2020-01-02 08:26:52 更新

概要

雪風の幸運
それはとてつもない幸運
しかし同時にそれは雪風の「不幸」を表す物でもある…
その不幸とは…


前書き

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提督「雪風~」

雪風「しれぇ!」ドーン

提督「うわっ!?」

雪風「しれぇ!お呼びですか?」

提督「あ、ああ、おはよう、雪風」

雪風「おはようございます、しれぇ!雪風は朝から元気です!」

提督「で、今日演習に行って貰っていいか?」

雪風「今日は…佐世保鎮守府とでしたっけ?」

提督「そ、あの駆逐艦を毛嫌いしてる提督」*大提督の事

雪風「だれがいるんですか?」

提督「あっちは、[金剛 榛名 利根 鈴谷 神通 川内]」

提督「こっちは、[赤城 加賀 摩耶 秋月 Верный 雪風]だ」

雪風「わかりました!準備してきます!」タタタタタタ…

提督「1300に正門まえな~」

雪風「は~い!」

ーーーーー

提督「ごちそうさま、美味しかったよ」

五月雨「お粗末様でした、はい、どうぞ」コトッ

提督「これは?」

五月雨「演習に付いて行くんでしょう?」

五月雨「だからお弁当、頑張って作りました♪」

提督「わかった、ありがとう」

五月雨「お帰りは?」

提督「1100位だと思うから先寝てていいぞ」

五月雨「わかりました、じゃあ行ってらっしゃい、あなた」

提督「ああ、行ってきます、さみさみ」

~佐世保鎮守府~

提督「ついたぞ~」キイッ

大提督「久しぶりだな」

提督「ああ、一年ぶりだな」

大提督「ところで、お前の艦隊だが」

提督「なんだ?問題でも有ったか?」

大提督「…いや、ガードをな」

提督「?」

大提督「外して演習するのはどうだ?」

提督「駄目に決まってるだろ」

大提督「ふ~ん」

提督「?」

大提督「じゃ、おたがいがんばろうな」

提督「?」

雪風「…」

~演習、開始!~

提督『赤城、加賀、いつも通り偵察隊を発艦させろ』

赤城「偵察隊発艦!」バシュン

加賀「五航戦なんかと一緒にしないで」バシュッ

提督『どうだ?』

赤城「見つけましたよ…金剛が前になり単縦陣でこっちに向かって来てます」

加賀「それにしても妙ね」

赤城「ええ」

提督『どうした?』

加賀「対空砲火が一切ないのよ」

赤城「ええ、確認はしているけど無視してるようです…」

提督『了解…攻撃隊発艦!』

加賀「いいの?」

提督『ああ、構わん、やれるだけやってこい」

赤城「了解!艦載機全機発艦!」バシュン

加賀「第一次攻撃隊発艦!」バシュン

提督『雪風、響、砲雷撃戦用意!』

雪風「魚雷装填です!」ガコン

響「…」ガコン

提督『赤城、敵艦隊までの距離は?』

赤城「約1500m位です」

提督『OK、九一式酸素魚雷発射!」

響「ypaa!」ガコン バシャ

雪風「撃てー!」ガコン バシャ

~一方、大提督側~

大提督『金剛、様子はどうだ?』

金剛「問題ナッシング!」

大提督『OK,そのまま敵艦隊に肉薄しろ』

金剛「OK!」

~もどって提督側~

提督『魚雷の様子はどうだ?』

赤城「全く問題なしです」

加賀「艦攻もあと二分で攻撃開始出来ます」

提督『了解』

摩耶「あ~暇だ~」

提督『まあ、しゃあないな』

摩耶「暇だあ!」

提督『少し緊張感を持ってくれ…』

摩耶「ええ~でm…」ド~ン!

摩耶「!?」

赤城「敵の砲撃です!」

提督『摩耶、雪風、響、砲撃開始!』

摩耶「ぶっ殺されてーか?」ズドーン

雪風「雪風は沈みません!」ドーン

響「ypaaaaaa!」ドーン

提督『加賀、報告を』

加賀「全員の攻撃は当たったようです、撃沈判定が3大破3」

加賀「艦攻での攻撃も当たり、残りの3も撃沈判定がでました」

提督『了解、帰投しr…』ザザ…

雪風「しれぇ!?」

赤城「これは…ECM?」*電波妨害、主にジャミングといい、艦艇や電子戦機などから発信され強力な電波で信号などが受信できなくなる

摩耶「おい、敵の基地航空隊が来たぞ!」         今回は鎮守府からの電波攻撃と言う設定

赤城「摩耶さん、秋月さん!」

摩耶「おう、対空戦闘!」ドンドン

秋月「だめです、落としても落としても出てきます…キャア!」

摩耶「秋月!…ってうおっ!」

秋月「うう…痛いです…」大破

摩耶「この…」大破

雪風「赤城さん、直掩機を!」

加賀「すでに出してあるわ」ドーン

赤城「っ…」

響「赤城、大丈夫かい?」

赤城「ええ…撤退しましょう…」

摩耶「OK…!?」ドーン

響「っ…」大破

加賀「っ…まだよ…」大破

雪風「響さん!加賀さん!」

響「まだ…やれる!」

提督「お前ら!大丈夫か!」ドドドドドド

赤城「私以外大破です!」

提督「わかった、何人が航行できる?」

赤城「私は大丈夫です」

加賀「私も」

摩耶「わりい、無理だ…」

秋月「すいません…」

響「Прости…(ごめん…)」

雪風「…」

提督「…ああわかった、三人とものりな」

摩耶・秋月・響

「…」コクッ トン

提督「…」

雪風「しれぇ?」

提督「いや、大丈夫だ、問題ない」

雪風「…そうですか」

大提督「お~おう、すまんかったなあ」

提督「おう、入渠ドックを貸してくれるか」

大提督「ああ、いいぞ」

提督「ほれ、入渠してこい」

雪風「雪風は無傷なのでいいです!」

雪風「ん…」ゴシゴシ

提督「ほれ、眠いなら寝ちゃっていいぞ」

雪風「ん…おやすみなさい、しれぇ…」Zzz…

提督「かわいい奴だ、おやすみ」ナデナデ

雪風「えへへ…」ギュー

提督「よいしょ…おぶろうか」オンブ

大提督「…なあ、教えてくれよ」

提督「何をだ?」

大提督「なんでお前はこんな運用をしてるのに一隻も沈めてないんだ?」

提督「…」

大提督「俺はな、前に陽炎を沈めたんだ」

大提督「それが有ってから駆逐艦を運用しない事にしたんだ」

大提督「駆逐艦を運用して沈めるくらいなら戦艦に資材食われた方がましだと思ってな」

提督「そうだな、なんで沈めてない…か」

提督「約束…かな」

大提督「だれとの?」

提督「五月雨とさ」

大提督「五月雨…お前の初期艦か」

提督「ああ、そして、人生のパートナーだ」

提督「五月雨とケッコンする時に「あなたはこの鎮守府のみんなを守れますか」

提督「この鎮守府から誰も犠牲を出しませんか」って言われたんだ」

大提督「だから…」

提督「ああ、当の本人は忘れてるかもしれないが」

提督「五月雨とした約束さ」

大提督「そっか、ありがとう、今度から駆逐艦も運用してみるよ」

提督「そうすると良い」

大提督「頑張って建造してみるよ、今日はありがとうな」

提督「こちらこそ、またよろしくな」

赤城「提督~」

提督「お、赤城達、上がったか」

加賀「ええ」

提督「じゃあ帰るか」

摩耶「お、寝ちゃったのか」

提督「そうだな、可愛い奴だよ」ナデナデ

雪風「雪風は…幸せです…」Zzz…

加賀「可愛いわ…」

提督「…」(E:ボイスレコーダー)

加賀「何を撮ってるのかしら?」

提督「これを五航戦に聞かせてみるか」ピッ

加賀「こら!消しなさい!」

提督「やーだね~」ダッ

赤城「加賀さん、追いかけるだけ無駄ですよ」

加賀「…そうね、わかったわ」

提督「そういえば」

大提督「?」

提督「お前のとこの基地航空隊がでてきたが」

提督「どうして出したんだ?」

大提督「?出してないぞ?」

加賀「嘘つかないで頂戴」

大提督「いや、俺は鎮守府で指揮を執ってたんだ」

大提督「なあ、大淀」

大淀「はい、私と鎮守府で指揮を取っていました」

提督「??」

雪風「しれぇ~」スリスリ

提督「雪風、どうした?」

雪風「そろそろ帰りましょうよ~」

提督「そうするか」

提督「じゃあ、またな」

大提督「ああ、またな」

ブロロロロロロ…

金剛「…」

車内

提督「今日の演習はどうだった?」

加賀「まだまだ練度不足ね」

赤城「ええ、慢心してはだめね」

摩耶「じゃあ帰ったら、演習しようか」

提督「明日な,今日はもう遅いから」

提督「雪風はどうだった?」

雪風「…」

提督「雪風?」

雪風「…」

提督「雪風?どうした?」

雪風「しれぇ…」

ドーン

ーーーーーー

提督「ん…ここは…」

扶桑「お目覚めですか?」

提督「あれ?扶桑?」

扶桑「はい、おはようございます」

提督「ああ、おはよう」

扶桑「何があったかはおぼえてるんですか?」

提督「う~ん、演習帰りに車内で雪風と会話しようとして…」

提督「そのあと爆発音がした所まで覚えてる」

扶桑「良ければ私がお話しましょうか?」

提督「まて、誰か来た」ガラガラ

白露「あ…提督、おはよう」

提督「おはよう」

扶桑「お疲れ様」

提督「なんだ、さっきまで一緒にいたのか」

白露「うん!」

扶桑「はい、提督の身の回りは私たちで」

提督「そっか、ありがとな」

提督「そういえば、五月雨や時雨は?」

白露「明石さんとゆっきー含めて提督が事故にあった事を聞いたとたんに」

白露「部屋から出てこないんだよ」

提督「鎮守府の指揮はだれが?」

扶桑「翔鶴さんと長門さんが陣頭指揮を執って」

扶桑「海域の解放をせずに遠征班だけ出しでます」

提督「そっか、わかった」

白露「なんで提督が入院してるのかは聞かないんだね」

白露「提督五日間寝込んでたんだよ?」

提督「そんなに寝込んでたのか…」

扶桑「ええ、その間にも…」

ガラガラ

夕立「提督さ…ん?」

提督「夕立か、おはよ」

夕立「提督さ~ん!」ギュ

提督「ゆ、夕立?」

夕立「提督さん、夕立が話しかけてもぜんぜん起きなかったっぽい!」

夕立「もう死んじゃったんじゃないかって思って…」

提督「ごめんな、怖い思いさせちゃって」ナデナデ

夕立「ん…もっとなでてほしいっぽい…」

提督「ああ、わかった」ナデナデ

夕立「ん~夕立、幸せっぽい!」

RRRRR…

提督「ん…電話か、扶桑、取ってくんない?」

白露「あ、ちょっと外に出てくるね」

提督「わかった、行ってらっしゃい」

白露「うん!じゃああとでね~」ガラガラ

扶桑「そう言えば」

提督「なんだ、知ってるのか?」

扶桑「はい、お医者様に「起きたら来て下さい」って言われてるんでした」

提督「そんな事が有ったのか」

白露「提督、確認してきたよ~」

提督「おかえり、どうだった?」

白露「明後日にも退院できるって」

提督「OK,わかった」

提督「扶桑、電話取って」

扶桑「はい、わかりました」

扶桑「はい、扶桑です」

長門『長門だ、提督は起きたか?』

扶桑「はい、今さっき」

長門『そうか、提督に変われるか?』

扶桑「はい、ちょっと待ってください」

扶桑「提督、長門さんからです」

提督「了解、夕立、手を離してもいい?」

夕立「嫌っぽい!」

提督「扶桑、電話だけ頂戴」

扶桑「わかりました…はい、どうぞ」

提督「ありがと、長門?」

長門『おはよう、提督』

提督「ああ、おはよう」

長門『大丈夫か?』

提督「ぎりぎりセーフ」

長門『…まあいい、報告にするぞ…』

提督「お、おう…」

提督「駆逐艦はどの位動かせる?」

長門『ほとんど全滅だ』

提督「そこまでか…」

長門『ああ、唯一朝潮が動けるが…』

提督「気がぬけている、と」

長門『そう言うことだ』

提督「そうだな…じつは明後日で退院できるんだ」

長門『じゃあそのときに発表するか?」

提督「ああ、そうしてくれ」

長門『わかった、あと…

~三日後 鎮守府講堂~

ザワザワ

長門「…」

ピシッ

長門「うむ、では皆に向けて重大な発表がある」

長門「まあ、落ち着いて聞いて欲しい」

長門「じつは…」

ゴクリ

長門「提督が鎮守府に帰ってきたんだ」

雷「え?司令官が?」

電「鎮守府に!?」

長門「なあ、提督」

提督「ああ、みんな、ただいま!」

提督「急に入院したなんて言って心配かけたな」

雷「司令官…」

電「雷ちゃん?」

雷「司令官!」ダッ

暁「雷!?」

響「…」

暁「ちょっと、響もなんか言ってよ!」

響「Пожалуйста иди(行ってらっしゃい)」

響「Я тоже еду(私も行くから)」ダッ

暁「ちょっと、響!」

電「はわわ、急ぐのです!」ダッ

暁「待ちなさいよ電!」ダッ

吹雪(なら走らなくて良いですよね…)

雷「司令官!」ダキッ

響「司令官、После долгого отсутствия(久し振り)」ダキッ

提督「おっ、二人とも久し振りだな」

提督「元気だったか?」

雷「司令官が居ないのに元気なはずないわ…」

響「да…(うん…)」

提督「ごめんな、心配掛けちゃって」ナデナデ

雷「えへへ…いいのよ、司令官が帰ってきたから良いのよ」

響「その通りだよ」

響「司令官が気に病む理由はないさ」 

電「良かったのです、司令官さん」

暁「べ、別に心配してたわけじゃないんだからねっ」

響「にしては部屋で泣いてたけどね」

暁「言わないでよ!」ぷんすか!

響「司令官、Я люблю(大好き)」

提督「お、ありがとな」ナデナデ

響「あれ、意味分かったのかい?」

提督「響を改装した時にロシア語を勉強したからな」

提督「何て言ってるかは分かるぞ」

響「Спасибо(ありがとう)、司令官」

電「司令官さん、よかったのです」

提督「電か、ただいま」」

電「おかえりなのです」

提督「電は寂しかったか?」

電「少しだけなのです」

電「でも、司令官さんが戻って来てくれたので」

電「電は満足なのです」

提督「良い子だな」ナデナデ

電「はわ…ありがとうなのです」///

暁「暁はれでいーだから寂しくならないのよ!」

提督「はいはい、わかった」

提督「レデイーだからお小遣いもいらないよな」

暁「なんでよ!」

提督「ごめんごめん、冗談だ」

提督「はい、四人で4000円な」

雷「え?いいの?」

提督「おう、心配させた詫びた」

電「はわわ、ありがとうなのです」

響「ありがとう、司令官」

暁「暁が1500円ね!」

提督「ちゃんと一人1000円にしなさい」

暁「わ、分かってるわよ!」

提督「嘘つけ、目が本気だったぞ」

暁「う、うるさいわね」

提督「さて、そろそろ戻ったらいい」

電「またなのです、司令官さん」ペコリ

響「じゃあね」ヒラヒラ

雷「いつでも甘えてきていいのよ?」

提督「どっちが甘えるのかな~」

雷「どっちかしらね~」

提督「まあ、ほとんとの時間は執務室に居るから」

提督「何時でも来て良いぞ?」

雷「じゃあ後で行くわよ」

提督「おう、じゃあな」

雷「じゃあね~」ダッ

提督「え~まあ、ほとんど執務室に居るから」

提督「来たい奴はいつでも来るといい」

提督「じゃあ、そろそろ戻るが…」

提督「特Ⅱ型と、朝潮型、陽炎型駆逐艦の長女は」

提督「三時間後執務室に来てくれ」

綾波「…もしかして曙ちゃんですか?」」

提督「そ、頼んだ」

綾波「了解です、司令官」

朝潮「霞ちゃんですか?」

提督「朝潮もだな」

提督(やはり、気がぬけてるな…)

朝潮「?わかりました…」

~執務室~

ガチャ

提督「ふう、つかれた」

翔鶴「お疲れ様です」コトッ

提督「ああ、ありがと」ズズ…

提督「うん、おいしい」

翔鶴「ふふっ、ありがとうございます」

提督「翔鶴はいいお嫁さんになるな」

翔鶴「もう、やめて下さいよ///」

提督「よしっ」ノビー

提督「じゃあ行ってくるよ」

翔鶴「五月雨さんの所ですか?」

提督「ああ、さすがにいろいろ支障が出そうだからな」

提督「嫁達の目をさましてくるよ」

翔鶴「いってらっしゃい」

提督「ああ、いって来る」ガチャ バタン

翔鶴「さて、仕事しましょうか」カリカリ

~重巡寮~

提督「さて、最初は摩耶だな」

提督「おっと、高雄型の部屋はここか」

提督「お~い、開けていいか~」コンコン

??「どうぞ~」

ガチャ

~高雄型の部屋~

鳥海「あら、司令官さん」

提督「おう、久し振りだな」

鳥海「本当ですよ、摩耶が部屋に閉じ籠もっちゃったりして大変だったんですからね」

提督「その摩耶に会いにきたんだが…まだ部屋にいるか?」

鳥海「はい、いますよ」

提督「OK,ありがと」

鳥海「いいんですよ」

提督「摩耶~お前の旦那だぞ」コンコン

摩耶「いいぞ…」

ガチャ

~摩耶の部屋~

提督「摩耶」

摩耶「提督!」ダッ

ダキッ

提督「ま、摩耶?」

摩耶「提督は…大丈夫なのか?」

提督「お、おう、別に平気だが…」

摩耶「提督のバカ」

提督「あ、怒ってるの?」

摩耶「うん」

提督「ごめんな」ナデナデ

摩耶「心配したんだからな、こっちは」

提督「ごめんって」ナデナデ

摩耶「もっと撫でてくれたら許す」

提督「OK、わかった」ナデナデ

摩耶「♪~♪」

提督「なあ」

提督「そろそろ離していい?」

摩耶「なんだよ、仕事か?」

提督「おう、そういえば朝潮が来るんだった」

摩耶「ふふっ、じゃあいいぞ」

提督「ありがとな」

摩耶「ただ!」

提督「お?なんだ?」

摩耶「また…甘えさせてくれよ…」

提督「もちろん、また甘えさせてやるさ」

摩耶「えへへ…サンキュ!」

提督「ああ、じゃあな」

摩耶「ああ、またな」

~執務室~

ガチャ

朝潮「お疲れ様です、司令官!」

綾波「あ、どうも」

陽炎「やっほー司令」

提督「おう、遅れてごめんな」

提督「朝潮は後でいいか?」

朝潮「あっ、はいわかりました」

提督「陽炎、雪風の様子はどうだ?」

提督「いつも通りと言うわけないと思うんだ」

陽炎「ううん、生活はいつも通りだよ」

提督「おや、以外だな」

陽炎「だだね…」

提督「?」

陽炎「どう考えても元気がないの」

陽炎「司令が目の前で傷ついたのが雪風の幸運のせいだと思ってるらしくて…」

提督「ああ…」

陽炎「どうするの?」

提督「雪風は俺が帰って来た事を知ってるのか?」

陽炎「どうだろう?」

陽炎「さっき一応言ってみたんだけど…」

陽炎「司令関連の話題は聞いても無視してたし」

提督「なるほど…わかった、ありがとう」

陽炎「いいのっじゃあ、またね」

ガチャ

提督「さて、綾波」

綾波「はい」

提督「敷波と曙はどうだ?」

綾波「敷波ちゃんはさっきの講演に参加してました」

綾波「あの子ったら司令官がでてきたら泣き始めちゃって」

提督「OK,曙は?」

綾波「出撃でもしようものなら沈んで帰って来るレベルには精神が病んでます…」

提督「ええ…」

綾波「元はと言えば司令官が入院したのがいけないんですからね」

提督「うぐ、ごめん…」

綾波「まあ、司令官が無事だったので私はいいんです」

綾波「それより、曙ちゃんをきちんと治してあげて下さいね」

提督「ああ、もちろん」

綾波「ふふっ、じゃあそろそろ帰りますね」

提督「じゃあな」

綾波「では、また」

ガチャ

提督「さてと…朝潮」

朝潮「…はい」

提督「…」ギュウ

朝潮「し、司令官?」

朝潮(暖かい///)

提督「最近、寝れてないんでだってな」

朝潮「!」

朝潮「それ…誰から…」

提督「荒潮が言ってたぞ」

提督「霞と満潮の事と…」

提督「朝潮が寝れてないって」

提督「本当か?」

朝潮「…」フルフル

提督「そうか…じゃあ質問を変える」

提督「さっき眠そうにしてたのは何でだ?」

朝潮「…」

提督「朝潮、無理するなよ」

提督「朝潮が俺に負担をかけたくないって言うのは分かるし」

提督「朝潮なりの考えが有るんだろうけど」

朝潮「…」

提督「眠いなら言ってくれ」

提督「それで朝潮から離れたりしないから」

朝潮「司令官…」

提督「で、どうなんだ?」

朝潮「最近...いや司令官がいなくなってから、少し寝不足なんです...」

提督「ごめんな、心配させちゃって」ナデナデ

朝潮「いえ、司令官が戻って来られたので…」

朝潮「私は…幸せもの…です」

提督「朝潮?」

朝潮「Zzz…」

提督「おやすみ、朝潮」

朝潮「Zzz…」

提督「まったく、可愛い寝顔だ」

提督「普段しっかりみんなを纏めているからな」

提督「たまには休むのもいいだろう」ナデナデ

朝潮「Zzz…」

提督「よいしょ…私邸に連れていっちゃうか」オンブ

朝潮「♪」

提督「一気に表情が緩んだな」

提督「まだまだ甘えたい盛りか」ナデナデ

朝潮「♪」

~廊下~

荒潮「あらあ?提督?」

提督「お、荒潮か」

荒潮「ふふっ、寝ちゃったのね」

提督「ああ、たまには休むのもいいだろ」

荒潮「安らかね…」

提督「普段は見せない顔だろ?」

荒潮「そうね、私邸にでも連れてくの?」

提督「ああ、静かな所で寝て貰うことにするよ」

提督「ついでで悪いが白露に合ったら「後で私邸に来いと五月雨と時雨に言っておいて」と伝えてくれないか?」

荒潮「わかったわ、じゃあね~」

提督「ああ、じゃあな」

提督「さて、どうなるか楽しみだ」

朝潮「Zzz…」

~提督私邸~

提督「よいしょ…」

朝潮「ん…司令官?」

提督「あ、おはよう」

朝潮「ん…」ゴシゴシ

提督「まだ眠いのか?」

朝潮「はい…」

提督「そっか、直ぐに布団を敷くよ」

朝潮「いえ…司令官にそこまでご迷惑を掛けるわけには…」

朝潮「いきません…から…」

提督「朝潮?」

朝潮「すう…すう…」

提督「やっぱり無理してたか」

提督「ふう、敷き終わった」

提督「まずは朝潮を…」ヒョイ

朝潮「♪」

提督「…こいつ可愛いな」

提督「油断だらけだな」ナデナデ

朝潮「♪」

提督「っと…布団に置いて、と」

提督「えっと…時間は…」

時計 1700

提督「昼寝って事にしとくか」

朝潮「Zzz…」

提督「布団に潜って…と」ダキッ

朝潮「///」

提督(かわいい)

朝潮「えへへ///」

提督(天使か)

提督(まあ、寝ちゃうか)

提督「Zzz…」

朝潮「Zzz…」

~五月雨の部屋~

五月雨「…」

五月雨(あの人がいなくなって明日で一週間です)

五月雨(いまだ音沙汰はないばかりか生死すら不明です)

五月雨(そろそろ諦めるべきでしょうか…)

五月雨(でも…)

五月雨「うっ…うっ…」ポロポロ

五月雨「あな…たあ…」ポロポロ

五月雨「寂しい…」ポロポロ

五月雨「生きているなら…せめて顔くらい…」ポロポロ

コンコン

五月雨「!」

海風「姉さん、居る?」

五月雨「…いいわよ」

ガチャ

海風「姉さん、提督の事何だけど…」

五月雨「…」

海風「提督から伝言が有ります」

五月雨「え…」

海風「あら、まるで提督が死んでいたなんて思っていた?」

五月雨「え、だって提督関連の情報が何も…」

海風「まあ、そうでしょうね」

海風「帰って来たのは今日だから」

五月雨「…提督は何処に?」

海風「提督からは、「私邸にいる、好きに来い」ですって」

五月雨「…」

海風「姉さん?」

五月雨「あ…あなた!」ダッ

海風「まったく、早く言ってあげれば良かったのに」

海風「でも、面白そうでしたね」

海風「かわいい子には旅をさせよ」でしたっけ?」

海風「少し意地悪するのもいいんでしょう」

~提督私邸~

カラカラ

五月雨「あなた?」

提督「Zzz…」

朝潮「Zzz…」

五月雨「朝潮さんと昼寝ですか」

五月雨「私も入っちゃいます♪」ゴソゴソ

提督「ん…五月雨?」

五月雨「あなたっ♪」ギュー

提督「ああ、ただいま」

五月雨「むー」

提督「ど、どうした?」

五月雨「なんで帰って来たら直ぐに私の所に来なかったんですか」

五月雨「私、海風に教えてくれるまでずっと死んでるって思ってたんですからね」

提督「まったく、俺が事故くらいで死ぬわけないだろう」

五月雨「信じてました」

提督「ふふっ、ありがとな」

五月雨「もちろんですよ、あなた」

提督「そろそろ眠いんじゃないか?」

五月雨「ん…はい」

提督「そうか、じゃあ寝ちゃうといい」

五月雨「ん…お風呂は?」

朝潮「Zzz…」

提督「ん…じゃあ先に入っておいで」

五月雨「折角ですからあなたと一緒に入りたいです…」

提督「いや、時雨がな…」

五月雨「?」

提督「いや、時雨は俺が死んでると思ってるだろうから」

提督「目を覚ましてくるよ」

五月雨「…そう言うことですか」

五月雨「朝潮さんは私が見てますから」

五月雨「行ってらっしゃい、あなた」

提督「ありがとう、行ってくるよ」タッタッ

白露型の部屋

提督「おーい、入っていいか?」コンコン

山風「ん…いいよ」

ガチャ

山風「パパ…」

提督「山風、ただいま」

山風「おかえりなさい!」ギュー

提督「不安だったか?」

山風「うん…」

山風「パパが居なくて不安だった…」

提督「ごめんな、突然だったんだ」ナデナデ

山風「もっと撫でて…」

提督「もちろん」ナデナデ

山風「えへへ…パパ大好き」

提督「ありがとな」ナデナデ

ガチャ

村雨「あら?」

提督「お、村雨か」

村雨「おかえりなさい」

春雨「あ…司令官…」

提督「春雨か、だだいm春雨「司令官!」ダキッ

提督「は、春雨?」

春雨「うっ、うっ」ポロポロ ギュー

村雨「春雨はね、ずっと提督の心配をしてたのよ」

村雨「時雨と同じように…ね」

春雨「司令官…」ギュー

春雨「私、心配になっちゃいました…」

提督「ごめんな、春雨」ナデナデ

春雨「えへへ…もっと甘えて良いですか?」

提督「ああ、いいぞ」

提督「まったく、春雨は可愛いなあ」デレデレ

春雨「ふえっ?そうですか?」

提督「うん、服も可愛い」

提督「それ、春服だろ?」

春雨「はい、少し寒かったので…」

提督「可愛いぞ、春雨」ナデナデ

春雨「えへへっ、ありがとうごさいます」ギュー

ガチャ

海風「あら、提督」

提督「お、海風か」ナデナデ

春雨「♪」ギュー

海風「時雨なら…って姉さん…」

提督「お、そうだった」

提督「ここに来た目的を見失う所だったよ」

提督「春雨、離していい?」

春雨「またこうしてくれるならいいですっ」

提督「おう、何時でもいいぞ」

春雨「じゃあ…」パッ

山風「ねえ、パパ」

提督「ん?どうした?」

山風「私もいい?」

提督「もちろん、いつでもいいぞ」

ガチャ

夕立「だだいまっぽ~い!」

提督「お、夕立か」

夕立「てーとくさん、おかえりっぽい!」

提督「ああ、ただいま」

夕立「時雨を慰めにきたっぽい?」

提督「慰めって…まあ間違えてないが」

夕立「じゃあ手伝うっぽい!」

提督「お、じゃあ手伝ってくれ」

夕立「しぐれっ、しぐれっ」コンコン

時雨「夕立、なんだい?」*ドア越しです

夕立「用事があるっぽい!」

夕立「開けていいっぽい?」

時雨「ん…いいよ」

ガチャ・バタン

時雨の部屋

提督「時雨」

時雨「え…提督?」

提督「そうだぞ」

時雨「提督!」ギュッ

提督「はいはい、遅れてごめんな」ナデナデ

時雨「んっ…いつ帰って来たの?」

提督「今日の朝」

時雨「提督のバカ」

時雨「いくら五月雨の方が大事でもさ」

時雨「次は僕に来て欲しかったな」

提督「ごめんごめん、少し朝潮に話が有ったんだ」

時雨「んっ、わかった」

提督「あれ、いいの?」

時雨「だって、この後ずっと居てくれるんでしょ?」

提督「そっちが本音か」

提督「まあ、最近構ってやれてないからな」

提督「いいぞ、今日は二人きりで寝るか」

時雨「やった、ねえ提督」

提督「ん?どうした?」

時雨「僕は…ここに居てもいいのかい?」

提督「…急にどうした?」

時雨「質問に答えて」

提督「…うん、居てもいいぞ」

提督「俺の娘なんだからな」*俺の娘(こ)と読みます

時雨「ふふっ、ありがと」

提督「時雨、そろそろ寝室に移動しよ」

時雨「今何時だっけ?」

提督「もう八時だぞ」

時雨「ん…」フア~

提督「なんだ、眠いのか?」

時雨「なんか提督が来たら眠くなった」

提督「じゃあ時雨の部屋で寝ちゃうか」

時雨「ふえっ?」///

提督「だって、部屋までいくのは面倒だろ?」

時雨「ま、まあそうだけど…」///

提督「じゃあお風呂入ろっ」

時雨「うん///」

お風呂場までの廊下

提督「お、さみさみ」

五月雨「あら、あなた」

提督「どこ行ってたんだ?」

五月雨「朝潮ちゃんが起きたので」

五月雨「部屋に送ってあげたんです」

提督「偉いな」

五月雨「ふふっ、ありがとうございますっ」

五月雨「あなたこそ何処行くところだったんですか?」

提督「いや、時雨と風呂に入ろうと思ってな」

五月雨「じゃあ私も入ります」

提督「いや、最近構ってやれてないからな」

提督「久し振りに一緒に寝ることにするよ」

五月雨「分かりました、ではまた明日」トットットッ…

時雨「いいの?」

提督「うん、多分明日はさみさみと寝ることになることに思うから」

時雨「ふふっ、じゃあ入ろっか」

お風呂場

提督「時雨?」

時雨「~~」パクパク

提督「ははあ、今更恥ずかしくなったか」

時雨「うう…言わないでよ」///

時雨「タオル付けてても以外と恥ずかしい///」

提督「さっきは積極的だったのになんで急に恥ずかしくなるかな」

時雨「半分冗談だと思ってた」

提督「もう半分は本気だったのな」

時雨「あう///」

提督「しかし、ここでも髪飾りは付けてるんだ」

時雨「うん、これは何時も付けてるんだ」

提督「可愛いんだよな」

時雨「そ、そうかな」

提督「うん、可愛い」

時雨「えへへ…ありがと」

提督「ほれ、髪洗ってやるからこい」

時雨「う、うん///」ストン

提督「じゃあ始めるぞ」ワシャワシャ

時雨「んっ、気持ちいい」

提督「じゃあ…」ワシャワシャ

時雨「えへへ…もっと洗ってくれるかい?」

提督「もちろん、次は背中だ」

時雨「うん、お願い」

提督「じゃあいくぞ」ゴシゴシ

時雨「あっ、んっ」

提督「時雨、終わったぞ」

時雨「あれ、もう終わったの?」

提督「おう、終わったぞ」

時雨「ありがとう、次は僕が洗ってあげるよ」

提督「おっ、じゃあ洗ってくれ」ストン

時雨「やっぱり、提督の背中は大きいね」ゴシゴシ

提督「お?そうか?」

時雨「うん、僕よりも大きいと思う」

時雨(きっと、この背中で寝たら気持ちいいんだろうな)

提督「時雨、本音が漏れてるぞ」

時雨「えっ、そうかな?」

提督「うん、大体分かるぞ」

提督「きっと背中でねたら気持ちいい…だろ?」

時雨「えへへっ、その通りだよ」ゴシゴシ

提督「じゃ、湯船の中でずっと引っ付いてたらどうだ?」

時雨「いいの?」

提督「時雨がついてたいならいいぞ」

時雨「おっと、終わったよ」

提督「お、ありがと」

提督「じゃ、前洗ってこい」

時雨「うん、分かった」ゴシゴシ

提督「♪」ゴシゴシ

ーーーーーーー

提督「時雨、おわった?」

時雨「うん、終わったよ」

提督「じゃあ、湯船に入ろうか」

時雨「うん」

提督「よいしょ…」チャプ

時雨「よいしょっと」チャプ

時雨「えへへ、提督」ギュ

提督「おっ、ほれ」ナデナデ

時雨「んっ、もっと」

提督「オッケー」ナデナデ

時雨「ふふっ、嬉しい」ギュー

提督「時雨」

時雨「なあに?」

提督「いや、少しのぼせてるだろ」

時雨「そうかな?」トローン

提督「うん、顔が緩んでるぞ」

時雨「ん、そっか」

時雨「じゃああがろうかな」ザバッ

提督「そっか、じゃあ先に服着ておいで」

時雨「わかった、後で呼ぶよ」

提督「わかった、じゃあ後でな」

タッタッ

提督「まったく、可愛い奴だ」

時雨「提督~いいよ~」

提督「オッケー直ぐ行く」

更衣室

提督「さて、着替えようか」

時雨「提督っ」

提督「おい、ちゃんと着替えてから呼べよ」

時雨「提督になら見られてもいいよ」

提督「まあ、いいか」

提督(下着見えてるけど)

ーーーーーーーー

提督「時雨、着替え終わったぞ」

時雨「僕も終わったよ」

提督「じゃあ部屋行こっ」

時雨「うん」

時雨の部屋とお風呂場の間の廊下

提督「時雨、最近どうだった?」

提督「俺がいないあいださ」

時雨「かなり寂しかった」

提督「でも泣かなかったな」

時雨「もちろん、だって…」

提督「だって?」

時雨「僕は幸運艦だからね」

時雨「提督だって戻って来るって信じてたんだ」

提督「ああ、「呉の雪風、佐世保の時雨」だっけ」

時雨「そ、だから泣かなかったの」

時雨「まあ、提督が戻ってきた時はすこし泣きそうになっちゃったけど」

提督「ごめんな」

時雨「提督が…戻って来てくれたから…僕は…いい…の」ヨリカカリ

提督「うおっと…時雨?」

時雨「ん…眠い…」

提督「じゃあ、背中で落ち着いてると良い」

時雨「えへへ…提督っ」ピョン スリスリ

提督「いつも可愛いぞ、時雨」

時雨「えへへっ、ありがと」

提督「時雨の部屋でいい?」

時雨「うん、あとで提督も着替えてきてね」

提督「わかった、時雨を部屋に置いてからな」

時雨「ええ…提督の部屋、行っちゃだめ?」

提督「もちろんいいぞ」

時雨「ありがと、凄い嬉しい」ギュー

提督の部屋

ガチャ

提督「時雨、着いたぞ」

時雨「提督…」

提督「ん?どうした?」

時雨「ここで…寝ちゃっても…い…い?」コテン

時雨「Zzz…」

提督「まったく、寝ちゃったか」ヨイショ

時雨「んう…提督」

提督「可愛いぞ、時雨」

時雨「んっ」オメメパチパチ

提督「何だ、起きたのか」フクヲキル

時雨「折角だからさ」

時雨「僕の部屋寝て貰おうと思って」

提督「じゃあ時雨の部屋に行こうか」

時雨「うん」

白露型の部屋

ガチャ

時雨「ただいま…」

提督「時雨?」

時雨「もう眠い…」

提督「じゃあさっさと部屋に行くか」

時雨「ん、わかった」

時雨の部屋

ガチャ

提督「時雨、ベットでいいか?」

シーン

提督「時雨?」

時雨「ん…」ウツラウツラ

提督「眠いのか」

時雨「うん…」

提督「じゃあここに来るといい」

時雨「うんっ」ピョン

時雨「Zzz…」

提督「もう寝ちゃったか」

時雨「えへへ、駄目だよ…そんなとこ触っちゃ///」

提督「なんの夢みてるんだか」

時雨「んん…夕立…」

提督「はいはい、ベットに入ろうな」ヨイショ

時雨「んん…提督…」

提督「わかった、直ぐ入るよ」ポフッ

時雨「提督、提督」ギュー

提督「ん?どうした?」

時雨「髪解いていい?」

提督「いつも解いてるのか?」

時雨「うん、髪飾りもいつも外してるんだよ」

提督「ああ、いいぞ」

時雨「ふふっ、ありがと」カチャカチャ トン

提督「以外と可愛いな」

時雨「そう?」

提督「うん、改装前の姿も好きなんだ」

時雨「そ、そう?」

提督「もちろん今の改二も好きだぞ」

時雨「えへへ、大好きだよ提督」

提督「ああ、俺も大好きだよ時雨」

提督「おやすみ」

時雨「うん、おやすみ」ギュー

時雨「Zzz…」ギュー


チュンチュン

時雨「ん…朝か」パッ

提督「Zzz…」

時雨「…ふふっ」

時雨「提督、昨日はお疲れ様」ナデナデ

提督「ん…時雨か」

時雨「そうだよ、おはよう」

提督「おはよう、朝から元気だな」

時雨「そうかな?」

提督「少なくとも山風よりは元気な気がする」

提督「一緒に寝たときに11時になって起きてきたからな」

時雨「ず、随分寝てたんだね…」

提督「まあ、起きた時に可愛かったから許s「司令!」ガチャ

提督「ん?誰だ?」

比叡「比叡です!」ハアハア

提督「急にどうした」

時雨「比叡さん、お水どうぞ」

比叡「あ…ありがとう」ゴクゴク

提督「それで、何があったんだ」

比叡「そうでした!」ガバッ

比叡「雪風ちゃんが居なくなったんです!」

提督「なんだと!」ガタッ

比叡「朝起きたら居なくなったらしいです!」

提督「わかった、陽炎達が探しているのか?」

比叡「はい、あとは長門さん達にも手伝って貰ってます」

提督「OK、時雨後でな」

時雨「うん、執務室にいるよ」

ガチャ

陽炎型の部屋

浦風「雪風~どこにいるんじゃ~」

天津風「全く、どこ行ったのかしら」

時津風「本当だね~」

提督「雪風は!?」ガチャ

浦風「あ、提督さんじゃけえ」

天津風「まったく、ノックくらいしなさいよ」

提督「おっと、ごめんな」

時津風「雪風はいないよ~」

提督「お前は少し危機感を持て」

提督「しかし、どこ行ったのか」

親潮「司令、お疲れ様です」

提督「おっ、報告を頼む」

親潮「わかりました、報告します」

親潮「えっと…」

提督「?どうした?」

浜風「朝起きたら居なくなってて、現在地不明です」ヒョイ

提督「おっ、ありがと」

親潮「うう…すいません…」

提督「親潮だってミスはある、気にするな」

親潮「はい、わかりました」

提督「で、今は外か?」

親潮「あっ、はい」

親潮「戦艦の皆さんに探して貰っています」

提督「そっか、じゃあ…」ピッピッピッ

親潮「?」

提督「あ、加賀いる?」

加賀『何か用ですか』

提督「ちょっと雪風が居なくなっちゃったらしいから探してくんない?」

加賀『艦載機を使っても?』

提督「もちろん、好きに使え」

加賀『わかりました、では』プチッ

親潮「いいんですか?」

提督「もちろん、一番楽だからな」

ブーン

天津風「あら、もう飛んでるのね」

提督「さすが加賀、早いな」

RRRRR…

提督「おう、俺だ」

加賀「加賀です」

提督「なんだ?どうした?」

加賀「雪風さんが見つかりましたよ」

提督「お、何処にいた?」

加賀『港の岸壁に居ましたよ』

提督「OK、じゃあ艦載機の後始末は宜しく」

加賀『見返りは?』

提督「間宮券10枚でどうだ?」

加賀『それで手を打ちましょう』

提督「おう、じゃあ「あと」で」

加賀『ええ、「あと」でまた」

親潮「?」

提督「ん?どうした?」ピッ

親潮「い、いえ…」

提督「そうか」

提督「天津風、少し手伝ってくれ」

天津風「え、ええ分かったわ」

母港 港岸壁

雪風「…」

雪風(なんでここに…)

雪風(頼れるしれぇは居ないのに…)

雪風「そっか」

雪風(きっと、雪風は…)

天津風「雪風、帰るわよ」

雪風「…天津風?」

天津風「そうよ、帰りましょう」

雪風「…嫌です」

天津風「なんで?」

雪風「帰っても誰も居ないからです」

天津風「だって、時津風や不知火お姉ちゃんもいるでしょ?」

雪風「頼れる人が」です」

天津風(あの人が死んでると思い込んでるわね)

天津風「でも浦風とかにも…「でもっ!」

雪風「雪風にはしれぇがいないと意味ないんです!」

天津風「…」

雪風「しれぇがいない鎮守府なんて、いても辛いだけなんです!」

天津風「雪風…」

雪風「こんな辛い所なんて、もうごめんなんです!」

雪風「なら、雪風は…」

天津風「雪風、あの人は…」

雪風「なんですか、生きてるんですか!」

雪風「なら連れて来て下さい」プイッ

天津風「いいわよ、あなた」

提督「おう、そうだな」

雪風「え…しれぇ?」

提督「おう、そうだ」

雪風「…本物ですか?」

提督「信じられないか?」

雪風「はい」

提督「じゃあ…」ギュ

雪風「あ…」

提督「これでどうだ?」

雪風(この温かさ…偽物じゃない…本物だ!)ギュウ

雪風「うっ、しれぇ、しれぇ!」ギュー ポロポロ

提督「…」ナデ

雪風「うっ…うああああああん」ギュー ポロポロ

提督「はいはい、ごめんな」

提督「一回落ち着け」ポンポン

雪風「うあああ…しれぇ、しれぇ」ギュー

提督「…」ナデナデ

雪風「ううっ、良かったです」

雪風「しれぇが生きてて良かった…」

提督「ごめんな、みんなに心配かけて」

提督「悪い司令だよ」

雪風「いえ、しれぇは戻って来ました」

雪風「しれぇが戻って来たのが雪風の一番の幸運です」ニコッ

提督「雪風…」

提督「やっぱりお前は偉い奴だよ、雪風」ナデナデ

雪風「えへへ、もっと撫でて貰うのは我が儘ですか?」

提督「もう十二時だぞ」

提督「雪風、一緒にご飯食べに行こ」

雪風「はい、しれぇ!」

天津風「全く、仲直りしたのね」

提督「あれ、今まで何処にいたの?」

天津風「ずっと見てたわよ」

雪風「あ…」

天津風「どうしたの?」

提督「雪風、言いたいことはきちんと言わないと伝わらないぞ」

雪風「…」コクコク

天津風「?」

提督「ほら、雪風行っておいで」トン

雪風「あ、天津風!」

天津風「なにかしら?」

雪風「えっと…さっきは酷い態度を取っちゃって…」

雪風「ご、ごめんなさい!」ペコリ

天津風「いいのよ、怒ってないから」

天津風「また一緒に遊びましょう、雪風」

雪風「…うん!」

提督「じゃあな、天津風」

天津風「ふふっ、あまつんでいいわ」

提督「お、じゃあな「あまつん」

天津風「じゃあね「あなた」ニコッ

提督「今の顔、凄い可愛かったぞ」

天津風「もう、嘘つかないでよ」///

提督「嘘じゃないが」

天津風「分かったわよ、じゃあね」トットットッ

天津風「ふえっ!?」///

雪風「しれぇ、行きましょう♪」クイクイ

提督「お、そうするか」

雪風「えへへ、しれぇ」ギュー

提督「今日はよくくっついてくるな」ナデナデ

雪風「今日はずっとくっついてますよっ」

雪風「だって、しれえが戻って来たんですからねっ」ギュー

提督「お、おう」

提督「じゃあ食堂に行くか」

雪風「はいっ、しれぇ!」

食堂

提督「間宮さ~ん」

間宮「は~い…って雪風ちゃん」

雪風「はい、そうです!」

間宮「元気になったのね、良かったわ」

雪風「はい!雪風は元気です!」

提督「よかったな、雪風」ナデナデ

雪風「えへへ…」

提督「間宮さん、普通の定食を…」

雪風「一つだけください!」

間宮「…わかったわ、直ぐ用意するわね」

提督「じゃ、席に座ってるから」

提督「持って来てくれるか?」

間宮「じゃあ、持っていきますね」

雪風「しれぇ、しれぇ」クイクイ

提督「じゃあ席に行こうか」

雪風「はあい!」

提督「よいしょ…」ストン

雪風「♪」ストン

提督「…」

雪風「しれぇ?」

提督「あ、ああすまん」

提督「少しボーッとしてたよ」

雪風「大丈夫ですか?」

提督「大丈夫だ、気にしなくていい」

雪風「そうですか…」

伊良湖「お待たせでーす」コトッ

提督「お、ありがとう」

伊良湖「じゃあ、ごゆっくり」トットッ

提督「雪風、あーん」

雪風「?」アーン

提督「ほれ」

雪風「!?///」ゴクン

雪風「えへへ」///

提督「雪風、美味しいか?」

雪風「はい、雪風は幸せです!」

雪風「しれぇ、あーん」クイ

提督「いいぞ」パクッ

雪風「美味しいですか?しれえ」

提督「うん、美味しい」モグモグ

雪風「やったあ!」ピョンピョン

提督(可愛い)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

提督「美味しかったか?」

雪風「はいっ、美味しかったです」

雪風「ん…しれぇ…」ヨリカカリ

提督「雪風?」

雪風「えへへ」///

提督「眠くなっちゃったか」

雪風「はい…すごく…」

雪風「ねえ、しれぇ」

提督「ん?どうした?」

雪風「お昼寝でいいですから…一緒に寝て貰ってもいいですか?」

提督「じゃあ提督室で寝ようか」

雪風「えへへ…」

提督室

提督「よいしょっ」ゴソゴソ

提督「まったく、そのまま部屋に移動しようと思ったら…」

「準備したいことがあるんです!」

「先に提督室に行っててください!」

提督「って言ってたけど…」

提督「雪風の奴、何を…」

ガチャ

雪風「しれえ!」

提督「お、パジャマに着替えて来たのか」

提督「って、このまま朝まで寝る気じゃないだろうな」

雪風「雪風はそのつもりです!」ギュー

提督「いや、まだ一時だぞ?」

雪風「一時だろうと十一時だろうとしれえとねたいです!」ギュー

提督「全く、憎めないな」ナデナデ

雪風「ふああ…お休みなさい、しれぇ」

雪風「Zzz…」

提督「いつも可愛いぞ、雪風」ナデナデ

ーーーーーーーー 

雪風「…あれ…ここは…?」

雪風「海?」

天津風「…」

雪風「あっ、天津風!」

天津風「…」

雪風「な、なんで黙って…」

時津風「…」

雪風「あ、時津風!」

時津風「…」

雪風「え…時津風?」

天津風「…」ザザー

雪風「まってください、天津風!」

時津風「…」ザザー

雪風「時津風、待って!」

雪風「もう一人は嫌です、付いて行きます!」ザザー

ーーーーーーーーーーーーーーーー

雪風(おかしい…いくら走っても追いつかない)ザザー

雪風(速力は私の方が上なのに…)*史実の雪風は35,5ノット 天津風・時津風は35,0ノット(どちらも最大速)

雪風(なんで…あっ!」プスン プスン ザ…

雪風(え…機関が…)

雪風「嫌…嫌っ」

雪風「一人は…もう嫌」

雪風「置いていかないで…一人にしないでよ…」ポロポロ

雪風「しれぇ…助けて…」

ーーーーーーーーーーーーー

提督「かぜ…きかぜ…ゆきかぜ…」

提督「雪風!」

雪風「あ…」パチパチ

提督「良かった、起きたか」

提督「凄い魘されてたぞ」

提督「何か…有ったのか?」

雪風「しれぇ…」ギュ

提督「雪風、どうしたんだ?」

雪風「…怖い夢を見ました」

雪風「しれえも、天津風も、時津風もいなくなっちゃう」

雪風「そんな夢です…」

提督「じゃあ、そんな夢は忘れちゃおう」

提督「代わりに…ほら」ダキッ

雪風「わわっ、しれぇ?」///

提督「ここでゆっくりするといい」

雪風「あ…」

雪風「えへへ…ねえ、しれぇ」

提督「ん?どうした?」

雪風「やっぱり、雪風は一人きりは苦手です…」

提督「じゃあ姉妹とか、俺とかが一緒にいた方が安心するのか?」

雪風「はい、一人だけは嫌なんです」

提督「それこそ、一人のときは「不運」って感じたりするのか」

雪風「…はい、何か「過去」の記憶が戻って来ちゃうんです」

提督「おっと、ごめんな」

提督「辛い記憶なんだろ?」

雪風「ふふっ、そうですね」

提督「やっぱりな、ごm「でも…」

提督「?」

雪風「きちんと乗り越えて私はここにいるんです」

雪風「だから、大丈夫です」

提督「さすが、伝説の幸運艦だな」

雪風「えへへ…」クイクイ

提督「ん?どうした?」

雪風「おやすみ…なさい…しれぇ…」

雪風「Zzz…」

提督「おやすみ、雪風」ナデナデ

雪風「ん…」

提督「はいはい、きちんと抱いてやる」ギュウー

雪風「♪」

提督「ん…」アクビ

提督「寝ちゃうか」

提督「Zzz…」

雪風「Zzz…」

ーーーーーーーーーーーーーー

提督「んあ?」

チュンチュン

提督「なんだ、結局朝まで寝ちゃったか」ノビー

雪風「ムニャムニャ…しれぇ…」ギュー

提督「朝から可愛いな」ナデナデ

ガチャ

瑞鶴「あ、提督さん」

提督「ああ、そう言えば今日の秘書艦は瑞鶴か」

瑞鶴「そうだよ、おはよ…って」

提督「ん?ああ、雪風の事か」

瑞鶴「そ、なんで一緒に寝てんの?」

提督「昨日昼飯食べたあとに昼寝してな」

瑞鶴「で、そのまま一緒に寝ちゃった。と」

提督「そう、ずっと可愛いなって」

瑞鶴「そんなもん?」

提督「おう、今日の瑞鶴も可愛いぞ」

瑞鶴「あ、ありがと///」テレッ

提督「…どうしよ」

瑞鶴「どうしたの?」

提督「雪風が可愛すぎて退けられない」*どけられないです

瑞鶴「ええ…じゃあこっちに仕事持ってくるよ…」ガチャ

提督「お、頼んだ」

提督「さて…雪風」

雪風「えへへっ、分かってましたか」

提督「おう、さすがに分かった」

雪風「さすがですね」

提督「さて、何か言いたいことが有るんじゃないのか?」

雪風「しれぇ、えっと…」

チュッ

提督「えっと…今何した?」

雪風「雪風がキスしました!」

提督「…何でよ」

雪風「昨日のお礼ですっ、しれぇ」

提督「ありがと、じゃあな」

雪風「えへへ、じゃあまた」

雪風「雪風が必要になったら直ぐに呼んで下さい!」

ガチャ バタン

提督「全く、何時も可愛くて頼りになる奴だ」

提督「さてと、仕事に行くか!」

ギィ…バタン!

艦!


後書き

終わったあああああ!
なんとか年明ける前に終われてよかった…え?いまは1/1だって?
ギリギリセーフや!


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K,Eさんから
2019-12-17 05:46:00

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K,Eさんから
2019-12-17 05:46:04

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: K,E 2019-12-21 09:55:15 ID: S:Anh6zw

投稿お疲れ様です!

山風いいわ~。
(自分は、1ー3でハゲかけながらようやく手にいれた思い入れ深い艦娘の一人です。)

2: 五月雨改 2019-12-21 10:41:30 ID: S:23-O2A

1さん コメントありがとうございます。
やっぱり山風は天使、ここは譲れません
しかし嫁は五月雨です、ここも譲れません
あ、あとこっちの投稿頻度を落とすことを考えてます
まあ、霞で一本シリアス調のを上げようと考えてるからです
まあ、これからもどうか見て下さると幸いです


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