2025-01-08 01:07:39 更新

概要

ひょんなことから「ガハマ」「スノー」「イロハス」の3人から用心棒を頼まれた比企谷八幡こと
「ヒッキー」の関係は早くも2ヶ月ほどが経った。
そんなある日「ヒッキー」達はモンスターを狩っているとあるプレイヤー達から攻撃を受ける…


前書き

キャラの口調が変かも知れません。
また銃の説明がもしかしたら間違っている部分があるかも知れません。


ここはGGO内に存在する少し赤み掛かった 


荒野のステージ


周りには人1人がやっと隠れられる程の岩や


最終戦争の後と言う設定を強調したかの様な


SFチックな戦車の残骸や


半壊した家などがある。


太陽のオブジェクトは


まだ沈んでいないがあと1時間と半分で


沈む程の高さに合った…


また、このステージにはある噂があり、


悪魔が潜んでいたと言われ


その悪魔にPK(プレイヤーキル)された


プレイヤー達が討伐隊を組む程の


プレイヤーが居たと…


そんなステージに4人編成のチームが


7人編成チームに追われていた…


その4人編成のチームとは


比企谷 八幡こと『ヒッキー』と『ガハマ』


『スノー』『イロハス』のことである…


ヒッキー「走り続けろ!走って、隠れて、撃つを繰り返すんだ!」


ガハマ「撃てって言われても、止まったら撃たれちゃうよ!」


スノー「くっ…私の銃では、こう言う戦いには不向きだわッ」


イロハス「私なんか脚遅くて逃げるのがやっとですよー!!」


各々愚痴を零しながらも逃げている。


その50m後ろから銃を構えながら男7人が


迫っていた…


ハリー「撃ちまくれ!」


寺野心「早く、死んだ方が楽だぜ、ハーレム野郎!!」


たぬ吉「やっとカモが現れたんだ、逃すかよ!」


ぽっきー「ハーレム野郎を倒したら後で奢るぜ!」


ハレ晴れゆかい「ジャッチメントだぜ!」 


うる星やつ「相変わらず古いなお前!」


マック「お前に言われたわ終わりだな!」


何故、『ヒッキー』達が他プレイヤー達に


襲われていると言うと、数十分前に遡る…


『ヒッキー』達がいつも通りに4人で


モンスターを狩っている最中、7人が遭われた。


その彼等がそのモンスターは 


「俺たちが狩っていたモンスターだ」 


と言い張っていた。


もちろん『ヒッキー』達は


発見から討伐まで自分達でやり、


発見した際にも付近にはプレイヤーは


確認できなかっと伝えたが、


自分達の方が先に見つけ、


装備を整えていて、遅れたなど言い


口論へと発展…


すると彼らは何かの合図かの如く一斉に


銃を出現させ、『ヒッキー』達を


撃ってきた。


いち早く『バレットライン』に気付き、


近くの岩陰に避けることができ、


各々牽制射撃をした後、全力で走り


今に至るのだ。


因みに『ガハマ』達の装備は、


出会った頃 より新調されていた。 


『ヒッキー』はM4シリーズの


カスタムM4『SAI GRY AR-15 』


『SAI GRY AR-15 』はアメリカ銃器メーカー


SAI(Salient Arms International)が


発表・開発したユニークなカスタムAR-15。


操作性は全てM4と変わら無いが


唯一違うのはマズル(銃口部分)は


Jailbreak(ジェイルブレイク)と呼ばれる


独特なマズルデバイスを装着してある。


それ以外は以前愛銃の一つ


『LVOA-C』と同様のカスタムである


『1×4倍率スコープ』


『アングルフォアグリップ』


『Pマグタイプ 5.56mm30発入』


サイドアームだけ変更して


サイドアームに『GLOCK34』   


全身は荒野と言う事もあり


米海兵が使用しているデザートカラーの


デジタル迷彩のコンバットシャツに


同じ迷彩のズボン


プレートキャリアやマガジンなども


色彩変更でほぼ全てデザートカラーに


変更してあった。


大きく新調したのは


『ガハマ』達3人だ。


まずは『ガハマ』


『ガハマ』は『ヘッケラー&コッホ社製MP5』


から4.6mmという特殊な弾薬を使う


『ヘッケラー&コッホ社製 MP7A1』が


メインウェポンになっている


『MP7』は一般的な拳銃弾(9mmパラベラム弾)


等より小口径な弾を、より強力でより


早く撃ち出す為に造られた銃。


これと同じコンセプトで


有名な銃はFNハースタル社製の『P90』が


挙げられる。


これは狩りをしている中で偶々手に入れた物


で少しレアの部類に入る。


店などで買うとそれなりの値段で


取引されている。


アクセサリーは何も付けてない。


そもそも『MP7A1』は標準で


『フォアグリップ』が付いている。


更に『GGO』内では『ホロサイト』や


『レーザーサイト』などは『弾道予測円』に


被ってしまってしまうので


つける意味がない。


その為『MP7A1』はカスタムする幅は少ないが


瞬間火力や取り回しの良さは


素晴らしい物になっている。


サイドアームに『Glock 17』


また、服装は動きやすい紺のジーパンに


少しピンクの入ったTシャツを着ている。


チェストリグには


『MP7用40発入マガジン』が6つ付いている。


『スノー』はボルトアクション式ライフルの


『M24A3』から


セミオートオートマチックライフルの


『SG750』へ。これもGGO内では


そこそこレアな銃の分類になる


『SG750』は『SIG550』の派生型で


通常5.56mmの『SIG550』を


7.62mm仕様の『SIG550』 


元々命中精度の高い『SIG550』を


銃身を長くし、長距離射撃を安定にする様に


使用弾薬を7.62mm仕様にした物に


なっている。アクセサリーは


『1×6倍率スコープ』


『7.62mm 10発入マガジンシースルータイプ』


『標準装備のバイポット』


サイドアームに『SIG P 220 9mmモデル』


服装は上下デザートカラーのデジタル迷彩の


シャツとズボンに


同じ色と迷彩のブーニーハットを被っている。


最後に『イロハス』


『MG 36』から


『ミニミ パラトルーパー仕様』に

※これからの表記は『ミニミ』にします


ミニミはFNハースタル社が開発した


軽機機関銃。世界中の軍隊で使用されてほどの


信頼性を持っている。


更にミニミは様々な派生型があり、


イロハスが使っているミニミパラトルーパーは


落下傘部隊に配備される事を想定され、


軽量化されたモデル。


銃身は短くされ銃床(ストック)は


アルミニウム製の伸縮銃床にしたもの。


アクセサリーは特に無し。


サイドアームも無し。


服装も『ガハマ』同様に動きやすい格好で


持てる弾薬数や交換用のバレルを


持てる様にしてある


そんな彼らは基本モンスターしか


狩らないため


対人戦はこれまで『ヒッキー』以外無く、


しかも一方的に襲われている為


逃げるしか選択肢しか無いのだ。


VR内では幾ら運動して疲れる事は無い。


と言うが、状況次第で変わるかも知れない。


現にヒッキー達は追われていると言う


精神的負荷により脳が錯覚して


身体的に疲れを感じていた。


そんな時に走っている先に


人が1人隠れられるほどの岩と


その先に5人程隠れられる大きな岩を


見つけた。


ヒッキー「『イロハス』あそこの岩場に隠れて、牽制するんだ!残りはもっと先にある岩場に隠れて『イロハス』の援護を!」 


イロハス「マジですか!?分かりましたよ…やれば良いんでしょ、やれば!」


走りながら、『イロハス』に指示を出した。


悪態をつくものの今走っているペースより少


し速めて岩場に取り付き『ミニミ』を


構えた


ガハマ「ごめん、『イロハス』ちゃん!」


スノー「頼むわよ」


最後にスノーがイロハスの


横を通り過ぎるときに


彼女の肩を2回ほど叩いて通り過ぎた。


イロハスに自分が最後尾であとは


誰も居ないという合図だった。


イロハス「お安い御用ですよ!」


そう言って『イロハス』は引き金に触れた際に


プレイヤーに出現する


『弾道予測円(バレットサークル)』が


あちこちに移動しながら出現しサークルも


大小まばらだったが即座に


乱射を始めた。


追手のプレイヤーに


『弾道予測線(バレットライン)』を見せ、


彼等は当たらぬまいと各人散らばって


岩場に隠れてくれれば、御の字だった。


案の定、彼らは岩場に隠れてくれた


ハリー「クソッ!牽制射撃かッ!」


ぽっきー「銃声が止んだら一斉に撃てよ!」


うる星やつ「今のうちに弾倉交換しとけよ!」


追手のプレイヤー達は今までは対人戦は


迫られたら対応していた人達でした。


しかし最近GGO内で話題の対人戦、


『スクワッドジャム(通称SJ)』をみて


自分達もやりたいと思ったプレイヤーでした。


しかし、SJに参加しようとしたがSJ2で


予選敗退してしまったプレイヤー達。


そこで気分だけでチーム戦を味わおうと


難癖を付けてはわざと対人戦に


持ち込んでいました。


因みに参考しにしているチームは


『MMTM(メメントモリ)』


SJ1では宇宙船で見せた室内戦、


SJ2では雪山やログハウス戦など。


追手のプレイヤー達は彼らの動きや


ハンドサインなどを参考にし


まだぎこちないがそれなりに研究していた


中々手強い相手でした


イロハス「いつまで撃っていれば良いですか⁉︎」


引き金を弾きながら後ろにいる


『ヒッキー』達に叫んだ。


ヒッキー「俺と『ガハマ』でイロハスが逃げる時間を稼ぐ、『スノー』は奴等を倒さなくて良い!相手の頭を出ささせ無い様に狙撃をするんだ!」


ガハマ「わかった!」


スノー「了解したわ」


ヒッキーからそれぞれ指示をもらい、


返事をした


イロハス「そろそろ弾が切れそうです!!」


『ミニミ』のベルト給弾式の端が


チラッと見え、


『イロハス』はこれ以上撃てないと報告した


ヒッキー「今だッ!!撃て!今の内に来い!」


『ヒッキー』の合図で『ガハマ』も


射撃をを始めた。


『ガハマ』も『イロハス』同様に


乱射気味に放った。


『ヒッキー』だけは3発から5発ずつ


射撃していた。


相手チームも手頃な岩を見つけ、


イロハスの乱射をやり過ごしていた。


寺野心「教本道理の支援の仕方だな…だが、これ程厄介なのは無いな!」


彼らが隠れている岩の先端などに


『ヒッキー』達が放った弾丸が


ピシ、ピシと当たっていた。


マック「どうせ、当たりっこ無い!撃っちまおうぜ!」


ハレ晴れゆかい「おい、マックやめとけ!」


マックが仲間の忠告を聞きもせず


『ヒッキー』達に撃ち返そうとしたら、


『スノー』が放つ弾丸が


頭に吸い込まれていった。


すると、『マック』の体力バーが無くなり、


赤いポリゴン状となって消え、


マックが消えた位置にはマックが


持っていたアイテムが落ちていた。


落ちたのは回復アイテムだった。



うる星やつ「ったく…馬鹿なヤツだな…」


ハリー「よそ見してラインを見逃したんだ」


寺の心「アホだな」


そんな会話が敵チームにあったとは知らず、


『イロハス』は無事、『ヒッキー』達が居る


岩場に辿り着き、睨み合いになった。


一方、『ヒッキー』達が逃げている方向、


約1.5km前方では、とある3人組が


狩りを終え、一休みをしていた。


1人は男性でガタイが良く、FPSのゲームに


登場アメリカ兵士を連想させるほどで


荒地のステージだと言うのに全身ODの


コンバットシャツに偽装草が


装飾されているブーニーハットを被り


背中には彼の上半身とほぼ同じぐらいの


バッグを背負っている。


武器は『M14EBR』を中遠距離戦用に


カスタムされたもの。


もう1人は女性で顔には


幾何学模様のタトゥーが入っており


それが無ければナンパ間違い


なしだった。また服装は


思春期真っ盛りの中学生が見たら


前屈みするほどの薄着をしていた。


武器はアサルトライフル枠では


レアの分類に入る『SR-47』を


素の状態で持っていた。


最後の1人も女性だったが、


背がとても小さく


140cm程にその背格好だから


似合うのかも知れないが


全身ピンク色でだった。


手に持っている『P90』もピンク色に


塗装されていた。


???「ん〜〜やっぱりこっちの世界の方が私は好きだわ〜」


幾何学模様のタトゥーが入った女が


背伸びをしながら何日か振りに遊ぶ


GGOを噛み締めていた


???「もう、そんな事言わないで下さいよ〜 私はこりごりなんですよー、…トさんに振り回されるの」


ピンクのチビは、ため息を付いていた。


???「だが、なんだかんだ付き合ってくれるな…ンは」


大柄の男はピンクのチビがタトゥーの女に


振り回されながらも付き合ってくれて


感謝をしていた


???「もう、…ンちゃんったらツンデレ何だからもう〜」


そんなどこにでも居る普通の様な


プレイヤー達が話していた。


が、男が自分達の後ろから     


何か聞こえた気がした


その音が次第に近づいてくるのも分かった


???「聞こえたか?」 


???「うん、聞こえたよ、銃声だね…それもいっぱい」


???「何何?どっかに狩り中のプレイヤー達が居るの?」


男はストレージから単眼鏡を


一つ出し、


単眼鏡を身長の高いプレイヤーに渡し、


自分は持っている銃のスコープを覗いた。


小さいピンクのプレイヤーも


ストレージから単眼鏡を取り出し覗いた。


覗くと二つのチームが


銃撃戦をしながらこちらの方に


向かって来るのが見えた。


???「どうする…ト」


大柄の男はタトゥーの女に指示を仰いだ。


???「ん?ちょっと待って…あのプレイヤー達って…」


タトゥーの女は何かを思い出したかの


様な顔した。


???「どうしたの、…トさん?」


???「追われて居るチームを助けるわよ」


???「ん?珍しいな…トが誰かに助け舟を出すのわ」


???「そうですよ!いつもならどっちも倒して手柄を独り占めするのに」


???「…ンちゃんも言う様なったねぇ。お姉ぇさん嬉しいわ!」


???「で、助けるのはいいがどうする?」


???「ん〜まずは、…ンちゃんに全力ダッシュで走って貰おうかな?」


???「私ですか⁉︎」


???「それに…ンちゃんだって久しぶりにここで暴れたいでしょ?」


タトゥー入りの女性は、ピンクのおチビさん


に笑顔で言ってきた。


ピンクのおチビさんは


最初は何のことか分からなかったが、


太陽のオブジェクトを見て、


この荒地の地面を観て理解した…


かつて彼女がここで他のプレイヤー達を


PKし続けて悪魔と呼ばれた


フィールドだったと


???「ガッテンだ!」


すると、ピンクのおチビさんは


リアルの人間じゃ出せない程の


スピードで走っていた。


???「で、俺はどうするんだ?」


男はタトゥー入りの女性に聞いた。


すると、女性は男の股間に蹴りを入れた…


ゲームの中と分かっていても、男の急所を


蹴られたのだ。


GGO内では勿論銃で撃たれた時の


ダメージも再現している。


だが、今まで銃弾で撃たれる事なんて


なかった人間が急にリアルと同じ銃弾の


ダメージを喰らったら


ほぼ全てプレイヤーはアミュンスフィアの


自動シャットダウンシステムが働くだろう。


そのためGGO内で撃たれても


気絶しないくらいのダメージで


再現されている。


多くのプレイヤーがこの痛みを言葉で表すなら


『少し痛い足ツボマッサージ』くらいだ。


それが男の急所に来るのは想像できない。


が、実際にガタイのいい男は体験したのだ。


身体的にも精神的ダメージは


来るものはあった。


???「言われないと何も出来ないのかぁ?あんたわぁ?その銃は『アサルトライフル』なの? 『サブマシンガン』なの?」


???「うっ…ば、『バトルライフル』です…」


???「なら、やる事は1つよね?」


男はその場に数秒蹲っていたがなんとか


立ち直り『M14EBR』の


有効射程距離ギリギリまで歩き構えた。



話は『ヒッキー』達に戻る

 

『ヒッキー』達は『イロハス』を自分達の居る


岩場まで後退させたが


移動しようにもこちらが撃たれ


あちらが動けば『ヒッキー』達が撃ってくると


言うとても厄介な状況になってしまった…


ヒッキー「これからどうするかだ…」


スノー「敵も馬鹿では無いようね…無闇に撃ってこようとしないわ」


すると、『ヒッキー』達の岩場の横を


何か小さなモノが通るのを見た。


直後、軽い銃声が何発も鳴り響いた。


たぬ吉「何だ!?『ぽっきー』がやられたぞ⁉︎どうなってやがる!」


隣にいた『ポッキー』


と呼ばれたプレイヤーは


自分の顔に伸びた『バレットライン』


に気付き伸びていた場所を振り向くと


無数の銃弾が頭や胸体の


あらゆる箇所に吸い込まれていき、


すぐに体力バーは削れていき


赤いポリゴン状となって消えていった。


ハリー「奴等じゃ無い、他の奴が撃ったんだ!!」


撃たれた瞬間を見ていた『ハリー』は


『ポッキー』が撃たれた場所に


貫通した弾痕がビッシリついていた。


硬い岩の裏に居たのにやれたとなると 


自分達が体を晒している方向に


敵がいると判断したのだ


ヒッキー「ど、どうなってるんだ?」


ガハマ「た、助かったの?」


スノー「まだ、分からないわ…」


『ヒッキー』達は銃声が聞こえたが


コチラに損害がなく、


更には追っていたプレイヤーが


隠れていただろう岩から声も聞こえてきた。


???「やっぱり、見えないみたいだね…」


ピンクのP90使いは、撃った直後、


荒野にただでさえ小さい体をより小さくし、


伏せていた。


たぬ吉「とにかく、応戦し…」


彼が立ち上がり向こうの岩を見て


皆まで言う前に額に赤いポリゴン状の


穴が空き、1秒も経た無い内に 


体力バーが削れて


赤いポリゴン状となった。


うる星やつ「クソッ!『たぬ吉』もやられたぞ⁉︎」


ハリー「狙撃だ!頭を下げとけ!」


ハレ晴れゆかい「これじゃ、奴らの良い的だ!」


寺野心「おい、今なんか動いて…」


彼は自分達の目の前を通り過ぎた小さな物を


報告したが、


すでに『弾道予測線(バレットライン)』


が見えていた。


それが彼がそのステージで


見た最後の光景だった。


うる星やつ「…もしかして…悪魔が居るの

か?」


『うる星やつ』が真剣な顔で妙な事を口走った


ハレ晴れゆかい「駄目だ、『うる星やつ』が狂い始めた」


『うる星やつ』は反論してきた


うる星やつ「バカ、知らねぇのか?少し前までこのステージには悪魔が居てPKされた奴が大勢居て討伐隊が組まれた程だって⁉︎」


ハレ晴れゆかい「ンなもん信じるんじゃねぇよ⁉︎」


うる星やつ「信じるも何も俺がその悪魔にPKされたんだよ!奴は姿が見えず神出鬼没、何だよ!そうだ…あん時もあの位の太陽の位置だ…」


ハリー「とにかく今はここをッ!」


最後まで言うをとすると彼の目の前には  


ピンクのおチビさんと自分に伸びてる


『弾道予測線(バレットライン)』


が見えていた


ハリー「クソッ⁉︎」


彼が出来たのは悪態を吐く事と、


遅いと分かっていても『MASADA』を構える


事しか出来なかった。


すぐに、『ハリー』は2人の前で倒され、


『ハレ晴れゆかい』が応戦しようと立ち上が


っだが、すぐに頭に弾丸がクリーンヒットし


ポリゴン状となった。


うる星やつ「あ、悪魔がァァァ!!」


『うる星やつ』がピンクのおチビさんに銃口を


向けたがすでにピンクのチビは見えなくなり、


『ステアーAUG』を右や左に振り回した。


すると彼の背後から声がした


ヒッキー「動くな!無駄に撃ちたく無い…出来れば武器をしまって欲しい」


そう『ヒッキー』達がピンクのおチビさんと


謎のスナイパーと戦って居る間に


距離を詰めていたのだ。


その後、彼は倒れた仲間が


ペナルティとしてランダムドロップした


アイテムを回収し、その場を去って行った…


そこでようやく、タトゥーの女性とガタイの


良い男性と合流すると…


ガハマ「あっ!『ピトフーイ』さんだ!」


ガハマは満面の笑みを浮かべ、


行儀が悪いと知りながらも


彼女に指を指していた。


スノー「あ、貴方でしたか、私達を助けてくれたのは…」


イロハス「なんか、奇跡ってやつですね!」


ヒッキー「アンタがコイツらを助けた女プレイヤー…」


ピトフーイ「そうよ、イケメン君…私が『ピトフーイ』前々回の…」


『ピトフーイ』が全て言う前に『ヒッキー』


が答えた


ヒッキー「『SJ2(第二回スクワット・ジャム)』で第3位のチームいたプレイヤー…ほぼ1人で連合チームを葬った実力の持ち主だと認識している」


『ピトフーイ』は引くそぶりどころか


感心していた


ピトフーイ「よく知ってるじゃ無い、何?私のファン?それともストーカー?生憎ストーカーには厳しくするって決めてるんだけど?」


そんな発言を聞いていたガタイの良い男性は


3人に見えてなかったが


小さく身震いを起こしていた。


ヒッキー「いや、どちらでも無いさ。ただ、印象に残って居るだけさ」


レン「はい、次私ね。私はレン。ピトさんがあの時助けたのが皆さんなんですね」


ピンクのチビは右手を挙げながら


ぴょんぴょんと跳ねたあと自己紹介を始めた


ヒッキー「アンタも知ってるよ…『レン』さん…試合を観ていたからな…『ピンクの悪魔』で覚えてるよ」


レン「な、なんか褒められているのか分からないけど…」


ヒッキー「皮肉に聞こてしまったかな…済まなかった。『レン』さんは純粋に凄いプレイヤーだって意味だったなんだけどな、不快な気持ちになったら謝るよ」


レン「ううん、大丈夫だよ。慣れてるから」


『ヒッキー』達4人は『レン』に対して、


大丈夫じゃ無い気がする、


と思ったが4人は本人が良いのなら     


何も言わない様にした。


M「一応、俺も自己紹介しておくか…俺は『M』だ」


『M』と呼ばれた、プレイヤーは自分の名前


しか言わずそれ以上は言わなかった。


ピトフーイ「アンタぁ他に言う事ないわけぇ?面白くないじゃん」


『ピトフーイ』は『M』に対して、無茶振り


を押し付けた


M「ん…それじゃ…」


ヒッキー「あぁ、確か凄腕のスナイパーって印象があるよ。『アマゾネス軍団』との『対物ライフル』の戦い…圧巻だったよ。あと、その背中のヤツはあのシールドなんだろ?」


M「話す手間が省けた…助かる」


『ヒッキー』が『M』助け舟を出した。


話を戻し、4人は『ピトフーイ』達に、感謝


し、彼女が今までどんな事をやって来たのか


を聴きたいと言って来たので  


4人は心良く応じた…


全てを話し終わり、各人、そろそろリアル


に戻ると事になり、『ヒッキー』も


リアルへと戻った。


『アミュスフィア』を外した、比企谷八幡


は部屋を見渡す。


部屋はカーテンで閉めてあり、


6月に入り4月の夕日に比べると登る時間が


ほんの少し伸びたがすでに暗くなっていた。


暗くなった部屋に明かりを点けようと


リモコンを探し、


明かりをつけると、久々に見る光に目がつい


て行かず、すぐに閉じてしまった。


何秒か後に開けると眼が慣れていたので


時計を見た。


今でも人気のあるアナログ時計の


短い針が5を。長い針が2を指していた。


八幡「2時間か…」


彼が『GGO』をプレイし始めのは


今から約2時間前、15時ごろだった。


八幡は明日の予定を確認する為に、最近、 


妹から貰った電子メモ帳を手に取った。


そこには、


『6月〇〇日10時30分ごろ〇〇建設会社と打ち合わせ』


と書いてあった。


これは、今、自分達の会社が新たに子会社を


建設するとなり、それを請けてもらう為の 


打ち合わせを〇〇会社とするのだ。


だが、八幡は少し、気がかりな点が


一つあった。


それは打ち合わせをする会社の名前を何処か


で聞いている様な感じだった。


確かにこの会社はCM等は行っていないが


何処かで聴いていた覚えがあったのだ。


しかし、今更気になっても仕方が無いので 


明日に備え、準備し、早めに寝る事にした。


翌日、八幡はいつも通り出勤し、


〇〇建設会社との打ち合わせの時間まで


自分の仕事をし20分前に切り上げ


後輩を連れ応接室に向かった。


数分後にあちらの会社の方と思われる


女性の声が聞こえて来た。


だが、その声を聞いた八幡は緊張とは別の汗


を掻いていたのが分かった。


何故なのかは、顔を見てすぐに分かった。


今から打ち合わせする建設会社はかつて妹に


ちょっかいばかりを出していた姉…


自分が高校の時によく現れ、


顔面が強化外骨格で出来ているのではないか


と疑った人物…


そして、その大事な妹の告白を八幡が断った


そう『雪ノ下雪乃』の姉『雪ノ下陽乃』だった…


陽乃「あれ?比企谷くん?え?比企谷だよね⁉︎久しぶり〜何年振り?」


八幡が覚えている『雪ノ下陽乃』は高校の時


もこの様な接し方だったのを憶えている…


昔ならどんな対応をしていただろうか…


しかし、今はそんな事は関係ない。


取引先との打ち合わせということは


変わりない。


いつも通りに対応しようと思った。


八幡「お久しぶりですね、陽乃さん…高校以来ですね」


すると隣にいた後輩の『神原拓哉』が小声で


話しかけて来た


拓哉「え、あの人めっちゃ美人じゃ無いですか⁉︎先輩の知り合いですか!?」


八幡「ま、まぁ…高校の時に…お世話になった人だ」


拓哉「良いなぁ…先輩…あの人にアタックしないんですか?」


拓哉が馬鹿な事を言ってきた。


だが、八幡は彼女の薬指に光り輝くリングを


確認していた。


八幡「陽乃さんは結婚してるよ…」


拓哉「良いなぁ…こんな美人な人が嫁さんだなんて…」


後輩と話していると陽乃が話しかけて来た。


陽乃「ねぇ、何男2人で話してるの?久々にあったんだからもっと話そうよ」


流石に今の発言はどうかと思ったが、それは


陽乃の隣にいたもう1人の女性も


同感だったしい。


秘書「陽乃様…私達は打ち合わせに来たのですよ」


陽乃「もう、わかってるよ。じゃ、早速始めようか」


予定より早いが打ち合わせが始まった。


こちら側の発言に質問して来たり、   


意見を出して来て、やはりこの人は、


こう言う時は真面目に仕事をするように


スイッチがあるようだ


打ち合わせが無事終わり、


お互い応接室を出ようとすると陽乃が八幡に


残る様に言って来た。


勿論断る理由は無かったが、


少し、引けていた八幡だった。


それもそうだ。八幡は過去に彼女の妹の告白


を断っているのだ。


何があるかわからない。


そんな事を思いながら話を聞いていると、 


陽乃は、八幡を食事に誘って来たのだ。


もし、断れば上手くいった打ち合わせが


水の泡とかす可能性があると思い承諾した。


その後、八幡は残った仕事を片付け、


定時で帰り、


陽乃に指定された高級そうなホテルへと  


向かうのだった…


予定より10分ほど前に到着した八幡は、


ホテル1階のホールで待っている事にした。


その数分後に黒いリムジンが


ホテル前に止まり、車内から出て来たのは


『ネイビーカラー』のドレスを纏っていた 


美しく優雅な女性が出てきた。


陽乃「やっほー、比企谷くん。待った?」


話しかけられるまで陽乃と気付かなかった 


八幡は出来るだけ冷静に返答した


八幡「いえ、俺も数分前に来たばかりですよ」


陽乃「そう…じゃ、行こっか」


すぐに、ホテルのエレベーターに乗り、   


最上階にあるレストランへと向かった。


予約してあったようですぐに席まで案内され


座るとウェイターがテーブルにあるグラスに


ワインを注ぎ、注文を聞いて来た。


八幡はこの様な場所に来た事がなかった為、


すぐに答えられなかったが、


陽乃は慣れていたのか八幡の分も

    

注文してくれた。


陽乃「じゃ、 10年振りに再会したと言う事で

乾杯しよっか」


八幡と陽乃はグラスを手に取り乾杯した。


陽乃は八幡にここ10年を何をやって来たのか


を聞いて来た。


八幡は答えられる範囲で全て答え、


それが終わると頼んでいた料理が運ばれ、


食事をしながら今度は、陽乃が自分の事を 


話し始めた…


簡単に纏めると、大学卒業後


両親から見合いの話があり、


最初は断っていたが段々断る事が


難しくなっていき仕方がなく 


見合いを受け両親を黙らせる為に結婚 


ただし、旦那さんとは別居らしい。


また、就職先も親に決められ、


雪乃と陽乃の父親が経営している建設会社へ


子供の就職先さえ、選べさせない雪ノ下家に


腹が立った八幡だった。


その後も話は続き、料理も食べ終わり、  


話すネタが無くなり、


そろそろお開きになる雰囲気になる頃に   


陽乃がある事を話し始めた。


陽乃「ねぇ、比企谷くんは雪乃ちゃん達と、二度と会わないの?」


八幡「⁉︎」


心臓が一瞬止まるかに思えた発言だった。


八幡「ゆ、雪ノ下達にですか…」


八幡を隠せないほど動揺していた。


陽乃「そっ、だって 10年も会ってないんだよ?そろそろ会っても良いんじゃ無い?」


八幡「……」


何も言えなかった…あれから10年…


たまに考える時がある…


あの時どちらか、いや3人の告白を受け   


誰か1人を選んでいたらと…


だが、もう過去の事 


『青いネコ型ロボット』や


『カブトムシ型のタイムマシン』


『時をかける列車』


はこの世に居ない。


過去を変える事なんて出来ないのだ。


だから、自分の中では、


3人と距離を置いた事が


正しかったのだと信じるしか無い。


しかし、陽乃は八幡が次に言うセリフ  


を考えるのを見て、


小悪魔の様な微笑みを見せた


陽乃「ふ〜ん、知らないだぁ。比企谷くんは…」


八幡「…な、何をですか?」


陽乃が八幡に放った一言を最後にホテルを 


後にした陽乃 


陽乃が放った一言を聞き、


自分の弱さを改めて感じた八幡だった。


彼は心の何処かでは気づいていたのだ。


『あの3人』とは会っていたことを…


だが、それを認めたら


この関係が終わってしまうと思い、


閉まっていた気持ち…


陽乃が放った一言でそれは大きく覆えされ、


確信へと変わった…


フラフラに成りながら家に帰った八幡は


『アミュスフィア』に目にやると、


壊したいと言う衝動を抑え、


キチンと箱にしまい、


クローゼットの奥に閉まい、寝る事にした。


目を閉じても最後に陽乃が放った一言が耳に


残っていた…


『君は…『GGO』内で会っているよ。それも毎回ね』


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