一番艦鳳翔です。」
鳳翔「よろしくお願いします♪」ニコッ
紅城「...母...さん...?」ポロポロ
鳳翔「え?」
紅城「母さん、でも、なんで、」ポロポロ
鳳翔「落ち着いてください!提督!」
紅城「提、督?あ、あぁそうだ...艦娘に...」
鳳翔「大丈夫ですか?落ち着きましたか?」
紅城「あぁ大分落ち着いた、見苦しいところを見せたね」
鳳翔「いえ、大丈夫ですよ」ニコッ
紅城「君があまりにも若い頃の母に似ててね」
鳳翔「そうだったんですか」
紅城「あぁでも君は君だ今後重ねるような真似はしないよ」
紅城「でもなんでこんな時間にここに?」
鳳翔「前提督がいなくなってから毎日掃除をしに来てるんです」
鳳翔「もしまた新しい提督が来た時に失礼ですから」
紅城「そうだったんだね」
紅城「君が掃除をしていてくれたおかげでぐっすり眠れそうだよ」ニコッ
紅城「それに夜ももう遅い、今日はもう寝た方がいいよ」
鳳翔「そうですね、ありがとうございます♪
おやすみなさい、提督♪」
紅城「あぁおやすみ」
.....
紅城「はぁ...やりにくいな...」
第一章 終了 第二章へ..
第一章でした!いかがだったでしょうか?
個人的には主人公のキャラが安定しないのが気になるところです。。。
今後こんな能力者を出して欲しい!という意見がありましたらぜひコメントお願いします!
なぜ城ヶ島に鎮守府が?と思った方。
理由は簡単です
僕が好きだから。
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