ショタ提督「死にたくないよ……」
ショタ提督「提督辞めたい」の続編です
ヤンデレが暴力的なので本当のヤンデレではないかもしれません
上官「よし………静かになった所で、作を決めるぞ」
大淀「すみません……その提督を狙ってる者の基地は分かってるのですか?」
上官「大丈夫だ、一人の部下を調査に向かわせておいた」
加賀「また裏切り者という可能性は……?」
上官「安心しろ、そいつとは長い付き合いなんだ」
上官「そろそろ来ても良い時間なんだが………」
ガチャ
比叡「来たみたいですよ」
チャラ男提督「いやすいやっせーん、遅れやしたー」
全員「………………」
夕立「こんな奴が本当に信頼できるっぽい?」
チャラ男「いや大丈夫、大丈夫だから、ちゃんと調べてきたからさ」
チャラ男「つか、んな事より……」
チャラ男「提督クン久しぶりじゃね〜?」
提督「いや、は、はい……ども………」ペコペコ
チャラ男「そんなかしこまらなくっていいよ」
チャラ男「それより、雲龍ちゃん知らない?」
提督「あ、あっちにいますよ」
雲龍「……………………」
チャラ男「雲龍ちゃんおひさ〜、元気してた?」
長門「提督、あの妙に軽いノリの男は一体?」
提督「えっと、前にあの人に雲龍さんを貸した事があって………そこから少し面識が………」
大淀「それは前に話してた…………?」
提督「うん、その人だよ」
北上「あっなんか揉めてるよ」
バチィン!!
雲龍「二度と私に話しかけないでケダモノ」
チャラ男「………………」フラフラ
高雄「………こんな人を信用していいのでしょうか…………」
上官「……………………」
上官「………………本当にここで間違いないか?」
チャラ男「うす、写真だって撮りましたよ」スッ
上官「…………ああ、やはりこいつだったか」
姉「父………さん?」
姉「うそ………だって死んだはずじゃ……」チラッ
提督「っ……………」フイッ
姉「…………………ぅ」ビクッ
上官 (こいつらの事もなんとかしなくてはな………)
ヲ級「………………」ジ----
ヲ級「ヲッ……………!」
提督「ど、どうかしたの、ヲ級さん?」
ヲ級「コイツノイルバショ、ワタシノナカマがイタトコロ………!」
赤城「それはつまり………そこにいた深海棲艦は全滅したと?」
加賀「いえ、私達でも全滅まで辿り着けないほどのしぶとさです」
加賀「あんな人間では倒せる事すら怪しいと思います」
時雨「僕たちに負けた奴らが僕たちでも倒しきれない深海棲艦に勝てるのかい?」
長門「まさかだが………深海棲艦を手玉に取っているのか?」
上官「ありえるな………」
上官「この戦いは一筋縄ではいかないだろう」
五月雨「分かってますが………提督を救うにはそうするしかないのですよね?」
上官「あぁ」
上官「とりあえず、この戦力を二つに分ける」
上官「この鎮守府で残る者」
上官「そして相手に攻撃を仕掛ける者だ」
青葉「司令官はどちらのチームですか?」
上官「………まぁここにいた方が安全だろうな」
青葉「なら青葉もここに残ります!司令官と一緒がいいですから!」
提督「っぅ……………」ブルブル
青葉「あっ、そんなに怖がらないで下さいよ、もう発信機も監視カメラも外したんですから!」
提督「ええっ……!」
長門「青葉、近づくなよ」ギロッ
青葉「…………仕方ないですね………」
瑞鳳「なら私も提督と一緒にいる!」
時雨「僕もここに残るよ」
上官「………………………」
上官「………………大淀」
大淀「はい、なんでしょう?」
上官「強さが均等になるよう分けてくれ……………」
大淀「はい、わかりました」
長門「私は行こうと思う、明石、お前は残って提督を見ててくれ」
明石「はい、わかりました.」
提督「えっ………長門さん行っちゃうの?」
長門「提督………………」
長門「私は提督を守るためにも、義父の元部下としても行かなければならない」
長門「もし危険が迫れば………その拳銃を…………」
提督「………………はい」チャキ
姉「すみません………私も連れて行って下さい」
上官「お前も?良いのか?」
姉「ええ、父さんに話がしたいです…………それに提ちゃ……提督にも私は………」
上官「…………分かった、そうしよう」
姉「…………ありがとうございます」
大淀「………………出来ました!」
上官「よし、見せてくれ」
攻撃組
上官
姉
加賀
ヲ級
赤城
翔鶴
瑞鶴
雲龍
扶桑
山城
比叡
長門
鈴谷
熊野
プリンツ
龍田
白露
村雨
春雨
五月雨
涼風
待機組
鳳翔
千歳
千代田
瑞鳳
金剛
榛名
愛宕
高雄
羽黒
青葉
大淀
夕張
明石
北上
大井
時雨
夕立
不知火
雷
曙
チャラ男
上官「攻撃組は良いとして……待機組は大丈夫なのか?幾ら何でも危険では………」
大淀「鳳翔さんに頼んで提督を守ってもらうようにしました」
上官「鳳翔が?なら平気かもしれんな」
上官「よし、準備が整い次第作戦を決行する」
上官「攻撃組は時間までに準備しておくこと」
艦娘「はい!!」
鳳翔「あ、あの………誠に申し上げにくいのですが………提督がいません」
「………………………………………」
提督「………………グスッ………」
提督「長門さんも上官さんもいない………」ボロボロ
提督「怖いよ…………」
「こんな工廠の隅で何してんのよ」
提督「ヒッ…………!」ビクッ
曙「なに、一丁前に驚いてるのよクソ提督」
提督「あけぼのちゃん…………」
曙「みんなクソ提督の事探してたわよ?」
提督「え………?」
提督「そ、それって時雨ちゃんとか、青葉とか、羽黒さんも?」プルプル
曙「というか全員アンタの事探し回ってるわよ?」
提督「…………………」
提督 (どうしようどうしようどうしよう、勝手に行かなきゃよかった……なんで………どうしようどうしようどうしよう)
提督 (何か言い訳を………トイレ行ってた………とか、いや………もうこのまま隠れて………)
曙「何黙り込んでんのよクソ提督」
提督「え?え、あ、えっと………」
提督「あ、曙ちゃんは俺がここにいるって事みんなに言う………?」
曙「何言ってんのよ、言うに決まってるじゃない」
曙「大体アンタ反省してんの?みんなアンタの事探し…………」
提督「ま、まま、待って!お願い待って!」ガバッ
曙「ひゃひぃっ!?」
提督「お願いします…………!言わないでください………!」ガタガタ
曙「な、何よ、どうしたのよクソ提督?」
提督「あか、明石さんだけじゃ俺を守れな、長門さん、いなきゃ、俺、死ん、死ん」ガクガク
曙「お、落ち着きなさいよ!」
提督「…………フゥ……フゥ……フゥ…………」ドクッドクッ
曙「何でそんなに怯えてるのよ?」
提督「………今残ってる人、怖い人ばったりで……あんなにいたら………俺どうなるか………」
曙「だからといって、そんなに泣いちゃダメよ、クソ提督だって男の子でしょ?」
提督「で、でも………上官さんもいないんじゃ本当に殺されそう………」
曙「ハァ…………仕方ないわね……」
曙「乗り気じゃないけど助けてあげるわよ」
提督「………本当?」
提督「嘘じゃない?後で裏切ったりしない?」
曙「何よ、疑うぐらいなら助けてもらわなければ…………」
提督「ま、待って、信じる、信じるよ!」
ギュッ
曙「わっ、わわわわわわわわ」カァァァ
曙「急に手掴んでくんなクソ提督!」
提督「ひっ…………ご、ごめんなさい!ごめんなさい!」スッ
曙「あっ………」
曙「ま、まぁ私も少し強く言いすぎたわよ」
曙「ちゃんと助けてあげるから、信じなさい」
提督「はい……………」
提督「………………」
提督「ね、ねぇ曙ちゃん…………」
曙「何よ」
提督「もうちょっとここにいて欲しいんだ………」
曙「…………いいわよ」
提督「…………………」
提督「…………………」ソワソワ
曙「まったく、落ち着きが無いわね」
提督「え、う、うん」
曙「不安なの?」
提督「………………」コクッ
曙「…………ま、まぁ不安なら、手ぐらいなら握ってもいいわよ?」
提督「…………ありがとう」ギュッ
曙「………………」ギュゥゥ
提督 (ちょっと痛い…………)
曙「少しは落ち着いた?」
ナデナデ
提督「わ………、う、うん」ホッ…
曙「私はそろそろ行かなきゃ怪しまれるから、行ってくるわね」
提督「あ………う、うん」
曙「辛いかもしれないけど頑張りなさい、いいわね?」ポン
提督「うん…………」
曙「で、こっからどうするの?」
提督「俺ここにいる………一人がいい………」
曙「分かったわ、じゃ私はここに人が近づかないよう誘導しないようにしておくから」
提督「うん…………」
ガチャ バタン
提督「…………………」
提督「一人っていいな………怖い皆もいないし、何も気にしないでいいし」
提督「俺も普通に生まれてれば、普通の人生で………」
提督「曙ちゃんみたいな友達だって……………」
提督「何で……………」ジワ…
提督「何で………こんな事になっちゃったんだろ…………」ポロポロ
曙「………………………」
曙「提督と2分36秒も話せた………」
曙「私の事を信じてくれた………」
曙「手も握ってくれた………」
曙「………………」
曙「少しずつ、思いを伝える様にするから」
曙「その時は…………受け入れてくれるかな…………」
タタタタタタタ……
明石「曙ちゃん!」
明石「提督は………見つかった?」
曙「………………ごめんなさい、まだ………」
明石「そう……一体何処に行ったのかしら………」
明石「もう上官さんも出撃する頃なのに…………」
曙 (そういえば提督、明石さんは敵じゃないようなこと言ってたな)
曙「………あのさ、明石さん」
明石「はい?」
明石「…………え!?提督ご工廠に篭っ………ムグング……」
曙「シー!シー!」
上官「……………時間だ」
大淀「提督はまだ見つかっておりません………」
上官「仕方ない、チャラ男!」
チャラ男「うっす」
上官「必ず艦娘よりも先に見つけ出せ」
上官「鳳翔、大淀、明石辺りはともかく時雨や榛名の様に危険な奴からは離させろ」
上官「いいか、絶対にだ」
チャラ男「了解でーす」
大淀「………本当に大丈夫なんですか?」
上官「腕は確かだ」
時雨「………………」
時雨「…………こっち側に提督のにおいがする」
夕立「本当だぁ……勝手に何処かに行く提督さんには躾が必要っぽい?」
時雨「クスッ……提督は躾けようとしてても言う事聞かなそうだしね」
時雨「やっぱり手足の腱を切っておくべきだよ」
夕立「んー、そしたら提督さんもかわいそうだし、手錠ぐらいでいいっぽい?」
時雨「…………まぁ、提督をどうするかは見つけてから決めればいいよ」
夕立「うん、それが一番っぽい」
時雨「………………あれ?あれは明石と……曙かい?」
夕立「おーい!こんな所で何やってるっぽーい!」
明石「あ………時雨ちゃんに夕立ちゃん、提督がいるか、探してみたけれどここには居ないみたいで」
夕立「でも提督さんのにおいが強くなってきたっぽい」
時雨「…………こんな所で隠れる場所は工廠ぐらいしか無いよね」
曙「待ちなさい、工廠はもう探し終えたわ」
時雨「念のためっていうのもあるからね、僕は調べるよ」
曙「私の捜査に穴があるって言いたいの?」
時雨「そうだよ?」
曙「聞き捨てならないわね、そこには誰も居ないわよ、断言するわ」
夕立「……………そこまでして隠そうとするのも怪しいっぽい…………」
曙「……………ちっ」
明石「ま、まぁこの辺しておきましょうよ!こんな睨み合ってないで!」
明石「曙ちゃんもここまで行ってるんだから他の所を探して………」
時雨「ハァ……………」
チャキ
時雨「居るのは分かってるんだよ?提督」
曙「くっ!」グイッ
ボガァン
時雨「曙……邪魔しないでよ、砲弾がドアから逸れちゃったじゃないか」
曙「…………なんてことしてんのよ」
時雨「提督が逃げるからさ、あの邪魔な男がいなくなった今なら提督を逃げれない体にも出来るからね」
提督「…………………」ドックンドックン
提督「う、裏口…………!」キョロキョロ
提督「…………嘘だ………裏口がない………」
提督「やだ………やだやだやだやだ死にたくない死にたくない死んじゃう」ガタガタ
提督「助けて………誰でもいいから…………!」
ボォォォォォォォ…
提督「!?」
ガシャッ…
チャラ男「ああ良かった良かった、生きてるや」
提督「チャラ男さん?助けに来てくれたんですか………?」
チャラ男「もち!」
チャラ男「見てよこのバーナー!こいつで壁を切って出口を………」
ドグシャァ!
時雨「提督、見ーつけた」
提督「あ、ああ………」
チャラ男「ヤバっ………」
チャラ男「しょうがねぇ、とりまここ食い止めとくから開けた穴から逃げろ!」
提督「は、はい………!」タタタタ
時雨「また、邪魔者が来たんだ…………」
時雨「お前達が居なければ…………!」チャキ
チャラ男「……………やばくない?」
提督「ゼエッ…………!ハァ………!」タタタ
提督「ゲホッゲホッ………!」
提督「あ、あれ……?ちょっと走っただけなのに………」フラフラ…
提督「………あ………うぁ………」グラッ
ムニュッ
潮「ひゃああああああ!?」
潮「あ、あれ?提督?」
潮「何でこんな所に……いやそんな事より………」
潮「いきなり倒れるなんて………ど、どうしましょう………」
潮「……………………」キョロキョロ
潮「…………………」ムギュッ
潮「ごめんなさい提督………私は………なんてふしだらな………」
グイッ
潮「ごめんなさい、ごめんなさい………提督を独り占めしようとする私を見たら………軽蔑しますか?」
潮「提督…………提督…………」
提督「つぅ………ぅ……」
提督「………何処だ……ここ」
ジャラ…
提督「!?」ガチャガチャ
提督「う、嘘………!また誰かに………!」
提督「誰か!誰か助けてぇ!!」ガチャガシャガガッ
潮「て、提督…………」スッ
提督「え…………?うし………」
提督「……………………」
提督「うし………お、ちゃん?」
潮「は、はい!私の事覚えていてくれたんですね!」
提督「……………………」
提督「う、うん…………」
潮「……………………」
潮 (…………本当は覚えてないのかな…………)
潮 (あ、当たり前………ですよね………)
潮 (私と提督は………最後に話したのが6ヶ月4日前の10時29分15秒…………)
潮「……………………」
潮「……………提督にとって、私は必要ない存在ですよね」
提督「え、そ、そんなの………」
潮「私のために嘘なんてつかなくても良いですよ…………」
潮「当然ですよね………提督が好きなのに、話すのが怖くて話せなくて………」
潮「提督を助ける事も他の人に先を越されるような、私なんか………」
提督「あ、あ………の……その………」
キュッ……
提督「っぅぐっ………!?か………ぁかっ………ぁ!?ぁ……ぁぁ…」.
提督「っは!?か……………ぁ…」ピクピク
提督「…っ………!!…………!!」
潮「ハッ…………!」パッ
提督「っごほっ!!か、ゲホッ……!」
潮「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
潮「許して下さいごめんなさい、ごめんなさい」
潮「なんでもしますごめんなさい提督、許して下さい」
潮「死んでも構いません、許して下さいごめんなさい提督ごめんなさい提督」
提督「………かぁ……は……!」
提督「ゴホッ………潮ちゃ、………ち着いて…………」
潮「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……………」
提督「ゲホッ………じゃ、じゃあ、手錠解いて欲し…………」
潮「はい……!わかりました……!」ガチャ…
提督「ど、どうも…………」
潮「………………………」ビクビク
提督「その……えっと………」
提督「き、気にしてないから!大丈夫だから………タブン……」
潮「ごめんなさい………提督に忘れられないようにするには傷つければ良いって、変な考えが出てきて………」
潮「これじゃあまた提督を傷つけてしまいます……」
潮「お願いですからここから離れて………!」
提督「わ、分かった…………」
ガチャン
提督「そ、その……本当に気にしてないよ?」
バタン
潮「…………………」
提督「潮ちゃんがああなったのは俺の責任なのかな…………」
提督「…………………」
提督「…………ここって今鎮守府の中だよね………?」
提督「…………………」
提督「何処かに隠れなきゃ………!」
コツ……コツ……
提督「!!」
提督「隠れる場所………!隠れる場所……!」ジワ……
提督「ロッカーがある……!」キィィ…
パタン……
提督「………………」ドクンドクン
??「司令?そこに居るのですか?居るなら出てきて下さい」
提督「誰だろあれ………?」
不知火「…………確かに気配がしたのですが…………」
提督 (不知火さん………?)
提督 (…………………)
提督 (信用出来るのか出来ないのかよく分からない………)
不知火「ふむ………ここ辺りから物音もしたのですが………」
提督 (………触らぬ神に祟り無しっていうし、このままじっとしておこう)
不知火「………………」ジッ…
提督 (あ、あれ?ロッカーの事見てるような………)
不知火「………………」ジィ……
不知火「………取り敢えず司令が出る心の準備が出来てからで良いですよ」
提督 (………………え……?)
不知火「強制的に出しても怖がるだけですし……」
提督 (バレてたんだ…………)
不知火「でも出たら司令が何で不知火の事を避けたかきちんと話して下さいね」
提督「………………」
提督「………わかりました………」
不知火「良い返事です」
提督「…………………………」
不知火「…………………………」
提督「…………………………」
提督「気まずい………………」
コツコツ……
不知火「……………!」
不知火「司令、少しお静かに、誰かきます」
提督「…………………は、はい」ゴクッ
雷「しれーかーん?何処なの?私から逃げるの?私は司令官の味方よ?」
雷「あ、不知火さん」
不知火「…………どうも」
雷「司令官が何処にいるか知ってるかしら?」
不知火「いえ、知りませんね」
雷「…………そう、私はこのロッカーが怪しいと思うの」
不知火「…………………チッ」
提督「…………………!」ゴクッ
雷「…………いるのね?いるのよね?ねぇ!?司令官!?」
不知火「雷、そこから離れてください」
雷「司令官がいないっていったのに嘘じゃない………」
不知火「あなたが危険と判断したからです」
雷「なんでよ………私はただ司令官に会いたいだけなのに………」
雷「司令官だって……!なんで逃げるのよ!」
不知火「雷………!いい加減に………」
バチバチッ
不知火「っぐぅぅ!?」
不知火「し……れ…………え」バタッ
チャラ男「どうだスタンガンは!提督クンをビビらせやがって!」
チャラ男「………ん?」
雷「しれえかん………なにもしないからあけて?顔をみるだけでいいから………」
雷「あけて?あけて、あけてあけて………」
雷「あけろ……………あけろあけろあけろ!あけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろあけろ」
ガンガンガンガンガン
提督「……………っうう………!」ポロポロ
チャラ男「…………もしかして俺が狙った相手間違えた?」ダッ
チャラ男「ストーップ!そこまでだ!」
雷「…………あなたも邪魔するの?」
チャラ男「提督クン!いまの内に逃げろ!」
提督「うぐっ………!」ガチャ
雷「司令官……!逃げるの……!?」
提督「ひっ………!」
チャラ男「大丈夫だ!ちゃんと食い止めとくから!」ガシッ
雷「ううっ!は、離しなさい……!」
チャラ男「早く……!」
提督「ひ……い……!ひいっ………!」ダッ
提督「グスッ………ヒック………」
コンコン
シ-----ン……
提督「いないの………?」グスッ
提督「鳳翔さん……ヒック……大淀さん」
提督「たすけて……夕張、ざん……グスッ……あ、がしさん……ヒグッ……」
提督「ふ……ぅああ………うう」
提督「うええええええん………」
青葉「これは司令官の泣き声!今すぐ行かなくては!」ダッ
青葉「司令官!さっきの爆発で怪我はして…………」
羽黒「し、司令官さん、どうしたんですか泣き止んで下さい」
提督「ううううう……………」
榛名「提督、大丈夫ですか?榛名の胸ならいくらでも貸しますよ」
愛宕「胸?貸してもらうなら私のような大きい方がいいわよね?ね?提督?」
高雄「しかしいつぐらいからこうなったのでしょう………」
青葉「…………一番乗りは出来ませんでしたか………」
羽黒「あっ、青葉さん」
青葉「どもども、青葉です」
榛名「とりあえず今は提督を落ち着かせましょう」ナデナデ
榛名「………そのあとは何故逃げたのか説明してもらいますけどね」
提督「ぅぇぇぇぇぇ………!」
愛宕「あらぁ?そういえばそうねぇ………これはやっぱりお仕置きが必要かしら?」
高雄「ほら、うずくまってないで行きますよ」
提督「うう………やだ………!」
青葉「待って下さい!お仕置きなんて駄目ですよ!」
提督「ぁぉ……ばぁ………!」
青葉「提督の体を傷つけるより、いじめるぐらいの力でやった方が可愛く泣いてくれるじゃないですか!」
提督「あおばぁ…………!!」
羽黒「………個人的にはそろそろ閉じ込めた方が………」
提督「………ぐ……ぅ……うううう……」
提督「うああああああああ!!」チャキ
青葉 榛名 羽黒 高雄 愛宕「!!」
ドォン
青葉「あぅっ…………!」
提督「あ………ああ…あ………」
提督「あお……青葉………おれ、青葉打って…………」
提督「あああああ………!」カチャ
愛宕「っ!自分のこめかみに………!」
シャッ
ガキンッ
提督「ううっ!?」
鳳翔「………………………」
鳳翔「駄目です提督、死んでは………」
提督「ううう……!ぁぁあああ……」
提督「っ……………!」スッ
青葉「駄目………です司令官、これは没収です」
提督「か、返して………返せよ、青葉………」
提督「おれもう、つらいんだ………」
提督「おとうさんだけでもこわいんだ………」
提督「みんなもこわいから…………」
提督「しぬよりこわいんだよぉ…………」
提督「もうこんなのやだよ………しにたくないけど………いきてるほうがつらいんだ…………」
青葉「しれ………いか……ん」ジワッ
青葉「ごめんなさい………!ごめんなさい………!」ポロポロ
青葉「司令官には謝りきれないことをしてしまいました…………!」ポロポロ
提督「……よかった……むかしのあおばだ…………」
ドドドド ガガガガガガガ
上官「よし、殲滅したな、基地には俺と姉が入る、陸なら人間の方が強い」
加賀「分かりました、待機します」
上官「おい、行けるか?」
姉「はい………大丈夫です………」
ドドドドドドド
兵隊1「ぎゃあ!」
兵隊2「だ、誰かこいつらを止め………ごはぁっ!」
兵隊3「ぎゃあああああ!」
姉「……………………」グシャッ
上官「凄い攻撃だ………鬱憤を敵で晴らしているみたいだな………」
姉「着きました………父さんの………」
上官「ここは俺が行こう、お前はそこで待ってるんだ」
姉「はい…………」
ガチャ
上官「……………誰もいない………!?」
ギィィィィイ バタン
上官「しまった閉じ込められたか!」
上官「クソッあいつはどこに………まさか!」ピッ
上官『待機している攻撃組!今すぐ鎮守府に戻れ!』
扶桑「な、何故ですか?」
上官『奴ら今頃鎮守府に攻撃を仕掛けてるだろう!俺たちは誘い込まれた!』
上官「大淀にも連絡を………!」ピッ
上官「クソッ、連絡が無い!気づくのが遅すぎたか!」
赤城「皆さん!早く戻りましょう!」ダッ
「はい!!!」
ヲ級「ヲ………テイトク………!シナナイデ…………!」
姉「くっ………何か扉を壊す方法は…………!」
「…………………貴女は誰?」
姉「!!」バッ
大和「…………………!?」
姉「お母………さん………」
大和「姉ちゃん…………?」
姉「お母さん!」ガバッ
姉「よかった………生きてた、生きてたんだね…………!」
大和「姉ちゃん………!それより、何でここに?」
姉「お父さんが………提ちゃんを………殺そうと………!」
大和「提督!?提督は生きているの!?」
大和「父さんから死んだと言われていたから…………」
姉「お母さん………お父さんを一緒に止めて!」
大和「分かったわ…………」
ガシャァ!!
大和「!?」
上官「……やっと開いたか」
大和「じ、上官さん?」
上官「君は…………!生きていたのか……!」
大和「ええ、そして…………提督は今命を狙われているのですね?」
上官「ああ、手伝ってくれるか?」
大和「はい!戦艦大和!出撃します!」シャキン
提督「……………………」
鳳翔「少し、寝かせてあげましょうか」
青葉「はい………………」
時雨「………………うん」
チャラ男 「……………………」
チャラ男 (何か腑に落ちない……….こんないとも簡単に事が収まんのか?)
チャラ男「まぁ、いっか………今の所は平和だし………」
父「………………撃て」
ドドドド ドガァン
ヒューーー ボガァン!!!
鳳翔「!?」
明石「い、一体何です!?」
大淀『敵襲、敵襲です!全艦娘は直ちに………うぐっ!!』
夕張「大淀さん!くっ…………」
提督「……ん……ぅ、な………何……!?」
鳳翔「提督!早く逃げ…………」
ドゴォン!! パラパラ………
鳳翔「危ない!!」
ガラガラガラ グシャッ
提督「わぁぁぁぁああ!」
提督「っ……………?」
鳳翔「だ、大丈夫です………か、提督?」グシャッ
提督「……………え?」
提督「………あ、ああ………鳳翔さん……!そんな…………!」
明石「くっ………鳳翔さんは私が治療します!他の皆さんは提督を!」
青葉「分かりました!司令官こちらに!」
提督「…………………」ガタガタ
千代田「…………なんて数なの………」
千歳「このままじゃ押し込まれる…………!」
大井「耐えれば別働隊が来ます!それまで持ちこたえますよ!」
北上「大井っちの言うとうりだよ、それに提督の為にも負けるわけにはいかないしね」
父「…………………」
父「敵はいい、鎮守府が崩れるまでミサイルを撃て」
部下「了解!構えぇー!」
ガシャン
部下「撃てぇ!」
ドドドドドドドド
千歳「な………!?」
北上「しまった、止めなきゃ………!」
ドガガガガガ ボガァン
時雨「くっ………仕方ない僕はあいつらを止めてくるよ」
青葉「青葉も行きます!」
チャラ男「俺は鎮守府に散らばってる艦娘を集めてくる!」
青葉「司令官は………!?」
「私が見てるわ」
チャラ男「誰だ?」
曙「…………………」
時雨「…………わかった、任せるよ」
曙「ええ、行くわよクソ提督」
提督「…………………」
チャラ男「ここもじき崩れる、早く行こう」
長門「クソッ…………、連絡が取れない!」
白露「時雨、夕立………提督をお願い………!」
ヲ級「…………………」
ヲ級「ヲッ!」ザブン
雲龍「も、潜った……」
ヲ級「テイトク、マッテテスグイクヨ」
ヲ級「コンドハ、ワタシガタスケル」
ヲ級「テイトクヲ、シナセタリナンカ、サセナイ」
父「……………………」
部下「やっと内部に入れましたね、どうします?」
父「全員、散らばれ、あのクソガキを見つけたら殺さず俺に差し出せ」
「了解!」
父「艦娘は深海棲艦でこっちまでは手が出せない、あいつを捕まえるのも時間の問題だろう」
千歳「くっ、このままじゃ………」
ドォンドオン
千歳「!?」
時雨「疲れたのなら下がりなよ、ぼくがやるからさ」
千歳「っ………そんなこと一言も言ってないわ!」
青葉「にしても本当に多いですね………ん?あれは?」
赤城「航空隊、出撃して下さい!」シュッ
北上「や、やっと戻って来たんだ……遅いよ」
鈴谷「借りは戦いで返すよ!」ドゴォ
部下「援軍が来ましたが、どうします?」
父「放っておけ」
父「もう、ターゲットは見つけたからな」
曙「くっ……………」
曙「クソ提督!逃げなさい!」
提督「で、でも………」
曙「いいから早く行けっていってるのよ!」
提督「わ、わかったよ…………!」ダッ
父「…………………」
曙「ここから先は行かせないわよ…………!」
父「残念だが、それは無理だ」
父「やれ」
レ級「…………………」ウィ---ン
長門「あいつ何を………!」
ズドォン!
曙「っ、な、なに」
ドガァン!
曙「あぐっ………ぁ……」
父「お前に構ってる暇は無いんだ」ゲシッ
曙「うぅっ!」ゲホッ
父「この距離なら逃げてもすぐ殺せるぞ」チャキ
ガシッ
父「ちっ」
曙「お願………い、提督にだけは手を出さないで………」
父「…………………」パァン
曙「あぅぅっ!!」
曙「ゲホッ……ぁ………」
曙「て、いとく………て……と、く………」
父「…………………」パァン
ビシュッ
提督「づぅぅっ!」ドタッ
父「…………………」コツコツ
提督「ひ……ひぃいいいい……!」ズリズリ
父「おい、あの薬を飲ませろ」
部下「了解」
提督「ま、待って…………何を……」
父「…………どうせなら利用した方が良いと思ってな、あの駆逐艦がお前を守ろうとした姿を見て分かったよ」
父「生かしておいて艦娘に対して攻撃的な態度をとらせればこの鎮守府だって自滅に追い込める、深海棲艦だけじゃここの艦娘はキツイからな」
提督「ど、どうするつもり………」
父「適当にお前を使ってかき乱しゃすぐ自滅する、あの上官のやつだって止められんだろう」
父「良かったな、お前、利用価値があったぞ」
提督「え………そんな、こんなの………」
提督「おれは、おれはものじゃない…………!」
父「物だよ、元々俺が使える奴として育てようしただけだからな」
提督「っ………!あ、ああああああ………」
父「自殺は出来ないように作ってある、お前だって死にたくないだろ?」
部下「さぁ、口を開けろ」
提督「ん………!む、んぅぅう!!」グググ
部下「この…………!」グキッ
提督「っああ゛あ゛あああ゛ああ!」
グイッ
提督「ん!?ぐむゔゔうう!」
ゴクッ
提督「………うっ、うううう………!」
提督「ゲホッ、ぐ、オエエッ………!」
父「あばよ精々お前の艦娘によろしく言っといてくれ」ツカツカ
提督「ま、まって、え………!嫌だ………せっかく、せっかく………変わりかけたのに何で…………!」ジワ…
提督「嫌だ………あんな思いをするのはもう嫌だ…………!殺して………!」ポロポロ
提督「待って………やだ………殺して…………」グスッ……
提督「………………本当にみんなを敵に回すようなら………今までよりも、もっと…………」
提督「生き地獄なんて………嫌だ………」
提督「殺して………誰か殺して………」
提督「…………………」
提督「…………………」フラフラ…
提督「…………………」フラフラ…
提督「…………確かここにボートが………」
提督「あった…………」
ポイッ バシャッ
提督「…………………」チャポ
ドガァ…… ボォン……
提督「…………どこか…………遠いとこに…………」
ヲ級「イタ………!テイトク……!」ザバァ
提督「ひいっ! ?」
ヲ級「テートク、タスケニキタ………ウデヒドイ、ダイジョウブ?」
提督「ヲ、ヲ級さん………来ないで………お願い………来ないで……」ガタガタ
ヲ級「ナニイッテルノ?ワタシハテートクノミカタダヨ?」
提督「お願いだから………来ないでよ……頭が変になる………!」
ヲ級「テ、テートク………?」
提督 「う、うう…………」
「艦娘は敵だ、あいつらが居なければ俺はこんな事にはならなかったのに……!」
提督「違う……違う………」
「ヲ級さんだって元は艦娘、さらに深海棲艦なんだ、敵なんだ………」
提督「でもヲ級さんは違う………違うんだよぉ………」
「殺したい………こいつらが居なければ……!許せない………!」
提督「違う………!ヲ級さんは違う………!味方なんだよ…………!」
「殺そうよ………!殺せば提督としての任務を果たせるんだよ!」
提督「………………!」
「そしたらお父さんも俺を認めてくれるかもしれない………」
提督「…………お父さん………」
「ヲ級さんですら殺したくなるのに、他の艦娘相手なら………どうするつもりなの?」
提督「な、な……なら、ヲ、ヲ級さんにここでお、終わらせてもらおうよ………」
提督「ど、どうせお父さんに薬飲まされた時………こ、ここ、殺………」ガクガク
提督「殺して欲しいって思ってたし…………!」ガクガク
提督「だ、だから……ヲ、ヲ級さ、さんに………こ、殺………ぅぅ……う……」ジワッ
「…………本当は死にたくない…………」
提督「………………!」
「生きたい、死にたくない、ごめんなさい、ごめんなさい、怖い」
提督「死にたく…………」
「生きる為だから………仕方ないんだ………自分が一番大事だから………」
提督「俺も………本当は……」
提督「死にたくないよ…………」チャキ……
ヲ級「テートク?ネェ……ダイジョウブ?ダイジョウブナノ!?」
提督「ヲ級さん………ごめんなさい…………!」カチャ
ダァァン
ヲ級「……………エ?」ポタッ
提督「う、うああ…………!」ダンダンダンダンダン
ヲ級「ア…………グゥッ………!!」
ヲ級「ナ、ナンデ…………?テ……トク」
提督 (ごめんなさい………!ごめんなさい………!ヲ級さん!!)
提督「!?」
提督 (声が………でない………!?)パクパク
ヲ級「テー……ト……ク、ドウシ、テ………」
提督「……………」パカッ
提督 (う………!?口が勝手に…………!)
提督「…………お前が深海棲艦だから」
ヲ級「ソン……ナ…………」ゲホッ
提督「一回助けただけで妙に馴れ馴れしくして………気持ち悪かった………」
ヲ級「…………ヲ…………」
提督 (違う………違う………!そんな事思ってない………!!)
提督「お前みたいに人間の邪魔ばっかりするやつ………さっさと死んじまえ………!」
提督 (何で………何で思ってもない事を………)
ヲ級「………………」
ヲ級「テートク…………ワタシノコト、キライ……ナンダ………」ガクッ
提督 (…………………………)
提督 (あ………あぁ………)
提督 (俺は何て事を…………しかも……何であんな酷い事を言ってしまったんだ………!)
提督 (これも薬の………ヲ級さん…………ごめんなさい………ごめんなさい………謝る事も出来ないなんて………)
「なに言ってるんだよ、これで良かったんだ」
提督 (違う………!俺は最低だ………)
「生きるためなんだ、しょうがない、俺は悪くなんかない………」
提督 (でも………それでもヲ級さんを………ヲ級さんを…………!)
「もう正直になろうよ………自分だけ良ければ良いんだ…………」
提督 (自分だけ…………)
「これが今俺が思ってる本当の思いだよ………!仕方ないんだ、生きるためなんだ」
提督 (本当のおもい………生きるためだから………仕方ない………俺は悪くない………)
「…………そろそろ行かなきゃ、銃声を聞いて来るかも」
「今からは自分で考えろよ………俺はもう消える………」
提督「……………」
提督「………喋れる…………」
提督「俺の思い…………」
提督「俺は悪くない…………そうだ……悪いのは全部あいつらだ………」
提督「お父さん………ごめんなさい、今度はもっと頑張るから………許して………」
提督「お父さん………証拠にこの深海棲艦持っていくから…………」グイッ
ギイィ…… ザザ----ン……
ヲ級「…………………」
提督「…………………」ギイィ……
ヲ級「…………………」ムクッ……
ガシッ
提督「え………?」
ヲ級「………………」ギリ……
ヲ級「テートク、ドウシテ………」メキ……
ズキンッ
提督「痛っ……!離せ!」チャキ
ヲ級「……………」バシッ
提督「あぁっ、し、しまっ………」
ググググ…
提督「ぐぁっ…………!痛……」
ヲ級「テイトクモ、アイツラトオナジナノ?」
ヲ級「テイトクハ、チガウトオモッテタ」
ヲ級「ワタシヲヒトリノニンゲントシテ、ミテクレルッテオモッテタ」
ヲ級「ゼンブウソダッタノ?チガウヨネ?」
ヲ級「ソウダッテイッテヨ、テイトク」
提督「お、お前……お前は、敵……だ……!」
提督「深海棲艦なんて敵だ!お前ら全員敵なんだ!」
提督「お前らなんか父さんに殺されればいいんだ!人類の敵め!」
ヲ級「………………………」スッ…
ヲ級「………テイトク、オトウサンヲナカマダトオモッテルノ?」
提督「………な、何が言いたい!?」
ヲ級「アレダケ、オビエテタノニ?ナンデ?アイツニナニカサレタ?」
提督「ち……違う……父さんはお前ら深海棲艦を滅ぼす為に戦ってる尊敬する人だ………」
ヲ級「ソイツラヲツカッテ、テイトクヲコロソウトシタノニ?」
提督「!!」
提督「ち、違う!あの人は………!」
ヲ級「テイトク、オカシイ、フツウアンナヤツヲ、チチオヤナンテオモワナイ」
提督「違う………違う………」
ヲ級「テイトク、オモイダシテ、キミハホントウハヤサシイヒトナノ」
提督「うう…………ああ……!」ガクッ
提督「違う!俺は間違ってなんかない!間違ってるのはお前だ!お前だ!」
提督「俺は間違ってなんか………違う………父さんは間違ってなんか………」
提督「父さんは……父さんは俺を強い人間にする為にああしたんだ……!」
提督「俺は……俺は強くなって、父さんに認めてもらうんだ……」
ヲ級「…………………」ポン
ヲ級「テイトク、アイツノタメノツヨサナンテイラナイ」
ヲ級「ホントウノ、ジブンノタメニイキヨウ?」
提督「………………………」
ザァァァァァァァァ………
ヲ級「……モウスグ、カンムスガクル」
ヲ級「テイトク、ドコカトオイマチニオクル」
ヲ級「ソコデ、ナントカイキテ」
ヲ級「ゼッタイニタスケニイクカラ、テイトクガ、タスケテクレタミタイニ」
提督「……………」
ヲ級「コレカラ、アンゼンナマチマデイクカラツカマッテ」
提督「お、お前の助けなんて………」
ヲ級「……………」ギュッ
提督「うっ……は、離せ………」
ヲ級「ハナサナイ」ギュ-ッ
提督「う…………………」
提督 (どうして………助けようとするの………)
提督 (俺は……俺は、お前を殺そうとしたのに……………)
大和「提督は…………今無事なのですか?」
上官「分からない……一刻も早く助けに行かなければ」
姉「はい、行きましょう」
上官「……………」
上官「すまない、君たちは先に行ってくれ」
姉「え……どうしてです?」
上官「少しここで調べたいことがある、戦力的には君達二人でどうにもなるだろう」
大和「………分かりました」
上官「………大和くん」
大和「はい?」
上官「提督に会えたら、あいつに母親の愛情を思い出させてやってくれ」
大和「……はい、約束します」
姉「では上官さん、行ってきますね」
上官「ああ」
ザアアアアアアアアア
姉「…………ねえお母さん、上官さんと知り合い………だったの?」
大和「ええ、父さんの一番の親友だったわ………」
姉「そう………だったんだ……」
大和「あの人はね、昔は優しくて艦娘にも誠意を持って接していたわ」
大和「変わってしまったのは提督が生まれる少し前………」
姉「………いつからあそこに閉じ込められてたの?」
大和「あの子が生まれてすぐ…………提督をものとして扱うあの人を止められなかったわ………」
姉「お母さん……………」
大和「ごめんね…………」
大和「…………ごめんね、姉ちゃん……」ポロッ
大和「私が………もっとしっかりするべきだったのに………」ポロポロ
姉「……ううん、私だって提ちゃんを守れなかったもの………」
姉「だから今度は一緒に守ろう」
大和「うん………そうよね」
上官「………なんということだ」
上官「あいつが艦娘に執着される理由はこういうことだったのか………」ペラ…
資料の内容はこうだった
提督父は提督を姉を超える軍人にしようと様々な実験、改造をしていた
しかし実験は失敗、提督のことは処理するつもりだった
だが、提督のある一つの性質に気付く
それは提督は艦娘に異常なまでの愛情を持たせる性質だ
始まりは部下の一人が提督に対し刃物沙汰を起こそうとしたことだ
その力はとてつもなく止めるのに多大な被害を受けた
その後、色々な艦娘を接触させたが、全て同じ結果だった
その後父は、苦痛によってその力は引き出せることに気づく
愛情を持たせず力のみを強くさせる薬を科学者に作らせ、これに成功する
まだオリジナル並の力を出せる程ではない、改良を続ける………
上官「なんてことだ、それでは今襲撃を受けているあいつらは………!」
ペラ…
上官「………これが最終ページか」
上官「……………!!」
「あのガキもまあまあ役にたったぜ、お前はこの資料見てる時、死ぬほど腹が立ってるんだろうな」
「今度はお前に会えるのを楽しみにしてるぜ」
「お前の元、親友より」
上官「………………」
上官「あいつめ…………」クシャ
ヲ級「…………テイトク、ツイタ」
ヲ級「ココ、ワタシノイエナノ」
ヲ級「………チョット、ボロボロダケド………」
提督「……………」
ヲ級「アッソウダ、タベモノノオカネ、ヒツヨウダヨネ」
ヲ級「コレモッテッテ」スッ
提督「……………なに、これ?」
ヲ級「ホウセキハ、オカネニナルッテキイタ」
ヲ級「ソレデスコシ、ショクジ、デキル」
ヲ級「チカクニマチガアルノ、ソコデタベモノ、カッテネ」
提督「…………お礼なんか、言わないぞ」
ヲ級「………ウン」ニコ…
ヲ級「ソレジャ、ワタシイクネ」
ヲ級「カンムスヲ、トオクニユウドウシテクル」
ヲ級「ワタシノイエ、スキニシテテ、イイカラネ」
ザプン……
提督「………………」
提督「………何でそんなにお人好しなんだ」
提督「何で俺のことを………嫌いにならないんだ………」
提督「わかんない………」
提督「わかんないよ…………」
提督「俺たち、本当は敵同士なんだ、なのに…………」
続編頑張って下さい。
待ってました、頑張ってください。
逝くのだ、若人よ。
榛名に幸せを
頑張ってください!
時雨との絡みが気になる
長門の安心感
楽しみ
オラワクワクとドキドキが止まらねっぞ
コメントありがとうございます
なんとかして終わらせる様にします
待機組に悪意しか感じないwwww
せめて曙だけは天使でいて欲しいw
待機組ほとんど提督に危害加えてるやつばっかwww
待機組がひでえ連中ばっかりwww
チャラ男死ぬやろwww
これは・・・あれだ・・・!
提督の命が危ない!
提督「」
曙だけはまだ病んでないですよね?
提督の寿命ストレスで大変なことになってそう....
提督(チャラ男さんは期待できない…)
寿命縮まる。
榛名は大丈夫じゃないですね...
わかります
癒しの電はよ!!
大天使ぼのぼのきた!これでかつる!!
最近忙しいので土日になるまで更新出来ません
すいません許してください!何でもしますから!
提督を殺しに掛かる連中ばっかりやな
ん?上の人今なんでもやるって?
↑すいませんログインし忘れました
すいません!許してください!何でも許してください!(傲慢)
完全にトラウマになっているじゃないか(今更
待機組がちょっとでも改心してくれればいいんだが
おいついた♪続きめっちゃ楽しみにしてます!頑張ってください!
また曙ちゃんも他の子よりはまともだけど微妙にヤンデレ入ってるねw
↑痛めつけたり脅したりする連中よりはマシですよ
曙、まだ優しい
続きが待ちどうしいです^_^
提督かわいいな〜
どうしよう……提督が病み続けてとうとう気が狂い、逆襲掛けるBADと言う予想をしている俺ってばおかしいかね……?
工廠の妖精さんが提督を守ってくれることを信じたい
待ってました!
提督が襲われる瞬間マスクドバロニアが助けてにくる!こんな展開無い?(マジキチ)
↑チャラ男提督が颯爽と助けに来てくれるよ(白目)
ここで曙ちゃんの相棒潮ちゃんが現れたら
大丈夫じゃない榛名に蹴り殺されそう…(※某エロ同人参考)
あっ、終わった\(^0^)/
しぐれがこわいですね。
早く続きがみたいです。
朧、提督を助けてあげて!!
続き期待してます!
潮ちゃんといい曙ちゃんといい、何で細かい時間まで覚えているんだよwwwww
時雨にされるなら本望だ
チャラ男が覚醒しそう(笑)
もうターミネーターだなwwww
この潮は駄目だな
こんなに愛してくれるなんて
なんていい娘たちなんだー(白目)
時雨が監禁エンドはよ
お姉ちゃんと長門さんはやく帰ってきて
早く帰らないと大変なことになる。
潮と五月雨もそうだがもう少し対話をしていかないとな(ただしまともな艦娘限定)
さすがに不知火は味方だよな
»52wwフラグ立てんなwwww
希望はまだある…あるはずなんです!!
なんか青鬼に似てるな
ていうか、もう死んだほうが楽になるのでは‥
いやもうぱねぇのです。素晴らしいのです。
ここの時雨とフィッシュ藤原氏SSの共食い赤城さんと闘わせたいw
如月と睦月はいないのかにゃ〜?
ファイトだ提督がんばれよ。
チャラ男生きてたか!!
チャラ男君が格好良く見えてきた
眼科と脳外科逝ってくる
チャオ男さん時雨ちゃんに勝ったの?
↑間違えました。チャラ男さんでした。
なんかホラー映画みたいだなw
時雨は病んでるほどイイと思う私は病気でしょうか?
不知火が気の毒です。
この提督と駆逐艦どっちが年上なのかな?
>>68
基本的に駆逐艦は中高生レベルで年齢的にはさほど変わらないはず
ただゲームが18禁だから全員高三ぐらいの可能性はあるけどw
ショタ提督は小学生じゃないかな?
二次絵ではそれ系の外見が多い、無論公式設定皆無
不知火はやはり正義です。
提督が 僕に危害を加えない人が好き。って名言したらどうなるんでしょう 気になります。
青葉達はまだしも榛名は大丈夫なのか?
青葉がかばっただとみんなもともとやさしい子だったんだな
70の方、
そんな事いったら鎮守府内で艦娘の艦娘による艦娘のための殺し合いが始まるですよ
提督油断するな!
これは絶対なんかあるぞ!
米軍兵士「至急、あの提督を救助するぞ!!あのままでは艦娘に殺されるだけだ!!」
初見、おいついた。ヤンデレというか完全なヤミしかない、今…あ、もしかして初めて会った時がデレ期…
»69 分かりやすい説明ありがとうございます。
提督に光が(゚Д゚)
逆に時雨ちゃんが孤立しないか心配だ…
この鎮守府ブラックってレベルを超越してやがる…
>>80
いや他の創作ではコレを超える吐き気を催す邪悪が蔓延ってたりするから…
だから大丈夫だ問題ない(暴論)
大天使神通は
え?…お艦しんでしまうん?
おのれ糞親父めぇ!
確かにここの艦娘は怖いけど
みんな死なないで欲しい
最終的にみんな優しいンダネ
すっげえ急展開だけどどうなるんだろうwktk
続き待機してますね
これ、仮に提督がクソ親父に殺されたらどうなるんだろ
全員深海棲艦化不可避じゃね?
ヲ級ちゃんマジ天使
更新楽しみにしてます
僕的にはやっぱり時雨に活躍してほしいですね
ヲ級天使です
続き気になります
ヲ級ちゃんマジ天使!
さーてどんな展開になるのか楽しみだ
マジ最低だな糞親父
マジで氏ねよ
糞親父が氏ぬ展開はよ
氏ぬのは糞親父、テメェだけで十分だ。
提督...。
楽しみです。
時雨ちゃんは提督のことをどこまでも追いかけてきそう
チャラ男何気に強いw
追い付いた
チャラ男ルートでおなしゃす!
待機組が安心出来ない面子で草
ゴミ親父が死ぬのが最高のハッピーエンドだと思うんだ
更新まだですか?
ショタ提督が救われる最高のハッピーエンドをお願いします!更新待ってます!
待機組 パネェ
うあああああああ!!!
更新キタアアアアア!!!
年内に見れて良かったです!
大変だと思いますが最後まで頑張って下さい!
曙が唯一の良心だったのに...
これ曙が提督の心を取り戻す感じになるか?
ヲ級壊れちゃった。
前の作品から見てます。頑張って下さい。
泥沼化してきましたねぇ...
提督「俺終わった…」
きたー!!
続編楽しみにしてます❕
はよはよ
はよ書けよ、中途半端で辞めるなら最初からやるなよ
、、、、続き....気になるだろ.....
はやくうううう! お預けなんてえええ!
お前ら落ち着け
ただの放置プレイだろ?
生存報告頼むよ〜
俺はいつまでも待っている....だから...早く来てくれよ...
早くお願いします···
あの糞カス生きる価値がないあの父を殺してください
代筆でもいいから続きを書いてください
クズ父にトドメを刺すのは、提督にしてください!
そして提督がクズ父に「俺の人生は、俺自身で決める!!貴様のようなヤツにきめられたくない!!」と言わせてトドメを!!!
頑張ってくれー
あー、やっぱりまだ来てないかーw
続き、書いて欲しいなぁ…
まだかなー(´・ω・`)
更新してください!オナシャス!センセンシャル!
更新してくれ!
あと提督くんがクウガになる展開希望しやす!
屑親父は当然死ぬよな!?死なんなら俺の部隊を使ってあのクソオヤジを殺すまでだ!
提督が覚醒して無双する展開とか欲しいな
きてた!!
もう無理かな
早く続きがみたいー
??「あーも(鎮守府が)メチャクチャだよ、レ級と父さんをころせばいいんだな?よし、行くぞ・・・・・・」
頼む書いてくれ、待ってる奴らが居るんだ
続きを…………かい…て……く……れっ……ガクッ
やっときたか、待ってたぞい、がんばりたまえ
きたのか
最高!!
このヤンデレ感たまらない!!
( ^ω^ )
今まで見たSSのなかで1番面白いです!早く続きが読みたいです!
すごい面白い! 頑張って!
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
続き頑張ってください 気長に待ってます
僕が見たssの中で一番面白かったです。
次も頑張ってください!!
僕が見たssの中で一番面白かったです。
次も頑張ってください!!
俺もショタ提督の爪を剥いで手を磨り潰したりしてショタ提督をいじめたい。あー、想像するだけでゾクゾクする。ショタ提督の内臓も見てみたい。
俺は異常なのか?
>>147 爪を剥いでまではおk
続きはよ
続編期待。
続きお願いします!
続編希望!
続編希望です!
続編くだしや
期待!
続編期待!
此は希代の名将になれる逸材だ。
彼は偽りの薬からの解放ではなく
発想を転換するのだ。全てを自分の力にすればいいと。親父を越える為の力にすればいいと考えるんだ!
ずっと期待しているぞ
頼むから続きを...
(物語が)止まるんじゃねえぞ……
お前が(物語を続かせるのを)
止まんない限り、
俺はとまんねぇからよぉ……
(読むのをやめない)
急展開でもいいからとにかくハッピーエンドでさっさと終わらせてくれ…途中放置は無責任過ぎる…
続き見たいいぃぃぃぃ2年もまっとるよおおおおおお
もういっそのこと誰か書いてくレぇ…
3年もまってもこないか……
ショタ提督よ、カブトゼクターとパイパーゼクターとライダーベルトやるからとっとと憎きクズ親父を殺せ
それかファイズギアorカイザギアorデルタギアでも良いぞ。
ただし適合出来るかどうかによるが…。
続きがめっちゃ気になる!
お願いします
続きぃい
エタったか。ショタ提督ヤンデレものは唯一無二のものなだけに残念。
続きぃい
続きはよ