大鳳の功績
はい、さっき募集した奴の第一段です。
大鳳回になります
??とか沢山でてきますが手抜きじゃなくて隠しておきたいんです
ある鎮守府にある艦娘が着任した
その艦娘はしっかり物で、戦闘でも役に立ったんだ
みんなのムードメーカーだったんだよ
「きっと、異動先も良い所だろう」
そう言われてた
…でも、現実は非情だった
??「なんなの…ここ…」
そう、一番に出てきたのはその言葉だった
外壁はほとんど剥がれ落ち、ガラスは割れ、建物は崩壊しかけている。
それ以上に…
??「なんで血が…」
そう、至る所に血が落ちているのだ
それも、まだ新鮮な血
恐らく出血して2~3日くらいだろう
??「うっ…」
想像するだけで吐き気を催した
??「あっ…」フラッ
あまりの気持ち悪さに倒れてしまうが…
ガシッ
??「全く、しっかりしろ」
??「あ、提督…」
この人は、提督
収容所に閉じ込められてた私を引き取ってくれた人だ
提督「そうだ、しっかりしろ」
提督「気を強く持て、大鳳」
大鳳「はい…すいません…」
提督「しかし…鎮守府に入る前からこの惨状とはな…」
大鳳「はい、迎えの艦娘らしき人も居ませんし…」
私が一番最初に気にしたのはそこだった
と言うのも、着任時に何隻かの戦力も引き継ぐ予定だったからだ
提督「取りあえず中に入ってみるか…」
提督「もしかしたら中で待ってるかもしれないし」
大鳳「はい、提督」
鎮守府 玄関
提督「よっと…」ギイイ…
提督「なんでここ鉄扉なんだ?」
大鳳「本当ね…」
そう、扉が鉄扉だったのだ
駆逐艦や軽巡どころか戦艦…大和型でも開けられるかどうか分からないレベルの重さがあり
提督曰く「大の大人がやっと開けれるかどうかの重さ」だそうだ
大鳳「!提督危ない!」
提督「えっ?…うおっと!」サッ
キン!
提督「なんだこれ?トラップ?」
大鳳「少し古典的な気もするわね」
提督「ああ、しかしなぜトラップなんてあるんだ?」
そう、トラップを設置する意味がないのだ
外から敵が来ると言ったってここは鎮守府
外敵など深海棲艦以外…ちょっと待って
大鳳「ねえ、提督」
大鳳「もしかして、このトラップって…」
提督「ああ、恐らく艦娘殺傷用だろうな」
大鳳「やっぱり…」
提督「だが、犠牲者はいるか分からんな」
大鳳「…そうね」
そう、分からないのだ
恐らく、私たちが着任して、罪の発覚を恐れて隠蔽したのだろう
どうやって隠蔽したのかは考えたくもない
提督「取りあえず、執務室に行くか」
大鳳「もう頭痛いわ…」
執務室
提督「これは…酷いな」
大鳳「ええ…」
一言で言えば「酷い」の一言に尽きた
埃や血は一切落ちてないし、かなり豪華な部屋だったからだ
これだけ聞けばかなり良い部屋だと思うが、
玄関から執務室に向けてだんだんと廊下は酷くなって行き、
部屋の前には昨日出たと思われる血まで落ちていた。
提督「どうする?」
大鳳「あとは工廠か入渠所か…」
提督「入渠所は…無いんじゃないか?」
大鳳「なんで?」
提督「俺なら100%壊すぞ」
大鳳「あ…そうね…」
大鳳「じゃあ工廠ね」
提督「ああ、じゃあ鍵を用意するか」
大鳳「ちょっと待って、一応武装しておきましょう」
提督「もちろん、拳銃と…」
大鳳「私は艤装を着けて行くわ」
提督「ああ、分かった」
工廠
??「はあ…はあ…」
私はもう限界だった
片足は無くなり、出血が止まらない
戦艦の方も気絶している
??「ねえ、??ちゃん」
??「何…??ちゃん」
??「睦月…もう無理にゃしい…」
??「え…」
睦月「ごめん…ね…」バタン
??「睦月ちゃん!起きてよ!」ユサユサ
睦月「」
??「睦月ちゃん!」
ギイ…
??「!」
工廠の…ドアが開いた…
提督かな…やだ…
??「追い払わなきゃ…」ガチャ
私は、いつも睦月ちゃんが持っている艦砲を手にして…
??「出てってください!」スチャ
提督「おいおい…早速これか」
脅しても…怯えるどころか余裕がある…
大鳳「落ち着いて、話を…」
??「うるさい!」ドン!
大鳳「っ…」小破
提督「…」
??「次はあなたです!」
提督「撃てばいい…だがそんな砲で殺せると思うな」ギロッ(100%死にます)
??「ヒッ…」アトズサリ
??(そんな…既に弾は尽きてるのに…)
??(みんな…ごめんなさい…)
提督(今更死なないでくれよ…)
大鳳「奥かしら…」
倉庫
ガチャン!
??「ふう…」
何とか鍵を掛けて、落ち着けた
??「つっ…」
無理に走ったせいか、かなりの血が出てしまい
壊死が始まってしまった
ガチャ
??「!」
提督「大丈夫だ、信じてくれ」
??「…」
大鳳(片足がないわね…)
この子…もとい「島風」ちゃんは片足を欠損していた
大鳳「提督」ヒソヒソ
提督「ああ、分かってる」ヒソヒソ
提督「高速修復材を探してくる」ヒソヒソ
大鳳「時間稼ぎするわね」ヒソヒソ
島風「あっ…」フラッ
バタン
大鳳「島風ちゃん!?」
島風「」
大鳳「あら…失神しちゃったわ」
提督「直ぐにバケツ取ってくる!」
大鳳「五人分よ」
提督「絶対無いと思うぞ」
大鳳「じゃあ有るだけと布よ」
提督「ん、分かった」ガチャ
提督「布?」
資源倉庫
提督「クッソ、全然ないじゃんか」ドンガラガッシャン
提督「おっ、少しだけ残ってた」
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数あるバケツの中から少しずつ集めてなんとか半分の半分程度集められた
しかし艦娘には自己治癒能力はほとんど無い
島風のように片足が無くなっている場合は入渠が必要だ…が
入渠の為の資源が無いのだ
予想はしていたが、やっぱり無かった
そうすると…
いや、今は早く持って行ってやるか
倉庫
ガチャ
提督「持って来たぞ!」
大鳳「お疲れ様、提督」
提督「全然無いが…無いよりはましかな」
大鳳「じゃあ布頂戴」
提督「はい」スッ
大鳳「ありがとう、そしたら…」
提督「どうするんだ?」
大鳳「高速修復材を布に染みこませて傷を撫でて上げて頂戴」
提督「ん、分かった」ピチャ
大鳳「あ、先だけよ」
大鳳「少ししかないんだから」
提督「分かってるよ」
提督「で、傷を撫でてあげるんだよな」
大鳳「島風ちゃんから撫でて上げてね」
提督「もちろん」ナデリナデリ
大鳳「あら、もう塞ぎおわったのね」
提督「やっぱり本格的な入渠は必要か…」
大鳳「そうわね…」
提督「っと、次だ次」
大鳳「次は…戦艦かしら?」
提督「そうだな」
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提督「ふう、終わったな」
大鳳「じゃあ次は…」
提督「布団探してくるよ」
大鳳「有ればいいけど…」
大鳳「あと、この子達は?」
提督「ん…どうしよう…」
大鳳「執務室のベットで良いんじゃない?」
提督「そうだな…」
大鳳「…」
執務室
大鳳「ふう、運び終わったわね」
提督「そうだな」
提督「じゃあ布団買ってくるよ」
大鳳「行ってらっしゃい」
提督「ああ、行ってきます」
ーーーーーーーーーーーーー
大鳳「遅いわね…」
ガチャ
提督「ただいま」
大鳳「おかえり、なんでこんなに遅いのかしら?」
提督「いや、入渠用の資源を別の鎮守府から分けて貰ってたんだ」
大鳳「そう、で、貰えたの?」
提督「一週間は持つかな」
大鳳「ふ~ん」
提督「あいつらは起きたか?」
大鳳「まだよ」
提督「まだか…そろそろ起きないと体力が心配だな」
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島風「…?」
目覚めるといつの間にかベットの上にいた
まさか、あの人達が運んだのだろうか
だとしたらまずい
ガチャ
島風「!だ、誰ですか?」
提督「この鎮守府の新しい提督だ」
新しい提督…私…解体されちゃうのかな…
島風「か、解体ですか?」
提督「い、いや、そんなことしないぞ?」
島風「え…でも…」
島風「囮にもなれない艦は解体になるって…」
提督「いや、大丈夫だぞ」
提督「今と昔は違うから」
島風「…本当?信じていいの?」
提督「もちろん、好きに信じてくれ」
私はその何気ない言葉が嬉しくて、思わず…
島風「…提督」ギュッ
提督「し、島風?」
島風「みんな…助けて…」
提督「…もちろん、助けてやるよ」
島風「っ…」
提督「島風?」
島風「あ、何?」
島風「なんか頭が…」
提督「じゃあ、休め」
提督「左足もないんだからな」
島風「あ…」フラッ
提督「あっ…島風?」ガシッ
島風「んん…」
提督「どうしたんだ?」
島風「私…疲れちゃった…」
提督「そっか、寝て良いぞ」
島風「ん…ありがと…」
提督「何処で寝る?」
島風「ここ…」
提督「お、じゃあ抱いてあげようか?」
島風「えへへ…ありがと」
提督「じゃ」ギュ
島風「暖かい…ねえ、提督」
提督「ん?どうした?」
島風「島風達を助けてくれてありがとう」
提督「まだ、助けてないぞ」
提督「これから、みんなを助けるんだ」
島風「うん、お休み」
提督「お休み、島風」
島風「Zzz…」
提督「お休み、ゆっくりな」ナデナデ
ガチャ
大鳳「あら、寝ちゃったの?」
提督「肉体的にも精神的にもな」
大鳳「他の子は?」
提督「まだ、明日な」
大鳳「そう、分かったわ」
大鳳「お休み、提督」
提督「うん、お休み」
ガチャ
島風「Zzz…」ギュー
提督「お休み」ポンポン
提督「Zzz…」
朝
島風「んん…あれ?」
提督「Zzz…」
お、早速作ってくれてら、あざす
これからどうなるんか、楽しみやで、
頑張ってな