かげぬいと喫煙鎮守
かげぬい達が煙草吸ったりイチャつくお話
最終更新 10/8
煙草吸ってますのでそこだけ注意
前のですが読まなくても大丈夫です
→
不知火「水着は涼しいですか?」
朧「涼しいね」
不知火「……不知火も水着にしたいです」
朧「すれば良いんじゃない?」
不知火「陽炎が許してくれる気がしないです」
朧「イメージ的には逆なんだけど」
不知火「よく言われますね」
朧「陽炎達くらいじゃない?制服着てんの」
不知火「普段着考えない分楽ですけどね」
朧「あー。それ言われると考える」
不知火「結局無い物ねだりですよ」
朧「無理矢理終わらすんだ」
不知火「何言っても制服は制服です」
朧「まぁね……不知火、火貸して」
不知火「そこのマッチじゃダメですか?」
朧「ジッポにしたって聞いた」
不知火「あぁ、どうぞ」
朧「シンプルなのね」
不知火「飾るのもアレでしょう」
朧「まぁ良いや」キンッ
不知火「セブンスターですか?」
朧「7番艦で7駆だから」
不知火「駄洒落ですか?」
朧「最初はね。吸ってみな」
不知火「やっぱソフトなんですか」
朧「ポケットに入れやすい」ジッ
不知火「んじゃ、いただきます」ス-
朧「はぁーーー」
不知火「ふぅー。聞いてたより軽いですね」
朧「14あるんだけどね」
不知火「甘い感じですか」
朧「最初半分くらいは素直に甘いかも」
不知火「しかし煙の多い煙草ですね」
朧「そこはまぁ…なんでだろうね」
朧「あ〜、体に染みるぅー」
不知火「なんだかんだやっぱ重いんですね」
朧「この回ってく感じ堪らなくない?」
不知火「ヤニクラとか言いますけどね」
朧「煙多いし更にガツンと来る」
不知火「不知火は慣れないですね」
朧「ま、煙草は惚れるより慣れるもの」
不知火「吸い慣れたのが一番と」
朧「そういう事」
不知火「……てかこれかなり臭い残りません?」
朧「残る。副流煙も臭うらしい」
不知火「んー。口の臭いが……」
朧「ミンティアなら」
不知火「大丈夫です。持ってますから」
朧「まぁそうだよね」
朧「ソフトで買った事ある?」
不知火「ないですね」
朧「じゃあ、今度買う機会があった時の為に1つ」
不知火「はい、なんでしょう」
朧「開ける時の話なんだけどね。ほら、上見て」
不知火「片方開けるんですね……これどうなってるんです?」
朧「この重なってるトコをシールに沿って破けば」
不知火「……はぁ」
朧「今見せれなくてゴメン」
不知火「いや、大丈夫ですよ」
朧「そっか。で、ほらココ重なって『人』って字になってるでしょ」
不知火「あー」
朧「ちなみに開けた方は『入』になってる」
不知火「逆ですしね」
朧「開ける時は『入』の方からってのがアタシのルール」
不知火「なんかあるんですか?」
朧「『人』を割いたら縁が切れるってね」
不知火「あー」
朧「はい、どうでも良い話終わり!」
不知火「電子タバコってあるみたいです」
陽炎「何それ」
不知火「よく分からないです」
陽炎「え?」
不知火「見た事ないですもん」
陽炎「もんじゃないわよ」
不知火「画像は調べておきました」フンス
陽炎「意外にカッコいいわね」
不知火「ええ、お洒落ですよね」
陽炎「でもこれ煙草なの?」
不知火「ニコチンの無い物もあるそうで」
陽炎「もうそれ煙草じゃないんじゃ…」
不知火「禁煙にも使われるみたいですね」
陽炎「煙草風って感じなのね」
不知火「みたいですね」
不知火「電熱線の熱で液体を蒸気化させるらしいです」
陽炎「理解して言ってる?」
不知火「む、これぐらい分かります」
陽炎「そう」
不知火「フレーバーも色々あるみたいですね」
陽炎「煙草もそうじゃない?」
不知火「リンゴ、メロン、レッドブル……煙草とは趣向が違うって感じですね」
陽炎「ふーん、味する感じなのね」
不知火「吸い方は煙草と変わら無いみたいです」
陽炎「あれ咥えるの?」
不知火「みたいです」
陽炎「……危ない薬みたいね」
不知火「見た目の種類は結構ありますから…」
陽炎「そうなのね」
不知火「陽炎も買ってみたらどうです?」
陽炎「これを?遠慮しとくわ」
不知火「何でです?」
陽炎「吸うってのが苦手なのよ」
不知火「そうですか」
陽炎「私は見てるのが好きなのよ」
不知火「いつも思いますが不思議な趣味ですよね」
陽炎「別に良いじゃない」
不知火「では、陽炎の為に1本」ゴソゴソ
陽炎「別に私の為じゃなくても吸うでしょ」
不知火「ま、ほうれふね」ジッ
陽炎「……」
不知火「ふぅーー。そんなジッと見なくても」
陽炎「私の為に吸ってるみたいだし」
不知火「吸いにくいです」
陽炎「我慢しなさい」
不知火「……はぁ」
陽炎「消さないのね」
不知火「まぁ、嫌では……」
陽炎「ふふっ」
不知火「暇です」
陽炎「良い事じゃない」
不知火「特にやる事が無いのも考えものです」
陽炎「何も考えずゆっくりしてなさい」
不知火「折角なので何かしましょう」
陽炎「はぁ…良いわ」
不知火「陽炎は煙草吸わないじゃないですか」
陽炎「そうね」
不知火「でもパッケージは分かりますよね?」
陽炎「多少よ」
不知火「よし、やる事決まりました」
陽炎「絵合せは嫌よ?」
不知火「違います。お互いオススメのパッケージを紹介する事にしましょう」
陽炎「まぁ、悪く無いわね」
不知火「では、陽炎からどうぞ」
陽炎「え、私先なの?」
不知火「被ったらアレですから」
陽炎「あー」
陽炎「私的にはあれね、パラダイスティー」
不知火「舞風が吸ってますね」
陽炎「そうね。可愛いパッケージだと思うわ」
不知火「割と好きな人は多いみたいです」
陽炎「オレンジのグラデーションも良いしティーカップも雰囲気出てるわ」
不知火「匂いも紅茶ですし」
陽炎「午後ティーだけどね」
不知火「味はそんな紅茶でもないんですよ?」
陽炎「前も言ってたわね」
不知火「でも吸う人に言わせればそれもまた良しなんですって」
陽炎「ふーん」
不知火「アレはアークロイヤルって言う銘柄の1つなんです」
陽炎「へー」
不知火「でも他のシリーズと全然パッケージの雰囲気が違うんですよ」
陽炎「そうなの?」
不知火「他はパイプを咥えたおじさんが書いてあります。はい、こんなんです」
陽炎「本当だ全然可愛くない」
不知火「味も一線を画してます」
不知火「さて、不知火の番ですね」
陽炎「はいどうぞ」
不知火「不知火的にはマルボロですね」
陽炎「赤いやつ?」
不知火「はい。実は少し前にデザインが変わったんですよ」
陽炎「知らなかった」
不知火「昔はハッキリ名前が書いてありましたが今は見にくくなりました」
陽炎「それ良いの?」
不知火「あのパッケージでマルボロだと分かりますから」
陽炎「それは吸う人でしょ」
不知火「分からないなら少しお洒落な箱です」
陽炎「うーん」
不知火「不知火は前のデザインも好きですけどね」
陽炎「色々あるのね」
不知火「味の方はまぁ煙草ですね。匂いだけなら好きな人は多いと聞きます」
陽炎「いい匂いなの?」
不知火「いえ、煙草の匂いです」
陽炎「はい?」
不知火「意外と好きな人もいるんですよ」
陽炎「へー」
不知火「意外と時間も潰れました」
陽炎「そうね」
不知火「不知火も吸うとしましょうか」ジッ
陽炎「そういや吸ってなかったわね」
不知火「四六時中吸ってないじゃないですか」
陽炎「そうだけど」
不知火「ふー、ずっとなんて吸えませんよ」
陽炎「やっぱそうなの?」
不知火「ずっと吸ってると味も分からなくなっちゃいますし」
陽炎「食べもんと大差ないんだ」
不知火「そうだと思います。やはり環境を整えて少しだけゆっくり吸うと美味しです」
陽炎「こだわりってあるのね」
不知火「そらそうですよ」
陽炎「へー。さて、そろそろご飯ね」
不知火「これ吸うまで待って下さい」
陽炎「はいはい」
妙高「足柄、またそんなところで寝て」
足柄「いいじゃない」
妙高「良くないです。ほら、寝るならベット行きなさい」
足柄「床の方が冷たくて良いのよ」
妙高「わがまま言わないの」
足柄「姉さん運んで」
妙高「……」ゲシッ
足柄「足じゃなくて!足じゃ……痛い!」
妙高「なら早く立ちなさい」
足柄「何で怒ってるのよ」
妙高「妹が半裸で寝てたら怒るわ」
足柄「いつもの事よ」
妙高「床で」
足柄「偶には」
妙高「ここは廊下です」
足柄「……マジ?」
妙高「え、分かってなかったの?」
足柄「……」
妙高「はぁ……」
足柄「あれ、煙草……煙草……」ゴソゴソ
妙高「探してるのはこれ?」
足柄「それよ!なんで姉さんが持ってんの?」
妙高「廊下は禁煙。あと、この服どこで脱いだか覚えてる?」
足柄「……部屋?」
妙高「そうね。正確には私の部屋よ」
足柄「あれぇー?」
妙高「なんで貴女達はそう寝るとロクな事をしないのかしら」
足柄「達?」
妙高「この前の」
足柄「あぁ、那智姉さん」
妙高「大騒ぎよ」
足柄「まぁ、アレは……」
妙高「気をつけなさいよ?」
足柄「私はベッドで吸わないから」
妙高「なら良いけど」
那智「なんだ2人揃って廊下で」
足柄「姉さんが部屋燃やした話」
那智「……」
妙高「気をつけなさいって話よ」
那智「あれは不可抗力だ!」
足柄「どこがよ」
那智「一瞬の事だったんだ」
妙高「あの燃え方は一瞬じゃないわよ」
那智「くっ……」
足柄「てか、敷布団で下畳なら分かるけどなんでベッドで燃えたのよ」
那智「灰皿が……」
妙高「灰皿?」
那智「灰皿をベッドに置いてた……」
足柄「汚れるじゃない」
那智「うぅ……」
妙高「意外とそういう所適当よね」
那智「本を読んでたんだ」
妙高「ええ」
足柄「で、煙草置いて本持ったまま寝たと」
那智「まぁ、その通りだ」
足柄「灰皿に煙草立てかけるの止めたら?」
那智「もうしてない!」
妙高「ヒトは学ぶ生き物ね」
那智「アレは怖いぞ……気付いたら隣が燃えてるんだ」
足柄「慌て方凄かったわ」
妙高「大切なもの全部外に投げてたもの」
那智「今思えば火が小さいうちに消せば良かった」
足柄「それならマット買い直しで済んだのに」
妙高「まぁ、ベッドの買い替えと壁一枚と床の張替えで済んだわけですし」
那智「住めなくなったがな……」
足柄「今は羽黒のところ?」
那智「ああ」
妙高「もう燃やさないでよ?」
那智「布団で吸わせてくれないから…」
足柄「当たり前じゃない!」
那智「あと、眠い時に吸うと凄い顔で睨んでくるんだ」
妙高「まあそれは……」
那智「ま、最近は心配だから一緒に寝るとか言い出してだな」
足柄「おっ」
那智「同じ布団に入って来るもんだから吸いたくても吸えない」
妙高「良い妹を持ったわね。お礼の一つでもしときなさい」
足柄「あれ、羽黒頑張ってって思うの私だけ?」
妙高「頑張って監視して欲しいわ」
那智「もう少し緩くてもだな…」
足柄「また燃えるわよ多分……」
不知火「袋麺を作ります」
陽炎「んー」
不知火「陽炎は雨続きでダウン中です」
陽炎「んー」
不知火「陽炎の為、ひいては自分のためです」
陽炎「頑張れ」
不知火「さて用意するのはサッポロ一番の醤油とシャンタンです」
不知火「シャンタンは味覇でも可です」
不知火「鍋は大きくなくて結構」
不知火「お湯はティファールで沸かしておきましょう。楽です」
不知火「ちなみに2人分の分量です。若い男性なら1人でいけるかもしれませんが」
不知火「さて、袋麺とは言え不知火の得意料理の1つです」
不知火「必ずしや陽炎を喜ばせて見せましょう」
不知火「まずはお鍋に麺を1つ入れます」
不知火「そこで粉末スープを入れてシャンタンをスプーンでガッと取って入れます」
不知火「ちなみに胡椒が入ってますが入れない方が良いです」
不知火「味が面白い事になります」
不知火「そしたら残った麺で挟みます」
不知火「挟んだ方が美味しくなる気がするだけですけど」
不知火「そしたら沸いたお湯をかけていきます」
不知火「ちなみに800ccくらいがオススメ」
不知火「このくらいが少し味が濃くなります」
不知火「ちなみに500くらいで作ると汁が無くなって凄い事になりますから」
不知火「吹きこぼれないように見つつ茹でていきます」
不知火「さーて気分が乗ってきたので卵を用意します」
不知火「白身は取ったり取らなかったりかと思いますが」
不知火「不知火的には少し残すくらいが良いかと」
不知火「もう麺も解れた頃に火を止めてゆっくり投入」
不知火「グルーっと回しながらです」
不知火「かき混ぜると泡立って気持ち悪いですよ……本当に」
不知火「さて、完成です」
不知火「丼を出しても良いですが」
不知火「洗い物が面倒なのでこのまま出します」
不知火「下に何かを敷くのをお忘れなく」
不知火「陽炎ー!出来ましたよー」
陽炎「うーん」
不知火「はい、食べて下さいね」
陽炎「……」ズルズル
不知火「どうです?」
陽炎「辛い。味覇入れすぎでしょ」
不知火「えっ……」
陽炎「でも美味しい」
不知火「当たり前です!」フンス
加賀「この前火災があったそうです」
蒼龍「らしいですね」
瑞鶴「由々しき事態よ」
飛龍「まぁ、家事はねぇ」
蒼龍「で、なんでその話題なんですか?」
加賀「原因は聞いてる?」
飛龍「煙草って……あぁそう言う」
瑞鶴「より良い環境のため」
加賀「今こそ禁煙の波を!」
飛龍「無理でしょ」
蒼龍「無理だねぇ」
加賀「無理は承知です」
瑞鶴「やることに意味があるのよ」
飛龍「あるかなぁ…」
加賀「しかし、我々だけでは偏った意見になりがちです」
飛龍「読めた」
蒼龍「多分あの子だ」
瑞鶴「不知火カモン!」
不知火「嫌です!なんで毎回不知火1人なんですか!」
加賀「良いから来なさい!」
不知火「嫌に決まってるじゃないですか!」
飛龍「不知火ー、堪忍しなー」
蒼龍「私達も頑張るから」
瑞鶴「ほらおいで!」グッ
不知火「かっ、陽炎!陽炎ぉ!」
加賀「陽炎は来ないわ。ほら早く席に着きなさい」
蒼龍「うわぁ、なんかもう泣いてない?」
飛龍「手前だなぁ」
加賀「不知火、今回の件について意見は」
不知火「こっ、今回の不始末に関して不知火に言うことは…」
瑞鶴「煙草止めようとか思わないの?」
不知火「いえ、それは特に…」
加賀「そう。なんで?」
不知火「なんでと言われましても」
瑞鶴「色んな人に迷惑だと思わない?」
不知火「煙草も悪い面だけでは…」
加賀「……はい?」
不知火「煙草も悪い事ばかりではありません!」
瑞鶴「私には分からないわ」
不知火「吸っても無いのに分かりません」
加賀「吸うも何も煙の匂いで息が出来ないんですよ」
不知火「不知火も昔は嫌いでしたよ?」
瑞鶴「そうなの?」
不知火「人は変わります!」
不知火「何かキッカケがあれば好きまではいかなくとも嫌いでは無くな……」
加賀「しましたよ!」バン!
不知火「ぬいっ!」
瑞鶴「私達も頑張ったわよ」
加賀「瑞鶴なんて煙草食べたのよ」
不知火「何してるんですか!?」
飛龍「あれは酷かった…」
蒼龍「あれで更に悪化したから…」
不知火「死にますよ本当に!」
瑞鶴「胃洗浄とか2度とやりたくない……」
加賀「壮絶でした」
不知火「そんな事して嫌いと言われましても」
瑞鶴「あれやって思ったわ……煙草は死ぬ」
蒼龍「元々嫌いなのにあれじゃねぇ…」
飛龍「もうトラウマだもん」
不知火「不知火にはもう何も…」
不知火「陽炎」
陽炎「んー?」
不知火「煙草あるじゃないですか」
陽炎「そうね」
不知火「こう、右手で持ちます」
陽炎「うん」
不知火「左手の中に入れていきます」
陽炎「手品?」
不知火「はい、消えました」
陽炎「おー消えたわね」
不知火「で、こうしてやると……」スルスル
陽炎「出てきたわ」
不知火「じゃーん」
陽炎「上手いじゃない」パチパチ
不知火「ちょっと練習しました」
陽炎「ちょっと練習して出来るもんなの?」
不知火「できまふよ」ジッ
陽炎「普通に吸うのね」
不知火「タネとか聞かないんですか?」
陽炎「分かったらつまらないじゃない?」
不知火「ふぅーー。確かにそうかもしれませんね」
陽炎「教えたいの?」
不知火「いえ、今まで見せた人達はみんな聞いてきたので」
陽炎「教えてあげたの?」
不知火「魔法ですと」
陽炎「あら、お洒落な答えね」
不知火「阿賀野が一番喜んでました」
陽炎「好きそうだわ」
不知火「やった側としても嬉しいです」
陽炎「次期待されてるかもよ?」
不知火「もうネタがないです」
陽炎「そうねぇ…」
陽炎「それもう吸い終わる?」
不知火「これですか?はい、もう終わりですけど」
陽炎「貸して」
不知火「もう吸えませんよ?」
陽炎「吸わないわよ。あ、咥えたままで良いわ」
不知火「ふぁい」
陽炎「吸わないで咥えててね」
不知火「……」
陽炎「えいっ」ギュッ
不知火「っ!陽炎、火傷は!」
陽炎「ほら、火傷なんてしてないわ」
不知火「でも今火種握って消して……」
陽炎「ええそうね」
不知火「えっ、えっ?」
陽炎「魔法よ」
不知火「おっ、教え……いや…あっ」
陽炎「教えな〜い」
不知火「うむむむ」
火種を素手で消す行為ですが
しっかりとタネがあります
どちらも割とビックリされるので楽しいですが
決して真似はしないで下さいね
満潮「……」フ-
満潮「……」
満潮「ふぅーー」グリグリ
満潮「……」グッ
荒潮「ちょっとぉ?」
満潮「何よ」
荒潮「そこに捨てようとしたでしょ?」
満潮「問題でも?」
荒潮「ありまくりよ」
満潮「てか、何でこんなトコ来てるのよ」
荒潮「良いじゃない別にぃー」
満潮「……まぁ良いわ」グッ
荒潮「満潮さぁん?」
満潮「……ッチ」
荒潮「ダメって言ってるじゃない」
満潮「こんなトコ捨てても誰も見ないわよ」
荒潮「見てなきゃ良いワケないじゃない」
満潮「たまに掃除してるわよ」
荒潮「それは偉いけどぉ」
満潮「それじゃ……」グッ
荒潮「もうっ!」ガシッ
満潮「何よ!」
荒潮「もう!」
満潮「牛なの?」
荒潮「煙草のポイ捨てはバットネイチャーよ」
満潮「何よバットネイチャーって」
荒潮「携帯灰皿とか無いのかしら?」
満潮「無いわよ」
荒潮「持つと良いわぁ」
満潮「ダサいし邪魔じゃない」
荒潮「そんな事無いわよ?」
満潮「いやいや……」
荒潮「例えばこれ」
満潮「……キーホルダー?」
荒潮「これも立派な携帯灰皿よ」
満潮「これが?」
荒潮「要は中に煙草が入れば携帯灰皿よ」
満潮「え、でも」
荒潮「勿論燃える素材はダメだけど」
満潮「いや、どう見ても熊のストラップ」
荒潮「これ後ろ開くのよ」ベリッ
満潮「メタリックな筒が出てきたわね」
荒潮「これが灰皿」
満潮「なるほどね」
荒潮「ただ何と無く100円くらいの携帯灰皿持つなんてナンセンスよ」
満潮「そ、そうなの?」
荒潮「当然よぉ」
荒潮「それにダサいと持ち運ぶのも嫌でしょ?」
満潮「確かにそうね」
荒潮「でも可愛いキーホルダーにしたりすれば」
満潮「付けるわ……」
荒潮「ね?」
満潮「私も何か買おうかしら」
荒潮「携帯灰皿にも色んな形があるわ」
満潮「例えば?」
荒潮「こんな小さい筒。コンビニにある袋みたいなやつ」
満潮「他には?」
荒潮「飯盒みたいな形のもあるわ。他にもアクセサリー風のも多いわ」
満潮「アクセサリー……」
荒潮「外で吸うならマナーは守らなきゃね?」
満潮「そうね」
荒潮「でも女の子だし、やっぱそこでもワンポイントよ」
満潮「ワンポイント」
荒潮「そう。お洒落にしなきゃだめよぉ?」
満潮「お洒落…」
荒潮「マナーも守ってお洒落するのよ、出来ますよねぇ?」
満潮「わ、分かったわよ」
秋月「お久しぶりです。秋月です!」
秋月「今日は近くのハンバーガーショップに来てます」
秋月「ここだけかもしれませんがかなりゆっくり出来ます」
秋月「学生が勉強してたり、おじさんが寝てるのは日常茶飯事です」
秋月「店員さんも特に何も言わないです」
秋月「喫煙室は隅っこにガラスで仕切られてます」
秋月「さて入店です。あ、すいませーん」
秋月「このチーズのやつで。オニオンリングとポテトのセット」
秋月「飲み物はウーロン茶でお願いします」
秋月「ちなみに飲み物は秋月的にはジンジャエールも有りです」
秋月「昔は割りかし貧乏性でしたが環境のせいでしょう。贅沢を覚えました」
秋月「さ、札と飲み物を受け取ったら灰皿を持って喫煙室へ」
秋月「そこそこ人がいますね」
秋月「ハンバーガーが来るまでに机の整理」
秋月「何となくコレはココってあると思います」
秋月「真ん中にトレーを、グラスは左に置いて煙草とライターは右に」
秋月「納得がいったら煙草を吸いましょう!」カチッ
秋月「はぁー。空きっ腹には何とも微妙ですね」
秋月「少しウーロン茶を飲んで誤魔化します」
秋月「大体1本も吸えばハンバーガーさん登場!待ってました!」
秋月「この出来立ての感じが堪りません」
秋月「パンズまでしっかりと温かいのがポイントですね」
秋月「ガサガサと袋を開けて一口。うん、美味しいです!」
秋月「女の子はやはり大きく口を開くべきではないのでしょうがそんなの関係ないでふ」
秋月「美味しく食べる!それだけですよ」
秋月「三口ほど食べたら少しウーロン茶を飲んでポテトへ」
秋月「んー!熱いくらいですが塩味がきいてて堪りません!」
秋月「さて、ハンバーガー再開。ソースが溢れるのは気にしてはいけません」
秋月「残り少しまできてオニオンリングに手を伸ばします」
秋月「甘い!塩気と玉ねぎの甘さがもう!」
秋月「勢いでハンバーガー完食」
秋月「さて、包みの中に溢れたソースが溜まってます」
秋月「お分かりですよね?そう、ポテトに付けるんです!」
秋月「このトマトの風味とポテトの感じが凄くマッチするんですよねぇ」
秋月「気付けばソースも無くなりました」
秋月「最後にウーロン茶を飲んで食事は終了!」
秋月「残したポテトはここからゆっくり食べていきます」
秋月「さて、そしたらここで再び煙草に火を点けます」
秋月「んー……ふぅーー」
秋月「わかばの青っぽい香りと何とも言えない味が口に広がります」
秋月「ここまで入れてコレの愉しみですよ」
秋月「自然と顔が緩みます」
秋月「最近聞きましたが凄い勢いでハンバーガー食べて煙草を吸う女の子がいる」
秋月「そんな噂になってたらしいです」
秋月「でもいつもいる人って皆んな知ってたりしますよね」
秋月「毎晩勉強しにくる学生、休日に寝てるおじさん、いつも同じ曜日のバイト」
秋月「お互い知っててお互い知らないんです」
秋月「さーて、今日は新しい本を買ってきました」
秋月「グラスを右に移動して読書開始」
秋月「左手には本を、右手には煙草を」
秋月「合間にポテトを食べてまた煙草を」
秋月「満足するまでゆっくりします。なんならポテトの追加もありですよ」
秋月「満足したらトレーを下げて御馳走様して帰る」
秋月「たまで良いです。こんなのもどうでしょうか?」
不知火「七夕でしたね」
陽炎「2日も前ね」
不知火「世の中は短冊に願い事を書いて笹に下げたらしいですよ」
陽炎「そうね」
不知火「うちは何も無かったです」
陽炎「よそはよそ、ウチはウチよ」
不知火「その文句嫌いです」
陽炎「笹買った人もいたみたいよ」
不知火「そうなんですか?」
陽炎「ゴミ箱覗いたらいっぱい入ってるわよ」
不知火「織姫が悲しみますよ」
陽炎「牽牛も忘れないであげて欲しいわ」
不知火「まぁ、七夕はイベントとして弱いですよね」
陽炎「盛り上がってるのはデパートだけよ」
不知火「今年は雨でしたしね」
陽炎「阿賀野が織姫が可哀想って叫んでたわね」
不知火「あの人の精神年齢どうなってるんですかね」
陽炎「さぁ?でもやる時はやるし」
不知火「怖い話です」
不知火「昨日の那珂ちゃんのライブ残念でしたねぇ」ジッ
陽炎「野外ステージ組んじゃってたからねぇ」
不知火「ふぅーー。お陰で阿賀野泣いてましたし」
陽炎「ダブルパンチで機嫌最悪だったわ」
不知火「那珂ちゃん部屋まで行ったらしいですよ」
陽炎「阿賀野の?」
不知火「阿賀野の部屋で歌ってたらしいです」
陽炎「ファンサービス凄いわね」
不知火「だから好かれるんでしょう」
陽炎「そうねぇ。そう言えば話変わるけどさ」
不知火「はい」
陽炎「煙草持つ手って決めてんの?」
不知火「……今は左ですね」
陽炎「いつも左だっけ?」
不知火「分からないです」
陽炎「考えてるもんじゃないの?」
不知火「今左なのはコーヒーとお菓子があるからです」
陽炎「場合によって変わると」
不知火「そらそうです。何も無しに吸うなら多分右手ですね」
陽炎「そんなもんなのね」
不知火「どっちの手でも吸えますし」
陽炎「でもライターは右よね」
不知火「……確かに」
陽炎「無意識なのね」
不知火「考えるもんじゃないですよ」
陽炎「ふーん」
不知火「たまにですけど決めてる人はいますね」
陽炎「やっぱいるんだ」
不知火「不便だと思いますけど」
陽炎「それでも煙草は吸うのね」
不知火「煙草吸う理由なんてそれぞれです」
陽炎「例えば」
不知火「ここの殆どは味や匂いを楽しんでる人だと思います」
陽炎「楽しそうだもんね」
不知火「銘柄、吸い方、場所、雰囲気、付け合と様々な楽しみ方があります」
陽炎「話聞いてればみんなそれなりに模索してるわね」
不知火「最初に色んな煙草吸ったりと地味な努力が必要ですが」
陽炎「そんな事してんのね」
不知火「はい。で、次は体が依存してるタイプです」
陽炎「吸わないと機嫌悪くなるやつね」
不知火「大変らしいですよ」
陽炎「本人吸いたくないだろうに」
不知火「別に吸いたくないわけじゃないらしいですけどね」
陽炎「……そんなもんなのね」
不知火「普通の人間なら死が近づくばかりです」
陽炎「バケツは万能薬じゃないわよ」
不知火「で、最後が心が依存してるタイプです」
陽炎「そんなのあんの?」
不知火「キッカケがそうさせる人もいるみたいです」
陽炎「キッカケ?」
不知火「例えば落ち込んだ時にたまたま煙草に走ったとします」
陽炎「軽い自殺願望ね」
不知火「で、思いの外煙草にハマります」
陽炎「はあ」
不知火「でも悩みが無くなれば煙草の量は減ります」
陽炎「そのまま止められるんじゃ?」
不知火「悩み事なんて小さくて良いんです。ちょっと喧嘩したとか」
陽炎「また吸うのね」
不知火「ええ。煙草吸えば気分が変わると思い込んでますから」
陽炎「それで?」
不知火「今度は逆に煙草吸わないと嫌な気分になると思い始めます」
陽炎「おかしくない?」
不知火「本人からしたら当たり前の流れなんですよコレが」
陽炎「怖いわね」
不知火「でも本当に調子の良い時は1週間でま吸わなかったりします」
陽炎「信仰みたいね」
不知火「ちょっとした信仰ですよもう」
不知火「陽炎……」
陽炎「何よ」
不知火「眠いです」
陽炎「寝れば良いじゃない」
不知火「寝たら2度と会えない気がしてまして」
陽炎「何言ってんのよ」
不知火「目を覚ましたら陽炎はいなくて不知火も不知火でなくて…」
陽炎「突然どうしたのよ」
不知火「不知火を……不知火を置いていかないで下さい」
陽炎「一緒にいるじゃない」
不知火「またいつもの時間に起きたら隣で寝ていてくれますか?」
陽炎「ええ」
不知火「もしパジャマのままで煙草を吸えば叱ってくれますか?」
陽炎「当たり前じゃない」
不知火「もし、もし……」
陽炎「何かあったの?」
不知火「寝るのがとっても怖いんです」
陽炎「気のせいよ」
不知火「起きたらこの幸せな時間が夢だったと言われたりしないですよね?」
陽炎「しない」
不知火「陽炎ぉ……嫌です、嫌だよぉ……」
陽炎「大丈夫。きっと会えるわ」ギュッ
不知火「ふぐぅぅぅうう……寝たくない、寝たくないです陽炎」
陽炎「寝なさい」
不知火「嫌です、まだ……おき……て」
陽炎「ほら、目を閉じて」
不知火「かげ……」
陽炎「お休み不知火」
不知火「……」
陽炎「バイバイ」
不知火「嫌な気分で寝た日の夢は余り良くない事が多いです」
不知火「外も白み始めた変な時間に目が覚めました」
不知火「隣にはしっかりと陽炎」
不知火「よかったと胸を撫で下ろします」
不知火「……寝れそうにないですね」
不知火「煙草を吸いに……ん」
不知火「陽炎がパジャマ掴んでますね」
不知火「しっかり捕まえておいてくれたんですね」
不知火「恐らく不知火が朝起きるのもお見通しだったんでしょう」
不知火「掴み方にしては凄く簡単に外れました」
不知火「適当な服に着替えて煙草とスマホを持って」
不知火「今日は海の方で吸う事にしましょう」
不知火「……ん」
不知火「今日は晴れですね」
不知火「朝日を浴びて煙草を吸うのは健康なのか不健康なのか」
不知火「吐き出す煙と一緒に嫌な気持ちも出て行くような気がします」
不知火「起抜けの一服で少し頭もフワフワして」
不知火「全身から何かが抜けていく気がします」
不知火「何を悩んでたかも飛びますね」
不知火「吸って吐いて、吸って吐いて」
不知火「出した煙を眺めたりして」
不知火「……」
不知火「落ち着いて周りを見ればチラホラ人がいますね」
不知火「1人で吸ってる人が大半でしょうか」
不知火「朝日を浴びて気分が良くなるのは誰もが同じです」
不知火「コンクリートに腰を下ろしたり」
不知火「中には寝てる人もいますね」
不知火「自由ですねぇ。なんか生きてるって感じがします」
不知火「ね、陽炎」
陽炎「そうね」
不知火「起きてたんですね」
陽炎「ずっと起きてたわよ」
不知火「寝てましたよ」
陽炎「気のせいじゃない?」
不知火「……会えましたね」
陽炎「会えるって言ったじゃない」
不知火「煙草、吸いますか?」
陽炎「吸わないわよ」
不知火「見つけましたよ」
陽炎「何をよ」
不知火「煙草吸う時にみんな違うところ」
陽炎「その話覚えてたのね」
不知火「人に言われて気づいたんですけどね」
陽炎「で、なんだったの?」
不知火「煙草の持ち方です」
陽炎「あー確かにそうかも」
不知火「さりげなくですけど色んな持ち方がありますよね」
陽炎「なんか意味あるの?」
不知火「各々持ちやすいってだけだと」
陽炎「癖なのね」
不知火「まぁ、そんなところです」
不知火「さて、不知火はこうですね」グッ
陽炎「人差し指と中指の間に挟んで」
不知火「で、口元を覆う感じに」
陽炎「あーいつもの不知火だ」
不知火「多少変わる事はありますが大体こんな感じですね」カチッ
陽炎「他には?」
不知火「単純に煙草の位置が先にズレるのもあります」
陽炎「それも見るわね」
不知火「まぁこの2つに大差はないですね」
陽炎「そんなもんなの?」
不知火「強いて言えば持ち替えのしやすさでしょうか」
陽炎「まぁ奥にあるとね」
不知火「手前ならこう、灰を落とす時に親指と中指でもって人差し指で」トントン
不知火「奥ならそのまま親指で」トントン
陽炎「灰落とすのも大変ね」
不知火「慣れたら格好つけるポイントです」
不知火「後はこう親指と人差し指でもつやつですね」
陽炎「なんか映画でありそうね」
不知火「我が家だと川内さんとかでしょうか」
陽炎「吸いやすいのかしら」
不知火「正直微妙ですね」
陽炎「えー、じゃあなんでそんなのするのよ」
不知火「川内さんが吸ってるの見た事あります?」
陽炎「そういやあんまりないわね」
不知火「カッコいいですよ」
陽炎「……それだけ?」
不知火「それだけです。でも持ち方なんてそんなもんですよ?」
陽炎「やっぱそうなの」
不知火「そうですね」
不知火「例えばこうとか」
陽炎「中指と薬指?」
不知火「こう持つと完全に口元が隠れますから」
陽炎「うん」
不知火「それだけです」
陽炎「うん?」
不知火「実は他にも理由があるかもしれませんが不知火的にはそんなもんです」
陽炎「結局カッコつけなのね」
不知火「それと持ちやすさですよ」
陽炎「持ちにくそうなのもあったわよ?」
不知火「本人は持ちやすいんですよ」
陽炎「ようは癖と」
不知火「癖ですね」
阿賀野「みんなこんばんわー」
川内「はいはい」
龍驤「あーい」
阿賀野「今日はね、阿賀野が夏にピッタリなお話持ってきたの!」
川内「夏?海?」
龍驤「夏の話と言えば1つやろ」
阿賀野「お、わかってるかなー?」
川内「分かんないよ」
龍驤「怪談やろ」
阿賀野「え、階段?ここ1階だよ?」
龍驤「本気で言っとんのか?」
川内「これ本気だよ」
阿賀野「怖い話なの!ホラーだよホラー!」
龍驤「怖い話を怪談って言うんやで」
阿賀野「そうなの?」
川内「そうなの」
阿賀野「ふーん。で、怖い話!」
龍驤「はいはい。龍驤さん怖い話好きやで」
川内「嫌いではないかな」
阿賀野「じゃーロウソク点けよう、ロウソク!」
龍驤「なぁ、阿賀野」
阿賀野「んー?」
龍驤「今、何時や」
阿賀野「3時!」
龍驤「せやな。お昼の3時やな」
阿賀野「おやつ用意したよ!」ガサガサ
龍驤「時間おかしいやろ!」
川内「気にしちゃダメでしょ」
阿賀野「夜怖い話したら怖いでしょ!」
龍驤「怪談は怖いもんや!」
川内「今更だよね」
阿賀野「むー。聞かないなら別にいい!」
川内「ほらー」
龍驤「なんやウチが悪いんか?!」
川内「悪いでしょ」
龍驤「わーった!悪かった!謝るからな、な?」
阿賀野「む、なら良い」
龍驤「ほなよろしゅうな」
阿賀野「はーい!」
川内「わー」パチパチ
阿賀野「絵を描くのが好きな女の子がいたの」
阿賀野「でね、お花とかお空とかを描いてたらしいんだけどね」
阿賀野「ずっと絵ばっか描いてたから友達があんまりいなかったみたい」
阿賀野「寂しいから段々人の絵を描く事が多くなってきたの」
龍驤「逃げやな」
川内「そんな事ないでしょ」
阿賀野「で!ある日描いた女の子を友達にする事にしたの!」
龍驤「ほらぁ」
川内「何がほらだよ。良いじゃん別にさ」
阿賀野「その子は絵に名前をつけてあげて毎日毎日描いて描いて描いて」
阿賀野「夏が来たら夏のお洋服を、誕生日にはケーキを、朝昼晩にご飯を」
阿賀野「絵の子があたかも生きてるみたいに心を込めて描いたの」
龍驤「狂気を感じるわ」
川内「まぁ、毎日はねぇ…」
阿賀野「女の子はずっと絵の子が出てくればなぁって思ってた」
阿賀野「そしたらある日なんと!」
龍驤「出て来おったか!」
阿賀野「そ!部屋の真ん中に絵の子がいたの!」
川内「嫌な予感しかしないけど」
阿賀野「嬉しくなった女の子はお外に遊びに行こう!って誘ったの」
阿賀野「そしたら絵の子は『私は絵だから描いてくれないと遊べない』って言うの」
阿賀野「だから女の子は遊ぶところを描いたら」
阿賀野「絵の子はニッコリして『じゃ、お外で遊びましょ?』って言うの」
川内「……」
龍驤「……」
阿賀野「ご飯を食べる時もご飯を描く。そしたら不思議と絵の子のご飯もある」
阿賀野「新しいお洋服を描く。絵の子のお洋服が変わる」
川内「面倒だね、その子」
阿賀野「だって女の子にとって唯一の友達なのよ?」
阿賀野「面倒でも手放したくはなかったし、何より楽しかった」
阿賀野「けど、やっぱ言った通り疲れてきちゃったの」
龍驤「やっぱそうなるんか」
阿賀野「女の子はもう絵を描くのを止めようって思ったの」
阿賀野「そしたら絵の子が『何て酷い!ずっと仲良くしてきたのに!』って言うの」
阿賀野「でももう疲れちゃったの、貴女のお陰で自身も出来た。他の事もやりたいわ」
阿賀野「って言ったら『ずっと友達って、ずっと一緒って言ったじゃない!』」
阿賀野「女の子も怖くなっちゃってね」
阿賀野「じゃあもうこうしてやる!って言って絵を描こうとしたの」
阿賀野「絵の子が死んじゃう絵」
龍驤「まぁ……」
阿賀野「そしたら絵の子は『許さない!絶対にさせるもんか!』って」
阿賀野「今迄何も出来なかった絵の子が女の子の手を掴んで無理矢理止めさせようとしたの」
阿賀野「絵とも女の子とも思えないぐらいの力で思いっきり」
川内「えっ……」
阿賀野「でもその時勢い余って紙が破れたの」
阿賀野「絵の子は破れた紙と同じ様に真っ二つになっちゃった」
阿賀野「最期に『寂しくなったらまた描いて。いつでも現れるから』って」
川内「おおぅ……」
阿賀野「そこで夢から醒めた女の子の見た景色は部屋一面に貼られた女の子の絵」
阿賀野「すぐに全部燃やしたんだって。そりゃそうだよね」
阿賀野「はい、終わり!」
龍驤「キミ話すの上手いな」
阿賀野「えへへー頑張ったの!」
川内「これはクるねぇ……」
阿賀野「ま、その子今じゃ普通に元気にしてるみたいだから」
龍驤「ん?」
川内「どういう事?」
阿賀野「さぁ?どうでしょー」
龍驤「これ実話なんか?」
阿賀野「どうかなー」
川内「ちょ、ちょっと教えてよ!」
阿賀野「〜♪」
不知火「海外交流をしてみよう。そんなわけでゲストを呼びました、どうぞ」
プリ「Guten Abend!重巡プリンツ・オイゲンです!」
不知火「ドイツ代表のオイゲンさんです」
プリ「お姉様に代わって頑張ります!」
不知火「何を頑張るか分かりませんが頑張って下さいね。はい次」
イタ「Buona sera!リットリオ改め、イタリアです!」
不知火「はい、イタリア代表イッタリアさんですね」
イタ「混ぜないでください!」
不知火「パスタはいつも混ぜてるみたいなんですけどね」
イタ「関係無いじゃ無いですか!」
不知火「さ、それではそれぞれのお国の話を聞かせていただきましょう」
イタ「無視ですか!」
不知火「話したそうなのでイタリアさんどうぞ」
イタ「もー!」
不知火「さて、まずは喫煙事情でも教えていただきたいです」
イタ「むー。そうですね、男女ともに吸いますね」
不知火「あまり多い感じでも?」
イタ「うーん、日本よりは吸ってるんじゃないですか?」
不知火「そうですかね?」
イタ「イタリアでも建物の中は吸えないけど外では吸えますから」
不知火「日本はどこでも吸えません……」
イタ「不便ですよ!イタリアなら蓋で煙草の消せるゴミ箱だってあるのに!」
不知火「お国柄なんですか」
イタ「どうでしょうか。ここ数年分煙も進んでるみたいですし」
不知火「ほー」
イタ「まぁ、マナーが悪いとは言われますけど」
不知火「マナーは大事です」
イタ「ですよねぇ……女性でも道で吸ってそのまま捨てたりもありますし」
不知火「ポイ捨てはちょっと」
イタ「ですよね」
不知火「さて、そろそろ銘柄とかについて聞きたいですね」
イタ「そうですね。MSとかアニスは日本でも調べれば出てくるんじゃないかしら」
不知火「聞いた事ないです」
イタ「ま、私はマルボロライトですけど」
不知火「マルボロですか」
イタ「割と人気あるんですよ?」
不知火「流石は世界のマルボロ」
イタ「フィリップモリス強いです」
不知火「さーて、お待たせ致しました」
プリ「ドイツですね!」
不知火「そうです。さぁ、どうぞ」
プリ「ドイツの喫煙率はまぁそれなりですね。男女共に吸います」
不知火「そうなんですか?」
プリ「日本の女性が吸わなさすぎるんです」
不知火「確かにそうですけど」
プリ「吸える場所は外。中はダメって感じですね!」
不知火「イタリアと同じ感じですか」
プリ「日本が変な気もするけどね」
不知火「不知火はココしか知りません」
プリ「でも実は男性だけなら喫煙率は日本の方が上なんですよ」
不知火「そうなんですか?」
プリ「ドイツもイタリアも25%程度ですが日本は3割くらいなんです」
イタ「代わりに女性はダブルスコアですけど」
不知火「やはり文化の違いなんでしょう」
プリ「ま、ここの喫煙率は凄いけどね」
不知火「目を瞑る事にしましょう。銘柄なんかはどうなんです?」
プリ「R1やウエストですね。私はウエストの赤ですけど」
不知火「R……なんですか?」
プリ「アールアインス 日本の1だよ」
不知火「なるほど…」
プリ「ウエスト。吸ってみます?」
不知火「ありがとうございます」
イタリア「Grazie!」
不知火「……あの臭いんですけど」
イタ「これあれの臭いですね」
不知火「木工ボンド……」
プリ「気にしちゃダメ!ほら吸って!」カチッ
不知火「えぇ…吸わなきゃ駄目ですか?」
プリ「いいから!」
不知火 イタ「……」カチッ
不知火「……まぁ、普通ですね」フ-
イタ「ふぅーー。あの臭いは気にならないです」
プリ「日本で380円。そう聞いたらいいタバコだと思うでしょ!」
不知火「はぁ……まぁ」
イタ「……普通にマルボロで良いわね」
プリ「酷ーい!美味しいのに!」
不知火「多少甘みもありますが強く吸うと全て消し飛ぶくらい辛いです」スパ-
イタ「最初の臭いさえなければ…」
プリ「もぉー!」
不知火「ボンドは駄目ですよホント…」
陽炎「海行くわよ!」
不知火「どうぞ。不知火のご飯までには帰ってきてくださいね」
陽炎「じゃ、夕飯には……ってそこの海じゃない!」
不知火「不知火に何か落ち度でも?」
陽炎「海水浴よ海水浴!」
不知火「台風じゃないですか」
陽炎「誰も今から行くなんて言ってない」
不知火「ではいつごろ」
陽炎「そうね、海の日とか」
不知火「海の日?」
陽炎「知らないの?」
不知火「休日なのは知ってます」
陽炎「まぁ間違ってないけどさ」
不知火「海に何しに行くんですか?」
陽炎「海水浴って言ってるじゃない」
不知火「不知火の水着ないんですけど」
陽炎「買いにいく?」
不知火「いえ、別に…」
陽炎「じゃあ私が選んだげる」
不知火「不知火は鼠の国とか行きたいです」
陽炎「混むじゃない」
不知火「海水浴も変わらないですよ」
陽炎「良いじゃない。いつもと違った海よ」
不知火「えー。絶対夢の国ですよ」
陽炎「私が行きたいの」
不知火「む」
陽炎「今度連れてってあげるから」
不知火「絶対ですよ?」
陽炎「分かった。約束するわ」
不知火「やりました」
陽炎「で、水着の件だけど……」
不知火「陽炎、知ってましたか?」
陽炎「何よ」
不知火「あの国、実は喫煙所あるんですよ」
陽炎「関係ある?」
不知火「調べたんですよ」
陽炎「そんなに行きたかったの?」
不知火「3箇所ほどあるみたいなんです」
陽炎「そこ行ってまで吸う?」
不知火「記念みたいなもんですよ」
陽炎「記念ねぇ…」
不知火「あといくつか気になるショーがありまして」
陽炎「ねぇ」
不知火「一応回り方とかも調べて…」
陽炎「ぬい」
不知火「はい」
陽炎「今は海水浴の話だから」
不知火「はい」
陽炎「水着。どんなのが良い?」
不知火「どんなのでも」
陽炎「ワンピとかビキニとか」
不知火「陽炎はどんなのを」
陽炎「まぁこんな感じのビキニかな」カタログ-
不知火「……似合いそうですね」
陽炎「アンタこれどう?薄いピンクの」
不知火「このウエットスーツとかどうでしょう」
陽炎「潜るの?」
不知火「潜らないですね」
陽炎「じゃあ、この黒の」
不知火「うーん…」
陽炎「雑誌貸してあげるから見て考えときなさいよ」
不知火「はい」
陽炎「素直ね」
不知火「別に良いじゃないですか」
陽炎「明日買いに行くから」
不知火「……」
陽炎「集中して見るほどのものかしら…」
不知火「……」
不知火「……ふむ、これは良い……かも」
この後、滅茶苦茶悩んだ
隼鷹「ちぃーっす」ガチャ
武蔵「隼鷹か」
清霜「こんばんわー!」
隼鷹「おう。相変わらずお前らしかいないのかねぇ」
武蔵「なんだ不満か?」
隼鷹「いんや、いっぱいいられても困る」
清霜「清霜もヤ!」
隼鷹「しかしまぁ、駆逐艦腰抱きにしちゃって全くねぇ」
武蔵「羨ましいか?」
隼鷹「犯罪クサイねぇ」
武蔵「失礼な奴だ。な、清霜」
清霜「どの辺が犯罪なの?」
隼鷹「年端もいかない子に手出したら捕まるんだなぁコレが」
武蔵「手を出すとはまったく……」
清霜「どっちかと言えば手出してるのは清霜の方だしね!」
隼鷹「ほぅ」
武蔵「おいコラ!」
隼鷹「ま、良いや。私も吸っても?」
武蔵「構わんぞ」
清霜「どうぞ!」
隼鷹「あんがと」トントン
清霜「なにしてるんです?」
隼鷹「これ、フィルター無いから葉っぱ詰めないといかんのさ」
清霜「へー」
隼鷹「吸ってみるかい?」
清霜「いただきます!」
隼鷹「……ふぅー」
清霜「んー、わっ!葉っぱが!」ペッペッ
隼鷹「はっはっ!よくあるよくある」
武蔵「ほれ、ペッてしなさい」
清霜「うぇー何ですかこの煙草」
隼鷹「ゴールデンバット。安い煙草だよ」
清霜「安いからフィルター無いんですか?」
隼鷹「どうだろうねぇ」
武蔵「安いから吸いにくいってわけでもないぞ」
清霜「そうなの?」
隼鷹「わたしゃコレが一番だと思うからね」
清霜「ちなみにおいくらなんです?」
隼鷹「210円」
清霜「にひゃっ……!」
武蔵「ちなみに私のは570円だ」
清霜「うわぁ、そんなに違うの……」
武蔵「中には2000円くらいするのもあるぞ」
隼鷹「しっくりこないけどなー」
清霜「でも高いと美味しいんじゃないの?」
武蔵「確かに美味しいし吸いやすいぞ」
清霜「じゃあ……」
武蔵「でもそれが良いってわけじゃないぞ」
清霜「そうなの?」
隼鷹「そりゃそうだ。清霜もその煙草気に入ってるだろ?」
清霜「まぁ」
武蔵「一週間別の煙草吸ってみれば分かるさ」
隼鷹「恋しくなるぞー」
清霜「そんなもんなんです?」
隼鷹「最初は普通に良いさ」
武蔵「段々気持ちも落ち着かなくなるぞ」
清霜「落ち着かなく?」
武蔵「コレジャナイ感がな」
隼鷹「やっぱ吸い慣れた煙草だよ。安くてもコレが一番さ」
武蔵「私はコレが一番」
清霜「一番がいっぱい!」
隼鷹「安い高いじゃないんだよ」
武蔵「煙草は惚れるより慣れる物だ。慣れたらそれが一番」
清霜「ほぇー」
隼鷹「ま、色んなの吸ってみるのも良いことだけどなー」
武蔵「好きなのを見つけて吸い続けるのもよし。色々吸うのもよし」
清霜「はーい」
不知火「みなさんお口は大丈夫でしょうか」
神通「はい?」
鈴谷「実に健康的だよ?」
不知火「いえ、口臭の話です」
神通「失礼じゃないですか?」
鈴谷「そーだよ!口臭いって言ってるようなもんだぞー!」
不知火「申し訳ありません。しかし、喫煙者である以上避けられない話題かと」
神通「あぁ、そういう事ですか」
不知火「お二人ともお相手がいるわけじゃないですか」
鈴谷「まぁね」
不知火「陽炎は物凄い嫌がるんですよ」
神通「前も言ってましたね」
鈴谷「熊野も嫌がるかも」
不知火「だからブレスケアは大切なわけです」
鈴谷「で、知りたいと」
不知火「どちらかと言えば皆さんどうしてるのかなと思いまして」
神通「それを知りたいって言うんじゃ…」
不知火「ちなみに不知火ですがガムと歯磨きですね」
鈴谷「ガム派かぁ」
不知火「108円のブルーベリーガムです」
神通「うわぁココからでも匂いますよ」
不知火「甘ったるい匂いですが意外と悪くないもんです」
鈴谷「てか、吸ってる煙草に味合わせただけでしょ」
不知火「否定はしません」
神通「なんか意味あるんですか?」
不知火「強いて言えば変に味が混ざらない様にってくらいですか」
鈴谷「つーか、メンソ吸ってからミンティアとか行きたくないだけっしょ」
不知火「正直な話をしてしまえば不知火の趣味ですが」
神通「そうなのね…」
不知火「地味に煙草の本数も減らせますから」
神通「確かに口は寂しくないですね」
不知火「ガムはオススメです」
鈴谷「それでも鈴谷はミンティアかな!」
神通「それも聞きますね」
不知火「メンソールからのハッカってどうですか」
鈴谷「さぁ?もう慣れちゃった」
神通「そんなもんなんです?」
鈴谷「どっちも楽だしねぇ」
不知火「効果あります?」
鈴谷「そのガムよりはあると思うよ」
不知火「む、ここは譲れません」
神通「まぁそこは趣味の範囲ですから…」
鈴谷「実際ガムもミンティアも気休めだしね」
不知火「パッと誤魔化せたら良いんです。布団に入る前はしっかり歯を磨きますから」
鈴谷「やっぱ歯磨き大事」
不知火「口臭のチェックしてもらってからですから」
鈴谷「厳しいとチョット萎えるよねぇ」
不知火「向こうからすれば臭い方が萎えるみたいですし」
神通「そりゃ私でも嫌ですけどね」
不知火「ちなみに神通さんは何かやってますか?」
神通「こまめに歯磨いてますよ」
鈴谷「そういやなんか持ってたよね」
神通「折りたためる歯ブラシと歯磨き粉はいつも持ってますよ」
不知火「いつ磨くんですか」
神通「人前に出る時は磨いてから出ますよ」
鈴谷「今は?」
神通「皆さん吸ってるじゃないですか」
不知火「ココはノーカウントだったんですね」
神通「ここを出たらトイレで磨きますから」
鈴谷「てか、川内も吸ってるよね?」
神通「吸ってますね」
鈴谷「割と気にしないの?」
神通「姉さんは気にする方ですよ」
不知火「前も一悶着ありましたしね」
神通「姉さん不思議と口が臭った事ないんですよ」
不知火「気にしなさそうですけど」
鈴谷「見えない努力をって凄いねぇ」
神通「だから忘れてるとそのままお預け食らう事もありますし」
不知火「陽炎より厳しくないですかね」
神通「お陰でこまめに歯を磨く習慣が付きました」
鈴谷「川内恐るべし…」
不知火「伊達に一番艦ではありませんね…」
陽炎「しーらーぬーいー」
不知火「なんでしょう」
陽炎「明日海行くわよ」
不知火「そう言えばそうでしたね」
陽炎「日焼け止めとか忘れちゃダメよ?」
不知火「帰ってからバケツひっかければ良いじゃないですか」
陽炎「アンタがそれで良いなら良いけど」
不知火「どういう事です?」
陽炎「バケツって言ったって水よ?」
不知火「ええ」
陽炎「日焼けしてお風呂も嫌なのに?」
不知火「日焼け止め貸して下さい」
陽炎「……分かったわ」
不知火「言われなきゃ気付かないですよ」
陽炎「普通まず考えるでしょ」
不知火「陽炎だけですよ」
陽炎「てか女の子としてどうなのよ」
不知火「陽炎とは違うんです」
陽炎「あと水着は下に着ていくこと」
不知火「落ち着かないんですよ」
陽炎「汚い更衣室で着替えるよりマシよ」
不知火「なんか臭いですしね」
陽炎「公共の施設はどうも不満が出るわよね」
不知火「正直なところシャワーも勘弁して欲しいです」
陽炎「床とか見たくないもん」
不知火「思わず身震いするレベルです」
陽炎「後はなんかあったかしら」
不知火「あ、煙草は」
陽炎「喫煙所あるらしいわよ」
不知火「なら良いです」
陽炎「半裸の男に囲まれて吸う気が起きればだけど」
不知火「……車で行きますし」
陽炎「足拭いてから入りなさいよ?」
不知火「どうせ共用のハイエースですし」
陽炎「それで掃除すんのは私よ」
不知火「そういや他に誰が来るんですか」
陽炎「アンタ話聞いてなかったわね」
不知火「してくれなかったんじゃないですか」
陽炎「水着選ぶの必死すぎ」
不知火「で、誰なんです?」
陽炎「舞風と野分よ」
不知火「言われればそんな感じだった気がします」
陽炎「適当ねぇ…」
不知火「あ、前日にアレですが1人誘いたいのがいるのですが」
陽炎「誰?」
不知火「早霜を」
陽炎「早霜?なんで」
不知火「なんか付いて行って良いかと聞かれたので」
陽炎「まぁ、別に良いわ」
不知火「では連絡しておきます」
陽炎「取り敢えずこれくらいかしら」
不知火「楽しみですね」
陽炎「そうでもなさそうだった癖に」
不知火「行くなら全力ですよ」
陽炎「そうね。楽しむわ」
陽炎「ってわけで海よ!」
不知火「海です」
舞風「いやっほぉぉおおおぅ!」
野分「舞風!恥ずかしいから静かにして」
陽炎「構わないわよ、騒ぎなさい!」
舞風「陽炎姉は流石話わっかるぅ〜↑」
野分「でも、目立つのも…」
陽炎「みんな騒いでんだから分かんないわよ!早霜もコッチ来なさい!」
早霜「あ、暑い……」
不知火「無理しなくても大丈夫ですよ」
早霜「ふふっ、こんなの何てこと無いわ」
陽炎「てか、早霜何ソレ」
早霜「カメラですけど」
陽炎「そんなゴツいカメラ初めて見たわよ」
不知火「一眼レフってやつですか?」
早霜「まぁ、そんな感じよ」
舞風「はーやーくー!」
陽炎「はいはい行くわよ!」
陽炎「取り敢えず車のクーラーボックスに飲み物はあるから自由に取りなさい」
舞風「はーい!」
陽炎「あとパラソル持参してくれた早霜にお礼」
みんな「ありがとうございます!」
早霜「ふふっ……ふふふ……」
不知火「照れてますね、あれ」
陽炎「後は浮き輪的な物とゴーグルはあるわ」
野分「艤装を浮き輪代わりに」
陽炎「していいわけないでしょ!」
舞風「落とし穴!」
陽炎「何考えてんのよ!」
不知火「陽炎、サンダルに砂が入って痛いです」
陽炎「我慢しなさい!」
早霜「……ふふっ」カシャッ
陽炎「カメラマンも良いけど適度に遊びなさいよ?」
不知火「気合い入った水着を着てきてる辺り遊ぶ気はありそうですよ」
陽炎「そ、そうね」
不知火「舞風、行きますよ!」バシッ
舞風「それっ、野分!」ポ-ン
野分「うわっ!」ズサ-
不知火「野分、立ちなさい」
野分「なんでこんなスパルタなの…」
舞風「夏の特訓は大会に繋がるよ!」
野分「何の大会に出るの!」
不知火「やる気がないなら帰って結構」
舞風「やる気あります!」
野分「えぇ……」
不知火「ではビーチボールは一旦置いておきましょう」
舞風「はいっ!」
野分「はーい」
不知火「泳ぎますよ!」ダッ
舞風「海だぁー!」
野分「さっきから海だよ!」
不知火「あの遊泳可能なギリギリまで行きますよ」
舞風「海しょっぱーい!」
野分「もう!」
陽炎「……疲れた」
早霜「あんだけの量1人で膨らませたらそうなるわね」
陽炎「何で誰も手伝わないのよ」
早霜「みんな遊んでたもの」
陽炎「アンタまで行くと思わなかったわ」
早霜「来たら遊ばなきゃ損でしょ?」
陽炎「そうね。てか、その髪暑苦しいわ」
早霜「暑いわよ」
陽炎「切ったら?」
早霜「お洒落したっていいじゃない」
陽炎「……まぁ悪くないわ」
早霜「理解して貰えて嬉しい」カシャッ
陽炎「ちょっと写真見せてよ」
早霜「えっ」
陽炎「え、ダメなの?」
早霜「いえ、良いのだけれど」ホイ
陽炎「うわぁー重い。さて、どれどれ……」
早霜「それなんか良く撮れてるわ」
陽炎「7割くらい不知火ね」
早霜「偶然でしょ」
陽炎「後で焼き増ししていくつかちょうだいね」
早霜「不知火のを?」
陽炎「みんなの分よ」
陽炎「さーて、もう引き上げるわよ!」
舞風「えーもっと!もっと!」
野分「もう疲れた……」
不知火「舞風、もう引き際です」
陽炎「今何時だと思ってんのよ」
舞風「さぁ?」
陽炎「7時。もう夕方なのよ」
舞風「だよねー」
陽炎「あと舞風と不知火は帰ったら車とか諸々の砂落としやってもらうから」
不知火「嫌です」
舞風「お断りだぁ!」
陽炎「ウトウトして起きたら埋められてた事でお説教欲しい?」
不知火「新品同様まで洗っておきます」
舞風「頑張る!」
野分「舞風、私も手伝うから」
早霜「……」ウツラウツラ
陽炎「早霜も寝そうだしちゃっちゃと帰るわよ!」
みんな「おー!」
陽炎「……みんな寝てるわね」
不知火「みたいですね」
陽炎「車とかは私がやっとくから。着いたら舞風達連れてお風呂行きなさい」
不知火「悪いですよ」
陽炎「良いから。髪の毛とかゴワゴワでしょ」
不知火「いつもの事です」
陽炎「お姉ちゃんに任せておきなさいって」
不知火「分かりました」
陽炎「……楽しかったでしょ」
不知火「そうですね」
陽炎「次は花火でもしようかしら」
不知火「手で持つやつですか?」
陽炎「見に行くと混むしね」
不知火「是非、勢いのあるやつを」
陽炎「そうね、次は陽炎型みんなでやろうかしら」
不知火「陽炎と2人でも何かやりたいです」
陽炎「うーん、今度ゆっくりね」
不知火「待ってますよ」
不知火「……ふぅー」グリグリ
秋月「不知火さん煙草最後まで吸わないんですね」
不知火「そうですか?」
秋月「灰皿見て下さいよ」
不知火「……言われてみればそうかもしれませんね」
秋月「最後まで吸いましょうよ」
不知火「吸ってるつもりなんですけど」
秋月「感覚ですからね」
不知火「でも改めて灰皿見るとすごいですね」
秋月「何がです?」
不知火「ほら、殆ど長さ一緒なんですよ」
秋月「確かに」
不知火「全然気にしてないんですけどね」
秋月「私もそうかもしれませんね」
不知火「意外と無意識でやってることは多いですね」
秋月「他にも?」
不知火「本数とか。大体1日で吸う数って決まってますよ」
秋月「一定のペースで買い足しますね、確かに」
不知火「物の配置もそうですね」
秋月「灰皿は左で箱は右みたいな」
不知火「合理的な方法なんでしょうけど無意識でやってますね」
秋月「なんて言うか習慣ですよね」
不知火「探せば他にありそうですね」
秋月「探して見つからないから無意識なんですよ」
不知火「まぁそうですね」
秋月「煙草じゃなくても癖はありますよね」
不知火「秋月は火もつけないで煙草咥えてたりしますね」
秋月「癖ってわけじゃないですけどね」
不知火「ワザとなんですか?」
秋月「いい匂いがするじゃないですか」
不知火「わかばがですか?」
秋月「なんか若い葉っぱの匂いですよ」
不知火「そんなもんですか」
秋月「どの煙草もそれぞれの匂いがしますよ」
不知火「まぁ、そうですけど」
秋月「私はこの匂いが好きなんですよ」ハムッ
不知火「不知火のもそれなりに匂いしますしね」
秋月「ひをふえなふえもはのひ」
不知火「今は咥えないでください」
秋月「煙草は火をつけなくても楽しめるんですよって」
不知火「うーん、まぁ悪くはないですね」
秋月「これ煙草減らないしオススメですよ」
不知火「吸えるなら吸いますけどね」
秋月「風情を楽しむんです!」
天龍「ただいま」
龍田「おかえりなさい」
天龍「何か変わった事は」カチッ
龍田「なーんにも」
天龍「ふぅーー。そっか、そりゃ良かった」
龍田「てか、今日遅かった」
天龍「あん?」
龍田「遅かった」
天龍「あぁ、悪りぃ」
龍田「何してたの?」
天龍「煙草切れててな」
龍田「頼んでくれたら買っておくのに」
天龍「いやいや」
龍田「帰ってくるのが遅いよりは良いわよ」
天龍「そうか?」
龍田「そうでしょ」
天龍「そっか」
龍田「うん」
龍田「私にも1本ちょうだい」
天龍「あいよ」
龍田「ふふこわー」
天龍「それがお礼かよ」
龍田「喜ぶかと思ってー」ジッ
天龍「ま、良いけどよ」スパ-
龍田「んー。沁みる」
天龍「そうだな」
龍田「天龍ちゃんこっち来て」
天龍「んあ、ほらコレで良いか?」
龍田「もっと近く」
天龍「火点いてんだぞ」
龍田「当たらないわよ」
天龍「当てねぇけどよ」
龍田「ふふこわー」
天龍「怖くはねぇだろ」
龍田「怖くなくて良いのかしら?」
天龍「今はな」
龍田「ふふっ」ギュッ
天龍「おわぁっ!危ねぇよ!」
天龍「ほら貸せ、消してやるから」
龍田「1人で消せるわよ」
天龍「俺の方が近いから」
龍田「そう?」
天龍「任せとけ」
龍田「じゃあお願い」
天龍「おう」
龍田「……もう1本」
天龍「止めとけ」
龍田「いじわる」
天龍「俺のが無くなっちまう」
龍田「良いじゃない。また買えば」
天龍「買うのは俺じゃねぇか」
龍田「んー」
天龍「んだよ」
龍田「ほら、もう1本」
天龍「……」チュッ
龍田「んぅ!」
天龍「コレで我慢しとけ」
龍田「……あと5分は我慢するわ」
天龍「我慢出来ねぇなオイ」
龍田「天龍ちゃんがいなかった時は吸ってなかったわ」
天龍「1人で吸えよ」
龍田「嫌よ」
天龍「まぁ、灰皿ひっくり返したり火傷してベソかかれても帰って来れねぇからな」
龍田「失礼ね」
天龍「じゃあ帰ってこなくていいのか?」
龍田「意地悪。ほら、5分経った」
天龍「……ホントだな。ほらよ」
龍田「ん。ありあふぉ」
天龍「どーいたしまして」
天龍「さて、そろそろ」
龍田「えっ、どっかいっちゃうの?」
天龍「ちげーよ風呂だよ」
龍田「えー。別に良いじゃない」
天龍「良いわけねーだろ。ほら行くぞ」
龍田「まだこれ吸い終わってないの」スパ-
天龍「着替えとか探してるからその間に吸い終われよ」
龍田「どうかしらねー」
天龍「ったく。ほら、吸い終わったか?」
龍田「さぁ?」
天龍「畜生。おら行くぞ」ヒョイッ
龍田「あーもう!」
天龍「うっせ。てか、今の時間なら貸切だな多分」
龍田「あらあら〜、誘われてるのかしら?」
天龍「風呂にな」
龍田「つれないわねぇ」
天龍「うっせ、行くぞ」ガシッ
龍田「あらあら〜」
龍田「天龍ちゃん、はい」
天龍「ボタンくらい自分で外せよな」
龍田「出来なーい」
天龍「てか、パジャマだろ。普通に脱げよ」
龍田「天龍ちゃんの意地悪」
天龍「ほら、足上げろ」
龍田「全部脱がされちゃうと恥ずかしいわ〜」
天龍「俺しかいねぇよ。おら行くぞ」
龍田「あれ、天龍ちゃんいつ脱いだの?」
天龍「龍田を脱がす前に脱いでたろ」
龍田「ふぅーん」
天龍「暴れんな、転ぶぞ」
龍田「転んだら天龍ちゃんが助けてくれるんでしょ?」
天龍「俺まで怪我するわ。ほれ座れ」
龍田「天龍ちゃん乱暴!」
天龍「ほーれシャワーかけるぞ」
龍田「熱い!天龍ちゃん熱い!」
天龍「おっとすまねぇ」キュッ
龍田「もう!いつもワザとでしょ!」
天龍「ちげぇよ。おっしシャンプーすんぞ」
龍田「キャー!目に入っちゃう!」
天龍「入らねぇよ」
龍田「いけずねぇ」
天龍「おら、流すから喋ってると入るぞ」
龍田「天龍ちゃんの髪、洗ってあげる」
天龍「やめとけって」シャコシャコ
龍田「えー、なんで?」
天龍「お前下手だもん」
龍田「そんなことないわ」
天龍「耳に水入るんだよ」シャカシャカ
龍田「練習が必要よ」
天龍「自分の髪でやってくれ」
龍田「嫌よ。耳に水入るもの」
天龍「自分も出来ねぇのに人でやんな」ザパ-
龍田「ケチ」
天龍「おら、湯船行くぞ。足元気をつけろ、ヌルヌルするからな」
龍田「髪洗うのー!」
天龍「また明日な」
龍田「毎日それじゃない!」
天龍「さぁ、どうだかな」
龍田「あ、お風呂上がりアイス食べたい」
天龍「お、食堂寄るか?」
龍田「一旦お部屋の帰ってから天龍ちゃん貰ってきて」
天龍「お前なぁ……」
龍田「お部屋だとクーラー効いてるし、ね?」
天龍「さみぃ部屋でアイス食いたくねぇわ」
龍田「じゃあクーラー切るから」
天龍「食堂で良いじゃんか」
龍田「お部屋が良いの」
天龍「……わーったよ」
龍田「ふふっ、嬉しい」
天龍「……ってワケで持ってきたぞアイス」
龍田「天龍ちゃん大好き!」
天龍「はいはい。ほら、さっさと食っちまえ」
龍田「天龍ちゃんのは?」
天龍「ここ来るまでに食った」
龍田「えー」
天龍「予想通りクーラー消えてねぇしな」
龍田「リモコンの場所が分からなくて」
天龍「床に落ちてんぞ」
龍田「気付かなかったわ〜」
天龍「嘘くせぇけどまぁ良いや」
龍田「本当よ?」
天龍「分かったよ。あ、ちょっと部屋片付けるぞ」
龍田「えー。何がどこにあるか分からなくなっちゃう」
天龍「普段から整理整頓しとけ」
龍田「うーん、無理」
天龍「無理ってなんだよ。ま、大まかには変えねぇよ。床のもん戻すだけだ」
龍田「悪いわねぇ」
天龍「悪いと思うならさっさと食って手伝え」
龍田「遠慮しとくわ〜」
天龍「ならじっとしてな」
龍田「ありがとうね」
天龍「当たり前だろ」
龍田「ふふっ」
天龍「んだよ」
龍田「いや、何でもないわ」
不知火「陽炎ぉ……」
陽炎「何よ」
不知火「あだまいだい……」
陽炎「風邪?」
不知火「うぅ……」
陽炎「熱測りなさい」
不知火「あい」
陽炎「脇あけなさい、ほら」
不知火「どうぞ」
陽炎「はい、挟んで」
不知火「あーうー」ズピ-
陽炎「鼻も出るの?」
不知火「出てきまじだ」
陽炎「うーん。熱なくてもこりゃ風邪ね」ピピピ
不知火「陽炎」
陽炎「ん、脇上げて」
不知火「あい」
陽炎「……微熱だけどあるわね」
不知火「不知火どうなるんでしょう」ズルッ
陽炎「寝てりゃ治るわよ」
不知火「陽炎、煙草」
陽炎「は?」
不知火「いえ、あの……」
陽炎「何考えてんのよ」
不知火「いえ、寝起きの煙草を……」
陽炎「いいと思ってんの?」
不知火「良いじゃないですか」
陽炎「アホじゃないの?良いわけないじゃない」
不知火「ケチ」
陽炎「今日はダメ」
不知火「元気出ないです」
陽炎「吸ったところで出ないわよ」
不知火「病は気からです」
陽炎「頭痛いのに?鼻も詰まってるのに?」
不知火「うぅ……良いじゃないですか日課ですよ」
陽炎「ダメ」
陽炎「朝ごはん食べれそう?」
不知火「ええ」
陽炎「じゃあ取ってくるわ」
不知火「お願いします」
不知火「………」
不知火「行きましたね」
不知火「いやぁ、風邪とは言え朝の一服は……っくしゅん!」
不知火「うぅ、大事です」カチッ
不知火「……ふぅーー」
不知火「味がしないですね……」
不知火「酷いですねこれは」
不知火「っとそろそろ陽炎が帰ってきますね」
陽炎「不知火、良い子にして……」
不知火「え、ええ」
陽炎「嘘ばっかり」
不知火「すいません」
陽炎「素直なのは感心ね」
不知火「まぁ、臭いとかでバレますし」
陽炎「感心しないわね」
不知火「はい……」
陽炎「良いわ。寝てなさい」
不知火「昨日は酷い目にあいました」
曙「馬鹿じゃないの?」
不知火「まだ何も言ってませんよ」
最上「そうだぞーぼのの」
曙「誰がぼののよ!」
不知火「随分と仲良くなったものですね」
最上「一晩を共に過ごした仲さ」
曙「誤解されるような事言わないでよ!」
最上「あの暑い夜、喘ぐキミにめくるめく快楽をプレゼントしたと言うのに!」
曙「変な言い方しないでよ!」
不知火「はー。そんな関係だったんですね」
最上「そ。僕たちの惚気話聞きたいかい?」
不知火「ええ、是非」
最上「そうだね、それじゃ2人で街でデートした話をしようか」
曙「さっきから変な事言うなこのクズ!」
最上「本当の話じゃないか」
不知火「どっちなんです?」
曙「嘘に決まって……」
最上「照れ隠しにしちゃ酷くはないかい?」
曙「クーラー壊れて困ってて一晩泊めてもらっただけじゃない!」
最上「ま、そういう事にしておいてあげる」
曙「キィーー!!」
不知火「素直が一番ですよ、曙」
曙「うっさいわね!で、昨日どうしたって?」
最上「話逸らすのが下手だなぁ」
不知火「まぁ、良いです。昨日、風邪引いたみたいでして」
曙「え、あぁ……なんか悪いわね馬鹿とか言って」
不知火「まぁ…。で、陽炎が煙草を吸わせてくれないワケですよ」
最上「ふーん」
曙「それくらい我慢しなさいよ」
不知火「ダメと言われれば吸いたくなるものです」
最上「分からない事もないかな」
不知火「で、皆さん吸えない時どうしてます?」
曙「吸わなきゃ良いのよ」
不知火「そう言ったら終わりじゃないですか」
最上「んじゃ僕の話していい?」
曙「しっ不知火はどうしてるのよ!」
不知火「弱いですねぇ……」
不知火「不知火はガムです。ほら、ブルーベリーの」
曙「オプションと同じ味のやつね」
不知火「前に臭い消しにとか言いましたけど口寂しさの解消にもなります」
最上「ふーん、やっぱガム良いの?」
不知火「昨日はコレで乗り切りました」
曙「1日くらい我慢しなさいよね」
最上「人のベッドでも吸おうとしクセに」
曙「アレはまた別よ!」
不知火「お二人は何か持ってますか?」
最上「僕はコレかな」
不知火「え、梅干しですか」
最上「の、お菓子ね。種はあるよ」
曙「あー。なんか食べてたわね」
最上「結構美味しいんだよこれ」
不知火「効果はあるんですか?」
最上「種が残るからね。ずっと口の中でコロコロやってるよ」
曙「飴じゃダメだったの?」
最上「飴は微妙かな」
不知火「まぁそこは好みですね。で、曙は?」
曙「私?私は煙草咥えるわ」
不知火「煙草吸えない時の話ですよ?」
曙「分かってるわ。火はつけないのよ」
最上「そういややってたね」
曙「火つけないで咥えとくだけ」
不知火「それ吸いたくなりません?」
曙「吸ってるつもりになるのよ。アンタみたいな煙草なら良い方法だと思うわよ」
不知火「あー。でも不知火はそのまま火点けちゃいますね」
曙「堪え性なさすぎ。秋月とかもやってたわね」
最上「アレは吸う本数抑えてるだけらしいけどね……」
曙「煙草の匂いが伝わって良いわよ。中には弱いのもあるし臭いのもあるけど」
不知火「んー……あぁ良いですね」
曙「オプションなんて味濃いしメンソールだしで良いと思うわ」
不知火「んー……」ジッ
曙「火つけたらダメじゃない…」
最上「まぁ、今は吸えるしね」
曙「はぁ、呆れた」
暁「ん……」カチッ
不知火「……」
暁「んふー……」
不知火「結局それなんですか?」
暁「どういう事よ」
不知火「煙草、変えましたよね」
暁「結構前よ?」
不知火「この前戻してました」
暁「余ってたの吸ったのよ」
不知火「もう戻さないんですか?」
暁「戻さないわね」
不知火「そうですか…」
暁「なんで不知火が残念がるのよ」
不知火「いえ、スイートと言えば暁でしたから」
暁「スイートは結構吸ってる子いるわ」
不知火「でもスイートは暁ですよ」
暁「そうかしら?」
不知火「そうですよ」
不知火「例えばマルボロ」
暁「鳳翔さん」
不知火「アップルミント」
暁「夕張さん」
不知火「わかば」
暁「秋月」
不知火「そういう事ですよ」
暁「吸ってる人その人しかいないじゃない」
不知火「マルボロはあきつ丸、わかばはサブで持ってる人がいます」
暁「そうなの?」
不知火「イメージってのはそんなもんですよ」
暁「うーん」
不知火「不知火としてはスイートは暁です」
暁「まぁ光栄です……ってね」
不知火「しかしなんで変えたんです?」
暁「気に入ったのよ」
不知火「でも余り吸っててやっぱコッチってなりませんでした?」
暁「それが不思議な話なのよ」
不知火「はぁ」
暁「あれ甘いじゃない?」
不知火「フィルターまで甘いですね」
暁「あれが好きで吸ってたのよ」
不知火「ええ」
暁「でもそれが気持ち悪くて」
不知火「え?」
暁「なんか気分悪く感じたのよ」
不知火「へぇ」
暁「なんでかしらね。きっと新しいのに惚れちゃったのよ」
不知火「浮気性ですねぇ」
暁「かもしれないわね」
不知火「怖い人です」
暁「惚れちゃったもんはしょうがないわ」
不知火「好きな人に貰って吸って惚れたってどうなんですか」
暁「なんで、知ってんのよ」
不知火「話してましたから」
暁「……妹の口が軽くて悲しいわ」
不知火「嬉しそうでしたよー」
暁「はぁ…」
不知火「昨日ですか?」
不知火「まぁ、ココも忙しい時があるんですよ」
不知火「さて今日は不知火が夜の鎮守府を案内します」
不知火「さ、睡眠は十分でしょうか」
不知火「夜明けまでですから途中で眠くなっても知りませんよ」
不知火「夜は昼間とは様子が変わります」
不知火「まぁ無法地帯と言いますか時間によっては静かなんですけどね」
不知火「さて、行きましょう」
不知火「時間は日付が変わるか変わらないかの時間です」
不知火「お酒を飲む人たちが一番盛り上がっている時間かもしれません」
不知火「ほら、あそこにも」
不知火「戦艦の皆さんは飲み始めは静かなんですけどね」
不知火「ええ、酔ったら突然主砲を撃ったりする人達です」
不知火「今近付いて良いことはありません」
不知火「潰れるまで飲まされるか勢いで海に放り込まれるかです」
不知火「食堂の外、海の近くに腰を下ろして飲んでるのは駆逐艦」
不知火「基本的にあそこが定位置みたいです」
不知火「夕立、吹雪、睦月……まぁいつもの面子ですね」
不知火「地面で胡座をかいて煙草を咥えお酒を飲む。女の子とはなんでしょうか」
不知火「吹雪なんかはある程度までは正座で飲んでますけどね」
不知火「流石にここまで来れば崩れてます」
不知火「不知火は遠くのベンチで煙草でも吸うことにしましょうか……」
不知火「しかし夜とはいえ夏ですね」
不知火「暑いことこの上ないです」
不知火「まぁ、海に向かって風が吹いてますから多少はマシでしょうか」
不知火「……はぁーー。冷たい物が欲しいですね」
不知火「煙草だけで過ごすのもなんですし買いに行きましょう」
不知火「間宮さんのとこは便利です」
不知火「夜も開けていてくれますから」
不知火「いない時はお代を置いて物を持っていけば良いようになってます」
不知火「信頼関係ってやつです」
不知火「もし盗んだら……考えたくもないです」
不知火「さて、何を買いましょうか……」
不知火「コーヒー牛乳は欲しいですね。夜のお供だと思います」
不知火「後は揚げ物と甘い物が……」
不知火「チョコにしときましょう」
不知火「揚げ物は食堂で貰います」
不知火「それではお代を置いて……よし、食堂に行くとします」
不知火「今日の揚げ物は唐揚げでした」
不知火「外で食べる時は串に刺してくれるんですよ」
不知火「ちょっとしたお祭り気分です」
不知火「さて、宴会が終わるのは大体2時頃になります」
不知火「それまではこれと言って鎮守府に変化はありません」
不知火「正直な話、面白いのは3時過ぎからです」
不知火「それまでベンチでゆっくりします」
不知火「煙草を吸いながらスマホを弄りつつ」
不知火「……飲み物が足りない気がしますね」
不知火「ん、大きい音がしましたね」
不知火「長門さんが飛び込んだみたいです」
不知火「そろそろ終わりみたいですね。アレが締めみたいになってるらしいです」
不知火「駆逐艦達も結構潰れてますね」
不知火「生きてるのは吹雪ぐらいですか」
不知火「意外と強いんです。その割に羽目を外さないから残るワケです」
不知火「ちなみに潰れた駆逐艦は朝まであのままか起きて帰るかのどっちかです」
不知火「今の季節は良いですけどね。冬は悲惨なもんです」
不知火「さて、時間は丑三つ時」
不知火「周りも静かになってきました」
不知火「聞こえるのは虫の声と潰れた駆逐艦達のいびき」
不知火「この時間は1番静かな時間です」
不知火「波の音も少し涼しくなった気温も何もかもが心地良い」
不知火「そろそろ出歩く人の増える時間です」
不知火「この時間に出歩く人は何種類かいます」
不知火「まずは夜型の人。単純に夜起きてて気持ちの良い時間だから出てきた感じです」
不知火「この人達は毎日いるらしいです」
不知火「で、次は寝れない人」
不知火「ボーっとしてるかイライラしながら煙草を吸ってるのですぐ分かります」
不知火「最後はまぁ、アレです」
不知火「外でしたい人達ですね」
不知火「耳を澄ませば聞こえますよ」
不知火「もう声抑える気無いみたいですし」
不知火「なんなら混ざるのもありらしいですけど不知火は結構です」
不知火「さて、3時を過ぎました」
不知火「そこかしこに煙草片手に夢遊病の様に歩き回る人たち」
不知火「この時間はもうルールはありません」
不知火「普段歩きタバコなんてしない人達もこの時間はやってたり」
不知火「実は建物の中で階段なんかで吸う人達もいます」
不知火「この時間だけですけど」
不知火「歩きつつ誰も挨拶はしません」
不知火「話しかける事もかけられる事もなし」
不知火「黙って歩いて煙草を吸う」
不知火「誰が決めたのか知りませんが暗黙の了解になってます」
不知火「しかも殆ど座ろうとしないです」
不知火「何なんでしょうね」
不知火「この生温い空気のなかぼんやりした雰囲気が流れます」
不知火「意外と早く時間が経ちますよ」
不知火「ほら、空が白んできました」
不知火「……眠いですね」
不知火「不知火はもう帰る事にします」
不知火「陽炎が起きる前に帰らなくては……」
不知火「それではおやすみなさい」
吹雪「んふ〜ふ〜♪」
叢雲「随分とご機嫌ね」
吹雪「あ、叢雲ちゃん」
叢雲「ちゃんは止めてよね」
吹雪「えー良いじゃん」
叢雲「何しにきたのよ」
吹雪「え?煙草吸いに」
叢雲「まぁ、そうよね」
吹雪「だってここ喫煙室だよ?」カチッ
叢雲「喫茶室でもあるけど」
吹雪「んーふぅ。基本的にはそっち目的だけど」
叢雲「私はそっちが目的だったのよ」
吹雪「じゃあ飲めば良いのに」
叢雲「陽炎が作るの待ちよ」
吹雪「混んでないのに」
叢雲「暇だと無駄に凝るのよアイツ。サイフォンとかどうでも良いから!」ダンッ
陽炎「何言ってんのよ!分かったわ、美味しいの淹れるから待ってなさい!」
吹雪「あーあ。またコーヒーが遠ざかったね」
叢雲「あーもう!私も吸うわ」
叢雲「吹雪、火」
吹雪「はい、ライター」
叢雲「さんきゅー」カチッ
叢雲「……ふぅ」
吹雪「何これパッケージ可愛い」
叢雲「見せたことなかったっけ」
吹雪「あんま気にしてなかったかも……ハイ、ライト?」
叢雲「そ、ハイライト」
吹雪「高いの?軽いの?」
叢雲「明るいのよ」
吹雪「ふーん」
叢雲「匂い嗅いでみなさい」
吹雪「んー、うわぁ……何これ」
叢雲「え、何その反応」
吹雪「なんか刺さる様な……」
叢雲「いい匂いでしょ……でしょ?」
吹雪「えー」
叢雲「ラムの匂いらしいわ。ゴールデンバットとかと一緒」
吹雪「ラムとか言われても…」
叢雲「んじゃ吸いなさい。ほら早く」
吹雪「まだこれ吸ってないよ!」
叢雲「んなもん消しなさいよ!」バッ
吹雪「待ってってばぁ…」
吹雪「むぅ……」カチッ
叢雲「ほら、どう?」
吹雪「うへぇ……辛い」
叢雲「はぁ?」
吹雪「重いし臭いよぉ……」
叢雲「もっとゆっくり吸いなさいよ!17mg思いっきり吸う馬鹿がどこにいるのよ!」
吹雪「ふえぇ…」
叢雲「もっとゆーっくり。で、味わう」
吹雪「うー」
叢雲「ふわっと燻ったような味がすると思うわ」
吹雪「まぁ、さっきよりは」
叢雲「辛さが和らいでこうほんのちょっと甘さを感じるように」
吹雪「甘い……?」
叢雲「フレーバーとかと一緒にしない。煙のふわっとした感じよ」
吹雪「んー」
叢雲「あとちゃんと吸えば数字ほど重くは感じないハズよ」
吹雪「いや、クラクラするんだけどな」
叢雲「……あぁ、普段1mgだっけ」
吹雪「悪い?」
叢雲「いや、悪くないわ。ただ少し吸い方が違うってだけよ」
吹雪「てか、なんでこんな煙草?」
叢雲「んー。パッケージに惹かれてかしら」
吹雪「え、そんな理由で」
叢雲「そんなもんよ。煙草が気に入って吸う人がいればパッケージもあるのよ」
吹雪「ふーん。無理してるの?」
叢雲「別に。吸ってりゃ好きになるわよ」
吹雪「そうかな」
叢雲「気付かないうちにコレじゃなきゃ駄目になってるわ」
吹雪「変なの」
叢雲「見た目も味も好き。こんな良い煙草他にないわよ」
吹雪「私は私ので良いや」
叢雲「当たり前よ」
吹雪「まぁね」
陽炎「叢雲!ほら、コレ飲んでみなさい!」
叢雲「……」グッ
陽炎「どうよ」
叢雲「ふーん。ま、 美味しいわ」
陽炎「インスタントだけどね」
叢雲「……え?」
陽炎「インスタントにも美味しい淹れ方があんのよ」
叢雲「ど、どうやったのよこんなの!」
陽炎「ひ、み、つ」
叢雲「ちょっと教えなさいよ!あ、オイ陽炎!」
不知火「さーて始まりました。かげぬいラジオの時間です」
陽炎「は?」
不知火「パーソナリティーは不知火と」
陽炎「え、何?」
不知火「陽炎、ちゃんとやってください」
陽炎「いや、突然ラジオとか言われても…」
不知火「良いからやってください」
陽炎「えー」
不知火「やる事無いんですよ」
陽炎「もっとマシなのがあるでしょ…」
不知火「まぁ、自己紹介は良いです。ゲスト呼びましょう」
陽炎「ゲストもいるの?」
不知火「えーと、叢雲!叢雲ちょっとこっち来て下さい」
叢雲「え?何よ」
不知火「ゲストです」
叢雲「なんの?」
不知火「かげぬいラジオです」
陽炎「付き合ってあげて」
叢雲「配信とかしてるの?」
不知火「いえ、ここだけです。ここ発、ここ限定配信です」
叢雲「陽炎、これなんなの」
陽炎「暇なんだって」
不知火「次のコーナー行きますよ!」
不知火「ゲストに質問のコーナー」パチパチ
陽炎「い、いえーい」
叢雲「え、私に質問すんの?」
不知火「そうですよ」
叢雲「まぁ、良いわ来なさい」
不知火「えーと、最初のお便りは」
陽炎「お便りあんの?」
不知火「無いです。はい、休日は何をしてますか」
叢雲「休日は街に行くわね」
陽炎「映画とか?」
叢雲「LOFTとかね」
不知火「え、一日中ですか?」
叢雲「ハンズとかも行くわよ!」
陽炎「そう言う問題じゃないわよ多分」
不知火「ここの艦娘の休日の過ごし方ってちょっとおかしいですよね」
叢雲「LOFTの何が悪いのよ!家具コーナーとか凄いんだから!」
陽炎「あー、うん。そうね」
不知火「終日バッセンよりはマシです」
陽炎「てか、みんなが叢雲の部屋凄いって言ってたのはそのせいね」
叢雲「勿論部屋も気を使うわよ」
不知火「今度是非」
叢雲「いつでも良いわよ」
不知火「さて、次のコーナー行きましょうか」
陽炎「まだあるの?」
不知火「これ最後です」
叢雲「ネタがないんでしょ」
不知火「失礼ですね。雑談とかのコーナーです」
陽炎「あ、これ無いヤツね」
叢雲「別に良いけどね。煙草はあり?」
不知火「ええ、どうぞ」カチッ
叢雲「ゲストより先に吸うな。火、貸して」
陽炎「マッチそこにあるわよ」
叢雲「あいあい」チッ
不知火「ふぅー。次になんかネタとか質問があればどうぞ」
叢雲「無いわよ」
陽炎「ゲストにネタを求めるのね」
不知火「指名制ですよ。いいともみたいな」
叢雲「馬鹿じゃないの?」
陽炎「ま、続くかも分からないけど」
不知火「また暇だったらやりますよ」
陽炎「お便り募集しときなさい」
叢雲「ココにポスト置いておけば?」
不知火「別にいいですよそんなの」
陽炎「自分で否定するのね」
不知火「はぁー。暇ですね」
叢雲「ラジオごっこも終わりなの?」
不知火「結局のところ煙草吸って雑談するだけですから」
陽炎「叢雲、なんか飲む?」
叢雲「あ、この前のコーヒーの淹れ方教えなさいよ」
陽炎「嫌よ」
不知火「聞いても無理だと思いますけど」
叢雲「なによ知ってんの?」
不知火「見てれば分かりますよ」
叢雲「え、普通に淹れてるだけだと思うけど」
陽炎「はい、出来た」カチャ
叢雲「んー分かんないわ」
陽炎「分かんないから美味しいのよ」
叢雲「えー」
陽炎「何度も自分で淹れてみるといいわ」
叢雲「そうね……」
綾波「敷波」
敷波「なんだよ」
綾波「なんでも無いですよー」
敷波「ホントに何なんだよ」
綾波「夏の夜は良いですねぇ」
敷波「んーあぁ」
綾波「スイかも美味しいし」
敷波「あのさ」
綾波「サイダーも冷えてますし」
敷波「いや」
綾波「敷波ー煙草ちょうだいな」
敷波「……」
綾波「敷波?」
敷波「一つだけ良い?」
綾波「なんでしょう?」
敷波「窓開けられると暑いんだけど!」
綾波「はい?」
敷波「窓閉めてくれないかな!」
綾波「うふふ〜」
敷波「もう!」
綾波「暑さを楽しむのも夏の過ごし方ですよ」
敷波「いや、綾波は水に足つけてるから良いかも知れないけどさ」
綾波「敷波もどうぞ」シュッ
敷波「バケツ?煙草?」
綾波「どっちも」
敷波「煙草ちょうだい」
綾波「ふぃーー。はい、どうぞ」
敷波「吸いさしじゃんか」
綾波「嫌なんですか?」
敷波「……分かったよ貰うよ」
綾波「はぁ……良いですねぇ」
敷波「暑いよ……」スパ-
綾波「何か言いました?」
敷波「いや、サイダーおかわりいる?」
綾波「あら、悪いですねぇ」
敷波「はいはい」
敷波「なぁ、そろそろ」
綾波「いいじゃないですか」
敷波「ゴメンって」
綾波「何がですか?」
敷波「昨日の晩タイマーつけ忘れて」
綾波「あら、なんで怒ってるか分かってたんですねぇ」
敷波「な、ちゃんとタイマーするから、ね?」
綾波「そうですねぇ」
敷波「頼むよ、さ!」
綾波「汗だくでってのも悪くないかもしれませんよ?」
敷波「嫌に決まってんじゃん!」
綾波「綾波は、したいなぁ〜」
敷波「うぅ……」
綾波「終わったら点けていいから」
敷波「でもただでさえ汗かくし暑いし……」
綾波「嫌なら良いですー」
敷波「うぅぅぅう〜!」
綾波「じゃ、敷波はどうぞ先に寝てて下さいね」
敷波「分かったよ!するよ、すれば良いんでしょ!」
綾波「や〜りま〜した〜。さ、お布団行きましょうか」
敷波「ちょっとだけだからな!」
綾波「何を言ってるんですか?」
敷波「や、約束だろ!」
綾波「綾波が満足するまでに決まってるじゃないですか」
敷波「ちょっ」
綾波「さ、敷波の得意だと言う夜戦。見せてくださいね?」
敷波「ええい!こうなったら負けないんだから!」
綾波「途中でバテないと良いですけどねぇ」
で、途中でバテました
川内「あーもう……」ガチャ
陽炎「うわぁ、ボロボロですね」
川内「まただよ、また」カチッ
不知火「何の話です?」
川内「んー?那珂だよ」
不知火「那珂ちゃんが何か?」
川内「あれ、知らない?」
陽炎「知ってる人少ないですけど」
川内「あんなんなのに?」
不知火「いや、なんなんですか」
川内「スランプだよまったく」
不知火「スランプは大変ですけど」
川内「まぁ、なんて言うかさ。大変なのよ」
不知火「具体的には」
川内「聞いちゃう?」
不知火「ここまできたら聞きたいですね」
川内「んじゃどこから話そうかね…」
川内「あ、これオフレコでお願いね」
不知火「はい」
川内「んー、スランプは年何回かあるかな」
不知火「はぁ」
川内「新曲のイメージが湧かないとかが引き金になる感じ」
不知火「よく聞くタイプですね」
川内「まぁ、元々アレなんだけどね」
不知火「アレ?」
川内「気にしないで。で、落ち込んで寝込んで」
不知火「ええ」
川内「で、元に戻る事が多いかも」
不知火「今回は違うと?」
川内「そうだね。気持ちの整理が付かないと今回みたいにね」
陽炎「まぁ、そのアレですよね」
川内「うーん」
不知火「何ですか…」
川内「早い話が暴れるのよね」
不知火「はい?」
川内「ひたすら暴れるの」
川内「もう凄いよ。泣きながら暴れてんの」
不知火「え、気付かなかったんですけど」
川内「まぁ、あそこ防音だし」
不知火「凄すぎないですか?」
川内「多分戦艦が撃ち抜いても耐えるんじゃない?」
不知火「えぇ……」
川内「んで、私達は那珂が部屋から出ないように抑えると」
不知火「縛っちゃえば良いんですよ」
川内「あれはねぇ……無理」
不知火「ダメなんですか」
川内「1発で骨行くレベルだもん」
不知火「うわぁ」
川内「で、1日も暴れたら次は…」
不知火「まだあるんですか?」
川内「あるよそりゃ」
不知火「で、どうなるんです?」
川内「いや、素の那珂がね……」
不知火「お酢?」
川内「アイドルでも艦娘でもない那珂になる感じ」
不知火「そんなのあるんですか?」
川内「あるんだよコレが」
陽炎「今晩辺りみたいですよ」
川内「神通から連絡来たの?」
陽炎「さっき寝たからって」
不知火「今晩なんかあるんですか?」
川内「姉妹の腕の見せ所だよ」
陽炎「頑張って下さいね」
川内「んー」
不知火「なんかやるんですか?」
川内「那珂ちゃんに戻すの」
不知火「失敗したら?」
川内「死ぬんじゃないかな」
不知火「は?」
川内「だから腕の見せ所」
不知火「ちょっとそれどう言う……」
川内「さて、煙草も終わったし那珂見てくる」
不知火「え、ええ……」
川内「夜中覗いたらダメだぞ」
不知火「それはまぁ、はい」
陽炎「大変よねぇ……」
不知火「心労とか凄いんでしょうかね」
陽炎「でも姉妹愛を感じるわよね」
不知火「不知火だって陽炎が死にそうなら骨が折れても助けますよ」
陽炎「あら、ありがと」
ろー「でっち、でっち!」
58「何度言ったら理解するんでち」
ろー「晩御飯の時間、ですって!」
58「分かったから離すでち」
ろー「やだ!」
58「暑い!暑いでち!」
ろー「んっふふ〜」
58「分かった、行く。行くから離して!」
ろー「食堂に、はっし〜ん!」グッ
58「ぐぇっ!」
ろー「もー!早く早く!」
58「そんな急ぐなら1人で行けばいいんでち」
ろー「や!」
58「完全に教育を間違えたわこれ……」
ろー「でっち、なんか言った?」
58「気のせいでち。ほら、どこ行くんだっけ」
ろー「食堂!夕食!」
58「あー、分かったでち」
ろー「もう着いちゃった」
58「あれま……でち」
ろー「今日は……ハンバーグ!ですって!」
58「はいはい、ごーやもそれにするでち」
58「ん、美味しいでち」
ろー「でっち、ろーちゃんのトマトあげる!」
58「いらない!あ、こら!」
ろー「日頃の感謝!」
58「嘘ばっかり言うなでち!」
ろー「まぁーまぁー」
58「まったく……で、えーと」
ろー「ご飯のあと何します?って」
58「え、煙草を……えーと」
ろー「ご馳走様、ですって!」
58「へ?」
ろー「でっち遅いー」
58「あとトマトだけでち。チョット待って」
ろー「早く!」
58「んあ。あふぁふぇふぁらめれち」
ろー「んふー、何言ってるか分かんない!」
58「お茶ぐらい飲ませて欲しいでち」
ろー「がるるー」
58「んじゃ1人で行けば……」
ろー「ヤダ!」
58「うるさいでち」
ろー「早く!早く!でっち早く!」
58「そんな急いで何かあるの?」
ろー「いつものラジオ終わっちゃうって!」
58「ラジオ?」
58「間に合ったみたいでちね」
ろー「今日は夏メロ特集、ですって!」
58「ふーん」
ろー「きーみーがーいた、なーつーはー」
58「煙草、吸う?」
ろー「さっき吸った」
58「え?いつでち?」
ろー「さっき、覚えてない?」
58「え……ん?」
ろー「ろーちゃんこれで良い、ポッキー!」
58「そうでちか……んー」
ろー「〜♪」
58「あ、飲み物取ってくるでち」
ろー「やだ」
58「チョットだから。外暑いんでち」
ろー「や!1人やだ!」
58「イク、ちょっと見てて欲しいでち!」
19「えー、イク忙しいの」
58「頼んだでち」ダッ
19「えー……」
ろー「でっち、煙草吸わないの?」
19「え、イクは吸わないのね」
ろー「ん?」
19「あーもう……もういいでち」
ろー「そ!それは良かったなって!」
19「そうなのね」
19(あのでち公遅すぎるのね……何分放置するつもちなのね)
ろー「〜♪」
19(もうラジオも終わり……)
58「!!」
19「ごーや遅い!」
58「ろ、ろーが!」
19「ここにいるのね」
58「ど、どこ行ってたんでち!」
ろー「ろーちゃん達ずっとココにいたでしょ?」
58「へ?」
19「面倒だからイクは帰るのね」
ろー「イクだ!もう帰るの?」
19「イクも暇じゃないの」
58「えっと……うん」
19「でっち」
58「そう呼ばないで欲しいでち」
19「ろーちゃん忘れて部屋に帰ったんだろうから怒っちゃダメなのね」
58「……」
ろー「でっち、早くこっち!」
58「わ、分かったでち」
58「……すまんでち」カチッ
ろー「何が?」
58「ふぅ……何でもないでち」
ろー「むふー。ろーちゃん煙草嫌い」
58「そうなんでちか?」
ろー「でもね」
58「ん?」
ろー「でっちが吸ってるのは好き」
58「そ、そう……」
ろー「でっちも好き」
58「初めてそんなこと言われたでち」
ろー「毎日が初めて、ですって」
58「まぁ、海外からくればそんなもんでち」
ろー「そうじゃない……けどそうかも」
58「今日はもう寝る、変な気持ちは寝て忘れるでち」
ろー「全部忘れちゃうって」
58「大事なことを覚えるために寝るんでち」
ろー「ん」
陽炎「不知火、明日出かけるんでしょ」
不知火「そうですね」
陽炎「準備とか」
不知火「必要ありますか?」
陽炎「外は暑いわよ」
不知火「うーむ」
陽炎「ペットボトル凍らせたりとか」
不知火「あれ飲めないじゃないですか」
陽炎「あれやり方あんのよ」
不知火「どのような」
陽炎「半分だけ入れて凍らせるのよ」
不知火「半分ですか?」
陽炎「そ、半分入れて斜めにして凍らせるの」
不知火「はぁ」
陽炎「そしたら水と触れる面が多いでしょ?だからすぐ解けるの」
不知火「便利ですね」
陽炎「やっといてあげるわ」
不知火「ありがとうございます」
不知火「後は何か」
陽炎「帽子ね」
不知火「まぁ、それは」
陽炎「この前買ったやつで良いでしょ」
不知火「少しくたびれてましたけど」
陽炎「ないよりはマシよ」
不知火「後はなんかありますか」
陽炎「自分の必要なもん持ってきなさいよ」
不知火「煙草とライターくらいですかね」
陽炎「ま、荷物が少ないに越した事はないわ」
不知火「鞄も小さいのが欲しいですね」
陽炎「今からは無理ね」
不知火「今ので我慢です」
陽炎「あとは電車の時間調べたり」
不知火「陽炎、頼みました」
陽炎「……はいはい」
不知火「……」ジッ
陽炎「……」
不知火「……」フゥ-
陽炎「……」
不知火「……あ」
陽炎「何?」
不知火「いえ、もう少ないなと」
陽炎「後で買いなさいよ」
不知火「そうします」
陽炎「しっかし、品揃えは異常よね」
不知火「無くても頼めば来るらしいですよ」
陽炎「ココでも1人しか吸わない銘柄とかあるでしょだって」
不知火「なんかボトルキープみたいな感じらしいですよ」
陽炎「は?ボトル?」
不知火「実はカートンで既に購入済らしいです」
陽炎「なんの意味が」
不知火「部屋にまとめて置くのが嫌とかあそこだとしっかり管理してくれるとか」
陽炎「うわぁそんなもんなのね」
不知火「地味にあの人温度、湿度の管理やってますからね」
陽炎「てか、あの人何が凄いって人と銘柄全部覚えてるじゃない」
不知火「あーそうですね」
陽炎「私も何人かは何飲むとか何食べるって分かるけど」
不知火「煙草となるともう凄いですから…」
陽炎「なんかコツとかあるのかしら」
不知火「自然と覚えたって言ってましたけど」
陽炎「えー絶対嘘よ」
不知火「にわかに信じがたいですよね」
陽炎「匂い……とか?」
不知火「なんかありそうな……なさそうな」
陽炎「うーん」
不知火「まぁ、七不思議みたいな物の一つですよね」
陽炎「そういう事にしとくわ」
不知火「陽炎……」スパ-
陽炎「ん?」
不知火「煙草って凄いと思うんですよ」
陽炎「はあ」
不知火「喫煙所コミュニティーってやつです」
陽炎「あー。確かに凄いかも」
不知火「不知火だってこの喫煙所で会わなければ話すらしなかったような人は沢山います」
陽炎「例えば?」
不知火「おそらく陽炎以外と話す気もないかと」
陽炎「それはないでしょ」
不知火「そんなもんですよ」
陽炎「ふーん、で?」
不知火「でも吸ってると話しかけられたりするわけです」
陽炎「ふむふむ」
不知火「そしたら次もまた話しかけられて」
陽炎「気付けば友達と」
不知火「実際そんな感じですよね」
不知火「そしたらその人の友達まで出てくるわけです」
陽炎「芋づるね」
不知火「気付けば友達いっぱいですよ」
陽炎「嬉しいような怖いような」
不知火「で、そしたら今度は自分の番です」
陽炎「そう思えるのが不知火の良いところよ」
不知火「なっ、何をいきなり」
陽炎「撫でてあげる」グリグリ
不知火「んっ、わ!あ、やめないでください」
陽炎「はいはい、でどうなったの?」ワッシワッシ
不知火「見事、不知火の話術の前に即友達ですよ」
陽炎「……」
不知火「何か落ち度でも?」
陽炎「昔を思い出してただけよ」
不知火「陽炎はすぐ思い出を改竄しますから」
陽炎「そのまま台詞突き返してやるわ」
不知火「失礼です……あ、手止めないで下さい」
陽炎「いつまでやってりゃ良いのよ」
不知火「朝まで……あぁ!」
陽炎「何よ、また後でね」
不知火「しかし、もしもですよ」
陽炎「ん?」
不知火「この煙草1つがキッカケでですよ」
陽炎「うん」
不知火「本来会わないような人と出会って」
陽炎「……」
不知火「なんかトンデモナイ事になる、なんて事もあるかも……です」
陽炎「なんでモノマネした。似てないし」
不知火「で、素敵な出会いなのです」
陽炎「感情を込めなさい。ま、夢のある話よね」
不知火「あったら良いな程度の話ですけどね」
陽炎「あったら教えてね」
不知火「大丈夫です、陽炎以外との出会いはそこまで素敵でも無いです」
陽炎「嬉しい事言ってくれるじゃない。少し行き過ぎだけど」
不知火「行き過ぎぐらいじゃないと伝わりませんし」
陽炎「アンタだけよ」
不知火「でももし繋がったら良い事あって欲しいと願いますね」
陽炎「そうね」
不知火「不知火は今から夢を見て吸うことにしました」
陽炎「色のついた煙でも出たら良いわね」
不知火「不知火は人間です」
陽炎「いやまぁ、そうなんだけどさ……」
大和「不知火さんちょっと」
不知火「なんですか?」
大和「いえ、その」
不知火「忙しいんで下らない事だったら溶かしますよ」
大和「溶かすって何でですか!」
不知火「DIPです」
大和「はい?」
不知火「昨日行ったところの壁につくり方が書いてありました」
大和「それで溶けるんですか?」
不知火「ええ、車もパンクします」
大和「それは怖いですね」
不知火「で、何ですか?不知火忙しいんですよ」
陽炎「1人でジェンガしてるのの何が忙しいのよ」
大和「やっぱそれジェンガなんですね……」
不知火「崩れたら大変じゃないですか」
陽炎「じゃあ煙草をやめなさい」
不知火「どっちも大事です!」
大和「はぁ……」
陽炎「で、何ですか?」
大和「いえ暇なのでお話をと」
不知火「溶かします」
大和「おかしくないですか?!」
陽炎「まぁ私もおかしいと思いますね」
不知火「てか、鳳翔さんはどうしたんです」
大和「寝てますよ」
陽炎「昼なんですけど」
大和「あれです。色々ありまして」
不知火「陽炎、これ惚気ですよ」
陽炎「不知火、分かってても言わないの」
大和「いえ、その……」
陽炎「大和さん…夜アレです、うるさいです」
大和「あっハイ」
不知火「で、なんか面白い話はないんですか?」
大和「面白い話ですか……あぁそう言えば」
陽炎「あるんですね」
大和「前に鳳翔さんに面白い事してって頼んだ事がありまして」
陽炎「勇気ありますね……」
大和「お風呂掃除したら見せてくれました!」
不知火「アナタは1日何回掃除すれば気がすむんですか」
大和「昨日は2回ほど!」
陽炎「普通は1回で良いんですよ!」
大和「でもお風呂掃除だけで面白い事して貰えるんですよ!」
不知火「うーん……」
陽炎「ちなみに何を見せてくれたんですか」
大和「こう片手でマッチの箱を持ってですね」
不知火「手品ですか……?」
大和「片手でマッチ出してシャッて火をつけて煙草に火つけてました」
陽炎「……それだけですか?」
大和「凄くないですか!?」
不知火「お風呂掃除してそれだけ……」
大和「でも本当にコレ凄かったんですよ!」
陽炎「まぁ、その……はい」
大和「やっぱ鳳翔さんは凄いですよね!」
不知火「えっと、ハイ」
大和「他にも鳳翔さんの話をしてあげましょう!」
陽炎「やっべ、これ長い」
大和「この前2人で煙草を吸おうとした時の話です」
不知火「ええ」
大和「鳳翔さんが煙草切らしてまして、大和にくださいって言ってきたんですよ」
不知火「もう吸ってるの隠してないんですね」
大和「まぁ。で、ちょっとふざけてシャボン玉作るやつ渡したんですよ」
陽炎「むしろなんでそれ持ってたんですか!?」
大和「シャボン玉やろうかと」
不知火「わけ分かんないんですけど……」
大和「そしたら鳳翔さんどうしたと思います?」
陽炎「分かるわけないじゃない!」
大和「普通にシャボン玉作ってですね」
不知火「まぁ、そうするしかないですし」
大和「一言「違います」って言って思いっきり大和にビンタですよ!」
陽炎「そ、それは……」
大和「ノリツッコミってやつですよ!鳳翔さんの!」
不知火「それ多分違うやつ……」
陽炎「マジ切れじゃないですか……」
大和「その後は普通に2人で吸いました」
不知火「よく普通に吸えましたね」
陽炎「よく分かんないこのコンビ……」
川内「ふっふ〜」ボッ
川内「ん〜ん〜♪」スパ-
川内「〜♪」クルクル
神通「姉さんご機嫌ですね」
川内「まーにぇ」
神通「なんかあったんですか?」
川内「なんだと思う?」
神通「うーん……」
川内「分かんない?」
神通「ええ」
川内「そっか〜」フ-
神通「え、教えてくれないんですか?」
川内「あ、神通煙草吸う?」ゴソゴソ
神通「え?は、はぁ…」
川内「ほいっ」グイッ
神通「んむっ!」
川内「はいっ」カチッ
神通「んー」
川内「ほれ神通、隣座りな!」
神通「失礼しますね」
川内「はいよ」
神通「で、どうしたんです?」
川内「何が?」
神通「やたらに上機嫌じゃないですか」
川内「そうだね」
神通「お酒入れました?」
川内「今日はまだ」
神通「じゃあなんで…」
川内「いや、アニメを見てね」
神通「珍しいですね」
川内「まぁね、そこで凄いポジティブなセリフがあってね」
神通「そんな元気になるセリフでした?」
川内「私は凄い好きだな」
神通「で、そのセリフは」
川内「今日は生まれなかった日ってセリフ」
神通「は?」
川内「特別じゃない特別な日だよ」
神通「ちょっと何言ってるか」
川内「そうだ神通、煙草のおかわりはいかが?」
神通「あの、まだとちゅ……あっ」
川内「はいどうぞ」グッ
神通「んんっ!」
川内「はいっ」カチッ
神通「はぁ……」
川内「神通、今日は誕生日かい?」
神通「違いますけど」
川内「私もだよ!」
神通「いえ、ですから……」
川内「1年で364日もめでたい日!なんて素晴らしい!」
神通「えぇ……」
川内「よし、新しい煙草を」
神通「まだ吸ってますよ!」
川内「そんなの消してほら」グリグリ
神通「あっ、ちょっと」
川内「はいどうぞ」
神通「え、これ紅茶……」
川内「はい、カンパーイ!」
神通「は、はい!」
川内「さて、神通の何でもない祝いに何か好きなものをあげよう」
神通「本当ですか?」
川内「うん」
神通「じゃあですね……」
川内「うんうん」
神通「取りあえずまともに戻っていただければ」
川内「……面白くないなもう」
神通「すいません」
川内「いや、別にあれ疲れるし」
神通「なんでやったんですか」
川内「びっくりさせようかと」
神通「煙草何本無駄にしたんですか」
川内「え?まぁそれくらい別に良いよ」
神通「勿体無い……」
叢雲「吹雪」
吹雪「なーにー?」
叢雲「なんでいつも私のテーブルに来るのよ」
吹雪「自意識過剰なんじゃない?」
叢雲「いや、今私が座ってるとこに来たでしょ」
吹雪「空いてたから」
叢雲「他ほとんど空いてるじゃない!」
吹雪「良いじゃん減るもんじゃなし」
叢雲「スペースが半分なの!」
吹雪「あ、マッチ借りるよ」カサカサ
叢雲「やっぱ減るじゃないのよ!」
吹雪「うるはいなもぅ」シュッ
叢雲「あーもぉ!」
吹雪「ふぃ〜。あ、叢雲ちゃんも吸えば?」
叢雲「もう吸ってるわよ!」
吹雪「そっかそっか」
叢雲「アンタ煙草変えないの?」
吹雪「変える必要あるの?」
叢雲「いや、そろそろ重い煙草に手出すのかなと思って」
吹雪「うーんどうなんだろうね」
叢雲「てか、なんでソレなのよ」
吹雪「睦月ちゃんがね」
叢雲「あれラークワンじゃないでしょ」
吹雪「いや、最初ならコレって」
叢雲「あー」
吹雪「何でなの?」
叢雲「軽いからよ」
吹雪「そうなの?」
叢雲「いや分からないけど」
吹雪「まぁ1だけどさぁ」
叢雲「吸い方の勉強には良いかもしれないわね」
吹雪「吸い方なんてあるの?」
叢雲「えぇ…」
吹雪「いや、普通にしか吸った事ないし…」
叢雲「クールとかやってみなさいよ」
吹雪「クールかぁ」
叢雲「取りあえず吸える煙草増えるわよ」
吹雪「でも叢雲ちゃんよくそんなの吸ったよね」
叢雲「見た目でコレしかないと思ったのよ」
吹雪「でも吸い方も分からないのに」
叢雲「いやぁ、最初は大変だったわ。吸っては咳き込むし目は痛いし」
吹雪「止めれば良かったんじゃ…」
叢雲「他は考えてなかったわ」
吹雪「うわぁ頑固」
叢雲「ま、最初に無理なの吸っても吸い続ければなんとかなるわよ」
吹雪「えー」
叢雲「嫌なら買い直せば良いのよ、400円なんだから」
吹雪「ブルジョアめ…」
叢雲「何よどうせ買い直すじゃない」
吹雪「そうだけどさ」
叢雲「気になるなら誰かにあげればいいのよ」
吹雪「ちなみに最初のオススメは」
叢雲「だから何でも良いって」
吹雪「あえて言うなら」
叢雲「キャスターとかオプション。あと適当に軽いのじゃない?」
吹雪「オプション?」
叢雲「不知火のよ。味も煙草っぽくないしメンソールだから取っつきやすいの」
吹雪「キャスターは?」
叢雲「甘い、軽いのがある」
吹雪「やっぱその辺は吸いやすいんだね」
叢雲「ま、そんなとこ」
吹雪「ちなみにオススメしないのは」
叢雲「両切り、重いの、臭いの」
吹雪「両切り?」
叢雲「蝙蝠のやつとか」
吹雪「重いのと臭いのはなんで?」
叢雲「簡単に吸えないからよ」
吹雪「ふーん」
叢雲「ま、アンタもミリ数上げてみたりしてみると良いわ」
吹雪「考えとく」
叢雲「そうしなさい」
武蔵「清霜」
清霜「なに?」
武蔵「今日はお土産があるんだ」
清霜「武蔵さんどっか行ってたの?」
武蔵「いや、さっき間宮のとこ寄ってきてな」
清霜「そのお土産?」
武蔵「そうだ」
清霜「んー?」
武蔵「まぁ、ちょっとしたプレゼントだ」
清霜「で、何なの?」
武蔵「そう焦るな、煙草だ」
清霜「清霜のまだ残ってるよ?」
武蔵「新しいのだ。清霜にどうかと思ってな」
清霜「本当?!」
武蔵「この武蔵、嘘はつかん」
清霜「うん!」
武蔵「ほら手を出せ」
清霜「ん!何これ?」
武蔵「Peace」
清霜「カッコいい!」
武蔵「最近勧められてな。清霜にどうかと」
武蔵「普通のにしようかと思ったがライトのが見た目がな」
清霜「ふーん。なんか高級な感じ」
武蔵「Peaceは本当は高級な煙草だぞ」
清霜「そうなの?」
武蔵「あぁ、今となっては買いやすいがな」
清霜「へーどんな感じなの?」
武蔵「すまない。吸ったことは無いんだ」
清霜「あれそうなの?」
武蔵「触れる機会がなくてな。愛飲者は多い煙草だとは思うが」
清霜「んじゃ武蔵さんも吸お!」
武蔵「良いのか?」
清霜「もちろん!」
武蔵「んじゃ取りあえず開けなきゃな」
清霜「あ、そっか……うわぁ凄い匂い」
武蔵「ふむ、確かに結構だな」
清霜「匂い的に甘い感じ……?」
武蔵「そう聞いてはいるが」
清霜「あ、でも煙草自体はまた違ったような匂い……武蔵さんはいどうぞ」
武蔵「んー確かに」
清霜「んじゃ……」カチッ
武蔵「清霜」
清霜「ふぁい」カチッ
武蔵「ありがとうな」
清霜「……」ムグムグ
武蔵「ふー」
清霜「甘……んーむぇ?」
武蔵「上品な味って感じだな」
清霜「渋い?」
武蔵「程よく煙草らしくて」
清霜「ほんのり甘いかも」
武蔵「これは良いな」
清霜「なんか凄い」
武蔵「凄い?」
清霜「すごくバランスの良い感じ」
武蔵「ほー」
清霜「清霜好きかも」
武蔵「それは良かった。買った甲斐がある」
清霜「心なしか煙も少ない?」
武蔵「それはどうだろうな」
清霜「手につく匂いも薄い気がする」
武蔵「物によるけどな」
清霜「変えてみようかなぁ」
武蔵「吸いたければまた買ってきてやろう」
清霜「む、清霜自分で買えるもん!」
武蔵「おっとこれは失礼」
清霜「まったくもう!」
不知火「やること無いんですけど」
陽炎「知らないわよ」
不知火「陽炎、なんか楽しい話を」
陽炎「はぁ?無茶苦茶言わないでよ」
不知火「そこをなんとか」
陽炎「えーじゃあ不知火って女の子がいてね」
不知火「別の話が良いです」
陽炎「何よ」
不知火「不知火って子が格好良く活躍するなら聞きたいです」
陽炎「………するわ」
不知火「目をそらさないでください」
陽炎「じゃあ何よ!」
不知火「なんか無いんですか!」
陽炎「あるわけないじゃない」
不知火「えーと、んーと…」
陽炎「外行ってきたら?」
不知火「嫌ですよ暑いし」
陽炎「そうよねぇ」
不知火「白露」
白露「巻き込ま無いでよー」
不知火「今日一番暇です」
白露「一番なら良いじゃん!じゃーねー!」
不知火「待ちなさい。待ちなさ……待て!」
白露「なになに?なんなのよ!」
不知火「暇なんですよ!」
白露「絡み方雑過ぎない?」
不知火「退屈は人を殺しますから」
白露「うえーだるぅい」
不知火「まぁまぁ、良いから座ってくださいよ」
白露「で、なんなの?」
不知火「しりとりしましょう」
白露「えー……」
不知火「じゃあ不知火、はい い ですよ」
白露「一番!ハイ、終わり!」
不知火「ちょっと待ってくださいよ!」
不知火「分かりました、ほら煙草でも吸って落ち着いて話をしましょう」
白露「メンソールだっけ」
不知火「そうですね」
白露「まぁ良いや、1番良いのちょうだいね」
不知火「どれも1番ですよ」
白露「まいどありぃ〜。てか、1番は1つなの!」カチッ
不知火「んじゃそれが1番ですよ」
白露「もっちろん!あたしが1番に決まってるじゃない!」
不知火「ええ、はい、その通りです」
白露「ふぃー。相変わらずブルーベリー」
不知火「しかしまぁその水着だと煙草似合いますね」
白露「マジ?」
不知火「マジですよマジ」
白露「ふっふーん。どやぁ」スパ-
不知火「てか、ちょっと焼けました?」
白露「あーんー、まぁね。オイル忘れたりとか大変だったの」
不知火「こんがりですね」
白露「良く焼けてるでしょ?」
不知火「健康的で非常に良いかと」
白露「不知火も焼けてみない?」
不知火「不知火は赤くなっちゃうんで」
白露「そっか、残念!」
雲龍「〜♪」スパ-
龍驤「なあ」
雲龍「ん〜♪」フ-
龍驤「おい!」
雲龍「何かしら?」
龍驤「人抱えてる煙草吸うなや!」
雲龍「嫌なの?」
龍驤「嫌に決まっとるやろ」
雲龍「私は嫌じゃないわ」
龍驤「ウチは嫌や!」
雲龍「あら、収まりも良いじゃない」ギュッ
龍驤「危ない!煙たい!暑苦しい!」
雲龍「んっ……暴れないで」
龍驤「ふざけんなや!臭いつくやろ!」
雲龍「あら、いい匂いでしょ?」
龍驤「付いて欲しい匂いとちゃうわ」
雲龍「そう?」
龍驤「香水とは違うんやで?」
雲龍「面白い事言うのね」
龍驤「何がや!」
雲龍「龍驤」
龍驤「なんや」
雲龍「そこ、煙草取って」
龍驤「はい」
雲龍「取ってくれるのね」
龍驤「はっ!やってもた……」
雲龍「そういう所好きよ」
龍驤「てか、何なのその煙草」
雲龍「ブラックデビル、前にも教えたわ」
龍驤「知ってるわ。黒ってなんなんほんま」
雲龍「格好良いでしょ?」
龍驤「まぁ」
雲龍「私的にはフィルターとの間の銀の輪っかがポイント」
龍驤「ふーん。確かにオシャレさんやな」
雲龍「咥えて」
龍驤「は?ナニを?」
雲龍「コレ」
龍驤「嫌や」
雲龍「火はつけないから」
龍驤「何の為に」
雲龍「良いから」グリグリ
龍驤「んむっ……んー」
雲龍「どう?」
龍驤「なんか甘い」
雲龍「そ、何となく甘いでしょ」
龍驤「せやな」
雲龍「そういう事」
龍驤「何が?!」
雲龍「……」カチッ
龍驤「……」
雲龍「ふぅ」
龍驤「臭い」
雲龍「チョコレートの匂いよ」
龍驤「煙やもん」
雲龍「そう」
龍驤「せやで」
雲龍「……誰かは似合ってると言ってくれたけれど」
龍驤「白黒やから?」
雲龍「そう言ってたわ」
龍驤「ま、黒い煙草っのは似合うかもな」
雲龍「そういうものなの?」
龍驤「黒シャツとか着てみ」
雲龍「気が向いたら」
龍驤「今度買い行こか」
雲龍「あら買ってくれるのかしら」
龍驤「……まぁええで」
雲龍「嬉しい。お礼に抱きしめてあげる」ギュッ
龍驤「苦しい!危なっ!ちょっと、やめ!」
雲龍「暴れなきゃ当たらないわ」
龍驤「ったく……」
雲龍「そう、良い子」
不知火「……」カチャカチャ
陽炎「何してんのよ」
不知火「マッチを」
陽炎「ライター忘れたの?」
不知火「いえ」
陽炎「てか、何本擦るのよ」
不知火「上手くつけられなくて」
陽炎「難しいの?」
不知火「普段使わないですからね」
陽炎「にしても擦り過ぎ」
不知火「コツとかあるんですかね…」
陽炎「コツとか言う問題じゃ無いわよ」
不知火「火はつくんですけど」
陽炎「それがつかなきゃ終わりよ」
不知火「んー……」
陽炎「つけたげるわ」
不知火「いえ」
陽炎「マッチ無くなっちゃうから!」
不知火「いずれは片手マッチが理想ですね」
陽炎「理想高すぎ」
不知火「思うだけなら自由です」
陽炎「思うにも限度があるわ」
不知火「こう、格好よく」ガシャッ
陽炎「あーあー」
不知火「ぬぃ……」
陽炎「誤魔化さないで拾いなさい」
不知火「練習あるのみです」
陽炎「まず煙草を吸えるようになりなさい」
不知火「そんなの簡単ですよ」
陽炎「吸えてないでしょ」
不知火「そんなこと」シュッ
陽炎「あれね、上向けたら消えるわよ」
不知火「でも」
陽炎「下向けなさい。火大きくなるから」
不知火「そうなんですか?」
陽炎「え、うん」
不知火「そうなんですね…」
不知火「とりあえず今日は陽炎」
陽炎「何よ」
不知火「つけて下さい」
陽炎「はいはい」シュッ
不知火「……」スパ-
陽炎「どうよ」
不知火「まぁ変わらないですよね」
陽炎「そうなの」
不知火「火のつき方にムラが出ますし」
陽炎「ライターも変わらないでしょ」
不知火「……かもしれませんね」
陽炎「ま、雰囲気よね」
不知火「てか臭いんですよ」
陽炎「それ言っちゃう?」
不知火「りんの匂いと言いますか燃えた臭いと言いますか」
陽炎「じゃあやめなさいよ」
不知火「格好良いじゃないですか」
陽炎「微妙よ…」
不知火「サブの煙草ってありますよね」
叢雲「え?」
不知火「普段の煙草とそれ以外に1つくらい」
叢雲「いや?」
不知火「そうなんですか?」
叢雲「私はこれだけね」
不知火「まぁそんな人もいますね」
叢雲「悪いの?」
不知火「いえいえ、一途なのは良いと思います」
叢雲「逆にどんなやつが持つのよ」
不知火「中々売ってない煙草の人とか」
叢雲「例えば?」
不知火「舞風とかですかね」
叢雲「あーパラダイスだっけ」
不知火「売ってないらしいですよ」
叢雲「見た事無いわね」
不知火「わかばとからしいです」
叢雲「えぇ…」
不知火「不知火にも分かんないです」
叢雲「あぁそう」
叢雲「他は?」
不知火「隼鷹さんがハイライト吸ってたのは見ましたね」
叢雲「あらそうなの?」
不知火「嬉しそうですね」
叢雲「まぁね」
不知火「あと暁」
叢雲「ハイライト?」
不知火「いや、キャスターでした」
叢雲「あっそ」
不知火「あと望月がlark吸ってましたね」
叢雲「ふーん」
不知火「変な煙草吸う人は大変ですよね」
叢雲「確かにそうね」
不知火「例えば旅行行くじゃないですか」
叢雲「へ?うん」
不知火「で、箱見たら残り5,6本なわけです」
叢雲「嫌な状態ね」
不知火「はい、残り本数気にしながら吸わなきゃいけないわけですよ」
叢雲「うわぁ」
不知火「マイナー煙草の宿命ですね」
叢雲「てか、一箱持っときゃ良いんじゃないわけ?」
暁「そうもいかないのよ」
不知火「突然なんですか」
暁「面白そうなんだもん」
叢雲「で、なんで買わないのよ」
暁「二箱も持ちたくないじゃない」
不知火「それだけですか?」
暁「二箱持った事あんの?」
叢雲「いやあんまないけど」
暁「どーせ無くなったら買えば良いって思ってるからそうなんのよ」
不知火「あーはぁ」
暁「代わりに吸えるもんがあれば気持ちも楽でしょ」
叢雲「難儀ねぇ」
暁「仕方ないじゃない」
不知火「てか、サブ持ったら二箱じゃ…」
暁「気分転換にも使うの!だから普段と全然違う煙草買うときもあるわ」
不知火「そうなんですねぇ」
叢雲「ま、私はコレで良いわ」
不知火「不知火も同じです」
暁「でも中々買えないからこその特別感と言うかね」
不知火「そんなのあるんですか?」
暁「この煙草は私だけ!って感じね」
叢雲「まぁ確かに同じって言われると嬉しい反面悔しいわね」
不知火「不知火にはよく分からないですけど」
暁「ま、無理に分かるもんでもないわ」
曙「あーもう!」ガジガジ
最上「ぼの、禿げるよ」
曙「知ったこっちゃないわよ!」
最上「今より悩ましくなるよ?」
曙「それも嫌よ!」
最上「てかさ」
曙「なによ」
最上「なんで罰ゲームなんて律儀にやってるんだよ」
曙「罰ゲームだもの」
最上「誰もそんな律儀にやらないよ?」
曙「はぁ?」
最上「ぼののは可愛いなぁ」
曙「ぼのの言うなや!」
最上「おっと失礼」
曙「てか罰ゲームで禁煙って何なのよ!」
最上「受けた方も受けた方なんだよなぁ」
曙「うっさいわね!」
最上「あと何日?」
曙「2日」
最上「全部で何日?」
曙「一週間」
最上「あともうちょいじゃないか」
曙「もうね、そう言う問題じゃないわ」
最上「はあ」
曙「ここぞとばかりにドライブ誘ってきたりすんのよ」
最上「煙草欲しいねぇ」
曙「途中車止めてちょっと待っててとか言って帰ってきたら臭いのよ!」
最上「いじめに近いね」
曙「禁煙して思うけどアイツら臭いのよ!臭いのよほんと!あーもう!」
最上「はっはっは!」
曙「笑うな!」
最上「ほら吸えよ」グッ
曙「駄目よ」
最上「ばれないさ」
曙「バレるに決まってるじゃない。てか、ルール違反よ」
最上「僕に吸わされたとか言えばいいよ」
曙「うぅ……」
最上「ほら咥えて」
曙「ぐえっ」
最上「吸って」カチッ
曙「……」
最上「どう?」
曙「美味しい……」グスッ
最上「そうだろう?」
曙「でも臭いとか……」
最上「お風呂使っていいよ」
曙「ホント?」
最上「もちろん。服は洗濯してあげるし」
曙「アンタ……」
最上「ふふっ曙は笑ってる方が可愛いね」
曙「馬鹿…」
最上「さぁ、先にシャワー浴びておいで」
曙「ええ、そうするわ」
最上「服は洗濯機放り込んでおいてね!すぐ回すから」
曙「何から何まで悪いわね」
最上「おかまいなく。歯ブラシそれ使ってね」
曙「持つべきものは友ね…」
最上「……そうだね」
不知火「優雅に吸う。それは女としての価値を上げることかもしれません」
叢雲「煙草吸ってる時点でどうなのよ…」
不知火「優雅に煙草を吸える人を自選、他薦で集めてみました。はい、どうぞ」
潮「わ、私なんも聞いてないんですけど…」
隼鷹「んなもんいつも通りでいーんだよ」
叢雲「うわぁ、どっちが自選か分かるわね」
不知火「お二人に煙草の吸い方をレクチャーしてもらいましょう」
叢雲「チョット待って」
不知火「はい」
叢雲「私はなんで呼ばれたの?」
不知火「優雅な印象が無いので」
叢雲「失礼極まるわ!」
不知火「まぁタダで学べると思えば」
叢雲「な、納得いかないけど……」
潮「あ、あの…」
不知火「あ、お待たせしてましたね。どうぞ始めてください」
潮「え、えっとー」
不知火「こう格好良く煙草吸ってください」
潮「えぇ…」
潮「じゃあ先ずコーヒーを…」
不知火「陽炎、コーヒーを!」
陽炎「はいはい、出来てるわよ」
潮「あ、ありがとうございます」
不知火「で、どうします?」
叢雲「急かしてもしょうがないでしょ」
潮「普通にコーヒー飲みながら吸うだけですけど…」
不知火「……」
叢雲「……」
潮「すっ、すいません!」
不知火「いや、別に構わないですけど」
叢雲「うん無理にやらなくてもね?」
不知火「あ、潮は何吸うんですか?」
潮「コーヒー飲んでから決めます」
叢雲「ん?」
不知火「え、飲んでからですか?」
潮「はい、この中から…」ゴソゴソ
不知火「凄い煙草入ってるんですけど」
叢雲「なんか見たこと無いのまである」
潮「例えば甘いコーヒーに甘い煙草合わせたり」
潮「香りのあるコーヒーなら潰さない煙草を吸ったり」
不知火「は、はぁ…」
叢雲「マジか」
潮「今日は少し苦目なのでたとえばキースを」
不知火「暁のですね」
潮「キースは味は甘く無いですけど香りは甘いですから」
叢雲「味そのままに香りで甘さを足すの?」
潮「好き嫌いはありますけど」
潮「あとキースは手に甘い香りが付きますから飲むときに少し甘さを感じます」
不知火「ほー」
叢雲「これは……」
潮「あとコーヒーに合わせて強めに吸ったりクールで吸ったり」
不知火「なるほど」
叢雲「優雅と言うかコレはアレね」
不知火「傍目からは分からないですからある意味優雅と言いますか」
叢雲「知らなきゃお洒落に見えない事もないわね」
潮「あっ、あんまり言わないで下さいね!」
不知火「まぁそうですね」
潮「気取ってるとか思われたくないですし…」
叢雲「野暮なことはしないわ」
潮「不知火さん、メンソールは冷たいものとか合わせにくいですよ」
不知火「えっと」
潮「サブでふわっとした煙草を持つといいです」
不知火「まぁ不知火は別に」
潮「まぁ良いですから。例えばセッターとかキース」
叢雲「笑えるわね」
潮「叢雲さんはもう少しスッキリしたのを持つべきです」
叢雲「いや、コレで十分…」
潮「個人的にはパラダイスとかダンヒルとか」
叢雲「サブはねぇ…」
不知火「コレで十分ですし」
潮「こんな感じで可愛いポシェットに入れれば良いんです!」
不知火「うさぎですね」
叢雲「うさぎね」
潮「欲しいなら作りますよ!」
不知火 叢雲「いや、その……」
不知火「おっと時間ですね!隼鷹さんは明日です、それでは!」
叢雲「はい!また今度!」
潮「ちょ、ちょっと不知火さん!叢雲さん!」
陽炎「良いわ、ポシェット私貰うから」
潮「本当ですか!」
陽炎「うん、吸わないけど財布とか入れるから」
潮「頑張ります!」
168「早く帰りたい」
19「御機嫌斜めなのね」
168「ったり前じゃない」
19「じゃあさっさと終わらせるのね」
168「やってるじゃないのよ」
19「イライラしてたら余計遅くなるから」
168「分かってるわよ!」
19「ふふこわーなのね」
168「58とかろーが使いもんにならないから…」
19「あそこはイチャついてるだけなの」
168「戦力4分の1よ」
19「てか、なんでそんなイライラしてるの」
168「19には分からないわよ」
19「当ててあげるのね」
168「知ってるくせに」
19「煙草吸えないからなのね!」
168「うるせぇ!」
19「ひゅー。怖い怖い」
168「分かってんなら言わないで欲しいんだけど!」
19「しかし潜水艦のクセに煙草とか潜水に影響出るのね」
168「んなもんバケツで綺麗さっぱりよ」
19「やーな話なのね」
168「心の癒しよ。頭クラクラするのがたまんない」
19「変態なの」
168「19には言われたくない」
19「つーか煙草くらい持って来ればいいのね」
168「水で濡れたら火つかないって知ってる?」
19「馬鹿にしないで欲しいんだけど」
168「んじゃアンタ馬鹿よ」
19「冗談も通じないのね」
168「島ごとに煙草埋めておこうかしら」
19「なんなら食べ物とお酒も置いておくのね!」
168「拠点作りたいわね」
19「クラフターの血が騒ぐの!」
168「お城でも作るの?」
19「イクは地下に作る派なの」
168「そうなのね」
19「もしも海底に住んでるのがいるとして」
168「はぁ?」
19「煙草は吸いたくなる?」
168「さぁ……吸えないんじゃないの?」
19「代わりのものくらいありそう」
168「水煙草とか」
19「周りも水なの!」
168「んじゃワカメでも巻いてるんでしょ」
19「ふふっひーっひっ!何ソレ傑作なのね!」
168「あ、でも面白い噂もあるわよ」
19「なんなのね」
168「毎月1度、新月の夜にね」
19「ふむふむ」
168「港にどこからか音もなく真っ黒な船が着くらしいの」
19「……」
168「そこから女の人らしい影が出てきて街に行くらしいのよ」
19「何これホラーなの?」
168「良いから。で、いつも決まって同じ路地に入っていくらしいわ」
19「それで?」
168「なんか色々入った袋を2つほど抱えてまた海に帰るらしいわ」
19「ほえー」
168「聞く話に寄ればいつも磯臭いし目が光ったなんて話もあるわ。中には人の形はしてるけど人じゃないなんて話も」
19「それアレなのね、ダメなやつなのね…」
168「ま、街の怪談よ。花子さんみたいなもんよ」
19「ちょっと!コレから潜るのに怖いのね!」
168「さて、行くわよ」
19「ちょっと嫌なんだけど!ちょっ、イムヤ!イムヤぁぁぁぁあああ!」
木曽「天龍」
天龍「ん?」
木曽「1人か?」
天龍「誰かといるように見えんのかよ」
木曽「いつも龍田と一緒だろ」
天龍「部屋で寝てるよ」
木曽「まぁ、外に出てるの見たこと無いけどな」
天龍「熱いからな」
木曽「冬は」
天龍「寒いから」
木曽「いつ出るんだ」
天龍「オレと一緒に出てるけどな」
木曽「見たこと無いぞ」
天龍「シャイなんだよ」
木曽「まぁ、そうしておくか」
天龍「そうしておいてくれ」
天龍「んで、何の用だ」
木曽「煙草をな」
天龍「あ?間宮さんとこ近いだろ、自分で買ってこいよ」
木曽「違う」
天龍「違うのかよ」
木曽「吸い方をな」
天龍「オレは変な吸い方は出来ねぇよ。北上あたりに聞け」
木曽「違う」
天龍「じゃなんだよ」
木曽「吸い方を教えてくれ」
天龍「だから無理だってい……あぁそうか」
木曽「そうだ、そういう事だ」
天龍「で、なんでオレなんだよ」
木曽「同じ眼帯としてな」
天龍「あっそ」
木曽「で、教えてくれんのか?」
天龍「はいはい」ガタッ
木曽「おい、どこ行くんだ」
天龍「煙草買いに行くぞ」
木曽「俺は吸い方をだな」
天龍「いきなり吸っても面白くねぇだろ」
木曽「いや、面白いとかじゃなくてだな」
天龍「良いから来い」
天龍「ちぃーっす」
間宮「あれ、煙草もう切れた?」
天龍「ちげぇよコイツのだ」
木曽「よっ」
間宮「あれ、木曽ちゃん吸うの?」
天龍「吸うの探しに来たんだよ」
間宮「あーそう言うこと。ゆっくり見ていってねー」
天龍「だとよ」
木曽「はぁ、色んなのがあんのな」
天龍「気になんのあるか?」
木曽「天龍のはどれだ」
天龍「あ?コレだよ」
木曽「ウイン…ストン?」
天龍「イナズマメンソール」
木曽「よく似た見た目の飲み物知ってるぞ」
天龍「違うけどな」
木曽「コレにする」
天龍「おいおいメンソールだぞ?最初だ、もっと別のにしとけって」
木曽「でも天龍吸ってんだろ?」
天龍「いや、まぁそうだけど」
木曽「コレが良い」
天龍「どうなっても知らねぇぞ」
木曽「なんとかする」
天龍「ったく……おい、コレ貰ってくぞ」
間宮「はいはーい」
木曽「金は?」
天龍「コレここに置いてあるだけだから」
木曽「いや、俺が買ったんだ」
天龍「やるから貰っとけ」
木曽「よし、さっそくだな」
天龍「いやいや落ち着けよ」
木曽「なんだまだあるのか?」
天龍「一応吸う前にソレの説明をしておく」
木曽「そんな大事か?」
天龍「いいから聞けって」
木曽「……分かったよ」
天龍「まずこれ、ウインストンのイナズマメンソール。8ミリな」
木曽「ウインストン?イナズマ?メンソール?8ミリ?」
天龍「ほら、なんも分からんだろ」
木曽「早く教えろよ」
天龍「先ずはウインストン。これは銘柄だ」
木曽「マルボロとかキャスターってやつだな」
天龍「よく知ってるな」
木曽「舐めるなよ」
天龍「おう。で、メンソールだが……」
木曽「イナズマは?」
天龍「適当な名前だ。メンソールが強いかららしいぞ」
木曽「ほう、強いのは好きだ」
天龍「どうだろうか。メンソールってのはそのまんまだ」
木曽「スースーすんのか?」
天龍「嘘だと思うだろうがその通りだ」
木曽「マジか」
天龍「マジだ」
木曽「で、8ミリってのは」
天龍「タール数」
木曽「タール?」
天龍「よく知らん。取りあえず数字がデカけりゃ重いと思えばいい」
木曽「重いほうが良いのか?」
天龍「吸った感じが重いんだよ」
木曽「吸った感じが重いとかあるのか?」
天龍「とんこつと醤油ラーメンならどっちが重いか分かるか?」
木曽「とんこつに決まってるだろ」
天龍「そういう事だ」
木曽「天龍、お前賢いな」
天龍「うるせぇ」
木曽「説明はそんなもんか?」
天龍「そうだな、開けようぜ」
木曽「先ずは周りのビニールだな」ペリペリ
天龍「ん、そしたら上に引っ張れば箱開くだろ」
木曽「おぉ……?なんだこの紙、あぁこう開けれるのか?」
天龍「うん、やるよなそれ」
木曽「どういう事だ?」
天龍「たしかに上に捲ってやれば煙草は見えるんだがな。出せないだろ」
木曽「お、おう」
天龍「そこ、手前持って上に引っ張るんだよ」
木曽「マジか」プチッ
天龍「ほらな」
木曽「おう……」
天龍「ほれ、見えたぞ」
木曽「灰色…?」
天龍「その部分がフィルターだ」
木曽「フィルター?」
天龍「無いと煙が直に入ってくるだろ?」
木曽「なるほど、大事だな」
天龍「無い煙草もあるがな」
木曽「わけ分からないな」
天龍「そうだなぁ…」
天龍「よーし、火つける前に咥えてみな」
木曽「意味あるのか?」
天龍「咥えてから言え」
木曽「あむ」
天龍「吸ってみ」
木曽「うおー。スースーするわ」
天龍「だろ?」
木曽「アレだな、リップクリーム!」
天龍「やめろ、吸いにくくなるぞ」
木曽「ん、それもそうだ。よし、火をくれ!」
天龍「早まんな」
木曽「なんだよまだダメなのかよ」
天龍「変に吸ってヤな思いしたくないだろ?」
木曽「分かったよ」
天龍「火をつけるのはちょっとで良い。あんまつけると燃えすぎたりで良くない」
木曽「違わないだろ」
天龍「コンロでカレーを煮るのと工廠のバーナーで炙るのどっちが食いたい?」
木曽「良くわかった」
天龍「で、吸う時は優しくだ」
木曽「優しく」
天龍「これも同じ理由で火が強くなる。それに煙草もすぐ無くなっちまう」
木曽「良い事ないな」
天龍「優しくして損はないぞ」
木曽「そうだな」
天龍「火が端しか点かなくても安心しろ、結局全部燃える」
木曽「了解だ」
天龍「で、肺と口どっちで吸いたい?」
木曽「なんだ、肺に入れるんじゃないのか?」
天龍「一旦口に入れるまでは一緒だ」
木曽「ほう」
天龍「で、そこで出すのが ふかす ってやつだな」
木曽「うん?」
天龍「肺に入れるのを吸うって言う」
木曽「どっちも吸ってないか?」
天龍「まぁな。でも、一応呼び分けするならって感じだよ」
木曽「どう違うんだ?」
天龍「ま、肺に入れるのはニコチン取るためみたいなもんだ」
木曽「良くないやつだな」
天龍「オレは良くないとは言わないぜ…」
木曽「で、ふかすのは?」
天龍「これは煙草の香りとかを楽しむ吸い方」
木曽「これの方が良くないか?」
天龍「物によるんだよ」
木曽「はぁ」
天龍「軽い煙草をふかしても美味しくないしほの、あんまり意味がない」
天龍「逆に重いと肺に入れると地獄を見る」
木曽「ケースバイケースだな」
天龍「その通りだ」
天龍「よし、吸うか」
木曽「やっとか」
天龍「取りあえず口に貯めるだけで吐き出せ」
木曽「よ、よし……」カチッ
天龍「優しくな」
木曽「ん……」
天龍「溜めたらふーって吐き出せ」
木曽「ふー」
天龍「どうだ?」
木曽「メンソールの匂いだな」
天龍「それそんなもんだぞ」
木曽「思ってたのと違うな……」
天龍「まぁ違うよな」
木曽「先ず匂いが違う」
天龍「匂いは一緒だろうが」
木曽「俺は煙の匂いしか知らないからな」
天龍「あーその臭いとは違うな」
木曽「もっとこう、フレッシュだな」
天龍「妙な言い方だな」
木曽「凄いなこりゃ」
天龍「吸ってみなきゃ分からんよな」
木曽「おう……」ス-
木曽「灰はどれくらいで落とせば良いんだ?」
天龍「好きなタイミングでやりゃ良い」
木曽「そんなもんなのか」
天龍「やたら残すやつもいればすぐバシバシやる奴もいる」
木曽「ふーん」
天龍「ただあんまり強くやると火種落ちるぞ」
木曽「これ落ちんのか」
天龍「点けなおすと臭いし不味い」
木曽「気をつけるか」
天龍「そうしろ」
木曽「しかしまぁ、スースーするな」
天龍「メンソール強いからな」
木曽「そこも強いとかあんのか」
天龍「コレに関してはメンソール強すぎて煙草の味薄いからな」
木曽「言われてみれば」
天龍「そりゃ強く吸えばするけどな。弱く吸えばメンソール感が強い」
木曽「ふむ」グリグリ
天龍「ん、吸い終わったか」
木曽「終わったぞ」
天龍「ここで大切な話だ」
木曽「ん、なんだ」
天龍「ココは喫茶室になってて席ごとに灰皿が置いてあるよな」
木曽「そうだな」
天龍「使ったら、使った奴がゴミ箱に入れるのがルールだ」
木曽「妥当だな」
天龍「あの入り口の所の箱な」
木曽「入れてるの見た事あるぞ」
天龍「明石製だそうで火が点いてても大丈夫だそうだ」
木曽「優れもんだな」
天龍「まぁ、そう言うのあるらしくてそれ見て作ったらしい」
木曽「すげぇな」
天龍「水使わないから臭わないし排水も無いとかで」
木曽「明石……」
天龍「捨てたら横の水道で水洗い。ゴム手袋あるから触りたくなきゃ使え」
木曽「大変だな」
天龍「自分で使ったんだ、それくらいはな」
木曽「それもそうだ」
天龍「嫌なら自分の部屋で吸う事だ」
木曽「まぁここで良いや」
天龍「そうしとけ」
木曽「外の灰皿はどうしてんだ?」
天龍「一応毎日建てもんの周り掃除してるだろ?」
木曽「そうだな」
天龍「溜まってりゃそん時やるよ」
木曽「そんなもんか」
天龍「基本的に気付いた奴がやるんだよ」
天龍「吸うならマナーが大切だ」
木曽「そうだな」
天龍「先ず嫌がるやつの前では吸わない事」
木曽「うむ」
天龍「次に臭いには気を使う事」
木曽「臭い?」
天龍「口とか服とかな」
木曽「具体的には」
天龍「歯磨いたりガム噛んだり。服はまぁちゃんと洗濯とけ」
木曽「分かった」
天龍「あと吸い殻だな」
木曽「大切だな」
天龍「絶対にそこら辺に捨てない」
木曽「おう」
天龍「もし落ちてたら捨ててやる」
木曽「む…」
天龍「ココでのルールだ」
木曽「分かった」
天龍「あとアレだ、週末に吸い殻拾いやってるから参加しとけ」
木曽「そんなのあったのか」
天龍「今度オレがやる時誘うわ」
木曽「順番とかあんのか」
天龍「好きな奴らでグループ組んでるだけだけどな」
木曽「へぇー」
天龍「以上だ!あとは好きに吸って自分の好きな吸い方、銘柄を探すんだな」
木曽「おう、ありがとな」
天龍「なーに、良いって事よ」
不知火「ライターってあるじゃないですか」
陽炎「唐突ね」
不知火「物事は突然始まるんです」
陽炎「で、なんなの」
不知火「ライターは我々喫煙者にとって大切なものです」
陽炎「らしいわね」
不知火「煙草は持っててライターを忘れた時のヤな気分ときたら…」
陽炎「早く本題に行きなさいよ」
不知火「ライターに拘る人もいるんじゃないかと言われましてね」
陽炎「誰によ」
不知火「さぁ?取りあえず探しましたよ」
陽炎「さぁって何よ…」
不知火「どうぞ入ってください」
陽炎「外で待たせてたの!?」
陸奥「ちょっと待たせ過ぎよね」
陽炎「陸奥さん!ちょっと不知火なにやってんのよ謝んなさいよ!」
不知火「落ち度はありません」
陸奥「ま、良いわよ」
不知火「ほら」
陽炎「アンタって子は……」
不知火「今日は陸奥さんからライターの世界を聞きたいと思います」
陸奥「はーい」
陽炎「お願いします」
陸奥「まず不知火ちゃんは何使ってるのかしら?」
不知火「コレですね」
陸奥「あら、ジッポなのね」
不知火「何か問題でも」
陽炎「なんで喧嘩腰なのよ…」
陸奥「ライターには何種類かあってね。ジッポはオイルライターなの」
不知火「オイル入れますもんね」
陸奥「よくオイルライターの事を全部ジッポだと思ってる人がいるみたいだけど」
陽炎「え、違うんですか?」
陸奥「まぁそうなるわよねぇ」
不知火「どういう事です?」
陸奥「ジッポライターはアメリカよジッポー社のライターなの」
陽炎「じゃあ他のものもあるんですか?」
陸奥「デュークのライターなんてどうかしら」
不知火「聞いた事ないです」
陸奥「コレよ」
不知火「うわぁ凄いですねこれ」
陽炎「デザイン凄いわね」
陸奥「これはデュークⅠ。これ地味にシリーズ結構出てるのよ」
不知火「どうやって着火するんですかコレ」
陸奥「上の橋みたいなところ押し込んでみて」
不知火「ん…」カチン
陸奥「ね」
不知火「またこの何とも言えない…」
陸奥「このアンティークな感じが良いでしょ?」
不知火「まぁそうですけど」
陸奥「不満?」
陽炎「女の子の持つものじゃないですよね…」
陸奥「煙草吸ってるのに言うセリフ?」
不知火「ちょっとゴツ過ぎますね」
陸奥「そそる見た目だと思うんだけどなぁ」
不知火「まぁ見た目は良いですけど…」
陸奥「見た目が大事なの」
不知火「はぁ」
陸奥「オイルライターの利点って何かわかるかしら?」
不知火「使い続けられるところでしょうか」
陸奥「それはガスにも言えるわ」
不知火「中入れれば良いと」
陸奥「そういう事」
不知火「他には何かありますでしょうか」
陸奥「たくさんあるわよ。例えば火がつきっぱなしとか」
不知火「確かに」
陸奥「地味だけど大切な事よ。ずっと押したりしてたら大変だもの」
不知火「他には何か」
陸奥「あと水に強いらしいわ」
不知火「らしい?」
陸奥「ええ。やったことはないけど多少なら濡れても平気で使えるらしいわ」
不知火「はぇー」
陸奥「あとあれね、風に強い」
不知火「それは思いますね」
陸奥「一回ついてしまえば多少の風じゃ消えないわ」
不知火「海風なんか強いですからね。助かってますよ」
陸奥「ま、メリットはこんなもんね」
陸奥「あーまだ話す?」
不知火「え、あー」
陽炎「また今度って事で…」
陸奥「無理しなくて良いわ」
陽炎「正直な話、ライターの種類の話とかされるとアレですね…」
陸奥「まぁ普通は見た目とかの話が良いわよね」
不知火「そうですね…」
陸奥「じゃあ最後に私の好きなライターの紹介だけするわ」
陽炎「それならなんとか」
陸奥「女の子でも持てそうなデザインよ」
不知火「そうですか?」
陸奥「見てから疑問に思いなさい」
不知火「では、ここは1つ」
陸奥「ええ、それじゃあ…」
陸奥「コレね」ゴトッ
不知火「シンプルな感じですか」
陸奥「そうね、スッキリしててシャープなデザインでしょ?」
陽炎「綺麗ですね」
陸奥「私のお気に入りよ」
不知火「これはオイルなんですか?」
陸奥「ガスライターよ」
不知火「あ、そうなんですか」
陸奥「サロメのSD1のシルバーよ」
陽炎「サロメ?」
陸奥「他にガスだとデュポンのライターとかもあるけど女として微妙ね」
不知火「デュポン?」
陸奥「キーンって音するライターあるでしょ?」
不知火「ジッポとかじゃなくでですか?」
陸奥「ちょっと違うわ。まぁ、そんなのがあるのよ」
不知火「でもこれは良い見た目です」
陸奥「そう言ってもらえて嬉しいわ」
不知火「折角なので吸っていったらどうです?」
陸奥「それもそうね」
不知火「陸奥さんは普段何を?」
陸奥「煙草?」
不知火「そうです」
陸奥「なんでも。適当に貰ったやつ吸ってるわ」
不知火「はい?」
陸奥「正直、煙草に拘りは無いのよねぇ」
不知火「ライターだけですか?」
陸奥「そうねぇ…あ、今は昨日駆逐の子がくれたキャスターね」
不知火「本気で煙草がオマケですか」
陸奥「臭いのは嫌よ」
不知火「えぇ、まぁ…」
陸奥「でも不思議でね、ライターで煙草の味って変わるのよ」
不知火「そう感じる事もありますね」
陸奥「オイルライターは結構美味しく感じる印象よ」
不知火「そうなんですか?」
陸奥「こう、味に甘みが出ると言うか」
不知火「ふむ…」
陸奥「逆にターボはあんまり良くない感じ。持ちも悪いし」
不知火「あれすぐ無くなるんですか?」
陸奥「あれ、そう感じない?」
陽炎「この子すぐに100円ライター失くすから言っても無駄ですよ」
陸奥「あらあら」
不知火「余計な事言わなくて良いです」
陸奥「ちなみにコスパは100円ライターがかなり良いわ」
不知火「オイルとかじゃないんですか?」
陸奥「やっぱメンテとかもあるとね。まぁ、変えがたい良さはあるんだけど」
不知火「良さは確かにあります」
不知火「不知火達は女の子なわけです」
陽炎「やっと思い出したの?」
不知火「忘れるわけないじゃないですか」
陽炎「皮肉よ」
不知火「で、女の子らしい会話をしたいと思いまして」
陽炎「何よ女の子らしい会話って」
不知火「あ、気になります?」
陽炎「アンタの考える女の子らしさにね」
不知火「失礼な」
陽炎「で、ぬいぐるみの話でもするの?」
不知火「あっ」
陽炎「そんなのあったなみたいな顔ね」
不知火「いや、普通の女の子はぬいぐるみの話なんてしません」
陽炎「年頃の子はしないでしょうね」
不知火「そこはちゃんとしてますよ」
陽炎「で、なんの話よ」
不知火「お菓子の話でもしようかと思います」
陽炎「あーんー……どうなのそれ」
不知火「コンビニスイーツみたいな話すれば世の女の子ですよ」
陽炎「安易ね」
不知火「安易な方がそれっぽくないですか?」
陽炎「てか、なんでお菓子なのよ」
不知火「考えてくださいよ」
陽炎「何をよ」
不知火「不知火達がコンビニに入るじゃないですか」
陽炎「私と2人で?」
不知火「そこにいる秋月も追加しましょう」
秋月「はい!?」
陽炎「分かったわ」
不知火「さて、3人は何を買ったでしょうか」
陽炎「取りあえず私は飲み物とおにぎり」
不知火「まぁそうでしょう」
陽炎「アンタは煙草かしら」
不知火「はい」
陽炎「秋月はお酒、煙草……」
秋月「否定できない…」
不知火「ほら、どうでしょう」
陽炎「何よ」
不知火「女の子が!コンビニで買いそうな物が酒、煙草ですよ!」
陽炎「そらアンタ達吸うもん」
不知火「だからですよ!普通の女の子はお菓子とか雑誌を買うんです!」
陽炎「偏見よそんなの」
不知火「少なくとも煙草ではありません!」
陽炎「まーた変な雑誌読んだわね……」
陽炎「てか秋月が地味にダメージ貰ってんだけど?」
秋月「ふ、ふっふ……普通って……普通…」
不知火「好きなお菓子の話でもすれば立ち所に女の子ですよ」
秋月「不肖秋月!好きなお菓子の話します!」
陽炎「可哀想に……」
不知火「それでは秋月、言ってみなさい」
秋月「まぁ急に言われても出てこないですけど」
陽炎「いつも買うもん良いなさいよ」
秋月「……じゃがりこ?」
不知火「ホントじゃがいも好きですね」
秋月「し、塩かげんが良くてですね…」
陽炎「てか、それツマミじゃない」
秋月「ギャァア!」
不知火「秋月が轟沈しました」
陽炎「嘘でも甘いものにしとけば良かったのに……」
不知火「秋月の仇は不知火が…」
陽炎「その発想がもうね……」
不知火「ちなみに陽炎は買うなら何買いますか?」
陽炎「お菓子?」
不知火「お菓子です」
陽炎「ピーナッツチョコとか?」
不知火「なんで疑問系なんですか」
陽炎「いや、特に思いつかなかったから」
不知火「それでピーナッツチョコですか」
陽炎「美味しいじゃない」
不知火「美味しいですけど」
陽炎「あとあれ、トッポとか」
不知火「最後までタップリですね」
陽炎「テレビでも見ながら食べてちょうど良い感じよ」
不知火「そんなんだから太るんです」
陽炎「太ってない!」
不知火「触り心地は良いですよ」
陽炎「嬉しくないわよ!」
不知火「さて、不知火ですけど……」
陽炎「アンタ最近柿の種ばっか食べてる気がするんだけど」
不知火「わさび味です」
陽炎「知ってるわよ」
不知火「美味しいんですよ」
陽炎「まぁ美味しいけどさ」
不知火「三ツ矢サイダーなんかと一緒にこう」
陽炎「不健康極まるわねぇ」
不知火「健康そのものです」
陽炎「納得いかないわ」
不知火「不思議なものです」
陽炎「でもあれよ、女の子らしさアピールしたいなら甘いものにしときなさい」
不知火「うーん……」
陽炎「え、悩むの?」
不知火「いやあるんですけど」
陽炎「取りあえず1つ良いなさいよ」
不知火「たべっこどうぶつとか……」
陽炎「はい?」
陽炎「なんでココでそのチョイスなの?」
不知火「美味しいじゃないですか」
陽炎「いや、まぁその……」
不知火「じゃあ他のにします」
陽炎「参考までにね」
不知火「レーズンヨーグルトチョコとかですね」
陽炎「またそのなんとも……」
不知火「じゃあ何が良いんですか!」
陽炎「いや良いんだけど」
不知火「じゃあ良いじゃないですか」
陽炎「まぁ、レーズンヨーグルトチョコ美味しいしね」
不知火「もりもり食べれます」
陽炎「もりもりはいけないかな」
不知火「癖になる味です」
陽炎「そうねぇ確かに」
不知火「少しは女の子っぽいでしょうか」
陽炎「あれよ、今のままで十分よ」
不知火「そうですか?」
陽炎「無理は良くないわ」
不知火「無理してないですけどね!」
陽炎「そうね…」
叢雲「やることないわね」
吹雪「いつもそればっかじゃん」
叢雲「うっさいわね。やることある方が珍しいのよ」
吹雪「まぁねぇ暇だよねぇ」
叢雲「毎日外にも出ず煙草吸って本読んで……」
吹雪「うわぁ自堕落」
叢雲「じゃあアンタはどうなのよ!いつもここいるじゃない」
吹雪「そんな叢雲じゃないんだからずっとはいないよ」
叢雲「何よ!悪いわけ?!」
吹雪「もっと他のことすれば良いのに」
叢雲「私はアンタと違って馬鹿と夜中に騒がないのよ」
吹雪「昼間も遊んでるもんねー」
叢雲「は?どこで」
吹雪「いやそこら辺で」
叢雲「不良?」
吹雪「どういう了見なの?」
叢雲「いや、昼から外で煙草吸ってるとか…」
吹雪「いやいや何想像してんの」
叢雲「なんかウンコ座りして工廠の裏とかで」
吹雪「いやいや女の子なんだけど」
叢雲「どう頑張ってもウンコよウンコ」
吹雪「お酒でも飲んでるの?」
叢雲「大体ね、アンタ私を置いてどこ行ってんのよ」
吹雪「いや普通に駆逐のみんなで野球とか」
叢雲「んなことしなくて良いのよ!」
吹雪「いやいや私にも遊んだりする予定はあるからね?」
叢雲「断りなさい!」
吹雪「むちゃくちゃな」
叢雲「私が暇してるじゃない!」
吹雪「叢雲も誘われてるでしょ?」
叢雲「誘われないわよ」
吹雪「え、マジ?」
叢雲「マジもマジよ」
吹雪「なんで?」
叢雲「知らないわよ」
吹雪「じゃあ明日来れば」
叢雲「野球?」
吹雪「野球」
叢雲「チームは」
吹雪「その場で決める」
叢雲「アンタと同じチームにしなさい」
吹雪「まぁそれくらい」
叢雲「あとあれ。煙草」
吹雪「吸えるから」
叢雲「あとお菓子とか」
吹雪「あるから」
叢雲「私やったこと」
吹雪「大丈夫だから」
叢雲「あと、あと……」
吹雪「何が不満なの?」
叢雲「いや、別に」
吹雪「取りあえず朝10時」
叢雲「う、うん」
吹雪「むかえに行くからね」
叢雲「分かったわ」
吹雪「起きててね!」
叢雲「もちろんよ」
清霜「んっふぅー。むーさーしーさぁーん?」
武蔵「……んあ」
清霜「寝ちゃ嫌ですよ?」
武蔵「も、無理」
清霜「弱すぎませーん?」
武蔵「いや……」
清霜「おーい、おーい」ペチペチ
武蔵「ん……」
清霜「つまんなーい」
武蔵「………」グオ-
清霜「ちぇー」カチッ
清霜「ふぃー。飲み足んないよぉ」
清霜「誰か、誰かいないかなぁ?」
清霜「ん、朝霜じゃん。おーい」
朝霜「あん?うっわ酒クセェ!」
清霜「朝霜ぉ」
朝霜「んだよ」
清霜「飲も?」
朝霜「ヤダよ」
清霜「良いからぁ」
朝霜「ったく……」
清霜「朝霜何飲むぅ?」
朝霜「あ?軽いの」
清霜「ウィスキーしかないけど」
朝霜「じゃあ聞くんじゃねぇよ」
清霜「コーラで割る?」
朝霜「んじゃそ……あぁ!どんだけ入れんだよコノ阿保!」
清霜「大丈夫だって」
朝霜「ふざけんな!オイ殆どウィスキーじゃんかよ!」
清霜「まま、飲んえって」
朝霜「帰る」
清霜「待って」ガシッ
朝霜「んだこの力、動けねぇ!」
清霜「今晩だけでも良いからぁ」
朝霜「うっわ無駄にエロい声出しやがって」
清霜「ん〜うぅ〜」
朝霜「ワケ分かんネェよ」
清霜「いて?」
朝霜「わぁーったよ……ったく」
清霜「へへへ」
清霜「朝霜ぉ」
朝霜「あ?」
清霜「飲んでる?」
朝霜「飲んでるよ」
清霜「減ってなーいー」
朝霜「気のせいだ」
清霜「清霜が飲ませたげる!」グッ
朝霜「おま、まさかオイ……んんぅ!」
清霜「んちゅっ……ジュルルル」
朝霜「っぷぁ!」
清霜「んふふぅー。美味しかった?」
朝霜「は、初めてだぞ!」
清霜「んえー?初めてぇーのーチュウ?」
朝霜「ばっ!」
清霜「コレでもう清霜のものね!」
朝霜「何言ってんだよ!」
清霜「嫌?」
朝霜「なっ、そりゃ……あの」
清霜「んじゃ良いじゃん」ゴソゴソ
朝霜「おっオイ!」
清霜「ふふっどーかなぁー?」スリスリ
朝霜「んっ、やめろぉ」
清霜「可愛い声」フ-
朝霜「ひゃっ!」
武蔵「ん……あ」ゴソゴソ
朝霜「清霜ぉ」ビクビク
朝霜「んー、なぁに?」
武蔵「お、おい……何やってる!」
清霜「あ、武蔵さん。起きたんですか?」
武蔵「お前何してる」
清霜「お酒飲んでるの」
武蔵「いや、しかしだな……」
朝霜「はぁ、はぁ……」
武蔵「どう見てもコレはだな」
清霜「武蔵さんすぐ潰れるんだもん!」
武蔵「それは悪かったが」
清霜「最近ご無沙汰だし!」
武蔵「いや、その……」
清霜「朝霜も清霜のだから!」
武蔵「何言ってるんだ」
清霜「もぉー!」バタン!
武蔵「清霜どうした!」
清霜「んぅ……んにゃ」
武蔵「ね、寝てる……」
朝霜「武蔵さんよぉ」
武蔵「あ、あぁ」
朝霜「アタイ帰るから……」
武蔵「き、気を付けてな」
朝霜「おう……」
不知火「あれです、珍しい人がいますね」
陽炎「まぁ確かにそうね」
高雄「失礼ね」
不知火「思ったままですよ」
陽炎「普段は外じゃないですか」
高雄「そうですわね」
不知火「外晴れてるのに何でです?」
高雄「少し寒くなってきたので」
陽炎「秋物出してないからですか」
高雄「そうよ」
不知火「まぁ、なんとも言えないですね」
高雄「さっきから不知火ちゃんが辛辣なんだけど」
陽炎「割といつとこうですよ」
高雄「そうなの?」
陽炎「ええ、まぁ」
不知火「冗談はこんなもんでですね」
高雄「冗談だったの?」
不知火「来るもの拒まないのがココですよ」
高雄「拒まれたら流石に怒りますわ」
陽炎「まぁそうよねぇ」
高雄「灰皿は?」
陽炎「どうぞ」
高雄「はいありがと」ゴソゴソ
不知火「高雄さん何吸ってるんです?」
高雄「あれ、知らないの?」
不知火「普段会わないですからね」
高雄「それもそうね」
不知火「で、何なんです?」
高雄「モヒート」
不知火「モヒート?」
高雄「ボヘームシガーモヒート」
不知火「怪獣かなんかですか?」
高雄「モヒートはカクテル」
不知火「お酒はよく分かんないですね」
高雄「ラムにライムとミント入れて炭酸で割ったやつよ」
不知火「は、はぁ」
高雄「冷たくて夏にぴったり」
不知火「それが煙草に?」
高雄「ま、そんな感じ」
高雄「匂い嗅いでみて」
不知火「ふぁ……」
陽炎「ライムミントの香りですね」
高雄「ミントの感じでスースーするでしょ?」
不知火「いい香りです」
高雄「でしょう?」
不知火「一本貰っても?」
高雄「どうぞ」
不知火「……」ジッ
高雄「どうです?」
不知火「お、美味しい」
高雄「それは良かった」
不知火「炭酸水飲んでるみたいです」
高雄「まさしくそんな感じね」
不知火「甘さは香りに比べて控えめですか」
高雄「確かにそうかしら」
不知火「何より爽やかです」
高雄「煙草の風味は殆どないけどね」
不知火「強く吸わなきゃ完全にただの炭酸水ですよこれ」
高雄「地味にシガーが20%入ってたりするわ」
不知火「は、はぁ」
高雄「まぁ感じませんわ」
高雄「あとこれ凄いのはですね……ハイ」
陽炎「鞄ですか?」
高雄「顔近づけて」
陽炎「うわぁ良い匂い」
高雄「ちょっと入れとくだけで鞄が冷たくなった気もするわ」
不知火「……高雄さんこれ」
高雄「吸い終わった?」
不知火「滅茶苦茶手に匂い付きますね」
高雄「そうなのよね……」
陽炎「え、良い匂いじゃないの?」
不知火「物凄い煙草の臭いです」
高雄「正直臭いのよね……」
陽炎「えぇなんですかそれ」
不知火「元のギャップで更に臭いです」
高雄「またこの臭いが取れない取れない」
不知火「コレはキツいですね……」
高雄「手を洗うのは大切ですわ」
陽炎「いい事だらけじゃないのね……」
山城「姉様」
扶桑「なぁに?」
山城「なんか届いてましたよ」
扶桑「あら早かったのね」
山城「何なんです?」
扶桑「煙管」
山城「なんでそんな物を」
扶桑「ふふっ、似合うんじゃないかって言ってくれた人がいてね」
山城「それで買われたんですか?」
扶桑「これで運も上がるかしら」
山城「きっと上がりますよ!」
扶桑「だと良いのだけれど」
山城「まぁ、そのそうですね……」
扶桑「前向きに考えましょう」
山城「そ、そうです!取りあえず開けるところからしましょう!」
扶桑「そうね、そうしましょう」
扶桑「さて、これが煙管ね」
山城「ま、孫の手みたいな」
扶桑「延煙管って言うらしいわ」
山城「で、こっちの袋は?」
扶桑「刻みタバコってやつらしいわ」
山城「宝船……姉様にぴったりですね」
扶桑「ふふっ、皮肉にしてはキツいわね」
山城「そ、そんな事ないですよ!」
扶桑「さて、やってみましょうか」
山城「はい!」
扶桑「まずはこの刻みタバコを少し取るらしいわ」
山城「どんなもんです?」
扶桑「先に入るくらいに丸めるみたいね」
山城「ふむ」
扶桑「優しく優しすぎず」クリクリ
山城「面倒ですね…」
扶桑「手間も嗜みよ」
山城「流石姉様」
扶桑「そしたら入れて火をつけるみたいね」
山城「これどうつけるです?」
扶桑「少し離して火を置いて優しく吸うみたい」
山城「火ですか」
扶桑「ライターしかないわね」
山城「マッチ貰ってきますか?」
扶桑「良いわ。ここで贅沢するとどうせ吸えなくなるもの」
山城「あぁ、不幸……」
扶桑「ひゃて、ふうわよ」
山城「ええ」
扶桑「んっ……」
山城「……」
扶桑「ふぅ」
山城「……」
扶桑「ん」
山城「……」
扶桑「はい、こんなものね」
山城「えっ、終わりですか!」
扶桑「だって入れた葉の量みてたでしょ?」
山城「あぁ……」
扶桑「で、灰皿に灰を落とすわけね」
山城「叩くやつですか」
扶桑「アレはやっちゃ駄目らしいのよ」
山城「えっ」
扶桑「凹んじゃうらしいわ」
山城「まぁ確かにそうですね」
扶桑「手のひらで叩いて落とす」ポン
山城「これで終わりですか」
扶桑「続けて吸いたければ火種を残してまた詰めたら良いみたいね」
山城「あぁ」
扶桑「今日は初めてだしこんなもので」
山城「中々艶やかでしたよ」
扶桑「あらそうかしら?」
山城「なんというか和を感じました!」
扶桑「嬉しいわ」
山城「また今度見せてくださいね!」
扶桑「買ったからには暫く吸うわ」
山城「そうなんですね」
扶桑「さて、お手入れよ」
山城「うへぇ、面倒」
扶桑「大切な事よ。さっきの箱の中にまだ入ってない?」
山城「アルコールと……こよりですか?」
扶桑「そのこよりみたいのにアルコール漬けて突っ込むらしいわ」
山城「はぁ」
扶桑「吸い口から入れて…」
山城「おお」
扶桑「こうグリグリ」
山城「……」
扶桑「で、終わりね」
山城「面倒の一言ですね」
扶桑「吸ってれば何か分かるかも知れないわ」
山城「うーん」
扶桑「意外と楽しいものよ?」
山城「ビジュアルは最強でしたけどね!」
扶桑「あらあら」
不知火「陽炎、陽炎!」
陽炎「何よ慌てて」
不知火「貰い物をしました!」
陽炎「は?」
不知火「良いものを貰いました!」
陽炎「へー。良かったじゃない」
不知火「何か聞いてくれないんですか?」
陽炎「あー、じゃあ何だったの?」
不知火「聞いて驚かないで下さい」
陽炎「分かったわ」
不知火「なんとスプーンですよ!」
陽炎「……は?」
不知火「いえ、スプーンです」
陽炎「よ、良かったわね」
不知火「ちょっと良いヤツらしいですよ!」
陽炎「どんなの?」
不知火「コレです!」
陽炎「あー、良いスプーンね」
不知火「やはり陽炎もそう思いますか」
陽炎「で、どうするの?」
不知火「はい?」
陽炎「使わなきゃ意味ないでしょ」
不知火「いえ、でも勿体なくて」
陽炎「でもそれ食器よ?」
不知火「そうですけど」
陽炎「何が不満なの?」
不知火「一応高いヤツですから」
陽炎「で?」
不知火「安っぽいものを食べたくないじゃないですか」
陽炎「贅沢ね」
不知火「贅沢なスプーンですから」
陽炎「で、プリンとかしかないけど」
不知火「ぷ、プリン……」
陽炎「ちょっと役不足?」
不知火「うぐ、ええそうかも知れません」
陽炎「プリン食べたいならプリンにしなさいよ」
不知火「いえ、しかし……」
陽炎「じゃあアレ」
不知火「なんかあるんです?」
陽炎「アイス」
不知火「アイスですか?」
陽炎「ハーゲンダッツ」
不知火「良いじゃないですか!」
陽炎「えらく食い付き良いわね」
不知火「久しぶりですから」
陽炎「味は?」
不知火「グリーンティーで」
陽炎「ん、はい」
不知火「さて、いただきます」
陽炎「はいはい、どうぞ」
不知火「あれですよね、この間のヤツのお陰で蓋にアイスが付かなくて良いですよね」
陽炎「ゴミが増えるだけのように思うわ」
不知火「それくらい捨てれば良いじゃないですか」
陽炎「まぁそうなんだけど」
不知火「さて、スプーン登場ですよ」
陽炎「うん、金ね」
不知火「金です。特別な感じがします」
陽炎「じゃ、どうぞ」
不知火「言われなくても」ング
陽炎「どう、味変わった?」
不知火「変わったかは分からないですが」
陽炎「変わってないわよ」
不知火「やっぱりハーゲンダッツは美味しいですね……」
陽炎「まぁね」
不知火「この上品な味」
陽炎「一口」
不知火「そしてしっかりした甘さ」ハイ
陽炎「んー、そうね」
不知火「やはりこうでないと」
陽炎「まぁハーゲンダッツはこれかクッキーアンドクリームね」
不知火「ええ、当たり前です」
陽炎「で、スプーンに見合ってた?」
不知火「まぁ、使わなくても良かったかなと」
陽炎「そう、悪かったわね」
不知火「コレのお陰でダッツ貰えましたし」
陽炎「現金ねぇ」
不知火「持ってて腐るより使った方が良いんです」
時雨「不知火」
不知火「なんですか」
時雨「猥談をしようじゃないか」
不知火「は?」
時雨「あれだよ、エッチな話だよ」
不知火「いや分かってはいますが」
時雨「なら話が早い」
不知火「いやいや、嫌ですよ」
時雨「なぜだい?」
不知火「昼間ですよ?」
時雨「いつだって変わらないさ」
不知火「じゃあいつでも駄目です」
時雨「なんだよ詰まらないね」
不知火「詰まらなくて結構です」
時雨「じゃあ適当に他に聞くとしよう」
不知火「そうしてください」
時雨「かげろ」
不知火「時雨!」
時雨「今度は何が不満なんだい?」
不知火「意味ないじゃないですか」
時雨「意味なんて最初から無いよ」
時雨「暇潰しに猥談なんて普通だよ?」
不知火「普通なワケないでしょう」
時雨「これだから真面目ちゃんは」
不知火「なんと言われようとです」
時雨「はぁ、じゃあ叢雲」
叢雲「なんで私なのよ!」
時雨「そこにいたから」
叢雲「私に全然関係ない話題じゃない!」
時雨「まぁ、ちょっとエッチな話するだけだよ」
叢雲「どれくらいよ」
時雨「ほんの少しさ」
叢雲「まぁ暇潰しなら付き合うわ」
不知火「叢雲!?」
叢雲「暇なのよ。多少面白いなら文句はないわ」
時雨「物分りが良くて嬉しいよ」
不知火「あぁもう……」
時雨「叢雲は今誰かと一緒だっけ?」
叢雲「誰かといるように見える?」
時雨「確認だよ」
叢雲「あっそ。ま、こういう事」
時雨「ふーん。最近誰かと寝た?」
叢雲「ここ最近はご無沙汰ね」
不知火「あれ、意外ですね」
叢雲「そうかぁ?」
時雨「吹雪辺りといい感じなのかと」
叢雲「アレは睦月辺りとべったりよ」
不知火「最近良くココ来てますし」
叢雲「私の生存確認してるんですって」
時雨「誘ってみたら?」
叢雲「無いわね」
不知火「イケると思いますけど」
叢雲「誘うより誘われたいのよ」
時雨「うわぁ」
叢雲「うわぁって何よ!」
時雨「行く方だと思ってたからね」
叢雲「本当に我慢出来なかったら行くわ」
不知火「怖いですね」
叢雲「何よ!」
球磨「木曽が最近吸い始めたらしい」
木曽「まぁ」
球磨「何吸ってるクマ?」
木曽「イナズマメンソール」
球磨「なんでいきなりそんなの吸ってるクマ?」
木曽「あぁ、天龍が吸ってて」
球磨「天龍好きクマねぇ」
木曽「そっ、そんな事ねぇよ!」
球磨「そんなに否定しなくても良いクマ」
木曽「すまない……」
球磨「それはお姉ちゃんに謝ってるのか?」
木曽「天龍に……」
球磨「知ってたクマ」
木曽「一応姉さんにも」
球磨「どれぐらいクマ」
木曽「0.1%くらいは」
球磨「最近木曽が反抗期クマ」
木曽「まぁ冗談はさておきだ」
球磨「無駄にお姉ちゃんにダメージを入れないで欲しい」
木曽「すまなかった」
球磨「いいクマ、長女は心が広いクマ」
木曽「姉さんは何吸ってんだ?」
球磨「気になるクマ?」
木曽「まぁな」
球磨「吸い始めると他の人が気になるね」
木曽「そうなんだよ」
球磨「教えて欲しいクマ?」
木曽「おう」
球磨「咥えるクマ」
木曽「俺が吸うのか?」
球磨「色々吸うクマ」
木曽「はい」
球磨「火つけるクマー」カチッ
木曽「んー」
球磨「どう?」
木曽「うへぇあ」フヒ-
球磨「ダメ?」
木曽「め、メンソールしか知らないから…」
球磨「普通の煙草も吸うクマ」
木曽「すげぇ煙草っぽいぞ姉さん」
球磨「そのメンソールがおかしいだけクマ」
木曽「口に何も残らないような」
球磨「あと味スッキリだクマ」
木曽「んー後は良く分かんねぇな」
球磨「まぁ他の煙草知らないから…」
木曽「まぁな」
球磨「味としてはマルボロに近いかもしれないクマ」
木曽「マルボロ」
球磨「赤いやつだクマ」
木曽「見た事あるぞ」
球磨「アレの後味とかを消した感じクマ」
木曽「後味消えていいのか…?」
球磨「くどく無いクマ」
球磨「あと少し甘みもあるはず」
木曽「甘み……」
球磨「砂糖菓子とは違うクマ」
木曽「?」
球磨「ふんわりした煙草の甘みだクマ」
木曽「むぅ」
球磨「メンソールでは味わえない甘みだクマ」
木曽「うーん?」
球磨「まぁ短くなってくると燻った味も濃くなって感じにくいクマ」
木曽「じゃあ2本目……」
球磨「良いけど残ってる感じで分かりにくいクマ」
木曽「じゃあどうしたら」
球磨「もっと最初の一口を大切にするクマ」
木曽「はい。あ、ちなみに名前は」
球磨「キャビンマイルドだクマ」
木曽「あれ、コレ……」
球磨「そ、木曽の好きなウィンストンクマ」
木曽「キャビンじゃないのか?」
球磨「最近変わったクマ。キャスターもウィンストン表記になったクマ」
木曽「なんの意味が……」
球磨「さぁ?前のマーク気に入ってたのに残念クマ」
木曽「ウィンストンのマークも良いじゃないか」
球磨「前のキャビンのマークも良かったクマぁ!」
木曽「す、すまない」
不知火「いやぁ、昨日は忙しかったです」
陽炎「何したってのよ」
不知火「新しい人達が来ましたしね」
陽炎「あー」
不知火「色々あって着任が遅れてたみたいで」
陽炎「まぁうちに来てもやること無いけど」
不知火「ありますよ」
陽炎「何すんのよ」
不知火「野球とか卓球とか」
陽炎「遊びじゃない」
不知火「体を動かすのは大切ですよ」
陽炎「そうだけどさ」
不知火「そう言えば昨日は2人ほど来ました」
陽炎「ふーん」
不知火「駆逐が1人とあと何かです」
陽炎「は?」
不知火「補給艦らしいですよ」
陽炎「あら」
不知火「良さそうですよね」
陽炎「まだどんな子かよく分からないけど」
不知火「明日連れてきます?」
陽炎「そうね」
不知火「どっちが良いですか?」
陽炎「気になるのは補給艦の子なんだけど」
不知火「けど、なんですか?」
陽炎「同じ駆逐艦として駆逐の子も気になるのよ」
不知火「面倒なので1人で」
陽炎「なんでめんどくさがるのよ」
不知火「いえ、やっぱり部屋も遠いですし」
陽炎「まぁアンタが連れてきてくれるだけ満足よ」
不知火「で、どちらに」
陽炎「少し考えさせて」
不知火「分かりました。では明日の朝にでもお伝えください」
陽炎「分かったわ」
不知火「さて……」ゴソゴソ
陽炎「煙草?」
不知火「そうなんですけど…」
陽炎「はい」
不知火「え、なんで陽炎が?」
不知火「なんで陽炎が持ってるんです?」
陽炎「さっき落としてたわよ」
不知火「え、いつ」
陽炎「トイレ行った時」
不知火「不注意でした…」
陽炎「気を付けなさい」
不知火「ありがとうございます」
陽炎「ほら、咥えて」
不知火「ん」
陽炎「はい」チッ
不知火「ふぃー」
陽炎「美味しそうに吸うわね」
不知火「美味しいんですよ」
陽炎「そう」
不知火「陽炎につけてもらうとまた美味しいです」
陽炎「そんなもんかしら」
不知火「そんなもんなんですよ」
不知火「かげろーう」
陽炎「あー?」
不知火「連れてきましたよ」
陽炎「お、駆逐の子」
不知火「ええ」
陽炎「で、どこに?」
不知火「外に待たせてますよ」
陽炎「アンタそれ止めなさいよ」
不知火「何がですか?」
陽炎「呼んだ人外で待たせるの」
不知火「いや、ですけど」
陽炎「なによ」
不知火「でないと見えてしまいますし」
陽炎「良いから早く呼びなさい!」
不知火「分かりました。どうぞ」
江風「白露型九番艦、改白露型駆逐艦の江風だ」
陽炎「またこの…」
江風「なンだ?」
陽炎「いや、元気そうだなと思ってね」
江風「まぁな」
不知火「こちら、不知火の姉の陽炎です」
江風「ンー。ま、よろしくな!」
陽炎「ええ、よろしく」
江風「で、なンなンだココは?」
不知火「なんだとは」
江風「喫茶店なのか?」
陽炎「まぁそうかも知れないわね」
江風「ンだよハッキリしねぇな」
陽炎「まぁ喫煙所なのよ」
江風「お、煙草吸えンのか」
不知火「吸う人でしたか」
陽炎「聞いてなかったの?」
江風「そういや聞かれなかったな」
不知火「忘れてました」
江風「ンじゃ早速良いか?」
陽炎「ええ」
不知火「なんですかそれ」
江風「ン?プレシア」
陽炎「見たこと無いわ」
不知火「不知火も初めて見ました」
江風「新しいからな」
不知火「それにしても薄いパッケージですね」
江風「煙草がこンなンだからな」スッ
不知火「細すぎません?」
陽炎「何これ」
江風「細いンだよコレは」
不知火「不思議なもんですねコレで20本ですか」
江風「まぁなー」カチッ
不知火「どんなんなんですか?」
江風「食後のデザートって感じだな」
不知火「デザート?」
江風「そういうコンセプトだかンな」
不知火「食後なんですか?」
江風「まぁ食ってきたけどさ」
陽炎「ふーん、煙草の見た目じゃないわねぇ」
江風「吸ってみ」
不知火「ありがとうございます」
陽炎「あ、私は吸わないから」
江風「あ、カプセル付いてっから」
不知火「細いのに詰め込みますねぇ」
江風「ン、まぁな」
江風「良い味だろ」
不知火「確かに良い甘さですけど」
江風「けど?」
不知火「これ何味なんですか?」
江風「さあ?」
不知火「分かんないのに吸ってるんですか?」
江風「美味けりゃそれで良いだろ」
不知火「そらそうですけど」
江風「少し甘ったるいけどな」
不知火「そうですね」
江風「ま、食後のデザートってのも間違いないだろ?」
不知火「そんな気もします」
江風「普通に吸っても上手いンだぜ」
不知火「しかし甘すぎませんかね」
江風「時と場合を選ぶンだよ」
不知火「難しいですね」
江風「そう言えばよ」
陽炎「ん?」
江風「姉さンがな」
不知火「どのお姉さんでしょうか」
江風「海風ってンだがな」
陽炎「はぁ」
江風「コッチに来る予定らしいンだが」
不知火「まだ聞いてないですね」
江風「そうか…」
陽炎「どうせすぐ来るわよ」
江風「だと良いンだがな」
不知火「しかし話は変わりますけど」
江風「おう」
不知火「煙草細いと早いですねぇコレ」
江風「まぁそらな」
不知火「見た目の割に煙の出る煙草です」
江風「吐いて少し驚くよな」
不知火「不思議な事の多い煙草です」
不知火「まぁ女の子らしい煙草ですよね」
江風「まぁ男の吸う煙草じゃねぇからな」
不知火「珍しいですね」
江風「そうなンか?」
不知火「まぁココでは」
江風「マジかー」
不知火「気にすることは無いと思いますけど」
江風「そうかい?」
不知火「色んな人がいますからね」
江風「珍しいもンだな」
不知火「確かに珍しいかも知れません」
江風「皆ンな気にしねぇんだな」
不知火「不知火達しかいませんし」
江風「ン、良いことだな」
不知火「ええ、良いことですとも」
摩耶「あれ、隼鷹の姉さん」
隼鷹「あん?何か用かい」
摩耶「いや、コッチの台詞だろ」
隼鷹「いちゃダメかい?」
摩耶「ここ階段ですよ」
隼鷹「バレちまったかぁー」
摩耶「バレるも何も最初から階段じゃねぇか」
隼鷹「いや、いるのがね」
摩耶「なんか不味い事でも?」
隼鷹「ほれ、左手のコレがね」ホレホレ
摩耶「こんなトコで吸ってちゃ怒られんぞ」
隼鷹「良いんだよココは」
摩耶「良くないっす」
隼鷹「そうか?」
摩耶「しらばっくれんなや」
隼鷹「ココだーれも通んないからさ」
摩耶「いや、でも」
隼鷹「細かい事言うなって」
摩耶「はぁ…」
隼鷹「ほれ、コッチ来て吸いな」
摩耶「いや、アタシは」
隼鷹「良いから良いから」
摩耶「てか、姉さんなんでこんな所で」
隼鷹「外行けないからさ」
摩耶「部屋で良くないっすか」
隼鷹「部屋は飛鷹がな」
摩耶「ダメって人じゃないですよね」
隼鷹「アイツも色々あんだよ」
摩耶「そうっすか」
隼鷹「そういうこと」
摩耶「で、何で外行けないとココなんだよ」
隼鷹「これさ、何か知ってるか?」クイッ
摩耶「煙草」
隼鷹「ゴールデンバット」
摩耶「あぁ、そう言う事っすか」
隼鷹「この煙草はな、すげぇ弱いんだよ」
摩耶「は?」
隼鷹「いや、雨の日に吸うのはスゲェ美味いんだけどさ」
摩耶「はぁ」
隼鷹「濡れたらグシャグシャだし、煙草だけじゃなくてパッケも弱い」
摩耶「どれくらい」
隼鷹「出そうと叩いたら潰れるくらい」
摩耶「うわぁ」
隼鷹「雨の日で外で出せたもんじゃないんだよ」
摩耶「それで階段で」
隼鷹「そゆこと」
隼鷹「摩耶も吸っときな」
摩耶「え、いや…」
隼鷹「ほれ、持ってんだろ」
摩耶「まぁそりゃ」
隼鷹「何だっけ」
摩耶「マルメンブラック」
隼鷹「一本ちょうだいな」
摩耶「どうぞ」
隼鷹「お礼にゴールデンバットをあげような」
摩耶「両切り吸った事無いんすけど」
隼鷹「詰めて吸や良いんだよ」
摩耶「なんて適当な…」
隼鷹「うえー、咥えただけですげぇなコレ」
摩耶「何がっすか」
隼鷹「メンソール」
摩耶「結構きますよ」
隼鷹「普段メンソ吸わないからな…」
摩耶「慣れると無いと物足りねぇよ」トントン
隼鷹「分かんないねぇ」カチッ
摩耶「そらそうっすね」カチッ
隼鷹「うわぁー口にメンソールががが」
摩耶「ウェッ、葉っぱが!」ペッベッ
隼鷹「もっと優しく咥えなきゃ」
摩耶「コレだから両切りは…」
隼鷹「ガサツなんだろ」
摩耶「んなことねーよ!」
隼鷹「あいあい」
隼鷹「しかしコレ初めてだけどさ」
摩耶「おう」
隼鷹「凄いな、メンソール」
摩耶「まぁ、強い方かも知れないっすね」
隼鷹「でも他のメンソールとはまた違うと言うか」
摩耶「違う?」
隼鷹「メンソが強いとどうも煙草の味が消え気味なんだけどな」
摩耶「それは違うだろ?」
隼鷹「上手いこと煙草でメンソールしてる」
摩耶「あんまし分かんねぇけどさ」
隼鷹「純粋に煙草でメンソールってのは良いな」
摩耶「そら煙草っすから」
隼鷹「モヒートなんかは煙草感無いメンソールだし」
摩耶「ふむ」
隼鷹「オプションなんて完全にお菓子だっての」
摩耶「そうなんすか?」
隼鷹「そ、コレ吸ってりゃ物足りんよ」
摩耶「そんなの好き好きじゃね?」
隼鷹「まーな」
摩耶「てかコレ灰落としにくいなオイ」
隼鷹「煙草が柔らかいからなー」
摩耶「お、折れちまいそうだ」
隼鷹「折ってもいいぜ」
摩耶「勿体ねぇだろ!」
隼鷹「そうかい」
摩耶「まぁな」
隼鷹「さて、私ゃそろそろ帰るよ」
摩耶「部屋か?」
隼鷹「それ以外どこに帰んのさ」
摩耶「それもそうっすね」
吹雪「見かけない人です!」
速吸「ひゃぁ!」
吹雪「お名前聞いても?」
速吸「は、速吸です」
吹雪「ふむ、速吸さん」
速吸「ええ、速吸は…」
吹雪「あ、当てますからちょっと待って下さいね!」
速吸「はい!」
吹雪「戦艦や重巡って感じじゃないですね」
速吸「そうですね!」
吹雪「駆逐艦でもなし」
吹雪「うーん…軽巡か軽空母ぐらいか…」
速吸「多分当たらないと思いますけど…」
吹雪「え?」
速吸「そのまま行くと多分無理かなーと」
吹雪「えっと、ちなみに答えは」
速吸「航空機搭載給油艦です」
吹雪「えっと……」
速吸「早い話が補給艦ですね!」
吹雪「当たる訳ないじゃないですか!」
速吸「ご、ごめんなさい!」
吹雪「速吸さんはいつこちらに?」
速吸「先週くらいですね」
吹雪「もう慣れました?」
速吸「はい!」
吹雪「なんかここ来て驚いた事とかありました?」
速吸「やっぱ喫煙率ですね」
吹雪「まぁ、言うと思ってましたけど」
速吸「駆逐の人も結構吸うじゃないですか」
吹雪「むしろ駆逐が吸ってますよね」
速吸「でも皆さん楽しそうに吸ってますし良い環境なんですね」
吹雪「はい!」
速吸「あの……あ、えっとあれ?」
吹雪「……あぁ、吹雪です!」
速吸「吹雪さんは吸うんですか?」
吹雪「はい!皆んなに影響されて吸うようになりましたね」
速吸「やっぱ友達同士でなんてのもあるんですね」
吹雪「大半はそうじゃないですかね」
吹雪「速吸さんは吸うんですか?」
速吸「へ?速吸ですか?」
吹雪「そうですよ」
速吸「まぁ、その……吸わないわけじゃないですけど」
吹雪「吸うんですね!」
速吸「えっと、付き合い程度と言うかそこまでじゃ……」
吹雪「アレですか、あんまり知られたくなかったですか?」
速吸「いえ、決してそういう訳じゃ」
吹雪「ココで隠す必要もないですよ?」
速吸「いやあんまり詳しくもないですし」
吹雪「私も自分の煙草以外なんも知らないですよ?」
速吸「皆さん程じゃないですから速吸がその、わざわざ吸ってるって言わなくてもですね」
吹雪「大丈夫ですよ!」
速吸「はぁ…」
吹雪「誰も気にしないですから」
速吸「間違った事とか言ったら恥ずかしいじゃないですか」
吹雪「ココアシガレットに火つけたり部屋燃やさなきゃ大丈夫ですよ!」
速吸「流石にそんな人いないですよ…」
不知火「ようやく復活です」
陽炎「復活も何もねぇ」
不知火「季節の変わり目は駄目ですよ」
陽炎「急に寒くなったけど」
不知火「体調もやる気もなくなりますよ」
陽炎「にしても酷いわよ」
不知火「雨でフニャフニャになる陽炎に言われたくないです」
陽炎「アレは体質よ」
不知火「どうでしょう」
陽炎「何よ文句あんの?」
不知火「いえ、ないですよ」
陽炎「しかしまぁ復帰するに越したことはないわ」
不知火「と言うか言わせてくださいよ」
陽炎「どうぞ」
不知火「やる事ないんですよ」
陽炎「まぁ」
不知火「毎日、毎日なんか起こるなんてありえないですからね?」
陽炎「そうなるな」
不知火「って訳で日常な話をしましょう」
陽炎「何よ、今のフリだったの?」
不知火「話の種ですよ」
陽炎「なんの種にもなって無いわよ」
不知火「これからなるんですよ」
陽炎「してもらおうじゃない」
不知火「間宮さんの話とか」
陽炎「はい」
不知火「あそこコンビニ化してるじゃないですか」
陽炎「ある意味は」
不知火「一応24時間営業ですし」
陽炎「無人の時間入れたらそうね」
不知火「無人で成り立つって凄い事ですよ」
陽炎「そこは信頼関係と監視カメラの賜物よ」
不知火「正直、ここの人じゃなきゃ買わないですしね」
陽炎「良い子ばっかって事よ」
陽炎「てか、アソコの何が凄いって煙草置き場よね」
不知火「もはや置き場ですよ」
陽炎「凄い臭いするし」
不知火「何種類あるんでしょうね」
陽炎「吸う人の分だけ置いてあるみたいよ」
不知火「まだ不知火も知らない煙草が眠ってるんでしょうね…」
陽炎「ありそう」
不知火「もう一つ怖いのは間宮さん1人で管理してるんですよね」
陽炎「らしいわ」
不知火「全部覚えてるらしいですし」
陽炎「人が決まってるから楽って言ってたけど」
不知火「何人いて何種類あるんだか…」
陽炎「考えたくも無いわね」
不知火「しかも買ってから保管までしてくれますからね」
陽炎「至れりつくせりよね」
不知火「確かに助かってますけど」
陽炎「今度お礼を言いに行きなさいよ」
不知火「そうですね…」
吹雪「吹雪とー」
叢雲「……」
吹雪「ちょっと叢雲ちゃん?!」
叢雲「似たノリは知ってるけど何も聞いてないしねぇ?」
吹雪「打ち合わせ通りやってよ!」
叢雲「してないでしょ!」
吹雪「白雪ちゃんいるのに」
叢雲「だからなんなのよ」
吹雪「これじゃ私が勝手にやってるみたいじゃん!」
叢雲「いや、勝手にやってるでしょ」
吹雪「叢雲ちゃんの嘘つき!」
白雪「えっと、その……」オロオロ
叢雲「で、何すんのよ」
吹雪「身近な人の煙草を貰って見ようかなと」
叢雲「私は遠慮するわ」
吹雪「断る」
吹雪「ってわけで白雪ちゃんだよ!」
白雪「えっと、大丈夫なの?」
叢雲「大丈夫に見える?」
吹雪「大丈夫でしょ」
白雪「えぇ…」
叢雲「で、さっさと出しなさいよ」
白雪「へ?」
叢雲「煙草。吸うんでしょ」
白雪「そうだけど」
吹雪「叢雲ちゃんたらせっかちー」
叢雲「うっさいわね!さっさとしなさいよ」
白雪「ついていけないよぅ…」
吹雪「大丈夫だから!」
叢雲「コイツに付いて行こうって発想が間違いよ」
白雪「叢雲ちゃんにも付いていけないから…」
叢雲「は?」
吹雪「へーい、叢雲ちゃんのアホー」
叢雲「何よ!」
吹雪「はい、じゃあ白雪ちゃん煙草」
白雪「あっ、うん」ゴソゴソ
叢雲「……何これ」
白雪「カズベック」
吹雪「不思議な形」
白雪「日本の煙草じゃないみたいだし」
叢雲「すごい匂いね」
吹雪「甘い、チョコみたいな?」
白雪「かもね」
吹雪「これどんなんなの?」
白雪「こんなの」スッ
叢雲「潰れてない?」
白雪「オーバルって言うの」
吹雪「これで良いの?」
白雪「良いの」
叢雲「さりげなくフィルターないし」
白雪「ん、そうだよ」
吹雪「はいっ、質問です!」
白雪「何?」
吹雪「これどうやって吸うの?」
白雪「火つけて吸うの」
吹雪「いや、どっちに」
叢雲「好きな方よ」
吹雪「え、でもそれじゃ…」
白雪「両切りだからどっちでも良いの」
吹雪「フィルターはどこに…」
叢雲「無いのよ」
吹雪「えぇ…」
白雪「ふわないんれふか?」カチッ
吹雪「どうすんの?」
叢雲「うーん、取りあえず詰めたら?」
吹雪「詰めるの?」
叢雲「こうトントン……あんま詰まらないわね」
白雪「まぁそうかも知れないかも」
吹雪「えーい」カプッ
叢雲「まぁ、良いわね」カチッ
吹雪 叢雲「……」
白雪「どうかな?」
吹雪「んー……あぁ……」
叢雲「普通」
吹雪「箱の匂いと比べて煙草が…」
叢雲「良く言えば癖が無いのかしら」
吹雪「凄く重いって感じでも無いし」
叢雲「ただアレね…」
吹雪「うん」
叢雲 吹雪「持ちにくい」
白雪「形がこれですしね…」
吹雪「と言うかねアレ」
叢雲「何よ」
吹雪「葉っぱが…」
叢雲「確かに、ゴールデンバットと比べてしっかりしてるから余計ね」
吹雪「どういう事?」
叢雲「向こうは気をつけるけどコッチだと油断しちゃう」
吹雪「そんなの関係なしに葉っぱが…」
白雪「慣れたら良いものです」
叢雲「慣れって大切ね…」
白雪「でもキツくないでしょ?」
叢雲「まぁ両切りにしては」
白雪「せかせか吸うのよりゆっくりね」
吹雪「うぇぇええ」
叢雲「あの子に両切りは無理ね」
白雪「経験っていう事で」
叢雲「まぁ、あの子が吸う事はないわね」
白雪「残念」
陽炎「で、今度は何なの」
不知火「まぁ、その」
陽炎「喉に傷ついて血反吐吐いてもやれる事はあるでしょ!」
不知火「いやそれはちょっと…」
陽炎「バケツ使ってうがいしなさいよ!」
不知火「人間ですしその」
陽炎「ま、良いわ」
不知火「不知火は許されるんですね?」
陽炎「みんな次第よ」
不知火「みんなですか」
陽炎「そうね」
不知火「で、今日とてやる事がないですね」
陽炎「シルバーウィークはUSJ行ったりで大変だったけど」
不知火「それは秘密です」
陽炎「どうせ誰も聞いてないわよ」
不知火「てか本気で喉やりましてね」
陽炎「知ってる」
不知火「物食べるにも痛いんですよ」
陽炎「そうね」
陽炎「てか、咳しすぎて喉から血が出るとか笑えないわよ」
不知火「何なんでしょうねぇ」
陽炎「傷で済んだら良かったけど」
不知火「良くないですよ」
陽炎「アンタは特にね」
不知火「強制禁煙ですよ!」
陽炎「たまには良いじゃない」
不知火「代わりの物色々探したんですよ」
陽炎「うん」
不知火「始めはですね、ココアシガレットですね」
陽炎「はぁ」
不知火「特に意味なしですね」
陽炎「そうなの?」
不知火「むしろ吸いたくなります」
陽炎「似てるからなの?」
不知火「かもしれないですね」
陽炎「で、次は?」
不知火「チュッパチャプスです」
陽炎「あぁ、あそこに置いてある飴の木は…」
不知火「それです」
陽炎「殆ど残ってるけど」
不知火「不知火には合いませんでした」
陽炎「そうなの?」
不知火「飴はどうも…」
陽炎「で、次は」
不知火「岩塩」
陽炎「は?」
不知火「岩塩です」
陽炎「馬鹿じゃないの?」
不知火「馬鹿でした」
陽炎「馬鹿だったのね」
不知火「塩はしみます」
陽炎「でしょうね」
不知火「そして最後はやっぱガムですね」
陽炎「ガム万能ね」
不知火「ブルーベリーガム最高です」
陽炎「好きねぇ」
不知火「ずっと噛んでますよもう」
陽炎「最近噛みグセ酷すぎ」
不知火「口が寂しくて」
陽炎「アンタが噛むからほら」ペラッ
不知火「え、それ不知火が」
陽炎「噛みまくりよ」
不知火「記憶にないですね…」
陽炎「無意識に噛むなら暫くナシよ」
不知火「えっ、いや…それは嫌です」
陽炎「じゃあ気をつけなさいよ」
不知火「頑張りますけど…」
陽炎「出来ないならおしゃぶりでも付ける?」
不知火「………嫌です」
陽炎「何よその間は!」
間宮「あらいらっしゃい」
初春「うむ、来たぞ」
間宮「はい」
初春「すまん」
間宮「ここで吸ってきます?」
初春「他に臭い移らんかの?」
間宮「大丈夫ですよ」
初春「それは良いことじゃ」
間宮「しっかりと管理してますからね」
初春「しかし、いつ見ても壮観じゃな」
間宮「ここの人全員分の煙草ですから」
初春「見たことないのも多いぞい」
間宮「皆さんどこから探してくるんでしょうね」
初春「なんじゃろうなぁ」
間宮「ネットで調べるんでしょうか」
初春「アレは便利じゃ」
間宮「知らない煙草もすぐ出ますもん」
初春「なー」
間宮「私も吸っても良いかしら」
初春「わらわの前だと遠慮ないの」
間宮「数少ない仲間じゃない」
初春「グローブ仲間……」
間宮「臭そう」
初春「きっ、貴様!」
間宮「悲しいところよねぇ」カチッ
初春「のぅ」シュッ
間宮「パッケージ見せて」
初春「ほれ」
間宮「格好は良いわよね」
初春「ガラムスーリア。名前もイカすぞ」
間宮「んー、良い匂い」
初春「丁子の匂いじゃの」
間宮「ピリピリした感じも良いわよねぇ」
初春「間宮のジャルムよりは甘い気がするがのう」
間宮「何か問題でも」
初春「いや……」
間宮「でもアレですよ、グローブは匂いが良いんですよ本当に」
初春「じゃのう」
間宮「嫌がられますけど」
初春「普通の煙草よりは良い匂いだと思うのじゃが」
間宮「普通の煙草吸ってる人に言っても無駄よ」
初春「そう言えばこの前煙草にカビ生えてるって言われたんじゃ」
間宮「天然のグローブの証だっての」
初春「のう」
間宮「味も甘いのにね」
初春「他の煙草では決して感じない甘さじゃ」
間宮「他じゃ物足りないもん」
初春「理解されるには程遠いのう」
間宮「タールが重いのが敷居の高さだと思うの」
初春「一理ある」
間宮「クールスモーキングしなさいっての!」
初春「そうじゃな」
間宮「でも、スーリアの唯一許せないところはね」
初春「は?」
間宮「フィルターが甘い」
初春「別に良いじゃろ」
間宮「胸焼けする」
初春「良いと思うんじゃが」
間宮「私は無理」
初春「そ、そうかのう……」
吹雪「叢雲ちゃんはさぁ」
叢雲「うん」
吹雪「いっつもソレだよね」
叢雲「何が」
吹雪「煙草」
叢雲「そうかもしれないわね」
吹雪「てか、そうだからね?」
叢雲「そうねぇ」
吹雪「返事適当じゃない?」
叢雲「今何時よ」
吹雪「1時!」
叢雲「お昼の1時だとでも?」
吹雪「大した違いじゃないよ」
叢雲「半日違うわよ」
吹雪「いいってことでー」
叢雲「寝かせて欲しいんだけど」
吹雪「嫌だ」
叢雲「………」
吹雪「でさ」
叢雲「何よ」
吹雪「別のは吸わないの?」
叢雲「吸わないわよ」
吹雪「何で?」
叢雲「理由なんてないわよ」
吹雪「サブ持てばいいのに」
叢雲「アンタだって持ってないじゃない」
吹雪「吸ってる時間が違うよ」
叢雲「……まぁね」
吹雪「で、どうして?」カチッ
叢雲「人の寝室で無断で吸うな!」
吹雪「別に良いんでしょ?」
叢雲「ったく」
吹雪「叢雲ちゃんも吸いなよ」
叢雲「もう歯磨いたから嫌よ」
吹雪「律儀だなぁ」
叢雲「蹴り出すわよ?」
叢雲「そうね…」
吹雪「ふぅー」
叢雲「他の煙草吸っても満足しないからかしら」
吹雪「そうかな?」
叢雲「惚れて吸った煙草だし」
吹雪「でも他が良いなぁとか飽きたなぁとか思わないの?」
叢雲「正直なところ飽きてはいるかもしれないわね」
吹雪「そこでサブですよ!」
叢雲「でもコレじゃないのよサブは」
吹雪「当たり前じゃん」
叢雲「それだけ」
吹雪「うーん?」
叢雲「やっぱコレが慣れてて1番なの」
吹雪「と、言うと?」
叢雲「これ以外無いってこと」
吹雪「頑固」ゴソゴソ
叢雲「ちょっと違うわね……って何してんのよ」
吹雪「歯磨き」
叢雲「人の部屋でしないでくれない?」
吹雪「これから寝るのに酷いこと言うなぁ」
叢雲「アンタまさか……」
吹雪「ほら叢雲ちゃん寝よ!」
叢雲「出ていけぇ!」
長門「邪魔するぞ」
不知火「ではお帰り下さい」
長門「そう言うな」
不知火「仕方ないですねぇ」
陽炎「珍しいですね。コッチ来るなんて」
長門「たまにはな」
不知火「なんかあったんですか」
長門「いや、特には」
不知火「立ってるのはアレですしどうぞ」
長門「あぁ、すまないな」
陽炎「なんか飲みます?」
長門「アイスティーで」
不知火「しかしまぁ会う機会ないですよね」
長門「私は外にいることが多いからな」
不知火「不知火が引きこもりだとでも」
陽炎「似たようなもんでしょ」
長門「不知火、灰皿を」
不知火「どうぞ」
長門「ありがとう」
不知火「長門さん何吸うんです?」
長門「ケント」
不知火「名前は聞いたことありますね」
長門「ケントエス、スパーク」
不知火「はぁ、薄い箱ですね」
長門「細いからな」
不知火「しかしまぁ似合わない煙草ですね」
長門「別にいいだろう」
不知火「照れなくてもいいじゃないですか」
長門「別に照れてるわけじゃ…」
不知火「しかしまぁ、長門さんもこんなん吸うんですね」
長門「どんなイメージだったんだ」
不知火「もっと渋いのかと」
長門「こんなのも悪くないぞ」
不知火「そりゃそうですね」
長門「吸ってみるか?」
不知火「では頂くとしましょう」
長門「フィルターにカプセルあるから」
不知火「ほんとですね」プチッ
長門「ほれ」カチッ
不知火「どうも」ス-
長門「どうだ」
不知火「あー……コレ何の味なんです?」
長門「カシスだとか」
不知火「ジューシーな印象ですかね」
長門「ガムみたいだと言うのもいるが」
不知火「不知火はそうは思いませんけど」
長門「メンソールもまぁ、抑えめでな」
不知火「煙草風味もまぁ少なくて甘いですねぇ」
長門「本当はカプセル潰さないとまた味が違ったりするんだが」
不知火「苺にでもなるんですか」
長門「なるわけあるか」
不知火「しかし、細いお陰か早いですね」
長門「重くもないしな」
不知火「後味もスッキリ、嫌な味残らないです」
長門「悪くはないだろ?」
不知火「しかしまぁ、似合わない煙草吸う人多いですよね」
長門「私としては駆逐が吸ってるのはビジュアル的にありえないんだが」
不知火「そこは気にしないでおいてですね」
長門「ま、娯楽だしな」
不知火「格好つける為に吸う人もいるかと」
長門「私はそうじゃないってことだ」
不知火「格好つけるの好きそうですけど」
長門「誤解にもほどがあるな」
不知火「他に面白い人いますかね」
長門「探せばいくらでもいるだろ」
不知火「そうですねぇ…」
長門「なんだ探さないのか」
不知火「まぁ、またいつか」
秋月「聞いてくださいよ」
不知火「嫌です」
秋月「不知火さん!」
不知火「なんですか」
秋月「聞いてください!」
不知火「嫌です」
秋月「うがぁぁぁあああああ!」
陽炎「秋月、うるさいわよ!」
秋月「不知火さんが!」
不知火「こんなうるさいのに何言われるか分かったもんじゃないです」
秋月「良いから聞いてくださいよ!」
不知火「いy」
陽炎「聞いてあげなさいよ」
不知火「陽炎が言うならまぁ」
秋月「それでですよ!」
陽炎「秋月」
秋月「なんでしょう!」
陽炎「うるさいから」
秋月「あっ、はい……」
秋月「で、私がよく行くハンバーガー屋があったんですけど」
陽炎「あー、よく行ってたわね」
不知火「最近改装してたんでしたっけ」
秋月「そうなんですよ」
不知火「で、どうしたんです」
秋月「つい先日、改装が終わったみたいでして」
不知火「良かったじゃないですか」
秋月「まぁ、喜んで行くじゃないですか」
陽炎「そうでしょうね」
秋月「いやもう、行ってがっかりですよ!」
不知火「燃てました?」
秋月「何言ってるんですか」
陽炎「で、どうしたのよ」
秋月「喫煙席がですね!」
不知火「燃てました?」
秋月「だぁぁぁあ!無くなってたんですよ!」
陽炎「あら」
不知火「何故」
秋月「まぁ、そのお店ビルの中に入ってましてね」
不知火「はぁ」
秋月「下の階のスーパーとか周りのお店巻き込んでの改装だったんですよ」
陽炎「あーなんとなく理解したわ」
秋月「横のスペースにスーパー入るみたいでその影響らしいんです!」
不知火「後から来たのにって感じですね」
秋月「本当ですよ!煙草吸えるから好きだったのに!好きだったのに!」
陽炎「悲しい話ね」
不知火「その日はどうしたんです?」
秋月「取りあえず食べましたよ」
陽炎「食べたの?」
秋月「もう食べ納めですよ」
不知火「お気に入りの場所が無くなってしまいましたね」
秋月「私の温かいハンバーガーとポテトを返してぇ!」
陽炎「私が作ろうか?」
秋月「それとこれとは違うんです!雰囲気大事なんです!」
陽炎「じゃあいらない?」
秋月「お願いします」キリッ
不知火「この子は……」
不知火「しかしまぁ、世知辛いですね」
秋月「まぁ、ここの外ですから文句は言えないんですけど」
不知火「しかし喫煙席無くして来なくなる人も多いでしょうに」
陽炎「残念ながら世の中は嫌煙志向よ」
秋月「喫煙者にも安らぎの場を!」
陽炎「悲しい叫びね」
不知火「しかし、元々あった喫煙席を無くすのはちょっと…」
秋月「ガッカリですよ!」
陽炎「町の人は賞賛するでしょうね」
秋月「ぐぅぅううう」
陽炎「ウチで我慢しなさい」
秋月「お気に入りのお店だったのにぃ…」
不知火「なんと言うか悲しいですね」
陽炎「まぁ、贔屓にしてた理由が殆ど消え失せたんだもんね」
秋月「ううぅぅぅう……えっぐ」
陽炎「えっ、泣いてる!?」
不知火「泣いてますね」
秋月「わだじの……やっど見づげた場所だっだのにぃ……っぐ」
陽炎「はいはい、泣かないの」
秋月「……はい」
不知火「きっとまたどこか見つかりますよ」
秋月「はい……」
叢雲「吹雪」
吹雪「なに?」
叢雲「暇?」
吹雪「暇だよ」
叢雲「ちょっと付き合いなさい」
吹雪「えっ、突然の愛の告白はちょっと」
叢雲「違うわよ」
吹雪「釣れないなぁ」
叢雲「暇だから身体動かしに行くわよ」
吹雪「えー」
叢雲「激しい運動じゃないから」
吹雪「ゆっくり動くほうが好き?」
叢雲「激しいよりは良いわ」
吹雪「うわぁムッツリー」
叢雲「しょうもない事言ってないです行くわよ」
吹雪「で、割と真面目に何やるか聞いてないんですけど」
叢雲「キャッチボール」
吹雪「え、なんでまた」
叢雲「ボール見つけたからよ」
吹雪「何これゴムボール?」
叢雲「これならグローブもいらないわ」
吹雪「ふーん、まぁ良いよ」
叢雲「じゃ、はい」シュッ
吹雪「おっと」パシッ
叢雲「あんまり早く投げないでよね」
吹雪「なんで?」ブンッ
叢雲「やめなさ……いったい!」バシッ
吹雪「そっか、素手だから痛いんだね」
叢雲「いい加減にしなさいよ!」
吹雪「めんごー」
叢雲「……まぁ良いわよ」
吹雪「え、優しすぎて逆に怖い」
叢雲「……」
吹雪「ごめんなさいっ!」
叢雲「はぁ」シュッ
吹雪「わーお」パシッ
吹雪「で、何で突然キャッチボール?」
叢雲「ボール拾ったって言ってるじゃない」
吹雪「それだけ?」
叢雲「それだけよ」カチッ
吹雪「運動しながら煙草とかどうかしてるよ」
叢雲「つけるだけよ」
吹雪「意味ないじゃん!」
叢雲「じゃあ何か寄越しなさいよ」
吹雪「パンツとかでいい?」
叢雲「むしろ言ったらくれるのかしら?」
吹雪「叢雲ちゃんが欲しいなら……」
叢雲「馬鹿じゃないの?」
吹雪「じゃあ飴で」
叢雲「良いの持ってるじゃない」
吹雪「まーね」ヒョイッ
叢雲「飴は投げなくていい!」
吹雪「キャッチボールだよ!」
叢雲「飴はボールじゃないわよ!」
叢雲「……」シュッ
吹雪「……お」パシ
叢雲「アンタさ」
吹雪「ん?」シュッ
叢雲「今朝何で来なかったの」
吹雪「どこに」
叢雲「……」
吹雪「え、寂しかったの?」
叢雲「違うわよ」
吹雪「あのね、私にだって予定はあるんだよ?」
叢雲「知ってるわよ」
吹雪「そういう事」
叢雲「……」ブンッ
吹雪「ちょっ!」バシィッ
叢雲「来ないならLINEなり入れなさいよ」
吹雪「ふーん」
叢雲「何笑ってんのよ」
吹雪「いーや何でもないよっ」シュッ
叢雲「寂しくなんかないわよ!」
吹雪「それ言っちゃ駄目だよ叢雲ちゃん…」
不知火「すっかり秋ですね」
陽炎「気付けば秋ね」
不知火「紅葉とかまだみたいですけど」
陽炎「したら山行こうかしら」
不知火「悪くないですね」
陽炎「なんかしたい事ある?」
不知火「特には」
陽炎「何もしたくないの?」
不知火「陽炎がいれば特には」
陽炎「ふーん」
不知火「こうしてベンチに座って月見てるだけでも楽しいです」ジッ
陽炎「浴衣似合ってるわ」
不知火「ふぅー、ありがとうございます」
陽炎「ただ浴衣って夏のイメージね」
不知火「秋祭りだってありますよ」
陽炎「似合ってるしなんでも良いわ」
不知火「そうですか」
不知火「……ふぅ」
陽炎「……」
不知火「……」
陽炎「月に叢雲花に風」
不知火「なんですかそれ」
陽炎「月夜には雲で月が隠れて、花は風が散らしちゃう」
不知火「ダメじゃないですか」
陽炎「良いことには邪魔が入るって話よ」
不知火「嫌ですね」
陽炎「煙草の煙が何となく月にかかってるわ」
不知火「消しますか?」
陽炎「薄くかかるならむしろ風情ね」
不知火「そうですか」
陽炎「むしろアレね」
不知火「はい?」
陽炎「寒い」
不知火「秋ですね」
陽炎「なんか羽織って来るべきだったわ」
不知火「陽炎」グッ
陽炎「何よ」
不知火「くっつけば温かいですよ」
陽炎「そうね」
不知火「んっ」
陽炎「煙草つけたままは嫌ね」ヒョイッ
不知火「あっ」
陽炎「コレならもっと近付ける」ギュッ
不知火「陽炎……」
陽炎「虫の声がうるさいくらいね」
不知火「秋ですから」
陽炎「確かに温かいわねこれ」
不知火「もっと褒めても良いんですよ」
陽炎「偉い偉い」
不知火「陽炎」
陽炎「煙草吸ったばっかでしょ」
不知火「そんな」
陽炎「歯磨いてから」
不知火「帰りましょう」
陽炎「えー秋の夜は?」
不知火「そんなの関係ないです」
陽炎「分かったわよしてあげるからもう少し」
不知火「いつからそんな風情大事にするようになったんですか」
陽炎「何となくよ」
不知火「はい、お便り頂きました」
陽炎「誰からよ」
不知火「まぁ、その辺は守秘義務とかがありまして」
陽炎「んなもん絶対ないでしょ」
不知火「あるんです」
陽炎「で、何なのよ」
不知火「嫌煙家達の集まりみたいなのはあるのかって話みたいですね」
陽炎「そりゃあるわよ」
不知火「まぁ、集まるの好きですからね」
陽炎「ただまぁ結託してるなんてのは少ないかもしれないわね」
不知火「嫌煙家の集まりもどうなんでしょうね」
陽炎「結局ご飯食べた後にノリでやってるだけよ」
不知火「煙草が嫌いなのは違わないみたいですけど」
陽炎「でも定期的に文句言ってくる辺りは信念はあるのかも知れなわね」
不知火「迷惑な話です」
陽炎「和解は無さそうねぇ」
不知火「1番ハッキリしてるのは体鍛えてる人達ですよ」
陽炎「あー」
不知火「あれ集まる日決まってるらしいですよ」
陽炎「知ってるわよ。だってココに集まるし」
不知火「大鳳さん、長良、秋月と…」
陽炎「半ば無理やり長波」
不知火「不幸の産物ですね」
陽炎「前に武蔵さんとかいたけどアレは臨時だったし」
不知火「完全に部活ですよね」
陽炎「今度お揃いでジャージ作るらしいわ」
不知火「体育会系ちょっと羨ましいですね」
陽炎「アンタもやる?」
不知火「嫌ですよあんなの軍隊のやる事です」
陽炎「ねー」
不知火「あと、一応不知火も女ですし」
陽炎「筋肉はやっぱね」
不知火「ですよね」
陽炎「あ、大っきいのあったわ」
不知火「?」
陽炎「那珂ちゃんのファンクラブ」
不知火「アレは…」
陽炎「宗教じみてるわよ」
不知火「普段何かしてるわけじゃないですけどね」
陽炎「地味に振り付けとか練習してるみたい」
不知火「え、どこでですか」
陽炎「中庭とか」
不知火「見てないですね」
陽炎「最近新曲出てないしやってないのかもしれないわね」
不知火「阿賀野辺りに聞いたら分かりますか」
陽炎「かもね」
不知火「今度聞いてみます」
陽炎「小さいところで言えば眼帯の2人かしら」
不知火「アレは違うんじゃ」
陽炎「まぁね」
不知火「片方が盛り上がってる感ありますよね」
陽炎「事実だから言わないの」
不知火「木曽さんはもっとアピールするべきです」
陽炎「龍田さんがね」
不知火「最近見ないですけどね」
陽炎「引きこもりガチよね」
不知火「まぁ本人それで良いらしいですけど」
陽炎「ある意味天龍の周りは混沌としたグループよね」
不知火「怖いのは本人に自覚がない事です」
陽炎「天龍本人は至って普通に生活してる気だもの」
不知火「眼帯連合は虚しい片想いですよ」
陽炎「天龍本人も楽しそうにやってるから良いじゃない」
球磨「パッケ改変クマ」
木曽「俺はそのパッケしか知らないけどな」
球磨「改悪だろ」
木曽「姉さん語尾」
球磨「改悪だクマ!」
木曽「そんなに嫌なのか?」
球磨「例えば良い物があるクマ」ゴソゴソ
木曽「なんだその缶々」
球磨「昨日貰った高いチョコクマ」
木曽「なんで黙ってたんだよ」
球磨「安心するクマ、あげるから」
木曽「ありがと姉さん」
球磨「どう?」
木曽「美味いな」
球磨「他と違うクマ?」
木曽「上品な味だな」
球磨「それ100円のチョコなのに?」
木曽「は?」
球磨「それ、100円」
木曽「い、1個で100円とか」
球磨「袋にいっぱい入って100円だクマ」
木曽「うぉぉぉおおお!なんか上品な味とか言っちまったよ!畜生!」
球磨「包みの効果は痛いほど分かってくれたと思うクマ」
木曽「お、おう……」
球磨「てか、今はもうキャビンですら無いクマ」
木曽「ウィンストンだな」
球磨「ココで買うなら良いけど外で買うとき名前めんどくさ過ぎるクマァ!」
木曽「そこはまぁキャビンで良いんじゃ」
球磨「今に通じなくなるクマ」
木曽「そこはどうなんだろ」
球磨「ウィンストンが悪いとは言わない」
木曽「はぁ」
球磨「でもキャビンはキャビン!」
木曽「そうなんだな」
球磨「そこんとこ分かってないクマ」
木曽「でも吸うんだろ?」
球磨「腹いせに浮気するクマ」
木曽「マジかよ」
間宮「で、愚痴は終わった?」
球磨「オススメを寄越すクマ!」
間宮「じゃあピースとか」
球磨「は?理由は何クマ」
間宮「いや、ピースのサブにキャビン吸ってた人がいたからですかね」
球磨「取り敢えず吸う」カチッ
木曽「んじゃ俺も」カチッ
球磨「んーあー」
木曽「美味い、って言うのか」
球磨「匂った段階の感じとは違うけどやっぱ少し違う気がするクマ」
間宮「浮気相手に本妻と同じ物を求めるんですか?」
球磨「くぬぬ……香りもほんのりした甘みと渋さも悪くないクマ…」
木曽「姉さんも大変だな」
球磨「割と真剣」
木曽「そうか」
球磨「乗り換えもあるクマ」
木曽「似てるの吸ってみたらどうだ?」
間宮「そうなると、うーん……コレかな?」
球磨「赤マル?」
間宮「前に誰かが似てるって言ってたわ」
球磨「口ゆすぐクマ」
間宮「はい、お水」
球磨「……」グチュグチュ
間宮「はい」
球磨「ありがとクマ」カチッ
木曽「俺は自分ので良いや」
球磨「んー、似てるって言いたい気持ちも分かるクマ」
木曽「似てんのか?」
球磨「正直なところタバコ感増して甘みを消し去った感じクマ」
間宮「そ、それ褒めてます?」
球磨「口残りの感じもどうも強いクマ」
木曽「ダメじゃねぇか」
球磨「あの苦味と甘みの深い味わいが……クマァ……」
木曽「元のも結構タバコ感も苦味もあると思うけどな」
球磨「やっぱちょっとした上品な甘みが足らんクマ」
間宮「ちょっと志向変えてみない?」
球磨「悪くないかもしれないクマ」
間宮「さて、こんなのはどうかしら」
球磨「モヒート?」
間宮「あえて全く違うものはどうでしょう」
球磨「悪くはないクマ」
木曽「モヒート、酒か?」カチッ
球磨「ボヘームのモヒートクマ」カチッ
間宮「好きになる人多いと思いますけど」
球磨「高雄のヤツだクマ」
木曽「服の色に合わせてんのかね」
間宮「多少意識はしてるみたいですよ」
球磨「相変わらずのソーダ水にミント溶かしたみたいな清涼感クマ」
木曽「うっわすげぇ」
球磨「テラスなんかで優雅に吸うイメージクマ」
木曽「汚ねえ所で吸う気にはならないかもな」
球磨「ただまぁいきなりコレにするのも…」
木曽「とんだ転身だよな」
球磨「ほ、保留にするクマ」
間宮「ま、他も見てみれば良いですよ」
球磨「よし、次行くクマ」
間宮「はい、次これ」
木曽「パラダイスティーか」
球磨「あれ、知ってるんクマ?」
木曽「名前は聞いたことあるぞ」
間宮「舞風ちゃんの煙草ね」
木曽「最近何故かよく引き合いに出る」
球磨「これ匂いが凄いクマ」
木曽「うわ、ホントだな」
球磨「香ばしい紅茶のやや甘い香りクマ」
間宮「何が凄いって吸ったら分かりますよ」
木曽「んじゃ、いただこう」カチッ
球磨「それじゃ」カチッ
木曽「おぉ…」
球磨「分かったクマ?」
木曽「匂いと味が変わらねえな」
球磨「あの匂いのまんまってのが感動するところクマ」
間宮「たまに匂いのギャップのあるのが多いですからね」
木曽「それでいて火のおかげで更に香ばしいな」
球磨「ふわっとしてるクマ」
木曽「ほー」
球磨「見た目もお洒落で女でもオススメ出来るクマ」
間宮「どうです?」
球磨「嫌いじゃないけど煙草感が足りないクマね」
間宮「ではコレでは?」
球磨「キースクマ」
木曽「きそ?」
球磨「なに言ってんだ」
木曽「冗談だよ」
球磨「コレも匂いが凄いクマ」
木曽「うわぁメープル」
間宮「暁ちゃんの煙草ね」
木曽「アイツこんなの吸ってたのか」
球磨「前に変えたって聞いてたけどコレだったのかクマ」
間宮「ちなみにコレはシガレットじゃないんですよ」
球磨「シガリロって言うんだクマ」カチッ
木曽「何か違うのか?」カチッ
球磨「まず目で分かるのはタール数なんかが書いてないクマ」
木曽「お、ホントだ」
球磨「一応分類的には葉巻クマ」
木曽「ほー。しっかし匂い程甘くねぇな」
間宮「そうなんですよね」
球磨「でも煙の匂いは超甘いクマ」
木曽「不思議な感覚だな」
球磨「後で少ししたら手の匂いを嗅ぐと良いクマ」
木曽「手の匂い?」
球磨「いい匂いがするはずだクマ」
間宮「で、どうです?」
球磨「悪くはないけど……うーん」
木曽「結局変えれないんじゃないか?」
球磨「申し訳ないけどそうかも知れんクマ」
間宮「ま、それも一つですよ」
球磨「ま、たまに浮気して程々に付き合って行くクマ」
潮「う、潮です…」
潮「今日はドーナツ屋さんに来てます」
潮「アレです、有名なところです」
潮「1階は普通ですけど2階が喫煙席です」
潮「喫煙席は大切です」
潮「取り敢えず席取って買いに行きます……」
潮「100円セールやってないですけどもう良い事にします」
潮「ですが、2つくらいで我慢です」
潮「なんか物凄く損してる気がします」
潮「さて、何にしましょうか…」
潮「汁ソバなんてのも美味しいから好きです」
潮「で、でも今日はドーナツって決めたんです」
潮「うーん、甘めで行くか少し控えるか悩みますね…」
潮「悩んだら半々にしましょう」
潮「すっ……すいませんっ!」
潮「あっ、はい。ココで……」
潮「ハニーチュロとオールドファッション」
潮「あと氷コーヒー下さい……」
潮「ふぇっ!こ、氷コーヒー……です!」
潮「あっ、いえ、こっ…こちらこそすいませんでしたぁ!」
潮「ちょ、ちょっとありましたけど無事に買えました」
潮「意外とグラスが分厚くて重いです…」
潮「あっ!灰皿貰うの忘れました……うぅ…」
潮「取り敢えず席に行きます」
潮「あっ、ゴミ箱の上にありました」
潮「良かったです……また行くのはちょっと恥ずかしいですから」
潮「さて、今日の煙草は何にしようかな……」
潮「はい決めました。キースにします」
潮「甘い香りに反してやや苦味のある味は多分合うと思います……」
潮「先ずは氷コーヒーを一口だけ」
潮「まだ殆ど牛乳の味ですけど」
潮「そしたら適当に1本吸うことにします」
潮「氷コーヒーは名前の通り氷のコーヒーが牛乳に入ってます」
潮「溶けるのを待たないとただの牛乳になっちゃいます」
潮「先に少し飲んだお陰でキースも少し香ばしく感じます」
潮「ふわっとした匂いで早くドーナツに行きたくなりますね」
潮「ちょっとだけ齧る事にします」
潮「少し悩んでオールドファッション」
潮「シンプルでプレーンな味です」
潮「でも、キースの匂いや口の中の苦さで更に引き立つ様な感じがします」
潮「ただ、困った事に口の中のがモサモサしちゃう……」
潮「ココで程よく氷の溶けたコーヒーです」
潮「まだ牛乳が勝ってるので甘くて思った通りよく合いますね」
潮「煙草は一旦置いてドーナツに集中します」
潮「何口か食べてコーヒー一口の感じで行こうと思います」
潮「出来る限りコーヒーは残したいです」
潮「ここで飲み干しては後が悲しいだけなので」
潮「バランスよく食べていきます」
潮「……はい、オールドファッションもコレで終わりですので次です」
潮「次までの間に1本吸うかは好き好きだと思います」
潮「今日は吸わないで行きます」
潮「貰った紙ナプキンで巻いて食べていきます」
潮「さっきとは違ってハッキリと甘く幸せな気持ちになります」
潮「ここまで来たらコーヒーも融けて牛乳も減ってるのでややコーヒー感が強いです」
潮「甘さを引き立たせる程度の苦味と」
潮「やっぱり甘いハニーチュロを交互に食べていきます」
潮「半分くらいで煙草をつけます」
潮「ふぅー。全体としてふんわり香ばしい……」
潮「ここからはスピードを落として満足するまでゆっくりいきます」
潮「今回は長くいるのが目的ではないので」
潮「わざとゆっくりしたりする事もなく食べます」
潮「はい。食べ終わったらゆっくり1本吸います」
潮「上手いこと少しコーヒーが残ったので一緒に」
潮「吸い終わったらトレーを片付けて帰りましょう」
潮「もう少し空いてたらゆっくりしたかったです……」
清霜「武蔵さーん?」
武蔵「も、もう……」
清霜「なんでー毎回潰れるんですかぁー?」
武蔵「い、いや……清霜が、飲ま……」
清霜「この後に及んで清霜のせいれすか」ヒック
武蔵「少し寝かせてくれ…」
清霜「しょーがないれすねぇ……清霜さんは優しい!」
武蔵「う、む……」
清霜「はい、起きてぇー!」
武蔵「な、なぜ……」
清霜「つーまーんなーいー!」
武蔵「えぇ…」
清霜「おーきーてー!」
武蔵「無理だ動けん」
清霜「ボトル空けたくらいなんだけどぉ?」
武蔵「その時点…で……おかし、い」
清霜「あぁん?」
武蔵「頼む」
清霜「あぁもう!」
清霜「むー。きよしーさん暇だぞー!」ウガ-
朝潮「……」トコトコ
清霜「お?朝潮じゃん!」
朝潮「清霜、ですか……お酒臭い!」
清霜「ねぇー朝潮ぉー。ね?」
朝潮「なっ、なんでしょう……」
清霜「清霜さんはぁーひまひまなのぉ」
朝潮「あっ、朝潮は関係ないっ!」
清霜「良いからさ!座ってさっ!」
朝潮「力強っ!」
清霜「ふへへぇ〜。覚悟してね?」ゴソゴソ
朝潮「ちょっ!何する、服を!やめて!」
清霜「朝潮、飲む?」
朝潮「飲まない!」
清霜「……」ングッ
朝潮「清霜が飲んでどうするのよ」
清霜「ん!」
朝潮「んんぅっ!んんん!」
清霜「へへっ、美味しい?」
朝潮「なっ、何するの!」
清霜「きよしーブラックニッカだよー」
朝潮「コレで気は済みましたか!」
清霜「済むと思う?」
朝潮「えっ……」
清霜「清霜はねぇ、今晩まだなんだよ?」
朝潮「なっ、何がでしょう……」
清霜「分かってるくせにぃー」
朝潮「い、いえ……」
清霜「武蔵しゃん潰れちゃったんだよぉ?」
朝潮「はぁ」
清霜「お風呂入ってぇ、お酒飲んだらぁ……ね?」
朝潮「まさかとは思いますが……」
清霜「にひひっ!朝潮はどんな声出すのかなぁ〜?」
朝潮「止めなさい、止めて!止めろぉ!」
清霜「止めないよ」
朝潮「ひぃ!目が座ってる……」
清霜「さぁ、始めよっか」
朝潮「……っく」
武蔵「そこまでだ」
清霜「武蔵さん遅い!」
武蔵「お前そのクセ治らんのか」
清霜「武蔵が悪い!」
武蔵「うーむ。すまない」
清霜「次から潰れないでよね?」
武蔵「頑張るが……」
朝潮「た、助かったの……?」
武蔵「すまなかった」
朝潮「いっ、いえ……」
清霜「ごめんねー」
朝潮「は、はい……」
武蔵「言って聞かせておく」
朝潮「お願いします」
清霜「武蔵さん、早く部屋戻ろ!」
武蔵「それでは失礼する」
朝潮「お休みなさい……」
次のです。よろしければどうぞ
↓
次に移ります
よろしければ次もよろしくお願い致します
水着ですね。朧も結構ありますよね。
水着でした。朧は触り心地良さそうな感じでしたね
タバコの火の不始末で、火災が起きたというニュースを見て……。
火ですからね…
そんな話題で1つやってみたいと思います
かかか、火事はあかんですよ!
たしか巻き込まれた人の保険が適用されないんだっけ(忘れてる
更新おつかれさまですー
艦娘だから無事なんです
火事には気をつけましょう
自分が入ってれば効きますが相手のは効かないみたいですよ
3です。火の不始末は怖いですね。
あ、そうだ!この不祥事で嫌煙会の人たちが排煙運動始めるというのは、どうでしょう?
この時間に食べ物ネタは卑怯っすよ←
更新お疲れ様ですー
コメントありです
不始末と言われても意外と煙草の火は消えてない事が多く驚きます
そうですね、この機会に嫌煙家の人達に再登場願いましょう
よっこーさん
お腹が空いたら食べる。欲望に素直に生きるとよろしいかと思います
タバコは嫌でもタバコすってる艦娘を想像したらタバコいいなーって思ってしまう
更新お疲れ様ですー
昔は僕も煙で息ができなくなるくらいには嫌いでした
でも色々ありまして吸い始めました
興味を持ってやってみればイメージ変わるかも知れませんよ!
ケータイ灰皿について
やらせていただきます
七夕かなぁ
14さん
終わってしまいましたけどね
少しでも話題に出来たらと思います
ネタがないなら、『人の時を思うJT』から取ってくれば、いいのでは?
もしかしたら使うかもしれません
ありがたくいだだく事にします
タバコの持ち方談義とか如何でしょう…
同じ人差し指と中指派の人もでも指の先と根元で持つ人で分かれますし
中指と薬指で持つレアな人もいますよね
(C)さん
ありです
確かに色々ありますね…やってみようと思います!
絶対不知火が轟沈したんだと思いました。心配しました。
海外艦を通して海外の喫煙事情や銘柄などについて取り扱っていただきたいです。できればイタリア艦あたりで。
しらこさん
ご心配かけました。不知火は絶対に沈みません
イタ艦ですねー。少々探すので少しかかってしまうかもしれませんがやります!
唐突なR-18…タグにR-18ってつけた方がいいですよ。
ご指摘ありがとうございます
次から気をつけます
セブンスターと言えば最近、リアルスモークを吸い始めましたが、やっぱり重めですね。
それでも上品な味なのが不思議に感じます。
そういえばもうすぐ海の日ですし、艦娘らしく海の日ネタなんてどうでしょう。
全くネタが思い浮かびませんが
あれは煙が凄いって聞きます
しかし普段セッタ吸う人が重いと言うのはやはり相当なんでしょうか……
重いと1本を大切にって感じがしてむしろ上品なイメージもありますね
海の日ですね!かげぬい夏ボイスもありましたしやりたいところです!
リアルでは嫌煙派の自分ですが、このSSを読んでいると気が付くと作品の雰囲気に引き込まれて夢中になってしまうw
作中の艦娘達が煙草の好みを語っているシーンを見ていたら、自分でも煙草にはどんな銘柄があるのか気になってきて調べてみたら、一箱で1000円以上もするザ・ピースやトレジャー・ブラックなんて高級紙巻煙草もあるんですね
自分が煙草を吸わないので解らないのですが、愛煙家の方にとっての高級煙草って、やっぱり高いものは普及品と一味違うと感じるものなのか
それとも嗜好品である以上は好みは人それぞれなので、お値段と満足度は必ずしも比例するわけではないのか、どっちなんだろう……
喫煙派の艦娘の意見を是非とも聞いてみたいです
吸った事ない人にも煙草の魅力が何か伝わればと思って書いてたりします
少しでも良さが伝わり、興味を持っていただけたようでとっても嬉しいです!
リクエストの件承りました
今晩にでもと思います
さっそくのリクエスト反映ありがとうございました
高級レストランで提供しているような豪華な料理でも、毎日食べ続けていると普通の家庭料理が恋しくなるようなものかな
すぐ反映出来るのが日常の強みでごさいます
まさしく家の料理が安らぐのと同じです
感覚は人それぞれだとは思いますがやっぱ慣れたら煙草が一番ですね
夏ボイスで、初風が「不知火も誘う?」って言ってたけど、それは出さないの?
考えましたがセリフ的にどう考えても置いていかれるポジションになってしまい
あんまりだと思ったので出さない事にしました。出してあげれなくてすいません
試しに「メビウス」というタバコを火をつけずに吸ってみたんですか、なんかクセになりそうな味がしますw
火つけないで吸うの意外と良いですよね
メンソールなんかは煙草だって忘れるレベルだと思います!
部屋で咥えたりして作業する時もあります
1作目から読んでますが相変わらず面白いですコメントを読んでいて思ったのですが
AQさんはリアルで煙草を吸うんですか?
いつも読んでいただきまして光栄です
はい、こんなんですが喫煙者です
一応感想を書いた煙草は1度吸ってから書くようにしてます
うんうん…
残響さん
はいはい……
タバコ吸ってみたくなりました
健康ガガガ
煙草は良いですよー
って言いたいですけど健康のリスクは確かに大きいですね
そこを承知した上で決心がついたら是非どうぞ!
突然ですが未成年者の喫煙についてどう思いですか一言お願いします
因みに僕は吸ってません!!
未成年喫煙ですか
まぁ、色んな意見があって何を言っても角が立つのであえて言うなら未成年の喫煙よりマナーの悪い方が何万倍もよろしくないとだけ言っておきます
過去作全部読んで追いつきました
全体にドライな感じがあり、時折妙にハードボイルドなフレーズが出てくる。好きな作風です
「大事なことを覚えるために寝るんでち」とか、凄いグッと来ますね
ところでAQさんはピース吸ったことはおありですか? 私はライトを愛喫してますが、濃厚なバニラの風味とふくよかな甘さ、良いですよ
AQさんが初心者にオススメする煙草ってなんでしょうか?
睦月ちゃんがオススメしたようにラークってやつなんでしょうか
42さん
それなりに量はあったのに読んでいただき感謝であります
読んでいただいた印象そのままに書きたいと思ってたので安心もしました
PEACEまだ吸った事ないです、これを機会に吸ってみたいと思います!
43さん
個人的にはキャスターなんか良いんじゃないかなと思います
ラークワンみたいな軽い煙草で吸い方に慣れたら好みの煙草を探すのでも良いと思いますよ!
今回の更新を読んで、最初に吸ったのがキャスターマイルド、次に吸ったのがメビスウオプションだったのを思い出しました。やっぱこういうのってみんな辿る道なんでしょうかね
45さん
見た目も良いし味も良い。何より吸ってる人も多いので手に取りやすいし初めて貰ったらそれってパターンも多いのかもしれませんね
とても良い煙草ですしそのまま吸う人も多いんだと思います
@東雲さん
オススメありがとうございます
こちらにて返事をさせていただきます
いつも読んでいただきありがとうございます
ブラデビのチョコ了解しました!
子供から見てもライターよりマッチの方が格好いいと思います(・ω・)
48さん
僕も格好良いと思ってたんですけどねぇ
ゴミは出るし臭いはあるしでやっぱライターかなぁと思っちゃうわけです
潜水娘が出撃したらタバコは水浸しになっちゃうんですかねぇ?
もしくは深海側の子達も潜ってるので気になります。
50さん
そこんところ今日の話にしてみます!
今回の話でちょっち思い出しました
煙草って湿気てる方が美味しくなるんですよね。燃焼温度が下がって喫味が落ち着くからとかなんとか…雨の日に外で吸う煙草がやたら美味い(個人の感想です)のもこの理由みたいです
ゴールデンバットとかだと、わざわざ加湿処理してから吸う人も結構いるそうで
52さん
乾燥してると勢いよく燃えたりでやっぱり辛くなってしまいますしね
濡らしたティッシュなんかと一緒にタッパーに入れてみたりすると良いみたいですね
普通の煙草でも加湿は効果的ですよ!
リクエスト反映ありがとうございます!
ふと疑問に思ったのですがこのssの艦娘はこれだけヘビースモーカーが多いのに肺ガンとかの描写は無いんですか?(゚ω゚)
@東雲さん
ご期待に添えたかは不安ですが
またどうぞ遠慮なくお願いしますね!
55さん
明言は避けてきましたがバケツって魔法のアイテムなんだなぁと思って下さい
個人的な事を言ってしまうとやっぱ若い女の子が肺がん気にしてるシーンなんて気分よくないじゃないですか!
コメ55です確かにそうですね(゚ω゚)
吸いがらだらけになってそうな鎮守府、誰が掃除するんだろう?
58さん
以前にも同じようなコメントをいただいた事がありました
やっぱ気になるところですよね
週一ぐらいで持ち回りで吸う人たちが掃除してると思います
この鎮守府なら、煙草そのものに拘る艦娘は多そうだけどライターに拘る艦娘も居そう。
むしろライター集めが高じて煙草始めたとかありそう。
今や百均にもオイルライター売ってますよね。やっぱりzippoとは質とか、違うんでしょうか?
非喫煙者には分かりません・・・。
60さん
自分があまりライターを気にしたことがなかったのでグダグダになってしまいました
ライターを改めて調べるきっかけにもなりました
61さん
高いと物持ちも良いかと思われます
ただ吸うなら100円ライターがコスパも良くて良いかなぁってが僕の勝手な意見です
60の者です、リクエスト受け取って下さりありがとうございます
自分は非喫煙者ですが、周りの吸ってる人達を見るとやはりライターは100円ライターが圧倒的ですね
ただ、いたずら防止機能が地味に邪魔と話す人が自分の周囲には多い気がします
60さん
貰いでもしないと自分でライター買う気にならないんですよねぇ……
いたずら防止機能は無いに越したことはないです。子供のためですけど
不知火がサイダーと柿の種の組み合わせをいった時に思ったのですがこの鎮守府ではお酒は駆逐艦でも飲むんですか?
不知火のお菓子のチョイスが仏壇菓子みたいでワロタ
65さん
飲んでますよー
66さん
不知火は小学生低学年みたいなチョイスのイメージです
コメ65です飲むのであれば悪酔いした恋人持ちの誰かがフリーの人に手を出すみたいなのお願いでますか?
65さん
リクどうもです
今晩あたり手出します
コメ65、68ですリク反映ありがとうございます<(_ _)>
できればシリーズみたいにしてほしいくらい面白かったです
65さん
喜んでいただけたのなら嬉しいです
もしかしたらまたやるかもしれないですよ?
初コメです。
とても面白い作品で、いつも更新されるのを待っております。
リクエストなのですが、キセルを吸う扶桑姉妹を書いていただきたいのですが、よろしいでしょうか?
↑キセルがありなら葉巻も居るかも
72.73さん
いつも見ていただいて感謝であります
キセルは見たことも触ったこともありませんが頑張ります
72です。
少し無茶なリクエストかと思っていたのですが、書いてくださるとは・・・(涙目)
キセルを吸う和服美人って、すごくいいですよね(小並感)
72さん
無茶が通るのがココですよ!
扶桑姉様はさぞ色っぽく吸うのだろうなぁ
時雨が下ネタキャラになっちょる
・・・アリかも?
初コメです。楽しく読んでます。
CABIN吸ってる艦娘て居ないのかなぁ
リアルでも自分しか吸う人いなくて悲しい:(
77さん
時雨はオープンな方だと思います
はい、アリですね!
78さん
コメントありです
吸ってる娘いないかな?って言われたら出てくるのがこの鎮守府です
吸う人がいなければ吸わせて良さを伝えるのです!
リク反映ありがとうございました。
一番最初に出た軽巡だぞ球磨ぁ!
後自分も前のパッケのが良かったぞ球磨ぁ!
80さん
楽しんでいただけたのなら嬉しいです
ウィンストンの見た目は嫌いじゃないですけどやっぱ違いますよねぇ
パッケもいいけどシガレットケースもね!
ライターと共におしゃれアイテムですぞ。
82さん
シガレットケースも良いですよねぇ
まさしくお洒落アイテムって感じですよね
お忙しいのでしょうか…お疲れ様です
今回のイベント追加艦で思いましたが、速吸ちゃんは色々と弄られそうですね。名前の通りに煙草を速吸だとか、ニコチン補給艦だとか
多分初コメです。マルボロブラックメンソールとゴールデンバットメインで後ちょこちょこ変えてるけどバット最強ですよねー(ブラメン吸う艦娘はいないものだろうか・・・)
書き忘れ・・・・・・ただしゴールデンバットは大雨の日に持ち歩くと大変なことになるのが悩みでして、その辺の話出てこないかなーとか
ここに影響されてラークワンとメビウスオプション5mg吸ってみました
火をつけないオプション、面白いですねぇ
5mgでも結構口に残る感じがするので、とりあえずラークワン続けてみます。吹雪好きですしねw
諸事情で見れない時期にたくさんのコメントありがとうございます
84さん
ギリギリ生きております!
早吸は気になってたので是非是非やりたいと思ってますよぉ!
85さん
初コメありです!
ゴールデンバットは雨の日美味しいんですけどねぇ防御面最低ですからね…
ブラメンっすねー言えば出てくるのがこの鎮守府ですよ
87さん
色んな煙草、煙草の楽しさ、良さを伝えたいと思ってますのでそう言っていただけると嬉しい限りであります
吹雪と一緒にラークワン吸ってあげてくださいね
85~6です。ひろっていただきありがとうございます。しかも那珂ちゃんの次くらいに好きな隼鷹さんが出てきたので大満足でち!
これだけ多種多様な喫煙艦がいますが
やっぱり売り手の明石さんは誰が何を吸ってるとか
網羅しちゃってるんですかねぇ。タバコ詳しい女性・・・
ドウモ、85-86=デス。モヒートが旅先にあったので吸ってみました。ライムソーダが口の中に広がってすっきりで気に入りましたが地元だと売ってないんですよね・・・
初コメです ここまででしんせいが出てない…
マイナーなのか?
私のお気に入りだから出ないかなあ
あとカズペックも(・ω・)
カズベックでしたorz
90さん
売り手はまみーやさんですぜ
ええ、もう全ての煙草を知る女ですとも
91さん
欲しい!けど何駅か乗らないとねぇ!
ってのがマイナー煙草の嫌な所です
それでも、モヒート良いっすよねー
92さん
出てないのは僕が吸ったことないからです
体調も回復しましたし買いに行って早速吸ってみようと思います
タバコを趣味にするとつい色んな銘柄試したくなりますよね。
自分は常喫がアルカポネポケットとアークロイヤルなんですが、その辺り吸ってる子いますかね?
知ってる銘柄が出ると嬉しくなるなります!
95さん
やっぱ色々試したくなりすよねぇ
アルカポネはいないですがアークロイヤルなら
白 ビス子
スイート 雷 若葉
パラダイス 舞風
アップルミント 夕張
あたりですかね
ガラムにも人権をください……
ドーモ、AQ=サン。ドクシャデス
いつも更新されるのを楽しみにしております。
ところで、ウチの親父は僕が物心ついたときからずーーっとLARKっていう赤いパッケージのタバコを吸ってるんですよね。(サブタバコとか見たことない)
そんなわけで、一種類をずっと吸ってる感じの話を書いていただけないでしょうか?(書いてくださる場合、艦娘はお任せします)
97さん
求めれば与えられます
98さん
ドーモ。98=サン。AQです
申請は受理されました。明日の更新をお待ち下さい
先日喫煙所で葉巻吸ってる人が居ました。
あれ、本当いい香りなんですね。心底驚いた。
98です。リク反映ありがとうございます。
叢雲は性格が頑固(一途?)な感じだと個人的に思っているので、今回の話にぴったりな感じでした。
一種類しか吸わないと、体がそれ以外求めないようになるんですかね?喫煙者の体って不思議ですね。
長門さんがどんなタバコ吸ってるか楽しみに待ってます。
100さん
葉巻は実は吸ってるの見たことないんですよねぇ…
僕もいつか嗅いでみたいものです
98さん
叢雲は一途
体が求めないというか実家のような安心感と言いますか…
あぁ、やっぱコレだなぁって思います
102さん
さぁて、どんな煙草でしょう!
どもっす85-86です~
バットの防御面ってことで缶ピー買って空になったのにパッケごと突っ込んでみたら最初ちょっと取り出しにくいけどわりといいことに気づきました。ただ、持ち歩くにはがさばるんですけどね・・・
85さんどもです
この前鞄の中でハイライトが砕けて大変なことになってて萎えた私です
ソフトは箱が弱いとか以前に出てくる事があるのが許せません
缶に入れれば良いのか…
そういえば空母勢の嫌煙同盟みたいに○○同盟みたいなのって他にもあるんですかね?
(まな板同盟とか僕っ子同盟とかアホ毛同盟とか(願望))
106さん
以前に筋肉同盟みたいなものはございましたが他にもあるかも知れませんね!
CABINのパッケが更に改悪されたぁ!
もう前パッケ2箱しか無いです。(´;ω;`)
キャビン吸いにオススメタバコってなんか無いですかね?
108さん
パッケ改変はやめていただきたいですよね
そこんとこ新しく掘り下げて参りましょうか!
リク反映有難うございます。2つ試してみますね。
コンビニでCABINの黒い奴とか赤とか言えなくなるんだよなぁー、
いつも行ってるコンビニは店内入った瞬間に店員がCABINレジ横に置くようになってます。
後輩に赤マル買ってきてってお願いしたらラッキー買ってきた事ありましたよ。
確かに赤マルだけどさぁ!
110さん
結局吸ってみないと分からんもんですけどねぇ
意外な煙草がヒットしたりするものです
111さん
逆に凄いですねぇ
前にアークロイヤルって言ったらラークロイヤルって言われてそんなのあんのかとは思いましたね
タバコを吸うときはね、誰にも邪魔されず自由でなんというか救われてなきゃあダメなんです。独りで、静かで、豊かで…
by潮
113さん
邪魔をすればアームロック待った無し
武蔵の姉御が酒弱い(清霜強すぎ?)ってなかなか新鮮な感じ。
そういえば、夜戦(意味深)してるのが明言されてるのってかげぬいとむさきよの二組だけでしたっけ?
もしよろしければ、青葉にカップリングの調査を(文はここで途切れている)
明石と大淀を絡ませると、ルームシェアする友達以上恋人な同僚OLぽい関係な気がする。
115さん
飲み方を知らないのにザルな奴は怖いんです
時雨大鯨、やまほう、神通川内辺りもそれとなくそれっぽく……
青葉の追加調査にご期待を
116さん
イメージ的には幼馴染み的な感じで
大淀が家に押しかけてくる女の子でそのまま歳とった感じですねぇ
114>>それ以上いけない。