かげぬいと喫煙海域
かげぬい達が煙草を吸ったりイチャつくお話
毎日更新したい6/29更新
リクエストは全力でお答えします
煙草吸ってますのでそこだけ注意
喫煙所とか言ってますが陽炎のやってる喫茶店だと思ってください
前のですが読まなくても大丈夫です
↓
愛宕「ぱんぱかぱーん!」
陽炎「うるさいですよ」
愛宕「冷たくなーい?」
不知火「出口はあちらです」
愛宕「陽炎ちゃん!」
陽炎「不知火、お帰りみたいよ」
愛宕「ちょっと待ってってば」
陽炎「なんですか」
愛宕「私が来ちゃダメなワケ?」
不知火「騒がしいのは嫌ですね」
愛宕「そんなに騒がしくないわよ」
陽炎「どの口がそんな事言いますか」
愛宕「触ってみる?」
不知火「そう言うのが駄目なんですよ」
愛宕「スキンシップ」
陽炎「困ります」
愛宕「えぇ〜」
不知火「えーじゃないですよ」
不知火「で、何しに来たんですか」
愛宕「んー?吸いに」
陽炎「でしょうね」
不知火「ですよね」
愛宕「ついでに陽炎ちゃんのコーヒーを飲みに」
陽炎「まぁ、それは嬉しいですけど」
愛宕「牛乳入れて甘めにね〜」
不知火「注文の多い人です」
愛宕「楽しみは妥協しないのよ」
不知火「で、何吸うんですか」
愛宕「知りたい?」
不知火「別に良いです」
愛宕「教えてあげよっか?」
不知火「いえ」
愛宕「んもー、仕方ないなぁ」
不知火「えぇ……」
愛宕「ぱんぱかぱーんっ!」
不知火「は、葉巻ですか?」
愛宕「シガリロだけどね」
不知火「そんなん初めて見ました」
愛宕「匂い嗅いでみて」
不知火「……うわっ」スンスン
愛宕「どぉ?」
不知火「あれです、アレ」
愛宕「んー?」
不知火「苺!それもアイスとかの苺です」
愛宕「せいかーい」
不知火「なんですかソレ?!」
愛宕「スウィシャースイートって言うの」
不知火「スウィシャー……」
愛宕「他にもブルーベリーとか白ブドウなんかのフレーバーもあるのよ」
不知火「またそんな……」
愛宕「もう切ってあるから切る必要もないのよ」カチッ
不知火「そうなんですか」
愛宕「はぁ〜」
不知火「凄い匂いですね」
愛宕「匂いを楽しむ物よ」
不知火「物凄く苺してるってワケでもないんですね」
愛宕「味も結構安定して葉っぱの味でたまーに苺の味がするのよ」
不知火「そうなんですね」
愛宕「ゆーっくり燃えてゆーっくり吸えるの」
不知火「やっぱ普通の煙草とは違うんですね」
愛宕「まぁそれはね」
不知火「……これいくらなんです?」
愛宕「600円」
不知火「高くないですか?」
愛宕「普通の煙草も450円とかよ?」
不知火「それ何本入りですか」
愛宕「……5本」
愛宕「長く吸えるし地味にクるからこんなもんで十分よ」
不知火「良いですね」
愛宕「たまには吸ってみたら?」
不知火「不知火はいいです」
愛宕「あら残念」
不知火「どうも苦手で」
愛宕「嫌うのは良くないわ」
不知火「そうですか」
愛宕「一本あげるから今度吸ってみてね」
不知火「機会がありましたら」
愛宕「ま、それが良いわ」
不知火「さてコーヒー来ましたよ」
愛宕「あら本当ね」
不知火「ではどうぞ」
愛宕「まぁ、結構な時間かかるから暫く一緒よ」
陽炎「あらそうなんですか」
愛宕「ふふっ、暫くお世話になるわ」
不知火「ん……あれ?」ゴソゴソ
陽炎「どうしたのよ」
不知火「ライターがですね」
陽炎「なくしたの?」
不知火「いえ、そんなハズは…」
陽炎「部屋に置いてきたんじゃないの?」
不知火「うーむ……」
明石「お困りですね!」
不知火「まぁ、お困りですけど」
明石「ライター貸して差し上げましょう」
不知火「いつになく親切ですね」
明石「疑ってます?」
不知火「普段ココに来ない人ですからね」
明石「酷い話ですねぇ」
不知火「まぁ、貸していただけるなら喜んで借ります」
明石「はいどうぞ」
不知火「あれ、100円ライターですか」
明石「なんだと思ったの?」
不知火「もう少し良いのを持ってた気がしまして」
明石「予備だもん」
不知火「なるほど」
明石「何か問題でも?」
不知火「いえ、予備なんですね」
明石「予備で悪かったですね」
不知火「いえ、ありがたいですけど」
明石「早くつけちゃって下さい」
不知火「わはりまひたよ」ボッ
陽炎「ちょっ!?」
不知火「んむぅっ?!」
明石「んふっ」
不知火「何ですかコレ火柱が!」
陽炎「不知火、前髪燃えてる!燃えてる!」
不知火「わっ!」
明石「あーはっはっはっ!ひーっ!あはははは!」
不知火「明石!説明しなさいっ!」
明石「探偵物語、知らない?」
不知火「知らないですよ!」
明石「松田優作のやつ」
陽炎「何か関係あるんですか」
明石「いや、それでそんなライター使ってたんですよ」
不知火「だからなんなんです」
明石「ちょっと改造するだけで出来るんですよ?」
不知火「危ないじゃないですか!」
明石「無駄に格好良いですよねぇ」
陽炎「流石に無いと思いますけど」
明石「吸う時は遠くからか少し顔を傾けないとダメなんですけど」
不知火「先に言うべきじゃないんですか?」
明石「面白くないじゃないですか」
不知火「前髪焦げたんですけど?」
明石「ここまで綺麗にやられると思わなくて」
不知火「二度とやらないで下さい!」
明石「考えておきますよ」
陽炎「明石さん?」
明石「あっ、はい」
潮「人を待つのは嫌いじゃないです」
潮「今日は朝から曙ちゃんと待ち合わせ」
潮「曙ちゃん、意外に時間通り来ないんですよ」
潮「待ち合わせの1時間前に着いた私も悪いんですけど……」
潮「仕方ないので駅前の喫茶店に入ります!」
潮「モーニングプレート500円超えちゃうんですね……」
潮「お財布には500円玉しかないし……」
潮「あ、お札は別ですよ?」
潮「出来たら崩したくないです」
潮「お札を崩すのは無駄使いの元です」
潮「どうしましょう……」
潮「正直、喫茶店のコーヒーは少し苦いので遠慮したいです」
潮「紅茶もなんか違いますね……」
潮「宇治抹茶ラテですか」
潮「なんかお洒落ですけどそんな気分でもないんですー!」
潮「少しお店の前で悩みしたけど決めました」
潮「喫煙席があるのも確認済みです」
潮「さて、私の番ですね」
潮「あっ、あの……ココアを」
潮「はい、え?あぁ!Mです、Mで……」
潮「アイスです、はい。」
潮「Mってエムなのかミドルなのかで悩みますよね……」
潮「400円ですがまぁ生クリームみたいなのが乗ってたので許せちゃいます」
潮「…………喫煙席どこですか」
潮「あ、あれ……あれ?」
潮「あぁ、ここ曲がるんですね」
潮「分かりにくいですよ……」
潮「さて、灰皿を持っていざ席へ」
潮「若干混んでますが1時間程度なら潰せそうですね」
潮「何となく混み具合を判断するのは大切だと思います」
潮「さて、何吸いましょうか……」
潮「なんか味を乗せてみましょうか」
潮「オプション……少し違う気もしますね」
潮「ケントスパーク。カシスらしいですけどどうでしょうか?」
潮「物は試しですね……」カチッ
潮「はぁ……あ、メンソールなの忘れてました」
潮「と、兎に角飲んでみましょう!」ング
潮「……おぉ」
潮「意外とあうんですねコレ」
潮「ココアの甘さとこのフレーバー感が上手いこと乗ってますよ」
潮「上手く言えませんけどお洒落になった感じだと思います!」
潮「ただアイスなんでメンソールが……」
潮「でも味は感じも急かす感じでもなくて良いですね」
潮「ただなんか喉が乾く気がしますけど……」
潮「さて、後は適当にココアを飲みながらスマホでも弄ってましょうか……」
潮「ふふっ……コレなら意外と1時間早いかもしれません」
不知火「趣味は大事ですよね」
陽炎「まぁそうなんじゃない?」
不知火「陽炎の趣味ってなんですか?」
陽炎「うーん」
不知火「え、悩むんですか?」
陽炎「うーん、ここでコーヒー淹れてる事かも知れないわね」
不知火「なるほど」
陽炎「いきなり言われてもやっぱ悩むわ」
不知火「と、言いますと」
陽炎「普段から好きでやってるからさ」
不知火「はぁ」
陽炎「趣味と言うか日常じゃない?」
不知火「だと悩むんですか?」
陽炎「趣味って言われると特別な事の様な気がするのよ」
不知火「陽炎にしては難しい事を言いますね」
陽炎「殴るわよ」
不知火「冗談ですよ」
陽炎「じゃあアンタの趣味は何なのよ」
不知火「煙草ですね」
陽炎「まぁいつも吸ってるし」
不知火「それもありますけど」
陽炎「違うの?」
不知火「色んな煙草を吸うのが趣味ですね」
陽炎「いつも同じのじゃない」
不知火「旅行好きでも家は持ちますよ」
陽炎「はぁ」
不知火「それに煙草は買わなくても色んな人が持ってきてくれますから」
陽炎「たかってるだけじゃない」
不知火「少し違います」
陽炎「そうなの?」
不知火「一緒に楽しんでるだけですよ」
陽炎「そんなもん?」
不知火「そんなもんです」
不知火「ここに来て吸う人は言ってしまえばみんな同じ趣味なわけです」
陽炎「確かに」
不知火「だから相手の煙草を貰ってこう、話すんです」
陽炎「いつものアンタね」
不知火「あまり聞かない煙草を吸うってどうだと思います?」
陽炎「さぁ?本人は好きなんでしょ」
不知火「その通りです。本人は好きで吸ってるんですよ」
陽炎「で、知って欲しいと」
不知火「流石は陽炎。そう思ってる人は多いんです」
陽炎「ふーん」
不知火「だから欲しいって言わなくてもくれたりしますし」
陽炎「あー、確かに」
不知火「煙草と言っても物によって全然違いますから」
不知火「だから吸ってみて、感想を言って話をするんですよ」
陽炎「意外と考えてんのね」
不知火「いえ、好きでやってるだけです」カチッ
陽炎「ふーん」
不知火「ふぅーー。だからこうして吸いながら誰か来ないか待ってるんですよ」
陽炎「自分からも動きなさいよ」
不知火「……考えておきます」
皐月「皐月だよっ!」
不知火「神無月ですよ」
皐月「ボクは皐月だよ」
不知火「知ってますよ」
皐月「知らなかったらどうしようかと思ったよ」
不知火「流石に忘れはしません」
皐月「うんうん、良い事だね」
陽炎「あれ?皐月じゃない」
皐月「やっほー!会いに来たよっ」
陽炎「なんか飲む?」
皐月「ココアが良いな」
陽炎「はいはい」
不知火「昼からここに来るのは珍しいですね」
皐月「たまには会いに来ようかと思ってね」
不知火「嬉しい事です」
皐月「陽炎にだけどねっ!」
陽炎「あらありがと」
不知火「やっぱり許しません」
皐月「そういや、不知火さ」
不知火「なんでしょう」
皐月「煙草集めてるんだって?」
不知火「まぁそうですね」
皐月「ボクの煙草を特別に吸わせてあげようか」
不知火「嬉しいですね」
皐月「じゃじゃーん!」
不知火「……なんて読むんですか」
皐月「バイブだよ」
不知火「やかましいパッケージですね」
皐月「そうかな?」
不知火「クールエスケープ的な」
皐月「あんなキラキラしてないけどね」
不知火「さて……うわ真っ黒」
皐月「格好良くない?」
不知火「ブラデビに似てますね」
皐月「黒に銀の線だからね。確かに同じかも」
不知火「てか、凄い匂いですね……」
皐月「バニラっぽい感じだよ」
不知火「結構きますね」
皐月「ささっ、吸って吸って!」
不知火「ん、煙草柔らかいですね」
皐月「確かにそうかも」
不知火「んー、咥えても甘いですね」
皐月「フィルター甘いから」
不知火「でも甘すぎるって感じじゃないかも知れないです」
皐月「煙草甘いけどね」
不知火「さて」カチッ
皐月「ボクも吸おうかな」カチッ
不知火「おぉう…」
皐月「うーん良いね」
不知火「アレです、知ってる味です」
皐月「かもね」
不知火「ブラデビ……か、キャスターですか」
皐月「うーん、バニラ感かな?」
不知火「しっかしまぁ……」
皐月「一応味的にはミックスフルーツらしいけど」
不知火「感じませんねぇ……」
皐月「そうだね」
不知火「と言うか煙草感凄いですね」
皐月「それも良さだよ」
不知火「煙草吸ってるなって感じです」
皐月「甘いのに」
不知火「これ何ミリです?」
皐月「10」
不知火「重く感じますよ」
皐月「んー?」
不知火「結構来ますよコレ」
皐月「可愛いね!」
不知火「何がですか」
陽炎「似合ってるわね。皐月」
皐月「そうかな?」
陽炎「格好良いわよ」
皐月「へへっ」
不知火「でもまぁ、灰の散る煙草ですね」
皐月「葉っぱの詰め甘いかも」
不知火「ですね」
陽炎「散ったらちゃんと掃除しなさいよ?」
皐月「はーい!」
不知火「はい」
皐月「陽炎、ココアは?」
陽炎「はい、どうぞ」
皐月「ありがとー」
不知火「陽炎、不知火にも」
陽炎「はいはい」
皐月「良いねぇココ」
不知火「そうですよ」
皐月「また来ようかな」
不知火「はぁ、どうぞ」
時雨「やぁ」
不知火「どうも」
陽炎「いらっしゃい」
時雨「寒くなってきたね」
不知火「もう秋ですよ」
時雨「ほら、最近もうこんなんだよ」
陽炎「こんなんって言われても」
不知火「どうなんですか」
時雨「ジャージなんだよ」
不知火「まぁ、いつもの事過ぎてなんとも」
時雨「いつも通りじゃないんだよ」
陽炎「なんか違うの?」
時雨「裏地が違うんだよ」
不知火「はぁ」
時雨「あ、興味ない感じだね?」
不知火「まぁ」
時雨「素直なのは嫌いじゃないけど素直すぎるのは良くないよ?」
不知火「でも裏地の話は……」
時雨「ほら、薄手だけどあったかいんだよ」
不知火「はい」
時雨「触って」
不知火「は?」
時雨「触ってみてよ」
不知火「いや別に良いですよ」
時雨「良いから」
不知火「良いですって」
時雨「触れよぉ!」
不知火「はいっ!」ビクッ
時雨「ほら、良い触り心地だろ?」
不知火「そ、そうですね」
時雨「大鯨が買ってきたんだよ」
陽炎「それ言いたかっただけでしょ」
時雨「まぁね!」
不知火「それで不知火は怒鳴られたわけですけど」
時雨「触らないのが悪い」
不知火「いや……」
時雨「不知火は何か買ってもらわないのかい?」
不知火「洋服ですか?」
時雨「和服でも良いよ?」
陽炎「流石に和服は買わないわよ」
不知火「らしいですよ」
時雨「君らいつも制服じゃないか」
陽炎「楽でいいわよ」
不知火「今更私服と言われましても」
時雨「ダメなのかい?」
陽炎「ダメじゃないけど」
不知火「そうなんですか?」
時雨「え、君が驚くのかい?」
不知火「良いなんて初めて聞きました」
陽炎「言ってないもの」
不知火「良いんですか?」
陽炎「駄目」
時雨「えぇ……」
陽炎「洗濯とか面倒だもの」
時雨「制服の方が面倒じゃないかい?」
陽炎「慣れたし」
陽炎「でも良いって言ってジャージ着られるのも嫌だし」
時雨「駄目かい?」
陽炎「ジャージで煙草吸ったらもう不良よ」
不知火「そうですか?」
時雨「うーん」
陽炎「取りあえずダメ」
不知火「ま、悪くはないですけど」
時雨「で、私服では買わないのかい?」
陽炎「まぁ私服なら」
不知火「良いんですか?」
陽炎「何が良い?」
不知火「ではパジャマを」
時雨「は?」
陽炎「え、私服よ?」
不知火「欲しいのがありまして」
陽炎「あ、アンタがそれでいいなら…」
時雨「う、うん」
陽炎「……もっかい言って?」
早霜「ば、BARとかやってみたいのよ」
陽炎「なんでまた」
早霜「ふふっ……」
陽炎「いや、その」
早霜「格好良いじゃない?」
陽炎「うん、まぁそうだけど」
早霜「だからね?」
陽炎「私にどうしろって言うのよ」
早霜「夜にココを貸して欲しいの」
陽炎「まぁ、別に」
早霜「あっさりなのね」
陽炎「別に私の物じゃないし」
早霜「そうなの?」
陽炎「ここ喫煙所よ?」
早霜「てっきり陽炎の喫茶店かと」
陽炎「喫茶店みたいにしたのよ」
早霜「そうなのね……」
陽炎「あ、でも一応言う事はあるわね」
早霜「うん」
陽炎「まず、キッチンは禁煙」
早霜「そうなの?」
陽炎「そうなの」
早霜「他はあるのかしら?」
陽炎「私の物は触らないでね」
早霜「まぁ大体検討は付くわ」
陽炎「あと、ココは普段お酒なんて置いてないから自分で持ってくる事」
早霜「それくらいはやるわ」
陽炎「必要なら冷蔵庫使っても良いけど」
早霜「けど?」
陽炎「共用だから気を付けなさい」
早霜「そんなことあるのかしら」
陽炎「そういう所容赦ないわよ」
早霜「心得たわ」
陽炎「で、いつからやるの?」
早霜「さぁ、明日ぐらいかしら」
陽炎「結構急くのね」
早霜「善は急げよ」
陽炎「てか、アンタお酒飲めるの?」
早霜「ふふふ……」
陽炎「まさかとは思うけど」
早霜「なんとかなるわ」
陽炎「なんでやろうと思ったのよ……」
早霜「さぁ?なんでかやりたくなったの」
陽炎「健闘を祈るわ……」
早霜「上手くいくかしら」
陽炎「明日の客は1人に絞った方が良さそうね…」
早霜「そ、そうね……」
陽炎「取りあえずお酒と人決めなさい」
早霜「今夜ゆっくり考えるわ」
陽炎「決まったら教えなさいよ。呼んでおいてあげるから」
早霜「あら、優しいじゃない?」
陽炎「はいはい、解散。明日の心配しなさい」
暁「来たわよ」カランコロン
響「やぁ」
早霜「いらっしゃいませ」
暁「何これ、鈴?」
早霜「雰囲気出るじゃない?」
響「陽炎に怒られるよ」
早霜「外せば良いわ」
暁「ま、陽炎は怒らないわよ」
響「だろうね」
早霜「さ、カウンターにどうぞ」
暁「そうさせてもらうわ」
響「さ、暁」
暁「ありがと」
早霜「あら、紳士なのね」
響「暁はレディーだから」
暁「嬉しいこと言ってくれるわね」
響「もっと褒めてくれても良いんだよ」
早霜「ふふっ、仲良いのは良いことよ」
暁「まぁね」
響「そうだね」
暁「BARなんて初めてなんだけど?」
響「好きなのを飲めば良いんだよ」
早霜「って、言いたいんだけど」
暁「ん?」
響「なんだい?」
早霜「まだお酒の種類もあんまり無いの」
暁「私達が最初なんだっけ」
早霜「言わばプレオープンよ」
響「で、何があるんだい?」
早霜「と言うか私が独断で選んで出すの」
暁「そういう感じなのね」
響「なるほど」
早霜「何か嫌いなものがあれば言って」
暁「辛いのは嫌ね」
響「あんまり弱いのは嫌かな」
早霜「分かったわ、少し待ってて」
暁「ん、ほうふるわ」カチッ
響「あっ、すまない」
暁「ふー。ん、火ぐらいつけれるわよ」
響「今日くらいはさ」
暁「そう。じゃあ次頼むわね」
早霜「さ、待たせたわね」
響「そんな事はないさ」
暁「そうね」
早霜「あらそう?」
響「さ、出してくれ」
暁「さて何が出てくるのかしら」
早霜「何だと思う?」
響「見えてるよ」
早霜「そういう事は早く言うべきよ」
暁「わ、私は見てないわ!」
響「暁は優しいね」
早霜「まぁ良いわ。今日はウイスキーにしてみたわ」
響「ふむ」
早霜「山崎の12年、ややお手頃よ」
暁「年数は必要なの?」
早霜「年数によって味も風味も違うわ。まぁ、一般的に年数が長ければ高くなる」
暁「じゃあ長い方がいいのね」
早霜「そうとも限らないわ。高いから飲みやすいとも限らないし」
響「ちなみに響って言うウイスキーもあるんだよ」
暁「なにそれ気になる」
早霜「残念ながら高いから買わなかったわ」
響「バーテンとしてどうなんだい?」
早霜「個人だもの」
早霜「さて、一口舐める程度に」
暁「ほんと少しね」
響「割らないで飲むのもアレだしね」
早霜「味を見る程度よ」
暁「わっ、ふわぁ……ピリピリして口になんか濃い匂いが!」
響「なんか大変だね」
早霜「まぁ、そうなるわね」
暁「こ、こんなの飲めないわよ!」
早霜「そんな暁でも美味しく簡単に飲める方法があるわ」
響「ほう」
早霜「はい、コレ」
暁「三ツ矢サイダー……?」
早霜「飲む人からすればどう思うか知らないけど」
響「そうだね」
早霜「グラスに少しの山崎と氷を入れて、ガッツリサイダーを注ぐ」
暁「なんかいい色ね」
響「薄い琥珀色のサイダーだね」
早霜「さ、飲んでみて」
暁「……甘い」
響「風味をつけたサイダーだね」
早霜「甘くてもウイスキーの鼻に抜ける香りもあるわ」
暁「これなら飲めるわね」
響「でもこれ……」
早霜「そうね、割って飲みやすいから気を付けないと飲みすぎる」
暁「……ふにゅぅ」
早霜「見事に潰れたわね」
響「1時間持たなかったね」
暁「まだ意識はあるわよ」
早霜「私も手伝う?」
響「いや、私が持って帰ろう。ほら、帰るよ」
暁「大丈夫……よぉ」
響「ほら、乗って」
暁「あぃ」
早霜「気を付けて帰りなさいよ?」
響「大丈夫さ。私が暁を落としたりなんてするもんか」
暁「……」
早霜「それじゃあおやすみなさい」
響「あぁ、おやすみ」
暁「おやすみなさい」
早霜「ちゃんと布団着て寝るのよ」
響「なぁに、夜はこれからさ」
早霜「ちょっと」
響「じゃ」バタン
早霜「……片付けよう」
吹雪「叢雲ちゃーん」
叢雲「なによ」
吹雪「火貸して」
叢雲「はい」
吹雪「ふぃー。ありがと」
叢雲「どーいたしまして」
吹雪「まぁ、ライターはあるんだけどね!」
叢雲「んじゃそれ使いなさいよ」
吹雪「出すの面倒でさー」
叢雲「いい加減にしなさいよ」
吹雪「もう出したから大丈夫だよ!」
叢雲「そういう問題?」
吹雪「多分」
叢雲「あっそ」
吹雪「冷たいなぁ」
叢雲「特に言うこともないでしょ」
吹雪「でもさぁ」
叢雲「どうして欲しいのよ……」
叢雲「……アンタさ」
吹雪「んー?」
叢雲「なんでロングなの?」
吹雪「そんな伸びたかな?」
叢雲「髪じゃないわよ」
吹雪「だよねー。むしろ叢雲ちゃんの方が長いもんね」
叢雲「そうだけど」
吹雪「で、タバコ?」
叢雲「そ、煙草」
吹雪「うーん、そうだね」
叢雲「で、なんでなの?」
吹雪「なんか得した気分?」
叢雲「うーん」
吹雪「やっぱ長い方がいいじゃん?」
叢雲「そうかしら」
吹雪「実際どうなんだろうね?」
叢雲「得はしてないわよ」
吹雪「そうなの?!」
叢雲「知ってたんじゃないの?!」
吹雪「薄々気づいてはいたけど」
叢雲「長いだけで葉っぱは同じ筈よ」
吹雪「うーん」
叢雲「ただ、意味はあるわ」
吹雪「そうなの?」
叢雲「吸い比べたりしてないの?」
吹雪「同じなら良いかなぁと」
叢雲「あっそ」
吹雪「で、何が違うの?」
叢雲「煙がダイレクトに来れば味はキツくなるのは分かるわよね?」
吹雪「両切りとか凄いもんね」
叢雲「アレはタバコ自体もキツイけどまぁそういう事よ」
吹雪「と、言うことは」
叢雲「分かったかしら?」
吹雪「いや?」
叢雲「オイ」
吹雪「叢雲ちゃんから聞きたいな!」
叢雲「ようは煙草の長さがフィルターの代わりになるのよ」
吹雪「ん?」
叢雲「煙が通る距離が長くなるでしょ」
吹雪「うん」
叢雲「味がキツくなくなるのよ」
吹雪「あぁ……」
叢雲「ただし」
吹雪「まだあるの?!」
叢雲「ようはフィルターが長いなら良いけど煙草自体が長いなら別よ」
吹雪「と、言うと」
叢雲「最後の方はまた違うって話」
吹雪「ん?」
叢雲「長い間燃えてるから煙が付くのよ」
吹雪「あーあの苦い感じ」
叢雲「ま、そういう事」
吹雪「んじゃ、今のままで良いかなぁ」
叢雲「あらそう」
吹雪「あんまりキツイのも好きじゃないし」
叢雲「ならそれで良いんじゃない?」
吹雪「そうだねぇ」
不知火「陽炎」
陽炎「なぁーに?」
不知火「なんか凄い声出ましたね」
陽炎「何よ」
不知火「なんか夜ぐらいの声出ましたよ」
陽炎「不満?」
不知火「滅相も無い」
陽炎「ふーん。ま、もうやらないわよ」
不知火「そんな」
陽炎「こう言うのは安売りするもんじゃないのよ」
不知火「安くないですよ」
陽炎「そうかしら?」
不知火「ええ、そうですよ」
陽炎「何か払ってくれるの?」
不知火「うーん……」
陽炎「悩むのね」
不知火「体でどうでしょう」
陽炎「やめなさい」
陽炎「で、何なのよ」
不知火「温泉行きましょう」
陽炎「はぁ?」
不知火「温泉ですよ」
陽炎「分かってるけど」
不知火「行きましょう、一泊二日で」
陽炎「突然なんなのよ」
不知火「やはり涼しくなってきた秋は温泉だと思います」
陽炎「気持ちは分かるけど」
不知火「こう、車で行くとするじゃないですか」
陽炎「どうせ運転私じゃない」
不知火「不知火もやりますよ」
陽炎「どうだか」
不知火「先ずはサービスエリアですよ」
陽炎「まぁ、そうなるわね」
不知火「やっぱりご当地ソフトクリームは外せませんよね」
陽炎「確かに」
不知火「あと喫煙所」
陽炎「車でも吸えるじゃない」
不知火「また違うんです」
不知火「で、寄り道しつつ宿に着くわけじゃないですか」
陽炎「もう着いたら夕方よ」
不知火「丁度良いじゃないですか」
陽炎「観光とかは?」
不知火「次の日にでも」
陽炎「帰るの遅くなるわよ?」
不知火「帰りは寄り道少なめですから」
陽炎「はぁ」
不知火「で、まぁ宿に着いたら先ずは温泉ですよ」
陽炎「汗もかいてるもんね」
不知火「あがったら浴衣着たりしまして」
陽炎「可愛くなりそうね」
不知火「そうですかね?で、一服してからご飯ですね!」
陽炎「ふむふむ」
不知火「理想は部屋で食べたいですね」
陽炎「なんか青い固形燃料とかで炙る鍋出てくるやつね」
不知火「海側か山かで想像も違ってきますね」
陽炎「うーん、山も良いわね」
不知火「秋は山の幸も良いですねえ」
不知火「で、食べ終わったら煙草吸いつつ適当に会話してですね」
陽炎「窓なんか開けたら虫の声も聞こえそうね」
不知火「虫入ってきそうです」
陽炎「網戸にしなさいよ」
不知火「ありますかね」
陽炎「……多分」
不知火「で、お腹も落ち着いたらまたお風呂ですよ」
陽炎「良いわね」
不知火「で、上がったらまぁ色々して寝るわけですよ」
陽炎「色々ねぇ……」
不知火「で!朝ももう一回お風呂ですよ」
陽炎「いやぁー堪能するわね」
不知火「隙あらば温泉ですよ」
陽炎「ちょっと行きたくなってきたわ」
不知火「行きましょうよ」
陽炎「うーん、考えとくわ」
レーベ「やぁ」
陽炎「いらっしゃい」
レーベ「コーヒーが良いな」
陽炎「はいはい、待っててね」
レーベ「はーい」
不知火「最近よく来ますね」
レーベ「まぁね」
不知火「どうですか?」
レーベ「そうだね、最初は怖かったかも」
不知火「そんなにですか?」
レーベ「そりゃそうさ。知らない人達が煙草吸ってるんだもの」
不知火「まぁ確かに」
レーベ「でも来てみたら皆んな優しいね」
不知火「それがここの良さですよ」
レーベ「へへっ、不知火も優しいからね」
不知火「ここから意地悪になりますよ」
レーベ「へ?!」
陽炎「いじめないの」
不知火「いじめてないですよ」
陽炎「あらそう?」
不知火「ええ、そうですとも」
レーベ「僕も吸わせて貰うよ」カチッ
不知火「相変わらず可愛いパッケージですね」
レーベ「でしょ?」
不知火「一本貰っても?」
レーベ「もちろんだよ」
不知火「ピール オレンジ……前に貰いましたっけ?」
レーベ「うーん、初めてかな?」
不知火「フィルターもカラフルですねぇ」
レーベ「ね、可愛いでしょ?」
不知火「こだわりますね」
レーベ「僕も女の子だもん」
不知火「煙草吸って言いますか」
レーベ「それはそれ、これはこれだよ」
不知火「そうですか」
レーベ「うん」
不知火「はぁ……お、凄いオレンジの匂いですね」
レーベ「いい匂いだよ」
不知火「こんなガムありましたよね。箱に3つぐらい入ってるヤツです」
レーベ「そんなのあるの?」
陽炎「あるわね」
不知火「さて、いただきましょう」カチッ
レーベ「どうぞ」
不知火「はぁーー。えっと、あの……」
レーベ「言いたい事分かるよ」
不知火「お、オレンジはどこに」
レーベ「なんか無くなっちゃうよね」
不知火「そしてコレは何ですか?メンソール……?」
レーベ「一応メンソールだね」
不知火「なんか遠くに……」
レーベ「でもあるでしょ?」
不知火「なんか納得いかないです」
レーベ「結構しっかり煙草してるよね」
不知火「でも軽いですね」
レーベ「うん、そうかも」
不知火「多少煙草の匂いが強い気はしますけど吸いやすいです」
レーベ「Danke」
不知火「ただ落差があるんですよ……」
レーベ「吸う前の匂いを楽しんでよ」
不知火「そうみたいですね」
陽炎「はい、コーヒー」
レーベ「だんけ!」
不知火「コーヒーですか」
陽炎「そうだけど?」
不知火「イメージないですね」
レーベ「じゃあなに?」
不知火「アレですね、オレンジジュースとか」
レーベ「まぁ、嫌いじゃないけどさ」
陽炎「牛乳とかも似合いそうね」
レーベ「そう?」
不知火「飲んでみます?」
レーベ「コーヒー飲んでるんだけどな」
陽炎「ミルク入れる?」
不知火「そう言うことでは……」
レーベ「じゃあ入れようかな」
陽炎「はーい」
不知火「入れるんですね……」
鈴谷「ちぃーっす」
不知火「どうも」
鈴谷「なーに、テンション低いなぁ」
不知火「わーい」
鈴谷「もっと楽しそうにしようよ」
不知火「心の中はサンバカーニバルです」
鈴谷「嘘つく子は嫌いだよ!」
不知火「では嫌われるとしましょう」
鈴谷「仕方ないなぁ、煙草貰うよ」
不知火「ちょっと」
鈴谷「かわりに鈴谷の入れとくねー」
不知火「同じじゃないですか」
鈴谷「なんと開けたてだよ」
不知火「地味に変わるじゃないですか」
鈴谷「鈴谷さんの優しさに涙するが良い!」
不知火「後で捨てておきますね」
鈴谷「酷い!」
不知火「泣きなさい」
熊野「ごきげんよう」
陽炎「どうも」
熊野「鈴谷来てませんこと?」
陽炎「あそこに」
熊野「あら、楽しそうですわ」
陽炎「30分位前に来たわ」
熊野「そうですか」
陽炎「今日はどうしたんです?」
熊野「いえ、寝てましたら鈴谷がいなくなってまして」
陽炎「探しに来たんですね」
熊野「まぁ探してませんけどね」
陽炎「いなきゃココですよね」
熊野「ですわね」
陽炎「何か飲みます?」
熊野「何かジュースでも」
陽炎「オレンジと葡萄とアセロラくらいなら」
熊野「アセロラなんてあるんですの?」
陽炎「たまに飲みたくなりません?」
熊野「ふむ、ではそれを」
鈴谷「なんかさ」
不知火「はぁ」
鈴谷「あの2人仲良いよね」
不知火「そうですね」
鈴谷「付き合ってんのかな」
不知火「なに言ってんですか」
鈴谷「いや、乙女の感が」
不知火「貴女それで良いんですか」
鈴谷「いや、熊野はあげないけどさ」
不知火「そりゃそうでしょう」
鈴谷「お、我慢ならなくなってきたよ」
不知火「そうですか」
鈴谷「オイコラ!陽炎!」
熊野「わっ!どうしましたの?!」
陽炎「なんですか」
鈴谷「えーい、熊野を返せ!」
陽炎「貰ってもないですよ」
鈴谷「それはそれでムカつくぞ!」
陽炎「何なんですか本当に」
熊野「まったく困った鈴谷だこと」
陽炎「〜♪」
不知火「やたら上機嫌ですね」
陽炎「まぁね」
不知火「どうしたんです?」
陽炎「いや、頼んでた物が届いたのよ」
不知火「何がですか」
陽炎「これ」
不知火「……何ですかそれ」
陽炎「当ててみてよ」
不知火「ではヒントを」
陽炎「早すぎるわよ」
不知火「ですけど」
陽炎「ほら、形見て」
不知火「なんか挟むんですよね」
陽炎「あら、良いじゃない」
不知火「うーん、電気使うんですか?」
陽炎「これはね」
不知火「開けてもいいですか?」
陽炎「構わないわよ」
不知火「うーん」カパッ
陽炎「どお?」
不知火「焼くんですか」
陽炎「焼くわよ」
不知火「クレープとかですか?」
陽炎「惜しいわね」
不知火「ワッフルですね」
陽炎「とんだ形のワッフルね」
不知火「分かんないですよ」
陽炎「あらギブアップ?」
不知火「お手上げです」
陽炎「じゃ、正解発表ね」
陽炎「ホットサンド作るやつよ」
不知火「ホットサンド……って何ですか?」
陽炎「はぁ?知らないわけ?」
不知火「すいません」
陽炎「別に悪いことないわよ」
不知火「で、何なんですか?」
陽炎「食パンにハムとかチーズ挟んで焼くのよ」
不知火「トーストと何が違うんですか?」
陽炎「うーん、パンがパリッとするわね」
不知火「はぁ」
陽炎「良さが分かってないわね」
不知火「イマイチですね」
陽炎「明日の朝ごはん期待してなさい」
不知火「はぁ……」
陽炎「過度に期待されるのも嫌だけどその反応も嫌ね」
不知火「パッと来ないんですよ」
時雨「やぁやぁ」
陽炎「いらっしゃい」
時雨「不知火は?」
陽炎「そこ」
時雨「うわぁ、機嫌悪いね」
陽炎「色々あったのよ」
時雨「ふーん。ん、何この食パン」
陽炎「あー、うん」
時雨「え、コレが原因なのかい?」
陽炎「まぁ間違って無いわ」
時雨「えぇ……あぁこれホットサンドの」
陽炎「知ってるの?」
時雨「僕だって女の子だよ?」
陽炎「女の子だからって知ってるものじゃないでしょ」
時雨「美味しいものは好きなんだよ」
陽炎「それはみんな同じね」
時雨「で、作ってくれるのかい?」
陽炎「いや……」
不知火「……」ガルルル
時雨「いやぁ、唸ってるなぁ」
陽炎「そうなのよ」
時雨「何があったか聞いても?」
陽炎「良いの?不知火」
不知火「まぁ……」
時雨「あ、これ使っても良いかい?」
陽炎「食パンそこ、具は冷蔵庫」
時雨「で、何があったのさ」ガサガサ
陽炎「それ昨日買ってきたのよ」
時雨「うん」ゴソゴソ
陽炎「で、今朝作ってあげたのよ朝ごはんにね」
時雨「良いね」ペリペリ
陽炎「それでまぁ案の定美味しくできたのよ。ね、不知火」
不知火「ホットサンド大好きです」
時雨「あれは相当気に入ってるね」
陽炎「そりゃまぁ美味しそうに食べてたわ」
不知火「明日も食べたいです」
時雨「君は本当に不機嫌なのかい?」
陽炎「で、ウチの事だから美味しいなんて騒いでたら皆んな寄ってくるのよ」
時雨「まぁだろうね」
不知火「皆さん寄ってたかって陽炎に作れって言うんですよ」
時雨「理解した」
陽炎「それで私が作ろうとすると怒るのよ」
不知火「陽炎は便利屋じゃないんです」
時雨「嫉妬してるのね」
不知火「……」
陽炎「可愛いわよね」
不知火「可愛いならもうダメです」
時雨「なんだいこの可愛い生き物は」
陽炎「構って貰えなくて拗ねてんのよ」
不知火「あんまりそっちに行ってるともっと拗ねますよ」
陽炎「はいはい」
時雨「さて、僕はお邪魔みたいだね」
不知火「そうですね」
時雨「素直に言われると傷付くよ」
不知火「ほら、そろそろ焼き上がりですよ」
時雨「はいはい、退散しますよ」
木曽「よう」
天龍「おう」
木曽「隣良いか?」
天龍「座ってから聞くのかよ」
木曽「断らないだろ?」
天龍「まぁそうだけどさ」
木曽「んじゃ、遠慮なく」
天龍「そうしてくれ」
木曽「……」カチッ
天龍「……」
木曽「はぁーー、なぁ」
天龍「おう」
木曽「こう、格好良く吸う方法とかないのか?」
天龍「はぁ?」
木曽「そのまんまだ」
天龍「格好良くなぁ」
木曽「なんかないか?」
天龍「わかんねぇな」
木曽「おいおい」
天龍「急にそんな事言われても困るんだよ」
木曽「じゃあなんでも良いぞ」
天龍「格好良いヤツでも吸えばどうだ」
木曽「ふむ」
天龍「調べりゃ出てくるぞ」
木曽「何で?」
天龍「スマホ」
木曽「マジかよ」
天龍「そりゃ世の中そんなもんだろ」
木曽「そうだけど」
天龍「まぁ、うちじゃ間宮んトコ見に行った方が早いかも知れないけどよ」
木曽「取りあえず調べようぜ」
天龍「あいよ」
木曽「……」
天龍「……」
木曽「まだか」
天龍「ちったぁ待てよ」
木曽「……」
天龍「……」
木曽「まだなのか?」
天龍「もう少しだよ!」
天龍「これは格好良いんだろうか……」
木曽「ほう?」
天龍「デス」
木曽「金剛か?」
天龍「死だ」
木曽「そんな煙草許されるのかよ」
天龍「あるから許されてんだろうが」
木曽「うわぁなんだこのパッケ」
天龍「髑髏だな」
木曽「気になるな」
天龍「そうか?」
木曽「おう、ちょっと格好良いだろ?」
天龍「うーん、悪趣味じゃねぇか?」
木曽「とにかく吸ってみたい」
天龍「間宮んトコ行くか」
木曽「お、行ってくれるか」
天龍「おい、お前も来るんだよ」
木曽「そら行くさ」
天龍「おら、付いて来い」
天龍「よぉ」
間宮「はいはい」
木曽「邪魔するぞ」
間宮「あれ、また?」
天龍「今回は補充じゃないぞ」
間宮「2人で補充しに来たりでややこしいですよ」
木曽「それはまぁ、仕方ないだろ」
間宮「で、今回は?」
天龍「デスってのが欲しくてな」
間宮「どっち?」
木曽「どっちとかあんのか?」
間宮「普通とメンソール」
天龍「そうなのか」
間宮「知らないのに来たの?」
木曽「名前だけ見てきたんだが」
間宮「あー、そう言う事なんですね」
天龍「取りあえずメンソールで」
木曽「そうだな」
間宮「はい、どうぞ」
天龍「お、マジで髑髏だな」
木曽「緑の感じも悪くないな」
天龍「格好良さは良い感じだな」
木曽「10ミリか」
天龍「まぁ、それくらいなら」
間宮「開けないんですか?」
天龍「箱から楽しむんだよ」
木曽「まぁ開けようぜ」
天龍「だな」
間宮「何なんですか……」
天龍「うわ、この匂い嗅いだ事あるぞ」
木曽「俺には分からんな」
天龍「ハイラ……ピース?思い出せねぇな」
木曽「お、紙のとこにも髑髏だ」
天龍「ん……ほい、火」カチッ
木曽「さんきゅ」
天龍「……」
木曽「……」
天龍「なぁ」
木曽「おう」
天龍「デス?」
間宮「ですよ」
木曽「なんだこれ凄いな」
天龍「全然違う方向でな」
間宮「でしょうね」
天龍「めっちゃ吸いやすい」
木曽「スッキリクリアな感じだ」
天龍「でも煙草感はシッカリしてるな」
木曽「メンソールはうーん」
天龍「やや控え目だな」
間宮「実は名前によらず癖もなく吸いやすいんですよ」
天龍「こりゃすげぇわ」
木曽「むしろ軽く感じるな」
天龍「誰でも吸えんじゃねぇか?」
木曽「これ吸ってるヤツいんのか?」
間宮「夕立ちゃんとか」
天龍「マジかよ」
木曽「すげぇな」
間宮「吸いやすくて見た目が良いから勧めたんですよ」
天龍「確かに」
木曽「こりゃ良いな」
間宮「始めてで面白いの吸いたきゃコレもありですよ」
天龍「ふむふむ」
木曽「手に着く臭いも少ない気がする」
天龍「マジ?」
木曽「ほれ」
天龍「んー、わかんねぇな」
間宮「そりゃそうですよ……」
叢雲「……」
吹雪「……」
叢雲「……」
吹雪「……」
叢雲「……」
吹雪「ねぇ」
叢雲「静かにして」
吹雪「叢雲ちゃん」
叢雲「うるさいわよ」
吹雪「ねぇってば」
叢雲「うるさ……あっ」
吹雪「あーあ」
叢雲「あともう少しだったのに!」
吹雪「ごめん」
叢雲「あーもう!」
吹雪「でもさ」
叢雲「なによ」
吹雪「1人で何してんの」
叢雲「と、トランプタワー……」
吹雪「あのね」
叢雲「うるさい」
吹雪「皆んな外で遊んでるよ?」
叢雲「私も遊んでたし」
吹雪「1人でトランプタワーでしょ?」
叢雲「楽しかったし」
吹雪「いや、1人でしょ?」
叢雲「皆んなでトランプタワーはしないわよ」
吹雪「昨日ここで何してたか覚えてる?」
叢雲「……」
吹雪「覚えてないの?」
叢雲「ジグソーパズルよ……」
吹雪「誰と?」
叢雲「あ、アンタと2人で」
吹雪「私が来た時にはもう殆ど完成してたよね?」
叢雲「気のせいでしょ」
吹雪「そっかー、私の勘違いかー」
叢雲「全くいい加減にしてよね」
吹雪「勘違いなワケないでしょ?」
叢雲「うぅ……」
吹雪「たまには皆んなと遊ぼうよ」
叢雲「寒いのよ」
吹雪「もう朝から喫煙室はマズイよ?」
叢雲「いや、でもね」
吹雪「なに?」
叢雲「いやぁ」
吹雪「タバコ吸ってコーヒー飲んでじゃ体に悪いよ?」
叢雲「そうだけど」
吹雪「前に野球やってた時は楽しそうだったじゃん」
叢雲「いや、やったら楽しいのよ」
吹雪「じゃあさ」
叢雲「行くまでがね」
吹雪「行こうよ」
叢雲「いや……」
吹雪「明日部屋に迎えに行くからね!」
叢雲「えっ」
吹雪「朝の8時ね!よし、じゃあね!」
叢雲「あっ……えぇ…」
陽炎「……」
不知火「……」
舞風「……」
不知火「舞風」
舞風「んー?」
不知火「さっき何て言いました?」
舞風「面白いもの見つけた!」
不知火「ですよね?」
陽炎「何これ、煙草?」
舞風「いつも舞風が吸ってるヤツだよ」
不知火「面白い要素が分からないのですが」
舞風「まぁまぁ、落ち着いて聞いてってば」
陽炎「うん」
舞風「これね、鞄の底にあったんだ」
不知火「はぁ」
舞風「多分3ヶ月ぐらい前のなんだけど」
不知火「えっ」
舞風「3ヶ月」
陽炎「?」
不知火「陽炎は分かってない感じですね」
陽炎「賞味期限でもあんの?」
舞風「匂い嗅いでみてよ」
陽炎「嫌よ」
不知火「見た感じカビも無いですし臭くは無いと思いますよ」
陽炎「じゃあ何なのよ」
舞風「陽炎姉、取りあえずかいで!」
陽炎「うーん」スンスン
不知火「どうです?」
陽炎「いや、何も」
舞風「そう!何も無いんだよ!」
陽炎「どういう事よ」
舞風「これいつも吸ってるの」
陽炎「そうね。うん、いい匂いよ」
不知火「そうなんですよ。いい匂いなんです」
陽炎「あぁ、分かったわ」
舞風「ね、びっくり!」
不知火「これ、味も飛ぶんですかね」
舞風「はい」スッ
不知火「えっ」
舞風「吸ってみれば分かるよ」
不知火「いや、でもですね……」
舞風「よーし、レッツゴー!」
不知火「なんで不知火が……」カチッ
舞風「舞風も吸うよ」カチッ
不知火「うわぁ、ダメですねこれは」
舞風「う、うん……」
不知火「風味無し」
舞風「煙草の味すら……」
不知火「何ですかこれ」
舞風「とぉーーーーくに感じるよ」
不知火「吸い切るのも嫌ですね」
舞風「捨てるから消しても良いよ」
不知火「消しますとも」
陽炎「へぇ、匂いも味も飛ぶんだ」
舞風「どっか行っちゃった!」
不知火「凄いです」
陽炎「ふーん、煙草って面白いわね」
不知火「いや、ここまで飛ぶとは思いませんでした」
舞風「凄いよねー」
朧「おーい漣ぃー」
漣「んー?」
朧「お、こんな所に」
漣「何さ」
朧「ぼのが面白そうな事してる」
漣「なにっ!」
朧「ほら、早くして」
漣「もっと早く呼んでよ!」
朧「屋根とかで煙草吸ってる方が悪い」
漣「うるせー!いつもここでしょうが」
朧「ごちゃごちゃ言わないでほら、行くよ」
漣「ほいさっさー」
朧「吸い殻」
漣「いいっしょ別に」
朧「漣」
漣「わぁーってますよ!」
朧「ん、良し」
漣「で、何やってんの」
朧「ほれ、見たらわかるから」
曙「だから何度言ったらわかんのよ!」
潮「曙ちゃんには関係ないでしょ!」
漣「ケンカ(゚∀゚)キタコレ」
朧「ね、凄いでしょ」
漣「潮があんな声出してキレてるの久々に見たわー」
朧「マジギレだよね」
漣「何でこんなんなってんの」
朧「いやぁ、それがね」
曙「ちょっと、漣!」
漣「お?」
曙「聞いてよ、潮ったら1人でご飯食べてんのよ!」
漣「うん、知ってた」
曙「知ってて黙ってたわけ?!」
漣「1人で食べたい時もあるっしょ」
曙「それでもよ!」
潮「だからほっといてって言ってるでしょ!」
曙「何言ってんのよ!」
潮「1人でご飯食べてる時に邪魔しないで!」
曙「いや、1人でカレーとか食べてたら心配するわよ!」
潮「別に何食べても良いでしょ!」
曙「私を誘いなさいよ!」
潮「誘う時は誘ってる!」
曙「アンタは1人の時が多いのよ!」
潮「好きなんだから良いの!」
曙「良くないわよ!」
潮「良いの!」
漣「あれ、曙が誘って欲しいだけじゃ…」
朧「これいつまで続くのかな」
漣「多分晩御飯は一緒に食べてると見た」
朧「同意」
漣「朧、喫煙室行こ」
朧「うん、飽きてきたしね」
漣「んじゃ、バイバーイ」
曙「あっ、ちょっと!」
秋雲「不知火ー」
不知火「お姉ちゃんです」
秋雲「いやいや、不知火でしょ」
不知火「お姉ちゃんって言いなさい」
秋雲「いやいや」
陽炎「何してんのよ」
不知火「秋雲がお姉ちゃんと呼んでくれないので教えてました」
秋雲「やっほー陽炎姉さん」
不知火「その感じで不知火も」
秋雲「不知火」
不知火「秋雲!」
陽炎「インコに言葉教えてるみたいね」
不知火「インコより頭の悪い妹を持って不知火は悲しいです」
秋雲「なーに言ってんだか」
陽炎「呼んであげたら良いじゃない」
秋雲「いやぁ、どうだか」
不知火「えーい、呼びなさい!」
秋雲「大体、不知火も陽炎姉さんの事姉さんとは言わないでしょ」
不知火「不知火は良いんです」
秋雲「えー、なら秋雲さんも良いっしょ」
不知火「却下です」
秋雲「まったく、陽炎姉さんも何か言ってよ」
陽炎「んなもん好きにしなさいよ」
秋雲「あーあ、このバカップルは全く」
不知火「さぁ、呼びなさい」
秋雲「ここまで来たら嫌だね」カチッ
不知火「全く困った妹です」
秋雲「ふぃーー。どっちがだっての」
不知火「秋雲そんなの吸ってました?」
秋雲「んあ?吸ってたじゃん」
不知火「うーん、思い出せませんね」
秋雲「吸う?」
不知火「貰います」
陽炎「あ、2人ともなんか飲む?」
不知火「ココアで」
秋雲「コーヒー」
陽炎「はいはい」
不知火「HOPEですね」
秋雲「希望もへったくれもないけど」
不知火「……ちっちゃくないですか?」
秋雲「10本だしね」
不知火「縦も短くないですか?」
秋雲「気のせいだって」
不知火「フィルターも短いですねぇ」
秋雲「まぁ大したことじゃないよ」
不知火「匂いは良いですね」カチッ
秋雲「どお?」
不知火「いやぁ、煙草ですねぇ」
秋雲「うん」
不知火「味は煙草風味がしっかりしてますけどやや後味無い感じです」
秋雲「やや甘みもあると思うけど」
不知火「うーん、どうなんでしょう」
秋雲「あるの」
不知火「そうですか。しかし煙多いですね」
秋雲「優しく吸っても結構出るもん、お陰で吸いやすいけど」
不知火「軽い感じすらしますね」
秋雲「吸いごたえはそれなりだよ」
不知火「でもこれ10本しかないんですよね」
秋雲「その分安いから。簡単に手出せるから」
不知火「うーん、まあ」
大和「んー」
鳳翔「何してるんです?」
大和「いえ何も」
鳳翔「そうですか」
大和「ええ」
鳳翔「……」
大和「あ、隣座ります?」
鳳翔「ではお邪魔しましょうか」
大和「どうぞ」
鳳翔「吸っても?」
大和「はいどうぞ」カチッ
鳳翔「ん」
大和「鳳翔さん」
鳳翔「ふぁい」
大和「最近寒いんですよ」
鳳翔「そうですね」
大和「乾燥もしてきました」
鳳翔「ええ、それで?」
大和「ノドやられました」ケホケホ
鳳翔「あら」
大和「痛いです」
鳳翔「しかし、それでは煙草も吸えないですね」
大和「ですよ」
鳳翔「飴でも舐めます?」
大和「効果あるんですか?」
鳳翔「さぁ、どうでしょう」
大和「えー」
鳳翔「えーじゃないですよ」
大和「じゃあ貰います」
鳳翔「はいどうぞ」
大和「なんですかこれ」
鳳翔「ミルキー知りません?」
大和「ミルキーですか」
鳳翔「ママの味ですよ」
大和「鳳翔さんの味ですね」
鳳翔「貴女のお母さんにはなりませんよ」
大和「ママー」
鳳翔「怒りますよ?」
大和「すいません……」
大和「……」
鳳翔「ふぅーーー」
大和「……」
鳳翔「なんですか?」
大和「いえ」
鳳翔「見てたじゃないですか」
大和「まぁ」
鳳翔「どうしたんです?」
大和「似合いますよね」
鳳翔「何がです?」
大和「着物と煙草がです」
鳳翔「そうかしら?」
大和「そうなんですよ」
鳳翔「でも、あんまり見られるのも嫌ですよ」
大和「大丈夫ですよ」
鳳翔「大丈夫じゃないですよ」
大和「大丈夫です」
鳳翔「はぁ……好きにしなさい」
大和「はい!」
鳳翔「向こうの部屋で」
大和「えっ……」
鳳翔「ほら、行きなさい」
大和「いえ、その……」
鳳翔「行かないんですか?」
大和「こ、ココにいます」
鳳翔「……そう」
大和「……すいません」
鳳翔「何が?」
大和「見て」
鳳翔「別にいいですよ」
大和「えっ?」
鳳翔「良いですよ」
大和「はいっ!」
不知火「最近初風が部屋から出てるのを見ません」
陽炎「そうね」
不知火「見に行ったらゲームしてましたよ」
陽炎「知ってた」
不知火「知ってたんですか?」
陽炎「一応私もお姉ちゃんだからさ」
不知火「流石ですね」
陽炎「ほどほどにしなさいって言ったのに」
不知火「起きてる時は殆どやってるみたいです」
陽炎「ガチハマりしてるわね……」
不知火「あれは考えものですよ」
陽炎「まぁそうね」
不知火「ジャージで胡座かいて咥え煙草ですよ」
陽炎「うわぁ…」
不知火「せめてゲームやりながら吸わなくても良いじゃないですか」
陽炎「私はゲームを中断すればいいと思うけどね?」
不知火「と、言いますか咥えたままだとゲームもしにくいと思うんです」
陽炎「だと思うわよ」
不知火「割と動きのあるゲームでしたし」
陽炎「それに関して聞いたの?」
不知火「聞きましたよ」
陽炎「なんて?」
不知火「吸わなきゃやってらんない、と」
陽炎「どんなゲームなのよ……」
不知火「味方が良いとか悪いとか」
陽炎「ネット対戦は闇ね…」
不知火「しかし咥え煙草って案外大変なんですよ?」
陽炎「咥えるだけじゃないの?」
不知火「少し違いますね」
陽炎「へぇ」
不知火「何が問題だと思います?」
陽炎「うーん、煙草がふらふらするの?」
不知火「いえ、少し違いますね」
不知火「まず煙です」
陽炎「はぁ」
不知火「やはり口に咥えた煙草からは煙が出ます」
陽炎「でも咥えてる時と何が違うの?」
不知火「吸ってる瞬間はそこまで煙は出ないんですよ」
陽炎「ほー」
不知火「吸って吐いた後やはり出る煙が目にしみるんです」
陽炎「そんなにしみるの?」
不知火「もう痛いなんてもんじゃないですよ」
陽炎「そ、それは嫌ね……」
不知火「灰の問題もあります」
陽炎「落ちちゃうの?」
不知火「ええ、やはり何かしながらだとすぐに捨てれないですし」
陽炎「そうね、確かに危ないわね」
不知火「あと、やはり火ですからそっちにも集中しなくてはいけません」
陽炎「私ならゲームどころじゃないわね…」
不知火「だからよくやるなと思いますよ」
陽炎「ふーん、大変なのね」
陽炎「そう言えば何のゲームしてたの?」
不知火「なんかイカのゲームでしたよ」
陽炎「は?」
不知火「イカがペンキ塗るゲームでした」
陽炎「えぇ……何それ楽しいの?」
不知火「楽しそうでしたよ?」
陽炎「イカなのに?」
不知火「そんなリアルなイカじゃないですよ。ちゃんと人でした」
陽炎「え、イカじゃないの?」
不知火「イカ人間ですね、あれは」
陽炎「わけが分からないわ……」
不知火「で、塗ったペンキの中をこう、泳ぐんです」
陽炎「ますます分からなくなってきた…」
不知火「今度見てきたらどうです?」
陽炎「後で行ってみるわ……」
不知火「ぜひ見てみると良いですよ」
陽炎「イカ……ペンキ……?」ブツブツ
不知火「あんまり難しく考えなくていいと思いますよ」
陽炎「あ、あぁうん」
秋月「おっと、潮さんこっちですよ!」
潮「ま、待って下さいぃぃぃ」
秋月「駅前は人多いですからね」
潮「ふぅ、よく歩けますね……」
秋月「慣れですよ慣れ」
潮「やっぱり人混みはちょっと…」
秋月「苦手なら無駄に歩く事もないですよ」
潮「でも…」
秋月「お酒臭いおじさんに囲まれても気悪いだけですし」
潮「はぁ」
秋月「さて、ここですよ!」
潮「どこですか?」
秋月「ここの2階。そこ入ったところ」
潮「ん?あ、あぁ!」
秋月「さーて行きますよー!」
潮「はい!」
秋月「さてシステムの説明ですよ」
潮「お願いします」
秋月「まぁ、ただの焼肉の食べ放題です」
潮「ですね」
秋月「今回はアルコールありです」
潮「え、アルコールありなんですか?」
秋月「あれ飲まないんですか?」
潮「お酒はちょっと…」
秋月「まぁソフトドリンクもありますよ」
潮「良かった」
秋月「よーし頼んじゃいましょう。すいませーん!」
秋月「タンとハラミ。シロ、軟骨、ハツ」
秋月「あとナムルとライス2つとアサヒ」
秋月「潮さん何飲みます?」
潮「へ?」
秋月「飲み物ですよ!」
潮「じ、じゃあオレンジジュースで」
秋月「取りあえず以上で」
潮「結構頼みましたね…」
秋月「食べ放題なんて頼んだもん勝ちです」カチッ
潮「はぁ……食べきれるんです?」
秋月「まだ食べきれる量でしょ?」
潮「分からないですよ!」
秋月「ま、ダメならダメで」
潮「良いんですかね……」
秋月「さぁ?ほれ、乾杯!」
潮「か、かんぱーい」
潮「吸って良いんですか?」
秋月「灰皿あるし良いんですよ」コン
潮「うーん、どうしましょう」
秋月「吸わないんですか?」
潮「いえ、何吸おうかと」
秋月「はぁ」
潮「貰っても?」
秋月「ん、あぁどうぞどうぞ」
潮「はい、わかばだと焼肉にも合いそうですね」
秋月「そうですか?」
潮「変に凝った物と違って合いそうです」
秋月「ふーん。あ、はい火」
潮「ん、ほうも」
秋月「どうです?」
潮「やや甘みと辛さがタレなんかと合うんじゃないかと予想してます!」
秋月「ふーん、楽しみですね」
潮「はい!」
秋月「あ、お肉来ましたよ」
潮「みたいですね」
秋月「よーし焼きますよ!」
潮「はい!」
秋月「ホルモン先に乗っけちゃいますね」
潮「なんか可愛い見た目ですね」
秋月「か、可愛いですか?」
潮「なんかふにふにしてて」
秋月「私には美味しそうに見えます」
潮「味はよく知らないです」
秋月「まぁ、食べてみて!あとタン焼きますね」
潮「これタンですか?」
秋月「まぁ食べ放題だから見た目の話はしちゃいけないです」
潮「そうなんですか?」
秋月「あと火が弱いんで意外と時間かかりますね」
潮「えぇ…」
秋月「まぁ薄いの焼きつつじっくり分厚いの焼けば良いんですよ」
潮「む、考えなきゃいけないですね」
秋月「ですね。お、これ行けますよ」
潮「へ?あぁ!いただきます」
秋月「では私も」
秋月「潮さん」
潮「はい?」
秋月「豚と鳥どっち行きたいですか?」
潮「鳥で」
秋月「ふむ。すいませーん!」
秋月「鳥、牛カルビ2人前、ハツ、カシラ」
秋月「あとハイボール。潮さんは?」
潮「ラムネで」
秋月「ラムネなんてあるんです?」
潮「ほらココに」
秋月「本当だ」
潮「うん」
秋月「さて、残ってるの片付けましょう」
潮「軟骨とか残ってますね」
秋月「軟骨貰います」
潮「どうぞ」
秋月「いやぁ、美味しいですねぇ」
潮「はい」
秋月「食べ放題は雰囲気食べるんですよ」
潮「そうなんですか?」
秋月「あぁ食べてるなぁって感じが良いんですよ」
潮「わかるような気がします」
秋月「あ、わかばどうでした?」
潮「良かったですよ」
秋月「それは嬉しいです」
潮「焼肉の凄く煙たい感じとタレのしょっぱさもありますし」
潮「ホルモンなんかのなんとも言えない味に合いますね」
潮「少し強く吸うのもありかもしれません」
秋月「ほぉー、よく考えてますねぇ」
潮「それが楽しみですから」
秋月「わかばは何でも合いますよ。きっと」
潮「それでも場面はありますよ」
秋月「ふーん。まぁ秋月はコレだけですから」
潮「それもありだと思います」
秋月「さて、カルビとか来ましたよ」
潮「いよいよですね」
秋月「鳥ハジに置いておきますね」
潮「ありがとうございます」
秋月「よーし、カルビだーん!」
潮「いい匂いがしますね」
秋月「味噌ダレが良いねぇ」
秋月「やっぱハイボールと合うねぇ!」
潮「ラムネも良いですよ」
秋月「それ滅茶苦茶に青いですよね」
潮「爽やかです」
秋月「綺麗ですね」
潮「鳥まだですか?」
秋月「うーん、まだ中赤いですよ」
潮「あ、火が!」
秋月「氷置けば良いんですよ」
潮「収まりましたね」
秋月「面白いぐらい収まるんですよ」
潮「で、鳥どうですか?」
秋月「もう少しかと」
潮「……」ウズ
秋月「カルビ先食べましょう?」
潮「そうします……」
秋月「さて、最後です」
潮「まだあるんですか?」
秋月「いや、締めです」
潮「あぁ」
秋月「バニラアイスかおじやが選べます」
潮「選択肢それですか?!」
秋月「見たいですね」
潮「じゃあ、アイスが良いです」
秋月「私もそう思います」
潮「はい!」
秋月「……さて」
潮「はぁ」
秋月「どうでした?」
潮「食べ放題1人は行きにくいですけど結構楽しいですね」
秋月「そうなんですよ!まぁ人と食べるのもまた魅力です」
潮「また美味しそうな所見つけたら連れて行って下さいね」
秋月「はい!もちろんですよ」
潮「あ、アイス来ましたね」
秋月「それでは最後に」
潮 秋月「いただきます!」
深雪「間宮さーん」
間宮「はいはい、どうしました?」
深雪「いつもの深雪スペシャル!」
間宮「はい」
深雪「お、出てくるのか。サンキューな!」
間宮「どういたしまして」
深雪「いやーココは楽で良いな」
間宮「まぁそうですかね?」
深雪「外で買おうとしたらこうは行かないからさ」
間宮「あー」
深雪「ちょっと聞いてくれよ」
間宮「はいどうぞ」
深雪「この前外に遊びに行った時にさ、煙草切れたわけよ」
間宮「そういう事もありますね」
深雪「で、近くにコンビニ見つけて入ったのよ」
間宮「えぇ」
深雪「そこでこう、キャスターマイルドって言ったわけよ」
間宮「いつの話ですか?」
深雪「先週かな」
間宮「その注文はどうですかね…」
深雪「そうなんだよ、は?って顔されてさ」
間宮「名前変わってますし」
深雪「でさ、キャス5って言ったわけよ」
間宮「まぁ、それなら……」
深雪「そしたらさ、出てきたのがコレよ」
間宮「あー」
深雪「吸わない人からしたらボックスが普通なのかね」
間宮「ボックス出てきたんですか?」
深雪「そうなんだよ」
間宮「で、どうしたんですか?」
深雪「もうさ、イライラしてきちゃって」
間宮「そのまま?」
深雪「もう良いですとか言ってそのまま買ってきちゃったよ」
間宮「まぁ普段吸わない人はそうですよ」
深雪「でもキャスターマイルドで通じないのはどうなんだよ」
間宮「名前変わってますし」
深雪「あーもう面倒だよ」
間宮「仕方ないですよ」
深雪「にしてもそんなに分からないか?」
間宮「吸わない人は分からないですよ」
深雪「コンビニも大変だよな」
間宮「そうでしょうね」
深雪「お互いに良くないと思うんだ」
間宮「でも最近は番号で言えるんですよね?」
深雪「あれもなぁ」
間宮「?」
深雪「見えねぇんだよ」
間宮「目でも悪いんですか?」
深雪「いや、遠いんだわ」
間宮「はぁ」
深雪「てか、レジの向こうにあるもん見ろって方が無理あるだろう」
間宮「確かにそうかも知れないですね」
深雪「もう少しやりやすくしてくれたら番号言うのにさ」
間宮「考えものですね」
深雪「まったくだ」
谷風「17駆ラジオ!」
浦風「始まるけぇ」
浜風「見て下さい」
磯風「……お、おう!」
谷風「磯風ぇ、そこは何か言おうぜぇ」
浦風「そうじゃ、勢いが無くなる」
磯風「ならばセリフを残しておけ」
浜風「セリフは勝ち取る物です」
谷風「おっ、浜風も良いこと言うねぇ」
浦風「頼もしいのぅ」
浜風「今日は気合い十分です」
磯風「何をそんなに熱くなってるんだ」
浦風「冷めてるなら帰ってええぞ」
磯風「なんだ、今日は皆んな冷たいな!」
谷風「今日は強い者が勝つ!」
浦風「ま、よく分からんのじゃが」
浜風「取りあえず意味はないですね」
浦風「で、もうええか?」
谷風「良いんじゃね」
磯風「良いも悪いもあるのか?」
浦風「と言うかもう吸ってもええか?」
浜風「良いと思いますよ」
浦風「んじゃ」シュッ
谷風「マッチったぁどういう事さ」
浦風「ライター忘れたけぇ」
谷風「谷風さんに言ってくれればそんなの」
浦風「ええよ、大丈夫じゃけ」
浜風「磯風、我々さっそく置いていかれてます」
磯風「よし、何か話題をブチ込むぞ。付いて来い!」
浜風「えぇ……」
磯風「浜風ぇ!」
浦風「ほれ、2人も入ってこんかい」
浜風「勿論」
磯風「クソォ!」
谷風「磯風、口が汚い」
磯風「そうだ、今晩のご飯だが」
浜風「食堂で良いですね」
谷風「賛成」
浦風「ウチもそれで」
磯風「まだ何も言ってないだろ!」
浦風「いやぁ、磯風は料理なんてせんでもええけん。座っとき」
谷風「もし作るにしても谷風さん達に任せとけって!」
磯風「練習してるんだぞ?」
浜風「この前陽炎姉さんにお見舞いしたそうじゃないですか」
磯風「お見舞いって言うな」
谷風「あぁ、アレかい」
浦風「何かあったんか?」
磯風「美味しいと言ってたぞ!」
浜風「その日の晩、蕁麻疹でたらしいじゃないですか」
磯風「なんだそれ聞いてないぞ!」
谷風「次の日トイレと友達だったみたいだしな」
浦風「ほんま姉さんは……」
磯風「おい本当に聞いてないぞ、オイ!」
浜風「姉さんの優しさですよ」
磯風「姉様……」
浦風「優しさに感謝じゃな」
叢雲「〜♪」
不知火「やけにご機嫌じゃないですか」
叢雲「そんなこと無いわ」カチッ
不知火「原因はそれですか」
叢雲「はぁーーー、さて何のことかしら?」
不知火「こういう事苦手ですよね」
叢雲「んー?」
不知火「あんまり勿体振ると聞かないで終わっちゃいますよ」
叢雲「もっと興味ありそうに聞きなさいよ」
不知火「えー」
叢雲「ほら」
不知火「で、何なんですかそのケース」
叢雲「雑ね」
不知火「もう良いですから」
叢雲「分かったわよ。そんなに気になるなら教えてあげるわ」
不知火「陽炎、叢雲ってこんなに面倒でしたっけ」
陽炎「多少有頂天なのよ」
叢雲「ほらそこ、ちゃんと聞きなさいよ!」
不知火「はいはい…」
叢雲「まぁ、これよ」
不知火「シガーケースですね」
叢雲「その通り」
不知火「銀のシンプルなやつですね」
叢雲「でもこの溢れる気品を見なさい」
不知火「そこそこ重みもありますし安物ではないみたいですね」
叢雲「それがポイントよ」
不知火「これ何本入るんですか?」
叢雲「8本入るみたいね」
不知火「少ないですね」
叢雲「両面で20本近く入るのもあるみたいだけどね」
不知火「少なくないですか?」
叢雲「こんなもんで良いのよ」
不知火「使い勝手は良いですか?」
叢雲「これ良いわよ」
不知火「どの辺が」
叢雲「ほら、私吸ってるのソフトでしょ?」
不知火「ハイライトでしたっけ」
叢雲「そう。やっぱソフトだと潰れるのよ」
不知火「大して動かないのにですか?」
叢雲「鞄に突っ込んでも潰れんのよ!」
不知火「はぁ」
叢雲「あと蓋がないから葉っぱも溢れやすいし」
不知火「ソフトは大変ですねぇ」
叢雲「さっさと消費するなら良いみたいだけど」
不知火「そんな感じでもないですもんね」
不知火「で、なんでそんなもの」
叢雲「いやぁ、吹雪がさ…」
不知火「はいもう結構です」
叢雲「何よ話させなさいよ!」
不知火「何となく分かってましたけど惚気ですよまったく」
叢雲「違うかも知れないわよ」
不知火「じゃあ何ですか」
叢雲「この前町に買い物に行ったわけ」
不知火「……はい」
叢雲「まぁポッケに入れてた私の煙草がちょっと曲がってたのよ」
不知火「まぁそうですね」
叢雲「それを見たら吹雪がプレゼントするって言い出して」
不知火「はい、もう十分です」
叢雲「こっからが良いところなのよ!」
不知火「良くないですしもう分かりました」
叢雲「ちょっと、聞きなさいよ!」
不知火「……」カチッ
陽炎「……」カチャカチャ
不知火「……ふむ」スパ-
陽炎「ねえ」
不知火「……」
陽炎「ねえってば」
不知火「はい」
陽炎「アンタの読んでるそれ」
不知火「ああ、これですか?」
陽炎「面白い?」
不知火「興味深いですね」
陽炎「主にどこが」
不知火「こことかですかね」
陽炎「喫茶店?」
不知火「ラテアートですって」
陽炎「あぁ」
不知火「凄いですよこれとか」
陽炎「私はこれも好きかも」
不知火「可愛いですね」
不知火「陽炎はやらないんですか?」
陽炎「私?」
不知火「それ以外にいますか?」
陽炎「いやいや、無理よ」
不知火「なんでですか?」
陽炎「あれエスプレッソとかでしょ?」
不知火「何か違うんですか?」
陽炎「普通に豆挽いてお湯で出すのとは違うらしいわ」
不知火「同じようなものかと思ってました」
陽炎「作るには機械買わなきゃいけないし」
不知火「そんな大掛かりなんですか」
陽炎「なんだか家庭向けじゃないわよね」
不知火「ですね」
陽炎「まぁあってもやらなさそう」
不知火「残念です」
陽炎「絵も描けないし」
不知火「そこは練習してですね」
陽炎「アンタやる?」
不知火「いえ、不知火は見る専門です」
陽炎「でさ」
不知火「はい」
陽炎「ずっと言いたかったんだけどね」
不知火「何でもどうぞ」
陽炎「部屋に置いといた私の雑誌が1冊ないのよ」
不知火「普段から整理整頓してないか」
陽炎「本気で言ってる?」
不知火「違います」
陽炎「それ私のよね?」
不知火「不知火の物ではないですね」
陽炎「読むなら言いなさいよ」
不知火「落ちてたの読んでただけですよ」
陽炎「落ちてないわよ!」
不知火「えー落ちてましたよ」
陽炎「どこによ」
不知火「机に」
陽炎「置いてあったんでしょうが!」
不知火「かもしれませんね」
陽炎「反省なしなのね」
不知火「ごめんなさい」
陽炎「そうね、最初から謝りなさいよ」
不知火「まあココはお互い様という事で」
陽炎「懲りない子ね……」
不知火「あっ、いえ。すいませんでした」
不知火「陽炎」
陽炎「……」
不知火「陽炎」ユッサユッサ
陽炎「……なによ」
不知火「起きてください」
陽炎「今何時よ」
不知火「3時半です」
陽炎「勘弁してよ……」
不知火「陽炎ってばぁ」
陽炎「こんな時だけ変に甘えた声出さないで」
不知火「お願いです」
陽炎「なんなのよ」
不知火「寝れないんですよ」
陽炎「知らないわよそんなの!」
不知火「怒らないでください」
陽炎「怒るわよ!」
不知火「本当に寝れないんです」
陽炎「えぇ……」
不知火「なんかないですか?」
陽炎「えー……じゃあ」
不知火「はい」
陽炎「ホットミルクとか作ってみる?」
不知火「ベタですね」
陽炎「寝るわよ」
不知火「ダメです」
陽炎「じゃあ作るから待ってなさい」
不知火「煙草吸ってます」
陽炎「ダメ」
不知火「なんでですか!」
陽炎「吸ってもいいけどパジャマのままでしょ」
不知火「やっぱダメですかね」
陽炎「別の布団で寝るわよ」
不知火「吸うわけないじゃないですか」
陽炎「それでよし」
陽炎「さて、作るわ」
不知火「はい」
陽炎「まず牛乳」
不知火「ホットミルクですもんね」
陽炎「適当にマグカップに入れてレンジに入れます」
不知火「入れました」
陽炎「1分くらいかな」
不知火「セットしました」
陽炎「あと蜂蜜ね」
不知火「多めでお願いします」
陽炎「ちょっとだけよ?」
不知火「はい」
陽炎「チン終わったら出して」
不知火「出します!」
陽炎「はい、蜂蜜」
不知火「今日はスプーン2杯で」
陽炎「ん、それなら許す」
不知火「……はぁ」
陽炎「飲んだら流しで水だけ入れときなさい」
不知火「はーい」
陽炎「んじゃお休み」
不知火「ちょっと待ってくださいよ」
陽炎「ったくしょうがないわね」
吹雪「叢雲ちゃん!最近やってなかったからアレやるよ!」
叢雲「は?」
吹雪「今日もまた呼んでるから!」
叢雲「誰を」
吹雪「今日は誰だと思う?」
叢雲「えー、初雪辺りかしら」
吹雪「はいブッブー」
叢雲「じゃあ答え」
吹雪「もう言っちゃう?」
叢雲「てか、もうそこにいるから分かってんのよ!」
荒潮「うふふ、それなのに外したの?」
叢雲「ワザとに決まってんでしょ」
吹雪「叢雲ちゃん盛り上げ方分かってるねぇ」
叢雲「そんな目的でやってないわよ!」
荒潮「で、私はどうしたら良いのかしら?」
吹雪「まぁ叢雲ちゃんと友達になってくれれば」
荒潮「あらあら」
叢雲「趣旨違うじゃない!」
叢雲「元々は吹雪に色んな煙草を吸わせるって話よ」
荒潮「そういう事なのね」
吹雪「最近じゃ専ら叢雲ちゃんの友達作りだけどね」
叢雲「違うっつってんでしょ!」
吹雪「ま、というわけではい!」
荒潮「で、結局紹介すれば良いのかしら」
叢雲「そうね」
吹雪「お願いします!」
荒潮「じゃーん、カフェクレーム アロマ」
吹雪「缶…?」
叢雲「また普通のじゃないのね…」
荒潮「どっちかと言えば葉巻ね」
吹雪「これ意外と平たいよ叢雲ちゃん!」
叢雲「話を聞いてから触りなさいよ!」
荒潮「別に良いわ」
吹雪「凄い良い匂いがする」
叢雲「とっても甘い匂いね」
荒潮「近いので言うとキースメープルとかかしらね」
吹雪「聞いたことあるような」
叢雲「暁のよ」
吹雪「あー、うん。で、どんなのなの?」
叢雲「覚えてないのね…」
荒潮「開いてもらって分かる様にまさしく葉巻の見た目よ」
叢雲「小ぶりね」
吹雪「葉巻がよく分からないからなー」
荒潮「ちなみにフィルター付きもあるみたいだけどコレは無いやつ」
吹雪「む、また両切りってやつだね」
叢雲「なんでまた」
荒潮「うーん、何となく?」
吹雪「絶対フィルターあった方が良いよ!」
荒潮「うふふ、そこは趣味よ」
叢雲「私はノーコメントで」
吹雪「むー。で、これどうやって吸うの?」
荒潮「火つけるだけよ」
叢雲「そりゃそうね」
荒潮「あげるから吸ってみて良いわよ」
吹雪「わーい!葉巻だよ、叢雲ちゃん!」
叢雲「はいはい、落ち着きなさいよ」
吹雪「ほらほら、なんか高級感ある?」
荒潮「良く似合ってるわよー」
吹雪「ほんと?いえーい!」
叢雲「お世辞くらい気付きなさいよ!」
吹雪「やっぱマッチとかが良いかな!」
荒潮「その方が見た目良いかも知れないわね」
吹雪「よーし、マッチにしよ!」
吹雪「じゃあいただきまーす」チッ
叢雲「さて、どうなる……」
吹雪「んぅ!わっ、げぼっげほっ!」
荒潮「あらぁ、大丈夫かしら?」
吹雪「い、痛い!辛い!」
叢雲「あー何となく分かったわ」
吹雪「どういうこと?」
叢雲「これフィルター無しでしかも普通の葉巻なんかより短いのよ」
吹雪「うん」
叢雲「それでいて普通の煙草より火の付きも燃え方も緩いから思いっきり吸ったでしょ」
吹雪「かもしれない」
叢雲「そらこんだけ濃い煙ダイレクトに来たらそうなるわよ」
荒潮「もっと優しく、ね?」
吹雪「うぇぇええ、口が苦いよぉ」
荒潮「コーヒーあげるからお口直ししちゃいなさい」
吹雪「ん、それじゃ気を取り直して」
叢雲「ゆっくりよ」
吹雪「……」
吹雪「ふー」
荒潮「どうかしらぁ?」
吹雪「それでも甘くないんだね」
荒潮「あの匂いそのままだとしつこくて吸えないわ」
叢雲「まぁ短いし吸うの難しそうだし」
荒潮「上手く吸えたら美味しいわよ〜」
吹雪「油断するとピリピリする」
荒潮「もっとリラックスしてゆ〜っくりよ」
吹雪「むー」
叢雲「シガリロなんて慣れよ、慣れ」
吹雪「シガリロ?葉巻じゃないの?」
叢雲「簡易版って感じよ」
荒潮「お金も安くて良いのよ」
叢雲「ここでお金気にしてるって珍しいわね」
荒潮「そうかしら?」
吹雪「叢雲ちゃん友達少ないから…」
叢雲「そのネタ止めなさいよ!」
荒潮「まぁ、私だってお洋服とか買いたいし、そんな子結構いるわよ?」
叢雲「アタシの周りがそんな子じゃないのよ」
吹雪「まぁ、私も気にしないし」
叢雲「アンタは気にする値段と量じゃないでしょ」
吹雪「シガリロってそんなに高いの?」
荒潮「これで420とかよ」
吹雪「むしろ安いんじゃん」
叢雲「何本入ってるか数えたの?」
吹雪「何本?」
荒潮「10本よ」
叢雲「単純に値段は倍よ」
吹雪「お、おーう」
荒潮「でも普通の煙草みたいにガンガン吸わないから逆に安いかも知れないわねぇ」
吹雪「むむむ…」
荒潮「他に欲しいものがあるってだけよ」
叢雲「個人の価値観ね」
吹雪「なんか話の発端の人が綺麗に締めようとしてるー」
叢雲「うるさいわね、話はココまでよ」
不知火「電車旅ってどうでしょうか」
鈴谷「おっ、良いねぇ!」
不知火「世の中には青春18切符と言うものがあるらしいです」
鈴谷「で、どこ行くの?」
不知火「いえ、どこも行かないですよ」
鈴谷「それなのに旅とか言ったの?」
不知火「どうなのかと思いまして」
鈴谷「うーん、大変なんじゃない?」
不知火「そうなんですかね」
鈴谷「この切符特急使えないんだよねぇ」
不知火「はぁ」
鈴谷「って事は普通の電車で旅するんだよ?」
不知火「えぇ」
鈴谷「大変なの分からない?」
不知火「いや、大変だとは思いますけど」
鈴谷「分かってない感じだねぇ」
不知火「そうですか?」
鈴谷「やっぱ何が大変って暇だよ?」
不知火「そんな暇な事ありますか?」
鈴谷「電車旅の特徴は移動がメインって事」
不知火「ほう」
鈴谷「そうでもない距離でも始発で行って着いたら夜なんてザラだから」
不知火「それは確かに…」
鈴谷「あと、途中で好きなタイミングで止まってなんかってのが無理」
不知火「む…」
鈴谷「そして何より!」
不知火「……」ゴクッ
鈴谷「電車、駅は全面禁煙だから煙草が吸えない!」
不知火「それはキツいですね」
鈴谷「ね、折角の旅行なのに煙草も好きに吸えないんだよ?」
不知火「しかも丸一日ですよね?」
鈴谷「それが辛いのなんの……」
不知火「まさか経験者ですか」
鈴谷「ノーコメントで」
不知火「深くは聞かないです」
鈴谷「でもね」
不知火「ん?」
鈴谷「2人で行けばそんな旅も楽しかったりするよ?」
不知火「そうですか?」
鈴谷「お菓子とか飲み物買ってね、始発並んでさ」
不知火「はぁ」
鈴谷「大まかに目的地決めて1日電車に乗るんだよ」
鈴谷「昼くらいまでは話なんかも盛り上がってさ、お菓子なんかも食べてさ!」
不知火「楽しそうですね」
鈴谷「まぁ、ある程度超えたらお互い喋らなくなって寝るんだけど」
不知火「……」
鈴谷「でさ、シートも固いし体勢も悪いしで全然寝れないわけ」
不知火「は?」
鈴谷「そしてもうギリギリの状態で目的地にたどり着く!」
不知火「感動ですね」
鈴谷「いや、正直さっさと宿に行って横になる事しか考えてないかも」
不知火「何て事を……」
鈴谷「電車の2人旅は楽しい雰囲気だけじゃないから」
不知火「それってどうなんです?」
鈴谷「うーん、その時は最悪」
不知火「でも良いんですか?」
鈴谷「終わってからの達成感は凄いよ」
不知火「たったそれだけですか」
鈴谷「あと行く前より仲良くなってる」
不知火「それは良い事ですけど」
鈴谷「体と心を使い果たす旅行が電車ってこと」
不知火「不知火には早そうです……」
鈴谷「うん、無理そうなら止めた方が良いかもしれない」
不知火「そうですね」
鈴谷「行程を少し楽にしたら楽しめるかもよ?」
不知火「まぁ、やるならお金をかけてでも良い特急に乗ります」
鈴谷「それが賢いよ」
不知火「この前ですね、ホットミルクを飲んだなんて話をしました」
不知火「そしたら誰とは言いませんがですね」
不知火「シルクロードと言うシガリロはどうだと言われまして」
不知火「そんなのあるのかと思いまして間宮さんに聞きました所ですね」
不知火「こう、何でもない顔でありますよって言うわけです」
不知火「普通にそこで吸っても良かったんですけど」
不知火「買ってる人を聞いて呼びました」
不知火「ちなみに誰だったと思います?」
陽炎「誰に話しかけてんのよ」
不知火「陽炎ですけど」
陽炎「今はそうかも知れないけど」
不知火「まぁ、経緯は必要かと」
陽炎「必要でももう少し話し方があるでしょ」
不知火「そこは色々あるんです」
陽炎「あっそ」
不知火「てか、皆さんよくもまぁ色々知ってますよね」
陽炎「そうねぇ」
不知火「もっと色々紹介してくれても良いんですよ!」
陽炎「誰に話しかけてんのよ誰に!」
不知火「それでは正解です」
陽炎「また外に待たせてんの?」
不知火「入っていいですよー」
夕雲「お邪魔するわね」
陽炎「コレはまた後の怖い子を外で待たせたわね」
夕雲「怖くなんかないわよ?」
陽炎「怖いのはアンタの下よ」
不知火「同意の上ですので問題ありません」
陽炎「ここの妹は何考えてるのか分かんないのよ」
不知火「そんなの巻雲ぐらいですよ」
夕雲「巻雲さんを馬鹿にされてるみたいだけど事実だから何も言えないわ…」
不知火「さて、煙草の話に入りましょう」
夕雲「そうね」
陽炎「はいはい、勝手にやって頂戴」
不知火「箱見せてもらっても?」
夕雲「はい、どうぞ」
不知火「どうです陽炎」
陽炎「ふーん、なにこれお洒落」
夕雲「他の煙草には無い雰囲気よぉ」
不知火「まさにシルクロードですね」
不知火「さて、匂いですが……」スンスン
夕雲「あっ…」
不知火「これはその……」
夕雲「言いたいことは分かるわ」
不知火「話を聞く限り甘い香りかと思ってましたけど」
夕雲「接着剤みたいな匂いするでしょ」
不知火「ウエスト程じゃないですけど……でも仄かな甘さも感じますよ」
夕雲「でも1回嗅いじゃうと抜けないわよね」
不知火「確かに…」
夕雲「まぁ吸ってみて」
不知火「そうですね、ではいただきます」ジッ
夕雲「どうぞ」
不知火「ふぅ……何でしょうね?」
夕雲「聞かれても夕雲困っちゃうわ」
不知火「甘い気もするんですよ」
夕雲「うん」
不知火「でもしっかりと煙草の苦味もして」
夕雲「なんか香りほどでもないでしょ?」
不知火「難しい味です」
夕雲「こう、甘くした煙草とはまた違う甘さがあるの」
不知火「ふむ……そう言えば軽いですよねこれ」
夕雲「そうね、あまり重い感じはしないかも」
不知火「何とも深い煙草です」
夕雲「でも吸ってて楽しいでしょ?」
不知火「好き嫌いはありそうですけどね」
夕雲「夕雲は好きよ」
不知火「みたいですね」
不知火「ホットミルクとどうかなんて話もありました」
夕雲「言いかもしれないわねぇ」
不知火「仄かな甘味と苦さがマッチするんですかね」
夕雲「ミルクコーヒーみたいな感覚なのかしら」
不知火「甘さも控えめなのが良いのかもしれませんね」
夕雲「そうかしら」
不知火「ホットミルクは甘めですから」
夕雲「あー」
不知火「陽炎」
陽炎「はい、どうぞ」
夕雲「あら、良いタイミングですね」
陽炎「大体分かるわよ」
夕雲「流石はお姉さん」
陽炎「アンタもでしょ」
不知火「陽炎、蜂蜜とかは」
陽炎「入ってるわよー」
不知火「うーん」
陽炎「どうしたの?」
不知火「いえ、何でも」
陽炎「何その箱」
不知火「えっと、買いました」
陽炎「そりゃ分かるわよ。amazonの箱だもん」
不知火「えーと……」
陽炎「怒らないから言ってみなさい」
不知火「なんだと思います?」
陽炎「うーん、地味に小さくはないのよね」
不知火「そうですね」
陽炎「漫画って感じじゃないし」
不知火「はい」
陽炎「服?」
不知火「おぉ、外れではないです」
陽炎「あれ、そうなの?」
不知火「そうですよ」
陽炎「で、外れじゃないってのは?」
不知火「買ったのはコレですね」
陽炎「着る毛布…?」
不知火「着れるんですよこれ」
陽炎「いつ着るのよ」
不知火「……」
陽炎「考えてなかったの?」
不知火「普段着るもん……」
陽炎「喫煙室?」
不知火「いえ、臭いがつくのは嫌です」
陽炎「じゃあ部屋?」
不知火「そうなりますね」
陽炎「まぁこれからの季節良さそうだけど」
不知火「うーん……」
陽炎「まぁ、普段着たいわよね」
不知火「でも臭いは嫌です」
陽炎「悩ましいわね」
陽炎「もう1着買っちゃえば?」
不知火「はい?」
陽炎「部屋用と外用で」
不知火「でも、それ外用かなり臭いですよね」
陽炎「それはもう仕方ないじゃない」
不知火「しかし…」
陽炎「取りあえずこれ着てみなさいよ」
不知火「はい」ゴソゴソ
陽炎「あら可愛い」
不知火「そうですか?」クルクル
陽炎「焦げ茶でモコモコで熊みたいね」
不知火「本当に褒めてます?」
陽炎「ぬいぐるみみたいで可愛いわよ」
不知火「そうですか?」
陽炎「うん、良いじゃない」
不知火「ふふっ、買ってよかったです」
陽炎「やっぱ外用買うべきね」
不知火「陽炎がそう言うなら」
陽炎「ファブリーズなんかも買わないとね」
不知火「ですね」
叢雲「アンタ達ってさ」
不知火「不知火ですか?」
叢雲「そうよ」
陽炎「後は私?」
叢雲「他に誰がいるのよ」
不知火「あ、陽炎ココアを」
陽炎「はいはい」
叢雲「ちょっと聞きなさいよ」
陽炎「ごめんごめん。で、何?」
叢雲「あぁ、いつも一緒にいるでしょ」
不知火「叢雲と吹雪の話ですか」
叢雲「違うわよ」
陽炎「まぁ言いたいことは分かるけど」
叢雲「飽きない?」
不知火「は?」
陽炎「面白いことに聞くわね」
叢雲「だって1日中一緒でしょ?」
不知火「まぁそうですね」
陽炎「まぁ24時間ずっとではないけど」
叢雲「えっ、そうなの?」
陽炎「なんだと思ってるのよ」
叢雲「もう離れたら死ぬくらいかと思ってたわ」
不知火「死にますよ」
陽炎「何言ってんのよ」
叢雲「まぁ、1日中じゃなくてもココでくっちゃべってるわけでしょ?」
不知火「言いかたが悪いですよ」
叢雲「変わらないでしょ」カチッ
不知火「煙草も吸って、態度悪くないですか?」
叢雲「アンタも変わらないでしょ」
不知火「不知火はそこまで悪くないです」
叢雲「ずーっと煙草吸ってるだけじゃない」
不知火「それも偏見ですよ」
叢雲「何がよ」
不知火「不知火そんなに吸わないですよ?」
叢雲「はぁ?何言ってんのよ」
不知火「日で一箱いくかどうかですよ」
叢雲「マジ?」
陽炎「本当よ」
不知火「そらそうですよ」
不知火「そんなに吸ってられませんよ」
叢雲「そうなのね」
不知火「それにここに居てもずっと話してるわけじゃないですし」
叢雲「えー」
陽炎「2人とも黙ってる時だってあるわよ」
不知火「他の人と話すこともありますし」
叢雲「私も割とここにいるけどそんな気しないんだけど?」
陽炎「気のせいよ」
不知火「イメージでそう見えるだけです」
叢雲「うーん……」
陽炎「明日見ててみれば?」
叢雲「ちょっと見てみるわ」
不知火「見られるのも嫌ですけど」
陽炎「良いじゃない減るもんじゃなし」
叢雲「取りあえず明日見てみるわ」
不知火「えー……」
不知火「えーっと……」
陽炎「色々言うことがあるわね」
黒潮「まぁ、何してたかやね」
不知火「話すにも難しいですね」
黒潮「んなことないやろ」
陽炎「色々ありすぎてちょっと」
黒潮「ほとんど1週間やで」
不知火「ほんと色々あったんですよ」
黒潮「ウチらに黙ってか?」
陽炎「まぁね」
黒潮「詳しく話して貰わな納得いかへんな」
不知火「取りあえず少し長い話になりますから座ってください」
黒潮「あいあい」
黒潮「取りあえず先週こっち帰らへんかったやろ」
陽炎「そうね」
黒潮「外泊ったぁ良い身分やな」
不知火「いえ、その……」
陽炎「実家にね」
黒潮「は?」
不知火「本当は日帰りするつもりだったんですよ?」
黒潮「1週間いたやないか」
不知火「いえ、いたのは3日です」
黒潮「そう言う問題やないやろ」
陽炎「向こうでやることあったのよ…」
不知火「らしいです」
黒潮「不知火はなんも無かったやろ」
不知火「まぁ、その早く帰ろうと思ってたんですけどね」
黒潮「けどなんや」
不知火「友達の家とか泊まり歩きまして」
黒潮「何してんの?」
不知火「自分でもよく分からないんですけど」
黒潮「せやろなぁ」
陽炎「まぁ、それが前半戦」
黒潮「前半戦も何も納得してへんけど」
不知火「申し訳ないです」
黒潮「で、後半は?」
不知火「群馬行きまして」
黒潮「は?」
陽炎「その、旅行?」
黒潮「無断で外で連泊した足で旅行行ったん?」
不知火「それこそ日帰りの予定でした」
黒潮「帰って来てへんやろ」
陽炎「帰ってきたわよ」
黒潮「いつ」
陽炎「3時とか……」
黒潮「何でや」
不知火「渋滞が凄くてですね」
黒潮「何やってんの」
陽炎「クレーンが倒れたとかで通行止めだったのよ」
黒潮「情報は正しく手に入れような」
陽炎「カーナビに騙されたようなものよ」
不知火「本来なら10時には帰る予定でした」
黒潮「そう言う問題ちゃうやろ」
陽炎「まぁ、そうかも知れないわね」
黒潮「でもそうすると3日ほど空くんやけど」
不知火「寝込んでました」
黒潮「そんなの知らんで」
陽炎「部屋から出てないもの」
黒潮「にしても声くらいかけてくれてもええんとちゃうの?」
陽炎「えーっと……」
不知火「陽炎が死んでたもんで」
黒潮「あん?」
不知火「動きたくない、部屋から出たくないって言いまして」
黒潮「おう」
不知火「そのまま布団で3日ほど寝続けまして」
黒潮「マジか」
陽炎「ノーコメント」
黒潮「こりゃマジやな」
不知火「たまにありますよね」
黒潮「普段元気な分反動キツいんやな」
陽炎「もう帰って来たんだからこの話終わり!」
不知火「一昨日の晩が一番キてましたね」
陽炎「不知火!」
不知火「陽炎、マッチください」
陽炎「はいはい」
黒潮「まぁええわ、お帰りなさい」
陽炎「ただいま」
不知火「はい」
不知火「寒いですね」
陽炎「そうねぇ」
不知火「まぁまだ部屋に入れば温かいです」
陽炎「暖房入れてるし」
不知火「でもこのくらいの時期になると外で煙草吸うのもつらいですよ」
陽炎「そらそうでしょ」
不知火「と言うか外に出るのが嫌ですから」
陽炎「多少は出なさいよ」
不知火「いやぁ…」
陽炎「ダメになるわよ?」
不知火「わざわざ出ることもないですよ」
陽炎「でも外に出ないと体調崩すって」
不知火「外に出た方が崩しますよ」
陽炎「中でじっとしてる方がどうかと思うわ」
不知火「良いんですよ」カチッ
陽炎「煙草も吸って!」
不知火「大丈夫ですって」
陽炎「もう……」
陽炎「分かった」
不知火「何がです?」
陽炎「外出たくしてあげる」
不知火「はぁ」
陽炎「まぁ、出たくなるかは分からないけど」
不知火「どっちですか」
陽炎「喜ぶか分からないのよ」
不知火「陽炎から貰えるならなんでも嬉しいですよ」
陽炎「うーん、じゃあちょっと待ってて」
不知火「はい」
不知火「……」
黒潮「なぁ」
不知火「はい」
黒潮「なんやと思う?」
不知火「さぁ」
黒潮「予想してみぃや」
不知火「良いですよ別に」
黒潮「何でや」
不知火「楽しみだからですよ」
黒潮「マフラーとかと違う?」
不知火「黒潮」
黒潮「帽子とかもありやな」
不知火「あんまりうるさいと怒りますよ」
黒潮「おー怖い怖い」
陽炎「ただいま!」
不知火「おかえりなさい」
陽炎「はい!」
不知火「コートですか?」
陽炎「ダッフルコートよ」
不知火「これ陽炎のじゃ…」
陽炎「あげるわ」
不知火「えっ、でも」
陽炎「妹を外に連れ出すためよ」
不知火「えっと、その…」
陽炎「同じようなのもう1着持ってるのよ」
不知火「そうなんですか?」
陽炎「そうよ」
不知火「……」
陽炎「あったかいから着てみなさいよ」
不知火「温かいです」
陽炎「ねっ」
不知火「……良いですね」
陽炎「少しは外行く気になった?」
不知火「そうですね」
陽炎「うん、よし!」
不知火「陽炎」
陽炎「あん?」
不知火「凄く気になるんですけど」
陽炎「何が」
不知火「アレが」
陽炎「速吸さんね」
不知火「速吸さんです」
陽炎「結構ココ来てるわよ?」
不知火「知ってますよ」
陽炎「まぁ何が気になるかは分かるけど」
不知火「やっぱ分かります?」
陽炎「まぁ私も気になるし」
不知火「声かけてみます?」
陽炎「えー、不知火行きなさいよ」
不知火「陽炎行ってくださいよ」
陽炎「いやいや、不知火が」
不知火「いえいえ、ココは陽炎が」
速吸「全部聞こえてるし!」
不知火「まぁ隣でやってますしね」
陽炎「聞こえてなかったら病気よ?」
速吸「もう!」
不知火「それなんですか」
速吸「これ?」
陽炎「それ以外何があるのよ」
速吸「手巻き煙草ですね」
不知火「手で巻くんですか」
速吸「そうですよ」
不知火「そんなん吸ってました?」
速吸「貰ったから」
陽炎「ふーん。てか、匂い凄いわね」
不知火「もう聞かなくてもバニラなのが分かりますね」
速吸「コルツのバニラだそうで」
不知火「凄いですね…」
陽炎「大変そうね」
速吸「うん、大変」
不知火「不知火もやっても良いですか?」
速吸「はいどうぞ」
陽炎「あ、私は良いわよ」
不知火「こんな袋なんですね」
速吸「ここに紙も付いてるんですよ」
不知火「ありますね」
速吸「じゃ、やってきましょう」
不知火「はい」
速吸「まず、紙を出して」
不知火「薄いですね」
速吸「さっき速吸も驚いちゃった」
不知火「ココが糊になってるんですか」
速吸「そうみたいですね」
不知火「で?」
速吸「少し葉っぱを取ってほぐします」
不知火「結構やるんですか?」
速吸「固まってるとやりにくかったです」
不知火「じゃあ念入りにやっときましょう」
速吸「はい、こんなもんかな」
不知火「コレでまくんですか?」
速吸「左の人差し指と中指に紙を置くらしいですよ」
不知火「こうですかね」
速吸「そこに葉を置きます」
不知火「どれぐらいですか?」
速吸「……」
不知火「ちょっと!」
速吸「取りあえず細い方がやりやすいらしいですけど気にしないで!」
不知火「じゃあ巻きますけど…」
速吸「こう、上持って葉っぱを形にするみたいで」
不知火「うーん」
速吸「……」
不知火「……」
陽炎「ねぇ」
不知火「ごめんなさい」
速吸「ごめん」
陽炎「下になんかひいてくんない?」
不知火「こんな溢れると思わなくてですね」
陽炎「見ててなんとなく分かるでしょ」
速吸「さて、気を取り直して」
不知火「はい」
速吸「右中指で抑えつつ手前を中に入れて巻いていきますよ」
不知火「おっ、う、うーん」
速吸「難しいよね」
不知火「ですね」
速吸「出来ましたら糊の舐めて……んー」
不知火「んー」
速吸「端を潰すか巻いて終わり!」
不知火「不格好ですね…」
速吸「まぁそこは」
速吸「それでは吸っていきましょー!」
不知火「やっとですよ」
速吸「何だかんだ巻くのに15分…」
不知火「正直疲れましたよ」
速吸「ま、気を取り直して」
不知火「そうですね」
速吸「……」カチッ
不知火「……んぅ!」カチッ
速吸「不知火さん!」
不知火「っ!……大丈夫です」
速吸「詰め方甘かったのかも」
不知火「まさか火が出るとは思わなかったんですけど…」
速吸「でも味どうですか?」
不知火「最初は本気で紙の燃えた味でしたけどね」
速吸「そりゃまぁ……」
不知火「でもフィルターない割に優しいですね」
速吸「味も香料のお陰か良いですね」
不知火「葉が少ないせいか燃えるのはやたら早いですけどね…」
速吸「これ長く吸うのは……」
不知火「ある意味この程度で良いのかも知れませんね」
速吸「かも」
不知火「煙も良い匂いです」
速吸「袋なんかからは良いを通り過ぎたレベルの匂いがしますけどね」
陽炎「そんな匂うの?」
不知火「嗅いでみます?」
陽炎「不知火、手出して」
不知火「手ですか?」
陽炎「そ、こっちに出して」
不知火「どうぞ」
陽炎「んー」スンスン
不知火「んっ……」
速吸「色っぽい声ですねぇ」
不知火「何がです」
速吸「別にー?」
陽炎「うわぁ……」
不知火「何ですかうわぁって」
陽炎「正直に言って良い?」
不知火「はい」
陽炎「臭い」
速吸「ですよねー」
不知火「そんなですか?」
陽炎「匂いが変に甘すぎるのよ」
不知火「言われてみれば……」スンスン
速吸「着香してあるのを直接触るし当然ですよね」
不知火「悪戦苦闘しましたし……」
速吸「いやぁ厳しいね」
陽炎「練習でどうにかなりそうなの?」
不知火「不知火は遠慮したいですね」
陽炎「アンタ不器用だし」
速吸「速吸はもう少しやるかも」
不知火「頑張って下さい」
速吸「これ出来るようになったら楽しそうですし」
陽炎「まぁ上手く出来たらね」
不知火「そしたら是非作ってもらいましょう」
速吸「そうだね」
陽炎「にしても2人とも手洗いなさいよ?」
不知火「そうですね…」
速吸「うん」
不知火「アレですね」
速吸「何が?」
不知火「手巻は大変です」
速吸「そうですね」
不知火「何より慣れが必要ですし」
速吸「だね」
不知火「あとサイズ感小さいですし」
速吸「詰める量によりますよ」
不知火「うーん……」
速吸「まぁ、また慣れたりしたら教えますよ」
不知火「期待してます」
潮「あの、一緒にご飯とか…」
如月「あら、良いわね」
潮「なんか予定とか」
如月「無いわよ」
潮「良かった……」
如月「で、どこでご飯食べるか決めてくれてるのかしら?」
潮「あっ……すっ、すいません!」
如月「うふふ、まぁ良いわ」
潮「どうしましょう」
如月「じゃあオススメのお店教えてあげる」
潮「ホント?」
如月「ふふっ、それじゃ行くわよ」
潮「はい!」
如月「車出すから荷物持って玄関で待ってて」
潮「5分で行きます!」
如月「もう少しかかっても良いわよ」
潮「じゃあもう少しゆっくりする……」
如月「はい、じゃあまた後で」
潮「はいっ!」
如月「さーて、出発するわよ」
潮「よろしくお願いします」
如月「はいはい」
潮「あの……」
如月「なぁに?」
潮「煙草って」
如月「灰皿そこのボトルみたいなやつよ」
潮「ありがとう」
如月「乗ってすぐ吸うのね」
潮「はっ、すいません!」
如月「良いのよ〜」
潮「でも……」
如月「睦月ちゃんとかはすぐ吸わないから珍しいだけよ」
潮「ほえー、そうなんだ」
如月「うん。で、潮ちゃん何吸ってるの?」
潮「その時に変えてるかな…」
如月「そんなに持ち歩いてるの?」
潮「最近はこんな風に小分けにして……」
如月「菊月ちゃんみたい」
潮「菊月さんも?」
如月「煙草じゃなくてカードゲームだけどね」
潮「ふーん」
如月「さて、今は何吸うのかしら?」
潮「ふえっ?」
如月「吸うんでしょ?」
潮「うーん、じゃあコレで」
如月「どれ?」
潮「デスメンソール」
如月「えぇ……」
潮「ダメ?」
如月「一応何でそれなのか聞いておくわ」
潮「緑と黒ベースで睦月型の制服っぽいかなぁって……」
如月「そんなにおっきく骸骨が書いてあっても?」
潮「ごっ、ごごごごごめんなさいっいい!」
如月「別に良いわよ〜」ウフフ
潮「ぴぃっ!」
如月「と言うか聞いてくれる?」
潮「え?うん」カチッ
如月「みんな酷いのよ」
潮「はぁ」
如月「なんか最近ゲームが新しく出たとかで」
潮「あっ、知ってる……」
如月「如月はゲームしないのに皆んなでそればっかで」
潮「うちもそうですよ」
如月「あら、そうなの?」
潮「曙ちゃんも漣ちゃんも朧ちゃんも皆んなやってて1人ぼっち」
如月「寂しいわよねぇ」
潮「寂しいです」
如月「と言うか潮ちゃん」
潮「はい?」
如月「ちょっと窓開けてもいいかしら?」
潮「へ?」
如月「ちょっと煙いかも」
潮「ふぇっ!す、すすいません!気付かなくて本当もう!」ガチャガチャ
如月「潮ちゃんやめて!壊れる!危ないわ!」
潮「ふぇぇえええ!」
如月「さ、着いたわ」
潮「何屋さんなの?」
如月「イタリアン……かな?」
潮「はぇー」
如月「まぁ安い食べ放題よ」
潮「みたいですね……」
如月「実はランチとディナーで値段がちょっとだけ違うのよ」
潮「はぁ」
如月「ランチがちょっとだけ安くてね」
潮「うん」
如月「今はランチとディナーの間でちょっとお得なの」
潮「……?」
如月「えっと、ディナーに向けて料理が新しくなってるのと空いてるからよ」
潮「ほぇー」
如月「さ、行きましょ」
潮「はい!」
如月「さて、荷物も置いたし取りに行きましょうか」
潮「うーん、どうしましょう……」
如月「あるように見えて種類も少ないわ。全部ちょっとずつ取ればいいのよ」
潮「ちなみにオススメとかって……」
如月「そうね、そこのクリームパスタとかあっちのピサなんか良いわねぇ」
潮「じゃあそんな感じで……」
如月「あとあっちにサラダもあるわ」
潮「サラダ………うーん」
如月「まぁ、悩んだら取れば良いわよ〜」
潮「うん、そうする」
如月「それじゃ、如月も取りに行こうかしら」
潮「うん」
如月「また後で席で会いましょ」
潮「じゃあまた…」
如月「はーい」
如月「はい、潮ちゃん何とったの?」
潮「クリームパスタ、マルゲリータピザは先ず取りました」
如月「うん」
潮「あと、トマトハンバーグにドリアを追加して」
如月「うんうん」
潮「ゴマドレッシングのサラダを取って飲み物はウーロン茶にしてみました」
如月「美味しそうね〜」
潮「うん……美味しそう」
如月「さ、召し上がれ」
潮「じゃあ、まずサラダ」
如月「まぁそうね」
潮「うーん……まぁコレが美味しくないな事の方が珍しいかも」
如月「そんなことないと思うけど」
潮「あ、そう言えばここって……」
如月「ん?」
潮「あの、煙草って……」
如月「あっ、ごめんなさい!やっぱ吸えた方が良かったわよね……完全に忘れてたわ」
潮「あぁっ、大丈夫ですから!」
如月「気が利かなくてごめんね……」
潮「別に食べ終わってから吸っても良いから…」
如月「そう?」
潮「うん」
潮「気を取り直してピザです……小さくて嬉しいサイズです」
如月「これだけあるとこの小ささは嬉しいわよね」
潮「うん。あ、小さくてもしっかりチーズの味ですよ」
如月「薄いからパリッとしてて如月は好みよ」
潮「確かにそうかも…」
如月「さて、次は?」
潮「クリームパスタ……はクリームパスタですね……」
如月「まぁ、他に言うこと無いわよね」
潮「トマトハンバーグはトマトの酸味が凄いですね」
如月「正直、トマトまんまの味するわ」
潮「潮は好きですけど」
如月「如月としてはもう少し甘みが欲しいわ」
潮「確かにそうかもしれないです……さて、ドリアですね」
如月「無難な味よね」
潮「美味しい……」
如月「お米が結構なボリュームしててお腹にたまる気がする」
潮「でもついおかわりしたくなります」
如月「しても良いのよ?」
潮「ちょっと取ってきます」
如月「はいはい、いってらっしゃい」
不知火「さて」
陽炎「何がさてよ」
不知火「いえ、潮と如月が美味しそうなご飯食べてたそうで」
陽炎「そうなの?」
不知火「らしいですよ」
陽炎「たまには美味しいもの食べたいわよね」
不知火「いつもの料理が不味いと?」
陽炎「違うわよ」
不知火「じゃあ何ですか」
陽炎「やけに突っかかって来るわね」
不知火「たまには良いじゃないですか」
陽炎「まぁね」
不知火「で、なんでなんですか?」
陽炎「やっぱ良いもの食べると気分が良いわ」
不知火「やらしい考えですね」
陽炎「みんなそう思ってるわよ」
不知火「否定はしません」
不知火「で、本題ですよ」
陽炎「うん」
不知火「如月が吸ってた銘柄を聞き忘れたと潮が言ってたので」
陽炎「如月呼んだの?」
不知火「あえて同じものを吸ってる別の人を呼びました」
陽炎「なに面倒な事してんのよ」
不知火「あんまりずっと話題になっても面白味ないんですよ」
陽炎「私としては今さっき話題になっただけなんだけどね」
不知火「あそこで待たせてますから」
陽炎「アンタまた外に待たせてんの?!」
不知火「どうぞー」
榛名「榛名は大丈夫です」
陽炎「アンタよりにもよって何て人を……」
不知火「はい、榛名さんです」
榛名「榛名です!」
陽炎「知ってますよ」
不知火「じゃ、知ってますけど銘柄を」
榛名「はい、どうぞ」
陽炎「何これ凄いピンクね」
榛名「バージニアのロゼですね」
不知火「OL見たいな煙草ですね」
陽炎「発言がおっさん臭いわよ」
榛名「どちらかと言えば女性向けだとは思います」
不知火「バージニア、ピアニッシモ辺りはそんなイメージですね」
陽炎「へー」
榛名「それではどうぞ」スッ
不知火「フィルター部分キラキラしてますね」
榛名「綺麗ですよね」
不知火「まぁ。ん、フィルター長いんですかね」
榛名「うーん、どうなんでしょう?」
不知火「取りあえずいただきます」ジッ
不知火「……」ス-
榛名「どうです?」
不知火「ん……?」
榛名「不知火さん?」
不知火「んっ…」ス---
榛名「不知火さんそんなに強く吸わなくても」
不知火「いえ、あの……」
榛名「はい」
不知火「凄くメンソールの感じはするんですよ」
榛名「確かにメンソールですよ」
不知火「ただですね」
榛名「はい」
不知火「味がしなくて……」
榛名「うーん、他と比べるとやや風味は無いかもしれません」
不知火「と言うかメンソールの感じだけが口に入ってくるんですよ」
榛名「割りかし吸いごたえはありますけど」
不知火「まぁ、その……1ミリにしては……」
榛名「そんなに悩みますか?」
不知火「全体的にメンソールに引っ張られて薄いです」
榛名「そうですか……」
不知火「ただ、煙草感抜きでメンソール楽しみたいなら……」
榛名「悪くない煙草だと思うんですけど」
不知火「1ミリ吸う人からしたら悪くないのかも知れませんね。あと見た目で」
榛名「はい」
不知火「不知火としてはピンクがキツくて持つのもアレですけど……」
陽炎「不知火さーん?」
不知火「……」スゥ
陽炎「変な体勢で寝ると体痛くなるわよー?」
不知火「んぅ」
陽炎「ほら、寝るなら部屋行きなさい」
不知火「ぃえ……」
陽炎「ほーら、不知火」
不知火「はい」
陽炎「部屋戻りなさい」
不知火「大丈夫です」
陽炎「何言ってんのよ」
不知火「まだ起きてられますよ」
陽炎「無茶言わないの」
不知火「少し眠かっただけです」
陽炎「それこそ部屋に行くべきよ」
不知火「まだまだ」
陽炎「まだ眠そうじゃない」
不知火「いえ……」ゴソゴソ
陽炎「何してんのよ」
不知火「ひえ、ふぉの……」ジッ
陽炎「眠いのに煙草吸ってんじゃ無いわよ」
不知火「目覚めますよ」
陽炎「んなわけ無いでしょ」
不知火「いえ、意外とですね」
陽炎「そお?」
不知火「ほら、メンソールですし」
陽炎「そんなものかしら」
不知火「ふぅーー。ほら、目覚めてきましたよ」
陽炎「ほらとか言われても」
不知火「これで冷たい水でも飲めばバッチリだと思います」
陽炎「長続きしないわよ」
不知火「まぁ、かもしれませんね」
陽炎「じゃあやっぱ寝るべきよ」
不知火「でも」
陽炎「でもじゃ無いわよ」
不知火「うーん……」
陽炎「ほら、寝に行くなら私も行くわ」
不知火「陽炎もですか?」
陽炎「アンタ見てたら眠くなったのよ」
不知火「でもまだ早いですよ?」
陽炎「たまには早く寝ても良いじゃない?」
不知火「じゃあ不知火も寝ます」
陽炎「じゃあ洗い物するから先行ってなさい」
不知火「え、一緒に来てくれないんですか?」
陽炎「アンタのカップとか洗うんだから」
不知火「じゃあ不知火も洗います」
陽炎「良いわよ」
不知火「しかしですね…」
陽炎「先行って布団ちゃんとしときなさい」
不知火「分かりました」
陽炎「ん、じゃあよろしくね」
不知火「はい」
不知火「そう言えばですね」
陽炎「うん」
不知火「また我らが陽炎型の姉妹が来るそうですよ」
陽炎「知ってる」
不知火「なんで知ってるんですか」
陽炎「アンタね……」
不知火「なんですか」
陽炎「私が誰が分かってる?」
不知火「陽炎は陽炎ですよ」
陽炎「うん。で、今度来るの何型なの?」
不知火「陽炎型です」
陽炎「私が知らないとでも?」
不知火「そう言えばそうですね」
陽炎「……」
不知火「冗談ですよ」
陽炎「だと良いんだけど」
不知火「しかし、コレで第四駆逐隊完成ですね」
陽炎「完成しなかったんだけどね」
不知火「え、そうなんですか?」
陽炎「残念ながら」
不知火「しかし萩風、嵐の着任だと…」
陽炎「嵐がね……」
不知火「それは……」
陽炎「舞風泣くわね」
不知火「萩風も来て早々気まずいですね」
陽炎「代わりにあと2人来る予定だけど」
不知火「そもそも昨日の晩からイベントをやるから……」
陽炎「イベント?」
不知火「いえ、何でもないです」
陽炎「まぁ嵐の事は後々考えるわ」
不知火「ですね」
陽炎「……」
不知火「……」
不知火「えーっとですね!」
陽炎「あ、うん」
不知火「何というかこの鎮守府はただのシェアハウスですよね」
陽炎「まぁそんなもんでしょ」
不知火「えっと……」
陽炎「何よ不満?」
不知火「いえ、そんな事は無いですけどね」
陽炎「あ、萩風の写真あるけど見る?」
不知火「何でそんなの持ってるんですか」
陽炎「迎えに行く時とか困るし」
不知火「で、どんな人なんです?」
陽炎「こんなの」
不知火「まいのわきと比べてアレですね」
陽炎「あの2人はね」
不知火「ふーん、楽しみですね」
陽炎「そうねぇ」
不知火「煙草とか吸うんでしょうか」
陽炎「あー聞いてない」
不知火「嫌煙家でなければ良いですけど」
陽炎「ココ来る前から吸ってた子なんていないわよ」
不知火「まぁ、ここはアレですから」
陽炎「ま、近々迎えに行くわよ」
不知火「不知火も行っても?」
陽炎「好きにしなさい」
不知火「〜♪」
陽炎「何、鼻唄なんて歌ってんのよ」
不知火「聖しこの夜です」
陽炎「曲名なんて聞いてないわよ」
不知火「そうですか」
陽炎「ちょっと浮かれすぎじゃない?」
不知火「不知火はクリスマスを楽しんではいけないんですか」
陽炎「違うけど」
不知火「じゃあ何ですか」
陽炎「クリスマスまであと2週間近くあるんだけど?」
不知火「もう12月入ったらクリスマスですよ」
陽炎「気が早すぎるわよ」
不知火「街も雑誌もクリスマス一色です」
陽炎「そうだけど」
不知火「だから不知火もクリスマスです」
陽炎「うーん……」
不知火「悪い事ではないかと」ジッ
陽炎「煙草つけながら言われてもねぇ」
不知火「煙草片手にメリークリスマスですよ」
陽炎「微妙」
不知火「煙突みたいで良いじゃないですか」
陽炎「アンタの口や鼻から入れば良いわけ?」
不知火「別に陽炎はサンタさんではないでしょ?」
陽炎「そりゃそうだけど」
不知火「そう言えばここって煙突ありましたって」
陽炎「この建物は無いんじゃないかしら」
不知火「駄目じゃないですか」
陽炎「何がよ」
不知火「サンタさんどこから入ってくるんですか」
陽炎「煙突なきゃ窓よ」
不知火「では、24日の夜は鍵開けときましょう」
陽炎「………そうね」
不知火「あ、心配してます?」
陽炎「まぁ、色々」
不知火「大丈夫ですよ。ここら辺治安は良いはずです」
陽炎「……」
不知火「どうしたんですか?」
陽炎「去年も同じ会話したなぁ……って」
不知火「サンタさんとしては煙草を吸う人はどうなんでしょうか」
陽炎「何で」
不知火「悪い子だと思われたら来てくれないじゃないですか」
陽炎「あー」
不知火「今からでも遅くないなら……」
陽炎「まぁ、子としては最悪よね」
不知火「やっぱり!」グシャッ
陽炎「でも」
不知火「でも?」
陽炎「サンタさんとしても無理にやめて欲しいとは思わないんじゃない?」
不知火「そうですか?」
陽炎「サンタさんもそんなに酷い人じゃないわよ」
不知火「陽炎はサンタさんの知り合いかなんかですか?」
陽炎「憶測よ」
不知火「まぁ、陽炎が言うなら信じる事にします」
陽炎「はいはい。でも、当日までいい子にしてなさいよ?」
不知火「勿論です」
陽炎「あ、不知火」
不知火「なんでしょう」
陽炎「部屋から充電器取ってきてくれない?」
不知火「分かりました」
陽炎「ありがとねー」
陽炎「……」スッスッ
陽炎「……」プルルル
陽炎「あ、黒潮?」
陽炎「うんうん、今大丈夫?」
陽炎「そう、不知火」
陽炎「今年も変わってなかったわ」
陽炎「でさ」
陽炎「流石、物分かり良くて嬉しいわ」
陽炎「うん、欲しい物は毎年の方法で」
陽炎「あー、うん。今年も窓になりそう」
陽炎「いや、ゴメンって」
陽炎「あ、服新調する?ん、分かった」
陽炎「んじゃ週末?うん、あ!不知火帰ってきたから切るわ」
不知火「電話ですか?」
陽炎「黒潮から」
不知火「何ですって?」
陽炎「ケーキどうしようかなって」
不知火「クリスマスケーキですか」
陽炎「大事でしょ?」
不知火「勿論です」
秋雲「ういー」カランカラン
早霜「あらまた来たの?」
秋雲「良いじゃんよ」
早霜「誰もこないよりマシよね」
秋雲「酷い事言ってくれるねえ」
早霜「で、今日は何飲む?」
秋雲「おっと、今日は違うんだな」ガサガサ
早霜「なんか買ってきたの?」
秋雲「ほれ、ビール」
早霜「持ち込むなら来る意味あるのかしらね」
秋雲「早霜もコッチ来て飲みなって」
早霜「いや……」
秋雲「良いからおいでって」
早霜「まったく、仕方ないわね」
秋雲「秋雲さん、物分かりのいい早霜は好きだよ」
早霜「ならすぐに嫌われても良いのよ?」
秋雲「そうはいかないね。ほら、飲んで飲んで」
早霜「私飲めないんだけど……」
秋雲「それ0%だから」
早霜「……はぁ」カシュッ
秋雲「ほれ、乾杯」
早霜「乾杯」
秋雲「いやさ、うちってカップル多いじゃん?」
早霜「何よ突然」
秋雲「まぁ、この前聞かれてさ」
早霜「カップルがどれくらいいるかって?」
秋雲「そんなとこよ」
早霜「何も私としなくても良いんじゃ無い?」
秋雲「独り同士仲良くしようや早霜さんよぉ」
早霜「下衆な考えね」
秋雲「まぁ、1番目立つのはウチの姉貴だよね」
早霜「はぁ……。そうね」
秋雲「不知火姉さんが吹っ切れてから加速した感じがする」
早霜「陽炎が抑えてるから上手くいってるわね」
秋雲「前は逆だった気がするんだけど……」
早霜「流れでいけば舞風、野分かしら」
秋雲「仲良い子供2人よな」
早霜「どこまで行ってるのかしら」
秋雲「怖くて聞けない」
早霜「小さいと言えば清霜と武蔵さんとか……」
秋雲「アレは小さい方が立場上だから」
早霜「姉妹艦として誇らしく……ないわね」
秋雲「大和、鳳翔の2人も身長差あるかな」
早霜「小さい方が圧倒的に強いのがココの流行りよね」
秋雲「プリンツ、ビス子とかね」
早霜「うちの戦艦弱すぎないかしら……?」
秋雲「ビス子に至ってはプリンツさんの犬みたいなもんだよ」
早霜「は?」
秋雲「この前リード付けて散歩してたよ」
早霜「本気?」
秋雲「……」
秋雲「複雑なのは天龍、龍田、木曽あたりかね」
早霜「三角関係だけどお互い関わらないのが怖いわ」
秋雲「龍田さん引きこもりだから……」
早霜「真ん中の眼帯が全く自覚無いし」
秋雲「軽巡だと川内、神通さんか」
早霜「川内さんイケメンよね」
秋雲「その一言に尽きる」
早霜「聞くところに寄れば長良さん、長波姉さんってのも」
秋雲「アレは長良が引きずり回してるだけ」
早霜「……」
秋雲「一方的と言えば瑞加賀」
早霜「加賀さんの一方的なアタックしか見たこと無いわ」
秋雲「まぁ、夜も大して変わらないでしょ」
早霜「下品」
秋雲「綾波、敷波も面白いらしいよ」
早霜「大体予想つくわね」
秋雲「綾波女王様と犬って感じらしいけど」
早霜「似合うわね」
秋雲「お、分かってんじゃん」
早霜「似た様なのだと時雨、大鯨とか」
秋雲「ただの公開SMだから」
早霜「時雨がオープン過ぎるのよ」
秋雲「秋雲さんはああ言うの好きだな!」
早霜「はいはい」
秋雲「過激だったしウチの姉貴みたいな甘々なの行こう」
早霜「雷、若葉」
秋雲「言うこと無いくらい甘い」
早霜「あそこのソファーがラブソファーとか言われるくらい甘い」
秋雲「ベッタベタだもんね」
早霜「正直、完全に2人の世界よね」
秋雲「あ、そう言えばやよもちとかは?」
早霜「本人達バレてないと思ってるのが面白すぎるわ」
秋雲「コソコソしてるのがねぇ」
早霜「見ててこっちが恥ずかしい……」
秋雲「あ、暁響」
早霜「暁はレディーよね」
秋雲「実は大人だよあの子」
早霜「なんか悔しいけど認めざるを得ないわ」
秋雲「後はろーちゃんと58とか」
早霜「アレはノーコメント」
秋雲「言っといてだけど秋雲さんもノーコメント」
早霜「鈴熊ってのもあるわよ」
秋雲「甘酸っぱい恋愛してるよねぇ」
早霜「適度に甘くて適度にツンツンしてるもの」
秋雲「バランス良すぎ」
秋雲「あ、明石さんと大淀さんとか」
早霜「たまに飲みに来るわね」
秋雲「どう?」
早霜「仲の良い幼馴染みみたいよ」
秋雲「OLみたいなの想像してた」
早霜「微妙なラインね」
秋雲「後残ってるのある?」
早霜「あやふやなのがいくつか」
秋雲「例えば?」
早霜「吹雪と叢雲」
秋雲「あれ叢雲が一言言ったらゴールインだよね」
早霜「吹雪もよく待つわね」
秋雲「逆パターンは最上さんと曙とか」
早霜「最上さんが襲ったとか」
秋雲「曙も満更じゃなかった模様」
早霜「そうなの?」
秋雲「ぼのの見てりゃ分かる」
早霜「ふーん」
秋雲「さて、こんなもんかね」
早霜「だいぶ出たわよ」
秋雲「いや、羨ましいねぇ」
早霜「言っちゃ駄目じゃない……」
秋雲「お、早霜も人肌恋しくなったかい?」
早霜「どうかしら」
秋雲「嘘はよくないね」
早霜「まぁ、多少は……」
秋雲「今晩どう?」
早霜「は?」
秋雲「秋雲さんと」
早霜「何言ってんのよ」
秋雲「一晩くらい良いじゃない?」
早霜「何を言ってるのかしら」
秋雲「部屋の鍵は開けとくからね」
早霜「ちょっと、どこいくのかしら?」
秋雲「部屋に帰るに決まってるじゃん」
早霜「そう、でも」
秋雲「?」
早霜「夜這いよりエスコートされる方が好みね」
秋雲「……」
早霜「ふふっ……」
秋雲「それじゃあ、手を」
早霜「あら、気がきくのね」
不知火「陽炎ぅぅううあ」
陽炎「何よ」
不知火「頭が重いです」
陽炎「昨日飲み過ぎ」
不知火「こんなに残るとは……」
陽炎「弱いくせに頑張るから」
不知火「負けたくなくてですね」
陽炎「気持ちは分かるけど」
不知火「ううぅぅぅう」
陽炎「水飲みなさい」
不知火「あい……」
陽炎「お風呂でも浸かってきなさい」
不知火「別に……」
陽炎「騙されたと思って」
不知火「いいですよ」
陽炎「楽になるわよ?」
不知火「構いません」
陽炎「まぁ、良いわ」
不知火「しかしですね」
陽炎「何よ」
不知火「昨日おでん食べてて思ったんですけど」
陽炎「ちくわぶが無かった話?」
不知火「違います」
陽炎「あらそう」
不知火「でも、無かったのは大変不満です」
陽炎「まぁ、作ったの私達じゃないし」
不知火「次から入れるように頼んで下さい」
陽炎「昨日あんだけ言ったら入れてくれるでしょ」
不知火「ですかね」
陽炎「呼んでもらえたらね」
不知火「はぁ。と言うかそんな話じゃないですよ」
陽炎「あぁ、そうだったわね」
不知火「冬だって話です」
陽炎「そうだったの」
不知火「そうなんです」
不知火「冬と言えばスキーですよ」
陽炎「は?」
不知火「スキー」
陽炎「やったことあんの?」
不知火「無いです」
陽炎「あ、無いの」
不知火「無いからこそやりたいです」
陽炎「なるほど」
不知火「雪の上を滑ってみたいです」
陽炎「難しいと思うけど」
不知火「何とかなるんじゃないですかね」
陽炎「やってみないとね」
不知火「そうです」
陽炎「じゃあ今度行く?」
不知火「へ?」
陽炎「私も行きたいし」
不知火「冗談とかじゃなくてですか?」
陽炎「うん」
不知火「ふふっ」
陽炎「あら、嬉しそうね」
不知火「嬉しいですよ」
陽炎「ま、詳しくはまた決めましょ」
不知火「はい」
曙「〜♪」シャカシャカ
曙「んっ」カチッ
曙「ふぅーーー」
曙「〜♪」
最上「……」ジ-
曙「……」スパ-
最上「お邪魔するよっ!」ドサッ
曙「んむぅっ?!」
最上「ちょっと驚きすぎじゃない?」
曙「あんは、危らいへほ!」
最上「ちょっと何言ってるか分からないや」
曙「危ないじゃない!」
最上「そんなことないよ」
曙「煙草落としかけたし!」
最上「それボクが悪いの?」
曙「当たり前でしょ!」
最上「そっかー」
曙「てか、なんで隣座ってんのよ」
最上「ぼののがソファーって珍しくない?」
曙「何よ文句あんの」
最上「別に?」
曙「ったく……」
最上「あ、貰うよ」
曙「ちょっと」
最上「ん?」
曙「それ」
最上「ふぃーー、何?」
曙「そ、それあたしの……」
最上「うん」
曙「ナニ人の吸いさし吸ってのよ!」
最上「甘くて美味しいよ」
曙「な、なっ!何が甘いよ!馬鹿じゃないの?!」
最上「キャスターだし甘いのは当然だと思うけど?」
曙「へ?」
最上「んー、何考えちゃったかな?」
曙「うっさい!」
最上「まぁ別に良いけどね」
曙「全く……吸いたいなら別のあげるわよ」
最上「もう少しで吸い終わるから待ってて」
曙「だからソレ吸うのを止めなさいよ!」
最上「えー」
曙「えーじゃないわよ」
最上「あ、ボクの吸いさし吸いたいの?」
曙「違う!」
最上「と言うかぼののさ」カチッ
曙「何よ……てか、自分のあるんじゃない」
最上「またこれは違うの。で、何で今日はソファーなの?」
曙「別に……」
最上「あ、もしかしてボクの事待ってた?」
曙「は?」
最上「最近構って無いから寂しかったんだね」
曙「んなわけ無いでしょ!自惚れんなクソ最上!」
最上「そんな言い方されたらボクも傷付いちゃうな」
曙「ふんっ」
最上「じゃ、ボク帰るから」
曙「えっ」
最上「何?」
曙「今来たばっかりじゃない」
最上「お呼びじゃないみたいだし」
曙「そんなこと言ってない」
最上「なんかいて欲しくないらしいし」
曙「……」
最上「じゃ、また明日ね!」
曙「待ちなさいよ!」
最上「んー?」
曙「お礼」
最上「お礼?」
曙「煙草のお礼貰ってない」
最上「ふーん。何が欲しいの?」
曙「取りあえず座りなさいよ」
最上「どこに?」
曙「ココ空いてんの見えないの?」
最上「全く……」ドサッ
曙「さ、何が欲しいと思う?」
最上「当てるまで帰れないのかい?」
曙「勿論」
最上「ふーん。時間がかかりそうだね」
曙「さて、どうかしら」
吹雪「叢雲ちゃーん」
叢雲「何よ」
吹雪「わーお、テンション低いなぁ」
叢雲「忙しいの」
吹雪「そうは見えないんだけど」
叢雲「それでも忙しいのよ」
吹雪「ちょっと何やってるか言ってみてよ」
叢雲「シムシティ」
吹雪「絶対暇だよね?!」
叢雲「DS版よ?」
吹雪「だったら何なのさ!」
叢雲「忙しいって事よ」
吹雪「後でお金MAXの合言葉入れとくよ」
叢雲「止めなさい!」
吹雪「じゃあセーブしてやめてよ」
叢雲「今いい所なのよ」
吹雪「そんなに?」
叢雲「月末で税率MAXに上げる所よ」
吹雪「最悪のプレイだよ!」
叢雲「ふふっ、見なさい!人口が一気に減ってるわ!」
吹雪「陰湿過ぎるよ……」
風雲「もう良い?」
吹雪「あ、うん」
叢雲「また誰か連れてきたの?」
風雲「また?」
吹雪「私と叢雲ちゃんの煙草探訪だよっ」
叢雲「らしいわ」
風雲「ふーん、楽しそう」
叢雲「私の邪魔さえしなければ最高よ」
吹雪「叢雲ちゃん素直に喋ると死んじゃうから気にしなくて良いからね?」
風雲「奇特な病気なのね」
叢雲「適当な事言わないでよ!」
吹雪「で、風雲の煙草紹介して!」
風雲「はい、コレよ」
叢雲「アメスピ……アンタねぇ」
風雲「言いたい事は分かるけど言わないで」
吹雪「パッケージ青くて綺麗だね!」
風雲「私もアメスピは箱の色も原色チックで綺麗だと思うな」
叢雲「割とシリーズも多いわよね」
風雲「lark程じゃないわ」
叢雲「アレは別」
風雲「はい、どうぞ」
吹雪「ありがとう!」
叢雲「ん」カチッ
風雲「私も吸おうかな」カチッ
吹雪「んー……ふぅ」
叢雲「あら、思ってたより吸いやすいわね」
吹雪「んむぇ」
叢雲「何やってんのよ」
吹雪「ちょっと辛いかも」
風雲「少し強く吸いすぎね」
吹雪「でも何か燃えにくくて」
風雲「少し固めだから燃焼時間は長めなの」
吹雪「うん」
風雲「安心してゆっくり吸っても大丈夫だから」
吹雪「ふーん」
風雲「ゆっくり吸えば煙草本来の甘さと舌に残る辛味が楽しめるはずよ」
吹雪「頑張ってみる」
叢雲「と言うか臭いも聞いてたほどじゃないわね」
風雲「臭くて仕方ない!って程じゃないかも」
叢雲「悪くないわね」
風雲「意外と良い評価で嬉しいわ」
風雲「個人的には三ツ矢サイダーと合うわ」
叢雲「何それおいしいの?」
風雲「結構すっきりして後味もほんの少しでしかもほんのり甘いでしょ?
叢雲「まぁ、そうも言えるわね」
風雲「サイダーの甘みに風味とほんの少しの苦さが合ってGOODよ」
吹雪「三ツ矢サイダーと煙草合わせる子多くない?」
叢雲「ここの冷蔵庫についもあるからよ」
吹雪「それだけ?」
風雲「サイダー本体が主張する味じゃないから?」
叢雲「単にみんなサイダーが好きなのよ」
吹雪「まぁ、どっちでも良いけどね」
風雲「適当ね」
吹雪「美味しいのに理由なんていらないよ」
叢雲「アンタから言い出したのに」
風雲「釈然としないわ」
吹雪「気にしないって事で!」
叢雲「全く……」
龍驤「なぁ」
雲龍「何?」
龍驤「この前、鎮守府の恋仲のやつらの話してたらしいんよ」
雲龍「ん」
龍驤「でな、ウチらも一応そんな感じやろ?」
雲龍「……」
龍驤「違うんか!?」
雲龍「いえ」
龍驤「ウチの一人相撲なんか?!」
雲龍「落ち着いて」
龍驤「おう」
雲龍「貴女から恋仲なんて言ってくれるなんて思わなくて」
龍驤「キミが言いだしたんやろ」
雲龍「そうね」
龍驤「で、何で黙ったん」
雲龍「驚いて」
龍驤「紛らわしいわ!」
雲龍「ごめんなさい」
龍驤「ええよ、別に」
雲龍「優しいのね」
龍驤「せやろ?」
雲龍「そうね」
雲龍「……」カチッ
龍驤「ちょっと」
雲龍「ふーーー」
龍驤「雲龍」
雲龍「何かしら?」
龍驤「煙草はええよ」
雲龍「なら良いじゃない」
龍驤「ちゃうねん」
雲龍「……?」
龍驤「首傾げんなや」
雲龍「あ、あの雲面白い形」
龍驤「聞けや!」
雲龍「聞いてるわ」
龍驤「ほな、さっさと離さんかい!」
雲龍「嫌よ」ギュッ
龍驤「危ないわアホ!」
雲龍「当ててんのよ……って」
龍驤「煙草当てんなや!」
雲龍「胸よ」
龍驤「それはワザワザせんでも当たるわ!」
雲龍「良いじゃない」
龍驤「良くないで」
雲龍「離れると寒いわよ」
龍驤「なら中入ろうや」
雲龍「外が良いの」
龍驤「わざわざ冬まで屋根登らんで良えやろ」
雲龍「好きだから仕方ないじゃない」
龍驤「屋根がか」
雲龍「屋根で貴女を抱えて煙草を吸いながら空を見るのが」
龍驤「難儀な趣味やな」
雲龍「付き合う貴女も奇特な人」
龍驤「キミには言われたないわ」
雲龍「眠くなってきた……」
龍驤「ちょっと」
雲龍「……」
龍驤「煙草消しや」
雲龍「ん……」
龍驤「ちょっとキミ……あぁ、もう寝とんのか!」
雲龍「……」ギュ-
龍驤「うぇぇええ苦し……くもないよなぁ」
雲龍「……」
龍驤「抱えながら寝よった……」
龍驤「毛布持ってきて正解やな」
龍驤「雲龍、毛布後ろ回せるか?」
雲龍「……ん」
龍驤「良え子や。ほら、寝てもええよ」
雲龍「おやふみなさい……」ギュッ
龍驤「んぐぇっ……あいあい」
長波「あーやっと解放されたぁ!」
長波「長良のやつ拘束しすぎだっての」
長波「てか、いつまで筋トレすんだよ……」
長波「なんかやたら筋肉ついてんだよ」
長波「長波サマの柔らか女の子ボディを返してくれよ……」
長波「なぁ!」
子日「うん?」
長波「お前なんでここいるんだよ!」
子日「まぁまぁ」
長波「まぁ良いか……ちょっと触ってくれよ」
子日「なにを?」
長波「じゃあ、腹筋とか」
子日「わぁ、カッチカチだぁ」
長波「だろ?」
子日「わぁ」グッグッフニッ
長波「おいやめろ、何してんだ」
子日「子日だよぉ」
長波「何がだよ……」
子日「良いこと教えてあげる!」
長波「んだよ」
子日「もう少しで子の刻だよ」
長波「……」
子日「だよぉ」
長波「それだけか?」
子日「うん」
長波「それ言いたいだけかよ」カチッ
子日「あ、煙草」
長波「吸うか?」
子日「えー」
長波「なんだよ連れねぇな」
子日「じゃあ一本だけ」
長波「ほれ」
子日「ん」
長波「あいよ」カチッ
子日「うーん、微妙」
長波「なんだよその反応」
子日「さっき歯磨いちゃったし」
長波「先に言えよ」
子日「まぁね」
長波「悪りぃな」
子日「べっつにぃー」
長波「あ、今日は何の日だ?」
子日「今日?」
長波「うん」
子日「今日は電話創業の日!」
長波「お、おう」
子日「どうしたの?」
長波「子日とは言わねぇんだな」
子日「次は26日の丙子だよ」
長波「そうなのか」
子日「だよぉ!」
長波「てか、一個だけ聞いて良いか?」
子日「んー?」
長波「お前なんであたしの部屋来たんだよ」
子日「もう少しで子の刻だよ!」
長波「お、おう」
子日「じゃ、帰るね!」
長波「おやすみ」
子日「おやすみ!」
長波「……」
長波「結局なんだったんだ……」
秋月「はい、秋月です」
秋月「今日はラーメンを食べに来ました」
秋月「本当は黄色い看板のお店に行きたいんですけど」
秋月「昔は近くにあったんですけどね」
秋月「なんか随分前に閉店しちゃいまして」
秋月「そのリスペクトと言うか似たようなお店です」
秋月「ここの嬉しい所は外に喫煙所があるところですね」
秋月「ラーメンの後の一服がたまらないんです!」
秋月「さて、入って行きましょう」
秋月「入ったら取りあえず食券を買います」
秋月「大、中、小、ミニがありますね」
秋月「秋月は小で良いです……」
秋月「いや、普通に食べきれないですから」
秋月「なんというか……無理ですよね」
秋月「あ、お願いします」
秋月「食券を渡して後は待つのみです」
秋月「厨房で茹だる大量のモヤシを見て待ちます」
秋月「……」
秋月「……」
秋月「あ、コップとレンゲ取って来なきゃ……」
秋月「ここはお水にレモンが入れてあって嬉しいです」
秋月「アブラぎったラーメンによく合いますね」
秋月「で、出される直前にトッピングを聞かれます」
秋月「……あ、はい!ヤサイ少なめで!」
秋月「ヤサイ少なめじゃないと小食べきれないんです……」
秋月「意外とあのヤサイが鬼門だと思うんです」
秋月「さて、来たらこの塊の様なお肉から行きます」
秋月「うーん、肉の甘みですねぇ!柔らかくて美味しいと思います」
秋月「……最初に食べるからこその感想です」
秋月「さて、お肉食べ切っちゃいましょう」
秋月「麺とヤサイだけになりました」
秋月「上から下に絡める様に混ぜつつお箸でガッと掴んで口に入れます!」
秋月「はふっ……んむ……っ!」
秋月「この表現しがたい味!しょっぱく甘くこってりとした感じ!」
秋月「いやぁ、良いですねぇ」
秋月「さ、食べてる側からお腹いっぱいになりますから急いで食べます!」
秋月「ぐっ……はむ!」
秋月「ふぅーー。んっく」ゴクッ
秋月「ふーっ、ふーっ!」
秋月「あむっ」
秋月「あー、段々辛くなって来ました……」
秋月「さて、ラストスパート行きましょうか」
秋月「……」
秋月「少しだけ休憩で」
秋月「……」
秋月「ご馳走様でした!」カチャッ
秋月「さて、食べ終わったら器は上に上げて」
秋月「テーブルを拭いて退散です」
秋月「いやぁ、お腹パンパン」
秋月「苦しいですねぇ……」
秋月「うっぷ」
秋月「さて外出て煙草吸いましょう」
秋月「……」カチッ
秋月「はぁ……」
秋月「美味しいですねぇ」
秋月「何なんでしょうねコレ」
秋月「味というか感覚というか……とにかく美味しいなって思います」
秋月「これ込みでラーメンは好きです」
秋月「はぁ」
秋月「さーて、散歩でもして帰りましょう!」
木曽「なぁ」
天龍「んだよ」
木曽「お前の部屋行って良いか?」
天龍「はぁ?」
木曽「いや、お前の部屋」
天龍「無理だな」
木曽「何でだよ」
天龍「龍田が寝てる」
木曽「静かにするからさ」
天龍「そういう問題じゃねぇよ」
木曽「どういう事だよ」
天龍「ほら、機嫌悪くなると大変だしよ」
木曽「そんなに大変なのかよ」
天龍「まぁな」
木曽「うーん……分かった」
天龍「おう」
木曽「じゃあ俺の部屋来いよ」
天龍「そう来たか」
木曽「良いだろ?」
天龍「まぁそれならな」
木曽「よし、付いて来い」
天龍「とまぁ、来たわけで」
木曽「良いぞー」
天龍「お前一人部屋だったのか」
木曽「良いぞ一人暮らし」
天龍「一人暮らしって言うのかね……」
木曽「細かい事は良いんだよ」
天龍「思ったより普通の部屋だな」
木曽「変なもの置く気にもならないしな」
天龍「こたつあんのか」
木曽「床の殆どを覆うけどな」
天龍「この2段ベッドがデケェんだよ」
木曽「それが部屋の半分だしな」
天龍「なんで2段にしたんだ」
木曽「物置にもなるし人も泊めれるしな」
天龍「完全に物置だな」
木曽「人泊めないしな」
天龍「なんだこの着ぐるみ」
木曽「あ、それパジャマだ」
天龍「はぁ?」
木曽「あったかいぞ」
天龍「着ぐるみだろこんなの」
木曽「良いんだよ」
天龍「煙草クセェけどな……」
木曽「良いんだよ」
木曽「天龍は普段どんなの着てんだ?」カチッ
天龍「ん?」
木曽「パジャマ」
天龍「てか、何先にくつろいでんだよ」
木曽「俺の部屋だし……あ、灰皿これ」
天龍「さんきゅー」
木曽「酒もあるけど飲むか?」
天龍「そんなとこ冷蔵庫あんのかよ……ちなみに何があるんだ?」
木曽「ほろ酔い」
天龍「貰うかな」
木曽「あいよ」
天龍「ん、で何だったか」カチッ
木曽「パジャマどんなの着てんだよ」
天龍「パジャマは着ねぇな」
木曽「全裸ぁ!?」
天龍「下着は着けるぞ……あぁ、ブラは外すか」
木曽「そんなもん寝れないだろ……」
天龍「慣れるとむしろ服着て寝れねぇよ」
木曽「マジかよ……」
天龍「おう」
舞風「陽炎姉ぇー」
陽炎「部屋帰りなさいよ」
舞風「いあー、暇なんだおえ」
陽炎「鼻詰まってるわねぇ……」
舞風「息出来ないんだおぅ」
陽炎「辛そうね」
舞風「おう、たあこの匂いも分かんないんだおえ」
陽炎「何言ってるか分かんないわよ」
舞風「おんあに?」
陽炎「結構」
舞風「うーん……ズピーーー!」
陽炎「うわ、凄い色」
舞風「うん」
陽炎「てか、風邪なのになんでここ来たのよ」
舞風「寝えないの」
陽炎「薬飲んだら寝れるでしょ?」
舞風「そう言うもんじゃないお」チ-ン!
陽炎「そうなの?」
舞風「息が出来ないかあ、寝れないんだっえ」
陽炎「あー…」
舞風「でえ、寝えないかあ……」カチッ
陽炎「煙草はやめときなさいよ」
舞風「……んっ」ゲホッゲホッ
陽炎「はい、もう駄目」グリグリ
舞風「あぁ、舞風のぉ……」
陽炎「馬鹿じゃないの?」
舞風「らってぇ……」ズビ-
陽炎「喉もやられてんでしょ?」
舞風「うん」
陽炎「治してから吸えば良いじゃない」
舞風「あい」
陽炎「てか、匂いも分からないのに吸ってどうすんのよ」
舞風「そうらおね」
陽炎「で、熱とかはどうなの?」
舞風「熱は薬で下がってるかも」
陽炎「じゃあ鼻だけなのね」
舞風「れも、鼻詰まってうと頭がクラクラする」
陽炎「まぁ、そうでしょ」
舞風「なんあ、踊ってるみたいなお」
陽炎「それやっぱ寝た方が良いわよ」
舞風「点鼻薬もあって来たの」
陽炎「うん」
舞風「寝る前しか使っちゃダメらけどすっごい聞くんだ」
陽炎「じゃあそれして寝なさいよ……」
舞風「眠くないんだおえぇ」
陽炎「それでも布団入ってなさい」
舞風「やら」
陽炎「野分に迎えに来てもらうから帰りなさい」
舞風「やーあー」
陽炎「ダメ、寝てなさい」
舞風「ケチぃ」
野分「舞風!」
舞風「のわっち来るの早い」
野分「寝てなきゃ駄目だって!」
舞風「寝えないの!」
野分「そんな事言っても……」
舞風「暇だしさぁ」
野分「DVD借りてきたから」
舞風「何借りてきあの?」
野分「プーさん」
陽炎「なんでそのチョイスなのよ」
舞風「うーん……」
陽炎「悩んでるじゃない」
野分「面白いよ?」
舞風「……」ズビビビビ
野分「ほら、舞風」
舞風「アイス食えたい」
野分「部屋にあるよ?」
舞風「そうなの?」
野分「昨日買ってきたから」
舞風「じゃあ帰る……」
陽炎「さっさと帰んなさい」
舞風「あーい、じゃーねぇー」
野分「迷惑かけてすいませんでした」
陽炎「良いわよ。アンタも一緒に寝てんなら風邪気をつけなさい」
野分「はい」
舞風「元は野分の風邪なんだけど……」
弥生「もっちー……」
望月「んぁ?」
弥生「喫煙所、行こ」
望月「やだ」
弥生「なんで」
望月「一緒に行ったらなんか言われるじゃんか」
弥生「言われないよ…」
望月「いやぁ……」
弥生「何がそんなに嫌?」
望月「付き合ってるとか言われたらヤじゃん」
弥生「付き合ってないの?」
望月「いや、そうとかじゃなくてだな」
弥生「じゃあ、何が嫌なの」
望月「付き合ってるとか思われたくないんだって」
弥生「よく分からない」
望月「面倒じゃん」
弥生「そう……?」
望月「そうなの」
望月「良いじゃんか部屋でも」カチッ
弥生「部屋に来てる時点で、もう……」
望月「そんなこたぁ無いって」
弥生「バレてる」
望月「まさかぁ」
弥生「バレてるって……」
望月「結構気を付けてんのに?」
弥生「もっちーが部屋の外で騒いだりするから」
望月「お前がやらせてんじゃんか!」
弥生「楽しい……」
望月「おう、ふざけるなよ?」
弥生「慌てるから」
望月「うるさいなぁ」
弥生「ふふっ」
望月「もう良い、煙草でも吸っとけ」グッ
弥生「んむっ……」
望月「ほれ、火」
弥生「ヤダ」
望月「あん?」
弥生「ほら、んっ」
望月「あい」
弥生「んー……」
望月「あー、外でやらせなんなよ?」
弥生「良いじゃーん……」
望月「やめろよ」
弥生「弥生は好きだよ、シガーキス」
望月「恥ずいんだよ」
弥生「最近やっとしてくれたのに……」
望月「弥生が珍しく怒るから」
弥生「怒ってない」
望月「まぁ、良いや」ドサッ
弥生「あ、喫煙所……」
望月「やだっての」
弥生「……」
望月「怒んなよ」
弥生「怒ってない」
望月「お、おい…怒んなって!」
弥生「怒って、ない」
望月「お前分かりやすいんだよ!わーったから!」
弥生「分かりやすい……?」
望月「分かりやすいよ」
弥生「そう?」
望月「おう」
弥生「そっか……」
望月「うん」
弥生「へへっ、そっか」
望月「うん?」
弥生「ふふっ……」
望月「やっぱ分かんねー」
叢雲「遂に来たわ!」
吹雪「ほえー」
叢雲「ほら吹雪行くわよ!」
吹雪「ちょ、ちょっと待ってよう」
叢雲「時間が勿体無いわ」
吹雪「えー」
叢雲「何よ、どうしたいのよ」
吹雪「突然連れて来られたけどここなんなの?!」
叢雲「見てわからないの?」
吹雪「いや、大型ショッピングモールなんだけどさぁ」
叢雲「その通り、分かってるじゃない」
吹雪「なんでここに……」
叢雲「最近オープンしたから来たかったのよ!さぁ行くわ!」
吹雪「ちょっと早いよー!」
叢雲「吹雪!人多いんだからはぐれるわよ!」
吹雪「そんなぁ…」
叢雲「こう言う所と言えば先ずはコレね」
吹雪「何ここ」
叢雲「よく分かんない食材が売ってるお店よ」
吹雪「本当になんなの……」
叢雲「見なさい!見たことないパスタが売ってるわ!」
吹雪「まぁ、確かに」
叢雲「レバーミンチ……何に使うのかしら」
吹雪「本当に何に使うんだろ……」
叢雲「こっちは何?オリーブね」
吹雪「実だね」
叢雲「それだけでこんな種類あるのね」
吹雪「味違うのかな」
叢雲「一緒じゃない?」
吹雪「うーん……あ、凄いスパイスある」
叢雲「本当ね……匂いはしないわね」
吹雪「梱包されてるしね」
叢雲「あ、ワインもある」
吹雪「なんでもあるね」
叢雲「普通の物がないけど」
吹雪「う、うん……」
叢雲「さて、スペースは広くないしもう終わりね」
吹雪「次行くの?」
叢雲「そうね」
叢雲「さて、次は雑貨屋よ」
吹雪「雑貨屋さんだけでも沢山あるね」
叢雲「まぁ、それぞれテーマが違ったりするわ」
吹雪「ココはなんて言うんだろ」
叢雲「ちょっとオシャレな感じじゃない?」
吹雪「うーん、オシャレと言うか……」
叢雲「この地球儀とかどう?」
吹雪「それ飾るの?」
叢雲「机の上とかに」
吹雪「邪魔じゃない?」
叢雲「じゃあ、こっちの砂時計とか」
吹雪「何これ針金?」
叢雲「ここ回るようになってるのよ」
吹雪「うん、良いけどいらないよね?」
叢雲「この時計良くないかしら!」
吹雪「何これレーザー?」
叢雲「この瓶とか……」
吹雪「それこそ何に使うの?」
叢雲「下にコック付いてるのよ」
吹雪「そのサイズの瓶に何入れるの?」
叢雲「麦茶とか」
吹雪「えぇ……」
叢雲「あ、サボテン!」
吹雪「もう部屋にあるでしょ?」
叢雲「あるけどちょっと違うのよ!」
吹雪「えぇ……」
吹雪「叢雲ちゃん」
叢雲「ん?」
吹雪「洋服とか」
叢雲「まぁ、それは……」
吹雪「へ?」
叢雲「主に雑貨と家具が見たいだけなのよ」
吹雪「こんなに服屋あるのに!」
叢雲「いや、だって服なんて……」
吹雪「そんなんだからそんなコンビニ行く様な格好で来ることになるの!」
叢雲「べ、別に良いじゃない!」
吹雪「ほら、見に行くよ!」
叢雲「いいってば!」
吹雪「ほらあそこ40%オフだよ!」
叢雲「ちょっと、あんな洒落たとこ……」
吹雪「ほら、このコートとか」
叢雲「いーやー!」
吹雪「良いから着てみてってば!」
叢雲「……」
吹雪「外、すっかり夜だね」
叢雲「風が冷たいわね」
吹雪「そのコート暖かいでしょ?」
叢雲「……そうね」
吹雪「あ、イルミネーション」
叢雲「イルミネーションって程じゃないけど」
吹雪「まぁ、外の木に電飾付いてるだけだもんね…」
叢雲「でも綺麗」
吹雪「だね」
叢雲「ねぇ、吹雪」
吹雪「ん?」
叢雲「ありがと」
吹雪「……」
叢雲「何よ……」
吹雪「ふふっ」
叢雲「なんなのよ」
吹雪「また来ようね」
叢雲「……」
吹雪「顔赤いよ」
叢雲「電飾の色でしょ」
吹雪「そうかも」
朝霜「よっ!」
不知火「はい」
朝霜「なんだよかてぇな」
不知火「そう言われましても」
朝霜「まぁ良いや、隣座んぞ」
不知火「どうぞ」
陽炎「なんか飲む?」
朝霜「ココアが良いな」
陽炎「はいはい」
不知火「こっち来るなんて珍しいですね」
朝霜「そうか?」
不知火「あまり話しかけてくるイメージがないので」
朝霜「あー、ここ来るのは夜だわ」
不知火「なるほど」
朝霜「お前も夜来いよ」
不知火「うーん、どうでしょう」
朝霜「微妙な返事だな」
陽炎「飲めないからでしょ」
朝霜「そうなのか?」
不知火「そんな事は……」
朝霜「ま、気が向いたら来いよ!」
不知火「考えておきます」
朝霜「あ、それでだ」
不知火「?」
朝霜「お前、煙草好きだろ」
不知火「好きですけど」
朝霜「あたいのも吸わせてやるよ」
不知火「はぁ」
朝霜「なんだ乗り気じゃねぇな」
不知火「眠くてですね…」
朝霜「うーん、じゃあコッチにしてやろう」
不知火「中南海……?」
朝霜「の、メンソールの1mgだな」
不知火「地味に格好良いパッケージですね」
朝霜「だろ?さ、吸え吸え」ヒョイッ
不知火「ありがとうございます」
朝霜「ほれ、咥えろ」
不知火「んむ」カチッ
朝霜「どうだ?」カチッ
不知火「スッキリ……とはいかないですね」
朝霜「ほう」
不知火「甘い気もしますが煙草の甘さとは違ったような」
朝霜「なんか漢方入ってるらしいしな」
不知火「まぁ、匂いはやや薄い気もしますが煙草そのものですね」
朝霜「漢方入ってるだけで煙草だしな」
不知火「1mgなせいかメンソールの方が強く感じます」
朝霜「ふむふむ」
不知火「口には言い難いですね……」
朝霜「普通の煙草っぽいんだけどな」
不知火「全体的に通る感じが違います」
朝霜「うーむ」
朝霜「でもまぁ、吸った後の感じは悪くねぇだろ?」
不知火「そうですね」
朝霜「なんか、漢方らしいぜ」
不知火「漢方、漢方って言われましても…」
朝霜「あたいも良く分かンねぇもん」
不知火「そうですか」
朝霜「サブに悪くもねぇだろ?」
不知火「メインがメンソールですし……」
朝霜「あー、そりゃ微妙だな」
不知火「それに不知火はサブ持たないんですよ」
朝霜「そうなのか」
不知火「何種類も持ち歩くのもアレじゃないですか」
朝霜「あー……そうか?」
不知火「そうなんです」
朝霜「そうか」
不知火「ほら、携帯に財布にって持つとポケット空いてないじゃないですか」
朝霜「鞄もたねぇのか?」
不知火「考えたんですけど鞄から出してとかするのも面倒かと」
朝霜「ま、そういうヤツもいるよな」
不知火「はい……と言うかですね」
朝霜「ン?」
不知火「臭くないですかこの煙草」
朝霜「まぁ、ちょっと臭い残るかもな」
不知火「うーむ」
朝霜「残るのは嫌か」
不知火「好きな人もいないかと」
朝霜「まぁ、慣れりゃ気になンねぇよ!」
不知火「なると思いますけどね」
球磨「たまー」
多摩「なんにゃ」
球磨「昼ご飯どうするクマ」
多摩「ま、適当に食うにゃ」
球磨「そっか」
多摩「姉さんは?」
球磨「気が向いたら食べるクマ」
多摩「そっか」
球磨「そうクマ」
多摩「あ、そうにゃ」
球磨「クマぁ?」
多摩「暇かにゃ?」
球磨「まぁ」
多摩「よし、多摩と一緒に来るにゃ」
球磨「んじゃ付いていくクマ」
多摩「こっちこっち」
球磨「外クマ!?」
多摩「ちゃんとコートとマフラーと帽子を被るにゃ」
球磨「ちょっと待っとれクマ」
多摩「行くにゃ」
球磨「どこ行くクマ」
多摩「陽の当たるところ」
球磨「じゃあ部屋で良いクマ」
多摩「猫はこたつで丸くなるにゃ」
球磨「じゃあこたつで良いんじゃ」
多摩「猫じゃないにゃ」
球磨「そうクマ」
多摩「お、ここが良いにゃ」
球磨「まぁ、ベンチもあるし悪くはないクマ」
多摩「ほら、座るにゃ」
球磨「ん」ドサッ
多摩「にゃっ!」ドサッ
球磨「何してるクマ」
多摩「膝枕にゃ」
球磨「重い」
多摩「頭が冷たくなるにゃ」
球磨「まったく……」カチッ
多摩「今更気にする事もないにゃ」カチッ
球磨「人の膝で吸うなクマ」
多摩「人の上で吸うにゃ」
球磨「……」
多摩「……」
球磨「その煙草なんクマ」
多摩「ラークのトロピカルメンソールにゃ」
球磨「そんなの吸ってたっけ」
多摩「クリスマスカラーだから買ってみたにゃ」
球磨「で?」
多摩「まぁ、他のフルーツ系のメンソよりは甘い気もするにゃ」
球磨「トロピカルだクマ」
多摩「味はなんとも……」
球磨「駄目クマ?」
多摩「メンソールは好きじゃないにゃ」
球磨「なんで買ったクマ」
多摩「もう駄目にゃ、姉さんちょうだい」グリグリ
球磨「全く……」ゴソゴソ
多摩「さんきゅーにゃ」
球磨「味わって吸うクマ」
多摩「はいはいにゃー」
球磨「全くアレな妹クマ」
多摩「にゃっ!足組み直さにゃいで!」
球磨「おっと、すまんクマ」
不知火「……んっ」モゾモゾ
不知火「朝……ですね」
不知火「……朝!」バッ
不知火「やっぱり……」
不知火「陽炎!陽炎起きてください!」
陽炎「んぅ…」
不知火「陽炎!」ユッサユッサ
陽炎「何よもう……」
不知火「陽炎起きてくださいよ!」
陽炎「んぁ?」
不知火「プレゼントです!」
陽炎「プレゼントぉ?」
不知火「サンタさん来てたみたいですよ!」
陽炎「あぁ……」
不知火「あんま嬉しそうじゃないですね」
陽炎「無理やり叩き起こされてんのよ……」
不知火「開けて良いですか!」
陽炎「良いわよ、開けなさい」
不知火「それでは、失礼します」バリバリ
陽炎「なんだったの?」
不知火「カメラです」
陽炎「カメラぁ?」
不知火「トイカメラみたいなやつですね」
陽炎「ちっちゃいわね」
不知火「前から気になってたんですよ」
陽炎「そうなの?」
不知火「写真撮って残しておくって良いじゃないですか」
陽炎「スマホじゃ駄目なの?」
不知火「また気分違ってくるじゃないですか」
陽炎「ふーん……」
不知火「撮りましょう」
陽炎「は、今ぁ?」
不知火「さぁ、さっそく!」
陽炎「寝起きは勘弁してよ」
不知火「早くしてくださいよ」
陽炎「あれ、歯磨いて着替えて朝ごはん食べながらね」
不知火「随分と待たせますね」
陽炎「折角の1枚目だしね」
不知火「じゃあ、さっさとしましょう!」
陽炎「はいはい」
不知火「さて、朝ごはんも食べましたよ!」
陽炎「はいはい」
不知火「撮りましょう」
黒潮「何してんの」
不知火「写真撮るんです」
黒潮「見りゃわかるわ」
陽炎「サンタさんに貰ったんだってさ」
不知火「いただきました」
黒潮「ほー、ええなぁ」
不知火「黒潮の所には来なかったんですか?」
黒潮「来ぇへんかったなぁ」
不知火「悪い事したんですか?」
黒潮「夜更かししてもうて」
不知火「何してるんですか」
黒潮「やっぱいかんのか」
不知火「来年は来ると良いですね」
黒潮「せやなぁ」
陽炎「あ、黒潮も写真入りなさいよ」
黒潮「良えの?」
不知火「陽炎だけで撮ってからなら」
陽炎「別にいいじゃない」
不知火「駄目です」
黒潮「朝から見せつけてくれんなぁ」
陽炎「まったく……」
不知火「ほら、陽炎撮りますよ」
陽炎「はいはい、どーぞ」
不知火「……」カチッ
陽炎「……」
不知火「ふぅ……」
陽炎「……」
不知火「すー……」
陽炎「……」
不知火「ふー……」
陽炎「……」
不知火「なんでしょうか」
陽炎「んや、続けて」
不知火「ずっと見られたら気になりますよ」
陽炎「それもそうね」
不知火「もう…」
陽炎「良いじゃない別に」
不知火「嫌ですよ」
陽炎「私に見られるの嫌?」
不知火「い、嫌と言いますか……」
陽炎「ん?」
不知火「照れるじゃないですか」
陽炎「そっか」
不知火「分かったらやめて下さいね」
陽炎「嫌だ」
不知火「ちょっと、吸えないじゃないですか」
陽炎「吸っていいよ」
不知火「そう言う問題じゃないです!」
陽炎「あのね」
不知火「はい」
陽炎「前に行ったけど」
不知火「はぁ」
陽炎「アンタが吸ってる時の横顔って結構格好良いのよ?」
不知火「もう、この話終わりで良いですか?」
陽炎「照れないの」
不知火「恥かしいですよ!」
陽炎「良いじゃない、私だし」
不知火「陽炎だから恥かしいんです」
陽炎「まぁ、意識されると格好良くもないからもう良いわ」
不知火「勝手な事言ってくれますね」
陽炎「私の楽しみの1つだもの、妥協はしないわ」
不知火「意味不明です」
陽炎「分かんなくて良いわよ」
不知火「うーん……」
不知火「そうです、陽炎」
陽炎「なによ」
不知火「この鎮守府に何箇所喫煙所があるか知ってますか?」
陽炎「ココと外の灰皿と……まだあるの?」
不知火「先ずは間宮さんの所ですね」
陽炎「そうなの?」
不知火「煙草買いに行かないと分からないですけど」
陽炎「私もアンタの買った事あるけど」
不知火「奥に煙草置いてある部屋があるじゃないですか」
陽炎「あったような」
不知火「そこです」
陽炎「匂い移らないの?」
不知火「そこは間宮さんの事ですしなんか分けてるんでしょう」
陽炎「ふーん」
不知火「匂いのキツいのを吸う人は結構そっち行くらしいですよ」
陽炎「住み分け出来てるのね……」
不知火「で、後は屋上に出れない方の北階段ですね」
陽炎「は?」
不知火「気付いたら喫煙所と化した所です」
陽炎「獣道レベルの成り立ちね」
不知火「昼でも暗いのでペアの人達に人気だとか」
陽炎「完全にアレじゃない」
不知火「お互いに気にしないのがルールだそうで」
陽炎「爛れてるわねぇ……」
不知火「まぁ、一線は越えないのが暗黙の了解との事です」
陽炎「それくらいならココでやる人も多いけどね」
不知火「そこまで度胸のない人達なんでしょう」
陽炎「どうなのかしら」
不知火「どっちにしても不知火はノーです」
陽炎「ふーん」
陽炎「やっぱ冬は鍋よね」
不知火「ですねぇ」
陽炎「キムチ鍋考えた人は天才ね」
不知火「ですねぇ」
陽炎「ほら、肉ばっか取ってないで白菜とか取りなさいよ」
不知火「嫌です」
陽炎「嫌じゃないわよ、ほら」
不知火「ちょっと、何するんですか」
陽炎「食べなさい」
不知火「お肉欲しいんですけど」
陽炎「入れるから野菜も食べなさい」
不知火「後で食べます」
陽炎「食べないじゃない」
不知火「そんな事ないですよ」
陽炎「前科があるから言ってんのよ」
不知火「なんの事だか分からないですね」
陽炎「先週の話よ」
不知火「まぁ、結構食べましたね」
陽炎「もう終わりだもん」
不知火「美味しかったですね」
陽炎「結局野菜殆ど私が食べてるじゃない」
不知火「不知火も食べましたよ」
陽炎「あの時だけね」
不知火「いやはや、どこを見てたのやら」
陽炎「あっそ。で、締めは?」
不知火「ラーメンとかが良いですね」
陽炎「んじゃそうするわね」
不知火「ちなみに他は」
陽炎「ご飯入れるかうどん入れるかかしら」
不知火「ラーメンで良いです」
陽炎「はいはい」
不知火「あ、そんなに多くなくて良いですよ」
陽炎「分かってる」
不知火「テレパシーですか」
陽炎「途中からお箸置いてたし」
不知火「はっ……!」
陽炎「いやいや……」
陽炎「じゃーん、袋麺」
不知火「良いですね」
陽炎「それと粉チーズ」
不知火「はい?」
陽炎「リゾット風にしようかと」
不知火「それっておじやとかでやるんじゃないんですか」
陽炎「まぁ、それを麺で」
不知火「どうかと思いますよ?」
陽炎「そう?」
不知火「あぁ、言ってるそばから入れるんですね」
陽炎「少しつゆ減らしたから大丈夫よ」
不知火「うーん……」
陽炎「ほら、良い匂い」
不知火「まぁ」
陽炎「はい食べて」
不知火「ふーふー」
陽炎「……」
不知火「んっ……」
陽炎「美味しい?」
不知火「悔しいですけど」
陽炎「悔しいけど?」
不知火「美味しいです」
陽炎「ほーら、見なさい」
不知火「はいはい、陽炎も食べて下さい」
陽炎「作ったの私よ!」
暁「ん」
響「はい」カチッ
暁「はぁーーー」
響「疲れてるね」
暁「まぁね」
響「一日中は駄目だったかな?」
暁「途中で駄目なのは気付いてたわ」
響「実は私も気付いてたんだ」
暁「やめるべきだったわね」
響「でも止められないんだろう?」
暁「まぁね」
響「ほら、まだいけるかい?」
暁「もう無理」
響「でもこれぐらいしかやる事もないじゃないか」
暁「うん、まぁ」
響「それじゃあ行くよ」
暁「勝手にしなさいよ」
響「それっ」
暁「……」カチッ
響「……」
暁「あのさ」
響「なんだい?」
暁「これ一本何時間なの?」
響「2時間」
暁「で、エピソードいくつまでだっけ?」
響「これで最後、6だよ」
暁「ふーん……」
響「ついに最後だ」
暁「あのさ」
響「今度はなんだい?」
暁「これ1から見るもんじゃないわよ」
響「えっ」
暁「いや、1からでも良いんだけど」
響「じゃあ、問題ない」
暁「ふぅーー……これ4が最初よ」
響「わけが分からない」
暁「4から6が出来て1から始まったの」
響「アホなのかい?」
暁「1からは後で作ってるし」
響「納得いかないね」
暁「もう半日見てるんだけど!」
響「そうだね」
暁「あと、一つだけ言わせて」
響「なんだい?」
暁「あんた5寝てたでしょ」
響「何を言うか」
暁「じゃあ、あの船長どうなったか覚えてるの!?」
響「逃げたんだろう」
暁「やっぱ見てないじゃない!」
響「失礼だね」
暁「じゃあ、片腕無くなったのは?」
響「誰のだい?」
暁「もぉ!」
響「何なんだ一体」
暁「こんなんじゃ6見ても分からないじゃないのよ!」
響「まぁ、話が噛み合わない気はしてたさ」
暁「私外で煙草吸ってくるから5見直して起きなさい」
響「やだよ」
暁「うっさい、見ろ!」
響「何をそんなに怒ってるんだい?」
暁「怒りたくもなるわよ」
響「周期的に早くないかい?」
暁「殺すわよ!」
響「えぇ……」
暁「ご飯食べてお風呂入ってくるから見とけぇ!」バタン!
響「うーむ……見るか」
不知火「いやぁ……」
陽炎「ほら、さっさと寝る」
不知火「寝ろと言われしても」
陽炎「初日の出見るんでしょ」
不知火「そうしたいって言いましたけど」
陽炎「取りあえず今寝ときゃ明日元気に迎えられるわよ」
不知火「と言うかですね」
陽炎「ん?」
不知火「何も日本一早い日の出を見なくてもですね……」
陽炎「やるならパーっとやりたいじゃない?」
不知火「まぁ、そうですけど」
陽炎「車も止めれたしもう後は待つだけよ」
不知火「そりゃ午前中から来ましたし……」
陽炎「早けりゃ良いとこ取れんのよ」
不知火「まぁ、海目の前ですけど」
陽炎「なんだかんだ温泉も入れたし」
不知火「温泉良かったです」
陽炎「でしょ?」
不知火「まぁ、温泉入りに行きたいとは思ってましたし言ってましたよ」
陽炎「良かったわね」
不知火「でも、温泉宿に泊まりたかったわけでして」
陽炎「まぁ、私も車中泊はちょっとね」
不知火「じゃあ宿取れば良かったんですよ」
陽炎「楽しくないじゃない?」
不知火「気持ちは分かりますけど……」
陽炎「ほら、お酒とか買ってきたから許して」
不知火「全く……で、何ですかこれ」
陽炎「オーシャンビール。九十九里の地ビールなんだってさ」
不知火「イルカが可愛いです」
陽炎「新年迎えたら開ける感じかしら」
不知火「まだ然るべきタイミングまで待ちましょう」
陽炎「はい、毛布」
不知火「はぁ」
陽炎「寝るわよ」
不知火「車内狭いんですよ……」
陽炎「あ、あと煙草は外でね」
不知火「駄目なんですか?」
陽炎「こもるし」
不知火「分かりました……」
陽炎「……」
不知火「……」モゾッ
陽炎「……」
不知火「ん……」
陽炎「寝れないの?」
不知火「そりゃそうですよ」
陽炎「しょうがないわね……」
不知火「何かある……んぅ!」
陽炎「ちょっと運動をしてみる?」
不知火「こんなとこで何言ってるんですか!」
陽炎「誰も見ちゃいないわよ」
不知火「車揺れるじゃないですか!」
陽炎「アンタが暴れなきゃ平気よ」
不知火「今年の最後がコレは嫌です!」
陽炎「そう?」
不知火「嫌に決まってるでしょう!」
陽炎「じゃ、さっさと寝なさい」
不知火「はぁ……」
陽炎「それじゃ、また夜に」
不知火「おやすみなさい」
舞風「明けましておめでとうございます」
野分「おめでとうございます」
舞風「今年もよろしくお願いします」
野分「お願いします」
舞風「って訳で新年だねっ!」
野分「そうだね」
舞風「いやぁ、晴れて良かったね」
野分「陽炎姉さん達初日の出見に行ってるし」
舞風「綺麗なの見れた見たいだよ」
野分「寒そうだけど」
舞風「そこは気合いなんじゃない?」
野分「私は嫌かな……」
舞風「踊ればあったかいよ?」
野分「一晩踊るの?」
舞風「流石に車で寝るでしょ」
野分「冷静に突っ込むんだ」
舞風「あ、ダメ?」
野分「いや良いけど」
舞風「さーて、初煙草!」
野分「日付変わってから吸ってたよね」
舞風「年越してから寝るまではノーカン」
野分「自由すぎるルールね」
舞風「野分吸う?」
野分「舞風のを?」
舞風「はい」
野分「じゃあ貰おうかな」
舞風「どーぞ」
野分「火ちょうだい」
舞風「ん、待っへへ」カチッ
野分「んー」
舞風「ん」
野分「ふぅーー」
舞風「美味しいねぇ」
野分「おもちには合いそうにないけど」
舞風「みかんとか」
野分「うーん」
野分「今日は踊らないの?」
舞風「んー?」
野分「練習もしてないなと」
舞風「今日ぐらいはね」
野分「そう」
舞風「本当はやりたいけど」
野分「やれば良いじゃない」
舞風「お正月からバタバタうるさいと迷惑じゃない?」
野分「うるさい自覚あったの?」
舞風「お正月だからね……あ、おさるのジョージやってる」
野分「申年だからかな」
舞風「可愛いよね」
野分「騒がしいけど」
舞風「おー、賢い」
野分「アニメだし」
舞風「楽しもうよ」
野分「いや、おさるのジョージだよ?」
舞風「楽しいじゃん」
野分「暇すぎて感覚おかしいんだよ」
舞風「えー……」
秋雲「あぁーーー」
早霜「ふぅ……」
秋雲「早霜さんさぁ」
早霜「なに……」
秋雲「温泉良いねぇ」
早霜「そうね」
秋雲「なのにさ」
早霜「はぁ」
秋雲「なんでそんな端で丸まってるワケ?」
早霜「貴女が恥じらい無さすぎなのよ」
秋雲「温泉だってのに縮こまってちゃいかんでしょ」
早霜「個人の自由よ」
秋雲「ほら、こっち来なって!」バシャッ
早霜「まっ、前ぐらい隠しなさ……や、ちょっと!」
秋雲「恥じらう仲でも無いでしょっと!」グググ
早霜「あれは雰囲気で……!」グググ
秋雲「おら、股開けや!」
早霜「止めなさい!」
秋雲「まぁ、楽しい温泉でしたな」
早霜「散々よ」
秋雲「しかし風呂上りに煙草はなんか吸いにくいわ」
早霜「いつもは吸うじゃない」
秋雲「温泉は別」
早霜「そうかしら……」
秋雲「まだこの肌から温泉の匂いのするうちは吸いたくないね」
早霜「そう……」カチッ
秋雲「そう言ってる横で吸うかな……」
早霜「私は吸いたいもの」
秋雲「ったく……もう!」ゴソゴソ
早霜「結局吸うのね」
秋雲「ガムで我慢する」
早霜「あら頑固、泊まってるんだからまた後で来ればいいのに」
秋雲「あ……いや、ガムにする」
早霜「ふーん……」
早霜「てか、なんで温泉なんて誘ったのかしら?」
秋雲「不知火姉が行きたいって話しててね」
早霜「じゃあ不知火を誘いなさいよ」
秋雲「陽炎姉さんが付いてくるじゃん?」
早霜「でしょうね」
秋雲「秋雲さん1人になっちゃうよ」
早霜「良いじゃない」
秋雲「良かねぇよ」
早霜「私じゃなくても良いんじゃない?」
秋雲「寂しい夜を共に過ごした仲じゃないか」
早霜「忘れなさい」
秋雲「どうせ行くなら身体の相性の良いほうが良いじゃん?」
早霜「部屋変えて貰えないかしら」
秋雲「部屋代まで出してるんだ、少しは秋雲さんに役得があっても良いじゃん?」
早霜「誘うならもっと上手く誘いなさい」
秋雲「秋雲さんに出来ると思ってる?」
早霜「前は出来てたわ」
秋雲「取りあえずご飯食べに部屋帰る!」
早霜「困った人ね……」
秋雲「って、すげぇ煙草臭い!早霜この野郎!秋雲さんの温泉返せ!」
早霜「ふふっ……まったく」
夕立「……」
吹雪「ゆ、夕立ちゃん」
夕立「何」
吹雪「その、それ」
夕立「これは夕立のだから渡さないっぽい!」
吹雪「いや別に欲しいわけじゃ無くて…」
夕立「ち、近寄らないで!」
吹雪「だから何もしないから」
夕立「ゆ、夕立の!夕立の煙草っぽい!ぽーい!」
吹雪「えぇ……」
夕立「へへ……夕立の……夕立のっぽい……」
吹雪「叢雲ちゃん助けてよ!」
叢雲「無理でしょ」
吹雪「叢雲ちゃんの人でなし!」
叢雲「いや、そんな事言われても」
吹雪「正月早々ガチャで3万使って爆死したくせに!」
叢雲「ちょっとアンタ黙りなさいよ!」
吹雪「叢雲ちゃんうるさい!」
叢雲「えぇ……」
叢雲「で、何なのよ」
吹雪「夕立ちゃんがなんかおかしくなった」
叢雲「他にも数人同じのが廊下に転がってるわよ」
吹雪「そうなの?」
叢雲「そうなの」
吹雪「どういう事?」
叢雲「アンタ何吸ってる?」
吹雪「ラーク」
叢雲「最近吸ってる?」
吹雪「まぁね」
叢雲「どこで買った?」
吹雪「最近はコンビニかも」
叢雲「そう、間宮さんが1週間も休みとったからここじゃ買えないのよ」
吹雪「うん」
叢雲「夕立の煙草覚えてる?」
吹雪「なんか骸骨のやつ」
叢雲「デスね。で、それがコンビニに置いてあるの見た事ある?」
吹雪「無いかも」
叢雲「そういう事」
吹雪「へ?」
叢雲「買えないのよ、煙草が」
吹雪「あぁー」
叢雲「で、何人かはもう最後の数本だったりするのよ」
吹雪「で、あんな感じに」
夕立「うぅぅぅぅうううううう!」
叢雲「みたいね」
吹雪「普通そんなになる?」
叢雲「なってるんだから仕方ないでしょ」
吹雪「そうだけどさ」
叢雲「なんと言うか行きすぎよね」
吹雪「てか、煙草握りしめるからさぁ……」
叢雲「グッシャグシャよね」
吹雪「どうなんだろあれ」
叢雲「まぁ間宮さんは明日帰ってくるし」
吹雪「明日まで待つしか……」
叢雲「そうね……」
木曽「なぁ」
天龍「あん?」カチッ
木曽「新しい煙草を探してたんだ」
天龍「変えんのか?」
木曽「天龍が変えるなら」
天龍「変える気はねーぞ」
木曽「まぁ新たな煙草探しと思ってだ」
天龍「で、何が見つかったんだ」
木曽「ふっ、何だと思う?」
天龍「この話止めても良いんだぞ」
木曽「つれねぇなぁ」
天龍「ねみぃんだよ」
木曽「眠いのに煙草か」
天龍「寝たくはないんだよなぁ」
木曽「話聞いて目を覚ましてくれ」
天龍「話を進めろ」
木曽「で、見つけた煙草を吸ってるやつを見つけたから呼んでみた」
天龍「ほう」
木曽「そこにいる」
天龍「涼風じゃねぇか」
涼風「おう、涼風だ」
木曽「涼風だ」
天龍「そんな変なもん吸ってたか?」
涼風「変って言いかたぁねぇだろ?」
天龍「おう、すまんな」
涼風「良いって事よ!」
木曽「で、煙草の話だ」
天龍「そうだったな」
木曽「ほら、見せてあげろ」
涼風「がってん!」
天龍「ボディショット……?」
木曽「あぁ」
天龍「洒落たパッケージじゃんか」
涼風「お、見る目あるじゃねぇか!よーし、1本くれてやろうじゃんか」
天龍「ありがとよ」
木曽「俺も欲しいな」
涼風「ほいよ」
天龍「うわ、なんだこの匂い」
涼風「何だと思う?」
天龍「どっかで嗅いだ匂いだ」
木曽「ほぅ、こんな匂いなのか」
天龍「なんかオロナミンCみたいな匂いだな」
涼風「おっ、おしい」
天龍「マジかよ、何だこれ」
涼風「エナジードリンク」
天龍「は?」
木曽「エナジードリンクだよ」
天龍「マジかよ……」
涼風「さ、吸って!」
天龍「おう……うわ、咥えたらすげぇ匂い」カチッ
木曽「そうだな」カチッ
天龍「……」
木曽「……」
涼風「どうした?」
天龍「あれだな」
木曽「なんて言ったら良いんだ?」
天龍「リトルシガーの味だコレ」
木曽「フレーバーも何も無いな」
涼風「匂いだけかも知らねぇな」
天龍「てか、匂いと味が合わねぇ……」
木曽「それになんかフィルター甘くないか?」
涼風「おう、そうだね」
木曽「うーん……」
天龍「本気で優しく吸うと味あるかも」
木曽「俺に分からん」
天龍「あ、でもこれ」
涼風「お、褒めてくれんのか?」
天龍「強く吸っても刺さる感じは……あ、痛ぇわ」
涼風「おぉおい!」
天龍「うーん」
涼風「あれだ、燃えるスピードが遅いから長く吸える!」
木曽「てか、フィルターの甘いのがなぁ……」
天龍「フレーバー強すぎるわ……」
涼風「コレがまた良いのに」
木曽「俺にはなぁ……」
涼風「よし、分かった!」
天龍「あん?」
涼風「明日もう1人連れてきてやる!」
木曽「ん?」
涼風「それ吸ってもう1度考え直しな!」
天龍「期待しないで待ってる」
涼風「ちくしょぉぉぉおおお!」
舞風「はーい、舞風でーす!」
不知火「……」
舞風「まず一言。不知火姉おかえり!」
不知火「……」
舞風「あれー?元気ないぞ〜」
不知火「うるさいですよ」
舞風「まぁとにかくお帰り」
不知火「喜ばしいことじゃないと思うんですけど…」
舞風「それなりに長かったと思うよ?」
不知火「とは言え戻ってきてますし」
舞風「頑張った方だって!」
不知火「はぁ」
舞風「さよなら禁煙!お帰り喫煙所ぉ!」
不知火「笑いたきゃ素直に笑ってくださいよ」
舞風「なんで?」
不知火「結局戻ってきた不知火を笑えば良いじゃないですか!」
舞風「戻ってきた仲間を笑うほど舞風は酷くないぞー?」
不知火「複雑な気分ですね…」
舞風「さて!戻ってきた不知火姉の為に特別な一服を!」
不知火「いや、自分の買ってきましたし」
舞風「まぁそう言わずにぃ」
不知火「……そう言うなら」
舞風「はいどーぞ」
不知火「ソフトなんですね」
舞風「しかも14本入りと中々珍しいんだ!」
不知火「匂いが凄いですねこれ……」
舞風「鞄に入れてたら全部その匂いに」
不知火「はぁ…」
舞風「ちなみにベリーローズティーだって」
不知火「言われればそんな匂いですね」
舞風「なんとアークロイヤルの記念煙草!」
不知火「ほぅ」
舞風「復帰に相応しい1本だね!」
不知火「では…」
舞風「はい、どーぞ!」カチッ
不知火「んー……ふぅーーー」
舞風「どお?」カチッ
不知火「匂いのせいか味はやや薄い印象でしょうか…」
舞風「うん」
不知火「味は紅茶っぽい部分が強目で言い方はアレですが……」
舞風「アレですが?」
不知火「薄いパラダイスティーみたいです」
舞風「まぁ、匂いの割には…」
不知火「煙草自身からの匂いと煙の香りはするんですけど味が…」
舞風「舞風は好きだけどなぁ」
不知火「あと喉に来ますね」
舞風「文句ばっかり!」
不知火「久々ですし」
舞風「むー、癖になるんだよ」
不知火「まぁ、フレーバーはそんなものですよね」
不知火「しかし、自分のは昨日吸いましたがやっぱクラクラ来ますね」
舞風「ヤニクラ?」
不知火「まぁそんな所です」
舞風「久々だとヤニクラも良いんじゃない?」
不知火「ま、悪くはないです」
陽炎「うん」
不知火「なんです?」
陽炎「いや、その席にアンタが座ってるとしっくりくるなと」
不知火「そうですか?」
陽炎「そんなもんなのよ」
不知火「はぁ…」カチッ
陽炎「どうなの?禁煙開けって」
不知火「特に何も無いですよ」
陽炎「ふーん」
不知火「強いて言えば落ち着くなって感じです」
陽炎「落ち着く?」
不知火「吸わないとイライラするってわけじゃ無いですけどね」
陽炎「前に言ってたわね」
不知火「イライラする人は大変だと思います」
陽炎「まぁ、アンタその分よく食べてたけど」
不知火「ご飯が美味しいのがいけないです」
不知火「しかし、煙草を吸っても暇なものは暇ですね」
陽炎「いつもの事でしょ?」
不知火「そうですが」
陽炎「なんか飲む?」
不知火「コーヒーで」
陽炎「はいはい」
不知火「……」
陽炎「……」
不知火「余計暇です」
陽炎「ちょっとぐらい待ちなさいよ」
不知火「そう言われましても」
陽炎「はい」
不知火「他所は忙しいって聞きますよ」
陽炎「みたいね」
不知火「それに比べて我が家ときたら」
陽炎「良いじゃない?」
不知火「ですね」
陽炎「シュークリームあるけど」
不知火「食べます」
陽炎「はい」
不知火「あ、あそこのやつですね」
陽炎「そ、買った時一緒にいたでしょ?」
不知火「いましたね」
陽炎「良い匂いしてるわよね」
不知火「買わなきゃいけない気がしますもん」
陽炎「買っちゃったんだけどね」
不知火「いただきます」
陽炎「ん、どう?」
不知火「甘いですね」
陽炎「知ってた」
不知火「陽炎も食べて良いんですよ?」
陽炎「ん、食べる」
不知火「どうぞ、おいしいですよ」
陽炎「知ってる」
吹雪「叢雲ちゃーん」
叢雲「……」
吹雪「叢雲ぉー」
叢雲「……」
吹雪「叢雲ちゃんさぁ」
叢雲「うるさいんだけど」
吹雪「どうせ暇なんでしょ」
叢雲「暇そうに見える?」
吹雪「見えるでしょ」
叢雲「どこが」
吹雪「パズドラで無限回廊ずっと回ってるだけじゃん」
叢雲「意外と奥が深いのよ」
吹雪「どれくらい?」
叢雲「……」
吹雪「やっぱ暇だったんじゃん!」
叢雲「別にいいでしょ」
吹雪「ふふっ!この吹雪さんが話し相手になってあげるよ!」
叢雲「結構よ」
吹雪「あ、ライターかりふへ」カチッ
叢雲「吸うなら座りなさいよ……」
吹雪「不知火ちゃん帰ってきたね」
叢雲「まぁ、毎日顔合わせてたけど」
吹雪「喫煙所でだよ」
叢雲「普通、喜ぶことじゃないわね」
吹雪「仲間が帰ってきた気がする」
叢雲「まぁね」
吹雪「で、話変わるんだけど」
叢雲「……うん」
吹雪「ゲームセンター行ってきたんだ!」
叢雲「え、いつ?」
吹雪「先週末」
叢雲「うん」
吹雪「アーケードやってきたよ」
叢雲「結構並ぶんじゃないの?アレ」
吹雪「うん……」
叢雲「どれぐらいかかったの?」
吹雪「朝行って夜やったのかな」
叢雲「うわぁ…」
吹雪「煙草一箱無くなったもん」
叢雲「え、ずっとゲーセンいたの?」
吹雪「他のゲームやったりして」
叢雲「なにやってたの」
吹雪「童話のキャラクターが戦うやつ」
叢雲「ふーん」
吹雪「取り合えず最初はツンデレ丸出しの子にしたんだけど」
叢雲「……」
吹雪「これがまた可愛くてね!」
叢雲「……」
吹雪「こう、戦闘中もキュート!って感じで」
叢雲「……」
吹雪「叢雲ちゃん聞いてる?!」
叢雲「いや、どう反応したら良いのよ」
吹雪「まぁ、でもさ」スッ
叢雲「ちょっと、それ私の」
吹雪「私はこっちの方が好き」カチッ
叢雲「ハイライト好き?」
吹雪「叢雲ちゃんだよ」
叢雲「寒気がするわ」
吹雪「真っ赤なのにね」
叢雲「風邪かなんかよ!」
秋月「秋月です!」
秋月「先日、この国1番のテーマパークへ行ってきました」
秋月「ええ、1人で行きましたよ?」
秋月「1人で行くのをどうこう言う人もいますが結構楽しいんですよ?」
秋月「1人でのんびり、好きなように…」
秋月「ショーも食事も自由でなきゃ!」
秋月「秋月は基本食べ物とショーが目的ですから人と合わせると窮屈なんで…」
秋月「皆さんもどうかお1人で行ってみては?」
秋月「で、さっきから言ってますが」
秋月「あそこって、アトラクションは勿論ですが食べ物が美味しいんですよ」
秋月「ってなわけで、昨日食べてきた物の紹介をして行きます!」
秋月「まず紹介したいのはスモーキーターキーレッグ」
秋月「文字にすると凄い長いです」
秋月「食べた事ある人は多いと思います。もう、匂いが凄いんですよ」
秋月「売り場の前を通るとこりゃ買うしかないなって匂いです」
秋月「結構ボリューミーで油も垂れるぐらい凄いし、味も濃いです」
秋月「煙草のお供に良さそうですが食べにくいし手が汚れるからちょっと無理そうですね」
秋月「個人的な感想としては開園後いくつかアトラクション乗ってからがオススメ」
秋月「こんな時間に買う人もいないので割と並ばないで買える印象です」
秋月「普段凄い並んでるんですよ」
秋月「美味しいですけど1日1本で十分なので私は朝買っちゃいますよ」
秋月「朝は塩味、午後は甘いものが個人的に好みです!」
秋月「さて、続きましてピザです」
秋月「ええピザですよ?」
秋月「人に教えてもらって食べに行ったんですけど良いですね…」
秋月「味はソーセージみたいのとシーフードでしたがソーセージを選択」
秋月「横にフォークとか置いてあって何かと思ったんですよ」
秋月「あれ、意味あるんですね。手で持てないですコレ」
秋月「何ていうか持つところがないんです」
秋月「でも生地はパリパリで味も美味しい満足なピザでした」
秋月「で!秋月がここで1番好きな飲み物があるわけですよ!」
秋月「お酒があるならお酒ですが、アップルティーソーダですよ」
秋月「リンゴの甘さとサッパリした紅茶、爽やかな炭酸!」
秋月「油っこいピザと合わせてこれ以上は無いって感じですよ!」
秋月「ついでに言えば安いのも魅力ですね」
秋月「パーク内では割と安いほうだと思います」
秋月「さて、甘い物も紹介しますね」
秋月「甘い物と言えばポップコーンは忘れられませんね」
秋月「前を通るだけで漂うフレーバー」
秋月「甘くないのもありますが秋月はキャラメルが1番好きです」
秋月「いい値段するかと思えばそんな事はないです」
秋月「入れ物買うと跳ね上がりますが…」
秋月「普通の紙の入れ物だと上が折れるようになってて便利です」
秋月「アトラクションにも折れば持っていけるからゆっくり食べれる優しい仕様ですね」
秋月「フレーバーも多いですしきっと好みのものが見つかると思います」
秋月「あと甘い物と言えばチュロスですか」
秋月「あったかいのを貰えます」
秋月「サクサクでふわふわ、砂糖もたっぷりで噛むだけで美味しいです」
秋月「チョコ、シナモン、ストロベリーと場所ごとに味はありますがどれも美味しいです」
秋月「他に美味しかったのはサンデーですね」
秋月「バナナとアサイーのサンデーでしたが何と言ってもアイスが美味しい」
秋月「バナナとアイスの甘い感じから最後にアサイーの酸味で締め」
秋月「サッパリ涼しく終われるものでした」
秋月「あ、申し訳程度に喫煙所の話を」
秋月「意外な感じですがあそこには喫煙所があります」
秋月「まぁ、当然ではありますけどね」
秋月「結構見つけにくいところにあります」
秋月「逆に言えば上手く雰囲気に溶け込んでるように思います」
秋月「内装も割とその周りに合わせた雰囲気になっていたりします」
秋月「耳やサングラスをつけた人たちが煙草を吸う景色は何とも言えないです」
秋月「興味がおありでしたら一度足を運んでみるのも良いでしょう」
秋月「人が多い日は混んでてあんまりオススメしないですけど…」
秋月「さて、こんなもんですかね」
秋月「いやぁ、楽しかった……」
秋月「うん、楽しかったなぁ……」
秋月「次はいつにしようか…」
陽炎「ねぇ、不知火」
不知火「はい」
陽炎「コーヒーおかわりいる?」
不知火「じゃあお願いします」
陽炎「んー」
不知火「……」
陽炎「砂糖、ミルクは?」
不知火「ミルク多めで」
陽炎「はーい」
不知火「しかしですね」
陽炎「ん?」
不知火「こう、好きなだけコーヒー飲んで煙草を吸ってるわけですよ」
陽炎「いつもの事じゃない」
不知火「いや、まあそうなんですけど」
陽炎「言いたい事はなんとなく分かる」
不知火「ダメ人間になりそうで」
陽炎「もうなってるわよ」
不知火「よし、ちょっと賢そうな話をしましょう」
陽炎「それでダメ人間じゃなくなるの?」
不知火「何もしないよりはマシでしょう」ジッ
陽炎「煙草は吸うのね」
不知火「これは別枠です」
陽炎「で、なんの話するの?」
不知火「なんの話しましょう」
陽炎「えぇ…」
不知火「突然でしたし何も考えてないですよ」
陽炎「少しは目処が立ってから話しなさい」
不知火「あ、全く関係ない話をしましょう」
陽炎「ん?」
不知火「ここ、火種見てもらっても良いですか?」
陽炎「うん」
不知火「今は普通に吸ってますから特にないですけど」
陽炎「ないのね」
不知火「これからです」
陽炎「ん」
不知火「ふぅーーー」
陽炎「……」
不知火「はい、どうぞもう一度火種を」
陽炎「どうなったの?」
不知火「さっきよりそこそこ強めに吸いました」
陽炎「うん」
不知火「火種が大きくなって鉛筆みたいに尖ったの分かりますか?」
陽炎「言われてみれば」
不知火「強く吸うとこうなるみたいですね」
陽炎「へー」
不知火「もし吸ってこうなるなら優しく吸う様に心がける指標です」
陽炎「そう」
不知火「興味なさそうですね」
陽炎「私吸わないし」
不知火「言われてみれば」
陽炎「ま、知識として覚えておくわ」
不知火「吸う機会があれば是非」
陽炎「そりゃないわね」
菊月「やぁ」
陽炎「いらっしゃい」
菊月「座っても?」
陽炎「どうぞ」
菊月「今日は不知火は?」
陽炎「先週から風邪で倒れててね」
菊月「こんな時期にか…」
陽炎「意外と弱いのよ」
菊月「側にいなくて良いのか?」
陽炎「さっき寝たのよ」
菊月「ふーん……あ」
陽炎「何?」
菊月「吸っても?」
陽炎「どうぞ遠慮なく」
菊月「すまないね」
陽炎「一言断るのは大事よ」
菊月「そうか」
陽炎「マナーよ」
菊月「ふむ、では……」ゴソゴソ
陽炎「なに吸ってるの?」
菊月「は?」
陽炎「銘柄よ」
菊月「君は吸わないんじゃないのか?」
陽炎「不知火の代わりにね」
菊月「……?」
陽炎「細かい事気にしない」
菊月「そうか」
陽炎「で?」
菊月「これだ」
陽炎「緑ね」
菊月「綺麗だろう?」
陽炎「うーん……」
菊月「気に入らないか?」
陽炎「え、あぁ綺麗だとは思うわ」
菊月「そうか!それは良い」
陽炎「で、なんて言うの?」
菊月「ウィンストンのスパークリングメンソールだな」
陽炎「メンソールにスパークリングなんてあるのね」
菊月「あるんだよ」
菊月「……んっ」カチッ
陽炎「……」
菊月「こう、口にキツめのメンソールが当たるんだ…」
陽炎「スパークリングしてる?」
菊月「少し辛い炭酸って感じかな」
陽炎「へぇー」
菊月「まぁ、シュワシュワしたりするわけじゃないが」
陽炎「スパークリングなのに」
菊月「でも気分は強い炭酸だぞ」
陽炎「なんか味はするの?」
菊月「メロンソーダって言われたよ」
陽炎「そんな味するの?」
菊月「……」
陽炎「え、しないの?」
菊月「私には無理だった……これをメロンソーダと感じるにはまだ早かった…!」
陽炎「そんな悔しがる所かな」
菊月「メロンソーダ……ッ!」
陽炎「あれ、そんな好きだっけ」
菊月「う、うむ…」
陽炎「今度作ろうか?」
菊月「是非頼む!」
陽炎「う、うん…」
木曽「童話のキャラクターが戦うゲームがあるんだが」
天龍「おう」
木曽「チマチマやってたんだけどな」
天龍「この前見せてくれたな」
木曽「そうそれだ」
天龍「で、なんかあったのか?」
木曽「新しいキャラクターが追加された」
天龍「そんなの見せるためにわざわざゲーセンまで呼んだのか?」
木曽「良いから見てくれ、コイツだ」
天龍「お、眼帯」
木曽「うむ、良いファッションだ」
天龍「で、これがなんだってんだ」
木曽「そう焦るなって」
天龍「……吸っていいか?」
木曽「おう」
天龍「……」カチッ
木曽「まぁ、使うから見ててくれ!」
天龍「おう」
木曽「……」
天龍「……これ始まるまで時間かかるか?」
木曽「今の時間なら人もいるしすぐだろ」
天龍「で、どこ見れば良いんだ」
木曽「コイツを見てほしい」
天龍「コイツ?」
木曽「キャラクター」
天龍「おう」
木曽「始まるぞ」
天龍「……」スパ-
木曽「台詞聞いとけ」
天龍「……」
木曽「聞いたか?」
天龍「おう」
木曽「お前そっくりだよな」
天龍「なにがだ」
木曽「言ってる事と雰囲気が」
天龍「オレこんな突っ込まねぇぞ」
木曽「俺、コイツ天龍にしか見えねぇよ」
天龍「見た目的にはお前だがな」
木曽「白いからな」
天龍「んじゃお前だ」
木曽「いやいや…」
木曽「どうだった」
天龍「どうもなにも」
木曽「俺、お前だと思ってコイツ使い続けるからな!」
天龍「お、おう…」
木曽「しばらく集中するから煙草でも吸って見ててくれ」
天龍「えぇ…」
木曽「あ、いや、すまない…すぐ終わらせるから」
天龍「まぁ楽しんでてくれ、オレは向こう見てるから」
木曽「すまないな」
天龍「ん、楽しんでくれ」
木曽「これ見せれて満足だ」
天龍「満足してくれて嬉しいぜ」
木曽「すまん」
天龍「ゲーセンなぁ……」
天龍「あんましこねぇからな」
天龍「煙草も吸えるが吸って歩ける感じじゃねぇし」
天龍「お、UFOキャッチャー」
天龍「この熊可愛いな……」
天龍「……」チャリン
天龍「……ん」
天龍「取れねぇ……」
天龍「龍田に土産でもと思ったが」
天龍「……もう少し」
天龍「いや、木曽に取らせるか」
天龍「あとは……」
天龍「やれるもんねぇな」
天龍「お、ゾンビの」
天龍「1人でやるのもなぁ」
天龍「……戻るか」
不知火「たまには普通の喫煙所も良いのもですね」
陽炎「んなこと無いわよ」
不知火「そうですか?」
陽炎「私吸わないから」
不知火「でも来てるじゃないですか」
陽炎「んじゃ帰っても良い?」
不知火「ダメです」
陽炎「えぇ…」
不知火「大して時間かからないですから」
陽炎「でしょうね」
不知火「さて、さっそく…」ジッ
陽炎「てか、こんな喫煙所残ってたのね」
不知火「ほうれふね」
陽炎「コンクリ打ちっぱなし、灰皿以外何も無し…」
不知火「まさしく吸うだけの空間ですね」
陽炎「なんと言うかまぁ正直よね」
不知火「不知火は結構好きですよ」
陽炎「てか、そこ窓外してあるのね」
不知火「換気の為らしいですよ」
陽炎「雑ねぇ…」
不知火「セキュリティって何なんでしょうね」スパ-
陽炎「ま、うちはオープンってことで」
不知火「まったく…」
不知火「皆さん灰入れ狙わないで適当に落としてますね」
陽炎「灰皿の周り凄い汚い」
不知火「掃除するの大変ですよこれ」
陽炎「定期的にはしてるんじゃない?」カショッ
不知火「え、なんですかそれ」
陽炎「缶コーヒー」
不知火「いつ買ったんですか?」
陽炎「さっき自販機で」
不知火「ズルくないですか?」
陽炎「アンタの分もあるわよ」
不知火「流石陽炎です」
陽炎「アンタねぇ…」
不知火「何か落ひろれも?」ジッ
陽炎「咥えながら言わない」
不知火「細かいことは」
陽炎「細くないでしょ」
不知火「大したことじゃないですよ」
陽炎「ま、どうでもいいわね」
暁「あれ、珍しいわね」ガチャッ
陽炎「お、暁」
暁「こんな所まで何しに?」
陽炎「付き添いよ」
不知火「誘いました」
暁「ふーん」カチッ
陽炎「響は?」
暁「昼寝してるわ」
不知火「珍しい」
暁「そんなことないわよ?」
陽炎「ここ結構来るの?」
暁「そこそこ。部屋から近いのよ」
不知火「コッチで吸う人多いんですか?」
暁「どうかしら?パパッと吸いたいだけの人が多いわね」
不知火「なるほど」
暁「あと、アウトロー気取りね」
陽炎「向こうには来ないのかな?」
暁「行くわよ」
不知火「コッチだけの人はいないんですか」
暁「うーん……あ、重巡の人」
陽炎「あー」
暁「妙高さんとかよく見るわね」
陽炎「確かにあんまり見ないかも」
不知火「意外ですね…」
暁「うちじゃ珍しいわ」
不知火「ですね」ポイッ
暁「あらもう終わり?」
陽炎「来て3本よ」
不知火「長居は無用です」
暁「私もそう長くはいたくないわ」
陽炎「じゃ、帰るわね」
暁「チョット待ってあと少し」
不知火「はい」
陽炎「急がないでも」
暁「はい、終わり!待たせたわね」
明石「ねぇよどー」
大淀「なんでしょう」
明石「私ってさ、意外と本読むの好きなの」
大淀「知ってます」
明石「え、なんで?」
大淀「そんなしょうもない事聞きくんですか」
明石「気になる」
大淀「何回部屋に行ってると思ってるんですか?」
明石「そんなところ見てたの?」
大淀「見てるに決まってるじゃないですか」
明石「へー、意外」
大淀「普通だと思いますよ?」
明石「えー、これから部屋に人入れるのやめようかな…」
大淀「今までなんだと思ってたんでしょう…」
明石「あんまり気にしてなかった」
大淀「気にしてないと言うか認識がおかしいというか…」
明石「ま、趣味の工具ぐらいしか無いし」
大淀「あとやたら大きい本棚」
明石「うわぁ…」
大淀「見えない方がおかしいからね?」
明石「でさ」カチッ
大淀「ちょっとタバコは」
明石「ダメ?」
大淀「吸うなら出て行って下さい」
明石「ケチー」
大淀「ここは私の部屋です!」
明石「む、すまぬー」
大淀「全く……で、なんなんですか?」
明石「あぁ、最近買った本でちょっとお高い本があるのよ」
大淀「ちなみになんて本ですか?」
明石「城の中のイギリス人」
大淀「知らない本ですね」
明石「調べなくていいからね」
大淀「はぁ…で?」
明石「いや、普通の本ならタバコ吸いながら読んでもいいんだけどね」
大淀「高い本だから嫌だと」
明石「そう、でね」
大淀「嫌な予感がするんだけど?」
明石「クリーンベンチとか欲しくて」
大淀「は?」
明石「クリーンベンチ」
大淀「……はい?」
明石「無菌操作とかするやつ」
大淀「それと本に何か関係が?」
明石「アレの中で読めばタバコ吸いながらでも本を汚さず読めるかと」
大淀「いやいや……」
明石「てか、大事な本に臭いとかついたら困る」
大淀「吸いながら読むじゃないですか」
明石「割とどうでもいいヤツなの」
大淀「ひどい話ですねぇ」
明石「棚の場所だって分けてあるし」
大淀「ふむ」
明石「別に値段で分けてるわけじゃないから」
大淀「本当でしょうかね」
明石「当たり前でしょ」
大淀「今度なんか貸して下さいよ」
明石「どんなのが良い?」
大淀「さぁ、お任せしますよ」
明石「うーん……アリスとかどう?」
大淀「アリス?」
明石「不思議の国の」
大淀「またなんとも…」
明石「英語だけど」
大淀「ちょっと読む気が……」
明石「だよね…」
陽炎「うーん…」
不知火「どうしました?」
陽炎「暇ねぇ…」
不知火「珍しく誰もいないですし」
陽炎「静かねぇ」
不知火「ですね」
陽炎「うーん……」
不知火「ここまで静かだと嫌でふね」ジッ
陽炎「ね」
不知火「ふぅーーーー」
陽炎「……」
不知火「元気ないですね」
陽炎「そんなこと無いわよ」
不知火「そんな悩んだ顔されると煙草どころじゃないですよ?」
陽炎「考え事」
不知火「聞きますよ?」
陽炎「ここでなんか読むか部屋でちょっと溜まってる録画見るか」
不知火「適当に話しましょう」
陽炎「どっちしながらでも話せるでしょ」
不知火「そんなことないです」
陽炎「そお?」
不知火「はい」
陽炎「なんかあるかなぁ」
不知火「無いですね」
陽炎「……」
不知火「……」
陽炎「さ、雑誌でも読もうかしら」
不知火「いいと思いますよ」
陽炎「いつも見てるけどこのソファー座る機会無いのよねー」バフッ
不知火「確かにそうですね」
陽炎「不知火もおいで」
不知火「はい」
陽炎「いい返事ね」
不知火「一応聞きますが煙草は」
陽炎「吸いたけりゃ向こう」
不知火「ま、良いです」
陽炎「そ」
陽炎「……」
不知火「……」
陽炎「……」ペラッ
不知火「おぉ」
陽炎「……んー?」
不知火「良い家です」
陽炎「ね、森の中の小屋って感じ」
不知火「どこで撮るんでしょうね」
陽炎「ファッションとか小物のページの撮影場所って謎よね」
不知火「セットなんでしょうか」
陽炎「こんな生活を夢見るのも楽しみよ」
不知火「でも森はどうでしょうね」
陽炎「暮らすには不便かも」
不知火「やっぱ不知火なら海沿いですね」
陽炎「私も海派かしら」
不知火「毎日見てますし安心します」
陽炎「そうねぇ……」
磯風「やぁ」
不知火「磯風じゃないですか」
陽炎「どうしたの?」
磯風「いや、姉さんに相談をな」
不知火「不知火ですか?」
磯風「そうだ」
陽炎「珍しいわね」
不知火「料理なら陽炎の方が得意ですよ」
陽炎「アンタは料理出来ないでしょ」
不知火「磯風よりは出来ます」
磯風「いや、そう言う事ではない」
陽炎「んじゃ何なの?」
磯風「いや、コッチの方で」スッ
不知火「投げキッスですか」
陽炎「いや、どう見ても煙草のジェスチャーでしょ」
磯風「うむ」
不知火「煙草ですか」
磯風「そうだ」
不知火「またどうして」
磯風「そろそろメインを決めようかと」
不知火「無かったですっけ」
磯風「あんまり1つに決めては」
陽炎「絞る必要あるの?」
磯風「コレってのが欲しいんだ」
不知火「なんで不知火なんですか」
磯風「色々吸ってるじゃないか」
不知火「なるほど」
磯風「何かないだろうか」
不知火「いや、いきなり言われましても」
磯風「まぁ、そうだな」
不知火「どんなのが好きなんですか?」
磯風「甘いよりは煙草っぽい方が好きかな」
不知火「マルボロなんかは」
磯風「ふむ」
不知火「煙草らしい味ですけど」
磯風「前に吸ったがどうも…」
不知火「ふむ…」
磯風「アレはアレで煙草らしさが強すぎる」
不知火「そうですか?」
磯風「私とて女だ、アレは些か煙草らしすぎると思うんだ」
不知火「それなりに考えはあるんですね」
磯風「すまない」
不知火「いえいえ」
不知火「ハイライトなんかはどうでしょう」
磯風「ハイライト?」
不知火「煙草らしく良いですがふんわりとした甘さもまた良し」
磯風「おじさんなイメージなのだが」
不知火「世間的にはそうかも知れませんね」
磯風「叢雲が吸ってたから悪いがな…」
不知火「肺に入れるなら別ですが口で吸うなら良い煙草だと思いますけどね」
磯風「考えておこう」
不知火「あとはキースとか」
磯風「アレは甘くないのか?」
不知火「匂いだけですよ」
磯風「ほー」
不知火「吸えばシガリロ独特の風味が広がりますが匂いは甘い」
磯風「ふむふむ」
不知火「吸った後は手にメイプルシロップを塗ったみたいになります」
磯風「それは…」
不知火「ま、後は間宮さんのところで試してみる事です」
磯風「そうだな」
不知火「気になったら吸う、それが一番です」
磯風「姉さん、邪魔したな」
不知火「いえいえ、決まったら教えて下さいね」
磯風「あぁ、良いだろう」
秋雲「……」カチッ
秋雲「ふぅーーーーー」
秋雲「んぅ…」
早霜「何してるのよ」
秋雲「ん?あぁ…」
早霜「随分な返事ね」
秋雲「どうもね」
早霜「何が」
秋雲「イメージが」
早霜「イメージ?」
秋雲「なーーーーんも思いつかない」
早霜「だから何が」
秋雲「この秋雲さんを持ってしてもネタが無い!」
早霜「は?」
秋雲「何を描いていいか分からない!」
早霜「あぁ、そう言うこと」
秋雲「そう言う事じゃないっての!」
早霜「違ったかしら」
秋雲「違わないけどさ!」
早霜「で、最近唸ってた理由はそれ?」
秋雲「まぁ忙しかったのもあるけどさ」
早霜「そうなの?」
秋雲「秋雲さんにもやる事はあるのさ」
早霜「大変ね」
秋雲「どーも」
早霜「で、何も思いつかないってのは?」
秋雲「絵と言うか漫画というか」
早霜「いつもの破廉恥なやつね」
秋雲「秋雲さん全年齢だよ!」
早霜「そう言う事にしておくわ」
秋雲「そう言う事なの!」
早霜「適当に描けば良いじゃない」
秋雲「ンなわけに行くか!」
早霜「えぇ…」
秋雲「私にもプライドって物があるワケよ!」
早霜「そんなもの捨てなさいよ」
秋雲「無理でしょ」
早霜「だからって紙を燃やして遊ぶのは感心しないわね」
秋雲「ストレス発散よぉ!」
早霜「馬鹿じゃないの?」
秋雲「うっさい!」
早霜「灰皿も針山みたいになってるわよ」
秋雲「空箱でロボット作ろうと思ってね」
早霜「箱小さいのに」
秋雲「うっせ」
早霜「ちょっと気分転換すると良いわ」
秋雲「言われてもねぇ」
早霜「頑張りなさい」
秋雲「じゃあ一晩付きあ……」
早霜「何で」
秋雲「何でも何も気分転換よ」
早霜「断るわ」
秋雲「良いじゃんか少しぐらい」
早霜「そうもいかないわ」
秋雲「お願いします!ちょっとだけ!」
早霜「えぇ…」
秋雲「うっせぇ!行くぞ!」グッ
早霜「きゃっ!ちょっと、貴女!」
秋雲「いひひ……今日は可愛がってやるよ!」
早霜「馬鹿じゃないの……」
秋雲「ふふふ、ふひひひ」
不知火「こ、ここですか?」
陽炎「みたいね」
不知火「大丈夫なんでしょうか」
陽炎「なに心配してんの」
不知火「パブなんて行ったこと無いですよ?」
陽炎「私も無いわよ」
不知火「大体なんでこんな所に…」
陽炎「気になったから」
不知火「うー…」
陽炎「なに、帰る?」
不知火「帰りませんけど…」
陽炎「じゃあ、つべこべ言わず来なさい!」
不知火「は、はい…」
陽炎「ほら、階段降りるわよ」
不知火「何も地下じゃなくても」
陽炎「うわ、結構雰囲気あるわよこれ!」
不知火「た、確かに」
陽炎「ええ、2人。煙草は……吸うわよね?」
不知火「吸いますよ」
陽炎「じゃ、喫煙で」
不知火「……」
陽炎「ほら、コッチよ」
不知火「……はい!」
陽炎「英国パブ風とは聞いてたけどコレは…」
不知火「それ以前に英国のパブを知らないですよね」
陽炎「Lucy in the Sky with Diamondsって中々の曲選よね…」
不知火「何ですか?」
陽炎「ビートルズって言うイギリスの人の曲よ」
不知火「はぁ、拘ってるんですね」
陽炎「さーて、どうしようかしら」
不知火「陽炎が適当に選んで下さい」
陽炎「えー…まぁ良いけど」
不知火「お願いしますね」ジッ
陽炎「ま、タバコ咥えて待ってなさい」
不知火「もう咥えてまふよ」
不知火「……」
不知火「カウンターで直接頼むんですね…」
不知火「……」
陽炎「ただいま」
不知火「お帰りなさい」
陽炎「はい、これ」
不知火「なんです?」
陽炎「アップルジンジャーだって」
不知火「アップルジンジャー?」
陽炎「ジントニックのね」
不知火「美味しそうな感じですね」
陽炎「ちなみに私はカルーアモカミルク」
不知火「ほぉ」
陽炎「はい、乾杯」
不知火「乾杯」チンッ
陽炎「甘いわねぇ」
不知火「自分で甘いの頼んだんじゃないですか」
陽炎「好きなのよ。でも、意外と強いかもこれ」
不知火「そうなんですか?」
陽炎「フワッと感じるわ」
不知火「不知火のもだいぶ飲みやすいです」
陽炎「そう言うの危ないわよ」
不知火「まぁ、程々にしときます」
陽炎「一口貰っても?」
不知火「どうぞ」
陽炎「んっ……。アップルっぽさにレモンの感じとジンジャエール?」
不知火「名前まんまですよ」
陽炎「少し甘みはあるけどさっぱりしてるわね」
不知火「そうですね」
陽炎「あれ、その煙草は?」
不知火「舞風に借りてきました」
陽炎「わざわざ?」
不知火「お酒飲む時にメンソールって個人的に苦手なんです」
陽炎「ふーん」
不知火「甘さっぱりした感じが合うかもしれません」
陽炎「私には分からないわね」
不知火「パラダイスティーと合わせて気持ちアップルソーダです」
陽炎「そんなもん?」
不知火「違いますけどね」
陽炎「違うの」
不知火「違いますね」
木曽「てーんーりゅー」
天龍「あん?」
木曽「面白いもん買ってきたぜ」
天龍「お前小学生かよ」
木曽「んだよ良いだろ」
天龍「オレ以外に友達いねぇのかよ」
木曽「そういう訳じゃないが……嫌か?」
天龍「嫌じゃねーけど」
木曽「じゃ、良いよな?」
天龍「ったく…なんだよ」
木曽「あ、そうだこれ」
天龍「なんだこれ煙草か?」
木曽「おう」
天龍「F、O、R……フォルテ?」
木曽「よく読めたな」
天龍「テメェ馬鹿にしてんのか?」
木曽「冗談だ」
天龍「しかし、ちっちぇな。HOPEより小さいんじゃね?」
木曽「250円だった」
天龍「やっす。三級品より安いじゃねーか」
木曽「一応20本入りらしいぞ」
天龍「へぇー。開けても?」
木曽「そのつもりだ」
天龍「匂いは……む、無臭?!」
木曽「何の匂いもしねぇな」
天龍「少しぐらい臭うもんだろ」
木曽「全部開ければ分かるだろ」
天龍「そうだな」ブチッ
木曽「……」
天龍「……これ凄いな」
木曽「ま、全くの無臭……」
天龍「てか、細っ!」
木曽「茶色に鼠色のフィルター。巻紙もなんとも言えない質感だな」
天龍「と、取り敢えず吸うぞ!」カチッ
木曽「おう」カチッ
天龍「……」フ-
木曽「……」
天龍「まずアレだ、味どこだ」
木曽「いや、味よりなんだこの固さは」
天龍「吸ってて固いもんな」
木曽「アメスピ……?」
天龍「比べるのもどうだこれ」
木曽「思いっきり吸ってみるか…」グッ
天龍「どうよ」
木曽「辛……っくないな」
天龍「オイオイ…」
木曽「なんか辛い気もするんだけどすぐ消える」
天龍「なんだこれ」
木曽「初めてとかに…」
天龍「これ吸うか?」
木曽「……」
天龍「まぁなんだ……うーん、コレを吸う場面が想像出来ねぇ!」
木曽「不味くもないんだが」
天龍「吸おうとも思わん」
木曽「誰かにやるか」
天龍「後で来たやつにな」
敷波「やっほ」
不知火「はい」
敷波「隣座るよー」
不知火「ええ、どうぞ」
陽炎「なんか飲む?」
敷波「ミルクティー」
陽炎「はいはい」
不知火「珍しいですね」
敷波「なんだよ、ミルクティー飲んじゃいけないのかよ」
不知火「いえ、1人でいるのがですよ」
敷波「そうかな」
不知火「滅多に見ないですよ」
敷波「ふーん、まぁ良いじゃん」
不知火「喧嘩でも?」
敷波「そんな訳ないじゃん」
不知火「そうですか」
敷波「これだよこれ」
不知火「あぁ、煙草」
敷波「切れたから買っただけ。何か悪い?」
不知火「そんな事言ってませんけどね」
敷波「ふんっ」
不知火「で、JPSですか」
敷波「何?」
不知火「他に吸ってる人いましたっけ」
敷波「うーん、私と綾波以外いたっけな」
不知火「不知火は知りません」
敷波「吸う?」
不知火「貰えるなら」
敷波「ん」
不知火「いえ、箱ごとくれましても」
敷波「あげるわけないじゃん。あげるから開けて」
不知火「あぁ、そう言う」
敷波「ふんっ」
不知火「しかし、格好良い箱ですね」
敷波「まぁね」
不知火「特に変わった匂いのある訳でもないですね」
敷波「臭いのは嫌い」
不知火「フィルターはやや短めでしょうか」
敷波「そう?」
不知火「気がするだけかもしれません」
不知火「んじゃ、いただきます」ジッ
敷波「ん」
不知火「ふぅーーー……」
敷波「どう?」
不知火「まさに煙草らしい味ですね。赤マルやなんかに似てますかね」
敷波「吸ったことないから分かんない」
不知火「でも、その辺よりは癖も少なくて優しい印象です」
敷波「う、うん」
不知火「どちらかと言えば甘みをふんわりと感じますし、強く吸ってもあまり辛くないです」
敷波「そうかも」
不知火「煙も少なくないですが、多いというわけでもないです」
敷波「ちょっと手に匂いは残るけどね」
不知火「人によっては今ひとつ足りないかも知れません」
敷波「贅沢な人もいたもんだね」
不知火「赤マルとか吸ってるとなりそうです」
敷波「ふーん」
不知火「とても良い煙草だと思います」
敷波「でしょ?」
陽炎「ミルクティー入ったわよ」
敷波「ん、ありがと」
不知火「眠くなってきましたね」
敷波「早くない?」
不知火「そんな事ないですよ」
陽炎「不知火もコレ飲んで寝ちゃったら?」
不知火「そうしましょうかね」
敷波「じゃ、私もそうしようかな」
陽炎「地味に良い時間よ」
不知火「綾波によろしくお伝え下さい」
敷波「別に遠くに住んでるわけでもなし」
不知火「一応ですよ」
敷波「ふん、気が向いたらね」
不知火「最近思うんですよ」
陽炎「んー?」
不知火「やることないって」
陽炎「実際そうなのよ」
不知火「でもですよ」
陽炎「うん」
不知火「むしろ最近暑くなったから何もやる気にならないのでは」
陽炎「無いわね」
不知火「無いですか」
陽炎「うん」
不知火「うーん」
陽炎「てか、よく考えてみなさいよ」
不知火「はぁ」
陽炎「今が暇なだけで割と1日やる事あるでしょ?」
不知火「そうですかね」
陽炎「食器洗いとか手伝う?」
不知火「それは不知火のやる事ではないです」
陽炎「……」
不知火「ところで秋月」
秋月「はい?」
不知火「外で吸う機会もまぁあるじゃないですか」
秋月「どの辺までがですか」
不知火「どの辺?」
秋月「ここの外とか街でとか山でとかですよ」
不知火「街で良しとしましょう」
秋月「はいはい」
不知火「携帯灰皿とか持ってます?」
秋月「一応ありますけどそんなに使わないですよ?」
不知火「そうなんですか?」
秋月「喫煙所でしか吸わないですし」
不知火「今、喫煙所なんてあります?」
秋月「知ってる所の近くなら把握してますからね!」
不知火「なるほど…」
秋月「でも少ないのは事実ですね」
不知火「……」
秋月「……」
不知火「そう言えば」
秋月「はい」
不知火「眠いです」
秋月「寝たらいいんじゃないですか?」
不知火「昼ですよ」
秋月「仮眠は大事ですよ」
不知火「この机、寝心地良いんですよ」
秋月「机で寝るんですか?」
不知火「そんな訳ないじゃないですか」
秋月「冗談ですよ」
不知火「ほんの少し高い机がなんとも良いですね」
秋月「ほー」
不知火「椅子は逆に少し低いのが良いかと」
秋月「私は少し背が高いですから…」
不知火「足がフラフラしないから良いんです」
秋月「そうですか」
不知火「ま、少し寝ます」
陽炎「寝る前に灰皿とか片付けて起きなさいよ?」
不知火「はい」
那智「〜♪」
羽黒「姉さん」
那智「〜」
羽黒「姉さん!」ユサユサ
那智「あぁ、羽黒か」
羽黒「あぁじゃないですよ!」
那智「すまん、どうした」
羽黒「いえ特には」
那智「はぁ?」
羽黒「無視は悲しいです」
那智「……すまんな」
羽黒「はい」
那智「で、本当に用事はないのか?」
羽黒「はい!」
那智「そ、そうか」
羽黒「……」
那智「何か話でもするか」
羽黒「良いですね」
那智「一本吸うか?」
羽黒「貰います」
那智「ほれ」
羽黒「何ですかこれ」
那智「アルカポネ」
羽黒「プラスチックケースですか?」
那智「良い箱だと思うんだが」
羽黒「持ち運びに便利ですね」
那智「上の所軽く押せば開く」
羽黒「開きました」
那智「匂いを嗅ぐと良い」
羽黒「……」スンスン
那智「いい匂いだろ?」
羽黒「甘い感じなんですかね」
那智「少しビターなチョコレート菓子の印象だったな」
羽黒「煙草自体もいい匂いです」
那智「ほら、吸うといい」
羽黒「では、失礼して」
那智「優しくな」
羽黒「見て思いましたけどフィルター付いてるんですね」
那智「あると味は落ちるが適当に吸ってても葉っぱが口に入らないからな」
羽黒「姉さんそう言うのダメですよね」
那智「失礼じゃないか?」
羽黒「ほんなふぉふぉないれふよ」カチッ
那智「真面目に聞け」カチッ
羽黒「ふむ……」
那智「どうだ」
羽黒「これ火付いてます?」
那智「優しくゆっくり吸ってみろ」
羽黒「んー」
那智「で、どうだ」
羽黒「甘い……ですね」
那智「そうだな」
羽黒「普通のシガリロなんかと比べて匂いは少なめですかね」
那智「その代わり濃いだろ?」
羽黒「かもです」
那智「煙も少なく感じるかもだがまとまってて濃厚できめ細やかだ」
羽黒「煙の楽しい感じですね」
那智「紙巻とは違うさ」
羽黒「唇に残る甘みもまた楽しいです」ムフ-
那智「羽黒、ゆっくり吸えって」
羽黒「はぁ」
那智「吸い易さに反してかなりクるぞこれ」
羽黒「言われれば」
那智「煙草で酔えるぞ」
羽黒「何というか頭がボーッと」
那智「まぁ、ボーッと吸っとくのが良い。1分に1回ぐらいで良いから」
羽黒「そんなゆっくりですか?」
那智「時間も楽しむんだよ」
羽黒「はぁ…」
那智「こう、ベンチに座ってな」
羽黒「はい」
那智「コレを咥えてボーッとな……」
羽黒「……」
那智「……」フ-
羽黒「ダメになりそうですね」
那智「甘さと濃さで脳が煙に溶けて出てる気がするよ……」
羽黒「……」
那智「チョコ食べるか?」
羽黒「……」モグモグ
那智「少しは遠慮しろ」
羽黒「良いじゃないですか」
那智「暑いな…」
羽黒「帰ります?」
那智「そうだな」
不知火「むー……」
陽炎「何してんのよ」
不知火「……」
陽炎「おーい、不知火さーん?」
不知火「……っ!なんでしょう」
陽炎「さっきから熱心に何してんのよ」
不知火「あぁ、コレですか」
陽炎「ゲーム?」
不知火「最近流行ってるみたいですよ」
陽炎「だから何がよ」
不知火「メッセージを送信したり受信するゲームです」
陽炎「SNS?」
不知火「いえ、誰に届いたかも誰から来たかも分からないです」
陽炎「ふむ」
不知火「この星ではどうも機械同士の争いで人はもういないらしくて」
陽炎「…」
不知火「自分は1人で壊れた機械のパーツを拾ってアンテナを作るんです」
陽炎「そんなことすんの?」
不知火「集めるのも作るのもスライドとタッチですけど」
陽炎「なるほどね」
不知火「で、パーツを集めてアンテナを作って送受信をするんです」
陽炎「それだけ?」
不知火「それだけです」
陽炎「楽しいの?」
不知火「ひとりぼっちの星で誰に届くとも知れぬメッセージを送るんです」
陽炎「ボトルメッセージみたいな感じね」
不知火「まぁ、それのネット版でしょうね」
陽炎「ふーん、確かにそう言われると気になるかも」
不知火「受信するメッセージも中々ですよ」
陽炎「例えば?」
不知火「面白いのも多いですが中には涙を誘う物もありますね」
陽炎「ふむふむ」
不知火「誰に届くか分からないからこそ思いっきり書けるんでしょうね」
陽炎「なんか良かったのある?」
不知火「夜寝れない時の対処法を書いたのがありました」
陽炎「なにそれ」
不知火「まんまですよ」
陽炎「へぇー」
不知火「とても切ないゲームです」
陽炎「まぁね」
不知火「最初は救難信号を思い出しました」
陽炎「……」
不知火「でも、そんなのよりずっと前向きでおふざけが過ぎますね」
陽炎「そうなの?」
不知火「この前はダジャレだけ書いたのとかありました」
陽炎「何したいのよ…」
不知火「さぁ?何も思いつかなかったのかも知れませんね」
陽炎「色んな人がいるのねぇ」
不知火「もし、不知火の事を書いたら誰かが読んでくれるでしょうか」
陽炎「もしかしたらねそうかも知れないわね」
不知火「すこし恥ずかしいですけど」
陽炎「じゃあ止めれば?」
不知火「でも誰か見てるか分かりませんし」
陽炎「まぁね」
不知火「そう言えばこれ書くの大変なんですよ」
陽炎「突然ね」
不知火「平仮名しか打てないし50音表方式なので分かりにくいんですよ」
陽炎「あー」
不知火「煙草付けて始めるじゃないですか」
陽炎「はぁ」
不知火「つい熱中すると火消えてるんですよ」
陽炎「それはどうなの?」
不知火「これ煙草付けてやるもんじゃないです」
陽炎「良い事学んだわね」
不知火「無駄にした煙草が惜しいです」
陽炎「無駄にしただけのメッセージは書けたの?」
不知火「結局は適当な事書いちゃいます」
陽炎「無駄ねぇ…」
不知火「はい」
陽炎「あら、もう少しでコーヒー無くなるじゃない」
不知火「そうですね」
陽炎「おかわり淹れる?」
不知火「うーん」
陽炎「いらない?」
不知火「少し考えます」
陽炎「あっそ」
不知火「まぁ、急いで飲むこともないですし」
陽炎「そうね」
不知火「また気が向くか、誰かが来たら一緒に飲みますよ」
陽炎「ちょっと残ったの飲んじゃいなさいよ」
不知火「止めときます」
陽炎「冷めてるから?」
不知火「なんか苦いじゃないですか」
陽炎「ま、それもありね」
不知火「ええ。でも、美味しいコーヒーでしたよ」
陽炎「ありがと」
不知火「こちらこそありがとうございました」
陽炎「意外と早くおかわりしたりしてね」
不知火「さぁ、どうでしょう?」
http://sstokosokuho.com/ss/read/7329
次に移りましたのでそちらもよければご覧ください
かげぬいとタバコが好きで入ったのになんだかんだ潮ちゃんのシリーズが一番好きだなぁ…孤独のグルメ感かな?
1さん
潮ちゃんは僕も結構お気に入りです
孤独のグルメを含めてグルメ漫画感出そうと少し頑張ってます
潮の雰囲気ほんと好き
ドーモ、AQ=サン。前スレ85改めゆぅ@しょーとらんどデス
工藤ちゃんらいたー、昔よくやったなーなんて思いだしまひた。今はZippoだからできないけど。。
皐月も好きだけど吸ってる煙草とデザインかっこいいから好き
3さん
僕も好きです、お気に入りです
ゆぅさん
ドーモ、ゆぅサン
アレは危ないので許してはいけない。
今の100円ライターでも出来るんですかね?アレって
5さん
元気だけど格好良い皐月と格好良いけど甘い煙草のコラボレーション!
ドーモ、AQ=サン。
陽炎BARを間借りして、深夜営業のBARを始める早霜をお願いします。
AQサマ>今ちょうど手元に100円ライターが転がってるから(ryっとおもったら全部ボタンのやつだったOTL
7さん
陽炎はキッチンでコーヒー作ってるだけなのでBARなんてそんな大層な……
BARは責任持って早霜がやります
8さん
危ないって言ってるじゃないですかあ!
ドーモ、7デス。
早霜BARだーやったー。
一応公式化されてるネタなのにあんまり見ないんでぜひ見たいと思ってたんですよね。
シリーズ化してもらえると嬉しいなー(チラッチラッ)
まあ酒と女とタバコとセッ!!は切り離せないよね?
早霜ちゃん、響をそこのレディーに
>11
憲兵「出荷よー」(´・ω・`)
»12 (´・ω・`)そんなー
»AQサマ
»8、ログインし忘れましたが犯人は自分です(笑)結局ライターがなくて無理でちた
10さん
あの漫画読んでる人結構少ない気もします
参考にとウイスキーを口にして半日意識飛びましたが頑張ります!
11さん
やたらハードボイルドなレディに乾杯
12.13さん
(´・ω・`)そっかー
ゆぅさん
貴方だったですか
やらなくて良いと艦これの神が言っておられるのだ
>AQさん
半日意識が飛びながらも作品を書くとは・・・。まさにSS作家の鏡。
そしてまた一つ、新たなキワシタワーが建設されていくのであった。(めでたしめでたし)
16です。キワシって何なんだ・・・。キマシです。
16さん
お酒弱すぎて一口で寝ちゃうんですよねぇ…
めでたしー!
このシリーズに大井北上って出てたっけ?
19さん
一応出てました。最近出てないですけど…
言っていただければまた出てくると思います
19です、ちょっと過去作見直してきます
レーベはここでは初のドイツ艦かな?
もしビス子とかいたら、ビールと煙草を無心でひたすら消費してるところしか想像できない。
19さん
わざわざ見直していただいてありがとうございます!
22さん
地味に3隻目でございます
ビス子とオイゲンが出てるんです……
そしてビス子は堕落しました
19です、ああ^~大北の熟年夫婦感が堪らないんじゃあ~
シガレットキス良いですね。
大北の所だけ探すつもりが過去作全部見直していました、やっぱり面白かったです。
美味く説明できませんが、このSSはあーいいなー、なんかこういうのいいなーっていうシチュエーションやら雰囲気やらを毎度ガンガン突っ込んできてくれますね。バーとか温泉旅行会話とか滅茶苦茶良かったです
モーニングで思い出しました。コメダのモーニング食べたいにゃ。あと快活のモーニングも(どちらも無料サービスだから量はお察しだけどまあ、味は結構なものなのです)
19さん
騒がしい大北も良いけどなんだかんだで落ち着いた2人も良いと思うのです
シガキス大好きです!
面白いだなんて溶けそうです
25さん
THE 日常を売りにやっております
温泉はもはや僕の願望です
ゆぅさん
コメダ行ったこと無いんですよねぇ
外で朝ごはん食べるなんて優雅な生活してみたいです
モーニングとかいいつつシロノワール(パンケーキ?にソフトクリーム乗っかったの。のレギュラーサイズ(ミニって言い忘れて))とか食べたくなるんですよねー
ゆぅさん
美味しそうなのは分かりましたがスタバ言語レベルですね……
僕は最近ホットサンド作るやつ買ったのでそいつで満足しております
このssを読んでると煙草が格好いいと思えてきて吸ってみたくなってしまう(´・ω・`)←中3です(゚ω゚)
>>未成年の喫煙、ダメ絶対!
おお、デス
パッケの割には癖のない普通の煙草って感じの喫味でしたが(個人の感想です)、はたして二人はどんな反応をするのやら…
30さん
格好良く見えても肩身は狭いものです
ですから少しでも堂々と吸いましょう
もし成人してまだ興味があったら煙草を趣味にしてみてください
31
その通りですねぇ
32
デスっすよー
言うこと全部言われましたねぇ
金剛デース(違)
34さん
デース……
舞風・・・3か月同じ靴履きっぱなしなのか・・・
36さん
えっと、鞄(かばん)の事でしょうか…
あああすまん見間違えてた鞄だった・・・
↑なんか鞄と靴を間違えるっていうとリトバスの謙吾を思い出すなw
38さん
字ちっちゃいですしね
間違えても仕方ないぐらい似てますし
39さん
1人で靴作らなきゃ…
CABINリクしてたものです。楽しく読んでます。
新しくなって巻紙が燃えづらくなったせいか中身がスカになったのか理由は不明ですが明らかに火種が落ちやすくなって火傷するわ味違う気もするわで悲しい
前のCABIN返してくれ!!!
41さん
コメント送信出来てなくてお返事遅くなりました
なんて言うか一つ納得行かないと全部納得いかないですよね
でもパッケだけ変わったとも思えない気持ち悪さです
慣れるか新しい道を探しましょう……
どっちかというと嫌煙勢だったけど、このシリーズは見ててとても面白いですね。
ただ、タバコが吸える場所は分かりやすいくらい減ってきているので、始める気は中々起きませんが……
コンビニでバイトしていたことがあったけど、対面に別のコンビニがあったせいで、タバコは置いてなかったなぁ。
店員としちゃあ名前覚えなくてもいいんで楽だけど、よくよく考えると妙な法律なものです。
43さん
色んな方に煙草も悪いもんじゃないなと思って頂きたいと思いつつ書いてます
喫煙者は縛りプレイ向いてると思います
昔コンビニでバイトしてた時は煙草の名前も分からず注文して欲しく無いと思ってました……
煙草は面倒なものに縛られまくってるんです
読んでいると吸いたくなりますね
雰囲気もとてもいいです
触発されて艦これタバコのssを書いてみようかと思います
これからも更新楽しみにしています
最近部活で遠征があったのですが、昼飯を食べにモスバーガーに行ったら喫煙席があって、「そういえば秋月が喫煙席が無くなって泣いてたなー」と思いながらハンバーガーを食べたのを思い出したので、秋月ネタで一つお願いします。
イカは比較的タバコ吸いやすいゲームですよ。一試合3分なんで灰皿置いてほっといても全部燃えません。マッチング時間やら結果発表の時残ったの吸えば良えのです。、
燃える時間に関しては銘柄によって大分差があるんじゃない?
煙草放置・・・火事・・・ウッ那智が
45さん
どうぞ、興味を持ったら吸ってみて下さい
喫煙には雰囲気も大事ですよ!
煙草のSS楽しみにしてます、書いたら見たいので教えてくださいね!
46さん
喫煙席あるファストフード店が好きです
羨ましいです
秋月了解ですよー!
47さん
最近始めた僕にはとても厳しいのです
マッチング中はミニゲームに命を燃やす今日この頃
48さん
まぁ、放置で3分で燃え尽きるのは……どうなんでしょうね?
49さん
火事になっても慌てず冷静に!
ドーモ、秋月リクエストの者です。
あきしおの食べ歩き・・・ハヤる(確信)
どうも、43です。
実際、興味はすごく湧いたので、AQさんの意図は少なくとも私には伝わっています。
このSSで知りましたが、名前だけでもたくさんあるのに、モノによってはタールの重さだのメンソールのありなしだのなんてあるんですから、私がバイトしていた店がタバコを置いている店だったらきっと全然ついていけなかっただろうななどと思いました。(ベテラン店員は客の顔と銘柄を覚えるそうですが)
そんな訳で、間違って同じ名前で違うバリエーションのタバコ買っちゃうネタとかやって頂けると嬉しいです(一応全部読んでるはずですが、既出だったらごめんなさい)
ここの間宮さんはそんな間違いをしそうにないですがww
AQさん
どうも、45です
喫煙自体は4年ほど続けております
今は手巻き煙草にはまっており、色んな味や香りを楽しんでいます
たまにはシャグをブレンドしたり、ウイスキーなどで加湿したり……
喫煙という行為が趣味と言えるほどです
近々、SSを投下予定ですので、その際はどうぞ宜しくお願いします
喫煙者の方の意見はとても参考になるので
今後の更新も楽しみにしております
今さりげなく投稿時間見たら飯テロだったじゃねぇか!!www
51さん
この2人食べるぞ……!
43さん
私、とても嬉しいです
実はこのSSで出てくる煙草の半分くらいはコンビニ置きしてなかったり……
コンビニ置きは種類豊富でそこがある意味大変なんです
ネタ行かせていただきます!
Ayatoさん
喫煙を楽しんでいらっしゃる……
煙草は嗜好品ですし本来そうあるべきだとも思うんです
手巻きは手を出したことがないのでそんなお話とか聞かせていただければとSS楽しみにしてます
54さん
ご飯ネタは大体夜更新ですぞ!
昨日は焼肉食べてから書いたんでこの時間でしたけど
最近浦風にどハマりしてしまった今日この頃。
方言バリバリで姉御肌で駆逐の中では大きい(ナニがとは言いませんが)ので、いつの間にか好きになってました。
そんなわけで、十八駆逐隊のみんなとダベらせてくださいなんでもしまかぜ。
56です
十八駆じゃなくて十七駆でした
どうも、AQさん
手巻きは手間がかかります
けど、その手間ですら楽しく感じてしまうほどです
ただ、煙草屋にしかないというのが手を伸ばしにくいかもしれません
配送料を気にしないのであれば、専門の通販を使うのも手ですが……
それと、以前お伝えしましたSSがある程度溜まりましたので投稿してみました
どうぞよろしくお願いします
56さん
陽炎型はみんな魅力たっぷりです
明後日ぐらいになると思います!
Ayatoさん
いつか手を出してみたいですねぇ…
SS読ませていただきます!
私もこの前キャスターマイルド買いに行ったんですよね。変わってたの知りませんでした。びっくりです
ウィンストンXSキャスター5って…何だこの言い辛さ
AQさん、いつも楽しく読ませていただいてます!
キャスターマイルドがウィンストンになったの結構ショックですね…パケも変わったし
キャスターはコンビニでもよく出る方だし深雪はかなり新人に当たったのかな?どんまい…
相当味覚がいいとかじゃなければソフトもボックスも味は大差ないけど、やっぱりどっちのがいいとか好みがありますよね
ソフトパックのタバコがメインの艦娘でシガレットケース使ってる子とかいたらそんなお話が見たいです〜
番号はほんと見えなくて困るよなぁ
面倒だけど小さい商店のほうが買いやすいそれこそ名称適当でも通じるし
手が離せない時隣の友人にソフト空けてもらったら上全部破かれた事が
そうじゃない、そうじゃないんや
60さん
変わってたんです
超注文しにくいんです
61さん
昔のパケが好きだったのに……
CABIN好きな方も怒っておられました
これからは分からない方も増えるんじゃないでしょうか…
ソフト、ボックスはポッケに入るかどうかとか色々あるのです
ケース了解です
62さん
本当に見にくいです
せめて全店舗共通にすれば良いのです
63
あれやり方知らないとそうなりますよね
56です。
やっぱり駆逐艦は最高だぜ(違)
そしていつものごとく(料理スキルが)救われない磯風ェ(´・ω・`)
56さん
陽炎型はもう幼女とかそんなんじゃないから合法
磯風も頑張ってるんです
ホットでミルク……めっちゃ煙草が吸いたくなるでしょうに
陽炎に従順なぬいぬいが可愛いです
Ayatoさん
いくら吸いたかろうが陽炎に言われたら吸えないのです
ぬいぬいは忠犬
シガリロ系統は吸ったことがないんですよね
いつか吸ってみたいですが……やはり高く感じてしまいます
そういえば、来年予定していた煙草増税が見送りになったそうで……我が喫煙鎮守府の電ちゃんも喜んでおります(笑)
Ayatoさん
シガリロは全体的に香り高く吸うだけで特別な気持ちになります
馬鹿みたいに吸うものでは無いので値段を気にしてはなりませぬ
見送りになったんですね。喫煙者歓喜のひと時と言いたいですが下げて欲しいのも事実
シガリロの話で思い出しましたが、リトルシガーのシルクロード如何ですか
キャラメルの香りでホットミルクなんかにぴったりだと思います
71さん
ご提案ありがとうございます!
さっそく買ってきて吸ってみました
感想は内容でと言うことで……
キースも同様ですが吸ってから時間が経っててから甘い匂いがするのはなんでなんでしょうね
お酒を嗜む自分としては、ミルク+蜂蜜+ウイスキーを少量入れます
寒い今の時期はもってこいです
タバコと合うと言えば、コーンスープがいいです
自販機でツブコーンを見つけるとついタバコのお共に買ってしまいます
……メンソールは個人的にお勧めしませんが(笑)
Ayatoさん
ほえー美味しそう
コーンスープは気になりますので今度やってみようかと
ちょっと前にコンビニのネタリクしたものです。
ネタ読ませていただきました!ありがとうございます!
ネットを彷徨ってたら「勤務中の全面禁煙打ち出す大企業」云々なんて記事を見かけました。
喫煙者の肩身はどうやら日に日に狭くなっていくようですね……
75さん
読んでいただきましてありがとうございます!
皆んなが喫煙者を悪者扱いするから何も考えずにダメだと言ってる人もいる気がしてなりません
世の中の流れは怖いです
今回の更新、これはもしやAQさん御自身の…
しかしダウンしてごろごろだらだらしてる陽炎は可愛い過ぎると思いました。SS内で描写されることはないと思いますが、二人の夜の様子(意味深)などにはつい想像を馳せてしまいますね
ともあれお帰りなさいませ。お待ちしておりました
77さん
おっと、更新無かった言い訳だと気付いてもそれ以上はいけない
夜の様子を少しは見てみたいなぁなんで気持ちも僕も結構……近々それとなくやってみようかと思います
待たせてしまってすいません!でも私は帰ってきましたよ!
ドーモ、AQ=サン
部活の大会のついでに、前泊したホテルの周辺を観光したのですが、立ち寄った店の一つにティッシュ箱くらいありそうなオイルライターがあって驚きました。他にも、かっこいいデザインのzippoがあって、未成年ながら思わず買いたくなりました(チョットマテ)
79さん
返事も更新も遅れて申し訳ありません
全てはモンハンが悪いんです
あいつが!楽しいからぁ!
未成年だからってライター持っちゃいけない法律はありませんから何にも悪い事は無いのです。趣味にしたら格好良い趣味だと思いますよ?吸わなきゃ
どうもAQさんお久しぶりです
見たら更新されていたのでコメ残しますね
手巻き煙草は難しいです
実際に外に出る際はローラーで事前に巻いておいて、専用のケースに入れて持ち運びます
後は付属の巻紙は使いません
燃焼時間が遅いジグザグのスローペーパーを使用しています
巻紙だけで味が違うというのもありますし……手巻きは紙にもこだわっています
バニラ系統のシャグでしたらコルツもいいですが、ドミンゴバニラもおすすめです
そういえば、コルツシリーズにライチが出たんですが……もうヤバイです(笑)
現在、諸事情により煙草が吸えないので、早く吸えるようになりたいです
SSも書ける環境にいないのでもうしばらくは更新がありません
またの更新、楽しみにしています
>一晩でE1からやりまして
ええ…(ドン引き)
って言うかそれでE-5までクリアできたの滅茶苦茶凄くないですか。ほんとお疲れ様です。どうか軽くお酒でも飲みながら一服なさって下さいな
Ayatoさん
お返事遅れましてすいません
僕は不器用なのに手で巻こうとしてそれなりに苦労致しまして……
兎に角、手巻きはまだ未開の地なのでまだまだ探求の余地ありです
吸えないと吸いたくなるのは人の性。耐えるしか無いですなぁ
更新楽しみにしてますよ!
82さん
最近忙しくて艦これ出来てなくてイベント諦めてたんですけどなんか出来ました…
まぁ、乙なんですけどね!
AQさん、いきなりですがこの鎮守府のカップリングを教えてください(o_ _)o
鎮守府もクリスマスムードになりましたねえ
「クリスマス時期には温泉宿がガラ空きになるので泊まりやすい」という話もあるようなので、いつぞやのかげぬい温泉旅行本編など期待したいところです
まあこのSSのスタイルからして、今度AQさんが温泉旅館に行かれた時、ということになりそうですが…
84さん
興味持っていただいてありがとうございます
ここで書くとアレなので今日の内容として出していきたいと思います
85
イベントが終わってもイベントが来るのです
温泉行きたいですねぇ。泊まりではなくて日帰りならもしかしたら……?
どーも84です。曙がもがみんと…だと……最高じゃないですか(≧∀≦)
ということで曙ともがみんの絡みをお願いしやす
84さん
どーもAQです
曙最上了解でございます!
お久しぶりですAQ様
らんぱくです
不知火達、陽炎型の特徴の活かし方には脱帽させられます
負けず嫌いの不知火が二日酔いになって
落ち度全開のぬいぬいの表現が好きです
これからもどうかご自分のペースで…ではでは失礼致します。
私はボード派ですが、スキー……いいですねウインタースポーツ
そこそこ雪国生まれの自分としてはこの時期は燃えてきますよ
ただ、今月に手術をしたので今年はできそうにないです……
ゲレンデでの一服も味わえないとは……いやはや今年は厄年です
どーも87ですAQさんリクあざっした。
読んでてニヤニヤゲフンゲフンつい微笑んでしまいました(●´∀`●)
らんぱく様
お久しゅうございます
僕は今でもらんぱくさんの書かれた不知火が大好きです。
あの様にはいきませんが僕も僕の不知火を育てているので褒めていただけるととても嬉しいです
Ayatoさん
あまり雪の降らない所で生まれ育った僕は年数回のスキーが楽しみなのです
手術とはまた……良き喫煙ライフの戻る事を願っております
91さん
リクありでした!
書いてて自分でもニヤニヤしておりました
秋雲と早霜の話聞いて改めて珍しめなCP結構あるなあと思い何度も読み返しております
あとアークロイヤルどんなもんだべと思ってみてみたら18mgとかあった、マイルドセブンワン吸ってる自分からすると恐ろしいわ・・・
ところで名前がメビウスに変わってがっかりしたのは自分だけでしょうか?
ぼのもが新鮮で良いねぇ。
潮曙のカップリング以外考えた事が無いのでとても刺激になりました、面白かったです。
それと子日か長波でリクエストお願いします。
そぬよみのさん
その場のノリでくっ付けたCPは確かに他にない物かもしれないですね
重いフレーバーは肺に落とさずふかすのが良いと僕は思ってます
マイセンからメビウスは格好良くなったと思ったなんて言えない……でも愛飲してる銘柄の名前変わったら嫌ですよね
94さん
ぼのもがは気に入ってるCPの1つだったり
楽しんでいただけたなら嬉しい限りです
まだ出てないので先に子日いかせていただきます
AQさん実際色々試されておられるようですが、嫁というか、これだ! という煙草はおありですか?
過去に似たような質問あったら申し訳ない
96さん
嫁はアークロイヤルのパラダイスティーですね
何かと食べ物やら雰囲気に合うと引き合いに出すのはそのせいです
ふんわり良い香りでオススメですので是非機会があれば
94です。
子日と長波両方出して頂きありがとうございました、面白かったです!
腹筋のある女子、結構好きです。
94さん
時報見てみたらこりゃそういう事かって思ったのでやらせて頂きました
腹筋良いですよねぇ
96です
パラダイスティー吸ってみました。香りは午後ティーでしたが、味は割とドライな感じで確かに食べ物と合わせやすいなーと思いました。パッケージも御洒落
このSS的にはパラダイスティーは舞風ですが、以前練度が120越えてるって話もされてましたっけ。なるほど嫁に嫁煙草…
ちょっと前に秋雲早霜の話に出ていたやよもちのお話をリクエストしても良いでしょうか…!
前に自分がリクエストしたやよもちの話題がまたこのSSに出てきて嬉しかったです
96さん
お試しいただいてありがとうございます
僕の中では最高の煙草です
SSをやるにあたって舞風だけは絶対にパラダイスと決めて書き始めてたり……
(C)さん
了解です!
恐らく明日にやよもちやらせていただきます
AQさんお疲れ様です。
会話のテンポが好きでシリーズ通して楽しませていただいてます。
煙管ネタですが自分はゴールデンバットを皿に差したり、アメリカンスピリットをバラして葉っぱだけ詰めて吸ってたりします。
意外と味が変わって気分転換になるのでオススメです。
103さん
いつも読んで頂きましてありがとうございます!
実は煙管はなんだかんだ未だに未経験なので吸いたいものです……
吸ってみたいなぁ…
吹雪叢雲の何この…すごいラブコメを感じる
あまりのピュアさに眼が焼け落ちそうになりました。素晴らしい
最初に入ってた店はカルディみたいな奴でしょうか
ところで、多摩は北上と球磨がちらっと話題にしてただけでしたっけ。もしよろしければ登場お願いしたいです
AQさんのSSはやはりテンポがよく、とても読みやすいです
私も見習わねばと思います
それと私事ですが、喫煙ライフ再開です
久しぶりなせいかヤニクラを連発しております(笑)
入院前に購入していたブラックデビルの手巻き用シャグも乾燥してしまい辛いのなんの……
SSも再開したのでもしお暇があれば
またの更新楽しみにしています
105さん
こう、いじらしい女子高生的な感じを目指してですね……
気に入って頂けて恐悦至極であります
まさにカルディです!よくお分かりになりましたね…
多摩行きます!
Ayatoさん
AyatoさんのSSもいいテンポで僕は好きです
退院おめでとうございます!吸えない時間が長いと煙草が乾燥するし飛ぶし……頑張ってください!
うわあああああああああ
多摩ありがとうございます。本当にありがとうございます
多摩が完璧に多摩でした。ああ多摩だ、これは完全に完全で完全な多摩だ…
自由人かつも人懐っこい、猫じゃないけど猫、そんな多摩の魅力がもう完全無欠に表現されていました
球磨お姉ちゃんの面倒見の良さ、付き合いの良さもほんとお姉ちゃんって感じで…多摩は球磨にだからこんなに甘えてるのか、それとも他の皆にもこんなふうに甘えるのか、そんな妄想が溢れて止まらなくて死にそうです
取り敢えず明日はラークトロピカルとキャビン(球磨のはキャビンでしたよね?)を買って日の当たる公園にでも行こうかなと思います
本当にありがとうございました!!
108さん
うわぁぁぁぁあああ
なんか凄い褒めていただいてありがとうございますううう
では、あえて後日談は書かないので妄想で思う存分お楽しみ下さい!
この時期の公園は大変寒いのでそれこそコートとマフラーと帽子をお忘れなきよう
こちらの響さんは暁の尻に敷かれてますな
暁との絡みにニヤニヤとしてしまいます
そういえば先日、こちらのSSを見てアークロイヤルティーを購入しました
いや、本当に午後ティーのようでびっくりしましたよ
またの更新楽しみにしています
Ayatoさん
暁はレディー。間違いないです
パラダイスティーのご購入ありがとうございます!
広がれパラダイスティーの輪!
このssで提督て出て来ましたっけ?(´・ω・`)もしできるなら出してください(o_ _)o鎮守府唯一?の男性が煙草を吸っているのか
又吸っているのであれば何を吸っているのかが気になります。お願いします(o_ _)o
112さん
申し訳ありません、このSSにおいて提督は存在しておりません
恐らく男性の存在を出す事は無いと思われます。折角リクエストしていただきましたがこのSSの趣旨という事でどうかお願い致します。
ご期待に沿えず、申し訳ありません
お久しぶりです。個人的にiqosがすごくきになってるけど販売地域がすっ飛んでて枕を濡らしてるゆぅです。 どなたかこちらの読者様ではiqosユーザーいらっしゃったら感想とか教えて欲しいです(むしろこれで一本かいてくれないかなぁ)
失踪めされたか…。
そろそろ2か月か…
とても面白いので更新が待ち遠しいです
生き返れ生き返れ・・・
いつまでも待ってます…
休止中にコメント下さった皆さま
暫く更新が止まってしまい申し訳ありませんでした。
この度、多忙、禁煙、金欠など色々あって離れていましたがなんとか帰ってまいりました。ここを見ていない間にもコメント下さっていたのを見ていて目頭の熱くなる思いでした。
細々と更新していきますのでどうか再びお付き合いいただければと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
おかえりなさい!
またかげぬい見れて嬉しいのだ
121さん
帰ってまいりました!
僕も見ていただけて嬉しいです
うおおおおお帰ってきてたああああ
お前の更新を待ってたんだよ!!
123さん
戻ってまいりました
これからもよろしくお願いします!
更新お疲れ様です!
これからも頑張ってくださいね(=゚ω゚)ノ
お待ちしておりました!
@東雲さん
これからもチマチマ更新しますのでよろしくお願いします!
126さん
大変お待たせしました!
これからも応援していただければ幸いです
やった再開だ、この瞬間を待っていた!
お久しぶりです。おかえりなさい!近況としましてはやっと地元でiQOS発売になって紙巻と併用してます。
128さん
再開です!
忙しくて前より頻度は落ちますがどうかお付き合い下さい
ゆうさん
お久しぶりです。覚えていてくれて光栄です
iQOS使ってみたいけど手を出さず終いなんですよね…
色々吸ってきたつもりだったけど知らない銘柄も結構ありますねぇ...
jpsとか吸ってる子っていましたっけ?出てなかったら是非お願いしたいです
131さん
煙草は探せば探すほど出てきますし一つ一つ違ってとても奥が深いなぁって思います
jps了解しました
久々のご要望でワクワクしております!今晩出したいと思います
こんばんは。フォルテ、みかけたのでかってみましたが、ほんとに味どこいったですね(笑) ほのかに感じる匂いはランバージャックに近い感じがしました。
133さん
どうもこんばんわ
フォルテなんとも言えないですよね
ランバージャック知らなかったので調べてみたら木の味とか言われてました…
131です。jps、ありがとうございます。綾波と敷波とは予想外のところでしたね
がっつりタバコの味がするのにクセが無くてしつこくない、カッコつけとか言われることもあるけど純粋に旨いんですよねー
敷「浪」ちゃんになってますよ
JPS今度買ってみようかな
気が向いたらね、ふん
131さん
何となく似合いそうだと思いました
あの癖のなさは良いですよね
僕は煙草はカッコ付けるぐらいが良いと思いますよ!
136さん
ご指摘ありがとうございます!
べ、別に買ってもらいたくて吸った訳じゃないんだから!
シガリロなんですけど、アルカポネ出して欲しいです!
とっても好きなタバコなので是非お願いします!
138さん
アルカポネ了解しました
明日更新すると思いますのでその時にやらせていただこうと思います!
138です
那智さんとアルカポネ合ってますね!アルカポネの良いところ全部言ってくれてとても嬉しい!ありがとうございます!
那智さんだったらブランデーとかと合わせて吸ってそうで妄想が膨らみますね〜
138さん
格好良い煙草でしたので那智さんかなぁって感じでした
実際吸ってみて良い物に会ったなって思いました
あの人お酒好きですしねぇ…
リクエストなんですが是非ベヴェルライト出してもらえませんか?
142さん
すいません、こっち開けないほど忙しくて返事も遅くなってしまいました
必ずやらせていただきますので少々お待ち下さい…すいません!
時間がある時で大丈夫ですよ
楽しみに待ってます!
142さん
お待たせしました
暇が出来てベヴェルも手に入ったので今晩あたりやらせていただきます!
ただ、文字数が文字数なので新しく作ってやりますのでそちらをどうぞお願いします
マイナーなタバコのレビュー的な感じで読んでるけどすごい助かる