大淀「……………と今日の任務はこの様になっております」

提督「……………………」

大淀「提督？聞いていますか？」

提督「えっ？あぁ………うん……」

大淀「貴方はこの鎮守府の提督なんですから、ちゃんとして下さいね？」

提督「はーい」

大淀『提督、お客様がおこしになりました、至急執務室までお願いします」

提督「…………………」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

瑞鶴「提督さん、連絡聞こえなかったの？」

提督「えっ？」

瑞鶴「お客さんが来たから執務室だって」

提督「分かりました、セーブしてて瑞鶴さん」

瑞鶴「はーい」

「では、この方向で宜しくお願いします」

提督「はい、分かりました」

提督「はぁ…………堅苦しいなぁ」

大淀「提督、少し良いでしょうか」

提督「え？はい、良いですけど………」

大淀「連絡しても聞こえなかった様に上の空だと聞きました、何かあったのですか？」

提督「えっ、いやそんなこと………」

大淀「まさか鼓膜に異常が………」

提督「分からないですけど、最近耳が聞こえにくくて………」

提督「耳の病気なんですかね………これ」

大淀「ふむ……………」

大淀「提督、少し横を向いてくれますか？」

提督「？はい」ｸﾙｯ

大淀「うわぁ………凄い耳垢ですよこれ」ﾏｼﾞﾏｼﾞ

提督「本当ですか？じゃあこれが原因なんじゃ………」

大淀「……………そうですね」

大淀「この耳垢、私が取りましょう！」

提督「……………い、いやいいです………」

大淀「……………何でですか」

提督「耳に何か入れるなんて………怖くて………」

大淀「痛かったらすぐ止めますから、私に任せて下さい」

提督「……………分かりました」

大淀「では……提督、どうぞ」

提督「……………はい」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ﾎﾟﾑｯ

提督 (柔らかい…………)

人肌の暖かさと程よい弾力のふともも。自分が使い慣れた枕とは、比べ物にはならない安らぎがそこにはあった

大淀「膝枕はどうですか？」

提督「あったかくて、柔らかくて、安心します…………」

大淀「ふふっ、そうですか？ありがとうございます」

大淀「では………始めますね？」

提督「は、はい…………！」ﾄﾞｸﾝ

ﾌｧｻｧ………　　ｺﾞｼ……ｺﾞｼ……

提督 (あれ？)

自分の耳が感じたのは、棒が中に入って行く感覚ではなく、ウェットティッシュで耳の表面を拭き取られる感覚だった

ｽ-ｯ……ｽｯｽｯ……

ゆっくりとマッサージしていくように拭き取っていく、それと同時に少しずつ提督の力みも膝枕の安らぎも相まって消えていく

大淀「それでは………ここからが本番です、耳に耳かきが入ってる時は危ないので、動かないで下さいね」

提督「はい……………」

大淀「穴の手前から取っていきます………」ｽｯ

ｽ-ｯ

ﾍﾟﾘｯ…ﾍﾟﾘﾍﾟﾘ

提督「どんな感じですか…………？」

大淀「手前は薄い耳垢が全体にくっ付いてますね」

大淀「そして奥はすぐ分かるぐらいに大きいのがあります…………」

提督「なら奥の方を取っていけば………」

大淀「先に手前を掃除しないと、奥まで押し込んでしまうんですよ」

大淀「なので、こんな風に…………」

ﾍﾟﾘｯ ﾍﾟﾘﾍﾟﾘ……

ｶﾘｯ

ﾊﾟﾘﾊﾟﾘ

提督 (うわぁ………凄い音、奥はこれより凄いんだ)

ｶﾘｶﾘｯ　ｽ--ｽｯ

ﾊﾟﾘｯ　ﾍﾟﾘﾍﾟﾘ

提督 (今まで怖かったから避けてたけど…………)

ｶﾘｯ　ｺﾘｺﾘ ﾍﾟﾘｯ

ｽ-ｯ ｶｻｯ……ﾊﾟﾘﾊﾟﾘ

ｺﾘｺﾘ…ｸﾘｯ

提督 (耳かきって気持ち良いんだ…………)

大淀「ふふっ、どうやら気持ち良いみたいですね♪」

大淀「そろそろ手前は終わりです………」

ｽ-ｯ　ｶﾘｯｶﾘｭ

ｺﾘｯ ﾍﾟﾘｯ…ﾍﾟﾘﾍﾞﾘ

ｶﾘｶﾘ…ｸﾘｯ…ｶﾘｶﾘ

大淀「あとはこれを取り出して………！」

ｽｽｯ--……

大淀「取れました！」

提督「じゃ、じゃあ次は奥………ですか？」

大淀「ええ………さらに危険になってくるので、必ず動いちゃ駄目ですよ」

提督「はいっ…………」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

大淀「…………………」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

提督「……………ん………」

大淀「大丈夫、大丈夫ですよ…………」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

提督「…………………」ﾎｯ

大淀「では、いきます………！」

ｶﾞﾘｯ

提督「！！」ﾋﾞｸｯ

大淀「て、提督！動いては駄目ですと、さっき言ったばかりじゃないですか！」

提督「ご、ごめんなさい…………」

あまりにも手前とは違う手応えと重い音でまた緊張から来る力みが体に入る

ｶﾞﾘｯ……ｶﾘｶﾘ

ｶﾞｶﾞｯ　ｶﾞｺﾞｯ………

提督 (こんな音が出るなんて……そんなにひどいのがあるのかな………)

大淀「痛くないよう、ゆっくり取って行くので………落ち着いて……」

提督 (大淀さんの事は信用してるけど………)

拭いきれない不安で手に力が入る、そして無意識の内に大淀のスカートを握り締めていた

大淀「ひゃ…………！？」

提督「ぅぅ…………」ｷﾞｭｯ

緊張でスカートを掴んでいる事に気付く余裕すらない、少しでも恐怖を紛らわそうと必死だった

大淀「て、提督………」

大淀「ｴｯﾁ…………」ﾎﾞｿｯ

提督「ぅ？」

大淀「ふふふ、何でもないですよっ」ﾆｺｯ

ｶﾘｯ　ｶﾘ……

ﾊﾟﾘﾊﾟﾘ　ｶﾘｯ　

ﾐｼｯ……！

大淀「！もう少しですね」

提督「ゴクッ…………」

ｶﾞｯ　ｶﾞﾘｯ

ｶﾘ…… ｸｲｯ

ｶﾘｶﾘｶﾘ…ﾍﾞﾘ………

大淀「……来ました……」

ﾍﾞﾘ　ﾋﾞﾘ

ｸﾞｲｯ　

ﾊﾞﾘｯ！

提督「………ぅあ！？」

大淀「取り出しますから動いちゃ駄目ですよ………」

ｽ----ｯ　ｽﾞｽﾞｯ

ｽｯ　ｸｲｯ

大淀「ふぅ………！大きいですねこれ、見ますか？」

提督「はぃ…………たしかにおおきいです……………」ﾌﾆｬｧ

提督「もうないです？」

大淀「ええ、大きいのは粗方、残った小さい耳垢は梵天を使いますね」

ﾌｧｻ……　ﾌﾜﾌﾜ…

提督 (何これ？毛玉？どうでもいいけど……気持ちいいや………)

ﾌﾜｧ　ﾌﾜﾌﾜ

ｸﾙｸﾙ……

ｽ----　ｽｯｽｯ…

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯ

大淀「よしっと………」

提督「お、終わった……」

提督 (気持ちよかったけど何だか凄い疲れたなぁ…………)

大淀「あっ、提督？」

大淀「反対の耳………まだですよね？」

提督「で、でも俺もう………」

大淀「駄目です」ｸﾞｲｯ

提督「ちょっ、わっ」