変わり者の提督 15
変わり者の提督シリーズです。
前回、海斗は【夜桜作戦】について秋葉に質問。
結局は安田の邪魔がはいってしまう。
果たして【夜桜作戦】は成功するのか....
【夜桜作戦】
西太平洋第三総督府
「だっ、誰かいないのか....。本土に、やつらが....」
誰も返事をしない。聞こえてくるのは燃え上がる総督府の火の音
「このままじゃ....、太平洋が....」
パチパチパチ ガラガラン!!!
「あぁ、誰も生きて、いないの、か....」
そう、呟きながら一人の男は生涯を終えた
その頃、日本海
最初に説明しておこう。
【夜桜作戦】は日本海を4区画に分け、第一区画を【釜山鎮守府】が、第二区画を【第一長崎鎮守府】、第三区画を【第三長崎鎮守府】、第四区画を【対馬鎮守府】が担当する。しかし、すでに第一、第三、第四区画担当の鎮守府は撤退済み。艦娘が全滅したのが理由だ。
そして、最後の【第一長崎鎮守府】の艦隊はというと....
「行けー!!我らの勝ちは目の前であるぞ!!!」
「対深海拡散貫通弾装填完了!!」
「うむ。第一から第三砲塔、砲撃用意!!」
男の一言で緊張がはしる
「撃てー!!!」
ドドドーーーン!!!
辺り一帯に大きな音が鳴り響く。
【対深海拡散貫通弾】
捕獲した深海棲艦の装甲を拡散弾の表面にコーティングすることで深海棲艦の装甲を貫く事が可能になったのだ。しかし、デメリットもある。
現在使用できるのは鎮守府に配備されている中でも特殊な【特殊作戦仕様:干支型戦艦(12隻)】のみ砲弾を使用可能なのだ。それ故に下方に死角があり、懐に入り込まれると何も出来ずに沈んでしまう。
つまりは、いまだ人類は深海棲艦の足元にも及ばないのだ。
【干支型戦艦:二番艦[牛]】
「どうだ!!!」
「反応三つ消失」
「よ~し!!!」
「報告!!新たに敵艦隊が現れたようです!!!」
「うむ。では、島風を中心とした第三艦隊を向かわせろ!!!」
「そっそれが....」
「ん?何かね」
「第三艦隊なのですが....」
「何かね。もったいぶらずに言いたまえ」
「先ほど、全滅したようで....」
「何!!ちっ!役立たずが!!!なら、金剛の第一艦隊を....」
「第一、第二もすでに全滅しております....」
「な!!」
「唯一の第四艦隊も【霧島】のみとのことです....」
「....。霧島を回収しろ」
「は....」
【夜桜作戦】失敗
海斗「やっぱり無理だったか....」
俺が危惧していたのは米英だけじゃない。
海斗「全ての鎮守府に届いている筈だがな」
深海棲艦の大艦隊が日本海へ向け動き出した。
すでに確認されているだけで五艦隊に鬼級がいる。
海斗「秋葉、士気を落とさない為に、わざと伝えなかったか....。まぁ、どっちにしろ秋葉の信頼は落ちるだろうな」
赤城「もう!!提督?おにぎり食べないんですか?」
海斗「いらん....。それより、お前は良くそんな大きさのを食べれるな。太るぞ?」
なんと、見ただけでも拳4つ分の大きいおにぎりが8つ
もあるのだ。そんなもん食ったら次の日ヤバイな....
赤城「え~。美味しいのに....」
海斗「誰もがお前と同じじゃないから....」
赤城「えぇ、そうですか。もう欲しいと言ってもあげませんからね~だ!!」(`Δ´)
海斗「お好きにどうぞ」
こうして、海斗は今後を考えながらも赤城とのくだらない一日を過ごすのだった。
どうでした?今回は一話のみでしたが。
おそらく土曜にもう一話投稿する筈ですのでお楽しみに!!!
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