男「すれ違った通行人の厨二病を覚醒させる程度の能力?」
ずっと気になってたお題についに手をのばしました……。読者さんには特別に、坑厨二病薬アンプル、差し上げますね(`・ω・´)っÅ
……飲みましたか?
大丈夫ですね?
……では始めましょう、厨二病キチガイSS。
(※気が向いたときにちょこちょこ書いて、じわじわ更新してきます)
男「……なんだそれは」
マッドサイエンティスト、或いは胡散臭い魔法使い族めいた謎の老人(略して以下、マサイ族の謎)「ひっひっひっ、文字通りぢゃ。正確には、若いのの半径50㌢以内に接近した人間に覚醒するぞい」
マサイ族の謎「実は、先程助けてもらった礼にと食わせてやった胡散臭~いおにぎりに、」
男「おい自分で胡散臭いって言っていいのか」
マサイ族の謎「その能力が開花するために必要な薬が染み込ませてあったのぢゃ。……ちなみに昆布味ぢゃ」
男「――なっ?! ……どおりで梅干しが入ってるのに回りの白飯からは昆布の旨みがグッときて、なんて旨いおにぎりなんだと感動してしまうわけだ!」Σ(`・ω・´;)
男「――って……?! あの味 薬品のだったのかよ!」オェェ!
マサイ族の謎「む、失敬な、愛情は込めたぞい!!」キリッ
マサイ族の謎「というわけで、そろそろ貴様の能力が開花する頃……。……フ、フフ……今こそその邪なる神の力で、下賎な町人共を阿鼻叫喚の渦に巻き込むがよい! フ、フフ、フッ、フハハハハ! フハッ、ハーハッハッ――」
男「うっ!? 早速開花してやがる……?! って爺さんもかかるのかよ!」アセッ
マサイ族の謎「――ハーハッハッハッ、ハーハッハッッ、ゲホッ、ゲフッゲフッ、オェェ……カーッ ペッ!!」
マサイ族の謎「ゲッフゲフ……。ッ、フフッ……。歳には勝てぬ……ゲフッ」〈ニヒルな笑み〉
男「あぁ、年齢まで誤魔化せる訳じゃないのね。大丈夫か爺さん」サスサス
マサイ族の謎「ああ……邪なる神の力を秘めながらも、何と心ある青年であろう。それでこそ、我が見込んだ男……」ウルッ
男「その口調でしわくちゃの爺さんに涙ぐまれても戸惑うだけだわ。それより、こんな力持ったってありがたくも何ともないんだが。頼むからもどしてくれ」
マサイ族の謎「ハハッ、西方の賢者と讃えられる我が才を以てしたとて、それは出来ぬ」
男「何でだよっ、作ったの爺さんだろ!?」
マサイ族の謎「賽は既に振られた。坂道を転がり出した岩を止める事は、誰にもかなわぬのだ……邪なる神の力を秘めた青年よ」
男「ヤバい、ストーリーの序盤なのに既に俺、もう突っ込むのめんどくさくなってきてる」
男「……いや、でも頼むよ爺さん……。俺、こんな力望んでない」
マサイ族の謎「ああ。……ではこうしようではないか」懐ゴソゴソ…
マサイ族の謎「目にも見よ、坑厨二病薬アンプルー!」っÅ\ゴマダレー!/
男「おお?」
マサイ族の謎「経口・皮下・粘膜摂取、静脈注射、どれでも構わぬよ。とにかくこれをこうして……」パキッ Α°
マサイ族の謎「こう体内に取り入れる」ゴクッ
マサイ族の謎「しからずんばたちどころに……
」
マサイ族の謎「……ほれ、この通り。若いのが発っする厨二病覚醒誘発α波に対して、耐性が出来るというしくみぢゃ!」
男「なんか、そのネーミングはカッコいいけど。俺の体質がどうこうなるわけじゃないのかよ……」orz
マサイ族の謎「言ったぢゃろ? 覆水は盆に還らないぞい」
男「……まぁ……無いよりはましか。とりあえずそれ貰って、発症されて困る人間に片っ端飲ませれば……」
マサイ族の謎「いんや、これは精製が難しいのぢゃ。今のところ5本しかない」チラッ
男「えっ」
マサイ族の謎「更に、追加生産となると~……そ!れ!な!り!に!チラッ 金額もかさむのぢゃが……」チラッチラッ
男「~~くっ……、わかった! 言わんとしてることはわかった! だから可愛らしいポーズで上目使いにこっちみんな!」
マサイ族の謎「ひっひっひっ、若いの、話が早くて助かるのう」
男 ボソッ「……くっそ、アコギな爺さんだな、助けるんじゃなかった……」
マサイ族の謎「なんか言ったかの?」
男「いいや? ……で? 幾らだよ、1本」
マサイ族の謎「これだけじゃ」パー
男「か、片手で指5本……」ゴクッ
男「……五千円か?」
マサイ族の謎「いーや?」フルフル
男「え? じゃあ五万……」
マサイ族の謎「そんな値段なわけなかろう!」
男「……ま、まさか五十万円……?」ビクビク
マサイ族の謎 イラッ「阿ッ呆! ワシは胡散臭いが詐欺師とはちがうぞい! 五百円ぢゃ五百円!!」ベシッベシッ!
男「イ、イタッ! 胡散臭いって自分で認めた! イタッ、イッ、……おい地味に痛いやめろ!!」
マサイ族の謎「ふんっ」プンコプンコ=3
男「はぁー……思ったよりお手頃……。爺さんの金銭感覚が地味で助かった……」タメイキ
マサイ族の謎「なんぢゃ! 文句あるか」
男「あ、ありません、全部ください払いますから」キリッ っ財布c
~~~朝の通学路~~~
チュン…チュンチュン…
男「……と、いう事があってだな……」
幼馴染み「ふむ。そなたも難儀な事よのう……」扇子パタパタ
男「……。もう突っ込むのも疲れたわ。……信じてくれるんだな、幼は?」
幼馴染み「ふふ、信じるも何も無き。何かが可笑しいと、わらわも感じて居ったのじゃ。昨日の夕まぐれにそなたとすれ違ってからと云ふもの、『わらわは月光の使者』と、誠に其ふ、強く思ふように成ってしもうての……。今は月よりの新たなる使命を待って居る処じゃ」ホホッ
男「とりあえず、家の妹と父さんと母さんには飲ませた。接触の多い人間には飲ませないと、ホントもう……色々とキツいんだよ……。半径50㎝て、手を広げたくらいの範囲だろ? 通行人はそれとなく避ければ済む話なんだが、家族とかお前ともなると、こっちに近づかせないよう避けると逆に怪しまれるし、近寄って欲しくない理由 説明しても、結局発症するまで信じてくれないし……。パトラッシュ、疲れたよ……」
幼馴染み「可哀想に。……其れで、わらわにこれを飲めと申すのかの?」っÅc
男「ああ。頼むよ」
幼馴染み「嫌じゃ」(即答)
男「え?」
幼馴染み「ふん。わらわは、高貴なる月からの使者ぞ。其もゝ(そもそも)下界の人間が口にするモノを、わらわの身体に取り込むなぞ、何と穢らわしき!」ドヤ顔
男「……お前さっき、俺の母さんがお前んちにって昨日持ってってった人気店の食パン、旨そうに朝御飯に食ってたよな?」
幼馴染み「!」
男「きつね色にトーストしてラーマバター塗って食べてた脇に、昨日あげたパン屋の袋と食パンと、お前んちのまな板とパン切り包丁があったんだがあれは幻か?」
幼馴染み「う、五月蝿き!」
男「いや、美味じゃ美味じゃって言ってたの聞こえたんだけど」
幼馴染「あ、彼(あ)れは、彼のパン屋のパンは、月からのエネジーを練り込んだ、清らかなる食物故良いのじゃ!!」
男「…………。ラーマバター……」
幼馴染み アセアセッ「こ、細かいことを申すで無い、この、たわけーー!!」
――キュイイイイーーン…
男「ん? ……きゅいいいいいいんて何……」チラッ…
男「?! ふぁっ?! 幼、お、お前、なんか手から光の玉みたいなのが出てるけど?!」
幼馴染み「何じゃ行き成り?! 戯れ言なぞ申して、妾を欺こふなどしても、無駄……」チラッ…
幼馴染み「――うひゃいッ?!」ビクッ
男「え? え? なんだコレ? もしかしてこれも俺から出てるって言う厨二病覚醒誘発α波の……」
幼馴染み「……ふ、……ふふふふ……」肩プルプル&ニヤリ(←※嬉しそう)
幼馴染み「案ずるでない。これは、わらわが月より賜りしエネジーから産み出した、し……し……『白月十三夜(しらつきじゅうさんや)』じゃ」
男「なんかそれっぽい名前出してきたーー! けどそれ、絶対即興だよな」
幼馴染み「! う、五月蝿き」キュイイイイーーン……
男「しかも、直前までお前、明らかに戸惑ってたし」
キュイイイイーーン……
幼馴染み「! く、口を噤(つぐ)めっ! 卑しき下界の者めーっ!!」キュイイイイーーン……!!
――……ちゅどーーん!!\(^o^)/
煙モクモクモクモク……
男「」プスプス……
幼馴染み「」プスプス……
男「な……、な……え?! 爆発した?!」←アフロヘア
男「――な、なんだよこの能力! アスファルトに穴空いてるし!」
幼馴染み「……。の、飲もうぞ……」プルプル…パキッA°
男「え……?」
幼馴染み「男よ、わ、わらわは耐えられぬ! こ、此のような恐ろしき能力(チカラ)、わらわには不似合いじゃ! わらわは……わらわは其方(そなた)も、ま、周りの者も、傷付けとうない……!!」プルプル…!
クイッ、ゴクゴクゴク……
幼馴染み「っ、ふ……。……」
男「……よ、幼……?」
幼馴染み クルッ…「お、男くん……!」
男「えっ! えっ!?」
バッ、ヒシッ、ギュッ…
幼馴染み「こ、怖かったよおーー!」グスッ…
男「ちょ、お、おい。幼、なんだよいきなり! だ、抱き付くなって……!」アセアセッ
幼馴染み「だってだって! 私、あんな事になるなんて思ってなかったし、今はギャグSSだから大丈夫だったけど、こ、これがもしシリアスな奴だったら、あたし、男くんのこと殺してたんだよ?! 木っ端微塵の肉片にして……!! そ、そう思ったら……こ、怖くなっちゃ……て……! ……ふえぇぇー!!」ボロボロボロッ!
男「……幼……」キュン
男(ちっちゃい頃から相変わらず優しいよなコイツ……)
男「あー、よしよし、泣くな泣くな。まあこれで? お前が側に寄ってきても変に気を使わなくて良い訳だし……」ナデナデ…
幼馴染み「お、男くん……? それってどういう……///」モジモジ ポッ
男 ハッ「えっ? ど、どういうってお前……。そ、そんな深い意味は……」アセアセ
マサイ族の謎「……朝からお熱いのうっ!!」ズズイッ!
男「う、うお!?」バッ
幼馴染み「きゃ?! い、いきなり突き飛ばさないでよ男く……、って、この妙にちまっこいおじいちゃんはどちら様?」
マサイ族の謎「ひっひっひ、ワシか?! ワシは、『マッドサイエンティスト、或いは胡散臭い魔法使い族めいた謎の老人』ぢゃ!!」ドーーン!
幼馴染み「なるほどー! つまり略してマッドは臭いお爺ちゃん!」ニパー☆
男「突っ込まないぞ俺は」
~~~数分後~~~
《男『――というか、かくかくしかじかコレはいったいどーなってんねーん!』ピシャーーン! ←白月十三夜をクレーム》
――――男 ゼハーゼハー…「――……それに、だ! なんで爺さんが都合良くここに登場するんだよっ?」
マッドは臭いお爺「ひっひっひ、それはのう……」探知マシン ピコンピコーン…
マッドは臭いお爺「――こんなこともあろうかと、若いのにやったおにぎりに位置特定用GPSナノ発信器を仕込んであったからぢゃ! 茶色く捻り出されるまではどこに居ようと付きまとえるぞい!!」ドン!! ムッフ-ン!
男「な……?! なんて用意の良い爺さんなんだ……!――」
男「――とでも言うと思ったか、このクソ非常識ジジイが!!」ペチン!!
マッドは臭いお爺「フベッ!?」
男「いやいやいや本人の了解なく何食わせてんだよ! 人のプライバシーとか考えろよ! ていうか、このワケわからん厨二病覚醒誘発α波といい、ホント、非常識にも程があるぞ!?」
幼馴染み「……あ、あの、男くん……」挙手
男「ん? なんだ幼」
幼馴染み オズオズ…「あのね、話聞かせてもらった時にも思ったんだけど……この、みるからに怪しい身なりで、今もちょっと老齢臭のするマッドは臭いお爺ちゃんが差し出してきた手作りのおにぎりを、なんの疑念ももたずパクパク食べれちゃう男くんもね、あたし なかなか非常識だとおもうの。自分だったら嫌だもん……」
男「う……そ、それは云われて見れば確かにぐう正なんだがお前はオブラートに包むってことを覚えような……?」タラ…
幼馴染み「?(・ω・)?」
マッドは臭いお爺 ガーン
マッドは臭いお爺「……ワ、ワシは、ワシは、擁護されてるのかの? 侮辱されてるのかの……?」プルプル涙
男「ほらぁー!」
~~~閑話休題~~~
マッドは臭いお爺 シクシク…(TT)
幼馴染み「ご、ごめんなさいマッドは臭いお爺ちゃん……! ちゃ、ちゃんと手洗って消毒液つけたの確認出来るなら、あたし、お爺ちゃんのおにぎりでも食べられるから!!」アセアセ(´・ω・`;)
マッドは臭いお爺「フォ、フォローに、なっとらんわいっ……」シクシク…
男「で、爺さん? なんで幼はあんなことになったんだよ? 厨二病って言うのは単にその役になったと『思い込むだけ』で、実際は葉も実(ジツ)もないもんだろ?」
マッドは臭いお爺「うむ、其れについては説明しよう!」シャッキーン☆
男「立ち直り早」
――――《すれ違った通行人の厨二病を覚醒させる程度の能力》とは……、即ち、人の内に秘められし妄想を解放する能力……。
男「おい、まさかの天の声 任せなのかよ」
――――一見、誰にでも発現するのだが、その覚醒時の力は実際、社会の荒波に揉まれない、年若き者にほど強く具象化する。
――――それは厨二病という病が元来、大人と子供の間(あわい)にある若者が抱く、『こうなればいい』『ああなったらカッコいい』
『自分は特別……』
――――『我こそが、運命(サダメ)に選ばれし……人間……』ウットリ
……そんな青春の痛い黒歴史の思想を指すからであり、
男「……おい、なんか若年層に悪意を感じる説明なんだが、コイツ俺らに恨みでもあんのかよ」
――――ボソッ(若さが妬ましい、死ね)
男「」 (´д`)
――――……故に男氏の発する、厨二病覚醒誘発α波 被浴時の感応力は、本来の罹患者となりうる十代序盤~中頃までの若者が最も強いのだ。
――――そして彼らの中でも特に、過去、或いは現在進行形で妄想の翼を羽ばたかせる痛い人物の厨二病覚醒は、時に現実の物理現象にまで干渉する程の力をもつ事もある。(天の声、了)
マッドは臭いお爺「――とどのつまりっ!! 若さゆえの過ちがっ!! なんかあり得ない力になる!」ドーーン!!
男「事細かに説明させといて纏め方ざっくりしすぎだろ」
男「……ん? でも、てことは物理現象に干渉出来た幼は……?」
マッドは臭いお爺「ひっひっひっ、要するにこのお嬢ちゃんもまた、若いのの『すれ違った通行人の厨二病を覚醒させる程度の能力』をうける前から、妄想の翼を羽ばたかせている、或いは羽ばたかせておったんぢゃのう」ヒッヒッヒッ
幼馴染み「…………」
男 ハッ
男「そ、そういえば去年、丁度国語の授業でかぐや姫やってた頃、お前しばらく、『自分の前世は月の住人で何とかかんとか』とか宣ってた時期があったよな……?」
幼馴染み 「!!」カアァァァ‼/////
幼馴染み「~~……お、おおお男くん、ははは早く行こ!?(挙動不審) ちょちょちょっと余裕持って出て来てるるるけど、少しいいひひ話しすすすぎだよ! もももう、電車来ちゃううう!!」アセアセッ///
男「げっ、幼に明らかな動揺が見られるけど確かにそうだっ!」
マッドは臭いお爺「な、なんぢゃ、行くのかの……?」
男「……行くけど何だよ?」
マッドは臭いお爺 プルプル…「と、わ、ワシを置いていくのか! この、“老いていく”ばかりのか弱~い年寄りを“置いていく”のか?!」
男「なんで話引っ張ってダジャレかましたっΣ(´°ω°`)」
幼馴染み「ね、ねえ、お爺ちゃんはもういいから、早くいこ!!」グイグイ
男「! わ、わかった、お前も引っ張るなって……!」ダダッ…
――ダダダッ……
男 ポソッ「……白月十三夜…………ww」
幼馴染み「! も、もうやめてその話はあぁぁ!!><」カアァァァ‼////
マッドは臭いお爺「」 ポツン…
マッドは臭いお爺「……本当に置いていきおったわいっ」頬っぺたプックー=3
~~~で、電車の中~~~
――――ガタタン……ガタタン……ガタタン……
幼馴染み「…………」
男「…………。」
男「……な、なあ、幼?」
幼馴染み「? なあに男くん」
男「なんで俺、電車のドアと座席の角っこに追い詰められてお前に壁ドンされてんの……。周り全然空いてるんだけど」
乗客 チラチラ 「キャー、アノ フタリ ツキアッテル ノカナー!」「アサ カラ イチャツキ ヤガッテ…」「――――ワカサガネタマシイ…シネ!」
幼馴染み「な、なんでって、乗客から男くんを隔離する為だもん、仕方ないよ」
男「いやいや、隔離って大袈裟……てか今 乗客に天の声いなかったか……?」
幼馴染み「っ、だ、だってあたし! さっきのでホントに思ったんだもん!」グッ
男「わ! て ちょ、幼 近い……///」
幼馴染み「あ、あのね、ホントに怖かったんだよ? ちょっと怒っただけであんな爆発起こしちゃって、下手したらあたし、男くんの事殺してたんだもん。だから、これ以上厨二病覚醒する人を増やしちゃダメ! あんな力が暴発したら、それこそ周りの人がタダじゃ済まないよ?! そんなのダメだよ!」
男「よ、幼……」
幼馴染み「だから男くんに誰も近付かないように、あたしが守ってあげるから!><* 」
男「……幼……。……うん、ありがとうな。それは頼もしいわ」ニコッ…ナデナデ
幼馴染み「お、男くん……///」
男「家近いし、ちっちゃい頃から困ったときは助け合ってきたもんな。今回は、お願いする」
幼馴染み「! う、うん! あたしがんばるよ!」コクコク///
?「――ハッ、愛など幻想。優しさなど偽善……」
男「げ! いま一番 端の席から聞こえた、その声はもしや……っ!」クルッ
?「――――お前らのその絆も、深淵の闇の前には無力に等しい……。闇に抱かれて死ぬが良い(※意訳:なんでお前ばっかりそんな良い娘と一緒なんだよさっさと爆発しろ)」
男「お、おはよう友A……」ヒクヒク…(苦笑)
?、以下 友A「ごきげんよう。……ふっ、朝から目障りだ男氏。早く失せろ……」髪ファサ…
男「い、言っとくがタダの幼馴染みだからな……?」
幼馴染み「……? お、男くん? この、顔はイケメンなのに見るからに中身は残念な、ウチの学校の制服来てる男の子はどちら様?」
友A 「」グサッ orz
男「幼、幼、オブラート、オブラート?!」
幼馴染み ハッ!「……って、そうだよ! この見るからにイタい話し方……厨二病覚醒じゃないの……?! あ、あたし、座席にも人が座る事、忘れてたよ!」ガーン
――――※幼ちゃんは良い子だけど、時々ちょっと信じられない所が抜けてるんだよっ☆(>ω・*)(天の声、了)
男「あ、やっぱり天の声が……」
友A 「――い、イタい……?(ガーン) も、もうダメだ……。我は還りたい、元の世界に……」or2 チーン
男「……うあー、幼、それ以上はやめてさしあげろ! こいつ態度は尊大だけど人見知りだし心は割れガラスだから!」
幼馴染み「え? でもこの痛い話し方は厨――」
男「わー、頼むから黙れ! 幼! し、白月十三夜……!」
幼馴染み 「! ひぇ!/////」チンモク…
友A 「…………ふ、ふふ、いいさ男……。(ムクッ) 所詮凡人の言の葉さ。惑わされるような我ではない……」
男「……お前はお前で思いきり惑わされてた気もするが」
友A「だ、黙れ! それ以上のたまうならば、我が腕に封じられし魔神イフリートが黙ってないぞ!」
男「おーハイハイ、悪かった悪かった」
幼馴染み「……で、でも、あの、えと、男くん?//」アセアセヒソヒソ
男「ん? なんだ幼? 今これ以上 下手なこと喋るなら、俺はお前のかぐや姫の話を、」
幼馴染み「キャーー! ち、ちがうよ 話聞いてって!」アセアセッ////
幼馴染み「あ、あのね、なんか男くんが、変に友Aさんの痛い言動の扱いに慣れてる気がするんだけど、……それはなんでなの?」ヒソヒソ
男「んん? ……あー、幼はクラス違うから、こいつの事よく知らなかったっけな。それはだなー……?」ヒソヒソ
友A「――な、なんだ? 異界の魔術師ファブソアルの生まれ変わりである我の前で隠し事をしたところで、すべて筒抜けなんだからな……?(※意訳:その声量でヒソヒソされても距離的に聞こえてるんだけど……)」プルプル…:(°д°`):
男 キリ、ビシッ「……こいつが、元々こうだからだ」
幼馴染み「なるほど、元々厨二病罹患者なのね!」ガッテン! ポムッ!
友A「な、ちゅ、厨二病……!?(ヒクヒク) 小娘、我が何もしないと思って、おちょくるのも大概にするんだぞ?! わ、我のコレは本物だ……! しょ証拠に、今ここで魔神イフリートを召喚してやっても良いんだからな……!」火花パリッ……
幼馴染み「ひぇぁ?!」ビクッ
男「?! げっ、火花?! ――い、いや、悪かった、悪かったよ友A!」
友A「……な、なんだ? 急に手のひらを返した様になりおって、今さら赦しを乞うたところで……!」
幼馴染み「う、ううん! ただ、ホントに言い過ぎちゃったなって思ったの! 酷いこと言ってごめんね! あたし達、信じる! 信じるから!」アセアセッ
男 コクコクッ!
友A(う、こ、この小娘、よく見たら中々可愛い……///)
友A「ふ……ふん、そこまで言うなら、良いだろう……。我は慈悲深いからな。許してやろう……」
幼馴染み・男 ホッ…「「うん、真面目にごめん(なさい)」」ニコニコ…
幼馴染み・男((――……ばっちり覚醒α波浴びて(やが)るうぅぅぅ……!))ヒエェェェ!|||(゚A゚;)|||
幼馴染み「お、男くん、コレは……。正直に打ち明けて、アレ(→Å)を飲んでもらった方が良いんじゃ……? 仲良さそうだし、よく話す子なんでしょ……?」アセアセッ
男「いや、でもな……。コイツ元々こうだし、言って自覚があるかどうか……」アセ…
友A「……なんだ? 何の話だ?」
男・幼馴染み「「! なんでも!?」」
男(……そ、そうだ……こういう時こそLINEで……)
男「……」ゴソゴソ…tap tap!
――ピンポンッ!
幼馴染み「……?」ゴソ…
――――――――
男くん{……続きはこっちで話す]
――――――――
幼馴染み「!」チラッ
男「……」 コクッ
――――――――
男くん{もちろん飲ませたいとこだが、唯一 厨二病覚醒の証明になる力の発現も、実際のところ友Aがどれぐらいの力を秘めてるのかが判らん]
[う、うん…}幼
男くん{発現させるために怒らせて、暴発させて、とんでもない事態になったら、それこそ元も子もないし……?]
[た、たしかに}幼
[そうだね……}幼
[でも、そしたらどうやって飲んでもらうの?(´・ω・`)}幼
男くん{……とりあえず俺は、しばらく様子を見ようと思う]
[……それでだいじょうぶかな……?}幼
男くん{もう手元に残ったアンプルも一本しかない。それを考えるとな、確実に飲ませないとダメだ]
男くん{友Aは元々こうだから、多分厨二病覚醒してても、表面的には普段通り振る舞うだろうし、]
男くん{だからコイツがこうでも、回りからもいつもと違う、とかで怪しまれて揉めたりすることはないな。……だったら、正攻法で正面切って頼み込むより、あれだ、学食の味噌汁にこっそり混ぜ混むとか、]
[確かにそっちの方がいいかも……}幼
男くん{して、気付かれないように飲ませた方が楽だと思う訳だ]
[そうだね。そうした方がいいね!(*°ω°*)}幼
――――――――
――――――――
幼馴染み{そうだね。そうした方がいいね!(*°ω°*)]
[じゃあ、}男
――――――――
男(……じゃあ、そんな、感じで、アンプルを、飲ませるのは、昼休みにしようか……と)[送信]ポチッ
男(幼も、協力して、くれ……っと)[送信]ポチッ
友A「ふっ、今日も何一つ変わらぬ平凡な一日が始まる……」髪ファサッ
男 「……」(よっしっ、昼休みに決行だ!)キリッ
幼馴染み コクリッ(まかせて!) Σd(・ω・´*)
――エー、ツギハー、○○○エキー、○○○エキー!
幼馴染み「もう着くね」
男(できれば何事もなく昼休みを迎えたい……)(切実)
~~~一時間目終了後、休み時間、空き教室にて作戦会議~~~
男「――いいか、1つ断言する。友Aは女子が好きだ。特に可愛い子が。……『綺麗な』子じゃないぞ、『可愛い』子がだ!」キリッ
幼馴染み「う、うん……? 急に何を言い出すの?」ポカン
男「その癖、ヤツはぼっち歴が長いゆえコミュ力は低く、女子に対する免疫もない。……よって女好きでありながら女が苦手という、変な二律背反を抱えている!」ドーン
幼馴染み「うわ、それ可哀想……」真顔
男「……お前それ本人の前で言ったら白月十三夜な」
幼馴染み「ひ、や、やめて! ついに脅し文句として確立させないで!!」アセアセーッ!
男「だから幼、ちょっと友Aを昼飯に誘ってきてほしいんだけど」
幼馴染み「え? な、なんで?」キョトン
男「――だってな、幼しかいないんだ。お前、ちっさい頃から一緒の俺から見てもすごく可愛いし」キリッ
幼馴染み「えっ? えっ……?///」ドキドキ
男「……あ。バカ、なんか勘違いしてるだろ? お前から昼飯誘われたら、多分友Aも動くと思うって話だよ!///」デコペチッ
幼馴染み「ふべっ(´-д-`) ……な、なんだ、ビックリした……」
男「……ゴホン。……聞け。なにせあいつには、俺以外に友達がいない」
幼馴染み「あー、アレじゃ友達じゃなくても普通は人寄り付かないよね……言動が怪しいもん」
男「――白月十……、ゴホン、まぁ、それには俺も同意するよ……」
幼馴染み「ホッ」
男「しかもあいつ、普段俺が誘っても『我は孤独を愛するゆえ……』とか言ってなぜか便所メシなんだよ意味判らんだろ……?」(´-ω-`)
幼馴染み「……あ。だから、女の子好きだけど自分から話しかけるのは苦手な孤独を愛する(笑)(カッコワライ)の友Aくんに、あたしが誘いをかけてこいって言ってるのかな?」
男「ああ、醤油ーことだ☆」指ビシッ☆
幼馴染み「ふふふっ、男くんももう擁護するのめんどくさくなってきてるねー☆」キャイキャイ
~~~2時間目休み時間・男の教室(窓際の一番後ろ)にて~~~
――ワイワイガヤガヤ……!
友A「ははは、聞いてくれ男よ」
男「ん? なんだ?」
友A「実は我は先日、遂に手に入れた……」ニヤニヤ
男「何を? も、もしかして、この前言ってたファイナル・ディスティニーの課金ジェムを、無料で576個プレゼントとか言うあのキチガイ難易度のクエストを遂に制覇したか……!?」
友A「ふっ、残念ながら違う。しかし、ふふ、驚くなよ? お、男にだけ特別に見せてやるんだからな?(ゴソゴソ…) ……コレだ!」ジャーン
男「……? なんだコレ? ただの変わった色の石じゃねえか……」
友A「だろう、だろう?? だがそうではない。(ニヤニヤ) コレはな……?」ニヤニヤ
クラスメイト男子1「――……おおーい友Aさん!ww」マジカヨ…w
友A Σビックゥッ?!
「……な、なななな何用だ?!」
クラスメイト男子1「と、友Aさんに、なんかめっちゃ可愛い子が用があるって言ってるんだけど!」シンジラレナイ!
男(お、来たな?!)
クラスメイト一同 ――――ザワザワッ!
クラスメイト一同「ハ? マジデ……?」 「アノ異界ノ魔術師(笑)ニ……?!」「……ッテ ヤッベェ、ホント ニ カワイイゾ?!」「アノコ、オトコ クン ノ トコノ……?」「ナニガアッタ?ww ナニガアッタ?ww」
幼馴染み ニコニコ…(え? え? な、なんか男くん呼ぶときと違ってすごい注目されてる……?!)
幼馴染み「と、友Aさーん?」手フリフリー
クラスメイト一同 ――――更にザワザワッ!
友A「お、おおおおまえは、朝の!?」ワタワタ
男 肩バシン!「……ほれ、俺の幼馴染みの幼だ。なんか用があるみたいだぞ? 行ってこい」ニヤニヤ…
友A「わ、わわわわかった! し、しししし仕方ない、凡人のリクエストに応えてやるのも魔術師の務めだからな!////」ガチガチ…!
男「だ、大丈夫か、落ち着け魔術師!!」
友A コクコク!
友A ガチガチ、テク、テク…
クラスメイト一同 ――――ザワザワ……ジー…
男(さ、左右の手足が同時に前に出てる……ww)(°ω°`;)
友A「ナ、ナンノ ヨウダ、コムスメ……?」カクカク
幼馴染み「え、そ、そんなに緊張しなくても……っ?!」
友A「ナンノコトダ? ハヤク ヨウケンヲ イエ……?」カクカク
幼馴染み(じ、自覚がない……?)アセ…「えっ、えっとね、実は――――、」
――カクカクシカジカ。
――――幼馴染みは、適当な理由をつけて廊下に出てきた友Aを昼食に誘った!
幼馴染み「――と、いうことで今日の昼休みね、あたしと、男くんと一緒にご飯食べない?」
友A「…………」カチーン!
幼馴染み「あ、あれ? 友Aさんどうしたの……? って、えっ? な、なんでこんな事でフリーズしてるの?!」
幼馴染み チラチラッ(……た、助けて男くん! どうしよコレ!?)
男「――そ、想定外だった、ま、まさかここまで女子に対する免疫が無かったとは……!」(゚A゚;;)ガタッ…(←起立)
友A ――――ビッ…ビクビクッ!
幼馴染み ビクッ!「ふぇっ!? と思ったら急に弾かれたようなキモい震え方した!」
友A ――――グ、グググッ……
幼馴染み「そ、そんでもっておもむろに動き出した……」
友A「――――し、し……」
幼馴染み・男((し……?))
友A「……ふっ仕方ない、行ってやるとしようか!」髪ファッサー!
男・幼馴染み((なんか今さらカッコつけ始めたー!))
クラスメイト一同 ――――ザワッ!!
――――↑あのコミュ障が、女子に誘われたあげくにその誘いも受けた┌(┌՞ਊ՞)┐キェァァァェェェェァァァー!? 的な空気だよ!
クラスメイト一同 ――――ザワザワ……!
幼馴染み(で、でもとりあえずコレで…)ホッ…
男(コレで第一段階は、クリアか……)ホッ…
クラスメイト一同 ――――ザワザワザワ……
――――クラスメイト・眼鏡「…………」ドン! ジロッ
――――クラスメイト・デブ「…………」ドン!! ジロッ
――――クラスメイト・ツインテロリ「…………」ドーン!! ムッスー…!
ツインテロリ「――き、気に入らないわ……。可愛いは、正義……なのにッ……!」バーン!!
萌え豚眼鏡・萌え豚デブ「「――ロリ姫様にこそ、栄光あれブヒィィ!」」バーン!
――――……そして何やら怪しげなフラグを立てた所で、舞台は一気に昼休みへと進むのであったー!
~~~昼休み、下駄箱前~~
幼馴染み「……あ、あ、男くん?! 遅かったね、こっちだよ?!」手フリフリ!
男「よ、幼……! 大変だ!」アセッ、タタタタッ
幼馴染み「? どうしたの? ……あ、あれ、友Aくんは……? 学食だと人が多くて危険だから、あたしが購買でご飯用意してきて、中庭のベンチで一緒に食べるって話だったよね……?」レジ袋ガサッ
男「……そ、それがな……。友Aのヤツ居ないんだ」アセッ……
幼馴染み「えっ?!」
男「三時間目の休み時間、トイレに行くって教室を出たきり帰ってこなくて」
幼馴染み「ええっ?!」
男「四時間目は理科だったんだが、」
幼馴染み「えええっ?!」
男「……担当の先生は友Aの事、なにも触れずに普通に授業始めるし、意味わかんねぇ……」
幼馴染み「ええっえーーーっ!?\(´o`)/」
男「……途中驚かなくても良いとこに驚いたな」
幼馴染み「盛り上げようと思って!」(*´ω`*)ニパー
男「……ありがとな幼、真剣に考えような?」
幼馴染み Σ「……ハッ! そ、そうだよね……! こんなことしてふざけてる場合じゃないよ! 目を離してるスキに、友Aくんがどこで鬱屈した精神を開放して周囲の人の臓物を撒き散らすかわからないもの!」
男「言い方が怖ぇよ……!」
幼馴染み「……と、とにかくっ、急いで友Aくんの行方を探さないと……」アセ
男「あ、ああ……。俺もあんまり人の多いとこには行けないけど、一緒に探す」タラッ
男「じゃあ、一回解散な。見つけたらラインで連絡してくれ。俺はあんまり人が密集してないところを探す」
幼馴染み「わかったよ! じゃああたしは購買部とか生徒ホールとか学食とか、みんなが集まってるところに行ってみるね!」
~~~職員室前廊下~~~
女子二人組 「ソレデサー」「ナニナニー?」キャッキャ、テクテク……
男「っつってもなぁー、どこに居るんだよ……」ササッ…(避け)
男「授業抜け出したヤツが行きそうな場所って……。普通に考えて最有力候補は保健室とかだけど」
男「今見たけど保健室にもいねぇし……。やばいぞ、早くしないと昼休みが」
? ――ドアガラッ「……あ、男くーんっ♪」
男「! その声は、理科担当の長里先生(32)独身」
長里「ひどいー、独身は余計だぞ♪」
男「ね、年齢は気にしないのかよ」
長里「そこはねぇー、大人の余裕で受け流してあげただけだもんっ☆」キャルンッ
男(や、やはり噂に名高きわが校のロリババア……! 見た目だけはまあ可愛いけど俺氏やりづらい! てか友A見つけなきゃならないのに、こんなのと長話してる時間はないぞ……!)ヒクヒク
長里「……ねぇ、あんまりヒドイコト考えてると成績落とすよ?☆」
男 ビクビクッ!「……な、なぜわかった……!? こえぇよ!」
長里 「長里せんせーはねぇー、超能力が使えるのだー☆」ニコニコ…
男「……で、あの、何か用ですか先生……。雑談で引き留めたなら俺急がしいんで行きますけど」モウ イヤ…
長里「あ! ごめんね。そう、そうだったわ!」ポム
長里「友Aくん、珍しく体調不良で先生の授業抜けたけど、大丈夫だった……?」
男「…………。……は!?」
長里「……は? えー? な、なんでそんなにビックリするの? 保健室の方から来たし、男くん、様子見に行ってあげたんでしょ……?☆」ズズイッ!
男「?! うわ!? それ以上こっち来るな!?」サッ
長里「…………」(・ω・*)?
男「……あ、あぶな……」(;´°д°)アセッ
長里「……んんー? なんだ なんだ しょうねーん? 長里せんせーの大人の魅力に当てられたかー?♡」グイグイ
男「は? いや、そういうことじゃなく! うわ、だから近づくな!」避!
長里「水臭いこと言うなー! えいえいー☆」グイグイ
男「い、いや! それより先生、友Aが体調不良ってどういう?!」サッ!
長里「えー? それは保健委員のツインテロリさんがねー♪」バッ!
男「つ、ツインテロリが……って、うお!」バックステップ!
長里「友Aさんは、体調が悪いそうなので保健室に寝かせておくことにしましたーって、三時間目の休み時間にわざわざ言いに来てくれたのよー?♡」
男「なんだって?!」(――だ、だからこのロリババア、授業前に友Aについて何も触れなかったのか……!?)
長里「お? 動きが止まった……? うへへス、キ、あ、りーっ♡」Γ(*>∀<)Γガオォー♡
男「おい、さすがにそのセリフ回しはキモ……って違! うおおおあこっち来るな抱きつくなーー?!」
――――ムギュッ……!
男「嗚呼……終わった……(絶望) 先生の人生とか色々と……」
長里「……。ハッ……」
男「な、長里先生? 大丈夫ですか……?」
長里「ふ、ふふ、大丈夫ですわ、少しこけただけですから……」唇ペロリ
長里「それに、長里は世を忍ぶ仮の名前ですの。あたくし、本当の名はリリアーヌと申します。サント=ローゲホルム国の第一王女……」
男「うわ、また痛いキャラに……」
長里「この学校には教師として下々の者との交流を深める反面、婿探しに参っていますの」髪サラッ
男「独身という設定そこにも生きてるのか……」
長里「ということで男さん?」ニコー
男「は! はい……!?」イヤナヨカン…
長里「早速ですがあちらの物陰で、私とイイコトしましょう!」ガシッ、ニコー
男「ふぁ! な、なんでそうなる!?」
長里「何故って…………。それは我が国では婿選びは生まれや品性ではなく、婿様候補と実際に身体を重ねた時の『相性』がウンタラカンタラ、マツバクズシ」グイグイ
男「う、うわなんだその青春の病 厨二病に織り込まれてる爛れた欲求不満 !? は、離して!? せ、先生、自分の年齢と俺の貞操をなんだと思ってるんですか……?!」ズルズルズル…
長里「うっふふふふーー♡」グイグイ
男「や、やめろ、た、助け――」ハッ!
――――しかしそこで男は気づいた!
不用意に人を呼べば、俺と先生を引き離しにかかったその人が、また厨二病を覚醒してしまうという悪循環に……。
――――しかももう坑厨二病アンプルは、友Aにと残しておいた一本しかない。
このロリババアビッチはまだ大人だから性格変わるだけだけど、声を聞き付けて駆けつけた人がもし生徒だったら、厄介なのがもう一人増えるだけなのだ!
男「――――え、ど、どうすんだこれ。都合よく気づいてくれ幼……!」
男、心の声 ――ヘルプミーー……!
~~~生徒ホール~~~
――ザワザワ、ワイワイ
幼馴染み「? 何か今男くんの呼ぶ声が聞こえたような気がしたけど……」首カクン?
誤字脱字ありましたら、指摘していただけると!
助かる所存!
2015年12月17日夕方時くらい→ちょっと更新
17日25時半くらい→ちょっと更新
ハハハ!我が栄華の道のごとく、次の創生を期待しているぞ!!ハーッハハハ
約:ギャグ要素も面白くて読んでて楽しいしなんせ書き方がうまいから続き心待ちにしてやがります。
>よっこーさん
コメントありがとうございます(*´ω`*)
お褒めに預かり大変光栄でござんす☆
こちらは、もう1つ書いてるSSの息抜きに、ちょびちょび筆を入れていくのであんまり更新は早く無いですが、ハシビロコウのような歩み()でちょくちょく進んで来ますので、気長に待って頂けると嬉しいです!
おぬしの破天荒さは称賛に値するぞ!!がーハッハッハハ
…ッハ!
この上無き無礼、誠に申し訳ない!!
駅に停車中に壁越しでホームの人が覚醒する可能性が微レ存!?
コメントあざます。あー、これ、乗った駅から降りる駅まで、男達の立ってる側のドアが開く駅が無いんですよ
可変翼とかパイルバンカーとかメカ系の登場が楽しみです(小並感)
め、メカ系……?!Σ(´-ω-`)
まあ、地金はギャグSSなので登場もアリですねww ふ、ふふふふ……ふふっ、ハーハッハッハッハッ!! ……考えておきますキリッ(※やるとは言ってない←)