比企谷「GGOってゲームやってみるか」その1
比企谷八幡は『あの3人』と距離置いてしまった…あの判断が正しかったのか疑問に思うがどうすることもできず約5年以上疎遠になっていた。
そんな時比企谷八幡の数少ない趣味のゲームが大幅に進化した。それは五感でゲームを楽しむフルダイブ型VRゲームの登場だった…
比企谷八幡…後輩で生徒会会長からプロムの一件を解決後、2人から告白を断ってしまい、その後関わらない様になった…2018年高校卒業 その後大学に入学 2022年大学卒業 とある企業に入社
俺が高校を卒業して既に約5年以上が経った。
その間に色々とあった。
まずは『あの二人の関係』だ。
あの日、俺は2人から告白を受けた。
あの時は戸惑った…2人の顔は
真剣な表情だった…
だけど、もし片方を断ったら?
幾ら『みんな仲良く』をモットーにしていても
心の傷は残る筈だ…
そんな事はさせたく無い…
だから、俺は逃げた。
俺は二人が悲しまない為、
さらには『あの二人の関係』がいつまでも
続くように選択し二人とは距離をとった…
そこから文系の大学に進学し、
翌年に『あの後輩』が入ってきた…
彼奴は知ってて入ってきたらしいが
俺は出来るだけ避けた…
もし受け入れたら『あの2人』に
示しがつかないと感じたからだ。
更にはもう生徒会云々の理由で
俺が彼奴を助けたり手伝ってやる理由が
ないからだ。
最初は何度も付いてきたが
断っていると、
凄く悲しそうな顔していたのを覚えている…
あの顔を見る度に胸が苦しくなっていた。
だが、話しかけたりしたらあの2人に
示しがつか無いと思い心を鬼にした。
いつしか声を掛けなくなっていた。
たまに見かけると
新しい友人を作っていて楽しくやっていた…
更に後輩は俺がした事は
誰にも言わなかったみたいだ…
大学を卒業し、
今度は高校時代の俺が見たら驚くかも知れない
がとある会社へと入社した。
これも食って行くためだ。
そう簡単に専業主夫にはなれないものだ…
もしかしたら黒髪のアイツと付き合ったら
専業主夫になったかも知れない…
だけど今はこのままでいいんだ。
よく妹の小町から3人には会わないのか?と
言われるがもうあんな事を
言ってしまったんだ。
合わせる顔がないと伝えている。
昔は専業主夫は合理的な考えだと思っていたが
今となっては本当にバカな考えだと
思っている。
会社では怒られながら、酒やタバコで
嫌なことを忘れていった。
これは、高校時代の担任に勧められたこと
だった。仕事が辛いと相談したら最初は一緒に
居酒屋に行き酒を飲んだ。
慣れないうちはすぐに気持ち悪くなったが
すぐに飲む量を調整して気持ち良く飲んで
行った。次第に酒だけでは足りなくなり
タバコも始めた。先生は最初は良い顔は
しなかった。だけど何度か忠告を受けた後も
気持ちはからないのを確かめたら初心者でも
吸いやすい物を勧めてくれた。
やはり最初はとても苦くすぐに咳き込んだが
今となってはそれが普通の様に吸ったり
呑んだりしている。
少し前まであの担任とは
飲んでいたが今は中々行かない。
何でも、彼氏が出来たらしく
最近では誘っても断れる事が多かった…
嬉しい反面、少し寂しいと思っている。
そんな事をしているうちに後輩ができて
教育係をしたり、
上司から突然プレゼン
を任せられたりしているうちに時間は
経っていた…
また、未だに俺の数少ない趣味である
『ゲーム』が大きな発展を遂げた。
それは五感で楽しめる『ゲーム』…
今までは画面上のキャラを操作して
楽しんでいたゲームだが、
新しく開発されたVRゲーム機『ナーヴギア』
これを頭に装着すると体は寝た状態になり
まるで夢の中で五感を使ってゲームを
楽しめる様になっていた…
情報が出た時は興味こそ惹かれたが
入社して約1年しか経っておらず
まだ覚えることが多くて
買う気が起きなかった…
今となってそれが良かった、
いや正解だったのかも知れない。
何故なら『ナーヴギア』を使ったVRゲーム
『ソード・アート・オンライン』は
正式サービス開始日2022年11月6日
『死のゲーム』となったからだ…
当時の話だと、『ナーヴギア』を装着した
人間はゲーム上でゲームオーバーした瞬間、
リアルでも死ぬ…
なんでも『ナーヴギア』による過剰な電流か
電磁パルスによって脳を焼き切る…
更に無理矢理外そうとしてもその機能が働く
とかだった筈だ…
そんなニュースが流れ、
実家にいる小町から電話がかかり
俺の安否を確認してくれた。
今でも兄思いである妹は中々いないから
俺は勝ち組だ…
話を戻して、出勤前にニュースをつけると、
『ナーヴギア』装着者がまた死亡した、
と言うニュースが流れて行くのが多々あった
しかし、『ナーヴギア』をつけてい無い人間には
どうすることもできず、
装着した人や家族には残酷だが、
いつも通りの日常を送っていた。
クリスマス、年末年始、バレンタイン、
GW(ゴールデンウィーク)、
夏休み、ハロウィン、冬休みも
一部の人から批判があったが、
多くの人は普通に過ごしていた
やがて、2年という歳月が流れた
2024年11月7日『ナーヴギア』装着者が
解放された
というニュースがどのテレビ局も
その話題で持ちきりだったのも覚えている…
さらに生還者の話がニュースで取り上げられる
事があった。
庇って死んでしまった仲間の遺族に謝りたい
守ってくれたプレイヤーにお礼がしたいなど…
しかしその中でニュースにはならなかったが
ネット内である噂が流れた…
それはプレイヤーが意図して
他プレイヤーをキルすることがあった、
そんなプレイヤー達のギルドがあったとか…
これがいわゆる『SAO事件』である…
それから月日が経ち、『VRゲーム』は
終わりが迎えようと思ったが
新たな『VRゲーム機』が開発された
それが『アミュスフィア』
これは、自動シャットダウンシステム
付きで、装着者がゲーム上で心拍数などが
異常な数値を検知するとシステムが働き、
自動的に現実世界へと戻される事に
なっている。
当時はまだ『ナーヴギア』の件で多くの人が
嫌厭していたが、
次第に多く人が『アミュスフィア』
を購入していき、再び『VRゲーム』が
人気となっていた…
2025年8月
俺こと八幡もついに
『アミュスフィア』を購入する事を決意した…
八幡「(仕事もだいぶ落ち着いて来たな…休みの日も貯金も余裕ができて来た事だし、ゲームでもやるか)」
そんな事を思い、俺は東京の大型家電量販店に
向かいゲーム機などが置いてあるコーナー
に向かった
八幡「(さて、何を買うか…まずは『アミュスフィア』を買って…)」
その時、俺は壁の様な物にぶつかった
ボスンッ
八幡「痛ッ」
???「す、すいません…」
どうやら俺が壁の様な物だったものは
誰かの背中だった…
???「だ、大丈夫ですか?」
声からして女性だった…
てことはこの女性は俺より背が高いことが
わかった…
八幡「こちらこそすいません…」
そこには髪が概ね腰の位置まで
伸ばしていた女性で
身長は俺より高く180cmぐらいあり、
顔はとても整っていてモデルなのではと
推測させた
???「で、では…」タッタッタ
お互い謝り事無きを終え彼女は去った。
その際彼女が持っていたメモ様な紙を
チラッと見えてしまった。
そこには俺が購入する予定の
『アミュスフィア』と書かれていた
八幡「(へぇ〜女性でも、あれ買うんだな…どう見てもゲームをやらなそうな感じだったが、人それぞれだもんな…)」
そんな事があったが俺は無事に
『アミュスフィア』を購入した
帰宅後、『アミュスフィア』をパソコンに
繋げてイルストールをしている間
に説明書を読んでいると、
こんな事が書いてあった…
要約して話すと
『リアルで出来ることはゲーム上でも反映
される』と…
例えば、野球選手がこれを着けて
野球のゲームをしたら身体で覚えているから
変化球をすぐに投げれたり、
バットの感覚がすぐに掴めやすいから
ホームランを打ちやすいと
俺は解釈した。
八幡「(っても俺に特技なんてないなら関係ないがな…)」
パソコンに『アミュスフィア』を接続し、
いよいよゲームにダイブ出来る準備が出来た
八幡「さて、まずはこの『ガンゲイル・オンライン』ってゲームをやってみるか…」
それは、かつて厨二病だった知人に
『アミュスフィア』を購入すると相談したら
真っ先にタイトル名が出てきた物だった。
知人の話では、遥か未来の荒廃した地球が
舞台で、『ガン』の通り、『銃』をメインで
モンスターや人を倒して行くゲームだった
元々そういうゲームには興味が
あったため選んだ。
社交辞令で一緒にやるか?と誘ったが今は、
50代の銃ばかり出てくる小説家の弟子入りを
果たし、師匠の計らいと
今まで積み上げてきた努力で
小説を出版したみたいだ。
今も担当から修正&原稿の催促で
手一杯みたいだ。
俺はベッドに横たわりパソコンに
繋げられている『アミュスフィア』を
装着した。
そして、小さな声で
八幡「リンクスタート…」
瞬間、意識はリアルから切り離された
真っ暗な空間に意識が移動され目の前には
『名前を記入して下さい』
と言う文字が出てきた。
ゲームのお約束の名前決めだ…
さて、どんな名前にするか…
瞬間、頭にある単語がよぎった…
『ヒッキー』と…
それはかつて高校時代にあの2人のうち1人が
言っていた俺に付けたアダ名だった…
どうやら俺はまだあの2人の事が
忘れられない様だ…
すると自然に名前を記入する欄に
『HIKKI(ヒッキー)』
と打ち込んでいた
大抵の場合は打ち込もうとした名前が誰かと
被っていたら、その名前は使えない。
八幡「(もし、誰かが俺と同じ『ヒッキー』と打ち込んでいたらこの名前は使えないな…ものは試しだ…この名前で行ってみるか…)」
目の前にある表示に『HIKKI(ヒッキー)』
と打ち込み、
『決定』を押した。
すると、目の前には
『はじめまして『HIKKI』さん。それではガンゲイル・オンラインの世界を存分楽しんでください』
と言う文字が…
どうやら他にいなかった様だ
真っ黒だった世界が突然明るくなった…
目の前には、イカツイ男達が街を歩き、
空を見上げると、赤なのか黄色なのか
なんとも表現し辛い雲が覆っていた…
再び目線を戻すと知らない男が立っていた
???「お兄さんそのアバター3万クレジットで売ってくれないか!」
その男は俺のアバターを買い取りたい様だ
???「そのアバターはH8000番TYPEBだよ!中々お目にかかれないアバターなんだ、どうか売ってくれ!」
ヒッキー「こ、このアバターはそんなに珍しいのか?」
男に押されながらも質問した
???「そうとも!H8000番台アバターはそれ程珍しくないアバターだ…しかしお兄さんが使ってる、TYPEBは中々出なくてレアなんだよ!だから頼む売ってくれ!!!」
ここまで言われれば大抵は手放すだろう…
しかし俺はこのゲームをやると
決めていたから、この男には悪いが
断らせて貰った
ヒッキー「悪い、俺はこのゲームはこのアバターでやるつもりだ、すまないが他を当たったくれないか」
???「そ、そうかい…な、ならあんたがこのゲームを辞めるってなったら一声掛けてくれないか?」
男は以外にもすぐに諦めた。
が、俺がこのゲームを辞めるって時には
くれないかと言ってきた
ヒッキー「まぁ、それなら良いかな…」
当分は辞めないからその条件で承諾した
???「じゃあ、辞めるってなったらまた来
てくれよな!俺は大抵ここにいるからよ!」
ヒッキー「あぁ、そん時は世話になるよ。じゃあな」
男を振り切り、俺はショップにあるガラスで
自分のアバターを確認した。
するとそこには身長180ぐらいで
髪は金髪のオールバック。瞳は碧眼で白い肌
さらには顔が整っていた。
まるでハリウッド映画に出てくる様な
イケメン俳優だった。しかし所謂イケメンを
台無しにする部分があった…
それは目が俺並みに目が腐っていた…
もしくは死んだ魚の目をしていた…
ヒッキー「こりゃ、珍しいってのは分かるな…」
別の自分だが親近感が湧いてきた
ヒッキー「どれ、まずは武器の調達だな…」
そう、この世界は銃がメインだ。
まずは銃を確保しなければならない
近くの武器屋に寄り、武器を探すことにした
ヒッキー「色々な銃があるな…」
さて、どれを選ぶかな…流石アメリカが
作ったゲームだけあるな。
どの銃も各会社のライセンスの許可を得て
存在してるな。
ヒッキー「お、『M416』じゃなく、『HK416』になってる…流石アメリカだな…」
そう、『M416』とは、ドイツにある
銃器メーカー 『ヘッケラー&コッホ』が
開発したカービンタイプのアサルトライフル
『H&K HK416』 の名前を使わず
に『M416』として色々なゲームに
登場した。なんでも、ライセンスが
どうのこうのでその名前でしか
使えなかったらしい
承諾得たんだな…
ヒッキー「しっかし、有名な銃はどれも高いな…」
最初から持っている金額では有名な銃は
買えなかった…
ヒッキー「今買えるとしたらAKシリーズか『M16A4』サブマシンガンなら『MP5』スナイパーなら『ドラグノフ』ショットガンなら『レミントンM870』マシンガンなら『RPK』か『PKM』…」
さてどれにするかだな…
???「俺、光剣買うわ!」
???「あ、俺も買おっと!」
2人のプレイヤーが空中に浮いている
ディスプレイを見ながら騒いでいた。
コウケン?何だそれ?
疑問に思い右手でウィンドを出現させ
『コウケン』とは何かを調べた。
そこには光の剣と書いても『光剣』もしくは
『フォトン・ソード』とも呼ぶらしい。
どう見ても、
『ビ◯ムサーベル』や『ライ◯セイバー』
にしか見えなかった。備考で
この世界に存在する全ての物体を最も簡単に
切り裂く事が出る…と、
基本銃をメインにしたゲームに置いて
完全に開発者達のお遊びで
作った物だろうと思った。
その割には種類違いの『光剣』が幾つもあり、
超有名な某惑星大戦争に登場したように
柄の部分からも刃が出る様な『光剣』
もあるみたいだ。
気になって金額を見たがとてもじゃないが
初心者が買える様な額じゃなかった。
しかし、何故売れてるのだろうか?
よく見ると光剣が飾ってあるウィンドには
空中にモニターが浮いており、
そこには『光剣』を使ってプレイヤーを
倒していたり、
現実じゃできない銃弾を光剣で見事な
剣捌きで防ぐ映像が流れていた。
ヒッキー「何だこれ?」
自然と声が漏れた
プレイヤー1「あんた知らないのかい?第3回BOB見てないのか?」
ヒッキー「いや、今日始めたばっかりだ。出来れば説明をしてくれば助かる」
話しかけきたプレイヤーに説明を求めた
プレイヤー1「なら説明してやるよ、前回の第3回BOBって言うバトルロワイヤルで全身黒ずくめの女プレイヤーが光剣を使ってバッタバッタプレイヤーを倒して、一緒に出ていた対物ライフル使いの青髪の女と優勝したんだよ」
プレイヤーは、刀を振るかような
ジェスチャーをしながら説明をしてくれた
ヒッキー「へぇ〜そんな事があったんだ」
プレイヤー1「んでもって、今は、あれなら俺も使えるんじゃねって光剣を使う奴が増えてるんだよ」
そう言ってプレイヤーは絶賛光剣を選んでいる
プレイヤーを指差した。
ヒッキー「今まで銃しか使わなかった奴らがか?」
プレイヤー1「そうさ、全く馬鹿な連中さ」
ヒッキー「説明ありがとな…助かったよ」
プレイヤー1「おう、次会う時はフィールドじゃないと良いな」
ヒッキー「そん時は、手加減してくれよな…」
プレイヤー1「ハッ、それは分かれねぇな。なんせココはGGOなんだからよ!」
そう言って説明してくれたプレイヤーから
離れた。本題に戻り、どの銃にするかな…
ヒッキー「無難に『M16A4』にするか…」
『M16A4』は現在でもアメリカ軍で
使われているアサルトライフル。
歴史も古く1960年代のベトナム戦争に
投入されてから現在まで時代に
合わせて改良しながらもアメリカ軍で
長く使われている銃。
『M16A4』はハンドガードは
20mmのレールが四面あり、
状況に合わせたカスタマイズすることが
出来る。
『M16A4』と書かれているウィンドに近づき
『M16A4』を購入した
俺のストレージには『M16A4』
という文字があった
そのあと、『M16A4』に使う『5.56mm』弾を
買えるだけ買い、
更に5.56mm用の30発入りマガジンを
6つ購入した。
ついでに回復アイテムなども購入していき、
大体準備が整ってきた。
ヒッキー「さて、試し撃ちをするか…」
そう言って、モンスター狩りへと出かけた…
本当なら、ゴテゴテの装備で挑みたかった
ゲーム内マネーが無いし、
このゲームのアシストシステム
『バレットサークル』
日本語にすると『弾道予測円』があり、
ドットサイトやホロサイトなどの光学サイトを
付けると『バレットサークル』が被り
逆に邪魔をすると聞いた為、
付ける意味が無いらしい
『転送ポータブル』でモンスターがいる
ステージまで飛んだ
ヒッキー「さて、モンスターを探すか…」
ここは初心者向けに作られた初期のマップで
お手軽にモンスターを狩ることが出来る
ヒッキー「いたいた。まずはアイツからだ…」
約70m先にモンスターがいた。
あちらはまだこっちに気づいてない様だ。
膝をつき俺は買ったばかりの『M16A4』
を構えストックに頬をつけリアサイトから
覗くフロントサイトを通し、
引き金をかけたら『バレットサークル』が
出現した。
『サークル』はあちこち動き、
小さくなったり大きくなったりしているこれ
は『サークル』の方向に銃弾が飛ぶという
『アシストシステム』で目標に
小さく、そして『サークル』の真ん中に
有ったら良く当たり
大きく目標にずれていれば明後日の方向に
銃弾は飛ぶ。
俺はサークルが小さくそして中心になるまで
待った。
またサークルは息を整える事に
よりより早くサークルが合う。
俺はよく映画で見た通りに一度
大きく息を吸い、そして全て吐き、
吐き終わったと同時に息を止めた。
するとサークルはモンスターを捉えた。
ヒッキー「(今だッ!)」
バンッ!!
肩に疑似ながらも銃の反動が伝わってきた。
銃弾はというとモンスターの腹部を
貫いていた。
流石に1発で倒せるわけではなく
こちらにモンスターは向かってきた
ヒッキー「だろうな…」カチッ
俺はセミオートから3点バーストに
切り替えた
※セミオートフルオート○点バーストとは?
現在の銃は大体↑の機構が付いてます。
引き金を引いても弾が1発しか出ないのが
『セミオート』
引き金を引いたら薬室、マガジン内の弾が
全て無くなるまで撃てるのが
『フルオート』
引き金を引いても特定の弾しか
発射されないのが
『○点バースト』
何故この様な物を付けたのかは
一説には戦場に出た新兵がパニックになり
銃を乱射させない様にするためや
弾も無限にあるわけでは無いので
弾を節約する為や制圧射撃を効率良くする為に
という説がある。
俺はサークルを無視して、こちらに
向かってくるモンスターに
3点バーストにしてマガジン1つ分撃ち切った。
サークルを無視して撃っている為
何発かは地面に当たったが
それでも残りの何発かはモンスターへと
当たりモンスターは赤い粒子となって
消えていった
ヒッキー「このゲーム、中々面白いな…」
こうして俺は『ガンゲイル・オンライン』
通称『GGO』にハマっていくのであった…
八幡は休日になると部屋に篭りひたすら
『GGO』をプレイした。
初めは『M16A4』をメイン使っていたが
他の銃も使おうとして『AK』シリーズや
『ボルトアクション式ライフル』
『サブマシンガン』や『マシンガン』
更にはモンスター狩りに
ピッタリで光線を撃ち出す『光学銃』などを
撃ってみた。
しかし、たまに使う分には良いが長期で
使うなら『M16』や『M4』系列が
操作しやすく使いやすかった。
更にはカスタムしやすい点や派生型なども
安価で販売されていることもあったからだ。
モンスターを倒し倒され、
PKしたり、されたりと
何だかんだ楽しくやっていた。
急な用事や休日出勤が
あった日はやらずに身体を休める事に
していた。寝不足や体調不良の原因が
GGOだと何言われるかわから無いからな…
そんなある日の事…
装備が整っていき、プレイヤーでは無く
いつも通りにモンスター狩りをしていると…
ヒッキー「(何だ?あそこやたらモンスターが集まっているな…)」
この時の俺の装備は上が
ODカラー『コンバットシャツ』
下が『デザートカラーのデジタル迷彩』
のズボン
さらにプレートキャリアもサンドカラー
塗装してあり
マガジンポーチを3つ付けている
持っている銃は『M4』シリーズの派生銃
『LVOA-C』に
『バーティカルグリップ』に
『30発ステンレスマガジン』を
『Pマグ仕様ドラムマガジン』にして
60発撃てるようにしてあった。
サイトは『1×4倍可変スコープ』が付けあり
中距離戦闘型にしてあった。
『LVOA-C』は
米国の銃器メーカーWARSPORT社が
製造販売しているAR15(M4の民間版の名称)
LVOAは略称となっており、
Low Visibility Operation Application
の頭文字を合わせたものになっている。
簡単に訳すると低視認作戦用といった意味
であり名前のように隠密に
特化しているらしい。
他のAR15と違うのはハンドガードが長く、
銃身がすっぽりと隠れるぐらい長い。
数年前にアメリカの
有名なスポーツ射撃射手のクリス・コスタ
っ人が使用した事ことで一躍有名になった。
また右腰のホルスターには
『H&K HK45』タンカラータイプ
更に左腰にはGGOの世界にしか存在しない
「プラズマグレネード』を
2つぶら下げていた。
『倍率スコープ』でモンスターが
集まっている周辺を見ていると…
ヒッキー「女が追われてるな…しかも3人も…多分弾切れか、モンスターが強すぎて持っている銃じゃあ歯が立たなくて逃げてるかだな…」
女達の装備を見てみるとアーマーも無ければ
ホルスターも無く銃も安価で
手に入れやすい初心者に
ピッタリなものでまさに
初期装備だった…
ヒッキー「(多分、両方だな…ただやられていく様を見るのも胸が痛むから助けるか…)」
それなりにGGOを遊んで来て
様々なモンスターを倒してきて心の余裕が
充分に出来たから助けたのか、
はたまた、単純に初心者がモンスターに
やられてGGOをやめて欲しくない
という思いからはわから無いが
彼女を助けにと向かった…
その頃…
???「いつまで追って来るかしらッ」
???「もう弾が無くて戦えないよ〜!」
???「ヤバいです!ヤバすぎです!」
3人の女性プレイヤーはモンスターに
追われていた。
彼女たちはリアルでも友人で、ある人の妹
から連絡を受け、このゲームをプレイ
していた。
彼女達はチュートリアルはした物の
右も左も分からないまま
プレイし、次第にこのゲームが
好きになっていたがまだ始めたばかり
装備はまだ不十分だった…そんな時3人の中で
年下の女性プレイヤーの転送ミスにより
少しレベルの高いステージに飛んでしまい
今に至っている。
同時刻、『ヒッキー』はモンスター
達の位置に近づいていた。
俺は『アジリティ』を均等に分けていた為、
脚もそこそこ早くなっていた
ヒッキー「(まずは20発撃ってモンスター達のタグをこちらに向けさせて)」
セレクターをセミからオートに切り替えて、
約50m先にいたモンスターに目掛けて20発程
乱射した。
何発かモンスター達に当たり
モンスターのAIは運良く攻撃した方に
ターゲットを移し、モンスター達は
ヒッキーがいる方向へと進んでいった。
ヒッキー「(かかった!)」
???「あら、モンスターが別の方向へ向かっていくわ…」
???「た、助かったの?」
???「そ、そう見たいですね…」
3人は銃声が聞こえたが後ろから
モンスターに追われていた為
後ろを振り向く事なく走り続けたが
次第にモンスターの足音は
別の方向へと向かって行く事は
女性プレイヤーの1人が咄嗟に
振り向いたことで知ることが出来た
ヒッキー「(ここまで来ればこれの範囲外のはずだ)」
俺は3人の女性プレイヤーとモンスター達
から一定の距離を取ると左腰に付けている
『プラズマグレネード』を手に取り、
スイッチを入れモンスター達に
目掛けて投げた。
俺が持っているプラズマグレネードは
2つあり、1つは店で売っている状態、
もう一つは赤い線が真っ直ぐに
ペイントされている。
これは『アジリティ』の中にある『器用さ』を
上げることによってある程度の武器や装備を
カスタムできる様にシステムを利用し、
赤いペイントの物は緊急時を想定して
爆発する時間を短くしていた。
スイッチを押して投げてから約4秒
で爆発するようにしてある。
俺は『プラズマグレネード』を投げた瞬間
自分も『プラズマグレネード』の餌食に
ならない為再び走り出した。
投げてから約4秒後
『プラズマグレネード』は
青白くそして綺麗な球体を描き
爆発してった。
万が一を考えで膝をつき『LVOA-C』
の引き金に指をかけ、
いつまで撃てるようにしていた。
ヒッキー「やった筈だが…まさかな…」
ようやく、青白い球体が無くなって
モンスター達が居たであろう場所を
見ていると、地面が綺麗な半球体を
作っていた。それ以外には何もなかった…
ヒッキー「流石に倒したか…」
抉れた地面を見てみるとそこには三丁の銃が
落ちていた
ヒッキー「(流石に盗る訳には行かないか)」
すると、さっきまで追われていた
女性プレイヤー3人がこちらに向かってきた
???「さっきは助かったわ…礼を言うわ。ありがとう」
???「さっきはありがとうね!おかげで助かったよ〜」
???「ありがとうございます〜さっきはホントヤバかったです〜」
3人からお礼を言われたが、この3人の話し方
を聞いているとあの頃の3人を思い出させる…
しかし、『あの3人』がこのゲームを
やるはずが無いので他人の空似だと信じた。
ヒッキー「礼には及ばない…あとそこに三丁、銃が落ちてるから好きなの取っていった方がいい…じゃあな…」
サッサと帰ろうとしたら3人のうちの1人から
から引き止められた
???「あ、あの!」
ヒッキー「ん?」
???「な、名前教えて下さい!」
???「ちょっ何言ってるんですか!」
???「どうしてそんな事を聞くのかしら?」
???「だって気になるじゃん!助けてくれた人の名前気にならない?」
???「確かに気になりますけど…」
???「ここはフィールドよ?あの人がその気になれば私たちは撃たれてるのよ」
どうやら、助けてくれた人の名前が
気になるらしい…
ヒッキー「まぁ今は何だ…とりあえず戻ったらどうだ?その方が安全だろ?」
ひとまず3人はこのフィールドから
去るように伝えた。
また、追われて助けるのは御免だからだ
???「そうね、それがいいわ」
???「じゃあ、〇〇って酒場に来てね!」
???「では、お先に〜」
そう言って3人は先に街に戻った。
ヒッキー「さて、挨拶ぐらいには出るか…」
そう言って俺は右手でウィンドを開くき街へ
飛んだ…
続く…
別のアカウントで投稿したものを一部修正、加筆しだものです
このSSへのコメント