第一位と第二位の幻想入り8
[chapter1:永遠亭へ ]
一方「永遠亭だァ?なンだそりゃ」
垣根「いやさ、前宴会してる時に永遠亭の奴?に話しかけられたんだよ」
御坂「ふうん。それで?」
垣根「なんだっけ…確か「お師匠様が会いたがってるので是非来てください」みたいな事言ってたな。確か」
霊夢「あら、永遠亭に行くの?」ヒョコ
一方「丁度良い。霊夢、永遠亭はどンな所なンだ?」
霊夢「まあ、一応病院ね。怪しさ満点だけど」
御坂「それ大丈夫なの?」
霊夢「腕だけは確かだからねぇ…人里の連中もお世話になってるし」
垣根「ま、百聞は一見にしかずだ。行ってみようぜ。永遠亭とやらに」
御坂「まあそうね。あれこれ推測するより会って判断するべきね」
霊夢「あ、私は行かないからね」
垣根「知ってるっつのそんな事」
一方「留守番頼むぞ」ガチャ
霊夢「はいはい。行ってらっしゃい」
〜迷いの竹林〜
垣根「迷いそうだなここ」
御坂「確かにね。迷わないでよ?」
一方「出来るだけな。保証は出来ねェ」
-イ
垣根「あ?何か聞こえなかったか?」
御坂「ちょっと、やめてよ」
オ-イ
一方「ン?ありゃァ…」
妹紅「おーい!お前達ー!」
垣根「妹紅か」
妹紅「何してるんだ?こんな所で」
垣根「永遠亭からお呼びがかかってな。今から向かうんだよ」
妹紅「永遠亭か…。ここは迷いやすいから私が道案内するよ」
一方「そりゃァありがてェ。頼む」
妹紅「じゃ、ついてきてくれ」
妹紅「もう少しだぞ」テクテク
垣根(…ん?ありゃあ落とし穴か?)
一方(垣根ェ)ヒソヒソ
垣根(お、気づいたか。どうする?)
一方(御坂を落としてみよォぜ)ククク
垣根(だよな。やっぱり考えることは同じか)ケケケ
垣根「おーい御坂、これなんだか分かるか?」
御坂「どれー?」
垣根「これこれ。近づいて見てみろ」
御坂「どれー?」スタスタ
御坂「へっ!?!?」ズボ
御坂「キャーーーーー!!!!」ドシン
一方(勝った…)
垣根(計画通り…)
妹紅「大丈夫か美琴!?」
垣根「生きてっかー?御坂」
御坂「……アンタ達、知っ て た わ ね?」
垣根「何の事だか」
御坂「嘘よ!!だってアンタ達二人はヒソヒソ何か話してたじゃない!!」
一方「オイオイ、それだけで俺らを犯人に仕立て上げンのかァ?」ニヤニヤ
垣根「物的証拠も無い上に不確定要素の多いその情報一つで俺らを犯人扱いすんのか?」ニヤニヤ
御坂「ぐぬ…!」ギリギリ
御坂「く…!で、でも絶対アンタ達知ってたわ!!私を誘導したじゃない!!」
垣根「証拠を出せよ証拠をー」
御坂「ぐぬぬ…!」
垣根「無いんだろ?無いんだな?」
一方「証拠不十分な為俺らは無罪」
垣根「素晴らしきかなジャパニーズ裁判」
一方「日本生まれに感謝だなァ」
御坂「もういいわ…なんか疲れた…」ハァ
妹紅「あ、あはは…」
妹紅「まあ、気をとりなおして出発しようか」
垣根「そうだな」
一方「ン」
御坂「そうね…」
妹紅「また落とし穴があるかもしれないから気をつけてくれよ?」
御坂「ええ…」
〜永遠亭〜
妹紅「着いたぞ」
垣根「結構小さいんだな」
御坂「もっと大きいのかと思ってたわ」
妹紅「おーい、永琳ー」
垣根(えーりん!えーりん!)
垣根(……え?今頭に浮かんだの何?)
鈴仙「あ!来てくれたんですね!」
垣根「オマエか。えーっと…」
鈴仙「鈴仙です!鈴仙・優曇華院・イナバ」
垣根「そうそれ。無駄に長ぇんだよ」
鈴仙「そんな事私に言われても…」
御坂(ウサ耳!?本物かしら…)
一方(なンだコイツ。コスプレ趣味かよ)
妹紅(あれ本物だぞ?)
一方(人の思考にツッコミ入れてンじゃねェよ)
鈴仙「ではお師匠様の所まで案内しますのでついてきてください」
垣根「おう」
鈴仙「お師匠ー、連れてきましたー」
???「いらっしゃい。三人共」
垣根「アンタが俺達を呼んだ奴で間違いねぇな?」
???「ええ。私は八意永琳。貴方達に興味があってね」
永琳「なんでも、吸血鬼姉妹や神様二人を下したらしいじゃない?だから一体どんな能力を使ったのかが気になってね」
御坂(何それ初耳)
永琳「強制はしないけど…よければ教えてくれない?」
垣根「だとよ一方通行」
一方「まァ、イインじゃねェの?それくらい」
永琳「あら、教えてくれるの?」
垣根「そういうこった。どっちの能力から聞きてぇ?」
永琳「じゃあ…えっと…」
垣根「そういえば自己紹介がまだだったな。俺は垣根帝督、このモヤシが一方通行、この茶髪が御坂美琴」
永琳「じゃあ垣根くんから」
垣根「まず素粒子って分かるか?」
永琳「ええ」
垣根「なら話は早ぇ。俺の能力は「この世に存在しない素粒子を生み出し行使する力」だ」
永琳「!!凄いわね…」
垣根「具体的には太陽光を回折して殺人光線に。その気になれば他人の能力のコピー、その他諸々だ」
永琳「恐ろしいわね…じゃあ次は貴女」
御坂「私?私はまあ…電気を操る感じかしら」
御坂「具体的には電気信号の掌握とか雷とか打ち出したり…電磁波使って高速振動する砂鉄の剣を作ったり…」
永琳「手数が多いわね…興味深いわ…」
永琳「最後に貴方」
一方「俺ァベクトル操作だなァ」
一方「M7クラスの暴風だったり高電離気体の生成、最近は時間だの運命だの曖昧なベクトルも操作出来るようになったンだっけ」
永琳「ああ、だから貴方白いのね。自然と紫外線だったりを反射してしまってるから」
一方「ほォ、分かンのか」
永琳「これでも医者だからね」
垣根「俺達の自己紹介は済んだし、次は永琳達の番だぜ」
永琳「そうね。全員呼んでくるから待っててね」
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永琳「揃ったわね」
輝夜「じゃあ私から」
輝夜「輝夜よ。蓬莱山輝夜。よろしくね」
永琳「改めて、八意永琳よ。よろしくね」
鈴仙「鈴仙です。鈴仙 優曇華院 イナバ」
てゐ「因幡てゐだよ。よろしくねー」
永琳「さて、お互いに自己紹介も済んだことだし」
永琳「お昼にしましょうか」
鈴仙「あ、じゃあ準備して来ますね」スク
垣根「手伝うぜ」スク
御坂「わ、私も!」アセアセ
一方「俺ァパス」
鈴仙「垣根さんって料理出来るんですか?」ジャ-
垣根「一人暮らしだったからな。そこそこ出来る」トントン
御坂「私は家庭科の授業でやったことがあるくらいかな」トントン
鈴仙「私も料理は得意なんですよ」トントン
垣根「オラ、余所見してっと…」
鈴仙「あいたっ!!」サク
垣根「ったく…言わんこっちゃない」
鈴仙「いたた…」
御坂「大丈夫?」
鈴仙「平気よこれくらい」
垣根「とにかく速く手ぇ洗え」
鈴仙「は、はい」ジャ-
垣根「おら、見してみろ」
鈴仙「大丈夫ですって」
垣根「いいからほら」グイ
鈴仙「きゃあ!?」
鈴仙(う、腕を…)カァ
垣根(未元物質を展開してっと…そんでもって傷口周辺をコーティングして…)
垣根(うし、オッケー)
鈴仙「あ、ありがとうございます…」
御坂「」ムス-
垣根「よし、続きだ続き」トントン
御坂(……別に羨ましくないもん)ムス-
鈴仙「……」トントン
鈴仙「よし、出来ました!」
垣根「おお、よく出来てんな」
垣根「偉いぞ鈴仙」ワシワシ
鈴仙「ふぇ!?」ナデナデ
御坂「」プク-
御坂「ね、ねぇ…」
垣根「あぁ?(鈴仙の髪サラッサラだな)」
御坂「えっと…」モジモジ
垣根「?なんだよ」
御坂「わ、私にもさ…」カミノケイジイジ
御坂「私にもゴニョゴニョ…」
垣根「???」
御坂「わ、私の頭を…」
垣根「あ?んだよ聞こえねぇぞ」
御坂「……もういい」
垣根「???」
御坂「……バカ」
鈴仙「あ、出来たみたいですよ」
垣根「じゃあ運ぶか」カチャカチャ
御坂「……はぁ」
御坂「……私だって頑張ったのに…」
御坂「……良いなぁ、あの子」
御坂「……私も褒めなさいよ…バカ」
垣根「出来たぞ」ガチャン
永琳「全員席に着いた?」
永琳「それじゃ、いただきます」
一同「いただきます」
永琳「あら、美味しい」
輝夜「ホントね。垣根と御坂って料理上手なのね」
垣根「そりゃどーも」
一方「まァいいンじゃねェの?」
垣根「テメェ食わせねぇぞコラ」
一方「やれるもンならやってみやがれ三下が」ハッ
垣根「よぉぉぉぉぉぉぉぉし戦争だ」ガタッ
御坂「ちょっと!やめなさいよもう!」
垣根「ちっ…命拾いしたなクソモヤシ」
一方「そりゃテメェだメルヘン野郎」
永琳「いつにも増して賑やかねぇ」
てゐ「私はこっちの方が良いけどね」
輝夜(うまうま)パクパク
垣根「そろそろ帰る」
永琳「あら、もう帰るの?」
御坂「あんまり長居しても悪いしね」
鈴仙「次はいつ会える?」
垣根「わからねぇが、暇だったら来てやるよ」
鈴仙「うん…」
一方「」ウトウト
御坂「ほら一方通行!いつまで寝てんの!」パシ
一方「ン……おォ」ネムネム
垣根「それじゃあな」
御坂「またね。ほら一方通行!いい加減起きなさい!」
一方「」ウトウト
永琳「またね」
鈴仙「じゃあね」
てゐ「ばいばーい」
輝夜「また来てね」
[chapter2:ちょっとした災難(番外編) ]
紫「第一回!ドキドキ☆バレンタインイベントを開催しまーす!」
ワ-ワ-
垣根「……何トチ狂ったこと言ったんだこのババア。イカれたか?」
一方「……呼び出されて何かと思えばなンだこのくだらねェイベント」
紫「ルールは簡単!ここにいる男の子二人のどちらかにチョコを渡せば勝ち!」
垣根「は?」
紫「制限時間は今日一日!範囲は幻想郷全体!
勝った人には一日自由に男の子を扱って良い券を与えまーす!!それではみんなー!準備はいいー!!!」
「「「「「おー!!!!!」」」」」
紫「じゃ、頑張ってね☆」
垣根「ぶん殴りたくなるような素敵な笑顔をありがとうよ。後で絶対殺すからな」
一方「逃げるぞ垣根ェ!!!」ビュ-ン!
垣根「ああ」ビュ-ン!
紫「ではよーい…」
紫「スタート!!!」パン
ドドドドドド
ドコイッタ-!! サガセ-!!
一方「……行ったか」
垣根「みたいだな…ったくめんどくせぇ…」
一方「これからどォすンだ?」
垣根「いかんせん人数が人数だ。あちこち転々とすんのは得策じゃねえな」
一方「だろォな。オマケに空飛ンでくる奴もいやがるしなァ」
垣根「どうすっかな…」
垣根一方(……待てよ?)
垣根(確か紫は男の子の内どちらかに渡せば勝ちって言ってたよな…)
一方(つまり…)
垣根一方(コイツを蹴落とせば助かるんじゃ…)
垣根「……」
一方「……」
ガシィ!
垣根「よ、よお一方通行、何で腕掴むんだよ」
一方「て、テメェこそ、なンで掴ンでンだよ」
垣根「お、俺はアレだ。テメェが怖いだろうなって思って仕方なく掴んでんだよ」
一方「お、俺もテメェがビビってそォだから掴ンでやってンだよ」
垣根「……」
一方「……」
垣根「テメェ!!裏切る気だろ!!」
一方「テメェこそ裏切るつもりだったンだな!!」
垣根「違いますぅー!!俺はただ掴んでただけですぅー!!!」
アッチカラコエガシタワヨ!!
一方「!ヤベェ!!」バッ
垣根「逃がすか!!!」カチャン
一方「テメェェェェェェェェェェェ!!!!!何してくれてンだァァァァァァァァ!!!」
一方「クソがァ!!壊れやがれェ!!!」ガンガン
垣根「ははは無駄無駄ァ!!!未元物質製の手錠がそう簡単に壊れる訳ねぇだろうがよぉ!!!!」
一方「マジで何してくれてンだテメェェェェェェェェェェェ!!!!!」
垣根「やったね一方通行君!!これで僕らは運命共同体だよ☆」
一方「テメェ後で殺すからなァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
「見つけたわよ!!!」
霊夢「ってアンタ達…そういう趣味だったの…?」
一方「断じて違ェ!!」
霊夢「まぁいいわ。取り敢えず受け取りなさい!!!」
垣根「逃げるぞ一方通行!!」グイ
一方「迎え撃つぞ垣根ェ!!」グイ
ピ-ン
垣根「うおっ!?」ヅル
一方「ぐァ!!」ドテ
垣根「テメェ!!何で迎え撃つんだよ!!逃げるのが正解だろうがこのセロリ!!!」
一方「ふざけンなテメェ!!一人の内に潰しておいた方が良いだろォが!!」
霊夢「受け取りなさぁぁぁぁい!!!」
垣根「!!捕まれ一方通行ぁ!!!」バサァ
一方「ぐォ!?」グイ
霊夢「あ!こら待ちなさい!!!」
バサバサ
一方「ぐはァ!?」ピ-ン
垣根「ぐぇっ!!」ピ-ン
一方「テメェ!!俺に合わせやがれェ!!」バキ
垣根「テメェこそ合わせやがれクソモヤシ!!」ドカ
ドカッバキ
垣根「な、なんとか後一時間…」ハァハァ
一方「ヤベェ…死ぬ…」ハァハァ
ミツケタ-!!!
垣根「!!なんだあの人数!!」
一方「逃げるぞ垣根ェ!!!」
垣根「ハッ!!珍しく同意見だ一方通行ァ!!」
フラン「逃がすかー!!!」
射命丸「逃がしませんよー!!!」
魔理沙「待つんだぜー!!!」
垣根「一方通行!!あと何秒だ!?」バサバサ
一方「後10秒だァ!!!」
霊夢「待ちなさーい!!!」
一方「9!!」
レミリア「ちょっと!!待ちなさいよ!!」
一方「8!!」
天子「こらー!!待てー!!!」
一方「7ァ!!」
フラン「待て待てー!!」
一方「6ゥ!!」
咲夜「待ちなさい!!」
一方「5ォ!!」
鈴仙「待てー!!」
一方「4!!」
魔理沙「待てー!!」
一方「3!!」
妹紅「止まれー!!」
一方「2ィ!!」
御坂「待ちなさいゴラァ!!」
一方「1ィ!!」
ピ-
垣根「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
一方「ヒャッホォォォォォォォォォォォォ!!!!」
霊夢「あーもう…負けた…」
フラン「うー…」
紫「おめでとお二人さん」パチパチ
垣根「あーくそ…疲れたぞこの野郎…」
紫「それで勝った二人にご褒美をあげる」
一方「あァ?」
紫「君達が選ぶ女の子とのデート券だぞ☆」
垣根「……は?」
一方「……」クルリ
女性組「」ランラン
垣根「……罰ゲームだろこれ…」
一方「……不幸だ」
終わり
だいぶ遅れてしまいました。それとこれから人物紹介は無しにさせていただきます。すいません。
理由は、只でさえ遅い更新が更に遅くなってしまうからです。本当に申し訳ございません。
早く次の、編来て