提督「俺は?」艦娘達「私たちの誇り!!」その3
謝罪と復活を祝って開いた宴会(1作目参照)により艦娘達から快諾を貰い、精進する事を決めた元メタボ提督と惚れっぽい艦娘達のドタバタ修羅場コメディである。ヤキモチ合戦ともいう。
1作目:提督「俺は・・・」艦娘達「私たちが育てた」http://sstokosokuho.com/my/works
2作目:提督「俺は」艦娘達「私たちが育てた!!」その2http://sstokosokuho.com/ss/read/1827
の続きです。前作を見ていただくとストーリーが見えるかもしれません。
SS初心者なので誤字、脱字がありましたらご容赦ください、自分が気付き次第修正していきます。
提督「この長い移動時間も久しぶりだなぁ」ダラダラ
叢雲「司令官になる前はどうしてたの?」
提督「そうだな・・・。士官学校卒業後は例の件で一時期プータローになっていて」
提督「今回呼び出しを受けた元帥閣下に拾われて執事見習いを始めて」
提督「執事修行の一環って事でドイツ、イタリアとかに留学を数年して帰国」
提督「その後は元帥閣下の専属執事として働いていたかな」
叢雲「それが何の因果で司令官なんて立場になってるのかしらね」ヤレヤレ
提督「ハハハ、全くだ。けど、元帥閣下には感謝しているよ」
叢雲「そうなの?普通いきなり軍属にされたら文句ばかりだと思うけど?」
提督「確かに最初はそうだったがな。お前達と接していて自分がいかに腐っていたかを自覚したのさ」
提督「おかげで親父とも一応和解できたし、痩せて体調も良くなった。お前達と親睦も深めれてる」
提督「次の規模の大きな作戦がその関係を壊すというなら俺は全力で立ち向かうさ」
叢雲「ふ~ん、ま、精々頑張りなさい?私はアンタを信じるわ」フフン
提督「初対面の時を思い出すな。それじゃ、着くまでもう暫くかかるし仮眠でも取っておこう」
叢雲「えぇ、了解よ」
提督「さあ、駅に着いたぞ。行こうか叢雲」
叢雲「人が多いわねぇ・・・ここからどうやって向かうの?」
提督「確か迎えの者が来ると聞いているが・・・」
撫子提督「おじさま~♪」フリフリ
提督「・・・あれかな?」
叢雲「・・・多分あれね」ビキビキ
スタスタスタ
提督「案内よろしく。車で移動するんだよな」
撫子提督「えぇ!そうです。駅の外に待たせているので」右腕ガシィ
叢雲「あんた!くっ、私はこいつの護衛よ!」左腕ガシィ
提督「歩きにくいから離れてくれ・・・」
二人「嫌(です)!」
一般人(両手に花かよ!?リア充爆発しろ!!)
提督一行移動中・・・・。
【大本営】
撫子提督「さぁ、着きましたよ。もう隣提督も来られてると思います」
提督「ほんの1ヶ月前までいたのにどこか懐かしいな」
叢雲「飛龍さんが言ってたけど本当に赤レンガなのね・・・」
隣提督「お、やっときたな・・・」
隣提督「元帥閣下がお待ちだ。何隻か今回の作戦結果次第で報酬艦も用意されているそうだ」
撫子提督「そのようですね。私や隣提督の所でも運用ができる艦だといいんですが」
提督「報酬艦かぁ、どんな奴だろうな。しかし、皆いい子達だろ?なぁ叢雲?」
叢雲「全くよ!うちの連中を怪物みたいに言わないで欲しいわ!!」プンプン
撫子+隣提督(えぇ~・・・)
《元帥執務室》
元帥「皆、忙しい中よく来てくれた」ビシッ
撫子+隣+提督+叢雲「ハッ!!」ビシッ
元帥「皆、楽にしてくれ。これより例の件の説明を始める」
元帥「まず、大規模作戦は予定通り【発動!渾作戦】と正式に決定した」
元帥「そしてその作戦内容だが、南征方面海域を第一次から第三次に分けて敵を撃滅してもらう」
元帥「第一次では連合艦隊を組み友軍の支援をしてもらう」
元帥「続いて第二次で駆逐艦を基幹とした高速艦隊でこの海域を突破してもらう」
元帥「そして最後に突破口を開かれた所に連合艦隊で決戦を行う。なお、第一次、第二次作戦に参戦した者は」
元帥「第三次作戦には不参加となる。以上が全容となるが、質問はあるかね?」
撫子提督「はい!」
元帥「撫子、なにか?」
撫子提督「万が一、第三次攻撃後新たな艦隊もしくは敵増援が現れた時の対処法はどうすれば?」
元帥「パラオ諸島沖にて連合艦隊で戦力に余裕があれば撃退することになる。なければ全力で撤退だ。これでよいか?」
撫子提督「ありがとうございます」
元帥「他には?」
隣提督「はい」
元帥「質問いいぞ」
隣提督「海域を突破毎に新艦娘が報酬艦として配備されると噂されていますが真でしょうか?」
元帥「あぁ、本当だ。駆逐艦二隻と海外の重巡一隻を予定している」
隣提督「その艦の名を教えて頂いでもよろしいですか?所属している姉妹艦であれば士気もあがるかもしれません」
元帥「いいだろう、丁度ここに来てもらっている」
提督s+叢雲「えっ」
コンコン
元帥「入りたまえ!」
ガチャッ
ゾロゾロ・・・
元帥「各自、自己紹介を頼む」
秋月「はい!秋月型防空駆逐艦1番艦【秋月】です!」
野秋「はい!陽炎型駆逐艦15番艦【野分】です!」
プリンツ「Admiral Hipper級重巡 3番艦【Prinz Eugen(プリンツ・オイゲン)】です! 」
元帥「以上が今作戦での報酬艦となる」
元帥「他に質問はないか?・・・無いようだな。諸君らの戦果に期待する!」
撫子+隣+提督+叢雲「ハッ!!」
元帥「では、しばらくは自由時間にしよう。あぁ、済まないが提督のみ残っていてくれ」
提督「は、はぁ・・・。叢雲、すまないが適当にぶらついていてくれ」
叢雲「わかったわ。後で落ち合いましょう」
バタン
提督「それで、何故自分だけ残されたのでしょうか?」
元帥「うむ、それはだn」
プリンツ「提督ー!久しぶり~~~!!」ギュー
提督「あー、やっぱり俺が知ってるプリンツだったか・・・」
元帥「プリンツ君、まだ私の話の途中だ」
プリンツ「あ、ごめんなさい。つい嬉しくって」テヘッ
元帥「ゴホン!実は今回は特別にこの場にいる三人をお前の鎮守府に先行で任せたいと思う」
提督「しかし、彼女たちは報酬艦なのでは?」
元帥「お前の鎮守府にいる姉妹艦やお前に興味を惹かれた子達ばかりなのだ。それなら、な?」
提督「元帥特権ですか・・・知りませんよ?後で問題が起こっても・・・」
元帥「さらにだな、もう数人いるんだよ。お前の鎮守府を希望してる艦娘達が・・・」ハァ
提督「一体何人うちに来るんですか・・・」
元帥「さらに5人だ・・・。」
提督「えぇ・・・」
元帥「仕方がないだろう、彼女たちの希望なのだ。男ならドンと構えていろと言っていただろう」
プリンツ「えへへ、きっと驚くよ~?」エヘヘ
提督「プリンツがこちらに来ているということはまさか・・・」ヤレヤレ
コンコン
元帥「来たようだな、入ってくれ!」
ガチャッ
ゾロゾロ・・・
提督「やっぱり・・・」ボソッ
元帥「各自、面識があるものも居るだろうが自己紹介を頼む」
レーベ「Z1型駆逐艦1番艦【レーベレヒト・マース】だよ。レーベってまた呼んでね提督! 」
マックス「Z1型駆逐艦 3番艦【マックス・シュルツ】!マックスとまた呼びなさい?」
U-511「UボートIXC型 潜水艦【U-511(ゆー511)】ゆーって呼んでね?提督・・・久しぶり・・・」テレテレ
香取「香取型練習巡洋艦 1番艦【香取】です。提督君久しぶりね♪いい身体になったわねぇ」ウフフ
天城「雲龍型正規空母 2番艦【天城】です。姉の雲龍がいつも御世話になっています 」ペコリ
提督「えー・・・と、元帥閣下。彼女たちはどういった経緯で?」ヒソヒソ
元帥「レーベ君とマックス君、それとゆー君はプリンツ君の護衛艦として日本に来てな」ヒソヒソ
元帥「プリンツ君の所属先がお前の所だと知るやいなや彼女達の本国に転属願いを強引にねじ込んだそうなのだ」ヒソヒソ
提督「天城は雲龍とのやりとりがあるからわかりますが、なんで香取先生がいるんですか!?」ヒソヒソ
元帥「お前が軍人にならかったのを心から悔いていたらしくてな」ヒソヒソ
元帥「どこで聞きつけたのか、お前が提督をしている事を知って今度こそ自分が支えると聞かなかったのだ」ヒソヒソ
元帥「それに、プリンツ君を始めここに居る全員練度は70を超えている。お前の鎮守府でも足手まといにはなるまい」ヒソヒソ
提督「それはそうかもしれませんが・・・香取先生に至っては俺を舐め回すように見てきてますよ?」ヒソヒソ
元帥「・・・まぁ、そのなんだ。お前も立派になったな?」フイッ
提督(このジジイ、さじを投げやがった!!)
提督「8人・・・8人も増えるだと?叢雲や鎮守府の皆になんて説明すれば・・・」ウゴゴゴ
新艦娘一同「これから末永く、よろしくお願いしますね?提督!!」
元帥「新しく配属される者達の荷物は岩川鎮守府にすでに送られている」
元帥「君たちが帰る頃には丁度ついているだろう」
元帥「諸君らの新転地での活躍に期待する!」
新艦娘一同「はい!!」
提督「・・・はい頑張ります」アキラメ
元帥「それでは岩川鎮守府に移る艦娘諸君はここを出る準備を」
元帥「提督はもう少し残ってくれ大事な要件がある」
一同「わかりました」
ゾロゾロ・・・パタン
提督「それで、大事な要件とは?」
元帥「・・・お前は撫子や隣を見てどう思う?」
提督「そうですね、戦局を見極める洞察力のような物がすごいと思います」
元帥「・・・そうなのだ。優秀すぎるが故に第一線で戦う事になる」
元帥「上に立つ者として、優秀な部下は使うべきだ。しかし身内としては・・・」俯き
提督「・・・心中お察しします。」
元帥「もしもの時は・・・すまんが頼めるか?」俯き
提督「自分もまだ新米です、どこまでできるかわかりませんが全力を尽くします」
元帥「出来る限りこちらでフォローする。だが戦局を動かすのは現場の者だ」
元帥「どうか・・・どうかお前達三人揃って再び作戦後に並び立ってくれ」
提督「・・・全力を・・・尽くします。」
元帥「すまんな、こんな無駄に重圧をかける話をして」
提督「いえ、自分は艦娘達に助けられてばかりです。それは今でも」
提督「俺は元帥閣下に感謝しています。鎮守府の皆と引き合わせてくれた事を」
提督「そんな自分に期待してもらえるなら頑張らないと嘘になりますからね」ハハハ
提督「閣下はここでドーンと構えて居てください。俺達の底力を見せてやりましょう!」
《大本営前》
元帥「それでは、皆息災でな。あぁ、言い忘れておった。作戦開始日時は11月14日だ」
一同(そんな大事な情報普通忘れるか・・・?)
隣提督「それじゃ、撫子提督、提督。作戦当日はお互い頑張ろう」
撫子提督「そうですね。皆無事に戦い抜きましょう!」
提督「お互い全力で立ち向かおう」
提督s「また(な)」フリフリ
提督「・・・さて」クルッ
叢雲「・・・」ゴゴゴゴゴゴ
提督「えーと、叢雲・・・さん?いかがされましたか・・・?」アトズサリ
叢雲「あんた・・・あの子達の事聞いてたんでしょ?元帥から・・・」ゴゴゴゴゴ
新入りs「???」
提督「あ、あぁ。皆が部屋を出た後すぐにな」アセダラダラ
叢雲「あんたねぇ!こんなに人数増えて寝床とかどうするつもりよ!?」ガオー
提督「へ?」
叢雲「あーっ!もうっ!重巡に正規空母に練習巡洋艦は軽巡でいいか・・・」イソイソ
ピッポッパッ・・・プルルル・・・
ガチャッ
大淀『はい、岩川鎮守府執務室』
叢雲「大淀?あたし、叢雲だけど!」
大淀『叢雲さん?急にどうされたんですか?』
叢雲「大至急、明石に母港拡張の要請!それと正規空母、重巡、軽巡、潜水艦、それぞれ一人と駆逐4人分、寮に空きを作って!」
大淀『ちょ、急にそんな事言われても・・・一体何があったんですか!?』アセアセ
叢雲「司令官が一気に8人の艦娘の指揮を引き受けたの!彼女達の荷物は今晩中に届くそうよ!」
大淀『えぇ!?それじゃ急がないと新入りの子達の寝床がないじゃないですか!?』
叢雲「えぇ、そうよ!だから急を要するわ!それと、新入りの歓迎会も開くから間宮、鳳翔にも連絡を!」
大淀『わかりました!こちらにはいつ頃戻られますか!?』アッナガトサンイイトコロニ!
叢雲「恐らくこちらもそっちに戻るのは夜になるわ!」
大淀『それなら宴会の材料の買い出しはなんとか行けそうですね・・・寮の空きは確認しておきます』スグニアカシヲヨンデクダサイ!!
叢雲「あたしがそっちにいれば指揮を取ったんだけど・・・」
大淀『そこは吹雪さんや他の統括達に任せましょう。焦らず帰ってきてください』プツッ
提督「ど、どうにかなりそうか?」シドロモドロ
叢雲「あんたねぇ!・・・はぁ、もういいわ。大淀に状況は伝えたからなんとかしてくれるでしょう」ヤレヤレ
提督「そ、そうか。それじゃ全員で岩川鎮守府へ帰ろう!」オーッ
艦娘一同「オーッ!!」
《新幹線内》
叢雲「・・・以上がうちの統括システムだけど何か質問ある?」
新入りs「ありません」
提督「前々から気になってたんだが、ひとついいか?」
叢雲「なんであんたが質問すんのよ・・・・で、何?」
提督「統括会議で進行役は何故長門なんだ?統括メンバーではないのに」
叢雲「あぁ、長門さんは艦隊旗艦だからね。私達統括が各艦種のまとめ役なら長門さんは艦隊のまとめ役なの」
叢雲「他に各艦種に戦闘面のエースが存在するわ。空母なら一航戦の二人とかね」
叢雲「艦種のトップ=全てのまとめ役とは限らないって事よ。これでわかったかしら?」
提督「なるほどな、よくわかった」ナデナデ
叢雲「ちょ、ちょっと!いきなり頭撫でないでよね!?」デレデレ
新入りs(羨ましい・・・)
叢雲「後、一つだけ新入りの子達に話したいんだけど、司令官席を外して貰えない?」
提督「艦娘のみの決まり事か?わかった。済んだら呼びに来てくれ」スッ
パタン
叢雲「さて、まず聞くけどあんた達の中に司令官に好意を持ってる子はいるかしら?」ヒソヒソ
新入りs「!?」ガタッ
叢雲「・・・その様子だと全員のようね」
新入りs「///」テレテレ
叢雲「お近づきの印にこれをあげるわ」ピラッ
新入りs「?」
提督ブロマイド(執務中)
新入りs「!!!」
叢雲「好成績を収めると統括からお宝を配布されるわ。頑張る事ね」
一同「はい!」
《駅前》
提督「さて、駅に着いたぞ!」ノビー
叢雲「ほんと、やっと見慣れた風景になったわ」ノビー
プリンツ「ここが新しく住む街・・・」キョロキョロ
レーベ「なんていうか・・・のどかだね」キョロキョロ
マックス「二人共田舎者みたいな事しないで」ハァ
ゆー「ゆー・・・仲良くできるかな・・・」オドオド
秋月「秋月はちょっと懐かしい感じがします」スーハースーハー
野分「なんだか落ち着かないわ」ソワソワ
香取「ふふふ、皆緊張してますね」ウフフ
天城「そうですね・・・私はどこか落ち着きますね」ウフフ
提督「それじゃ、俺は車拾ってくるから皆待っていてくれ」
ハーイ!!
ブロロロロ・・・ キキーッ
提督「さ、皆乗ってくれ。出発するぞ」
オーッ!!
ブロロロロ・・・
《岩川鎮守府》
ブロロロロ・・・キキーッ
提督「さぁ、皆着いたぞ!降りてくれ。俺は車を停めてくる」
ハーイ
ブロロロ・・・・
叢雲「さ、それじゃ私が案内するわ!付いてらっしゃい!」
新入りs「はい!」
《宿舎》
叢雲「それじゃあ、各自部屋に向かって貰うんだけど・・・」
高雄「あら叢雲。おかえりなさい」ニコッ
叢雲「ただいま、丁度よかったわ。これから新入りの子達を部屋に案内するところだったんだけど高雄、プリンツを案内してあげてくれない?」
高雄「プリンツ?」チラッ
プリンツ「は、はい!「Admiral Hipper級重巡 3番艦【Prinz Eugen(プリンツ・オイゲン)】です!」ビシッ
高雄「重巡部隊統括 高雄型一番艦【高雄】です」ビシッ
プリンツ「と、統括の方でしたか!!」ビビシ
高雄「そんな緊張しなくていいわ。もっと肩の力を抜いて」ウフフ
プリンツ「は、はい!!」
叢雲「だめだこりゃ・・・とりあえず高雄に任せるわ」
高雄「えぇ、任されたわ。直に他の統括も・・・」
神通「あら?もう帰られてたんですね?おかえりなさい叢雲さん」
叢雲「ただいま神通。神通、申し訳ないけど新入りの部屋に案内してあげてくれない?」
神通「新入り・・・ですか?」チラッ
香取「香取型練習巡洋艦 1番艦【香取】です!」ビシッ
神通「私は軽巡部隊統括 川内型二番艦【神通】です」ビシッ
香取(この人が軽巡の統括?随分大人しそうな子ね。こんな子がまとめ役なんて出来るのかしら?)
神通「私が統括である事に疑問ですか?」ニコッ
香取「」ビクッ
神通「あまり、人を見た目だけで判断するとひどい目に合う事もありますよ?」メガワラッテナイ
香取「い、いえ!失礼しました!!」ビクゥ!!
香取(ついさっきまでと比べ物にならない気迫を感じる!!)
叢雲「神通、新入りをいぢめるのは辞めなさい」
神通「あら、私ったらつい」テヘ
叢雲「それじゃ、この子の案内頼むわね」
神通「わかりました。さ、香取さん?こちらです」スタスタ
香取「は、はい!!」タタタ
レーベ「なんだか怖い人だったね」ヒソヒソ
マックス「鬼か何かかしら」ヒソヒソ
秋月「」
野分「」
叢雲「あんた達、そんな事言ってると神通と夜戦演習組ませるわよ?」
レーベ+マックス「どうか御勘弁を」ペコリ
飛龍「おーい叢雲~。新入りが来たんだってー?」
叢雲「ええ、この子よ」チラッ
天城「雲龍型正規空母 2番艦【天城】です」ビシッ
飛龍「これはどうも。私は空母機動部隊統括 正規空母【飛龍】だよ」ビシッ
天城「飛龍さんといいますと、二航戦の・・・」
飛龍「うん、そうだよ。貴女は雲龍の妹かな?」
天城「はい!姉がお世話になってます」
飛龍「そんなにかしこまらなくていいよ!雲龍の妹だったらあたしの妹も同然だからね」
飛龍「そんじゃ叢雲!あたしはこの子を部屋に案内するね!」
叢雲「えぇ、お願いするわ」
飛龍「それじゃあ天城、ついてきて」
天城「は、はい!」タタタ
叢雲「後は潜水艦・・・」
ごーや「あれ~?叢雲だ。おかえりでち」
叢雲「いいところに!ごーや、潜水艦の新入りを部屋に案内してあげて欲しいんだけど」
ごーや「新入り!?いいよ!どんな子?」
U-511「UボートIXC型 潜水艦【U-511(ゆー511)】ゆーって呼んでください・・・」ビシッ
ごーや「ごーやは潜水艦部隊統括【伊58(ゴーヤ)】だよ!」ビシッ
ごーや「う~ん、表情が固いなぁ・・・まぁ初対面だししょうがないか!案内するね~」テテテ
ゆー「は、はい!」テテテ
叢雲「ふう・・・それじゃ残りの駆逐艦4人は~・・・」
吹雪「あ、叢雲ちゃん!おかえりなさい」
叢雲「ただいま。吹雪、例の子達を案内したいんだけど」
吹雪「あ、それならわたしが案内してあげるよ!」
叢雲「そう?じゃあ頼もうかしら」
吹雪「皆さん初めまして!私は駆逐艦部隊統括 特型駆逐艦吹雪型一番艦【吹雪】です」ビシッ
レーベ「Z1型駆逐艦1番艦【レーベレヒト・マース】です。レーベって呼んで下さい! 」
マックス「Z1型駆逐艦 3番艦【マックス・シュルツ】!マックスと呼んでください」
秋月「はい!秋月型防空駆逐艦1番艦【秋月】です!」
野秋「はい!陽炎型駆逐艦15番艦【野分】です!」
吹雪「それじゃ行こっか!」テクテク
四人「はい!!」テクテク
それぞれ統括が新入りを部屋へ移動中・・・。
ピンポンパンポーン
提督『皆ただいま。こちら提督だ。既に耳にしているかもしれないが新しくこの鎮守府に加わった仲間の為に歓迎会を行いたいと思う』
提督『なので、ヒトナナマルマルに全艦娘は食堂に集合。今回は俺と間宮と鳳翔が腕によりをかけて作ったので楽しみにしていてくれ』
ポンポンパンポーン
《駆逐艦寮》
吹雪「なんてこと・・・司令官が腕によりをかけた・・・」ガクガク
叢雲「これは覚悟しておかないといけないわね・・・」ググッ
新入り駆逐艦s(一体何が行われるんだろう・・・)ドキドキ
________________
《重巡寮》
高雄「今のは・・・」
愛宕「高雄姉!今の聞いた!?」
高雄「えぇ!明日からは地獄ね・・・」クッ
プリンツ(一体何事なの・・・?)ビクビク
________________
《軽巡寮》
神通「今のは提督・・・提督の手料理・・・?そんな・・・」ゴゴゴゴゴ
川内「神通!今の放送!!」ドアバァン!!
那珂「聞いたね!?明日からどうしよう!?」ガクガク
神通「覚悟を決めましょう。明日から訓練メニューを2倍にします」キリッ
香取(あちこちが今の放送で急に慌ただしく・・・)キョロキョロ
________________
《空母寮》(式神組)
飛龍「あちゃー・・・そりゃそうなるかぁ・・・」ドドドドド
蒼龍「飛龍~!今の放送聞いた?明日から訓練増やす?」ドドドドド
龍驤「新入りが式神使うって喜んできてみれば・・・えらいこっちゃなー」ハァ
天城(ど、どうしたんでしょう?それに駆逐艦の子が何故空母寮に?)
龍驤「君ぃ?うちは駆逐艦じゃなく軽空母やからな?式神組の筆頭や」ジロッ
天城「そ、そうでしたか!姉の雲龍がいつもお世話になっています!」ペコリ
龍驤「あぁ、ええよ。慣れとるから・・・けど、明日からビシバシしごくでぇ?」
龍驤「けど心配いらんよ。どんだけ厳しくても、もっとやらせろってなるやろうから」ヒヒヒ
天城(い、一体どういう事でしょう・・・?)アセアセ
__________________
《潜水艦寮》
ごーや「大変でち!大変でちぃぃぃ!!」
ゆー「あ、あの。一体何が大変・・・・なのですか?」オソルオソル
ごーや「ゆー!明日から猛特訓が待ってると思ってるといいでち!」
ゆー「えぇ!?ゆー、何かしちゃいました・・・か?」ビクビク
ごーや「ゆーは悪くないでち!けど悪いでち!」
ゆー「ど、どっち?」アセアセ
ごーや「てーとくの作る料理が問題なんでち!」ウワァァァ
ゆー「美味しくないの?」
ごーや「逆でち!!美味しすぎて食べ過ぎちゃうんでちぃぃぃぃ!!!」
ゆー「???」
《食堂》
ザワザワ・・・ガヤガヤ・・・
提督「あー、皆集まってるか?」
一同「はい!!」
提督「それでは、今日からここで共に戦う仲間を紹介する。」
ゾロゾロ・・・
提督「それでは、自己紹介を頼む」
レーベ「Z1型駆逐艦1番艦【レーベレヒト・マース】です。レーベって呼んで下さい! 」
マックス「Z1型駆逐艦 3番艦【マックス・シュルツ】!マックスと呼んでください」
秋月「は、はい!秋月型防空駆逐艦1番艦【秋月】です!」
野秋「皆さん初めまして。陽炎型駆逐艦15番艦【野分】です!」
香取「香取型練習巡洋艦 1番艦【香取】です!よろしくね?」
天城「雲龍型正規空母 2番艦【天城】です。よ、宜しくお願いします」
ゆー「UボートIXC型 潜水艦【U-511(ゆー511)】ゆーって呼んでください・・・」オドオド
プリンツ「Admiral Hipper級重巡 3番艦【Prinz Eugen(プリンツ・オイゲン)】です!皆よろしく!!」
提督「以上、八名が新しく仲間であり家族が増えた!そして来月に大規模作戦が展開されることが決まった!」
提督「これからの我が鎮守府の平和と勝利を願って・・・乾杯!!」
一同「乾杯!!」ワーワー!!パチパチパチ
提督「プリンツ、ゆー、レーベ、マックス!少しいいか?」
ドイツ勢「どうしたの?提督」
提督「折角だし俺の幼馴染を紹介しようと思ってな」ハハハ
プリンツ「幼馴染・・・?」ピクッ
レーベ「それってつまり若い頃の提督を知ってる艦娘って事?」ピクッ
マックス「それは無視できない相手ね・・・」ピクッ
ゆー「ゆー、気になる・・・」モジモジ
北上「おーい提督~。来たよー」
大井「提督どうされたんですか?急に」
木曾「俺と飯が食いたいのか?いいぞぉ!」
天龍「なんだ、お前らも呼ばれたのか?」
龍田「あら~?これはどういった繋がりなのかしら~?」
提督「お、来たな。改めて紹介するよ。こちらの4人は俺が士官学校を卒業した後ドイツに留学していてその時に世話になったんだ」
日本幼馴染s「・・・へぇ?」ジー
ドイツ幼馴染s「・・・どうも」ジー
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
北上「それは是非ともその頃の話聞きたいね~」ドドドド
大井「そうですね、士官学校卒業後は提督と会えなくなってしまいましたからね」ドドドド
木曾「悪い虫じゃねぇといいがな?」ドドドド
天龍「へぇ?そいつはいい肴になりそうじゃねぇか。なぁ龍田?」
龍田「そうだね~天龍ちゃん?お兄ちゃんの若い頃の情報は貴重だしね~」ウフフ
プリンツ「いいよ?いくらでも話してあげるよ?とっても濃厚な二年だったからね」ンフフ
レーベ「そうだね。色んなお菓子作ってくれたり日本語を教えてくれたりね」フフフ
マックス「ドイツ語を教えたりもしたわね。一緒にお昼寝をしたり」フフフ
ゆー「提督は・・・とっても優しい・・・です。ゆー提督の事、大好き」テレテレ
一同「!?」
一同「わ、私(俺)が一番好きだし!!」
一同「!?!?!?!?!」
北上「上等じゃん?幼馴染全員で語り合おうじゃん?」
大井「負けません・・・!」
木曾「いいぞぉ!俺の提督は有能だぜ?」
天龍「俺達の だ。だが、いい夜になりそうだぜ」
龍田「負けない・・・お兄ちゃんは譲れないわ~!」
プリンツ「まさかゆーが真っ先に言い出すなんて・・・でも負けないよ!」
レーベ「ここにビスマルクが居なくてよかったよ・・・」
マックス「そうね。ビスマルクはゆーが大好きだったからね・・・提督の事もだけど」ボソ
ゆー「///」テレテレ
提督「俺の幼馴染達が修羅場過ぎる・・・!」ナンデ?
舞風「野分~!会いたかったよ~」スリスリ
野分「舞風!わたしも会いたかった!」ナデナデ
陽炎「久しぶりね野分。これからは一緒に頑張りましょう!」
不知火「ふふ、舞風は野分の事ずっと気にかけてましたしね」
黒潮「せやなー。他所で見つかってる秋雲も早く見つかるとええねんけどなー」
初風「そうね、さっさと作者が掘り当ててくれないかしら?」
雪風「雪風の幸運で救いあげてみせます!」
天津風「ちょ、ちょっと!メタ発言は危険よ!?」
時津風「そうだよ!作者が拗ねたらどうするのさー!?」
浦風「うちにまかしときー!」
磯風「まぁ、そうなるな」
浜風「それは日向さんの台詞よ磯風!」
谷風「まぁ、何にせよまた一人陽炎型姉妹が揃って谷風さんは嬉しいぜぇ!」
秋月「あ、あの・・・」ポツン
夕雲「秋月さん、こちらにどうぞ。提督の手料理美味しいですよ?」ウフフ
秋月「は、はい!」
巻雲「さすが夕雲姉さん!素晴らしいフォローです!」
長波「あんたも最新鋭組だったんだろ?仲良くしような!」
早霜「ふふふ、対空戦闘期待してますよ?」
清霜「ここの人達は皆いい人ばかりだからすぐ馴染めるよ!」
秋月「お気遣いありがとうございます」
島風「秋月ちゃ~ん!これ美味しいよ!?一緒に食べよ~!」
提督手料理<あなたの胃袋をダイレクトキャッチ!!
秋月「は、はい!」モグモグ
秋月「」ポロポロポロ
夕雲型s+島風「!?」
島風「どどど、どうしたの!?お腹痛いの!?大丈夫?」アセアセ
夕雲「大丈夫ですか?医務室に行きます?」オロオロ
巻雲「司令官様を呼んできた方がいいでしょうか」オロオロ
長波「どうしたんだ?長波様に言ってみな?」オロオロ
早霜「だ、大丈夫よ?落ち着くのよ。そう、素数を数えるの。1、2、3、4、5・・・」ブツブツ
清霜「早霜お姉様それ素数じゃないよ!?お姉様も落ち着いて!?」シッカリ!!
秋月「ご、ごめんなさい。私こんなに美味しい料理食べたの初めてで・・・」グシグシ
夕雲型+島風「えっ?」
秋月「私、普通の人間の頃は貧しくて・・・艦娘になってからは最新艦って事で姉妹艦もまだいなくてずっとひとりぼっちだったから」
秋月「こんなに良くしてくれたり、美味しい料理食べたら涙が溢れてきて・・・」グスッ
島風「・・・そっか。ずっと寂しかったんだね。でも大丈夫だよ!」
島風「島風は姉妹艦って居ないけど、同じ駆逐艦の天津風や時津風、雪風とか他にも沢山お友達がいるよ!」
島風「今は秋月ちゃん一人かもしれないけど、きっと姉妹艦の子達も提督が見つけてくれるよ!」
島風「秋月ちゃんさえよければ、島風とお友達になってください」スッ
秋月「島風ちゃん・・・。うん、よろしくおねがいします」スッ
島風+秋月(握手)ギュッ
夕雲「島風さんも最初馴染めなくて苦労されてたものね・・・」
巻雲「そうですね・・・だから秋月さんの気持ちもわかるのかもしれません」
長波「いい話じゃないか・・・長波様もじっとしてられないな!」
早霜「ふふふ、友情は素晴らしいわ」
清霜「あ、早霜お姉様が戻った。よかったー」
吹雪「秋月ちゃん!ちょっとこっちに来れる~?」
睦月「おーい、秋月ちゃーん!」
初春「こちらでも一緒に食べようぞ~!わらわ達の姉妹艦達も紹介したいのでな~」
朝潮「こちらにも美味しい司令官の手料理ありますよ!」
綾波「はぁ・・・新しい艦との友情。癒されますね~」
白露「仲が良い事がいっちば~ん!」
暁「貴女はいつもそれね・・・」ハァ
夕雲「あらあら、皆さん秋月さんに興味津々のようですね」クスクス
夕雲「ほら、秋月さん。あちらにも行ってあげて親睦を深めてくるといいですよ?」
秋月「は、はい!秋月、行きます!!」タタタタ
ワイワイ ガヤガヤ イッチバーン ナノデス
提督(秋月と野分は問題なさそうだな・・・。皆いい子達でよかった)
提督(まったく、駆逐艦は最高だぜ!)
香取(ここの駆逐艦達は本当にいい子達なのね・・・。さすが提督君の鎮守府!)
神通「隣、いいですか?」スッ
香取「ひゃい!」ビクッ
川内「あはは!驚きすぎだよ新人さん」ケラケラ
那珂「もっと肩の力を抜いて、スマイルスマイル」ニパー
香取「す、すみません。つい・・・この鎮守府の子達はしっかりしているんですね」
神通「そうですね。軽巡の隊長や訓練仲間も沢山いて支えてくれてますから」フフ
球磨「神通、これ美味しいクマ~!提督はさすがクマ!」
多摩「球磨、先に新入りに触れてあげるにゃ」
球磨「おや、これは失礼したクマ。水雷戦隊隊長の一人球磨だクマ」
多摩「同じく多摩だにゃ」
香取(熊に猫?)
球磨「球磨は熊じゃないクマ」
多摩「多摩も猫じゃないにゃ」
香取(なんで心を読まれたのかしら・・・)アセアセ
五十鈴「あら、ここで食べてたのね」
神通「ええ。折角ですし五十鈴さんも紹介されてはどうですか?」
五十鈴「そうね。私も球磨や多摩と同じ水雷戦隊隊長の一人、五十鈴よ!よろしくね?」
香取「は、はい!」(この人はまともそう・・・)
長良「五十鈴、急に居なくならないでよー」
名取「一言声をかけるくらいしてくれてもよかったのに・・・」
由良「まぁまぁ、五十鈴姉さんにも何か事情があったのかもしれないし」
阿武隈「阿武隈は別に気にしてないけど・・・」(やっと出番!)
鬼怒「喧嘩はダメだよ?」(やっと出番!)
五十鈴「あぁ、ごめんなさい。新入りの子が居たから挨拶にね」
長良「あぁ、君がそうなんだ?ここにいる球磨や多摩、五十鈴と同じく隊長の一人長良だよ!よろしくね」
名取「あの、同じく隊長を任されてる名取といいます・・・」
由良「同じく隊長の由良です。よろしくね」
長良「そして、こっちが私達長良姉妹の下の妹の・・・」
鬼怒「長良型軽巡五番艦【鬼怒】だよ!」
阿武隈「長良型軽巡六番艦【阿武隈】です!」
香取「よろしくお願いします・・・。」オオイ
神通「香取さんは練習巡洋艦との事ですがどのような事をされる艦なんですか?」
香取「そうですね、技術指導や座学指導など、色々士官志望や艦娘志望の学生を教えてきましたね」
川内「夜戦もしてたの!?」キラキラ
香取「え、えぇ。戦闘経験を積む中で必須項目でしたので」
那珂「それじゃあ学生時代の提督も知ってたりしてー」
香取「えぇ、提督君は私の元生徒でしたね。」
ピクッ!!
球磨「へぇ・・・それは気になるクマ?」
多摩「是非ともどんな学生生活だったか聞いてみたいにゃ」
香取「え・・・え?」
五十鈴「名取、鬼怒、阿武隈!すぐに肴とお酒を持ってきなさい!語らせるわよ!」
名取+鬼怒+阿武隈「は、はい!」タタタ
長良「どんな話が聞けるか愉しみだね~」フフフ
この後、滅茶苦茶尋問した
天城「この料理・・・すごく美味しい。いくらでも食べれそうです」モグモグ
雲龍「久しぶりね、天城。元気にしていたかしら?」モグモグ
天城「雲龍姉さん!食べ歩きは行儀が悪いわよ・・・?」モグモグ
雲龍「そういう天城こそ手を止めてないじゃない」モグモグ
天城「姉さん、統括の飛龍さんと蒼龍さんが提督の料理に注意しろって言ってたんだけど何か知りません?」モグモグ
雲龍「あぁ、それは・・・いや。今教えるのは野暮ね。明日の朝を楽しみにしていなさい?」トオイメ
天城「そ、そんなに心配する事なの!?」モグモグ
雲龍「命に関わるような事じゃないわ。ただ、そうね・・・。明日から式神組トップの龍驤さんと訓練すると思うけど」
雲龍「どれだけ厳しくてもやめれなくなるわ。やめたくなる・・・じゃなくてね?」
天城「一体どういう事・・・?」モグモグ
雲龍「それはそうと、その着物暑くない?すごく太って見えるけど・・・」ジー
天城「これは着膨れしてるだけで、脱いだらスレンダーですよ!」モグモグ
龍驤「やぁ、天城。食うとるか?」モシャモシャ
天城「あ、龍驤さん。はい頂いてます!」モグモグ
龍驤「明日はアンタの式神の動き見るさかいビシバシ仕切るでえ?」モシャモシャ
天城「はい!望むところです」モグモグ
雲龍(すごくシリアスな場面なはずなのに二人共食べる手と口は止まってないわね・・・)
龍驤「そん時に他の式神組の子も紹介するからそのつもりでいてな。ほなな~」モシャモシャ
天城「優しそうな人でよかったです」モグモグ
雲龍「天城、貴女まだ未改造よね?寝る前に第一次改造を受けた方がいいんじゃないかしら?」
天城「こんな時間に改造を受けていいのでしょうか?」モグモグ
雲龍「歓迎会が終わった後に提督に聞いてみればいいんじゃないかしら?」
天城「そうですね、そうしてみます!」モグモグ
雲龍(天城・・・下手すると貴女は地獄を見るかもしれないわね・・・バルジ強制追加という・・・)
提督「皆、楽しんでるか?」
ハーイ!!
提督「これから最後の〆のデザートを振舞うから各自取りに来てくれ」
キターー!!
【数分後】
提督「全員行き渡ったな?食べながらでいいから聞いてくれ」
提督「まず、明日の予定だが酒が入ってる者が殆どだろうから明日の遠征はなしとする」
提督「次に大規模作戦だが、11月14日と正式な日程が公表される」
提督「各々体調に気を遣って鍛錬を重ねて欲しい」
提督「それと、新入りは閉会後俺の下へ来てくれ。全員まだ第一次改装も受けていないからな」
提督「工廠で改装の準備を頼んであるので俺と向かう事とする」
提督「話は以上だ。これにて歓迎会は閉会とする!後は各自、自由行動としてくれ」
一同「了解!!」ビシッ
ワイワイ・・・ ザワザワ・・・
ザワザワ
提督「それじゃあ、新入り組は俺に着いて来てくれ。すぐ済むから」
新入りs「はい!」
ゾロゾロ・・・
《工廠》
提督「主任!いるか?新入り達を連れてきたんだが」
主任「お待ちしてました。それじゃあ艦娘の皆さんはこちらに・・・」
ハーイ
ゾロゾロ・・・
主任「・・・提督さん。何人か第二次改装まで出来る子もいますけどどうされますか?」
提督「そうだな・・・まずは本人と話をしたいかな」
主任「わかりました」
主任「では、特に苦労なく一次改装まで可能な香取さんと秋月さんと野分さんとプリンツ・オイゲンさんから」カーンカーンカーン
香取「香取の改装ですか?ありがたいです。」
秋月「ありがとうございます、よい装備……。」
野分「いいですねぇ…これならいける気がします。」
プリンツ「DankeDanke!」
提督「どうだ4人とも艤装の調子は」
香取「問題ありません」クイクイ
秋月「大丈夫です!」ウイーンウイーン
野分「いい感じですよ!」ガチャガチャ
プリンツ「力がみなぎるみたい!」ウィーン
提督「今日の要件はこれで終わりだ。各自部屋でゆっくり休んでくれ」
4人「了解!」
タッタッタッ・・・ガチャッ バタン
主任「次は天城さんですが設計図を使いますがよろしいですか?」
提督「ああ、元帥閣下から自由に使えと一枚預かってる。やってくれ」
主任「了解しました!」カーンカーンカーン
天城「新しい艦載機!天城、感激です!ありがとうございます!」ドタプーン
提督「どうだ?改装が済んだ感想は」
天城「なんだか生まれ変わったみたいです!」ドタプーン
提督「そうか。ならよかったんだが・・・その・・・服装の面積がものすごく減ったな」
天城「着物が重かったのでスッキリした感じでs・・・!?」ポヨン
天城(え?なんで!?なんで私こんなお腹出てるの!?)
タタタ・・・バーン!!
雲龍「天城!」
提督「」ビクッ
天城「姉さん!?」
雲龍「これを使いなさい!」シュッ
パシッ
天城「こ、これ!?」シャキーン
天城「」(腹巻装備)
提督「一体何が・・・?」
雲龍「提督、今は何も聞かないで?天城の名誉のために」
提督「あ、あぁ。えっと天城もお疲れ様、ゆっくり休んでくれ」
天城「・・・はい」ズーン
雲龍「さ、天城行くよ」スタスタスタ
バタン
主任「次はレーベさんとマックスさんですが・・・」
提督「レーベ!マックス!主任はこう言ってるがお前たちはどうしたい?」
レーベ「提督の為になれるなら第二次までお願いしたいな」
マックス「レーベに同じくよ」
提督「わかった。主任やってくれ」
主任「了解~」カーンカーンカーン
レーベ(zwei)「Danke!」
マックス(zwei)「これは、確かにいい装備ね。」
提督「これからよろしくな。レーベ、マックス!」
レーベ+マックス「こちらこそ」
提督「それじゃ二人共ゆっくり休んでくれ」
ハーイ
ガチャッ バタン
主任「最後はゆーさんですが、彼女も二次改装まで出来ますが、名前が変わってしまいます」
提督「ゆー!どうしたい?」
ゆー「あの・・・その・・・2回まで・・・お願い」モジモジ
提督「・・・何か悩みがあるのか?」
ゆー「ううん、気にしないで?」
提督「そうか・・・。わかった、主任頼む」
主任「了解。」カーンカーンカーン
ゆー(ゆーが生まれ変わって名前が変わっても大事にしてくれるよね・・・?)
??(不安なら別々になればいいですって!)
ゆー(えっ?)
プシュウウウ・・・
提督「終わったか・・・ゆー!何か問題はあるか?」
ゆー「えっと・・・その・・・」
提督「ん?どうした??」
ゆー:U-511・改(さつき1ごう)「改装…うん、Danke。」
ろー「UボートU-511改め、呂号第500潜水艦です。ユーちゃん改め、ろーちゃんです! 提督、よろしくお願いしまーす。」
提督「!?!?!?!?!?」
主任「oh」
提督「ゆーがろー?増えた??分身?分裂??」
ゆー「あの、多分ゆーに問題があるの」
ろー「ゆーが名前が変わったら皆と仲良くできないかもしれないって思ったんですって!」
ゆー「多分、その気持ちが私たちを二人にしちゃったんだと思う・・・」シュン
ろー「提督はそんなの気にしないと思うんですって!」
提督「そうか・・・不安だったんだな。ゆー、それと、ろー。」
提督「お前たち二人とも俺達の仲間だよ。心配はいらない」ナデナデ
ゆー+ろー「うん・・・Danke!!」
提督「さ、それじゃあ今日は部屋に戻ってゆっくりしなさい。寝るのは二人でになるがいいか?」
ゆー+ろー「うん、大丈夫!」ニコッ
提督「そうか。それじゃあお休み」ニコッ
ゆー+ろー「おやすみなさい」ニコッ
タタタ・・・パタン
提督「まさか、二人が分裂するとは予想もしてなかったな・・・」ハァ
提督「ま、なんとかなるか!主任もお疲れ様。これ作ったケーキだ皆で食べてくれ」
主任「ありがとうございます」
提督「それじゃ俺も戻るよ。お疲れさん」
主任「お疲れ様です!」ビシッ
パタン
こ・・・・の・・・ね・・・ゆ・・・ぜは・・・・いし・・・・い!
や・・・・んは・・・・で・・・・か!
わ・・・・はここ・・・・・くい・・・す!あ・・・はた・・・・よ。ゆ・・・・ぜ
わ・・・・た。や・・・・・ん、ご・・・んを・・・・
・・・・ど・・・かぶ・・・に・・・・のび・・・・・
ドォンドォン!!
こ・・・か・・・・はい・・・・・ん!せ・・・・と!お・・・・・ま・・・・・す!!
・・・・ぇ!・・・・・・し・・・ぇ!
提督「う・・・ん~・・・・・」
??「しれぇ!」
??「しれー!」
提督「雪風と時津風・・・?」目コスリ
雪風「しれぇ!朝ですよ!!起きてください!!」
時津風「朝のジョギングの時間だよ!」
提督「何?今何時だ!?」
時計<08:32
提督「げっ!寝坊した!!」
雪風「もう外で島風と天津風が待ってますよ!」
時津風「早くお着替えお着替え!!」
提督「わかったから、部屋を出て待っててくれ!」
はーい
提督(しかし変な夢だったな・・・。しかも俺目真っ赤じゃないか!?)
【ジョギング後】
提督(今日はやけに走ったり運動してる子が多かったな・・・)
提督(ジムや道場も艦娘で溢れてたし・・・)
扶桑「提督?」
提督「扶桑?どうしたんだ?」
扶桑「あの、少しお願いがあるのですがよろしいでしょうか?」
提督「お願い?」
扶桑「今日は皆休みじゃないですか?、それで西村艦隊の皆で願掛けも兼ねて街でお買い物をしようと話題が出たんですが」
扶桑「実は私達殆ど街へ出たことがなくて・・・提督がよろしければ引率をお願いできないかと・・・」モジモジ
提督「なるほど。今日は予定もないし構わないぞ。車で行くか?」
扶桑「本当ですか?!ありがとうございます。そうですね、人数が少し多いですが大丈夫でしょうか?」
提督「俺を含めて10人くらいなら問題ないが・・・」
扶桑「それなら問題ありませんね。申し訳ありませんがよろしくお願いします」ペコッ
提督「あぁ、わかった。それじゃあ今がヒトマルマルマルだからヒトヒトマルマルになったら玄関前に集まるよう伝えてくれ」
扶桑「わかりました」ニコッ
提督「それじゃ、また後でな」ニコッ
【一時間後】
《鎮守府玄関前》
提督「さて・・・そろそろ来るかな?」
<提督ー!!
時雨「今日は時間を作ってくれてありがとう」ニコッ
満潮「ふ、ふん!感謝はしてあげるわ!」モジモジ
最上「提督ありがとね~ボクいまから楽しみだよ~」ワクワク
山城「最上はもう少し落ち着きなさいな」ヤレヤレ
扶桑「それでは提督、参りましょうか」ニコッ
提督「そうだな。皆車に乗ってくれ、すぐ出るぞ~」
はーい!
ブロロロロ・・・
《道中》
最上「ねぇ、提督!大規模作戦でボク達の出番ってあるのかな!?」
時雨「それはボクも気になるね・・・」
満潮(どうせ私には関係ないわ・・・)
提督「詳しくはまだ言えないが、お前達西村艦隊は全員作戦に組み込むつもりだぞ」
一同「!!」
山城「それはそれぞれ別にですか・・・?」
提督「いや、全員を含めた連合艦隊でだ」
扶桑「ふ、ふふふ・・・。西村艦隊の本当の力をお見せしますわ」フフフフ
一同(扶桑(姉様)がなんだか怖い・・・)
《デパート》
ブロロロロ・・・・ キキィーーー!!! ガチャ・・・ バタン! バタン! ガァァァ・・・バタン
提督「さ、デパートに着いたぞ!」
艦娘一同「わぁぁあ」キラキラ
提督「ところで何を買うんだ?」
扶桑「そうですね・・・皆でお揃いの飾りでもあると宜しいかと・・・」キョロキョロ
提督「じゃあ、雑貨屋に行ってみよう!」
オーッ!!
《雑貨店》
時雨「見て見て、山城!これなんてどうかな!?」
山城「あら!綺麗な髪飾りね!他の皆にも似合いそうなものはあるかしら?」キョロキョロ
満潮(これ可愛い・・・)ジー
最上「そんなにジッと見てるくらいなら買えばいいじゃないかー」ヒョコッ
満潮(!!!)
提督「いいのあったか?お、そのブローチ満潮に似合いそうじゃないか!」
満潮「そ、そんな事ないわよ!」フンッ チラチラ
提督「ふふ~ん・・・そうか。じゃあ俺が買ってしまおうかな!」
満潮「!?」
提督「ちょっと待ってろ」スミマセーン
満潮「ちょ、待ちなさいよぉ!!」オロオロ
最上「あらら、提督持って行っちゃった」アララ
提督「ホイ、お待たせ。満潮、受け取れ大事にしろよ?」ニコッ
満潮「え、でも・・・いいの?」アセアセ
提督「俺がそうしたかっただけだ。もらっとけ」ニコッ
満潮「・・・ありがと」ボソ
最上「提督満潮ばかりズルい!ボクも何か買ってー!」プンプン
提督「わかったから落ち着け!ほら、どれがいいんだ?」スタスタ
最上「一緒に探すよ~!」スタスタ
シーン・・・
満潮「・・・嬉しい」ギュッ
_______________
山城「姉様!これ時雨が勧めてくれたんですがお揃いでいかがですか!?」
扶桑「あら!良いわねぇ。それじゃあ私達で代わりに時雨の何か身に付けるものを探しましょう」
山城「そうですね!このリボンとかどうかしら・・・」
扶桑「いいわね!時雨を呼んでみましょうか。時雨~!」
時雨「呼んだかい?扶桑」
扶桑「私の分と山城の分の髪飾りを選んでくれてありがとう」
扶桑「代わりに私達で時雨に似合うリボンを選んだんだけど、どうかしら?」
時雨「可愛い!扶桑、山城。ありがとう」ニコッ
扶桑+山城「どういたしまして」ニコッ
【数時間後】
提督「皆忘れ物はないか~?車に荷物積んだら鎮守府に帰るぞ?」
ハーイ!!
ブロロロロ・・・・
扶桑「楽しかったわね山城」ニコニコ
山城「そうですね、姉様!」ニコニコ
最上「満潮、さっそくつけてるの?プレゼントしてもらったブローチ」ニヤニヤ
満潮「いいでしょ!最上こそ何を買ってもらったのよ?」
最上「いやぁ、似合わないと思ったんだけど隣のお店で真っ白のワンピースを・・・」
満潮「へぇ~?今度見せなさいよ」ニヤニヤ
時雨「ファッションショーだね?」ニヤニヤ
最上「や、やめてよ~!時雨こそ可愛いリボンしてるじゃないか~」
時雨「扶桑と山城が選んでくれたんだ。身につけない訳にはいかないよ」フフフ
扶桑(こんな日々がずっと続けばいいのだけれど・・・)
山城(こんな日を迎えれた事を提督に感謝しなくちゃ)
最上(皆でお買い物ってこんなに楽しい事だったんだね)
時雨(ずっと幸せな日々が続くように気を引き締めないとね)
満潮(司令官は私達西村艦隊は作戦に参加するって言ってたわね・・・)
西村艦隊一同(次の作戦、そしてこの先ずっと誰一人欠ける事のないように・・・負けられない!!)
提督(皆、引き締まった表情をしてるなぁ・・・。いい休日になったならいいんだけど)ブロロロロ・・・・
提督と西村艦隊が鎮守府に帰還しました!!
提督(西村艦隊の子達と街へ出かけて早1週間・・・。色んな子に自分も連れていけと言われたな・・・)
提督(皆形に残る物が欲しい程不安なのかな・・・。少しでもフォローしてあげれるといいんだが・・・)
この提督、どこかズレている。
提督(さて、今日も執務や鍛錬は休みだがどうしようかな・・・)
ピピピ・・・
提督(ん?メール?)
提督(ほう・・・暁改二先行で実装・・・暁が喜びそうだな)フフ
<司令官~!
提督(ん?)
暁「司令官!ご機嫌よう、なのです!」
響「おはよう、司令官」
雷「おはよう!司令官!」
電「おはようございます。なのです」
提督「どうした?第六のメンバー揃って?」
電「実は司令官にお願いがあるのです!」ナノデス!!
雷「私達に料理を教えて欲しいの!」
提督「料理?なんでまた急に?」
響「もうじき大規模作戦が展開されるだろう?そうなった時、少しでも自分で調理が出来たほうがいいと皆で話あったんだ」
暁「れでぃーが間宮さんや鳳翔さんに迷惑かけるわけにはいかないからね!」ファッサ
提督「ふむ。時間はあるしいいぞ。あ、それと暁」
暁「なに?司令官」
提督「お前に他所より先行での改二許可が降りた。工廠へ行くといい」
一同「!!」
暁「ほ、ほんとに?!暁が第二次改装を受けれるの?」
コクリ
響「やったじゃないか姉さん!」
雷「それなら早速工廠へ行きましょう!!」
電「暁お姉ちゃんの本気を見せるのです!」
暁「ま、任せなさい!それじゃあ司令官!私達は一旦失礼するわ!」
提督「おう、今がマルヒトマルマルだからヒトヒトマルマルに食堂に来てくれ」
提督「間宮に頼んで厨房の一部を使わせてもらうよう頼んでおこう」
一同「お願いします!!」
タタタタ・・・・。
提督(ふふ、やっぱり子供の笑顔はいいものだな。食堂に向かうか・・・。)スタスタ
《食堂》
提督「間宮~!」
ハーイ
間宮「あら、提督さん。お昼にはまだ早いですよ?」
提督「いや、実は暁達に料理を教えて欲しいと言われてな。厨房の空いてるスペースを貸して欲しいんだが」
間宮「なるほど。提督が来られた日に明石さんが作ってくれた器具やスペースなどもありますからいいですよ」
提督「すまんな。なるべく邪魔にならないようにするよ」
間宮「はい。もしわからない器具の場所などありましたら聞いてください」ニコッ
提督「わかった」ニコッ
シレイカーン!!
暁(改二)「どう?立派なレディになれたでしょ?」ピカー
提督「髪がきめ細かくなって艶が増したな。可愛いぞ」ナデナデ
暁「もう。子供扱いしないで!」ニヘラ
響+雷+電「思いっきりにやけてる・・・」アキレ
提督「さ、それじゃあ間宮から許可貰ったし始めるか!」
ハーイ
ワイワイ
間宮(本当、駆逐艦の子達の笑顔が増えたわね・・・。ずっとこんな日が続けばいいのだけど)ニコニコ
【物陰】ジー・・・
吹雪「暁ちゃんが急遽改二にお披露目と聞いて来てみれば・・・」
初雪「司令官が・・・第六駆逐の子達ばかり・・・」ムスッ
白雪「これは私たちも行くべきでしょうか・・・」ムゥ
磯波「うぅ・・・あんな仲良くしてるの見せられたら我慢できません・・・!」グヌヌ
叢雲「突撃よ!」ドドドド
深雪「それ、行くぜー!」ダダダ
コラー! アンタタチバカリズルイワヨ!! ムラクモチャン!? アカツキチャンカミノケキレイニナッタネ
ガヤガヤ
この後白露型、綾波型、初春型、陽炎型、夕雲型、と多数の駆逐艦に話が広まり昼食が駆逐艦達の料理対決になったとか。
間宮(モテモテ過ぎるのも問題よね)タメイキ
オラァァァ!! ガシャーン
ダダダダダ
アチョォォオーー!!
《視聴覚室》
漣「・・・」
夕張「・・・」
摩耶「・・・」
霧島「・・・」
加賀「・・・」
ジャジャーン!! ・・・END
漣「ふー、ご主人様が持ってたDVDを見始めたら止まりませんね」ホクホク
夕張「そうね!次は何を観ようかしら」ゴソゴソ
摩耶「バトル物とかもっとねぇのか?」ゴソゴソ
霧島「今の格闘アクションいいですね。今度扶桑さんと組手で試してみようかしら?」クイ
加賀「純愛や友情物もいいですが、やはり艦娘なら戦闘物から学ぶ技術もあるかもしれませんね」ホクホク
漣「漣としては夕張さんはともかく摩耶さんや霧島さん、加賀さんまで食いついてくるとは思いませんでしたよ」タハハ
夕張「なんか引っかかる言い草ね・・・。どうせ私は変人ですよーだ」プンスコ
摩耶「あたしも最初は興味なんてなかったんだがな。一つ見始めたら色々見てみたくなったんだよ」
霧島「私も摩耶さんと同じクチですね。金剛お姉様達はあまり興味なさそうでしたから」アハハ
加賀「私は割と見てましたよ。色んなジャンルの戦闘シリーズを」キリッ
一同(戦闘物限定なんだ・・・)
漣「あ、それじゃあこの中で加賀さんおススメ!って作品あります?それを観ましょうよ」
夕張「それいいかも!加賀さん推しならすごい良作かもしれないしね」
摩耶「どんなんだろうな」ワクワク
霧島「期待してますよ、加賀さん」ワクワク
加賀「そうですね・・・」ゴソゴソ
【その後】
《演習場》
ガッ!ジャキッジャキッ!!ドゴォォン!!
漣「クソッタレがぁぁぁぁ!!戦艦なんて怖くねぇ!ぶっ飛ばしてやる!!」
霧島「上等だ!主砲も魚雷も捨てて掛かってこい!!」ゴキゴキ
オラァァァァァ・・・!!!!ゴキャッ!
加賀「・・・奴を○るのは私よ・・・ブッ○してやる!!」バシュッ!!
摩耶「へっ!元グリーンベレーのあたしが沈むもんか。舐めんなぁぁ!!」ズダダダダダ
夕張「・・・ただのカカシね」フッ
朧+朧+潮(漣に一体何が・・・)
金剛+比叡+榛名(なんで漣(さん)が霧島と素手で殴り合ってるの?)
赤城+瑞鶴(あの加賀さんが怖い台詞言うなんて)ブルブル
提督(夕張達、多分コマ○ドーに影響受けたな・・・)タメイキ
その後、暫く鎮守府内でコ○ンドーブームが訪れた
映画ブームが流行りだしてから2週間後。早朝、艦娘一同は全員が大会議室に集められていた
そして、一体何が始まるのか・・・。薄々感づいている者、不安がっている者、寝ている者、と様々だった。
寝てる奴は後で執務室に来い!
提督+統括一同「・・・」コツコツコツ
提督「諸君!先日伝えていた大規模作戦まで後1週間である」
提督「諸君にはまだ詳細を伝えていなかったが、これより作戦の主な流れと出撃する艦隊のメンバーを伝える。心して聞くように!」
艦娘達は寝ていた者も目を覚まし、全員が真剣な眼差しで提督の次の言葉を待った。
提督「まず、作戦の流れだが三段階に別れる予定だ」
提督「第一次作戦は大本営から出撃する友軍の護衛に連合艦隊で当たって貰う」
提督「次に第二次作戦は第一次作戦に参加した水雷戦隊が突破口を開き、第三次作戦に繋いで貰う」
提督「そして最後に第三次作戦は主力で連合艦隊を組み、敵主力を叩く!という流れになる」
提督「ここまでで質問は?・・・ないようだな。では次に出撃するメンバーを伝える!」
ゴクリ・・・と唾を飲む音が響く
提督「第一次作戦、連合艦隊:第一艦隊旗艦【扶桑】!」
ザワッ!
扶桑(提督が車内で仰っていたのはこの事だったのね・・・。ということは他のメンバーは・・・)チラッ
提督「静粛に!その他メンバーは、【山城】【最上】【三隈】【瑞鶴】【翔鶴】!!」
提督「そして連合艦隊:第二艦隊旗艦【阿武隈】!」
阿武隈「えっ!あたし!?い、いいけど・・・」ソワソワ
提督「続いて、第二艦隊メンバーは【時雨】【白露】【春雨】【五月雨】【満潮】!!」
満潮(あの馬鹿、こんな大任を私なんかにさせるなんて・・・上等じゃない!)フルフル
ザワザワ・・・
五十鈴「提督!何故隊長経験のある私達じゃなく阿武隈なの!?」
提督「統括である神通及び副艦川内と那珂による審査の結果だ」
神通「五十鈴さん、彼女も立派に成長していますよ。見ていてあげてください」ニコッ
五十鈴「神通がそこまで言うなんて・・・わかった。頑張りなさい!阿武隈」ニコッ
阿武隈「う、うん!精一杯頑張る!!」
提督(話は纏まったようだな・・・)
提督「第二艦隊の作戦攻略時予備隊として、【那珂】【綾波】【敷波】【朧】【曙】【漣】【潮】も同行してくれ」
参加メンバー一同「了解!!」ビシッ
提督「以上が第一、第二作戦のメンバーとする!」
提督「続いて、第三次作戦に参加する主力艦隊を発表する!」
艦娘一同「ゴクリ・・・」
提督「第三次作戦、主力連合艦隊の第一艦隊旗艦:【長門】!」
提督「続いて、艦隊メンバーは【陸奥】【妙高】【羽黒】【赤城】【加賀】!!」
オォ・・・ザワザワ・・・
提督「そして第二艦隊旗艦:【鬼怒】!」
提督「続いて艦隊メンバーは【島風】【天津風】【雪風】【初霜】【初春】だ!」
提督「そして、同じく予備隊として【川内】【若葉】【子日】【夕立】【村雨】【涼風】が同行してくれ」
参加メンバー一同「了解!!」
提督「以上が今作戦の出撃メンバーだ」
提督「だが万が一の事態もあり得る。作戦時は各自いつでも動ける状態で待機してくれ」
全艦娘「了解!!」
提督「以上!解散!!」
ゾロゾロ・・・
《食堂》
提督「では、作戦成功を願って・・・乾杯!」
艦娘一同「乾杯!!」
ワイワイ ガヤガヤ
叢雲「司令官、あんた大丈夫?少し顔色悪いわよ・・・?」
提督「あぁ、大丈夫だ。最近寝つきが悪くてな・・・」
叢雲「明日からは大規模作戦が始まるってのに体調管理がなってないわよ?」ジー
提督「いや、面目ない。だが・・・」チラッ
ワイワイ ガヤガヤ
提督「この光景を作戦後にも見る為に情けない事は言ってられないからな」
叢雲「はぁ・・・強情ねぇ。ならバルコニーにでも出て夜風でも浴びにいきましょ?少しは気分が晴れるかも」
提督「そうするか・・・。」
スタスタスタ
《バルコニー》
サアァァァァ・・・・・
提督「ふう・・・いい風だな・・・」フゥ
叢雲「そうね・・・」クスッ
叢雲「ねぇ・・・今回の作戦、上手くいくと思う?」
提督「上手くいくかじゃなく、いかすんだろ?俺たちで」
叢雲「そう・・・なんだけどね。なんでだろう・・・今までも前提督の指揮で前回、そのまた前も大規模作戦には参加したわ」
叢雲「聞く限りの規模だと今回の作戦はきっとアッサリ終わる・・・はず。なのに不安で仕方がないの・・・」
叢雲「私は多分、そういう意味では弱くなったのかも・・・。だって司令官と一緒にいt」ナデラレナデラレ
提督「大丈夫だ。叢雲・・・きっと、大丈夫」ナデナデ
叢雲「何それ・・・秋月の真似事?」ナデラデナデラレ
提督「違うよ。俺はまだ提督として新米だ。そんな俺をここまでしごいてくれたのはここの艦娘達とお前だ」
提督「俺みたいな奴を見捨てないでくれたお前達が負けるなんてあるはずないだろ?」ハハハ
叢雲「ぬう・・・なんか悔しい・・・」グヌヌ
叢雲「なら・・・なら!約束しなさい!」
提督「約束?」
叢雲「この戦いが終わったら【ビュオオォォォォ】い!!」ハァハァ
提督「・・・本気か?」
叢雲「冗談でこんな事言うわけないでしょ!それで!!どうなの!?」モジモジ
提督「クックックッ・・・わかったよ。」
叢雲「約束したからね・・・」プイッ
提督「そこまで腹を割って話してくれたんだ。俺の抱えてる事も教えようかな」
叢雲「上等よ!あんたの不安材料なんてあたしが根こそぎ灰にしてやるわ!」
提督「勇ましいな。なら、まず・・・今回の三次作戦の後にもう1艦隊は出てくるんじゃないか?というのが俺と撫子提督の見解だ」
叢雲「なんですって・・・?」
提督「その時の為の予備員でもあるんだ・・・。神通、川内、那珂には話してある」
叢雲「そう・・・。他所の鎮守府で予備隊なんて出してる所なんて見たことなかったから不思議だったけど納得ね」
提督「そして、ここからは俺の独断と偏見なんだが・・・」
叢雲「なによ・・・」
提督「隣と撫子提督の鎮守府が標的にされるんじゃないかと考えている」
叢雲「まさか・・・!」
提督「ないとも言えないだろう?現に前回ここを狙われたんだし、二人の鎮守府は今まさに評判が右肩上がりの鎮守府だ」
叢雲「それで?あんたの対応策は?」
提督「相手が本当に来るかはわからないが・・・もしSOSが来たらそれぞれの鎮守府に連合艦隊で援護に行ってもらわなきゃならんかもな」
叢雲「・・・確かにその展開が来るとしたらこの近辺で増援を送って間に合うのはココくらいでしょうね」
提督「そうなった時は叢雲。お前に撫子提督の鎮守府へ援護に行って欲しい」
叢雲「は?」ビキッ
提督「落ち着け。理由はあるんだ・・・」
叢雲「聞きましょう?」ビキビキ
提督「もし、助けに行くとしてもどうしても優先順位が生まれる」
提督「彼女の前ではいえんが、あの子は元帥閣下の孫でいわばVIPだ」
提督「ならば狙ってくる敵艦隊もそちらが本命となる可能性が高い」
提督「鎮守府潰しと海軍へのダメージが敵の目的なら尚の事・・・だ」
叢雲(・・・確かに一理ある。もしそうなったら手段を選んでいられない・・・か)
叢雲「なら、その時は私の部隊に暁を入れて頂戴。あの子もあたしと同じ新兵器扱えるからね」ニヤァ
提督「新兵器?そんなのあったのか?」
叢雲「ええ。あたしが改二になった時に夕張が積んでくれて制御に苦労したけど今はモノにしたわ」
叢雲「暁も前々から起動そのものは出来てたんだけど、艤装が耐えれなくてね」
叢雲「改二になってやっと扱えるようになって喜んでいたわ」クスクス
提督「それじゃあ、統括様達の所に怒られに行きますか・・・」
叢雲「あら?あたしにだけの秘密だったんじゃないの?」ニヤニヤ
提督「お前のその顔、どう見てもチクるだろう・・・」
叢雲「当然ね!新米司令官が自分で事態の危惧に気づいたのに私達統括が気づきませんでした!じゃ話にならないわ」
叢雲「精々、会議中に進言しろって絞られるといいわ」ニヤニヤ
提督「やれやれ・・・俺の秘書艦様は厳しい・・・」ハァ
叢雲「フフン。愛のムチよ!そ れ と !約束!!ちゃんと守りなさいよね?」
提督「へいへい、少し肌寒くなってきたし食堂に戻ろう。その後は統括会議だ」
叢雲「了解よ!司令官♪」ガシッ
オ、オイ!キュウニダキツクナヨ!? ヤーヨ!♪ グヌヌ・・・
この後、統括達と参謀部に滅茶滅茶怒られた
《鎮守府玄関前》
提督「それでは・・・これより大規模作戦、【渾作戦】の発動を宣言する!」
オーッ!!
提督「第一次渾作戦出撃艦隊、前へ!!」
第一次渾作戦:連合艦隊一同「はい!!」
提督「大破したら必ず撤退。そして必ず鎮守府に帰ってこい!」
扶桑「西村艦隊そして私達、岩川鎮守府の艦娘の力お見せします!!」
提督「よし!第一次渾作戦、連合艦隊及び予備艦隊・・・出撃!!」
扶桑「<第一次渾作戦>連合艦隊:第一艦隊旗艦【扶桑】参ります!!」
山城「航空戦艦【山城】出撃します!!」
最上「航空巡洋艦【最上】出撃するよ!」
三隈「航空巡洋艦【三隈】出撃しますわ!」
瑞鶴「五航戦【瑞鶴】出撃よ!」
翔鶴「同じく五航戦【翔鶴】出撃します!」
ダダダダダ!!!
提督(鎮守府が山の上だから港まで走って行かなきゃならないんだよなぁ・・・)
阿武隈「続いて<第一次渾作戦>連合艦隊:第二艦隊旗艦【阿武隈】出撃します!!」
時雨「駆逐艦【時雨】行くよ!」
白露「駆逐艦【白露】行っくよ~!」
春雨「駆逐艦【春雨】行きます!」
五月雨「く、駆逐艦【五月雨】行きます!」
満潮「駆逐艦【満潮】出撃するわ!」
シュタタタタ・・・・
那珂「それじゃ提督~。那珂ちゃん達もいくね~?」
提督「無理はするなよ?」
那珂「は~い!それじゃあ予備艦隊の皆~行っくよ~!」
那珂「スゥ・・・<第一次渾作戦>予備艦隊:旗艦軽巡【那珂】行きます!」
綾波「駆逐艦【綾波】行きます!」
敷波「駆逐艦【敷波】行くね」
朧「駆逐艦【朧】出撃します」
曙「駆逐艦【曙】出撃るわ!」
漣「駆逐艦【漣】出撃る!」
潮「駆逐艦【潮】参ります!」
シュタタタタ・・・・
提督(頼んだぞ、皆・・・。あ、五月雨こけた)
長門「それじゃあ、私達も出撃するぞ?提督」
提督「あぁ。主力艦隊も後を追ってくれ」
陸奥「ちょっと~、私達には激励とかないの~?」ブーブー
提督「お前らベテラン勢だろうに・・・」ハァ
赤城「」ジー
加賀「」ジー
提督「はぁ・・・わかったよ。コホン!」
提督「<第三次渾作戦>出撃艦隊、前へ!!」
第三次渾作戦:連合艦隊一同「はっ!!」
提督「お前達の出番はまだだが、第一次、二次作戦で突破口が開けたら敵艦隊の喉元に食いついてやれ!」
提督「先の連中にも言ったが、必ず大破したら撤退しろ!例え後一撃の状況でもだ!そして全員で鎮守府に帰ってこい!
提督「<第三次渾作戦>連合艦隊、出撃!!」
長門「<第三次渾作戦>連合艦隊:第一艦隊旗艦【長門】出撃する!」
陸奥「戦艦【陸奥】出撃するわ!」
妙高「重巡洋艦【妙高】出撃します!」
羽黒「じ、重巡洋艦【羽黒】しゅ、出撃します!」
赤城「一航戦【赤城】参ります!」
加賀「一航戦【加賀】出撃します。」
ダダダダダ・・・・
提督(頼んだぞ・・・)
鬼怒「それじゃあ、続いて第二艦隊整列!」
第三次作戦第二艦隊一同「」ビシッ
鬼怒「<第三次渾作戦>連合艦隊:第二艦隊旗艦【鬼怒】行くよ!」
島風「駆逐艦【島風】いくよ~!」
天津風「駆逐艦【天津風】いきます!」
雪風「駆逐艦【雪風】いきま~す!」
初霜「駆逐艦【初霜】出撃るわ!」
初春「駆逐艦【初春】出撃じゃあ!」
シュタタタタ・・・・
川内「提督、それじゃあ予備艦隊も出撃するね?」
提督「無理だけはするなよ?」
川内「わかってるって!さぁて・・・予備艦隊整列!!」
予備艦隊一同「」ビシッ
川内「私達はメインじゃない、だけど気は抜くな?いつ出番が回ってくるとも限らない!」
予備艦隊一同「はい!」
川内「それじゃ・・・<第三次渾作戦>予備艦隊旗艦:軽巡【川内】出撃する!」
若葉「駆逐艦【若葉】出撃する」
子日「駆逐艦【子日】出撃する日~」
夕立「駆逐艦【夕立】出撃するっぽい!」
村雨「駆逐艦【村雨】出撃しま~す」
涼風「駆逐艦【涼風】出撃するぜぃ!」
提督(これで出撃組は全員見送ったな・・・頼んだぞ!)
北上「ね~、提督~」ジー
大井「何か私達に言うことがあるんじゃないですか?」ジー
木曾「隠し事なんてらしくないぞ?さっさと吐いちまえ」
提督「なんだ藪から棒に・・・」ビクッ
プリンツ「提督、隠し事してるのわかってるよ?」プクー
ゆー「提督、悩んでる事・・・話して?」ジー
ろー「その方がきっと楽になるんですって!」ジー
レーベ「その、僕たちだけでもダメかな?」
マックス「今は私達だけで内密にするわ?」
提督「えっ?」
天龍「歓迎会の時、お前の話をしててな」
龍田「昔から変わってなかったのよね~」ウフフ
提督「な、なにを根拠に・・・」
北上「前のアホはともかくさ~、私達雷巡は夜戦火力トップなんだよ?」
大井「その私達が主力艦隊に入ってないなんて何か意図があると思うのは自然では?」
木曾「それに、やけに昨日は統括連中がバタついてたじゃないか」
プリンツ「提督の予備作戦って聞いたけど・・・」
ゆー「その作戦立てたのに、提督の不安・・・消えてない?」
ろー「だからその不安を私達にだけ話して欲しいんですって!」ニパー
レーベ「皆こういってるし・・・ね?提督」
マックス「心構えが出来ている・・・というだけでも違う物よ?」
天龍「ほら、さっさと言っちまえ」
龍田「皆お兄ちゃんの力になりたいのよ~」ニコニコ
提督「・・・ここだけの話だぞ?そして起こる可能性も低い。いいな?」
幼馴染一同「」コクコク
提督「それは・・・・」
_______________
幼馴染一同「それは・・・」
北上「ないとは言えないかもねぇ・・・」フム
大井「とはいえ、予備の予備といったところですね」フム
木曾「安心しろ、提督。俺たちがいるだろ?」
ゆー「ゆーも、負けません・・・!よ?」
ろー「ゆーと一緒に頑張るんですって!」ニパー
レーベ「話してくれてありがとう、提督!」
マックス「ね?皆貴方を信頼してるわ。抱え込まないで」
プリンツ「余計な混乱は避けるために今はここだけの話にしとこうか」
天龍「だな。皆作戦が始まって緊張してるし目の前の事が第一だしな」
龍田「でも、防衛組の何人かには可能性として話しておきましょうか~」
幼馴染一同「」コクッ
提督「あまり大事にはするなよ?あくまで俺の勝手な不安なだけなんだから」
はーい
ピーピーピー
提督「む、どうした大淀?」
大淀『提督、執務室にお戻りを!第一次渾作戦組が敵艦隊と戦闘を開始しました!』
提督「ついにか!わかった。すぐ戻る」ピッ
提督「第一陣が戦闘を開始したようだ。俺は執務室に戻る!」
幼馴染一同「了解!!」
<提督に連絡が入る少し前>
ザザザ・・・・
扶桑「おかしいわね・・・隣鎮守府や撫子鎮守府の艦隊が見当たらないわ・・・」
山城「ここが合流地点のはずなんですが・・・」
最上「ボクと三隈で瑞雲飛ばしてみようか?」
三隈「くまりんこ!」
瑞鶴「それなら私と翔鶴姉が索敵するわ」
翔鶴「そうね・・・さすがに影も形もとなると気になるわね」
阿武隈「もしかして、敵艦隊に襲われたとか?」
時雨「可能性がないとは言えないけど・・・」
白露「いっちば~んに見つけてやるんだから!」フンス
春雨「一体何があったんだろう・・・」オロオロ
五月雨「気になりますね・・・」オロオロ
満潮「シャキっとしなさいな!」ツン
~~~~~
瑞鶴「見つけた!」
一同「!」
瑞鶴「恐らく、軽空母・・・識別完了。隣鎮守府の龍驤よ!」
扶桑「まずは救助よ!」
一同「はい!」
龍驤(隣)「う・・・うぅ・・・」大破
扶桑「かなりダメージを負ってるわね・・・」
龍驤(隣)「はっ!自分ら・・・確か岩川の・・・」グググ
扶桑「そのままでいいわ。すぐ救助隊が来ます。状況を教えて貰えますか?」
龍驤(隣)「うちらは数時間前に合流ポイントに到着したんや・・・」
【回想】
龍驤(隣)「おっしゃ~!うちらが一番乗りや~!」
加賀(隣)「岩川の艦は低速艦がいるようですしね」
瑞鶴(隣)「そんなノロノロとした艦隊で戦えるのかしら」
吹雪(隣)「も~、だめですよ!瑞鶴さん他所の艦娘さんをそんな言い方しちゃ」メッ
北上(隣)「だる~。大井っちは大丈夫?」
大井(隣)「ええ北上さんと一緒なら大井はいつでも大丈夫です」スリスリ
金剛(隣)「ブッキーはいつも真面目ですネー」ニコニコ
他艦娘(隣)「あはは・・・」
ピーピーピー
隣艦娘一同「?」
大将『貴様ら、中佐になったばかりのヒヨっ子鎮守府の艦娘で間違いないな?』
龍驤(隣)「こちら、隣鎮守府連合艦隊や!」
大将『ふん、一丁前に戦力を整えてきたか・・・いいだろう』
大将『これより大将率いる連合艦隊が突撃する。その露ばらいを貴様らがしろ!』
龍驤(隣)「な、なんやてぇ!?まだ撫子鎮守府と岩川鎮守府の艦隊と合流してへんのやで!?うちらだけじゃ無茶や!」
大将『それなら貴様らが捨て身になって壁となれ!これは上官命令である!』
龍驤(隣)「そ・・・そんな・・・」
ピーピーピー
吹雪(隣)「こ、今度はなに!?」
隣提督『吹雪、聞こえるか?』
吹雪(隣)「し、司令官!実は上官と名乗る提督が龍驤さんに通信が来ていて!」
隣提督『なんだと!?』
吹雪(隣)「上官艦隊が突撃するからその弾除けになれとのことです!」オロオロ
隣提督『わかった・・・龍驤!』
龍驤(隣)「て、提督か!?うちらどないしたらええんや!?」オロオロ
隣提督『相手はなんと名乗ったんだ?』
龍驤(隣)「大将って・・・そんで上官命令だって・・・」
隣提督『大将!?く・・・そこまで階級が上だと何もいえん・・・』
龍驤(隣)「・・・提督。うちら先に行くわ」
隣提督『龍驤!?』
龍驤「そのかわり、早めに撫子、岩川鎮守府からの増援送ってな」
隣提督『・・・すまん』
龍驤(隣)「ええよ。うちらは艦娘や!通信終了!」
龍驤(隣)「増援が来るまで持ちこたえたる!艦隊の皆!ほな行くでぇぇぇ!!!」
【回想終了】
龍驤(隣)「それで・・・耐えたんやけどな・・・スキをつかれて連合艦隊の分離までされてしもた・・・」
龍驤(隣)「なんとか散り散りで逃げれた艦もいると思う・・・撫子側からも通信あったしな・・・」
龍驤(隣)「けど、悔しいなぁ。今日の為にあんたらに演習で負けてから腕磨いたのに」
龍驤(隣)「今回は・・・その成果みせたれへんわ・・・・」グスッ
扶桑「・・・いいえ。あなたの決意とその姿、艦娘の誇りに思いますよ」ニコッ
龍驤(隣)「へへ・・・天下の岩川鎮守府の扶桑はんに・・・そう言ってもらえたら嬉しいなあ」ニコッ
ザザザ・・・
パラオ艦娘「すみません!遅くなりました!!」
扶桑「この方を丁重にお願いします!」
龍驤(隣)「扶桑はん・・・うちの連中も簡単にくたばる奴らやない・・・よろしゅう頼んます・・・」
扶桑「勿論です」ニコッ
パラオ艦娘「では、岩川鎮守府の皆さん御武運を!」ザァァァァ
扶桑「・・・」
山城「姉様・・・」
扶桑「ええ、皆さん。行きますよ」
連合艦隊一同「応!」
___________________
ヒュ・・・ドゴオオオオン!! ズダダダダダ
加賀(隣)「クッ・・・飛行甲板が・・・」中破
瑞鶴(隣)「くそっ・・・!」中破
北上(隣)「これは・・・きついね~」小破
大井(隣)「私の北上さんに何してんのよぉぉぉ!!!」中破
吹雪(隣)「このままじゃ・・・皆・・・」小破
ヒュッ・・・
金剛(隣)「ブッキー!!」かばう
ドゴオオオオン
吹雪(隣)「金剛さん!!」
金剛(隣)「ブッキー・・・無事・・・ですか・・・?」大破
吹雪(隣)「あぁ・・・金剛さんの艤装がメチャクチャに・・・」グスッ
吹雪(隣)(お願い・・・誰か私達を助けて・・・!)
ヒュゥゥゥゥ・・・・
吹雪(隣)(あ・・・赤城さん・・・ごめんなさい・・・私・・・助からないかも・・・)
ガキィィン!!
吹雪(隣)「えっ?」
ヒュウウ・・・ ヒュウウ・・・ ヒュウウウ・・・
扶桑「ハァァァァァ!!!!!」
カキィン!! バキィィン!! ゴキィィン!!
ドオオン!! ドオオオン!! ドーン!!
扶桑「隣鎮守府の吹雪さんですね?」
吹雪(隣)「は、はい!貴女は?」
扶桑「岩川鎮守府所属、航空戦艦【扶桑】です。よろしくね?」ニコッ
吹雪(隣)「扶桑・・・さん・・・」ポッ
扶桑「ここは私達が守り抜きます。今はじっとしていてね?」
吹雪(隣)「は、はい!」
扶桑「岩川連合艦隊、一同!」
岩川艦娘一同「はい!」
扶桑「この子達6人を絶対死守!そして、敵艦隊を殲滅します。いいわね!?」
岩川艦娘一同「はい!!!」
加賀(隣)「岩川鎮守府の・・。五航戦・・・」グググ
瑞鶴(隣)「加賀!無理しちゃだめ!!」
瑞鶴(岩川)「今はじっとしてなさい!アンタたちは私達が守りぬく!」ビュッビュッ
翔鶴「ええ!でないと提督に顔向けできません!」ビュッビュッ!!
北上(隣)「助かったぁ~」ガクッ
大井(隣)「北上さん!?北上さんしっかりしてぇぇ」ユサユサ
最上「なんか熱烈だねぇ・・・さぁ、やろうか!」ジャキッ!!
三隈「愛に性別は関係ないんですわ!絶対に・・・守り抜きますわよ!」ジャキッ!!
金剛(隣)「うぅ・・・せめてブッキーだけでも・・・」
山城「貴女はよく頑張ったわ。今は安静にしてなさい」
阿武隈「違う鎮守府とはいえ、北上さんたちはやらせないよ!」ジャキッ
時雨「好き勝手にしてくれて・・・君たちには失望したよ」ジャキッ
白露「沢山傷つけてくれちゃって・・・一番・・・守るよ!」ジャキッ
春雨「それじゃ、春雨もいかせていただきますね!」ジャキッ
五月雨「前衛はお任せ下さい!」ジャキッ
満潮「敵も馬鹿ねぇ・・・。この先にあるのは地獄よ!!」ジャキッ
扶桑「全艦隊!主砲!副砲!」
山城「主砲!よ~く狙って・・・」
扶桑+山城「「撃てぇ!!!」」
ド ド ド ド ド ド ド ド
ザザァ・・・・
扶桑「ふう・・・どうやら敵艦隊を退けられたようね」
山城「さすがです、姉様!」
扶桑「山城もお疲れ様」フフフ
ピーピーピー
扶桑「あら?提督からだわ。」
扶桑「こちら旗艦【扶桑】!敵艦隊を無事退けました。隣鎮守府の6人の艦娘を護衛しました」
提督『そうか。皆よくやった!こちらの艦隊で負傷艦は出ているか?』
扶桑「いえ、どの子も問題ありません。ただ隣鎮守府の子達が殆ど損傷を負っているので退避させないと・・・」
提督『それなら問題ない。もう間もなくそちらにパラオからの救援艦隊が到着するはずだ』
扶桑「それを聞いて安心しました・・・。主力艦隊はどうなっていますか?」
提督『そちらの艦隊後方から追いかけている形だ。交戦もしたが問題ないようだ』
扶桑「そうですか・・・。わかりました、では今保護してる子達を救援艦隊の方々に引き継ぎ次第作戦を続行します」
提督『了解だ。予備艦隊も一時パラオに護衛としてついている。くれぐれも無茶はするなよ』
扶桑「うふふ、わかっています。では一旦通信を切りますね。また何かありましたら連絡致します」
提督『ああ。他の皆も頼んだぞ!』
他艦娘一同「了解!!」
吹雪(隣)「皆さんもご自分の司令官と仲が良いんですね」クス
扶桑「うふふ、私達の提督は全員を大事にしてくれる方ですからね」クスクス
スミマセーン
扶桑「あら、救援艦隊が来たようね」
パラオ艦娘「岩川鎮守府と隣鎮守府の艦隊の方々で間違いないですか?」
扶桑「ええ、こちらの6人を急いで退避させてください。いつ敵から再攻撃がくるかわかりませんから」
パラオ艦娘「はい!では隣鎮守府の皆さん着いてきてください。そちらの大破されてる戦艦の方は私が曳航します!」
隣鎮守府艦娘一同「了解!」
吹雪(隣)「扶桑さん、御武運を!」
北上(隣)「助かったよ、ありがとね~」
大井(隣)「北上さんを助けてくれた事にだけは感謝します!」
金剛(隣)「アハハ・・・大井は素直じゃないネー・・・岩川の皆サン武運長久を!ワタシパラオから見守ってるネー・・・」
加賀(隣)「微妙に危うい台詞やめなさい」
瑞鶴(隣)「そっちの瑞鶴にだって負けないんだから!」
瑞鶴(岩川)「言っとくけど、うちの加賀さんは私より数段腕は上よ。私も精進してるんだから」
加賀(隣)「井の中の蛙とはこの事ですね。五航戦」
瑞鶴(隣)「あんたもよ!」
翔鶴「ほら、そちらの皆さんが待ってます!早く退避してください!」
加賀+瑞鶴(隣)「ぐぬぬ・・・フン!」
パラオ艦娘「あはは・・・では岩川鎮守府の皆さん、御武運を!」ビシッ
隣鎮守府艦娘一同「」ビシッ
岩川鎮守府艦娘一同「」ビシッ
ザザァァァァ・・・・
扶桑「それでは皆さん!敵主力を叩きに行きますよ!!」
一同「了解!!」
<海上>
扶桑「そろそろ敵の主力を見つけてもいい頃だと思うんだけど・・・」キョロキョロ
カラカラカラ・・・
一同「!」
山城「姉様!羅針盤が!!」
羅針盤<アッチダヨ
扶桑「!皆さん、索敵を開始しますよ!!」
一同「了解!!」
ブーン・・・ ピコーンピコーン・・・
扶桑「・・・見つけた!!」
扶桑「全艦、戦闘準備!行きますよ!」
一同「了解!」
<鎮守府>
提督「ん、扶桑からか」
ガチャッ
提督「こちら提督。扶桑、応答せよ」
扶桑『こちら扶桑。これより敵主力を発見しましたので突撃します!』
提督「了解した。気をつけてな」
扶桑『はい!行ってまいります!』
プツッ
提督「いよいよか・・・」
コンコン
提督「?誰だ・・・入れ」
ガチャッ
鈴谷「ち~す提督!」
熊野「お邪魔いたしますわ」
提督「鈴谷と熊野か。どうしたんだ急に」
鈴谷「いや~、自分達の姉が戦場に出てると思うと落ち着かなくてさ~」
熊野「後、なんというか・・・変な胸騒ぎがするんですの・・・。」
提督「胸騒ぎ?」
鈴谷「そうなんだよね~・・・なんていうかドロっとしたものが胸の奥にあるというか・・・」
提督「そんな縁起でもないこと言うなよ・・・。」
熊野「事実なんだから仕方がないですわ。何もなければいいけど・・・」
提督「今は扶桑達が主力とぶつかるらしい。無事を祈ろう」
鈴谷+熊野「そう(ですわね)だね」
<戦闘海域>
扶桑「敵艦隊が見えてきましたね・・・でもあれは・・・?」
山城「見たこのない艦がいますね・・・新型?」
最上「なんだろう・・・胸が締め付けられる・・・」ポロポロ
三隈「三隈もですわ・・・」ポロポロ
瑞鶴「二人共どうしたの!?」
翔鶴「被弾されたんですか!?」
最上「ううん、被弾は受けてないよ。けどあの新型を見ると・・・」ポロポロ
三隈「何故か涙が止まりませんの」ポロポロ
扶桑「ともあれ、交戦してみないとわからないわね・・・」
扶桑「全艦、航空戦用意!!」スチャッ
一同「了解!!」スチャッ
??「ウ・・・ウゥゥゥ・・・・」
ブゥゥゥゥン・・・ドドドドド
制空権確保!!
最上「あ・・・あぁ・・・!」
三隈「そ・・・そんな!」
扶桑「お二人共どうしたの!?」
山城「何かわかったの!?」
最上「はっきりわかった・・・アレは・・・鈴谷だ・・・」
三隈「間違い・・・ありませんわ・・・」
瑞鶴「なんですって!?」
翔鶴「そんな・・・!?」
<再び鎮守府>
ピーピーピー
提督「!?」
鈴谷+熊野「!?」
提督「どうした扶桑!」
扶桑『提督!敵艦隊に・・・敵艦隊に敵新型として鈴谷さんと思わしき艦がいます!』
三人「!?」
鈴谷「嫌な胸騒ぎの正体はこれ?」
熊野「最上姉さん達は大丈夫かしら・・・」
提督「・・・新型をネ級と呼称する!そのネ級を拿捕することは可能か?」
扶桑『・・・難しいかと・・・。今は最上さんと三隈さんが抑えてくれてますが・・・』
提督「わかった。鈴谷、彼女達に伝えることはあるか?」
鈴谷「・・・多分別のとこの【鈴谷】が捕らえられたか遺体をいじられたんだと思う・・・」
鈴谷「もし、そうなら・・・私だったら沈めてくれって思う。大事な人を傷つけたくないから・・・」ポロポロ
熊野「鈴谷・・・」ギュッ
提督「と、いうことだ。戦場で戦っているお前達に任せる」
扶桑『了解しました』
<戦闘海域>
ネ級「グゥゥゥゥ・・・・・!!」ドンドン!!
最上「当たらないよ!」ドンドンドン!!
三隈「ですわ!!」ドンドン!!
ドゴーン!!
ネ級「!?」大破
最上「できれば拿捕したいけど・・・」
三隈「この子の為を思うと・・・」
ネ級「シ・・・メ・・・」
二人「?」
ネ級「シ・・・ズメ・・・テ」
二人「!!」
最上「やっぱり・・・」ポロポロ
三隈「鈴谷さん・・・ですのね・・・」ポロポロ
ネ級「ヤダ・・・シズ・・・メ・・・テ・・・・シズ・・・メ・・・」ポロポロ
最上「安心して・・・鈴谷!」キッ
三隈「お姉さん二人が、貴女を見届けてあげますわ!」キッ
最上+三隈「魚雷発射!!」ガコンガコン
ドゴーン!!
ネ級「ア・・・リガト・・・ネェ・・サ」ゴボゴボゴボ
最上「・・・安らかに」ポロポロ
三隈「・・・お眠りなさい」ポロポロ
扶桑「決着がついたみたいね・・・どこまでも卑劣な・・・」ギリッ
山城「他の皆も無事ですね」
瑞鶴「胸糞わるい勝利ね・・・」
翔鶴「周辺の索敵終了・・・敵艦の影確認できません」
扶桑「では、第一次作戦完了ね」
扶桑「最上さん、三隈さん。一時身を寄せているパラオに引き上げましょう」
最上「うん・・・そうだね」ニコッ
三隈「わかりました。参りましょう」ニコッ
扶桑「全艦、警戒は怠らず・・・パラオへ帰還します!」
全艦隊「了解!!」
【一方その頃・・・】
那珂「那珂ちゃんだよー!」キャルン
漣「ど、どうしたんですかいきなり!?」
曙「変な電波でも受信したんじゃない?」
潮「し、失礼だよぉ~」
朧「那珂ちゃんは時々何考えてるかわからないね」
敷波「あんたたち、那珂さんの本気知らないの?」
綾波「怒らせたくはない人の一人ねえ」ウフフ
第七駆逐s「えっ?」
綾波「私と敷波が艦隊に参加してる時に一度だけ那珂さんが怒った事があってね」
敷波「相手はボコボコ。味方は一時期トラウマ抱えた子もいたほどよ」
第七駆逐s「ヒエェェェ」
綾波「でも、楽しくもあったなぁ・・・」ウフフ
敷波「そりゃあんたと夕立くらいでしょ・・・」ヤレヤレ
敷波「ともかく、もし那珂さんが【四水戦】って口にしたら注意しなさい」
敷波「本気モードのスイッチ入ってると思っていいわ。性格もかわるし・・・」
第七駆逐s「りょ・・・了解です・・・」
那珂「フフ~ン・・・あれ?なんだろうアレ・・・」スィー
バシャッ
駆逐s「那珂さん?」
那珂「皆これ誰のかわかる?」
綾波「帽子?」
敷波「どこかでみたような・・・」
漣「浦風さんとか?」
朧「似てるかも?」
曙「どうだっていいわよ」
潮「曙ちゃん、そんなこと言っちゃだめだよー」
那珂「うーん・・・あっ!これ春雨ちゃんのだ!!」
駆逐s「あぁ~!」
那珂「でも、どうしてこんな所に春雨ちゃんの帽子が・・・?」
綾波「先ほど第一次作戦完了の報がありましたしパラオで合流できるんじゃいですか?」
那珂「そうだね~。それじゃあ救助艦隊の為にも潜水艦狩りしてパラオで待っていようか」
駆逐s「は~い」
那珂(もしかしたらどこかに鈴谷ちゃんみたいに春雨ちゃんの・・・まさかね・・・?)
那珂「那珂ちゃんセンター!一番の見せ場です!」ビシッ
綾波「那珂さん、そういうの出オチっていうんですよ?」ウフフ
敷波「綾波、アンタ何気に辛口だね・・・」
朧「姉さん、そんな事言ったら例の怒るモードになるんじゃ」オロオロ
曙「フ、フン!私は怖くないわよ」
漣「ぼの~、無理しなさんなって」ニマニマ
潮「皆恐れ知らずだね・・・」トオイメ
潮「だけど・・・」チラッ
海<死 屍 累 々
潮「皆張り切りすぎじゃない?今まで出番なかったとはいえ・・・」
漣「しょ~がないよ、カメラ一つしかないんだし」
曙「アンタなにいってんの?」
朧「漣、それ以上触れてはいけない」
敷波「那珂さんはそうそう怒る人じゃないよ。路線変更になりかねないし」アハハ
綾波「ですね~。逆に言えばそれが起こる時は・・・ね?」ニコッ
那珂「あっ!艦隊の皆が帰ってきた!おーい!」テヲブンブン
___________________
扶桑「あら?那珂さんだわ。元気に手を振ってるわね」
山城「あのテンションの高さ私苦手です・・・」ヤレヤレ
最上「あはは・・・でも今はちょっと助かってるかも」メマッカ
三隈「くまりんこ。別の所属のとはいえ姉妹を手にかけるのは避けたいですわ」メマッカ
瑞鶴「無理しないでいいわよ」
翔鶴「そうですよ。少しずつ落ち着いていけばいいんですから」ニコッ
_____________________
阿武隈「航空戦しか出番がなかった・・・」ショボン
時雨「(作者)には失望したよ・・・」ショボン
白露「イッチバーン・・・」ショボン
春雨「まぁまぁ、次が私達の本番なんですし・・・ね?」ネ?
五月雨「そうですよ!次のカメラは私達のモノです!」フンス!
満潮「あんたは何いってんの?でも、そうね。次は活躍したいわ」ハァ
艦娘一同、パラオへ移動中・・・
那珂「ねぇねぇ、春雨ちゃん!これって春雨ちゃんの帽子じゃない?」スッ
春雨「!!」
春雨「確かに【春雨】の帽子ですが、この通り私は被ってますよ?」
時雨「もしかしたら、鈴谷の時みたいに春雨の姿をした相手がいるかもしれないね・・・」ギリッ
白露「もしそうなったら、お姉ちゃんがやってつけちゃうね!」
春雨「ありがとう姉さん。でも・・・もし会話ができるならお話してみたいかも」
五月雨「お話・・・ですか?」
春雨「うん。深海にもいい子はいるかもって電さんと話していてね」
満潮「そんな妄想に浸ってると沈められるわよ!」フン
時雨「春雨らしいね」フフッ
__________________
那珂「阿武隈ちゃんはどう思う?」
阿武隈「どうって春雨さんの事?」
那珂「うん、十中八九出てくると思うんだ・・・春雨ちゃんのそっくりさん」
阿武隈「対峙して見ないとだけど、覚悟はしておいたほうがいいと思う・・・かな」
那珂「だよねぇ~。多分那珂ちゃん達の出番はないと思うけどそれとなくこっちの子達にも伝えておくね」
阿武隈「うん、頑張るね。那珂は作戦中どうするの?」
那珂「う~ん・・・交代要員として待機になるかな?」
那珂「提督の話では隣と撫子鎮守府が支援攻撃してくれるらしいんだよね」
阿武隈「あれ?そうなんだ。主力艦隊はうちだけ?」
那珂「そうみたいだよー?なんでも両鎮守府の主力艦隊が見慣れない深海棲艦の攻撃を受けて撤退、修理中」
那珂「その影響で主力をこっちに出すのが間に合わないから支援だけでもさせて欲しいって話になったんだって」
阿武隈「見慣れない深海棲艦・・・?何者なんだろう・・・」
那珂「なんでも航空戦から先制雷撃、砲雷撃戦までしてきたらしくてさー」
阿武隈「何そのチートというかなんというか・・・」
那珂「だよねー。それでもうこちらに着いてるうちだけが攻めるってことになったんだってー」
阿武隈「なるほどね・・・。私達の鎮守府は大丈夫かな?」
那珂「神通姉さんがいるし、うちは他所と比べたらとんでもない規模で育ってるからね。大丈夫だよ♪」ニコッ
阿武隈「五十鈴姉さんや長良姉さんもいるしね♪」
那珂「そうだね♪それじゃそろそろ寝るね、おやすみ~」
阿武隈「うん。おやすみ~」
_____________________
<パラオ港>
提督『それでは、第一連合艦隊から分離した第二艦隊で追撃戦を行う!』
艦娘一同「はい!」
提督『春雨、報告は受けているが・・・大丈夫か?』
春雨「はい。多分・・・います、気分がザワつくというか・・・」
提督『そうか・・・。白露、時雨、五月雨。お前達姉妹が支えてあげてくれ』
白露「ふふ~ん、お姉ちゃんにまっかせなさい!」
時雨「提督、心配いらないよ!僕達は提督の為に必ず勝ってくる期待してて」
提督『ああ!勿論、満潮お前もだぞ?』
満潮「わかってるわよ!」フン
提督『拗ねるなよ~』
満潮「ばっ!馬っ鹿みたい!」スィー
クスクス・・・
阿武隈「それでは提督!艦隊出撃します」
提督『了解だ、健闘を祈る』
プツッ・・・ツー・・・ツー・・・
阿武隈「ふぅ・・・岩川鎮守府、第一艦隊出撃!!」
駆逐艦一同「了解!!」
ザザァァァァ・・・・・・・・・・
<パラオ港>
那珂(阿武隈ちゃん、頑張って!)グッ
スタスタスタ・・・
川内「おっ!那珂じゃ~ん」ヒラヒラ
那珂「川内姉さんも着いたんだねー」ニコッ
川内「うん。私は補給終わって待機だよ、主力連合艦隊は補給中」フフッ
那珂「他所の鎮守府で待機って言われると何もできないから暇だねー」
川内「そだねぇ・・・夜戦でもできればいいんだけどな~」
那珂「それこそ迷惑かかるからやめなよ」アハハ
川内「わかってるよ」フフン
<オーイ
那珂「おや?駆逐艦達お揃いでどうしたの?」
綾波「いやー、補給もすんで何もすることがないなぁと・・・」
敷波「待機だから仕方がないんだけどね」
朧「那珂さん、何かいい話題ない?」
曙「なに不謹慎な事いってんのよ!待機中なのよ?」
漣「ぼのは真面目だね~。あたしゃ嬉しいよ」ニヨニヨ
潮「漣ちゃん、お婆さんくさいよ・・・」アハハ
若葉「川内さん、飛び出すのが早いぞ」
子日「子日、暇な日~」
夕立「素敵なパーティしたいっぽい~」
村雨「夕立の出番もちゃんと来るから落ち着きなさい」
涼風「そうだぜ夕立!あたい達の出番はこれからだ!」
那珂「涼風ちゃん、それ打ち切りエンドだよ!?」
川内「うーん・・・女子が好きそうな話題・・・恋バナとか?」
ピクッ!
綾波「とはいえ、名前があがるとしたら一人しかいらっしゃらないかと」アハハ
敷波「そ、そんなのわかんないかもじゃん?」
曙「べ、別にクソ提督の事なんて・・・」
漣「おやおや~?ぼーのちゃ~ん?」
潮「曙ちゃん、自爆してるよ!?」
川内「よし!じゃあ一斉に気になる人をあげてみようか?」ンフフ
一同「!?」
那珂「そ、それはいきなりなんじゃ!?」アタフタ
川内「はいはい、建前はいいから。じゃ!せ~の・・・!」
一同「「「「「「「「「「「「司令官!!(提督!!)(ご主人様!!)」」」」」」」」」」」」」」
川内「ふふふ、じゃあ自分が惚れたとこを語り合おうか!」
一同「えぇ~~~~!!」
この後、滅茶苦茶恋バナした。
<夜戦海域>
阿武隈(ここまで、なんとか無傷・・・敵新型が比較的強くなくてよかった・・・)
春雨(この先に居る・・・!真っ暗なこの状況でも感じ取れるぐらい黒い何か・・・)
時雨(夜戦はボク達の独壇場といえるけど、油断はできない)
白露(あ、春雨ちゃんのパンツピンクだ)
五月雨(敵はどこから来るのかな・・・)
満潮(どこからでも来なさい!この先は地獄よ・・・!)
夜偵<ミツケタゾー
阿武隈「!!」
阿武隈「各自散って!敵艦隊からの攻撃来るよ!」
一同「了解!!」
ドドーン! ドドーン!!
シャッシャッシャッ!ドーン!
・ ・ ・ ・ ・ ・
阿武隈「どうやら各自、敵艦を殲滅できたようね」
ピーピーピー
『こちら岩川鎮守府、提督』
阿武隈「提督、これより敵主力艦隊のいるであろう海域へ向かいます」
『了解した。被害状況はどうか?』
阿武隈「現在は・・・」チラッ
阿武隈「皆小破にも満たない状態です」
『そうか。くれぐれも無茶はしないように!健闘を祈る』
阿武隈「ハッ!」
プツッ・・・ツー・・・ツー・・・
阿武隈「それじゃあ、索敵機を飛ばすけど春雨ちゃん大丈夫?」
春雨「はい・・・居ます。この先にこの帽子の持ち主が・・・」(帽子)ギュッ
白露、時雨、五月雨「春雨(ちゃん)・・・」
満潮「私達は全力でぶつかるだけよ!」
春雨「うん、そうだね!行きましょう!!」グッ
ザザァァァ・・・・・・
阿武隈「敵主力発見!各艦、単縦陣!」
一同「了解!」
ザアァァァァ・・・・・
駆逐棲姫 「ヤラセハ…シナイ…ヨ……ッ!」
一同「!!」
阿武隈「本当に・・・居た・・・」ググッ
白露「覚悟はしてた・・・でも・・・」ポロポロ
時雨「こんな・・・春雨そのままじゃないか・・・」ギリッ
五月雨「ど、どうするんですか!?」オロオロ
満潮「どうするもこうするも・・・戦うしかないでしょ!?」
春雨(この子は絶望に満ちた目をしてる・・・けど、まだ!)
春雨「・・・私が行きます!皆さんフォローしてください!」
一同「春雨!!」
戦闘開始!!
春雨「貴女は戦いを望んでいない!なら!」ドンドン!
駆逐棲姫「五月蝿イ!コノ先ニハ・・・行カセ・・・ナイ!!」ドンドン!!
ドーン ドーン
春雨「何故そこまで戦うの!!」
駆逐棲姫「オ前ニハ・・・関係・・・ナイ!!」
春雨「関係あるよ!貴女は私と同じ・・・駆逐艦【春雨】でしょ!」
バッ!
駆逐棲姫「!?」
スポッ(黒春雨帽子OUT)
カポッ(白春雨帽子IN)
春雨「その方が似合うよ」ニコッ
駆逐棲姫「何ヲ馬鹿ナ!・・・コレハ・・・私ノ・・・」
春雨「そう、それは私の仲間が拾ってくれた貴女の帽子。だから返すね」
駆逐棲姫「ワカラナイ・・・オ前ハ・・・何ガシタインダ!!」
春雨「お話がしたい・・・な」
駆逐棲姫「ハナシ・・・ダト?」
春雨「もう一人の私の事を知りたいの」ポロポロ
駆逐棲姫「ナゼ・・・オ前ガ・・・泣イテイル・・・」
春雨「わからない・・・。お話、しよう?」グスッ
駆逐棲姫「イイダロウ」
春雨「じゃあ、自己紹介!白露型駆逐艦五番艦【春雨】です」
駆逐棲姫「・・・駆逐棲姫ダ」
春雨「う~ん・・・それじゃ呼びにくいからわるさめちゃんなんてどうかな!?」
駆逐棲姫「ワ、ワルサメ?」
春雨「うん!春雨とそっくりだけどちょっとヤンチャな子でわるさめ!決まり!ね!?」
駆逐棲姫「オ、オウ・・・」
駆逐棲姫→わるさめ
わるさめ「ソレデ・・・何ヲハナセバ・・・イイ」
春雨「うーん・・・わるさめちゃんはその身体になって変化とかあるの?」
わるさめ「特ニナイ。コノ下半身モ、生前ニ大将ニ弄クラレタ」
春雨「!?酷い!!」グスッ
わるさめ「此処ニ来ル前ニ、重巡ニ会ワナカッタカ?彼女モ私ト同ジダッタ・・・。」
春雨「そんな・・・」ギリッ
わるさめ「オ前ノ司令官ハ、ソウデハ無イノカ?」
春雨「とってもいい人だよ!頭を撫でてくれると暖かいし、料理も取っても美味しいの!」ニコッ
わるさめ「羨マシイナ・・・私モソウデアッタラ、コンナ姿ニナッテイナカッタカモシレナイ」
春雨「それなら、一緒に来ない?私達と。司令官ならきっとわかってくれると思うんだ」
わるさめ「ソレハ無理ダ。人間ハソコマデオヒトヨシジャナイ!」
春雨「で、でも・・・」
提督『話は聞かせて貰った!』
春雨「!」
わるさめ「!!?」
提督『春雨、その子を俺のところまで連れて来い。説得はお前に任せる』
わるさめ「ナンダト!?ドウイウツモリダ!!」
提督『お前は人間の冷たい面ばかり見てきたんだろう?そこの春雨も・・・』
提督『いや、この鎮守府の誰もが大なり小なり問題を抱えている。』
提督『先の重巡、ネ級は手遅れで救えなかったが、お前ならまだ理性がある分どうにかなるかもしれん』
春雨「司令官・・・ありがとうございます」グスッ
提督『ああ。だが、さすがに無傷だと敵も味方も誤魔化せない。意味はわかるな?』
春雨「・・・はい!」
提督『ドックは開けておく。後は頼むぞ』
春雨「了解です!」
プツッ・・・ツー・・・ツー・・・
ヒュオォォォ・・・・
春雨「・・・」チラッ
わるさめ「・・・」チラッ
春雨「わるさめちゃん。私達の鎮守府に一緒に行こう?」
わるさめ「ダ、ダガコノ姿ダ。必ズ迷惑ガ掛カル!」
白露「は~いはい!もう諦めなさい!」
時雨「君も強情だね」
五月雨「そうですね。まぁ私達にも言えることですけど」
満潮「はぁ・・・あんた達はほんとに・・・」
阿武隈「春雨ちゃん、わるさめちゃん。どうせなら、これで決めなさい!」ポイポイッ
パシッ パシッ
春雨「これは・・・」
わるさめ「ダンヤク?」
阿武隈「演習用のだから轟沈はしないはずよ。元艦娘なら装備もできるでしょ?」
わるさめ「オ前ノ仲間モ・・・馬鹿バカリ・・・ダナ」グスッ
春雨「皆いい人達だよ?きっとわるさめちゃんも馴染めるよ」クスッ
春雨「それじゃあ・・・」ガチャッ
わるさめ「・・・最初デ最後ノ、本気ノ勝負ダ!」ガチャッ
春雨「うん・・・春雨の本気の砲戦、始めます!」ドーン!
わるさめ「イクゾ!!」ドーン!
【数分後】
春雨「はぁ・・・はぁ・・・」中破
わるさめ「ハァ・・・ハァ・・・・」小破
<我、夜戦ニ突入ス>
わるさめ「ウケテミロ、コレデサイゴダ!!」
シャッシャッシャッ、ドーン!
春雨「うぐぐぐ・・・まだ、まだよ!!絶対に諦めない!!」中破
わるさめ「耐エタダト!?バカナ!!」
春雨「見せてあげる・・・これが・・・春雨の全力全開!!」
シャッシャッシャッ、ドーン!!
わるさめ「ヌアアアアア!!」大破!!
阿武隈「そこまで!」
白露「春雨すごい!さすが私の妹だね!」
時雨「わるさめ、君は大丈夫かい?」
五月雨「いい勝負でしたね。ドキドキしました!」
満潮「な、中々だったんじゃない?フン!」プイッ
わるさめ「・・・負ケタ・・・カ」
春雨「わるさめちゃん・・・」
わるさめ「イイ、久シブリニ気分ガスッキリシテイル。イツブリダロウカ・・・」ポロポロ
春雨「これから、きっと楽しい事があるよ。春雨の司令官がいるもん」
ピクッ
白露「春雨?(私達の)じゃないのかなぁ?」ゴゴゴゴ
時雨「君には失望したよ」ゴゴゴゴ
五月雨「少し、お話をする必要があるようですね・・・」ゴゴゴゴ
満潮「全く、皆いつまでも子供ね!」ソワソワ
阿武隈(満潮ちゃんは素直じゃないなぁ・・・そこが可愛いけど・・・)
ギャーギャー!!
ピーピーピー
阿武隈「こちら第一艦隊旗艦【阿武隈】司令部応答願います」
提督『こちら司令部、提督だ』
阿武隈「無事駆逐棲姫を大破、拿捕しました」
提督『了解した。春雨は大丈夫か?』
阿武隈「はい、今は姉妹で別件で揉めていますが大丈夫です」
提督『揉めている?何かあったのか?』
阿武隈「いえ、提督がご心配なさることではないので問題 あ り ま せ ん」
提督『アッ、ハイ。』
阿武隈「では、これよりパラオに帰港して主力艦隊に作戦を引き継ぎます」
提督『ああ、戻ったらゆっくり休んでくれ。駆逐棲姫はお前達で他の皆にフォロー入れてあげてくれ』
阿武隈「了解です!」
提督『では、帰路も気をつけてな』
プツッ・・・ツー・・・ツー・・・
阿武隈「よしっ、それじゃ皆帰るよ~!」クルッ
わるさめ「ハ、ハルサメ~」オロオロ
春雨「ぐぬぬ・・・負けません・・・負けませんよぉ!」大破
白露「お姉さんに勝てると思ってるの・・・?」小破
時雨「早く謝ったほうがいいと思うよ?」小破
五月雨「春雨姉さん?ゴメンナサイ・・・は?」小破
満潮「あ、あんた達やりすぎよ!!」オロオロ
阿武隈「被害が増えてるぅぅぅぅ!!!」ガガーン
<岩川鎮守府>
叢雲「お疲れ様、司令官。今の所順調ね」
提督「ああ。これで無事に第二次作戦を完遂できた。後は締めの第三次作戦だが・・・」
叢雲「さっきの通信ね?」
提督「そうだ。恐らくその先があると思っていい」
【阿武隈との通信後】
ピーピーピー!!
提督「なんだ?阿武隈からは無事駆逐棲姫を拿捕できたと報告を受けたばかりなのに・・・」
電話<ガチャッ
提督「こちら岩川鎮守府、提督だ」
大将『おい、貴様!すぐに俺を助けろ!』
提督「は?」
大将『私は大本営所属、大将だ!貴様の艦隊をすぐこちらに向かわせろ!!』
提督「しかし・・・」
大将『五月蝿い!若造は黙って俺の言うことを聞いておけばいいんだ!』
提督「」イラッ
提督「一体何があったのですか?艦隊の状況は?」
大将『クズな艦娘共は大破だらけ、撤退の道中に謎の艦隊と交戦中だ』
提督(追撃艦隊が存在したか・・・撫子提督の予想が当たったな)
大将『わかったらさっさと艦隊を向かわせろ!!うわっ!?ドォォォン!!ザーー!ガガガガア・・・・』
シーン
提督(どうするか・・・恐らく大将は無事ではあるまい・・・)
叢雲「今の通信は例の鈴谷や春雨を違法改造したという大将ね?」
提督「そうだ。そして最後の音、あれは砲擊が直撃したものと思う」
叢雲「それなら今急いでも意味ないでしょ。うちの艦隊に注意勧告と他の鎮守府に連絡入れておくくらいが得策じゃないかしら」
提督「そうだな・・・。主力艦隊へ通信を繋いでくれ」
叢雲「了解よ!」
【そして現在】
叢雲「コーヒーでも入れるわ。一旦休憩にしましょう?」
提督「ああ・・・」
<隣鎮守府>
隣提督「岩川が第二次作戦まで突破したか・・・。ならば支援艦隊の準備をさせないとな」
秘書艦「そうですね、戻ってきた主力艦隊の修理ももう少しで終わりますが・・・」
隣提督「今から向かっても足手まといになりかねんしな。準備を急がせてくれ」
秘書艦「了解しました!」
<隣鎮守府近海>
??「ヒヒヒ、エリート達ハモウ向コウニ着ク頃カ?」
??「者ドモ、仕掛ケル準備ヲシロ!パーティガ始マルゾ!!」
<撫子鎮守府>
撫子提督「それじゃあおじさまは無事に第二次作戦を成功させたのですね!?さすがです!」キラキラ
秘書艦「提督、それで私達はいかがすればよろしいですか?」ヒキッ
撫子提督「こほん、ではおじ・・・提督の艦隊をフォローするための支援艦隊を隣提督と連携して送り込みます」
秘書艦「了解しました!準備を急がせます!」
<撫子鎮守府近海>
??「ククク、彼処ガ目標カ。」
??「エエ、ソノヨウデスネ。皆サン、準備ハイイデスカ?」
??「アタシハイツデモイイゾ。楽シマセロヨ、雑魚ドモォォ」
??「デハ、別部隊ノ準備ガ整イ次第、二拠点同時攻撃ヲ始メマス!」
<パラオドック>
春雨「ねぇ、わるさめちゃん。深海棲艦になった時お話できる相手って居たの?」
わるさめ「テレパシーのような物で会話はしていた」
春雨「そうなんだ~。それと妖精さんが作ってくれた翻訳機で流暢になってよかったね♪」
わるさめ「そうだな。会った事はないけど、あの子も元気にしてるかな・・・」
<???>
??「駆逐棲姫ガ捕マッタ!?」
??「エエ、情報デソウ聞イテルワ」
??「許サナイ・・・夏ニ私ヲ苛メ、更ニ駆逐棲姫マデ・・・!」
??「岩川ト言ウ所ノヨウネ」
??「岩川ノ艦娘・・・駆逐棲姫ヲ・・・カエセ!!」
??「ジャア、行マショウカ。岩川ヘ・・・」
??「ウン!」
【数日後】
<パラオ港>
提督『では、【主力連合艦隊】任せたぞ!』
長門「ああ、ビッグセブンの力侮るなよ?」フフッ
陸奥「長門張り切ってるのね~」アラアラ
妙高「気合入れて行きましょうね、羽黒」
羽黒「は、はい!頑張ります!!」
赤城「鎮守府に戻ったら祝勝パーティ・・・いいわね」ジュルリ
加賀「さすがに気分が高揚します」ジュルリ
_____________________
鬼怒「第二艦隊、行くよ!」
島風「島風いきますよ~!」
天津風「いい風ね・・・やってやるわ」
雪風「しれぇ!雪風の活躍見ていてくださいね!」
初霜「別の所のとはいえ、鈴谷さん、春雨さん・・・あんな犠牲は沢山です!」
初春「そうじゃのう、一隻でも救いたいものじゃ!」
_____________________
川内「それじゃ、予備艦隊川内出撃するよ!」
若葉「若葉、出撃る!」
子日「出撃する日~」
夕立「ステキなパーティ出来るかな~」
村雨「夕立、あまり前に出過ぎちゃダメよ?あくまで予備艦隊なんだから・・・」
涼風「暴走しそうならうちらで止めないとだな!」
妙高「皆さん!ここは私と羽黒が道しるべになります!」
羽黒「なんでだろう・・・あっちの方角」ユビサシ
羅針盤<いいカンしてるねぇ!
長門「よし!全艦、妙高、羽黒に続くぞ。そろそろ主力と出くわす頃だろう」
陸奥「何が出てくるやら~」
赤城「何者であろうと一航戦の誇りを賭けて射抜くのみです!」フンス
加賀「赤城さん・・・よだれ」ボソッ
ハッ!
赤城「も、問題ありません!」ゴシゴシ
クスクス・・・
鬼怒「赤城さん相変わらずだね・・・」ヤレヤレ
島風「皆おそ~い」ヒャッハー
天津風「こら、島風!隊列を崩さないの!」コラー
雪風「あっ、カモメさんです!」パァァァ
初霜「もう少し緊張感を・・・」ハァ
初春「持って欲しいものじゃのう・・・」ハァ
ピコーン・・・ピコーン・・・
一同「!!」
長門「妙高、羽黒!隊列に戻れ。来るぞ!」
陸奥「あれは・・・」
戦艦棲姫「アイアン…ボトム…サウンドニ…シズミナサイ…」
長門「・・・」
陸奥「・・・」
戦棲姫「・・・」
長門「台詞変えろよ」
戦棲姫「五月蝿イ」ボソ
長門「何はともあれ、夏のリベンジか?いいだろう」ゴキゴキ
陸奥「精々いい声で哭きなさい?」ゴキゴキ
戦棲姫「ハッ!イキガルナ艦娘如キガ!!」ゴゴゴゴ
妙高「皆さん、怯んではだめ!行きますよ!」ドドドドド
羽黒「司令官さんが褒めてくれる・・・なら・・・やります!」ギン!!
赤城「フ・・・フフフ・・・沈める?私達を?上等じゃないですかぁ」ビキビキ
加賀「その言葉、吐いた事を後悔させてあげます」ビキビキ
鬼怒「なんで第一艦隊の皆さんブチキレモード!?」ガビーン
島風「お、おう・・・」
天津風「戦艦同士の戦いに巻き込まれないようにしないと」
雪風「雪風は沈みませんよ~!」プンスカ
初霜「何故でしょう・・・すごくゾワゾワします・・・」ゴゴゴゴ
初春「初霜?何故お主笑っておるのじゃ?」ビクッ
ドゴォン!! ドゴォン!!
長門「はぁぁぁぁぁ!!」
戦棲姫「デアアァァァァ!!」
ドゴゴォン!!
長門「ぬう・・・」ザザザ・・・
戦棲姫「フフフ・・・」ザザザ・・・
長門(妙だ・・・こいつは強い。それは確かだ・・・だが、戦力は圧倒的にこちらが有利)
長門(なのに、こいつのこの余裕はなんだ?まさか・・・)
戦艦姫「クスッ、何カ悩ンデイルノカ?」
長門「なんだと?」
戦棲姫「オオカタ、何故ジブン達ガ有利ナノニ余裕ヲ持ッテイルノカ?トイッタトコロカ」
長門「!!」
戦棲姫「時間稼ギモソロソロ飽キタシナ」
長門「時間稼ぎだと?貴様は主力だろうが!」
陸奥「長門!周囲を警戒していた川内から別働隊が動き出したって!」
長門「なんだと!?はっ!貴様ぁ、私達を挟み討ちにするつもりか」
戦棲姫「フフフ、今更気ヅイタ所デ遅イワ」
戦棲姫「ナンドデモ……シズメテ…アゲル……」ゴゴゴゴゴ
長門「・・・」
陸奥「・・・こいつ!」
長門「そうか・・・別働隊が動く・・・か。丁度よかった」ニヤッ
陸奥「長門!?」
戦棲姫「ナンダト!?」
【出撃前】
提督『長門、お前に伝えておきたいことがある』
長門「なんだ?」
提督『恐らく・・・だが、この第三次作戦の敵は囮だ』
長門「なんだと!?どういう事だ」
提督『例の大将が殉職したのは聞いているな?』
長門「ああ」
提督『その追撃艦隊のタイミングが良すぎるんだ』
長門「つまり、第三次作戦に勝とうが負けようがその追撃艦隊が本命ということか?」
提督『そういう事だ。それを見越して同時に艦隊を動かす』
長門「だがそれほど余力など・・・」
提督「主力艦隊が敵に食いついた時点で扶桑達の仕事が終わる」
長門「第一次、二次作戦の艦を向かわせるということか」
提督『それと、予備艦隊の子達もだな。隣と撫子両鎮守府の支援艦隊は本命に向けさせる』
長門「フ、この連合艦隊旗艦を囮にするとはな」
提督『感づかれるなよ?元帥閣下の元懐刀の実力見せてもらうぞ』
提督『別艦隊が動き出した時が四つ目の作戦が発動となる』
長門「わかった・・・任せておけ」
【現在】
長門「・・・という事があってな」ニヤッ
陸奥「へぇ~、じゃあこの状況も予定通りって事か。あの子もやるじゃない」フフッ
戦棲姫「ヌウウ・・・調子ニ乗ルナ!」
長門「さぁ、主力連合艦隊!ここからが第二ラウンドだ!」
艦娘一同「了解!!」
長門と戦艦棲姫が火花を散らしている頃・・・
<パラオ諸島沖>
ザザァァァ・・・・
扶桑(早く敵艦隊を見つけないと・・・)
山城(本当、皆でゆっくり帰れると思ったのに不幸だわ・・・)
【回想】
提督『扶桑、山城。よく聞いてくれ』
提督『まず、例の違法改造を行っていた大将が殉職した』
扶桑+山城「!!」
提督『その時大将は撤退中に別艦隊の攻撃を受けていた』
提督『つまり、退路を断ちに来る本命艦隊が別にいるということだ』
提督『そこで、お前達の連合艦隊及び予備艦隊で長門達の艦隊を追い、後ろを守ってやってくれ』
扶桑「なるほど・・・。わかりました、すぐに皆に知らせて出撃致します!」
山城「提督?駆逐棲姫・・・いえ、わるさめはどうしますか?」
提督『パラオに残していてトラブルになっては困るからな・・・すまんが連れ出してくれ』
山城「はぁ・・・不幸だわ・・・」ヤレヤレ
扶桑「ふふふ、でも見捨てたりはしないのでしょう?山城」
山城「ここまで来てそんな事しませんよ。それこそ時雨達になんて言われるか・・・」
提督『では、急いで出撃してくれ。作戦名はE-4 <敵機動部隊迎撃戦> だ!』
扶桑+山城「「 了解!! 」」
【回想終了】
敵艦隊見ユ!!
空母水鬼「ススミタイノ…カ……?」
翔鶴「!! 敵艦隊見つけました!!」
瑞鶴「こっちも捉えたわ!えっ!?・・・うそ・・・」
扶桑「瑞鶴さん?どうしたの!」
山城「あれは・・・・翔鶴?」
最上「似てるね・・・」
三隈「くまりんこ・・・」
阿武隈「それに・・・なんて敵の数・・・」ゾクッ
川内「こらこら、阿武隈~!そんな悲観的顔しちゃダメダメ~」コラコラ
那珂「そうだよ~!旗艦はニコッと笑ってグイッと艦隊を引っ張らないとなんだぞ~?」ニコッ
扶桑「そう・・・ですね。確かに敵の数はとても多い・・・けど!」ガシャッ
山城「今回はこっちも数なら負けてないですからね!」ガチャッ
最上「負けないよ!ボク達は!」ジャキッ
三隈「くまりんこ!」ジャキッ
瑞鶴「そう・・・だね。翔鶴姉に似ていても、戦わなきゃいけないんだよね」キリキリキリ
翔鶴「そうよ、瑞鶴。私達は私達のやるべきことをやりましょう・・・!」キリキリキリ
扶桑「第一艦隊、航空戦用意!!・・・発艦!!」
バシュ!バシュ!!バシュッ!!!
ブウゥゥゥゥゥゥン!!!!ブロロロロロロロ・・・
ズドゴゴゴゴォン! ズダダダダダダダ!!!
阿武隈「第二艦隊!時雨、白露、春雨、五月雨、満潮!準備はいい!?」
駆逐艦s「はい!」
那珂「那珂ちゃん艦隊!綾波ちゃん、敷波ちゃん、朧ちゃん、曙ちゃん、漣ちゃん、潮ちゃん!準備はおっけ~?」
駆逐艦s「はい!」
川内「主力予備艦隊!若葉、子日、夕立、村雨、涼風!準備はいいね!?」
駆逐艦s「はい!」
制空権優勢!!
支援艦隊が到着しました!!
ブロロロロロ・・・・ドゴーンドゴーンドゴーン!!
扶桑「よし!続いて全艦隊、砲雷撃戦用意!!」
瑞鶴(・・・あれ?あの支援艦隊の彗星よく見たらボロボロ・・・何故?)
キョロキョロ
瑞鶴(他の皆は気づいていない・・・第一攻撃隊の発艦が済んだら回収してあげよう)
瑞鶴(すごく嫌な予感がする・・・)
扶桑「全艦隊!撃てぇーーーー!!!」
ズドォォン!ズドォォン!!ブゥゥゥウン・・・ドーン!ドーン!
<南西方面海域>
バキィ!!ドゴォォン!!
戦艦棲姫「ガハッ!!」大破!!
長門「グッ・・・はぁ・・・はぁ・・・」中破
戦棲姫「ヤハリ・・・強イナ・・・」
長門「貴様もよくやったと褒めてやろう。だが、私達は負けられない」
戦棲姫「フ・・・フフフ・・・」ニヤッ
長門「・・・?何が可笑しい・・・」
戦棲姫「イヤ・・・負ケラレナイ・・・カ。ソウダロウナ、【オ前達ハ】確カニ強イ」グググ・・・
長門「貴様・・・一体何が言いたい?」
戦棲姫「オ前達ニ私ノ艦隊ハ勝テナカッタ・・・。ソレハ認メヨウ。ダガ、【他ノ者ハ】ドウダロウナ?」ニヤァ
長門「!?貴様!!」グワッ
戦棲姫「フフフ・・・マタ・・・会オウ・・・」トプン
長門「くそっ!扶桑と提督に連絡を取らなくては!」
_____________________
<パラオ諸島沖>
ブウウウウウン・・・ズダダダダダダ!!! ドゴォーン!ドーンドーン!!
扶桑(あれだけ攻撃を当ててまだ小破程度・・・でたらめな装甲ね)
ピーピーピー!!
扶桑(?長門さんからだわ・・・作戦無事に済んだのかしら?)
ピッ
扶桑「こちら扶桑!長門さんどうされましたか?」
長門『扶桑!こっちは無事片付いた!そちらは無事か!?』
扶桑「ええ、敵の数が多いですがなんとかやれています」
長門『そうか・・・お前から見て戦局におかしな面はないか?』
扶桑「おかしな面?」
長門『そうだ。こちらは戦艦棲姫と対峙したのだが、気になる事を言って離脱された』
扶桑「それは一体・・・?」
長門『<私達艦娘は確かに強い。だが他はどうだろうか?>と、言うことを言われてな』
扶桑「確かに妙ですね・・・こちらも数は多いですが対応できないってほどではないですし・・・」
長門『そうか、くれぐれも伏兵などに注意しろ。私達もこれからそちらに向か・・・』
瑞鶴「扶桑さん!大変!!」
扶桑「瑞鶴さん!?どうされたんですか?」
長門『瑞鶴落ち着け、何があった?』
瑞鶴「あ、長門さんと通信してたんだねごめん。えっと、さっき支援艦隊が来てくれたでしょ?」
扶桑「ええ、隣と撫子鎮守府から合同艦隊ですね」
瑞鶴「その時の彗星が余りにボロボロだったから気になって回収したの。そしたら・・・」
扶桑「?」
長門『?』
瑞鶴「こっちに来る途中それぞれの近海で攻撃を受けたって!なんとか戦線を抜けてこちらを支援しに来たって妖精さんが!」
扶桑「!!」
長門『!!』
長門『そういう事か!奴ら、私達をここへ引っ張り込んで新興の鎮守府を狙う算段だったのか!』
扶桑「作戦が漏れていたという事かしら・・・。こうしてはいられないわ!すぐ提督に連絡を入れます!長門さんは急いでこちらと合流を!」
長門『わかった!なんとか耐えてくれ』
プツッ
扶桑「瑞鶴さん、よく知らせてくれたわ!」
瑞鶴「ううん、当然の事よ!私は戦線に戻ります。扶桑さんも気をつけて!」
扶桑「ええ!」
瑞鶴「瑞鶴、いきます!」ギューン
ピーピーピー・・・・ガチャッ
提督『こちら司令室提督・・・』
扶桑「提督!実は・・・・・」
ここから、新たな戦いが始まる・・・・・。
<隣鎮守府近海>
ドンドン!!ドォーン!ブウウゥゥゥン・・・・
隣(くそっ!なんでこんな事に・・・)
隣(敵はエリートクラスばかり・・・なんとか凌げてるが数が多すぎるか・・・)
秘書艦『提督!新型が!』
<隣鎮守府>
隣「!?」バッ
隣「こちらでも確認した!・・・確か資料で見たことが」望遠鏡装備
本棚<ゴソゴソ
資料<ペラッペラッ・・・バッ!
隣「あった!間違いない・・・あれは・・・戦艦レ級!」
隣「馬鹿な・・・あれは南方海域の奥深くでないと現れないんじゃなかったのか・・・」ガタガタ
秘書艦『ど、どうすればいいですか!?指示を下さい!!』
隣(ぐっ・・・岩川に救援を求めるべきか?・・・だが・・・これ以上あいつに負担をかける訳には・・・)ギリッ
【同時刻】
<撫子鎮守府近海>
ブゥゥゥゥン・・・ドゴゴゴゴゴオン!! ドドーン!!ドドーン!!
秘書艦「きゃあっ!」
撫子『秘書艦!!』
秘書艦「だ、大丈夫です!まだ!!」
<撫子鎮守府>
撫子(一体何故このタイミングで・・・それに秘書艦からの特徴から戦艦レ級で間違いない・・・)
撫子(しかも、その随伴艦も黄色に輝いていたり、中には眼から青い炎が灯ってると言っていた・・・)
撫子(私は初めて見るけど、資料によるとflagshipとその上位個体とされている・・・)
撫子(おじさまに救援を求めるべき・・・なんだけど、すでに大規模作戦で迷惑をかけてしまってる・・・)ググッ
隣提督+撫子提督((一体どうすれば・・・!!))
【少し時は戻り・・・】
<岩川鎮守府>
ピーピーピー!!
提督「扶桑から?」
ガチャッ
提督「こちら司令室提督・・・」
扶桑『提督!実は・・・』カクカクシカジカ
提督「わかった!すぐこちらで対処する。瑞鶴によくやったと伝えてくれ!」
扶桑『了解です!』
プツッ・・・ツーツーツー。
提督(くそっ!すでに敵は動き出しているという事か)
提督「叢雲!全艦娘を大会議室へ呼んでくれ、恐らく俺達の総力戦になる」
叢雲「!!・・・嫌な予感ほど当たるものね」ハァ
提督「そうだな」ハァ
叢雲「すぐに集めます。司令官も会議室に」ビシッ
提督「ああ」ビシッ
《大会議室》
ザワザワ・・・ザワザワ・・・
ガチャッ! ピタッ
コツッコツッコツッ
提督「皆、よく聞いてくれ。まず渾作戦は第三次作戦も無事成功した」
一同<オォ・・・!ヤッター!
提督「だが、喜んで居られない事態となった」
一同<!!
提督「隣鎮守府と撫子鎮守府。この二つの鎮守府が現在攻撃を受けようとしている」
提督「もしくはすでに攻撃を受けているかもしれない」
一同<ザワッ!!
提督「情報によると、両鎮守府共に相当の数に囲まれているようだ」
提督「まだ救援要請はきていないが、出せる状態でない場合も考えられる!」
提督「故に、こちらから自発的に艦隊を送り込む事に決めた!」
提督「急いで現地に向かう必要があるため高速艦隊で連合艦隊を組んでもらう。名前を呼ばれる者は前へ」
一同<・・・ゴクリ
_____________________
提督「作戦名<E-5 隣鎮守府防衛戦>第一艦隊旗艦は【榛名】だ!」
榛名「はい!」グッ
提督「随伴艦は【金剛】、【利根】、【筑摩】、【雲龍】、【天城】!」
随伴艦s「はい!」ザッ
提督「続いて第二艦隊旗艦は【名取】だ」
名取「え!わ、私!?」ビクッ
提督「随伴艦はZ1、Z3、プリンツ、浜風、浦風だ」
随伴艦s「はい!」
_____________________
提督「作戦名<E-6 撫子鎮守府防衛戦>第一艦隊旗艦は【霧島】だ」
霧島「はい!」メガネクィ
提督「随伴艦に【比叡】、【鳥海】、【摩耶】、【蒼龍】、【飛龍】!」
随伴艦s「はい!」
提督「続いて第二艦隊旗艦は【神通】!」
神通「はい」スッ
提督「随伴艦に【叢雲】、【暁】、【電】、【雷】、【Верный】!」
随伴艦s「はい!」
_____________________
提督「以上の者達で出撃してもらう。出撃艦はすぐに準備にかかってくれ」
出撃艦s「了解!!」
タッタッタッ・・・
提督「そして、ここに残っている者に伝える」
一同「?」
提督「恐らく・・・だが、敵はここにも攻めてくると俺は読んでいる」
一同「!!」
提督「ゆっくりできるのはここまでだ。全員!艤装を装備し索敵にかかれ!」
提督「敵が現れたら・・・<E-7 岩川鎮守府防衛戦> の始まりだ」
提督「潜水艦の者達は沖に出て皆のパイプ役になってくれ」
潜水艦隊「了解!!」
_____________________
《山道》
トコトコ・・・・。
??「なんで私船なのに山道を歩いてるのかしら・・・」ゼェゼェ
??「それにあのチョビ髭!私が寝坊したから待てとか!」プンプン
??「プリンツやZ1達もズルいわ!先に配属だなんて・・・」グチグチ
??「全く・・・。提督にはスペシャルなオモテナシ?をしてもらわなきゃ・・・」ウンウン
??「なんてったって、このレディな私の為ですものね!」オーホッホッホッ
??「なんて言ってる傍から建物が見えてきたわね・・・あら?なんだか騒がしいわね」
ウーーーー・・・・ウーーー・・・・
??「この雰囲気・・・この警戒音・・・戦いが始まる!?とりあえず急ぎましょう!」(戦艦の眼光)ダダダッ
《岩川鎮守府玄関付近》
??(や、やっと玄関が見えてきたわ・・・艤装が重いったら仕方がないわね)ゼェゼェ
ワイワイガヤガヤ
??(ん?あれは・・・艦娘?)
<それじゃあ行くわよ!
<了解!!
??(ちょっと!?そっちは崖じゃない!道路は今私が歩いてきた一本道だけでしょう!?)
バババッ!!
シュタッシュタッシュタッ!!
??(嘘!?樹の上を次々飛び移って・・・崖を降って行ってる!)ポカーン
??(岩川艦娘はジャパニーズニンジャだった!?)ガーン
<あれ?もしかして姉様?
??「その声は!」クルッ
プリンツ「やっぱり!ビスマルク姉様だ!!姉様~」ギュー
??→ビスマルク
ビスマルク「久しぶりねプリンツ!皆元気だった?」
プリンツ「はい!皆良くしてくれてますから」ニコッ
ビスマルク「ところでプリンツ。さっきここから崖を飛び降りていった艦娘らしきものを見たんだけど・・・」
プリンツ「あっ!いけない。私も出撃準備しないとなんだった!」
ビスマルク「出撃ってどうやって?ここは山の上でしょ?トラックでも来るの?」
プリンツ「そんなの来ませんよ?姉様も見たんでしょう?ここを降るんですよ」ユビサシ
崖<やぁ
港<お待ちしております
ビスマルク「そ、そんなの危険よ!転んだりしたら怪我じゃすまないわ!?」
プリンツ「ここに居たら誰でもできるようになりますよ?ゆーでも出来てますし」
ビスマルク「嘘ぉ!?」ガーン
プリンツ「ゆっくりお話したいんですけど、作戦があるので一旦失礼しますね!」ニコッ
タタタ・・・・
ビスマルク「ゆーが・・・あの大人しかったゆーがニンジャスタイルに・・・?」ガーンガーン
《工廠》
プリンツ「ごめんなさい!遅れました・・・ってあれ?」
金剛「ナゼ・・・ナゼですカ・・・」フルフル
金剛「どうしてこんな大事な時に艤装が起動しないんですカーーー!!」ウワァァァァ
榛名「お姉様・・・」オロオロ
タタタ・・・
名取「て、提督さんを呼んできました!」バターン
提督「名取に聞いてきたが艤装に不備があったのか!?どうなんだ明石!」
明石「それが・・・外部から何かしらの手段で艤装がロックされているようでして・・・」
提督「なんだと!?解除にはどれぐらいかかるんだ?」
明石「一度バラして見てみないと・・・恐らく半日はかかるかと」ウツムキ
提督「なんてこった・・・」
金剛「御免なサイ、テートクー・・・」グスッ
提督「お前のせいじゃないだろう?今は打開策を考えないとな」ナデナデ
金剛「ハイ・・・。(テートクの手暖かい)」
ガチャッ
ビスマルク「お困りのようね?提督」
提督「お前はビスマルク!?どうしてここに!?」
ビスマルク「今日付けでここに配属になったのよ。けど、今はそれどころじゃないでしょ。彼女、高速艦でしょ?」
ビスマルク「私なら彼女の代わりを務める事ができると思うんだけど?」
提督「しかし・・・」
プリンツ「提督!ここはビスマルク姉様を信じましょう!」
提督「・・・わかった!戦艦ビスマルク、戦艦金剛の代わりに出撃せよ!」ビシッ
ビスマルク「ビスマルクの戦い、見せてあげるわ!」ビシッ
提督「金剛は秘書艦として俺と司令室にきてくれ」
金剛「了解ネー!榛名、後はお願いしマス」
榛名「お姉様の分まで頑張りますね!」
榛名「では、皆さん急いで出撃準備を!」
一同「はい!」
榛名「ビスマルク・・・さんは作戦内容をお教えしますね!」
ビスマルク「あー・・・それなんだけどさ。旗艦私がしたほうが良くない?」シレッ
榛名「へっ?」
プリンツ「だめ!お姉様!!」
Z1+Z3「ビスマルク!?」
ビスマルク「だってさ、さっきのアレ何?姉妹とはいえオロオロしちゃってるし私だったらもっとビシっと言えたわよ?」
榛名「・・・」ゴゴゴゴゴゴ
ビスマルク「それをあっさり許す提督も提督で昔から甘いんだから・・・」
榛名「少し黙って貰えます?」ギロッ
ビスマルク「」ビクッ
ビスマルク(何?この子・・・さっきと雰囲気が・・・)
榛名「この鎮守府には大和型の武蔵さん、ビッグセブンこと長門さんや陸奥さんもいます」ゴゴゴゴ
榛名「そんな中、戦艦をまとめる役職の統括は私が、副艦に先ほど居た金剛が就いています。何故かわかりますか?」ニコリ
ビスマルク「い、いえ・・・」ビクビク
榛名「本気の喧嘩になった時、仲裁に入る実力があるからです」
榛名「無論そんなことは滅多に起きませんが・・・ね?」
榛名「戦艦ビスマルク。今、貴女が私に恐れを感じているなら貴女と私は対等ではありませんよ?」ニコォ
ビスマルク「ヒッ」
プリンツ「榛名さん!御免なさい、姉様はまだここの事を良く知らないから」
Z1[ごめんね、榛名さん。ちゃんと言い聞かせるから今回は許してあげてくれないかな]
Z3[お、お願いします・・・。]
榛名「・・・はぁ。そうですね、今はそんなことを言っている場合ではなかったです!」
榛名「次にくだらない事言ったらお仕置きしますよ?(ボソッ)」ニコッ
ビスマルク「は、はい!すみませんでしたぁ!!!」ビシッ
{隣鎮守府組}
榛名「全員整列!」
一同「はい!」
榛名「これより隣鎮守府へ向かいます!ビスマルクさんは出撃は初めてなのでプリンツさんやZ1さん、Z3さんに戦術を聞いてください」
ビスマルク「は、はい!」ビシッ
榛名「他の皆さんは索敵を主に重点を置いて敵を見つけたら報告を」
一同「はい!」
榛名「では、暁の水平線に勝利を刻みましょう!」
一同「はい!」
ビスマルク「あの・・・プリンツ?私あの崖飛び降りる自信ないんだけど・・・」ボソボソ
プリンツ「大丈夫ですよ姉様。私が姉様をおぶりますから!」ニコッ
Z1「まずは慣れる事だね」
Z3「そうね」ウンウン
榛名「隣鎮守府防衛連合艦隊、出撃!!」
一同「オォー!!」
ダダダッ・・・!
{撫子鎮守府組}
叢雲「霧島さん、それと他の皆もよく聞いて頂戴!」
一同「はい!」
叢雲「撫子鎮守府は隣鎮守府よりも遠いわ。でも時間をかけていられない」
霧島「ではどうするのですか?」
叢雲「私の秘密兵器で速度を底上げするわ」
比叡「それ、叢雲ちゃんの負担大丈夫なの?」
叢雲「一人だと流石にきついけど、今回は暁もいるから問題ないわ」
霧島「暁ちゃんが?同じシステムを組んでいるということですか?」
叢雲「そうよ。私と暁しか適合しなかったのよ。ま、そんな訳で皆には曳航ベルトを渡しておくわ」
一同「えっ」
叢雲「私と暁で引っ張るから振り落とされないようになさい!」
霧島「戦艦が駆逐艦に振り回されるなんてないと思うんですが・・・」
叢雲「その台詞は向こうに着いた時にいいなさい?」ニヤッ
叢雲「それじゃ皆、出撃するわよ!暁、準備はいい?」
暁「ええ、問題ないわよ!」
叢雲「それじゃ、海に出たら全員曳航ベルトで固定、その後全速力で撫子鎮守府へ向かうわ!」
一同「りょ、了解!」
叢雲「撫子鎮守府防衛連合艦隊、出撃!!」
一同「オォー!!」
ダダダ・・・!!
【そして時間は進む・・・】
敵の存在を確認してからどれくらい時間が経っただろうか?3時間?5時間?10時間?
赤いオーラを纏った深海棲艦エリートクラス。そう人類が名付けた存在の大艦隊が今自分がいる鎮守府を襲って来ている。
大規模作戦が始まる前に大破した主力艦隊の修理も終わり、今も全力で戦ってくれている。
それでもジリジリと押されている戦局を見つめながら俺は呟いた。
隣「もっと早くに岩川に救援を求めるべきだったかな・・・」
悩みに悩んだ末、俺は岩川鎮守府に救援を求めた。あいつから「自分のくだらないプライドで艦を危機に晒すな。
そんな事では例の大将と大して変わらない」と言われてしまい反論が出来なかった。
しかし、既に岩川からこちらに向けて救援艦隊を送ってくれていると言われ、まだ望みはあると一筋の光明が見えた気がした。
隣「まだ俺にできる事があるはずだ。敵はすぐそこまで来ているが何か・・・」
そう自分に言い聞かせつつ、海図を開いて唸っていると誰かが走ってくる足音が聞こえた。
ドタドタドタ・・・・
バァン!!
秘書艦「提督!伏せてぇ!!」
隣「え?はっ!?」クルッ
黒い砲弾が弧を描いて自身のいる執務室に飛んでくるのが見えた。
すぐに執務室の入り口へ走り、秘書艦を抱き抱える様に部屋を飛び出した。
ドゴォォン!!
パラパラパラ・・・
隣「ぐぅ・・・秘書艦・・・無事か・・・?」
秘書艦「わ、私は大丈夫です!けど提督、腕が!!」
隣「ああ・・・折れているな」
秘「あぁ・・・そんな!」
オロオロしている秘書艦を見てこんな緊急事態なのにどこか面白くて微笑ってしまった
秘書艦に支えられながら部屋に入ると執務室に空いた大穴から、港に上陸を果たした深海棲艦の姿が見えた。
隣(ここまでか・・・!)ギリッ
隣「秘書艦、どうやら俺達の戦いはここまでのようだ。全艦撤退せよ」
秘書艦「そんな!諦めるのはまだ!」
ガーーッガガッ・・・ガー・・・
「全くです。それじゃあ何の為に岩川からはるばる来のかわからなくなりますよ」
執務室の歪に変形したスピーカーから救援艦隊の到着の報せが来た。
ズッドォォォォォン!!!
榛名「こちら岩川鎮守府所属、連合艦隊旗艦【榛名】!これより隣鎮守府防衛の任に着きます!」
榛名「夕張さんが作ってくれた、この試製超重力砲の威力!味わって見なさい!!」
榛名「勝手は!榛名が!許しません!!気合!入れて!撃ち貫きます!!」ミヨミヨミヨ・・・・
ズドゴォオォォォォン!!!
ビスマルク「」ポカーン
利根「おー、おー。榛名が燃えておるのぉ。ならば筑摩!吾輩達も参ろうか!」
筑摩「はい!利根姉さん」ニコッ
利根「まずは港に上がった連中からじゃ!吾輩達の瑞雲を甘く見るなよ!」バシュシュッ
筑摩「提督の顔に泥を塗るわけには参りません!瑞雲、行って!!」バシュバシュッ
瑞雲(六三四空)<落ちろぉぉぉ!!
雲龍「私達も行くわよ、天城!!」バサァッ!!
天城「ええ、雲龍姉さん!龍驤先輩から教わった式神術、見せてやりましょう!!」バサァッ
烈風(六0一空)<護衛は任せろ!行くぜぇぇぇぇ!!!
彗星(六0一空)<任務了解、破壊する・・・。
ブウウウウウウゥゥゥゥゥン・・・・
ドゴ!ドゴ!ドゴゴゴゴォォォ・・・・ン!!!
名取「第二艦隊!い、行きますよ!!」ジャキッ
Z1「行くよ、マックス、プリンツ!!」ジャコッ
Z3「ええ!一気に行くわ!」ジャコッ
プリンツ「うん!姉様、いつまでもボサッとしない!行きますよ!!」ガシャンッ
<ワ、ワカッテルワヨ!!
浦風「うひゃー、榛名姐さんに名取姐さん、他の皆も気合入っとるねぇ」
浜風「浦風、私達も行きますよ!」ジャキッ
浦風「了解じゃ!深海共、そこ退けやぁぁぁぁ!!」
俺は思わず開いた口が塞がらないといった状態になっていた
隣にいる秘書艦も同じようだった。俺達は生き残れるかもしれない。
ドゴォォンドゴォォン!!
撫子「ハッ、ハッ、ハッ・・・」ゼェゼェ
私は今、鎮守府の港を逃げ回っている。敵の狙いが明らかに艦娘ではなく私だからだ。
敵は恐ろしく強く、まだ練度がそう高くない私の部下達はあっという間に大破に追い込まれた・・・。
艦娘が大破で動けなくなると興味を無くした子供のように無視して私を探し始めた。
秘書艦が私を逃がしてくれなければ殺されていたかもしれない。けど・・・
撫子「こうして逃げるのもいつまで保つか・・・」
ズドォォン!!
撫子「キャッ!!」
レ級e「見ィツケタ」ニヤァ
ヲ級改f「全ク、手間ヲ掛ケサセルナ」
もの凄い爆音で私は吹き飛ばされ壁に叩きつけられた。舞った土煙の中から二隻の深海棲艦が立っていた。
嫌だ・・・死にたくない!お爺様・・・おじ様・・・助けて・・・!そう願わずにいられなかった。
レ級e「サァテ、長イ鬼ゴッコモコレデシマイダ。死ネ!」ドドォン!!
みるみるうちに悪意の篭った黒い塊が私めがけて飛んでくる。
あぁ・・・ごめんなさい。秘書艦、他の皆・・・至らない提督でごめんね
私はギュッと目を閉じて最期の時を待つ
ガキィィン!!ドゴォォン!ドゴォォン!!
撫子(・・・?あれ?私まだ生きてるの?何故??)
私はそっと目を開いた。
するとそこにはサラサラとなびく長い銀髪、スレンダーに引き締まった身体、凛とした敵を仕留めんとする鋭い眼光
そしてその手には何やら放電している槍のような鋭利な物を地面に突き刺して立っている彼女が居た
撫子「・・・貴女は・・・おじ様の・・・」
叢雲「待たせたわね・・・!よく頑張ったわ。後の事は私達に任せなさい」ニコッ
レ級e「ハッ!駆逐艦風情ニ何ガ出来ルッテンダ!」
霧島「じゃあ私達が相手してやるよ」ゴキゴキ
比叡「よくもやってくれましたね・・・気合!入れて!殴ります!」ボゴォ!!
レ級e「グアアアアァァァア!!」ヒューン
2隻の戦艦に殴られたレ級はあっという間に海まで吹き飛ばされた
ヲ級改f「クッ!貴様等!!」ブワッ
ズダダダダダ!!!
飛龍「あんたの相手は私達だよ?」
蒼龍「艦娘を舐めるなよ?これ以上好きにはさせない」
ヲ級改f「ヌゥ・・・!調子ニ乗ラナイデ!!」
ブゥゥゥゥン・・・
飛龍「第一次攻撃隊・・・」キリキリ
蒼龍「攻撃隊・・・」キリキリ
飛龍、蒼龍「「発艦っ!!」」バシュシュッ!!
ブゥゥゥゥゥゥン ブウウウウン
鳥海「摩耶姉さん!鎮守府内で動き回ってる連中を叩きましょう!」
摩耶「ああ、外は他の連中でどうにかなるだろ!」
神通「敵はフラグシップ級だらけと思われます。油断しないように!」
暁「任せて!今の私ならリ級だって怖くないわ!」
ヴェル「姉さんがすごく頼りになってる・・・」
雷「今の暁姉は私と電の姉って言われたら誰もが納得しそう」
電「なのです!」ウンウン
暁「はぁ?なんでよ?」
雷、電「だって・・・」
廊下の角からル級改fが顔を出す
神通「戦艦ル級!」
摩耶「ちぃっ!」バッ
鳥海「皆さん、回避行動を!」
暁「・・・」
【一方その頃】
叢雲「撫子提督、敵の掃討は私達がするからまずはどこかに隠れてなさい」
撫子「でも・・・他の部下達は・・・それに敵はフラグシップ級だらけ!危険では」
そう慌てて声を荒げると彼女はクシャリと頭を撫でてきた
叢雲「大丈夫。演習では見せなかったモノがあってね。相手が深海の連中なら気兼ねなく使えるわ」
ドォォン!!
ル級改f「・・・」
撫子(戦艦ル級!)
叢雲「ふぅん・・・戦艦ル級か・・・。ま、どうって事ないわね」ザッ
叢雲「まぁ、見てなさい」ガチャッ
叢雲「・・・電光機関、開放」バチィ!!
バチバチバチ・・・
撫子「叢雲さん・・・?」
【場所は戻り・・・】
ヴェル「姉さん、私達では荷が重い。一旦引こう」
雷「そうね!」
電「暁お姉ちゃん急ぐのです!」
暁「・・・電光機関、開放」バチィ!!
バチバチバチ・・・
一同「暁(姉さん、お姉ちゃん、ちゃん)!?」
《撫子鎮守府母港》
バチィ!!バチバチバチ!!
叢雲「フン、コレデヨイ」シュッ
ザクッ!
戦艦ル級改f「!?」
ザクッ!ザクッ!ズバババババ!!!
叢雲「海の底に、華と散りなさい!」ザシュッ!!
戦艦ル級改f「グハッ!!」バタッ
撫子(なんて残酷で華麗なのかしら・・・)
コツッコツッコツッ・・・
叢雲「さ、とりあえずここを離れましょ?他の連中が心配だわ」
撫子「え、ええ・・・。」コクリ
《撫子鎮守府内渡り廊下》
バチバチバチ・・・
暁「・・・」チラッ
神通「!」コクリ
神通「皆さん、暁さんから離れて!」
一同「!?は、はい!」
暁「神通さん・・・ありがとう。行くわ!」
シュッ!ドゴッ!ゴッ!
摩耶「なんだあのでたらめな速さ!?」
鳥海「暁ちゃんすごい!」
雷「でも、暁姉がいくら素早く動けても火力が足りないんじゃ・・・」
ヴェル「いや・・・そうでもなさそうだよ?」
ドゴッ!ドゴッ!ドゴッ!バキィ!!
電「すごいキックなのです!」
神通「あの状態の暁さんは駆逐艦序列二位の実力ですからね」
摩耶「あいつそんなに強くなってたのか・・・ん?二位?暁以上の駆逐艦なんていんのかよ?」
神通「ええ、一位は叢雲さんですよ」
摩耶「」
鳥海「」
雷+電「暁(姉)(お姉ちゃん)やっちゃえー!」
暁「はあぁぁぁぁ・・・」
ドガッ!ドガガガガガガガガガガガ
暁「歯を食いしばれぇぇぇ!!」神風!!
ドギャアッ!!!
ヴェル「ハラショー!こいつは力を感じる」キリッ
戦艦ル級改f「」チーン
摩耶「暁すげえじゃねぇか!」ナデナデ
鳥海「」
神通「本気の時の私以上の速さですね」ニコニコ
暁「ふぅぅぅ・・・(シュウゥゥゥ)ま、こんなもんね!」エヘン
ヴェル「さすが私達の姉さんだ」
雷「でも、急にどうしてその力を使ったの?」
暁「時間を掛けたくなかったからよ。早く助けないといけない子達がここには沢山いるしね」
電「流石なのです!暁お姉ちゃん!!」キラキラ
摩耶「しっかし、こんだけ陸で強いなら鎮守府で提督の護衛に着いてたほうが良かったんじゃないか?」
鳥海「はっ!こほん、それは大丈夫ですよ摩耶姉さん」
摩耶「おっ、気がついたか鳥海。で、なんでだ?」
ガーガー・・・
叢雲『司令官にはちゃんと陸で戦える艦娘の護衛が着いてるからよ』
摩耶「うおっ!?急に通信してくんなよ!?ここの提督は無事なのか?」
叢雲『ええ、少し擦り傷を負ってるけど命に別状はないわ』
摩耶「護衛って天龍達か?」
叢雲『それもあるけど、私が指してるのは別の奴よ。陸でなら私とタメを張るわよ?』
摩耶「まじかよ・・・だれだそいつ?」
鳥海「姉さん、今はその事よりも急いで合流しましょう。敵の動きが気になります」
叢雲『そうね。霧島さん達は今も戦ってるみたい。爆発音が聞こえてくるわ(ドガーン、ドガーン!!)』
暁「叢雲、強いからって無茶しちゃだめよ?」
叢雲『あんたと一緒にしないでよ』クスッ
叢雲『とりあえず、動ける艦娘はドックへ。重傷者から順次バケツを使用するように誘導して頂戴!』
一同「了解!!」
《岩川鎮守府》
??「へっくち!グスッ・・・誰か自分の噂をしているでありますな・・・」フキフキ
提督「風邪か?戦闘中に寝込まないでくれよ?義姉さん」
??「んなっ!そこは昔みたいに看病してあげるよ、お義姉ちゃん!って場面なのであります!」プンプン
提督「ないわー・・・」
北上「ねぇ、提督~?聞きたい事があるんだけどいいかな~?」ゴゴゴゴ
大井「私もです」ゴゴゴゴ
提督「ん?なんだ?」
北上「なんでさ~、陸から来て前回鎮守府の襲撃の際もずっと隠れてた奴が提督にベタベタしてる訳?」ビキビキ
あきつ丸「失礼な!自分にはあきつ丸という名があるであります!」プンプン
大井「それで?そのあきつ丸が何故提督と親しげにしているのいかしら?貴女、陸のスパイでしょ?」ビキビキ
あきつ丸「確かに以前はそうであったであります。ですが今は陸軍を抜け正真正銘提督殿の艦娘でありますよ」フンス
北上「あたしと大井っちが前提督をスパイしてた時からきな臭いとは思ったけどさ~?なんで提督を特別視する訳?」
大井「もし、提督や他の皆に危害を加えるつもりなら・・・」ジャキッ
提督「ちょっ!待て待て待て、落ち着け二人共」アセアセ
提督「統括の皆には教えてあったんだがな」
提督「このあきつ丸は俺の義理の姉なんだ」
北上+大井「義理の姉ぇ!?」
あきつ丸「そうであります!」フンス
あきつ丸「提督ちゃんがここの提督になった以上、陸軍の命令なんて糞くらえであります」
あきつ丸「軍の命令と提督ちゃんを比べるなんておこがましい程の差でありますな」ハッハッハッ
提督「えーっと、こんな感じにブラコン入ってます・・・。」
あきつ丸「純粋な義姉弟愛であります!」キラキラ
北上「」
大井「」
北上「大井っち、どうしよう?わたし等提督の姉さんにすごい事いっちゃったよぉ(ヒソヒソ)」ガクブル
大井「だだだ、大丈夫よ北上さん!きっと大丈夫(ヒソヒソ)」ガクブル
提督「あー。そういう訳だから、俺の護衛に就いてもらってます。それと陸でなら例の兵器使った状態の叢雲と同等だぞ」
北上「えー・・・」
大井「嘘・・・」
あきつ丸「正直自分、勝てると思っていたであります。まさか叢雲殿があそこまで腕が立つとは思いもしなかったであります」
あきつ丸(義理の妹になるかもしれない子ですからな。実家の家訓的にも叢雲殿なら問題ないでしょうし)ウンウン
あきつ丸(しかし・・・愛人枠は空いてないでありますかな・・・。叢雲殿が帰ってきたら相談してみるであります)ニヤニヤ
ピーピーピー
提督「!」
ガチャッ
提督「こちら提督だ」
ゴーヤ『あっ、てーとく?今鎮守府近海沖に潜水艦全員で警戒に当たってるんだけど・・・』
提督「ご苦労。それで?」
ゴーヤ『うん、潜水艦カ級がうじゃうじゃ迫ってるでち!』
提督「なんだって!?」ガタッ
ゴーヤ『あ、でも慌てなくていいよ?順次駆逐艦の子達を派遣して欲しいんでち』
提督「勿論だが焦らなくていいというのは?」
ゴーヤ『今ゴーヤ達潜水艦隊で相手潜水艦を狩ってるからでち』フンス
提督「は?でも潜水艦同士じゃにらめっこ状態になるって・・・」
ゴーヤ『明石さんに作って貰った特殊魚雷で足止めは出来てるでち!』
提督「特殊魚雷?」
《鎮守府近海沖》
コーン・・・コーン・・・
ゆー「見つけた・・・前方2・・・」
ろー「ろーも見つけたですって!左方4ですって!」
ハチ「はっちゃん、行きます!」
イムヤ「了解!」
イク「狙い打つの!」
バシュッ!バシュッ!シュゴォォォォ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カ級「フフフ・・・艦娘共メ・・・ン?」
ズンッ!ヴィィィィィン
カ級「ンホォォォォォォ」ビクンビクン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
《執務室》
ゴーヤ『魚雷式電動コケシでち!敵のお尻を拡張してやるでち!!』
提督「」
提督「えっと・・・」
ゴーヤ『ゴーヤ達の潜水テクニックに掛かればイチコロでち!あ、でも心配しないでてーとく』
提督「何をだ・・・?」カオオサエ
ゴーヤ『ゴーヤ達は全員前も後ろも乙女でち!』
提督「聞いてないよ!!とりあえずすぐに駆逐艦達をよこすから無理はしないようにな!」
ごーや『了解でち!』
提督「ゆー達も協力してるんだよな・・・はぁぁあ・・・ビスマルク達に知られたらなんて言われるか・・・」
金剛(ワタシも乙女だけど明石・・・なんて恐ろしい武器を作るんデース)ガクブル
【館内放送】
提督『皆、落ち着いて聞いてくれ。沖に出た潜水艦達が敵の潜水艦を補足した』
提督『今は彼女達がかく乱してくれているが、大軍が押し寄せてるとの事だ』
提督『軽巡及び駆逐艦の水雷戦隊は対潜装備を持って急ぎ沖に出てくれ』
提督『俺達の最終作戦、岩川鎮守府防衛戦の始まりだ!』
<オォーー!!
<クマーー!!
<ニャーー!!
《執務室》
提督「ふう・・・金剛。龍驤を呼んでくれ」
金剛「了解デース」
・ ・ ・ ・ ・ ・
龍驤「なんや提督?うちも戦闘準備せんとあかんねんけど?」
提督「龍驤、お前達軽空母にこの鎮守府の空を任せる。何人かは陸からもカバーしてくれ」
龍驤「・・・わかった。軽空母部隊の編成はうちがしてええねんな?」
提督「ああ。任せる」コクッ
龍驤「おっしゃ!そんじゃあ仕切るでぇ~!!」フンス
ガチャッ バタン
金剛「他の皆サンはどうするネー?」
提督「基本遊撃部隊として立ち回るよう高雄に頼んである」
金剛「ナルホドー」
提督(これで陸、海、空の防御は固めたはず・・・。皆実力者ばかりだからな)
提督(だがなんだ?嫌な予感が収まらん・・・)ゾクゾク
_____________________
《岩川鎮守府近海(深海)》
??「岩川鎮守府カラ艦娘ガ多数出撃シテイルヨウデス。如何致シマスカ?」
??「敵の水雷戦隊が潜水艦に食いついたら私達は移動しようか」
??「了解シマシタ。敵ノ拠点潰シはイツデモ楽シイモノデス」
??「血なまぐさい事は私は好きではないな・・・。まぁ、散々お前達に色々してきた私が言えた物ではないが」
??「フフッ、今ハコウシテ私達ノ下ニイル。ソレダケデイイノデスヨ」
??「お前は可愛い奴だなぁ・・・おっ?どうやら潜水艦に攻撃が始まったようだな」
??「ソノヨウデス。デハ、移動ヲ開始シマス」
??(くくく・・・。さぁ、お前達艦娘は私を見てどの様な反応を示すのかな・・・?)
??(嗚呼、久しぶりの【古巣】は楽しみだなぁ)ニヤァ
《とある海上》
ピクッ
??「オ姉チャン」
??「ドウシタノ?」
??「私達ガ向カッテル先ニ・・・岩川方面ニ、黒イ海ヲ汚ス奴ラノ気配ガスル」
??「マサカ・・・ソレハマズイワネ」
??「ウン、最悪駆逐棲姫モ一緒ニ狙ワレルカモシレナイ」
??「ジャア、他ノ姉様達ニモ声ヲカケテミマショ?」
??「ウン」
ピッポッパッ ピーピーピー ガチャッ
??「貴女カラ連絡が来ルナンテ珍シイワネ?港湾棲姫?」
港湾「エエ、少シオ願イシタイ事ガアルンデスヨ。飛行場姫姉様」
飛行場「ヘェ?何カシラ?」
港湾「実ハ・・・」ゴニョゴニョ
??(ケド、ソレダケジャナイ・・・ドコカ懐カシイ気配モスル・・・何故?)
《とある海上》
飛行場「改メテお久シブリ、港湾」ニコッ
港湾「ワザワザ来テ頂イテ有難ウ御座イマス。姉様」ニコ
飛行場「デ?肝心ノ言イダシッペハ?」キョロキョロ
クイクイ
飛行場「ン?」シタ?
??「ジー」
飛行場「オー、アンタモ久シブリダネ!北方棲姫!」ダキアゲー
ほっぽ「ウン!」ニコー
港湾「所デ姉様?後ロノ艤装ニブラ下ガッテルノハナンデスカ?」
飛行場「ン?アァ、コレ?」ヒョイ
離島「」チーン
中間「」チーン
飛行場「引キ篭リデ暇ソウダッタカラ連レテキタ」エヘン
港湾「」
ほっぽ「ワーイ!離島オ姉様ト中間姉様ダー」キャッキャッ
ギューン・・・
ペチャクチャペチャクチャ
離島「ン・・・ン~ン・・・・ン?」パチッ
離島「ハ!ココハ何処?私ハ誰!?」ガバッ
飛行場「離島棲鬼ヤット起キタカ」
離島「飛行場姫!アンタ人ガ自由自適ニ過ゴシテイタノニ何邪魔シテクレテンノヨ!」プンスカ
飛行場「少シハ外ニ出テ運動シロ!」フン
中間「何デ私マデ・・・」ブツブツ
離島「アラ?アンタマデコノ阿呆姉ニ連レテ来ラレタノ?」
中間「ハイ・・・」ズーン
離島「ソレデ?コンナニ姫、鬼クラスヲ集メテ何ヲスルツモリナノカシラ?」
港湾「カクカクシカジカ」
離島「ナルホド・・・。ソノ駆逐棲姫ヲほっぽガ取リ返セバイイノネ」
港湾「ハイ、デスガ周リニハ艦娘ダケデナク海ヲ汚ス者達モ集マッテイルヨウデシテ」
離島「アイツ等敵対シテタワヨネ?」
港湾「エエ、恐ラク襲撃ヲ受ケヨウトシテイルト思ワレマス」
ほっぽ「・・・」
中間「ドウシタノほっぽ?サッキカラズット黙ッテイルケド」
ほっぽ(感ジル。距離ガ近ヅケバ近ヅク程強ク・・・)
ほっぽ(遥カ昔ニホンノ少シダケ共ニ過ゴシタ艦娘ト同ジ気配。私ノ唯一人ノ艦娘ノ友達・・・。)
ほっぽ「ネエ、中間姉様」
中間「ン?」
ほっぽ「人間ヤ艦娘ッテ死ンダリ轟沈シタリシタラドウナルノカナ?」
中間「ソウネ・・・昔、今程艦娘ト敵対スル前ニ会話シタ事ガアッタケド、人間ハ知ラナイガ艦娘ハ魂ガ転生スルラシイ」
中間「ソレハ同ジ艦娘ノ姿デアッタリ、記憶ヲ受ケ継イダ人間ニナッイタリ色々ダソウダ」
中間「奴等ガ言ウ妖精サントイウ存在次第ラシイガ、理由ハ分カラナイケド女性ニナルラシイ」
ほっぽ「ヘー・・・」
ほっぽ(中間姉様ノ話ガ本当ナラ、私ノ友達ダッタ艦娘モ転生シテ岩川ニ居ルッテ事カナ?)
ほっぽ(友達ハ最後ニ手紙デコウ書イテイタ)
【黒い者達との戦闘で艤装の損傷が激しく、解体処分になりました。非常に残念ですが貴女に会いに行く事が出来なくなりました。】
【私は艦娘ではなく人間になりますが、いつか生まれ変わったらまた一緒に私特製アイスやラムネを頂きましょう。私の唯一人の深海棲艦のお友達へ】
ほっぽ(ソノ後、私達ト艦娘ノ関係ハ悪化シテイッタ・・・。私ヲ覚エテクレテイタライイナァ・・・)
ほっぽ(夏ニ攻メテ来タ時、敵艦隊ニ居ナカッタ・・・)
ほっぽ(モシ、友達ガ海ヲ汚ス連中ニ襲ワレテイルナラ今度コソ私ガ守ッテアゲナキャ)グッ
飛行場(ほっぽ気合入ッテルワネ。シカシ、艦娘ト黒ノ連中ニ介入スル・・・カ)
飛行場(フフフ・・・楽シミダナ。双方ガ唖然トスル顔ヲ見ルノガ)ニヤニヤ
飛行場(強イ奴ガ居ルトイイナァ・・・。フフ・・・・フフフ・・・・)ゾクゾク
港湾+離島+中間(((駄目ダ、コノ姉。早ク何トカシナイト・・・)))
姫艦隊、岩川鎮守府到着まで後わずか・・・。
カッカッカッ・・・
ガチャッ
龍驤「自分ら、用意は出来てるか?」キョロキョロ
軽空母s「はい!」
龍驤「よっしゃ!正規空母は全員出払っとる。ウチらが空の要や!さぁ、戦局を仕切るでぇ!!」
<オォーーー!!
《岩川鎮守府高台》
龍驤「ん~、ここはよう見えるなぁ。水雷戦隊の連中が潜水艦狩りしてるのもよう見えるわ」
龍驤「さて、諸君!これから航空戦を始める訳やけど・・・積み込む艦載機は艦で集めようと思う」
龍驤「式神部隊からは飛鷹、隼鷹。艦載数の多いあんたら烈風ガン積みな。制空権もぎ取ったれ!」
飛鷹姉妹「「はい!!」」
龍驤「んで、弓部隊から祥鳳、瑞鳳!あんたらは艦攻と艦爆に重点置いて出撃や。敵の数を削る事に集中したらええ!」
祥鳳姉妹「「はい!!」」
龍驤「最後にカラクリ部隊の千歳と千代田!あんたらは祥鳳と瑞鳳の後詰めや。叩き落としたれ!」
千歳姉妹「「はい!!」」
龍驤「後はうちと鳳翔が戦局見て指示と艦載機の追加出すさかい、安心してええ!」
鳳翔「皆さん、私達の後にも重巡の皆さんや軽巡の皆さんといった沢山の仲間がいます」
鳳翔「その仲間達も私達を手伝ってくれます。全力を尽くしましょう!!」
一同「はい!!」
ピピッ・・・・ピピッ・・・・
龍驤「おっ。敵艦載機も来とるようや・・・」
龍驤「そんじゃあ、岩川空母機動艦隊!出撃するでぇ!!」
《航空戦開始!!》
飛鷹「さぁ、飛鷹型航空母艦、全力出撃です! 航空隊の練度もバッチリよ!」バサァッ!!
隼鷹「あたしと飛鷹がいりゃあ、ま~機動部隊って言えるっしょ!…なっ!」バサァッ!!
祥鳳「艦隊、出撃しますね!」キリキリ・・・バシュッ!!
瑞鳳「さあ、やるわよ! 攻撃隊、発艦!数は少なくても、精鋭だから!」キリキリ・・・バシュッ!!
千歳「千代田!艦載機の皆さんも。千歳についてきて!」ガコンガコン・・・バシュッ!!
千代田「千歳お姉の隊と一緒に飛ばせれる・・・艦載機の練度も十分。出撃ね!」ガコンガコン・・・バシュッ!!
ブゥゥゥゥウゥン・・・・ゴォォォォ・・・・・
龍驤「よっしゃ!ほな鳳翔!うちらの彩雲で不利を奪うのと周囲の索敵や!発艦!!」バサァッ!!
鳳翔「ええっ!全機、発艦!!」キリキリ・・・バシュッ!!
ブゥゥゥン・・・ブゥゥゥン・・・
烈風<おい!お前敵だろ?なぁ、機体置いてけよ。なぁ置いてけよぅ!!
流星改<敵は全て爆殺あるのみ!!
彗星一二甲<危険な賭けは嫌いじゃない!!
ドゴォン!!! ドゴォン!!!!ドゴォォォン!!!!! ズダダダダダダ・・・ブウウウウウウン
【制空権有利!!】
龍驤「かーーっ!こんだけ艦戦突っ込んで有利までか。敵さんもとんでもないのがおるな」
鳳翔「・・・ヲ級改フラグシップがいますね」
龍驤「こればっかりはしゃーない!」
ピーピーピー!!
高雄『龍驤さん、ご苦労さま!!ここからは私達重巡部隊も参戦します!援護よろしく!』
龍驤「了解や!敵はものすごい数が来とる!前回の襲撃以上かもしれんで。覚悟しいや!」
愛宕『前回と今回じゃモチベーションが天地と地の差があるけどね~』ウフフ
鳳翔「他の方々も、そろそろ砲撃戦に移ります。準備はいいですか!?」
一同『「はい!!」』
《岩川近海【深海】》
??「ふむ・・・。ヲ級だけでは少し物足りなかったか・・・」
??「如何致シマスカ?」
??「まずは邪魔な軽空母共を片付ける。居場所は・・・ほう?こんな所に高台があったんだな」
??「デハ、艦載機ヲ軽空母ニ向ケテ攻撃スルヨウ指示サセマス」
??「いや、暫く私はここにいるから君も参戦してきてくれ空母棲姫」
空棲姫「ワカリマシタ。行ッテ参リマス」
_____________________
龍驤(おかしい・・・おかしいで・・・?なんで・・・なんで・・・)
ブオオオオオン・・・ズダダダダダ・・・・ブーンブーン
龍驤「なんでこんなに敵艦載機が正確にうちらを狙ってくるんやぁぁぁぁ!?」
鳳翔「龍驤さん!そんな事言ってる場合じゃありません!回避を!」サササッ
龍驤「うぉ!?危なっ!!」ヒラッ
鳳翔(とはいえ、確かに正確すぎる・・・まさかもうこの辺りに敵が?)スッ・・・
コーン・・・コーン・・・
鳳翔(敵艦見ズ・・・。やはりまだこの辺りに敵はいない・・・となると情報が漏れて?)
_____________________
??「くっくっくっ、踊れ踊れ。さて、南西方面で足止めしてる空母水鬼はどうしてるかな?そろそろ限界だとは思うが」
ピーピーピー
空水鬼『ハイ、空母水鬼デス』
??「私だ。そちらの足止め状況はどうか?」
空水鬼『敵ハ前海域ノ艦隊ガ合流シタ模様。コチラワリミッターガ外サレソウデス』
リミッター=ゲージ
??「そうか。リミッターを外された上に危うくなったら撤退しろ。こちらはすでに砲撃戦を始めている」
空水鬼『ワカリマシタ。御武運ヲ』
<パラオ島沖>
空水鬼(サテ・・・、流石ニソロソロ私モ限界ガ近イ・・・)
空水鬼(ソウダ!今コイツ等ハ自身ノ状況ヲ知ラナイハズ!)
空水鬼(ナラバ、ソレヲ教エテヤレバ浮キ足立ツカモ・・・)ニヤッ
ドガァァァン!ドガアァァァン!! バキッ・・・バキバキバキ・・・!!
空水鬼「クゥッ!ヤルナ・・・艦娘共!」リミッター解除!!(ラストダンス突入)
扶桑「や、やっと形態が変わったわ・・・!」ハァハァ
山城「ほんと、でたらめな硬さですね・・・」ゼェゼェ
長門「やっと合流して飛んでもない隠し玉が居たものだ」フゥフゥ
陸奥「本当ね。何発徹甲弾を打ち込んだか・・・」ハァ
加賀「瑞鶴!右方向、行くわよ!」キリキリ・・・バシュッ!
瑞鶴「了解!幸運艦を舐めないで!」キリキリ・・・バシュッ!
赤城「翔鶴さん!私達は左方向を!」キリキリ・・・バシュッ!
翔鶴「はい!赤城さん!!」キリキリ・・・バシュッ!
ブォォォン・・・ ブロロロロ・・・・
ドゴォォン! ズダダダダ・・・!!
最上+三隈+妙高+羽黒「主砲!撃てぇー!!」
阿武隈+鬼怒「第二艦隊!!撃てぇー!!」
ド ド ド ド ド ド ド
川内+那珂「予備艦隊も続けー!!」
ド ド ド ド ド ド ド
空水鬼「フ・・・フフフ・・・。」
長門「貴様、何が可笑しい?」
空水鬼「イイエ、必死ニ戦ッテイル貴女達ヲ見テルト可笑シクテ」ニヤッ
陸奥「どういう意味よ・・・」
空水鬼「貴女達、岩川ノ艦娘デショウ?先程、私達ノ本隊ガ岩川ヲ攻撃シ始メタト報ガ入ッタワ」ニタァ
扶桑「なん・・・ですって・・・?」ギリィ
山城「そんな・・・姉様!!」ギリィ
ピーピーピー ピーピーピー ピーピーピー
扶桑「駄目・・・通信が通じない・・・そんな・・・提督・・・・」ガクッ
山城「姉様!しっかりして下さい!!」オロオロ
空水鬼(ソウダ、ソノママ動クナ)ニヤニヤ
長門「・・・なら・・・貴様にいつまでも構っている暇はないな」ゴキゴキ
空水鬼「ナニ?」エッ
陸奥「そうね。ここは南西海域だし岩川に戻るには比較的近いわ」メキメキメキ
長門「連合艦隊総旗艦【長門】から各艦へ!」
艦娘一同『!?』
長門「真偽は確かではないが、現在戦っている空母水鬼から得た情報で岩川鎮守府が奴等の本隊に攻撃されている可能性がある」
艦娘一同『!!!!????』
長門「そして通信を試みたが提督からの応答がない。攻撃を受けている可能性が極めて高いと私は判断した」
長門「故に、私達はすぐさま目の前の敵を掃討し鎮守府に戻らればならない!皆、出来るな?」ゴゴゴゴゴ
艦娘一同『了解!!』ズゴゴゴゴゴ
空水鬼(アッレ~?ココハ最初ノ艦娘ミタイニ、ソンナ・・・トカ、イヤァァァァ・・・トカ阿鼻叫喚デ艦隊ガ崩壊スル場面ジャナイノ?)
空水鬼(ナンカ、私自身ニ身ノ危険ヲ感ジルンダケド)アセダラダラ
<南西海域>
ヒュオォォォォォ・・・ザザァァァチャプチャプ・・・・ザザァァチャプチャプ・・・・・
扶桑「・・・ねぇ、山城?まだ・・・間に合うわよね?」グスッ
山城「えぇ、姉様。間に合いますとも!」グッ
扶桑「そう・・・、そうよね・・・。なら、いつまでもじっとしてなんて居られない・・・」ゴシゴシ
山城「姉様、今だからいいます。私・・・提督が好きです。姉様と同じくらい・・・!」
扶桑「【そう・・・。それじゃあ一緒に提督の元へ帰らないとね?敵に見せてやりましょう。西村艦隊の本当の力というものを!】」ズゴゴゴゴゴ
山城「【ええ、姉様。一緒に、ここにいる全員で帰りましょう。こいつら全てを蹴散らして!】」ズゴゴゴゴ
最上「三隈、聞いた?今の通信」
三隈「しかと聞きましたわ・・・」
最上「じゃあ帰らないとね。提督だけじゃない、鈴谷と熊野も待ってる」
三隈「そう・・・そうですわね・・・」
最上「【今まで出した事のない本気が出せそうだよ?ボクは・・・】」ゴゴゴゴ
三隈「【本当にお馬鹿さん達。初めてですよ?ここまで私達を怒らせたお馬鹿さん達は】」ゴゴゴゴ
瑞鶴「翔鶴姉!今の通信・・・ヒッ!!」ビクッ
翔鶴「【提督が・・・提督が・・・提督が・・・提督が・・・提督が・・・】」ズズズズ
翔鶴「【各艦載機!今すぐ敵を撃破しろ!一機たりとも逃がすな!瑞鶴!貴女も早くしろ!】」ゴゴゴゴ
瑞鶴「は、はい!!か、艦載機の皆さん行ってください!」コワイヨォォォ
妙高「羽黒!早く敵を撃破しないと・・・!」
羽黒「司令官さん・・・司令官さん・・・司令官さん・・・!」グスグス
妙高「羽黒!!しっかりなさい!提督が好きなら・・・こんな所で泣いてる場合ではないでしょう!」
羽黒「【そうでした・・・すぐに帰らないと・・・。その為になら・・・私は・・・!】」ズゴゴゴゴゴ
妙高「【持ち直したようね・・・なら、私達でこの敵を掃討するわよ!】」ズゴゴゴゴゴ
加賀「赤城さん・・・今の通信・・・」
赤城「ええ・・・敵が迫っています。私達の提督の元に・・・あの美味しいご飯と愛情を私達艦娘に注いでくれた私達の提督に」
加賀「【駆逐します。一隻とて帰れると思うな・・・】」ゴゴゴゴ
赤城「【一航戦の恐怖をその身に刻んで沈め。慈悲はない】」ゴゴゴゴ
阿武隈(提督に危険が・・・こんな私を第二艦隊旗艦に置いてくれて認めてくれた人が危機・・・)
<ソンナ・・・
<テイトクガ・・・
<シッカリシナサイヨ!
阿武隈(艦隊の皆も浮き足立ったり不安がってる・・・私に出来る事、それは)
阿武隈「皆・・・不安だよね。でも、攻撃を受けてるかもしれない提督はもっと不安だと思うんだ」
一同「!!」
阿武隈「だから・・・」
阿武隈「【一水戦、阿武隈!一隻でも早く沈めて全員で鎮守府に帰る!駆逐艦達、私に続け!!】」ゴゴゴゴ
時雨(阿武隈が一水戦を名乗った!?あの引っ込みがちな阿武隈が!?本気だね・・・なら)
白露(阿武隈さん!?すごいすごいよ!ほんとに一番って感じがする!)
春雨(そうだ・・・阿武隈さんの言う通り、今は少しでも早く鎮守府に帰ることを考えなきゃ。その為に!)
五月雨(私も、もっと強くならなきゃ・・・!阿武隈さんが私達を引っ張ってくれる!だから!)
満潮(へえ、阿武隈もやるじゃない。瓦解しそうだったのに持ち直した。それに、一水戦を口にしたって事はそれだけ本気!)
時雨「【雨はいつか止むさ。けど、提督を失った悲しみの雨は振り続ける・・・そんな事ボクがさせない!】」ズゴゴゴゴゴ
白露「【提督さんは私達を一番大事にしてくれる人。その人を奪うというなら、ソイツを一番に沈めてやる!】」ゴゴゴゴ
春雨「【提督はわるさめちゃんを受け入れてくれた・・・春雨の無茶な我儘も聞いてくれる愛しい人なの。奪わないで?】」ゴゴゴゴ
五月雨「【私もやります。ドジなんて言わせない。大事な人を奪おうとする奴を・・・沈めます】」ゴゴゴゴ
満潮「【あーあー、馬鹿ね。本当に馬鹿。アンタ達は押してはいけないスイッチを押した。・・・楽に逝けると思うな】」ゴゴゴゴ
鬼怒(すごい!阿武隈はすぐ艦隊を立て直した!でも、わたしは・・・)オロオロ
島風「もー、鬼怒さん!阿武隈さんよりお姉さんなのに号令遅れてるよ!号令おそーい!」
鬼怒(えっ?)
天津風「そうですよ!不安がらなくても私達は鬼怒さんを信用してますよ!」
雪風「しれぇが心配です!早く敵を片付けて帰りましょう!雪風が皆さんを沈ませません!!」
初霜「【私達の提督に手を出すなんて・・・許せないわ・・・!】」ギリィ
初春「ど、どうしたのじゃ初霜!?戦闘開始から迫力がありすぎじゃぞ!?」ビクビク
鬼怒(天津風ちゃん・・・雪風ちゃん・・・島風ちゃん・・・後の二人も提督が心配なんだよね・・・そうだ妹が頑張ってるんだ。私も!)
鬼怒「」(深呼吸中)
鬼怒「【私達は提督が選んでくれた主力艦隊!陣形を保ちつつ、臨機応変に、行くよ!】」ゴゴゴゴ
島風「【提督を助ける為に全速力で駆け抜ける!!】」ゴゴゴゴ
天津風「【あの暖かい温もり、絶対に失わせないから!】」ゴゴゴゴ
雪風「【幸運の女神が雪風と艦隊の皆さんに微笑む限り、死神の鎌はあなた方の首に・・・ね?】」ゴゴゴゴ
初霜「【私達の提督に手を出す愚かな方達に見せてあげます。水雷戦隊本来の力、今こそ発揮です!】」ズゴゴゴゴゴ
初春「皆眼から光が消えておる・・・あな恐ろしや・・・じゃがそれもそうかのぅ」
初春「【妾とて、想いは同じなのじゃ・・・畜生共。覚悟せい!これより先、お主等が見るは修羅の行進ぞ!】」ズゴゴゴゴゴ
那珂「ねえ、川内姉さん。さっきの長門さんの通信どう思う?」
川内「多分、統括会議で話し合った通り・・・だろうね」
那珂「でも、予期してたのに通信が繋がらないって事は・・・」
川内「予想を上回る数の艦隊が押し寄せてきているかとんでもない新型が現れたか・・・かな」
那珂「那珂ちゃん的には両方かもって思うんだよねー」
川内「それは困るなぁ・・・非常に困る・・・」
那珂「うん・・・そうだね。本当に困るね・・・」
綾波「あの~・・・那珂ちゃんさん・・・?」
那珂「【ん?】」ギロッ
敷波「ヒッ!!」
朧+曙+漣+潮(アイドルがしちゃイケない顔になってる!!)
那珂「あぁ、ごめんね敷波ちゃん。つい睨んじゃって」テヘッ
川内「だめだぞー那珂~。こういうのはちゃんと宣言してからでないと!」コラッ
那珂「うん、そうだね!それじゃーいっくよ~?」
那珂「【四水戦那珂、敵を殲滅する!綾波、敷波、朧、曙、漣、潮、私に続け。敵を蹴散らすぞ】」ズゴゴゴゴゴ
ザワッザワッ・・・
ビリリリリリ・・・
綾波(那珂ちゃんが那珂さんになった・・・なら・・・私も切り替えないと・・・)チラッ
綾波姉妹一同「」コクリ
綾波「【ソロモンの黒豹の異名の意味、教えてあげましょう】」ズゴゴゴゴゴ
敷波「【別にいいけどさ~。うちの司令官に手を出したんだから覚悟、出来てるよね?】」ゴゴゴゴ
朧「【提督の温もりは至上。提督の仕草は極上。提督の香りは濃厚。提督に手を出した奴には絶望を】」ゴゴゴゴ
曙「【クソ提督は私達が育てた大事な人なの。それに手を出したあんたらは沈んで償え。】」ゴゴゴゴ
漣「【地雷を踏み抜いた奴キタコレ!調子に乗ったお前らが悪い。おい、笑って踊れよ死の舞踏をよ】」ゴゴゴゴ
潮「【提督は優しいんです。潮にも皆さんにも。提督は私達に必要なんです。だから・・・沈んでください】(ニコッ)」ズゴゴゴゴゴ
川内「【三水戦川内、必ず敵を逃さず沈める。若葉、子日、夕立、村雨、涼風、私に続け】」ズゴゴゴゴゴ
若葉「【若葉、了解だ。貴様等皆○しだ・・・】」ゴゴゴゴ
子日「【子日本気を出す日。お前達に明日はない】」ゴゴゴゴ
夕立「【提督さんを狙ったぽい?許せない・・・ソロモンの悪夢刻み込んであげる】」ズゴゴゴゴゴ
村雨「【村雨さんのちょっと怖いところ、見せてあげる。比喩じゃないわよ?】」ゴゴゴゴ
涼風「【提督はさ、あたいみたいなガサツな奴でも大事にしてくれてんだ。そんな提督をお前らは・・・!】」ゴゴゴゴ
<ウォォォォォ!!!
<シニサラセェェェェ
<チョーシコイテンジャネェゾコラァァァ
ドゴ!ドゴ!ドドドゴォォーーーン! ズダダダダダダ!! バキィ!ベキベキベキ
<ギャアァァァァァ
<タスケテーー!カンムスガ!カンムスガー!!
空水鬼「何・・・何ナノコイツラ・・・。私ガ知ッテル艦娘と違ウ」
空水鬼(私ガ艦娘ダッタ頃、コンナ必死ニ自分ノ提督ノ為ニ怒ル者ナンテ居ナカッタ)
空水鬼(数多ク居タ艦娘ハ性処理道具ニサレタリ、実験台ニサレタリ、罵声ヤ暴力ヲウケタリ・・・最後ハ沈メラレテ・・・)
空水鬼(アノ方モ少ナカラズソウイウ目ヲシテイル。私達ヲ【物】トシテ見テイル目・・・。)
シーン・・・
空水鬼「ッテ、アラ?砲撃音ガ止ンダ?」キョロキョロ
トントン
空水鬼「?」クルッ
長門「後はお前だけだ」ニコッ
艦娘一同「【】」ニタァ
空水鬼「」サァー
長門「全艦、攻撃用意・・・」
空水鬼「エット・・・降参ッテデキマス?」
陸奥「ん~・・・無理かも?」ニコッ
空水鬼「デスヨネー」
長門「撃てぇぇぇぇーーーーー!!!」
ズドドドドドドドドドド!!!バシュバシュバシューーー・・・・ズドズドズドズドズドォォォン!!!
<ンアーーーーーーー!!!!
空水鬼(思ワズ変ナ声出チャッタ・・・。何ヨ最後ノ断末魔ガンアーーーッテ)ハズカシ
空水鬼(アア・・・私・・・マタ沈ムンダ・・・。今度産マレ変ワルナラ大事ニシテクレル提督ノ船デアリタイナ・・・)メヲトジ
??「だめぇーーーーーーーーーーーーー!!!」バッ
空水鬼「エッ?」
応急妖精「ヤッテヤルゼ!!」カーンカーンカーン
空水鬼「貴女ハ・・・駆逐棲姫・・・?デモドコカ雰囲気ガ・・・」大破
わるさめ「そうだよ。空母水鬼さん。貴女が沈めた大将の鎮守府に一緒に居た元春雨の駆逐棲姫だよ」
わるさめ「間に合ってよかった・・・」
空水鬼「何故私ヲ助ケタ?ソレニ艦娘カラノ追撃モナイ・・・」グググ
わるさめ「ああ・・・、それなら」チラッ
長門「なんだと?敵がそんな数もいるのか!?」
扶桑「そんな・・・提督」オロオロ
山城「姉様、落ち着いて!無事だとわかったんですから」オロオロ
スィー
陸奥「貴女、うちの提督がお人よしでよかったわね?余っていたとはいえ応急装置を敵の貴女に使うだなんて」
空水鬼「一体何故コンナ事を・・・」
わるさめ「空母水鬼さんが、艦娘の皆を羨ましいと思ったからですよ」
空水鬼「ナニ?」
わるさめ「ここに居る艦娘さん達も私達程ではないにしろ酷い目に遭っていたそうです」
わるさめ「後から来た現在の提督さんが優しい方で皆さんを救ったらしく」
わるさめ「その提督さんの方針で救えるなら深海に堕ちた私達も助けれるなら助けたいって考えなんだそうです」
空水鬼「フンッ、甘イナ・・・。」
わるさめ「ええ、本当に。でも声を聞いただけですが、とても大事にしてくれそうでしたよ」フフッ
空水鬼「本当ニ・・・、馬鹿ナ男モ居ルンダナ・・・」ポロポロ
わるさめ「空母水鬼さん・・・」ポロポロ
空水鬼「ワカッタ。ドッチニシロ今ノ私ハ何モ出来ナイ。大人シク拿捕サレヨウ」
陸奥(やれやれ・・・また一人提督Love勢が増えちゃったかもしれないわよ?)クスクス
瑞鶴「あーーーー、怖かった~。皆目の色変えすぎ~」
翔鶴「しょうがないわよ。皆不安だった矢先だし・・・でもお手柄ね瑞鶴!」
瑞鶴「皆敵を沈める事に躍起になってたから仕方がないね。」
加賀「今回は貴女に感謝するわ。瑞鶴」フッ
赤城「そうですね。お手柄ですよ瑞鶴さん」ニコッ
瑞鶴「そ、そんな次々に褒められたら照れますよ~」テレテレ
瑞鶴「それに一番活躍したのはこの烈風妖精さんと瑞雲妖精さんですし」スッ
烈風<オレガンバッタ!
瑞雲<オレモオレモ
____________________
【総攻撃の少し前】
瑞鶴(本当、皆どうしちゃったの!?鎮守府と交信不能で不安なのはわかるけどLove勢多すぎない!?)
ピー・・・ピピ・・・ピー
瑞鶴(これは・・・電波は弱いけど・・・鎮守府からの!他の皆に報せないと・・・!)キョロキョロ
ドガーン!ブロロロロロ・・・
<シズメ・・・シズメ・・・!!
瑞鶴(だめだ・・・他の皆は目から光が消えてる・・・。今この話をしたら手を止めてでも帰りかねない)
瑞鶴「加賀さん!少しここを離れます!敵が駆逐艦を狙っているので!」
加賀「【了解。即座に敵を殲滅しろ】」
瑞鶴「は、はいぃぃぃ!!」
サササ・・・
瑞鶴「提督さん・・・?瑞鶴です。聞こえますか!?」
ザーーー・・・ザザ・・・ザ・・・
提督『瑞・・・・く・・・・無事・・・・』
瑞鶴(くそっ、電波が悪い・・・そうだ!艦載機をアンテナ替わりにすれば!)
瑞鶴(烈風妖精さん、お願い!交信電波を拾って!)キリキリ・・・バシュッ
烈風<マカセロ!!
ピー・・ピピッ
提督『瑞鶴・・・!聞こ・・るか!?』
瑞鶴「さっきよりはずっとマシです!」
提督『そうか!実は今鎮守府が攻撃を・・・る!恐く黒幕が・・・る!』
提督『その情報を得る・・・に敵旗艦を生かせて・・・してくれ』
瑞鶴(所々聞き取りにくいけど整理すると、鎮守府が襲撃を受けている→黒幕がいる可能性が考えられる→今戦っている空母水鬼を拿捕もしくは尋問しろって事?けど、今の皆じゃ間違いなく沈めちゃう・・・)アセダラダラ
提督『念の為、こちらから応急妖精を・・・に載せ・・・った。もうすぐ着くは・・・だ!後、もし敵がわるさめのような』
提督『言葉が通じ・・・後悔して・・様な子だったら出来うる限・・・けてやってくれ』
提督『こちらは通信機が応急・・・状態でな。詳細は叢雲に伝え・・・。まだ耐えれるから気をつけて帰っ・・・こいよ!』
プツっ・・・・ツーツー・・・。
ブウウウウン・・・
瑞鶴(あれか!提督さんが言ってた応急妖精を乗せた何か。瑞雲かな??とりあえず着艦を・・・)スッ
ブウウン・・・キー!
応急妖精<只今到着!!
瑞雲<ツカレター
瑞鶴「ご苦労さま!さて・・・誰に渡せば近づけるか・・・」
クイクイ・・・
瑞鶴「ん?」
わるさめ「私に行かせて下さい。」
瑞鶴「でも、流れ弾に当たったらあなたもダメージあるわよ!?」
わるさめ「それでも、私が行かなきゃいけないと思うんです。それに、不安の思念が漏れてきています」
瑞鶴「不安の思念?」
わるさめ「はい。憎しみや恨みだけじゃなく、希望なども混じった感情のせめぎ合いです」
瑞鶴「春雨と対峙したあなたのような状態ってことね?」
わるさめ「そうです。説得をするなら今が好機かと・・・。」
瑞鶴「・・・覚悟は固いようね。わかった、突破口は私が開くわ!」
わるさめ「お願いします!」
____________________
【現在】
瑞鶴「何はともあれ、状況がわかったのは大きいですね」
加賀「そうね。それにこれで鎮守府に戻る事もできる」
赤城「皆結構ボロボロですけどね」アハハ・・・
翔鶴「皆さんかなり無茶な戦い方してましたしね」
_____________
川内「阿武隈やるじゃーん。一人前の一水戦旗艦だね~」
那珂「そうだね~。隊長は間違いないとして、軽巡総隊長とか役職作っちゃう?」ニパー
阿武隈「さすがに姉たちをまとめれる気がしないですよ~」オロオロ
鬼怒「でも、いい刺激になったよ。鬼怒も負けてられないなー」
______________
駆逐艦s「」マッシロ
______________
長門「全員、整列!空母水鬼撃破により今回の大規模作戦は完全突破となる!」
長門「だが、私達の鎮守府が相当の大規模で攻撃を受けている模様だ。地力がある分簡単には負けていないが」
長門「我々も急いで戻り、戦線に参加せねばならない!皆、覚悟しておけ!」
一同「【はい!!】」ゴゴゴゴゴ
<隣鎮守府近海>
ブウウウウン・・・ ドォンドォン!! ババババババ
榛名(大分数は減ってきましたが、まだまだ敵の数は多いですね・・・)
榛名(まだきちんと艤装の調節がされていないビスマルクさんや比較的未熟なプリンツさん達が押され始めている・・・)
榛名(どうすれば・・・ん?)
ピーー・・・ガガ・・・ザザ・・・・ピィーーーー・・・
榛名(これは・・・【統括交信】?統括、副統括クラスのみ受け取れる秘匿性の高いチャンネル・・・)
榛名(でも榛名に向けられたものじゃない・・・叢雲ちゃんと長門さん?少し聞いてみましょう)
コーン・・・コーン・・・コーン・・・
叢雲『ええ、そうよ。今は司令官達でなんとか抑えれてるけどかなり苦しい状況みたい』
長門『そのようだな・・・。こちらは空母水鬼を拿捕した。例の大将の被害にあった元艦娘のようだ』
叢雲『そう・・・。人間・・・いえ、提督にも色々いるわよね。・・・通常の通信は恐らくもう出来ないわ』
叢雲『通信棟に攻撃を受けて、瑞鶴が受け取れた電波はギリギリだったろうから・・・』
長門『だろうな。そちらは戻れそうなのか?』
叢雲『敵は少しずつ減ってるけど、霧島さん達と飛龍さん達の相手が問題ね・・・』
長門『そのメンツなら倒せるのは時間の問題だろうが、その時間が肝心だからな・・・』
叢雲『ええ。ここの艦娘達も少しずつ復帰艦が出てきてる。あと少しで盛り返せると思うんだけど・・・』
長門『わかった。そっちはそっちで上手くやってくれ。こちらはすぐに鎮守府へ戻る!』
叢雲『ええ!鎮守府をお願いね!』
プツッ
榛名(そんな・・・鎮守府が攻撃を受けている!?金剛お姉様は艤装が使えない・・・提督の身に危険が・・・)
榛名(ここの敵を急いで倒して鎮守府に戻らないと・・・!)
ドドォン!!
レ級「アレレェ?ソノ焦ッタ顔。モシカシテアタシ達ノ狙イに気ヅイタァ?」ケラケラ
榛名「榛名達の足止め・・・」ギリッ
レ級「正解~♪」ニタニタ
レ級「マァ、ソウ焦ルナヨ。ドウセ本隊ガ攻メテ、オ前達ノ鎮守府ガ落チルノハ時間ノ問題ダ」
榛名「そんな事・・・!榛名達岩川の艦娘がさせません!」
レ級「ソンナ事言ッテモ、コノ押サレ始メテル状況デドウスルノサ?」ニタニタ
レ級「ドウセオ前等ノ提督ナンテタカガ知レテルンダロ?」ケタケタ
ブチッ
レ級「アッ?」
榛名「【榛名の提督を侮辱しましたね・・・】」ズゴゴゴゴゴ
榛名「【貴女は確かに強い。状況も劣性です。けど、言ってはならない事を言ってしまった】」
榛名「【榛名の提督は素晴らしい方です。優しく、努力を怠らず、私達艦娘を一個人の人として大事にしてくれる方です】」
榛名「【その提督を今貴女は侮辱した。覚悟しなさい【戦艦レ級】・・・貴女には即轟沈も生温い地獄を見せてあげましょう】」
レ級「ナンダコイツ・・・雰囲気ガ変ワッタ」ゾクッ
榛名「【連合艦隊旗艦【榛名】から各艦へ通達!】」
艦娘一同『!?』
榛名「【現在、岩川鎮守府が攻撃を受けている模様。ここの深海棲艦は私達の足止めのようです】」
艦娘一同『!!』
榛名「【そして・・・敵は私達の提督を対した事のない者と侮辱しました】」
艦娘一同『!!?』
榛名「【榛名はこれよりレ級を屠ります。他の皆さんも迅速に敵を掃討し、鎮守府へ帰りましょう】」
艦娘一同『【了解!!】』ゴゴゴゴ
ビスマルク「今の通信・・・ねぇ!急いで戻った方がいいんじゃ・・・!」クルッ
利根「【吾輩達の鎮守府を再び狙うとは・・・】」ズゴゴゴゴ
筑摩「【そうですね。懲らしめてあげましょう、利根姉さん】」ズゴゴゴゴ
雲龍「【天城・・・アレをやるわよ?】」ゴゴゴゴ
天城「【ええ、良いですよ。美しい翼を持つ烈風と彗星の二重奏見せてやりましょう】」ゴゴゴゴ
名取「【五水戦】・・・行きます。生きて帰れると思わないで!」ゴゴゴゴ
Z1「【僕達の提督に手を出すんだ・・・へぇ~~】」ゴゴゴゴ
Z3「【これも戦いか・・・だが、一方的な殺戮でも文句はないな?】」ゴゴゴゴ
プリンツ「【提督・・・どうか無事で・・・!お前達、楽に死ねると思わないでね?】」ゴゴゴゴ
浜風「【鎮守府には陽炎姉さん達がいる・・・すぐにはやられないはず・・・だから!】」ゴゴゴゴ
浦風「【そうじゃな。前とは違うんじゃ・・・姉さん達もうちらもじゃ。覚悟せえよ?お前らは鬼の巣に手をつけた】」ゴゴゴゴ
ビスマルク「えっ!?ちょっと?プリンツやレーベ達もだけど、他の皆もなんで目の色そんなに変わってるの!?」オロオロ
利根「【全艦!突撃ィーーー!!】」
<ウォォォォォォォォォオオオ!!!!
ズドドドドドドーーーーン!!ブォォォン・・・・ドーンドーンドドーーン!!
ビスマルク「なんなのよ・・・一体・・・」ポツーン
フォン!! ビュッ!! ドドォォン!!
榛名「【フゥ、フゥ・・・流石に艦載機と主砲の連続攻撃は厳しいですね・・・】」グググ
レ級「ハッハッハッ!オ前強イナ!アタシハコンナ戦イガシタカッタンダ!!」ニタァ
榛名「【調子に乗らないで・・・伊達で戦艦をまとめてる立場にいるわけじゃないんです】」
<はあぁぁぁぁぁ!!
<デヤァァァァ・・・・!!
ドドォォン!!
??「今デス!!」
ブゥゥゥン ブゥゥゥン
榛名「【別の艦載機!?くっ!!】」バッ
ドゴォーン!!
艦娘一同『榛名さーーん!!』
レ級「オイオイ・・・ナーニツマラナイ事シテクレテンダヨ・・・」
??「ヲ前ガグズグズシテルカラダ!!」
レ級「ハァ・・・オ前ハ真面目ダナァ。ヲ級f」
ヲ級改f「私ハ改fダ!!昇格シテヤット新型艦載機ヲ載セテモラエタンダ!敵ノ隙ヲツイテ何ガ悪イ!」
レ級「マァ、ソウダケドサ・・・。アーアー、直撃ポカッタシ呆気ナイ幕切レダッタナー」溜息
モクモク
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
レ級「ソレデ?コッカラドウスンダ?」
ヲ級改f「無論、他ノ艦娘共ヲ爆撃スル!」
レ級「ソンジャ、他ノ連中ノ所ニ行クカ」
??「【何処に行こうと言うのですか?】」ウォンウォンウォン
レ級+ヲ級改f「ナニ!?」フリムキ
敵艦載機<アッ!ヤメテ!!ラメェェェ!!!
グシャッ
レ級「ナンダ・・・オ前・・・ソノ後ロノゴツイノハ・・・」ゾクッ
ヲ級改f「巨大ナ手ガ私ノ艦載機ヲ握リ潰シタ・・・ダト・・・」ゾクッ
榛名「【私達金剛型の艤装には明石さんと夕張さん合作の特殊機構が組み込まれています】」
榛名「【コレを動かしたのは武蔵さんと長門さんの喧嘩を止めた時以来ですね】」
榛名「【誇っていい事ですよ。私を本気にさせたのですから】」メキメキメキ
ヲ級改f「私ノ放ッタ爆弾ハ直撃ダッタハズ・・・何故無事ナンダ!!」
榛名「【掴んで投げ捨てただけですけど?】」首傾げ
レ級「デタラメナ奴ダナ・・・。オイ、ヲ級!」ヒソヒソ
ヲ級改f「ソンナ馬鹿ナ・・・ナンダレ級」ヒソヒソ
レ級「コイツハアタシガ引キ止メル。オ前ハココヲ離脱シロ」ヒソヒソ
ヲ級「何ヲ馬鹿ナ!」ヒソヒソ
レ級「見ロ」クイ
<ウォォォォォォ!!!
ドゴーンドドーン!!
ヲ級改f「ソンナ・・・味方ガ殆ド残ッテイナイダト・・・」フルフル
レ級「多分、アタシ達ハアノ方ニトッテ使イ捨テノ駒ダ。ケド兵器トシテハ本望ダロ」ヒソヒソ
ヲ級改f「ナラ私モココデ!」ヒソヒソ
レ級「バーカ、ソレデモ報告スル奴ガイナイト駄目ダロウガ」ヒソヒソ
ヲ級改f「クッ・・・マサカオ前カラ正論ヲ言ワレルトハ」グヌヌ
レ級「ソウイウ訳ダ。マタアタシガ産マレタラヨロシクナ」ニカッ
ヲ級改f「フン、次ハエリートマデ叩キ上ゲテヤル」クルッ
ヲ級改f「・・・サヨナラ」ザババババ
レ級「サァ、艦娘!待セタナァ!!オ前ノ全力、アタシニ見セテミロ!!」ニヤァ
榛名「【一隻は逃げましたか・・・。いえ、今は追っている余裕はありません】」ググググ
榛名「【岩川鎮守府所属、戦艦部隊統括 金剛型三番艦【地獄榛名】の異名の理由、教えて差し上げます!】」
ドッゴォォーーーーン!!!
<撫子鎮守府近海>
ピー・・・ピピッ・・・ピーッ
飛龍「ふむ・・・。戦局的にはこっちが有利か」バシュバシュッ
蒼龍「そうだね。榛名達側ほど敵の数が居ないのが幸いね」バシュッバシュッ
ブォォォォン ブロロロロロ
江草隊<覚悟シロヨ!コノ野郎!!
友永隊<俺達ノ嫁ニ手ハ出サセナイ!!
ヲ級改f「舐メナイデ下サイ、艦娘風情ガ!」バシュバシュッ
新型艦載機<沈メ・・・沈メェェェェ・・・!!!
空を両軍の艦載機が埋め尽くす・・・。
ズダダダダ・・・ヒュルルルル・・・
ドーンドンドドーン!!!
飛龍「航空戦は・・・拮抗か・・・」ムゥ
蒼龍「どうしようか?」
飛龍「私達の仕事は敵空母を沈めて速やかに他の艦の護衛に回ること」
飛龍「まずは目の前のヲ級を沈める!」
蒼龍「了解!!」
ピーッピピピッ
飛龍「!!・・・これは・・・統括交信!?」
叢雲と長門の会話(以下略
蒼龍「飛龍・・・」
飛龍「【どうやら、ちんたらしていられないみたいね・・・】」ズゴゴゴゴ
蒼龍「【そうだね。他の艦には烈風を放っておいたから状況はすぐ伝わるはず。私達は】」ズゴゴゴゴ
飛龍+蒼龍「【二航戦の誇りを背負い、敵艦を即座に沈める!!】」ドシュシュッ!!
ヲ級改f「何デショウ・・・敵ノ気迫ガ上ガッタ!?」ゾワッ
ズドンズドーン!! ブロロロロ・・・ ズガガガガガガ
レ級e「ハッハッハッ!ヤルジャナイカ!」
比叡「金剛姉妹を舐めないで!気合!入れて!いきます!!」ガコンガコン
霧島「比叡姉様!右舷からお願いします!私は左舷から!」ガコンガコン
レ級e「オ前達コソ、エリートクラスヲ舐メルナヨ?」ガコンガコン
比叡+霧島+レ級e「主砲!撃てぇ!!(撃テェ!!)」
ズドドドゴーン!!
モクモクモク
比叡「はぁ・・・はぁ・・・流石に強いね・・・」
霧島「私達二人を相手にまだ余裕があるなんて・・・」
ブウウウウン・・・
比叡「・・・?」
霧島「・・・?あれは・・・蒼龍さんの烈風?何故こちらに・・・」
比叡「はっ!霧島!!」バッ!!
レ級e「他所見トハ余裕ダナ艦娘ゥ!!」
霧島「しまった!!」
ドガァァン!!
比叡「くっ!・・・まだまだ!!」中破!!
霧島「比叡姉様!!」
レ級e「オヤオヤ、コレハイイ収穫ダ」ニヤニヤ
比叡「霧島・・・怪我はないね・・・?」
霧島「は、はい!ですが比叡姉様が!!」オロオロ
比叡「霧島!!しっかりしなさい!」
霧島「」ビクッ
比叡「私はまだ大丈夫。だから落ち着きなさい。気になるのはさっきの烈風」
霧島「スゥ・・・ハァ・・・。はい・・・少し落ち着きました。そういえば・・・」キョロキョロ
ブウウウウン
レ級e「ナンダァ?サッキカラチョロチョロと・・・」ガコン
ズダダダダ
バキン!!パラパラパラ・・・
レ級e「ヘッ!ガラクタガ・・・」ニヤッ
霧島「比叡姉様・・・先ほどの烈風が墜落間際に電報が・・・」ガタガタ
比叡「霧島?」
霧島「受信した通りだと・・・【岩川鎮守府襲撃受ケ、早急ニ敵殲滅後、合流セヨ】・・・です」
比叡「私達の鎮守府が!?でもどうして通信でじゃないのかな・・・」
霧島「通信をする余裕が飛龍さん達にもないのかもしれません」
比叡「そっか・・・つまりこいつ等は私達を引きつけて足止めする囮か」
霧島「そういう事になりますね。比叡姉様、戦力を温存という事はしない方がよさそうですね」
比叡「スゥーーーー、ハァァァーーーー」
比叡「【金剛型二番艦【夜叉比叡】気合!入魂!お前の身体に刻んでやる】」ズゴゴゴゴゴ
霧島「【金剛型四番艦【羅刹霧島】お前達はやっちゃならねぇ事をした。踊れよ私達と舞踏をよ】」ズゴゴゴゴゴ
ビリビリビリ!!!!!!
レ級e「ヘェ~、オ前達本気ジャナカッタノカ・・・。空気ガ震エテヤガル。面白イ!見セテミロ艦娘ノ本気ッテ奴ヲ!!」
比叡+霧島「【特殊機構、開放!!】」ウォンウォンウォン
レ級e「ナンダソリャ・・・デタラメダナ・・・」
比叡「【言ったはずだ。お前の身体に刻んでやると】」
霧島「【手は抜かない・・・。○ね・・・!】」
レ級e「上等ダァ!イクゾォォォ!!!」
ガキキィィィン!!!!
ピクッ!
摩耶「叢雲?どうしたんだ?」
鳥海「どうかされましたか?叢雲さん」
叢雲「・・・戦場の空気が変わった」
一同「えっ」
叢雲「多分・・・飛龍さんと蒼龍さんがさっきの長門さんとの通信を聞いていたんだと思うわ」
鳥海「なるほど・・・。鎮守府の緊急性を知ったから・・・」
叢雲「ええ。それを霧島さん達にも知らせたんだと思うわ」
摩耶「と、なると・・・」チラッ
ドンドン!! ドガァン!! バキィ!!
神通「【ハアァァァァァァ!!!】」
暁「【ウォォォォォォ!!】」バリバリバリ
響「【今までにない力を感じる・・・・○ね】」
雷「【許さない許さない許さない許さない】」
電「【ナノデス!ナノデス!ナノデス!ナノデス!!】」
摩耶「あいつ等が落ち着いた後に助太刀に行くか?」
叢雲「・・・・・」
叢雲(どうするべきかしら・・・。正直今すぐにでも鎮守府に帰りたい。だが状況がそうさせてはくれない)
叢雲(レ級とヲ級はそれぞれ任せても大丈夫だと思うけど・・・この鎮守府の戦力が戻るまではここで待機しておくべきか・・・)
叢雲(くっ!本当、身動きが取れないってのはこういうのを言うのかしら)イライラ
撫子「叢雲さん」
叢雲「何よっ!」
撫子「そちらの飛龍、蒼龍、比叡、霧島が戻ったら補給を済ませて岩川へ戻って下さい」
叢雲「何言ってるのよ!私達が離れた後にもし、追撃でもきたら!」
撫子「恐らくそれはないと思うわ」
叢雲「何故そう言えるのよ・・・」
撫子「まず、貴女達岩川のトップクラスをここへ引き付けた時点で目標が達成されている」
撫子「そして次に本気でここを潰すつもりならこの時点で追加戦力を投入してきて可笑しくないわ」
撫子「何故なら貴女達が疲弊していてここの戦力が機能していない今こそ好機。だけどそれがない」
撫子「故に追加攻撃は考え難い。けど、その分の戦力がおじさまの所へ向けられているならすぐにでも貴女達は戻らなくてはならない」
撫子「けど、そこまでの戦力が悔しいけど今の私達にはない・・・」俯き
叢雲「撫子提督・・・」
撫子「だから、申し訳ないけど敵の主力が倒されるまで我慢してね」ニコッ・・・
叢雲「ハァ・・・わかったわよ。それまではちゃんとここでの仕事を遂行するわ」
撫子「ええ、お願いね」
叢雲「皆!聞こえたわね!!」
一同「はい!(おう!)」
叢雲「【私の本気を見せてあげる】(バリバリバリ)」ズゴゴゴゴ
摩耶(スー○ーサイ○人みてぇ・・・)ガクブル
ヒュッ!!
ドゴォォン!!!
比叡「霧島、あいつは一旦私が引き受ける。隙を見て挟み込みなさい。いいね?」
霧島「しかし姉様の艤装は中破状態・・・。お身体の負担は大丈夫なのですか?」
比叡「確かにきついけどやらなきゃね。なんてったって霧島のお姉ちゃんなんだから!」
霧島「お姉様・・・わかりました。この霧島、確実に捉えます」
比叡「いい返事だ。それじゃ・・・行こうか」レ級睨み
霧島「はい!」レ級睨み
比叡「【ウイング展開!艤装エンジン全開!!気合!入れて!!ブースト!!!】」フォォォォ・・・ン
霧島(比叡姉様の特殊機構は【羽】・・・。高速戦艦の速度をさらに高めて戦艦でありながら駆逐艦の如き速さを得る)
霧島(その反動はダイレクトに比叡姉様の身体に襲いかかってくる・・・長くは保てない)
霧島(私の特殊機構は【鋏】流石に切れないだろうけど、姉様が作ってくれる隙を絶対に抑える。失敗は許されない!)
霧島「【艤装エンジン出力最大!霧島・・・行きます!!】」ザァァァァ
レ級e「ナンダアノ加速ハ!?速イナンテモンジャネェダロ!!」
レ級e(モウ一人モ何カ狙ッテヤガルナ。ケドマズハアノ速イ奴ヲ何トカシネェト!!)
ドォン!ドォン!!
バシャー!バシャーン!!
レ級e「クソッ!当タラナイ!!」イライラ
比叡(よし!レ級は私の速さに着いて来れていない・・・これで暫くかく乱して・・・)
バチバチバチ・・・
比叡「えっ?」
ドォォン!!
比叡「ぐうぅぅぅ・・・ぎ、艤装が・・・!!」大破
比叡(そんな!被弾箇所から火災!?すぐに消火しないと!!)
レ級e「アララ・・・運ガネェナ!ダガ容赦ハシナイ!!」ガコンガコン
レ級e「主砲、撃t・・・」
霧島「【させるかあぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!】」グォォォォ!!!
ガキイィィィン!!
レ級e「ナニィ!?イツノマニ!!クソッ!離セ!!」ジタバタ
レ級e「コウナリャ、尻尾ノ主砲デ!」グググ・・・
尻尾<ガコンガコン
比叡「【私の妹に何する気だぁぁぁぁぁ!!!】」バキィ!!
尻尾<ヒギィィィィ
レ級「ガアァァァ!!テメェ、沈ンデナカッタノカヨ!!」ギリギリギリ
比叡「【金剛型を舐めるな!確かに主砲は撃てないけど、ここまで近づいたなら!】」
レ級e「オ前コソ、レ級ノエリートヲ舐メルナ!尻尾デブン殴ッテヤル!」
尻尾<エーイ!
霧島「【させないと言ったはずだ!!】」ガコン
ザシュッ!! バシャーン!!
尻尾「」
レ級e「ギャァァァァ!!アタシノ尻尾ガ!尻尾ガァァァ!!」
比叡(今だ!これで決める!!霧島!私に動きを合わせて!)アイコンタクト
比叡(両腕を眼前に。体制を低く、低く・・・そして身体を左右に∞のイメージで振る!!)フォンフォンフォン
霧島(あの構えは!提督の持っていた漫画を読んで真似していた・・・確か【デン○シー・ロール】!!)アイコンタクト受け取り
霧島「艤装分離!!」バキン
レ級e「ウグウウウ・・・ナニ・・・?背負ッテタ奴ト分離シタ?」
霧島(体制を低く・・・身体を左右に振る・・・!)フォンンフォンフォン
レ級e「オ、オイ!何ヲスルツモリダ!!オ前等前後カラ変ナ体制デ近寄ッテ来ルナ!!」ジタバタ
レ級e「クソ!鋏ミコマレテル武装ガ外レナイ!」
フォンフォンフォン・・・キィィィィィィィーーーーン!!!
レ級「ヒッ!!」ビクッ
比叡「【ヒエッ!】」ドゴォ!!
霧島「【ワン!】」ドゴォ!!
レ級e「グホッ!!」
レ級e(挟ミウチデ殴ッテ来ヤガッタ、ダガコノ程度ナラ・・・エッ?)
比叡「【ヒエッ!!】」バキィ!!
霧島「【ツー!!】」バキィ!!
レ級e(~~~~!!拳ガ戻ッテ来ヤガッタ!!・・・ハッ!マサカ!!)ビクッ
比叡+霧島「「【はああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!】」」
比叡「【ヒエヒエヒエヒエヒエヒエヒエヒエヒエヒエヒエヒエェーーーー!!!】」ドゴドゴドゴドゴォ!!!
霧島「【ワンツーワンツーワンツーワンツーワンツーワンツーーーーー!!!】」ドゴドゴドゴドゴォ!!!
比叡+霧島「「【これでトドメだ!!金剛型を舐めるなぁぁぁぁ!!!!】」」ドゴォォ!!!
レ級e「」轟沈
比叡「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ぐっ・・・!」ガクッ
霧島「比叡お姉様!!」ガシッ
比叡「流石私の妹・・・よく動きを合わしてくれたね」ヘヘヘ・・・
霧島「勿論です・・・。私の自慢のお姉様の事ですからわかりますよ」比叡支え
比叡「とりあえず、叢雲ちゃん達と合流しよっか。撫子提督ドック貸してくれないかなぁ・・・」
霧島「相談してみましょう・・・。せめて応急処置だけでもして頂かけないとお姉様だけ居残りですよ」
比叡「えー・・・それは嫌だなぁ・・・」
アハハ・・・ウフフ・・・
_________________
ピクッ!!
ヲ級改f「ソンナ・・・!アノレ級ガ敗レタトイウノデスカ!?」
飛龍「【どうやら、あっちの二人は上手くやったようだね】」
蒼龍「【そのようだね。なら、今度はこっちの番だね】」
飛龍「【うん。友永隊!!】」
蒼龍「【江草隊!!】」
飛龍+蒼龍「【他の妖精さん達も。艦載機乗り換えは済ませたか!!】」
彗星(江草隊)「おう!いつでも行けるぜ!!」
天山一二型(友永隊)「今度は我々の出番ですね。目に物を見せてやりましょう!!」
烈風601空「これが我等熟練の技!という物を見せてやりましょう!!」
飛龍+蒼龍「【よし!全機発艦!!一航戦でも真似出来ない我等二航戦の技を見せてやれ!!】」バシュバシュッ!!
ヲ級改f「敵ガ動キ出シタ。最終決戦ト言ウ奴デスネ・・・・。負ケル訳ニハイキマセン。全機発艦!」バシュッ!!
烈風妖精「私達が先攻、護衛を引き受けます!続いて来てください!」
江草隊+友永隊「了解!!」
ゴォォォォ・・・・
烈風妖精「・・・敵が見えた!!」
深海艦載機<アァァ・・・・
烈風妖精<堕ちろカトンボ!!
ズダダダ!!! ブロロロロロ・・・・ ドゴーン
烈風妖精「よし!江草隊、友永隊の皆さん着いてきてますか!?」
江草隊「勿論だ!何機かは落とされたけどな」
友永隊「我々も追いついてますよ。さて、そろそろ標的が見えてくる頃ですかね」
___________________________
ヲ級改f「コチラノ戦艦載機ガ・・・全滅デスッテ・・・」グヌヌ
ピーピーピー
ヲ級改f「!?コノ通信ハ・・・新入り改fノデスネ」
ヲ級改f「コチラリーダー。ドウシマシタ?」
新米ヲ級改f『・・・報告シマス。例ノ鎮守府ヲ攻撃後、予定通リ岩川ノ艦娘ヲオボキ寄セル事ニ成功』
新米ヲ級改f『サレド、敵艦娘ノ実力ハココノ艦娘ノソレ以上デ足止メハコレ以上ハ困難カト』
ヲ級改f(数ハアチラニ割イタケド、敵ニハソレニ対応出来ル戦力ガアッタトイウコトデスネ)
ヲ級改f「ソチラノレ級ハドウシマシタ?交戦中デスカ?」
新米ヲ級改f『レ級ハ・・・敵戦艦トヤリアッテイマスガ・・・恐ラク・・・』
ヲ級改f(レ級ヲエリートジャナイトハイエ、単艦デ相手ガデキルトハ・・・。)
新米ヲ級改f『リーダー、私ハドウスレバヨイデショウカ・・・』
ヲ級改f(・・・キット私モ生キ残レナイ。無駄ニ期待サセテハイケナイ・・・)
ヲ級改f「・・・自分デ考エナサイ」
新米ヲ級改f『エッ』
ヲ級改f「私モ、今戦闘中デ状況ハ不利ナノ。コノ通信ガ最期ニナルト思ウ」
新米ヲ級改f『・・・リーダー』グスッ
ヲ級改f「ダカラ、私ハ無責任ナ事ハ言エナイ。自分ガ後悔シナイヨウニ生キナサイ」
新米ヲ級改f『・・・ハイ。御武運ヲ』
ヲ級改f「エエ、貴女モネ」
プツン
ブロロロロロ・・・ブーン・・・
ヲ級改f「サテ・・・来タワネ。私モ全力デ抗ッテヤリマショウ!!」バシュバシュッ
_______________________
烈風601空「目標、目視で確認!皆さん!行きますよぉぉぉぉお!!」
江草隊「烈風妖精燃えてるなぁ・・・さぁて、熟練の腕の差って奴を見せてやりますかね・・・江草隊降下開始!!」
友永隊「我々は既に低空で飛んでるんですけどね。さて、もうすぐ目標の懐です。友永隊、突撃!!」
ガガガガガガ・・・・!!ブロロロロ・・・・ブーゥゥゥゥン・・・!!
ヲ級改f「クッ!敵ヲ墜トシキレナイ!!・・・ダメ・・・カナ」
江草隊「爆弾投下ぁ!!」ヒュルルル・・・
友永隊「魚雷投下。爆弾のサンドイッチだ。ありがたく受け取れ」バシュー
ドォォーン!!ズッドォーーン!!
江草隊+友永隊「命中確認!!」ヒャッハー!!
烈風601空「まだだ!!」
江草隊+友永隊「!?」
ヲ級改f「マ・・・ダ・・・」
烈風601空「これで最期だ。蜂の巣にしてやる!!」ダダダダ
ヲ級改f「グッ!アァァァァアア・・・」ドシャッ!!
一同「よっしゃーー!!」
___________________
ピーッピピッ・・・
飛龍「どうやらヲ級を仕留めたようだね・・・」
蒼龍「江草隊も友永隊も作戦が終わったら説教かな」
飛龍「そうだね・・・多聞丸に叱って貰おう。とりあえず無力化したヲ級の所へ行ってみようか」
蒼龍「まだ息があったら情報を取るんだね」
飛龍「今回の襲撃には絶対裏で糸を引いてる奴がいる。そいつの正体次第ではまだこっちがヤバいかもしれない」
蒼龍「そうだね。今叢雲達が比叡達と合流したって連絡が来たよ。比叡が大破で撫子提督にドック借りれるか相談するって」
飛龍「そっか。私達は無傷だからここを出るのは比叡の修理と補給が済み次第だね」
ザアァァァァ・・・・・
ピピーー!ッピピッ・・・
飛龍「!!見つけた。さーて、鬼が出るか蛇が出るか・・・」
蒼龍「無力化してるとはいえ、油断せずに行こうね」
飛龍「勿論。慢心、ダメ、絶対!だよ」
飛龍「・・・」
蒼龍「・・・」
ヲ級改f「ウ・・・ウゥ・・・」大破
飛龍(こいつはもう長くない・・・。既にゆっくりだけど沈み始めてる)
飛龍「単刀直入に聞くよ。私達の鎮守府への攻撃を指揮してる奴は誰?」
ヲ級改f「・・・フ・・・フフ・・・」
蒼龍「何が可笑しいの?」
ヲ級改f「・・・イエ。羨マシイ・・・ト思イマシテ・・・」
飛龍+蒼龍「「羨ましい?」」
ヲ級改f「私モ・・・カツテハ誇リヲ持ッタ・・・艦娘デシタ・・・」
二人「「!?」」
ヲ級改f「ダケド・・・来ル日モ来ル日モ・・・実験・・・暴力・・・性暴行ノ繰リ返シデシタ・・・」
ヲ級改f「当時ノ・・・艦娘ノ目ハ・・・皆光ヲ失ッテ・・・イマシタ・・・」
ヲ級改f「私ハ・・・初ノ装甲空母トシテ生マレ・・・人一番酷使サレマシタ・・・」
飛龍「じゃあ・・・あなたは・・・」
ヲ級改f「ソウデス・・・私ハ装甲空母【大鳳】・・・ソノ初代ノ・・・成レノ果テ・・・」
蒼龍(あの男がずっと居たら・・・私達もこうなっていたかもしれないのかな・・・。)
ヲ級改f「飛龍・・・サン・・・オ願イガアリマス・・・」
飛龍「お願い?」
ヲ級改f「ドウカ・・・【アノ子】ガ、自ラ生キル事ヲ望ンダラ・・・助ケテアゲテ・・・クダサイ」
蒼龍「あの子?誰の事?」
ヲ級改f「別ノ鎮守府ヲ・・・攻撃シテイル艦隊・・・カラ逃ゲテイルハズデス・・・」
飛龍「隣鎮守府の事だね?けど、助けるっていっても・・・」
ヲ級改f「マダ・・・大丈夫・・・アノ子ハマダ・・・艦娘ニ・・・戻レル・・・ハ・・・ズ・・・」
蒼龍「その子も元艦娘なの!?戻すってどうやって・・・まだ沈んじゃだめ!!」
ヲ級改f「帽子ヲ・・・破壊・・・シ・・・テ・・・ク・・・ダ・・・・・・」轟沈
ゴボゴボゴボ・・・
飛龍「・・・」
蒼龍「・・・」
<隣鎮守府近海>
榛名「・・・」
レ級「」轟沈
新人ヲ級改f「・・・」
榛名「・・・何故、戻ってきたのですか?」
新人ヲ級改f「・・・」
艦娘一同「・・・」ガチャッ
ヒュウゥゥゥ・・・・
榛名「何か喋ったらどうです?会話できるのでしょう?」
新人ヲ級改f「・・・ワ・・・私ハ・・・」
新人ヲ級改f「私ハ・・・生キナケレバナラナイ・・・」
榛名「それはどうしてですか?」
新人ヲ級改f「レ級ガ逃ガシテクレタ。リーダーガ後悔スルナト言ッテクレタ」
新人ヲ級改f「ソノ想イニ報イル為ニ、私ハ生キ続ケナケレバナラナイ!」
榛名「それを私達が許すとお思いで?」
新人ヲ級改f「・・・私ガ持ツ情報ヲ渡ス。捕虜ニナリタイ」
榛名(・・・嘘は言ってないようですね。さて、どうしたものでしょうか・・・)
ピーピーピー!!!
榛名(統括交信?飛龍さんから・・・?)
榛名「はい、榛名です。・・・はい。・・・はい。今目の前に居ますが・・・」
榛名「・・・はい。・・・えぇ!?・・・はい。わかりました。ではそのように・・・。」
ピッ
榛名「空母ヲ級」
新人ヲ級改f「ハ、ハイ」
榛名「あなたの要望を受けましょう。でも、その前にあなたの帽子を貸してください」
新人ヲ級改f「ボ、帽子?」
ゴソゴソ・・・
新人ヲ級改f「ド、ドウゾ・・・。」
榛名「うわっ・・・ヌメヌメする・・・。これを・・・」ガキュイン
新人ヲ級改f「エッ?」
艦娘一同「えっ?」
帽子<ヒデブッ!
グシャッ!!
新人ヲ級改f「ウッ・・・!」
ピカーッ!!
艦娘一同「うっ!眩しい!!」
榛名「・・・」
キラキラキラ・・・
??「・・・」
榛名「・・・自分の名前を言えますか?」
葛城「・・・私は雲龍型航空母艦三番艦【葛城】・・・です。」
雲龍「葛城!?」
天城「な、何故ヲ級が葛城に!?」
榛名「ヲ級の頃の記憶は残っていますか?」
葛城「少し曖昧な部分もありますけど、ある程度は・・・」
榛名「分かりました。まずは隣提督と相談して都合が着き次第ここを出立します」
榛名「その間に貴女が知っている事を教えてください」
葛城「は、はい!!」
隣提督「岩川の艦娘達。我々の救援に来てくれて感謝する」ビシッ
榛名「いえ。緊急事態でしたので」ビシッ
隣提督「君達は本当に強いんだな・・・。俺は相当無茶な喧嘩をしようとしていたらしい」アハハ
榛名「演習でしたらいつでも受けて立ちますよ」クスッ
葛城「あの~・・・」
隣提督+榛名「「あっ」」
榛名「隣提督、勝手で失礼ですが会議室のような落ち着いて話が出来る部屋はありませんか?」
榛名「それと、重ねて失礼ですが補給をお願いしたいのですが・・・」
隣提督「第二会議室なら被害を受けていない棟だから使えるだろう。俺も話に興味があるから聞かせて貰おう」
隣提督「それと、補給の件も任せてくれ。幸いドックや資材倉庫を死守することができた。やれる限りのおもてなしをさせて貰おう」
榛名「ありがとうございます。」ペコッ
隣提督「それと、通信機器が回復して撫子鎮守府と通信が出来るようになった」
隣提督「彼女の所にも君達の仲間がいるのだろう?会議室に機材を設置させるので使うといい」
榛名「本当ですか?!ありがとうございます!では、補給後その会議室で集合ということに!」
一同「了解!!」ビシッ
____________________
<隣鎮守府第二会議室>
榛名「皆さん、揃いましたか?」
一同「はい!(おう)」
ザ・・・ザザ・・・・
叢雲『こっちも聞こえてるわ』
榛名「では、葛城さん。自分で覚えてる限りでいいので報告をお願いします」
葛城「は、はい!!」
葛城「えっと・・・まず私はある研究施設で新艦娘として調整を受けていました」
葛城「ですが、ある時深海棲艦に襲撃を受けて、まだ表に出ていない私を含む多数の艦娘が拉致されました」
隣提督「なんだと!?では君の他にも新造艦が・・・」
葛城「はい。深海化していると思われます」
榛名「なんてこと・・・」ギリッ
葛城「ですが・・・その・・・」
榛名「葛城さん・・・?」
葛城「皆さんは艦娘といった存在がどのように産まれるかご存知ですか?」
隣提督「俺が士官学校では、過去の大戦時の艦の魂と波長の合う人間の娘が適合者として選ばれ」
隣提督「その魂を宿した艤装とその記憶を背負う事で艦娘になると教わったな」
榛名「榛名も似たようなものです」コクン
葛城「それは間違いではありませんが、調整中のプロトタイプは少し扱いが違うんです」
隣提督「それはどのように?」
葛城「人間の時と艦としての記憶。それをどこまで残すと精神に異常をきたさないかの実験を行われるんです」
隣提督「なっ!?」
葛城「私は幸い、人と艦両方の記憶が最初から安定して定着したので調整も容易だったようですが他の娘は・・・」俯き
隣提督「それは元帥閣下や上層部は知っているのか?」
葛城「いえ、恐らく研究施設で結果だけまとめられて報告されてると思います」
隣提督「・・・そうか。それで、襲撃された後は?」
葛城「拉致された後、ヲ級の頭部の洗脳装置を着けられてヲ級として活動するようになりました」
葛城「その時、指示を出していたヲ級改fが言いました」
葛城「【私のような元艦娘が生まれるのはもう、沢山だ】と・・・・。ヲ級になった後、恐ろしく黒い記憶の一部を見せられて」
葛城「人間や艦娘を憎むよう洗脳を受けました。正直、今でもそんな行いを出来る人間がいると思うと怖くなります・・・」
雲龍+天城「「葛城・・・」」
飛龍『なるほどね。それがあの大鳳のプロトタイプだったってことか』
蒼龍『色んな鎮守府に大鳳は存在するけど、そんな扱われ方だったなんてね・・・』
隣提督「・・・本当に、俺達は何と戦っているんだろうな」
一同「・・・」 『・・・』
撫子提督『葛城さんの報告はわかりました。詳細はこの戦いが終わってから元帥閣下と話し合いましょう』
撫子提督『まずは岩川鎮守府を攻撃指揮を執っている者が何者かということです』
葛城「えっと、指揮というか命令を一方的に送ってきていた人物がいることは確かですが私は直接見たことはありませんでした」
撫子提督『そうですか・・・』
隣提督「葛城、その人物の特徴とかは思い出せるか?」
隣提督「例えば命令一つでも怒鳴り散らすような短気そう、だとか艦が沈む命令を冷徹に下してくるとか」
葛城「特徴・・・ですか」
葛城「岩川鎮守府に固執していた事は確かです。後、姫級の者達に大しては優しそうでした」
隣提督「ふむ・・・岩川に恨みを持つ提督崩れ・・・か?」
撫子提督『元帥閣下に恨みを持つ者かもしれませんよ?』
ウーン・・・
__________________________
<撫子鎮守府会議室>
飛龍「う~ん・・・中々絞り込めないね」
蒼龍「深海からなら結構恨み持たれてるかもしれないけどね~」
叢雲「・・・」
撫子「叢雲さん、どうかされましたか?」
叢雲「いえ・・・、少し引っかかることがあって・・・けど、それが何なのか」モヤモヤ
叢雲(一度整理するのよ叢雲・・・相手は岩川鎮守府に固執している・・・)
叢雲(何故固執するのかしら?自身のプライドを傷つけた者がいる?個人を狙うにしては規模が大きすぎる・・・)
叢雲(岩川鎮守府そのものを消し去りたいと考える提督崩れ?尚且、相当の切れ者・・・)
ゾワッ
叢雲(!?何・・・今すごく嫌な予感がした・・・)
______________________
<岩川鎮守府近海(深海)>
??「戻ったか、戦艦棲姫。傷の具合はどうだ?」
戦艦姫「ココヘ戻ル途中デ大分回復シマシタ。ソレト、ゴ報告ガ」
??「聞こう」
戦艦姫「空母水鬼ガ敵ニ拿捕サレマシタ」
??「なんだと!?」
戦艦姫「ドウヤラ、艦娘トシテノ記憶ガ色濃ク残ッテイタ様デス」
??「・・・ちっ!なら次に姿を見た時沈めろ。私のプランを乱す者はいらん」
戦艦姫「御意」
??「空母棲姫!私だ。作戦を少し変更する。こちらに一度戻ってくれ」
空母姫『了解シマシタ』
_______________________
叢雲(焦ってはダメ。落ち着いて整理するのよ・・・)
叢雲(ここまで濃密な作戦を考えられる奴は私達を知ってる奴しかありえない・・・)
叢雲(私達を細かく知っていて且つ岩川鎮守府を目の敵にする人物・・・そう。例えば粗探しをされたり監視されたり)
叢雲(そういった行為を嫌うような・・・プライドが高くて気に食わない事にはとことん冷徹になる人物・・・あっ)
叢雲(居た・・・身元が現在も分からず、かつ岩川に恨みをぶつけてきそうな奴が・・・!)
叢雲(もし、私の予想が正しいなら非常にまずい!)
撫子「叢雲さん?」
叢雲「外れていて欲しいけど、思い浮かぶ人物が一人だけいたわ」
一同「!?」 『!!?』
飛龍「それで、叢雲の心当たりって誰なの?余程の人物だと思うけど」
蒼龍「そうね。敵相手とはいえ相当のカリスマ性がないと着いてこないんじゃないかな」
榛名『私もそう思います。今回は前回の大規模作戦の時と違い防衛の準備もしていましたから一筋縄で落とせる場所ではないかと』
叢雲「もし・・・カリスマ性があり、戦略を考える事にも長けていて、私達岩川艦娘をよく知る者が敵だったら?」
一同『「なっ!?」』
叢雲「そう・・・私がまさかと思った奴は【前提督】よ!!」
飛龍「確かにあの男が敵に回っているとしたらこちらの動きは読まれやすいかもしれないけど・・・」
蒼龍「けど私達の前から姿を消した後ずっと行方不明だった訳でしょ?それが何故今になって?」
叢雲「流石にそこまではわからないわ。けど、行方不明だったからこそあり得ると思ったのよ」
榛名『私は・・・叢雲さんの意見に賛成だと思います』
榛名『もしあの方が相手艦隊の提督をしているなら金剛お姉様の艤装が急に動かなくなったのも辻褄が合うと思います・・・』ギリッ
隣提督『艦娘の艤装に施されているというストッパーの事か』
榛名『そうです。これは一部の艦娘と鎮守府を治める立場である提督しか知らない事ですが私達艦娘の艤装には一種の制御装置が内蔵されています』
撫子「元帥閣下から聞いたことがありますね。艦娘が万が一暴走したり反乱を起こそうとしたりする危険性を考慮してその様な物があると」
叢雲「けれど、その装置には提督それぞれのコードを入力するか大本営がマスターコードを打ち込まないといけない」
榛名『そうです。私達姉妹は既に今の提督のコードに書き換えられているはずですが・・・』
撫子+隣『「まさか、金剛(さん)の艤装はそのままだった?」』
榛名『はい・・・。前提督の事が忘れられないお姉様は妖精さんに頼んでそのままにして貰っていたそうです』
撫子「一途なのはとても素晴らしいことだけど・・・」
隣『今回は完全に裏目に出ている上に軍機違反になるだろうな』
叢雲「ここまでの話をまとめると、どのような理由であれ敵の司令官は前提督と絞り込んでいいと思うわ」
飛龍「そうだね。推測だけだと難しいけど金剛の艤装にまで手を加えれたとなると証拠に近いね」
蒼龍「艤装はとてもデリケートだからね。じゃあ、ここからはこれからの対応なんだけど・・・」
榛名『こちらは艦隊の補給と修理が済み次第岩川鎮守府へ戻ります』
隣『こっちは幸いドックも資材倉庫も無事だったんでな。今修理を急がせてる』
叢雲「こちらは現在比叡さんと霧島さんの艤装の修理と全員の補給を受けてる所よ」
撫子「こちらは高速修復剤が底を着いていて・・・ごめんなさい」
叢雲「いえ、修理を受けれるだけ有難いわ」
叢雲「それに、比叡さんが回復したら超特急で帰る算段はついてるしね」
飛龍+蒼龍「」
撫子「あの、叢雲さん?そちらの飛龍と蒼龍が青い顔してますけど大丈夫なの?」
飛龍「私、鎮守府に帰ったら提督に告白するんだ・・・」ブツブツ
蒼龍「ヤダヤダヤダー・・・」ブツブツ
叢雲「大丈夫よ!なんて言っても空母ですからね!」ニヤッ
飛龍「叢雲?空母っていうのはね?飛行機を飛ばして見届けて帰ってきたら受け止める存在なんだよ?」ガクブル
蒼龍「そうだよ?決して空飛ぶ母って意味じゃないんだよ?」ガクブル
撫子「そ、空を飛ぶ???イマイチ意味がわからないのですが・・・」
叢雲「出立の時にわかるわ。来たときより早く帰るわよ」ニタニタ
撫子「そ、そうなんですか・・・」
榛名(多分比叡姉様と何かするんだろうな・・・)
隣『榛名、君達岩川の艦娘は変なのしかいないのか?』
榛名『ワンオフって素敵じゃないですか!榛名は大丈夫です!!』フンス
隣『そ、そうか。では、会議をそろそろ終了しようか・・・各々最後の決戦は岩川鎮守府でだな』
撫子「私や隣提督は貴女方のフォローしか今は出来ませんが、おじさま・・・いえ、提督をお願いしますね」
岩川艦娘一同『了解!!』
プツッ・・・ツーツー・・・
_____________________
<岩川鎮守府近海(深海)>
??「戻ったか、空母棲姫」
空母姫「ハッ!急ナ帰還命令デシタガ何カアッタノデスカ?」
??「空母水鬼ガ敵に拿捕されたようだ」
空母姫「何デスッテ!?」
??「故に作戦の一部を変更して空母棲姫、君に総攻撃の際旗艦を担って欲しい」
空母姫「元々ノ作戦デハ空母水鬼ト戦艦棲姫デ攻メ落トストイウ事デシタネ」
??「そうだ。不測の事態も考えて彼女も準備をしている」
空母姫「ソウデスカ・・・。シカシ時期尚早デハナイデスカ?」
??「なーに、直に姿を現す所だったんだ。数ヶ月事態が早まっただけさ」
空母姫「ワカリマシタ。デハ、総攻撃ニ備エ修復工程ニ入リマス」
??「ああ。頼んだぞ」
深海「さて、岩川の艦娘達よ。前提督改め深海提督である私率いる鬼、姫クラスの艦隊にどこまで太刀打ちできるかな?」クククッ
<会議室>
大淀「ここまでの結果、轟沈0、小破、中破多数。大破なし、明石と夕張が徹夜作業で修復中です」
高雄「艦娘はそれぞれ交代で休憩を取り、事態に備えています」
鳳翔「叢雲ちゃんと榛名さん達両艦隊は各鎮守府で補給後こちらに戻ってくるとのことです」
吹雪「駆逐艦及び軽巡の水雷戦隊で近海の警戒に当っています」
ゴーヤ「深海も今の所問題ないでち。けど、総攻撃に向けた戦力の集結する動きがありとの事でち」
あきつ丸「陸軍時代のパイプを使って近隣住民の非難は既に済んでいるであります」
武蔵「提督の護衛はいいのだが大淀、明石と夕張が制作していた巨大兵器とやらはいつできるんだ?」
大淀「ほぼ完成していると聞いていますよ。艤装修理が済んだら最終メンテナンスをするって言ってましたから」
金剛「確か戦艦専用デスよね?今の私でも戦えるカシラ?」ムムム・・・
提督「・・・なんだか情けないな。艦娘の皆にあれこれ進めて貰って」ショボン
吹雪「司令官はドーンと構えてくれたらいいんですよ!」
大淀「吹雪さんの言う通りです。提督はそのままで居てください」ニコッ
武蔵「どうせなら祝勝会の時の新メニューでも考えていたらどうだ?楽しみにしているぞ」ニヤッ
鳳翔「あらあら、武蔵さんったら」クスクス
あきつ丸「提督ちゃんのご飯は美味しいでありますからな!」ニコニコ
高雄「追加バルジになるかしら・・・」ズーン
ゴーヤ「てーとくのデザートも最高でち!」
提督「・・・わかった。恐らくこれからが最終局面となる。勝って最高のパーティを開こうじゃないか!」
一同「「「はい!!」」」
ゾロゾロゾロ・・・
高雄「鳳翔さん、少しいいですか?」
鳳翔「何でしょうか?」
高雄「敵の黒幕は前提督と叢雲や飛龍、蒼龍、榛名も結論づけていました」
鳳翔「統括交信で伝えてきたあれですね」
高雄「はい。幸い現在金剛は艤装のリンクが切れているので統括交信は受信できないのでいいですが」
鳳翔「そうですね・・・これまでの作戦を金剛さんの艤装から抜き取られていたとしたら相当厄介ですね」
高雄「そうなんです。今は秘書艦代理でもありますし・・・」
鳳翔「わかりました。なるべく私も提督の傍にいるようにしていつ襲撃が来ても対応できるようにしておきます」
高雄「お願いします。私は海で指揮を執らないといけないので・・・」ペコリ
スタスタスタ・・・
鳳翔(あの男が提督に手を出そうとする・・・そんな事があれば・・・私は躊躇わず射る!)鳳将モード降臨
吹雪(高雄さんと鳳翔さんの話を聞いちゃった。私も指揮側だから司令官の傍にはいれないけど、絶対に好きにさせない!)統括モードON
高雄(提督への護衛は一人でも多い方がいい。あの男の好きにはさせない。させちゃいけない!)統括モードON
ゴーヤ(何度も何度もあの男のせいでオリョールで死にかけたでち。今のてーとくはゴーヤ達の支え。それを奪う奴は沈めてやる)統括モードON
大淀(今は霧島さんも鳥海さんも居ない。私が完璧な対応策を組まないと!鎮守府(ここ)は私達が守りぬく!)参謀モードON
提督(皆にはああ言ったが、最悪俺もこれ(刀)で戦おう。ここに来た時のような光景はもうゴメンだ)シャキン!!(抜刀)
あきつ丸(提督ちゃんは私が守りぬく。護衛には武蔵殿もいる、今の自分は一人じゃない・・・)瞑想中
武蔵(ゾクゾクしてきたな。血が滾るとはこの事か。来るがいい深海棲艦共・・・お前達が相手にするのは鬼の巣だぞ)ゴゴゴゴゴ
金剛(皆どうしたのカナ?ピリピリしてるというか、まるで敵を知っている者みたいな・・・)
間もなく、最終決戦!! 4部に続く。
現在夏イベE-6を乙で突破!E-7攻略始める前に備蓄しないと資材がやばい(´;ω;`)
第三部完!! 4部から最終決戦が始まります!!ここまで読んでくださってる読者の方々ありがとうございました!!
第四部もどうぞよろしくお願い致します!!
【一応、会話記号基準】として
「」=通常台詞 『』=通信 【】=区切りもしくは強調 「【】」=修羅モードON台詞
と作者の中ではなっています。今後もパターンは増えるかもしれませんが、その時はまた説明文追加します。
【現在の出撃状況】
《E-4 敵機動部隊迎撃戦》(突破、鎮守府へ帰還中)
第一連合艦隊
扶桑、山城、最上、三隈、瑞鶴、翔鶴
阿武隈、時雨、白露、春雨、五月雨、満潮
第一予備艦隊
那珂、綾波、敷波、朧、曙、漣、潮
主力予備艦隊
川内、若葉、子日、夕立、村雨、涼風
主力連合艦隊(E-4組と合流、鎮守府へ帰還中)
長門、陸奥、妙高、羽黒、赤城、加賀
鬼怒、島風、天津風、雪風、初霜、初春
《E-5 隣鎮守府防衛戦》(隣鎮守にて帰還準備中)
連合艦隊
榛名、ビスマルク、利根、筑摩、雲龍、天城
名取、Z1、Z3、プリンツ、浜風、浦風
《E-6 撫子鎮守府防衛戦》(撫子鎮守府にて帰還準備中)
霧島、比叡、鳥海、摩耶、飛龍、蒼龍
叢雲、神通、暁、電、雷、Верный
【姫、鬼クラス姉妹関係】
(姉) 飛行場姫→離島棲鬼→港湾棲姫→中間棲姫→北方棲姫 (妹)
日常回でのリクエストがありましたらどうぞお気軽にコメント下さい。
Twitterやってます→@masa12084 フォローお気軽に。
第三部、おめでとうございます。
また、見させてもらいますね。
ありがとうございます。頑張って続き書いていきます(^^
頑張ってください。
第三部楽しみにしています。
やっぱりこの作品は最高だぜ!
楽しみにしています。 頑張ってください!
応援コメント有難うございます!
「渾作戦」じゃなくてあえて「褌作戦」にしてるのか?w
誰も突っ込まないからちょっと気になった
素で間違えてました(ry
修正しました。指摘ありがとうございますー
素で間違えてたのかw
修正乙です、SS面白いので頑張ってくださいね
ん?
深海棲艦と喧嘩御輿で戦うんじゃ無いのか?
脂肪フラグが立ったように見えるのは、気のせいか?
応援コメントありがとうございます(^^
脂肪フラグだと・・・脂肪・・・太る・・・これだ!(違う
メタボ提督って、あれだけ鍛練したら締まってくるんじゃ?
ふふふ、誰が提督が太ると言った?次で真相は明らかに!
はい、てなわけで太るのは艦娘側でした♪次から歓迎会ですが、新入りとの絡みを見たいキャラが居ればリクエストお気軽に。
俺の考えてた、脂肪フラグと同じ展開なったな。
特訓、氏なない程度に頑張れ。フヒヒ
あっ!ゆーちゃん、お願いします。
15番さん、コメントありがとうございます。皆女の子だからね、しょうがないね笑
新入り勢は全員出すつもりです。今の所ドイツ組として幼馴染み勢と絡む予定です!
コマンドーネタを入れてみてはどうでしょうか
コマンドーですか!?名言とか調べてみます(*゚▽゚*)
ニコ動で見たコマンドーネタみたいな面白い流れしてみたかったけど、無理だったorz
読んで下さってる他の方もこんな感じで良ければリクエストお気軽にどうぞ(*^^*)
初めまして。
第一部から楽しく読ませていただいています。
余計なお世話かもしれませんが3部の途中に誤字ありましたよww
面白いのでこれからも更新頑張って下さい
ノアさん、応援コメントありがとうございます。
誤字指摘ありがとうございます、どこだろう・・・探してみますね!
第一部から第3部まで一挙に読ませてもらいました。とても面白いです
この展開はメタボ提督も陸に上がってきた深海棲艦と戦うのかな?
その編も期待しつつ頑張ってください
応援コメントありがとうございます。
ここから展開が騒がしくなります。お楽しみに(^^
でかい暁ェ……
名無しのSS好きのおじさんからの提案
「提案体型7変化」
渾作戦後、運動不足から前ほどではないがちょっと太った提督。再訓練を決意するも、艦娘達がそれぞれ理想の体型にさせるべく(ゴリマッチョ派、細マッチョ派、力士体型派等)誘導してくる。日々変わる提督の(体型的な)明日はどっちだ?
あといくつかコメントを分けて提案します。
名無しのSS好きのおじさんからの提案
「家庭教師にトライ」
ドイツ勢に日本語と日本文化の更なる勉強のために家庭教師を頼まれた提督。それを他の艦娘が黙って見ているはずがなく、一緒にやると言い出す。水面下で火花を散らす艦娘達。
さらに最後のテストで一位にご褒美を出すと約束させられる提督。最後に勝つのは誰だ?
名無しのSS好きのおじさんからの提案
「不思議なクスリ」
ある日、救護担当の妖精が冗談半分で作った薬、「トゥ・ラブール」が紛失したと提督のもとにやって来る。
効果は飲んだ人が1日限定でラッキースケベな事を「されてしまう」もので、恐ろしい事にそれを提督が飲んでしまっていたために周りの艦娘達から 端からみたら逆セクハラな 状態になる。果たして提督の理性は耐えられるのか?
何回もコメント欄を使ってすみませんでした。あくまでも提案ですのでよければ使ってください。期待してます。
提案、応援コメントありがとうございます!暫くは渾作戦で日常パートに戻るのは大分先ですがストーリー考えてみますね!
いつも楽しく読ませて頂いてます。
人気ある筈なのにコメント少ないなぁ、みんな遠慮?
応援コメントありがとうございます(^^
遠慮されてるんでしょうか?他の方のSSのようにワイワイ賑やかだと
楽しそうなんですけどね(^^そこから生まれるネタもありますし(*゚▽゚*)
楽しく読ませていただいています。これからも頑張ってください
空水鬼さん不運と舞踏決定(笑)。
応援コメントありがとうございます!
空水鬼さんはしょうがないね。華麗に踊ってもらいましょうかw
それは正に硝煙漂う海の上の舞踏会。飾りも無ければ音楽も無く、一杯のシャンパンすらない。会場を重油の炎で飾り血を身に纏い、プロペラの伴奏に合わせて砲弾が血塗れのワルツに誘う。踊りきれたら拍手喝采踊りきれねば地獄行き、次回「蹂躙」。深海棲艦が歌うのはアリアか?レクイエムか?
着任の一作目から3作目まで楽しく読ませてもらいました!
今後のストーリーも楽しみにしています!頑張ってください!
阿武隈改二おめでとうございます。
うちの阿武隈は練度23で先は長いですわw
イベント近いから練度上げ出来ないしw
応援コメントありがとうございます!
阿武隈改二は遠征でダイハツ積んで頑張ってます笑
春イベ後に大鳳狙いで大型回した影響でボーキが回復してもまだ2万以下だからやばいです(-_-)
いつも楽しく拝見しています。これからも頑張って下さい。あと阿武さん改2おめでとうございます。
応援コメントありがとうございます!
夏イベで阿武隈活躍させれたらいいんですけどね(*^^*)
今日1作目から全部読ましたスッゴく面白いです頑張ってください( ̄∇ ̄)
後あきつ丸の戦闘シーンが読みたいです(_ _)
応援コメントありがとうございます!
あきつ丸はきちんと出番ありますのでお楽しみに(*^^*)
更新お疲れ様っす。一気読みしてたらビスまる子ちゃんが「あのチョビヒゲ」って呼んでた人がいたけど、もしかして「ロシアのヒゲ」と「イタリアのツルッパゲ」もいたりしますかね?もしいたら自国の艦娘会いたさに3人がお忍びで来たりする話や提督のドイツ留学中のエピソードもみたいですね。頑張って下さい。
叢雲マジカッケー(^_^)ノ
応援コメントありがとうございます!
チョビヒゲさんは作戦終了後に出します。
お楽しみに(*^^*)
叢雲に放電が似合うと思います(≧∇≦)
ヲ級fが可哀想に見えてきた。゚(゚´Д`゚)゚。
>>46
俺も(´・ω・`)
かつて誰かが言った。艦娘と深海棲艦は光と影のようなものだと。人によって沈められた記憶が産んだのが深海棲艦なら、人と共に海原を駆けた記憶が産んだのが艦娘。ならばどちらが勝っても負けても戦いは終わらない。そう、お互いが同時に倒れない限り。次回、「対極」。戦火はいまだ止まず。
≫48なんだこれ??( ̄。 ̄;)
面白い
前提督はどうして深海棲艦についたのかな~(゚ω゚)
次回に持ち越しですねw
前提督が死なない程度にボコボコにされることを祈ろ~ヾ(≧∇≦)
さあ、元メタボ提督の真価は発揮されるのか…
見ているこっちがドキドキしています。
面白いです。
第四部みたい。ウマ娘出して欲しい。