拓海「...イライラする」
たくみほ
拓海「...」イライラ
美穂(...怖い。とてつもなく怖いです...なんでこんな時に誰も事務所にいないんですかぁ...)ドキドキ
拓海「...クソが!」ドンッ
美穂「ひっ!」
拓海「あ、わりィ!いたのか美穂...」
美穂「あ、はい!最初からいましたよ」ドキドキ
拓海「ったく!聞いてくれよ、またPのヤロォがあたしにフリフリの服着ろって言うんだぜ!勘弁してくれよな」
美穂「は、はあ...」ドキドキ
拓海「まったく、人には適材適所っつうモンがあるってんだろーがよ!なァ?」
美穂「た、たしかにそうですよね...」ガクガク
拓海「仕事なのは分かるけどよォ...いくらなんでもあたしに似合わない仕事が多いんだよなァ」
美穂「た、拓海さんも大変ですね...あはは」
拓海「あ、わりィななんかあたしの文句ばっか聞かせてよ...苦労してんのはあたしだけじゃないのに」
美穂「ぜ、全然いいですよ!拓海さんも鬱憤が溜まってたんですよね」
拓海「お、おお...」
美穂「...」
拓海「...」
美穂「...」
拓海「あー!くそッ!静かなのはしょうに合わねェ!」
美穂「ひっ!?は、はあ...」
拓海「よし!美穂、この後暇か?」
美穂「ま、まあ今日はもう予定はないですけど...」
拓海「んじゃ!ちょっくら付き合ってもらうぜ」ニヤ
美穂「...へ?」
ーーーー
ーー
拓海「美穂はバイク乗んの初めてか?」
美穂「あ、はい!初めてですね...」ンションショ
拓海「ヘルメットはしっかりつけろよ」
美穂「はい!...う〜んこんなもんでしょうか?」
拓海「ぶはは!似合わねェな!」ゲラゲラ
美穂「む...似合わなくていいですよ!」
拓海「あはは!わりィわりィヘルメットに、似合うも似合わないも関係ねェか」
美穂「えへへ///」
拓海「お、ようやく自然な笑顔になってくれたな!」ナデナデ
美穂「な、撫でないでくださいよぉ」
拓海「んじゃ、しっかり掴まってろよ」
美穂「は、はい!」グググ
拓海「み、美穂...そ、それはさすがに苦しい...な」アオザメ
美穂「あぁ!す、すみません!力の加減がわからなくて!」
拓海「お、おお、見かけに寄らず力あんのな」
美穂「れ、レッスンで鍛えてますから!」ドヤ
拓海「杏のやつにもそのドヤ顔見せてやりたいぜ。まったくよォ」
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ーー
ー走行中ー
美穂「どこに向かってるんですか?」
拓海「ん?秘密だよ」ニヤ
美穂「ま、まさか!このまま見知らぬ港の怪しい倉庫に連れてかれたり!?」
拓海「...はい?」
美穂「そしてドラム缶に詰められてコンクリートで固められて東京湾の海の藻屑に...い、いやだぁ!死にたくないです!」ギュゥゥゥ
拓海「ちょ!く、苦し...んなことするかァ!」
美穂「で、ですよね...えへへ」テレテレ
拓海「ったく!あたしをなんだと思ってんだよ」
美穂「す、すみません!あ」グゥ
拓海「ん?」
美穂「安心したらお腹が...えへへ///」
拓海「ははは!そりゃ良かったぜ!」
美穂「...?」
ーーーー
ーー
ラッシャセー
拓海「さ、好きなもん頼んでいいぞ」
美穂「わぁ〜...」
拓海「ん?まさかラーメン嫌いだったか!?」
美穂「い、いいえ!全然!ラーメンは好きですけど...あんまりこういう店に入ったことなくて」
拓海「あ〜...確かに普通の女の子はこんな男くせェ店入らねェもんな」
美穂「はい」コクコク
拓海「って、それじャあたしが普通じャねェみたいな感じだろーが!」グリグリ
美穂「いたたた!ごめんなさぁい!」ヒーン
拓海「ま、普通じゃねェのは百も承知だけどよ」
美穂「...あ、はい」
拓海「そこは否定しろよ!」
美穂「それより拓海さんのオススメってないんですか?」
拓海「お、おお!そーだな!やっぱり王道を征く味噌だな」
美穂「なるほど〜...じゃあ醤油で!」
拓海「うんうん...ってなんでだよ!普通この流れは味噌だろ!」
美穂「だって分け合ったりしたいじゃないですか!ダメ...でしたか?」ウルウル
拓海「い、いや///別に!美穂がそう言うならな!うん」
美穂「じゃあ決まりですね!他は...あ、辛子蓮根あるんですね」
拓海「へ〜渋いなァ、それも頼むか」
美穂「いいんですか?」パァ
拓海「遠慮すんなよ、あたしの奢りだからな」
美穂「ありがとうございます!」
オマタセシマシター
拓海「お、きたきた...」
拓海「...」
美穂「...」
拓海「...」
美穂「...食べないんですか?」
拓海「ん?あたしだけ先に食べんのは不憫だろ」
美穂「で、でも伸びちゃいますよ」
拓海「いーんだよ、あたしは少し伸びた方が好きなの」
美穂「えー...」
拓海「引くなよ!?」
美穂「えへへ、拓海さん優しいなぁ」
拓海「い、いきなりなんだよ///」
美穂「いままで少し怖いなってイメージばっかりでしたから...なんか意外で」
拓海「まあ無理もないよな...こんなナリだしまわりと比べて浮くのは予想もしてたしな」
美穂「でも、変わりましたよね!拓海さん...来たばっかりの時はトゲトゲしてましたけど」
拓海「あー...問題だらけだったもんなァ、ことある事に早苗...さんに叱られて、Pにもたくさん迷惑かけて、自分のケツも拭けねェのかって...ま、今は違うぜ!なぜなら
オマタセシマシター
美穂「あ、きたきた!いただきまーす!」ズルズルー
拓海「...美穂、おまえ隠れSだな」
美穂「ふぁい?」ズルズルー
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ーー
拓海「いやー食った食った!うまかったか?美穂」
美穂「あ、はい!大満足です!」ニパ
拓海「そりゃー良かった、さてどーすっか...まだ時間あるな」
美穂「あ、じゃあショッピングにでも行きませんか?服とかも見たいですし」
拓海「ふーん、そっち方面はあたしは疎いからな...美穂に任せた!」
美穂「はい!」
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