第一部三話
深海棲艦の深まる謎………
何故深海棲艦は海から這い上がって来るのか…?
何故深海棲艦は大戦時の米軍とダブるのか……?
まさかこんなに見られるとは思わなかった…
精々数十行くか行かないかだと思ったんですがね…
まさか一話二話がPVが100も行くし評価もされるとは…
\\\\ꐕ////イヤッフゥッ!
────鎮守府────
ピンポーーン
鎮守府正門前のチャイムが鳴る
提督「…軍の関係者さんかな?」
加賀「………どうやら違うようですね」
カーテンを開けながら加賀が言う
提督「どれどれ……なんじゃこりゃ…」
黒塗りのアルフォードやレックスが約十数台止まっていた
どうやら加賀が言っていたヤクザらしい
提督「…よし…早速出番だな…」コキッペキッ
指のマッサージをしながら提督は言った
丁度仕事が終わっているし、運動をしたかったのだろう
加賀「…お気をつけて」
提督「必ず帰ってくるよ」
───正門前───
ヤクザ1「ったく…あのメスガキ共…責任者が居ねぇからとか何とかゴチャゴチャ抜かしおって…軍だからって舐めとるんか…?」
ヤクザ2「さっさと人質とってクンロクかませばすぐやろ、その為にドスとハジキを持ってるんやで?」ジャコッ
女チンピラ「散弾銃持ってる奴が何言ってんのさ」ガンッガンッ
武闘派「血で真っ赤になったパイプ持ってる奴に言われてもなぁ…」チャキッ
ヤクザ3「喧しい、さっさとシゴト済ませるぞ」ザッザッザッ
提督「ここは民家も近い所…そんな物騒なドウグは仕舞いなさいな…」
ヤクザ一同「ッ!」バッ!
武闘派「この若僧いつの間に…ッ!」
ヤクザ1「あー…アンタ軍の人?」
提督「…駆け出しだけどな」
ヤクザ2「なら話が早い♪この施設の金持ってきてくんないかな?断ったら人質ね」グリグリ
提督(…銃口って押し付けられると痛てぇンだよなぁ…ホント)
提督「アンタらもう帰んなさい…良い子はお家に帰る時間だぞ」
女チンピラ「待てやコラ…誰がガキだとこの野郎…?」ピクッ
提督「…あー…君沸点低いタイプ?」クスッ
女チンピラ「ッ!」ブンッ!
提督「あ」ガンッ!
女だとしても容赦はしない
提督は不気味に狂気を帯びた微笑を浮かべて相槌を打ちながら
躊躇いの一点も無く女のミゾオチに蹴りを入れる
女チンピラ「ウ"ブ……」ドサッ
口を押さえて倒れ込むチンピラ
押さえて我慢するのも虚しく
血を吐き出し、頭から倒れていった…
女チンピラ「」ベチャッ
提督「そうだそうだ…その紋章…どっかで…」
バシュッ!メキャッ!ゴリッ!!ドボッ!
ヤクザ1「」ドサッ(大動脈切断)
ヤクザ2「」ドチャッ(頭蓋骨骨折)
ヤクザ3「」ビチャッ(頸髄脱臼)
武闘派「」ドサッ(ミゾオチ)
提督「確か…ナントカ興業だったよーな…」
武闘派「お…お前…」
提督「ん?」
武闘派「一体お前は…何なん…だ…ッ!?」
提督「………何のことは無い」
提督「ただの海軍軍人よ…」
提督「さて、お前だけは軽くやったから死体ぐらいは車で持ち帰れるだろ…アンタの親に言っとけ『軍にちょっかいを出したのが悪い』…ってな」
武闘派「ハ、ハイ…」
武闘派(鍛えてて良かった…クソ痛いけど…)ズキズキ
ブゥゥゥゥゥゥゥンッッ!!
加賀「………大丈夫?」
提督「…もう奴らが来る事は無いと思う…良かったな」
加賀「そう言うことじゃなくて…貴方は大丈夫なの?」
提督「前に言っただろ…『俺は死なない』ってな……」
提督(…皆…俺は俺のやり方でシマを護ってるぞ…)
────翌日────
臨時捕虜室
提督「………気分はどうかなヲ級君」
ヲ級「……………」
提督「………ちょっと教えて欲しい事があるんd────
ヲ級「黙秘スル」
提督「あらあら〜…食い気味はお兄さん悲しいなぁ~…」
<アラアラ~
提督「君ん所の基地の待機艦種や設備とか教えて欲しいんだけどなぁ…」(何だ今の…)
提督「………ダメ?」
ヲ級「ダメ」
提督「あっそう…じゃあ早速ゴウモン(仮)すっか…」
ヲ級「…ドンナ拷問ダロウト私ハ口ヲ割ランゾ…生憎身体ガ魚ニ似テテネ…痛感神経ガ少ナクテ痛覚ヲ余リ感ジナインダ」
提督「そうか…入れ」
長門「失礼する…」
提督「例のブツは…あるな、良し」
長門「……本当にソレをやるのか」
提督「長門」
長門「…………」
提督「コレは戦争だ…残念だが俺ら軍人が非情にならぬとこの国は終わる」
提督「大切な人と大切な場所が喰われちまう」
提督「……例え蔑まれようが蔑まれまいが…やらなくてはいけないのだ…」
長門「………確かにそうだが…」
長門「今から貴方がやるソレは、決して許されるモノでは無いだろうな……倫理的にも世論的にもな」ガチャッ
提督「………さァ…始めようか…」
ヲ級「…トコトン来イ…」
──────10分後──────
ヲ級「モ……ウ………無理………」ピクピク
提督「随分と弱音を吐くようになったなぁ?ヲ級さんよォッ!」ジュワァァァァッッ!
ヲ級「ヒゥッ!ヲ、ヲ願イダカラ…」
提督「ん~?何だ~?」ニヤニヤ
ジュワァァァァッッ
ヲ級「空腹ノ私ノ目ノ前デ焼肉ヲ食べルナッ!」
提督「………教えてくれたらあげるわ」
ヲ級「…………基地ニハ戦艦棲姫ガ居テ、ソノ護衛艦ニ巡洋艦三隻ト駆逐艦ガ四隻イル…」アッサリ
提督「ハイご褒美、あ〜ん」
ヲ級「…………ア〜…ン…」パク
提督「………美味いか?」
ヲ級「コレハ中々」モキュモキュ
提督(…チ級も同じ事を言ってたから正確な情報だな)
───────食堂──────
長門(全く…本当に恐ろしい人だ…)ガツガツ
↑一応大食いに定評のある艦娘
加賀「………ねぇ」
提督「ん?」カリカリ
加賀「どうしてあの深海棲艦に優しくするのかしら?一応捕虜よ?」
提督「日本軍の褒めどころは捕虜にも優しい事なんですよ〜…っと」カリカリカリ
長門(非情云々はどこいった)
加賀「………でも…部屋を作ってあげるのはちょっと…」
提督「どうせ着任数少なくて部屋がめっちゃ空いてるんだから…良いじゃないか部屋の一つや二つぐらい」
加賀「戦場で優しさは不要です、いつか痛い目を見ますよ」スタスタスタ
提督「………何を怒ってるんだ加賀は…」
青葉「………………加賀さん曰く…」
青葉「深海棲艦って、米軍のソレに似てるらしいんですよ」
提督「米軍?」
青葉「あ、米軍って言っても大戦時のヤツですよ?」
提督「ほほぅ…米軍のソレに似てるって…戦法とかか?」
青葉「あと行動パターンとかもですね、瓜二つらしいです」
提督「…ふむ………」
提督(…何故深海棲艦が大戦時のアメリカ海軍の戦法や行動パターンを知っているんだ…?)
深海棲艦の謎は深まるばかりである
コレを言っていたのはあの第一航空戦隊の加賀である……杞憂ではあるまい
…………嫌な予感がする
翌日
提督「………………」
憲兵「………………」
提督「…ウチに押しかけてくるとは何事ですかな…」
憲兵「いやね…佐世保鎮守府の艦娘艦隊司令官が死体で発見されてね、少し事情聴取を…」
提督「へぇ…」
提督(あのクズ野郎の事か……)
提督「…ブラック鎮守府の奴だったんですよね…確か…」
憲兵「あぁ、酷い話だ…散々好き勝手にやったツケが回ってきたんだろうな…」
憲兵「…それにしても…随分早くボロが出たな…」
提督「……………」
憲兵「何故…"ブラック鎮守府だった"事を知っている…?あの情報は軍警察庁憲兵科の者しか知らない筈だが?」
提督「………………」フゥ…
憲兵「…もうネタも上がってる、早めに吐いちまった方が楽になるぞ?」
提督「…俺が…殺った…」
憲兵「……良く言ったよ…」ジャラ
憲兵「勲章だ、受け取れ」
提督(嗚呼…皆…すまん、俺はムショに行ってるz────)
提督「…………え?」
憲兵「よくあの男を殺害してくれた、勲章モノだぞこれは」
提督「…イヤイヤイヤイヤ…え?俺ムショ行きじゃないの?」
憲兵「何を言ってるんだ…あの男は妖精とは意思疎通出来ない癖に権力にモノを言わせてゴリ押しで艦娘艦隊司令になったんだ…そんな奴と艦娘だったら艦娘の方が価値がある、よく我が国の"戦力"を助けてくれた」ポンポン
提督「……戦……力………」
憲兵「イヤ〜有難い、あんな使えない奴を消してくれt───」
提督「……貴様…俺の目の前で良くもまぁそんな事を…」
憲兵「え」
提督「勲章なんざ要らん…返す」
憲兵「いや…あの…」
提督「返す…と言ってるんだが…聞こえなかったか?」ギロッ
憲兵「い、いや…分かった…大本営に伝えておく…」ガチャッ…バタンッ
提督「………………」
提督「…日本を護ってくれる艦娘を唯の戦力…道具扱い…と…」
提督「…腐ってるわ…どいつもこいつも…」
──────翌日──────
提督「会合?」
響「うん、大本営から直接電話が来た」
提督「ほ〜…今後の戦法とか作戦とかをやるのかな?」
響「多分ね、取り敢えず準備をしようか」
提督「分かった」
───────大本営───────
高田元帥「それで次に、敵本拠地の──」
提督「……ふわぁぁぁ…ネム…」眠いけどメモメモ
高田元帥「…さて、坂下少佐」
提督「………はい?」
元帥「君の鎮守府を佐倉大将に譲って貰えないかな?」
恐ろしくサラッと言う
ヴェル「………え?」
提督「………サク…ラ…?」
寝惚けながらも辺りを見渡すと、異様に此方の顔を覗き込む男が向かいの席に座っていた
佐倉大将「……………」ジッ
提督「………元帥さん…アンタ今…なんつった…?」
下野中佐「おいッ!坂下ッ!元帥殿の御前であるぞッ!」
斜め後ろの中佐が吠える
提督「喧しいわボケッ!てめぇには話してねぇだろうがッ!今は元帥さんに聞いてるんだよッ!」クワッ
下野中佐「ヒェ…」
高田元帥「…佐倉大将に横須賀鎮守府の艦娘艦隊司令権を譲って欲しい…と言ったんだ、代わりにそれなりの金と地位を……」
ヴェル「………司令官、私たちの事は良いんだ、自分のことを…第一に考えて…?」
提督「……地位も金も要らん」
提督「元帥さんよッ!俺の答えは『断る』だッ!」
瞬時に周りがざわつき始めた
当たり前だろう、海軍元帥にとても美味しい交換条件を頂いたのに、ソレを捨てたのだ
「要らん」「断る」…と声高々に
提督「俺は仲間から離れたくは無い…決めたんだ!俺はアイツらと前線で一緒に戦って!戦争を終わらせるとなッ!」
原日少将「元帥殿ッ!コイツはもう強制的に左遷で良いでしょうッ!」
高田元帥「待て………」
高田元帥「面白い事を云うな、坂下少佐…気に入った…良いだろうッ!坂下少佐は現状維持だッ!異論のある奴は!?」
シーーーーーーン………
高田元帥「はい終了ッ!解散ッ!解散ッ!」
提督(取り敢えず元帥には気に入られた…らしい)
提督(あとは結果を残そう…人類側にデカく貢献するんだ…そうすりゃ俺の罪滅ぼしは終了したも同然よ……)
ちなみにこの物語は第一部と書いてありますが、同時進行で『第二部』『第三部』も書いております
多分一部の途中でも出します
つまらん
このコメントは削除されました
仲間思いのいいヤクザさんだ(*´ω`*)