出会い
希とにこと真姫の物語だと…思って書いています。「変わりたい」と「大怪盗にこにー」を書いてた時に書いたものです。
あんたも一人なの?私も一人雨の仲…傘をささないまま外歩いてると…風邪引くわよ…どううちに来ない?私もあなたと同じ寒いよ…心が…
にこ 「あなたの名前は何て言うの?」
??? 「真姫…」
にこ 「そう…真姫ちゃんって言うんだ…可愛い名前じゃない…」
真姫 「…」
にこ 「…まぁ来なさい!うちはすぐそこだから」
真姫 「…」コク
にこの家
にこ 「早く服脱いじゃいなさい!お風呂すぐ沸かすからタオルに包まって暖房の前で温まってて」
真姫 「…」スタスタ
にこ 「お風呂はお湯だしたし後は…そうだ!もう夕食作りましょう!…久しぶりの来客も来てるわけだし」
真姫 「…暖かい」ボソ
にこ 「真姫ちゃん!スープ飲む?暖かくなるわよ」ホイ
真姫 「…」スゥ
にこ 「どう?美味しい?濃くない?」
真姫 「…美味しい」ボソ
にこ 「そう!それならよかった」ホッ
真姫 「…」コクコク
ピィピィ
にこ 「あ、お風呂沸いたみたいね!真姫ちゃん先は入ってパジャマに着替えて…着替えはここに置いておくね」
真姫 「…」テクテク
にこ 「さてと…この間に夕食作っちゃいますか!」
真姫 「…暖かい…この家の人もチョロそうで助かるわ」ボソ チャポン
にこ (あれが西木野真姫…まさかあんな所で会えるなんて…何かのお告げかしら…確かここらへんに…)
真姫 (部屋を見た感じだと金品は無さそうだったから…屋主が寝た後に食糧と玄関にあった合鍵を持ってバックレようかしら!!!)
にこ (あったあった…依頼書…フムフム…え…捕まえれば1億…依頼主は西木野病院…一人娘ってことね!情報だと盗みまがいのことをしてるみたいね…やる口は…なるほどそういう事か…)
真姫 「…お風呂…ありがとうございます…」ボソ
にこ 「え…あぁ…お風呂ね!以外と早かったわね!」あせあせ
真姫 「…?」
にこ 「もう少しで夕食出来るから!テレビでも見てて」
真姫 「…」コク
にこ (いきなり背後から声かけるんだもん…そりゃあビックリするわよ)
真姫 「…」(あの人以外いないみたいだし…これは本当にチョロいわね)
にこ 「はい!出来たわよ夕食のハンバーグとトマトサラダ!」
真姫 「私も…運ぶの手伝います」
にこ 「そう?ありがとうじゃあ…私がテーブル出すから料理運んでね」
真姫 「…」コク
にこ 「確か…テーブルは…このあたりだったような~」
真姫 (今の内に料理に液体睡眠薬をハンバーグにピチャピチャ)
にこ 「よし!真姫ちゃん料理運んで~」
真姫 「…」スタスタ
夕食
にこ 「じゃあ!いただきます」
真姫 「いただきます」ボソ
にこ 「それで真姫ちゃんは何であんた所に傘もささないで歩いてたの?」パクパク
真姫 「…言いたくない…」パクパク
にこ 「まぁあんたの事情もあるわけだし…そんなに突っ込まないけど…」(睡眠薬の匂いはハンバーグに入れたわね)
真姫 「…」パクパク
にこ 「あんた…もしかして家出してるの?」
真姫 「…」
にこ 「黙ってるって事は図星って事ね…」
真姫 「…」
にこ 「どう?私も一人なの!親とすぐに和解しろとは言わないけど…住む所が来ますまでここに住まない?」
真姫 「…私に同情してるの?」ボソ
にこ 「同情ってわけじゃないけど…あんたこのままだと体壊すわよ!」
真姫 「…ありがたい事だけど…大丈夫…私は一人でも生きていけるから…」ボソ
にこ 「そう…ならいいわ!無理強いはしないわ…でも気が変わったらいつでも私にいいなさい」
真姫 「うん…このハンバーグ美味しいです」パクパク
にこ 「そう!あんた味が分かるわね…ハンバーグは私の得意中の得意な料理よ」パァ
真姫 (そろそろかしら…)
にこ 「あれ…私…今日は疲れてるのかしら」フラフラ
真姫 「大丈夫ですか?」(効いて来てる♪効いて来てる♪)
にこ 「…ごめん…今日はもう眠いから私ねるわ!食器は水に付けといて頂戴」
真姫 「分かりました!おやすみなさい」
にこ 「うん…おやすみ」フワァァ
10分後
真姫 「よし!家主も寝たのを確認したし…さっさとやっちゃいましょう!!!」
真姫 「やっぱり食糧しかなかったわね!でもこれだけあれば3週間は大丈夫ね」
真姫 「ここの家主には悪いけどじゃあね!もう二度と会う事はないけど」ガチャ
にこ (…情報通りね!GPSも付けたし少し様子を見ましょう…)
1時間後
希 「ただいま~にこっちいる~?」
にこ 「いるわよ!今回の仕事は割と早く終わったのね」
希 「当たり前やん!にこっち…会いたかったで」わしわし
にこ 「にこ!!??希っいきなりわしわし禁止っていったでしょ」プンスカ
希 「にこっちの怒った顔もまた可愛ええな~もう反則やん」
にこ 「///…にこが可愛いのは当たり前よ」
希 「にこっち分補充完了!お腹減った!!今日の夕食当番は…にこっちやん…夕食は冷蔵庫かな?」ガラ
にこ 「…」
希 「って…あれ…冷蔵庫がスッカラカン…?」バタン
希 「にこっち…うちの夕ご飯は?」ジッ
にこ 「…泥棒に入られたみたい…根こそぎ持っていかれたわ…最近ここらへん多いらしいわよ…回覧板に書いてあったわ」ホイ
希 「あ…本当やん!空き巣多いみたいやな…うちも被害届ださなあかんな」
にこ 「大丈夫よ!もう出したから…あとは警察に任せましょう」
希 「流石はにこっち…仕事が早いやん!!!関心関心」なぜなぜ
にこ 「もう…///あんたと居ると調子狂うわね」
希 「褒め言葉として受け取っとくやん」
にこ 「まぁそういうことだから…はいお金…何か買ってきなさい」
希 「そうするやん!プレートはあるみたいやから…焼肉のタレと肉を買って焼肉にしょっと!…じゃあ留守番頼むな~」
にこ 「いってらっしゃい」
30分後
希 「ただいま~」
にこ 「おかえりなさい…遅かったわね」
希 「ちょっと考え事しながら買い物してたから遅くなってしまったんよ」にこ
にこ 「そう…あんたも考え事がある時があるのね…」(もしかして…気づいてる?)
希 「にこっち…テーブルは出てるから…プレート用意してくれへん?」
にこ 「わかったわ!プレートね…了解」
希 「食器とタレとグラス…飲み物もOKやな」ガチャガチャ
にこ 「希~プレート用意出来たわよ!」
希 「了解…はい…にこっちの分のお皿」
にこ 「…ありがとう」
希 「それと…大量のお肉さんとお野菜さん」ジュル
にこ 「ちょっと…これ…多くない?」(これは…確実に…)
希 「確かに少し多い気もするけど…うちとにこっちなら問題ないやん」にこ
にこ 「そそうね…問題ないわね…」(怒ってるわね…)
希 「そろそろ…お肉さん焼いてもいい頃かな?」
にこ 「そうね…プレートにいい感じに熱を帯びてるわね…」(どうしょう…ハンバーグの食べたからあまりお腹減ってないニコ)
希 「じゃあ…食べよ!いただきます!!!」
にこ 「いただきます」(こうなったら…)
希 「にこっち!はよお肉さん焼かんとお肉さん食べられへんよ」
にこ 「希…もしかして…怒ってる?」
希 「うちが怒ってる?…にこっちには心当たりあるん?」モグモグ
にこ 「それは…」
希 「水に浸かってる食器…二人分…」
にこ 「……」
希 「にこっち…だんまりはずるいで…」
にこ 「にこ…何のことか分からないニコ」にっこにっこにー
希 「にこっち…ふざけたらあかんて前から言ってるよね」ゴゴゴ
にこ 「にこ~」ビクビク
希 「ふざけたにこっちには~わしわしMAXや~」わしわしMAX
にこ 「に~~~こ~~」ビクンビクン
希 「もう~なんで隠し事するん?にこっちとうちの仲やん…うちは寂しいで」
にこ 「…」ビクンビクン
希 「うちとにこっちは二人で一つで乙女式恋愛塾やん」
にこ 「…悪かった…わよ!…」
希 「良く考えればにこっちがいるのに空き巣がはいるわけないやん…うちらもそっちに側の人間なんやし」
にこ 「まぁ…ね」
希 「それにこのうち何だかんだ防犯も完璧やし」
にこ 「はぁ…やっぱりあんたには隠し事は無理か…」
希 「初めから無理なことはするもんやないで!」
にこ 「降参よ!降参!正直に話すわ…だから許して欲しいニコ」
希 「今回だけ潔く認めたから許してあげる!今回だけやで…もし同じことするなら…」わしわし
にこ 「分かってるわよ!そこまでにこもバカじゃないわ」
希 「うん!うちはにこっちを信じる」
にこ 「ありがとう///」
希 「やっぱり…にこっち!可愛いなぁ」もぎゅ
にこ 「ちょっ…離しなさい苦しいじゃないの///」
希 「もぅあいかわらずツンツンしてるな~デレた方ががもっと可愛いのに」もぎゅもぎゅ
にこ 「は~な~し~な~さい」ジタバタ
希 「あはは!うちに力で勝てるはずないのに必死にジタバタするにこっちも可愛いで」
にこ 「…はぁ…疲れたわ!もうこのまま話すことにする」
希 「やっと諦めたようやな!じゃあお願いな」わしわし
にこ 「その前に…」
希 「どないしたん?」
にこ 「わしわしは禁止よ」
希 「えぇやん!減るもんやないし…噂では揉んだ方が大きくなるみたいやで」
にこ 「希」
希 「?」(あれ…これは…)
にこ 「怒るわよ!」
希 「…」ゾクゾク
にこ 「もう一度言うわ!わしわし禁止」
希 「………はい」(いつの間にか立場逆転してるやん)
おわり
最後まで読んでもらいありがとうございました!本編?が行き詰って書きました。
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