提督「艦娘を虐待する」
提督「提督を何年かやって思ったが…」
提督「俺に威厳がない」
提督「やはり私は提督、上下関係がある以上艦娘には一度立場を分からせてやる必要があるな」
提督「中には敬語すら使わない奴もいるし…」
提督「…虐待、そうだ!虐待すればいいんだ!!」
提督「フフフ…我ながら恐ろしいあいであだ…」
提督「そうと決まれば実行あるのみ!」
提督「一見大人しくて俺を慕ってくれているように見えるが」
提督「内心私を馬鹿にしているに違いない」
提督「慇懃無礼とも言うしな」
提督(問題はどう虐待するかだ…)
吹雪「指令官、失礼します!」ガチャ
提督「吹雪か…」
提督 (!思いついたぞ!!)
提督 (こいつは何だかんだで俺から距離を取ろうとする…顔を真っ赤にしてまでな)
提督 (そこで今日一日は無理矢理密着し続ければ…)
提督(フフフ…吹雪も立場を弁えるだろう)
提督「吹雪…ちょっとこい」
吹雪「何でしょう?」
提督「よいしょっと」ダキッ
吹雪「!?!?!?」
吹雪「…えっ?あっあの指令官!?」
提督「どうした、なにか問題でもあるか?」
吹雪「えっ、そっその…」
吹雪 (こ…これってお姫さまだっこ…)
吹雪「うぅ…///」プシュー
提督「どうした吹雪…顔が真っ赤だぞ?」ピトッ
吹雪「ひゃあ!!///」ビクッ
提督 (少し額に手を触れただけでこの反応…)
提督 (完璧な作戦だ!このまま続けよう!!)
提督「少し熱いぞ、大丈夫か?」
吹雪「///」
吹雪 (ど、どうなってるの?提督が突然お姫さまだっこをしてきて…)
吹雪 (て、提督が私を…)
提督 (もう声もでないか…フッ。吹雪には少しhardすぎたか…)
吹雪 (…そんなわけないよね。これは…きっと夢か何か…)
提督 (俺も吹雪が憎くてやってる訳じゃないからな…もう止めてやるか)
吹雪 (…でも、どうせ夢なら)
吹雪 ダキツキ
提督 (!?!?!?)
提督 (ど、どう言うことだ!?)
吹雪 (温かくて、安心する…)
提督 (ハッ!まさかこいつ俺の作戦に気づいて…)
提督 (これは『この程度じゃ私は倒せませんよ』という意思表明…)
提督 (舐めていたよ吹雪…だが、俺もこの程度で)
吹雪 スースー…
提督 (何いいぃぃぃ!この状況で睡眠だと!!)
提督 (この私の作戦に気づいただけでなく)
提督 (あろうことか相手の懐で睡眠を!)
提督 (これが余裕…自分は相手より遥か格上なのだという自覚の現れ)
提督 (俺は吹雪の掌で、虚無の勝利に喜んでいたのか…)
提督 (なんという失態…)
提督 (まさかあの純粋無垢な吹雪も計算!?)
提督 (この俺に過小評価されることにより親しみを沸かせ弱者を装い、秘書艦という比較的優位な立場を得るために…)
提督 (吹雪…恐ろしい奴だ…俺は挑む相手を間違えたのかもしれない)
提督 (だがここまで来た以上、引き下がるわけにはいかない!)
提督 (対抗だ!吹雪が目を冷ますまで抱き続ける!!)
提督 (結構経ったな…)
吹雪「ん…んぅ…?」
提督「お、目が覚めたか?」
吹雪「指令…官?」
吹雪「ってあわわわっ!!」ジタバタ
提督「うおっ、暴れると危ないぞ」ギュ
吹雪「ひゃあ!///」
吹雪 (な、なんで!?夢じゃなかったの!?)
提督 (フッ…いい演技だ。だがもう騙されん)
吹雪「えっ?し、指令官?何で?」
提督「?」
提督「何かおかしなことでもあるのか?」
吹雪「い、いや私…指令官に抱かれて…」
提督 (相手のペースに持っていかれてたまるか!)
提督「そんなことより、昼ご飯を食べに行こう」
吹雪「えっ!い、いいですけど下ろし」
提督「よし行こう!すぐ行こう!!」スクッ スタスタ
吹雪「えっ、指令官!下ろしてください~!!」ジタバタ
~食堂~
提督「はい吹雪口を開けてー」スッ
吹雪「///」パクッ
金剛「…羨ましいデース」ジーッ
霧島「いや、あれば晒し者に近いのでは…?」
加賀「流石にアイスが頭に来ます」
赤城「アイス…誇り…失うわけには…」
提督 (フフフ…丁度お昼時で皆が入る中、密着し続けた状態で食べ物を無理矢理食べさせる)
提督 (皆に見られる羞恥心を刺激すると共に、あろうことか俺との関係を勘違いされる可能性もある恐怖を与える…)
提督 (どうだ吹雪、俺を見くびってくれていては困るな…)
提督「間宮さんの特製アイスは美味しいか?」
吹雪「は、はい…」
吹雪 (味が全然わかんないよー!)
吹雪 (…や、やられっぱなしもあれだから)
吹雪「て、提督も」スッ
提督「えっ?」
吹雪「あ、あーん」
提督 (なっ、なに!)
提督 (こっここここれは俗にいう間接キス!?)
提督 (この俺は意識する程の人間じゃないと言いたいのか!?)
提督 (クソッ!何て様だ…だが、ここで引いたら尚更…)
提督 (ええい!ままよ!)
提督「ありがとな」パクッ
吹雪「…ど、どうですか?」
提督「うん。美味いな、初めて食べてみたが」
吹雪「そ、そうですか…よかったぁ…」
提督「…ところでこのスプーンでよかったのか?」
吹雪「えっ?…」
吹雪「…」
吹雪「!」
吹雪(か、間接…)
吹雪 「///」ボンッ
提督 (な、何て演技力だ…あたかも天然のように見えるぞ…)
提督 (吹雪を相手にするには、相当練った作戦でなければならないようだな…)
~執務室~
提督「…」カリカリ
吹雪「…あの」
提督「どうかしたか?」カリカリ
吹雪「私を抱いて作業する必要は…」
提督 (ふっ、そろそろ…いや、遂に吹雪の限界か…)
吹雪「それに…私重くないですか?」
提督 (ん?)
ー提督聴覚フィルター
吹雪「私をずっと抱き続ける程の力が貴方にあるんですか?」プークスクス
ー ー
提督 (グギギ…どこまで俺をこけにすれば気がすむのだ…)
提督 (吹雪め…とびっきりの虐待をしてやる)
提督 (俺をこけにしたことを後悔するがいい!)
吹雪「あのー…指令官?」
提督「吹雪!」スクッ
吹雪「キャア!」ガシッ
提督「レストランへ行くぞ!」
吹雪「…へっ?」
提督「レストランへ行くぞぉぉ!!」ダッダッダッ
吹雪「えええぇぇぇ!?」
ー某レストランー
吹雪「 」カチコチ
提督 (フフフ…思った通りだ)
提督 (吹雪はお世辞にも品があるとは言えない…)
提督 (そこで福沢諭吉を何十枚も叩いて、普段では相当なことがなければ機会がないであろう)
提督 (高級レストランへ連れ込み、恥をかかせる虐待…)
提督 (吹雪のあの様子を見れば一目瞭然!)
提督 (成功だ!ハッハッハッハッ!!)
ウェイトレス「前菜になります…」スッ
提督「あっ、どうも…」
生ハム オン メロン
提督 (!?!?!?)
提督 (メロンの上に…生ハム!?)
提督 (バカか合うわけないだろ!シェフは何を考えてるんだ!)
提督 (肉と果物は普通別々だろ!百歩譲ってもパイナップルくらいだ!!)
提督 (ましてや生ハムだと…意味がわからん…)
提督 (だっだが、恐らく吹雪も同じ状況…フフフ、作戦は成功ということ…)
吹雪「Prosciutto e Meloneですか…初めて食べます」モグモグ
提督 (何いいいいいぃぃぃぃぃぃ!?)
提督 (いやお前そんなキャラじゃないだろ!)
提督 (しかも日本語じゃない謎の単語がでてきたぞ?)
提督 (もう無理だ…完敗だぁ…リスカしょ…)
ー車内ー
吹雪「あの…今日はありがとうございました」
提督「うん…」
提督 (結局、恥をかいたのは俺だった…)
提督 (このまま負けてたまるか…なんとかして吹雪の弱点を…)
吹雪「あ、あの…提督」
提督「…なんだ?」
吹雪「そ、その…」
吹雪「今日はどうしてこんなことをしてくれたんですか…?」
提督 (こ、ここまできてまだ演技を…)
提督 (いや…逆手にとればまだ続いているということ…)
提督 (ここでこれに答えるのは愚策…)
提督 (時間ももう無い…一発で形勢逆転できる手は…)
提督 (!)
提督 (フッフッフ…最後の最後で思い付いた…)
提督 (むしろ最初からこうすればよかったかもしれないな…)
提督 (吹雪め、しらを切れるのもそこまでだ…最後の虐待に恐れ戦け!!)
提督 (まずは俺の土俵に誘い出す…)
提督「吹雪」
吹雪「はっ、はい!」
提督「鎮守府についたら、執務室まで来てくれ」
提督「二人だけの話がある」
吹雪「!…は、はい!」
提督 (ん、気づかれたか?…恐れを成したのか声が裏返ったな)
提督 (フッ、だが吹雪の事だ…断れまい!それも私の計算の内!)
提督 (ハハハハハハハハハ!!)
吹雪 (こっ、これって期待していいのかなぁ…)ドキドキ
吹雪 (どうしよう…胸の鼓動が止まらないよ…)ドキドキ
~執務室~
吹雪「しっ、失礼します!」ガチャ
提督「来たか」
提督 (フフフ…あの怯えよう。これから起こる悲劇に対する恐怖を体が物語っているな…)
吹雪「あ、あの…話とは、何ですか?」
提督「吹雪」
提督「ケッコンしよう」スッ
吹雪「 」
提督 (フハハ!そうだ、この唖然とした表情を見たかった!!)
提督 (好きでもない男に振り回された挙げ句、突然の告白!)
提督 (相手は上官、断るのも気まずい!)
提督 (悩め!葛藤しろ!そして嫌だと泣き叫べ!!)
提督 (私の勝ちだ!聞こえる!!宇宙の心が!!!)
吹雪「うっ…」ポロ
提督 (おっ?)
吹雪「ううぅ…」ポロポロ
提督 (やった!泣いたぞハハハ!!)
提督 (最後の最後でようやく成功した!勝ったんだ俺は!!)
提督 (これで吹雪も少しは態度を
吹雪「よかったぁ!!」ダキツキ
提督 (えっ?)
吹雪「よかったよぉ…指令官…」ポロポロ
提督 (は?)
吹雪「私…指令官の事ずっと好…尊敬してて…」ポロポロ
吹雪「でも私…指令官の側に居ると恥ずかしくて…」ポロポロ
吹雪「素直になれなくて…自分から距離をとって…」ポロポロ
提督 (ど、どうなってるんだ!?)
吹雪「でも指令官は…私を選んでくれて…」ポロポロ
吹雪「夢みたい…夢でも嬉しいのに…」ギュー ポロポロ
提督「吹雪…」
提督 (えっ、吹雪は俺の事を!?)
提督 (…いやいや、吹雪みたいな奴が俺の事を好むなんて絶対にない…)
提督 (感じろ…考えるんだ…)
提督 (…!)
提督 (そうか分かったぞ!)
提督 (吹雪め…俺が吹雪は断るだろうという読みを読んであえて正面から受けてきたんだ!)
提督 (吹雪、恐ろしい奴だ…だが俺を舐めるなよ。一気に畳み掛ける!!)
提督「吹雪…今日は一緒に寝ないか?」
提督 (あらゆる過程を吹っ飛ばしての犯罪すれすれの誘い…フッフッフ、これにはさすがの吹雪も)
吹雪「…はい」///
提督 (えっ?)
提督 (えっ??)
提督 (…まさかこれを受けてくるとは…)
提督 (…完敗だよ吹雪。もう俺にはどうすることもできない)
提督 (敗けを認めよう…)
提督「吹雪…」
吹雪「はい…」
提督「負けた…お前の勝ちだ…」
吹雪「えっ?」
提督「もう演技はいいぞ…俺の敗けだからな」
吹雪「どっ、どういう事ですか…?」
吹雪「ぎゃ、虐待?」
提督「あぁ…腐っても軍だからな。上下関係を見直そうと思って…」
吹雪「…今までの事、全部」
提督「あぁ、そうだ…最も吹雪には効果がなかったようだか…」
吹雪「…じゃあ、指輪は」
提督「いや、それは艦娘の性能値の上昇を狙って作られた軍からの支給品だ…」
提督「元々誰かに渡すつもりだったが、吹雪は戦力の一部だから渡しても構ないな…嫌なら、返しくれても
吹雪「馬鹿ッ!!!」ガスッ
提督「ぐわっ!」ドンガラガッシャン
提督「ふ、吹雪何を!!」
タッタッタッ
提督「…吹雪?」
提督「…よく分からんが、泣きながらどこかへいってしまった」
提督「虐待が成功したと言うわけではなさそうだったが…」
提督「…」
提督「いや、もう分かってる。馬鹿みたいな曲解をして、本当に吹雪を傷つけてしまった…」
提督「きっと、最初から虐待なんてどうでもよかったのかもしれない」
提督「やる事は一つ…」スクッ
ー吹雪の部屋ー
吹雪「ううっ…ひぐっ…」ポロポロ
吹雪「馬鹿っ!司令官の馬鹿っ!」ポロポロ
吹雪「こ、こんな指輪っ!!」フリカブリ
吹雪「…」ポロポロ
吹雪「…無理だよ…違うって分かってても…」ギュー ポロポロ
吹雪「…司令官…酷いよ…」ポロポロ
コンコン
吹雪 ビクッ!
吹雪 ゴシゴシ
吹雪「はーい!」
吹雪「今行きまーす!」ガチャ
提督「…」
吹雪「あっ…」
吹雪「…な、何かご用でしょうか。司令官」
提督「…指輪を返してくれないか?」
吹雪「…!」
吹雪「…べ、別に問題ないですよ!」
吹雪 (…そうだよね。司令官は私の事は…)
吹雪「…」ポロ
吹雪「…こ、これぇ…指輪です…」スッ ポロポロ
吹雪「わっ、私の思い違いで……もうしわけありませんでしたぁ…」ペコッ ポロポロ
提督「…」
提督「吹雪、ごめん」
吹雪「…お気になさらないでください」ポロポロ
提督「吹雪、こっちを向いて聞いてくれ」
吹雪「?」ポロポロ
提督「すいませんでしたっ!!!」土下座
吹雪「ふぇ?」ポロポロ
提督「初期艦として、秘書艦として長年付き合ってくれてありがとう!」
提督「今回の件については本当にすまなかった!!」
提督「取り返しがつかなくなる前に聞いてほしい!!」
提督「結婚してくれ!!!」スッ
吹雪「は、はぁ?」ポロポロ
~吹雪編 続く~
提督「やはり長門だな…」
提督「口調は申し分ないが、あの高圧的な態度」
提督「内心立場は自分の方が上だとか思っているに違いない」
長門「提督、書類が来ているぞ」ガチャ
提督 (丁度いい!)
提督「長門!今日は休みにしよう!!」
長門「?突然何を…」
提督「いいんだ!有給あるから!!」グイグイ
長門「お、おい…」
提督「二人で出掛けるぞ!着替えてこい!!」
ー鎮守府前ー
提督「フッフッフ…万年脳筋ゴリラの長門を外に連れ出す時点から、虐待は始まる」
提督「きっと皆無の服装センスだ、周囲に笑われて心身的共に深い傷を負うだろう…」
提督「我ながら恐ろしい…長門よ、許せ。これも貴様の普段の行いが
長門「提督、待たせてすまない」
提督 (おっ、来たか…さて、どんな滑稽な姿を見せてくれるのか) フリムキ
提督「いや、全然待って」
提督 (!?!?!?!?!?)
長門「…わ、私の顔に何かついているか?」
提督「い、いや…あまりにも可愛くてな…」
提督 (どっ、どういう事だ!長門が服を着こなしている…引き締まりつつ実ったボディラインが存分に堪能できるぞ!(錯乱))
長門「かっかわ…?」///
提督 (なっ…こいつにも乙女心とやらがあったと言うのか!?)
提督 (いや…あの長門だぞ…?)
提督 (一度抜錨させればあらゆる障害を蹴散らし、赤く染めるのは頬ではなく海…そんな長門が…)
提督 (はっ…まさかこいつは、俺の企みを読んでいた?)
提督 (考えてみれば、服装なんて陸奥辺りに頼めばどうとでもなる…成る程そう言うことだったのか…)
提督 「よし、じゃあ行こう」
長門「…何処へ行くのだ?」
提督「遊園地だ」
長門「な、なに?」
提督「たまには良いじゃないか、長門も艦娘である前に一人の女の子だ」
長門「だ、だがビック7の一人である私が府抜けてその様な娯楽に現を抜かしている様では…」
提督「まぁまぁ、長門も折角可愛らしい服を着て来たんだし」
長門「こっ、これは陸奥が…」///
提督「はいはい。いくぞ~、車に乗れ~」グイグイ
長門「お、おい提督!」///
提督 (やはり陸奥か…俺の推測は正しかったようだな!)
長門 (つい陸奥を言い訳にしてしまったが)
長門 (この私が…可愛いか。フフッ♪)
ー車内ー
ブーン
提督「…」
長門「…提督」
提督「何だ?」
長門「何故私を誘ったんだ?」
長門「私ではなくとも、もっと他に居ただろうに…」
提督「いや、長門だから誘ったんだよ」
長門「私だから?」
提督「あぁ、長門じゃないとダメなんだ」
提督 (長門誘わないと虐待云々の前の話だからな…)
長門「そ、そうか…」
長門 (私だから…私でないとダメな理由があるのか?)
長門 (…な、何だか胸が熱くなってきたな)ヌギヌギ
提督 チラッ
提督「えっ?おい!脱ぐなって!!」
長門「いや、少し熱くなってだな…」
提督「冷房の温度下げてやるから!」
長門「いや、気を使ってくれなくとも…」
提督「寧ろ気を使うぞ!」
長門「?」キョトン
提督 (こっ、この俺が振り回されているだと!?)
提督 (長門め…これは辛い戦いになりそうだ)
ー遊園地ー
係員「オタノシミクダサイマセー」
長門「!」キラキラ
提督 (ハハハ!長門め、これから悲劇が起こるにも関わらず目をキラキラさせているな…)
提督 (さて…いよいよ本格的な虐待に)
長門「提督!私はあれを近くで見たいぞ!!」グイグイ
提督「お、おい!引っ張るな!!」
提督 (不味い!俺の緻密に組み立てた計画が早くも壊れる!)
ネズミーマウス「チュチュッ!」
長門「わぁー…!」キラキラ
提督「…」ジーッ
提督 (…限りなくグレーじゃないか?)
長門「可愛らしいぞ…もふもふする…」ダキッ モフモフ
ネズミーマウス「チュチュッ!」
提督 (長門はこんな奴だったのか?)
提督 (不味い予定外だ…長門はこういったことに嫌悪感を示すと思っていたのに)
提督 (計画を再構築せねば…)
提督「長門、もうそろそろ行くぞ。回る場所が一杯あるんだから」
長門「そんな…もう少しもふもふしていたい…」
ネズミーマウス「チュチュッ!」ボディランゲージ
長門「?」
ネズミーマウス「チュチュッ!」
長門「また会えると言うことか?」
ネズミーマウス「チュチュッ!」
長門「そうか…少し残念だが、致し方ない!」
提督 (こんなメルヘン長門じゃない…)
長門「提督行くぞ!他に回る所があるのだろう?」
提督「あ、あぁ…」
提督 (不味い…こんな奴にどう攻めればいいんだ)
提督 (並大抵の事では…)
オーイハヤクイクゾ!
提督「あっ!おい待てって!!」タタタ
キャー キャー
長門「て、提督!小型船が山の頂上から落下したぞ!!」
提督「大丈夫だ長門。あれは絶叫系のアトラクションだ」
長門「あ、あれが?」
長門「一体何が楽しいと言うのだ…」
提督「まぁ、気持ちは分からんでもないが」
提督 (ん…?待てよ、長門はこれを恐れている…つまりこれに乗せる事は虐待になるのでは?)
提督 (フッフッフッ…悪いな長門。弱味を見せたのが運の尽きだ)
提督「じゃあ、あれに乗るか」
長門「なっ、なに!?」
長門「提督よ、よく見るのだ!あの船が正しく落下するとは限らない!」
長門「不意の事故でも起これば…」
提督 (この様子…手応えありだな!)
提督「大丈夫だ、誰だって一度は思う事だ。ほら行くぞ~」グイグイ
長門「は、離せっ!私は残りたい!!くそっ、艤装があれば!!」グイー
ココカラオナラビクダサーイ
提督「始点はここか…えーと、30分待ちだな…」
長門「30分か!提督、ここは諦めて他に…」
提督「いや、大手の遊園地なんてこれでも早い方だ。行こう」グイー
長門「なにっ!はっ、離せっ!」
提督 (あの長門がこんな姿を見せるとはな…意外だ)
ツギノカタドウゾー
提督「長門、番が来たぞ」
長門「提督…」
提督「何だ?」
長門「何なのだこれは!大木から切り出した筏ではないか!」
長門「こんなものであの高さから落ちたら…」ガクガク
提督「いや、何と言うか…悪魔でもイメージの乗り物であってだな(レバーもベルトもあるし…)」
長門「いっ、いやだ!」
提督「まぁまぁ、恐いなら手を握ったりしてやるから」
長門「…本当か?」
提督「?…あ、あぁ」
長門「な、なら…頑張ってみる」
提督 (やけに素直だな…)
ベルトヲシッカリシメテ レバーヲシッカリオサゲクダサイ
提督「レバーの故障がたまにあるらしいぞ…」ボソッ
長門「!」ビクッ
長門 ガチャガチャガチャガチャ
提督「すまん長門軽いジョークだ!」
長門 ホッ
提督 (あれ…こいつこんなに可愛かったっけ?)
ソレデハ イッテラッシャーイ
ガタン!
長門「!…動き出したぞ…」ギュッ
提督 (本当に握るのか)
長門「暗いな…」ギュー
提督「痛いよ長門」
キャー
長門「お、奥の方から悲鳴が聞こえるぞ…」
提督「多分、落ちてるんじゃないか?」
長門「なっ、何!?どう言うことだ」
提督「落ちるのは何も山の頂上からに限った話では無いと言うことだな」
長門「は、謀ったな!」
提督「いや、そんなこと言われてもな…」
ザー
長門「!…この音は滝のような…」
提督 (口数多いな…それほどに焦っているわけか…フフフ)
ガタン!
長門「なんだ!?筏が坂を上ってるぞ!」
提督「一旦落ち着こう長門。巻き上げてるだけだから」
長門「上ると言うことは落ちると言うことか!」
提督「まぁ、そうなるな」
長門 ガシッ ギュー
提督「いや、危ないから長門。俺じゃなくてレバーに掴まるんだ…」
長門 フルフル
提督「いや、そんなことやってる場合じゃああああ!
長門 ギューーー
ヒュー キャアアアアアアア ザプーン
提督「け、結構落ちるんだな…」
長門 ギュー
提督「長門、もう終わったぞ」
長門「!」
長門「な、なんだ!意外と楽なのものだな!」
提督「なんだこの手は…」
長門「こっ、この手は提督を思ってだな…」
提督「さいですか」
提督「ついに頂上だな」
長門「…」ビクビク ギュー
提督「おい目を開けなさい。長門、絶景だぞ」
長門「こっ、これはぱわはらだ…」
提督 (どこで覚えたそんな言葉…)
提督 (ハッ!すっかり忘れていた!虐待だ!!)
提督 (考えろ…この一瞬でできる限りの事…)
提督 (!)
提督 (落下する時に撮影があったよな…)
提督 (そこで長門と密着し、現像された写真を購入し見せつける!!)
提督 (ビック7のプライドが、異性と密着するなんて許すまい!)
提督 (ハハハ!完璧じゃないか!!)
提督 (これには長門も抵抗せざるえまい!だかしかし艤装なき今の長門など恐れるにいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!)
ヒューン キャアアアアアアア!!!
提督 (落ちたぞ!直ぐ長門に抱きつ)
長門「てっ、提督!」ダキッ ムニュ
提督「!?!?!?!?!?!?!?」
パシャッ
ネーアレマジヤバクナイ? ラブラブジャン! アツイネー
提督「さっさといくぞながと(おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい)」
長門「どうした?元気がないな」
提督「おっぱいだ(気のせいだ)」
長門「…?」
提督 (クソ…思わぬ行動をとられたお陰でまた失敗した…)
提督 (プライドを責めるのはやめよう…シンプルに恐怖を与えるんだ!)
提督「長門!次はあれだ!!」ビシッ
長門「?」
\ホラーテッドマンション/
長門「…なんだあれは?」
提督「入れば分かる」
ココカラオナラビクダサイ…
提督「あーでたよ60分…」
長門「なんだかやけに暗い雰囲気だな…」
提督「まぁ、そういったことを主旨としたアトラクションだからな」
提督 (パンフにはおもいっきり恐怖の人形て書いちゃってるし)
オマタセシマシター
提督「ほら乗るぞ長門」
長門「いっいやだ!ここまで来るに察せるぞ!!」
提督「恥ずかしいから早く乗るんだほらほら」グイグイ
長門「くそっ、ぱわはらだ!!」
その他A (ラブラブだな…)
提督「いやー中々よかった…」
提督 (思っていたより怖くなかった…)
長門「そ、そうだな。楽なものだ」フンス
提督 (…虚栄よ…ラストは超絶叫系で決める!)
ースペースステーションー
提督「最高速度65kmが売りのジェットコースター…分かりにくいがくそ速いぞこれ」
長門「フッ…速さなど、島風といつも競いあっている。負ける気はせんな…」
提督 (即落ちシリーズかな?)
提督「銀河を回り、最後はビッグバンに突っ込むのか…よし」
長門「いざいかん!」
提督 (急に強気に…分かりやすい奴だな…)
ソレデハイッテラッシャーイ
提督「…」
長門「…」
提督「先頭か…」
長門「フッ…怖いか?」
提督「天龍じゃないんだかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
提督 (急発進か!思ってる以上に速くて目が開けられん!!)
長門 (フッ…これくらいははね除ける…)
提督 (いよいよビッグバンだ!目は開けられないけど!!)
長門 (もう終わりか…楽なものだったな…)
ビックバァァァァァァァァァァン!!!!!
長門 (!…この光…この風…何か……)
何か…
なんだ……
194671
??「ピャアアアアアアアアア!!!!」
なんだ…なんだこれは!?
1946725
光が…眩しい…
体が…沈むか…
ガタン!
提督「…ふぅー、速すぎるだろ…」
提督 (長門は楽そうだったな…失敗か…)
長門 ガクブル
提督「!?…おい長門!?」
長門 ガクブル
オキャクサマ!? ナガト!シッカリシロ!! ダレカテツダッテ!!
長門「ハッ!」
提督「…目が覚めたか」
長門「ここは?」
提督「鎮守府のベッドだ…」
長門「…?」
提督「いや…その、すまないな。俺も配慮が足りなかった…」
提督「強い光と強い風は厳禁だな…」
長門「光…?」
長門「…あ…」
長門「そ…そうだ…わ、わたしは…」ガクブル
提督 ガシッ
長門「!」
提督「ごめんな…嫌な事を思い出させたな…」
提督 (虐待の範囲を越えてしまった。素直に謝ろう…)
長門「…」
提督「…長門、すまない。実は
長門「提督は」
提督「?」
長門「暖かいな…安心できる手だ」ギュー
提督「そうか…」
長門「暫く握ってくれ…」
提督「こんな手で良いのならいくらでも握るさ」
長門「…」
長門「提督…」
提督「?」
長門「私は…貴方と共に居たい」
提督「…」
提督「俺は…長門が思っている程の男じゃないぞ?」
長門「…否定しないなら、肯定と受け取るぞ…」
提督「…俺は」
長門「…」
提督「そうだな…」
提督「…話を聞いてくれ」
長門「?」
長門「成る程、それで私をあのような場所に連れ込んだと…」
提督「あぁ…」
長門「…一発大きいのがいくぞ、目を瞑れ」
提督「…」メツムリ
(^з^)チュッ※イメージです
提督「…?」
長門「…これで貴様は責任を取らざる得なくなったな」
提督「長門…?」
長門「まぁ、お前が言わんとしていることは分かる」
長門「だが、私達は決して、貴方を蔑ろにしている訳ではないと言うことを分かって欲しい」
提督「…そうだったか」
長門「私達も不器用だが…貴方も貴方もだ…」
提督「…お互い様でいいか?」
長門「艦娘に虐待をしておいてか?」
提督「すいません」
長門「冗談だ。それに、あんなものを虐待とは言わんぞ」
提督「えっ?」
長門「…フフッ。貴方はそんなに器用ではないと言うことだ」
提督「? ?」
長門「…ところで、私は返事をもらっていないのだが?」
提督「あっ…」
提督「そ、それは…勿論…あれ、あれだな」
長門「ハッキリして欲しいな…こちらもこちらで張り裂けそうなのだ」
提督「…まぁ、断れないよなぁ」
長門「なんだその言い方は」
提督「あっ!いや、そうではなくてだな!!」アタフタ
長門「フフッ…やっぱり、不器用だな」
長門編おわり
提督「質素な食事ばかり出してきやがって」
提督「嫌がらせに違いない…」
提督「陰でうまいもん食ってそうだしな…」
提督「あとパンツ赤いし」
ガチャ
秋月「司令、お手紙が来ています!」
提督「おっ、ありがとな秋月」
提督 (ちょうどいい!!)
秋月「どうぞ!」スッ
提督「うん」
提督「あっ、秋月。昼飯は食べたか?」
秋月「あっ、何かご用意いたしましょうか?」
提督 (どうせ沢庵と握り飯だろ!)
提督「いや、まだなら一緒に食べに行かないか?」
秋月「あ、秋月がですか!?」
提督「あぁ」
秋月「し、しかしもっと他の方が…」
提督 (うまいもん食いに行くつもりだな…させるか!)
提督「いや、秋月がとがいいんだ」
秋月「あ、秋月とが…」///
提督「よし。そうと決まれば早速いこう!」
ーステーキハウスー
提督 (ふふふ…いつも牛缶が奮発だとか心にもないこと言いやがって…)
提督 (これが本当の奮発だ!文字通り食らえ!!)
提督 (HAHAHA!)
提督「うーん…どれにしようかな…」
秋月「…」ジーッ
秋月「あ…あの…」
提督「ん?」
秋月「す…すいません…この、すてーきってなんですか?」
提督 (えっ?)
秋月「ごっ、ごめんなさい!秋月、こういった場所は初めてで…」
提督 (こ…この女は…)
提督 (どこまで貧乏アピールを続けるんだ…もう本性は分かっているんだぞ!)
提督「ステーキは、焼いた肉だな」
秋月「やいいたにく…」
秋月「あの、何故こんなに“れい”が並んでいるのでしょう…」
提督「いや、値段だよ」
秋月「ね、ねだん!!」
秋月「こ、これ一つで牛缶が、ひぃーふぅーみーよー…」
提督 (あぁ、あざとい!あざといなぁ!!)
秋月「…ご、ごめんなさい!秋月には払えません!!」
提督 (こうやって奢らせるんだな…なんて奴だ!)
提督「いや、いいよ。俺が払うから」
秋月「いえ!こんなお値段を二人分も払ったら、司令が破産してしまいます!!」
提督 (こ…こいつ俺を貶すか…許せん!)
提督「じゃあ、俺が二人分を勝手に頼む。すいません、これを二つ…」
ウェイター「かしこまり」
秋月「えっ、あっ、あの司令…?」
提督「気にしなくていい。秋月も普段頑張っているんだからな」
ウェイター「お待たせしました」
ステーキ「じゅー」
秋月「わあぁ…」キラキラ
提督「おぉ、旨そうだな」
提督「ほら、秋月。お前の分だ」
秋月 ジー
提督「…おい?」
秋月「こ、この200gのお肉があの値段…」
提督 (まだやるのか!)
提督「まぁ、するところは結構するぞ」
秋月「た、食べるのが勿体ない…勿体ないです…」
提督「いやいや…あれだったらまた連れてきてやるから…」
秋月「いえ…でも、お金が…」
提督「そんなこと気にしなくていい。全部、俺が負担するよ」
ただ長門と遊園地行ってるだけじゃねぇか!と思った方々へ、申し訳ありませんm(__)m
面白いです(≧∀≦)もっと書いてください
これはクズですわぁ…
もっと虐待してもいいのよ?
最後の最後でそれは無いだろ…
提督の虐待する理由付けがイマイチというかなんというか微妙だね
それから、吹雪に対する行為はホントゲスの極み
気分悪くなるな...
面白いならそれでいいじゃない!次は不知火でお願いします
単に嫁艦の不当な扱いに意見しただけジャマイカ?
そいつにとっては面白くなかったんだろ
だから別にいいんじゃね?
嫌ならもう見に来ないはずだし
ま、自分も吹雪のあれはひどいと思った ただそれだけ
逆に長門はイチャラブしてるだけにしか見えないところは笑えるけどw
コメントありがとうございます
キャラヘイトをしたい訳ではございませんので、吹雪編の書き直しは検討しておきます
吹雪改編してあるけど・・・
それでも、てーとくが屑なのは変わんないし、吹雪もかわいそうだと思うけど?
つうか、作者は何をしたいんだか
好き嫌いはそれぞれなんだから、単に批判の意見を受け止めるだけでいいでしょうに
すいません。まだ、吹雪編は改編できてないです
何をしたいのかとありますが、吹雪編も本来は長門編と同じくらいイチャラブに仕上げたかったのです…
待て待て待て、イメージの顔文字酷すぎだろww
提督のクズさを面白がるSSじゃなかったんですかね・・・?
って思ったら本当に違ってて草
提督の外れなきリーディング能力すこ
この提督は癖になるなwww
ウェイターがホモ
野獣もホモ
作者は野獣先輩
どこまでも艦娘を疑ってく提督がクセになる
吹雪の話はなんだかもやもやする。
提督は別に、吹雪のことがすきなわけではなさそうなのに
吹雪の機嫌をとるため嫌々指輪を渡しているよう。
あと、最後の土下座。
これは提督が自分を馬鹿にしたことを認めたということ。
どちらも提督に吹雪への愛はなさそう。
因みに勢いと面白さは最高だった。
いいゾ〜これ
オッス続きお願いしまーす♪
吹雪のことは言外に好きすぎることに気づいてないって体かと思ったけど
ダメか?とくに「曲解」のくだり、初期艦として、とか内心自分の気持ちに気づいて
いいと思ったが、これは改変後だから前がひどかったとかなのかな。
頼む!続き!
続きをオナシャス!
ウェイター「かしこまり」...ん?「かしこまりっ!」バァン(大破)
ウェイター「おまたせしました」...ん? 「おまたせ」
ファッ!? これはホモですね..間違えない... (激寒)