提督「俺は」艦娘達「私たちが育てた!!」その2
謝罪と復活を祝って開いた宴会(第一章参照)により艦娘達から快諾を貰い、精進する事を決めたメタボ提督と惚れっぽい艦娘達のドタバタ修羅場コメディである。ヤキモチ合戦ともいう。
提督「俺は・・・」艦娘達「私たちが育てた」http://sstokosokuho.com/ss/read/1782の続編です。
こちらを最初に読んでいただいた方が流れを読みやすいかもしれません
SS初心者なので誤字脱字が多かったりしますが、ご容赦ください。
オリジナル設定やキャラ崩壊があったりします。
所属艦娘のほぼ全員が様々な形でですが好意的になっています。
書きだめなどしていない見切り発車で進んでいるのでおかしな流れに気づいた時は自己修正していきます。
昨晩まで続いた宴会から一夜明け、目を擦りながら時計を見ると
04:00
提督「マルヨンマルマル・・・か。少し早く起きすぎたかな」フアァァァ
ぐっと身体を起こそうとして異変に感じる
提督(な、なんだ!?上体を起こせない!)
提督「これが噂の金縛りってやつか・・・・?」ボソッ
独り言を呟くと、ある異常に気づいた
提督(なんで俺の布団こんなに盛り上がってるんだ?)
提督(それに、秋に入ったばかりとはいえ暑すぎる!)
提督は思い切って掛け布団を捲ってみる。するとそこには・・・
提督「oh・・・なんでこんな事になってるんだ・・・」
提督「叢雲・・・吹雪・・・綾波・・・」(絶望)
今の提督の状態を客観的にみると以下の通りである
中央に提督が、右に叢雲、左に吹雪、お腹を枕にするように綾波 である
見た目が中学生の少女達を自分の布団に引き込んだ中年の図の出来上がりである
提督「神様、仏様、雪風様・・・どうか哀れなおでぶをお救い下さい」(哀願)
うん、無理じゃないかな
提督「よし、取り敢えず落ち着くんだ俺!騒がしくし過ぎたらこの子達が起きてしまう」ボソボソ
提督「目覚めろ俺の小○宙!!今こそ俺の中に眠る力よ目覚める時だ!」ボソボソ
その後、必死の抵抗と努力により一時間後無事抜け出して安堵する提督の姿がそこにはあった
提督(抜け出す途中、叢雲の耳?に指が当たり)
叢雲「ン・・・イヤン」ムニャムニャ
提督(と言いだしたり、吹雪の頭を撫でる形になり)
吹雪「しれ~かぁん」ウヘヘヘヘ
提督(と満面の笑みだったり、足を引き抜こうとして綾波の頭を支える形になった時)
綾波「いやしゃれまふ~~~」エヘヘヘ
提督(といった風に笑みをこぼして、正直色々危なかったです、はい)
提督(服装もそうだ、普通の寝巻きと最初は思ったが)
提督(暑かったのか叢雲はネグリジェ?というのだろうかものすごく薄い生地の状態で)
提督(吹雪は可愛らしいハマグリのイラストが散りばめられてるパジャマで)
提督(綾波は動きやすいジャージのような物だった。同じ駆逐艦でも色々違うのだなと考えさせられた)
提督(もうそろそろマルロクマルマル・・・総員起こしの時間だな)
提督「折角だし、3人の分のコーヒーでも淹れてあげよう」ゴソゴソ
06:00 アサデスヨー
ガチャッ
ドアバーン!!!
暁「司令官!朝よ!!起きなさ~~い!」シャキーン!!
??「ハラショー、暁少し五月蝿い」ハラショー
??「やっぱり司令官には私がいてあげないとダメね!」キラーン
??「はわわわ、余り騒ぐと別の部屋の人たちに迷惑がかかるのです!!」ハワワワ!!
暁「む!ベッドで寝ている司令官を発見!突撃~」ダダダ
??「了解、これより突撃する」ダダダ
??「あ、待ちなさいよ!」ダダダ
??「お姉ちゃん達待ってなのです!!」ダダダ
暁率いる4人組が布団の上から飛び乗った結果
ぐえっ! きゃっ! ごふっ!
と三者三様のうめき声が聞こえた
暁「ん?おかしいわね。今女の子の声しなかった?」ハテ?
??「確かにしたね」ウン
??「ん?どういう事?」ハテ?
??「布団をめくってみればわかるのです!」ナノデス!!
そこに広がる光景は
潰されたようにうつ伏せになっている叢雲と吹雪、えづいてる綾波の姿があった
暁「あ、あんた達司令官の布団で何やってんのよ!?」ウガー
??「ほう、これは血の気配を感じる」ニヤッ
??「司令官、もう手を出したのかしら・・・」ナゼ
??「はわわ、3人とも大胆なのです」ハワワワ
提督「さっきから騒がしいな。すごい音がしたが、叢雲、吹雪、綾波大丈夫か?」ヒョコッ
4人組が一斉に提督を見る
提督「暁?どうしたんだこんな時間に」
暁「し、司令官をとられた~~~」ビエー
??「お、落ち着くんだ姉さん!まだそうと決まったわけじゃない」オロオロ
??「そ、そうよ!まだそうと決めつけるのは早いわ!」オロオロ
??「暁お姉ちゃんが泣いちゃったのです!お、落ち着くのです~」オロオロ
提督「えっ・・・と、暁が何に対して怒ってるのかわからんが」
提督「そこで伸びてる3人は俺が寝てる時に忍び込んだみたいだから俺は何も知らんぞ?」
暁「そ、そうなの?」グスッ
提督「そうだ。ところでそっちの3人」
ビクッ
提督「名前を聞いてもいいかい?」
響「は、はい!暁型駆逐艦二番艦【響】だよ。その戦歴から不死鳥の異名も持つよ」
響「今は第二次改装を終えて【Верный(ヴェールヌイ)】という信頼という意味を込められた名前も持つよ」
響「出来れば、私のことは暁型としての響という名で呼んで欲しい。作戦中は響でもヴェルでもいいから」チラッ
提督「わかった、よろしくな響。それで、次は・・・」チラッ
雷「暁型駆逐艦三番艦【雷】よ!かみなりじゃないわ!間違えないでね!?」キリッ
提督「雷か、よろしく。元気がいいな。さて、締めは・・・」フフ
電「あ、暁型駆逐艦四番艦【電】なのです!」ナノデス!!
提督「響に雷に電か。よろしくな」ナデナデ
響「ハ、ハラショー。こいつは力を感じる」キュッ
雷「も、もっと私を頼ってもいいのよ?」モジモジ
電「はわー、なんだか落ち着くのです」ハワワー
暁「3人だけずるいわ!司令官!私にもしなさいレディなんだから!!」プンスコ
提督「ハッハッ、お姉ちゃんなんだからもう少し落ち着けよ」ナデナデ
暁「ふ、ふん!贔屓するからじゃない!ほああああ・・・」ポワー
4人を撫でていると、突き刺さる3つの視線を感じた
そっと後ろを振り向くとそこには・・・恨めしそうにシーツを握る叢雲、吹雪、綾波3人の姿があった。
叢雲「し、司令官!折角この私が一緒に寝てあげたっていうのになんでその4人を先に撫でてるのよ!」キシャー
吹雪「司令官、私も撫でて欲しいですー」シュン
綾波「綾波も大丈夫じゃないです~」シュン
暁「あんたたちが抜けがけするからじゃない!一体寝てる司令官に何をしてたのよ!」プンプン
叢雲「別に如何わしい事なんてしてないし!」フイッ
吹雪「暁ちゃんには関係ないよっ」フイッ
綾波「とってもぐっすり眠れました~」ホワー
暁「あんた達、目を見て話しなさいよー!」ガォー
提督「服装に乱れとかはなかったから如何わしい事していないのは本当だと思うぞ」オチツケ
暁「うぅ、司令官がそういうなら信じるけど・・・」シュン
叢雲「ほんと、落ち着きがないのね」ヤレヤレ
提督「こーら、叢雲。そもそもお前達三人のせいでややこしい事になってるんじゃないか」ヤレヤレ
叢雲「役得でしょ?こんな可愛い3人に抱きしめられて寝れたんだから」ニシシ
提督「大変よい香りがしました・・・って違うわ!」アセアセ
暁「」ジトー
響「」ジトー
雷「」ジトー
電「」ジトー
吹雪「」テレテレ
綾波「」テレテレ
提督「あー、もう!そうこうしてる間にマルナナマルマルじゃないか!お前達食堂にいくぞ!」ホラホラ
提督「叢雲、吹雪、綾波!お前たちは一度部屋に戻って着替えて行くように!」マッタク
一同「はぁーい」ゾロゾロ
提督「やれやれ、始動初日からこれとは先が思いやられるな」
そうボヤきつつも少し笑顔になってくれた彼女達を見て和む提督なのでした
自身も制服に着替え、食堂へ向かう。
食堂でメニューを選んでる時に間宮から声をかけられた
間宮「提督さん!おはようございます!カウンターでもよろしいですか?」ニコッ
提督「おはよう、間宮。あぁ、A定食お願いできるかな」
間宮「畏まりました!」
オーダーハイリマース ハーイ
間宮「お待たせしました、A定食です」
提督「ありがとう」イタダキマース
間宮「昨晩は美味しいアイスありがとうございました」ニコッ
提督「ささやかなものだ、気にするな」フフッ
間宮「それでですね。あの~」モジモジ
きょとんと不思議そうな目線で見ていると
間宮が顔を染めながら言ってきた
間宮「あの・・・提督のアイスのレシピ教えて貰えません?」テレ
提督「それはいいが何故だ?間宮のアイスは絶品だと聞くが」
間宮「確かに御贔屓にさせて頂いてますが、昨日頂いたアイスは今の私には再現できなくて」モジモジ
間宮「手とり足取り教えていただけたらなー・・・・と思いまして」テレッ
ピシッ
どこかで亀裂が入る音が聞こえた
叢雲「司令官?急がなくていいのかしら?マルキューマルマルから方針を決める会議でしょ?」ゴゴゴゴ
吹雪「そうですよ?司令官!間宮さんの料理が美味しいのはわかっていますが急いで下さい!」ドドドド
提督「ど、どうしたんだ二人共!?顔がなんだか怖いぞ?」アセアセ
叢雲+吹雪「知らない!(です!)」
提督「えぇっと、秘書艦と統括の一人がこういってるから少し急ぐな」ガツガツガツ
提督「すまん、間宮!この話はまた今度にしてくれ~!」ピュー
間宮「そんな~・・・」グスッ
叢雲「残念だったわね、間宮さん?」ゴゴゴゴ
吹雪「間宮さんの腕前はもう十分です!」ゴゴゴゴ
間宮「上を目指す。という事がそんなにいけない事かしら?」ドドドドド
叢雲「今のあいつには自身の鍛錬以外なるべく余計な事を考えないでほしいだけよ」ゴゴゴ
吹雪「私たちも協力することになってますので」フフン
間宮「わ、私にも協力の機会をくれてもいいじゃないですか!」グスッ
叢雲「ずっとダメとは言わないわ。あくまで【今は】よ」フンス
間宮「絶対諦めないんですから!」プンプン
吹雪「いずれ統括達で判断をつけます。今は我慢してください」フゥ
伊良湖(私から言い出さなくてよかった~)ホッ
叢雲「それでは、これよりこれからの日程会議を始めるわ」
提督「俺はどうしていればいいんだ?」
叢雲「昨日のあと統括達で話し合いはしたから黙って聞いてなさい」フフン
自分に関わりがあることを艦娘に決められるとは情けないなぁと思う反面心強いと思う提督
まるで学生に戻った気分にすらさせられる緊張感である
長門「まず、提督は新人という事で攻める事の出来る海域は鎮守府正面海域のみとなっている」
長門「それにより、戦力は十分なので宴会の席で提督の指導依頼をうけた者たちは戦線から外れてもらう」
長門「異論はあるか?」
無言のまま数秒が過ぎる
長門「ないようだな、ではそのように。次に~・・・・・」
そして、会議は終了。艦娘達が会議室から叢雲ともうひとりだけが残った
鳳翔「それでは、本日は私が指導艦を担当しますね」ニコッ
ここから俺の地獄は始まった・・・
なぜこの時に優しくしてくれと言わなかったんだろうか。と後の提督は呟く事になる
《弓道場》
鳳翔「では、まずは提督の制服から弓鍛錬に相応しい服装に着替えて頂きます」ニコッ
提督「まずは身だしなみから。という事か?」
鳳翔「えぇ、道場は神聖な場ですからそれに相応しい姿で挑んで頂きたいので」ニコッ
提督「わかった。一部屋借りるな」
鳳翔「では、あちらの小部屋をお使い下さい」ニコニコ
提督着替え中・・・・
提督(道着姿)「鳳翔、着替えてきたぞ。よく俺のサイズがわかったなピッタリだ」
鳳翔「そうですか、よくお似合いですよ」ニコニコ
提督「では、宜しくお願いする」
鳳翔「はい、お願いされますね」ニコッ
鳳翔「まずは弓の防具のつけ方や構え方を教えますね」
鳳翔説明中・・・・・
提督「ぬ、結構苦しいな・・・」ハラガ・・・
鳳翔「それは今後の過大ですね」ニコニコ
鳳翔「あ、姿勢が崩れていますね。少し後ろから失礼します」キュッ
提督(ちょっ、鳳翔密着しすぎ!)アセアセ
提督(なんだか背中に柔らかい感触が・・・)モジモジ
鳳翔(提督、こうして後ろから間近で見ると殿方の背中という感じがしますね)ゴソゴソ
鳳翔(な、なんだか指導してるはずなのに緊張してしまいますね)モジモジ
鳳翔(・・・・?なんだか嗅いだことのない良い香りが・・・提督から?)
鳳翔「提督?香水か何か使われましたか?」クンクン
提督「え!?いや、何もつけていないがもしかして臭かったか!?」ゴメン
鳳翔「い、いえ!後ろに立つと良い香りがしたのでそう思っただけです、ハイ」カァァ
提督「そ、そうか。それならいいんだが。さ、続きを教えてくれ」ヨロシク
鳳翔「は、はい」ニコッ
《別サイド》
蒼龍「飛龍、どう思う?」ジー
飛龍「指導してるって事はわかるけど・・・面白くないわね」ジー
加賀「頭にきました」ジー
赤城「慢心は禁物ね」ジー
瑞鳳+祥鳳「提督いいなぁ」ジー
翔鶴「鳳翔さんいいなぁ」ジー
瑞鶴「翔鶴姉ぇ!?も、もしかして提督さんの事!?」ガーン
翔鶴「や、やだ瑞鶴!何を言ってるの!?私なんて」イジイジ
瑞鶴「ちょ、過剰反応したあとひとりでいじけないでよ翔鶴姉ぇ」オロオロ
飛龍「ここは、ひとつ私も指導に加わるか!この空母統括様が!」キリッ
蒼龍「ちょ!飛龍ずるい!まずは副官である私が教えるべきでしょ!」キリッ
加賀「ここ(指導艦の立場)は譲れません」キリッ
赤城「一航戦の誇り、失う訳には!」キリッ
翔鶴「先輩方が言い争ってる・・・・ど、どうしよう瑞鶴ぅ」オロオロ
瑞鶴「放っておけばいいわよ。どうせもうじき・・・」
祥鳳+瑞鳳「触らぬ神に祟りなし」ナムー
鳳翔「貴 女 た ち?」ゴゴゴゴゴゴ
飛龍「げっ、鳳翔さんが教官モードになってる」ビクビク
蒼龍「や、やっばぁ~~」アワワ
加賀「そんな・・・馬鹿な・・・」ガタガタ
赤城「一航戦の誇り・・・こんな所で・・・」ビクビク
翔鶴「さすが鳳翔さんね、争いが収まってよかった」ホッ
瑞鶴「どうせああなるとは思ったわよ」ヤレヤレ
提督「・・・鳳翔を怒らせたらああなるのか」コワイナ
提督「そういえば青葉の奴面白いネタがあったらどこでも現れる的な事言ってたけどこういう状況でも来るのかな」
提督「試してみるか」ユビパチン!!
シュタッ シュタッ シュタッ シュタッ シュタッ
青葉「おはようございます!司令官!!青葉です」キラーン
衣笠「天井裏からおはようございまーす!衣笠だよ」ニパー
でちっ!?
神通「お呼びですか?提督」ニコッ
川内「夜戦!?」ギラン
那珂「提督おはよー!今日も私可愛い☆」ニパー
提督「・・・なんでお前達天井裏から出てくんの?」ハァ?
青葉「青葉と衣笠は新聞記者ですから!今最も話題性のある司令官を密着取材中です」ウヒヒ
衣笠「そういう事♪」ニコッ
神通「私達三姉妹は提督の警護を叢雲秘書艦から任されていますので」
川内「屋根裏は夜戦してる気分になれていいよね~」キラキラ
那珂「隠密行動ができるアイドル、那珂ちゃんで~す☆」ニパー
提督「青葉たちは程々にしとけよ?教官モードの鳳翔に怒られるぞ?」
青葉「それは恐ろしいですねぇ」パシャパシャ
衣笠「いい絵は取れたから一旦失礼するね!」
提督「叢雲からそう言われてるなら仕方がないから川内型三人は後でアイスをやろう」
神通「本当ですか!?ありがとうございます」キラキラ
川内「やったー!アイスだー!!」キラキラ
那珂「ありがとう提督!那珂ちゃん頑張っちゃうね!」キラキラ
提督「それじゃ、引き続き頼んだぞ。解散!」
一同「了解!」
シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ
提督「俺は忍者の棟梁かなんかか・・・」ボソ
鳳翔「て い と く ?」ゴゴゴゴ
提督「はい!?」ビクッ
鳳翔「今まで何をしていましたか?」ゴゴゴゴゴ
提督「す、少し神通達と話をしていて」アセアセ
鳳翔「鍛 錬 中 にですか?」ドドドドド
鳳翔「少し、お仕置きが必要のようですね・・・」ドドドド
提督「お、俺が悪かった!ちゃんとするから許してくれ」アセアセ
鳳翔「問 答 無 用 です」ニコォ
アッーーーーーーーーーーーー
提督「」チーン
飛龍「」チーン
蒼龍「」チーン
加賀「」チーン
赤城「」チーン
翔鶴「瑞鶴どうしましょう!」オロオロ
瑞鶴「こうなるのはわかっていたし、私達は真面目に鍛錬続けよう翔鶴姉」フイッ
鳳翔「祥鳳、ここをこうしてみると良いと思いますよ」ニコッ
祥鳳「はい!ありがとうございます!!」キラキラ
瑞鳳「鳳翔さん!瑞鳳の指導もお願いします!」キラキラ
鳳翔「はいはい。さ、まずは構えてみせて?」ニコッ
その後、提督が目覚めるのに一時間ほどかかった
道着姿の提督の写真は鎮守府内で高く売買されたらしい
鳳翔「では提督、鎮守府内を走ってきて下さい」ニコッ
提督「えっ?」
鳳翔「えっではなくてですね」プクー
鳳翔はちゃんと聞いてくださいと言わんばかりに頬を膨らませる。正直可愛いと思った
鳳翔「弓を引くには体力と集中力の維持を要求されます」
鳳翔「まずは提督の体力がどれぐらいあるか見せてくださいな」ニコッ
提督「えっと・・・一人で?」アセアセ
鳳翔「そうおっしゃると思ったので一緒に走ってくれる子を呼んでありますよ」ニコニコ
??「おう!」
提督「こうして会話をするのは初めてだな、名前は?」
島風「島風型駆逐艦一番艦【島風】です!早さなら誰にも負けません!おう!」キリッ
スタートダッシュのポーズのまま決め台詞を言う島風・・・誰かこの子にツッコミを!
提督「そ、そうか。よろしくな島風。走ってくれるのはお前だけなのか?」ニコッ
鳳翔「あと3人来てくれますよ・・・」オォォォォォ
提督(あれ?さっきの教官モードとは違うオーラが出てる!?)
叢雲「なんでこのあたしが・・・」タメイキ
吹雪「島風ちゃんとかけっこするの久しぶりだねぇ」フゥ
綾波「やるからには負けません!」キリッ
提督「えっと・・・この人選に何か意味はあるのか?鳳翔?」
鳳翔「勿論ありますよ・・・島風ちゃんは元々かけっこが大好きなので快く引き受けてくれました」
そう島風の事を紹介するとパアァァと効果音が聞こえてくるようなぐらいの満面の笑顔で微笑んでくれた
提督「ん?じゃあ他の三人は・・・?」
ビキッと鳳翔の笑顔に血管が浮き出た
提督「ヒッ!」
鳳翔「今来てる3人に提督は心当たり、お有りじゃないですかあああぁぁぁ?」ゴゴゴゴゴ
叢雲+吹雪+綾波「ヒエェェェエ」ガタガタ
提督「・・・もしかして、その勘違いだったらすまん。ヤキモチ妬いたのか?」オソルオソル
鳳翔「んな!?そ、そそそそ、そんな訳ないじゃないですか!」シドロモドロ
顔を真っ赤にして否定する鳳翔はやっぱり可愛いと思う提督なのでした。
鳳翔「も、もう!それじゃ測定始めますよ!他の子達!」
島風+吹雪+綾波+叢雲「?」
鳳翔「もし、4人の中で最後になった子は【教官】として可愛がってあげますね」ニコォ
一同「」ゾクッ
四人の目つきがさっきまで嫌々だった子達も本気の目つきに変わっていた。
鳳翔「それでは、始め!!」
一斉に走り出す五人。全力全解で走りきり「ダメダメですね。」の一言を頂いた提督は崩れ落ちた。
こうして鳳翔のしごき初日は幕を閉じた。
提督(ベッドの中からこんにちわー!提督だよ?)
提督(鳳翔のしごきに耐え、どうやって部屋に戻ったかも覚えていない・・・)
提督(だが、ベッドで寝ているということは意識せず戻ったか誰かが運んでくれたかだろう・・・)
提督(時計を見るとマルヨンサンマル・・・昨日よりはマシだがやはり少し早く起きたな)
提督(・・・・・起きれない)ガーン
提督(起きれないぞ!?まさか昨日みたいにあの3人また潜り込んでるのか!?)ダラダラ
提督(布団は・・・うん、盛り上がってる。誰かが入り込んでいるのは確実だ)ドキドキ
提督(今度から寝室に鍵つけようかな・・・)ハァ
提督(くっ、筋肉痛で身体を思うように動かせない・・・)フヌヌ
筋肉痛の身体にムチを打ち掛け布団をめくると・・・
提督「・・・どうしてこうなった」ヒェェェェーー
そこには気持ちよさそうに寝ている4人の姿があった
提督(この子達まだ話したことない子達だな・・・見た目的に駆逐艦か?)
提督(一人はピンクの髪にツインテール、一人は紫ぽい髪の色にサイドテール・・・)
提督(一人は頬に絆創膏を貼ってる・・・怪我したのか?後は前髪が跳ねてるな。癖毛か?)
提督(それにしても・・・癖毛の子の胸部装甲は駆逐艦とは思えないな・・・重巡並か?)
提督(それにしても・・・4人もしがみつかれるとさすがに動けないな・・・くそっ!)ゴソゴソ
提督(まだ全員起こしには時間がある!諦めたらそこで試合終了ってじっちゃが言ってた!)ゴソゴソ
??「アンッ」モジモジ
??「ンフッ」モジモジ
??「ヒャンッ」モジモジ
??「ンッ」モジモジ
提督(助けて神様!落ち着けマイサン!駆逐艦に欲情は憲兵コースだ)ウォォォォ
提督(あ、でもいい匂い。そうだよな、女の子だもんな)ウフフ
ガチャッ
提督「」ビクッ
キィィィィ
提督(全体起こしまで時間はまだある・・・一体誰がこんな時間に俺の私室であるここに入ってきたんだ!?)
??「お~は~よ~ご~ざ~い~ま~す~」ヒソヒソヒソ
提督(あ、綾波!?なぜ綾波がここへ!?昨日の鳳翔のしごきで反省したんじゃ!?)
ギッギッギッ・・・
綾波は極力足音を消して提督のいる寝室へ向かっていく。
綾波「うふふ・・・今日も来ちゃいました司令官♪」ボソッ
綾波「さて、それじゃあ失礼しますね」ボソッ
そう呟いて提督の布団に入ろうと掛け布団を捲ると・・・
綾波「ひゃああああ・・・あぶっ!」モゴモゴ
綾波は咄嗟に自分の口に手を当て、周囲に気づかれるのを未然に防いだ。
提督は今がチャンス!と綾波に今起きた風に話しかける
提督「あ、綾波?何故ここに?わぁ、誰だこの子達(棒)」
綾波「し、司令官。おはようございます。」
綾波「その、今日も添い寝して欲しくてきたんですけど・・・先客がいたみたいですね」ゴゴゴゴゴゴ
提督「あ、綾波?気持ちは嬉しいんだけどとりあえず落ち着こうか。」アセアセ
綾波「とりあえず、この子達を起こしますね」ゴゴゴゴゴ
ビシッ バシッ ゴンッ ペチンッ
??「いつっ!誰よこんな朝っぱらに!?」
??「んあ~にゃに~?」
??「ふえ~~?Zzzz」
??「んあー・・・まだ眠い~」
四者四通りの反応を見せた者たちがビクッと身体を強ばらせ素早く反応した
??「はっ!殺気!?」キョロキョロ
??「何奴!?」ババッ
??「だ、誰!?」ビクッ
??「負けない!」キリッ
綾波「わ た し で す よ?」ゴゴゴゴゴ
一同「ヒィ!!」ビクッ
綾波「それで、どうして貴女達四人が司令官のお布団に潜っていたのかしら?」鬼神の如き眼光
??「あ、あのー・・それは・・・」
提督「俺空気だな・・・お茶でもいれるか?」
綾波「あ、司令官ごめんなさい。ほら、貴女達!まず司令官に自己紹介しなさい!」
朧 「綾波型駆逐艦七番艦【朧】です」フワァァァ
曙 「綾波型駆逐艦八番艦【曙】よ!クソ提督!!」スモウジャナイワヨ!!
漣 「綾波型駆逐艦九番艦【漣】です。よろしくね、ご主人様」ニパー
潮 「綾波型駆逐艦十番艦【潮】です。よ、宜しくお願いします」ビクビク
提督「あぁ、宜しく。ん?潮?」ハテ
潮 「あ、あの。何か私しちゃいましたか!?」アセアセ
提督「あぁ、いや。昨日執務室で何かの資料にお前の名前を見たきがするんだが」
提督「俺も寝起きなのか、イマイチはっきりせん。朝の統括会の時に確認しておこう」
潮 「はい、わかりました!」
綾波「それじゃあ、そろそろ私の質問に答えてくれるかしら?」ビキビキビキ
漣 「えっとですね。前提督の時、綾波お姉ちゃんずっと駆逐艦のエースとして戦闘に参加してたでしょ?」シュン
朧 「あの時、姉さん今にも死にそうな目をしてた。光が灯ってないような」シュン
曙 「そこに昨日、綾波姉ぇが鳳翔さんにしごかれながらもキラキラした笑顔に戻ってたのを見てね」フン
潮 「司令官の布団に潜り込めばその理由がわかるかもしれないって思ったんです」モジモジ
提督(この子達もそれぞれで悩みを抱えていたってことか)
綾波「そっか・・・綾波、そんな顔してたのか・・・ごめんね、情けないお姉ちゃんで」グスッ
漣 「そ、そんな謝らないでよぉ~お姉ちゃんは何も悪くないじゃいですか」アセアセ
綾波「ふふ、そうだね。私お姉ちゃんだもの。しっかりしなくちゃ!」フンス
曙 「悩みとか相談乗るだけなら頼ってよね!」フン
綾波「うん、それじゃあこの話は一旦お終いにしてお仕置きしないとね」鬼神の如き眼光
一同「えっ」
漣 「え、ここは姉妹の絆が深まりましたってENDになるところじゃないんですか!?」
綾波「朧たちは皆大切な妹たちよ?でも大切な妹達だからからこそ許せない事もあるのよ」ゴゴゴゴ
提督「まぁ、なんだ。ドンマイ」b
一同「そ、そんなぁ」ギャーーー
この日、早朝から助けを乞う断末魔が4つ提督私室に響いた
提督(早朝の綾波に説教された4人は午後から説教(物理)が確定したようだ)
提督(なんとか鬼神モードの綾波をなだめ、5人を食堂へ行くよう催促する)
提督「さて、俺もボチボチ食堂へ行きますか」スタスタ
《食堂》
島風「提督、起きてくるのおっそ~い!」プンスコ
提督「島風?なんで怒ってるんだ?」
島風「昨日のかけっこで提督体力なさすぎるから朝から毎日付き合ってあげなさいって」
島風「鳳翔さんから頼まれたの!折角何人か協力してくれるって言ってくれたのに・・・」シュン
提督「そうなのか?それはすまなかった。昨日フラフラになっていてあまり覚えてないんだ」ナデナデ
島風「むぅ~、そんな事で許さないんだからね!」ホワァァァ/// ナデラレ
提督「他の協力してくれるやつって誰だったんだ?その子にも後で謝っておかないと」ナデナデ
島風「吹雪ちゃん達だよ~」ナデナレナデラレ
提督「吹雪・・・達?」ハテ
島風「吹雪ちゃんは自主練で走ってたらもうすぐ戻ってくると思うから聞いてみるといいよ!」マンゾク
吹雪「あ、おはようございます司令官!」ニコッ
提督「おう、おはよう吹雪。島風から聞いたが俺が寝坊したせいですまなかったな」
吹雪「いえ、お気になさらず。明日からは一緒に走りましょうね!」ニコッ
提督「あぁ、よろしく。ところで島風からは吹雪以外にも協力者はいると聞いたが」
吹雪「えぇ、私の姉妹達です。特に一人運動不足の子がいてその解消にもなると思ったので」
提督「その姉妹たちはここに来ないのか?」
吹雪「今シャワーを浴びてるのでもうじきくるはずですよ」
??「ふぅ、吹雪ちゃんは早いですね」ヤレヤレ
??「もう・・・やだ・・・布団に帰りたい」グデー
??「朝から少し疲れました」フゥ
??「さすがのあたしも朝は弱いんだよぅ~」ネムィ
??「あんた達シャキッとしなさい!」ガー
吹雪「あ、来ましたね。おーい、こっちこっち」
叢雲「あ、司令官!何寝坊してるのよ!明日も同じ事したらぶん殴るからね!」プンスコ
??「む、叢雲ちゃん落ち着いて」オロオロ
??「叢雲・・・昨日の夜・・・楽しみにしてた」フフ
??「司令官に失礼な事言っちゃだめだよ・・・」オロオロ
??「叢雲、そういじけんなよ」ケラケラ
叢雲「いじけてなんかないわよ!」プンスコ
提督「すまんな。明日から気をつけるよ。そちらの4人は?」
白雪「あ、失礼しました。吹雪型駆逐艦二番艦【白雪】です!」ビシッ
初雪「吹雪型駆逐艦三番艦【初雪】・・・です」グデー
深雪「吹雪型駆逐艦四番艦【深雪】様だぜ、よろしくな!」ヒャッハー!
磯波「あ、あの。吹雪型駆逐艦九番艦【磯波】です。宜しくお願いします」ペコリ
提督「あぁ、よろしく。姉妹で性格ばらばらだな吹雪」ニコッ
吹雪「えぇ、毎日が楽しいですよ。特に司令官が来てくれてからは」テレテレ
一同「」ムッ
白雪「吹雪姉さんだけ贔屓はいけないと思います」ハーイ
初雪「私だって・・・楽しみに・・・してた。吹雪だけ・・・贔屓だめ」ムスッ
磯波「司令官・・・その迷惑じゃない範囲でいいので構って・・・欲しいです」テレテレ
深雪「おぉ・・・あの初雪さえデレてやがる・・・こいつはあたしものんびりしてられないな!」
深雪「司令官!深雪様も構いやがれ~」ニパー
叢雲「ふ、ふん!私は秘書艦だからいつも一緒だし?構って欲しくなんてないんだからね!」フンッ
提督「ハッハッハッ、元気があっていいな」ナデナデ
吹雪姉妹一同「!?」ナデナデ
吹雪「しれいかぁん」ニヘラ
白雪「し、しれいかん。気持ちいいです」ポワー
初雪「うん・・・明日も・・・頑張る」ニヘラ
深雪「こいつぁ・・・いいなぁ」ポワワ
磯波「すごく落ち着きます」ホワァァァ
叢雲「うふ・・・いいわぁ司令官」ウヘヘ
【数分後】
提督「さ、それじゃあ朝食食べて会議に行くか」
一同「はい!」
<アッ、マミヤサーン!
<ハーイ
<コレトコレヲオネガイシマス
<カシコマリマシタ。テイトクサン、アノコンド・・・
<ゴゴゴゴゴ
<フエテルー! ウェーン!!
長門「それでは、統括会議を行う」
長門「まずは提督の予定だが午前中は駆逐艦達と妙高たちの授業を」
長門「午後からは扶桑の指導の元、道場で鍛錬だ。何か質問は?」
提督「長門、ひとつ訪ねたいんだが」スッ
長門「どうした?」
提督「前の提督はここの艦娘達に何か縛りのような物を与える人物だったのか?」
長門「どういう意味だ?使える艦は使うという方だったと私は認識しているが・・・」
提督「いや、執務室の俺の机・・・いや提督用の机の中に鍵で閉じられていた引き出しがあってな」
提督「そこにはある資料と元帥閣下からの命令文が書かれていた。」
長門「なんだと!?それは一体どのような?」
提督「岩川鎮守府ノ貢献ハ絶大ナリ。ソノ武勲ヲタタエルトシテ複数ノ改二実装ヲ許可スル。」
提督「コレハ先行実装ユエ、データガ揃イ次第返答セヨ」
提督「つまりはここの艦娘達が優秀な為、他所より先に複数の改二許可がおりた」
提督「先に許可を出す代わりにそのスペックを報告しろってことだな」
叢雲「なんですって!?それほんと!?一体誰が対象だってのよ!?」
提督「叢雲、落ち着け!まずは練度を確認したい。すまないが叢雲」
提督「館内放送でこれより名前を挙げる艦娘を執務室へ呼んでくれ」
叢雲「了解よ」
提督「隼鷹、初春、扶桑、山城、潮、古鷹、足柄、那智、初霜、摩耶、鳥海。そして吹雪に叢雲、お前もだ」
吹雪「私が改二になれるんですか!?」ビックリ
叢雲「驚きたいけどまずは皆を呼ぶわ」
館内放送「緊急連絡。これから名前を呼ぶ艦はただちに司令室へ・・・」
【数分後】
吹雪「司令官、全員揃いました」
提督「ご苦労、えー、皆急に呼んで済まない。急ですまないが皆の練度を聞きたい」
隼鷹「86だよ」
初春「75じゃ」
初霜「お初目にかかります!初春型駆逐艦【初霜】です!練度は74です!」
扶桑「私と山城は同じ85です」
山城「そのとおりです」
足柄「私達重巡は皆80よ。揃えるのにこだわってたみたい」
重巡一同「足柄の言うとおりです」
吹雪「83です!司令官」
叢雲「90よ。それで?」
提督「ここに呼んだ者達は全員が改二になる事を許可された。今聞いた中では練度も問題ない」
提督「お前たちが望むなら工廠に連絡をいれよう。どうする?」
ザワザワ
潮「わ、私は受けたいです!仲間を守る力が増えるなら欲しいです!」
ワタシモ! ワタシモ!!
提督「いいだろう。設計図もある、工廠へ向かってくれ」
提督「吹雪、叢雲は会議が終わったあとに向かってくれ。長門話の流れを折ってすまんな」
長門「構わない、むしろこんなサプライズがある方が驚きだ。」
提督「何故隠していたのかわからないが今は会議を続けよう」
長門「そうだなそれでは・・・・」
その後、食堂や艦娘寮でお披露目している艦娘達の姿があった。
提督「皆改二にやはりなりたいんだな・・・」ウンウン
妙高「提督!妹たちの改二への許可ありがとうございます」ペコリ
提督「練度は彼女たちが頑張った結果だ。先行許可とはいえ俺は上からの命令を指示したにすぎないよ」ハハッ
妙高「それでも、あの子達があんなに嬉しそうな顔を見れたのは久しぶりでしたので」
妙高「それは提督のおかげです」ニコッ
提督「そこまで言われるとなんか照れるな」テレテレ
羽黒「あ!司令官さん!」
足柄+那智「提督(貴様)、やっと見つけたわ!(ぞ!)」
提督「ん?どうした?授業開始まではもう数分あるだろ?」
羽黒「姉さん達がお礼を言いたいらしくて」ハァハァ
足柄「第二次改装で更に強くなったわ。足柄の強さ、見ていてね!ありがとう」フフン
那智「貴様からの心遣い、ありがたく頂いた。これからの戦果を楽しみにしておけ」キリッ
提督「二人共より美人になったな。お前達の戦いぶり期待しているぞ」ニコッ
足柄「そんな美人だなんて」カァァ
那智「そ、そんな事を褒めても何もでないぞ!?」アセアセ
羽黒「姉さん達いいなぁ・・・」ボソ
妙高「提督?ナンパはいけませんよ?貴女達もシャキっとなさい!」
提督「思ったままを言っただけなんだが」アセアセ
妙高「ほら、そうこうしてるうちに時間ですよ!教室に入ってください!」プンスコ
提督「妙高のやつなんであんなに不機嫌なんだ?」
_______________________
妙高「皆さん、おはようございます!」
オハヨウゴザイマース
妙高「今日から暫くの間提督もここで基礎知識を復習といった形で」
妙高「授業に参加していただきます。はい、拍手~」
ワー パチパチ
妙高「授業でわからないことがあれば足柄先生、那智先生、羽黒先生に質問するのよ?」
妙高「それでは10分後授業を始めるので準備していてください」
ハーイ
_____________________
白露「提督さん!白露だよ♪」
提督「おはよう、今日からよろしくな」ニコッ
白露「うん♪折角だし白露の姉妹を紹介するね!」オーイ
時雨「提督!白露型駆逐艦二番艦【時雨】だよ、よろしく」ニコッ
村雨「はーい、白露型駆逐艦三番艦【村雨】さんよ。よろしくね」フフッ
夕立「提督さん!白露型駆逐艦四番艦【夕立】っていうぽい!」ポイポイ!!
五月雨「あ、あの!白露型駆逐艦6番艦【五月雨】っていいます!」ビクビク
涼風「おーす!白露型駆逐艦10番艦の【涼風】だよ!」ニカッ
提督「あぁ、よろしくな!」ナデナデ
一同「」!!
時雨「これは・・・いいな」ホワッ
村雨「ちょーっとやばいかも・・・しれないわねぇ」ポワー
夕立「気持ちいいぽいー」ポイー
五月雨「えへへ」フニャ
涼風「わはー」ウヘヘー
白露「提督さん!白露も撫でて!」ムー
提督「あぁ、すまんすまん」ナデナデ
白露「除け者はダメなんだからねーうふふ」イッチバーン
提督「さ、ぼちぼち席に戻りな。時間だろう?」
ハーイ
妙高「それでは、これにて授業を終わります!」
アリガトウゴザイマシター
妙高「提督は午後から扶桑さん達と鍛錬ですよね?」
提督「あぁ、そう聞いてる。それが何か?」
妙高「いえ、私たちも今日の授業は午前だけなので午後からは姉妹で鍛錬をしようと話していたので」
妙高「道場で見かけましたら是非見に来てくださいね!」ニコッ
提督「ははっ、楽しみにしているよ。道場ってどんな所なんだ?」
妙高「うーん、皆それぞれが武芸を磨いていたり併設された演習場で訓練したりですね」
提督「へぇ・・・詳しいことは扶桑に聞くけど意外と皆武闘派なのかな・・・」
妙高「以前の襲撃前まではそこまででもなかったのですが・・・」
那智「鎮守府が攻撃を受けたという前例ができてしまったからな」スタスタ
足柄「陸でも戦えるよう鍛錬を積んだほうがいいって結論になったのよ」スタスタ
羽黒「開発部の明石さんと夕張さんが司令官さんの部屋で面白い資料を手に入れたって言ってました」スタスタ
提督「俺の部屋から!?俺明石を部屋にあげた覚えなんてないぞ?」
妙高「それだと妙ですねー・・・夕張さんも絡んでるとなると変な装備作られていそうだし」ニガワライ
提督「俺はまだその夕張って子と顔合わせてないが、そんなに変なもの作る奴なのか?」オイオイ
羽黒「以前は駆逐艦の子達の機動力をあげると言ってロケットブースター?とかいうのを作って大破してました」アセアセ
提督「その子艦種なんなの?工作艦?」
那智「彼女は軽巡だ。前世が実験用軽巡洋艦だった事もあり、新しい物を作っては自分で試さずには居られない奴なんだ」
提督「それで自爆してたら元も子もないけどな」アセタラー
足柄「時々とんでもない兵器を作ったりするから侮れないんだけどね・・・」ハァ
提督「そこまで聞くと少し不安だな。扶桑との待ち合わせ時間まで少し間があるな」
提督「俺は一度工廠に足を運んでから道場にお邪魔することにするよ」
提督「それじゃ、また後でな?お疲れさん」ヒラヒラ
一同「はい、また後で!」
《工廠》
提督「ここが工廠か・・・。そういえば初めて中に入るな」
提督「明石~!いるかー?」オーイ
<ハーイ
明石「どうされました?提督も修理ですか?どこが壊れてます?」アタマ?
提督「だからハゲてねぇ!」プンスカ
明石「あはは、冗談ですよ♪それで、どういったご用件ですか?」
提督「妙高たちから聞いたんだが、夕張という軽巡が俺の部屋から何かを持ち出していい資料になるとか聞いたそうなんだが」
提督「何かお前は知っているか?どこか嫌な予感がしてな」ムムム
明石「あぁ、そのことでしたか」
提督「と、いうことはお前はそれが何なのか知っているのか」
明石「えぇ、それは・・・」
提督「それは?」
明石「提督がお持ちだった漫画やゲームですよ♪」
ズルッ
思わず昭和のようなノリで滑ってしまった
提督「漫画やゲームが何故いい資料になるんだ?」
明石「提督はもうご存知でしょうけれど、艦娘の皆さんは以前の襲撃を反省して陸でも戦える術を探していたんです」
提督「それが漫画だと?ファンタジーでもないのに」
明石「妖精さんというファンタジー要素万歳な存在に頼ってるんですから今更ですよ」
提督「まぁ、そう言われてみればそうか・・・」
明石「で、その漫画を参考にしていくつか扱えそうな方に試作品をお渡ししたんですよ」
提督「試作品?どういったものを?」
夕張「そこは私が説明します!とりあえず今は、槍とサーベルですね!」
提督「君は?」
夕張「夕張型軽巡一番艦の【夕張】よ!」
提督「それですごく嫌な予感がするが、それを使用して本当に大丈夫なんだろうな?」
夕張「えぇ。精々パワーに耐え切れず壊れちゃう程度でしょう」
明石「私達は陸では少し力が強い女性という程度しかありません」
明石「艤装を背負って戦えればいいのですが、どうしてもスピードが落ちるし回避にも支障がでます」
明石「そこでブースター機能を備えた武器を使ってもらうんです。勿論海でも使用可能ですよ!」エヘン
明石「さらに、ある程度艤装の近くにいれば生身の状態でも艦娘としての腕力や握力を発揮できるとわかっています」
夕張「その事実を踏まえて艤装がその適応した子の脳波か胴体に接続することでリンクしている事が判明しました」
夕張「なので少しでも艦娘の力を陸でも奮えるよう鎮守府各場所に脳波の感受性を高める装置をいくつか開発、配置できました」
夕張「昨日から沢山の方々が鍛錬を積んでいますからね」
明石「どういったものか一度見に行かれてはいかがです?」
提督「俺もこの後道場へ向かわなきゃならないしな。その時に見学してみるとしよう」
明石「それでは私達は作業に戻りますね!」
提督「あぁ、時間を取らせて悪かったな。それじゃ」バイバイ
提督「明石たちは奥に戻っていったな・・・よし。俺もぼちぼち扶桑のところへ行くか」
??「テイトクサン?」
どこからともなくそう呼ばれて辺りを見わたす。しかし見つからない。
空耳か?と思っているとズボンの裾を引っ張られる感触を感じた。そしてしたを見ると
そこには手のひらサイズの可愛い人形のような幼女の姿をした妖精さんがいた
提督「お前・・・・いや、君は?」
主任妖精「アーアー・・・・、ンンッ、私は主任妖精といいます」
提督「主任妖精・・・つまりこの工廠にいる妖精さんを統括している存在ってことか」
主任妖精「そういう立場で合っています。宴会の時に私達の分まで美味しい物を作って頂いてお礼が言いたかったのです」
提督「喜んで貰えてたら何よりだ。」ハハハ
そういうと主任妖精は俺の肩の上へふわっと飛んで乗ってきた
主任妖精「」ジー
提督「俺の顔がどうかしたかい?」
主任妖精「提督さん、一年の周期で一日だけ非常に体調が悪くなるとか夢見が悪いのを見るとかなかったですか?」ジー
提督「なんだ、藪から棒に?決まって一日体調が悪くなる・・・うーん、そんな事もあったような無かったような・・・」
主任妖精「そうですか・・・」ジー
主任妖精「提督さんは男性ですし、私の勘違いだったかもしれませんね」ウーン
提督「主任妖精・・・うーん、言いにくい。主任と呼ばせてもらおう。主任の予想通りだとどうなるんだ?」
主任妖精→主任
主任「・・・いえ、気にしないでください。普通だとまずないことですし」フワー
提督「すごく気になるんだが・・・主任がそう言うなら無理に考えても仕方がないか」フゥ
提督「それじゃ、ボチボチ俺は行くな。これからも宜しくな。」ナデナデ
主任「気持ちいいですー(*゚▽゚*)」
去っていく提督の後ろ姿を見送りながら主任妖精は独り言を呟いた
主任「想像した通りだったら・・・並の艦娘さん達以上の強さがあるかもですよ?」ボソッ
《鎮守府廊下》
提督「扶桑!今日はよろしくな」
扶桑「はい、頑張って指導致しますね。筋肉痛などは大丈夫ですか?」
扶桑「それと、私と山城の第二次改装をして頂いてありがとうございます」ペコッ
提督「午前中に結構歩き回ってな。多少ほぐれたよ。改装はお前達の努力の賜物だ。俺は最後のひと押しをしたに過ぎんよ」
扶桑「ありがとうございます。道場は広いので迷わないでくださいね?」
提督「なるべく気をつけるがそんなに広いのか?」
扶桑「以前はそうでもなかったのですが例の襲撃事件の後、陸用のトレーンング施設も併設まして」
扶桑「かなり大掛かりな建物になってしまったんですよ」ニガワライ
提督「演習場もそこにあると聞いたな。後で一度覗いてみようかな」
扶桑「それもいいかもしれませんね。明石さんと夕張さんで新しい武装も順次増やしていくとか・・・」
提督「そうなのか・・・ここがぶっ壊れなきゃいいが」ハァ
《道場》
扶桑「さ、つきましたよ。ここが道場です」
道場と聞いていたので大きいだろうと思っていたが・・・まさか体育館並のでかさがあるとは思っていなかった
思わずぽかーんと口を開いていると扶桑が覗き込んできた
扶桑「うふふ、驚いてますね♪ここで皆鍛錬を積んでいます。剣術や体術、砲擊から航行術まで」
提督「しかし、演習場とはいえ艦娘は海を走るんだろう?ここだと海水がないんじゃないか?」
扶桑「巨大ポンプで引いて汲み上げてるんですよ」
提督「なるほどな、さ、道場に入ろう」
扶桑「では、更衣室に案内しますね。男性用と女性用でわかれていますのでご安心を」
提督「当然だ。一緒だと言われたら艦娘達に嫌われて即憲兵行きだ・・・」ガクブル
扶桑(狼の群に放り込まれた羊だと思うんですけどね・・・)ジー
扶桑(駆逐艦の子達も含めてかなり多くの子達が提督を狙っているようだし)モンモン
提督「扶桑?どうかしたか?」ヒョィ
思わず上から覗き込むように提督の顔が近くにあって驚いて頭突きをする形になってしまった
扶桑「きゃっ!」 ドゴッ
提督「ゴフッ!あ、顎が・・・」
扶桑「あぁ!ご、ごめんなさい!大丈夫ですか!?」オロオロ
提督「だ、大丈夫だ。驚かせたようですまない」
扶桑「考え事をしていまして・・・ごめんなさい」ペコリ
提督「もういいって、さ。さっさと着替えて始めよう」
扶桑「ふふっ、わかりました。それでは後ほど・・・」
そう言い残して二人は別れた。この時二人は気づかなかった。
トレーニングを積んでいる数多くの艦娘達がここで鍛錬を積んでいるという事は
それだけ情報の行き来が早く、正確で、押し寄せる波も大きいという事を。
そして、更衣室前でイチャついてるとしか見えない光景を数多くの艦娘達に見られていた・・・という事を
提督「ふう、ジャージなんて着るの久しぶりだな。筋肉痛は・・・うん大分マシだな」
提督「扶桑はどんな格好だろう?まさか着物できたりしないよな・・・」
提督「ここは女の子が多い。馬鹿な思考だけは起こさないと・・・」
ふと、思い出した。この状況をあのマスゴミが見て聞いているのではないか?と
提督「・・・・・青葉!」
シュタ
青葉「なんでしょう!司令官!!」ニパー
提督「なんでしょうじゃなく、何をしているんでしょう?」ビキビキ
青葉「やだなー、訓練中の駆逐艦の少女達の汗を書く姿、凛々しい戦艦達」
青葉「そこに釘付けになる司令官を撮ろうと・・・・・あ。」シマッタ
提督「神通、川内、那珂!」
シュタッ シュタッ シュタッ
川内型「お呼びで?」ザッ
提督「ここに盗撮犯がいる。お前達ならこの場合どうする?」
川内「水雷戦隊の夜戦訓練に付き合わせるがよろしいかと」ニヤリ
神通「私もそう思います。私達の訓練は常に牙を研ぎ磨き続けなければなりません」キリッ
那珂「ただ厳しくて大抵の子達が潰れちゃんだよね~」ブーブー
青葉「」ガタガタガタ
提督「わかった。お前たちに任せよう」
川内型「了解!」
川内「夜戦~、夜戦~」ウキウキ
神通「青葉さんなら多少無茶しても大丈夫ですよね」フフフ
那珂「提督のブロマイドでもくれたら那珂ちゃん手加減してあげるよ?」ボソ
青葉「この三人怖い!怖いですよぉぉぉ」ズルズル
<タ、タスケテーー!!
《道場》【更衣室前】
提督「さて・・・扶桑はまだのようだな」
??「司令官!」
提督「お?どうした陽炎」
陽炎「私は妹たちと鍛錬に来てるの。司令官はどうしてここに?」
提督「今日から扶桑に体術を教わるんだ。それで今は扶桑更衣室から出てくるのを待ってるんだ」
陽炎「そっか!折角だし妹を紹介してもいいかな?皆来てるし」
提督「あぁ、いいぞ。連れてくるといい」
陽炎「ありがと!オーイ!皆ー」コッチコッチ
ナンヤナンヤ カゲロウモウスコシオチツイテクダサイ
陽炎「さ、皆司令官に挨拶して!ちょっと多いけどちゃんと聞いてあげてね司令官!」
不知火「陽炎型駆逐艦二番艦【不知火】です。宜しくお願いします」キリッ
黒潮「陽炎型駆逐艦三番艦【黒潮】や!よろしゅうな」ニパー
初風「陽炎型駆逐艦七番艦【初風】よ!よろしく」ツチノコイウナ!!
雪風「陽炎型駆逐艦八番艦【雪風】です!宜しくお願いします、しれぇ!」シレェ!
天津風「陽炎型駆逐艦九番艦【天津風】よ!いい風吹いてる?」ファッサ
時津風「陽炎型駆逐艦十番艦【時津風】です!またアイス食べたいよしれぇ!」シレェ!
浦風「陽炎型駆逐艦11番艦【浦風】じゃあ。よろしゅう!」ボイン
浜風「陽炎型駆逐艦13番艦【浜風】です。よ、よろしく。」ドタプーン
谷風「陽炎型駆逐艦14番艦【谷風】さんだぜ!よろしくう!」ストン オィ
舞風「陽炎型駆逐艦18番艦【舞風】です!よろしくね!」クルクルクル
提督「た、確かに多いな。暫くは呼び間違えるかもしれないがきちんと覚える。よろしくな」
陽炎「他所の鎮守府では他にも何人か妹たちが見つかってるみたいなの。」
陽炎「大型作戦とかで再会できるといいんだけどね」シュン
提督「そのいざって時のためにも日々鍛錬と備蓄をしっかりしないとな」
陽炎「そうね!妹たちは甘えん坊も多くて」アハハ
不知火「むっ、そういう陽炎は早く司令官とお話したいと言ってたではないですか」
チョッ!
黒潮「せやせや。余り自分のこと棚に上げて喋ってたら鋭いツッコミが飛んでくるでぇ~」ニシシ
浦風「陽炎姉さん時々抜けとるからなぁ」ニャハハ
時津風「でも、時津風達をまとめてくれてるいいお姉ちゃんだよ!」ニパー
雪風「そうです!陽炎は私たちの自慢のお姉ちゃんなのです、しれぇ!!」ニパー
初風「そうね。私だったら胃に穴があきそうだわ」
浜風「それはさすがに言いすぎじゃ・・・」
谷風「いやー、谷風さんたち結構個性派だから実際隊長は陽炎じゃないとまともに務まらないと思うぜ?」
舞風「そうだね。姉さんからはいい風吹いてる~」クルクル
天津風「ほんとね。熱くて焼けちゃいそうな熱い風が吹いてるわ」フフフ
陽炎「もう!司令官の前で恥ずかしいこと言わないの!ホラ!あんた達訓練に戻りなさい!」テノヒラパンパン
ハーイ
陽炎「それじゃあ司令官!私も訓練に戻るから。お騒がせしてごめんなさい」
提督「いや、仲がいいのはいいことだ。俺にも妹が居てな。久しぶりに思い出した」
陽炎「そうなんだ?時間ある時にまたお話聞かせてね!」バイバイ
提督「あぁ、怪我には気をつけてな」フリフリ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
提督(なんか寒気が・・・)
扶桑「」ドドドドドド
提督「」
扶桑「女の子と沢山お喋りできて楽しそうですね、提督?」ニコ
提督「あ、ああ。陽炎が姉妹を紹介したいと言われてな」
扶桑「そうですか。それで、何故浦風さんや浜風さんの一部をチラチラみてらしたんですか?」ゴゴゴゴ
提督(げっ、バレてる)
扶桑「どうやら、心身共に鍛え直す必要があるようですね」ゴキゴキ
提督「お、落ち着くんだ扶桑!何もやましいことなど!」
扶桑「問答無用です!ホラ!訓練を始める前に柔軟体操を始めますよ!」プンプン
提督「わ、わかった。その前に扶桑、一言いいか」
扶桑「んもう、なんですか?提督」
提督「普段の戦闘服しか見てなかったせいか、道着姿がどこか色っぽいな」ハハハ
扶桑「!! ・・・えっち」ボソッ
提督「!?いや、そんなつもりで言ったんじゃないんだが」オロオロ
扶桑「ほら!もうお馬鹿な事言ってないで柔軟体操始めますよ!」ミミマデマッカ
提督「りょ~かい!」アハハハ
ギリギリ・・・ ビリッ!色んな場所からそのような音が聞こえた。
この訓練が終わる頃には何人のハンカチが犠牲になるやら・・・
提督+扶桑 柔軟体操中・・・
扶桑「ふう、これで一通りです。少しは身体が温まったかしら」
提督「け、結構ストレッチだけでもくるもんだな」ゼーゼー
扶桑「これまでずっと使っていなかった筋肉を使うのですから当然でしょうね」クスッ
提督「なに、一週間もすれば慣れてくるだろう」
提督「ところで扶桑。聞いていいかな?」
扶桑「はい?なんでしょう??」
提督「最初道場と聞いていたから弓道場のような静かな所で鍛錬を積むと思っていたんだが・・・」チラッ
扶桑「あぁ、あちらの光景の事ですか。」チラッ
武蔵「フン!フン!フン」ギッギッギッ
霧島「マイクチェックの時間だオラァ!!」ドゴォ!!
榛名「勝手は!榛名が!!許しません!!!」バキィ!!
比叡「ハァァァァ!気合!入れて!!行きます!!!」ボゴォ!!
金剛「ワタシの本当の力!見せてあげるネ!!」ズボォ!!
サンドバッグ<グァァァァ
サンドバッグ2<ビクンビクン
サンドバッグ3<ゴホォッ
サンドバッグ4<ミセテ・・・モラッタゼ・・・
妙高「フゥゥゥ・・・妙高!行きます!」セヤァァァ!!
那智「ン~~~!ゼァ!!」ズバァン!!
足柄「フッフッフッ・・・ハイ!」スパン!スパァン!!
羽黒「え・・・えいっ!」メキョ!!!ゴリゴリゴリ・・・
サンドバッグ5<フフッヤルジャナイ
サンドバッグ6<ゲフッ、ヤリヤガッタナ!!
サンドバッグ7<イイワンツーダ
サンドバッグ8<ウゲェェェェ
提督「あれ、どう見てもジムだよな」ハグロスゲェ
扶桑「うふふ、提督にも将来はあれぐらい出来るようになってもらいますよ」ウフフ
提督「えっ、それ無理じゃない?俺普通の人間だよ?」ウフフジャナクテ
扶桑「鳳翔さんやここに来た以上、達人になるか死ぬのみですよ♪」ニコッ
提督「あ、これあかん。超スパルタがあるやつや。テイトク知ってる。」(絶望)
扶桑「そんな一気にそうなれって訳じゃないんですから」アセアセ
扶桑(皆わかってるけど好きな殿方が壊れてしまったら元も子もないじゃない)ウフフ
提督「まぁ、お手柔らかに頼む」ハラヲククルカ
扶桑「はい!それじゃあまずは型を説明するのでポーズだけでいいので真似してください」
提督「わかった」
扶桑、提督に型を伝授中・・・・・
扶桑「提督、腕が下がっています。後ろから失礼しますね」ギュムッ
提督(扶桑、お前もか!背中に柔らかい感触が)ウヘヘ
扶桑(ハッ!私汗臭くないかしら!?でも急に離れると不自然だし・・・)プシュー
扶桑(でも、提督の香りなんだかすごい!殿方の香りがこうなのか提督だけがこうなのかわからないけど)クンカクンカ
提督(ぬう、もう少し感触を味わいたいが腕や肩がきつくなってきた・・・)
ゾクッ
提督(はっ!殺気!?)キョロキョロ
山城「」ゴゴゴゴゴ
提督「」
扶桑「あ、あら?山城どうしたの?訓練中よ?」アセアセ
山城「お二人共今何されていましたか・・・?」ゴゴゴゴゴ
提督「扶桑がさっきもいったが型を教えてもらっていたんだよ」アセアセ
山城「ふぅん・・・そうですか。傍から見てると扶桑姉様に抱きつかれている提督と」ゴゴゴゴゴ
山城「その提督の臭いを嗅いでる姉様にしか見えませんでしたけど?」ゴゴゴゴゴ
提督+扶桑(まずい!バレてる!!)シドロモドロ
提督「そ、そうだ!山城も俺に型とか教えてくれないか」アセアセ
扶桑「そ、そうですね!山城。一緒に訓練しましょう!」
山城「私を蔑ろにしないでくださいよ?二人共」ジトー
提督「もちろんだよ(よ)」ホッ
_____________________
扶桑「さぁ、提督?もう一度型を構えてください」キリッ
提督「こうか?」スッ
扶桑「えぇ、では続いてこう!」バババッ
提督「ふっ!」バババッ
山城「提督!型の繋ぎがズレています。すこし失礼しますね!」ゴソゴソ
提督(ちょ!山城も!?い、いや!山城は真剣に指導してくれてるんだ!聞き逃すな)オチツケマイサン!
山城「ここをこう、ですね」(なんだか、お腹がキュッと締め付けられる香りが!)
山城「そして、こう繋ぎます。」サワサワ(なんだか行けない事をしてる気分)ドキドキ
扶桑(なんだか山城、近すぎないかしら?)ムッ
扶桑「山城?あなたも構え直して。続けるわよ!」ムスッ
山城「はい!姉さま!」(もう少し嗅いていたかったな)シュン
提督(動きが早くなってきたな・・・遅れないようにしないと)フッキンイテェ
_____________________
武蔵「ふぅ、やはり身体を動かすというのはいいものだな」フゥ
金剛「ソウですね!悩みも少しはマシになると想いマース」ホウ
比叡「さすがお姉様ですね!」キラキラ
霧島「もっといいデータが取れないかしら」クビノホネヲゴキッゴキッ
榛名「霧島、あまり骨を鳴らしすぎると後々辛くなるわよ?」アセアセ
霧島「榛名は心配症ですね、まぁ榛名らしいですけど」フフフ
榛名「んもう!心配して何がわる・・・・い・・・・ん・・・で・・・」
榛名「」フソウシマイトテイトクヲハッケン
霧島「? 榛名?どうかしたんですか?」ハテ?
榛名「」スッ サンドバッグニムキナオル
霧島「!?榛名?どうしたの!?」
榛名「ハアアアァァァァァァ!!」バギャァ!!!
サンドバッグ3<ヒゲェェェェl
武蔵「!?」
金剛「!?」
比叡「!?」
霧島「榛名!?」
榛名「フウウウゥゥゥゥ」ハイライトOFF
霧島「一体急にどうしたの!?」アセアセ
比叡「そうだよ、榛名!今の一撃すごかったよ!?」アセアセ
武蔵「あぁ、この私以上の突きだったと思うぞ!?」アセアセ
金剛「榛名、少しオチツクネーお姉ちゃんに話してみるデース」ネッ?
榛名「武蔵さん・・・お姉様・・・・もし、もしお姉様方が榛名と同じ感情を抱いていたら」
榛名「後ろの光景を見れば皆さんも同じ反応するかもしれません・・・よ?」ゴゴゴゴゴ
武蔵「後ろ?」クルッ
金剛「デース?」クルッ
比叡「ヒエ?」クルッ
霧島「なんですか一体・・・」クルッ
扶桑「ほら、提督!もっとこう上体をあげて」ムニュー
山城「ほらほら、下半身崩れてますよ!腰を落として!」ギュー
一同「・・・・・」
武蔵「」クルッ
霧島「」クルッ
比叡「」クルッ
金剛「oh、あそこだけ空気が違う気がシマース。それで榛名どういう意味ですk」
武蔵「ウオォォォオオオ!!!!」ボギャァァァン
霧島「オリャアアァァァァァ!!!!」ベギャァァァァ
比叡「ウルァァァァァ!!!!」ズドォォォォ
金剛「へ?い、一体皆どうしたネー!?」オロオロ
サンドバッグ1<ギエピーーーー
サンドバッグ4<グハァァァァァ
サンドバッグ2<ゲフウウウウ
榛名「フ、フフフ。ここが道場で本当によかった・・・・」ハイライトOFF
武蔵「ああ、そうだな・・・思う存分想いを拳に載せるとしよう」ハイライトOFF
比叡「ヒエー、ヒエー、ヒエー、ヒエー」ハイライトOFF
霧島「今なら・・・・これまでにないデータが取れそうだわ」ハイライトOFF
金剛「お姉ちゃんだけ放っておかないでクダサーイ!」ワタワタ
その後、いくつかのサンドバッグは事切れた(チーン
扶桑「さぁ、今日の鍛錬はここまでにしましょう」キラキラ
山城「そうですね!姉様!」ツヤツヤ
提督「オ、オツカレサマデシタ」グデー
提督(筋肉痛と柔らかい山の感触の反応を抑える精神力でバテバテだ)チーン
扶桑「とりあえず、シャワーを浴びてこられたらいかがですか?」コチラデス
山城「そうですね。ここを見学するにしても汗臭いままだと嫌われますよ?」クンカクンカ
提督「そ、それはさすがに不味い!急いで臭いを消さないと!」アセアセ
扶桑(夜の町から帰ってきた夫のような発言ですね・・・)ムッ
山城(そういえば提督って独身なのかしら?)ムムム・・・
扶桑(山城?わかっているわね?)チラッ
山城(もちろんです、姉様!)チラッ
扶桑+山城(提督の身辺調査を行わなければ!)グッ
提督「それじゃあ、俺はシャワー浴びてくるからお前たちも行ってくれば?」ソレジャ
扶桑「わかりました。ごゆっくり」ニコッ
扶桑「それじゃあ、山城?私たちも行きましょうか」
山城「そうですね、私たちも汗臭いまま動くのにはさすがに抵抗ありますし」
~~~提督シャワ中~~~
提督「よし!これでもう大丈夫!」シャキーン
提督「扶桑たちは・・・まだのようだな。一応どうするか聞いてなかったし待っていよう」ベンチニスワリ
扶桑「あら?申し訳ありません提督。お待たせしました」ホカホカ
山城「姉様の湯上りを見れるなんて提督は幸運ですよ?」ホカホカ
提督「(・・・二人共湯上り姿色っぽいな)」ボソッ
扶桑「」
山城「」
提督「ハッ!つい心の声が!」ヤベェ
ズドォン!!
提督「何事!?」クルッ
サンドバッグ<・・・・
榛名「・・・・・・」シュウウウ
提督「榛名!?ど、どうしたんだ?」サンドバッグガ!
榛名「・・・榛名は・・・」
提督「榛名?」
榛名「榛名は大丈夫じゃないですぅぅぅぅぅ」ビエェェェェ
提督「榛名!?一体どうしたってんだ!??」オロオロ
榛名「扶桑さんや山城さん達とだけ仲良くしてずるいですー!」ビェェェェ
提督「ちょっ!えっ!?どういうこと!?」オロオロ
提督「扶桑、山城!な、なんとか言ってやってくれ」チラッ
扶桑「そんな・・・色っぽいだなんて・・・」ポヤー
山城「提督のエッチ・・・でも姉様と一緒なら・・・」モジモジ
提督「お二人さーーーん!?」ガビーン
榛名「てーいーとーくぅぅぅ」ビェェェェ
提督「落ち着くんだ榛名!って金剛!比叡!霧島!武蔵!お前達傍にいるならフォローを・・・」
武蔵「なんで・・・服か?服を着れば私も構ってくれるのか?」ブツブツ
比叡「私は・・・く、悔しくなんてないんだからぁ!」ウルウル
霧島「榛名がここまで幼児退行してしまうなんて」オロオロ
金剛「」(榛名の気迫で腰が抜けた)
提督(こっちもカオスだったー!?)ガガーン
提督「あー、榛名。少しは落ち着いたか?」ナデナデ
榛名「は、はい!提督はお優しいのですね。榛名にも気を遣って頂いて(テレテレ)」ナデラレナデラレ
提督「あんなに取り乱して放っておけるわけないだろ?」ナデナデ
武蔵「提督!私はこの程度で堕ちんぞ!(テレテレ)」ナデラレナデラレ
提督「武蔵は素直じゃないなぁ・・・」ハハハ ナデナデ
霧島「よかった・・・提督がいなければどうなっていたか」ホッ
金剛(そもそもこうなったのは提督のせいじゃないのカナ?)ウーン?
扶桑(榛名さんいいなぁ・・・私も頼んだら撫でてくれるかしら?)ポワー
山城(姉様を差し置いて私が先にお願いするなんてできないわよね・・・)ムムム
提督「お前たちに認めてもらえるよう頑張って筋肉もつけるから見ててくれよな」ハハハ ナデナデ
榛名「はい!そうなったら榛名、メロメロになっちゃいそうです!」テレテレ ナデラレナデラレ
武蔵「フッ、そんな腕に抱かれる日を愉しみにしておこう」ナデラレナデラレ
霧島(ムキムキの提督ですか・・・いいデータが取れそうね!)キラーン
金剛(どうせ前提督ほどにはなれないネー)フッ
扶桑「私は今も提督でもいいんですけどぉ」ボソッ
山城「素直に甘えれる榛名が羨ましいなぁ」ボソッ
提督「榛名、武蔵、そろそろいいか?」リョウテ スッ
榛名「あっ・・・ はい!榛名は大丈夫です!」ニコッ
武蔵「ぬっ・・・ フ、いいだろう」キリッ
霧島+金剛(今更キリッとしても寂しがってるのがバレバレ(ですね)(ダヨー))
扶桑「提督?その・・・機会がありましたら私も撫でて頂けませんか?」ソワソワ
提督「ん?あぁ構わないぞ。山城もか?」
山城「んなっ!?な、何故私が提督に撫でてもらいたいなんていうんですか!」カァァァ
提督「いや、ずっと榛名や武蔵を凝視しつつ扶桑をチラチラ見てたらそうなのかなって」
山城「う~~~・・・・そ、その・・・姉様の後でいいので・・・・いい・・・ですか?」モジモジ
提督「あぁ、ここに所属してる皆とのコミュニケーションは一番大事だからな」
提督「人間相手だと色々面倒だったが、ここだと不思議と話せる。その機会を楽しみにしているぞ」
扶桑+山城「はい!」ニコッ
武蔵「それで提督よ。これからどうするんだ?」
提督「演習場を見学しに行こうと考えている」
霧島「演習場ですか?そういえば提督が来る前に何人か訓練室へ入っていきましたね」
提督「そうなのか。誰かが演習してるなら生でその光景を見てみたいな」
金剛(綾波が鬼神モードで自分の妹達を引きずってたのは何故だったんでショウ?)
提督「それに何人か俺の持ってる漫画やゲームを参考に工廠組が武器を作ったらしい」
提督「それも見ておきたいんだ。危険な物だったら即廃棄させないといけないしな」ヤレヤレ
霧島「新しい武器・・・ですか!どんな武器でしょうねいいデータ取れるかしら」クィッ
扶桑「提督はその作られた武器がどのようなものかご存知なのですか?」
提督「いや、どの漫画を参考にしたとかまでは聞いてないから確認しておきたいんだ」
提督「ただ陸でも戦えるような槍とサーベルみたいな事言ってたが」
山城「槍やサーベル・・・あっ!」(察し)
提督「そういう訳で俺はここで失礼するぞ。扶桑たちも湯冷めしないように気をつけてな」
扶桑「はい」ニコッ
山城「子供じゃないんだから」ムスッ
提督「それじゃ」スタスタスタ
扶桑「本当、前の方とは何から何まで違うわね・・・」フリフリ
山城「そうですね・・・前の提督はこんな会話したことありませんでした」フリフリ
武蔵「私は元々演習の時しか呼ばれないでほぼ軟禁状態だったな」ウデクミ
榛名「えへへ、提督に撫でて頂けで榛名は頑張れそうです」キラキラキラ
霧島「そうですね・・・前の方は私たちを道具としてみておられましたし」
霧島「入渠とかはきちんとしてくれていたし轟沈艦が一隻もいないので」
霧島「ブラックとは言えないのかもしれませんが世間体をきにされてましたね」
金剛(霧島、前提督の事酷く言いすぎネー。)
金剛(そりゃあティータイムを一緒に過ごしたりはなかったけどサー)ムスッ
提督(さーて、演習場はどこなのかなーっと)スタスタ
妙高「あっ、提督!こんな所でどうされました?」湯上り
那智「貴様、その歳で迷子か?」湯上り
足柄「目的の場所探してるだけかもしれないのにいきなり迷子はないでしょ」湯上り
羽黒「姉さん達司令官さんに失礼だよぉ」湯上り
提督「(見慣れない髪型をみると皆色っぽいな・・・)」ボソッ
妙高「なっ!何を言ってるんですか提督!?」カァァァ
那智「き、貴様!破廉恥にも程があるぞ!?」アセアセ
足柄「那智姉さんちょっと動揺しすぎじゃない?悪い気はしないけど」フフン
羽黒「み、見ないでくださぁい」モジモジ
提督「あっ、すまない。ついまた声に漏れてしまっていた」アセアセ
妙高「もう!二人っきりのときになら言ってくれても・・・」モジモジ
那智「セクハラをするつもりなら鉄拳が飛ぶぞ!?」
足柄「那智姉さんさっきから素直じゃないわねー」ケラケラ
羽黒「恥ずかしいよぉ・・・でも司令官さんと二人きりなら」ゴニョゴニョ
提督「困らせてしまったな、すまん。ところでお前たちに聞きたいんだが、演習場ってどこだろうか?」
妙高「演習場ですか?それならこの先にありますよ」
足柄「フフ、戦闘は血が沸きあがるような感覚が大好きだわ」フフフ
那智「足柄、お前は本当に戦闘が好きなんだな・・・嫁き遅れるぞ」ヤレヤレ
足柄「んな!私そこまで女子力低くないわよ!?」ガーン
那智「軟弱な男は好かんが戦闘戦闘と言ってる女もどうかと思うぞ?」
足柄「私は戦闘が好きなんじゃないわ!勝利が好きなのよ!」プンプン
羽黒「姉さん達喧嘩はダメだよぉ~」モジモジ
妙高「はぁ・・・この子達はいつもいつも・・・」ヤレヤレ
提督「お姉さんは大変だな妙高」ハハハ
妙高「お見苦しい所お見せしてすみません」ペコッ
提督「なに、気にするな。場所教えてくれてありがとな。ガチ喧嘩になる前に止めたほうがいいぞ?」
妙高「そうですね、それでは私達はこれで失礼しますね」ペコッ
提督「あぁ」フリフリ
コラ、アナタタチ! ダッテネエサンガ! アシガラガシツコイカラダロウ!! ネエサンケンカハダメダヨ‼︎
ギャー!!ギャー!!
提督(女子も集まれば騒がしい・・・か)フフッ
《演習場》
提督「ここが演習場か・・・でかい施設だなぁ」
提督「さーて、誰かいるかな~?」
ギャーギャー!! ワーワー!! ドンドン!! バシャーンバシャーン!!
綾波「こらー!!貴女達もっと真面目に戦いなさい!」鬼神モード
漣 「ちょっちょっちょっ、姉さん怖い!何がってめが怖い!!」gkbr
朧 「ね、姉さん少しは落ち着いてよ・・・」アセアセ
曙 「これが試練って奴なのか・・・クソ姉貴め」ボソッ
綾波「上等よ?曙ちゃ~~ん?お姉ちゃんにクソなんて言っちゃうなんてオシオキが必要ね?」
潮(改二)「あわわ、お姉ちゃん本気になっちゃってるよー」アワワワ
漣 「潮ちゃん!その姉さんが相手にならない胸部ランチャーでやっちゃって!」GOGO!!
潮 「ちょっ!漣ちゃんそんな余計な事言わないで!?」チラッ
綾波「潮・・・ソレくれない?」ゴゴゴゴゴ
潮「む、無理だよぉぉぉお」ヒェェェェ
朧「姉さんもぎそうな勢いだなぁ・・・」
??「てか、あんたなんでそんなに落ち着いてんの?」
朧 「あの状態の綾波姉さんに逆らっても潰されるだけかなって・・・」
曙 「そういう姉さんはクソ姉貴のストッパーになるために来たんじゃないの?」
??「そのつもりだったんだけどねー、いやぁ綾波があそこまでガチ切れしてると思わなくてさー」アハハ
朧「漣は余計なところで煽るしね。でもそろそろやりすぎな感じが・・・」ハァ
曙 「ホントにね・・・ここにクソ提督が来て止めてくれないかしら」ハァ
??「まぁ、こうなったのはあんた達の自業自得だと思うけど?」ケラケラ
朧 「でも、すごくリラックスして寝れたよ?あ、司令官だ」
曙 「ま、まあね・・・。てか朧そんな冗談今言ってる余裕ないでs・・・ほんとだ!?」ガーン
??「これは都合がいいね。ちょっと行って綾波止めてくる」ザババババ
綾波「フフフ・・・追い詰めたわよ。貴女達ぃ~~」ゴゴゴゴ
漣 「チクショウ!姉さんなんて怖かねぇ!オラ、かかってこぃやぁ!!」(۳˚Д˚)۳
潮 「姉妹で喧嘩はダメですうぅううう」追い詰められた鼠の眼光
??「おーい、あんた達~」
一同「?」
??「あそこに司令官来てて思いっきり見られてるよ?」ユビサシ
綾波「えっ!?司令官が来てるの!?」キョロキョロ
漣 「ご主人様!?どこどこ」キョロキョロ
潮 「ふえぇ、助かった~」ホッ
??「ほら、とりあえず潮しっかりして。挨拶にいくよ」
ハーイ
提督「綾波今朝のことで相当怒ってたんだな・・・」ボソッ
綾波「司令官!わざわざ見に来てくれたんですか?」テレテレ
提督「あぁ、武道の鍛錬が今日は終わってな折角だから見学しに来たんだ」
??「へ~、司令官って物好きだね。わざわざ見に来るなんて」
提督「自分の受け持つ艦隊ぐらい生で見てみたいのさ。ところでお前は?」
敷波「あっ、ごめんね。自己紹介してなかった。私は綾波型駆逐艦二番艦【敷波】だよ!よろしく」ニコッ
提督「あぁ、よろしく。俺が見ていても綾波の強さは圧倒的だったな」ナデナデ
綾波「はぁ~~~、癒されます~~~」キラキラキラ
漣 「むぅ、私だって改二がくれば・・・」グヌヌ
朧 「漣、姉さんも努力してるんだから私たちも頑張ろう?」ネ?
曙「そうよ。潮が改二になれたとはいえまだ調整も必要なんだから」ヤレヤレ
潮 「うー、もっと活躍できると思ったんだけどなぁ・・・」シュン
敷波「要訓練!だね」ニシシ
提督「潮、そう焦らずにな。朧が言ったが綾波は改二になってからも長い鍛錬を続けてきてるはずだ」
提督「お前も新しい艤装をコントロールできるようにならないとな」ニコッ
潮 「はい、少し浮かれて慢心していたかもしれません。頑張ります!」ニコッ
提督「それじゃ、俺は別の演習場も覗いてくる。訓練を続けるなら怪我しないようにな」スタスタ
一同「はーい!」
提督「皆頑張ってるんだなぁ・・・」テクテク
<オーイ!
提督「お?木曾の奴じゃないか。」オーイ
木曾「こんなところで何やってんだ?」
提督「明石が怪しい武器を作ってると聞いてな。どのようなものか見に来た」
木曾「なるほどな。そのうちのひとつを貰ったのは俺だぜ」ニカッ
提督「そうなのか?それで扱えそうなのか?」フム
木曾「慣れが必要だと思う。今は出力がでかすぎて振り回されてるな」
アレ?テイトクー? ホントダワ
北上「提督~何やってんのこんなとこで」
大井「木曾の武器でも見に来たんじゃないですか?」
提督「大井正解!お前らから見てどうだったんだ?ブースターの意味もあるとか聞いたが」
北上「うーん、出力絞り込まないとあさっての方向に吹っ飛んでいきそうかな」
大井「そうね。しかもまだ完全にリミッター外してないのよね・・・」オソロシイ
提督「漫画やゲームを参考にしたと聞いたが一体何を再現したんだ?」オイオイ
木曾「クロス○ーンガ○ダムのザンバスターを参考にしたと聞いたな」
提督「お前の服装に似合いそうだな」ニガワライ
木曾「使いこなせれたら格好いいからな!」ニカッ
提督「怪我にだけはきをつけろよ」ヤレヤレ
ドドド
ドドドドドドド
提督「なんか聞こえないか?」
木曾「?提督の後ろから??」
北上「ん~?だれか走ってきてるね」
大井「誰かしら?」
??「おにいちゃ~ん!」
一同「は?」
??「お兄ちゃん!!やっと会えた~」ガバッ
提督「うぉ!?だ、誰だお前は!?」ビクッ
北上+大井+木曾「」ビキッ
??「おーい、お前あいつ見つけたからって突っ走るなよ!」
??「え~、だって早く会いたかったんだもん~」スリスリ
??「お前、普段のキャラブッ壊れてるぞ」ヤレヤレ
??「おにいちゃんの前だからいいの~」クンカクンカ
北上「提督?」ビキッ
大井「説明」ビキッ
木曾「してくれるよな?」ビキッ
提督「いや、説明しろと言われても俺も何がなんだか・・・」
??「え~、私たちのこと忘れちゃったの~?」ウルウル
提督「忘れたもなにも初対面だと思うんだが・・・」アセアセ
??「艦娘になってからは初めてだろうな。××っていえばわかるか?」
提督「××?俺が幼稚園の頃一緒に遊んでいた奴にそんな名前の奴がいた気がするが」
??「そうだ。その××が俺で、そっちのが妹だ」
提督「はぁ!?まじでか!?」
??「マジだよ~、おにいちゃ~ん」スリスリ
提督「あー、とりあえず艦娘として自己紹介を頼む」ヒキハガシ
天龍「俺の名は軽巡洋艦天龍型一番艦【天龍】だ。よろしくな」ニカッ
龍田「同じく軽巡洋艦天竜型二番艦【龍田】だよ~。おにいちゃん♪」ウフフ
提督「龍田、そのお兄ちゃんはやめなさい。もう子供じゃないんだから提督と呼べ」ハァ
北上「それで提督?説明の方はどうなってるのさー」プンプン
大井「そうですよ!抱きついてスリスリなんて羨ま・・・破廉恥な!」プンプン
木曾「会話を聞いてる限り人間の頃の知り合いのようだが?」イライラ
天龍「あぁ、お前らはこいつと高校の時に知り合ったんだろ?」
龍田「私達は幼稚園の頃からの付き合いなんだよ~」ウフフ
北上「つまり、チビッコ時代の提督を知っていると・・・」ギリッ
大井「素直に羨ましいわね」ギリッ
木曾「このサーベル使おうかな」ゴゴゴゴ
龍田「あら~?それならこちらも明石印の新しい槍使っちゃうわよ~?」ウフフ
天龍「おいおい、それお前もまだ使いこなせてないだろ」
龍田「おにいちゃ・・・提督を取ろうとする泥棒猫の制裁にはいいかなーって」ウフフ
提督「こらこら、待て待て。お前ら喧嘩すんな!」アセアセ
提督「龍田、その槍は何を参考にしてるんだ?」
龍田「これ?武装○金のサン○イト○ートだってー」ウフフ
龍田「私の弾薬を消費してすごい突進力を実現できるんだよ~」ニコニコ
提督「それは陸でも有効なのか?」
龍田「問題なかったわよ~。けど、出力調整がまだ出来てなくて全力しか出せないのよ~」
提督「なるほどな。突進力を極限まであげた武器か・・・」
木曾「俺のにも似ているが、俺のは武器そのものがブースターであり剣だからな」フム
天龍「俺は龍田の特訓に付き合いつつ剣の修行をしていてな」
天龍「飛天○剣流をマネしてみて色々使えるようになったぜ!さすがに奥義は無理だけどな」
木曾「マジで!?九頭龍○とかもできるのか!?」スゲェ
天龍「まだなんとか形になった程度だがな」ハハッ
北上「大井っちー、私達なんか空気じゃない?」
大井「そうですね・・・説明を求めるのは後日にしましょうか」
北上+大井「提督は渡さない(よ)(わよ)」ゴゴゴゴ
北上「木曾~、そろそろ休憩終わりにしてその武器の訓練に戻ろうか~」
大井「提督に格好いいとこみせるんでしょ?」クスクス
木曾「大井姉余計な事言うな!わかったよ。演習場に戻る!」カァァァ
提督「格好いいとこみせてくれよな」ニヤニヤ
木曾「ニヤニヤすんな!お前に最高の勝利をくれてやる!」グッ
天龍「俺達も演習場に戻るか、龍田」
龍田「そうね~、泥棒猫の存在もわかったしウカウカしてられないわね~」ウフフ
提督「怪我だけはするなよ?宴会の時に話しかけてくれても良かったんだがな」
天龍「俺らは比較的被害がマシだったからな。入渠も最後だったんだよ」
龍田「お風呂を上がった時にはもう締めに入っていてね~。甘えられなくて残念」シュン
提督「そうか。しかしお前達が艦娘になっているとは本当に驚いたな」
天龍「中学にあがる頃に親が離婚してな。俺が父に龍田が母に連れられたんだ」
天龍「で、離婚後親父は事業に失敗して自殺。龍田から聞いた話だとお袋は男作ってドロン」
龍田「そんな時、親戚をたらい回しにされて最後は孤児院に入ってそこで天龍ちゃんと再会したの~」
天龍「暫くは二人で孤児院で過ごしていたんだけどな。龍田の持病が悪化したんだ」
龍田「そこで死ぬかもって思ったんだけど、その孤児院は艦娘を海軍に斡旋しているところだったの~」
天龍「それで藁にすがる想いで検査を受けて、俺達はそれぞれ【天龍】と【龍田】の適合反応が見つかってな」
龍田「お医者様が言うには艦娘になると身体そのものが作り変わるから病気も治るって仰ってね~」
龍田「本当は私だけ艦娘になるつもりだったんだけど、天龍ちゃんがどうしても自分もなるって聞かなくて」
天龍「あったりまえだろ!俺はお前の姉ちゃんなんだからな!」ニカッ
天龍「まぁ、そんな感じで色んな鎮守府をたらい回しになりながら過ごしてきたって訳だ」
龍田「ほんと、周りから死にたがりって言われるほど無茶したのよ~?」
提督「なに?それは関心しないな」ジー
天龍「戦う事が誇りだと思ってたんだよ!他所の鎮守府でも鉄砲玉みたいなもんだったしな」
天龍「けど、ここの連中は他と違うんだ」
提督「どういう意味だ?」
天龍「いや、違うな。正確にはお前が着任したことで変わったというべきだな」
龍田「そうね~、宴会の時なんて皆を見て目を疑ったわ~」ウフフ
天龍「お前は知らないだろうけどな。俺がここに来たとき笑顔や笑い声なんてなかった」
龍田「私達を含めて皆眼から光が消えていたわね~」
天龍「それがどうだ?お前が振舞ったアイスで大喜びしてる連中がいて酒を飲んで笑ってる奴もいた」
天龍「それで思ったんだ。ここが俺の居る場所で守るべき場所だってな」
龍田「それで明石と夕張にお願いしてみたのよ~、規格外の武器って作れないかって」
天龍「駆逐艦のチビどもなんてお前に父親になつくみてぇになってやがる。守らなきゃいけねぇ」
天龍「鎮守府(ここ)に帰って来なきゃいけないってな。死にたがりは廃業だ」フフッ
龍田「前提督の事もあるし、陸で戦う術も持たないと守りきれないっていうのが私達の判断よ~」
天龍「艦娘は陸で艤装のリンクなしじゃ、ちょっと丈夫な人間程度だからな」
提督「そうか・・・。ありがとう、そしてこれから宜しく頼むぞ。【天龍】【龍田】」ニコッ
天龍「あぁ、任せとけ!その為の鍛錬で訓練だからな!」
龍田「今度私室に忍び込みますね~おにいちゃん♪」ウフフ
提督「それは勘弁したいな。憲兵さんはさすがに怖い」ゾワッ
龍田「それじゃあ、私たちも訓練に戻りますね~」ナゲキッス
天龍「それじゃ、またな!」フリフリ
提督(××って女だったんだな・・・ヤンチャ坊主だったからずっと男だと思ってた)
提督(さて・・・もう少し見てまわろうかな)
ブーブーブー
提督(ん?元帥閣下からメール?)
元帥[そちらに所属している駆逐艦睦月、及び如月に第二次先行改装の許可を言い渡す]
提督(ふむ・・・睦月はわかるが如月?姉妹艦かな・・・出くわしたら教えてあげよう)スタスタ
ワーワー!! ニャシー!! カワイイネェー!! ピョン!!
提督(ん?あれは・・・お、丁度いい睦月がいるじゃないか)
提督「おーい、睦月~!」オーイ
<オーイ
睦月「ふえっ?あ、司令官だ!睦月を呼んでる?」
??「あら、睦月ちゃんにデートのお誘いかしら?」ウフ
睦月「ふえぇ!?そ、そんな事ないよぉ><」
??「とりあえず、司令官のところに行ってたほうがよくないか?」
??「行くなら早くいこーぜー、ダリー」グデー
ザババババ
睦月「司令官!睦月に御用ですか?なんですか、なんですかぁ?」ニコニコ
提督「姉妹たちか?訓練中に済まないな」
睦月「はい!自慢の妹たちです!!あ、折角なので紹介しちゃいますね」
如月「睦月型駆逐艦二番艦【如月】よ。よろしくねぇ司令官?」ウフフ
弥生「睦月型駆逐艦三番艦【弥生】・・・です。喋るのが・・・苦手で・・・ごめん・・・なさい」シュン
卯月「うーちゃんは~睦月型駆逐艦四番艦【卯月】だぴょん!うーちゃんって呼んで欲しいぴょん!」ピョン!!
皐月「睦月型駆逐艦五番艦【皐月】だよ!よろしくね、司令官」ニカッ
文月「文月は~、睦月型駆逐艦七番艦【文月】っていうのぅ~よろしくねぇ~」フミィ
長月「睦月型駆逐艦八番艦【長月】だ、宜しく頼む」キリッ
菊月「睦月型駆逐艦九番艦【菊月】だ。よろしく」フッ
三日月「私は睦月型駆逐艦十番艦【三日月】といいます。宜しくお願いします」ビシッ
望月「はぁ~、あたしもか。睦月型駆逐艦11番艦【望月】で~す」ダルー
提督「あぁ、皆よろしく。なんの練習してたんだ?」
睦月「睦月達は他の駆逐艦達より力が旧式で劣るかわりに燃費がいいんだにゃん」
睦月「それで遠征のために艦隊を組むことばかりでした」
睦月「それで、少しでもスムーズに襲撃にも遠征にも動けるように陣形練習をしていたのです」
提督「なるほど。それじゃあこの情報は訓練が終わってからのほうがいいか」
睦月「ほぇ?睦月達に何か指示ですか?」
提督「いや、お前と如月二人に第二次改装許可が降りた」
一同「!」
提督「それじゃあ、急ぐこともないので。俺はこれで」
ガシッ
睦月「睦月と誰が改二の許可でてるんですか?」
提督「如月だよ」
如月「!」
提督「もしすぐにでも改装希望なら工廠にいくといい」
睦月「はい!如月ちゃん!一緒に行こう」
如月「あらあら、睦月ちゃんが大胆だわ~」ウフフ
提督「姉妹全員でいくのはいいけど邪魔しちゃいけないぞー」
ハーイ
キィン! カキィン!! ブゥゥゥゥウン ドンドンドン!!
提督(おー、飛行機と肉弾戦で戦いつつ砲撃戦もしてる)
提督(皆上陸されたのが余程答えてるんだな・・・)
伊勢「最上!三隈!左右から展開して!」
最上+三隈「了解!(ですわ)」
日向「鈴谷、熊野!瑞雲の補充は十分か?私に着いてこい!」
鈴谷「へへっ、や~るじゃん!瑞雲いっくよ~!」
熊野「私も負けていられませんわね!瑞雲!!とぉぉおぉ↑うぉぉぉぉ↓」
ドン!ドン!ドドン!!
ブゥゥゥゥン ブゥゥゥゥン バババババ
伊勢「どうしたの?日向!動きが鈍いじゃないのさ?」ニヤッ
日向「フッ、それはどうかな?お前に一番いい瑞雲をくれてやる」フッ
伊勢「やばっ!瑞雲!迎撃して!!」ブゥゥゥン
日向「おそい!」バババババ
伊勢「くっ!」中破
最上「伊勢!」
三隈「伊勢さん!」
日向「貰った!!」ズアッ
鈴谷「日向!上!!」
日向「何!?」
伊勢「油断は禁物よ?日向♪」ダダダダ
日向「くっ!」中破
熊野「日向さん!」
伊勢+日向「心配ない!相手を倒せ!!」
最上+三隈「了解!お姉ちゃんの意地みせてあげる(よ)(ますわ)」
鈴谷+熊野「了解!妹だからって侮らないで(ね!)(下さいまし!)」
ブロロロロロ ドンドンドン!!
カキィン!ガッ!ズバッ!!
ドドォォン!!
演習終了!!
伊勢「くっ、今回は姉チームの負けかぁ」大破
日向「ギリギリだったがな」中破
最上「いてて、負けちゃったかー」中破
三隈「早くお風呂に入りたいですわ」中破
鈴谷「へへ~ん、妹だってやればできるんです!」小破
熊野「あまり調子に乗ってると次は逆になりますわよ」中破
提督「すごいなぁ、姉チームは惜しかったな」ハハハ
伊勢「げっ、提督!?」
日向「なんとか、だがな。それと女子の柔肌を余り見るなよ」フフッ
最上「さすがにちょっと恥ずかしい」モジモジ
三隈「恥ずかしがってるもがみん可愛いですわ!」キャー
鈴谷「危なかったー!中破してたら提督にさらけ出すとこだった」
熊野「あ、あまり見ないでくださいまし」カァァァ
提督「あぁ、すまない。すぐに去るとしよう」フイッ
日向「あぁ、待て君」
提督「どうした?」
日向「勝利した今は気分がいい。お気に入りの瑞雲をやろう」コトッ
伊勢「日向はほんとに瑞雲が好きねぇ」ヤレヤレ
最上「瑞雲教の教祖だもんね」ケラケラ
三隈「もがみん!乙女が柔肌をさらけ出すのはよろしくありませんわ!」
鈴谷「そうだね~、提督の主砲がどうなるかわかんないし~」ニシシ
熊野「鈴谷さん!?何堂々と破廉恥な事おっしゃってるんですの!?」ガーン
提督「馬鹿なこと言ってないでさっさと入渠してこい!」プイッ
ハーイ
コラー!アンタタチマジメニシナサイ!!
提督「お?ここも姉妹で演習か?」ジー
朝潮「皆!隊列が崩れてますよ!!」
??「分かってるわよ!」
??「いっきますよ~」
提督「賑やかだなぁ、駆逐艦かな」
朝潮「もう~・・・はっ!あれは司令官!?」ズザー
??「ちょっと!?どこ行くのよ?」
提督「あれ?なんで朝潮こっちにくるんだ??」
朝潮「司令官!私たちになにかごようでしょうか!」ビシッ
提督「いや、ただ見学していただけなんだが・・・後ろのは妹か?皆怒ってるぞ?」
朝潮「えっ」クルッ
??「いきなり航路変えたと思ったらこんなクズのとこのためとか」ゴゴゴゴ
朝潮「え~・・・と、そ、そうだ!司令官!妹たちを紹介しますね!」シレッ
提督「おいおい、それでいいのか・・・」
??「いいわけないでしょー!」ウガー
大潮「えーっと・・・朝潮型駆逐艦二番艦【大潮】です!司令官」ニコッ
満潮「朝潮型駆逐艦三番艦【満潮】よ!」フンッ
荒潮「朝潮型駆逐艦四番艦【荒潮】よ~」ウフフ
霰 「朝潮型駆逐艦九番艦【霰】です・・・。んちゃ・・・とか言いません」ボソッ
霞 「朝潮型駆逐艦10番艦【霞】よ!」フンッ
提督「いくつか気性が粗いようだが宜しくな」ハハハ
満潮「はぁ?それ私のことじゃないでしょうね!?」プンスカ
霞「もし私だったら許さないわよ!?このクズ!」プンスカ
朝潮「二人共落ち着いて。誰も名前なんて言ってないじゃない」
二人「ぐぬぬ・・・」
提督「自己紹介もできたし邪魔しちゃ悪いから俺は行くよ」
朝潮「すみません、司令官。この子達根はいい子達なんですけど素直じゃなくて」
霞「はぁ?誰が素直じゃないよ!?」アァン?
霰「霞、アイス食べてたとき見たことないくらい笑顔だったよ?」ボソッ
霞「!?」カァァァ
満潮「フフン、そうね!そのとおりだわ」フフン
荒潮「そういう姉さんもアイスもりもり食べてたわね~」
満潮「!?」カァァァ
大潮「皆提督の事好きなんですね~」アハハ
満潮+霞「好きじゃない!」カオマッカ
霰「二人共素直じゃない・・・」ヤレヤレ
朝潮「司令官、また二人が暴れだす前にここは移動を」ササッ
提督「わかった。訓練を頑張るのはいいが怪我に気をつけてな」
朝潮「はい!」ビシッ
《工廠》
提督「明石~いるか~?」ガチャッ
明石「提督?どうされましたか?」
提督「実は頼みがあってな。俺の私室に鍵をつけたいんだが可能だろうか?」
明石「鍵ですか?簡単な物でしたらすぐつけることもできますが、また何故?」
提督「夜な夜な俺の布団に駆逐艦の子が忍び込むようになってきてな」
提督「鋼の精神で耐えてはいるがいつ憲兵沙汰になるかわからん」
明石「あー、なんとなくわかります。寂しがり屋な方が多いですからね」
提督「すまないが宜しく頼む」
明石「わかりました!合鍵はどうされますか?体調不良の時とか困りますし」
提督「そうだな・・・ここの常識ある艦娘って誰だろうか?」
明石「うーん・・・鳳翔さんとか間宮さんとかでしょうか・・・引退されてますし間宮さんは戦闘艦娘ではないので」
明石「看病とかでも問題ないかと・・・。」
提督「なるほど・・・。なら一応鍵を三つ作っておいてくれ」
明石「わかりました!今晩のうちに設置しておきますね!」ニコッ
《食堂前》
提督(もうボチボチ晩飯の時間だな・・・執務室にいってまた戻って来ようかな・・・)
バタバタバタ
提督(ん?誰か走ってくる?)クルッ
比叡「ヒエーー!!提督どいてくださーーーい!」ドドドドド
鈴谷「提督じゃーん!さっきぶりぃぃぃぃ!!どいてどいてー!」ダダダダダ
提督「うぉ!?なんだなんだ!?」
ドグシャッ!!
シーン・・・
提督「」チーン
比叡「」チーン
鈴谷「」チーン
提督「ハッ!一体何が・・・」アイタタタ
モニュ モニュ
比叡「きゃあ!」
鈴谷「ひゃあ!!」
提督「ふぉう!?」
ズザァァァァァァ
提督「すすすすす、すまない!」ドゲザァ
比叡「て、提督のえっち!」カァァァァ
鈴谷「揉まれた・・・モニュって・・・提督に・・・」フルフルフル
提督「わざとじゃないんだ!許してくれ!!」ドゲザァァァァ
比叡「その・・・私たちが急いでたのが悪いですし許します!」カオマッカ
鈴谷「うぅぅぅ・・・今度やったら許さないんだからね!」カオマッカ
提督「本当にすまない・・・自分に出来る事なら何でもするから何か出来る事はあるか?」アセアセ
比叡「うーん・・・あ、そうだ。提督って調理はできますか?」ピコーン
鈴谷「比叡さん、ひょっとして提督に手伝ってもらうの?」
提督「意味はわからないがある程度は調理できるぞ」
比叡「それじゃあ、私達と夕飯の手伝いをしていただけますか?下ごしらえだけでいいので」
鈴谷「鈴谷達演習や訓練に夢中になってて今日の当番だったこと忘れてたの。それで急いで駆けつけたんだけど・・・」モジモジ
提督「なるほど、把握。俺で手伝える事なら手伝わせてもらおう。せめてもの償いだ」
《厨房》
提督「それで?何を作るんだ?」エプロン装備
比叡「私達が当番の時はカレーなんですよ」エプロン装備
鈴谷「比叡さんのカレーは大人気だからね~。楽しみにしていていいよ」フフフ エプロン装備
提督「なるほど・・・。なら俺はジャガイモと人参とタマネギの下ごしらえしておこう」
比叡「はい!お願いします!私と鈴谷で味付けはするのでガンガン剥いて!切って!下さい!!」ドドーン
鈴谷「そんなとこで気合入れなくても」アハハ
提督「了解。俺の本気を見せてやろう」包丁装備
比叡+鈴谷「へっ?」キョトン
提督「」シュバババババババババババ
籠<もうらめぇぇぇぇ
比叡「」ポカーン
鈴谷「」ポカーン
比叡「ハッ!すごいです提督!これなら遅刻した分も埋めれそうです!」バタバタ
鈴谷「ふえ!?提督や~るじゃん!!こりゃあ鈴谷も負けらんないねぇ」バタバタ
提督「フフッ、久しぶりだな。この感覚」シュバババババババ
【数分後】
提督「ふぅ、下ごしらえはこれくらい切っておけば大丈夫かな?」
比叡「ひえー!提督すごすぎますよ!!どんだけ早いんですか!?」ヒエー
鈴谷「こりゃあ・・・勝てる気がしないねぇ」アセタラー
提督「これでさっきの詫びになるなら安いもんだ」ハハッ
比叡「うーん・・・こうまで腕の差を見せられると提督がカレーを作ったらどうなるんでしょう?」キョウミシンシン
鈴谷「あ!それ鈴谷も気になるかも!!」キョウミシンシン
提督「そりゃあ、俺なりのカレーってのはあるが今日の当番はお前達なんだからそれを楽しみな奴達がいるだろう?」
比叡「うーん、そうですね・・・。そうだ!これで最後にするので私達二人だけに提督のカレーを作ってください」ニパッ
鈴谷「お、比叡さん悪い笑顔~♪じゃあ鈴谷もそれに賛成~」ニシシ
提督「まいったな・・・わかったよ。後で不味いとか言うなよ!」ヤレヤレ
比叡+鈴谷「いえ~い!」ハイタッチ
_________________________
《厨房》
提督「ほら、俺特製カレーだ。」グツグツ
比叡「わ~、美味しそうですね~」ジュルッ
鈴谷「やばい・・・美味しそう・・・」ジュルッ
提督「当番だったら配膳が終わるまで無理だろう?冷やして置いておくから賄いとして食べてくれ」ヨイショッ
比叡「ありがとうございます!提督!!」ニコッ
鈴谷「鈴谷や比叡さんはちょ~とカレーには五月蝿いよ~?覚悟しててね」ニシシ
提督「はいはい、それじゃこの件は他言無用な」
提督「それじゃ、俺は食べてくるな。後少し頑張れよ」ヒラヒラ
ハーイ
《食堂》
提督(なるほど、評判がいいだけあって美味そうだ。さて、どこで食べようか・・・)
テイトクサーン
提督(お?間宮と鳳翔だ。丁度いい、鍵の件の事を伝えておこう)スタスタ
間宮「提督さんもこれから夕飯ですか?」ニコッ
鳳翔「今日も鍛錬お疲れ様です」ニコッ
提督「扶桑達に教えてもらっていたんだが、厳しい指導になりそうだ」ヤレヤレ
鳳翔「フフッ、それだけ皆提督に期待しているんですよ」ニコニコ
間宮「御疲れになった時は是非間宮のアイスをご賞味くださいね」ニコッ
提督「間宮のアイスには疲労が抜ける不思議な味がすると聞いたな」
提督「きつくなったときには世話になるかもしれないな。さ、まずは夕飯だ」イタダキマース
提督「うん、美味い!」モグモグ
間宮「本当ですね!比叡さんまた腕をあげたのかしら。とてもお野菜が均等に火が通ってるわ」モグモグ
鳳翔「そうですね。均等に火が通っていてとても甘みがあります」モグモグ
提督「あぁ、その野菜切ったの俺なんだよ」
間宮+鳳翔「は?」
提督「比叡達が訓練でここへ来るのが少し遅れてな。たまたま出くわした俺が手伝ったんだ」ハハッ
鳳翔「手伝ったって、ここの全員分だと100人前以上あるんですよ?」
間宮「そうですよ、提督さんはアイス作りが得意だったのでは?」
提督「基本は何でも作れるぞ?さすがに海外の料理は知らないけどな」
提督「それに手伝ったのは下ごしらえだけだ。それだけなら200人前くらいなら問題ない」フッ
鳳翔「なんで提督なんてやってるんですか・・・」アキレ
間宮「うちに欲しいですよ・・・そんな人材」アキレ
提督「ハハッ、まあそう気にするな。今の俺はここの提督なんだから」
提督「おっと、忘れるところだった」
提督「実は今日から明石に頼んで俺の私室に鍵を付けてもらう事にしたんだ」
鳳翔「鍵・・・ですか?前々からついていたのではないんですか」ハテ
提督「前提督は聞いてる限り艦娘を道具と見ていたようだからな」
提督「私室に入り込もうとするやつなんて居なかったんじゃないか?」
間宮「では何故今になって鍵を?」
提督「ひとつは機密保持の強化。それともう一つは俺の貞操の強化・・・かな」ハハハ・・・ハァ
ピクッ
鳳翔「貞操・・・ですか?」
間宮「それはどういう事でしょう?」
提督「実は今朝も綾波型の子達が俺の布団に潜り込んでいてな」
提督「寂しかったのかもしれんが、連日で来られると俺の理性がやばい」
提督「なので、その対策として鍵の設置を頼んだんだ。そして緊急用のスペアをお前達二人に任せたい」
鳳翔+間宮「・・・・」ゴゴゴゴゴゴ
鳳翔「それはどういった人選なのでしょう?」
間宮「私も気になりますね」
提督「そうだな、鎮守府に必ず居ている、精神的に大人の女性だ、そして艦娘達からも信頼されている」
提督「これがお前達を選んだ理由だが、納得してもらえたか?」
二人「はい・・・」
間宮(それって子供(駆逐艦)は相手にできないけど、私や鳳翔さんはウェルカムって事!?)ドキドキ
鳳翔(あの3人以外にも居るとは思いませんでしたが、私達に鍵を渡すということはロリ○ンではないという証!)ドキドキ
提督「俺が体調不良などで動けなくなった時には(大人の)対応を頼む」
鳳翔「はい!緊急時にはこの鳳翔、(提督の)対応にご期待ください!」ビシッ
間宮「私も出来る限り(提督さんを)サポートしますね!」ビシッ
提督「いい返事だ。頼むぞ!ふう、ご馳走様」ケプッ
提督「それじゃ、俺は食器を返して部屋に戻る。鍵は明石が部屋に届けてくれると思うから受け取ってくれ」
鳳翔+間宮「了解しました!」ビシッ
鳳翔(うふふ、提督に期待されることがこんなに嬉しいなんて)ウフフ
間宮(ふふっ、吹雪ちゃん叢雲ちゃん残念ね?私は一歩リードしたわよ?)ウフフ
鳳翔+間宮(いつか私が添い寝したいわ・・・)ニコニコ
ナニコレ?ウッマ!! ヒエー!ワタシノカレーヨリオイシイ!! テイトクニレシピオシエテモラオウ! ソウデスネ・・・アレ?イナイ・・・
_______________________
提督「私室にシャワーがあるって便利だな」ホカホカ
提督「大浴場に行けば男兼客人用の風呂があるとも聞いたがいつか入ってみたいな」フフッ
提督「現在時刻は・・・・っと」
23:00
提督「明日は確か座学を受けると会議で言っていたな。今日はもう寝よう」ファァァァ
提督「部屋の鍵をかけて、電気を消してっと・・・」
電灯OFF<パチッ
提督「おやすみ~」ベッドin
《提督私室扉前》
叢雲(フフフッ、今日も忍び込んでやるんだから!)
叢雲(アイツは大人しく私の抱き枕になってればいいのよ)ウンウン
叢雲(今回は吹雪も綾波もいない・・・そう!独占!!いざ!)
ガチャガチャ
叢雲「」
ガチャガチャガチャ
叢雲(なんで扉に鍵なんてついてるのよぉぉぉぉ!!!)ショーーーック!!!
叢雲(道理でドアノブが変わってると思ったわ!)グヌヌ・・・
??「あら?そこで何をしているんですか?」ドドドドド
叢雲(げっ!吹雪に綾波、それに夕立に睦月まで!?)
吹雪「叢雲ちゃん?司令官の私室前で何をしているのかな?」メガワラッテナイ
綾波「もしかして、また司令官のお布団に潜り込むつもりだった・・・とかですか~?」鬼神アイ
睦月「吹雪ちゃんから聞いたけど、すっごく落ち着くらしいじゃない?睦月も試してみたいにゃしぃ!」ニャシィ!!
夕立「そうそう!叢雲ちゃん達ばかりズルいっぽい!夕立達も提督さんと寝たいっぽい!!」ポイポイ!!
叢雲(ぐぬぬ・・・図星だから強く出れない・・・)
叢雲「そう、でも残念ね。どうやら私達司令官に警戒されてるみたいよ?」フッ
一同「!?」
吹雪「そ、それどういうこと!?叢雲ちゃん!」
綾波「返答次第ではソロモンの黒豹の由来味わってもらいますよぉ?」鬼神アイフルバースト!!
睦月「睦月と夕立ちゃんは今日が初めてだから関係ないにゃしい!!」
夕立「睦月ちゃんの言う通りぽい!」アセアセ
叢雲「そんな殺気立たなくてもいいわよ。答えは簡単、司令官の私室の扉が鍵付きのドアノブに変わっているのよ」ホラ
綾波「そ、そんな!」ダッ
ガチャガチャガチャ
吹雪「そ、そんな・・・」ガタガタガタ
睦月「さ、三人が悪いんだよぉ!」ウルウル
夕立「提督さんと添い寝できないぽい?嫌われたぽい??」ウルウル
??「貴女達!こんな時間にここで何をしているのですか?」ドドドドド
??「一言鍵の事でお礼を言ってから寝るつもりでしたが思わぬ場面に出くわしましたね」ドドドドド
叢雲「鳳翔さんに間宮さん・・・どうしてこんな時間にここへ・・・」ギリッ
鳳翔「提督にこの私室の予備の鍵を任されましてね」ニコニコ
間宮「それを無事受け取った報告をしようと思って来たんだけどもう寝てしまわれたみたいですね」ウフフ
綾波「予備の鍵!?何故それを鳳翔さんと間宮さんが!?」ビックリ
吹雪「そんな重要な物なら統括者全員に配られるべきです!」ギリッ
睦月「部隊長にも必要だと思うにゃしぃ!!」プンプン
夕立「えーっと・・・えーっと・・・夕立も欲しいぽい!」ポイ!
叢雲「秘書艦を差し置いて・・・どういうつもり!?」ギリッ
鳳翔「どうもこうもありませんよ、提督が私達二人を信用できると思ったから任せて頂いた」ニコニコ
間宮「提督の衛生面に良い影響でもありませんしね。大人である私達が受け取るのは自然では?」ウフフ
叢雲(くっ!今の私達では分が悪い・・・綾波は今にも飛びかかりそうだし吹雪は落ち込んでるし)チラッ
叢雲(睦月と夕立は気圧されて半分パニックになってる・・・)クッ
叢雲「・・・・わかったわ」フゥ
一同「叢雲ちゃん?」
叢雲「今ここで暴れたら司令官に迷惑がかかるわ」
叢雲「二人が信用されたって事なら私だってあいつの秘書艦よ!明日にでもとっちめてやるんだから!」プンプン
綾波「・・・確かに今は力尽くでどうこうできる事情でもなさそうです」フゥ
吹雪「・・・明日の会議で司令官に提案してみます。統括と部隊長にも支給していただくように、と」キッ
睦月「吹雪ちゃん!頑張って!!」キラキラ
夕立「さすが吹雪ちゃん!期待してるっぽい!」キラキラ
鳳翔「さぁさぁ、もう日を跨ぐ時間です。早く自室に戻って寝なさい!明日も訓練や授業あるんでしょ?」ヤレヤレ
ハーイ・・・
間宮「提督さんはもうお休みのようですし、私たちも自室に戻りましょうか」
鳳翔「そうですね。これから忙しくなりそうです」クスクス
間宮「でも、譲るつもりはないんでしょう?」クスッ
鳳翔「えぇ、私が見込んだ殿方ですから。きちんと一人前になって頂きます」フンス
間宮「でも、私も負けませんよ?」ニコッ
鳳翔「えぇ、望むところです!」ニコッ
___________________________
提督(うー・・・ねむ・・・今何時だ?)チラッ
05:30
提督(そろそろ起きるか・・・)ゴソゴソ
ハッ!
提督(今日は流石にいないよな!?)バサッ!
提督(誰もいない・・・)
提督「どうやら今日から安心して寝れるようだな」ホッ
《食堂》
【カウンター】
提督(人が来る前にさっさと食べて会議の資料でもみるか)
スミマセーン
ハーイ
提督「おはよう、間宮。モーニングセットを頼めるか?」
間宮「おはようございます、提督さん」ニコッ
間宮「昨晩はゆっくり寝れましたか?」ニコニコ
提督「あぁ、鍵をつけたお陰かな?もっと早くに動いておけばよかったよ」ハハハ
間宮「ふふ、それはよかったです。この鍵は信頼の証みたいなものですから大事にしますね」テレ
提督「なんだかそう言われると照れるな」テレ
《食堂大広間》
吹雪(面白くないですね・・・)ゴゴゴゴ
叢雲(何デレデレしてんのよ!)イライラ
飛龍(何を話してるのかしら)ジー
蒼龍(鍵が信頼の証?・・・まさか合鍵!?)ゴゴゴゴゴ
綾波(どうしてくれましょう・・・)ゴゴゴゴ
潮(漣ちゃん、この空気なんとかして!?)ヒソヒソ
漣(いやいや、ここで余計な事言ったら大破入渠コースだよ!?)ヤダコレ!!
朧(ここはスルーが正解だね)スルー
曙(何間宮さんにデレデレしてんのよクソ提督ぅぅぅ)イライラ
榛名(榛名も提督に構って欲しいです・・・)モジモジ
霧島(また榛名は一人で抱え込んでいますね)メガネクイッ
比叡(提督カレー美味しかったな・・・どうすればあの味に届くかなぁ)モンモン
金剛(紅茶が飲みたいネー)
間宮「はい、提督さん。お待たせしました、モーニングセットです」ニコッ
提督「おぉ、これは美味そうだ」グゥー
間宮「これは私からのサービスです」スッ
提督「サービス?」
間宮「はい、アーン・・・」スススッ
提督「!?ちょっ!!」
間宮「こぼれちゃいます、アーン・・・」ズズズイ
提督(逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ・・・・)アーン
モグモグモグ
提督「おいしゅうございます」ゴクン
間宮「お気に召していただいてよかったです」ニコニコニコ
ビキッ
再び、部屋の空気に亀裂が入る。
武蔵「間宮よ、あまりやりすぎる物ではないな」ゴゴゴゴゴ
吹雪「これ以上はやらせません!」ゴゴゴゴゴ
飛龍「お話してるくらいならよかったけど、アーンまでされちゃあ黙っていられないね!」ゴゴゴゴゴ
綾波「」コップパリーン!!
第七駆逐隊s「ヒェー!!」アネガコワイ!!
間宮「あらあら、皆して怖いわね。でも、信頼されてるんですもの積極的にもなるわ」ウフフ
提督「み、皆なんでそんな殺気立ってるんだ!?落ち着こう?な!?」アセアセ
叢雲「アンタ!間宮さんが言ってる信頼されてるってどういう事よ?秘書艦の私より間宮がいいの!?」
提督「い、いや叢雲が嫌いとかそういうんじゃなくてだな・・・」アセアセ
叢雲「いいわ、統括会議の時にきっちり説明してもらうから!」ゴゴゴゴゴ
吹雪「場合によっては司令官?わかっていますね??」駆逐艦の全てを背負いし眼光
飛龍「もちろん、私達にもですよ?」ビキビキビキ
提督「ほんと落ち着こうよ・・・」ミンナコワイ
提督(はぁ・・・今日も一日大変そうだ)ヤレヤレ
《会議室》
長門「それでは統括会議を始める」
叢雲「長門さん、少し待ってくれるかしら?」
長門「叢雲秘書艦、何か問題が?」
叢雲「いえ、議題に関して異論はないわ。ただ早急に解決しなければならない別の問題が一つ。」
長門「早急に解決しなければならない案件だと?」ナンダ
吹雪「駆逐統括吹雪です!!昨夜から司令官の私室には鍵が設置されました」
ザワッ!!
吹雪「そして、その鍵の合鍵を鳳翔さんと間宮さん。このお二人が提督から任されている」
ナンデスッテ!? ナンデフタリダケ・・・
吹雪「その理由をお伺いしてよろしいでしょうか?司令官!」ジッ
提督「えっ!?えっと・・・理由を言ってもいいのか?」シドロモドロ
叢雲「男らしくないわね!?シャンとしてハッキリ言いなさい!」プンスコ
提督「そのー、何人かの駆逐艦の子達が俺が寝静まった後布団に潜り込んできていて」アセアセ
ピクッ
提督「自分の理性がゴリゴリ削られるからです・・・」シドロモドロ
吹雪「そんな我慢すっ飛ばしちゃえばいいじゃないですか!」フンス
叢雲「そうよ!アンタに感謝してはいても邪険にしてる子探す方が難しいわよ!」プンスカ
飛龍「あのさぁ・・・吹雪ちゃん、叢雲ちゃん・・・」
二人「?」
飛龍「もしかして、今提督が言った子の中に二人が入ってる・・・なんてないよねぇ?」ビキビキビキ
二人「」ギクッ
榛名「抜けがけしたんですか?お二人共・・・もしそうなら榛名は大丈夫じゃないかもです・・・」ゴゴゴゴゴ
長門「お、落ち着くんだ榛名!」アセアセ
高雄「提督・・・ロリ○ンだったのかしら・・・」マサカ・・・ソンナ・・・
大淀「これは・・・確かに由々しき案件かしら・・・」ブツブツ
明石「あちゃー・・・やっぱりこうなったか・・・」
鳳翔「」ニコニコ
間宮「」ニコニコ
神通「・・・」
ゴーヤ「同じ体格なら駆逐艦のまな板よりゴーヤ達の方が色々楽しめるでち」デチ
叢雲「ちょっと!?私は吹雪と違ってイクほどじゃないけどちゃんとあるわよ!?」コラー!!
吹雪「ひどっ!?叢雲ちゃんそんな事言う!?」ショーーック
飛龍「やっぱりそうなんだ・・・?」ゴゴゴゴゴ
榛名「勝手は!榛名が!許しません!!」ドドドドド
吹雪+叢雲「」ヒェー
提督(なんかやばい雰囲気だ・・・どうすればいいんだ・・・)オロオロ
提督「あー・・・何人か怒ってるように見えるけどその、俺の部屋の合鍵そんなに欲しいの?」アセアセ
一同「欲しいです!(デチ!)」
提督「それじゃあ・・・えーっと明石!」コイコイ
明石「はい、なんでしょう?」ビシッ
提督「各統括に一つずつ合鍵を作ってやってくれ」
ザワッ
明石「それは構いませんが・・・よろしいのですか?」
提督「さすがにこの状況を経験したんだ。忍び込んだりする馬鹿はいないだろう?」
一同「」フイッ
明石「全員視線を逸らしていますが・・・」ホントニイイノ?
提督「大丈夫だろ・・・・・多分」ウン
明石「わかりました!会議の後に統括艦分の合鍵作ってお渡ししますね」
提督「あぁ、それで頼む・・・イテッ」
提督「なんだ?」クルッ
鳳翔+間宮「」ニコニコニコニコ
ギュウウゥゥゥゥ
提督(いだだだだ!!!なんで腹の肉掴んでくるんだ!?)イタイイタイ
鳳翔「一日天下でしたね・・・」ボソッ
間宮「提督さん酷いです・・・」ボソッ
提督(痛い!ほんと痛い!!誰か助け・・・)
神通「・・・」
提督(頼む神通!この二人をなだめてくれ!!)アイコンタクト パチッパチッ
神通「・・・・」zzzz
提督(立ったまま寝てるーー!?)ガガーン
提督(いたたたた!!くっ!こうなれば・・・)
提督「鳳翔、間宮・・・」ボソボソ
鳳翔+間宮「?」ギュウウウ
提督「お前達に俺の秘蔵料理レシピを一品ワンツーマンで教えるから今回の件は許してくれ」ボソボソ
鳳翔(提督と一緒にお料理・・・)ポヤーン
間宮(提督さんと一緒にスイーツ作り、しかも秘蔵レシピ・・・)ポヤーン
鳳翔+間宮「「しょうがないですね・・・今回だけですよ?」」ボソッ
提督「あぁ、勿論だ。料理の方もきちんと時間を作る」ボソボソ
鳳翔「えぇ、楽しみにしていますよ?」ニコッ
間宮「私の作るスイーツも試食してくださいね」ニコッ
提督「わかった」ホッ タスカッタ
長門「えーーっ、難題だったが解決の糸口が見えてなによりだ」
長門「改めて、会議を再開する。今後の予定は~・・・」
_________________
長門「それではこれにて会議を終了する!」
ゾロゾロ
大淀「提督?それでは本日は座学の説明をしますので教室へいらしてください」ニコッ
提督「あぁ、わかった。よろしくな」
大淀「はい。今日は夕雲型の子達も一緒なんですよ」ニコッ
提督「そうなのか?夕雲以外は初めて会話するか。名前頑張って覚えよう・・・」フンス
大淀「皆いい子達ですからすぐ馴染めますよ」フフッ
《教室》
大淀「それじゃ、皆授業を始める前に夕雲ちゃん以外提督に自己紹介をお願いね」
巻雲「は、はい!夕雲型駆逐艦二番艦【巻雲】ですぅ!宜しくお願いしますね?司令官様!」ソデビローン
長波「夕雲型駆逐艦四番艦【長波】様だよ!よろしくな!」ヒャッハー
早霜「夕雲型駆逐艦17番艦【早霜】です・・・うふふ」オンミョーンナンテイイマセンヨ?
清霜「夕雲型駆逐艦19番艦【清霜】です!戦艦になりたいです!」ニパー
夕雲「自慢の妹たちですよ」ウフフ
提督「宜しく頼む、提督だ」
大淀「それじゃあ、まずは陣形に関してから・・・」
??「甘い!甘いわ大淀さん!」ババーン
大淀「誰!?」
霧島「陣形なんて嫌でも覚えるわ!全てを超越するのは力、そう火力よ!」ズビシッ
大淀「んな!?陣形と航空戦や雷撃戦などの説明もしなきゃいけないじゃないですか!」
鳥海「そんな基礎、夕雲型の子達や提督は知っているわ。肝心なのは臨機応変に動ける決断力よ!」バババーン
ギャー!ギャー!!
清霜「戦艦の霧島さんだ!格好いいなー」キラキラ
長波「あたしは鳥海さんの意見に近いかなぁ・・・型にハマりすぎなのもどうかと」ウーン
巻雲「巻雲は基礎を大事にしたほうがいいと思うなぁ・・・」
早霜「はぁ・・・今回の真面目展開は・・・最短記録ね・・・」ヤレヤレ
夕雲「基本的にあのお二人は脳筋ですからねぇ・・・」ヤレヤレ
提督「座学っていつもこうなのか?」
夕雲「大体そうですね。言い合ってる内容を自分なりに吸収して後で姉妹で意見交換する感じです」アハハ
提督「確かに、聞こえてくる言い分はそれぞれ間違ってはない感じだな」
夕雲「提督はお勉強はどれほど?」
提督「まぁ、そこそこだな。戦略指揮は多少士官学校時代もやっていたし」
夕雲「なるほど、それでしたら基礎的な事よりも執務内容を指導受けた方がいいかもしれませんね」ウフフ
巻雲「司令官様~?夕雲姉さんを独占しちゃダメです!」ムスー
提督「お前は夕雲が大好きなんだな」ナデナデ
巻雲「子供扱いしちゃやですー!」ニヘラ
夕雲「巻雲さん?言動と顔が合っていませんよ?」ウフフ
清霜「戦艦の火力があれば清霜も皆を守れるのになぁ」
長波「所詮駆逐艦だからなー、それに見合った闘い方を身に付けるしかねーさ」フッ
早霜「そういう意味では・・・臨機応変が・・・正解かもね」ウフフ
ギャー!ギャー!ギャー!!
キーンコーンカーンコーン
ハッ!!
大淀「ロクに説明できなかった・・・orz」
霧島「殴って一点突破よ!艦隊の頭脳(仮)がいうんだから間違いないわ!」キリッ
鳥海「時と場合よりけりですよ、ほんと霧島さんはNOUKINなんですから・・・」ヤレヤレ
大淀「とりあえず時間なので今日の授業はここまでにします・・・」ナミダメ
___________________
提督「うーむ、無収穫ではなかったがガッツリ戦術的な事聞けると思ったんだが・・・」
夕雲「提督?よろしければ私たちの部屋で復習しませんか?」ウフフ
長波「んぇ!?あ、あたし達の部屋にあげるつもりかよ!?」ビクッ
基本、駆逐艦は姉妹同部屋である。人数の多い姉妹艦は
二部屋に別れていたりする。
巻雲「うぅ・・・夕雲姉さんがいいなら巻雲頑張ります・・・」モジモジ
早霜「ウフフ・・・司令官に私の秘密の場所を見ていただく・・・」ゾクゾク
清霜「司令官!清霜が教えてあげるね!戦艦の素晴らしさ!」キラーン
提督「夕雲?長波は嫌な様子だけどいいのか?」
夕雲「大丈夫ですよ提督。長波さんは照れてるだけですから」ウフフ
長波「あ、あたしは照れてなんかないし!いいよ!この長波様が教えてやんよ!覚悟しろよな提督!!」カオマッカ
提督「そ、そんなに厳しいのか・・・」ガクブル
夕雲「あらあら、長波さん?提督をそんなに緊張させちゃだめよ」
夕雲「もし何かあれば夕雲を頼っていいのよ?」スリスリ
提督(うぉ!?夕雲が右腕自分の腕を絡めてに頬ずりしてきてる!?あ、良い香りが・・・)
長波「んな!あたしが教えるんだから夕雲姉さんは引っ込んでてくれよ!」
長波「ほら!それじゃ部屋に行くぞ!」ギュッ
提督(なんで然りげ無く左腕に組んでるんだ!?そして・・・でかい!何がとは言わないが!!)
清霜「司令官と熱い戦艦トークができるといいな~」ルンルン
早霜「夕雲姉さん達ずるいわ・・・私も司令官にくっつきたかったわ」プクー
清霜「司令官大人気だね!早いもの勝ちかぁ・・・」プクー
巻雲「夕雲姉さん取られちゃった・・・でもなんでだろう?司令官様と夕雲姉さんどっちも羨ましい・・・」モヤモヤ
巻雲(う~・・・巻雲よくわかんないです・・・)モヤモヤ
巻雲「司令官様・・・夕雲姉さん・・・巻雲は、お二人をずっと・・・ずっと見てますよ?じぃー」<●><●>
《夕雲型の部屋へ移動中・・・》
_________________________________
夕雲「さぁ、提督?こちらが私達の部屋です。どうぞお上がりください」右腕ギュー
長波「あたしの机見んなよ!?フリじゃないからな!?」左腕ギュー
巻雲「二人を見てるとすごくモヤモヤする・・・巻雲どうしたんだろう・・・」<●><●>
早霜「フフフ・・・ここが私の戦場ね。負けられないわ」ドドドドド
清霜「しっかり戦艦の魅力を教えてやるんだから!」ニパー
提督「そう急かさないでくれよ」オロオロ
??「あれ?司令官?いや、そんな訳ないよね・・・」
提督「ほおー・・・ここが夕雲たちの生活してる部屋かぁ・・・女の子の部屋!って感じだな」
夕雲「うふふ、ちょっと恥ずかしいですね」テレテレ
長波「当たり前だろ!こんな可愛い男がいてたまるかってんだ」フンス
ススス・・・
巻雲「司令官様?どうぞこちらへ。巻雲の机へご案内しますね?」右手ギュッ
早霜「なら、私はその隣でわからない所を教えて差し上げますね」左手ギュッ
清霜「二人共いいなー。そうだ!背中に乗っちゃえー」後ろからハグー
夕雲+長波「んなっ!?」ガーン
巻雲「あや?どうされました、夕雲姉さん?巻雲の活躍見ていてくださいね?」ニコッ
夕雲「あら巻雲さん、貴女は一人でも十分立派よ?だからその手を私に譲りなさい?」ニコッ
長波「早霜?あんたも姉のあたしに譲るもんじゃないかい?」ジー
早霜「あら長波姉さん。司令官に見られたくないのでしたら大丈夫ですよ?」
早霜「ちゃ~んと早霜が司令官の視線を釘付けにしておきますからご心配なく」ニコッ
長波「ほぉ~?この長波様から提督の視線を奪おうっての?上等じゃんか・・・」ゴゴゴゴ
清霜「おー、あちこちで火花が散ってるね~。戦艦並の眼光ってやつだね!」ハグケイゾクチュウ
提督「なんかあちこちで黒い瘴気みたいなのが見える気が・・・」ガクブル
提督「それと清霜そろそろ離れてくれ。首が地味に痛い」グエー
清霜「あ、ごめんなさい。下りるね」ストン
提督「あー、首が凝った・・・」グキグキ
清霜(ふふ・・・清霜の匂いをたっぷりすり込んでおいたからね)ンフフ
提督(なるべく意識しないようにしてたけど小さい山が当たってる気がして気が来てなかったな・・・)ヤレヤレ
清霜「ホラホラ、お姉様達!勉強するよ!!大きいテーブル持ってくるから手伝って!」ホラホラ
夕雲「ぬぐぐ・・・巻雲さん?この勝負一時預けておくわ」ゴゴゴゴゴ
巻雲「いいですよ?いつまでも夕雲姉さんに頼ってばかり居られませんから」ゴゴゴゴゴ
長波「いつも手を焼く妹に言われるとはな・・・早霜?お姉様の実力ってやつを見せてやるよ・・・」ゴゴゴゴゴ
早霜「あら?長波姉さんの実力は知ってるつもりですよ・・・?それでも・・・ね?」ゴゴゴゴゴ
提督「清霜、手伝おう・・・」イソイソ
清霜「ありがとう、司令官!初めての二人での共同作業って奴だね!」ニコッ
夕雲姉妹s「!」
夕雲(清霜さん・・・まさかもう提督を狙って?そういえば先ほども抱きしめてたわね)ズズズズズ
巻雲(清霜・・・この子も司令官様を?ちょっと調子に乗りすぎてるんじゃないですかぁ?)ズズズズズ
長波(清霜お前もか・・・姉もだが妹も油断ならねえな・・・ここはあたしが提督を守らねえと!)ズズズズズ
早霜(清霜、この子中々やるわね・・・漁夫の利を得るって奴かしら・・・まぁ、負けるつもりはないけどね)ズズズズズ
《皆で準備中・・・》
夕雲「さ、では提督?夕雲のとなりへどうぞ」ポンポン
巻雲「司令官様?巻雲がお教えします!」ポンポン
長波「提督!長波様が教えてやるって言ったよな!」ポンポン
早霜「司令官?どうぞこちらへ・・・そちらは危険です」ポンポン
清霜「司令官!清霜が戦艦の魅力を教えてあげるから隣にきて!」ポンポン
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
提督(どうしよう・・・どこを選んでも地獄にしか見えない!)
_____________________
提督(ここで誰を選んでもバッシングは免れない・・・どうすればいいんだ・・・!)
??(何故でしょう?夕雲型の子達の部屋が騒がしい・・・もしかして喧嘩でもしているのかしら?)
ガチャッ
??「貴女達!喧嘩はダメよ!?臨機応変に対応しなけ・・・れ・・・・ば?」
夕雲姉妹「・・・・」
提督「・・・・」
??「・・・・」
提督「なぜ・・・鳥海がここに?」
鳥海「・・・夕雲型の皆さん?少ーしお時間いいかしら?」メガネクィ
夕雲姉妹「は、はい!」ビクゥ
鳥海「様子を見るに、司令官と授業の復習。それはいいでしょう」メガネクィ
鳥海「ですが、何故廊下にまで聞こえる程大声を出す必要があったのか?」
鳥海「説明していただけますか?」ギロッ
夕雲姉妹「」ヒェー
提督(鳥海ってあんなに怒ると怖いのか・・・)ドキドキ
夕雲「えっと・・・勉強をしようとして、その提督に隣に座っていただくようにお願いしたのですが」ビクビク
巻雲「司令官様は巻雲の隣に座りたかったのに夕雲姉さんが引き込もうとしたんです!」
長波「おいおい、それは誤解だよ巻雲姉様?提督はあたしの隣で教えるって言ったろ?」
早霜「長波姉さん?早霜は譲るなんて一言も申していませんよ?」ビキビキ
清霜「そうだよ!ここは一つ末っ子の清霜が戦艦の素晴らしさを語る為に司令官に隣に来てもらおうと・・・」ムカッ
ギャーギャー!!
鳥海「黙 り な さ い !!」ゴゴゴゴゴ
シーン
鳥海「いいですか?司令官といえども男性の方を自室にあげるなど恥ずかしいと思いなさい!」プンプン
夕雲「それを承知の上で引き入れたのに・・・」ボソッ
鳥海「何か?」ビキビキビキ
夕雲「い、いえ!」ビクッ
鳥海「ともかく!姉妹で喧嘩をするようなら司令官を部屋に上げることを禁止にしますよ!」
清霜「えー、そんなぁ」
早霜「戦う前から負ける・・・?そんなそんな事あっていいはずが!」ググッ
長波「いやいや、鳥海さんそれは勘弁してくれよ。あたしたち仲直りするからさぁ」アセアセ
巻雲「奪る前に来なくなるのはさすがに困りますしね・・・」ボソッ
夕雲「・・・わかりました。ひとまず今日は提督にお帰りを願って、姉妹会議を行います」グヌヌ
鳥海「いいでしょう、結論が出たら統括の吹雪さんに報告してください」ジロッ
夕雲「ふ、吹雪さんにですか!?」
鳥海「えぇ、駆逐艦内のトラブルですもの。吹雪さんに報告するのが筋でしょう?」ニコッ
夕雲「吹雪さんはその、提督のお話になると目の色が変わるといいますか・・・」
鳥海「何を言ってるんです?自分たちで招いたトラブル。その責任は自分達で取らなくては・・・ね?」ニコッ
夕雲「・・・・はい」ズーン
巻雲(夕雲姉さん、ファイトです!)グッ
長波(あれはどうしようもねえな・・・)アチャー
早霜(抜けがけしようとした罰ですね)ウフフ
清霜(まぁ、怒られるのは夕雲お姉様だけならいいか)
鳥海「あ、それと」クルッ
夕雲姉妹s「?」
鳥海「その報告は当事者である貴女達全員でいきなさいね?」シレッ
巻雲「」
長波「」
早霜「」
清霜「」
鳥海「それじゃあ、司令官?私達はお邪魔になります。おいとましましょうか」
提督「あ、あぁ。お前達、その・・・頑張れよ?」(目逸らし
ガチャッ バタン
イヤァァァァァ!!! ユウグモネエサンオチツイテ!! オ、オチツケユウグモネエサン!! マケナイ・・ハヤシモハマケナイワ!! センカンノ・・・イマコソセンカンノギソウヲ・・・!!
提督「よかったのか?すごい声が部屋の中から聞こえるが・・・」オロオロ
鳥海「いいんですよ。これもまた臨機応変に自分の被害を小さくできるかの応用です」フフッ
その後、般若の顔をした吹雪及び叢雲に土下座する夕雲姉妹の姿があったそうな・・・。
鳥海「それで、これからどうなさるのですか?座学の授業は今日は終わりましたし・・・」
提督「とりあえずもう昼だし昼食を取ってから考えるよ」
鳥海「そうですか。あっ、それじゃあ私はこれで」ペコッ
提督「あぁ、トラブルにならなくて助かったよ」ニコッ
鳥海「はい、どういたしまして」ニコッ
《食堂》
ザワザワ・・・
提督(さすがに昼は艦娘が沢山いるな・・・とりあえずカウンターにいくか)スタスタ
スミマセーン
ハーイ
間宮「あら提督さん。昼食ですか?何になさいます?」ニコッ
提督「それじゃあAランチで頼む」
間宮「かしこまりました」ニコッ
オーダーハイリマース
提督(間宮はいつもこの人数をさばいてるのか・・・鳳翔や伊良湖がいるとはいえ大変だろうな・・・)
提督(そうだ。間宮に時間があれば茶会でも誘ってみるか。他にも何人か呼んで・・・うん!持ってきてくれた時に聞いてみよう)
間宮「提督さん、お待たせしました。Aランチです!」ニコッ
提督「ありがとう。間宮」ニコッ
提督「ところで間宮。ひとつ訪ねたいんだが、今日のヒトゴーマルマル辺りに時間って空いてるか?」
間宮「今がヒトフタマルマルですから・・・はい、大丈夫ですが何か御用ですか?」
提督「いや、今日の授業が終わって時間が空いてな。もし間宮や他に数人時間が合えば俺主催で茶会でも開こうかと思ってな」
ザワッ!
シーン
提督「えっ?あれ??」キョロキョロ
提督(な、なんだ!?ついさっきまで騒がしかったのに静まり返ってる・・・)ドキドキ
間宮「・・・提督さん?」ゴゴゴゴ
提督「ハッ!な、なんだ?」ビクッ
間宮「それは・・・提督さんの手料理が振舞われるということでしょうか?」ゴゴゴゴ
提督「ま、まぁそうなるな。いや、嫌ならいいんだ」アセアセ
間宮「嫌だなんてとんでもない!あのアイスに匹敵する提督さんオリジナルのメニューの数々を味わえるんですよね?」
間宮「何時であろうとこの間宮!出向くに決まっているじゃありませんか!!」キラキラキラ
提督「そ、そうか。そこまで期待してくれるならやりがいもあるというもんだ。後は何人か声をかけてみて・・・」クルッ
艦娘s「」ジーー
提督(メッチャ見られてるーーー!!)ガガーン
提督(くそっ!まさか艦娘たちにここまで期待されているとは甘味の魅力恐るべし!)←大体コイツのせい
提督(まず誰を誘うべきか・・・そういえば金剛に紅茶を振舞う約束をしていたな)
提督「金剛!」
金剛「は、はいネ!」ガタッ
提督「お前達姉妹を俺の開く茶会に招待したい。ヒトゴーマルマルに時間は空いてるだろうか?」
金剛「問題アリマセーン!」キラキラ
比叡「気合!入れて!飲みます!!」キラキラ
榛名「はい!榛名も大丈夫です!!」キラキラキラ
霧島「マイクチェック・・・1,2・・・はい!霧島もいけまーす!」キラキラ
提督「お、おう。それじゃあよろしく」マイク?
提督「えーっと、他に古鷹!加古!」
古鷹「ふえっ!?わ、私!?」
加古「うえっ!?あたしも!?」
提督「宴会の時加古は寝ちまって、古鷹はその介抱で食べれなかっただろう?」
提督「だから、折角だからこの機会に味わってくれ。味は保証するからさ」ニコッ
古鷹「あ、ありがとうございます!必ずいきますね!」キラキラ
加古「あー、それは古鷹に悪いことしたな。ごめん古鷹~」
古鷹「お酒飲んで寝ちゃうのはいつものことだから気にしてないわよ」フフッ
加古「けどヒトゴーマルマルかぁ、寝ちゃわないかな・・・」ウーン
古鷹「加 古 ?」ゴゴゴゴ
加古「い、いえ!冗談です!!必ず起きてます、はい!!」ビクゥ
提督「はは、まぁ楽しみにしていてくれ」
提督「これで7人か・・・後は~・・・」キョロキョロ
ハイ! ハイ! ハイ! ハイ!!
提督「間宮だけってのもあれだし鳳翔と伊良湖。それに叢雲!!」
ガタッ!
鳳翔「あの、私もいいんですか?」オズオズ
伊良湖「鳳翔さんはともかく伊良湖までよろしいのですか?」
叢雲「ま、秘書艦ですもの。当然よね!」ファッサ
提督「あぁ、鳳翔や伊良湖も頑張っているからな。俺からの労いと思ってくれ」
叢雲「ちょっと!このあたしをスルーするなんてどういう了見よ!?」ガーッ
提督「お前はちょっと落ち着け。もう少しお淑やかにだな・・・」ヤレヤレ
叢雲「ぬぐっ・・・わかったわよ!お茶会!!期待していいんでしょうね?」ジロッ
提督「あぁ、任せておけ」ニコッ
青葉「司令官!」シュバッ
提督「お前はいつも神出鬼没だな・・・。それでなんだ?」
青葉「青葉は食べれなくてもいいので作られた物を取材させてください!」カメラカマエ
提督「あー・・・それくらいならいいかな?食べてる顔とか変な物残すなよ?」カメラオサエ
青葉「わかってますって♪青葉取材に入りまーす」ニパー
衣笠「フォローは衣笠さんにお任せ!」ババーン
提督「やれやれ、行き過ぎるなよ?強引な取材はマスゴミの始まりだぞ?」
提督「今回誘えなかった奴も後日、日を改めて誘おうと思うから今は諦めてくれ。すまんな」
チェー ツギハワタシガヨバレルンダカラ!! シレェ!シレェ!シネェ!! ダレダイマフキツナコトイッタノ!?
提督「それじゃ、俺はこれから準備するから改めて食堂に集まってくれ」
参加メンバー一同「わかりました!!」
提督「間宮、使ってない厨房エリアを借りるぞ」
間宮「わかりました。もしお手伝いが必要であれば呼んでください」ニコッ
提督「それだと本末転倒だよ」ハハハ
__________________
間もなくお茶会が始まるという時、招待を受けた艦娘達がどんなお菓子や食べ物が出るのかと
今か今かとソワソワしながら待っていた。そして時間丁度に提督が姿を現した。お腹は出ているが何故か執事服で。
提督「お集まり頂きましたお嬢様方。ようこそお出で下さいました」ペコリ
その丁寧な仕草に複数の艦娘は見惚れていた。
提督「こちらが私、提督のオリジナルケーキでございます。」スッ
提督はそう述べて、全員の前にとても美味しそうですぐにでもかぶりつきたくなるケーキを用意していった。
提督「皆様にもお好みの飲みものがあるとは思われますが、今回は初回ということでこちらのケーキに合う紅茶を用意させて頂きました」スッ
ケーキを用意し終えて更にそう述べて、プロ顔負けの立ち振る舞いで紅茶を注いでいく。
その時の艦娘達の様子はこんな感じであった
榛名は提督の仕草に見惚れてずっと目で追っていた。
霧島は見事な立ち振る舞いに唖然としていた。
比叡は差し出されたケーキに目を奪われて早く食べたくてモジモジしていた
金剛は注がれる紅茶の香りとケーキの見た目の仕上がりに驚きを隠せないでいた
古鷹は緊張してカチンコチンになっていた。
加古は堅苦しくて面倒そうだったがケーキを前に置かれるとシャキン!と背筋を伸ばして待っていた。
鳳翔は提督の立ち振る舞いを観察して自分とどう違うかイメージしていた
間宮と伊良湖は用意されたケーキと紅茶を観察してレシピを逆構築しようとしていた
叢雲は提督が完璧な執事に見えて本当にお姫様になった錯覚に陥っていた。
提督「それでは、皆様。準備が整いましたのでどうぞ、お召し上がりください」ペコリ
一同「いただきます!!」リョウテオアワセ
一同「!?」
榛名「お、美味しい!美味しいです提督!!」パァァァ
霧島「本当ね・・・こんな美味しいケーキ食べた事がないわ!」ビックリ
比叡「ほんと美味しい・・・何が使われてるのかな・・・」ムムム・・・
金剛「・・・私より美味しいかもしれないネー・・・」ゴクッ
古鷹「美味しい!加古、このケーキすごいね!」キラキラ
加古「うめー!」ムシャムシャ
鳳翔「すごい・・・甘すぎずしつこくない。それでいて深みのある味・・・」パクパク
間宮「・・・完全に負けてる。どうやればこんな深い味が作れるの・・・」グヌヌ
伊良湖「クリームに何かが混ぜてあるのはわかるんだけど・・・うーん」モグモグ
叢雲「美味しい!なにこれ!?あんたもっと持ってきなさいよ!」モシャモシャ
提督「叢雲・・・お前今加古と同列だぞ・・・」アハハ・・・
叢雲「へ?」チラッ
加古「うめー!うめー!」モシャモシャ
古鷹「あ!加古!!もっとゆっくり味わって食べないと提督に申し訳ないよ!」モウ!!
叢雲「・・・・善処するわ」カオマッカ
提督「そうしてくれ。紅茶のおかわりはいかがですか?お嬢さん?」
叢雲「頂くわ!」フンッ!
各々に有意義な時間を過ごし、時は過ぎていく・・・
榛名「ご馳走様でした、提督!榛名は満足です!!」キラキラ
霧島「とても有意義な時間を過ごせました。感謝ですね!」キラキラ
比叡「ご馳走様でした提督!今度私なりのお菓子を作ってみるので試食してください!」キラキラ
金剛「アナタの実力、しかと見せてもらったわ!その・・・お、美味しかったわよ・・・。(ボソッ」キラキラ
古鷹「とっても美味しかったです提督!今日はありがとうございました!」キラキラ
加古「提督~、ご馳走さん!お腹が一杯になったら眠くなってきzzzz」キラキラ
鳳翔「提督の立ち振る舞い、出された料理、どれも一流の物で勉強になりました。ありがとうございます」キラキラ
間宮「提督さん、御馳走様でした。今回のケーキのレシピ例の件の御詫びとして教えてください!」キラキラ
伊良湖「とっても美味しかったです!ご馳走様でした。あの、間宮さんと調理なさる時伊良湖も見させて頂いていいですか?」キラキラ
叢雲「ご馳走様。アンタにこんな特技があるなんて吃驚したわ。その・・・次のお茶会も誘ってよね・・・(モジモジ」キラキラ
提督「皆満足してくれたようで何よりだ。綺麗な子達はやはり笑顔が似合うな!」ニカッ
一同「!?」ボンッ カオマッカ
一同「し、失礼します!!」ダダダダ!!!
提督「・・・・皆お手洗い行きたかったのかな?悪いことしたかな・・・」ハテ?
提督「さて、ちゃっちゃと後片付けしちゃおうかな!」カチャカチャ
この日以降、提督に暇ができた時お茶会を求める声が多数あがるようになった
コメントNo20 ID: YdaYwSH6さんからリクエスト頂きました。
《提督私室》
提督「今日も一日色々あったな。まさかあんなに皆茶会に食いつくとはやはり根は女の子といった所か」フフッ
提督「今後は弓道、武道、座学でローテーションになるって事だし皆に認めて貰える様にならないとな!」フンス
提督「風呂も入ったが寝るには少し早いか・・・さて何をしようかな・・・」ウーン
コンコン
提督「ん?誰だ??開いてるよ。どうぞー」
ガチャッ
北上「やっほー!遊びに来たハイパー北上様だよ~」
大井「夜分に失礼しますね」
木曾「悪いな、邪魔するぜ!」
バタンッ
提督「どうしたんだ?こんな遅くに・・・何か報告でも?」
北上「いや~、今日の提督のお茶会のモテっぷりを見ていてね~」
大井「私たちも構って欲しいと思いまして・・・」モジモジ
木曾「兄弟水入らずならぬ幼馴染水入らずで過ごそうと思ってな!」キリッ
提督「・・・えらく語呂が悪いな。寝るには早いと思っていたから構わないが何をするんだ?」
木曾「部屋を掃除していたら懐かしい物が出てきてな」ニヤッ
大井「提督にも懐かしい物ですよ」ウフフ
北上「ふっふっふ~、これだよ~」ジャーン
【人生ゲーム】(艦娘仕様)
大井「これよく学生時代によくやりましたよね」ウフフ
提督「うお!?これまた懐かしいのが出てきたな・・・」
北上「でしょ?これを肴に思い出話でもしようかとね~」
提督「これなら時間潰しにちょうどいいか。じゃあ順番を決めようか」
皆でジャンケン中・・・。
北上「じゃあ、トップバッター北上!抜錨します!」カラカラカラ
北上「・・・5!駆逐艦と遭遇、砲雷撃戦で討伐!」
大井「それじゃあ、次は私ですね。大井、抜錨します!」カラカラカラ
大井「・・・3!敵影見ず。何もなしかぁ」フム
木曾「次は俺だな!木曾、抜錨する!」カラカラカラ
木曾「・・・6!うっし!・・・うずしおに巻き込まれて5戻る」orz
提督「いい味出してるな(笑)提督、いくぞ!」カラカラカラ
提督「・・・1。気のせいだった」orz
北上「あはははは!いいねぇ、しびれるねぇ!!」ゲラゲラ
大井「うふふふふ、提督意気込んでそれとか」クスクス
木曾「いいぞぉ!俺も同じ所にいるんだ仲良くしようぜ!」
提督「嬉しくないフォローありがとう」orz
時間経過・・・。
北上「いくよ~」カラカラカラ
北上「4!通過点だ、提督とケッコンカッコカリ。するかしないか・・・するに決まってんじゃん」隣に提督追加
提督「なんか俺の前で言われると告白されてるみたいだな」ハハハ
北上「ばっ!馬鹿な事いきなり言わないでよ~!?」アセアセ
大井(普段ごまかしてる分、ストレートに指摘されるとパニくるのよね北上さん)ニコニコ
木曾(日頃マイペースに過ごしてるからこういうのに免疫無いんだよな北上姉)フフッ
提督「お前のそういう反応久しぶりにみたな。どこか懐かしいぞ」ハハハ
北上「も~、提督の馬鹿!そういう提督は結婚願望とかどうなのさ~?」
大井+木曾「!」ピクッ
提督「あるにはあるが・・・この体型に職だからな。そうそう相手なんて見つからないだろ」
北上「提督実家はボンボンでしょ?お見合いとかなかったの?」ドキドキ
提督「学生時代に寄ってきたのはお前達を除くと実家の家柄目的ばかりだったし」
提督「卒業してお前達と離れてから見合いは何度か勧められたが政略結婚紛いな物ばかりでな」
提督「俺から全てお断りしていたよ。もっといい男が世の中五万といるってな」ハハハ
北上「そっかー・・・こんないい男他所にそういるもんかっての・・・」ボソッ
大井「お付き合いしてた人もいないんだ・・・よかった」ボソッ
木曾「さすがは提督だな・・・。絶対俺のモノにするからな・・・」ボソッ
提督「一人だけ何度も同じ女性が申し込んでくれた事があったんだけどな」
提督「それがここに着任するほぼ直前だったんで、軍属になるのでお受けできませんって書き逃げみたいにしちゃったよ」
北上「うわー、最低だこの男。その人案外本気だったんじゃない?」ウワー
大井「かもしれませんね。経歴だけみれば結構ダメな人なのに」ヤレヤレ
木曾「安心しろ提督!俺がずっと傍に居てやるからな!」マカセロ!
提督「ハハハ、ありがとな木曾。北上に大井も。お前達がいなけりゃ最低な学生生活だっただろう」
提督「俺みたいな奴には勿体無い子達ばかりなのにな」ニコッ
北上「うぅ・・・いきなりその笑顔は卑怯だよ~」モジモジ
大井「私も・・・体が火照ってしまいます・・・」モジモジ
木曾「いいぞぉ!それでこそ俺たちの提督だ」モジモジ
提督「さぁ、ゲームの続きをしようか」
オーッ!!
3人「」Zzzz
提督「ふふっ、寝ちまったか。こんな俺を気遣ってくれてありがとな」ナデナデ
北上「イイネェ、シビレルネェ・・・Zzz」ムニャムニャ
大井「△△さん・・・ス・・・テ・・・Zzzz」ムニャムニャ
木曾「ウフフ・・・イイゾォ・・・Zzzz」ムニャムニャ
提督(こいつらを守ってあげれるくらい指揮できるようにならないとな)
提督「川内、神通、那珂!」
シュタッ シュタッ シュタッ
川内「お呼びで?」
神通「あらあら、可愛い寝顔」ウフフ
那珂「この三人のこんな寝顔初めて見たかも」
提督「遅くにすまないな。この三人を自分の部屋まで運んであげてくれないか」
提督「さすがにこの時間に軽巡寮に足を運ぶのは問題がある」
神通「わかりました」北上背負い
川内「楽しい夜だったんだね」大井背負い
那珂「川内姉さん、他人が聞くと違う意味に聞こえそうだからやめなよ」木曾背負い
提督「昼間に作ったケーキの残りを冷蔵庫に入れてある。明日にでも食べてくれ」
提督「あと、俺の学生時代の話は他言無用だ。ちゃんといずれ全員に話す」
神通「わかりました、何か言いづらい理由があるのですね?」
川内「いいよ、誰にだって言いたくない事のひとつや二つあるでしょ?」
那珂「そうだよ?川内姉さんや神通姉さんなんてよく一人で・・・モガモガ・・・」姉二人に口オサエラレ
提督「ん?」
川内「な、なんでもないから!」アセアセ
神通「そ、そうです!気になさらないで下さい!」アセアセ
提督「何かよくわからないが、あまり騒がしくすると3人が起きてしまう。すまんが後を頼む」
3人「了解!!」
シュッ シュッ シュッ
提督「さ、そろそろいい時間だ。ボードを片付けて寝るか・・・」
提督(学生時代・・・か)
【数日後】
チュンチュン・・・チチチチ・・・
モゾモゾ
提督(朝か・・・今日は休みだったな。毎日詰め込んでも身体を壊すからと一日OFFの日を作ってくれたのは嬉しい)
提督(体中が筋肉痛だ)ビキビキ
提督(とはいえ、寝てばかりは逆に体が硬くなるというし、町にでも出てみようか?)
提督「さて、そろそろ布団から出よう」ゴソッ
モニュッ
提督「モニュ?」
??「あぁん、提督ダメなのね~」Zzz
バサッ!
??「しゅと~れん~イッパイ~」zzzz
ゴーヤ「オリョクルハイヤデチー」zzzzz
??「わぁお、大漁大漁」Zzzz
??「うーん、たいちょ~う」Zzzz
提督(フ・・・ま た か )アオザメ
提督(統括達に合鍵を明石に頼んでからというものの・・・)ゴゴゴゴ
提督(二航戦サンドに吹雪、夕立、睦月達に扶桑姉妹サンド・・・そしてこれか)ズーン
提督(一体俺の精神ライフポイントをどれだけ削れば気が済むんDA!!)自業自得
提督(ゴーヤが居るということは他の子達も潜水艦ということか?)
ゴーヤ「ん・・・んん?あっ、てーとく!おはようでちぃ~」ポエー
提督「おはよう、ゴーヤ。ところでこの巨乳サンドを外して貰えないだろうか?俺の理性がやばい」ガクガク
ゴーヤ「据え膳食わねば男の恥っていうんじゃないでち?」
提督「強引に傷つけて憲兵に連れられるくらいなら全力で耐える!」キリッ
??「んも~、てーとくは理性の塊なのね」ヤレヤレ
??「わたしたちのハグに耐えるとは・・・興味深いですね」クスッ
??「あれ~、皆もう起きてる~。提督おはよ~」ポケー
??「眠いです~」zzzz
ゴーヤ「ほら、さっさと起きるでちよ!」ユサユサ
??「はう!お、起きましたぁ~!」ガバッ
提督「それじゃあ自己紹介!」
イムヤ「潜水艦部隊所属、伊168よ。呼びにくかったらイムヤでいいわ!」キリッ
ハチ「潜水艦部隊所属、伊8です。はっちゃんとお呼びください」ニコッ
イク「潜水艦部隊所属、伊19なの!イクって呼んで欲しいのね!」ニパッ
まるゆ「潜水艦部隊所属、㋴です!まるゆと呼んで下さい隊長!」ビシッ
提督「はい、よろしく。今回はなんで忍び込んできたんだ?」
ゴーヤ「潜水艦の皆と触れ合ってほしかったからでち!」
イク「そうなの!イク達は戦艦や空母の人たちみたいにグイグイ行けないの!」
ハチ「オリョクルでお手伝いと思ってもまだ2-3開放されていませんし・・・」
ゴーヤ「オリョクルは嫌でち!あれは地獄でち!!」
提督「まるゆ、そんなにオリョクルって奴は厳しいのか?」ヒソヒソ
まるゆ「は、はい。オリョール海域には資源がたくさん水没してまして」
まるゆ「まるゆ達潜水艦の低コストな燃費で資材を回収、帰還、出撃をほぼ24時間ノンストップで繰り返すんです」
提督「ノンストップ!?資材が増えるのはありがたいがそれでお前達に負担になりすぎるなら俺は指示しないよ」ニコ
ゴーヤ「ほんとでちか!?ゴーヤ、てーとくの事大好きでち!」ニパー
イク「ちょっとゴーヤ!くっつき過ぎなのね!」ムッ
ハチ「そうです!そこは統括だからといって譲れません!」ムムッ
イムヤ「うぅ・・・巨乳潜水艦に勝てる気がしない・・・でも負けないんだから!」ムスッ
まるゆ「ゴーヤさんいいなー」ジー
提督「えぇい、落ち着け!俺は折角のOFFなんだエンジョイさせろ!」ヌワー
ゴーヤ「てーとく、何か予定あるんでち?」
提督「一度町に出てみようかと思ってる。日用品とかも買いたいしな」
ゴーヤ「じゃあ、ゴーヤ達もついて行くのね!」
イク「それはいい考えなの!護衛って名目なら他の皆に文句は言わせないの!」
ハチ「提督、何時頃出発されるのですか?」
提督「そうだな、ヒトサンマルマルくらいにはと思っているよ」
ハチ「わかりました。私たちもその時間に合わせて準備しますね」
まるゆ「まるゆ、荷物持ち頑張ります!」フンス
提督「俺に拒否権はないんだな・・・」トホホ
提督「それなら、とっとと朝飯食べて準備したほうがいいんじゃないか?」
提督「女子の準備は時間が掛かると言うしな」
ゴーヤ「はっ!そうでち。話がまとまったならまったりしてる暇ないでち!」ダッ
イク「これは盲点だったのね・・・。イク、(部屋に)行くのー!」ダッ
イムヤ「伊号潜水艦の魅力、見せてやるんだから!」ダッ
ハチ「確かに、これは負けられない戦いですね!」ダッ
まるゆ「あっ、み、皆待って~。隊長、失礼しました!」ペコッ
《食堂》
ワイワイ ガヤガヤ
提督「さて、俺も朝飯食べて街に出る下準備しますかね~」
叢雲「あら?おはよう」
提督「おう、おはよう」
叢雲「昨日の会議でアンタ今日オフだけど何して過ごすのかしら?」
提督「ん?午前中は少しジョギングをして昼からは街に出かけてみようかと思ってるぞ」
ピクッ!
叢雲「へ、へぇ?どうせアンタの事だからぼっちでしょ?な、なんならこの叢雲さんが買い物に付き合ってあげてもいいわよ?」ミミピコピコ
提督「あぁ、すまんな。もう先約がいるんだ。また今度行こうな」ハハハ
ガタッ!!
提督「」ビクッ!!
叢雲「へ、へぇ~?アンタ先約いるんだ・・・ちなみに誰かしら?」ビキビキビキ
提督「へ?ゴーヤ達潜水艦組だが・・・?」ビクビク
叢雲(あんのデチ公に泳ぐ18禁共・・・!)
叢雲「そ。それなら仕方がないわねちゃんと門番に外出届けと行き先告げて行くのよ?」ジロッ
提督「あ、あぁ。それは昨日の会議で書類の書き方を大淀に教えてもらったから大丈夫だ」
叢雲「それじゃ、精々羽伸ばして来なさい。くれぐれも憲兵の世話になんてならないようにね」ジー
提督「ははは、さすがに酷いな。まぁ気をつける」ニコッ
叢雲「それじゃ、あたしはこれで失礼するわ」フリフリ
提督「あぁ、それじゃ」フリフリ
『』←通信会話
叢雲『吹雪?ちょっと相談があるんだけど』
吹雪『叢雲ちゃん?どうしたの?』
叢雲『司令官が今日の午後から潜水艦達と街へ買い物に行くらしいの』
吹雪『!?・・・先を越された・・・かな?』
叢雲『それで、あの泳ぐ18禁共が司令官に変な誘惑をさせないために追跡しようかと思うんだけど・・・』
吹雪『相談の意図がわかった。いいよ、私も準備するね。他にも声をかけたほうがいいかな?』
叢雲『そうね、統括の何人かはさっき食堂で私とアイツの会話聞いてたと思うから乗ってくると思うわ』
吹雪『わかった。それじゃこっちでも何人か当たってみる。叢雲ちゃんもお願いね』
叢雲『えぇ・・・。潜水艦の連中に好き勝手にはさせないわ』
吹雪+叢雲『司令官の貞操は私達が守る!』プツッ
ツー・・・ツー・・・ツー・・・
青葉「おやおや・・・これはいいネタになりそうですねぇ~」ニヤァ
青葉「衣笠と打ち合せしましょうかね」シュッ!!
《鎮守府玄関》
提督(お、あれが門番さんだな・・・)
提督「おーい、すまない。受付を頼みたいんだが」
門番「はい。提督殿どういったご用件ですか?」
提督「これから少し外出したいので外出許可証の発行を頼む」
門番「わかりました、こちらの書類に記入をお願いします」
提督「了解」
提督(あれ?出る時間と戻る予定時間、後は自分のサインだけ・・・)
提督(大淀からは目的地も書けって言われたがどこに書けばいいんだ?)
提督(まぁ、いいか。この辺の空欄にでも書いておこう)サラサラ
提督「これでいいか?」スッ
門番「・・・はい。問題ありません!街へお買い物ですか。いいですね~」ニコニコ
提督「本当は一人でいくつもりだったんだがな。荷物持ちになりそうだ」ヤレヤレ
門番「どなたかと一緒に行かれるのですか?」
提督「あぁ。もうそろそろ・・・お、噂をすれば影。来たようだな」
テートクー!!
ごーや「お待たせでち!」ゼェゼェ
イク「お待たせなの・・・」ゼェゼェ
ハチ「お待たせしました・・・」ゼェゼェ
イムヤ「遅れて御免なさい・・・」ゼェゼェ
まるゆ「遅くなって申し訳ありません、隊長・・・」ゼェゼェ
提督「全然待ってないから気にするな。ほら、皆外出届け出して。俺は車持ってくるから」
ごーや「ドライブデートでちぃ!」キラキラ
イク「ワクワクしてきたのね!」キラキラ
ハチ「気分が高揚します・・・」キラキラ
イムヤ「ちょっ!それ加賀さんの台詞じゃない!?」
まるゆ「んしょんしょ・・・これでいいですか?」ペラッ
門番「はい、問題ありません。皆さん提督殿を困らせてはいけませんよ?」
ハーイ
ブロロロロ キキィ
提督「おーい、お前ら。乗り込め~」
ワー!! ガチャッ バタンバタン
提督「それじゃあ、門番。留守番を頼む」ビシッ
門番「お気をつけて」ビシッ
ブロロロロロ・・・・
【数分後】
叢雲「門番さん、外出許可を」
吹雪「私もお願いします」
門番「はいはい、今日は皆さん珍しいですね」
叢雲「まぁ、たまにはね。そうだ司令官ちゃんと書けてた?」
門番「えぇ、書類に問題ありませんでしたよ?」
吹雪「一応目を通しておきたいので見せて貰っていいですか?」
門番「わかりました。こちらです」スッ
吹雪+叢雲「・・・」ジー
吹雪「ありがとうございます!門番さん!」ニコッ
叢雲「なんか心配にさせられるのよねぇアイツは」ヤレヤレ
門番「ははは、提督殿も大変ですね。っと、お二人の書類も問題ありませんね」
叢雲「それじゃ、行ってくるわ」
吹雪「行ってきます!門番さん」ニコッ
門番「はい。お気をつけて」ニコッ
叢雲『吹雪、アイツの目的地までどれくらいかしら?』
吹雪『ざっと一時間ぐらいかな・・・急がないと!』
門番(今日はやけに外出希望者多い気がするなぁ)
門番(何かあったのかな・・・)
飛龍「ごめん、門番さん。提督や叢雲達来なかった!?」
門番「見ましたよ。今は街中へ遊びに行かれてるかと・・・」
飛龍『蒼龍。どうやら私達出遅れ組みたいよ』
蒼龍『さっさと手続きして追いかけたほうがいいね。飛龍はすぐ行けるの?』
飛龍『大丈夫だよ。蒼龍の分の書類もまとめて書いておくね』
蒼龍『こっちもすぐ行くね』プツッ、ツー、ツー
その後、さらに数組が外出希望を出しに来た・・・。
《道中》
提督「ふむ、街が見えてきて大分景色が変わってきたな」ブロロロロ
ごーや「てーとくはよくお出かけしてたんでち?」助手席ゲット
イク「提督のお腹を見る限り引きこもりだったに違いないの!」運転席後ろ
ハチ「読書をされていたのかもしれませんよ?」助手席後ろ
まるゆ「街ってどんな所だろ~」ハチの後ろ
イムヤ「作為的悪意を感じるわ・・・」イクとハチの間
提督「イムヤどうした大丈夫か?車酔いか?」
イムヤ「うぅん、そんな事ないよ?ただちょっと・・・ね」チラッ
イク「どんなお店があるのか楽しみなのね!」ドタプーン
ハチ「新しい本が欲しいです!」ドタプーン
イムヤ「何も考えるな・・・何も考えるな・・・」ストーン
ごーや(イムヤから黒い何かが見える気がするでち)ゾゾゾ
まるゆ「皆さんとお買い物楽しみです!」キラキラ
【一方その頃・・・】
叢雲「提督は道中を車で移動してるみたいね」シュタタタタタ
吹雪「鍛えてる私達でもさすがに長時間これはきついからね!」シュタタタタタ
ピーピーピー
叢雲「あら?飛龍から通信だわ」シュタタタタ
吹雪「ほんとだ。こっちに向かってるのかな?」シュタタタタ
飛龍『吹雪、叢雲聞こえる?』ガー、ガー
叢雲『聞こえてるわ。今忙しいんだけど?』
吹雪『緊急でないなら手短にお願いします!』
飛龍『こっそり彩雲を持ち出せたから目の代わりをさせるわ!』
蒼龍『私たちも現場に向かうから合流しましょう。今、貴女達どの辺りにいるの?』
叢雲『空に目が付くのは助かるわね。今国道を全力で走ってる所よ』
飛龍『走ってる?車かなにか?』
吹雪『自分の足でに決まってるじゃないですか』
蒼龍『それもそっか。私達免許ないもんね』
叢雲『私達まで車だとあいつに追いつけないしね』
飛龍『攻撃される前の時に他所の艦娘と演習したとき驚かれたわよ?』
叢雲『まぁ陸内に鎮守府を立てた連中のせいでしょうね』
吹雪『出撃時海まで徒歩ですからね。うちにいる艦娘は自然とこうなりますよ』
飛龍『そうだよねー。っと叢雲見つけた!もひとつ提督の乗った車も見つけた!!』
蒼龍『私も見つけたよ、逃がさないんだから!ここからだと私達と叢雲達の距離が2kmくらいか』
吹雪『私達より馬力あるんですから急いでください!』
蒼龍『そう急かしなさんなって。まぁ、通信ばかりもあれだし飛龍、まず叢雲達に追いつこう』
飛龍『そうね、それじゃ通信切ってこっちの速度上げるね!』
叢雲+吹雪『了解!!』
数日後、地元では忍者が山道を走って修行していると噂が立ったらしい
《街中》
ブロロロロ・・・
ガチャッ バタンバタンバタン
提督「ふー、やっと着いた!さー、行くぞ~お前ら~」ノビー
ごーや「てーとく、まずは何を買うでち?」
提督「そうだな、俺は自分の日用品を買うつもりだったがお前達は何か希望あるのか?」
ハチ「はっちゃんは新しい本が欲しいです!」
イムヤ「新作のゲームとか見たいわね・・・」
まるゆ「隊長にお任せします!」ニパー
イク「提督に服を選んで欲しいのね」ウッフン
ごーや「提督指定の水着を皆の分買いたいでち!」
提督「本にゲームに私服に・・・俺指定の水着?」
ごーや「ゴーヤ達潜水艦は水着を着て出撃するんだけど、大本営の指示でてーとく指定じゃないとダメなんでち」
ごーや「今は前のてーとくの水着があるけど、いつ被弾して破けちゃうかわかんないから、てーとくに選んで欲しいんでち!」
提督「大本営は何考えてんだ・・・?そうか・・・そういう事ならわかった。頑張って選ばせてもらうよ。」ニコッ
ごーや「ありがとうでち!そしてイクは調子に乗るなでち!!」ジロッ
イク「イクの希望を言っただけなの~。それに~、提督は否定しなかったのね!」
提督「あぁ、皆可愛い女の子だからな!俺の奢りで買ってあげるよ」ニコッ
イク「マジなのね!?」ガタッ
イムヤ「え!?いいの!?」ガタッ
ハチ「はっちゃんも!?ほんとに!?」ガタッ
ごーや「イク達は自重するの!てーとく、あまり調子に乗らせちゃダメでち!まるゆを見習うでち!」チラッ
まるゆ「た、隊長が水着だけでも嬉しいのに服まで・・・!?」モジモジ
ごーや「ダメだコイツ等。早くなんとかしないと・・・でち」
提督「ははは、気にするな。ごーやの分もちゃんと買うし選んだ後は是非見せてくれ」ニコニコ
ごーや「うぅ・・・、てーとくにそこまで言われたらこれ以上何も言えないでち・・・」カァァァ
提督「さぁ!それじゃ張り切って買い物にいくぞー!」
オーッ!!
【一方その頃・・・】
叢雲「・・・」ギリッ
吹雪「・・・」ギリッ
飛龍「・・・」ギリッ
蒼龍「・・・」ギリッ
どす黒いオーラを放つ美女が4名遠くからその光景を見ていた。そしてそこに近づく複数の影・・・。
《デパート内》(水着コーナー)
提督「おーい、ごーや。いいの決まったか?」
ごーや「う~ん、可愛いのと機能性で悩んでるでち・・・」
イク「提督~!どう?過激衣装なのね~!(ビキニ装備)」ドタプーン
ハチ「提督?どうでしょう・・・似合いますか?(ワンピース装備)」モジモジ
イムヤ「これぴったり吸い付くようで動きやすいわね!(競泳水着装備)」ピシッ
まるゆ「スクール水着ありました~(スク水普段の色違い装備)」
ごーや「・・・機能性のほうがいいかな」ズーン
提督「お前らそんな格好で戦闘に出るのか?」ビックリ
イク「うーん、魅惑的だけど戦闘には向かないの・・・」ショボン
ハチ「はっちゃん残念です・・・」ショボン
イムヤ「これはこれで動きやすいわよ?」イッチニ、サンシー
まるゆ「まるゆはこれで丁度いいですよ?」ホェ?
提督「うーん・・・よし!お前ら仕事用とプライベート用の二着選んでこい。」
一同「え!?いいの?(ですか?)」
提督「あぁ。折角気に入ったデザインの物があったんだろ?なら見逃す手はないだろ」サムズアップ
ごーや「じゃ、じゃあこの二着が欲しいでち!」
イク「それじゃあ、これをプライベート用にしてイムヤが着てるようなので合うの探すの~!」
ハチ「提督、ダンケ!あ、間違えた。ありがとうございます!イクと探してきますね」
イムヤ「それじゃあ、私もこれを戦闘用にして遊び用選んじゃおう!いこ、まるゆ!」タタタ
まるゆ「あ、あの。それじゃ行ってきます隊長!」タタタ
提督「うん、いい笑顔だ」ホッコリ
______________________
《デパート内》(婦人服コーナー)
提督「次は服だな。普段は制服だからここでは一着選んできなさい」
ハーイ!
【それぞれ試着中】
そして提督が選別・・・
提督「ふむ・・・女性物の服って結構値が張るんだな・・・」
ごーや「とっても可愛い服が買えたでち!」キラキラ
イク「イクもと~っても満足なの~」キラキラ
ハチ「なんだかとっても恥ずかしいです・・・(モジモジ)」キラキラ
イムヤ「うふふ、すごく特しちゃった!」キラキラ
まるゆ「隊長が選んでくれた服、大事にします!」キラキラ
提督「後は本とゲームだがどうする?」
ごーや「ごーやはゲームを見ていたでち」
イク「イクもそっちかな~」
イムヤ「私はもちろんこっちね!」
提督「俺も本を見ていたいからこっちに着いていくよ」
ハチ「提督と一緒・・・」モジモジ
まるゆ「自分も隊長とご一緒します!」
提督「それじゃ、二手に別れて後で合流しようか」
まるゆ「行きましょう、隊長!」タタタ
ハチ「・・・」ズーン
ポンッ
ハチ「?」クルッ
ゴーヤ「」ニヤニヤ
イク「」ニヤニヤ
イムヤ「」ニヤニヤ
ハチ「!?」カァァァ テテテ
イムヤ「可愛いわね。んふふ♪ さ、それじゃゲーム部隊も行くわよ!」
オーッ!
【一方その頃・・・】
ゴゴゴゴゴ・・・・
叢雲「」ゴゴゴゴ
吹雪「」ゴゴゴゴ
飛龍「」ゴゴゴゴ
蒼龍「」ゴゴゴゴ
榛名「」ゴゴゴゴ
霧島「」ゴゴゴゴ
高雄「」ゴゴゴゴ
愛宕「」ゴゴゴゴ
神通「」ゴゴゴゴ
川内「」ゴゴゴゴ
那珂「」ゴゴゴゴ
いつの間にか増えていた。
提督「荷物は車に積んだな?折角だし浜辺を皆で散歩しないか?」
ハーイ!
【浜辺散歩中・・・】
ごーや「てーとくは学校を卒業してすぐは何をしていたんでち?」
提督「士官学校を卒業したのが二十歳過ぎで二年ほど海外へ留学していたんだ。ドイツやイタリアとかにな」
イク「おぉ!なら海外の言葉もペラペラなの!」
ハチ「ロシア語できます?」キラキラ
提督「その辺りは強くなれなくてな・・・逆に俺が日本語を教えてたりしたよ」
提督「向こうの連中元気かなぁ・・・」シミジミ
まるゆ「隊長、どこか寂しそうです・・・」ソデキュッ
イムヤ「何か辛いことでもあったの?」反対側キュッ
提督「いや、今は気にしても仕方がない事だ。縁があればまた会えるかもしれないしな」
ごーや「てーとくは鎮守府の皆で守るでち!」
一同「うんうん」ウンウン
一同に頷かれて照れくさい提督なのでした。するとそこに・・・
不良3人組「お?中年のオッサンが可愛い子連れてんじゃねぇか!」ギャハハハ
不良A「お嬢ちゃん、そんな太ったオッサンより俺らと遊ばない?」ハハハハ
不良B「俺らと楽しいことしようぜぇ?」ニヤニヤ
不良C「お小遣いあげちゃうぜ~?タダじゃないだろうけどなw」ゲラゲラ
ごーや「なんでち?この品のないおっさんは・・・」ヒキ
イク「イクでもいけないの・・・」ヒキ
ハチ「はっちゃんでもあれはないと思います・・・」ヒキ
イムヤ「今時まだいたんだ・・・あんな言い回しする人・・・」ヒキ
まるゆ「隊長の方がずっと素敵です・・・」ヒキ
不良A「いいからこっち来いよ!」ごーやの腕引っ張り
ごーや「何をするでち!?やだー!!」
潜水艦s「ごーや(さん)!!」
提督「やめろ!!」ごーやを引き戻し
不良B「おいおい、オッサン!!あんま調子に乗んなよ?」イラッ
不良C「ここじゃひと目がつく。あっちにひと目のつきにくい場所がある。ちょっと面貸せよ」ユビサシ
提督「いいだろう、この子達にはこれ以上指一本触れさせん!」ゴゴゴゴ
チンピラs「デブおやじに凄まれても怖くねぇよ」ギャハハハ
《空き地》
不良A「へっへっ!覚悟しな?俺はボクシングもしてたんだぜ?」シュッシュッ
不良B「皆でぼこっちまおうぜ」ケラケラ
不良C「そしてそっちの子達と夜明けまでカーニバルだぜ」ウヘヘヘヘ
潜水艦s「ヒッ!!」ゾワッ
提督「その気持ち悪い視線を俺の大事な子達に向けるな!」ギリッ
不良s「調子に乗るなって言ってんだろうが!!」イライラ
【一方その頃・・・】
叢雲「司令官に派手に怪我させるようなら私出るわよ?」ゴゴゴゴ
吹雪「司令官をおっさん呼ばわり・・・許せません!!」ゴゴゴゴ
飛龍「私は止めないよ?」ゴゴゴゴ
蒼龍「私も。むしろ射抜いていいかな?」ゴゴゴゴ
榛名「榛名は大丈夫です。」ゴゴゴゴ
霧島「あいつらはこれから不運と舞踏する事が決定だ」ゴゴゴゴ
高雄「霧島ちゃん口調が変わってるわよ?」ゴゴゴゴ
愛宕「パンパカパーン!!・・・って雰囲気にはなれないわね?」ゴゴゴゴ
神通「提督、どこまでやれるかしら?」ゴゴゴゴ
川内「どうだろうねえ?でもあの程度なら勝てるんじゃないかな?」ゴゴゴゴ
那珂「そう言いつつ怒気が漏れてるよ姉さん達・・・」ゴゴゴゴ
北上「お~やおや?抜けがけした潜水艦がいるって聞いたから追いかけてきたら・・・」ゴゴゴゴ
大井「提督に怪我なんてさせたらあの不良共・・・魚雷の的にしてやる!」ゴゴゴゴ
木曾「その時はオレも混ぜてくれよ。奴らが生きてればだがな」ゴゴゴゴ
天龍「提督、扶桑さん達に指導受けてた時、成長を褒められてたからな大丈夫だろ」ゴゴゴゴ
龍田「そう言いながら殺気が漏れてるよ?天龍ちゃん?お兄ちゃんを虐めるクソはどこかしら~?」ゴゴゴゴ
いつの間にか更に増えていた・・・。
不良A「喰らえや!」ブンッ
提督「おっと!」ヒラッ
不良B「このっ!」ブンッ
提督「ふっ!」
不良C「オラァ!!」ブンッ
提督「なんの!」ヒラリ
不良s「なんだこのデブ親父・・・」ハァハァ・・・
提督(なんだこいつら・・・?扶桑や山城と比べて動きが滅茶苦茶遅い・・・)ジー
提督(それにしてもなんだ?こいつらじゃない・・・どこからか見られてるような視線を感じる・・・)キョロキョロ
提督(どこかにこいつらの仲間がいるのか?それにしては俺を舐め回すような視線が・・・)ゾクゾク
【一方その頃・・・】
叢雲+吹雪「そこだ!やれー!」ウォー
川内+神通+那珂「あの程度の動きなら提督でも余裕だね(ですね)」ホッ
飛龍+蒼龍「いいね~、なんか燃えてくるわ!」ゾクゾク
榛名+高雄+愛宕「提督お気をつけて!」テヲギュッ
霧島「いいねぇ、提督!不運(ハードラック)って奴を教えてやりな!!」ヒャッハー
北上「いいねぇ、痺れるねぇ?いい動きするようになってんじゃん」ンフフ
大井「提督そんな雑魚やっちゃってください」フフフ
木曾「負けんなよ提督ぅ!!」オラァ
天龍+龍田「提督(お兄ちゃん)負けんなよぉ!!(ないでぇ!!)」ファイトー
応援に熱中している外野なのでした
ブンッ! ブンッ! ブンッ!!
不良A「てめぇ、なめてんのか!?」ゼェゼェ
不良B「ちょっとは殴り返すとかしたらどうだ!」ゼェゼェ
不良C「このオヤジ、マジでムカつく・・・」ゼェゼェ
提督「いや、反撃しようにもお前らが来るから避けるのに専念してただけだが・・・」フゥ・・・
不良C「てめぇ、これでもそんな軽口叩けるのかよ!?」(ナイフ装備)
一同「!?」
不良A「お、おい!?何も刃物なんて出さなくても・・・」オロオロ
不良B「そ、そうだぜ?そこまでやれなんて言われてないだろ・・・」オロオロ
不良C「うるせえ!こんなデブ親父に舐められてたまるか!!」ウォォォォ
提督「おい、やめろ!さすがに若者の刃物所持なんて許されるもんじゃないぞ!?」オロオロ
潜水艦s「てーとく(提督)(隊長)!逃げてぇ!!」目を両手で抑え
ガッ!!
シーン
潜水艦s「・・・・?」
不良C「・・・・え?」腕掴まれ
不良A「・・・は?」
不良B「・・・誰?」
霧島「てめぇ、私達の提督に何をしようとしてんだ?アァン!!?(腕掴み)」ゴゴゴゴゴ
叢雲「うちの司令官に刃物振ろうとするなんていい度胸してんじゃない」ゴゴゴゴゴ
吹雪「素手の勝負まではいいですが刃物を出した時点でお前達の最期は決定だ」ゴゴゴゴゴ
榛名「お前達、よくも榛名の提督に刃を向けましたね?地獄榛名と呼ばれた実力見せてあげましょう」ゴゴゴゴゴ
川内「折角提督の格好いいとこ見れてたのに随分台無しな事してくれんじゃん?」ゴゴゴゴゴ
神通「提督に刃を向けた事、後悔させてあげましょう」ゴゴゴゴゴ
那珂「今日は那珂も姉さん達を止める気になれないな。久しいなぁ、アイドルじゃない顔を出すのは」ゴゴゴゴゴ
飛龍「こいつら、張付けにして的にでもしようか?」ゴゴゴゴゴ
蒼龍「そうだね、そうしよう、そのほうがいい、そうするべきだ」ゴゴゴゴゴ
高雄「・・・馬鹿め!と言わざるを得ないわね?」ゴゴゴゴゴ
愛宕「アナタ達の頭をぱんぱかぱーんと割っちゃいましょうか?」ゴゴゴゴゴ
北上「折角提督のいいとこ見れてたのにさ~、これはちょっとないんじゃない?」ゴゴゴゴゴ
大井「もし、提督に刺し傷なんて負わせたら貴様ら全員○してやる!」ゴゴゴゴゴ
木曾「姉貴達が見たことないほどにキレてるな・・・。それもそうだよな、俺もそうだからな」ゴゴゴゴゴ
天龍「上等だぜてめぇら・・・刃物で遊びたいなら俺たちが相手になってやるよ」ゴゴゴゴゴ
龍田「お兄ちゃんに何をしようとしてくれたのかな~?」ゴゴゴゴゴ
提督「お、お前達どうしてここに?というか何人か口調が変わってるぞ!?」オロオロ
ごーや「全員ブチ切れてるでち・・・艤装があればあそこにまじれたのに・・・」タタタタタ
イク「とりあえず提督をフォローしにいくの~」タタタタタ
ハチ「全くです・・・艤装がないのが恨めしい(ギリッ」タタタタタ
イムヤ「そうね、行くわよまるゆ!」タタタタタ
まるゆ「は、はい!」タタタタタ
叢雲「司令官と潜水艦を中心に輪形陣!これ以上指一本触れさせるな!!」
一同「了解!!」
たった3人の不良相手に大艦隊が展開されていた。
不良A「」チーン
不良B「」チーン
霧島「チッ!つまらん!!」ゴゴゴゴゴ
榛名「勝手は!榛名が!!許しません!!!」ゴゴゴゴゴ
不良C「な・・・なんだ・・・何なんだよてめぇらぁ!!」ガクガクブルブル
不良C「そんなデブ親父から金巻き上げようとして何が悪いってんだよぉ!?」ブルブル
艦娘一同「これ以上、私達を 怒 ら せ る な」ズゴゴゴゴゴ
提督(・・・俺なんか空気だな。あれだ、本人以上に周囲がキレて逆に冷静になるって奴だ)
提督「お前達、もうそのくらいにしといてやれ」ドウドウ
艦娘一同「しかし!(でも!)」
提督「助けてくれてありがとな」ニコッ
一同「」キュン
提督「ところで、お前の仲間が気になる事を言っていたな?」
提督「誰かに頼まれたとか言っていたな?誰に頼まれた?言えば見逃してやる」
不良C「ち、ちょっと身なりがいい奴だよ!確か・・・軍人だから心配ないとか言ってたかな・・・」
提督「軍人?なんで軍人が俺にちょっかいをかけるよう仕向けるんだ?」
不良C「し、知らねえよ!もういいだろ!俺はこいつ等連れて行くからよ!!」スタコラサッサッ
吹雪「妙な話ですね・・・司令官は赴任されてまだそう長くありません」
叢雲「そうね、うちの鎮守府に喧嘩売るなんて余程の自信家か馬鹿かのどちらかよ」
飛龍「前提督の後釜に着いたのが気に入らない奴でもいるのかな・・・」
神通「提督に嫌がらせをするのが目的だったのでしょうか・・・」
蒼龍「確かに、さっきの三馬鹿のうち二人は刃物出すのは想定外だったみたいだしね」
艦娘s「う~ん・・・」ムムム・・・
??「はっはっはっ!!面白いショーだったな△△!」
提督「なに?・・・お前は!」
??「久しぶりだな?士官学校時代以来だな!!」
提督「・・・・誰だ?」ハテ?
??「おい、こら!!てめぇ俺を覚えてないってのか!?」
北上「うーん・・・なんか見たことあるような・・・?」
大井「確かに・・・なんだったかしら・・・?」
木曾「あいつ、××じゃねぇか?ほら、提督を見下しまくってた・・・」
北上+大井「あー!!あいつか!!!」ハッ!!
天龍「どうやら北上達は知り合いみてぇだな」
龍田「そんなのどうだっていいよ~、お兄ちゃんに危害を加えようとした時点で・・・ね?」
愛宕「龍田ちゃん落ち着いて~」アセアセ
川内「ねぇ、提督。北上達は知ってるみたいだけど提督は覚えてないの?」
那珂「そうだねー、結構提督に拘ってるみたいだよ?」
提督「うーん・・・俺あの頃は人付き合い極力避けてたはずなんだけどな・・・」
ごーや「北上、詳しく話せるでち?」
イク「イク達も知りたいの~場合によっては・・・ね?」
ハチ「はっちゃんも同意見です!」
イムヤ「大井さんも、知ってたらお願い・・・」
まるゆ「隊長、お怪我はありませんか?」オロオロ
××「自己紹介をしておこうか。俺は隣鎮守府の○○提督だ。隣提督とでも呼んでもらおう」
艦娘s(勝手に語りだした・・・)
○○提督→隣提督
隣提督「俺は半年前に着任した現新米中佐だ」
ハチ「聞いた事ありますね。確かエリート街道まっしぐらな新米がいるとか」
隣提督「そうだ、それが俺だ!」キラーン
叢雲「そのエリートがなんでうちの司令官に嫌がらせしようとすんのよ!?」
隣提督「それは俺とそいつが士官学生だった頃にこいつの親父に演習で八百長をさせられたからだ!!」
艦娘s「!?」
提督「!」
隣提督「その時、海軍のお偉いさんが見に来ていてな。評価が良ければすぐ上にあがれると思っていた」
隣提督「だが、俺が担当した艦娘達は既に買収されていてこいつに大敗。評価は最悪だった・・・」
隣提督「その後必死に勉強して今の地位についたんだ!そこのボンボンと違ってな!」ギロッ
隣提督「そんなお前が猛者だらけの鎮守府で提督だと?ふざけるな!」
隣提督「どうせ金で今の地位と艦娘から信頼を買ったんだろう!!」
隣提督「挙げ句の果てに初恋だった北上まで連れやがってぇぇぇぇ!!!」ウォォォォ
北上「えー・・・」ヒキ
大井「キモチワルイ・・・」ヒキ
木曾「提督の方が断然いいな・・・」ヒキ
艦娘s「提督(司令官)(隊長)が八百長演習を・・・?」ジー
提督「・・・・どうやら秘密にできるのもここまでのようだな」ハァ
艦娘s「!!」
提督「この話は鎮守府に戻ったら全員の前で話すよ・・・」
叢雲「この件があんたが最初に言ってた触れて欲しくない話って事?」
提督「あぁ、だが隠し事をするのもよくないからな。ちゃんと知ってほしいから説明するよ」
叢雲「わかったわ。私はアンタを信じる」コクン
隣提督「・・・おい△△。お前俺と勝負しろ」
提督「はぁ?」
隣提督「いいから勝負しろぉぉぉ!!!」ウォォォォ
提督「勝負って・・・一体何をさせるつもりだ?」
隣提督「お互いの艦隊による演習だ!」
提督「・・・・理由は?」
隣提督「あの時の言い訳なんざ聞きたくないからな」
隣提督「もし、お前にも事情があって俺の認識が誤りだというなら実力で示して見せろ」
北上「いいじゃん、提督!乗ってやろうじゃん!!」
大井「そうですよ!あんな提督を見下して悦に浸ってる奴なんてぶっ飛ばしてやりますよ!」
木曾「いいぞぉ!!燃えてくるじゃねぇか!!」
提督「・・・もしやるとして日程は?」
隣提督「・・・」
隣提督「3週間後だ。お前がどれだけ新米でも多少はまともな指揮が取れるだろう?」
提督「・・・煽りまくってきたくせに随分優しいんだな」
隣提督「フン!慌てるデブを何度も見たくないだけだ。そんな物は一度笑えば十分だ」(北上可愛い)
提督「他の統括達の意見はどうだ?」
吹雪「正直、司令官のお話の後でないとわかりません・・・」
神通「私は問題ないと思います」
川内+那珂「統括に同じく!」
高雄「そうね、私も提督を信じますわ。」
愛宕「パンパカパーン!!」
飛龍「私も問題ありません!」
蒼龍「私もです!」
榛名+霧島「榛名と!霧島は!!大丈夫です!!!」ババーン
ごーや「潜水艦だってやるでち!」
潜水艦s「オー!!」
提督「・・・わかった。その演習受けよう」
隣提督「詳細は追って連絡する。精々未熟な指揮の腕を磨くんだな、その腹のように」フンッ
こうして、三週間後提督初めての演習が行われる事が決定した。なお、鎮守府に戻った潜水艦全員がデートの質問攻めにあった模様
《大会議室》
ザワザワ・・・
ごーや「うぅ・・・酷い目にあったでち・・・」グデー
イク「イク、逝くの~」グデー
イムヤ「イク、それは流石に洒落にならないわ!?」
ハチ「大変でした・・・」グデー
まるゆ「皆さん、必死でしたね」ニガワライ
ごーや「さて、そろそろてーとくが来る時間でち!」
ごーや「ごーやはてーとくが来たら統括の席に行くから、ちゃんとお話聞くでちよ?」統括の眼光
潜水艦s「了解!」ビシッ
ガチャッ
ザワッ!
提督「」スタスタスタ
統括一同「・・・」ザッザッザッ
叢雲「全員起立!!」
一同「」ガタッ
叢雲「敬礼!!」ビシッ
一同「」ビシッ
叢雲「着席!!」ストン
一同「」ストン
提督「皆こんな遅くの時間にすまないが大事な話がある」
提督「まずはじめに3週間後、隣鎮守府の隣提督と演習を行う事になった!」
ドヨッ!
提督「それに備えて、明日から指揮訓練を重点的に行うので各自頭に入れておいてくれ」
艦娘一同「了解!」
提督「次にそうなった経緯なのだが・・・相手提督からの挑戦であり、相手は俺の同期で被害者だ・・・」
ザワザワ・・・
提督「まず、俺の出身からの話になるが、俺は○×財閥の長男だ」
エェッ!? ソレッテダイキギョウノ??
提督「そうだ、俺は子供の頃ずっと甘やかされて育ってきた」
提督「高校生時代に北上達と出会い、自分の立場を教えられて馬鹿な自分から立ち直る努力をした」
提督「高校卒業後、俺は親の反対を振り切って軍人になるべく士官学校へ入学した」
提督「そこでも北上達に助けられながらも好成績を収めていていた。」
提督「だが、ある日俺は知ってしまった。これまでの演習相手が俺の父親から賄賂を受け取っていてわざと負けていた事に」
提督「俺は絶望した。どこまでも親父に縛られるのか、と。そんな考えになると何もできなくなっていった」
提督「結果、成績も評価はガタ落ち。辛うじて卒業はしたもののニートまっしぐら」
提督「親父は俺を一族の恥だと思ったのか構わなくなった。そんな中気にかけてくれていた先生がいて」
提督「その先生の元で働き、留学もさせてもらい、今に至る。といった経緯だ」
提督「そしてその先生は元帥閣下だ。隣提督は俺のせいで苦労する事になった」
提督「その恨みをぶつけられた形になる・・・かな」
提督「俺の我儘ですまないが、どうかこんな俺に力を貸してもらえないだろうか・・・」
統括一同「・・・」
艦娘一同「・・・」
叢雲「ハァ・・・あんた・・・ほんと馬鹿ね?」ヤレヤレ
提督「えっ」
吹雪「失礼ですが、今回は叢雲ちゃんと同意見です司令官!」
提督「えっ?えっ!?」
飛龍「提督、それって提督が頼んだ訳じゃなくお父上が勝手にしたことなんですよね?」
提督「あ、あぁ。そうだが・・・」
蒼龍「それなら提督が悩む事なんてないじゃないですか!!」
高雄「提督、それは相手提督の八つ当たりを受けてるだけですよ」
愛宕「そうよ!提督はそれに抗おうとしたんでしょ?結果はどうあれ!!」
神通「提督、何もかも自分だけで背負わないでください」
川内「そうだよ?昔はどうあれ今私達がこうして居られるのは提督のおかげなんだからさ」
那珂「悩んで寝苦しかったら那珂ちゃんが子守唄歌ってあげるよ~?」ニコッ
榛名「抜けがけは!榛名が!許しません!!」プンスコ
金剛「今回は皆に同意見ネー・・・」ヤレヤレ
鳳翔「うふふふ・・・提督に八つ当たりだなんて・・・イケナイ若造がいたものね・・・」ゴゴゴゴゴ
大淀「そうと決まれば三週間のカリキュラムを考えなくちゃ!」キラーン
鳥海「手伝いますよ、大淀さん」キラーン
霧島「私も手伝います」キラーン
テイトクワルクナイジャンネー? シレェハワタシガマモリマス!! ジョウトウジャネェカ!! テイトクサンノチカラニナルッポイ!!
提督「・・・えーっと・・・協力してもらえるって事でいいのかな・・・?」
ピタッ
一同「勿論です!!」
北上「いいねぇ、痺れるねぇ!!」ゾクゾク
大井「提督にあの暴言・・・後悔させてやるわ!!」ゴゴゴゴゴ
木曾「あの野郎に負けてなんてられねぇな!!」
天龍「あいつもこれまで苦労してきたんだな・・・俺が支えてやらねぇとな」ヘッ
龍田「【俺達】でしょ?龍田も支えたいもの~。お兄ちゃんを虐めるあの男は許せないわ~」ゴゴゴゴゴ
猛者だらけの岩川鎮守府が一つになった瞬間であった。
【三週間後】
《大会議室》
提督「えー、それでは本日の演習メンバーを発表する!」
提督「旗艦、叢雲!!」
オーッ!!
叢雲「ま、当然よね?」フフン
提督「後残りのメンバーは扶桑、山城、吹雪、北上、飛龍だ」
扶桑「改装された扶桑型の力・・・見せてやります!」フンス
山城「やってやりましょう、姉様!!まだ他に殆どない新型瑞雲も出たがってます!」
イイナァシンガタズイウン・・・ シショウ、オチツイテ!!
吹雪「私がやっちゃいます!!」フンス
フブキガンバッテネ!! ワタシガヤリタカッタ・・・
北上「あの野郎・・・ギッタンギッタンにしてやりましょうかね~」ゴゴゴゴゴ
キタカミサンガンバッテ!! キタカミネェヤッチマエ キタイシテルクマー ムリダケシナイヨウニニャ
飛龍「慢心、ダメ、ゼッタイ!!」キリッ
ヒリュウナラアンシンネ ヒリュウガンバッテネー サケヨウイシトクカ?
提督「以上が出撃メンバーになる。大演習場では艦娘の見学も許可されているが皆はどうする?」
艦娘一同「見ていたいです!(相手をボコるのを)」ハイハーイ
提督「いいだろう、相手側の艦娘もいるだろうから失礼だけないようにな」
ハーイ
提督「では、一時間後大演習場へ向かう事とする」
一同「了解!!」
《大演習場》
隣提督「ふん、逃げずに来たか。ほう、少しは見れた体型になったじゃないか」
提督「逃げるわけないだろう。公式の演習なんだから」
カッカッカツ・・・
??「お二人共、少しよろしいですか?」
隣提督+提督「?」
??「初めまして、今回の演習の審判を務めさせて頂きます△×提督と申します」
隣提督「大本営が寄越した今若手で好成績を残してる新米女提督だったか?」
提督(そうなのか・・・美人・・・というか大和撫子といった感じだな・・・撫子提督と呼ぶべきかな?)
△×提督→撫子提督
撫子提督「はい、新米ながら頑張らせて頂いてます!」ビシッ
隣提督「精々頑張って俺のように沖ノ島も攻略できるといいな(握手)」フフン
撫子提督「お噂はよく伺っております・・・(握手)」チラッ
提督(??今俺の方を見たか?)
ススス・・・
撫子提督「提督殿の事も元帥閣下より、よくお話を伺っておりました(握手)」ポッ
提督「元帥閣下から?そうか君も元帥閣下の艦隊指導を受けていたのか(握手)」ナットク
撫子提督「それだけでは・・・ないのですが・・・」モジモジ
隣提督+提督「???」
撫子提督「ハッ!失礼しました。それでは各々配置についてください」
撫子提督「開始合図の前にあちらの巨大電光掲示板に対戦相手の編成、練度が表示されます」
撫子提督「その後、開戦の警報が鳴り次第戦闘開始という流れになります。砲弾は妖精さん印の演習用の物を使用」
撫子提督「より多くの大破、轟沈判定を出した艦隊の勝利となります」ビシッ
隣提督+提督「了解した!!」ビシッ
撫子提督『それではこれより、隣鎮守府と岩川鎮守府による演習を行いたいと思います!』
ワーワー!! パチパチパチ ガンバレー!!
撫子提督『開始の合図の前にこちらの電光掲示板をご覧下さい』
電光掲示板<さぁ見ろ!これが対戦カードだ!!
撫子提督『まずは隣鎮守府のメンバーです!』
()の中の数字は練度
【隣鎮守府メンバー】
旗艦:戦艦改(45)
_______
駆逐艦改1:(38)
駆逐艦改2:(35)
重巡改:(42)
軽巡改:(43)
軽空母改:(39)
提督側見学席:フーン マァマァダナ コンナモンカ
隣提督「フッフッフッ、俺のメンバーは強いぞぉ!!」
撫子提督『続きまして、岩川鎮守府メンバーです・・・えっ!?』
隣提督「ん?どうした!さっさと表示しろ!!」
撫子提督『あの、失礼ですが提督。この参加メンバーに誤りはございませんか?』アセアセ
提督「えっ?何か間違えたか大淀?」
大淀「いえ、提出前に私も目を通しましたが間違っていませんでしたよ?」
提督「間違えてないとのことだ」
撫子提督『そ、そうですか・・・』
隣提督「なんなんだ全く・・・さっさとメンバーを表示しろ!!」イライラ
撫子提督『大変失礼いたしました。改めまして岩川鎮守府メンバーです』
電光掲示板<もうだめだぁ・・・勝てる訳がない!!
【岩川鎮守府メンバー】
旗艦:叢雲改二(95)
_____________
航空戦艦:扶桑改二(92)
航空戦艦:山城改二(90)
駆逐艦:吹雪改二(94)
重雷装巡洋艦:北上改二(98)
正規空母:飛龍改二(97)
撫子提督『い、以上です!初期配置に両軍が付き終わり次第演習を開始します』
隣提督「・・・は?・・・・え?」口パクパク
隣提督側見学席:ウソ・・・ナニアレ・・・ カテルワケガナイ!! エッ、ワタシニカイニナンテアルノ!?
提督(・・・まぁ、そうなるよな)
提督(とはいえ、皆必死に動き方を教えてくれたり勉強もした)
提督(飛龍ではないが、慢心はしない。持てる力を持って制する!)
提督『各自、所定位置に着き次第応答頼む』
提督メンバー『了解!!』プツッ
隣提督メンバー『ちょっと提督!何あの馬鹿げた練度の対戦相手!?』
隣提督(そんな・・・ここまで?猛者とは聞いてたが・・・馬鹿な・・・)
隣提督(はっ!相手は駆逐艦が旗艦なんだ、最悪でも旗艦を沈めれば!!)
隣提督『総員、所定位置に着け。着き次第連絡しろ』
隣提督メンバー『ほんとに大丈夫なんでしょうね・・・?』
隣提督『奴は馬鹿な事をした。駆逐艦を旗艦においたことだ。それなら最悪B判定で勝利をもぎ取れる』
隣提督メンバー『あっ、そうか!了解、いい指揮期待してるよ?』プツッ
ピー・・・ガー・・・ガー・・・
撫子提督「・・・両軍、配置についたようですね」スッ
撫子提督「それでは・・・演習始め!!」
【航空戦】
叢雲「さぁて、お手並み拝見と行きましょうか!」
飛龍「まずは航空戦だね!やっちゃうよー」
飛龍「扶桑、山城!!準備はいい!?」
扶桑「えぇ、瑞雲の準備は出来てます!」
山城「こっちも大丈夫よ!号令をお願い!!」
飛龍「よぉし!第一次攻撃隊、発艦っ!」ビュビュビュッ!!
扶桑「扶桑型の本当の力、お見せします!!」ビュッ!!
山城「敵艦隊発見!瑞雲、行って!!」ビュッ!!
烈風<ヒャッハァァァァーーー!!
瑞雲12型<イヤッホォォォーーー!!
天山友永隊<オラアァァァァァーーーー!!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
飛龍「制空権は取ったけど、何機か抜けてくる!!」
吹雪「こちらに飛んでくる艦載機は私と叢雲ちゃんで引き受けます!!」ジャキッ
叢雲「久しぶりね、吹雪とタッグを組むのは!!」ジャキッ
北上「あたしもいるんだけどな~」ジャキッ
吹雪+叢雲「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!」(空中カットイン!!)
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
敵艦載機全機撃墜!!
北上「・・・あたしの存在うっす~い」ショボン
飛龍「うへ~、あの二人の対空戦始めてみたけどすご~」
【開幕雷撃】
北上「対空戦闘は得意じゃないけど、ここは北上様の独壇場だよ~!」バシュッ!!
甲標的<自分・・・不器用ですから・・・
ドガァーーーン!!
【砲雷撃戦】T字有利!!
叢雲「さーて、現状の被害は?」キョロキョロ
彩雲< <●><●>ジー
飛龍「・・・こちらの雷撃は避けられたみたいだね」
北上「う~、あたしいいとこなしだよぅ」ショボン
ドドォン!! ドドォン!!
扶桑「きゃっ!」小破!!
扶桑「相手も未熟ながらもやるようね!山城、大丈夫?砲撃よ!!」ドドォン!!ドドォン!!
山城「姉様!?この・・・!」ドドォン!!ドドォン!!
吹雪「さすが戦艦はすごいな~」ヒョイヒョイ
叢雲「そうね、私たちも負けてられないわ!距離を詰める!!」ザザザザ・・・
飛龍「第二次攻撃隊の要を認めます、急いで!!」ビュビュビュッ!!
彗星江草隊<ヒャッハーーーー!!
ド ド ド ド ド
ドォン!!ドォン!! バゴォ!!
飛龍「この程度ならかすり傷よっ!」小破!!
北上「まぁ・・・主砲は・・・まぁ・・・そうねぇ」ドンドン!!
ドドォン!!
北上「くぅぅ、防御力はないんだよぅ~」小破!!
叢雲「・・・相手も練度は大分劣るけど中々やるわね」ジャキッ
叢雲「海の底に、消えろぉ!!」ドンドン
吹雪「そうだね、油断せずに行こう!」ジャキッ
吹雪「わ、私が皆を護るんだから!!」ドンドン
ドーン、ドドーン・・・
叢雲「うっ、まずい!!」ササッ
吹雪「危ない、叢雲ちゃん!!」(まもる)
ドドン
吹雪「あいたたた・・・」小破!!
叢雲「吹雪!大丈夫!?」
吹雪「う、うん!まだ大丈夫!!」ジャキッ
_________________________
《途中経過》(戦闘一巡目)
【隣鎮守府】被害
戦艦:小破、駆逐1:大破(轟沈)、駆逐2:大破(轟沈)、重巡:小破、軽巡:中破、軽空母:中破
【岩川鎮守府】被害
叢雲:無傷、扶桑:小破、山城:小破、吹雪:小破、北上:小破、飛龍:小破
《隣鎮守府側演習司令室》
隣提督「くっ・・・相手に少しは当てれてるがこちらの損害が遥かに大きい!」
隣提督『なんとか旗艦に食らいつけ!俺たちの攻撃も全く通じないわけじゃない!』
隣メンバー『了解!!』
《岩川鎮守府側演習司令室》
提督「圧倒的になるかと思ったが、相手もやるもんだな」
大淀「叢雲以外、すでに小破ですからね。狙いもぶれるかと」
提督「よし、数を削らせよう」
提督『なるべく軽空母は放置してまだダメージの浅い戦艦と重巡を重点的に攻めろ!』
提督メンバー『了解!!』
___________________________
叢雲「じゃあ、私と吹雪は重巡を狙いましょう!」ジャキッ
吹雪「了解!」ジャキッ
ドドーン! ドドーン!!
相手重巡:中破!!
飛龍「それじゃあ、私達が戦艦だね・・・」チャキッ
飛龍「よしっ!友永隊、頼んだわよ!!」ビュッ!!
天山友永隊<ツブレロォォォーーーー!!
ドォーン!!
飛龍「くそっ!相手軽空母に庇われた!!」
相手軽空母:大破(轟沈)
扶桑「山城?大丈夫?砲戦よ!」ドドーンドドーン!!
山城「姉様に続いて!!」ドドーンドドーン
ドゴォォン!!
相手重巡:大破(轟沈)
北上「単装砲って、何気にわびさびよね~」ドドーン
ドーン!!
相手軽巡:大破!!
【雷撃戦】
叢雲「全艦、雷撃用意!!」ジャコンッ
吹雪「了解!!」ジャコンッ
北上「了解だよ~」ジャココンッ
バシュッバシュッバシュッー・・・・・・
ドドドドドドゴーン!!
相手戦艦:中破、相手軽巡:大破(轟沈)
叢雲「あら・・・戦艦だけ残っちゃったわね・・・」
吹雪「相手の司令官はどうするのかな・・・?」
扶桑「決着はほぼついてるけど、わからないわね・・・」
山城「最後に狙ってくるかもしれませんしね・・・」
北上「あたしあんまりいいとこ提督に見せてないから夜戦だと嬉しいな~」ウズウズ
飛龍「慢心だけはしないようにね?」
_______________________
《岩川鎮守府側演習司令室》
提督「ほぼ決着はついたと思うが・・・」
大淀「まだわかりません・・・夜戦に最後の望みをかけてくるかも・・・」
《隣鎮守府側演習司令室》
隣提督「くそ・・・ここまでボロボロにされるとは・・・」
隣提督「さすがに戦艦1隻ではどうにもならんか・・・」
戦艦『提督・・・やらせてください・・・』
隣提督「お前・・・」
戦艦『せめて、一矢報いたいです!』
隣提督『・・・わかった、その意気込みを買ってやる。戻ったら皆で間宮に行くぞ』
戦艦『ありがとうございます!』
________________________
撫子提督『隣提督、夜戦へ移行しますか?撤退しますか?』
隣提督『・・・我、夜戦に突入ス!!』
撫子提督『わかりました・・・夜戦へ移行します!!』
【夜戦】
相手戦艦「せめて・・・せめて一撃!!」シャッ!シャッ!シャッ!! ドドドーン!!
miss
叢雲「・・・惜しかったわね」ジャキッ
叢雲「私の前を遮る愚か者め。沈めっ!」ドドーン!!
ドガァーン!ドガァーン!!
相手戦艦:大破(轟沈)
______________________
【演習結果】
《隣鎮守府》
戦艦:大破(轟沈)、駆逐艦1:大破(轟沈)、駆逐艦2:大破(轟沈)、重巡:大破(轟沈)、軽巡:大破(轟沈)、軽空母:大破(轟沈)
《岩川鎮守府》
叢雲:無傷、扶桑:小破、山城:小破、吹雪:小破、北上:小破、飛龍:小破
判定D 敗北 岩川鎮守府の勝利
______________________
撫子提督「お二人共、お疲れ様でした!」ビシッ
隣提督「今回は俺の負けだ。完敗もいいところだ、文句は言わん」
提督「その件だが、少し二人で話がしたい」
隣提督「・・・いいだろう。今回の敗者は俺だ話を聞こう」
提督事情説明中・・・・。
隣提督「」orz
提督「・・・お、おい?大丈夫か!?」オロオロ
隣提督「いい・・・今は放っておいてくれ・・・」orz
提督「あ、あぁ。撫子提督も済まないな、こんな話を聞かせてしまって」
撫子提督「い、いえ!私は別に・・・。それに提督さんの事情は存じておりますし・・・」モジモジ
提督「えっ、元帥閣下は俺の事そこまで君に話してるのか?」
撫子提督「はい!元帥閣下は私の祖父で・・・」
叢雲達「司令か~ん(提督~)!、こっちは全員入渠済ませたわよ~」ゾロゾロゾロ
撫子提督「私は、提督さんの婚約者候補ですから!」ニコッ
ピシッ!!
提督「」
叢雲「」
吹雪「」
扶桑「」
山城「」
北上「」
飛龍「」
岩川鎮守府艦娘一同「」
隣提督「」
隣提督艦娘一同「」
シーン・・・
撫子提督「」ニコニコ ズズズズズズ
岩川鎮守府艦娘一同「」ゴゴゴゴゴ
提督「」オロオロ
隣提督「」ポカーン
隣鎮守府艦娘一同「」ポカーン
隣提督「ハッ!おい、提督、お前の所の艦娘達なんで撫子提督といきなり険悪なんだよ!?」ヒソヒソ
提督「いや、何故かはわからん。撫子提督の方もうちの子達を睨んでるし・・・」オロオロ
叢雲「あなた、うちの提督に変なちょっかいかけないでくれるかしら?」ビキビキ
ソーダソーダ!!
撫子提督「あら?私は提督さんの事と~っても知ってるのよ?うふふ♪」ズズズズズ
岩川鎮守府艦娘一同「!?」ビキキィ!!
叢雲「司令官の過去なら私達全員が知ってるわ!調子に乗らないで!!」ビキビキ
岩川鎮守府艦娘一同「」ゴゴゴゴゴ
北上(何なのこいつ・・・あれ?でもこの女どこかで見たことあるような・・・)ウーン
大井(ほんと、何この女・・・提督の何がわかるって言うのよ!?)
木曾(何なんだこの女!?俺たちより知ってるって言いたいのか!?)
ギャー!!ギャー!! ウフフ・・・
北上「・・・あっ!」
大井「・・・あっ!」
木曾「」ビクッ!!
提督「一体どうすれば・・・」オロオロ
隣提督「俺し~らね」(・3・
トントン
提督「ん?」
北上「ねぇねぇ、提督。もしかしたらなんだけどさー?」ヒソヒソ
大井「提督の私室で人生ゲームしてた時に言ってた断り続けてる婚約希望者ってこの女じゃないですか?」ヒソヒソ
提督「どうだろう?プロフィールの資料しか見てなかったからわからないが・・・」ヒソヒソ
北上「そっか~、じゃああたし達が探りを入れてみるね~?」ニシシ
大井「どんな反応見せるかしらね?」ウフフ
撫子提督「何にせよ、私があの方の婚約者候補には変わりありません」ウフフ
岩川鎮守府艦娘一同「グヌヌ・・・」
北上「は~いはい!皆落ち着いて~」パンパン
大井「撫子提督さん?貴女、提督の事をよく知ってると何度も口にされてますけど・・・」
岩川鎮守府艦娘一同「???」
北上「あんた、実は提督からお見合い断られまくってない?」右ストレートデブットバス!!
撫子提督「ゴフッ!!」ガクガク
大井(あ、これビンゴだわ。それなら・・・)ウフフフフ
大井「提督の事をよくご存知なら提督が人間の女性を信用されてないのを知ってるはずでは?」左ジャブ!ジャブ!!
撫子提督「ガハッ!!」ガタガタ
岩川鎮守府艦娘一同「「「「それってつまり、この人全く相手にされてないって事じゃない?」」」」アッパァァァァ!!!!
撫子提督「グハァァァァ!!!」カーン、カーン、カーン!!!KO!!
撫子提督「」orz
北上「やれやれ・・・提督はとんだ女に好かれたもんだ」ヤレヤレ
大井「そうですね・・・こんな女性(ひと)に奪われてたまるもんですか」ヤレヤレ
岩川鎮守府艦娘一同「うんうん」コクコク
提督「あー・・・なんとか決着がついた・・・のか?」ホッ(フラグ)
隣提督「なんだ、つまらん。どうせならドンパチやればよかったのに」(フラグ)
提督「おいおい、そんな過激な事言うなよ」ヤレヤレ
撫子提督「ふ・・・・ふふふふ」ゴゴゴゴゴゴ
一同「?」
撫子提督「上等よ・・・、好き放題言ってくれちゃって・・・」ユラァ・・・・
撫子提督「確かに、私の片想い。それは認めるわ!だけど!!」ドドドドド
撫子提督「一人の女として、10年以上募らせた恋心を簡単に折れると思わないで!!」ゴゴゴゴゴ
撫子提督「貴女達に非公式ながら演習を申し込むわ!!私の本気を見せてあげる!!」ビキビキビキ
岩川鎮守府艦娘一同「!!!」
提督「ちょ!?お、落ち着いて!!うちからは艤装持ってきてるのは隣提督と戦った子達だけだし急にそんな・・・」オロオロ
叢雲「いいわ、その挑発乗ってあげる。あんたのヒヨっ子艦隊なんてひと捻りよ」ゴゴゴゴゴゴ
扶桑「いい、いいわよ。貴女・・・けど相手が悪いわ?私達は負けられないの!!」ゴゴゴゴゴゴ
山城「もう、私は譲らない・・・誰にもこの想いは譲らない!!!」ゴゴゴゴゴゴ
吹雪「負けられない・・・この戦い、負けられない!!!」ゴゴゴゴゴゴ
飛龍「江草隊、友永隊、彩雲、烈風、相手を蹴散らすよ!これは女の戦場だ!!!」ゴゴゴゴゴゴ
隣提督「いいぞ~、やれやれ~」ケラケラ
岩川鎮守府艦娘一同「「「「おい、お前審判しろよ」」」」ゴゴゴゴゴ
隣提督「へっ!?」ガタガタガタ
隣鎮守府艦娘一同「」テイトクガンバー
撫子提督「すぐに私の第一艦隊を連れてきます。暫しお待ちを」ゴゴゴゴゴ
【数分後】
撫子鎮守府主力艦娘一同「」ガタガタガタ
VS
岩川鎮守府演習メンバー一同「」ゴゴゴゴゴゴ
それは激戦・・・ではなく蹂躙と呼ぶべきものであった・・・。
【演習後】
撫子提督「」チーン
撫子鎮守府艦娘一同「」チーン
提督「やりすぎだ・・・」ハァ
岩川鎮守府演習メンバー一同「」ドヤ顔
岩川鎮守府艦娘一同「」ニヤニヤ
隣提督「」ガクガクブルブル
隣鎮守府演習メンバー一同「」ガクガクブルブル
隣提督(俺とやったときより遥かに酷い・・・)
提督「あー・・・とりあえず皆お疲れ様(ニコッ)」頭ナデナデ
岩川鎮守府演習メンバー一同「んふふ~♪」ご満悦
隣提督(・・・審判をしてわかった。猛者と呼ばれる程高い練度だからというのも勿論だが)
隣提督(艦娘達はこいつの期待に答えようとしていたんだな・・・。だからこそ元帥閣下から指名が下ったんだろう)
隣提督(どうやら、俺はとことんアホな一人相撲をしていたらしい・・・。)フッ
撫子提督「う・・・うぅぅぅぅぅぅ・・・・」ブルブルブル
提督「撫子提督?大丈夫か??」
撫子提督「うわぁぁぁぁん!!おじ様を取られたぁぁぁぁぁぁ!!!」ビエェェェェェェ
一同「」ポカーン
提督(なんだなんだ!?・・・けど昔どこかで同じような事があったな)
【回想】
(約10年前)
提督(立場:執事)
元帥「提督、今日は私の孫娘を連れてきてるんだが一緒に食事でもどうだ?」
提督「構いませんが、俺は女性は苦手なんですが・・・」
元帥「何を言ってる、まだ孫娘は10歳だ。そう意識するものでもあるまい」
提督「あ、そうでしたか。わかりましたご一緒させて頂きます」
撫子「初めまして、おじさま。撫子と申します」ペコリ
提督「初めまして、撫子ちゃん。提督と言います」ペコリ
________________
元帥「提督、すまないが今日孫娘の買い物に付き合ってあげてくれないか?」
提督「構いませんが、私などでいいのですか?」
元帥「孫娘立っての希望でな。是非お前と街を回りたいらしいんだ。何人か護衛もつける」
提督「わかりました。謹んでお受け致します」
________________
撫子「おじ様~!早く早く~♪」ウフフ
提督「こらこら、俺みたいなデブをそう急かさないでくれ」ハァハァ
撫子「楽しいな~♪あっ!」グラッ
ドテッ
提督「撫子ちゃん!?大丈夫か!!」タタタ
撫子「う・・・うぅぅぅぅぅ・・・・おじ様特製のアイスがぁぁぁぁぁ!!!」ビエェェェェェ
提督「あ、アイスならまた作ってあげるから!ほら、泣き止んで?」ナデナデ
撫子「うぅ・・・ほんと?」グスッ
提督「あぁ、約束するよ」ニコッ
撫子「えへへ~、おじ様大好き!!」ニパー
【回想終了】
ビェェェェェェ
撫子鎮守府主力一同「提督、落ち着いてください」オロオロ
提督「・・・ほら、いい子だから泣き止んで?」ナデナデ
撫子提督「ぐす・・・ぐすっ・・・」ズビー
提督「折角の美人が台無しだ。ほら、これで鼻かんで」スッ
ズビーッ!!
提督「今思い出したよ。あの時の撫子ちゃんだったんだな。大きくなったな」ナデナデ
撫子提督「おじ様・・・」ポヤー
撫子提督「ごほん。すみません、もう大丈夫です!」シャキーン
撫子提督「岩川鎮守府所属の艦娘の皆さん、今回は私の完敗です。ですが、私はおじさ・・・提督さんを諦めるつもりはありません!」
叢雲「へぇ・・・あれだけボコボコにされて折れないなんて上等じゃない」
吹雪「私達だって、譲りません!!」
ソーダソーダー!!
ギャー!!ギャー!!
提督(そうか・・・彼女も立派になったんだな。恋愛感情なんてなかったんだが)ドウシヨウ
隣提督「お前、これから大変だなぁ?猛者の艦娘達と元帥の孫娘との板挟みか」クックックッ
提督「羨ましいなら変わろうか?」ジー
隣提督「遠慮しとく。俺じゃ胃に穴が空きそうだ」テヲフリフリ
隣提督「俺は自分の所の艦娘だけで手一杯だ。今回うちも完敗だったからな」
隣提督「もっと練度と作戦を練ってリベンジさせてもらうぜ」フッ
提督「次も俺が勝つさ」フッ
握手
提督「さー、お前ら!!いつまでも言い合ってないで鎮守府に帰るぞ~!!」
ハーイ
隣提督「俺たちも帰るぞ~」
ハーイ
撫子提督「あっ、大事な事伝えるの忘れてました」
一同「???」
撫子提督「提督、隣提督、私(撫子提督)の新人提督三名は来週、大本営の元帥の下へ集合」
撫子提督「来月に発動される秋の大規模作戦:褌作戦(仮)の説明を行う。との事です」テヘッ
・・・・
提督+隣提督+全艦娘「そういう大事な事はもっと早くに言え!!!」
撫子提督「ぴぃ!!」
《食堂》
提督「え~、それでは今回の公式演習、初勝利を祝して乾杯!!」
カンパーイ!!
ワイワイガヤガヤ
飛龍「提督~、今回はお疲れ様!いい指揮だったよ」右腕確保!!
扶桑「そうですね、これも日頃の鍛錬の賜物。今後も頑張りましょうね」左腕確保!!
提督「ハハハ、俺なんかよりお前達が教えてくれたり頑張ったからじゃないか」(柔らかい感触が!!)
山城「うぅ・・・譲らないって決めたのに・・・姉様ずるい~」グビグビグビ
吹雪「憧れの扶桑さんだけど・・・尊敬してるんだけど・・・くそぅ!!」グビグビグビ
叢雲「ちょっと司令官!旗艦として一番頑張った私に労いとかないわけぇ!?」グビグビグビ
北上「提督~、構ってくんないと拗ねちゃうぞ~?」グビグビグビ
提督「お前たちも本当によくやってくれた」
提督「演習メンバーには他の子達とは別にスペシャルなデザート用意してあるから許してくれ」ボソボソ
北上「!!・・・いいねぇ、痺れるねぇ」ニヤァ
叢雲「・・・ふんいいわ!今晩布団に潜り込んでやるんだから」モグモグ
吹雪「私も行くよ、叢雲ちゃん!!」モグモグ
山城「うぅ・・・私も行ってみようかしら・・・でも榛名を怒らせると怖いし」グヌヌ
北上「そんな事言ったらあたしなんて川内三姉妹だよ?」ウゲー
提督「お、お手柔らかに頼むぞ?ここ最近、毎晩誰かが潜って来ていて大変なんだから」アセアセ
北上「えっ、何それあたし知らない・・・」ゴゴゴゴ
山城「ずるいわ・・・」ゴゴゴゴ
扶桑「私も初耳です・・・提督?」ゴゴゴゴ
飛龍「私、一回しか行ったことないですよ?」ゴゴゴゴ
提督(やべっ!!)
提督「す、すまん」ゴメン
その他艦娘一同(次の演習の時は私が!!)握り拳
【翌日】
《提督私室》
チュン・・・チュチュン・・・
提督(朝か・・・)
ゴソゴソ・・・
叢雲「」Zzzz
吹雪「」Zzzz
提督(昨日はお疲れ様。二人共)ナデナデ
叢雲+吹雪「」ウヘヘ
モゾモゾ
提督(扶桑と山城の指導を受けるようになってから身体が柔らかくなって抜け出す技術あがったなぁ)縄抜けの要領
提督(もうじき起床ラッパの鳴る時間だな・・・二人にコーヒーでも煎れてやろう)
___________________
《会議室》
長門「では、統括会議を始める!まず始めに来週の大本営への提督の護衛だが・・・」
提督「それは秘書艦の叢雲に一任する。鎮守府に戻った後元帥閣下に確認も取ってそれぞれ一人までのようだ」
長門「了解した。叢雲、準備と心構えだけしておくように」
叢雲「えぇ、了解よ。任せなさい」ファサ
長門「続いて工廠部門から新武器開発の要請があった。明石、説明を」
明石「はい、以前から開発をしている陸上武器とは別のものを制作する許可を頂きたいです」
提督「・・・それは誰が扱うんだ?」
明石「予定している物は相当巨大になると思うので武蔵さんか長門さんといった戦艦クラスが扱うかと・・・。」
提督「予定期間はどれぐらいかかる予定か?」
明石「現段階で元となる実験は済んでいるので一ヶ月ほどで完成すると思います」
提督「・・・いいだろう。許可しよう」
明石「ありがとうございます!!」ビシッ
長門「・・・工廠に駆逐艦をなるべく近づけさせないよう手配しておけ、吹雪」
吹雪「りょ、了解です」ニガワライ
提督「議題は他には?」
叢雲「・・・【提督とデートがしたい】【夜戦(意味深)がしたい】【オリョールに行きたいでち】とかならあるわよ?」ビキビキ
提督「あはは・・・」ニガワライ
提督「これ以上は特にないようならこれで閉会とする。今日も一日、皆宜しく頼む!」
統括一同「了解!!」
叢雲「あんたは今日どうするの?」
提督「走り込みをした後、伊勢、日向、天龍、木曾と剣の鍛錬だな」
叢雲「あれって鍛錬っていうの?いつも木を叩いてるようにしか見えないけど・・・」
提督「それが鍛錬なんだそうだ。それに試合でなら何度か勝てるようにもなってきた」
叢雲「確かに、あんたがここに来て一ヶ月くらいだけど見間違えるほど身体引き締まってきてるものね」
提督「皆のおかげさ。会議でも話に上がったが、大本営への出張の時護衛頼むぞ?」
叢雲「えぇ、あんたに危害なんて加えさせないわ」
提督「いい返事だ」ナデナデ
叢雲「ちょ、ちょっと!急に撫でないでよね!!」モジモジ
《剣道場》
ガキン!カァン!!ギリギリギリ・・・
伊勢「ふっ!!」
天龍「ぬぅ!!おぉぉおお・・・・!!!」ダダダダ
日向「せあっ!!でああああ!!!」
木曾「はぁ!!おらぁぁぁあああ!!」
カキィン!!カァン!!
提督「ふんっ!ふんっ!ふんっ!!・・・はぁあああ・・・エェェエェイ!!」バキッ
提督「やば・・・木刀折れてしまった・・・」オロオロ
龍田「お兄ちゃん、はいこれ(替えの木刀)」
提督「ありがとう、すまないがこれ捨てておいてくれ」ワタシ
龍田「は~い」タタタタ
龍田(うふふ、お兄ちゃんの汗が染み込んだ木刀♪)クンカクンカ
今日も鎮守府は平和です。
提督「ふ~、いい汗かいた。シャワーを浴びてスッキリだ。そろそろ陽炎達が遠征から帰ってくる頃か・・・」
提督「散歩ついでに門の前で待っていよう」
《門前》
門番(予定時刻ではそろそろ陽炎さんたちが帰還するですね・・・)
門番(ここに提督さんがいたらまた吹き飛ばされるのかな)クスクス
スタスタスタ
提督「今日も門番お疲れ様、門番さん」ビシッ
門番「これは提督殿!ご苦労さまです!」ビシッ
門番「本日は何用でしょうか?」
提督「そろそろ陽炎達が遠征で帰ってくる頃だろう?近場に居たから出迎えてやろうかと思ってな」ニコッ
門番「そうでしたか、きっと喜びますよ」ニコッ
ザッザッザッ・・・
提督「おっ、噂をすれば影ってやつだな・・・」
陽炎「あれ?司令どうしてここに?」
提督「遠征お疲れ様。ついさっきまでこの近辺を散歩していてな」
提督「で、お前達が帰還する時間だということを思い出して出迎えてやろうと待っていたんだ」
不知火「ありがとうございます、司令!不知火は嬉しいです!!」ヌイ!!
黒潮「司令は~ん?そろそろ妹たちも来るから身構えておいたほうがええで?」ニヤッ
ダ ダ ダ ダ ダ ダ ダ ダ
提督「来たか!今日は負けん!!」ザッ!!
雪風「しれぇ!!雪風また大成功です!!」(全力ダッシュ)
時津風「しれぇ!!時津風も頑張ったよ!!褒めて褒めて~!!」(全力ダッシュ)
ドシーン!!
ズザザザザザザ・・・・
初風「雪風達はどうして毎度提督に飛び込むのかしら・・・」ハァ
天津風「そうね・・・う、羨ましくなんてないんだから・・・」ウズウズ
浦風「天津風姉さん、モジモジ我慢するくらいなら飛び込んだらええじゃろうに」ニヤニヤ
磯風「今回は司令吹き飛ばなかったな。日々進歩しているという事か」フム
浜風「あぁぁぁ・・・また姉さん達が提督に失礼を・・・」オロオロ
谷風「いいじゃないか!谷風さんもご満悦だぜぇ~」カッカッカッ!!
舞風「ナイス判断、提督ぅ!!いつも思うけど、あれってラグビーみたいだよね」ケラケラ
提督「よく頑張ったなお前達」ナデナデ
雪風+時津風「わふ~♪」ナデラレ
陽炎「指令こそ、昨日宴会であれだけ皆の分の料理作ってたのに大丈夫?」
不知火「疲労が溜まっているのでしたら、この不知火がマッサージなどでも!」キラキラ
黒潮「不知火がワンコみたいになっとる・・・」ヤレヤレ
提督「あぁ、問題ない。俺がここに来てもう1ヶ月になるしな」
提督「日頃の鍛錬が実を結んできたのか、最近調子がいいんだ」
初風「確かに最初出ていたお腹は随分引っ込んだわね」
天津風「どんなあなたでも・・・天津風は・・・」モジモジ
浦風「天津風姉さん・・・そんな小声じゃ聞こえんて・・・」ハァ
磯風「ふむ・・・鍛錬が実を結ぶか・・・。私の料理の腕も実を結ぶだろうか?」
浜風「提督と一緒に調理しているときはとても美味しいですよ!」アセアセ
谷風「そ、そうだな!変なアレンジを入れなきゃ谷風さんとしては満足出来てるぜ!」アセアセ
磯風「そうか。この磯風も進歩しているのだな。いつか司令に磯風の料理を美味いと言わせたいものだ」
舞風「磯風姉ならきっと大丈夫!アレンジを加えなきゃ!!」
提督「磯風~?味を潰すようなアレンジを加えたらどうなるかわかっているな?」ジー
磯風「も、勿論だ!味見をするという事も学んだからな。この磯風を見くびらないで貰おう!!」アセアセ
舞風(ほんとナイス判断だよ提督ぅ~・・・磯風姉は時々ビックリする物混ぜて料理として出す事があるからなぁ・・・)
提督「さ、お前達も遠征で疲れただろう?補給と入渠を済ませてゆっくり休んでくれ」
陽炎姉妹一同「了解!!」
提督「あ、陽炎は後で報告書をまとめて提出するようにな」
陽炎「うげぇ・・・は~い」グデーン
不知火「不知火も手伝います。頑張りましょう」キリッ
黒潮「うちも手伝ったるから、そう落ち込みなや~」ケタケタ
ゾロゾロゾロ・・・
提督(彼女たちもよく笑うようになったな・・・さて、次は睦月型姉妹が帰って来る頃か)
門番(あの様子だと睦月さんたちも待つのかな・・・提督殿も大変だなぁ)
提督「ふっ・・・ふっ・・・」グッグッ
門番(急にストレッチし始めた・・・)
門番「あの、提督殿?何故急に準備運動をされてるのですか?」
提督「ん?あぁ、もうじき睦月型の子達が遠征から帰ってくるだろう?」フンッフンッ
提督「折角だし、このまま待っていうようかと思ってな」ワンツーワンツー
門番「それが準備運動とどのような関係が?」
提督「最近睦月と如月を始め、姉妹艦達が甘えてくるようになってな」コンナモンカ
提督「時々怖い顔して飛び込んできたり、姉妹艦全員で押し寄せてきたりする事があってな」
提督「出迎えようとしてる手前、きちんと受け止めてあげたいだろう?その為の準備運動さ」ハハハ
門番「なるほど、そうでしたか。きっと喜びますよ!」ハハハ
門番(この人も大変だなぁ・・・)
トコトコトコトコ
提督「お?どうやら戻ってきたようだな。坂の下から声が聞こえた」
シレ・・・・・・・・・・ン・・・・!!
タッタッタッ
<ミンナ!シレイカンガゲンカンニ!!
<ホントダ!!
ダダダダダダダダ
睦月「司令~~~~官!!」ドドドドド
如月「司令官!!如月を受け止めて~!」ドドドドド
弥生「司令・・・官・・・!」ダダダダ
卯月「司令官を発見!突撃するっぴょん!!」ダダダダ
皐月「司令官!皐月達、今帰ったよ~!!」ダダダダ
文月「しれ~か~ん!なんで玄関にいるの~?」ダダダダ
長月「お、おい!?お前ら落ち着け!!司令官が潰れるだろうが!?」ダダダダ
菊月「長月・・・そういうお前は何故満面の笑顔なんだ?(ジー)」ダダダダ
三日月「きっと照れてるんですよ♪長月姉さんは司令官の事大好きですからね」ダダダダ
望月「おちょくりながらも全力疾走してるとか・・・だりぃ~」ダダダダ
提督「どうやら・・・全員突撃のパターンのようだな・・・」アセダラダラ
門番「・・・武運長久を。」ビシッ
提督「任せておけ、伊達に俺も扶桑達に鍛えられていない」ググググ・・・
提督「離れておけ、怪我するかもしれないぞ」ザッ!!
門番「では、私は撤退します」サササ
ダダダダダ!!!ドシーーーーン!!!
ズザザザザザザザザ!!!!!!
シュウウ・・・シュウウ・・・・
提督「お前達!!・・ごふっ、お帰り・・・」ニコッ
望月「は~い、今帰ったよ~。疲れたー」ニコ
提督「本気を出した望月はやる子だもんな、俺は知ってるぞ」ナデナデ
三日月「司令官、睦月型一同只今帰還しました」ニコッ
提督「あぁ、お帰り。疲れただろう、ゆっくり休んでくれ」ナデナデ
菊月「司令官、無事全員帰還した。ほ、褒めてくれてもいいんだぞ?」モジモジ
提督「よく頑張ったな。次回も頼むぞ!」ナデナデ
長月「作戦は無事終了!司令官、頭を撫でてくれ!!」ズイ
提督「よしよし。艤装を工廠に持って行って補給が済んだら休んでくれ」ナデナデ
文月「司令か~ん?文月も頑張ったんだよ~う?」ジー
提督「ハハハ、文月は甘えん坊だな。ゆっくり休んでくれよ?」ナデナデ
皐月「司令官!ボクも護衛とか頑張ったよ!!褒めて褒めて~」ピョンピョン
提督「おう!よく頑張ったな!けど、無茶だけはするなよ?」ナデナデ
卯月「司令かぁ~ん・・・卯月、体が疼くっぴょん。夜戦(意味深)しなぁ~い?」モジモジ
提督「はいはい。ませた事言ってるんじゃないの。ゆっくり風呂にでも入ってリラックスしな」ナデナデ
弥生「司令・・・官・・・弥生・・・やりました」グッ
提督「お疲れ様弥生。口数は少ないが姉妹想いだもんな。ゆっくり休んで疲労を取るんだぞ?」ナデナデ
如月「うふふ、司令官~(スリスリ)ねぇ、見て見て?この輝く肌。好きにしていいのよ?」ジー
提督「お疲れ様如月。柔らかい肌は魅力的だが俺の股間の手は離そうな?風呂にでも入ってスッキリしてきなさい」ナデナデ
睦月「司令官!・・・なんで睦月達以外の子達の匂いがするのかにゃ~ん?怒ってないよ?怒ってなんか・・・にゃしぃ・・・」
ゴゴゴゴ
提督「今日もお疲れ様、睦月。そう言いながら俺の尻をまさぐるのをやめなさい。お前達の前に陽炎型の子達が帰ってきてな」ナデナデ
提督「その時に香りがついたのかもしれないな。さ、睦月も艤装を置いて補給済ませたら風呂にでも行ってこい」ナデナデ
睦月「むー・・・はぁ~い」ムスー
提督「他の奴らもほら、行った行った」パンパン
<ハーイ
ゾロゾロゾロ
門番「お疲れ様でした、提督殿」フフフ
提督「最近、睦月と如月がしがみついて来たと思ったら急に不機嫌になることが増えてなぁ」
提督「俺ってそんなに気分を害する香りしてるのかな?」クンクン
門番(あっ、これはあの子達が怒ってる理由が分かってないパターンだ)
提督「さて、遠征メンバーはあいつらで最後だし俺も戻るか」ヤレヤレ
門番「はい、お疲れ様でした。お身体は大丈夫ですか?」
提督「・・・身体?あ・・・ゴフッ」チーン
門番「提督殿~!!?」
提督「だ、大丈夫。少しだけ休んだらすぐ良くなるから」
門番「驚かさないでくださいよ・・・」ハァ
提督「落ち着いたら俺も風呂にでも浸かって休むよ」フゥ
門番「そうしてください・・・。無茶したら他の子たちからお説教が飛びますよ?」
提督「ハハハ、それは勘弁して欲しいな。鳳翔や扶桑とかは怒らせると本当に怖いんだ」
【数分後】
提督「よし、体調は戻った。それじゃ俺はこれで失礼するよ」
門番「ハッ!私は引き続き勤務に戻ります」
提督「君も無理はしないようにな。もし何か希望があれば希望を書類に書いて出してくれ」
門番「お気遣いありがとうございます」ビシッ
提督「では!!」ビシッ
門番(提督殿は女性からの好意に疎いらしく、欲求不満を漏らしながら遠征に向かう子を何人もみている)ムムム・・・
門番(もし、一人でもその好意に気づいて夜戦(意味深)でもした日には大変な事になるだろうなぁ・・・)コワイワー
門番(彼女達の激しいスシキンシッップですら、寂しくて甘えてるだけと仰っていたからな・・・先は長そうだ)アリエン・・・
門番(もう一つ疑問は提督殿、艤装つけた駆逐艦の子達の体当たりをなんで受け止めれるんだろう?)ハテ?
門番(まぁ、きっと明石さんや夕張さんに強化スーツとか貰ってるとかだろうけど・・・)ヤレヤレ
門番(さぁて、勤務時間終了まで後一時間くらいか。頑張ろうっと)ノビー
今日も今日とて、鎮守府は平和です
《鎮守府内》
提督「睦月達を受け止めたら服が濡れてしまった・・・」
提督「そうだ!今まで使った事なかったが、試しに来客兼男性用の大浴場を使ってみよう!!」ピコーン
提督「来客は来る予定などないが、男性用だから俺一人で堪能できるはず!」オッシャァ!!
提督(そうと決まれば早速、着替えを部屋に取りに行って向かおう!!)タッタッタッ
【一方その頃・・・】
《会議室》
飛龍「ねぇねぇ、折角だしさぁ統括メンバーでお風呂いかない?」ピコーン
吹雪「お風呂ですか?艦娘用ドックがあるじゃないですか」ヤレヤレ
叢雲「今も遠征帰還組が入ってるんじゃないかしら?」タシカ
榛名「何人かは長風呂な子達もいますからお風呂が空くのはもう少しかかりそうですね」ウーン
高雄「なら待つしかないんじゃないですか?」ウーン
大淀「そうですね・・・そうだ!大浴場なら空いてますね」ピコーン
明石「大浴場ってお客様や提督が入る為の施設じゃないの?」ハテ?
鳳翔「確かそのはずですね・・・ただ使われてる所は見たことありませんが・・・」ウーン
ごーや「てーとくはいつも私室に備えてあるシャワーやお風呂で済ますって聞いたよ?」フンス
神通「それならこの人数で入っても問題ないかもしれませんね・・・」フム
間宮「じゃあ、折角ですし皆で行ってみましょうか。統括一同でお風呂なんて機会滅多にないでしょうし」ウフフ
統括一同「賛成!!」ワイワイキャッキャッ
《大浴場》
カポーン・・・
提督「ふ~、生き返る~~」グデー
提督「まさかこんな大きい施設だったとは・・・来客用も兼ねてるって言ってたがまさか露天風呂まであるとは」
提督「山の景色も綺麗でいいなぁ・・・ちょっと一人で入ってるのは贅沢すぎる気もするが」
提督「これも提督って地位の影響なのかね?」パシャパシャ
提督(それに・・・ここのお湯の効能なのか?さっき雪風達や睦月達を受け止めた時に痛めた患部がもう痛くない・・・)
提督(業者が妖精さんと作ったって言ってたから特殊な成分でも入ってたりして・・・)ナンテネ
・・・ワイワイ キャッキャッ
提督(・・・おかしい。何故だろうすごく嫌な予感がする)
提督(ここは来客兼男性用大浴場のはず・・・なのに浴場の入り口付近から声が聞こえるのは何故だ?)ゴゴゴゴゴ
提督(もし、万が一普段誰も使わないからという理由で艦娘の子達がここへ来ていた場合どうなる?)ゴゴゴゴ
提督脳内【艦娘達に痴漢扱い→憲兵に通報→憲兵に逮捕→元帥に迷惑がかかる→処刑】
提督(これはまずい・・・非常にまずいぞ・・・!!くっ!!どこかに隠れる所はないか!?)キョロキョロ
岩陰<ここに隠れるんだ!!
提督(よし!あの岩陰に隠れてやり過ごそう!!)ザバザバ
岩陰<ウホ、いい提督
カラカラカラ・・・
飛龍(バスタオル装備)「あー、すっご~~!!」キラキラキラ
榛名(バスタオル装備)「わー、榛名感激です!!」キラキラ
高雄(バスタオル装備)「さすが来客用大浴場・・・すごい設備が整ってますね」ホエー
神通(バスタオル装備)「露天風呂とかもあるんですね・・・景色も綺麗・・・」ウフフ
鳳翔(バスタオル装備)「ほらほら、貴女達!先に身体を流しましょう」ホラホラ
間宮(バスタオル装備)「そうですね、景色とかを見るのは後にしましょう」フフフ
大淀(バスタオル装備)「すごい施設ですね・・・明石もここの建築に携わっていたの?」
明石(バスタオル装備)「ううん、ここは妖精さんと業者さんが作業してたから私は知らないわよ」
ごーや(バスタオル装備)「早くゆっくり湯船に浸かりたいでち~」
吹雪(バスタオル装備)「そうだね~、早く身体流しに行こう」パタパタ
叢雲(バスタオル装備)「湯船は逃げたりしないから落ち着きなさい」ホントニモウ
叢雲(脱衣所に男性物の服があった気がしたけど、まさか・・・・ね?)
【in岩陰】
(提督は腰にタオル装備)
提督(ヤバイ・・・よりにもよって統括総出だと!?見つかったら終わる・・・!)
提督(なんとしてもここから脱出しなくては・・・!)
《客人兼男性用大浴場》
キャッキャッ ワイワイ
提督(落ち着け・・・まずは落ち着くんだ・・・クールになれ、提督!!)
提督(まずは状況判断だ・・・。出入り口は一つ浴場の中央!)
提督(今彼女達が身体を洗っている所はそのすぐ近場・・・)
提督(ならば、出るタイミングは全員が洗い終わり湯船に移動するその瞬間!!)
提督(フフフ、ちょっとスネークになった気分じゃないか・・・やってやる!)
【一方その頃】
《艦娘用ドック(風呂)》
睦月「ねぇねぇ、如月ちゃん!もしも、だけど聞いていい?」ダラーン
如月「あら?何かしら睦月ちゃん?」
睦月「司令官ってさ、かなりの鈍感さんじゃない?」
如月「そうねぇ、如月や睦月ちゃん、他の姉妹艦達が抱きしめに行っても流されただけねぇ」
睦月「そこでもしも、なんだけどさ。何かのきっかけで司令官とばったりお風呂場で出会っちゃったらどうする?」
如月「中々ありえないシチュエーションねぇ~・・・けど~・・・」
如月「もし、本当にそうなったら如月だったら捕まえて一緒に入るわね♪」ウフフ
睦月「やっぱり如月ちゃんもそう思うかー」ニャハハ
睦月「陽炎ちゃんや他の皆だったらどう~?」
遠征組一同「提督(司令官)と入る!!」
睦月「だよねぇ~」
【戻ってその頃】
提督(よし・・・そろそろか。いくぞ!)ソロリソロリ
吹雪「あっ、いけない!ボディーソープ部屋に忘れて来ちゃった!!」アチャー
ごーや「吹雪ちゃん、ごーやの石鹸だけど良ければ使うでち?」
吹雪「いいの?ありがとう~」
ごーや「いえいえ、はいどうぞ~・・・あっ!」手からスポーン
石鹸<ターゲット確認、任務了解!! シャァァァァァーーーー
シャアーーーーー
提督(よし、もうすぐ出口だ・・・)ソロソロ
グニッ・・・ドテーン!!
石鹸<任務・・・完了・・・。
提督「いたたた・・・なんで石鹸が・・・」コシウッタ
・・・・
提督「ハッ!?」
統括一同「・・・」ジー (横に整列)
提督「き・・・・キャーーーー!!!!」
キーン・・・
飛龍「ちょっと!?なんで提督が叫ぶんですか!?そこは私達の場面でしょ!?」
榛名「て、提督が何故ここに!?」オロオロ
高雄「これってもしかして、私達が悪いんじゃ・・・?」
神通「そんな・・・提督見ないで下さい。体が火照ってしまいます」モジモジ
吹雪「司令官に裸を見られた・・・?そんな・・・いや、でもチャンス?」ブツブツ
大淀「恐らく提督が先に入られていたということでしょうね・・・」
明石「あはは・・・、すみません提督」
鳳翔「こんな貧相な身体見られたくないわ・・・」モジモジ
間宮「鳳翔さんはお肌綺麗じゃないですか。私なんてお腹のバルジが・・・」ズーン
ごーや「てーとく!ゴーヤ達は気にしないから一緒にお風呂に入るでち!」
叢雲「ちょ、ちょっとごーや!?あんたいきなり何言い出すのよ!?そりゃあ一緒に入れたらいいけど・・・」モジモジ
提督「えーっと、なんか俺が思っていた状況と違うんだが・・・怒らないのか?」
統括一同「怒る?なんで(ですか)?」クビヒネリ
提督「普通どういう状況でもうら若き乙女が俺みたいなおっさんと混浴なんて許可されんだろう」
提督「それが例えお互いにタオルで巻いてても・・・」
飛龍「そりゃー、勿論侵入者だったり盗撮とかだったら怒りますよ?」
鳳翔「今はお互いタオルで隠していますし・・・」モジモジ
高雄「そうですよ。折角だし私たちをしっかり女性として意識してください」
榛名「は、榛名は大丈夫です!!」カオマッカ
神通「この火照り、どうやって収めればいいのでしょう」モジモジ
大淀「ほら、こんな美女が大勢許可してるんですから、ね?」
明石「皆大胆だなあ。負けてられないね!さ、提督湯船に行きましょう?」
ごーや「てーとくとお風呂なんて初めてでち!」
吹雪「し、司令官の背中流しましょうか!?」
叢雲「あ、吹雪!抜けがけは許さないわよ!?」
ギャーギャー!!
提督「・・・今のうちに出よう。このままじゃ本当に危険だ」コソコソ
叢雲「あっ!アンタこの状況で逃げる気!?」
提督「無茶言わないでくれ!俺はまだ童貞なんだ!」
吹雪「えっ!?」カァァ
叢雲「えっ!?」カァァ
飛龍「え?」カァァ
鳳翔「まぁ・・・」カァァ
明石「へぇ?」ニヤァ
大淀「ほぉ・・・」ニヤァ
ごーや「でち?」カァァ
神通「ふえっ!?」カァァ
間宮「あらあら」ポッ
高雄「あらぁ」ポッ
・ ・ ・ ・ ・
提督「・・・俺を殺してくれ」
一同「えっ!?」
提督「こんなカミングアウトしてしまったセクハラ親父な俺を殺してくれ・・・」orz
叢雲「そ、そんなの気にしなくていいじゃない!むしろうれし・・・」ゴニョゴニョ
提督「そんな慰めはいらないよ・・・」orz
突風<今こそ我が神風を受けよ!!
ビュオォォ
一同「うわっ!?」ハラリッ
一同「えっ?」
提督+統括一同(バスタオルパージ)
キャアアアアアアアーーーーーーーーーー!!!!!
________________________
提督及び統括全員が三日間引きこもり、後日話を聞きつけた艦娘達の尋問により
大浴場の使用と提督との入浴が解禁になりましたとさ
どうしてこうなった・・・?とは提督談。
________________________
《鎮守府玄関前》
提督「それじゃあ、少しの間留守にするが、後の事宜しく頼む」ビシッ
叢雲「司令官はちゃんと護衛するから心配しないでね」ビシッ
統括一同「お早いお帰りをお待ちしております!!」ビシッ
岩川鎮守府艦娘一同「いってらっしゃいませ!!」ビシッ
提督「お土産も買ってくるから楽しみにしていてくれ」
ハーイ
門番「提督殿、お気をつけて」ビシッ
提督「あぁ、留守を頼む」ビシッ
叢雲「大体どれぐらいで着くの?」
提督「新幹線で行く事になるだろうから乗り換えも考えて7時間くらいじゃないか?」
叢雲「結構かかるのね・・・とりあえず駅まで車で向かいましょう?」
提督「大本営でどんな事を言い渡されるのか・・・心配だな」ハァ
叢雲「しっかりなさい!このあたしがついててあげるんだから!」
提督「ハハハ、叢雲は度胸があるな」
提督「よし、それじゃあ向かうとしよう」
ブロロロロロ・・・
この後言い渡される作戦が、岩川鎮守府と提督に大変な事態を呼び込む事を
この時の提督と叢雲、そして岩川鎮守府の艦娘一同は知る由もなかった。
やったぜ!第二部完!!長い間ご愛読ありがとうございました。
本編は第三部に続きます。岩川鎮守府に何が起こるのか?提督の胃はもつのか!?
次回からはドイツ艦も出てきます。お楽しみに~(*゚▽゚*)ノシ
駄文だらけですが、これからも宜しくお願いします。
提督頑張れ!
更新楽しみにさせていただいてます!
応援ありがとうございます!ボチボチ出てる子も出揃ってきたのでシチュアンケートもできる日が近いかもです(*^^*)
この人いずれ後ろから刺されかねないなwww
天龍とか出るんですかね?出るんだったらへタレな性格ではないことを祈りたいです。
天龍、龍田も勿論出ますよ。お楽しみにです(*^^*)
お兄ちゃんだと?!一体誰だ?!!
機密保持の観点から、鍵付けるの遅すぎだと思うのだが…………。
海棠さん<無事天龍出せました。ヘタレではなかったと思いますw
ID: lLsFvNVbさん<コメントありがとうございます。ネタの一つにさせて頂きました(*゚▽゚*)
この世界にはラッキースケベがあってだな コホン
訓練と言えば絡み合っても仕方ないよね!!
mossさん<コメントありがとうございます!仕方がないんですよ、えぇ。鳳翔や扶桑がクンカーに目覚めてもカレーで比叡や鈴谷が堕ちても仕方がないんですよ ウンウン
毎回楽しく拝見しています!続きが楽しみです!
コゥディー提督さん<応援ありがとうございます!これからも楽しんで行ってください(^^
女の戦いは、何時も怖いなぁ
ID: _P24LY1kさん<女の戦いは怖い、けど相手を羨ましいとは思っても憎いとは思ってないのがポイントですね。
提督のハラミが柔らかくなっちゃうから、それ以上は止めたげて!
貞操帯着ければ、万事解決。
ID: mBiSREtyさん<その方が痩せる可能性が微レ存?
艦娘パワーで潰されそうですねw
17>>
提督の多摩ちゃんも一緒に潰れちゃうから、めっ!
ID: tpuXr8HLさん<なんという事でしょう・・・
提督と北上達の幼馴染みの力っていうか高校メンバーだからこそ出来る事みたいなの見たいです!
そしていつも楽しく見させて貰ってます!
コメントありがとうございます!リクエストありがとうございます。ネタ考えますね〜(*^^*)
リクエストネタ書いてみたけど、 YdaYwSH6さんの希望に叶ってるといいな・・・
関係ない話だけど、ヒストリアと言う番組で、伊400の事を特集してた。
後半30分位しか見れなかったけど、感動したよ。
潜水艦はまだですか?
提督と北上達の力っていうか他の艦娘との付き合いの差みたいなのを見たいです!
そしていつも楽しく見させて貰ってます!
コメント20と24の者です
コメント送信されてないと思いまたやってしまいました。
すいませんでしたm(-ω-`;m)ゴメンナサィ
何回もごめんなさい
リクエスト期待以上でした!
4人だけの絆的なものが見れた気がします!
本当にありがとうございました!
コメントNoでお返事しますね。
No23さん<コメントありがとうございます。生だと迫力あるんでしょうね・・・。武蔵見つかった時もおぉ・・・となりましたし(*゚▽゚*)潜水艦ですね!少しお待ちを。
No20、25、26番さん<期待に応えれてよかったです。
ラグやエラーでコメント入ってない事ってありますからね。
また楽しんで行ってください(^^
潜水艦、登場ありがとうございます。
裏山な展開ですなぁ。
次は流れて的に、護衛と言う名の荷物持ち(デート)ですね。他2名と潜水お艦も期待してもよろしいですかな?
街デートは提督の休日に誰かと行くつもりだったので丁度よかったですw
潜水お艦としおい持ってないんですよねぇ・・・今回のデートはゴーヤ、イク、イムヤ、ハチ、まるゆで現在は出発します。お楽しみに(^^
ニヤニヤしながら、待機してます。
帰る頃には鎮守府、空になってるんじゃない?
ドイツ艦って出しますか?(;・∀・)
もう少し話が進んだら出す予定ですよ(*^^*)
こてんぱんにやっちまってください
↑とは、反対で低練度を作戦と指揮(タイミング?)で善戦するのを期待。
ライバルで親友と邪推してみた。
35番さんと36番さんコメントありがとうございます!
結果としては隣の圧倒的大敗ですが、何もできないまま敗北ではない演出にしました。
まさか断っても縁談を申し込んだ子って…!?
これ下手したら演習場が艦娘たちの砲撃で更地に・・・!?
突風「提督の童貞は守ったぞ!」キラキラ
つまり昔の知り合いの雷巡3姉妹と天龍は30前半...球磨多摩は提督より年上の可能性がなきにしもあらず...???
そそりますねぇ...
まっかぜさん、それ以上はイケナイ!
江草隊が世紀末みたいになってるww