琴吹紬の日記♪(社会人編、その5)最終話、後編
けいおん!のその後(社会人編)を勝手に作ってみました。
(その1)(その2)(その3)(その4)の続編です。
遅れてすいません。少しづつでもアップしていきます。
できれば(その1~4)を読んでからこちらを読んでください。
決してハードルを上げず、温かい目で読んで頂けると嬉しいです。
非難、中傷、罵倒などはお願いですからやめてくださいね。
琴吹紬の日記♪(社会人編、その1)
http://sstokosokuho.com/ss/read/3347
琴吹紬の日記♪(社会人編、その2)
http://sstokosokuho.com/ss/read/3348
琴吹紬の日記♪(社会人編、その3)
http://sstokosokuho.com/ss/read/3409
琴吹紬の日記♪(社会人編、その4)
http://sstokosokuho.com/ss/read/3492
『琴吹紬の日記、その5(ラスト後編!)』
琴吹紬専属メイドの斉藤菫がお姉ちゃんに変わって日記をお見せしています。
今回の物語はのその4(ラストの前編!)続きです。
まだそちらを読んでいない人はそちらを先に見てくださいね!
さて、お姉ちゃんの日記&私の日記を合わせてお見せします。
今回が本当の最終回です!
一応、今回の物語は(けいおん!)のその後を勝手に考えてみた(その1~4)の後の物語です。
良かったらそっちも読んでください。
では、始まります。
前回、澪さんのライブ中にお姉ちゃんが倒れました・・・
お姉ちゃん・・・
~~都内、某病院~~
ダッダッダ!
律「和! ムギ、ムギは?」
和「皆、落ち着いて。ムギは今病室で寝ているから」
梓「和先輩、なんでムギ先輩は倒れたんですか?」
和「そ、それは・・・私の口からは言えないわ」
澪「和! 何だよ、それ!」
唯「和ちゃん、何か知ってるだよね。教えてよ!」
ドア、ガラガラ
菫「お姉ちゃんが目が覚めました。唯さん、律さん、澪さん、梓先輩。お姉ちゃんが呼んでます」目が真っ赤
梓「スミーレ・・・」
菫「皆さん、お姉ちゃんの話を聞いてもらえますか? 5人で・・・私は行きません」
律「わかった」
ドア、ガラガラ
紬「いらっしゃい。こんな格好でごめんなさいね」
澪「ムギ・・・」
律「ムギ、どうした? 何があった?」
紬「私、病気になったのよ。何もしなければ、あと半年で死んじゃうみたいなの」あはっ
梓「ほ、本当ですか・・・?」
紬「こんな事で嘘なんて言わないわよ」うふふ
唯「な、治らないの? ほら、ムギちゃんならスーパードクターとか呼べるんじゃないの?」
紬「もちろん、治すつもりよ。でも、成功確率は10%を切るらしいの」えへへ
澪「・・・」
紬「下手をすると手術中にって場合もあるらしいわ」うふふ
律「な、なんでそんなに笑顔でいられるんだ、ムギ?」
紬「だって怖くないもの。人間、いつかは死ぬから。それが早いか遅いかでしょ?」ぷるぷる
唯「嘘だ! だって、だってそんなに震えているじゃない! ムギちゃん、無理しなくていいんだよ!」ぎゅ~
澪「そうだ、ムギ。友達だろ! 我慢することない。私たちに出来ることなら何でもする。だから1人で抱え込むな!」
紬(・・・)
紬(ぶるぶる)「・・・」うるうる
紬「わ、私ね。死ぬのが怖い・・・
まだみんなと一緒にいたい! お茶して、笑って、歌って・・・
まだまだやりたりない。もっともっと、みんなと一緒に・・・わぁぁぁ~~ん」号泣
唯「うん、うん。そうだね。
私たちはずっと一緒だよ。ムギちゃんが作ってくれた場所。
ここにみんないるよ・・・もちろんムギちゃんもずっと一緒だよ」ぎゅ~、号泣
律「そうだぞ、ムギ。この会社を作ったときから・・・
いや、HTTを作った時から、私達は今までも、そしてこれからもずっと一緒だ!」ぎゅ~、号泣
澪&梓(同じくムギを抱きしめて号泣)
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・
紬(目が真っ赤)「うふふ、いっぱい泣いちゃった」
唯(同じく真っ赤)「みんな一緒だから大丈夫だよ~」えへへ
律(凄い真っ赤)「澪なんか、メイクが落ちてトップモデルとは思えない顔になってるぞ。なあ、梓」(泣き笑い)
梓(超真っ赤)「いや、律先輩。そこは同意を求められても困りますよ」(泣き笑い)
紬(極真っ赤)「って事は梓ちゃんもそう思っているってことなんだね~」(泣き笑い)
唯「あずにゃん、意外に酷いんだね。そ~ゆ~事は私みたいに思っていても言っちゃ駄目だよ~」(泣き笑い)
澪「よし、お前ら! これから説教タイムだ!」(泣き笑い)
ひとしきり笑い終わった後
紬「あのね、みんな。聞いてほしいの。これからのこと」
律「諦めないなら何でも聞くし、何でもやってやるぞ!」
唯「私も!」
紬「ありがとう~♪ でね、私の最後になるかもしれないお願いを聞いてほしいの」
澪「ムギ!」
紬「澪ちゃん、落ち着いて、私は最後まで諦めないわよ。でもね、最後になるかも知れないからちゃんとみんなに聞いてほしいの」
梓「ムギ先輩・・・」
紬「私に何かがあった場合は芸能プロダクション【放課後ティータイム】は斉藤菫が代表です。みんなは菫を手助けしてあげてください」
唯「ムギちゃん・・・」
梓「わかりました。ムギ先輩。スミーレを手伝う事は約束します。でも、意味ないですよ。だって【放課後ティータイム】の代表はいつまでもムギ先輩なんですから」
律「そうだな。ムギはずっと私たちといるんだもんな」
澪「当たり前だ。だから菫が代表になることはない」
唯「菫ちゃん、これじゃずっと出世できないね」あはは
紬「みんな・・・」
紬「あとね、半年後にドームを押さえてあるの」
律「ドーム!?」
澪「YuiAzuのコンサートでもするのか?」
唯「おぉ~ドームか~。またあずにゃんのロリ属性ファンがたくさん来るよ~」ふんすっ
梓「すいません。先輩ですけど張り倒していいでしょうか?」ぷん
紬「違うわ(クスッ)そこでね【1日限定復活! 放課後ティータイム祭】をしたいの。バンドのHTTを復活させて、ライブをするの」
澪「ムギ・・・そんな事を考えていたのか?」
紬「今の私じゃそこまで生きられない。だから手術を受ける。手術して、みんなと一緒にライブに、ステージに立つのが夢なの!」
律「・・・当然だろ、ムギ」
澪「そうだな。絶対に【1日限定復活! 放課後ティータイム祭】を成功させよう!」
梓「はい! 今から楽しみですね!!」
唯「行くよ~♪ 放課後ティータイム!」
全員「おぉ~」(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/(゜ロ゜)/
菫です。この日から芸能プロダクション【放課後ティータイム】は大忙しの毎日でした。
チケットの販売やタイムスケジュールなどの取り決め。
プログラムの構成や予算立案。セットや曲決め、出演者などなどやる事はたくさん。
私はもちろんのこと、社長秘書の憂先輩や律さんはてんてこ舞い。
和さんや純先輩、直ちゃんに手助けしてもらいましたが、それでも手が足りず。
最後にはアーティストの唯さんや梓先輩、澪さん、恩那組の皆さんも仕事をしていました。
皆さんからお姉ちゃんとの【1日限定復活!放課後ティータイム祭】を絶対に成功させるって思いがひしひしと伝わってきました。
お姉ちゃんはと言うと今は手術前と言う事で入院中。
キーボードを病室に持ち込んで今までの曲の練習、そして新曲を作っていました。
紬「今からみんなと一緒にステージに立つのが楽しみだわ~♪」
私の前でこう言ったお姉ちゃんは、やはり少し無理して言っているような気がしました。
どこか、諦めているような・・・
自分がHTTにいた証を作る。そんな雰囲気が・・・
でも、私にはかける言葉が見つかりません。
やっぱりこうゆう時は・・・
~~病院、ムギの病室~~
ドア、ガラッ
律「ムギ~、調子はどうだ~。いけそうか?」
紬「大丈夫よ~。明日がライブでも大丈夫よ♪」ふんす
唯「・・・」
梓「・・・」
澪「ムギ、私たちの前で強がるな。私達はそんな仲じゃないだろ」
紬「・・・」
唯「えぃ!」ぎゅ~
紬「きゃっ! ゆ、唯ちゃん??」
唯「はぁ~、ムギちゃんの身体はあったかあったかだよ。生きてるよ、ムギちゃん。ちゃんとムギちゃんを感じるよ」
梓「・・・」
紬「・・・ありがとう、唯ちゃん」うふふ
ドア、ガラッ!
子供1「ムギお姉ちゃん~、ピアノ教えて~♪」
子供2「あっ、ずるい。私が先だよ!」
子供3「このお姉ちゃん、見たことある!あぁ~YuiAzuだ~」
律「おっ、やっぱり腐っても芸能人だな」
唯「腐ってないもん。現役だもん!」ぷん
紬(くすくす)「んじゃ、みんな1曲聴いてくれる?さっき完成した所なのよ。唯ちゃんたちも聴いてくれるかな?」
子供1,2,3「聴きたい~」
澪「どんな曲か楽しみだな」
紬「じゃあ、歌うね。タイトルは《ココロスカイ》」
ひとりぼっちで見上げた空は 心細いほど広くて
私だけ 動けずにいたんだ
髪を切ったら 新しい自分になれるよな気がしてたけど
分かってる 私は私だね
不意に襟元抜ける風 俯いてしまいそう
こんな時こそ 背筋伸ばして 凛としたい
C’mon… 強くなりたくて
どんな暗い雲が この世界を隠しても
いつだって その上で 輝く 太陽
どんな辛い涙も この心(そら)を流れたら
新しい 真っ青な 明日の空 出逢えるよ
怖がらずに 行こう
眩しい光に手をかざして その影に隠れていたけれど
このままじゃ まっすぐ笑えない
嘘でかためてごまかしたって 何も変えれないと気付いても
震えてた 足も踏み出せずに
不意に窓を揺らす風に 誘われてドアを開けた
ずっと続いてる青い空が いとしくて
C’mon… 未来が呼んでる
どんな暗い闇が この世界を隠しても
いつだって 朝が来て 輝く 太陽
どんな辛い涙も この心(そら)を流れたら
新しい 真っ青な 明日の空 出逢えるよ
どこまででも 行ける
立ち尽くしてた時がほら 進み始めているよ
そっと深く息を吸って 凛としたい
hello 新しい日々へ
どんな暗い雲が この世界を隠しても
いつだって その上で 輝く 太陽
どんな辛い涙も この心(そら)を流れたら
新しい 真っ青な 明日の空 出逢えるよ
怖がらずに 行こう
どんな暗い闇が この世界を隠しても
いつだって 朝が来て 輝く 太陽
どんな辛い涙も この心(そら)を流れたら
新しい 真っ青な 明日の空 出逢えるよ
怖がらずに say hello!
どこまででも 行こう
怖がらずに say hello!
~~芸能プロダクション【放課後ティータイム】事務所内~~
唯「ムギちゃんの歌、良かったね~」
澪「あぁ、【放課後ティータイム祭り】で是非やりたい曲だな」
ドア、バタン
菫「あっ、お帰りなさい。お姉ちゃんお様子はどうでした?」
梓「ただいま。スミーレ。ムギ先輩、表情は明るいんだけど、やっぱり・・・」
律「なんとかしてやりたいんだけどな」
唯「やっぱり怖いんだろうな・・・」
澪「今の私たちには想像出来ないぐらい怖いだろうな。少しでも元気付けてやりたいんだけど・・・」
全員「・・・」
梓「あ、あのですね・・・ありきたりなんですが・・・」
唯「ん? あずにゃん、どうしたの?」
梓「多分、今のムギ先輩の怖さって絶対に私たちには想像出来ないじゃないですか?」
律「まあ、そりゃそう・・・だろうな」
梓「先輩たちが高校を卒業する時、私も凄く怖かったんです。1人になっちゃう。1人でどうすればいいんだろうって」
澪「・・・」
梓「もちろん、怖さの種類や大きさは私とは比べ物にならないと思います」
澪「で、なにが言いたいんだ、梓?」
梓「あっ、すいません。怖さとか痛みとかって感情は人には絶対理解出来ないって事が言いたかったんです」
律「それで?」
梓「無理に理解しようとせず、私達は私達のまま。自然体でいる事が重要じゃないんでしょうか?」
唯「ふむふむ」
梓「私、皆さんには内緒で作曲を始めたんです。んで、ちょっとだけいい曲が出来たので、それをムギ先輩に贈るって言うのはどうでしょうか?」
梓「せ、先輩方が、そ、その・・・あの・・・高校時代に贈ってくれた曲みたいに・・・あれ、凄く嬉しかったし、勇気をもらえました」ゴニョゴニョ
律「なるほどな。いいと思う・・・けど・・・」
澪「私達はもちろん、ムギを元気付けれる曲じゃないとないと駄目だぞ」
梓「そ、それは・・その・・・あんまり自信はないですけど・・・と、とりあえず、聴いてもらえますか?」
~~2週間後、病院、廊下~~
菫(車椅子押す)「お姉ちゃん、寒くない?」
紬(車椅子の上)「大丈夫よ~♪ でも、どこに行くの?」
菫「中庭だよ。たまには外の空気を吸わないとね」
ピンポンパンポーン~♪
只今から当病院特別企画《Yui&azusa》によるミニコンサートが中庭で行われます。
ご自由に観覧してください
ピンポンパンポーン~♪
菫「・・・」汗ダラダラ
紬「・・・」
紬「菫・・・」
菫「な、何かな、お姉ちゃん」
紬「サプライズにしてはツメが甘いわよ、菫」うふふ
菫「ご、ごめんなさい」しゅん
~~病院、中庭~~
Yuiazu 生きてゆこう 毎日新しい 歌を見つけながら
出會う人みんなに ありがとう
生きてゆこう 毎日新しい 世界見つけながら~♪
律 あいまい未来おそれずに DIVE! 不思議なこの RISE
最高を今 創ろう 迷いも不安も 歌にしちゃえばね オーライ!
そしたらまた明日 Smile Again!!
YuiAzu いつまでも 忘れないよ あたたかい君の温もりを
会いたい時は 寂しい時には 空を見上げるから
ずっと見守っていてね 君にありがとう
澪 Starting line 心に描こう もう一度 顔上げて
手招きするのは 未来から吹く強い風 夢の途中で つまづいて転んで
土に手をついたとしても 新たな一歩ここから
紬「・・・やっぱりライブって、歌っていいわよね・・・」
菫です。お姉ちゃんの表情に少しだけ生気が戻った気がしました。
歌の影響はやっぱり凄いです。もちろん先輩たちも。
昔、お姉ちゃんが言った言葉。
『5人でいれば何でも出来る気がするの~♪』
お姉ちゃん達にしかわからない絆があるんだなって実感した瞬間でした。
うらやましい・・・寂しい・・・
そんな気持ちが入り混じり、複雑な気持ちになったのは内緒の話です。
唯『みんなありがと~。怪我や病気に負けないでください』ふんす
唯『次の曲はなんと! 隣にいるあずにゃんが作りました!では、あずにゃんどうぞ!』
梓『こ~ゆ~場であずにゃんはやめてください。って言うか、歳を考えてくださいよ』ぷん
梓『えっと、怪我や病気で苦しんでる皆さん。
正直、五体満足の私には気持ちがわかるとは言えないです。
でも、これだけは忘れないでください。皆さんの回復を願っている人がいる。
心の底から皆さんの帰りを待ってる人がいる。
だから、だから絶望しないでください。
最後の最後まで自分のため、帰って来てくれる事を信じてくれている人達の為に諦めないでください。
今回の曲は待ってくれている人がいるよって知ってもらう為に書いた曲です。
聴いてください。《コイノシルシ》』
コイノシルシ 君の瞳(め)に 見つけたのあの日
気づいた時 胸の磁石 回りだした
探していた ときめきに やっと出逢えたの
どこにいても 見つけ出すよ もう 2度と迷わない
きっとふたりは 運命だよ 何億もの人がいて
出逢うのは コンピュータでも無理
平凡すぎる 毎日に ピリオドを打ったの
ため息 卒業 できるのやっと
青空が眩しい 君がいる風景は
幸せのオーラ 溢れ出すの 止まらないよ
駅前の憤水 虹を作っているよ
君を待つ時間さえも かけがえない プレシャスな時
コイノシルシ 私にも 見つけてくれたね
同じ気持ち 同じかけら 分け合ってる
はぐれそうな 時だって 大丈夫だよね?
どこにいても 見つけ出して そう 私ここにいる
手を繋いだら 未来のドア すっと開いた気がするの
もう何も 恐いものないから
新しい夢 膨らんで 毎日がMerry-go-round
逢えない 時には せつないけど
雨の日も好きだよ 君の傘温かい
愛しさ永遠 なくならない 信じてるよ
雨上がりの空に 虹を見上げてふたり
いつまでも手を繋いで 歩きたいよ 光の中を
青空が眩しい 君がいる風景は
幸せのオーラ 溢れ出すの 止まらないよ
駅前の憤水 虹を作っているよ
君を待つ時間さえも かけがえない プレシャスな時
雨の日も好きだよ 君の傘温かい
愛しさ永遠 なくならない 信じてるよ
雨上がりの空に 虹を見上げてふたり
いつまでも手を繋いで 歩きたいよ 光の中を
ラララ・・・・・・
お姉ちゃんは大粒の涙を流しながらも、ミニステージから目を離しませんでした。
5人の絆は私にさえ理解できないぐらい強いものだと感じた瞬間です。
ちょっと寂しかったですが、お姉ちゃんの生きる力になったと思います。
明後日はお姉ちゃんの手術の日。
神様、お願いです。5人の絆を壊さないでください。
ずっと、ずっと、みんな一緒に・・・
放課後ティータイムから、私から、お姉ちゃんを奪わないでください!!
~~紬、手術日~~
澪「待ってるからな!」
梓「キーボードの席はずっとムギ先輩で空けてますから。憂に代役を頼むのは無しですよ」
紬「了解したわ」うふふ
唯「レッド●ルを用意して待ってるから!」ふんすっ
律「翼を授けるのが遅くないか? まあ、ライブ前ならちょうどいいかもな(笑)」
紬「じゃあ、レッド●ル、楽しみにしてるわね」うふふ
看護師「そろそろ手術室に行きますね」
紬「行ってくるわね♪」
唯「『頑張って』は言い続けていたから、今回は『信じてる』にするね。きっと私たちの元に帰ってきてくれると信じてるから」ぎゅ~
澪「あぁ、信じてる。必ず帰って来てくれよ、ムギ」ぎゅう~
梓「私達は廊下でムギ先輩の帰りを待ってますから」ぎゅ~
律「私達は今までも、これからもずっと一緒だ。放課後ティータイムは誰1人欠けちゃ駄目なんだからな」ぎゅ!
紬「そうね。そうだよね。うん、信じて待ってていて」
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
~~【放課後ティータイム祭】当日 終盤~~
斉藤菫です。
恩那組からスタートしたコンサートはもう終盤に差し掛かりました。
私たちが高校の時に組んだバンド(若葉ガールズ)も演奏したんですよ。
知っている人なんていないはずなのに、お客さんは盛り上がってくれて・・・
本当に最高な【放課後ティータイム祭り】になってます。
えっ?お姉ちゃんはどうなったって?
・・・・・・
あっ、唯さんのMCが始まりましたよ。
唯「今日はみんなありがとう~♪
えっと、私たち、YuiAzuの前身のバンド【放課後ティータイム】の歌を歌ってきましたが・・・
みんなどうだった?」
(最高~)(Yuiちゃん、可愛い~)(MIO、カッコいいです~)(曲、可愛い!)
唯「ありがとね。今、ちょっと聞こえたけど、MIOちゃんも【放課後ティータイム】にいたんだよ。驚いた?」
(びっくりした~)(凄い驚いた~)
唯「そっか。色んな人に出会って、色んな曲を作って、色んな所でライブをして・・・
それで私達はここまで来たんだよ。
今日、みんなに会えたのも私を作っているひとつの要因だと思ってます。
みんな、考えたことあるかな?
出会いが自分を作ってくれて、今の自分が存在する。
もし、その人達がいなかったら、出会わなかったら今の自分は存在しない。
私は・・・ここにいるメンバーに出会って、みんなの前に立っている。
だから今日はこのメンバーでこのライブをやれたことがとっても嬉しい!
だって、この【放課後ティータイム】が私の原点だから!!
みんなもいつも隣にいる人や色んな人に出会えることに感謝してほしいって思ってます。
当たり前の風景は、いつの日にか当たり前じゃなくなる日が来ることがあるの。
いつもありがとうの気持ちを持って・・・
私もここにいるみんなに、応援してくれるみんなに出会えて良かった!!
ラスト曲になりますが私たちが初めて作ったオリジナル曲です!
聞いてください!!《ふわふわ時間》!!」
ジャジャジャジャジャジャン、ジャジャジャン、ジャジャジャン♪
ジャジャジャジャジャジャン、ジャジャジャン、ジャジャジャン♪
君を見てるといつもハートDOKI☆DOKI♪
揺れる思いはマシュマロみたいにふわ☆ふわ♪
・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・
やっぱり【放課後ティータイム】はこの曲ですよね。
・・・えっと、さっきのお姉ちゃんの質問ですけど、答えないといけないですか?
あっ、唯さんが!!
唯「サイドギター! 中野梓!
ベース! 秋山澪!
ドラム&バンマス! 旧姓、田井中律!
そしてそして・・・
お帰り!! ムギちゃん!! キーボード! 琴吹紬!!」
はい、お姉ちゃんは無事手術が成功して、今ステージの上にいます。
びっくりしましたか?(笑)
やっぱり5人は凄い絆で結ばれているんですね。
本当に良かったね、お姉ちゃん(グズッ)
では、これにて『琴吹紬の日記』は最終回です。
以上、斉藤すみ・・・きゃ!!
紬(菫を後ろから突然抱きしめる)
紬「駄目よ、菫。最後は私たちが締めるんだから」
菫「私たち??」
ヒョコ!
唯「もちろん、最後は私たち【放課後ティータイム】だよ、菫ちゃん」
律「そうそう、ムギには私の恥ずかしい黒歴史もバラされたしな」(その2参照)
梓「結婚が黒歴史って自分で言ってて寂しくないですか?」
澪「おい、そろそろ締めるぞ」
律「ほいよ。じゃあ、いくぞ。田井中律!」
梓「中野梓!」
澪「秋山澪!」
紬「琴吹紬!」
唯「平沢唯!」
全員「以上、放課後ティータイム社会人編! 琴吹紬の日記でした!
またいつの日か皆さんに出会える日を祈ってます!
またね~~~!!」
これにて(けいおん!)SSシリーズ『琴吹紬の日記』は終了です。
ネタが出来たり、気が向けば番外編とか書くかもです(笑)
こんな駄文に最後まで付き合っていただいてありがとうございます。
そして(けいおん!)ファンの皆さん、ごめんなさいでした(陳謝)
今回ムギの曲はもちろん琴吹紬役をやっていた声優さん、寿美奈子さんが実際に歌っている曲。
《ココロスカイ》です。ちょっと声質がムギちゃんじゃありませんが、良い曲なんで聴いてみてください。
さて、問題は次・・・
梓の曲なんですが・・・中野梓役の声優さん、竹達彩奈さんの曲なんですが、私、よく知らないんです(苦笑)
って言うか、竹達さんのCD、何も持ってないんですよね^^;
そんなわけで、別アニメ(神のみぞ●る世界)から拝借しました。
キャラソンとして竹達さんが歌ってます。この曲、私は凄く好きなんです!!是非、聞いてみてくださいね。
さてさて、(けいおん!)シリーズはこれにていったん終了。
他にも執筆しているので、次回作はいつ書くかわかりません。
(その1)から(最終回)まで読んでくれた方、コメントをくれた方、評価をくれた方。
本当にお付き合い、ありがとうございました。
最後まで書けたのは皆様のおかげです。
本当に感謝してます。ありがとうございました。
このSSへのコメント