時津風「しれー、冷房機まだ届かないのー?」
下記と一応つながっています。
・野分「どうして私を秘書艦からお外しになられたのですか?」
http://sstokosokuho.com/ss/read/3472
・浜風「提督、お祭りに行きたいです」
http://sstokosokuho.com/ss/read/3475
時津風「しれー、冷房機まだ届かないのー?」
提督「ああ、そういや発注してから随分経つな」
時津風「ねぇーねぇー、電話して聞いてみてよー」ユサユサ
提督「そうだな、いい加減、扇風機だけじゃやってられんからな」
ガチャン
提督「今日来てくれるそうだ」
時津風「やったー!ようやく時津風たちの部屋も涼しくなるんだねー」
時津風「浜風がーいつも胸が蒸してあついあついってぇー」
野分「くっ」
提督「ちょっとまて、なにか勘違いしてないか?」
時津風「えっ?」
提督「今回設置してもらうのは、この提督室と、談話室だけだぞ?」
時津風「うっそー!聞いてないよー!」
提督「随分前に掲示板に貼り付けておいたの見てないのか?」
時津風「見てないー」
野分「時津風、いつも掲示板は見るようにいっているでしょう」
時津風「でもーでもー」
提督「まぁ、そういうことだ、諦めるんだ」
時津風「!」
時津風「そうだ、しれー、夜はここで寝てもいいー?」
提督「は?」
時津風「ねぇー、しれーいいでしょ?」
野分「時津風あまりわがままを言っては!」
野分「それに夜は提督がここで寝ていますし」
時津風「だってー、夜あついと、すいみんぶそくになっちゃってー次の任務に支障ができちゃうんだよー」ユサユサ
提督「た、たしかに!」
提督「まぁいいだろう、時津風くらいなら小さいから寝るスペースあるしな」
野分「待ってください!不公平です!」
野分「なぜ、時津風だけ!」
提督「なぜと言われるとなぜだろう!」
野分「っ!しっかりしてください」
時津風「じゃあ、時津風布団持ってくるねー」
野分「こら時津風!待ちなさい!」
提督「たしかに不公平だ、なぜだ、あの困った顔でお願いされると・・」
スタタタ
野分「提督!」
提督「!?」
提督「ごめん、聞いてなかった、あれ時津風は?」
野分「既に出て行きました」
野分「で、ご自分のなさったことがおわかりですか!?」
提督「え、まぁ軽率だったかな?」
提督「というかさ、談話室で寝ればいいんじゃないか?」
野分「今更ですか!?」
提督「あそこ、全部畳だしさ広いし、みんなで寝れるだろう」
野分「ふぅ・・この件については、私に一任して頂けますか?」
提督「でも、約束しちゃったしなぁ」
野分「いいから!」バン!
提督「はい、お願いします」
~時津風たちの部屋~
コンコン
入りますよ
時津風「でねぇーしれーがぁ、一緒に寝てもいいって!」
浜風「くっ、羨ましい!」
浦風「あちゃー、先越されちゃったねぇ」
野分「あの!」
時津風「あれぇーどうしたの?」
浜風「珍しいですね」
野分「はい、時津風ちょっと話しが」
時津風「なにーなにー?」
野分「先ほどの話しですが」
時津風「もう準備できたよー」
野分「いえ、あなたは提督室で寝ることはできません」
時津風「えー!なんでなんでー!」
浜風「なにか揉めそうですね」コソコソ
浦風「せやねぇ、暫くは見てよか」コソコソ
野分「あの後、提督と話しをして、時津風だけ特別扱いできないとのことで」
野分「談話室を使用するように、とのことです」
時津風「!?、しれーに確かめてくる!」スタタ
野分「ちょ、ちょっと、待ちなさい!」
~提督室~
時津風「しれー!しれぇーー!」
提督「ん?時津風どうした?」
時津風「きょうー、一緒に寝ちゃだめって、野分がぁ」ユサユサ!
提督「ああ」
野分「(話しを合わせてください)」
野分「談話室で寝るのですよ、時津風」
提督「ごめんな、時津風、俺も・・」
ガチャン
天津風「失礼するわ」
時津風「あっ、天津風ぇ~」
天津風「話しはだいたい聞かせて貰ったわ」
天津風「あなた、約束したことを守らないのはいかがなものかしら?」バン
提督「」
野分「ちょっと天津風!」
天津風「野分は黙っていて!」
野分「!?」
天津風「そんな事では、みんな模範である貴方の示しがつかないでしょ?」
提督「仰る通りだと思います。」
天津風「分かってくれればいいのよ」
天津風「野分もわかったでしょ?」
野分「は・・はい」
時津風「やった~!天津風ぇーありがとー」
天津風「いいえいいのよ」
天津風「先に布団2つ取りに言ってくれる?」
時津風「うん、わかったー!」スタタ
野分「2つ!?」
天津風「なにかしら?」
野分「1つではないのですか?」
天津風「あら聞いてなかった?私と時津風の分よ」
野分「聞いてないですよ!」
天津風「あらそう?でもそういうことよ」
天津風「それとあなた」
提督「はい」
天津風「たしかに、私達二人だけ、あなたと寝るのは不公平だと思うわ」
天津風「だから今日一日だけいいから」
天津風「明日からは、みんなで談話室で寝るわ」
天津風「野分、それでよいでしょう?」
野分「分かりました、それで手を打ちましょう」
野分「もちろん提督も談話室で寝てくださるのでしょうね」
提督「え、嫌だよ、俺はここがいい」
野分「わがままを言わないでください!」
野分「この事がみんなに知られたら不満が爆発してしまいます」
野分「そうなったらどうなると思いますか!?」
野分「みんな、駄々をこねて、一日だけでもいいから、と言って来ますよ!!」バン
提督「あー、わかったわかった」
天津風「ふふ、準備があるから、これで失礼するわね」スタスタ
野分「もう。どうしてこうなってしまったの・・これは口うるさく言わないと駄目ですね・・」
提督「さーて、掃除しておくかなー」
野分「こら!提督、まだ説教が終わってませんよ!?」
~時津風たちの部屋~
バタン
時津風「ただいまー!」
浦風「どうだったんじゃ?」
時津風「えとねー、一緒に寝て良いって!」
浜風「良かったですね(きっと天津風のおかげね)」
時津風「うん!」
時津風「じゅんびーじゅんびー」
時津風「とらんぷとー、オセロとー」
浦風「ワンコロみたいでかわいいのー」
天津風「ただいま、時津風、布団を持っていきますよ」
時津風「うんー、いこー」
浜風「ちょっと、天津風」
天津風「ごめんなさい、忙しいのであとでいいかしら?」
浜風「え・・ええ」
浦風「(あらら)」
~廊下~
時津風「天津風ぇ~、うまくいったね!」
天津風「ええ、時津風も上手くやりましたね」
時津風「えへへ~」
時津風「しれーと一緒に寝るのうれしいなぁ~」
天津風「私もよ、さぁ行きましょう」
END
いいね すっごくいいよ
生真面目ゆえに振り回されっぱなしな野分がちと気の毒
陽炎型はやはりいいね