提督「提督に着任したぞ!我、ブラック鎮守府ヲ実行ス!」『甲』
物凄くカタツムリな更新になると思います…
基本そのままに設定を盛って安定していないので、公開期間も不定期になります…
提督「長かった…提督に着任するまでの道のり…」
提督「前任のお下がり鎮守府か…先輩や同期からは笑われたな」
提督「…ふざけるなよ…絶対見返してやる」
提督「ブラック鎮守府とか言うのが効率的らしいな…それで楽勝だろう」
提督「最後に笑うのはこの俺だ!」
提督「ハッハッハッハッ!!」
ママアノヒトー シッミテハイケマセン!
提督「…とりあえず鎮守府へ向かうか」
~○×鎮守府~
提督「鎮守府に着いたが」
提督「…ここであってるんだよな?」
提督「想像していたのと違うな…規模こそあれど、ボロボロじゃないか」
提督「迎えも居ないし、艦娘らしきものも見かけないぞ…」
提督「まぁ、とりあえず中に入ってみるか」
ー鎮守府内廊下ー
提督「酷いな…所々床が抜け、窓ガラスは割れて、本当に鎮守府として機能してるのか?」
提督「というか、外はともかく中で艦娘を見ないのもおかしいよな…」
提督「執務室まで行こう。もしかしたら初期艦とやらが居るのかもしれない」
提督「まぁ、戦力を幾つか引き継ぐ話だったんだから、それはそれでおかしいんだが…」
ー執務室ー
提督「…誰もいないじゃないか」
提督「家具もないし…なんだこの殺風景な光景は」
提督「本当にここは鎮守府なのか?何かの手違いじゃないのか?」
提督「…工廠に希望を賭けるか」
ー工廠前ー
提督「ここ…だよな?」
提督「とりあえず開けて」ガチャ
提督 ガチャガチャガチャガチャ
提督「…」
提督「まぁ、鍵はあるが」スッ ジャラジャラ
提督「えーっと…これかな?」ジャラグサッ ガチャッ
提督「おっ、開いたな…」ギィーッ
バタン!
提督「臭っ!暗っ……」
提督 (なんだこの臭い…生臭いというか…)
提督「おーい、誰か居ないのか?」スタスタ
??? ヒュッ!
提督「うおっ!」スカッ
提督 (何だいきなり…熱い?)スッ
提督 (…嘘だろ、俺斬られたのか!?)ツー
提督 (なにが起きてるんだ!)
提督「…誰かいるのか?」
???「ハァ…ハァ…」スチャッ
提督 (暗くて見辛いが、不味い構えてるな…鎮圧術を思い出せ…)
提督 (相手が獲物を振りかぶる瞬間を狙って…)
??? フリアゲ
提督 (今だっ!)ガシッ
???「!」
提督 (腕を叩いて武器を落とし、捻って背面へ、そのまま首に手を回してホールド!)スッ グッ
???「うあっ…くそっ…!」ジタバタ
提督 (何て力だ…もしかして艦娘か?)ググ
提督 (何であれ話を聞きたいな…)
提督「俺は提督だ…そっちは何者だ?」
???「!…今更」
提督「?」
???「今更何しに来やがった!」グググッ!
提督「!」
提督 (何て力だ!振りほどかれる!!)
???「!」ガクッ
??? (体が…動いてくれよ…!)
提督「…?」
???「 」
提督「気を失ったのか?」
提督「こいつは…おぶって行くか」オブリ
提督 (軽っ!…こんなものなのか?)
ムニッ
提督「…」
提督「ふぅ…」
提督「さっさと行こ」
提督「これは…倉庫だよな」
提督「中に誰か居ないか?」ゴンゴン
提督「…」
シーン
提督「…他には居ないのか?」
提督 (もし艦娘だとして、こいつだけだと言うのはあり得なくもないが…)
ギィー…ガラガラ
提督 (!…開いたぞ…)
?? ソー
提督 (隙間から何かがこちらを覗いている…)
??「…天龍さん?」
提督 (天龍?…背負ってる奴の事か?)
提督「いや、俺は提督だ」
??「!て、天龍さんは!?」
提督「悪いが、今は(俺の背中で)眠って貰ってる」
?? (そんな…!天龍さんが…殺されて…)
提督「大人しくしてくれれば、危害を加えるつもりは
?? スチャ
提督「ん?」
??「か、帰ってください…」
提督 (こ…これは携帯式の艦砲…艦娘か!)
提督 (こんなもので撃たれたら肉片どころじゃないぞ…)
提督「…」
提督 (って、なんで俺がこんな目に遭わなきゃならんのだ!)
提督 (だんだん腹が立ってきたぞ…提督たるもの、艦砲ごときに恐れをなしているようでは未熟、いや半熟!!)
提督「撃てばいい。だが、そんなもので俺を殺せると思うな…」ジロ
※120%死にます
??「ヒッ…」アトズサリ
提督「今そっちに向かう…」
?? (そんな…弾なんてないのに…)
?? (天龍さんを倒す相手なんて…)
?? (皆…ごめんなさい…!)
ギィー
提督「…なんだこれは」
ウウ…
イタイ…
アシ…ワタシノ…
提督 (死体…いや、生きているのか…?)
提督 (…どうすればいいんだ?)
?? ビクビク
提督「…おい」
?? ビクッ
提督「こいつを頼む」スッ
??「…?」
??(天龍さん!…死んで…いや、気を失ってる…?)
提督 タッタッタッ
提督 (艦娘の自然治癒能力は殆ど無い)
提督 (治癒は入渠に頼りきりだが、一旦入渠すれば瀕死の状態であっても回復する)
提督 (…だが逆を取れば、入渠しなければ回復することが無いと言うことだ)
提督 (入渠ドックの場所は…)
提督 (ここか!?)
ガチャ
提督「…」
ジャラジャラ グサッ ガチャ
提督「…やっていられん」
提督「はぁ…水が出ないし、そもそも資材も無いとは…」
提督「何なんだここの鎮守府は…ん?」チラッ
空のバケツ
提督「…」ジッー
提督「高速修復材だ!それさえあれば…」
ーバケツ保管屋ー
提督「くそっ、どれもこれも使用済みじゃないか…」ドンガラガッシャン
提督「…おっ、これ底に少し残ってる」
提督「…って、残飯を漁るホームレスじゃないんだぞ!!」フリカブリ
提督 ピタッ
提督「いや…使えるかもしれない…」
提督「他にはないのか?底に少しでも残っているものは…」ガサゴソ
提督「高速修復材は奇妙な事に、時の経過による一切の劣化が存在しない…」
提督「バケツの半分の半分もないか…だが、無いよりは幾分マシ…」
提督「ここであいつらを失えば、提督としての活躍は不可能だ…」
提督「なんとかしなければ!」タッタッタッ
?? (天龍さん…目を覚まさない…)
提督 (今さら死なないでくれよ…)タッタッタッ
?? (!…あの人、また来た…)
提督「よし、まだ生きてるか…」
提督「おい、そこのお前」
?? ビクッ
??「は…はい…」
提督「これでそいつの傷口を撫でてやってくれ…」スッ
??「へっ?」
?? (布…?柔らかくて湿ってるけど…)
?? (こんなので…)ナデナデ
?? (…!傷が治って…!?)
提督 (高速修復材を染み込ませた布…応急処置くらいにはなるだろう)
提督「まずは…」
提督 (…足が一本無い、こいつからだ)
提督「包帯で縛ってはあるが…」ホウタイホドキ
提督「傷口は腐ってはないが、やっぱり塞がってないな…」ナデナデ
提督「…おっ、塞がった」
提督 (本格的な入渠はやっぱり必要か…)
提督 (欠損した足も治癒できるのか?)
提督 (…っと、次だ次)
提督「…一通り終わったな」
提督 (心なしか表情は安らかになった気はするが…)
?? (…この人、提督って言ってたけど…)
提督 (こんな不衛生な場所で寝かしておくわけにはいかない…)
提督「おい、こいつらを外に出せるか?」
?? ビクッ
提督 (…挙動の一つ一つに驚いて…なんだこいつは)
??「ぅあ…その…」
??「外には…怖い人が一杯いるから…」
提督 (怖い人?)
提督「…そうか、ならここにいてくれ。俺はちょっと行ってくるから」タッタッタッ
??「えっ…ぁっ…」
?? (行っちゃった…何、あの人…)
ー車内ー
提督 (色々謎はあるが…)
提督 (深く考えてる余裕もなさそうだし、今はできることをしておこう)
ブーン
ー鎮守府ー
?? (傷は治ったけど、皆目を覚まさない…)
提督「おい」
?? ビクッ
提督「こいつらを運びたいんだが」
??「え…?」
提督「ここは少し不衛生だからな…」
提督 (よくみると血がいっぱいでこわいぞ)
?? (運ぶ…?)
??「…どこにですか?」
提督「執務室に」
??「?」
ー執務室ー
提督「よしっ…全員運び終えたな」
提督 (しまった、こいつらちょっと汚いぞ。新品の布団が…)
??「これ…どこにあったんですか?」
提督「いや…この有り様だからな。買ってきた」
提督 (自腹でな)
??「…」
提督「お前も休んだらどうだ?」
?? ビクッ
??「…いえ、私は」
提督「顔に生気を感じないぞ。こいつらは俺が見ておくから」
??「で、でも…」
提督「心配はいらない。俺もお前らを失うと今までの事がパーだからな」
??「…」
?? (この人も、私達を道具として…)
?? (…でも、その方が寧ろ、今は安心できるかな)
??「では…申し訳ありません」
提督「いや、気にしなくていい」
??「…柔らかい」ポフッ
?? (…暖かい)
?? スースー
提督「…」
提督「こいつら起きないな」
提督「今何時だ…うわっ、フタフタマルマルじゃないか!」
提督「飯作らなきゃ…」ガサゴソ
提督「水も電気も通ってないって、おかしいだろ…っと、カセットコンロにやかんにカップラーメン…」
提督「ん?こいつらどうやって生活してきたんだ…?」チラッ
提督「大体、何で隠れてたんだ?」カチャッ ボッ
提督「分からないことだらけだ」
提督「…なんにせよ先ずは水と電気だな」
提督「あぁ蝋燭の火が!…」
提督「…提督って、辛いな」
次の日
提督「あー寝れるわけない。寒い」ガタガタ
提督「こいつら起きないな…」
提督 (…寝顔可愛いな)
提督「…」
提督「いやこんなことしてる場合じゃない水道ガス電気の件を問い合わせよう」
提督「電話があるな」
提督「…電気がないな」
提督「公衆電話まで歩くか…」スクッ
提督「痛っ…うわ、なんだこの腕の傷…」
提督「あっ、斬られたのか…包帯巻いとけば治るだろうか」
提督「まぁ、いいや。さっさと行くか…」
ー再び執務室ー
提督「と、割りと簡単に済んだな…」
??「…ん」スクッ
提督 (おっ、別の奴が起きた)
??「!」
提督 (ウサギの髪飾り(?)可愛いなー…)
??「…だ、誰、ですか?」
提督「あぁ、後任の提督だ。以後、よろしく頼む」
??「こ、後任…?」
?? (私達…捨てられてないの…)
??「あ、あれ?傷が…」
提督「修復材が微妙に残っててな…」
??「…私の足」
提督「それは修復出来なかったみたいだ…すまないな」
??「…」
??「…か、解体ですか?」
提督「えっ?」
前回分かりづらかった、説明しきれなかった点を補完又は削除。提督の性格変更。艦娘一人一人の描写をゆっくりに、前回答えられなかったリクエストを採用予定…
二度目を見たら、内容丸々変わってることもあるかもしれません…
抱えていると一生書かないと思ったので、自分への発破の意で公開しております…
応援してます!頑張ってくださいね
提督は何度勘違いされれば気が済むのか・・・
やっぱり面白いです!これからの更新も、期待しています!
コメントありがとうございます!
期待に応えられるよう頑張ります
また新作を作りやがって!
楽しみで仕方が無いじゃないか!
コメントありがとうございます
全ての作品に目を通していただきありがとうございます…
ダメだ…面白すぎてダメだ…
更新がんばれ
これの原作?が見当たらないンゴ・・・
誰かURL張ってクレメンス・・・
原作は作者さんが削除なされたので見ることは出来ませんよ
これは当たりッッ!!
久々で嬉しいな~
早く続きがみたいですね
更新しちくり〜
まだなのか
おっ、再開かな?次が楽しみ。
まーだでーすか?
全部見たゾ〜続き書いてくれよな〜頼むよ〜
続けます?
もやないです~
カタツムリ?違うな。ただの案山子ですな。
まじか
消したのかい。でも面白いので楽しみに待ち続けます!
良かった復活してた、書いてくれてたことに感謝です
更新楽しみにしてます