曙「…」

曙「はあ…提督…」

~三日前~

提督「じゃあ、行ってくるよ」

漣「行ってらっしゃいご主人様！」

五月雨「行ってらっしゃい」

時雨「行ってらっしゃい提督」

曙「行ってらっしゃいクソ提督」

提督「じゃあ行ってくるよ」

ブロロロロロロ…

五月雨「行っちゃいましたね…」

時雨「そうだね…」

曙「あんなのいなくってスウスウしたわ 帰りましょ」タッタッ

漣・五月雨・時雨

「…」

~綾波型の部屋~

曙「ただいま」

綾波「お帰りなさい」

曙「朧達は？」

綾波「まだだけど…？」

曙「…そう じゃあ部屋にいるわね」ガチャ

綾波「…うん、わかったわ」

~曙の部屋~

曙「はあ…」ベットバタン

曙「寂しいわ…」

曙「クソ…提督」ギュッ

ガチャ

曙「誰？」

漣「ぼーの？」

曙「その呼び方やめなさいって言ってるでしょ」

漣「別にいいじゃん」

曙「よくないから言ってるのよ…」

曙「まあいいわ 何か用？」

漣「暇なだけだけど？」

曙「帰りなさい」

漣「ええ…あ、そうだ」

曙「何よ」

漣「ご主人様が居なくなって寂しいならさ、大人しく認めなよ」

曙「…分かったわ」

漣「じゃあねー」ガチャ

~曙の部屋の外~

綾波「どうだった？漣ちゃん」

漣「認めてはないけど…寂しそうだったよ」

綾波「大人しく認めてくれればいいんだけどねえ…」

敷波「なんでアタシ見ながら言うのよ」

綾波「あなたも寂しそうだから」

敷波「どうせ敷波のことなんて忘れてるよ…まぁいいけどさ…………よくない…」///

綾波「あらら照れちゃって…寂しいのね」ナデナデ

敷波「…うん」

綾波「大丈夫よ提督ならきっと無事に帰ってきてくれるわよ ね？」ポンポン

敷波「うん そうだよ…そうだよね」

漣「大人しく認めてるあたりぼのたんとは違うな~」

RRRRR！

漣「あれ？ 電話？」

綾波「珍しいわね」ガチャ

綾波「はい、綾波です。」

朝潮「あら綾波さん こんにちは」

綾波「朝潮さんこんにちは、なんの御用かしら？」

朝潮「霞ちゃんがわかりやすく落ち込んでるのよ」

綾波「曙ちゃんと同じね」

朝潮「満潮ちゃんなんて落ち込みすぎて部屋から出てこないのよ」

綾波「裏提督LOVE勢全滅ね」

綾波「で？どうしたの？」

朝潮「曙ちゃんの状態を聞こうと思ったんだけど…」

綾波「多分今頃部屋で泣いてるんじゃないかしら」

~曙の部屋~

曙「クソ…提督…」ポロポロ

曙「寂しい…よ」ポロポロ

~霞の部屋~

霞「うっ…このクズ…」ポロポロ

霞「寂しい…」ポロポロ

霞「一人が…こんなに…寂しいなんて…」ポロポロ

霞「思わなかった…」ポロポロ

~満潮の部屋~

満潮「てい、とく…」

満潮「悲しい…」

満潮「もっと…素直に接してればよかった…」

満潮「うっうっ…」

満潮「うわあああああん！」ポロポロ

~綾波型の部屋~

綾波「そう…わかったわ じゃあね」

漣「なんて？」

綾波「本人にしてみれば提督に対して素直になるチャンスだからほっといておきましょうって」

漣「まさにその通りだね、やっぱり一番艦は違うな~」

綾波「褒めても何も出ませんよ」

漣「そうかな~」

ガチャ

曙「…」

漣「ど、どうしたの？」

曙「なんでもないわよ…」

曙「水を飲みたいのよ…」ポロッ

漣「ぼのたん…」

綾波「曙ちゃん…」

曙「何よ…文句あるの…」ポロッ

綾波「無理しないでね…」

曙「わかってるわよ…無理なんてしてないわよ…」

漣「絶対に無理してるよね…」

曙「うっ…うわあああん！」ポロポロ

綾波「はいはい 無理しないの」ナデナデ

曙「うっうっ」ポロポロ

綾波「…」

---------------

曙「ごめんね…いろいろ溜まっちゃてたみたい…」

綾波「いいのよ 無理しなくていいわ」

漣「そうだよ ぼのたん 提督がいなくて寂しかったんでしょ？」

曙「…うん」

綾波「わかるわよ…」

曙「…？」

綾波「多分ね、ここにいる艦娘も妖精さんもみんな寂しいと思うの」

綾波「だって提督がいなくなったら誰でも寂しいと思うから…」

綾波「もちろん私も漣ちゃんも…」

綾波「私たちだけじゃなくて金剛さん達や朝潮さん達も…」

曙「そう…」ギュッ

綾波「どうしたの？」

曙「なに…嫌なの…」

綾波「寂しいのね」

曙「うん…」

綾波「大丈夫よ きっと提督は無事に帰ってくるし」

綾波「帰ってきたら慰めてくれると思うから ね？」

曙「うん…」パッ

綾波「あら？ もういいの？」

曙「うん 安心したわ」

漣「もう無理しないでね」

曙「じゃあまた後でね」バタン

漣「ツンは治ったのかな？」

綾波「どうかしら？」

漣「まあ ぼのたんらしいといえばぼのたんらしいけどね」

綾波「そうね」フフッ

綾波「っと電話を…」

PPPPP…

朝潮「はい、朝潮です。」

綾波「霞ちゃん達はどう？」

朝潮「少しツンも治ったかもね」

綾波「曙ちゃんもよ」

朝潮「やっぱりね」

綾波「やっぱりって？」

朝潮「電話しようと思ってたのよ」

綾波「あらあら」

朝潮「ツンは全部治ったわけじゃないと思うけど」

綾波「あの子らしいんじゃない？」

朝潮「ツンツンしてる方が可愛いしね」

綾波「じゃあそういう事で」

朝潮「はーい」

ガチャ

漣「その通りツンツンしてる方がいいのかもね」

綾波「あら もうこんな時間ね」

漣「ぼのーご飯行くよ~」

曙「はーい」

~3日後~

曙「まだかしら…」

提督「ただいま~」

曙「！」ダツ

提督「ん？ ああ曙ただいm…「おかえり！」ギュッ

提督「あ、曙！？」

曙「ん~」♪~♪

提督「ど、どうした？」

曙「なによ 文句でもあんの？」

提督「い、いやそう言うことじゃないんだが…」

提督「急にどうした？」

曙「寂しかっただけよ…」

提督「なんだ それだけか」ナデナデ

曙「んっ、ありがと」ギュー

提督「デレちゃったなあ~」ナデナデ

曙「別にいいじゃない」ギュー

曙「たまには甘えても」ギュー

提督「何だ？ また元に戻るのか？」ナデナデ

曙「たまに甘えるわよ」ギュー

提督「そっか じゃあ えい！」ギュー

曙「あっ バカ！やめなさいよ！」ギュー

提督「でも離さないのな」ギュー

曙「撫でてもらえる方が嬉しいのよ」ギュー

提督「ん？ そうなのか？」 ナデナデギュー

曙「どっちもはもっと嬉しい」ギュー

提督「そっか」ハハッ ナデナデギュー

曙「ねえ、提督」

提督「俺の呼び方も変わったか」

曙「これからも一緒にいてくれる？」

提督「わかってるよ」ナデナデギュー

曙「ふふっ嬉しい」ギュー

提督「これからもいつも一緒に…な？」

曙「うん！」

~番外編 その後の霞ちゃん~＊曙ちゃんと別れた後です。

提督「じゃあな、曙」

曙「うん、またね、提督」トットット…

提督「さて、執務室に…」

霞「司令官！」ドーン

提督「か、霞？」

霞「♪~♪」スリスリ ギュー

提督「霞？どうした？」

霞「なによ、文句あるの？」

提督「い、いや、そう言うわけじゃないが…」

霞「だって…」

提督「ん？なんて？」

霞「だって寂しかったんだもん…」

提督「そっか、霞はどうしたい？」

霞「司令官に甘えたい…」

提督「わかった、おいで」パッ

霞「ん…」ポフッ

提督「…」ナデナデ

霞「ん…」ギュ

提督「霞？」

霞「なによ、文句あるの？」

提督「い、いや、そう言う訳じゃないが…」

霞「じゃあ撫でなさいよ」

霞「こっちは心配してたんだから」

提督「やっぱり心配してくれてたか」ナデナデ

霞「やっぱりって…わかってたの？」

提督「なんとなくな」

霞「ふ～ん」

霞「あ、もうそろそろいいわよ」

提督「なんだ、もういいのか？」

霞「うん、ただし！」

提督「な、なんだ？」

霞「また…甘えさせてくれる？」

提督「いいぞ、好きな時に甘えさしてやるぞ？」

霞「ふふっ、ありがとう」

霞「…」ボソッ

提督「ん？なんて？」

霞「またねっ、司令官♪」

提督「え、ちょまｔ」

提督「いっちゃった…」

五月雨「あなた～」

提督「おっ、さみさみ、ただいま」

五月雨「おかえりなさい、あなた」

ーーー

霞「♪～♪」

霞（あの時は、「大好き」って言ったのよ）

霞（大好きよ、司令官）

艦！