Kannst du mich noch lieben?
....
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...........................
....................................
「いらない」
どうして?
「あなたはいらない」
どうして?
「違う」
どうして?
「あなたは私の子じゃない」
どうして?
........ママ....?
どうしてなの?
なんでそんなこと言うの?
私が悪い子だから.........
だからなの?
「お願い」
........
.............
...................
「私と一緒に死んでちょうだい」
わかったっ...
一緒に死ぬ...
死ぬから!
だからお願い!
私を見捨てないでっ....
私のママをやめないでっ!!!
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.....................
............................
.....................................
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アスカ「んっ....」
アスカ「...あつい」
朝から嫌な夢......
アスカ「....もう10時」
アスカ「...起きよ」
リビングには誰もいない、ミサトは多分仕事で朝からいない、いつもの事だ
でもあいつがいないのは珍しい、まだ寝てるのかと一瞬思ったけど、こんな時間まで寝てるようなやつじゃないから多分違う....
アスカ「なによ、私を残してどっか出掛けたわけ...?」
アスカ「...........」
アスカ「一人、か....」
別に寂しくなんかない、一人は慣れてるから...
アスカ「.....お腹空いた」
アスカ「何かあるかな」
..................................................
アスカ「う〜ん...」
アスカ「何もない....」
なによ...作り置きぐらいしておきなさいよね...
アスカ「.....」
アスカ「どこ行ったんだろ、あいつ......」
アスカ「っ..... 別に私には関係ないことじゃない」
アスカ「.........」
アスカ「.....はぁ」
なんだか退屈...特にすることもないし...
アスカ「.....テレビみよ」
....................
.................................
アスカ「.....飽きた」
アスカ「.......」
テレビ見てたらなんだか眠くなってきたな...
アスカ「もっかい寝よ.....」
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「たっだいま〜」
アスカ「.....んっ...」
誰か帰ってきた....?
「あれ?誰かいないの?」
この声は.....
アスカ「...ミサト」
ミサト「あら、アスカ」
ミサト「シンちゃんは?」
アスカ「..知らない....朝からいないのよ」
ミサト「そうなの?でももうこんな時間だし....」
アスカ「?」チラッ
え、もうこんな時間?私そんな長く寝てたの?....
それになんでこんな時間になってもあいつ帰って来てないのよ......
ミサト「ちょっち心配ね、シンちゃんから何か聞いてないの?」
アスカ「なにも」
ミサト「そう...」
ミサト「まぁNERVの見張りがいるからそんな心配する必要はないだろうけどね。」
アスカ「...そうよ、どうせバカシンジのことなんだから、あの三馬鹿とどっかほっつき歩いてるんでしょっ!」
普段こんな時間まで出掛けることなんてないくせに...
....なにやってんのよあのバカは...
ミサト「ま、シンジ君帰ってくるまで夕飯は我慢ね」
ミサト「先にビール飲んじゃお〜♪」
アスカ「.........」
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ガチャ
「ただいまー」
ミサト「あら?」
アスカ「.....!」
ミサト「シンちゃん?」
シンジ「す、すいません、少し帰り遅くなっちゃって....」
ミサト「もー、心配したのよ?今度から出かける時は一言いってね?」
シンジ「はい...気をつけます」
アスカ「......で?」
シンジ「え?」
アスカ「どこ行ってたのよ」
シンジ「あぁ、実は今日は綾波に料理を教えに行って来たんだよ。」
アスカ「!」
シンジ「で、その帰りに冷蔵庫の食材切らしてるの思い出して急いで買いに行ったんだ」
シンジ「そのせいで少し帰りが遅くなっちゃって」
アスカ「......」
アスカ「....あっそ」
シンジ「?」
ミサト「シンちゃーん、おつまみ買ってきてくれたー?」
シンジ「あ、はい、ありますよ」ガサガサ
シンジ「どうぞ」
ミサト「さんきゅ〜♪」
シンジ「じゃあ急いでご飯作るんで少し待っててください」
ミサト「はいよー」
アスカ「....できたら呼んで」スタスタ
シンジ「あ、うん」
シンジ(なんかアスカ、機嫌悪いな....)
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バタンッ
アスカ「.....」
なによ、バカシンジのやつ...
私に何も言わずに、あのエコヒイキのとこに行ってたって...
..私といるよりアイツといる方がいいわけ?...
アスカ「.........」
なんで私こんなこと考えてるんだろ....
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シンジ「んー...」
シンジ「もうちょい塩入れるか」サッサッ
ミサト「...ねえ、シンちゃん?」
シンジ「はい?」
ミサト「今日レイのとこに料理を教えに行ってたらしいけど...」
シンジ「あ、はい」
ミサト「それってレイから直接教えて欲しいって?」
シンジ「はい、一昨日約束したんですよ。」
シンジ「最近、綾波が料理を作れるようになりたいって言ってて、昨日も自分でお弁当作ってきてたんですよ?」
ミサト「へぇ、あのレイがねぇ...」
シンジ「まあ、塩と砂糖を間違えたりしてて凄かったですけどね...」ハハッ
シンジ「まぁ、そんなとこも綾波らしくて...」
シンジ「今日は楽しかったなぁ....」
ミサト「......」
ミサト「....シンジ君?」
シンジ「.....はい?」
ミサト「ちゃんと、アスカ、のことも気にかけてやってね?」
シンジ「?アスカをですか?」
ミサト「えぇ、今日だって私が帰ってきた時もシンジ君がまだ帰ってきてないの知って寂しそうな顔してたわよォ?」
シンジ「そ、そうなんですか?」
ミサト「ほんとーよー?」
シンジ「....」
シンジ(.....あのアスカが僕がいなくて寂しがってたなんて...考えられないなぁ...)
ミサト「ま、そーゆーことよ、ビールおかわり!」
シンジ「はいはい...」
シンジ「夕飯食べられなくなっても知りませんからね...」
ミサト「だいじょーぶだってー」
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シンジ「いただきます」
ミサト「いただきまーす」
アスカ「いただきます....」
ミサト「美味しいぃ」
シンジ「おかわりありますからね」
アスカ「......」モグモグ
シンジ「アスカ?」
アスカ「なに...」
シンジ「おいしい?」
アスカ「まあまあ....」
シンジ「そ、そっか....」
シンジ(やっぱりさっきから機嫌悪いよね...)
シンジ(僕なんかしたかな...)
アスカ「....」モグモグ
アスカ「ご馳走様」ガチャッ
シンジ「あ、おかわりあるよ...?」
アスカ「いらない...」
シンジ「そっか...お風呂湧いてるから」
アスカ「....先に入る」スタスタ
シンジ「う、うん...」
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アスカ「....」キュッ
アスカ「.......」ジャー
アスカ「....気持ち悪い」
ミサトやバカシンジの使ったお湯なんか、誰が入るもんか.....
アスカ「.....」
......もう嫌.......
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アスカ「...」ガラガラ
シンジ「.....」ジャー
アスカ「.....」ゴクゴクッ
シンジ「あ、アスカ、そのコップ洗うから持ってきてくれる?」
アスカ「...」コトッ スタスタ
シンジ「ちょ、ア、アスカ?....」
スタスタ
シンジ「........」
シンジ(もう...なんなんだよ...)
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ミサト「ふぁ〜...」
シンジ「あ、おはようございます」
ミサト「おはよー」
ミサト「あれ?アスカは?」
シンジ「....先に行っちゃいました、お弁当もいらないって....」
ミサト「そっか...」
シンジ「昨日からなんか機嫌悪いみたいで...」
ミサト「.....シンちゃん?昨夜言ったこと覚えてる?」
シンジ「まぁ、はい....」
ミサト「お願いね?」
シンジ「......はい」
シンジ(だから、なんで僕なんだよ....)
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シンジ「おはよ」ガラガラ
トウジ「お、センセおはようさん」
ケンスケ「碇、おはよう」
トウジ「なんや、今日は惣流と一緒やないんか?」
シンジ「まあね...」チラッ
アスカ「......」
トウジ「珍しいのぉ」
ケンスケ「なんかあったのか?」
シンジ「なんかというか.....」
トウジ「ハハ、また夫婦喧嘩かいな」
シンジ「そ、そんなんじゃないって.....」
レイ「碇くん」
シンジ「あ、綾波、どうしたの?」
アスカ「!」
レイ「今日の放課後、シンクロテストがあるわ」
シンジ「あぁ、うん分かったよ、教えてくれてありがとね」
レイ「えぇ」
レイ「あと...」
シンジ「?」
レイ「今日も自分でお弁当、作ってきたの」
レイ「だから....」
レイ「今日、碇くんと一緒にお昼食べたい」
シンジ「!」
シンジ「そ、そっか、うんそうだね、今日は一緒に食べようか」
トウジ「カッー、たくっモテる男はいいのぉ!」
ケンスケ「おいおいトウジ、もしかして嫉妬してんのか?」
トウジ「う、うるさいわい!」
シンジ「ははは...」
アスカ「........チッ」
なによ、あいつ、デレデレしちゃって.....
あんな仲良さそうに.....
私と一緒の時には...
......あんな顔してくれない癖に......
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リツコ「どう?マヤ」
マヤ「はい、レイもシンジくんも共にシンクロ率正常、問題ありません、ですが....」
リツコ「アスカのシンクロ率、芳しくないわね」
マヤ「はい、いつものアスカなら一番数値が高かったんですが....」
リツコ「めずらしいわね、あの子にしては」
リツコ「ミサト、なにかあったの?」
ミサト「あー....なんかって言うか」
ミサト「まあ、ちょっちねぇ....」
リツコ「はぁ....全く、貴方一応保護者役でしょ?しっかり面倒みなさい?」
ミサト「わ、分かってるわよ....」
ミサト(やっぱしシンジくんに頼りっぱなしじゃだめよねぇ...)
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