2019-06-25 21:37:39 更新

概要

艦これ×ヒロアカのコラボSSです
続きを読みたいって方がいたので書いて見ました!
暖かい目で見てください!


前書き

大分時間が空いてしまいました
すいません

それではご覧ください!


オールマイト「さて……これで最後かな」ヒョイ



怪我人を入渠ドックにいれる



明石「お疲れ様です」



オールマイト「明石くんか、どうだい?治療が終わった子達は?」



明石「はい、皆さん気持ち良く寝ています。今まで痛くて眠れない子達ばかりだったので……」



オールマイト「それは良かった…」ホッ



明石「…本当にあなたが来てくれて良かった……。ありがとうございます!」ペコリ



少女は深く頭を下げる



オールマイト「おいおい、今日で何回目だい?明石くんの感謝は充分伝わったからさ!ね?」アタフタ



明石「ですが…」




オールマイト「ほら顔を上げて、まだやる事はいっぱいあるんだ」



明石「そうですね…」



顔を上げてこちらを見る



明石「いつかこの恩は返します!」ニコ



オールマイト「ああ、その気持ちだけで充分だ!」ニッ



グー



オールマイト「おっと…すまない」



オールマイト(そういえばここに来てから何も食べてなかったからな)



明石「ふふっ、良かったらご飯作って来ましょうか?」




オールマイト「おぉー、そいつは助かる!頼めるかい?」




明石「任せてください!」



すると明石は入渠ドックを後にした



オールマイト「……私も少し彼女達の様子を見に行くとするか」スタスタ




オールマイト「っとその前に」



【個性】を解く



オールマイト(いつまでも使える訳じゃないからな…。ならべく節約せねば…)スタスタ




医務室 入口前




オールマイト「どれどれ…」ガラガラ




スースースー



オールマイト(みんな気持ち良く寝ているな良かった良かった)



???「……誰?」



後ろから声がして振り返る




オールマイト「!? 君は!」




???「……」



少女は人差し指を立て口に持って来て

《みんなが起きるから静かにして》

と合図する




オールマイト「!」ササッ



少女に言われて自分が先ほど大きな声を出していた事に気づき口をおさえて彼女に頷く




そして少女は

《着いて来て》

と合図を出す



???「……」スタスタ




オールマイト「……」スタスタ





中庭



???「…ここだったら【音】を出してもみんな起きないわ」




オールマイト「先ほどはすまなかった」




???「……別に気にしてない」




オールマイト「そうか……私は…「知ってる」



???「あの時眼が見えない私を助けてくれた人でしょ?声で分かったわ……。」




オールマイト「そうか…もう眼は見えるのかい?」



???「…あんたのおかげでね」




オールマイト「それは何よりだ」ニッ



???「所で質問があるんだけど…」



声のトーンが少し下がる




???「なんで助けたの?」




鋭い視線が彼を襲う




オールマイト「そ、それは「私は死にたかった」



オールマイト「!!??」



???「私は…こんな苦しい思いをするなら死んで楽になりたかったなのに…なのに!あんたわ!!あんた達【大人】は!まだ!私達を苦しめるのか!!!」



そう言うと砲台を展開して銃口を彼に向けた



オールマイト「違う!私は「だまれ!!」」



???「だまれ!だまれ!だまれぇぇぇぇ!!」



少女は引き金を引いた









はずだった




突如少女の横からなに者かが体当たりをして妨害された


オールマイト「明石くん!」



明石「満潮ちゃん!!落ち着いて!」



満潮「明石さん!?何で!?こいつの味方をするの?こいつらは!こいつら【大人】がしてきたのを覚えてるでしょ?」



明石「ええ!知ってるわ!けど彼は私達を助けてくれたわ!」



満潮「それだけでこいつを信じるわけ?油断させて私達をまた苦しめるかもしれないのよ!!」



明石「そんなことしません!」



満潮「その根拠は!?」



明石「それは…」




その時だった





ウーウーウー!



オールマイト「な、なんだこの音は」



明石「敵襲警報!!なんでこんな時に…」



満潮「っち!」ダッ



明石「満潮ちゃん!?」



オールマイト「明石くん!君は寝ている彼女達の避難を!私は満潮くんを追う!」




明石「……お願いします!」




オールマイト「ああ!」タッタッタ







工厰



オールマイト「ここか…」



中に入るとすぐに満潮を見つけた


オールマイト「満潮くん!早くここから離れて避難をするんだ!」



満潮「……」



オールマイト「満潮くん!」



満潮「……」ダッ



オールマイト「行ってはダメだ!満潮くん!」



その気持ちは届かず、満潮は海に出てしまった




オールマイト「くそ!」ダン!



彼は拳を地面に叩きつける



オールマイト(確かに私は【個性】を取り戻したが!海に浮くことはできない…)



オールマイト(どうすれば…何か…何か方法は)キョロキョロ



オールマイト「!!これだ!」クワ!









鎮守府  近海



ドーンドーン




満潮「くっ!まだ!まだよ!」ドン



リ級「シズメ!」



満潮「しまっ!」




ドーン!!!



満潮(な、なんとか凌いだけど…)



ブラーン



満潮(両腕がやられたわ…感覚がない……)



リ級「……」ニヤニヤ



ドンドン



満潮「ぐっ!」




満潮(完全に弄ばれてるわね…)



満潮(いっそのこと早く殺してくれないかしら…)




満潮をそっと目を閉じた












私には姉と妹を含めて5人いる



しっかり者の姉


いつも元気な姉


いじることが好きな妹


仕草が1つ1つかわいい妹


そして私だ




最初は楽しかった

毎日毎日が幸せだった

まだ会っていない妹達ともいつかは会って話したいそう思っていた




だけどそんな夢な時間は終わった



提督が来たからだ

遠征から帰ってきたらまた遠征は当たり前

結果がでなかったら暴力も当たり前

食事を抜かれるのも当たり前



そんな毎日が続いて



しっかり者の姉も


いつも元気な姉も


いじることが好きな妹も


仕草が1つ1つかわいい妹も




見る面影はなくなった



痩せ細り、目には生気はない






けど私は諦めなかった

大好きな姉が妹がまた笑顔になれるように

またあの日を夢見て!







でもダメだった

いつの間にか諦めていた

私が頑張った所で今の現状は変わらない

どうすることもできない

なぜこんなことになったのか…



【ただ】私達は楽しく過ごしたいだけなのに



【ただ】いつか出会える妹と会いたいだけなのに


【ただ】普通の暮らしがしたいだけなのに




それもこれもすべてあいつら【大人】が悪いんだ

憎い



にくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくいにくい

にくいにくいにくいにくいにくいにくいにくい



憎い!!!!

大好き姉をこんな風にしたあいつらが憎い



ふとまた目を開けるとリ級は私の目の前まで来ていた

周りを見渡すと囲まれていた



満潮(もうこれだけ時間を稼げば充分でしょ…もう疲れたわ……だから…)



リ級「イヒ!」ニヤ



リ級が銃口を向ける




ガコン




装填した弾の音



満潮(……早く殺して)




また目を閉じた

すると走馬灯のようにいろんな思い出を頭の中に駆けめぐった



満潮(これが走馬灯ってやつなのね…本当にあるのね……)


と呆れ死ぬのを待ってた

早く終わらせてくれと願った

けどその走馬灯が最後に見せたのは






姉妹の笑顔だった






満潮(なんで…)



満潮(なんで今さらそんなもん見せんのよ…)



また目を開ける

リ級はもう少しで引き金を引こうとしていた



さっきまでは生きることを諦めていた

早く死んで楽になりたかった

それなのに…

それなのにだ……







満潮「た…す……て」






また生きたいと思ってしまった





???「……大丈夫!」




バキ!!





???「私が……来た!!」



私の前にいたリ級が吹き飛ばされ、そこに立っていたのは私がさっき殺そうとした【大人】









・・・・

だと思う







なぜこんな言い方をするかと言うと

さっき見た時と体格が全然違うからだ






オールマイト【マッスルフォーム】





満潮「ど……し…て」



どうにか声を絞り出す




オールマイト「言ったじゃないか…【たすけて】と!」ニッ




満潮「私は……あん…たを殺そう…と…した……のよ…」




オールマイト「だからと言って泣いてる君を放っておけるほど私は腐っていないよ」



満潮「泣い……て…る?私……が?」




オールマイト「ああ…ここがね」トン




彼は自身の胸に手をおく




オールマイト「っと!その前にここをどうにかしなければな!」





と言って私に背中を向け深海棲艦と対峙する

深海棲艦は警戒して攻撃をしてこない



オールマイト「おいおい!さっきまでの威勢はどうしたんだ?」




無理もないあのリ級を1発でねじ伏せる相手を警戒しない方がおかしい




オールマイト「君達が来ないのなら…」ググググ




彼は助走を溜める態勢を取る




オールマイト「こちらから行かせてもらおう!

」ダッ!





私は目の前の光景を見て言葉を失った

だって今まで苦戦していた深海棲艦が物凄いスピードでやられていくのだから

また1つ…

また1つと…

私達のように砲撃があるわけでも…

雷撃があるわけでもない…




彼は己の拳1つで深海棲艦と渡り合えている

一体何物だと疑問を感じていると彼は既に最後の1隻を倒し終えていた




オールマイト「ふー!これで最後か!やれやれ」




満潮「あん…たその艤装…」



今更ながら気づいた

彼の足元に着けている艤装に



オールマイト「ん?ああこれかい?工厰の中にあってね!それをお借りした」



オールマイト「おっと!いろいろ聞きたいことはあるかもしれないが…」



満潮「何を!きゃ!」



彼は満潮を抱えてこう言った




オールマイト「さて戻りますか」




工厰



明石「オールマイトさん!満潮ちゃん!」




着くやいなや明石は心配そうに駆け寄ってきた




オールマイト「私は大丈夫だ!それより満潮くんを!」




明石「分かりました!満潮ちゃん捕まって!」



明石はすぐ様入渠に連れていった



入渠ドック   入口付近




明石「ふー、とりあえずは一安心ですね」




オールマイト「明石くんありがとう!」



明石「そんな…私は対したことなんて……」



オールマイト「何をいう、君が避難させてくれたおかげで最小限の被害で済んだのだ!……今回は助かったよ!」




改めて頭を下げる



明石「な、なんか照れますね」エヘヘ




ガラガラ

入渠ドックの入口から音がし、振り向く二人

そこにいたのは




満潮「……」




明石「満潮ちゃん!まだ出るには早いわ!」




満潮は無言のまま彼に近付く

明石は先ほどのこともあり、満潮を止めようとするが

彼が手で制止させる




明石「オールマイトさん!?」



オールマイト「大丈夫だよ!」ニッ




そして満潮は彼の前に立った

だが俯いてる為感情が読めない



オールマイト「満潮くん怪我の方は大丈夫かい?」



満潮「……言ったわよね?私は死にたいって…私は疲れたの…」





少女は俯いたまま

ポツリ、ポツリと

自分達がどのように傷ついたのか話した

そして彼は相槌をいれながら聞いた

すべて話終わると彼は



オールマイト「思った通りだ…」ニッ



満潮「えっ?」



オールマイト「満潮くんは優しいんだね」



突然のことに少女は理解出来なかった




満潮「私が……優しい?」




オールマイト「ああ!君は傷ついた姉を…妹を…元気付けようとした!満潮くんも同じ境遇にあってるのに対してだ!!それに…皆を起こさないようにわざわざ移動して皆を守ろうと私を殺そうとしただろう?そしてさっきの襲撃も皆を避難させる時間を稼いでまで戦った!死にたいなら抵抗しないで死ねばいいのだから…」




満潮「そ、それは「何よりも…」



オールマイト「私は…そんな優しい満潮くんに死んでほしくなかったのだよ」



初めて言われた

死んでほしくないなんて…

その言葉に今まで堪えていた感情が込みあげてくる

騙されるな…



満潮「…本人が死にたいって言ってるのに?」




オールマイト「……死にたいなら…【たすけて】なんて言わないさ」



満潮「……っ!」



すると彼は片膝をつき満潮の目をじっと見る



オールマイト「満潮くん…質問だ……、満潮くんは生きたいかい?」



満潮「わ、私は……」



言うんだ

死にたい!って

死んで楽になりたい!って

もうあんな思いはしたくない!って








満潮「わた……し…は」








言うんだ

だった4文字を口にすればいいだけじゃないか

【死にたい】と

今まで言ってきたのになぜ躊躇う?

さあ

言うんだ

さあ

さあ

さあ!

言うんだ!














満潮「【いぎだい】!!!いぎて幸せになりだい!!!」



いつの間にか泣いていた

彼は笑い満潮をそっと優しく抱きしめながら頭を撫でる



オールマイト「よく言ってくれた…」



本当はどっかで思っていたのかもしれない

誰かに死んでほしくないなんて

言って構ってくれる人が

私を助けようとしてくれる人が

いることを願っていたのかもしれない




満潮は今まで我慢してきていたものをすべて流すように泣いた





オールマイト「落ち着いたかい?」



満潮「……おかげさまで」



オールマイト「また泣きたい時は私の胸を借りるがいい!」ニッ



満潮「……硬いからお断りするわ」 



オールマイト「なっ!」ガーン



満潮「…冗談よ、それじゃ私は入渠ドックに戻るわ」




満潮は入渠ドックに入る前にこちらを見て




満潮「助けてくれてありがとう」



初めて満潮を笑顔を見た



オールマイト「いいさ!君の笑顔を見れて私は満足だよ」ニッ



満潮「な、な、何言ってのよ!この変態!!!////」




満潮は顔を真っ赤にして入渠ドックに入っていった

彼は満潮が言った言葉を考えたが考えるのをやめた



オールマイト「さて、」




【個性】を解く



オールマイト「!?ごほ、ごほ!」




明石「だ、大丈夫ですか?」



オールマイト「ああ、私は大丈夫だよそれよりも……」



明石「?」



オールマイト「お腹がすいてしまった…いろいろあって食べれなかったからね…明石くんが作ってある食事はどこにあるんだい?」



明石「食堂の方にあります」



オールマイト「そうか…案内してくるかな?」



明石「はい!こちらですよ!」スタスタ



オールマイト「……」スタスタ





彼女は先導して食堂に案内する

彼女は気づかなかった

彼が咳をした際に抑えた手が大量の血に染まっていることに

それを隠して歩く彼のことに


後書き

見てくださったかたありがとうございました!

続編を書くかはまだ考え中です…


このSSへの評価

1件評価されています


SS好きの名無しさんから
2019-08-20 16:49:42

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SS好きの名無しさんから
2019-06-26 19:17:34

このSSへのコメント

6件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2019-06-26 19:18:45 ID: S:u5TSKH

やっとだああああぁぁぁぁぁありがとうございますーーーーーー!

2: SS好きの名無しさん 2019-06-26 19:26:32 ID: S:wnCM0i

続編もお願いします!

3: SS好きの名無しさん 2019-08-02 17:56:43 ID: S:mwlDOy

ねぇ...僕...続編...期待してるって...言ったよね?...なんで...続きがないのかな...ねぇ...早く...早く...早く早く...早く早く早く...早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く

4: SS好きの名無しさん 2019-08-02 17:57:42 ID: S:8XF-Uj

続き...早く...頑張ってねェ...アハ!アハハハハハ!

5: アギナさん 2019-08-10 21:10:16 ID: S:jsyNex

へ、返信ありがとうございます

今作成中なのでもうしばらくお待ちください(*T^T)

6: SS好きの名無しさん 2019-08-20 16:50:14 ID: S:l-uKBo

コメ欄荒らしてすみませんでした!


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1: SS好きの名無しさん 2019-06-26 19:19:14 ID: S:DWLOmw

すごくとても本当にオススメ!


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