2019-04-02 17:03:16 更新

概要

一方通行、垣根帝督が幻想入りします。


前書き

一方「悪ィ遅れた」垣根「遅ぇぞモヤシ!」の人ですが、あれとは別の話になります。
基本的にはギャグ中心で、たまにシリアス、そしてラブコメ。とにかくその時の気分で書きたいと思います。
あと、独自設定や解釈が多数有ります。それに主は理科についてはまだまだなので、間違ってるかもしれません。


第一話、第一位、一方通行の幻想入り




一方「…ンあ…」


学園都市第一位の男は目を覚ます。どうやらいつのまにか意識を失っていたらしい。


一方「ここは…」


多少寝ぼけてはいるものの、「それ」が異物だということは認識する事が出来た。


一方「…なンだ?ここは」


360度見渡しても眼に入るのは木、木、木。自分の知ってる学園都市とは随分かけ離れた光景が目の前にはあった。


一方(…学園都市にこンなもンがあるはずねェ。テレポーターに飛ばされたか?イヤ、それすらも反射しちまうしその線は薄いかァ?)


一方(まずは情報収集からだなァ。空でも飛ンでみっかァ)


そう思い大気のベクトルを操作し、竜巻を背中に接続させようとした時、おおよそ人の発するものとは思えない叫び声を聞いた。


一方「あァ?」


一方「ッ…!」


一方「なンだと…!」


彼が驚くのも無理はない。自分のあらゆる知識、記憶を辿っても、目の前の生物が何であるかが分からなかったからだ。


そこに居たのは後に彼が知る、「幻想郷」と呼ばれる場所において、「妖怪」と呼ばれるものであった。


妖怪「ギィィィィィィィィィ!!」


状況はイマイチ飲み込めてない。しかし、目の前の生物が自分を「敵」と認識していることだけは分かった。


一方「イイねイイねェこの俺様に挑もうってかァ?」


そう言い彼は近づいて行く。対して目の前の生物は彼に突進を仕掛けて来た。


一方「効かねェよ。三下」


キィィィィィィィィィン


妖怪「!?」


妖怪「ギ、ギィィィィィィィィィァァァァァァァァアア!!」


一方「あァ?」


どうやら怒らせてしまったようだ。しかし、むしろ一方通行としては好都合だ。相手はもう冷静な判断が出来なくなっているのだから。


一方「次はこっちのターンってなァ!!」


そう言い彼は大気のベクトルを自分の右拳に集約する。絹旗最愛の「窒素装甲」と同じ要領だ。


一方「喰らいやがれェェェェェ!!」


ドゴォォォォォォォォォォン!!


凄まじい轟音を出しながら化け物諸共地面に叩きつける。砂塵が舞い上がるが風を発生させ霧散させる。化け物は絶命しており、見るも無残な様子だった。


一方「チッ、つまンねェな」


そう言い残し此処を立ち去ろうとした。人の居る場所が何処かにあるはず。そう思ってだ。しかし、


「そこの白いの!止まるんだぜ!」


一方「あァ?」


そこに居たのは魔女?のコスプレをしているかのような女だった。


一方「……」


魔理沙「お前か?さっきの揺れの原因は」


一方「……」


魔理沙「どうなんだぜ?」


一方「……あのォ」


魔理沙「?なんだぜ?」


一方「どちら様ですかァ?」


魔理沙「私か?私は霧雨魔理沙!魔法使いだ!」


その瞬間一方通行は理解する。


一方(あァ…コイツヤベェ奴か)


魔理沙「それで?私は名乗ったんだ。次はそっちの番じゃないのか?」


一方「いやァ、頭逝っちまってる奴に名前教えたくないンですけどォ」


魔理沙「失礼だな!?私はマトモなんだぜ!」


一方「イヤ、魔法使いなンて堂々と名乗ってる時点で…もう…」


魔理沙「…お前、外から来たのか」


ポン、と手を合わせる彼女であったが、目の前の真っ白な奴の様子がおかしい事に気付いた。震えているのだ。


魔理沙「ど、どうしたんだぜ!?」


体調でも悪いのか、そう思い声を掛けてみたが、返ってきた返事は予想外のものだった。


一方「ギャハハハハ!!その年その見た目になって魔法使いはねェだろ!!」ゲラゲラ


魔理沙「は…?」


何を言っているのかは分からなかったが、目の前の男が自分を馬鹿にしている事だけは理解する事が出来た。最初は別に何も思わなかったが、ここまで馬鹿にされると腹が立ってきた。元々彼女はそこまで寛容な性格ではないのだ。


魔理沙「コイツ…!」バシュッ


頭に血が昇りつい撃ってしまった。まあ、この程度では怪我はしないだろう。その程度にしか考えてなかった。しかし彼女は知らない。この人間が、向こうでなぜ「一方通行」と呼ばれていたのか。


一方「ヒャハハハハハ-アァ?」


光弾が飛んできたがいつも通り反射しようとした。が、その光弾に触れた途端、彼は疑問に思った。


一方(なンだこりゃ…)


一方(光と熱が基盤となってるのは分かる。だがこンなベクトル見た事ねェぞ?!)


魔理沙は撃った光弾が意外にも逸らされた事に少し驚いたが、別段気にしなかった。


一方「……オイ」


魔理沙「ん?」


一方「……なンだ今のは」


魔理沙「ただの光弾だけど?」


一方「……もォ一回撃ってみてくれ」


魔理沙「?それくらいなら…」


魔理沙「それっ!」


擊ち出された光弾は真っ直ぐ自分に飛んで来る。一方通行はそれに触れ、「解析」を始める。


一方(光と熱が基盤なのは分かった。だかなンだ?よくわからねェチカラ?みてェなもンが働いてやがる)


一方(だが今ので60%程度は分かった。未知のチカラは垣根の「未元物質」と同じだと考えりゃイイ)


腐っても第一位、その頭脳は量子コンピューターよりも遥かに優れている。


一方「オイ」


魔理沙「まだなんかあるのか?」


一方「俺ァ一方通行だ。此処はどこだ」


魔理沙「此処は幻想郷。忘れ去られた者達の住む場所だよ」


一方「此処にはお前みたいなのが沢山いンのか?」


魔理沙「人間、妖怪、幽霊に神様なんて者も居るぜ」


魔理沙「まあ、まずは博麗神社に行ってみないとな」


一方「……案内しろ」


一方通行は考える。あのチカラの全てを理解すれば、自分はもっと強くなれるのではないかと。それは彼にとって心踊る物だった。
















































第二話、第二位、垣根帝督の幻想入り






垣根「ああ?」


垣根帝督は目を覚ます。


垣根「…何処だよ此処」


垣根「さっきまで一緒にいたモヤシ野郎も居ねぇし」ポリポリ


モヤシ野郎とは一方通行のことだ。


垣根「しっかし見た事ねぇ景色だな。学園都市の外か?」


垣根「まあ、まずは情報収集だな」バサッ


そう言い彼は「メルヘン野郎」と言われる由来となった3対の翼を展開する。(ちなみにそあだ名を付けたのは一方通行だ。)その時だった。


「ギャァァァァァァァァァ!!」


人間には到底出せないような声。垣根はその声の主を探す。


垣根「……オイオイ、俺ぁ頭ん中までメルヘンになった覚えはねぇぞ」


そこに居たのは気色の悪い化け物だった。どうやら自分の事を狙っているらしい。


垣根「面白え、やろうってのか?化け物」


妖怪「ギャァァァァァァァァァ!!」


相手は鳥の様な羽を広げ襲って来る。しかし、


垣根「遅えよタコ」


轟!!


妖怪「ギ…?」ボトッ


垣根は容赦なく化け物の羽を切り落とす。


妖怪「ギャァァァァァァァァァ!!!!」


垣根「怒るなよ。たかが羽二つじゃねぇか」


垣根「あとうるさいから」


垣根としては「うるさい」というのが一番の理由だが、とりあえず黙らせればいいか、そう考え翼を振り下ろす。


妖怪「ギャィ!?」ドシュ


垣根は躊躇うことなく化け物を、文字通り「一刀両断」した。


垣根「チッ、見た目だけかよ」


垣根は周りを見渡す。垣根が翼を振り下ろした時の余波で半径60メートル位の木々は全て倒れてしまっている。


垣根(とりあえず人を探すか)


そう考え飛び立とうとしたが、


「待ちなさい」


そう声が掛けられ、飛び立つのを中断する。


垣根「ああ?誰だ」


霊夢「全く…随分派手に暴れたわね。おかげで大惨事よ」


垣根(なんだ?巫女?)


垣根「あ?誰だよテメェ」


霊夢「博麗の巫女。異変解決が仕事よ」


垣根(まさか…コイツ…!)


垣根(痛い奴か!)


垣根(可哀想に…友達…居ねぇんだな)ホロリ


霊夢(何か失礼な事考えられてる気がするわ)


垣根「うんうん、お嬢ちゃん、俺が友達になってやるからもうその痛い設定はよせ。な?」


霊夢「失礼ねっ!!設定じゃないわよ!!」


垣根「大丈夫、嬢ちゃん友達居なくて寂しかったんだな。でももう大丈夫だから」


霊夢「ムカつくわねアンタッ!!」


霊夢は割と本気でボコボコにしたくなってきた。この男、何をどう勘違いしているのか霊夢が痛い子だと思っている。殴ろうかな。うん殴ろう。


霊夢「ふんっ!」バシュ


垣根「危ねぇ-」


垣根「?!」


垣根(なんだ…こりゃ…)


垣根(見たことねぇぞ…こんなチカラ…)


垣根「……テメェ、何者だ」


霊夢「さっきから言ってるでしょ!博麗の巫女よ!」


垣根「違えよ。なんだ、今のは」


霊夢「何って…ただの光弾だけど」


垣根(面白え…このチカラを理解出来れば…)


垣根「お前、名前は?」


霊夢「何よ?急に」


垣根「いいからさっきと答えろよ」


霊夢「ムカつくわねぇ…。まあいいわ。私は博麗霊夢。見ての通り巫女さんよ」


霊夢「ところで貴方、外来人かしら?」


垣根「なんじゃそりゃ」


垣根「聞き忘れてたが…此処はどこだ」


博麗「幻想郷。忘れ去られた者達の住む場所よ」


垣根「つまり外来人ってのは此処の外から来た人間って訳か」


垣根「つか俺忘れられたの?」


霊夢「さあ?知らないわよそんなの」


霊夢「とにかく、うちの神社まで案内するからついて来て」


垣根「へいへい」




















一方通行と垣根帝督。そして幻想郷。この二つが交わる時、物語は始まる。














終わり









後書き

まず、主は東方はあまり詳しくはないです。しかし精一杯調べながら頑張りたいと思います。
あと、一方通行と垣根帝督には、新能力を与えたいと思います。と言っても、これはそんなに大した物ではないです。
与える能力は「自分から出るAIM拡散力場が多くなる程度の能力」です。
分かる人にはこの先、これがどう影響してくるかが分かると思います。
後どれくらい多くなるかと言いますと、一人で300人位になります。すいません人数は正直どうでも良いです。とにかく多いってことです。
OK? 「OK」
はいすいませんちゃんとやります。
ではでは人物紹介でも









一方通行 年齢16歳(このssのみ)
性別 男(このssのみ)

能力「ベクトル操作」「自分から出るAIM拡散力場が多くなる程度の能力」

垣根とは古い付き合いで、本人は否定するが、垣根とは大親友。二人で馬鹿やってジャッジメントのお世話になった事もあるとか





垣根帝督 年齢16歳(このssのみ)
性別 男

能力「未元物質」「自分から出るAIM拡散力場が多くなる程度の能力」

一方通行とは大親友。しかし喧嘩も多い。あだ名が多く、人によって呼ばれるあだ名が異なる。 例 「クソメルヘン」 「帝凍庫」 「ていとくん」などなど。本人曰く「知らない間に増えてた」だそうな









博麗霊夢 年齢15歳 (このssのみ)
性別 女

能力「空を飛べる程度の能力」「霊気を操る程度の能力」←(忘れた)

基本は働かないが、魔理沙がピンチになった時は助けてくれるツンデレちゃん。本人に言うとキレる。可愛い
ツンデレは正義。異論は認める














霧雨魔理沙 年齢15歳(このssのみ)
性別 女

能力「魔法を使う程度の能力」

影の努力家で、霊夢がなんでも出来てしまうため、親友として着いていけるように日々努力している。きのこ大好き。ちなみに主は苦手。
可愛い。以上










































新元号おめでとうございます 「令和」


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