2015-08-17 17:03:50 更新

概要

八幡といろはが結婚して、さらにだいぶ後のお話です。
注意なのはオリキャラで子供たちが出てきます。


前書き

子供たちの名前は2秒で適当に決めました。ごめんなさい。
最初らへんはいろは視点です。
話し方、呼び方が変わってるキャラがいます。
シリアスはほぼないです。ほぼ。


いろは「家族旅行?」


八幡「ああ、この前ボーナスももらったしな。たまにはと思って」


いろは「あ、あなたが率先して休日に外へ出ようと考えるなんて…明日は槍でも降ってきそうですね…」


こんにちは!一色いろはです!

…おっと、間違えました。

比企谷いろはです!!!

高校時代、あれやこれやとあって私は先輩と付き合うことになりました。

それからまた長い年月が経ちました。

そして…

喧嘩も多かったし、障害も多かったですが、それでも私達は互いが互いのことを支え合って生きていくことを誓い合い…


私と先輩は結婚しました。


先輩が私のお父さんに会いに行った時は、腐った目がさらに腐り今にも腐海に墜ちそうな顔でしたが…

お父さんと話す時の先輩は、本当にかっこよかったなぁ…

まあそれは置いといて


先輩もあれだけ働きたくないでござる!だったが覚悟を決め、企業に就職。

最初はやっぱり新人ですし、特に人間関係に不安がありすごく大変でしたが…

もともと頭はいいし、先輩の観察力はずば抜けてます。それを活かして今では仕事も順調だそうです。

職場友達は…いるのかな…。全然話に出てこないんだよね…。


ということで私達は決して裕福ではありませんが、幸せに暮らしています。

それになにより、今の私達には…


おとは「家族旅行!!ナイスだよパパ!行きたい!行きたい!温泉行こうよ!温泉!」


さとは「え、嫌だよ私は。めんどくさい」


おとは「え〜行こうよ〜お姉ちゃ〜ん。どうせ暇でしょ?」


さとは「いや私、今度の土日は、その、アレだから」


おとは「暇なくせに…ねえ〜ハチロー、ハチローも温泉行きたいよね〜?」


八郎「あぶー!」


私達には守るべき存在、愛する子供たちがいます!

もうほんっと可愛い!さすが私の子供!

まあいろいろ手間はかかりますが…


おとは「でもぉ…ねぇパパァ…おとは…パパと2人っきりがいいなぁ…」ウワメヅカイ 目キラキラ


八幡「お、おう…」


いろは「こら!おとは!パパを口説かない!あなたもなに高1の娘に発情してるんですか!変態!鬼父!」


八幡「なっ!は、発情なんかしてないぞ俺は!てか2度とその呼び方するなよ!?」


比企谷 おとは。

高校1年生でとても明るい性格の女の子です。

人付き合いがよく、学校では男子に人気だとか。

さすがは私の子。誇らしいよ。

だけど…


おとは「む〜、パパと2人っきりなら私のいいお財布に…じゃなくてすごく楽しいと思うんだけどなあ」


八幡「おい。じゃなくてってなんだよ。聞こえてるぞ」


おとは「あぅ…ごめんなさい…パパ……シュン」


八幡「…まあボーナス出て気分いいからな。今度2人でどっか行くか」


おとは「」ニヤァ


おとは「ありがとう!パパ大好き!おとは的にちょーポイント高いよ!」ダキ


八幡「お、おい。くっつくな」


あざとい!なにこの子!

仕草もそうだが、この子、今、自分でシュンとか言ったよ!なにその落ち込んでますアピール!

しかも小町のポイント制まで使うなんて…

そしてうちの旦那チョロすぎ!いつからこんなチョロ男に…

はぁ…まったくこの子は…いったい誰に…


八幡「やめろ。離れろ。まったく…誰に似たんだか…」チラ


いろは「……なんでこっちを見るんですか」


はいはい。わかってます。わかってますよ。でもそれならあなたの遺伝子だって…


さとは「え、なに、マジで行く感じなの?お父さん、やめようよ。こんなの絶対おかしいよ」


八幡「いやそこまで言わんでも…俺も休日出勤は嫌いだが…たまにはな?」


さとは「はぁ…」ドンヨリ


おとは「ああ!お姉ちゃん!ドンヨリしちゃダメだよ!目が腐っていってるよ!」


比企谷 さとは。

高校2年生でとても大人しくて………ちょっと暗いというか…い、いやクール?そうクール系女子だよ。うん。

それで…すごく…いや少しだけ、ほんの少しだけ捻くれてるというか…

親の贔屓目なしでもすごく美人なんだけど…目が…その…腐ってるというか…腐りかけてるというか…


いやもういいよ。もうこれほんとそのまんま。誰に似たんたんだかとか言うあれじゃない。そのまんま高校時代の先輩だよ…


いろは「はぁ…先輩もうちょっといい遺伝子あげれなかったんですか?」


八幡「おい、やめろ。てか懐かしい呼び方だな。ちょっとときめいちゃったろうが」


いろは「なんですか、それ口説いてるんですか。ごめんなさい」


八幡「振るのはえーよ…」


でも、さとはだって決して悪い子じゃない。先輩の遺伝子を色濃く受け継いでるということは…


おとは「いいじゃーん!行こうよ〜お姉ちゃ〜ん」ベタベタ


さとは「近寄らないで。あざとい。そういうのはクラスの男子にやりなさい。バカと群がってリア充してなさい」


おとは「もう…またそういうこと言う」プクー


さとは「…いや、やっぱやっちゃダメ。おとは可愛いから……変な男に襲われたらお姉ちゃん泣いちゃう…」ウル


おとは「か、可愛いってそんな…お姉ちゃんの方が……って、ちょっ!大丈夫だから!男子にはちょっとしかやらないから!そんな泣きそうな顔しないでよ…もう…いつも捻くれてるくせに…」


ちょっとはやるんだ

捻デレでましたねー

ああ…最近ますます似てきてるよこの子…

どこで間違えたんだろ…あまりにも自然にさとはの目だけが腐り始めたんだけど…

というかシスコンなとこまで似るとは思わなかった…


八幡「そういえば…昔、家族旅行に行こうって母さんに言われて、「じゃあ準備するか」ってウキウキで言ったら「え?あんたもくるの?」って言われたな…懐かしいぜ…ハチロー…」


八郎「あぶー!きゃっきゃっきゃ!めしうま!」


比企谷 八郎。

まだ1歳の元気な赤ちゃんです。

てか赤ちゃんになんてこと話してるのさ…

き、聞かなかったことにしよう


八幡「それでどうだ。さとは。俺としてもやっぱりみんなで行きたいんだが」


さとは「はぁ…まあ暇だし…行くよ」


おとは「やっぱり暇なんじゃん!」


八幡「決まりだな。んじゃ当日までに各自準備すること。さて、飯食うか」


いろは「お風呂沸いてますけど?」


八幡「あ〜じゃあ、先に風呂入ろうかな。よっこらせ」


おとは「じゃあ私も入る〜♫」


さとは「待ちなさい。ダメに決まってるでしょ。てかお父さんが入った後のお風呂嫌なんだけど。だから私が先に入る」


八幡「さとは…その言葉は全国のお父さんが娘に言われたら泣いてしまう言葉ランキング最上位だから言わないでくれとあれほど…」


おとは「じゃあ、お姉ちゃんも一緒で3人で入ろ!」


さとは「…それで手を打とうか」


八幡「お、おい。俺は1人で入い…」


いろは「ちょっとあなた達いい加減にしなさい!」


八幡「ほ、ほら。お母さんが怒ってるぞ」


いろは「お父さんは私と2人で入るのよ…///」


八幡「正気かお前!?」


いろは「なっ!?いいじゃないですか別に!」


八幡「嫌に決まってんだろ!今さら母さんとなんて入れるわけないだろ!気持ち悪い!」


いろは「きっ、き、気持ち悪い〜?ちょっとあなた!どういうことですかそれ!だいたい最近のあなたは…」


ガミガミガミガミ


おとは「あーまた始まったよ」


さとは「今のうちに入ろう。おとは」


おとは「はーい」


八郎「あぶー!けんか!けんか!きゃっきゃ!もっともっと!」



そんなこんなで家族旅行に行くことになった比企谷家は今日も賑やかな家庭でした。





ー旅行まであと2日ー





いろは「えっと…あとは…歯磨きも買っとこうかな…?」


八郎「あぶー!ばーぶー!」ジタバタ


いろは「ちょ、八郎!背中で暴れないで!」


結衣「あっ!いろはちゃんだ!やっはろー!!」ヒョコ


いろは「わっ、びっくりした〜。えっ!?結衣…先輩ですか?うっそ!お久しぶりです!」


結衣「ほんとに久しぶりだねっ!あ、ハチローだ!かわいいなあ!」ニパー


八郎「ばぶー!がはまー!びっちー!」


私の高校時代の先輩である、由比ヶ浜結衣先輩だ。

まあ今はもう、由比ヶ浜ではないけど。

この人は本当にいつでも天真爛漫な人だな…

ていうかまだ、やっはろー言ってるんだ…


愛「ヒッキーママやっはろーでござるー」


勇気「ヒッキーママやっはろーでござるー」


いろは「お、やっはろー!2人はママのお買い物のお手伝い?えらいね〜」


結衣先輩の子供で双子の愛ちゃんと勇気くん。

2人はとても仲良しでいつも一緒にいるらしい。


確か…前あった時は幼稚園児だったから…じゃあもう小学1年生?はやいなあ〜

お互い子育てで忙しくて、なかなか結衣先輩に会える機会がなかったんだよなー


愛「ママ上!ママ上!我、ほめられた!ご褒美!ご褒美!ハニトー!」グイグイ


勇気「母上!母上!我にもー!」グイグイ


結衣「わ、わかった!わかったから!ちょっと待って!」


いろは「あはは…大変ですね…」


結衣「ほんとだよ…可愛いんだけどね…」


さとはとおとはも小さい頃はよく喧嘩してたなぁ…思い出すだけでも憂鬱…


結衣「いろはちゃん、今日はすごい買い物だね」


いろは「ああ、ちょっと家族旅行に行くことになりまして」


結衣「へ〜家族旅行か〜。いいな〜」


いろは「なんと夫からの提案なんです」


結衣「ヒッキーが!?あのヒッキーが!?」


あなた…すごい驚かれてますよ…


結衣「そっかあ…さとはちゃんやおとはちゃんも元気?」


いろは「はい、さとはは相変わらずですが…」


結衣「あはは…激似だよね…ヒッキーと…おとはちゃんはまだまだヒッキーにベッタリかな?」


いろは「はい…だいたい娘に甘いんですよ、あの人は…まったく」


結衣「ハチローの子育てもあるし、子供が多いと大変だね…」


いろは「まああの人も、嫌々言いながらも、手助けしてくれますし、すっごい働いてくれてるみたいなんで…感謝してます」


結衣「そっか…なら安心したよ!…あ!そういえば!ゆきのんとこの秋人君がさ!」


愛「マーマー上ー!ハニトー!ハニトーー!」グイグイ


勇気「ハニトー!ハニトー!ハニトー!」グイグイ


結衣「あーもう…わかったから引っ張らないで!ごめん、いろはちゃん。またゆっくりお話しよ!」


いろは「はい!愛ちゃんと勇気くんもまたね〜」


愛「またねー!」


勇気「またねー!」





〜帰宅中〜





いろは「いや〜結衣先輩って年を重ねるごとに美人さんになってるような気がするな〜…羨ましい…」


八幡「美人がなんだって?」ヒョコ


いろは「うわっ!?急に現れないでください!通報しますよ!!」


八幡「…おい。仕事早めに終わったからルンルンで帰宅してたら愛する妻が歩いてたから声かけたのにまさか通報すると言われるとは思わなかったわ…」


いろは「ご、ごめんなさい…」


さすがに酷かったね

いろはテヘペロ☆☆

……この歳でやるもんじゃないな…


八幡「ん」ズイ


いろは「え、なんですか」ヒキ


八幡「いや、引くなよ…夫だぞ…。重いだろうから袋持ってやる」


ああ、もう、この人は…


いろは「……変わらないですね。先輩は」


八幡「……嫌なら自分で持て。あと呼び方戻ってんぞ」フイ


いろは「嫌なんて言ってないじゃないですか!?ほら、愛する妻が重いもの持ってるんだから!早く持ってくださいよ!あなた!」


八幡「はぁ…はいはい」


やっぱり私の中で一番あざといのは私の夫ですね…捻くれ王のくせに…


いろは「ふぅ…軽くなった…。あっ、そうだ!さっきスーパーで結衣先輩に会ったんですよ!」


八幡「ゆいが…じゃない、結衣に?そりゃまた久しぶりだな」


いろは「愛ちゃんと勇気くんもいましたよ。もう2人も小学1年生なんですよ〜。はやいですよね〜」


八幡「もうそんなになるのか。まあそう言えば、さとはやおとはなんて高校生だからな。早いもんだな」


いろは「なんか年寄りくさくなってますね私達」


八幡「まあ実際、そういう歳だしな………結衣、元気してたか?」


いろは「はい、子育て大変そうでしたけどね。家族旅行の話してたら羨ましがってましたよ」


八幡「そうか…まあ結衣の旦那も…あいつも、もう立派な小説家だ…いろいろ忙しいんだろうな。でも絶対あいつは家族を蔑ろにする様な奴ではないし心配ないだろう」


いろは「信頼してますね。さすがぼっちの同士ですね」


八幡「同士じゃねえよ。あいつは…あれだ。ただの赤の他人だ」


いろは「知り合いですらないんですか…」


八郎「ぉおぎゃー!あぎゃー!」ジタバタ


八幡「お、おい!八郎が泣きだしたぞ!ど、どうしたんだ!?ど、どどど、どうすれば!」オロオロ


いろは「あーお腹すいたんじゃないですかね。てか動揺しすぎですよまったく…いつもいつも…」


夫は赤ちゃんにはめっぽう弱い。

さとはといろはが赤ちゃんの時も

もう超がつくほどデレデレになって甘やかすわ、2人が泣いたら絶望した表情で私に「泣いちゃったよ!どうすればいいんだ!」って言ってくるわで…

なんだか子供3人いるみたいでしたよ…


いろは「ほら、あなた。早く帰りますよ!」


八幡「え、お、おう!」


まあ私も人のこと言えないほど愛していますけどね我が子を

そしてなにより家族をこよなく愛してくれているこの人を、先輩を…


私は愛しています



………

……



秋人「なあ、比企谷。今度の土日遊ばないか」


さとは「えっ…嫌だよ」


秋人「いいじゃないか、どうせ暇だろ?」


さとは「なんで暇って決めつけるの…。まあだいたい暇だけど。でも今回はダメ。予定あるから」


秋人「お前が土日に…予定!?」ピシャーン‼︎


さとは「いや、驚きすぎでしょ」


秋人「ぼっちの比企谷に予定なんてあったら驚くだろ。んでなに?1人映画?ヒトカラ?あんまり1人でその腐りかけた目で出歩いてると病人と間違われて保護されるぞ」


さとは「ぼっちでいいの。私はぼっちに誇りを持ってるの。というかなんで1人なこと前提なの…女の子にそんなこと言ってるからモテるのに残念なんだよ。毒舌イケメンくん」


秋人「そ、そのあだ名で呼ぶのはやめてくれ…俺は彼女たちに単に事実をだな…」


さとは「普段、爽やかイケメンの男が告られてはその持ち前の毒舌で女子たちをどん底に落とす。尊敬するよ」


秋人「そこまで酷いこと言ってないと思うが…」


さとは「(まあ…そのキャラのせいでむしろあえて罵られに行く女子が増えたらしいけど…言わないでおこう)」


秋人「俺の話はいいんだよ!比企谷は本当に予定あるのか?」


さとは「だからあると…」


いろは「あら、さとは。おかえりなさい」


さとは「お母さん…お父さんもなんで…。あ、もう家の前かここ」


秋人「こんにちは。さとはさんのお母さん。お父さん」ペコ


いろは「はい、こんにちは〜」


八幡「貴様にお父さんと呼ばれる筋合いはない。呼ぶな。帰れ。だいたいお前は…」


いろは「はーいはい、お父さんは黙っててくださいねー。気持ち悪いですよー」


八幡「うぐぅ…」


いろは「秋人君、またさとはを家まで送ってくれたの?いつもありがとね〜」


秋人「いえ、好きやってることですから」キラ


さとは「いや迷惑だから…もうやめて…」


いろは「こらっ、さとは。送ってくれたんだからお礼ぐらい言いなさい」


さとは「…………送ってくれてありがとう。葉山くん」


秋人「い、いや、そんなお礼なんて…///」


八幡「なに赤くなってんだお前。許さんぞお前。帰れよお前」


いろは「秋人君!よかったら夜ごはん食べてく?」


八幡「なっ!?」


秋人「すみません…すごい魅力的なお誘いなんですけど、今日は帰らないとなんです」


いろは「あらら…そっか。じゃあまた今度ね。ご両親によろしく言っといてもらえる?」


八幡「いやもう2度とくるな」


いろは「もう!あなたは!」


秋人「了解です。お誘いありがとうございました」


八幡「……おい、秋人」


秋人「なんですか?」


八幡「その……お母さんは…元気か?」


秋人「はい!元気ですよ!あと父も元気ですよ」


八幡「父はどうでもいい」


秋人「でもまた会って飲みに行きたいって言ってましたよ?」


八幡「なんだよそれ、嫌だよ。会いたくねえよ。俺あいつ嫌いだし」


いろは「素直じゃないですね〜」


八幡「…俺はいつでも素直だ」


秋人「母もたまには会いたいって毒舌吐きながら言ってましたよ」


八幡「あいつが…?なんで毒舌吐きながらなんだよ…。い、いやでも。なんか気恥ずかしいな…あいつに会うのは。久しぶりだし///でも、俺も会いたい…かもな」


いろは「さとは!!!!もしかしてお母さん離婚の危機!?」


さとは「いや飛躍しすぎでしょ…。あの…葉山くん」


秋人「ん?」


さとは「今度の土日は家族旅行に行くことになったの。まこと不本意ながら。だからごめん」


秋人「そうか…なら仕方ないな。また誘うよ」


さとは「いや、別にもう誘ってくれなくていいんだけど…」


秋人「それじゃ俺もう帰りますんで!」タタタ


さとは「聞いてないし…」


八幡「おう、さとは送ってくれてありがとn…じゃない!さとはに近づくな!俺は認めんからなああああああ」ギャー


………

……




秋人君ってさとはのこと絶対好きだと思うのよ

さとはもなんだかんだ秋人君に好意的だし

いいよいいよ。お母さん応援するよ。

秋人くんイケメンだからステータスにも…ゴホン

ああ、青春っていいなあ…若いっていいなあ…。

でも、さとははお父さんの血を色濃く継いだ子ですからね…

難攻不落でしょうね…

可哀想に…ガンバレ、秋人君。

私も、あの人が捻くれまくってて、さらに理性の化け物すぎてどれだけ苦労したことか…


いろは「ただいまー」


八幡「ただいま」


さとは「ただいま…」


小町「おかえりなさい!兄さん。いろは姉さん。さとは。」


八幡「小町…お前いつから家にいたの?」


小町「ついさっきね」


いろは「いらっしゃい、小町。今日はどうしたの?連絡してくれればよかったのに」


小町「ごめんごめん。ちょっとハチローに会いたかったからさ。後、息子が行きたい言うから」


いろは「そっか、ご飯食べてくでしょ?」


小町「うん!」


いろは「なら今日の夕食は豪勢にしないとね」


小町「いいよそんな!いつも通りで!」


比企谷 小町

…苗字はもう変わってるけど。

小町は私の夫、八幡の実の妹です。つまり私の義妹です。

今は幼稚園の先生をやってるそうです。

ちなみに小町は八郎が大のお気に入りです。

私より可愛がってるんじゃないかってほど愛を注いでます…。

小町のことも学生時代から見てきましたが、今はすっかり大人びています。

私と同じように、あざとさもだいぶ消え失せて、自慢のポイント制も

「ポイントは、おとはに託した」

と言ってました。

託すものなんだ…。


さとは「こんにちは、小町おばさん」


小町「こんにちは…。ねえ、さとは?わりといつも言ってるんだけどさ……確かにさとはからだと、私、おばさんなんだけどね?その、私のことはできればお姉ちゃんと…」


八幡「そうだぞ、さとは。小町のことは天使の小町お姉様と呼べ」


さとは「お父さんシスコンはきもいよ…」


八幡「お前にだけは言われたくねえな…」


??「ちわっす!!!さとは姉さん!!おばさん!おじさん!」ビシ


さとは「えっ……ああ、えっと………ん?誰だっけ?」


八幡「あ?誰だお前。なに、さとはに話しかけてんの?殴るぞ。てかお前、小町に付きまとうあのクソ虫の学生時代の顔に最近どんどん似てきてんだよ。殴り飛ばすぞ」


元気「おじさんどんだけ殴りたいんすか……元気っすよ!元気!そろそろ名前覚えてほしいっす!」


さとは「…………え、誰?」


元気「いやいや!なんで名前聞いてもその反応!?従姉弟じゃないっすか!って、おじさん!待ってっす!拳をおろしてっす!」


いろは「はぁ…2人とも、元気くんをいじめちゃダメでしょ」


川崎 元気

小町の1人息子で、中学3年生。

ちなみに野球部だそうです。

名前の意味そのままでとても元気な子です。うちの子達とは従姉弟というのもあり、よく家に遊びにきたりしてます。


おとは「ねえー!ゲンキー!喉乾いた〜」


元気「は、はい!ただいま、お飲物を!」シュバ


おとはとはとても仲が良く。おとはは、よく元気くんをパシr…可愛がっています。


さとは「で?げん……元太だっけ?元太はいつ帰るの?今すぐ帰らないの?てか帰ってくれない?」


さとはは、おとはと仲がいいのが許せないのか元気くんへの当たりがとにかく強いです…

なんでこうなったのだろうか。

ねえ?あなた?


八幡「はぁ…もういろいろ疲れた。いろは、ご飯頼むわ。俺は…寝てるわ」


小町「なんでそこで寝るのよ!兄さんは!まさかいつもそんな風にしてるの?ほら、お風呂まだ入れてないよ!お風呂掃除してきて!」



私だと、いつも寝かせてあげちゃいますからね…

それでこの前、小町に「甘い!」って怒られたっけ…



八幡「はぁ…なんで俺が……疲れてんだけど…子供にやらせればいいだろ………まあいいけどよ…」


八幡「おい、さとは。お前も手伝え」


さとは「やだよ…めんどくさい。てか、風呂掃除に2人もいらないでしょ。お父さんバカなの?…………まあいいけどさ」


なんなのかなこの2人は

なんでとりあえず愚痴るのでしょうか

そしていつも最終的にやってくれるんですよね。

このコンビは…。


いろは「さて、私はご飯作りますか」


小町「あ、私も手伝うよ!姉さん!」






〜夕食後〜






みんな「ごちそうさまでした!」


いろは「お粗末様です」


八幡「そういや、小町。あいつは来なかったんだな。いや来なくていいけどよ」


小町「大志さん?今日は飲み会らしいよ。おーよちよち。なでなでー」ナデナデ


八郎「きゃっきゃっ!ばばあ!ばあば!」


小町「あははは、可愛いなあ………ねえ今、ハチロー私のことババアって言わなかった?ねえ?」


八幡「小町を…ほっといて飲み会だと…!?おい、小町。ダメだそいつは。離婚しろ」


小町「いや…なに言ってるの…兄さんだって行くでしょ?」


八幡「俺はちゃんと帰って毎晩、いろはの料理をありがたくいただいている」ドヤ


小町「い、いろは姉さん…兄さんって職場に友達いないの?」ボソボソ


いろは「それが全然そういう話聞かないのよ…もしや40にもなってまだ職場ぼっち…」ボソボソ


八幡「おい、そこ。ボソボソ言ってるけど聞こえてるから。俺だってもう部下を持つ身だ。けっこう慕われてるんだぞ。飲み会は若い奴らのテンションうざそうだから行かないだけだ。何度も誘われてはいるぞ。絶対行かねえけど」


誘われてはいるのね。

よかったわ…

それに慕われてるんだ。

あまり夫は仕事の話をしないから…順調とは言ってくるけど、やっぱり心配になります


小町「はぁ…いつまでたってもゴミいさん…」


おとは「でもパパ、この前、部下の若いお姉さんに誘われてちょっと行こうか迷ったとか言ってなかったけ〜?」


…………………………………………ほう。



八幡「お、おい、おま、それは誰にも言うなと…!」


いろは「あなた」ガシ


八幡「え?」


いろは「ちょっとこちらに」グイ


八幡「い、いやだ。おい!おとは!お前なんてことを!うわっ、待って、お前力強いな!?…やめ、やめてくれえええええええぇぇぇ…」



シーーーーーーーン


おとは「ありゃ、言っちゃダメだったかな?まあいいや!お姉ちゃん!ゲンキ!マリカしよ!あ、元気はアイテム禁止ね」


元気「ちょ、それキツくないすか…」


さとは「嫌なら帰れ。嫌じゃなくても帰れ」


元気「酷いっす…」


小町「ここに来るといつも賑やかねえ」


………

……



いろは「ただいま〜」


小町「…おかえり……に、兄さん」


八幡「いろは愛してる。いろは愛してる。いろは愛してる」


いろは「あっらやだ!もう!お父さんったら!子供たちの前ですよ!おほほほほ」


小町「あの短時間でなにされたらそうなるのかしら…」


八幡「聞かないでくれ…」


いろは「お父さん…この際、八郎もお兄ちゃんにします?」ダキ


八幡「どの際だよ。無理に決まってるだろ。抱きつくなよ気色悪いぞ。歳考えろよ。お前もうほぼアラフォ…」


ドスンッ!!


八幡「おごっ!?」


いろは「なにか言いましたか?あなた?」ニコニコ


八幡「グ、グーパンはやめろよ…」


小町「はぁ……そうだ。話変わるんだけど兄さん達、明後日、家族旅行行くんだよね?」


八幡「ん、ああ、その予定だ」


小町「じゃあその間、ハチローの子守りしようか?」


いろは「え、そんな。悪いよ」


八幡「ああ。それに家族旅行だしな。八郎もいっしょじゃないと…」


小町「いやでもハチローまだ赤ちゃんでしょ?連れて行っても子守りが大変なだけよ?いろは姉さんもハチローにつきっきりじゃ、せっかくの旅行なのに全然心休まらないでしょ?」


いろは「んー…それは…確かに」


八幡「ふむ…」


小町「ハチローはもっと物心ついた時に行かせてあげなよ」


八幡「それも…そうだな。よし、任せていいか小町」


小町「はい。任されました」


いろは「ごめんね。ありがとね。小町」


小町「いえいえ、旅行、存分に楽しんでって」



ふぅ…私もゆっくりできそうですね。

本当に小町に感謝だわ

こんな義妹を持てて、私は幸せだ



小町「おっと…もうこんな時間か…。元気ー、帰るわよー」


元気「わかったー。……それじゃ、おとは姉さん、さとは姉さん。またっす」


おとは「んー。またねー」


さとは「貴方にまたはないわ」


元気「いや、なんすかそれ…。ハチローもまたなー!」


八郎「ばあぶー!けえれ!けえれ!」


八幡「小町。八郎の件、本当にありがとな」


小町「いいってことだよ」


八幡「お前にはいつまでたっても助けてもらってばっかだな。すまない」


小町「私だって時々、助けてもらってるよ。お互い様だよ。兄妹なんだから。私はいつでも兄さんの味方だよ」


八幡「ふっ……そうか。今の、ポイント高かったぞ小町」


小町「え?なにポイントって?このオヤジ気持ち悪…」


八幡「」


小町「じゃ、おやすみなさい。おに〜ちゃん!」


元気「おやすみっす〜」


ドア ガチャン


八幡「はあ…昔は、小町、お兄ちゃんのお嫁さんになるー!とか言ってくれたのにな…」


いろは「あなた、シスコンもいい加減にしてください。ドン引きですよ」


八幡「むぅ…」


いろは「ほら、あなた達も。はやくお風呂入って寝る準備しなさい。明日も学校なんだから!」


おとは「はーい!」


さとは「ああ…明日も学校か…はぁ…」


八郎「ばあーぶ!」



そんなこんなで明日を乗り切れば、明後日は家族旅行!

お母さん少しワクワクしてきたわ!


ーーーー


ーーー




明日はついに家族旅行

ワクワク感が増す比企谷家


とはいえお楽しみのイベントは明日のこと。

今日も今日とて学校があり、仕事があり、家事がある。


比企谷家は今日も変わらない日常を過ごす





ー朝ー


おとは「パパぁ…ヤバいよ~。ヤバいよヤバいよもう本当にヤバイよぉ〜」グスグス


八幡「うるさいな…朝っぱらから。なにがヤバイんだ。というかあざといんだよそれ。気持ち悪い。なんかいろいろ思い出すからやめてくれ」


おとは「き、きもちわる!?それはポイント低いよパパ!」


いろは「ダメよ。おとは。お父さんにそれやっても自分が傷つくだけよ」


おとは「…ママは本当によくパパのこと堕とせたね…」


いろは「苦労したわよ。めんどくさい男だったわ本当に。目腐ってるし」


八幡「目は関係ないだろ…」


さとは「おとは。遅刻するよ」


おとは「わ!もうそんな時間か!お姉ちゃん行こ!」グイグイ


さとは「ひっぱらないで…」


いろは「車に気をつけなさいよー!」


おとは「はーい!」


ドタバタ


イッテキマース‼︎

イッテキマス…


八幡「いや、それで何がヤバかったんだよ…」


いろは「あなた、そろそろお時間ですよ」


八幡「お、そうだな。行ってくるわ」


いろは「あ、待ってください」


八幡「ん?」


いろは「目、腐ってますよ」


八幡「いや、なにその「ネクタイ、曲がってますよ」風な貶し方。びっくりしたわ。一気に目が覚めたぞ」


いろは「あら…本当にネクタイ曲がってますよ。直しますね」


八幡「スルーかよ…てか本当にただ貶しただけなの?朝から酷くない?……ん、ありがとう」


いろは「なんだかこうしてると新婚の頃を思い出しますね。………昔のように、行ってきますのキスでもしてあげましょうか?」


八幡「なに馬鹿言ってんだ。歳を考えろ。じゃ、行ってくる」


いろは「………わかりました。いってらっしゃい、あなた」シュン


八幡「……」


ドア バタン


いろは「もう…歳のことばっか…いいじゃないですか…たまには…バカ」


ドア ガチャ!


八幡「おい」


いろは「あら?忘れ物ですk


ちゅっ


いろは「ぷはっ…あ、あなた…」


八幡「い、行ってくる…///」


いろは「せんぱぁあああああい!!!!」ダキ


八幡「こ、こら抱きつくな!暑苦しい!後、先輩呼ぶな!」


いろは「あなた…」


八幡「なんだよ」


いろは「今日も頑張ってください…。愛してます!」


八幡「……ああ、えっと。お、俺もあい、愛し……も、もう、遅刻するから行くわ!」ダダダ


いろは「完全に逃げましたね…本当に、いつになってもヘタレですね……ふふっ」


八郎「ぉおおおぎゃあああああああ」


いろは「あらあら…オムツかしら?さあて!私も、八郎のお世話とお洗濯とお掃除と…今日も頑張りましょう!」





ー学校ー




さとは「(( _ _ ))..zzzZZ」


秋人「なあ、比企谷。朝から寝てないでこっちでみんなと話さないか?」


さとは「(( _ _ ))..zzzZZ」


秋人「比企谷…実は、起きてるんだろ?」


女子「ねえ、葉山くぅ〜ん!早くこっちで話そうよぉ!」


男子「そうだぜマジ秋人くぅーん!」


秋人「あ、ああ。わかったよ!…それじゃあ、気が向いたら来てくれよな」


(( _ _ ))..zzzZZ


(( _ _ ))..zzzZZ


(( _ _ ))..zzzZZ


( ゚д゚)ハッ


さとは「んあっ…ああ、寝ちゃってた。あれ?なんか呼ばれてた気が…まあいいか1時間目なんだっけ…?」


隣の女子「あの…比企谷さん。もう昼休みだよ…」


さとは「…え?」


隣の女子「比企谷さん…葉山くんや先生が起こそうと頑張ってたのにまったく微動だにしなくてすごかったよ…」


さとは「いつの間に…まあいいや。じゃあご飯食べよ」ガタ


隣の女子「あ、あの、今日こそ一緒にお昼ご飯…」


男子「ひ、比企谷さん!今日こそ俺とお昼をご一緒に!」


男子「お、俺とも!」


男子「いやいや!僕と食べないかい!」キラキラ


さとは「け、けっこうです」ダダダ


男子「ああ!また逃げられた…」


男子「くそお…なんでだ…」


男子「あー、あの腐りかけた目で罵られたい…」


隣の女子「はぁ…また誘えなかった…」




さとは「(…リア充とご飯を一緒に食べるなんてぼっちにはハードル高すぎるよ。というかなんで私、毎日のように誘われるの?お父さんに習ったステルスヒッキー全然役に立たないよ…今度文句言ってやろ)


自販機 ピッ


おとは「お!お姉ちゃん!やっはろー!」


さとは「…おとは。その挨拶バカっぽいからやめなよ」


おとは「そう?可愛いと思うんだけどな〜。お姉ちゃんもやってみなよ。その腐りかけた目をなくせばかなり可愛いよ」


さとは「目はどうにもならない。お父さんに言って」


おとは「はぁ…パパのこと大好きだけど。お姉ちゃんの目を腐らせたのだけはちょー恨むよ…お姉ちゃんすごい美人なのに…」


さとは「遺伝だから仕方ないね」


おとは「まあ腐っててもお姉ちゃんはお姉ちゃんだよ!どんなお姉ちゃんも私は大好きだよ!あ!今のおとは的にポイントたっかいー♫」


さとは「はいはい、ありがと」カシュ


おとは「あ、またマックスコーヒー飲んでる。そんな甘いもの毎日飲んでたら太るよ〜」


さとは「なに言ってるの。千葉県民は毎日マッ缶を摂取しないと絶滅するんだよ?ソースはお父さん」


おとは「いや、嘘に決まってるでしょ…」


先輩「おう、おとはちゃん」


おとは「あ、せんぱぁい。やっはろーですー!」


先輩「おう(可愛い…!)」


おとは「どうしたんですかあ?」


先輩「あ、ああ。サッカー部の部室に新しく買ったタオルとボトル置いてあるから。ダンボール開けてどっか適当なとこに置いといてくれるか?」


おとは「わかりました!任せてください☆」ブイ


先輩「おうふっ…よ、よろくな!(なにそのピース…可愛いすぎ)」タタタ


おとは「はーい♫……………ふぅ…後で手伝わせよ」ボソ


さとは「………妹がビッチだ」


おとは「な!ビッチじゃないし!」


さとは「どんだけあざといの。そしてなんであんなのが効くの男って…」


おとは「効かない人もいるよ〜。葉山先輩とかパパとか」


さとは「お父さんを異性の男子と同じように扱うのはやめなさい」


おとは「葉山先輩はお姉ちゃんのものだし…はぁ〜、どこかにパパみたいな人いないかな〜」


さとは「いつ葉山君が私のになったの…勘弁して。あと、なんでそんなお父さん好きなのかがわからないよ…本当に」


おとは「…ママにパパの奉仕部の話を聞かせてもらってからだよ。私がパパを好きになったのは」


さとは「…」


おとは「私はパパみたいになりたい。ママにはそれだけはやめてと言われたけどね。パパはほんっとに世界で一番優しくてかっこいいよ!お姉ちゃんも…好きでしょ?パパのこと」


さとは「……き、嫌いではない」プイ


おとは「素直じゃないなあ〜。あっお姉ちゃんお昼まだでしょ?一緒に食べよ!」


さとは「いや気を遣わなくてもいいよ。1人で食べるよ。おとはは友達と食べなよ」


おとは「えー、友達と食べてもそんな楽しくないし…」ボソ


さとは「(おとはって同性にすっごい嫌われそうだよね。友達友達言ってても上辺だけなんだろうな)」


さとは「屋上…行こっか」


おとは「やった!行く行く!」ダキ


さとは「抱きつかないで。襲いたくなる」


おとは「いや、怖いよ…。ところでなんでいつも屋上なの?」


さとは「屋上は風も気持ちいいし、誰も来ない。中庭に群がるリア充共を見下ろせるのも醍醐味だし、ぼっちには最高の休憩所だよ。ソースはお父さん」


おとは「パパっていつもお姉ちゃんになに吹き込んでるのさ…教育おかしいでしょ…」


…………


………


……





ー会社ー




男社員「部長!お昼一緒にどうです?」


八幡「いや俺はいい。お前らで食ってこい」


ドア バタン


男社員「また逃げられた〜」


女社員「部長ほんっとに鉄壁よね〜」


男社員「部長の嫁さんすっげえ根性あったんだろうな」


男社員「なあ、お前見たことある?部長の奥さん。俺この間、ちょうど一緒にいるとこ見かけてさ!めちゃくちゃ美人だったんだよ!」


男社員「マジか!べっー!人妻やっべー!」


女社員「ちょっとあんた達!部長に聞かれたらぶっ飛ばされるよ!」


女社員「でもぉ…部長ってすごい私達のこと考えてくれるし…すごい頼りになるよね〜」


女社員「そうそう!私がこの前、失敗して怒られた時なんかも必死に庇ってくれてさ〜」


女社員たち「「「かっこいいよね〜」」」


女社員「あんな人と結婚したかったわ〜」ボソ


女社員「私、アタックしちゃおうかな?」ボソ


女社員「あーも鉄壁だと、逆に燃えるわ。堕としてみたい」ボソ


男社員たち「「「(部長が危ない…)」」」ガクガク


〜会社の屋上〜


八幡「ああ…晴天の下。誰もいないこの場所での一杯。くぅっ〜!マッ缶が五臓六腑に染み渡る…素晴らしい。ぼっちって素晴らしい…!」


ピロリロリン♫


八幡「ん?メール?」


八幡「………っ!………はぁ…マジかよ…」


…………


………


……




いろは「ふぅ…ひと段落ついたわ。ああ〜肩こった〜。八郎、叩いて〜」


八郎「きゃっきゃ!」ポカポカ


いろは「弱い…。…もうこんな時間か。ご飯にしようか八郎」


八郎「あーぶ!」


〜ドラマ〜

夫「や、やめるんだ!僕には妻が!」


若い女社員「ねえ…部長。今日は奥さんじゃなくて、私だけを見て…?」


夫「ああ!やっぱり若い子って最高だ!」


若い女社員「」ニヤァ



いろは「ふんっ!」箸バキッ


八郎「ばぶっ!?!?」ビクッ


いろは「あ、ごめんね八郎。大丈夫よ。ママ怒ってないよ〜」ニコニコ


八郎「ば、ばぶ…」ガクブル


いろは「はぁ…やっぱりこの歳になると若い子を求めるのかしら男の人って…不倫…浮気………離婚…」ズーン


八郎「マアマ!ババア!」


いろは「い、いや私の旦那に限ってそんな…あの万年ヘタレ捻くれ鉄壁男に限ってそんなことになるはずは…」


ピロリロリン♫


いろは「ん?メール?」



八幡

今日は遅くなる。ご飯も済ませるからいらない。明日もあるし、先に寝ていろ。



いろは「は、は、は、は、は」


八郎「ば、ばぶ?」


いろは「はちろぉおおおおおおお!パパが!パパがあ!私きっと見捨てられるんだわああああああああああ!!」ダキ


ギュウウウウウウウ


八郎「ば、ばぶー!た、すけ、あぶぅううううううう!」イキガデキナイ…


…………


………


……




ー放課後、とある教室ー


トントン


さとは「留守です」


秋人「失礼します」


さとは「…………留守です」


秋人「いや諦めろよ…」


さとは「…なにしにきたの?」


秋人「またここで本読んでたのか」


さとは「…うん」


秋人「寂しいやつだな。ぼっち企谷」


さとは「リア充といるよりはマシだよ」


秋人「そういえば、総武高校七不思議の一つなんだが、放課後のとある空き教室には目が腐った女の幽霊がいるらしいぞ」


さとは「へー怖いねー……え?なにそれマジで?」


秋人「…」


さとは「…」


秋人「…俺も今度読みに来ていいか?俺も本は好きなんだ」


さとは「葉山くん、サッカー部あるでしょ」


秋人「そうだけど…」


さとは「…」


秋人「…」


さとは「…」


秋人「なあ、比企谷………羨ましい…のか?俺の母さんや比企谷の父さん、双子材木座の母さんがやってたことが」


さとは「別に…そんなんじゃない。ここが本読むのに最適なだけ」


秋人「…比企谷。………学校は楽しいか?」


さとは「…」


秋人「な、なあ?よ、よかったら……俺と奉仕b…」


さとは「帰る」


秋人「お、おい」


さとは「葉山くん」


秋人「ん?」


さとは「送って」


秋人「えっ……お、おう!め、珍しいな比企谷が誘うなんて」


さとは「私は……今のままでもいいよ。ぼっち楽しいし。リア充嫌いだし」


秋人「そうか…………まあいいか。比企谷にはあの父親がいるしな。俺なんかが心配することないか」


さとは「なにその自己完結…。それになんでお父さんがでてくるのさ…」


秋人「比企谷」


さとは「なに」


秋人「……いつでも、頼ってくれよ」


さとは「……考えとく」


秋人「そうだ!最近、駅前の角に新しく犬のペットショップできたらしいんだ!行かないか!」


さとは「いや、私、ネコ派だから」


秋人「ね、猫は…ちょっと…勘弁してください…」ガクブル


さとは「葉山君、いつも聞きたかったんだけどお母さんに一体なにされたらそんな猫トラウマになれるの?」


…………


………


……




ー比企谷家ー


さとは「ただいまー」


おとは「あ、おかえり!お姉ちゃん。遅かったね?」


さとは「ちょっとペットショップ行ってた」


おとは「え?1人で?」


さとは「……1人で」フイ


おとは「へ〜葉山先輩と行ったんだ〜へ〜」ニヤニヤ


さとは「そ、そんなこと一言も言ってないでしょ!」


うわぁああああああああああん!!!


さとは「なんかリビングからババアの泣き声がするんだけど」


おとは「バ、ババアって…いつものアレだよ。ってことで助けてよお姉ちゃん。私じゃ手に負えない。ハチローはもう餌食になっちゃったし」


八郎「ぶ……」チーン


さとは「はぁ…めんどくさいなあ…」


ドア ガチャ


〜リビング〜


いろは「あ、ざとば…おがえり…ぐすっ」


さとは「なにおばさんがマジ泣きしてるの。気持ち悪いよ。いや気持ち悪いよ」


おとは「おお、キッツイ一言…」


いろは「だって…だってえ…」


さとは「なにがあったの?(どうせお父さんだろうけど)」


いろは「お父さんがね…今日は遅くなるからご飯いらないって…いらないって私のご飯!ああ!やっぱりお父さんは若くて可愛い女の子がいいんだわあ!…ううううっ…ぐすっ」


さとは「ちょっとなに言ってるかわからないですねえ」


おとは「いや〜ちょうどお昼に見たドラマがそれっぽい展開だったらしくて、そこでさらに今日、偶然のパパのめったにないご飯いらない宣言があったせいで不安になってるみたい」


さとは「いつもながら、なんてめんどくさい母親なの…」


おとは「ほんと、ママって心配性だよね〜。この前もちょっとパパがいつもより帰るの遅かっただけで大泣きしてたよね」


さとは「ちょっと残業してただけなのにね…」


いろは「あれは!お父さんがなんの連絡もくれないから!」


おとは「浮気かあ…そういやママ曰く、学生時代の時はライバル多かったんだよね。さすが私のパパ!今も昔もモテモテなんだね!」グッ


さとは「はぁ…パパがそんな根性あるわけないでしょ。それ一番わかってるのお母さんでしょ」


いろは「うう…そうだけど…」


さとは「とりあえず泣かないで。アラフォーが泣いててもキモいだk


( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パァン!!


さとは「あべしっ!」


ぴゅーーーー


おとは「お、お姉ちゃん!?お姉ちゃんが吹っ飛んだ!」


いろは「私はまだアラサーよ。さとは」ニコニコ


さとは「は、はい。申し訳ありませんでした」


いろは「まあ、さとはの言う通りあの人はそんな根性ある人ではないしね。それに…私は信じてるから。あの人を」


おとは「おお…美しい夫婦愛…」


いろは「ほら、みんなご飯にしましょう」


ガタガタガタガタガタ


おとは「マ、ママ!おぼんが!食器がちょー揺れてるよ!?お、落ちる落ちる!」


さとは「全然信じれてないよこれ…早く帰ってきてお父さん…」


…………


………


……




八幡「急に呼び出されるとは思わなかったよ………雪乃」


雪乃「…」


八幡「久しぶりだな」


雪乃「…」


八幡「…おい、雪乃」


雪乃「…」


八幡「お、おーい!雪乃さーん!」


雪乃「…!…あら、あなたいたのね。さっきから小蝿がうるさいなとは思っていたのだけれど。もしかして小蝿はあなたかしら?小蝿谷くん」


八幡「平常運転だな…まったく…」


雪乃「久しぶりね。比企谷君」


八幡「おう。急にどうしたんだメールまでして会わないかだなんて」


雪乃「特に意味はないわ。ただ、久しぶりに会いたくなったのよ。あなたと」


八幡「そ、そうか」


雪乃「あなたが私に会いたいと言っていたと秋人にも聞いてね」


八幡「あいつ…余計なことを…」


雪乃「でも、あなたの言う通り、少し…気恥ずかしいものね/// 何年ぶりかしらあなたと会うのは?」


八幡「そ、そうだな/// 結衣の出産のお祝い会ぐらいから会ってなかったな」


雪乃「結衣とはけっこう会ってるわ。ママ友ってやつね」


八幡「仲がいいことで。それにしてもお前が友って言葉をすんなり言うなんてな」


雪乃「もうあの頃とは違うもの。私だって変わるわ」


八幡「じゃあ俺とはなんだ?」


雪乃「そうね…誠に遺憾ながら知り合い?」


八幡「変わってないじゃないか…立ち話もあれだし、どこか食べにいかないか?」


雪乃「誘っておいてあれなのだけれど、一色さ…いろはさんに悪くないかしら…」


八幡「大丈夫だろ。メールしといたし。お前こそ隼人は大丈夫なのか?」


雪乃「あら、いつからあの人のことを下の名前で呼ぶようになったの?そういえばあの人も呼んでたわね。なんだかんだ仲が良いのね」


八幡「な、仲なんかよくねえよ。名前は…別に成り行きで…なんか流れで…とにかく!今も変わらず俺はあいつのこと嫌いだ」


雪乃「素直じゃないのね。いつまでたっても。……夫にはもう伝えてあるわ。「ゆっくりしていくといい。八幡によろしく」だそうよ」


八幡「はぁ…ならいいか。お前によろしくされたくないって言っといてくれ」


雪乃「はいはい。それでどこで食べようかしら」


八幡「サイゼでいいだろ」


雪乃「…………言うと思ったわ…」ハァ


………


……




ー夕食後ー


雪乃「40にもなってサイゼに行くことになるとは思わなかったわ」


八幡「サイゼは老若男女問わない。何も問題ないさ。うまかったろ?」


雪乃「まあ…馴染み深い味ではあったわね。今思えばあのサイゼは私達の学生時代でもお世話になっていたのよね。少し感慨深いわ」


八幡「今日はありがとな。誘ってくれて。その…楽しかったわ」


雪乃「ええ…私も楽しかったわ。……あの、比企谷くん」


八幡「なんだ?」


雪乃「あなたのこと…やっぱり私はあなたと友達…という関係は違うと今でも思っているわ」


八幡「…」


雪乃「はっきりとわからないまま、お互い結婚して、子供も授かり、歳を重ねてきたけれど。結局わからないままだわ。あなたとの関係は」


八幡「…そうだな。俺もわからない」


雪乃「でも、今、あなたとこうして時々会って話しをするのはとても心地いいわ。今の関係が私は好きよ」


八幡「や、やけに素直だな。今日は」


雪乃「歳のせいかしら。今ならなんでも言えるわ」


八幡「……俺も今のお前との関係は好きだよ」


雪乃「40の腐った目をしたオヤジに言われても気持ち悪いだけだわ。通報するわよ」


八幡「おい、おかしいだろこの流れは」


雪乃「ふふっ」


八幡「ったく……今度は、結衣と3人で、飲みにでも行くか」


雪乃「そうね。すごく楽しそうだわ」


八幡「じゃ、帰るか。いろはが待ってるしな」


雪乃「私も帰るわ。隼人さんが待ってるし」


八幡「またな」


雪乃「ええ」


…………


………


……




八幡「ただいまっと」


いろは「あなたぁああああ!!!」ダキ


八幡「うわっ!お前、まだ起きてたのか」


いろは「よかった…朝帰りされるのかと思って私…私…」


八幡「なに言ってんだ………いろは」


いろは「はい?」


八幡「愛してるよ」


いろは「へ?な、なんですか急に!///」


八幡「言いたくなっただけだ」


いろは「そ、そうですか。愛してますか。うふふ、そうですか。そうですか。うふふ」


八幡「お前どうしたの一体?気持ち悪いよ?」


いろは「なんでもありませんよ」


さとは「大丈夫そうだね。お母さん。いやまあだいたいすぐこうなるけどさ」コソコソ


おとは「そうみたいだね。ああ、いいなあ。私も結婚してあんな夫婦になりたいなあ」コソコソ


八幡「さとは、おとは。コソコソしてないでもう寝ろ。明日早いぞ」


さとは「え…明日早いの?私は遅くてもいい?」


八幡「いやなんでだよ」


いろは「お母さんもう大丈夫だから!寝なさい!」


八幡「お母さんなんかあったのか?」


おとは「パパ。愛だよ。愛」


八幡「わけわからなさすぎるんですが……」


いろは「い、いいんです!気にしないでください!さあ!みんな早く寝なさい!おやすみ!」


こうして比企谷家の賑やかな1日は終わりを告げる


…………




八幡「準備できたかー」


おとは「お、お姉ちゃん。肩に乗らないでよ…重いよ…」


さとは「眠い…」


いろは「えっと…後は、後は、八郎の好きなものだけど…」


小町「大丈夫だよ。いろは姉さん。心配しすぎだって」


いろは「ご、ごめんなさい。八郎に何かあったらすぐ連絡ちょうだいね!」


小町「はいはい。了解です。ほら八郎。ママにバイバイって」


八郎「ばあぶー!」フリフリ


いろは「八郎、小町に迷惑かけないようにね?」


八幡「いろは!早く車乗れ!」




出発おしんこー!きゅうりのぬか漬けー!






ーとある温泉旅館ー






おとは「着いたぁあああああああああああ!!」


いろは「綺麗なお部屋ね〜。窓の景色もいいし」


八幡「ああ〜運転疲れた…。帰るか」


さとは「私も疲れた。帰ろうよお父さん」


八幡「いやお前ずっと寝てたろ」


さとは「寝るのも疲れるんだよ」


八幡「何様なんだお前は…」


いろは「さて、さっそくお風呂にします?」


八幡「ん…そうだな」


おとは「それじゃ、行こっかパパ!」


いろは「なにナチュラルに誘ってるのあんたは…」


おとは「え、だってここ混浴あるんでしょ?」


八幡「いや確かにあるが…他の男もいるかもしれないぞ?」


おとは「え……あ、そうか…」


八幡「俺はおとはの綺麗な裸を他の男に見られるのは嫌だぞ」


おとは「パ、パパ…///もう…しょうがないなあ…///今のはポイント高すぎだよ…///」クネクネ


いろは「はぁ…バカやってないで早く行くわよ。おとは、さとは」


さとは「うん」


おとは「はーい!じゃあまたあとでねー!パパ!」


八幡「おう」


…………


………


……





〜露天風呂〜


戸 ガラガラッ


おとは「わぁ〜、みてみてママ!海見えるよ!綺麗だなあ」


いろは「あまりはしゃがないのよ〜。あら、本当に綺麗ね、海」



戸 ガラガラッ


さとは「海はいいから早くお風呂に浸かりたい…」


おとは「お、お姉ちゃん…!透き通るような黒髪に、健康的で吸い付くような柔肌…そして、高校生とは思えないほど完璧なスタイル…!………そして腐りかけた目……」ハァ


いろは「我が娘ながら惚れ惚れするわね〜。目が腐りかけてなければ」ハァ


さとは「ジロジロ見ないで…。てか褒めながら落ち込まないでよ…目は仕方ないでしょ」


おとは「お姉ちゃん!背中ゴシゴシしてあげるよ♫」


さとは「じゃあ私は前をゴシゴシしてあげるよ」


おとは「ええ!?///…ま、前は…ちょっと…///」


いろは「ほらほら、早く身体洗いちゃいなさいよ〜」






ざぶ〜ん


おとは「ああ〜ふぃ〜、あっだまるわー」


いろは「女の子にあるまじきセリフね…。男子の前でやってないでしょうね?」


おとは「うまくやってるよ〜」


いろは「ならいいわ。ちゃんと男はこき使っていきなさいね。女の子はまあ信じれる人以外は適当に付き合っときなさい」


おとは「了解です。師匠」


さとは「なんなのこの黒い会話…。聞きたくなかったよ…」


いろは「はぁ…八郎…大丈夫かしら…」


おとは「まーだ気にしてるの?小町お姉ちゃんハチローのこと大好きだし大丈夫だって!」


いろは「そ、そうよね…」


おとは「八郎いい子だしね!」


いろは「確かに…さとはやおとはが赤ちゃんだった時よりかはいい子ね」


おとは「え!?マジで!?」


さとは「…私たちどんな感じだったの?」


いろは「さとはが泣けばおとはも泣く。おとはが泣けばさとはも泣く。すぐ喧嘩するし。本当、止めるのたいへんだったわ」


おとは「へ〜そうだったんだ〜」


いろは「特にさとはの泣き声は大きかったわね。産まれた時も、病院中に聞こえてたんじゃないかってほど」


さとは「そ、そうなんだ…」


いろは「あ、病院と言えば、そういえばお父さんが…ふふっ」


おとは「え、なになに?パパがどうしたの?」


いろは「パパ、さとはが産まれた時に大泣きしたのよ。もう子供みたいに。さとはと張り合うかのような大泣きだったわ。それであまりにもうるさいものだから病室追い出されたのよ」


おとは「追い出されたの!?あはははっ!…へ〜パパも泣いたりするんだ〜」


さとは「なんでそんな泣くの…」


いろは「そりゃあ、あなたが産まれてきてくれたことが本当に嬉しかったからよ。さとは」


さとは「…」


いろは「お父さん、言ってたわ。俺が絶対にこの子を守るんだって」


さとは「お父さんが…」


おとは「へー…」


いろは「あなたの時もよ、おとは」


おとは「へ?」


いろは「八郎の時もそう。お父さんはいつも泣いて言うのよ。絶対、守ってみせるって」


さとは「…」


おとは「…」


いろは「お父さんは不器用だし、捻くれたところもあるけど。……あの人は誰よりもあなた達を愛しているわ」


さとは「……お母さんは?」


いろは「私?私ももちろんあなた達を心から愛してるわよ。私はなによりもあなた達には健康で元気に育って欲しい。そう思ってるわ」


おとは「ママ…」


いろは「ちょっと辛気臭い話になっちゃったわね!まあとにかく、あなた達は愛されてるってことよ。それじゃ私、先にあがるわね」ザバァ



いろは「のぼせないようにね〜」ノシ



戸 ガラガラ ピシャッ



おとは「お姉ちゃん…私、やっぱりパパとママが大好き」


さとは「…………うん。私も」


…………


………


……




八幡「……マッ缶が……ない…だと…!?」


いろは「そろそろ甘いもの控えるべきですよ。あなた」


八幡「ん、なんだお前。早かったな」


いろは「この歳になるとのぼせるのが早くって…あなたもですか?」


八幡「ああ、気持ちよかったがな。すぐのぼせちまったよ。あいつらはまだか?」


いろは「そのうちあがると思います」


八幡「そうか、じゃあ少し歩くか」


いろは「はい」


カコーン!カコーン!


八幡「あれは…」


いろは「卓球…ですね」



男の子「えいや!」パコーン


女の子「わっ!ずっるーい!ちょっとは手加減してよー!」


男の子「へっへーん!俺に勝負を挑もうなんて100年早いんだよー!」



いろは「ふふっ…思い出しますね。覚えてます?あの日のこと。あの時は確か私の圧勝でしたね」


八幡「いや忘れてるだろ。俺が圧勝だ」


いろは「デートの予行練習…でしたっけ。ほんと、あの時の私達変なことしてましたね」


八幡「…若かったからなあの頃は。本当にお前には、こき使われるし振り回されるし、さんざんだったよ」


いろは「愛ですよ。愛」


八幡「迷惑な愛だな…」


いろは「あなた。久しぶりにやってみますか?」


八幡「やるって…卓球をか?おいおい、いい歳してそんな…」


いろは「あら?歳を言い訳にして逃げる気ですか?私の旦那はずいぶん弱い男になりましたね」


八幡「……いいだろう。ラケット持て、いろは。後悔させてやる」


いろは「後悔するのはあなたの方ですよ!」


…………


………


……




おとは「いいお湯だったね〜」


さとは「うん。……あれ?お父さんとお母さんは?」


おとは「ん〜?どこだろう?」キョロキョロ


さとは「………あっ……いた…」


八幡「ハァ…ハァ…カヒュー…ハァ、お、俺の勝ちだろう…ハァ…ハァ」


いろは「ハァ…ハァ…ま、まだ、ですよ…ハァ…私のポイントが1、2、3、4…あなた今何時ですか?」


八幡「いやそれ昔とやり口同じじゃねえか…ハァハァ」


いろは「ああ…もう…ハァハァもう無理ぃ…」


おとは「ママとパパが死にかけてる!?」


さとは「アラフォーが張り切るから…」


いろは「わ、ハァ…わ…私は…ハァ…アラサー…ハァハァ…よ…」


おとは「ダメだ…ママが完全に弱ってる…」


八幡「ハァ…くそ…まさかここまでとは……ランニングでも始めようかな…」


さとは「3日でやめそうだね、お父さん」


八幡「……………いや、4日はできる」


さとは「1日しか増えてないよ…」


いろは「ふぅ……よし、じゃあ交代しましょうか、おとは、さとは」


さとは「えっ」


おとは「おっ!卓球か〜いいねいいね!お姉ちゃん!私負けないよ!」


さとは「いやいや、やらないよ私。動きたくない」


おとは「えーやろーよー!」


さとは「(おとは負けたらすぐ不機嫌になるからなあ…)」


八幡「やってやれ。さとは」


さとは「……はぁ…わかったよ」


…………


………


……




いろは「いい、おとは。女の子は少しずるい方がいいの。相手はさとはだけどどんどん姑息にいきなさい。その中でも可愛いさは忘れないように」


おとは「わかったよ。ママ!」


八幡「いいか、さとは。今の時代、卓球のラケットでツイストサーブが打てる時代だ。お前にもできる。決め台詞はこうだ。『まだまだだね』」


おとは「なにその時代…ツッコミ所多すぎだよ…嫌だよそんな恥ずかしい決め台詞」


八幡「じゃあ、あれだ。この前、ピンポンってアニメの再放送いっしょに見たろ。あんな感じだ。頑張れ」


さとは「一気に適当になったね…」


おとは「よーし!じゃあ、私のサーブからね!行くよ〜……あ、葉山先輩だ!てや!」パコーン


八幡「(うわ…また古典的な…)」


さとは「ほい」カコーン


おとは「きゃっ」スカッ


さとは「You still have lots more to work on…」


八幡「英語だと…!?(使ってんじゃねえか恥ずかしい決め台詞)」


おとは「もー!お姉ちゃん大人げないー!」


いろは「そうだそうだー!」


さとは「いや姑息なことするからでしょ。お母さんまで…。ていうかなんで葉山くんで釣れると思ってるのさ…」


おとは「むぅ…次こそ!たあ!」パコーン


さとは「ほい」カコーン


おとは「おりゃ!あれ?」スカッ


さとは「おいしょ」パコーン


おとは「やあ!」スカ






おとは「ハア…ハア…え、え〜と、私のポイントが1、2、3、4…お姉ちゃん、今何時?」


さとは「5時」


おとは「ありがとう!えっとそれでポイントが6、7…ってあれ?お姉ちゃん!そこは17時って言ってよ!」


八幡「大胆かつグダグタな時そばだな」


いろは「ま、まだよ、おとは!もっと動きを優雅に!見せ方が大事よ!これは予行練習…イメージしなさい。男子と卓球いった時にあなたはスカートを履いてるとするわ、卓球すればスカートがヒラヒラしてしまう。それを相手の男はチラチラ見てしまうという精神攻撃で…」


八幡「お前あれわざとだったの!?」


さとは「はぁ…もうやめたい…」


………


……





おとは「やったー!勝ったー!」ピョンピョン


いろは「おめでとう!おとは!」


さとは「疲れた…」


八幡「上出来だ。さすがお姉ちゃんだな。いい接待だったぞ」


さとは「(おとはの涙目に負けた…)」


おとは「汗かいた〜もう一回お風呂入ろ!お姉ちゃん!」


さとは「はぁ…だから卓球は嫌だったのに…さっき入ったばっかなのに…」


いろは「私も入るわ〜。あなた、お風呂すんだら、お土産買いに行きましょう」


八幡「そうだな」


…………


………


……





〜お土産売り場〜




いろは「えっと…これが隣のおばさんで…これがお向かいのお爺ちゃん、あと結衣先輩と…雪乃先輩と…お母さんとお父さんと…」


八幡「お、おい。まだ買うのか」ズッシリ


おとは「わあ!このクマさんのストラップ可愛い〜」


八幡「クマさんのストラップ可愛い〜って言ってる私可愛いアピールか。熊と言わずにクマさんと言うのもポイントだな」


おとは「な、なんでわかったの!?!?」


八幡「誰の夫だと思っている…」チラ


いろは「あ、この草饅頭、形かわいい〜」


八幡「……」


さとは「…」ジー


おとは「どうしたのお姉ちゃんそんなに見て……あ、これ、パンさんだ。お姉ちゃんパンさん好きだったの?」


さとは「す、好きじゃない…」チラチラ


八幡「態度で丸わかりだぞ。ほら、買ってやるから、欲しいの言え」


さとは「べ、べつに…」


八幡「いいから」


さとは「……この…パンさん温泉バージョンのぬいぐるみ…」


八幡「これな。ちょっと待ってろ」


おとは「あ、私も私も!このストラップ欲しい」


八幡「はいはい」


6ピャクエンガイッテーン

1マン2センエンガイッテーン

(パンサン タカスギダロ⁉︎)

アリガトゴザイマシター


八幡「ほ、ほらよ」


おとは「わあ!ありがとう!パパ!おとは的にポイントちょー高いよ!」


さとは「………」


八幡「どうした、さとは?もしかして欲しいのの間違えたか?勘弁してくれそれ1万2千円も…」


さとは「………お父さん」


八幡「ん?」


さとは「ありが…とう」ギュウ


おとは「ふぅおっ」


八幡「…おう。気に入ったか。ならよかったよ」


おとは「(い、今の…ぬいぐるみ抱きしめながら上目遣いありがとうとか反則だよお姉ちゃん。鼻血出てきそう…パパなんで平気なの…いや娘だからだろうけどさ…)」


さとは「(えへへ…パンさんだ…)」ムギュムギュ


八幡「まさかパンさん好きだったとはな…しかも、さとはは猫派だし。雪乃が知ったらさぞかし喜ぶだろうな……てかパンさんまだ生きてたのか………」


いろは「お待たせしました。あなた。さて…買うもの買いましたし、これからどうしましょうか」


八幡「俺は部屋にもど…」


おとは「パパ!デートしよ!デート!」


八幡「い、いや俺は部屋に…」


おとは「…私とデート嫌だ?」ウルウル


八幡「………はぁ、わかったよ」


いろは「それじゃあ、あなた。おとはは任せますね。後は、さとははどうする?……あれ?さとはは?」


おとは「お姉ちゃんならもうとっくに部屋に帰ったよ!」


いろは「いつの間に……「帰る」って行動だけは早いわねあの子…。それじゃあ私も、部屋に戻りますね。夕食は19時かららしいので、それまでには戻ってきてください」


八幡「おう」


八幡「それで、おとは。どこ行くんだ?」


おとは「着いてからのお楽しみだよ♫」


…………


………


……





〜海辺〜


八幡「ここは…ああ、露天風呂で見えた海か」


おとは「そうそう!綺麗だったから行ってみたかったんだ!…ん、おいしょ」ポイポイ


八幡「こらこら、靴を脱ぎ散らかすな」


おとは「ごめんなさーい!冷たくて気持ちいい〜」チャポチャポ


八幡「まあ確かに…綺麗だな。ちょうど夕日が見れるし」


おとは「あ〜あ。水着持ってくればよかったな〜」


八幡「温泉が目的だったからな…」


おとは「むぅ…今度の夏休みに海行こうよ!パパ!」


八幡「お前らに夏休みがあっても、俺にはもうないんだよ。嫌味かお前。海突き飛ばしてサメに食わした後、フカヒレになって俺が食べるぞ」


おとは「そ、そんな怒らなくても…」


八幡「友達と行けばいいだろ」


おとは「ん〜…あの子達と海とかは…なあ…」


八幡「……」


おとは「…ねえ、パパ。高校生のママってどんな感じだった?」チャポチャポ


八幡「なんだよ、いきなり」


おとは「なんとなくだよ」


八幡「…女子に凄い嫌われそうで、可愛くない小町且つ劣化版陽乃さん且つニセめぐり且つ超強化相模且つタイプ別折本って感じだったな。まあ可愛くないことはない」


おとは「いや意味わかんないよ…」


八幡「正直、よくわからん奴ではあった」


おとは「そうなんだ…」


八幡「とにかく強引な奴で、ものすごい意地っ張りで、ものすごい負けず嫌いだったな。それは、わりと今もだが」


おとは「ふふっ…確かに」


八幡「あいつは…自分がやると決めたら、必ず諦めないでやるんだ。意志の強さと行動力にはたびたび驚かされたよ」


八幡「最初は、何事もやる気ない、なんにも考えてなくて頭すっからかんな奴だと思ってたんだがな」


おとは「ひ、ひどい言い様だ…」


八幡「…お前も母さんに似てきたかもな」


おとは「私が?」


八幡「いや、わかんねえけど」


おとは「え〜なにそれ〜!でもそっか、ママに似てるか…ふふっ、嬉しいなあ。でもパパにも似たかったな」


八幡「俺に似てもいいことないぞ。目が腐るだけだ」


おとは「それは首吊っちゃうね」


八幡「だろう?………え?そこまで?」


おとは「あははっ!冗談だよ!えい!」パシャ


八幡「お、おい!水をかけるな!」


おとは「あははっ!とりゃあ!」バシャァ


八幡「うおっ!冷たっ!…この、やったな!おりゃ!」ピシャァ


おとは「きゃあっ!冷た〜い!」


八幡「お返しだ」


おとは「むぅ…ならまたお返し!」パシャァ


八幡「なんの」ピシャァ


おとは「よいしょ!」パシャァ


八幡「そいや」ピシャァ


おとは「パパ!」パシャァ


八幡「なんだ!」ピシャァ


おとは「私も頑張るね!」バッ


八幡「何を?…ってちょ、まっ」


バッシャアアアアアアアン!!!!!


…………


………


……




いろは「それで、2人で海にザブンと潜って服ビシャビシャの髪カピカピになったと」


おとは「はい…」セイザ


八幡「はい…」セイザ


いろは「…なに娘とハッチャケてるんですか、あなたは…」


八幡「すまん。ついノリで」


いろは「はぁ…服はとりあえずビニールに突っ込んどきますから。ご飯の時間までもうちょっとありますし、またお風呂入ってきてください。さとはもいいわね」


八幡「はい…」


さとは「はーい…」


さとは「ムニャムニャ(= ̄ ρ ̄=) ..zzZZ」スピー


…………


………


……






ごちそーさまでした!!!



八幡「けっこう美味かったな。高い金払っただけはある。まあ、いろはの料理には勝てんが」


いろは「なんですかそれ口説いてるんですか素直に嬉しいですありがとうございます愛してますあなた」


八幡「おお…この数十年の中で初めてそれで振られなかった気がするわ…」


おとは「これからどうしよっか?」


さとは・八幡「寝る」


おとは「いや…早いってば…」


八幡「まあ、各自、自由行動だな。ということで、おやすみ」


おとは「ちょっと待ってよ!パパぁ〜」


いろは「あなた、せっかく来たんですから。起きてあげてください」


八幡「……はぁ、仕方ないな」


さとは「(( _ _ ))..zzzZZ」


八幡「……おい、起きろ。さとは。てか寝付くの早すぎだろ。のび太かお前」ペシ


さとは「あいたっ。痛いよお父さん。はぁ…なにするの?することないでしょ」


おとは「ん〜、そうだ!怖い話してよパパ!」


八幡「修学旅行かよ…」


いろは「怖い話かあ…久しぶりにいいかもしれないわね」


さとは「……」


おとは「いいじゃん!いいじゃん!」


八幡「はぁ…じゃあ、一つだけ。ゴホンッ…」




これは友達の友達から聞いた話なんだが…




いろは「(あ、これ絶対、自分の話だ)」


おとは「(あ、これ絶対、パパの話だ)」


さとは「ひっ!」ビク


八幡「お、おい。さとは。まだなにも話してないぞ…そんな驚かなくても」


おとは「ああー、忘れてた。お姉ちゃんホラーはダメダメだったね」


八幡「え、そうなのか?」


さとは「べ、別に…怖くなんか…」


八幡「そうか?じゃあ…これは友達の友達から…」


さとは「ま、待って!」ガシ


八幡「ん?」


さとは「お願い……やめて。お父さん」ウルウル ビクビク


おとは「(あのお姉ちゃんがビクビクしながら、相手の裾を掴み涙目の上目遣い…だと…!?)」


八幡「お、おい。泣くなって。わかったから。もう怖い話しないから」


おとは「(絶対無意識だお姉ちゃん……今のはヤバイ。女の私でもヤバかったよ。てかお土産場でもだいぶヤバかったよ。なにがヤバいかってもうヤバい。普段とのギャップによる究極の破壊力。男溶けるよこれ。パパじゃなかったら即堕ちの即死だよ)」


いろは「(私の学生時代にこの子がいたら絶対先輩取られてたわ…。さとは…恐ろしい子)」


八幡「んじゃ、トランプでもするか」


さとは「私にトランプで勝とうなどと思わないことだよ。お父さん」


八幡「復活早いなお前…」


………


……




おとは「(( _ _ ))..zzzZZ」


さとは「(( _ _ ))..zzzZZ」


いろは「2人とも…寝ちゃいましたね」


八幡「ああ、まだまだガキだな。こいつらも」


いろは「ロイヤルストレートフラッシュ」パサ


八幡「いや、一枚たりとも揃ってねえよ…。フルハウス。俺の勝ちだな」パサ


いろは「…むぅ。あなたといい、さとはといいトランプ強すぎです」


八幡「トランプは心理戦が多いからな。ババ抜きとか。ダウトとか。ぼっちの観察力、思索力を持ってすれば楽勝なんだよ(いろはとおとははただ単純すぎて顔で丸わかりだったが)」ドヤァ


いろは「はいはい、すごいですねー」


八幡「適当すぎだろ…」


いろは「…ねえ、あなた」


八幡「……どうした?」


いろは「混浴…行きませんか」


八幡「………………………え?」


………


……




八幡「さすがに夜中は少ないな。老人夫婦がちらほらいるくらいか」


いろは「腐った目でキョロキョロしないでください。気持ち悪いです。ご老人の方々のお身体に障ります。可哀想です。見られたら寿命縮みます」


八幡「俺の目にそんな特殊能力はねえよ…」


いろは「ふぅ…気持ちいいですね。星も綺麗ですよ」


八幡「そうだな…」


いろは「むぅ」


八幡「え、なんだよ」


いろは「新婚の頃は、「星よりもお前のが方が綺麗だよ、いろは」とか言ってくれてましたのに」


八幡「一言も口にした事ねえよ。捏造するな」


いろは「私の裸見ても発情しませんし…」


八幡「生々しいこと言うなよ…そりゃあ慣れるだろうさすがに…結婚して何年経ってると思ってるんだ」


いろは「私は……私を何度も抱いた男のたくましい身体を久しぶりに見られて興奮していますよ」サワ


八幡「さ、触るな。冗談はいいから。……冗談だよな?」


いろは「ふふっ…冗談です」


八幡「心臓に悪いやつだな…昔っから」


いろは「今日はありがとうございます。みんなを旅行に行かせてくれて」


八幡「ああ。まあたまにはな。たまには。次は1000年後ぐらいだな」


いろは「いや遠すぎますよ…」


八幡「…あいつらも、大きくなったな」


いろは「そうですね。もう高校生ですからね」


八幡「高校かあ…本当に俺の人生の中でも濃いものだったなあ」


いろは「私もですよ」


八幡「さとはとおとはも、頑張ってんのかな」


いろは「2人ともまだまだ危なかっしくて心配です。特に…さとはは」


八幡「…」


いろは「さとはは、おとはと違って、他人を避けようとします。いじめられてるわけでもなく」


いろは「あの子は…あなたに本当によく似ています」


いろは「あなたを攻めてるわけではありません。友達を作ろうとしないのは、あの子がそうしようとしないだけですから。…いやでもあの目だけはあなたのせいです。顔が似てくる流れで目まで腐らせて。謝ってください」


八幡「ご、ごめなさい(目の腐り叩かれすぎだろ…俺だって腐りたくて腐ったんじゃないんだが…)」


いろは「さとはに近づいてきてくれる秋人くんのような人もいます。でも家族以外で1番仲の良さそうな秋人くんとでさえ、まだ、さとはは心を開けてないように思えます…」


八幡「…」


いろは「ねえ、あなた。私が、私達が何かしてあげれないでしょうか…」


八幡「……いつも通りでいいさ」


いろは「え…でも、このままじゃ…」


八幡「こればっかりは大人の俺たちが出しゃばることじゃない」


いろは「でも…」


八幡「さとはも…おとはもそうだ…あいつら自身が歩き出さなきゃダメなんだ。でなきゃ何も始まらない。あいつらが日常の中で求めようと思わなきゃダメなんだ。『本物』が欲しいと」


いろは「本物……」


八幡「……俺達の子だからやればできるとか、俺達の子は強いから大丈夫とか言うつもりはない。さとはもおとはも、一人の人間であり、一人の女の子だ。俺達より弱いところもあるし。俺達より強いところもある」


八幡「あいつらはもう高校生だ。親が思っているより子供の心の成長は本当に早いものだぞ。あいつらはもう、一人の人間として、歩きだせる力を持っているよ。どんな人生でも俺たちはそれを見守り、道を踏みはずしてるなら助言をする。それで…いいと思うぞ」


いろは「そう…ですね」


八幡「まあとりあえず、娘を泣かせるような奴がいたら、それがP◯A会長の子供だろうが理事長の孫だろうがぶん殴るけどな」


いろは「テレビの見過ぎですよ…」


八幡「でも殴りたくなるだろ?」


いろは「……蹴り飛ばします」


八幡「さすが俺の嫁だ」


八幡「……信じていいんじゃないか…俺達の子供を」


いろは「はい…。あなた」


八幡「ん?」


いろは「あなたと結婚できて、私は幸せです」


八幡「な、なんだよ急に…気持ち悪いな…。……俺もだよ」


いろは「あがりますか、のぼせてきちゃいました」


八幡「ああ」


………


……




八幡「ちょっと涼みにその辺歩いてくるわ」


いろは「わかりました。おやすみなさい」


八幡「おう」








自販機 ピッ ガコン


八幡「ほんとなんでマッ缶ないんだよ……ん…あれは……」


さとは「…」ボー


八幡「ほれ」⊃コーヒー


さとは「わっ……お父さん」


八幡「ガキは寝る時間だぞ。てか寝てたんじゃないのか」


さとは「寝てたけど起きちゃったから目が覚めた……これマッ缶じゃないじゃん…いらない」


八幡「いや俺もそれについては激おこぷんぷん丸だが、買ったんだから飲め」


さとは「お父さん…それ古いよ。あとキモい」


八幡「古いのは認めるからお父さんにキモいとか言わないで。泣くから」


さとは「……んむっ…うぇ…苦い。人生苦いんだからコーヒーぐらい甘くしてよ」


八幡「どこで覚えたんだそのセリフ…」


さとは「んむ…やっぱり苦い…」


八幡「さとは」


さとは「なに?」


八幡「旅行、楽しかったか」


さとは「………うん」


八幡「それはよかった」


さとは「お父さんがいなければ」


八幡「全然よくないな。さとはちゃん?ちょっと最近パパに厳しくない?」


さとは「…いつもありがとう。お父さん」ボソ


八幡「え?なんだって?」


さとは「な、なんでもない///…部屋戻る」


八幡「(まあ、聞こえてたけどな)…おい、さとは」


さとは「なに?」


八幡「今を…楽しめよ。あと、おとはを頼む」


さとは「………………おやすみ」


八幡「ああ、おやすみ」


八幡「俺もコーヒー飲んだら寝るか…」


八幡「…んくっ………ぷはぁ……苦いのも…わりといけるな」


…………………


………………


……………


…………


………


……







こうして私達、比企家の賑やかな家族旅行は終わりを告げました。


小町「おかえりなさい」


八郎「ばーぶ!」


いろは「八郎〜!いい子にしてた〜?会いたかったわ〜」ギュウウウ


八郎「ば、ばぶ…」クルシイ


おとは「ママ!ハチローが潰れちゃってるよ!?」


八幡「はぁ…やっぱ我が家だな」


さとは「お父さん。早く寝たい。鍵開けて」


八幡「お前さっきも寝てたろ…。はいはい」



ガチャ



みんな「ただいまー!」



世話のかかる子達だけど、さとは、おとは、八郎。この子達が産まれてきてくれたことを私は本当に感謝しています。


私達の子供がこの先どんな人生を歩むのかはわかりません。もしかしたら、私と先輩、そして奉仕部にあったような物語がこの子達にもこの先あるかもしれません。


でも、どんなことがあっても私は子供達を応援します。愛する夫と…。


私は、これからも家族を愛し続けます。




ー完ー







ーーー


八幡「俺が家族を守るから」


↑続編です


後書き

あんまりほのぼのしてなかったような…ごめんなさい
溢れ出る無理矢理いい風に終わらせた感
短ったかもしれませんが、タイトル的にもキリがいいのでここで終わりにします
最後まで読んでくれた方ありがとうございました!

続編がありますのでよろしければまた読んでいただけると嬉しいです!


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2015-07-10 19:30:07

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2015-07-10 04:38:28

このSSへのコメント

29件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-07-09 03:52:23 ID: odlUzePh

八幡達は何歳ですか? 40近くあるんじゃ....。

2: 姫百合咲 2015-07-09 07:39:27 ID: iJ21rgrO

>>1
いろはは23歳の時にさとはを産みました
現在さとはは16歳なので
今の八幡は39歳、いろはは38歳です
だいぶおじさんとおば…ゴホン
コメントありがとうございます!

3: 姫百合咲 2015-07-09 07:45:17 ID: iJ21rgrO

違う!間違えました!
八幡が40歳 いろはが39歳ですね…

4: SS好きの名無しさん 2015-07-09 12:12:57 ID: odlUzePh

39歳のいろはかぁー、あんまり想像できない。ていうか、39歳の喋り方じゃねぇじゃん。
普通、そんなおば••••んん、おばさんがこんな喋り方やったらちよっと引くけど、なんか、いろはやったら受け入れられそう。
うん、やっぱむりだわ。
いろははやっぱりいつになってもあざといなー。(≧∇≦)

5: 姫百合咲 2015-07-09 13:15:16 ID: iJ21rgrO

>>4
確かに39歳っぽくはないんですよね…
もっとおば…んん、おばさんっぽく、大人っぽく、熟◯女っぽく書こうとししてるですけどどうしてもそんな変わらないいつもの、あざといいろはちゃんな感じに…
申し訳ない限りです
なるべく違和感ないようにがんばります!すでに違和感バリバリですけど
コメントありがとうございます!

6: SS好きの名無しさん 2015-07-10 16:49:48 ID: LhqL04VD

どうも初見です。
これやばいわ 違和感とか無視していいわこれ。

あ、さとはもらっていきます。

7: 姫百合咲 2015-07-10 22:37:00 ID: kmW9HOVK

<<6
コメントありがとうございます!
さとはには怖い(笑)お父さんがいますよww

8: nurali 2015-07-12 00:16:18 ID: Hcr0qeip

由比ヶ浜の夫が材木座?
葉山の嫁が雪ノ下?
小町の夫が川崎大志?かな。

9: 姫百合咲 2015-07-12 02:22:34 ID: LgGTPNGp

>>8
コメントありがとうございます!
正解です!
それぞれの結婚は深く考えずそれっぽい感じで決めました…

10: SS好きの名無しさん 2015-07-12 14:22:35 ID: v4JQstUZ

さとはと八幡のシンクロ率が高くて凄く良い! あんた達仲良すぎ。
さとはとおとは、めっちゃ好きやわ〜

11: SS好きの名無しさん 2015-07-12 17:39:08 ID: v4JQstUZ

これすっごく面白くて好きなんで、家族旅行が終わっても続けて欲しいです!
ネタがおもいつけばでいいんで*\(^o^)/*

12: SS好きの名無しさん 2015-07-13 02:07:02 ID: StPchner

旅行もお願いします

13: 姫百合咲 2015-07-13 07:37:38 ID: L1cID8jq

>>10
コメントありがとうございます!
自分も八幡とさとはのシンクロはすごく好きです(笑

14: 姫百合咲 2015-07-13 08:00:23 ID: L1cID8jq

>>11
コメントありがとうございます!
喜んでもらえてすごく嬉しいです!
そうですね…自分ももう少しやりたいなあとは思っております!
とりあえず旅行終わらせて、それから考えますね!

15: 姫百合咲 2015-07-13 08:24:55 ID: L1cID8jq

>>12
もう少し時間がかかりそうです…
ごめんなさい。
早くて明日、明後日かなと!
コメントありがとうございます!

16: SS好きの名無しさん 2015-07-14 05:51:03 ID: Wf58eBhI

ゆいが材木座は正直ないわ
戸塚とか戸部とか他にもいるだろ

17: 姫百合咲 2015-07-14 07:42:13 ID: kghIlR_1

>>16
自分もなんで材木座にしたのか…
材木座好きだからだと思うけど
まあ人生なにがあるかわからないってことで(汗
コメントありがとうございます!

18: SS好きの名無しさん 2015-07-15 09:11:55 ID: gLTqTVv-

非常に面白かったです!

19: 姫百合咲 2015-07-16 07:34:06 ID: DtoUnrmX

>>18
コメントありがとうございます!
読んでくれてありがとうございました!

20: SS好きの名無しさん 2015-07-16 15:09:48 ID: cHLEKFPB

素敵なお話でした!楽しかったです!
材木座と結衣がくっついてたのには驚きましたが苦笑

21: SS好きの名無しさん 2015-07-16 16:31:54 ID: n07wnOvV

戸塚と平塚先生はどこなのよ!

22: SS好きの名無しさん 2015-07-16 22:30:18 ID: _KxvUd53

乙乙。面白かった

23: SS好きの名無しさん 2015-07-18 01:35:21 ID: cQADNrJ-

すごい面白かったです
次回書くときは、旅行書いた者ですとか書いて頂ければ絶対読むと思います。
勝手ながら次回作期待してます|ω・`)

24: 姫百合咲 2015-07-18 21:16:59 ID: QOj1CpgB

>>20
>>21
>>22
>>23
コメントありがとうございます!
読んでいただきありがとうございました!
やっぱり材木座はやりすぎたかな…笑
戸塚はと平塚先生は続編にちょこっとだけ出てきます!(露骨な宣伝)
そういえば平塚先生ってもう70歳…なんでもないです

25: SS好きの名無しさん 2015-07-25 18:29:27 ID: kagirOJh

やはり結と雪野と小町の結婚相手は間違っている

26: SS好きの名無しさん 2015-08-19 08:29:27 ID: tFoLZtav

さとはと八幡のほのぼのシーンがもっと欲しいです!

27: SS好きの名無しさん 2015-08-28 07:44:04 ID: mddXh-10

非常に面白かったです
これからの活躍期待してます

平塚先生がどうなったのか気になります。続編に書かれてありますか?

28: 姫百合咲 2015-08-28 12:17:24 ID: RTt9vizG

>>27
コメントありがとうございます!
2作目にちょこっと話題に出てくるんですが出番はないです…。
3作目に少しだけひょっこり出てきます

読んでいただきありがとうございます!

29: 紅色彗星 2016-01-02 16:03:49 ID: ETpSAbEl

全部読ませていただきました!
本当に良かったです!
いろはと八幡の結婚しての日常会話とか
家族の会話和んで和んで
本当にいい作品でした!
最後に気になったことが平塚先生は結婚出来たのかが気になります。


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1: SS好きの名無しさん 2015-07-13 01:06:23 ID: 5oWPLOM1

いとをかし

2: SS好きの名無しさん 2015-07-14 12:27:54 ID: ROOtieoX

いとうまし

3: SS好きの名無しさん 2015-07-16 11:10:15 ID: IaPN_7P_

おもしろかった

4: SS好きの名無しさん 2015-08-19 08:30:18 ID: tFoLZtav

めちゃおもしろい!
オリキャラも良すぎ
おれはさとはちゃん推し

5: SS好きの名無しさん 2015-09-09 22:21:02 ID: 6AyTYhO7

さとはが可愛い!
…ふぅ

6: SS好きの名無しさん 2016-06-20 23:54:25 ID: 20bcwisn

大人になったいろはもいいですな♪

7: otaremo 2016-09-15 23:24:28 ID: Mnpxgjzs

何回みても面白すぎて困りますよ!いまだにこれを超える作品に出会えない....家族愛がとても感じられる作品ですね。自分もこんな温かい家庭をきづきたいなー(現実は非情である

8: SS好きの名無しさん 2016-09-18 08:53:26 ID: dBTeRRgt

大変面白く読ませていただきました。私は基本的に八結が好きなのですが、大きくなった子供まで含めると八色もあるんだなった分かりました。

9: SS好きの名無しさん 2016-11-10 20:22:00 ID: nivR5tLT

7と一緒でこれを超える作品にはであえてないですと思える作品です。
{さとはのタイムスリップまで見て}


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