2015-09-22 10:22:07 更新

概要

この作品は吹雪を中心とした艦娘達が無法地帯となった世界で生き抜くサバイバルホラーになります。
またグロテスクな表現が若干ありますのでご注意下さい


前書き

こんにちは!いちごオレです!
今回はラストオブアス×艦これを書いてみました!
楽しんでいただけたら幸いです!

主な登場人物

吹雪
特型駆逐艦の長女、とても妹思いで真面目だが何処か抜けている、またかなりの努力家で常に努力し「皆の役に立ちたい」と目標を作っている、バイオハザード発生後大きく成長する

川内
川内型軽巡洋艦の長女、とても活発で夜戦の話になると手に終えなくなるなど問題だがバイオハザード発生後「頼りになる先輩」になる

白雪
吹雪型駆逐艦の二番艦、吹雪の足りないところを補う、とても心配性で真面目、生徒会長とでも言うぐらい真面目

深雪
吹雪型駆逐艦の四番艦、語尾に「だぜ」や「~だよな」と言い、とても活気がが溢れており吹雪とは仲がいい

睦月
睦月型駆逐艦の一番艦、吹雪とは鎮守府着任以来の親友、吹雪と違いふわふわとしている、駆逐艦「夕立」とは吹雪が着任する前から親友

夕立
白露型駆逐艦の四番艦、語尾に「ポイッ!」をつけているため色々な艦娘に好かれている、駆逐艦「睦月」とは親友、またかなりおっちょこちょい

赤城
艦娘時代、第一航空戦隊、通称一航戦に所属していた、引退後は加賀と一緒にとある家族に引き取られた

加賀
同じく一航戦に所属、数々の戦いに勝利し国のために尽くした、退役後は赤城と共に保護された

※登場人物は更新します

個人的には皆様に楽しんで頂けるかと思います。また誤字等がありましたら気楽にコメント等でお知らせくださると助かります(汗)

さて長文失礼しました!
「ラストオブアス×艦これ」始まります!


天変地異





深海との戦いのためにうみだされた「兵器」艦娘…深海棲艦との戦いが終わり必要なくなった艦娘たちは保護下に置かれ保護者などに引き取られ平和な生活を送っていた、それから約10年が経過しバイオハザードが発生した、原因は謎のまま、そのウイルスは人に感染しまるでゾンビのように動き回る、ゾンビと言うだけにもちろん噛まれるし噛まれれば感染する、人類はたちまち危険におかされた、治療する機材もない、感染の仕方も様々、これはその混沌の世界の中で懸命に生きる一人の元艦娘の物語り…




ザァーーーーーーー…



パチャ…パチャ…パチャ……



ガサッ…ゴソッ…



スチャッ ガシャン


すう…


ドパァーン


カーカーカーバサバサバサッ


???「あーあ…はずしちゃった…」


???「あららー…それかしてみ?」


???「はい…」


???「あはは!これさ~散弾じゃん、遠い標的にはスラッグ弾を使うんだよ」


???「すみません川内先輩」


川内「あはは…先輩なんてやめてよ…どうしたの?吹雪」


吹雪「いや…何でもないです…あっ!先輩!さっきの鹿あそこにいますよ!」


川内「え!マジで?よし…吹雪私にかして…」


吹雪「…はい」


すう…


ドパァーン


鹿「ヒーヒー…」


川内「やっと倒した…さあ、解体して袋に詰めて持ってこっか」


吹雪「はい!」


















バイオハザード発生から約1年前




吹雪「あーあー疲れたよ~」


深雪「でも凄かったじゃん、吹雪のおかげでクレーンゲームも上手くできたし…こんどコツとか教えてよ♪」


白雪「でも吹雪さん、いくら私たちが元艦娘だからといって学校に行かなくてもいい、というわけではないんですよ?」


吹雪「分かってるよ、でも基本知識はみんな定期的に学力検査があるけどどうだった?」


白雪「身体は中学三年ほどでも学力は大学並み…こんな不思議なとこはありません」


吹雪「私たちなんで老けないんだろ、この前何かお母さんのお姉さんががいるんだけどね、そのお姉さんの子供がもう三十代とか…私と生まれた年が同じなのに凄いよね」


吹雪達は喋りながら歩いていると後ろからパトカーに職務質問された


警察官A「君たち今は夜の8時ですよ

早くお家に帰りなさい」


白雪「すいません、あの…私たち元艦娘です」


白雪は鞄から手帳を取り出すと警官に見せる


警察官A「あ!すいません、では夜道は危険ですので気をつけてくださいね」ブゥゥゥン


深雪「こんなの何回目だろ」


白雪「こんな格好だから悪いんですよ」


吹雪「あ、もう家についちゃった」


深雪「えーあたし1人暮らしだから来てよ~」ウリウリ~


吹雪「ごめんね、またこんどにしよ?」


深雪「うー、分かったよ」


吹雪「ありがとう」


白雪「では吹雪さん、私たちは行きますね」


深雪「じゃーな!」


吹雪「うん!気をつけてね~!」




吹雪自宅


吹雪「ただいま~」


吹雪兄「お、吹雪お帰り」


吹雪「あ、お兄ちゃん」


吹雪兄「何度も言うけどお兄ちゃんはやめてくれよ」


吹雪「でも保護したときはお兄ちゃん同然だったじゃん、義理の妹ってことでもいいでしょ?」ノドカワイタ


吹雪兄「まあいいや、今日は親は出張だぞ」ハイ オレンジファンタ


吹雪「ふーん…珍しい…」


吹雪兄「そうか?夜ご飯はどうする?」


吹雪「うーん、じゃあお兄ちゃんの作ったやつがいいな」


吹雪兄「じゃあ、あんなものやこんなものでもいいか?」


吹雪「あ、やっぱコンビニのお弁当がいい」


吹雪兄「分かった、できたら呼ぶから」


吹雪「はーい」





吹雪自室


吹雪「は~、やっぱりアルバイトでもしようかな~…あ、白雪ちゃんからLINE来てる……」



LINE内


白雪「吹雪ちゃん?夜ご飯もう食べた?」


吹雪「もうすぐ食べる所(;・ω・)」 既読


白雪「もう私たちは食べたよ~」


白雪「深雪の食べてる所w」


白雪「画像」


吹雪「なにこれw」 既読


白雪「もう親が寝なさいって言ってるからもう寝るね」


吹雪「はーい、明日もどこかに遊びにいこ!」 既読


白雪「分かった!じゃあこんど少し遠い所に第11駆逐隊で行こっか!」


吹雪「そうだね!それではまた明日~」既読


白雪「はーい(*^ー^)ノ♪」





吹雪自室


吹雪「お兄ちゃーん、夜ご飯時間かかる?」


吹雪兄「今できた所」


吹雪「分かった!」






リビング



吹雪「ふー、おいしかった~」


吹雪兄「もう風呂に入った?」


吹雪「ん?あ、うん、入ったよ」


吹雪「じゃあ私は歯を磨いたらもう寝るね」


吹雪兄「おう」






深夜3時


吹雪「……あれ…」


吹雪「なんか外が騒がしいな…」


吹雪「…というかなんでこんな時間に起きちゃったんだろう…」


吹雪「お兄ちゃーん…」


吹雪兄「はぁはぁはぁ、吹雪!」


吹雪「どうしたの、走ってきたの?」アセスゴイ


吹雪兄「吹雪!絶対に外に出たら駄目だぞ!」


吹雪「え?な、なにが?」


そうすると吹雪兄はキッチンに行ったとたん流し台の上にある包丁をとって色々準備をしていた


吹雪「ちょっと!包丁どうするの!危ないよ!」


吹雪兄「外のやつらの方がよっぽど危ねえよ!」


外のやつら?訳がわからない、兄はどうかしたのだろうか


吹雪兄「一階の窓には近付くなよ!」


吹雪「え?」ホシガキレイダナー


???「あああぁぁぁぁあああ」


バリーン


吹雪「きゃ!」


その瞬間窓から変質者のような人が

窓を割って吹雪に飛び付いた


吹雪「きゃあぁ!なになになに!うわっ…」


吹雪兄「くそ!」


吹雪が変質者に襲われているうちに吹雪兄が包丁で変質者の首筋を刺し切った、動脈が切れたのだろう、大量の血が吹き出てきた


吹雪「うっおぇっ、かはっげほ、ふーふー」


吹雪兄「はぁはぁ…大丈夫か?」


吹雪「…な、なえ、う、なにが…起きてるの?」


吹雪兄「説明はあとだ!早く車に乗れ!」


吹雪「わ、分かった…」


そうすると最近免許をとって買った車に色々詰めて直ぐに家を出た、

吹雪は玄関にあった防災袋を抱きしめ外の光景を見つめていた、とくに変わらず普通の夜景色だった、吹雪も吹雪兄も身体中が血だらけなのを気にしてる暇はない、吹雪兄が車のカーナビでニュースを見ようと電源をいれるが通信悪いのかまったく繋がらない



吹雪「皆は大丈夫かな…」


吹雪兄「皆?」


吹雪「そう、第11駆逐隊の皆だよ」


吹雪兄「きっと大丈夫だよ、だって元艦娘だんだろ?なら大丈夫だろ」


吹雪「…だけど、今は老けないだけのただの女の子…銃で撃たれれば死んじゃうし包丁で刺されれば死んじゃう」


吹雪兄「中々生々しいこと言うね」


吹雪「あっ、ごめんなさい…」



吹雪達の車はそのまま高速道路の入口辺りで止まった


吹雪兄「皆考えることは同じか」


吹雪「…ん?どうしたの?」



吹雪が後部座席でうずくまっていたのがいつの間にか補助席まで来ていた、高速道路が渋滞していたのだ


吹雪「これじゃ少しの間は止まってなきゃいけないのかな…」


吹雪兄「仕方ないね」



吹雪兄がそういっていると目の前でトラブルが起きた



男性A「おい!ふざけんなよ!まだ進まねえのかよ!」


???「うがあああぁぁぁ」


男性A「うわ!何しやがる!ひ、ひいいぃぃぃ、がはぁ!」


吹雪兄「うわ!吹雪見るな!」


吹雪「ひっ!あ…ぁ」


しかし目の前の出来事を好奇心に負けて吹雪は固まったまま目の前の出来事を見ていた



???「うぅぅぅがあぁぁぁぁぁ」


吹雪兄「ヤバイ!こっちにきた!逃げろ!」


そうすると吹雪兄は車を素早くUターンして町の道路に進路を変えた、Uターンして進もうとしたとき変質者が窓ガラスに頭突きして窓ガラスに大きなひびと血がついた、吹雪兄は気にする暇もなくアクセルを踏んだ


吹雪「ね、ねえお兄ちゃん…私たちもあんな感じになっちゃうの?」


吹雪兄「いや、わからない」


ここから二人はなにも喋らなかった

人が混雑する中で車を微速で走らせていると十字路に差し掛かった瞬間車が突っ込んできた、人をよけることに集中していた吹雪兄はその車に反応するのに遅pかった、横からきた車が吹雪達の車に衝突する、大きな横殴りが吹雪達を襲う、吹雪達の車はそのまま横転し横になってしまった


 吹雪「うーん…う……痛っ!」


吹雪は目を覚まし横転した車内の中で前に進もうとしたときに気がついた、足首を痛めてしまったのだ、これでは走れない、兄は意識を取り戻していたのか、必死にフロントガラスを蹴っていた


バリーンパラパラ


吹雪兄「よし!吹雪!大丈夫か?」


吹雪「お兄ちゃん…足首を痛めちゃった」


吹雪がそう答えると吹雪兄が後部座席から吹雪を引きずり出した、そして抱っこで吹雪を運ぶ


吹雪兄は真っ直ぐ人混みの中進み続けた


吹雪兄「このまま真っ直ぐいけば確か警察署に…」


そう思った瞬間警察署辺りで物凄く大きな爆発が起きた、よく見るとタンカーをのせた輸送車のガソリンに引火したのだろう


吹雪兄「くそ!どこにいけば…」


??? 「ちょっと!あなた達!こっちに来て!」


吹雪兄は自分のことかとその少女にアイコンタクトをとると相手はうなずいた


その少女に案内されていくと小さなバーの店に案内された


???「ここなら安全かな…、ねえ君たち、間違っていたらごめんなさい、もしかして吹雪とその保護者のお兄さんじゃないですか?」


吹雪兄「は、はい…そうですが…あなたは?」


???「私の名前は…」


吹雪「………あ、先輩!」


吹雪は足の痛みを忘れてその少女に駆け寄った


吹雪「先輩!痛っ」


???「吹雪!大丈夫?足首怪我してるじゃんそれにどうして二人ともパジャマな訳?」


吹雪達は今までの状況を少女に話した


???「そうなんだ、私は1人で夜道を歩いていたら変質者みたいなゾンビのコスプレした人にマジで噛まれそうだった」


吹雪「そうだったんですか…じゃあ那珂先輩や神通先輩はどうしたんですか?」


???「えーとね、別居してるからわからないの」


吹雪兄「あの…すいません」


川内「あ!ごめんね、私は元川内型軽巡洋艦の川内!よろしく!」


吹雪兄「あ、こちらこそよろしくお願いします、自分の吹雪がよくお世話に…」


ガタッ


吹雪「っ!」


バキィン


???「イギイイイイイイィィ」


三人の所に変質者が二人走ってきた


吹雪「あ…」


川内「伏せて!」


バァァン バァァン


ドサッ ピクッピクッ ドサッ


川内「ふー、たぶん今の銃声でやつらがけっこう来てるかも知んないから先に行って!」


吹雪「なんで銃なんか…」


川内「説明はあとで!私も追い付くから!」


???「ぅぅぅがぁぁぁぁぁぁ」


川内「早く!」 バァァン バァァン


吹雪「約束ですよ!」 ギィィバタン


川内「さぁ!待ちに待った夜戦だぁぁぁ!」 バァァン






吹雪兄「!あそこに人がいる!」


吹雪兄「すいません!助けて下さい!」


自衛官A「動くな!」


吹雪兄「す、すみません!」


自衛官A「本部、こちらA、民間人を発見、……はい、はい、でも…小さな女の子がいるんですよ…でも!自分には……いや、わかりました…」


吹雪兄「あの…すいません、助けて…」


自衛官A スチャ


吹雪兄「まずい!逃げろ!」


ババババババアアァン


吹雪兄「うっくぅ」


自衛官A「くそ…」スチャ


吹雪兄「やっやめ…」


バァァン…







自衛官「がはぁ…」ドサッ



川内「ふーふー…大丈夫…ってまずい…!」


吹雪「え…」


吹雪兄「がはぁっ…はぁはぁはぁ」


吹雪兄は吹雪を守るために盾になって吹雪に覆い被さっていた、その時弾丸が左腹部に二発、右足に一発当たってしまった



吹雪「そ、そんな…うそ…」


川内「止血は…でも道具が…」


吹雪兄「はぁ…もうだめだ、なにも見えない…吹雪…生き…ろ…」


吹雪「いや…いやああぁぁ!」


吹雪兄「川内…さん…吹雪を頼みまし…た…」


川内「諦めたら駄目だよ!……お兄さん…」


吹雪兄「…………」


吹雪「うっ…うぐ…ひぅ…あああぁぁぁ」


川内「…………」


川内「…………さぁ、吹雪、お兄さんをこのままにしては置けない、わかる?それに今はお兄さんのためにも生きなきゃいけない」


吹雪「………はい」




弱肉強食の世界



ポタッ……ポタッ……ポタッ……



吹雪「……ん……うっ…ここは?」


川内「あ、気づいた?」


吹雪「先輩、ここはどこですか?」


川内「昨日用事が終わった後、近くのベンチで休んでいたらいつの間にか吹雪寝ちゃったからここに連れてきたの」


吹雪「あ…////すいません、重かったですよね…」


川内「いや?別に普通だったよ」


吹雪「そうですか…はぁー、夢じゃなかったんだ」


川内「なんか言った?」


吹雪「あ、いえ!何でもないです!」


吹雪と川内「ぐううぅぅぅ」


吹雪「あ!すいません!//////」


川内「こっちこそごめん」



ここは川内の暮らしていた部屋、このマンションは正面玄関がセキュリティロックになっているため部屋の本人しかマンション内に入れないような構造になっている、しかしあの騒ぎのあとすべての部屋の住民が避難場所やシェルターに避難した



川内「あーおなか減ったな~」


吹雪「冷蔵庫にはないんですか?」


川内「私が1人で夜道を歩いていたら変質者に襲われたって言う話をしたじゃん?」


吹雪「はい」


川内「実はその時、コンビニでご飯を買お……コンビニ……コンビニ!

そうだ!コンビニだ!よし、吹雪お腹すいたでしょコンビニ行こ!」


吹雪「ふぇ?コンビニ?あの変な人がいないといいですね」


川内「吹雪、あの私たちを襲ってきた変質者…あいつら完全に気が狂ってる、吹雪が寝てる前に外を監視してたら、見ちゃたんだよね、ある人が変質者に噛まれて運よく逃げれたの、そしたらその噛まれた人が数時間たった後、他の変質者の人見たいに通常の人を食い殺してたの、まるでゾンビ映画の感染者みたいに」


吹雪「うっ……はぁ、あの川内先輩あまりそう言う話はなしでお願いしたいんですけど」


川内「ごめんね…だけどこまれからこれ以上のことが起こることは確かだから、そこんところは大丈夫?」


吹雪「はい、お兄ちゃんと約束しました、必ず生き残るとお兄ちゃんの分も生きたいです」


川内「そうだね、そしたら用意をして、あの状況下だもん、きっと感染者もたくさんいるよ、はい、バット」


吹雪「わ!ちょ!川内先輩!バットなんか何に使うんですか!まさかですけど感染…」


川内「感染者と遭遇したときのための武器、この前襲われたときに、こいつ正常じゃない、って思ったから正当防衛として近くにあった鉄パイプで足をなぐったら足折れたのに叫びもせづにうめきながらこっちに這いずってくるんだもん、だからてが滑って頭を殴ったらピクリとして動かなくなったんだよね」


吹雪「そ、そうだったんですか」


川内「さあ、支度が出来たら遠征に出撃だ!」


吹雪「懐かしいですね、遠征」


吹雪と川内は部屋の廊下を進み靴を履いて、玄関の扉を開けた、外に出ると普通の景色が広がる、そこらじゅうにマンションが立ち並び沢山の電信柱が並ぶいつもの光景、違うのは道路に雑に放置された車や横転した車、道路に横たわる死んでいるか分からない死体


川内「このマンションは自家発電があるからロックのセキュリティも機能する、それにエレベーターも使えるけど点検をする人がいないといつエレベーターが落ちちゃうか分からないし危ないから乗るわけにもいかない、要するに階段で行こうかってこと」


吹雪「体力なら自信があります」


川内「あはは、立派になっちゃって…艦娘として鎮守府に来たときはダメダメだったのに、本当成長したね、吹雪」


吹雪「ちょっと!、そんなこと言わないで下さい!…恥ずかしいです」


川内「ごめんごめん!よし、行こうか、ここからは先は無法地帯、わかった?」


吹雪「わかってます、行きましょう先輩」


そうして吹雪達はロックを解除して駐車場を抜けて道に出た、目的のコンビニまで時間はかからないだろう、なにもなければだが



吹雪「そう言えば先輩、感染者に遭遇したらどうすればいいんでしょうか…倒すんですか?」


川内「邪魔だったら倒すけど邪魔じゃなかったら無視しよ、まだ感染者のことなんて何もかも分からないからね」


吹雪「わかりました」


川内「もうすぐコンビニだね、ここを曲がれば…吹雪!止まって!」


川内が駐車場に足を踏み入れようとしたとき何かに気がついてとっさに吹雪を塀の壁に押し付けようとした


吹雪「へ?…って痛!…ちょっと!なにするんですか!転んだじゃないですか!」


川内「ご、ごめん、吹雪、あのコンビニの店内をよく見て人がいるのがわかる?」


吹雪「…?…あ、民間人…生存者!よかった!先輩、あの人達に合流しましょう!」


川内「…ちょっと待って吹雪…様子がおかしい…ちょっと覗いてくるから吹雪は塀の内側にいて、何か会ったら直ぐに戻るから、吹雪も何かあったら直ぐに私の部屋に戻って、はい、鍵」


吹雪「せ、先輩、もしも戻って来なかったらどうすれば…」


川内「その時は逃げて…そんでもって生きて、わかった?」


吹雪「そんな…」


川内「大丈夫!直ぐに状況を確認したら戻ってくるから、ね?約束」


吹雪「じゃあ待ってます!」


川内「ありがとう、じゃあ行ってきます」


そうすると川内は駆け足でコンビニへ向かった、川内は内心、コンビニに行くのにこんなに警戒して行くなんて馬鹿馬鹿しく思えていた




コンビニ内



川内「さて…裏側から侵入したものの…うーんよく見えないな…音は凄くちゃんと聞こえるんだけどな…あ、少し乗り出すけどここからならよく見える…」


川内が商品棚から覗くと一人の定員と二人のいかにも強盗なのが確認できる


店員「や…やめてくれ…殺さないでくれ…」


強盗A「なあ定員さん…これ何か分かるか…ん?」


店員「て、鉄…バット…です」


強盗A「ならさ…金出しな」


店員「すいません…お金は昨日の朝に護送車で送金しました…」


強盗B「なあAもう殺しちまえよ、ついでに食料とかは持ってってさ」


店員「ひぃっ…それだけは…」


強盗A「さよなら…」


強盗の一人がバットで一撃、定員の頭が潰れた、そこにもう一人の強盗がバットを変わり何度も何度も殴る


バキッバキッドカッバチュッグチャッ


川内「う…なんてことを…うわ!」


川内が商品棚に足をかけていたら棚の部品が外れ落ちてしまった


川内「痛たた…は!」


レジに目をやると強盗の一人と目があった


川内「ま、まずい…殺される」


強盗A「おいおい…まじかよぉー、可愛い女の子が入店しましたねー」


強盗B「どれどれ?うほぉぉ~やべえな、マジ俺のタイプだわ」


川内「くっ…動くな!こっちには銃があるんだ!」


強盗A「おいおい、それどっから持ってきたの?ま、こっちもあるけどね」


強盗の一人が銃を構えてきた


川内「…今!」 バァァン


川内が先制攻撃、拳銃を持った方の強盗の眉間を撃ち抜いた、次に隣の

強盗の足を撃ち抜き動けないように棚を倒して下敷きにした


川内「これで大丈夫…よし!直ぐに吹雪と合流…」


川内が後ろにくるりと方向転換したとき目の前にもう一人いた、川内が強盗を認識すると同時に腹を殴られる


川内「…がはあっ!おえっ…」


強盗C「てめえ、ふざけんなよ!」


強盗が川内を何度も蹴る


川内「ぐはっ…や、やめ…うぐっ」


強盗C「止めだ、死ね!」


バキィッ



吹雪「はぁはぁはぁ…だ、大丈夫ですか?」


すんでのところで吹雪がバットで強盗を殴った


吹雪「わっ私、人を…こ、殺し…ちゃった…」


吹雪の中でとてつもない罪悪感が沸き上がる、川内が抱き締める


川内「ありがとう…吹雪…吹雪が来てくれなかったら私死んでたかも知れないから…ありがとう」


吹雪「あ…はい、ど、どういたしまして…」


吹雪が川内を起こす


川内「ふー痛た…」


吹雪「私が荷物を持ちますよ、さあ、かしてください」


川内「本当にありがとう…」


そうすると吹雪達はコンビニで必要なものをリュックにいれ始めた、案外コンビニの中は空調が機能していて食べ物や飲み物等は安全だった、吹雪達はすぐに川内の住んでいた部屋に戻った


吹雪「先輩…怪我は大丈夫ですか?」


川内「大丈夫だよ、このぐらい大したことない、少し横になるね」


吹雪「はい…おやすみなさい」


吹雪は川内がベットにいくのを確認するとコンビニから取ってきた食料等を冷蔵庫にいれていった


吹雪「LINE使えるかな…」


吹雪はスマホを取り出すと直ぐに電源をいれた


吹雪「……圏外か…残念」


現在の時間は午後の8時くらいだ、寝るには問題ない時間だ


吹雪「ふああああ……私も早く寝よ」



吹雪もリビングの机にもたれかけて眠ってしまった




次の日の朝


吹雪「ん……すぅ……あとちょと…

…ふぅ……は!」


川内「んふふん♪」


吹雪「ち、ちょっと!先輩!目の前でにやにやしないで下さい!」


川内「いや~毎朝吹雪の寝顔を見るのが楽しみでして…」


吹雪「もう!こんどは仕返しします!」


川内「夜戦ならまけないよ!」


吹雪「もう…」


川内「ん?…今なにか聞こえなかった?」


ベランダの窓を開けっ放しにしていた、そのため小さな音が微かに川内の耳に入ってきた


バンバンッ


銃声だ、二発、おそらく拳銃だろう、場所は…コンビニの前の十字路あたり…川内は直ぐに脳内で整理した、銃を持ってる、警察か?いや強盗?分からない


川内「………」


吹雪「先輩?先輩!」


川内「あ、吹雪…」


吹雪「先輩、どうしたんですか?さっき何か聴こえたとか言ってから固まったままなんですから、何が聞こえていたんですか?」


川内「いや、変な鳴きかたのする鳥がいるんだな~って思っていただけだよ」


吹雪「そうですか…ってきり無視されてたと思っちゃいました、あはは」


川内「違う違う!……そんなことより私今欲しいものあるからコンビニの近くの店よってくるね、ちょっと時間かかるかも知れないから、でも心配しないで、絶対もどってくるからさ!」


吹雪「わかりました、今日中には戻って来てくださいね」


川内「わかったよ!じゃっ行ってきます!」


吹雪「行ってらっしゃい!」


そう言うと川内はドアに鍵を閉めて出掛けて行った


吹雪「さて、服でも洗濯するかな…」



約一時間後

コンビニ付近の十字路




川内「………いない…どこだろう」


スチャ


川内はポケットにしまっていた拳銃を抜いて手に握りしめた、川内に異様な緊張感が走る


川内「何…この感じ…艦娘の頃味わったこの戦場の緊張感は…」


バァァン


川内「前より全然近い!音の方向は…ここか…」


川内の目の先には住宅街の路地が広がっていた


川内「…危ないけど仕方ないよね…ここまできたんだもん、悪い人じゃなきゃ助けるし悪くてもどんな状況かだけは見とかないと」




数時間後

川内の部屋


吹雪「もう日がくれる…先輩まだ帰ってこない…ん?…無い…銃が無い!」


吹雪は日がくれることを気にしながら川内の私物を整頓していたらバックの中にはいつもはあるはずの拳銃が無かったのだ


吹雪「どうしよう…部屋で紛失?あんな危ない物無くしたらヤバイよ、探さないと…」


吹雪は部屋中を探したがいっこうにでてこない


吹雪「どこ行ったんだろう、もしかして川内先輩が持ってった?」


吹雪はそう言うとベランダに出た、

心地よい風が肌に当たる


バァァン…


どこかで銃声がした…場所は…住宅街付近…ちょうどコンビニの近くだ…


吹雪「銃声がしたんだ!きっと先輩が戦ってる私も行かないと!」


吹雪は軽装備のまま出掛けた、武器はスタンロッド、川内が護身用として持ち歩いていたものらしい、吹雪はスタンロッドを腰に固定するとダッシュで現場に向かった




川内「ふー…ふー…あー腹痛い、こんなに緊張するなんて艦娘のとき以来…」


バァァン バァァン


近い!それも真横の一軒家のから聴こえた!川内は一歩一歩慎重に進む、ドアの前まできて川内は何か違和感を覚えた


川内「……あれ…人の気配がまったくしない、変わりに何かとんでもないものが潜んでいるような…」


川内は部屋を隅々まで調べた、銃声をならしていた本人はすでに息絶えていた


川内「せっかくだしこの銃もらってこ…」


カチカチカチカチ…


その時、二階から何かのクリック音が聴こえた


川内「大丈夫…大丈夫」


川内は自分を落ち着かせると二階へ上がった、上がった直後に黒い影がベランダに向かうのが確認できた


川内「なんだろう、静かに…」


川内が前に進もうとした瞬間、その感染者は振り返った、動きづらいベランダとその入り口で遭遇した


川内(終わった…)


川内があきらめた瞬間、感染者が川内に飛び付いた………かに思えた、川内は自分が襲われてないことに気がつく、川内が石のように固まっているとゼロ距離の所を感染者が素通りした


川内「なんで…?」


川内は不思議に思ったと同時にチャンスが訪れたと思い込んだ


川内「後ろから撃てば絶対死ぬでしょ…」


川内が銃を構えようと感染者に照準を合わせようとしたら銃の先端部分がドアにぶつかり甲高い音がなった

その瞬間感染者が振り向く、そして川内にすごいきおいで飛び付く


川内「うわ!こいつ!音に反応するのか!っくそ!」


川内が腕を伸ばしてギリギリ川内の顔と感染者の顔が離れている


感染者「イギヤヤヤャャャャ」


川内の力が弱くなってくる、川内と感染者の顔がまた近くなる


川内「い、いや…くっ!」


先輩~…


川内の耳に聞きなれた声が入ってくる、吹雪の声だ!


川内「吹雪!ここだよ!白い壁の一軒家!二階のベランダ!くっ…」


吹雪「先輩!大丈夫ですかって、うわ!」


川内を襲っていた感染者が吹雪にターゲットを変える


吹雪「きゃ!くうっ!先輩助けて!」


感染者が吹雪の二の腕に噛みつく


吹雪「いやあぁぁ!痛い!もう…だめ!」


吹雪は噛まれた方の腕の力を抜く、感染者が吹雪の喉元に噛みつこうとした瞬間川内が銃で頭を撃ち抜いた


吹雪「はぁはぁはぁ…くっ痛いよぉ…」


川内「とにかく!これを!」


薬局から取ってきた鎮痛剤を吹雪にあたえ、そして噛まれた所を消毒し包帯を巻いた


吹雪「はっ!はぁ…う…先輩…私、噛まれちゃいました…私ももう感染したんですか…?」


吹雪が泣きながら質問する


川内「喋っちゃだめ!いい?噛まれてから何日で感染するかは大体勉強したからわかるけど1時間もすれば影響が出ると思う」


吹雪「…先輩…私、先輩を襲いたくありません…もう殺して下さい…」


川内「馬鹿!なにいってるの!まだわかんないでしょ!さあ!背中に乗って!家まで送るから!」


吹雪「……」


川内は、吹雪を背負って自分の部屋まで送って安静にさせた、吹雪の要望で手足をベットの柱に固定させた

、もしも感染者になって暴れてもいいようにである


川内「ごめんね、吹雪…」


吹雪「………」


吹雪の反応が無い、川内は冷や汗をかいた、吹雪が死んだ?川内は吹雪の口に耳をちかずける、同時に手首に指をおき脈をはかる


川内「…良かった…生きてる…でも噛まれたんだから感染しちゃってるかも…」


川内の中で嫌な想像をしてしまった


川内「だめだめ…吹雪が感染者になって、意思がないなら…私が…」



約2日後


川内「もう2日たった…吹雪ー生きてるー?」


吹雪からの返事は無い


川内「うそっ…そんな…息は!?」


川内は吹雪の口に耳をすませる、その時!


吹雪「があああぁぁぁ!」


川内「うわあああぁ!」


川内はびっくりして腰が抜けたが近くにあったバックから拳銃を取り出す、その時



吹雪「わー!まって下さい!私です!吹雪です!先輩!」


川内「…ふ…吹雪?本当に吹雪?」


吹雪「はい!そうです!だから銃を向けないで下さい!」


川内「ご、ごめん…良かった~生きてた…」


吹雪「はい、私実は五分前には意識を取り戻してました」


川内「ふ~ぶ~き~さ~ん~」


吹雪「朝のお返しです!それより早くこの手足の縄をといてくれませんか?」


川内「ふふふ…吹雪…くらえ!」


川内はそう言うと吹雪の敏感な所をこしょこしょした


吹雪「えぁ!先輩!やめっっあははは!やめれくらさい!も、もう!お願いっします!」


川内「うりうりうり~」


川内の部屋から笑い声が聴こえた


吹雪「も、もうだめです…はぁはぁ…もう!怪我人にそれは無いじゃないですか!」


川内「良かった、と言うか吹雪なんで生きてるの?…感染してないの?」


吹雪「わかりません…痛っ!でも、噛まれたところは痛いです、どれくらい寝てました?」


川内「2日かな、でもあの時であった感染者…様子が違ったんだよね、目が見えてなかった、て言うか目がなかった」


吹雪「それにいつもの感染者と違って何だか力が強かったです、腕を捕まれたときは折れるかと思いましたよ…」


川内「武器が欲しいな…」


吹雪「ふぇ?武器ですか…そうですね…銃も弾が残り少ないですね」


川内「今日勉強になったことは、クリック音の出すやつは視覚が無いけど聴覚が鋭いと言うこと」


吹雪「川内先輩」


川内「どうしたの?吹雪」


吹雪「私も銃が欲しいです、先輩に守ってばっかでは元特型駆逐艦の長女として恥です」


川内「………わかった、確かに吹雪には銃が必要だもんね、確かこの辺にあったはず…」コレジャナイ


吹雪「何がですか?」


川内「…あった!」


川内が取り出したのはここ周辺の地図情報が載った本だ


川内「よしよし、吹雪!明日武器を調達しにいくよ!それも銃を!」


吹雪「ここは日本ですよ、銃なんてあるわけ無いじゃないですか」


川内「吹雪、猟銃って知ってる?」


吹雪「猟銃…まさか!」


川内「そういうこと、ここから約1キロぐらいの所に猟銃のお店があるの、運が良ければそこに沢山銃がある」


吹雪「運が良ければ?どういう意味ですか?」


川内「この前の強盗がなんで銃を持っていたと思う?私を含めてさ」


吹雪「艦娘のころ座学で習いましたよ、川内先輩を含めて強盗たちは警察の38口径リボルバーを持っていました、威力は成人男性の腹部を貫通するほどだとか…」


川内「私は警察の死体から奪ったけどね…やっぱり最初は罪悪感があるけど使ってくうちに薄れちゃうんだよね」


吹雪「そういえばクリック音の出す感染者と戦ったときもうひとつ銃がありましたよね?」


川内「そうだった!じゃあこれは吹雪が使って」


吹雪「これは…自衛隊が所持している9㎜自動拳銃じゃないですか!どうしてこんなものが…」


川内「詳しいね…やっぱり優等生…」


吹雪「違いますよ!」


吹雪は川内がくれた拳銃を見るなり構えたり弾数を確認していた


吹雪「とても握りやすい…弾数は…大丈夫…」


吹雪「あの、先輩、お願いにがあるんですけど」


川内「どうしたの?」

吹雪「猟銃のお店による前に私の家によってもらえませんか?」


吹雪の意外な質問に川内は一瞬戸惑った


川内「べつにいいよ、何かあるの?」


吹雪「いや、そう大したこと無いです」


川内「じゃあ明日の朝に出発だね、早い方がいいでしょ色々と」


吹雪「そうですね」




次の日の朝吹雪達は直ぐに支度をして家を出た、玄関を抜けて駐車場に入った瞬間川内が話しかけてきた


川内「あ、そうだ、吹雪!ちょっと待ってて、あとで呼ぶから!」


吹雪「あ、はい…」


約5分ぐらいだろうか川内が吹雪をよんだ


吹雪「こんなところに駐輪場があったなんて…知りませんでした」


川内「凄い影が薄いからね、吹雪はこの自転車に乗ってね」


吹雪「自転車で行くんですか?」


川内「最初は歩きで行こうかと思ってたんだけど疲れるし車で行こうにもエンジンつけたら凄い音がしたから感染者を連れてきちゃうって思って消去法でいったらこうなったの」


吹雪「そうだったんですか…って車?」


川内「私は3年前に免許証をゲットして中古だけど車を手にいれたんだよね…まあ、この無法地帯になった日本は免許証なくても車に乗れるしね」



吹雪「あはは…それでは行きましょうか」


川内「そうだね」


そう言うと吹雪と川内は吹雪の自宅まで向かった


約5分だろうか吹雪の自宅に到着した


吹雪「あの、先輩、お願いなんですが…」


川内「外の門は閉めとくけど家の中には入らないから」


吹雪「すいません、ありがとうございます」


吹雪は自宅に入るとポケットから拳銃を取り出した、一階で感染者が侵入して襲われたことを思い出したのだ


吹雪「この部屋が私の部屋…」


吹雪は部屋の扉を開けると自分の部屋を確認した、今まで暮らしてきた家がまるで別世界のようだった


吹雪「良かった、何もいない…よし、やることやって直ぐに先輩の所に戻ろう」


約30分後


吹雪「すいません!遅れました!」


川内「大丈夫大丈夫、そんなに待って……え…どうしたの…吹雪その格好…」


川内の目にはセーラー服の吹雪の姿が写っていた


吹雪「あ、それは…さっき着ていた服が動きずらくて、ちょうど制服を見つけたんでこれを来ました、それに元艦娘ってだけで色々と優先されるかなっと…分かりやすくするためです」


川内「元艦娘なだけで知能は成人より上だけど見た目がこれじゃね…体力も駆逐艦や軽巡は戦艦よりは体力とかあるかも知れないけど、優先は多少じゃないかな……てゆうかなんで太ももにホルスターなんか付けてるの?っていうかなんで持ってるの?」


吹雪「あ、いや、兄が趣味で持っていたのでちょっとだけもらいました

、もうひとつあるので先輩も付けますか?」


川内「あると便利だしね、もらうよ」


川内も吹雪と同じようにホルスターを取り付けた


吹雪「あとは猟銃のお店ですね」


川内「吹雪の用事もすんだことだし猟銃のお店に行こっか」



そう言うと吹雪達は地図頼りにお店に向かった、ここからだと約30分ぐらいの道のりだ、それから15分程が経過しただろうか途中で吹雪は道のりに違和感を感じた、道がずれてる…


吹雪「この先の道を真っ直ぐですよね?」


川内「そうだよ」


吹雪「先輩、このまま行くと曲がっちゃいますよ」


川内「この先の道を地図で見てみて」


吹雪は自転車に乗りながら前と地図を交互に見ていると、なぜこの道を進んでいるかがわかった


吹雪「先輩!この先に自衛隊の基地がありますよ!」


川内「そうだよ、私達なんでサバイバル生活みたいに生活してたんだろって思ってさ、そう言えばここの近くに自衛隊の基地があるじゃんって思ったの、 だから今はそこに向かってるわけ」


吹雪「絶対自衛隊の基地は避難所にもなってるはずだからもしかしたら白雪ちゃん達も無事かも…」


川内「だといいね、あ、それと自衛隊の基地がしっかりと機能していたら、銃とかホルスターはそこら辺に捨てとこう、見つかったら面倒だしね」


吹雪と川内が自転車を走らせていると自衛隊の基地の看板が見えてきた

川内が看板で遮られていた基地の状況が見えてその希望が打ち消された

、そう、基地が機能していなかったのだ、所々破られたフェンスの中には自衛隊の軍服を着た感染者がうようよしていた、他にも私服を着た感染者も数多く確認できる、この基地が避難所だった証拠だ


吹雪「そんな…」


吹雪は気持ちが早まって銃の入ったホルスターのベルトを緩めていた、

吹雪は緩めていたベルトをきつく絞め直すとため息をついた、無理もない、せっかくあんな地獄のような世界から離れられると言うのに、ここまで来てこの状況では…


川内「吹雪、せっかく来たんだし武器でもあさろうか、自衛隊の基地なんだからきっと良い武器があると思う」


吹雪「そうですね、川内先輩もリボルバーじゃなくて自働拳銃を使った方が良いと思います」


川内「あはは…そうだね、よし!吹雪!気を引き絞めて行くよ!」


吹雪「了解です!」


吹雪と川内は破れたフェンスから中に侵入した



川内「広いね~ここなら感染者が直ぐにわかるね」


現在川内達がいるのが基地の南側である、そして主な施設が東に存在しているためそこまで移動しなければならない


吹雪「……大きな管制塔…」


基地の東の所に巨大な管制塔が存在している


吹雪「あそこで航空機を管制しているんだ…ん?何か光った…は!先輩!スナイパー!」


吹雪は川内に警告すると同時に物陰に隠れた、川内も近くの装甲車に隠れた、現在の位置は東の管制塔から離れ所でスナイパーからしたら格好の獲物だが吹雪達からしたら拳銃の射程外にスナイパーがいるためかなり厳しい


川内「この装甲車まだ動くかな…吹雪!ここまで走って!」


吹雪「わかりました!」


バァァン


吹雪が移動した瞬間足元を狙撃された、吹雪はバランスを崩したが直ぐに川内の元にたどり着いた


吹雪「はぁはぁ…危なかった!」


川内「吹雪!この装甲車動くかもしれないからちょっとエンジンかけてくる!吹雪はスナイパーの注意を引いて!」


吹雪「はい!」バンッバンッバンッ


バァァン バァァン


激しい銃撃戦の最中川内はエンジンをかけていた


川内「これって…たしか…こうして…こう?違う…ここかな…あ、ついた!よし!」


川内は装甲車の砲塔まで行くと管制塔に照準を合わせる


川内「吹雪!スナイパーの位置を!」


吹雪「はい!位置は…管制塔の屋上左側の場所です!スコープの反射がたまに見えます!」


吹雪が指示した場所に川内が照準を合わせる


川内「……見えた!食らえ!」


川内が引き金を引く、それと同時に主砲から35㎜弾が連続発射された、管制塔の半分が崩れていく


川内「やったけど、この音でかなり感染者が気がついたかな、この装甲車使いたいけど車輪が壊れているから無理だね…吹雪!あそこの倉庫まで小走りで行くよ」


吹雪「わかりました!」


吹雪と川内は東にある施設に侵入した


吹雪「ここは…どこですかね…」


川内「…やったよ!吹雪!ビンゴ!」


吹雪達が侵入した倉庫には武器があった、そう、武器庫とも言うべき場所だ


吹雪「これで銃や銃弾の補給ができますね!」


吹雪は拳銃の予備マガジンを数個程手にいれて自働小銃も背中にかけた

、川内も吹雪と同じく武装を整えた


吹雪「なんだか安心感がありますね」


川内「物凄い安心感が出てくるよね」


吹雪達はバックに予備マガジンやライト、ライトに必要なバッテリー、医療器具等を詰め込んだ


吹雪「これで武器や医療器具の心配は無いですね!」


川内「ひとまずは…ね…もう日もくれるし家に戻ろう」


吹雪「家と基地がそう遠くなくて良かったですね、これで銃の心配は無いですね」


吹雪達が帰りの用意をしていると隣の倉庫に繋がる扉から何か叫び声がした、どちらかと言うと遠吠えに近いかんじだ


吹雪「…先輩…」スチャッ


川内「わかってる…」スチャッ


吹雪達が物陰から覗いていると、見たことの無い奴が表れた、そいつはまるで体が頑丈な石で出来た感じでモゴモゴしていた


吹雪「当たって!」ダダンッダダンッ


川内「食らえ!」ダダダダダンッ


吹雪達が撃ち続けてもびくともしない、するとその感染者は口から胞子のようなものを吐き出してきた


吹雪「うわっ!危なかった!」


川内「…そうだ!これを使おう!吹雪!伏せて!」バシュッ……ドガアアァァン


川内は近くのケースから無反動砲を取り出し感染者に向かって発射した

、感染者は耐えきれず四方八方に飛び散った


川内「なんだったんだ…あれ」


吹雪「私思ったんですが感染者は感染してからたつ時間によって形態が変わってしまうんじゃないですか?」


川内「その考えは否定できないね…」


吹雪「…さっ…先輩、暗くなるうちに帰りましょうか」


川内「そうだね…」


その後吹雪達は基地をあとにし川内の部屋に帰宅した





それから約5年が経過した、吹雪達はこれまでと変わらぬ生活を送っていた、ワクチンは未だに開発されず政府は一部の街に防衛線を引いた、電気は一部の発電所が未だに機能しているがそう長くは持たない、そしてこの日吹雪達に大きな進展がおこる


とある山の麓


ザァーーーーーーー…


吹雪達は雨の中山で狩りをしていた、5年もたてばコンビニの食糧は腐り、残るはインスタントラーメン等しかない、それにそれらの食糧はとても貴重で滅多に食べられない、そのためほとんどの生存者が山などで狩りをするのだ


パチャ…パチャ…パチャ……


吹雪達はこの日、雨の中狩りをしていた、目的は事前に仕掛けていた罠に引っ掛かっていた獲物が殺す直前に逃げてしまっまのだ、そのため吹雪達は必死に逃げた獲物を探していた、そして…


ガサッ…ゴソッ…


スチャッ ガシャン


すう…


ドパァーン


カーカーカーバサバサバサッ


吹雪「あーあ…はずしちゃった…」


川内「あららー…それかしてみ?」


吹雪「はい…」


川内「あはは!これさ~散弾じゃん、遠い標的にはスラッグ弾を使うんだよ」


吹雪「すみません川内先輩」


川内「あはは…先輩なんてやめてよ…どうしたの?吹雪」


吹雪「いや…何でもないです…あっ!先輩!さっきの鹿あそこにいますよ!」


川内「え!マジで?よし…吹雪私にかして…」


吹雪「…はい」


すう…


ドパァーン


鹿「ヒーヒー…」


川内「やっと倒した…さあ、解体して袋に詰めて持ってこっか」


吹雪「はい!」


吹雪達は仕留めた獲物を綺麗に解体し袋に詰めて家に戻った、といっても家は無い、基地においてあった

「96式装輪装甲車」を拠点にしている、移動も出来て防弾が施されて車体上部には12.7㎜重機関銃を装備している、車内はかなり広く二人が生活をするには充分な広さだった、吹雪達が使う弾薬もおける分だけおけてとても便利な車両だ


吹雪「…静かですね」


吹雪は基地で拾った無線機で話しかける


川内「ごめんね…隣エンジンだからよくわからない」


現在吹雪達は隣り町の大きなショッピングモールに向かっていた、理由は食糧の調達だ、吹雪達の乗る装甲車はコンバットタイヤのため舗装された道路も時速100キロで走行できる、川内の役割は運転、吹雪は監視といった役目だ


吹雪「あっ…先輩もうすぐつきます」


川内「わかった」


すると川内は装甲車をショッピングモールの裏に止めた、そして大きなビニールシートを被せた、盗難を避けるためだ、あの車内には生きていくのに必要な物がつまっている


吹雪と川内は無線を耳に、頭には迷彩キャップをかぶり手には小銃を持っていた、基地に行ってから装備が充実しすぎてしまい二人の少女がこんなに武装をすると他人からしたら恐怖しかない、逆に言えば装備を略奪する生存者もいるため吹雪達は油断出来ない、慢心ダメ絶対、だ


吹雪「暗いですね…」


川内「ここは電気が来てないのかな…」


吹雪達は周囲を警戒しながら食料品売り場にたどり着いた、感染者だ…数は4匹…殺れる…


吹雪と川内は近い順からナイフで静かに後ろから始末していった


吹雪「…それっ!」ザシュッ


川内「よいしょっ」ザクッ


あと2匹だ、厄介なのが2匹ともクリッカーの点だ、通常の感染者と違い視角は無いが聴覚はとても優れており一度見つかると音をたてずに逃げるのは難しい、吹雪は近くのビール瓶を取ると吹雪と川内の狙い撃ちのしやすい位置に投げた、すると2匹のクリッカーはその音のした場所に集まった


クリッカーA「カチカチカチ…」


クリッカーB「ギャァ……カチカチカチカチ…」


吹雪「先輩…」


川内「わかってる」


吹雪と川内「せーの…」バァァン


2匹のクリッカーは頭を撃ち抜かれその場に静かに倒れ伏せた


吹雪「…クリア!」


川内「こっちもクリア!よし、吹雪!銃声で何かが来ない内に回収するよ!」


吹雪「了解です!」


吹雪はインスタントコーナー、川内は冷凍食品コーナーを探っていた、その時、吹雪が次のコーナーに移動しようと辺りを見回したとき何かが奥で動いた


吹雪「先輩、応答してください」


川内「何?どうしたの?感染者?」


吹雪「なにかが奥で動いたので確認します、直ぐに戻ります」


川内「了解、通信終了」


その後吹雪は謎の影がいた場所に近付く、小銃はここでは取り回しが難しいためホルスターから拳銃を取り出す、吹雪が柱を曲がった瞬間影とぶつかった、瞬間吹雪と人影が間をおいて吹雪は拳銃を、人影はショットガンを構えた


???「くっ!……え…吹雪?…吹雪だ!みんな!吹雪が生きてた!」


吹雪「え…あれ…なに…深雪…ちゃん?……深雪ちゃん!」


深雪「吹雪いいぃぃぃ!」


深雪が吹雪に抱きつく


吹雪「良かった…生きてた…良かったぁぁぁぁ!」


???「感動の再会中失礼しますね、吹雪ちゃん」


吹雪「その声は!…白雪ちゃん!」


白雪「久しぶりですね!約5年ぶりですね!」


吹雪「うん!良かった!ほんと…ってあれ?深雪ちゃんさっきみんなって言ってたけど二人だけ?」


深雪「あ、おーい、睦月!夕立!」


少し間をおいたあとにひょこっと家具の影から二人がでてきた


睦月「久しぶり!吹雪ちゃん!」


吹雪「睦月ちゃん!夕立ちゃん!久しぶり!」


川内「あれ?お前達!生きてたのか!」


白雪「先輩!ご無事でしたか!」


川内「吹雪に何度か助けられたけどね」


白雪「あはは…」


深雪「吹雪と先輩はどうしてこんなところに?」


川内「食糧を調達してたんだ、君たちは?」


夕立「こっちも食糧を調達してたっぽい!」


川内「そうなんだ…ここは危ないから四人はともかく私達の車両まできて!」


吹雪達は四人を連れて店の裏に停めてあった装甲車の後部ドアから乗り込んだ

この96式装輪装甲車は兵員輸送車のため重武装の兵士を約10人ほど輸送ができる、そのため小柄な四人が入っても全然余裕だった


川内「あ、もしあれだったらそこにある武器とか使っていいよ」


川内は車内に置いてある武器庫を指差した


白雪「ありがとうございます」


深雪「あれ?吹雪、二の腕の包帯どうしたの?」


吹雪「あーこれね、感染者に噛まれちゃったの」


深雪達「えー!」


深雪「じ、じゃあ…吹雪は感染してるのか?」


吹雪「ち、違うの!確かに噛まれたけどこの傷は5年前に噛まれた傷なの!」


白雪「吹雪ちゃん…噛まれたら普通は2日で感染者みたいになっちゃうんだよ」


川内「ほんとなんだよ、ビックリしちゃったよ」


白雪「そうなんですか…」


深雪「良かったぁ…吹雪が感染しちゃったかとおもった」


吹雪「あはは…ごめんね」


川内「さあ、みんな、武器とか装備を整えたら出発するよ、何かここは危なそうだからね」


そう言うと川内は操縦席に戻りエンジンをつけた


川内「それじゃ~いつもの所に行くから」


吹雪「わかりました!外の警戒は任せてください!」


吹雪は12.7㎜重機関銃の射撃席に移動していた


睦月「ねえ吹雪ちゃん、いつもの所ってどこなの?」


夕立「気になるっぽい!」


吹雪「えっとね…この先にある植林場のこと、安全面を考慮していつもそこに車を隠して中で寝るんだよ」


川内「でもいつもは監視のためにどちらかは定期的に起きていなきゃいけないからね、助かるよ」


そう言いながら川内はいつも停めている山の洞窟に車両を停めた


吹雪「涼しいね~」


白雪「ほんとですね…どうしてでしょう…」


川内「この洞窟は所々風穴が空いてるから涼しいんだと思う…あ、もちろん人サイズの風穴は塞いだよ」


川内は口を動かしながら火を起こした、暗い洞窟が明るくなる


川内「誰か、車内にある食糧を人数分取ってきて」


吹雪「あ、じゃあ私行きます」


深雪「それじゃ私も」


吹雪と深雪が車両に向かうと川内は次の指示をだす


川内「じゃあ残りの3人は洞窟内の警備をお願いね、夜ご飯が出来たら呼ぶからさ、あ、睦月ちゃんは機関銃の射撃席で警備してね!」


睦月「え、ええぇぇぇ!機関銃なんて撃ったことないですよ!」


川内「大丈夫だよ、最初は難しいけどどんどん慣れてくからさ」


睦月「は、はいぃぃ…」


すると睦月は車両の所に歩いていった、装甲車は洞窟の入り口を蓋する形で停めてあった


吹雪「ねえ深雪ちゃん、そこのカップラーメン取って」


深雪「これ?」


吹雪「そうそう、それ」


深雪「はいよっ……てっうわっ!」


深雪は車内でこけてしまい吹雪の所にこけてしまう、吹雪は座席に座っていたため深雪に押し倒され体は横になってしまった


吹雪「へ?……深雪…ちゃん…?」


深雪「あ!ご、ごめん!そういうつもりじゃないんだ」


偶然外から見てしまった睦月は勘違いをする


睦月「吹雪ちゃん!深雪ちゃん!こんなことしてたらダメだよ!」


吹雪「違うんだよ!事故だよ!」


深雪「そうそう!そんなつもり全然ないから!」


睦月「ホントに?ならいいんだけど…じゃあ私は機関銃の所で警備をしてるね」


吹雪「ありがとう睦月ちゃん、よろしくね」


そう言うと吹雪と深雪は食糧を持って川内の所に向かった、睦月は機関銃の引き金に手をかけると辺りを見回した


睦月「ほんと涼しい~感染者なんていないな~」



数時間後それから吹雪達は夜ご飯を食べ終えると装甲車内で会議をしていた


川内「これを見て」


川内はここら一帯が載った地図のあるところに指をさした


川内「ここが私達のいるところ…それでもここが私たちが行くべき目的地…」


睦月「行くべきって…どこなんですか?」


吹雪「政府が直々に管理している都市です、ここ数年の間に安全面が飛躍的に向上していると噂があります」


深雪「…て言うかなんで二人だけで行かなかったの?この事はしってたんでしょ?」


吹雪「この事を知ったのは深雪ちゃん達と会う前だよ、繋がらなかったラジオが急についてこの事を知ったの」


白雪「ではいつ行くんですか?」


川内「たぶん明明後日ぐらいに出掛けることになりそうだね、まだ準備も出来てないし、でも問題があるんだよね…」


深雪「問題?この装甲車のこと?」


川内「確かにこの装甲車は自衛隊の車両だから見つかったら面倒なことになるけどそんなのは途中で捨てればいい…問題は…」


吹雪「スキャナー」


睦月「へ?」


吹雪「スキャナーを知らないの?感染者と感染してない人を識別する装置のことだよ、都市に入るとき必ずスキャナーで識別されるんだけど…」


川内「吹雪は噛まれている…」


吹雪はうつむいて左の二の腕をさすった


川内「でも吹雪は感染してない、こうして約5年がたっても何ともない、でもスキャナーにはどう判定がでるか分からないの、だから行こうにも行けないわけ…」


吹雪「ごめんね…みんな」


夕立「全然大丈夫っぽい」


川内「…さあ、もう時間がヤバイからみんなもう寝ようか」



次の日の朝


吹雪達は朝早くから支度をしてとあるところに出掛けた、ガソリンスタンドだ、と言うのも吹雪達は近くの服屋に出掛けようと車のエンジンを入れたらガソリンがまったくなかったのだ


川内「確かこの辺りに…あった!」


川内は近くのガソリンスタンドに車を停めた


吹雪「私と白雪ちゃんと深雪ちゃんはちょっとレジのところにきて」


白雪「何をするんですか?」


吹雪「えーとね…内緒!」


川内「じゃあ残りの三人は私と給油を手伝って」


睦月「わかりました!」


夕立「ぽい!」


レジにて…


吹雪「そこにある鉄の棒をかして」


深雪「はい、何に使うの?あ、カウンターに上るのは危なくない?吹雪…」


吹雪「私これしてみたかったんだよね…そいっ!」


吹雪はカウンターに上るとレジを鉄の棒で殴った、するとレジのお金の引き出しがでてきた


吹雪「これでガソリンが入れれるね」


白雪「あの吹雪ちゃんが棒でレジを破壊する光景が何かすごい違和感だね」


深雪「お、おん…」


吹雪「ちょっと!二人してその目はやめてよ!」



川内「もうそろそろかな…お、吹雪達大丈夫だった?」


吹雪「大丈夫でしたよ、はい、お金です」


川内「うわ…やるときはやるね…吹雪…」


吹雪「し、仕方ないじゃないですか!みんなしてひどいです…」


川内「ごめんごめん!そういうつもりじゃないんだよ、さてお金をいれて…」


吹雪達の入ったスタンドはセルフサービスのスタンドだった川内は装甲車にガソリンを満タンに入れると皆を中に入れた


川内「よし、まずは一仕事終わったね、じゃあ次の仕事は…ないね」


吹雪「はい、食糧もあと3日はもちますのであとは隔離された都市に向かうだけですね…」


また吹雪は左の二の腕をさすった、相当気にしているのだろう


川内「………よし、じゃあ明日朝にいってみよう、わざと検問に引っ掛かって吹雪をスキャナーでスキャンして感染してなかったらそれはそれでよし、感染してたらばれたからそこの検問所を無力化するしかないね、大丈夫だよ、検問所は都市よりかなり遠くにあるから」


そうすると川内は都市に繋がる道路を走行した、夜になると川内は装甲車を都市がギリギリ見える所に停めた、もちろんカモフラージュもバッチリ、敵は感染者の他にもいるのだ


交代で機銃座席にいた深雪が何かを見つける


深雪「あれは…やばいかも…みんな!ここから2時の方向に車が走ってる!」


川内「どれ!……あれは自衛隊の軽装甲機動車だね、重武装は出来ないけど速くて汎用性があるから危ないな…パトロールなのかな…」


睦月「川内先輩よく知ってますね」


川内「吹雪にも言ったけど私達艦娘の頃は自衛隊と共同訓練したことあるじゃん、そんときに勉強したの」


夕立「そういえば確かにそうっぽいよね」


川内「ヤバイ!みんな!車内の電気類を全部消して!」


夜暗闇のなか装甲車から中の光が漏れていたのだ、案の定パトロールに見つかってしまった


自衛隊員A「おい!そこのお前ら!とまれ!」


川内「私達は何もしないよ」


自衛隊員B「おいおい…この装甲車…お前ら、これどうしたんだ」


吹雪「機能してなかった基地から貰ったんです、生きるためには仕方なかったんです」


自衛隊員C「はぁ、あれ…そこのキミ、もしかして…吹雪さんですか?」


自衛隊員の一人が吹雪の服装に気がついた、吹雪の読み通り艦娘だった頃のセーラ服をきていて正解だったようだ


自衛隊員C「もしかしてここにいる全員が艦娘?」


吹雪「はい…そうです」


自衛隊員A「おいおいまじかよ…そんなことよりみんな一列に並べ」


自衛隊員の指示で吹雪達は一列に並ばされた、隊員の一人がスキャナーを取り出した、スキャンするつもりだろう


吹雪(どうしよう…感染してたらどうしよう)


1番最後に並んだ吹雪は焦った、冷や汗がすごいでた


一番目…二番目…三番目…どんどん行き吹雪の出番がでた、スキャナーのスキャン時間は数秒で終わる、スキャナーから感染を示す発信音が聞こえた


自衛隊員A「おいおいまじかよ!こいつ感染し…がはっ!」


吹雪がスキャナーを持っていた隊員を刺し殺した


吹雪「ごめんなさい!」ザシュッ


自衛隊員B「お前抵抗するな!」スチャッ


隊員の一人が殺られもう一人が小銃を構えた、近くにいた深雪が隊員に取りかかった


自衛隊員B「うわ!なんだこのガキ!ぐはっ!」


深雪が押さえた瞬間川内が落ちていた金属棒で殴り殺した


自衛隊員C「ひ、ひぃ…く、来るなぁ!」


川内「私達はあなた方にはすごく感謝しています、艦娘だった頃から今まで…本当はこんなことしたくありませんでした、でも仲間が殺されるかも知れなかったんです、すいません」


自衛隊員C「で、でも、吹雪とか言ったっけ…あ、あいつは感染してるんだろ」


吹雪「確かに噛まれたし感染しています、でも…噛まれたのは約5年も前です」


自衛隊員C「そんな馬鹿な…感染したら2日で変異するんだぞ」


吹雪「ならこれを見てください」


すると吹雪は二の腕の袖をめくった、二の腕の綺麗な肌が露になった


自衛隊員C「傷なんてないじゃないか…」


吹雪「ここです!よく見てください!」


よく見ると一部分が少し薄茶色になっている、いかにも噛まれた感じだ


吹雪「これが二日前に見えますか!」


吹雪の声が震えている


自衛隊員C「…抗体があるのか…」


しばらくの沈黙のうち、自衛隊員が口を開いた


自衛隊員C「わかった、君たちを招待しよう、隊員のAとBは事故死にしておく、私は君たちに助けられた、もちろんスキャンした、問題はない、……これでいいだろ?」


川内「ありがとう」


自衛隊員C「言っとくがトラブルが起きても俺は一切責任をとらないぞ」


川内「わかってます、問題は起こさないつまりです、都市に保護されるだけでも助かります」


川内と自衛隊員が話をしていると後ろで固まっていた元駆逐艦娘の緊張がほどけたのか隣に話しかけるもの、地面に座り込むものなど様々だ


吹雪「良かった…都市に保護してもらえた…みんな助かるんだ…良か…た…」バタリ


睦月「吹雪ちゃん?大丈夫!?吹雪ちゃん!」





それから約5時間後


吹雪「……ん……あれ…ここは…」


深雪「お、気がついた?」


吹雪「あれ、みんなは?」


深雪「みんななら隣の部屋でご飯を作ってるよ、と言ってもインスタントラーメンだけどね~」


吹雪「わ、私も手伝わないと…」


深雪「わ!駄目だよもう少し安静にって医師の人が言ってたよ」


吹雪「ご、ごめん」


現在吹雪達がいる部屋は都市の住宅街エリアだ、ここでは食糧は券のようなものを専用の場所で渡し食糧と交換といった感じだ、また外出禁止時間がもうけられているため夕方から朝まで外出してはいけない、外出間を守らなければ、スキャンされ感染していれば射殺、そうでなくともそれ相応の罰がかっせられる


深雪「はい、吹雪、これ」


吹雪「これって…」


深雪「それは身分証明書、それがないと外出許可も貰えないし何も出来ないから大事にしてね、まあ、吹雪なら大丈夫だと思うけどね」


吹雪「ん、わかった」


するとどこからかアナウンスがながれた


アナウンス「市民の皆さん、常に有効な身分証明書を携帯してください

、本規則は全市民の義務です」


深雪「ね、義務だってさ」


吹雪「うん…そうだね、大事にしないと…」


吹雪達がいる地域は隔離地域と言い巨大な都市に点々とある地域のひとつだ、政府は徐々にのこのような地域を増やしいつかはこの都市全体を隔離するつもりだと言う、だが無理だろう、隔離の外を出ればそこは無法地帯、何があるか分からないのだ、現状は規則の通りに生活していれば何も起こらない、度々とある輩が身分証明書を持たず外出したり、外出禁止時間を過ぎて帰って来たりすものも出るかそんなのは慣れだ、生きていたければ大人しく静かに過ごすしかないのだ




20年後の世界




舗装された道路は雑草が生え、人間が手を加ていない所はほぼ自然の力で草が生い茂っている、家などの建築物も壁が剥がれたり窓ガラスが割れたりとぼろぼろだ、WHO(世界保健機関)はワクチンの製造に失敗し未だにウイルスに対抗するワクチンは作られていない


川内「みんな、起きて」


吹雪「あ、川内先輩おはようございます」


川内「おはよう、吹雪」


睦月「夕立ちゃん!起きて!朝だよ」


夕立「あと少しだけ寝るっぽいぃ」


深雪「じゃあ朝ごはん抜きだね」


夕立「お、起きてるっぽい!」


吹雪「あれ…白雪ちゃんがいない」


川内「ああ、白雪なら先に起きて私と朝ごはん作ってたよ」


夕立「朝ごはんは何にっぽい?」


川内「今日の配給はパンと卵が手にはいったからパンの上に目玉焼きをのせた感じだよ」


深雪「昨日よりはましだね」


吹雪「確かに朝からインスタントラーメンは流石にきついよね…でも贅沢はできないもんね…」


白雪「先輩!もうできました…って皆さん起きてたんですね、今日は何とパンと卵が…」


深雪「パンと目玉焼きでしょ」


白雪「なんで知ってるんですか?」


吹雪「おはよ、白雪ちゃん、さっき先輩から聞いたの」


白雪「おはようございます、そうだったんですか、さあ、歯と顔を洗ったら席についてください、ご飯を持ってきます」


吹雪「手伝うよ」


白雪「ありがとう、吹雪ちゃん」



約1時間後


吹雪「おいしかったね」


川内「確かにパンは久し振りに食べたよ」


白雪「…ではさっそく仕事の話に入りましょうか」


吹雪「そだね」


吹雪達の言う仕事とは政府が認めた正式な仕事ではない、吹雪達が行っている仕事は主に武器などの売買、また取引の確認や取引の警護など様々だ、もちろん「メリット」「デメリット」共にある、メリットとしてはまず報酬が良いこと、難易度が高ければその分報酬も高い、逆に難易度が低ければ報酬も低い、主な報酬として、自動拳銃等の小火器、食糧と取引するための券がほとんどだ


川内「じゃあ今日私と行く子は…」


吹雪「待ってください」


川内「ん?どうしたの?吹雪」


吹雪「たまには駆逐艦だけでも行かせてください、私達は子供っぽいかもしれませんが子供ではありません、それにこの20年のあいだ色んな仕事を先輩としてきたのでなれています」


川内「でも…ね」


白雪「大丈夫です、絶対に生きて帰って来ます、それに大げさかもしれませんが先輩にいつも助けてもらってる恩返しです」


川内「……わかった、でも無理そうだったら絶対に帰って来てね」


吹雪「はい!絶対に生きて帰って来ます!」


深雪「じゃあみんな、くじを引いてね、いくよ?いっせーのーで!」


川内以外の駆逐艦娘が一斉にくじを引いた


…………………………………………


吹雪「あ、私だ」


白雪「今日はお家でお留守番ですか」


睦月「同じくですぅ」


夕立「夕立もお留守番っぽい」


深雪「よっしゃあぁ!深雪様が外にいけるよ!」


川内「二人とも、きおつけてね…身分証明書を忘れないでね」


吹雪「大丈夫ですよ!またいつもの物資の確認とかですから早めに帰って来ますよ」


深雪「そうそう、それに自分の身ぐらい自分で守れるからさ」


そう言うと手を振りながら吹雪と深雪は出掛けていった、これからとんでもないことに巻き込まれることになることも知らずに



吹雪「今日は天気がいいね」


深雪「本当だ」


吹雪と深雪は外に出ると雨上がりの晴天に気がついた、そのときいつものアナウンスが流れる


アナウンス「市民の皆さん、常に有効な身分証明書を携帯してください

、本規則は全市民の義務です」


吹雪「これ聞くの何回目だろ…」


深雪「あーうるせぇ!わかってますよぉーだ、まったく」


吹雪「あはは…ん?何あれ…」


深雪「あーあ…またか…」


吹雪達の通る道の横にひざまつた市民が4人、その回りを武装した特殊部隊員が囲ってる、恐らく外出禁止時間を守らなかった物達だろう


兵士A「両手を頭の後ろに、おい、Bやれ」


もう一人の隊員がスキャナーをもって一人ずつスキャンしていく、外に外出したと言うことは感染の危険性があるスキャンして感染だとわかればすぐに処分されるだろう、3人目でさっそく現れた


兵士B「こいつ、感染してるぞ!」


女A「そんな!何かの間違いよ!」


兵士A「うるさい!黙れ…やれ」


横に待機していた一人の兵士が何やら薬を取り出した、するとその兵士は女の首辺りに薬を打った、するとその女は短時間もがきそして絶命した


兵士A「よし、死んだ、次だ」


スキャンが四人目に差し掛かったとき四人目の男がスキャナーを振り払い逃げ出した


男「くそっ!」


ダダダダダンッ


男が逃げ出した瞬間兵士の一人に射殺された


男A「何てこった…」


男B「そんな!」


兵士A「黙れ、幸運だと思え、感染の疑いがあれば当然だ」


深雪「行こうぜ」


吹雪「うん」


深雪「感染者が増えたみたいだね」


吹雪「多分外に出る人が増えたからだと思う」


そうこうしてるうちに吹雪達は隔離施設のゲートに着いた


深雪「書類はそろってるから問題なく通れるはずだよ」


吹雪がゲートの前の受付に話し掛ける


兵士A「身分証明を」


吹雪「どうぞ」


兵士A「用件はなんだ?」


吹雪「休暇です、友人の訪問のために来ました」


兵士A「…よし、通っていいぞ」


吹雪「ありがとうございます」


吹雪達が通ろうとした瞬間目の前のトラックが爆発した


吹雪「うわ!」


深雪「うおい!」


兵士A「ファイヤフライだ!」ダダダダダンッ


兵士B「くそ!撃て!」ダンダンッ


兵士C「援軍を呼べ!」


深雪「ヤバイ!吹雪!逃げよう!」


吹雪「うん!」


吹雪と深雪は近くのマンションの入り口まで走った


アナウンス「市民の皆さん、第5チェックポイントは当面の間封鎖します、全市民はチェックポイントの周囲から直ちに退避してください」


吹雪「ビックリした…」


深雪「本当びびったよ」


吹雪「あーあ、せっかくの書類が…」


深雪「約束は絶対だから別のルートから行くしかないね」


吹雪と深雪はマンションのとある部屋へと向かった


吹雪「そう言えばさっきゲートを襲ったのってファイヤフライでしょ」


深雪「うん、ここ最近よく耳にするね」


吹雪の言うファイヤフライとは約20年ほど前に活動を開始した武装グループである、各地域各国々に点在する組織で政府の頭痛の種の一つである


深雪「もう検問所は通れない…外を回っていかないと…」


吹雪「壁の外に出るの?まずいよ…パトロールに見つかったら、どうなっちゃうか…」


深雪「大丈夫だって…それに初めての駆逐艦だけの単独の仕事なんだよ、失敗するわけにはいけないじゃん」


吹雪「そうだね」


吹雪と深雪はマンションのとある部屋へと繋がる廊下を歩いているととある男が話しかけてきた


男A「お、今日の仕事は川内と一緒じゃないのか?」


吹雪「あ、おじさん」


深雪「その通りだよ!確か物資の確認とかだからすぐに終わると思う」


男A「そうかそうか…それよりもさっきの爆発みたか?」


吹雪「見たよ、間近でね、ねえおじさん、地下のトンネルは使えるんですか?」


男A「大丈夫だ、さっき行ってきたが何もいない、トンネルって言ったがどこに行くんだ」


吹雪「え、仕事に決まってますけど」


男A「大丈夫なのか?また今度に出直した方が…」


深雪「駄目なの、色々あって、ね、吹雪」


吹雪「う、うん」


男A「なら気を付けろよ」


深雪「わかってるよ、じゃあね!」


そう言うと吹雪達はマンションの一番右側にある部屋についた


吹雪「私あの人苦手…」


深雪「へ?どっちの方?」


吹雪「今から会う男の人に決まってるじゃん…」


深雪「あーあのセクハラおやじか、あいつは私も苦手だな」


そう言いながら部屋のドアを開ける

、木のきしむ音がしながらドアがあく


男A「おーお前ら!どうしたんだよ、川内は一緒じゃないのか?そんな女の子二人でどこに行くんだ?」


吹雪「普通に仕事ですけど」


男A「おいおい、二人じゃおじさん心配だから護衛をつけようか?なんだったらおじさんがついてくけど?」


深雪「いや、大丈夫だよ、それよりトンネルは大丈夫?」


男A「あ?ああ、大丈夫だ、ばかに静かだよ」


吹雪「深雪ちゃん、手を貸して」


深雪「ん?わかった」


吹雪と深雪はトンネルの入り口をふさぐ本棚をどかすと人が一人通れるほどの穴が見えた


吹雪「じゃあね」


男A「気を付けろよ」


吹雪はそう言うと素早く穴の中に入っていた、続いて深雪も中に入る中に入ると暗い部屋にたどり着いた


深雪「暗!暗すぎるよ!」


吹雪「ちょっとまってて……この辺に…あうっ!」


深雪「どうしたの?吹雪」


吹雪「な、なんでもないよ、あはは…あった…うんしょっと」


吹雪が電源を入れると暗かった部屋が光で照らされた、吹雪は毎回この光を見るたびに探照灯を思い出す、

それもあまり好きではない方の意味で…


吹雪「相変わらずひどい場所だね…ここもきちんと管理してほしいね」


深雪「まったくだよ」


そう言いながら吹雪と深雪は部屋の一角にたどり着いた


吹雪「荷物は前と同じ場所だからね」


深雪「わかってるよ」


吹雪と深雪は装備を整える、自動拳銃、装着型のライト、医療品、ガスマスクこれは深雪しか持ってない、理由は後々わかることだろう


深雪「弾がすくないね」


弾丸はたったの5発しかない


吹雪「全部当てればいいじゃん」ジャキンッ


吹雪が拳銃に初弾を装填しながら言う


深雪「無理を言うなよな」


吹雪「ごめんごめん、じゃあいこっか!」


深雪「うん!」


吹雪と深雪はそう言うと二人で協力して大きな段差を乗り越え暗い通路を進んだ


隠し通路のドアを開けるとお店の店内にでた


深雪「よいしょっと…はい、吹雪」


吹雪「ありがとう、深雪ちゃん」


お店の外に出ると自然が入った都会にでた、草は至るところ沢山に生えて家の一部は倒壊しボロボロだ、放棄した車のフロントガラスは砕けていて車内にも草が生えている


吹雪「外も久しぶりだね」


深雪「まるでデートしてるみたい」


吹雪「あはは、どっちが男なの?」


深雪「吹雪、デートに男も女もないんだよ」


吹雪「違いないね」


そう言いながら吹雪と深雪は何かを探している


吹雪「あれ、隠したはしごってどこだっけ…」


深雪「あったよ、って重!」


吹雪「手伝うよ」


深雪「ありがとう」


吹雪と深雪ははしごを砕けて室内が丸見えになった場所にはしごをかけた


深雪「悪いんだけどさ、吹雪が先に行って」


吹雪「別にそんな下着何て見ないよそれになんでミニスカなの?」


深雪「これジーンズの腰回りにひらひらつけてるだけだよ、そんなこと行ったら吹雪こそなんでショートパンツなの?変な人に襲われるよ」


吹雪「え…だって動きやすいじゃん長ズボンだとしゃがんだときとかきついじゃん、湿るとじめじめして気持ち悪いし、変な人?襲われる前に倒せばいいじゃん…ってそんなことより早く登ろうよ、私が先に登るからさ」


そう言うと吹雪、深雪の順番で部屋に侵入した、今いる階は二階、外に出るには一階に降りるしつようがある


吹雪「うわ、階段が途中でなくなってる、降りるしかないね」


深雪「押すなよ、絶対押すなよ…」


吹雪「押してほしいの?」


深雪「そこはつっこむところでしょ


吹雪「あはは、ごめんごめん」


吹雪と深雪はふわふわした状態で一階に降りた、明かりが少なくとても気味が悪い、感染者が今にも出てきそうだ階段降りて暗い廊下を進むと吹雪が何かを見つけた


吹雪「あ、胞子だよ」


深雪「おっとっと」


吹雪目線のの先には空気中に浮いたちりのような物が光に当たって光っている、感染者の最終形態が死体になって動かなくなりそのうち体から(主に頭から)胞子を飛ばすキノコのような植物が生えてくる、ちなみにこの胞子を吸うと感染する微量でも低確率で感染する、胞子は見やすいので発見してから対処するまで難しくはない、結論は回りをよく見ろと言うことだ


深雪「マスクマスクっと…よしっ」カポッ


深雪はリュックサックからガスマスクを取り出して顔に装着した


深雪「吹雪はすごいよな、こんなの吸っても感染しないから」


吹雪「自分でもビックリしたよ、最初吸ったときは終わったと思ったけど、何ともないんだもん、でもやっぱり吸うのは苦手かな」


吹雪と深雪が胞子の部屋を進むなか行き止まりになった


吹雪「ここは胞子なんかなかったよ、感染者が侵入したってことだよね、どっかに抜け穴がない?」


吹雪と深雪がホルスターから拳銃を抜いて安全装置を解除した、探していると深雪が一人入れるぐらいの穴を見つけた


深雪「ここに穴があったよ、多文ここだね…」


吹雪「ってことは外に繋がってるかもね、感染者が侵入したってことだから…」


吹雪と深雪はしゃがんで穴の中を通る、すると先頭の吹雪が原因を見つけた


吹雪「こいつが犯人だね」


よく見ると小さいながら胞子を飛ばすキノコのような植物が生えている


深雪「急ご、吹雪」


吹雪「う、うん…」


吹雪と深雪はそのまま胞子が漂う廊下を進んだそして廊下の角を曲がった、そのとき呻き声がした


ランナーA「ぎぎぎぎぃぃぃががぁぁぁ」


吹雪「深雪ちゃん…感染者…今のところ目視で2体…あ、ごめん、3体だった」


深雪「マジかよ…吹雪、殺るよ、まず前の1体は吹雪が、もう1体を私が、奥の3体目は死体に集中してるから…いくよ!」


吹雪が感染者の1体に近付く、深雪がもう1体の感染者の首にナイフを刺して殺した、同時に吹雪も感染者に飛び付きナイフで首を刺して殺した、想定外の事態になった、吹雪が飛び付いたと同時にナップサックに取り付けていた装着型のライトが落ちたのだ、もちろん部屋に甲高い金属音が響きわたった


深雪「ヤバイ!吹雪!前!」


吹雪「え?ってうわ!」バァンッ


吹雪は優れた反射神経で5メートルまで近付いた感染者の頭を拳銃で撃ち抜いた


深雪「はぁ…危なかった、って今の銃声で感染者が近付いてきてるかも知れないから急いで外に出よう!」



吹雪「分かった!」


吹雪と深雪はそのまま外にでた、外に出ると道路が川になっていて所々に草が生えて美しい自然が目に入った


吹雪「空気がいいね」


深雪「ほんとだね…さっきまでの時間が嘘みたい…って汚!手になんかついてる!」


吹雪「え?あ、私も…何かヌメヌメする…あそこに川があるからそこで洗おっか」


深雪「そだね」


吹雪と深雪は道路に出来た川で手に付いた汚れを洗い流した、恐らく感染者に飛び付いたときさわってしまったのだろう


吹雪「うわ!冷た!それにすごい綺麗な水だよ!」


深雪「ほんとだ…あ、エビだ…」


吹雪「え!ほんと?どこどこ!」


深雪「あそこの石に隠れちゃった…ってそんなことしてる場合じゃない!速く外出禁止時間までに戻らないと行けないから…えっと…まだあと二時間ぐらいあるね」


吹雪「よいしょっと…じゃあ行こうか」


深雪「うん」


そうすると吹雪達は取引現場に到着した、やはり取引現場はとてつもなく緊張する、取引する人はほとんど拳銃で武装している


吹雪「………」


深雪「………」


男A「お、来たな嬢ちゃんたち、あれ、いつもは川内とじゃないのか?」


吹雪「あ、こんにちは、はい、初めて駆逐艦だけで来ました、先輩にはもう迷惑はかけれませんから」


男A「そうか、偉いな、でも気を付けろよ、今回の取引は少し厄介だからな、嬢ちゃん達は少し後ろで待機してな」


深雪「えー、私達さっきランナーを倒したばっかなんだよ?」


男A「駄目だランナーを殺したのは凄いが取引相手は感染者とは違うんだ」


吹雪「わ、わかりました…行こ、深雪ちゃん」


深雪「ちぇ、分かったよ」


男A「悪いな…」


約10分ぐらいが経過しただろうか、取引相手がやって来た、数人の部下をつれてアタッシュケースを持って男Aまで近ずいた、よく見るとファイヤフライのマークがついた服を着ている、恐らくはファイヤフライのメンバーなのだろう、少し話が聞こえた


男A「よく来たな、例の物だ、早くそっちもだしな」


男B「待てよ、まあ急かすな…ほれ」


男Aがアタッシュケースの中身を確認する


男A「揃ってるな…これで取引成立だな…ありがとう、また今度もよろしく頼むよ」


男B「ああ、分かってる、そんなことより例の件についてだが…」


男A「ああ、確かに見つけた、だがまだ子供だ、それも元艦娘だ…」


男B「元艦娘?マジかよ、でも抗体があるんだろ?」


男A「ああ、噛まれても胞子を吸っても感染して襲ってこない、スキャナーには感染って出るがな…おい!吹雪!ちょっと来てくれ」


回りの目線が吹雪に集まる、吹雪としては緊張して歩きづらいぐらいだ


吹雪「は、はい、なんですか?」


男A「吹雪も知ってる通りファイヤフライは今ワクチンを開発している、しかし抗体をもった人物がまったく現れないんだ、だから吹雪、君は抗体を持っている、だからワクチン開発の為に協力してくれないか?」


吹雪の性格上NOとは言えない上に人の役に立てるという吹雪の夢にもぴったりだった


吹雪「え、いいんですか?私なんかが行って…」


深雪「ちょっと待って!」


深雪が止めた


深雪「ほんとにいいの?吹雪、私は吹雪の性格を知ってるし吹雪の夢だって知ってる、今の状態は吹雪にとって受け入れたくなるけど、ほんとにいいの?川内さんとかどうするの?睦月ちゃんとか夕立ちゃんとか…折角約20年も一緒だったのに離ればなれになっちゃうんだよ?」


吹雪「それは…」


男B「吹雪と言ったな、確かにワクチンを作る場所ははこっからどんどん北上した所にある、2週間から3週間はここに戻れないんだぞ、それでもいいのか?残念だが一度川内達のところに戻ってからここにくるというのはできないんだ、我々も忙しくてな、すまないが…」


吹雪「まだ世界でワクチンは開発されてないんですよね?」


男B「ああ、まだワクチンは開発されてはいない」


吹雪「なら私は協力します、みんなの役に立てるならそれでも構いません」


男B「分かった、ならさっそく行動開始だ、おい女A、吹雪を研究所まで連れてってくれ、くれぐれも吹雪の身の安全が第1だぞ」


女A「わかりました、しかしかなり遠いいですね、これを支援なしに行うのはかなり危険かと…」


男B「すまないが頼むよ、我々もかなり軍の連中にやられているんだ、支援してやりたいが無理だ」


女A「……わかりました、じゃあさっそく行動するわよ、吹雪いくわよ」


深雪「ちょっと待ってよ!……私もついていってもいいのか?」


女A「吹雪はどうしたいの?」


吹雪「そんなの決まってます、義理の妹を姉が置いてくわけありません、深雪ちゃんも同行させてください」


深雪「吹雪…」


男B「少しながら食糧を渡しておく、あとは現地調達だ、いいな?」


女A「お心遣い感謝します、それじゃあ出発は明日の朝にしましょう、寝泊まりが出来る部屋があるのそこにまずはいきましょうか」


吹雪と深雪「はい!」


吹雪達が進もうとしたとき想定外の事態が起こった、軍が来たのだ


男A「なんで軍の連中が来てるんだ!」バンッバンッバンッ


男B「ふざけんなよ!くそ!どおすればいいんだ!」


兵士A「殺せ!一人残らずだ!」ダダダダダアァン


兵士A「くそ!負傷した!いてぇ…衛生兵!」


男A「くそ!吹雪!深雪!女A!行けぇ!」


吹雪達は取引現場から数百メートル先のマンションに向かった、部屋に到着すると3人ともソファーベッドに座った、静かになった瞬間吹雪は気がついた、女Aが負傷している


吹雪「女Aさん、大丈夫ですか!?」


女A「まさか流れ弾に当たるなんて…これじゃあろくに動けない…」


女Aの左腹部に一発銃弾が当たったのだ、出血はさほどない、止血したのだろう、だがしかし体に巻いた包帯は血で赤く染まっている


女A「はぁ…これじゃあ私が足手まといだね、吹雪ちゃん、ここまでしといてあれなんどけどさ、あとは二人で協力していってくらないかしら」


吹雪「は!?なにいってるんですか!場所なんてわかりませんよ!それに貴女はどうするんですか?!」


吹雪が質問する、しかし女Aは意識がもうろうとしている


女A「わ、私は大丈夫…自分でこのあとファイヤフライのキャンプに戻るから…」


深雪「そんな!私達二人で行けるわけないじゃん」


女A「大丈夫…これを…」


女は吹雪と深雪に地図を渡した、内容はここから北上した所にある医療研究施設への行き方だ


吹雪「……私が行かないとワクチンが作れない…ここまで来ちゃたんだもん、いくしかないか…」


深雪「はぁ…なんでこんなことになったんだろう…あああもう!、やつあたりなんてしないぞ大人げない」


吹雪「深雪ちゃん…」


深雪「大体勝手すぎるんだよ、ファイヤフライとかの連中は…いくら年月がたっても身体が何にも変わらなければ子供と変わらないんだよ…」


吹雪「………わかりました、では明日の朝には私達は出発します、女Aさんは好きにしてください、でわ」


そう言うと吹雪と深雪は隣の部屋に入った


女A「あはは…自業自得だわ…でも、あの子達なら行けると思う…多分…」




壁の外の世界




午後11時ごろ



深雪「起きて、おーい、今日は夜に起きるんじゃないのかよー」


深雪がシーツにくるまった吹雪をゆさゆさと揺らす


吹雪「…うーん…あ、ご、ごめん!時間は!?」


吹雪がとっさに取り乱す


深雪「だ、大丈夫大丈夫、もう、吹雪は大袈裟だよ」


吹雪「あはは、ごめんね、深雪ちゃん」


深雪「う……吹雪、その笑顔は反則だって」


吹雪「えーだったらもっとニコニコしてあげる!」


深雪「あ、静かに…今は夜だから感染者が音で来るかも」


吹雪「そうだね、じゃあさっそく作戦を立てるからこっち来て…」


数分後


深雪「…てことは、まずは壁を越えないと何も始まらないってことだね」


隔離された都市は厚さ数メートル高さ数十メートルのコンクリート製の壁で囲われている、もちろん吹雪達が向かうのは壁を越えた場所にあり結論を言うと壁をどうにかして越えろと言うことだ


吹雪「そうだね…普通に通ったら射殺されるかそれ相応の罰があるからゲート辺りは駄目だね…となるとやっぱり下水道から行くしかないね…」


深雪「うわっ…絶対なんかいるよ…」


吹雪「だね、でも大丈夫、私と深雪ちゃんなら必ず生きて施設までたどりつけるよ」


深雪「あ、やばい、私何かに目覚めそう…」


吹雪「何に?」


深雪「そりゃあ…ってなに言わせんだよ!」


冗談を飛ばし合いながら吹雪と深雪は装備を整える、すると深雪が吹雪に一通の手紙を渡した


吹雪「何これ?」


深雪「あのファイヤフライの人からだと思う、そのときにはいなかったから」


内容は施設に向かう途中で大きな教会があるという、そこでファイヤフライの連中と合流、そのまま施設に移動するそうだ


吹雪「何から何まで勝手だね…しっかり地図まで用意してくれちゃって…」


深雪「ま、でも途中から仲間が増えるっていいことじゃん」


吹雪「あはは、

そうだね…深雪ちゃん、用意はいい?」


深雪「バッチリ!」


吹雪「よし、じゃあ行こっか」


吹雪はそう言うとマンションの扉をあけた、その先は売店に繋がっている吹雪達は売店を抜けると近くのマンホールにちかずいた、外は夜に雨が降っている、ステルス的にはありがたいが気分としては最悪だ、深雪は長ズボンのためものすごく動きづらそうだ、だからといって自分も素肌に濡れたものに限らず草が当たるのは嫌だ


吹雪「この先に地下通路があるからそこまで進んで壁を抜けよう」


深雪「そうだね、じゃあ深雪様から降りるよ」


吹雪「分かった、気を付けてね…」


すると吹雪と深雪は地下通路に出てライトで辺りを照らす


吹雪「クリア」


深雪「同じくクリア」


地下通路は独特の匂いがただよっている、同時に足音が響くため自分の足音が他人の足音に聞こえる


カンッカンッカンッ…


ガンッ!


深雪「うわっ!」


吹雪「ひっ!…あ…ごめん」


吹雪の太ももに取り付けていたホルスターの中の銃が通路の回りに取り付けてあるパイプに当たったのだ


深雪「あーもう、びびらせないでよ!」


吹雪「だからごめんって…」


1分後しないぐらいだろうか、目的のところまでたどり着いた、目の前には地上まで続く長いはしごがあった

吹雪と深雪は階段を上る、マンホールの蓋を静かに開けた、目の前には夜の景色が広がっている、右側には大きな壁が、左側には未だに手をつけられない街が広がっていた


吹雪「深雪ちゃん…私達壁の外に出ちゃったね…」


深雪「うん……ってどうした?もしかして怖い?」


吹雪「ち、違うよ!……でも…少しだけ…ね?」


深雪「大丈夫だって…よし!まずは回りの警備を抜けて教会まで一旅だ



吹雪「そうだね、じゃあ行こっか!」


深雪「うん!」


吹雪と深雪は半壊した道路の溝の中を移動した、成人男性がぎりぎり入るか入らない所を吹雪達はすらすら通る、こういう所は自分の身体に感謝だ


吹雪「…まって!……警備がいる…」


深雪「あ、ほんとだ…でも相手は気がついてないよ、静かに行こう」


吹雪「うん…」


吹雪と深雪は溝を通る、だんだん広くなりそれなりの余裕を持てるぐらい広くなった、だが上には自動小銃を持った兵士がいる、油断は禁物、吹雪は目を、耳を研ぎ澄まして静かに移動する、しかし…やってしまった…


吹雪の後で歩いていた深雪が空き缶を蹴ってしまった、その甲高い金属音は雨の中でも聞こえて大きな溝の辺りで反響した


兵士A「ん?なんだ…っておい!そこの二人!止まれ!」


吹雪が上を見上げたら兵士と目があった、吹雪は全身が締め付けられるような緊張が走った


吹雪「あ、み、深雪ちゃん!逃げるよ!」


バンッバンッ


深雪「うわっ!あいつ撃ってきた!」


吹雪と深雪はこれまでにない程の速さで走った、銃弾が吹雪の左の頬っぺたをかする


吹雪「痛っ!はぁはぁ…ここまでこれば大丈夫でしょ…はぁはぁ…」


吹雪と深雪は迷路のような通路を通り抜けとある道の角にたどり着いた


深雪「はぁ…スリル満点だな…はぁ…って吹雪!大丈夫!?頬っぺたから血が…」


吹雪「え?あ、大丈夫大丈夫このくらい…傷跡が残らないといいけどね…」


吹雪が背負っていたナップから消毒液とガーゼを取り出した、雨の水で血を洗い流し拭いてから消毒液を塗る、そしてガーゼを当てて終りだ


吹雪「いたたた…やっぱり痛いね、消毒液は…」


深雪「うん、それより追っ手が来ないうちに行こ、このまま北に行けばそのうち教会に近付くらしいから」


深雪が地図を取り出しながら確認する


吹雪「…よし血も止まった、かなり浅かったような感じがするなぁ…深雪ちゃん、行こう」


吹雪が荷物を片付けながら言う


深雪「うん」


現在これといった障害(感染者との遭遇)はない、弾も無限ではないのだ、吹雪と深雪はそのまま歩いているととんでもない光景が目に入った、大きな道路が途中で崖になっていた


深雪「うわっ…怖ぇ…陥没したのかな…」


吹雪「そうかもね…って深雪ちゃん!あれ!」


吹雪が遠くを指差す、吹雪の指の先には大きな教会が遠くからでも確認できた


深雪「あんな教会日本にあったんだ…」


吹雪「でもいざ目視で確認するととても遠いね」


吹雪が言うにかなり遠いだが夜明け前には着きそうだ


吹雪「この道は無理だね、迂回しないと…」


深雪「ねぇ吹雪、あのビルから行けないかな…」


深雪の言うビルを通ると確かに近道だ、しかしビルは斜めにかたむいておりガラスは所々割れている、見ただけでかなり危険とわかるぐらいだ


吹雪「危ないけど、仕方ないね…よし、行こうか」


吹雪と深雪はそのままビルに向かった、ビルにつくと斜めっており地面に二階の床に手がつきそうなぐらいだ


吹雪「雨で滑るから気を付けてね」


外から見た感じかなり斜めっていると思ったがいざ中にはいるとそこまで斜めってはいなかった


吹雪「一階はダメだから二階を通って行くしかないね」


そう言うと吹雪と深雪は二階へと続く扉を開けると目の前には兵士が死んでいた、防弾チョッキごと引き裂かれている、死体を触るとまだ少し暖かい、さっきまでなにかと戦っていたのだろう、探ると拳銃のマガジンが二個出てきた、弾は満タンの状態だ、吹雪は一つを自分にもう一つを深雪に差し出した、そのとき上の階で奇声が聞こえた、恐らく感染者がいるのだろう、通りで兵士が死んでいた訳だ


吹雪「行こうか…」


深雪「じ、上等だよ」


階段を上り二階に上がるとクリッカーの最終形体がドアに張り付いていた、最終的には動かなくなりキノコが身体中に生えて胞子を飛ばしていく、吹雪達が遭遇したのはまだ胞子を飛ばす前のようだ


吹雪「ふん!…くっ…えいっ!」バキィッ


吹雪は張り付いていた死体を剥がすとドアを開けた


吹雪「これで先に進めるね」


深雪「うん、相変わらず暗いな…」


吹雪と深雪はライトで辺りを照らし進んだ、どうやらここはオフィスのようだ


吹雪「……静かだね…」


部屋は雨の音以外は全く聞こえない、デスクには腐敗した食べ物があったりと当時の惨劇がよくわかる、吹雪はその一つのデスクに目がいく


吹雪「これは…」


恐らくこのデスクの所有者の写真だろう、写真には子供が二人、母親と思われる女性が一人、同様に父親が一人後ろに祖母祖父と思われる人物がいる


吹雪「私にもし本当に家族が居たら…」


吹雪が考え事をしていると深雪がオフィスの探索を終えたのか戻ってきた


深雪「あれ?吹雪どうしたの?」


吹雪「あ、いや、何でもないよ、それよりもどうだった?」


深雪「これは使えるよね?」


深雪はリュックサックからカッターナイフを取り出した


深雪「パッケージに入ってたから多分新しいよ、二個あるし、それに替えの刃もかなりあったよ、いま使ってるのは錆びてるしこっちにしようよ」


深雪は吹雪にカッターナイフの一つを差し出したし吹雪は受けとるとリュックの肩掛けの部分に取り付けた、ここならいざっというときすぐに取り出せる、幸いこのカッターナイフはワンプッシュで刃がでる仕組みになっている、他にも医療用に使える布地や消毒液などかなり収穫できた


吹雪が次の部屋につながるドアを開けようとした


吹雪「あれ、ドアが開かない…ふんっ……深雪ちゃんちょっと手伝って」


深雪「はいよ、………よいしょっ!」


吹雪「それっ!」バキィッ


開いたドアを深雪が進む


深雪「なんだ…反対側からロッカーで塞がってたのか…」


吹雪「うん…は!深雪ちゃん!」


深雪「ん?ってうわっ!」


深雪が振り替えるとクリック音と同時にクリッカーが深雪に飛び付いた


クリッカーA「ギヤヤャャャッ」


深雪「くっ!や、やばいっ!」


吹雪「深雪ちゃん!」バンッバンッ


吹雪が深雪の上に乗っていたクリッカーを蹴り倒すと頭に二発の銃弾をぶちこんだ


吹雪「だ、大丈夫!?」アセアセ


深雪「大丈夫大丈夫このくらい」


吹雪「でも膝擦りむいてるよ、せめて軽く手当てでもして」


深雪「わかったよ、消毒液貸して」


吹雪「はい」


深雪「いたた…よし、あとはガーゼを巻いて…できた!って言うか大袈裟だよ…たかが擦りむいたぐらいで…」


吹雪「ダメだよ!傷口にばい菌が入ったらダメでしょ?」


深雪「どんなばい菌?」ニヤニヤ


吹雪「!……それは……とにかく駄目なの!わかった?」


深雪「はーいお姉ちゃん」ニヤニヤ


吹雪「もう!」


そうこうしてるうちに吹雪達はビルの出口まで近づいた


吹雪「この段差は一人では無理だね…深雪ちゃんお願い」


深雪「わかったよ、よいしょっ…来て!」


吹雪「いくよ…それっ!」


深雪が吹雪を持ち上げて段差の上まで持ち上げた


吹雪「はい、深雪ちゃん、掴まって…」


深雪「それっ!」


吹雪「うんしょっと…うわっ…隠れて!クリッカーだ!」


深雪「くそ!」


クリッカーA「カチカチカチカチカチカチ……」


吹雪と深雪は隣の部屋の机に静かに隠れた、クリッカーは視覚が無いため音を使って獲物を探す、コウモリのように、そのため音をたてたり以上に近づかなければ大丈夫


吹雪と深雪「…………」


深雪はあることを思い付く


深雪(そうだ音のした所にいくなら……)


深雪は近くのガラス瓶をここからかなり離れた所に投げ込んだ


ガシャーン


クリッカーA「ギヤヤャャャ…」


クリッカーは音のした所に走っていった


吹雪「深雪ちゃんやるね」


深雪「まあね」


グラグラグラ…


急にビルが揺れだした


吹雪「…今にもこのビルが崩れそうだね」


深雪「早く出口に向かおうよ」


吹雪「うん」


吹雪と深雪はそのまま一階に降りるための階段を探した、一階へ降りるための階段を見つけたが階段が瓦礫で塞がっていた、ここで初めて自分達が現在の階を知ることになる


吹雪「あれ、ここって五階だったんだ…」


深雪「え!?うそ…二、三階かと思ってた……あ、そう言えば色んな所で段差を乗り越えてたよね、本来ならそこに階段があったってこと?」


吹雪「うーん、でも確かにそうかもね、それよりも四階に降りる方法を……」


深雪「…………もーやだよ…嫌だからね!絶対嫌だからね!」


吹雪の目線の先にはガラスが割れて外が丸見えになった窓がある、その外側に窓を外側から掃除するためのゴンドラがあった、どうやら反対の階段に行けるようだ…が


吹雪「我慢しよ、私だって嫌なんだからさ!」


深雪「無理無理無理!絶対無理!雨降ってるよ!風すごいよ!絶対死んじゃうよ!」


吹雪「じゃあここでじっとしてる?」


深雪「それは……あーもう!わかったよ!行くよ」


吹雪「じゃあ行こ」


吹雪と深雪は割れた場所からゴンドラにのる歩く度に金属がきしむ


ぎし…ぎし…ぎし…


隣のゴンドラに移ろうにも少し低いところに止まっている


吹雪「降りるしかないね、それ!」


ぎしゃ…、どうやらそこまで脆くなさそうだ、30キロ前後の吹雪が飛び降りてもあまり揺れなかった、深雪はそれを見て安心すると飛び降りた


ガシャーン!


吹雪「きゃ!あ、あわぁ!」


深雪「わぁぁぁ!待って待って!」


揺れが収まると吹雪は自分の生きてることにほっとする


深雪「ちょっと!何で私が降りるとこうなるのさ?体重は吹雪と大体一緒でしょ?ねぇ!?」


吹雪「あうあうあう、そんなにゆらさないで、聞こえてるから…多分私が乗ってたからだと思うよ?」


深雪「そうか…そうかもね…よし行こうあと少しで階段にたどり着くよ!」


吹雪と深雪は反対側の階段にたどり着くと四階に降りた、三階に降りる階段が塞がっていたため部屋に繋がる扉をあけた、中にはいると所々崩れていた、そのとき


ギヤャャ……ガァアァァ


感染者だ、数は約四体程いる、恐らくランナーだろう、基本クリッカーは大人しいから経験から吹雪達はわかった


吹雪「どうしよう…ここを進まないと三階に行けないよ…」


深雪「行くしかないよ…お、吹雪こいつらリボルバー持ってるよ」


吹雪「本当?何個あった?」


深雪「え?いや…死体がある分はあると思うけど…」


吹雪「あっそうか…」


吹雪は深雪からもらったリボルバーの弾数を数える、装弾数は6発…威力は若干リボルバーの方があるようだ


吹雪「基本は自動拳銃と威力は変わらないから…メインの自動はホルスターで…リボルバーはお尻のポケットに入れとこ…」


深雪「吹雪がそうするなら私も…」


吹雪「リボルバーの弾が足りない…」


深雪「死体から取ればいいじゃん、それに殺して奪うって手段もあるけどね」


吹雪「まあ確かにね……しっ!静かに…感染者が近くにいる…」


どうやらしたの階に感染者がいるようだ吹雪と深雪は段差を使って三階に降りると二手に別れた、どうやら各個撃破するつもりだろう


吹雪「それっ!」ザシュッ


深雪「よいしょっ!」ザクッ


そうして片付けたと思ったらもう一体いた、クリッカーだ


吹雪「静か過ぎてわからなかった」


深雪「どうする?」


吹雪「静かに…こうする!」ザシュッ


吹雪がクリッカーの喉元にナイフを突き刺した、クリッカーは沈黙した


吹雪「あ、刃が折れちゃった…交換しないと…」


深雪「先を急ごう、吹雪、マジでこのビルが崩れそうだよ」


吹雪「うん、そうだね、行こう」


吹雪と深雪は二階一階と階段を使って降りていった、途中で何度か感染者に遭遇したが邪魔にならなかったため無視した、無駄な戦闘を避けるためである


吹雪と深雪はビルを抜けて大きな十字路に差し掛かった、教会へと向かう方向には大きなトレーラーが横たわっていた、迂回する考えもあったが体力面で断念、そのままトレーラーを上るにも高さがビルの頃とは違いかなり高く身長が155㎝程の吹雪と深雪は二人係でも無理だった


吹雪「はぁ…夕立ちゃんだったら届いてたのかな…」


深雪「ん?どういう意味ですかな?」


吹雪「あ、違うの!全然変な意味じゃなくて純粋に夕立ちゃんぐらいあったらこんなの二人で乗り越えれるかな~と…」


深雪「ふーん、まあ吹雪のことだしそんなこと思うわけないよな」


吹雪「あ、信じてない!本当だよー!」


吹雪と深雪がもめていると隣の店から物音がした


吹雪はホルスターから銃を引き抜くと暗くて何がいるかわからない部屋に向けて銃口を向けた、深雪も同じく銃を引き抜き店のドアの横に隠れた


吹雪「……ん?なんだ…犬か~」


深雪「あー心臓に悪い!」


犬は何かをくわえながらどこかに走っていった


吹雪「柴犬かな…可愛かったね」


深雪「そうか?私は猫派だからよくわかんないな」


吹雪「へ?そうだったっけ…ってそんなことよりトレーラーに上るための土台か何かを見つけないと…」


深雪「そうだね…ん?あれって…ねぇ吹雪、あれ使えない?」


深雪の指差した所に行くと荷台があった


吹雪「あれ使えるかも!ちょっと持ってくるから待ってて」


深雪「一人じゃきついでしょ、私も手伝うよ吹雪と深雪は荷台をトレーラーのところまで運ぶと一人で登れたトレーラーから小さいが教会が見える


吹雪「まだかなりあるね…川内先輩達心配してるよね…絶対…」


深雪「かもね…でも施設までつけばワクチンができてみんなが助かるかも知れないんだし…頑張ろ、吹雪」


吹雪「うん、そうだね」


吹雪達はトレーラーを降りるとまたもや瓦礫が道を塞いでいた


吹雪「うーん…あ、そうだ、深雪ちゃん、このシャッターの中に入って屋上から行くのはどう?」


深雪「どうやって?」


吹雪「んー…それは行ってからじゃないとわかんないよ」


深雪「吹雪らしいね、わかった、行こう」


吹雪「ありがとう」


吹雪はそう言うとシャッターを開けるための鎖を下に引いた、鎖を引いてシャッターを開けるのはあまり珍しい、それにかなり錆び付いてとても重い、吹雪と深雪が二人係で引いていると後ろから感染者の声がした


吹雪「まずい!速く速く!」


……ぎりぎり吹雪達は間に合った、追いかけてきた感染者も諦めたのかシャッターを叩くのをやめた


吹雪「助かったね」


深雪「でも、勢いで入っちゃったけど…ここどこ?」


吹雪「外から見た感じは…お洒落だったから多分美術館じゃない?それで私達がいるのはそのバックヤードだと思う」


深雪「でもどうやって教会に行くんだ?また感染者と戦うの?」


吹雪「うーん、でも出来るだけ戦闘は避けたいな、危ないしそれに…うん、危ないから」


深雪「それだけ?」


吹雪「だ、だって感染者に関して危ない以外の何があるの?」


深雪「確かに危ないしね、まずは屋上に向かおうよ」


吹雪「え?なんで?」


深雪「周りを見渡せるしうまく行けば近道が出来るかも知れないじゃん、どう?」


吹雪「そうだね、確かにそうかもね、よし!行こう!」


深雪「うん!」


吹雪と深雪は部屋に1つしかない扉に行こうとしたとき吹雪の目に何かが止まる、作業台だ


吹雪「あ、ねえ深雪ちゃん、拳銃に潤滑油塗っとく?」


深雪「あ、そうだね、そこに作業台があるし銃のの手入れも大事だしね」


吹雪と深雪は作業台の上で自動拳銃のスライド部分に潤滑油を塗った、若干スライドが引きやすくなった


吹雪「よし、じゃあ行こ?」


深雪「うん」


吹雪と深雪は辺りを物色しながらそのまま二階に上がった、二階に上がってやっとここがどこだかがわかる


吹雪「やっぱりここは美術館なんだ…」


深雪「洒落た美術館だね」


吹雪「うん、あ、あそこから行こ、危ないけどあそこ以外ないしさ」


吹雪はしゃがんで瓦礫の下をくぐる、そして邪魔な瓦礫を持ちあげて深雪を先に隣の部屋に送ったその瞬間


バキバキッドガァーン…


瓦礫が大きな音を立てて崩れる、吹雪と深雪は分断されてしまったのだ


吹雪「痛た…はっ!深雪ちゃん?深雪ちゃん!」


深雪「大丈夫か!?吹雪!」


同時に深雪の方から独特なクリック音が聞こえた


深雪「まずい!感染者だ!」タッタッタッタッ…


吹雪「深雪ちゃん?深雪ちゃん!………どうしよう、とにかく深雪ちゃんと合流しないと…」


吹雪は深雪のいた部屋の隣に空いた穴から侵入した、クリック音が聞こえた、数は約4体いる、かなり厳しい状態だ


吹雪「静かに…静かに…大丈夫大丈夫…」


吹雪が深雪のいた部屋に到着した、しかし何処にもいない


吹雪「深雪ちゃん…深雪ちゃーん…何処にもいない…どうしよう」


そのときちょうど吹雪の上の階で物音がした


吹雪「もしかして…行かないと!」


吹雪が上の階に続く階段めがけて全力で走る、大きな足音につられてクリッカーも吹雪を追いかける、吹雪は階段にたどり着くとドアを閉めて鍵をかけた


吹雪「はぁはぁ…これで大丈夫…我ながらすごいことするな…ははは…」


吹雪「そんなことよりも深雪ちゃんを助けないと!」


吹雪は段飛ばしで階段を上り始めた、深雪がいると思われる階の廊下にある1つのドアを異常に叩いている感染者、ランナーがいた


吹雪「やああぁぁぁ!」グッザシュッ!


吹雪はダッシュでランナーの首にナイフを突き刺し体重を使って引き裂いた、ランナーの首から上が床に落ちる


吹雪「はぁはぁ!深雪ちゃん!」


吹雪はドアを蹴破ると室内を確認する、深雪がランナーに襲われている


深雪「あ、くっ!くらぇ!」バンッバンッバンッ


吹雪「深雪ちゃん大丈夫!?」


深雪「マジでヤバかった…吹雪があと少し遅かったら私噛まれてたかもね」


吹雪「もう!深雪ちゃんが死んだら私も首切って死ぬから!」


深雪「ちょっと!なにげに凄いこと言ってない?!それにそれじゃあ私達がここまできた意味ないじゃん!」


吹雪「じ、冗談だよ…」


吹雪と深雪はそのまま外側に取り付けてある階段を上ると屋上に出た


吹雪「わぁ…涼しい…」


深雪「そう?うわ…遠い…」


深雪は遠くの教会を見つめる


吹雪「でも前よりは全然近いよ?」


深雪「うん」


吹雪「ここの板を使って向こう側に行けないかな…」


深雪「よし、さっさ行こう」


吹雪と深雪は板を運ぶと前の建物の屋上に板をかけた


吹雪と深雪は板を渡って進んだ


吹雪「夕日がきれいだね」


深雪「そうだね」


吹雪「…ねえ、このあと私達どうなるんだろ…」


深雪「私はよく分かんないからそのときの状況による、吹雪は解剖されて人類のために役立つ」


吹雪「ち、ちょっと!解剖はやめてよ……で、でも…ほんとに解剖されちゃうかも…」


深雪「わかんないよ?軽く血をとられて終わりかもよ?」


吹雪「あはは…よし!あともう少し!行こ!深雪ちゃん!」


深雪「おう!」


吹雪達はそのまま建物の壁に取り付けてあるはしごで降りた


その後も何度か感染者が襲ってきたがうまく対応し怪我は全くなかった、暗くなると一部の部屋を借りてそこに泊まった



一筋の光り




次の日の昼前


吹雪と深雪はやっと教会の目の前まできた


吹雪「もう少し、あとはこの路地を右に曲がれば…うわっ…」


深雪「どうしたの?あ、死んでる」


吹雪と深雪の目の前には死体がある、問題はその死体の二の腕にファイアフライのマークが印刷されていることだ


吹雪「あ、マガジンがある…もらっとこ…ん?この怪我…感染者に襲われた怪我じゃない…弾痕?」


深雪「ねえ吹雪、ここに紙が落ちてるよ…メモ帳みたい…内容は…」


指令:待ち合わせエリアのパトロールにあたれ。女の子が次の隠れ家に移送する前に軍がいないことを確認せよ。女の子には十分なの食を与え、健康の維持に気を配れ。彼女の安全が最優先事項だ。

補足:身長155㎝?

髪色は黒髪

赤いヘアゴムが髪の後ろにある

同行者が一名、ショートヘアー

で髪は焦げ茶色



吹雪「私身長そんなんじゃないし…155以上あるし…」


深雪「でも私達は駆逐艦」


吹雪「あう…」


深雪「まあいいや…それよりもどうするの?こんな教会の近くで死んでるけど…教会の方は大丈夫なのかな」


吹雪「どうだろう…多分大丈夫でしょ」


深雪「とにかく行こうか」


吹雪「そだね…」


吹雪と深雪はそのまま教会の玄関の前まできてドアをノックした


吹雪「あれ、返事がない、どうしてなんだろう…」


深雪「入ってみれば分かるんじゃない?」


吹雪「そうだね…」


吹雪はドアを開けるとそこには


吹雪「そんな…どうして…」


深雪「なんで!くそ!どうすればいいんだ…吹雪…」


吹雪「わからない…わからないよ…」


吹雪達の目の前にはファイアフライのチームが全員死んでいたのだ


深雪「弾痕だ…銃撃戦?兵士にばれたのかな…はぁ…これじゃ施設にどうやって行けば…ここまで来た意味が…」


吹雪「やめて!…お願い…やめて…」


深雪「あ、ごめん」


吹雪「どうしよう…」


そのとき外で何やら物音がした


ブロロロロロロ…


吹雪が窓を覗きこむとそこにはトラックから次々と兵士が降りているのが確認できる


深雪「どうしよう、完全に包囲されたよ」


吹雪「いや、まだだよ、ひとまず二階に逃げよう」


吹雪と深雪はホールの中央のドアから二階に上がったそこはちょうどホールの見渡せる場所だった、同時に兵士が正面玄関を突破した


兵士A「子供だからと言って油断するな!奴らは元艦娘だ!」


兵士B「北階段と南階段で挟撃!南階段の状況!送れ!」


吹雪「なんで私達の事を知ってるの…」


深雪「多分ファイアフライの連中を拷問したんじゃない?」


吹雪「そっか…」


深雪「で?どうするの?裏口から逃げる?」


吹雪「そうしたいけど、どうやら南側にもいるらしいから難しいと思う」


深雪「なんか作戦とかないの?」チャキッ


吹雪「あるよ、まず敵の戦力は一個小隊規模、その内の一個分隊が正面玄関から侵入、恐らく南側でも一個分隊規模の敵がいると思う、脱出するにはに南側の分隊を無力化しないと行けない、そのためにこの先の二つの部屋に別れた場所を使ってこれを迎撃するの」


深雪「つまり二手に別れるってことね?」


吹雪「うん、そうだけど、北側の分隊も心配だから早めに倒さないと本当に挟撃されちゃう」


深雪「吹雪って変わってるよな、か弱い女の子から餓えた狼見たいになるときもあるし…それに艦娘時代は戦術とかは駆逐艦トップだったじゃん」


吹雪「そ、そうかな…」


そうこうしないうちに南側から兵士が侵入してきた


深雪「そう言うとことで」チャキッ


吹雪「状況開始!」ダッ


吹雪と深雪は二つに別れた、同時に兵士達も動き出す


兵士D「クリア!」


兵士C「よし、奴等をここから生きて返すな!D!E!お前たちは右側を!F!G!お前たちは左側を!私は…中央を警戒する…」


兵士「は…はっ!」


深雪側


兵士D「くそ…どこに居やがる…」


深雪「隙あり!」バンッバンッ


兵士D「ぐはぁ!」ドサッ


兵士E「こ、こちらE!Dがやられた!エネミーコンタクト!交戦を開始する!」バンッバンッバンッ


深雪「さぁ…どう出るか…」


吹雪側


兵士F「くそ…ライト無しでは暗くて何も見えんな…おいお前!何か見つけたか?」


兵士G「いえ、何も…ただどこからか見られてるような気がすr…うぐっ!かはっ…」バタンッ…


兵士F「くそ!どうした!大丈夫か!?はっ…これは…首が掻き切られてやがる…」


ガタンッ


兵士F「うわぁ!だ、誰だ!正々堂々出てこい!」


吹雪「ここにいるよ」


兵士F「う、うわぁぁ!」


兵士は銃を離してしりもちをついた


兵士F「こっこいつ…どこから…くそ!来るなぁ!」


吹雪「…ごめんね…でも先に攻撃してきたのはそっちだからさっ!」ググ…ザシュッ ブシャァァァ…


吹雪は兵士の首をカッターナイフで切り裂いた、動脈が切れたのだろう大量の血が吹き出した


吹雪「うわっ…あぶない…汚れる所だった…これでこっちは大丈夫…あとは…深雪ちゃん…大丈夫かな…」


深雪側


深雪「……」バンッバンッバンッ


兵士E「くそったれ!隊長!もう分隊は壊滅的です!撤退を!」


兵士C「う、うるさい!自分の責務を全うしろ!」


兵士E「隊長はどちらに!」


兵士C「私は裏口の奴等に報告することがあるから先に後退する!」


兵士E「そんな!…」バンッバンッ


深雪「あーあ、見捨てられちゃったね…お兄さん?」スチャ


兵士E「…煮るなり焼くなり好きにしろよ…クソガキが…」


深雪「じゃあね」スチャ


バンッバンッ…


深雪「……片づいたかな…」


吹雪「深雪ちゃん…」


深雪「ああ、吹雪も片づけたの?ってそれよりそれなに?銃?」


吹雪「うん、猟銃…でも一つしかなかったの」ガシャコ…チャキン


深雪「なら吹雪が持っててよ、銃の腕なら吹雪の方が良いしさ」


吹雪「う、うん、わかったよ」


吹雪は猟銃をリュックの傘を入れるところに差し込んだ


深雪「それより早く一階に降りて裏口から出ないと」


吹雪「わかってる…行こう」


吹雪と深雪は一階に降りると同じく一個分隊規模の兵士がいた…がほとんどが油断していたため吹雪達は次々と殺していく、一人ずつ確実に…、途中で逃げた兵士は吹雪が始末した、どうもあの性格が嫌いらしい


そして吹雪達は教会から脱出した


深雪「これからどうしよう…」


吹雪「私に考えがあるの」


深雪「え?」


吹雪「私って艦娘時代のときかなり赤城先輩と仲良かったの」


深雪「あー、そうだったね、毎日いちゃいちゃしてたもんね」


吹雪「い、いちゃいちゃってそんなにしてないよ!」


深雪「で?それがどうしたの?」


吹雪「え?あ、うん、だから艦娘を引退しても赤城先輩とは連絡したりときどき遊びに行ってたの」


深雪「へーそれで?」


吹雪「この道を北に数キロ行った先に街があってね、そこに赤城先輩の実家があるの、ひとまずはそこに行って情報収集しようと思うの」


深雪「これまた唐突な…」


吹雪「でもそれいがいに思い付かなかったもん…」


深雪「赤城先輩の実家ってことは加賀先輩もいるのかな…」


吹雪「私が赤城先輩の家に遊びに行ってたときは居たよ」


深雪「そっか、じゃあ行くしかないでしょ」


吹雪「うん」


吹雪と深雪はそのまま赤城の実家へと向かった、実家といっても赤城を保護した者の家であって赤城の実家ではない、吹雪も夏休みや平日、暇な日を利用してよく赤城の家に遊びに行っていたため場所はよく分かっていた


空が黄金色になりかけた頃、吹雪は街の大通りに出ていた、アスファルトの割れ目からは草が生え、街の家屋は一部のガラスが割れ、木製の家は今にも崩れそうに見えた、吹雪と深雪は一つずつ家を見ながら物資をあさっていた


吹雪「あー、フェンスがあって先に進めない…」


深雪「扉は?」


吹雪「それが…向こうから塞がれてるの」ガシャンガシャン


深雪「…じゃあ私を持ち上げてよ、私が扉の向こうから開けてみるからさ」


吹雪「わかった、さぁ、来て」


深雪「行くよ?それっ!」ダッ


吹雪「うっ…よいしょっ!」


吹雪は深雪を扉の外に移動させた


深雪「…どれどれ…ああ…そういうことね…よいしょ…はい」ガチャ


吹雪「ありがとう」


深雪「なんか意図的に鉄パイプで固定してあった、この鉄パイプ…打撃武器として使えるね」


吹雪「なら深雪ちゃんが持っててよ、私は本当は銃の方が自信あるし」


深雪「ならもらっとくよ」ササッ


深雪もリュックの横にパイプをしまった


吹雪と深雪は街の大通りに出た、アスファルトの割れ目からは草が生え、木造の建物は今にも崩れそうに見えた


吹雪と深雪が別々で探索していると吹雪があるものを見つけた


吹雪「これは…矢だ…それにこの矢はどこかで見たことがあるような気がする…どこだろう…うーん…」


吹雪はとにかく死体に刺さっていた矢を引き抜くとリュックにしまった


吹雪「でも肝心の弓がないし使えないかな…」


弓矢は銃と同じ遠距離武器だが銃と違いとても音が静かだ、そのためよく狩りなどで使われることもある、今は弓矢よりもボウガンが主流になっている、命中率は銃には勝てないが役にたつはずだ


吹雪「寒い…」


今は秋の終わり辺りとかなり風が強い、吹雪は機動性を重視したため下はデニムのショートパンツ、上はTシャツにデニムのジャケットだ、寒いが素早く動けているため吹雪はかなり気に入ってる


しばらくすると深雪が戻ってきた


深雪「吹雪!ちょっと来て!」


深雪は吹雪の腕を持つと反対側の路地へと入って行った


深雪「これ!」


吹雪は深雪の指差す方向を見た、とくに変わった光景ではない、死体が五体六体いるだけだ


吹雪「え、とくに変わった物はないけど…どうしたの?」


深雪「ちがう!…よいしょ…これだよこれ!」


深雪は死体に刺さっていた矢を引き抜くと吹雪に渡した


吹雪「…とくに変わった所は…ん?え…うそ…」


吹雪の手に握られていた矢の羽根の部分を見ると緑色の羽に赤い丸、日の丸が描かれていた


吹雪「この配色…空母艦娘の矢だよね?」


深雪「その他にも白の羽根に赤い日の丸とか訓練用の矢とか沢山あったよ」コンナニアルヨ


吹雪「でも肝心の弓がないからどうすることも出来ないし…」


深雪「あったよ、一つしかなかったけどね」ハイ


吹雪「でももうリュックは猟銃を右側に取り付けてあるからもう入らないよ…あ、そうだ深雪ちゃんが持てばいいじゃん」カエスネ


深雪「いいけど…やっぱ競技用の弓が良かったな…ん?弓じゃなくてアーチェリーだっけ?あれはサイトがついてるからあっちの方がいいな…」


吹雪「深雪ちゃんが言ってるのってハンティング用の弓じゃない?」


深雪「あ、そうだったっけ?…でもこの弓さぁ…すごい硬い…」


深雪はそのまま弓を構えると空母艦娘のように矢をセットし矢をひいた


キリキリキリ…バシュンッ


ブスッ


矢は深雪の狙い通りゴミ箱に突き刺さった


深雪「これ銃より静かだし使えるよね、まあありがたくもらっとくか」


深雪は弓と矢をリュックにしまった


吹雪「あ、私もさっき向こうで矢を拾ってきたからあげるね」ハイ


深雪「あ、ありがと…」


吹雪と深雪はそのまま探索を再開した、探索と言っても赤城の家を目指しながら軽く覗くぐらいだ、乾燥した風が吹くなか吹雪達は赤城の家の目の前にはたどり着いた


吹雪「やっと着いた…」


深雪「あ、痛い、目にゴミが入った…んー」


吹雪が赤城の家のドアをノックした

、しかし返事はない


吹雪「あれ…おかしいなぁ…赤城先輩!居ますか!せんぱーい」


吹雪が強く呼んでも返事は聞こえない、深雪は家の周りの窓を見渡した


深雪「……おーい吹雪、部屋は結構散らかってるぞ…何だか急いで避難したみたいな感じがするんだよなぁ…」


吹雪「ダメだよ人の家を勝手に覗いちゃ…まあ、今は例外だけど…」


深雪「で、どうするの?赤城先輩と加賀先輩、それにその保護者もいないじゃん」


吹雪「何も考えてなかった…あーうー…」


ひとまず今は泊まる家を見つけるべきだ、感染者は昼夜問わず襲ってくる、昼は視界が開けてまあまあ対処出来るが夜になるとそうもいかない、視界は悪いわ普通に怖いわで外は滅多に出ない、今の時間帯はまだ明るいが二時間三時間もすればかなり暗くなる感じだ


吹雪「仕方ないから今日は赤城先輩の家に泊まろうか…」


深雪「でもどうやって入るの?窓は全部鍵がかかってるから入れそうにないよ?」


吹雪「赤城先輩…ごめんなさい!」バンッバンッ


吹雪は辺りに感染者がいないか確認し玄関の扉の鍵穴を破壊した


吹雪「これで大丈夫…さあ、深雪ちゃんも早く入って!」


深雪「わかったよ、お邪魔しまーす、お、案外広いな…」


深雪「でも吹雪…鍵を壊したらどうやってドアを閉めるんだ?」


吹雪「え?うん、先ずはここをこうやって…はい、終わりっと」


吹雪は二重ロックを使って玄関の扉をロックした


深雪「ああ、そういう使い方があったか…」


吹雪「うん、それより夜になる前にカーテンは全部閉じるからよろしくね、夜に電気をつけると外から狙われちゃうから…なんだったらシャッターを閉める?」


深雪「そうしよう」


そう言うと吹雪と深雪はすべての窓に取り付けてあるシャッターを閉じた、これで感染者は入れない、また光も外に漏れない、吹雪と深雪はリビングのソファーに腰かけた


吹雪「良かったね、この家、電気も自家発電付きだし、さっき確認したけど綺麗な水も出たよ、どうして赤城先輩と加賀先輩は居なくなっちゃったんだろう…」


深雪「わかんない、きっとなにか理由があったんだよ、うん」


吹雪と深雪はソファーに座ったまま雑談をしだした


吹雪「はーこんなに安らかな時間がずっと続けばいいのに…」


深雪「無理無理…ねえ、さっき水が出たとか行ってたよね、お湯は出るの?」


吹雪「え?うん、出たよ、普通に」


深雪「シャワー浴びれるかな…」


吹雪「浴びれると思うよ」


深雪「浴びてこよっと…吹雪は?」


吹雪「え?あ、私は深雪ちゃんの後で入るよ」


深雪「服はどうしよう…」


吹雪「パジャマは仕方ないからこの家の服を使おう、今私達が来てるのは洗濯して明日の朝には着れるようにするからさ」


深雪「おお、気が利くね、でわでわお言葉に甘えてお先に失礼するね」


深雪はそう告げると脱衣所に向かった、時間を見るとちょうど9時だ、まあ良い子は寝る時間だろう


吹雪「赤城先輩は大丈夫かなぁ…」


吹雪はそう言いながらソファーの上でぼーっとしていた


約15分後


吹雪「……あ、洗濯…」


吹雪はそう言うと脱衣所に向かった、脱衣所の前の扉に到着すると吹雪はドアを開けた、同時に熱気が吹雪に吹き掛けてくる


深雪「え…」


吹雪「あ…」


吹雪の前にはシャワーから終わってタオルに手を掛けようとした深雪の姿があった


吹雪「あ!ご、ごめん!」バタンッ


吹雪は目をそらすと素早く扉を閉じた


吹雪「ち、違うの!ただ深雪の服を洗濯しようと服を取りに来ただけで…その…」


すると扉の向こうから深雪の声が聞こえる


深雪「いいよ全然、男子だったら回し蹴りしてたけど女子だし、それに吹雪とはよく風呂に入ってたじゃん、艦娘のころからさ?」


深雪がパジャマの状態で出てくる、吹雪を見ると顔が真っ赤だ


吹雪「あ!違うの!…もう行くね?服は明日の朝には乾くと思うから!」タッタッタ


深雪「待って!」


吹雪「は、はい!」


吹雪は怒られるかと思い直ぐに止まった、深雪が吹雪に近付く、そして


深雪「あのさ…」


吹雪「う、うん!なに?」


吹雪は動揺を隠せない


深雪「あのさ、吹雪の服はどこで脱ぐの?いやぁ~吹雪が洗濯に服を持ってったら効率が悪いかなぁーって思って、私が持ってくよ、ほら、かして?」


確かにそっちの方が効率がいい、吹雪は脱衣所で服を脱ぐと深雪に渡した


深雪「ん、ありがとう、それじゃ洗濯機に入れとくね…あ、洗剤はバラの香りと石鹸の香りとどっちがいいかな…」


吹雪「え?そんなのあったの?……じゃあ…石鹸かな?」


吹雪が扉越しに答える


深雪「わかった!じゃあね!」


足音が遠ざかっていく、吹雪は安心すると浴場の扉に手を掛けた、そのとき


深雪「吹雪!」ガチャ


吹雪「きゃ!…な、なに?」


深雪「あ、ごめんごめん…後にするね、にしても吹雪良い身体してるね…胸はまだだね」サラッ


吹雪の顔が真っ赤になる


吹雪「も、もう!ふざけないで!あと胸は余計なお世話!」


深雪「ごめん!じゃあね、あ、扉は鍵を掛けられるからね」バタン


吹雪「もう…」ガララ…


吹雪は中に入ると早速髪を洗い始めた


吹雪「こんな感じでシャワーを浴びるのって久しぶりだなぁ…」シャァァァァ


その頃深雪は自分の服と吹雪の服を持って洗濯機に向かっていた


深雪「吹雪の服…まだ暖かい…」


深雪「………はっ!何してるんだ私…危ない危ない…新しい扉が開く所だった…」


深雪は洗濯機の前に立つと洗濯機の中に服を入れた


深雪「よし、あとは洗剤を入れて…これで大丈夫!」


深雪は洗濯機のスイッチを入れるとそのままリビングに向かった


深雪はソファーに座るとテレビの電源を入れた、画面には砂嵐が続く


深雪「まぁ、期待はしてないけど」


深雪は何となくシャッターのしまった窓を見た


深雪「……暖かいシャワーも浴びてふかふかのソファーに座ってゆっくりしてると…外の状況を忘れそうになるなぁ…」ノビィー


奥の浴室からシャワーの音が聞こえる


深雪「……赤城先輩、絶対起こるよなぁ…いや、加賀先輩が起こるか…勝手にドアの鍵を壊して勝手にお風呂に入って…所有者がいると分かると何だか怖いな…」


深雪は天井を見上げながらそう呟いた


深雪「……お腹すいたな…」ガサガサ…」


深雪はそう言うと自分のリュックの中を覗いた、中には今日入手した食糧が入っている


深雪「カップラーメンに…乾パンに…水に…これぐらいか…」


奥から扉が開く音がした、吹雪がシャワーを浴び終わったのだろう、足音が近づいてくる


吹雪「ふー気持ちよかったぁ…こんなシャワー浴びるのって何年ぶりだろう…あ、深雪ちゃん、今終わったよ」


深雪「お腹すいた…」


吹雪「あ、じゃあご飯にしよっか!」


そう言うと吹雪と深雪は机の上に食糧を並べた


吹雪「……明日の分がこれと…これで…今日の分は…これとこれと…」


吹雪がリュックに明日の分を入れていく


吹雪「よし、じゃあ用意するね」


深雪「私も手伝うよ」


吹雪「ありがとう」


数十分後…


吹雪「ごちそうさまでした!」


深雪「このレトルト美味しかったね」


吹雪「だね、…はぁ…何だか眠くなってきた」


吹雪はソファーに座ると目を閉じた


深雪「そんなところで寝ると風邪を引くぞ~」


吹雪「んあ?あぁ…ごめんごめん…深雪ちゃんも寝よ?」トコトコ…


深雪「そうだね、寝ようか…」


吹雪と深雪は寝室に入るとベットに飛び込んだ


吹雪「はぁ~ふかふかぁ~」


深雪「いいねぇ~」