奈緒「地方巡業か...」
深夜のノリで書いたものですw心を無にして何も考えずに読んでください。ギャグあり。ちょい百合あり。
新年が始まって間もないこの時期、あたし達は、とある豪雪地帯に地域復興の企画で地方巡業としてここに訪れた。
車に乗って揺られる事数時間...やっと予定の宿泊先に着いた矢先にPの口から出てきた言葉が...
P「...悪い、ホテル...満室でチェックインできないみたいだ...」
奈緒「はい?」
夕美「Pさん、予約いれてなかったんですか!?」
P「いやー...ここ結構都会から離れてるし?忙しかったのもあるし?予約無しでもいけるかなー...とか?」
奈緒「とか?...じゃねーよ!どーすんだよー!」
ほたる「まさか...車内泊ですか?」
P「そう...なるかも...しれないっす...ハイ」
奈緒「はいじゃないが。今からでもここら辺で泊まるとこ探せないのか?」
P「えーと…ここ町から結構離れた所だから一旦戻らないと無いかも...」
ほたる「やっぱり私がついてきたせいですよね...」
奈緒「いーや!明らかにこいつが戦犯だ!このやろ!」ゲシッ
P「センセンシャル!」
夕美「ちょっとスマホの地図で探してみるね...あれ?」
ほたる「ありましたか?」
夕美「うん...あったはあったんだけど、宿泊施設のマークだけで名前は書いてないみたい」
奈緒「んー?どれどれ...ほんとだ。しかも結構近いなここ」
P「よし、行く宛もないしちょっと行ってみるか!」
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P「夕美...ほんとにここで合ってるんだよな?」
夕美「うん、音声案内もここで終わりだって言ってるよ」
奈緒「ふーん...なんていうか…」
ほたる「ふ、雰囲気ありますね...」
P「...あ...ここ出るわ...幽霊」
奈緒「言うなよ!折角オブラートに包んでたのにさ!」
ほたる「ででで出るんでしょうか!夕美さん!」
夕美「だ、大丈夫だよ!きっと...ぷ、Pさん!先陣切って確かめてきて下さい!」
P「え!?うそ!?」
奈緒「こうなったのもあんたのせいだからな!責任とって行ってこいよ」
P「え、え...ほ、ほたるは味方だよな?」
ほたる「」ギュー
奈緒「ダメだな。夕美にしがみついたまま離れようとしない」
P「.....仲間でしょうが!!!今まで培ってきた信頼はどこに消えたんだ!!!誰一人欠けてはいけない...皆が皆、助け合って困難を乗り越えていく!!!赤信号みんなで渡れば怖くない!!!ONE FOR ALL!!!ALL FOR ONE!!!」
奈緒「わかったわかった!こんな時だけ情に訴えるような説得すんなよな…大人げない」
P「わかってくれたか…それじゃあ皆で手を繋いで行こうか!な!」
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ガラガラ
奈緒「ごめんくださーい...誰かいますかー?」
P「見たところ誰もいなさそうだな…」
ビュオオオオオオオオオオ
夕美「きゃっ!?急に吹雪始めた!?」
ほたる「は、早くドア閉めましょう!」
P「おっ、そうだな!」
ピシャ
P「こりゃ暫く止みそうにないな」
奈緒「完全に逃げ場無しか...」
夕美「な、奈緒...ちゃん...う、うし、うし」
奈緒「ん?牛?」
ほたる「う、うし...ろ」
奈緒「へ?」クル
???「イ...マ...セ」
奈緒「うおわァァァァァァァァァァァァ!!!」ドタバタ
P「ぽ...ポマード!ポマード!ポマード!ポマード!ポマード!ポマード!」
???「あの...い、いらっしゃいませ…」
夕美「Pさん、落ち着いて!この人、旅館の人だよ」
ほたる「あとそれ口裂け女の対処法だったような...」
文香「驚かせてしまって申し訳ありません。私、当旅館の従業員の鷺沢文香と申します」
P「あ、ははは、従業員の方でしたか。これは失礼しました!奈緒、驚きすぎだぞ」
奈緒「ウン」ポケー
夕美「半分意識飛んでるみたい...奈緒ちゃん戻ってきて!」
P「ま、まあそれはともかくとして...一晩この旅館に泊めてもらいたいのですが、予約無しでも大丈夫ですか?」
文香「はい、お部屋はいくつ御用意いたしましょうか?」
P「一部屋で」
ほたる「Pさん...」
P「ほたる...そんな目で俺を見ないでくれ...」
ほたる「Pさん...」
P「やっぱり二部屋で」
文香「かしこまりました。それではご案内致します」
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奈緒「あ、そうだ文香さん、晩御飯とか用意してくれたり...」←戻った
文香「はい、当旅館の料理長が腕によりをかけて振る舞わせてもらいます」
奈緒「おお!そりゃ良かった。腹減ってたからさ」
夕美「そういえばお昼ご飯食べてから何も口にしてないもんね。ほたるちゃんもお腹空いたでしょ?」
ほたる「はい、料理楽しみです」
文香「お食事の用意ができましたらお呼び致しますので、それまではお部屋でお寛ぎ下さい。こちら鍵になります」
P「それじゃあな、何かあったらすぐに呼ぶからな」
奈緒「いや、呼ばれる方であれよ!」
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夕美「案外いい部屋だね」
奈緒「ん、そうだなー。それに、この部屋のにおいは嗅いでてなんか落ち着くかも」
ほたる「ベッド二つしかないですね…」
奈緒「後で争奪戦だな!」
夕美「あっ、テレビもあるんだ...ブラウン管だけど、ん?お金入れる所があるみたい」
ほたる「有料なんですね...あ、私丁度小銭あるんで入れてみましょうか?」
奈緒「ああ!いや!やめておこう!どうせろくな番組やってないって!」
夕美「えー?私気になってたんだけどなー」
奈緒「いいから!トランプでもやって待ってよう!な?」
夕美「むー...なんだか奈緒ちゃん何かを隠蔽しようとしてない?」
ほたる「そうですよ」
奈緒「いやそんなこと...二人の為というかだな~」タジタジ
夕美「...こちょこちょこちょこちょ」
奈緒「ぶわっはははは!ゆ、夕美!やめろって!あはははははははは!」
夕美「よそよそしくする奈緒ちゃんが悪いんだからね!それそれ!」
ほたる「私も...こちょこちょ」
奈緒「ほ、ほたるまで!?あはははは!こ、こら、やめろったら!」
P「こちょこちょこちょこちょ」
奈緒「あははははは!って!ちょっと待てい!いつの間に入ってきたんだよ!?」
P「いや、楽しそうな声が聞こえてきたもんでな...つい」
夕美「ぷ、Pさん!?顔真っ赤ですよ!?」
P「ああ...少し熱っぽくてな...悪いが飯はお前達だけで食べてくれ...俺はちょっと眠るからさ」
ほたる「私が看病しましょうか?」
P「いや、大事なお前達に風邪うつすわけにはいかないからな。明日にはLiveも控えてるし尚更だ...」
奈緒「それは...そうだけど」
P「なに...一日寝れば治るさ...文香さんに風邪薬も貰ったしな...これ、明日の予定表な。夕美、頼んだぞ」
夕美「はい、お大事に」
P「ああ、おやすみな。あ、食事の用意できたってさ」
奈緒「ああ、おっけー。んじゃ行ってくるかー」
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夕美「わぁ~...随分広いお座敷だね」
ほたる「お客さんが百人くらい入っても大丈夫そうなくらいですね」
奈緒「だな~。あたし達以外に客いないのかな…貸切ってことか!」
文香「そうなりますね…」
奈緒「おわっ!!いつの間に」
文香「お食事も御用意致しましたので、他に何かあったらお呼び下さい。それと、後ほど余興として遊女も迎えさせるのでご期待下さい」
夕美「え!?そ、それって別にお金とかかかるんじゃないですか!?」
文香「いえ、当旅館のサービスの一環ですので、ご安心下さい。それでは失礼致します」
ガラガラ
奈緒「て言うか遊女って...Pがいたならまだしも、あたし達しかいないしなぁ」
夕美「まあ、いい体験になるかもしれないしね」
ほたる「ゆうじょ...?ってなんでしょう?」グー
奈緒「さ、食おうぜ!ほたる、腹減ってるだろ?なんか好きなものあったらあたしのあげるぞ!ほらほら」
夕美「そうだよ!ほたるちゃんは一番年下なんだから、お姉ちゃん達に甘えていいんだからね?」
ほたる「お姉ちゃん...えへへ...じゃ、じゃあその春菊の和物貰えますか?」
奈緒「お、おう...渋いチョイスだな~」
夕美「うん、いいよ!はい、お口開けて?あ~んして?」
ほたる「あ、あー...ん、ん、美味しいです」モグモグ
夕美「あ~♡もぐもぐほたるちゃん可愛い!お持ち帰り~!」ギュー
ほたる「ゆ、夕美さん...苦しいです...えへへ、いい匂い」
夕美「ほら、奈緒ちゃんも!」
奈緒「ん、よし!じゃああたしも...あ、あ〜ん」///
ほたる「あーん」
奈緒(目を瞑って口開けて欲しがるほたるの顔見てたら変な気持ちになるな…ふへへ...)///
ほたる「ん...ん...」ゴックン
奈緒「お、美味しいか?ほたる」
ほたる「はい、奈緒さんのもとっても美味しいです。ありがとう...ございます」ニコ
奈緒「夕美の言った通り確かに持ち帰りたい」(そっか、それは良かった!)
夕美「奈緒ちゃん、本音出てるよ」
コンコン
???「失礼致します…」
夕美「あ、誰か来たみたいだよ」
奈緒「は、はーい!入ってどうぞ」
美波「今晩、このお座敷の遊女を務めさせていただきます。新田美波と申します。どうぞよろしく」ペコリ
ほたる(すごく着物の似合う綺麗な人...)
美波「あら?えーと...女性の方だけですか?」
奈緒「あ、はい。一応男はいるんですけど、体調崩してるみたいで」
美波「そうでしたか...け、けど!女性の皆さんにも楽しんでいただけるように美波、一生懸命お相手します!」
夕美「わぁ~!楽しみです!」
ほたる「何が始まるんです?」
奈緒「第三次...いやいやいや、美波さんにリードしてもらおう」
美波「それじゃあ最初は...王道の野球挙やりましょう!」
ほたる「やきゅうけんってなんですか?」
美波「はい、野球挙っていうのはですね...」
~説明中~
美波「要するにジャンケンで負けた人が服を脱いでいくゲームなんです!」
奈緒「脱ぐって...まじで!?」
美波「もちろん!勝負ですから、ルールは守ってプレイしましょうね」
夕美「こんなことならもっと着込んでくればよかった...」///
ほたる「ど、どうしましょう...」///
美波「それじゃあ、代表の方出てきて下さい!」
奈緒「誰にする...」コソコソ
夕美・ほたる「奈緒ちゃん(さん)で」
奈緒「なんでだよ!ここはジャンケンとかで決めようよ!」
ほたる「主人公補正でなんとか...」
美波「決まりましたね!さあ、奈緒ちゃん!勝負です!」
奈緒「え~い、どうにでもなれーっ!」
美波・奈緒「や~きゅ~う~す~るなら~こういう具合にしやしゃんせ~」
美波「アウト!」
奈緒「セーフ!」
美波・奈緒「よよいのよい!」
美波 チー
奈緒 グー
奈緒「よっし!まずは先手とったぞ!」
美波「あ~...負けちゃいましたか...それじゃあどうぞ」
奈緒「どうぞって...あたしが脱がすの?」
美波「優しくして下さい」///
奈緒「お、帯からですよね...じゃあ、よいしょ!」シュルル
美波「あ~れ~」クルクル
夕美・ほたる「良いではないかー!良いではないかー!」
奈緒「なんだよこれー!!!」シュルル
美波「あん♡」
奈緒「って...き、き、着物の下何も着てないのかよ!」///
美波「お強いんですね。私の負けです...奈緒ちゃんの好きにして下さい」///
奈緒「しないから!はやく服着てください!」
美波「奈緒ちゃんのいけず...」シュン
夕美「でも良かったね」
奈緒「ん?何が?」
夕美「今晩私達ベッドに困ることないみたいだし」
美波「奈緒ちゃん、今晩迎えに行きますから」ボソ
奈緒「ヒッ」
美波「さあ、気を取り直して次のゲームにイきましょうか」
ほたる「まだあるんですね...」
美波「もちろんです!次は全員参加型のゲームですから、皆で楽しめますよ!」
夕美「そ、それって…」
美波「王様ゲームです!」
夕美「や、やっぱり...前みたいにならないといいけど...」
ほたる「?」
奈緒「へへへ...次は無事じゃ済まないからな二人共...」
ほたる「奈緒さんが堕ちた!?」
美波「王様ゲームというのはですね...」
~説明中~
美波「要するに王様に選ばれた人は指名した番号の人になんでも命令できるんです!」
ほたる「なんでも?」
美波「はい、なんでも」ニッコリ
奈緒「これはまた危険なゲームだな...」
夕美「命令にもよるけどね」
美波「さあ、割り箸でクジも作りましたから引いてください!」
奈緒・ほたる・夕美(美波さんだけは…)
全員「王様だーれだ!」
夕美「はい!私、王様です!」
美波「それでは夕美ちゃん、命令をどうぞ」
夕美「じゃあ...一番の人が三番の人に手づかみで何か食べさせてあげる!」
奈緒「いきなり際どいのきたな...まあ、あたしは二番だから関係ないけどさ」
ほたる「わたし、一番です...」
美波「はい!美波三番です!ほたるちゃんお願いしますね、あ~ん♡」
ほたる「じゃあこのおつまみのピーナッツを...」ヒョイ
美波「あ~む♡」ジュルジュルルチュパクチュ
ほたる「ひ、ひいい!指離してください!」
美波「ん...ん...っぷは!...ごちそうさま♡ほたるちゃんのピーナッツとっても美味しかったですよ」コウコツー
奈緒「うわぁ~...完全に悪影響だなこれ」
夕美「何事も経験!気を取り直して次いきましょう!」
奈緒「なんで夕美までノッてきてるんだ!?」
全員「王様だーれだ!」
ほたる「わたしみたいです...」
奈緒「お、ほたるなら安心だな。命令をどうぞ!」
ほたる「じゃあ...二番の人が一番の人に壁ドンしてキザなセリフを言う...でお願いします」
奈緒「随分攻めてきたなぁおい!しかも、あたしが二番だし」
夕美「あ、あたしが一番...また受け...」
美波「美波は放置プレイみたいです...残念。それじゃあやってもらいましょう!」
夕美「お願いします、奈緒ちゃん...」
奈緒「お、おう...」
ドンッ
奈緒「夕美...君は俺にとって砂漠に咲く一輪の花の様な存在なんだ...たとえ君以外の全てを失ってでも君を守りたい」キリッ
夕美「...あ」キュン
美波「こ~いに落ち~る音がした♪」
奈緒(恥ずかしすぎる...)///
夕美「ほたるちゃん...」
ほたる「は、はい?なんですか」
夕美「今晩は一人で寝てもらう事になっちゃうかも」///
ほたる「ええっ!?」
ゴーンゴーン
美波「あ、終わりの合図みたいです。楽しんでいただけましたか?」
奈緒「ま、まあ...いろんな意味でエキサイトしたな」
夕美「新たな扉も開いた気がします」
ほたる「まだ指ベタついてるんですけど…」
美波「それではこの後は当旅館自慢の源泉掛け流し風呂をご堪能ください!オプションで私が体を隅々まで洗うというのもございますが?」
奈緒「結構です!お帰りください!ていうかお願いだから帰ってくれ!」
美波「ちぇ...いけず...ではまたのご利用お待ちしております」
ガラガラ
奈緒「はぁ~もう今日は疲れた...早く風呂いこー風呂」
夕美「そうだね。行こうかほたるちゃん!」
ほたる「はい」
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ーーーー
ーー
奈緒「おー、なかなかに広いなぁ~」
夕美「湯船は二つあるね。普通のと泡風呂?かな」
ほたる「効能も書いてあるみたいです...肩こり、腰痛...美容にも良いらしいですね」
奈緒「へぇ~...川島さんとか早苗さんとかが食いつきそうな効能だな~」
夕美「美容なら私達にも関係あるよね!さ、シャワー浴びてからゆっくり堪能しようね!」
ほたる「シャワーも二つしかないですね.....なんかすみません...」
夕美「なんでほたるちゃんが謝るの!?じゃあ私と共有で使おうね。洗いっこしよ!」
ほたる「ほんとですか?迷惑でなければ…」
夕美「ううん、寧ろ本望だよ。」ペロ
ほたる「お、お願いします...」
夕美「さ、後ろ向いて背中見せてねー。ゴシゴシするよ?」
ほたる「や、優しくお願いします...」
夕美「うん、任せといて!それにしてもほたるちゃんは肌白いよね~...スベスベしてるし」
ほたる「ひゃっ!?お、お腹は触らないでください...」
夕美「へへへ...ご飯食べたばっかりで少し膨らんだほたるちゃんのお腹...いつまでも触ってたいくらいだよ…」ニヤニヤ
ほたる「いつもの夕美さんに戻ってください!...奈緒さん助けて...って、奈緒さん!?」
奈緒「ん?どしたほたる?」モコモコ
夕美「あはは、なんだか羊さんみたいだね奈緒ちゃん」
奈緒「しょうがないだろ~...泡立ちすぎるんだよあたしの髪」モコモコ
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ガラガラ
夕美「ふぅー!気持ちいいー!」ゴシゴシ
ほたる「夕美さんそんなに豪快な人でしたっけ…」
奈緒「ルームではPaだもんな。おっ、自販機あるみたいだしなんか飲むか?あたしが奢るぞ」
ほたる「いいんですか?」
奈緒「遠慮はいらないぞ~、何がいい?」
ほたる「じゃあコーヒー牛乳をお願いします...」
奈緒「ん、おっけー。夕美はどうする?」
夕美「ありがとう!私はフルーツ牛乳かな」
奈緒「はいよ」ピッ
文香「私は...シンプルに牛乳をお願いします」
奈緒「よしきた」ピッ
美波「私は奈緒ちゃんの口つけたものならなんでもいいですよ」
奈緒「じゃあコーラね」ピッ
奈緒「それじゃあ明日のLiveの成功を願って...」
全員「乾杯!」
全員「」ゴクゴクプハー
奈緒「...あのさぁ、そろそろツッコミ疲れたんだけど」
美波「私もそんなにツッコまれたらイっ...疲れちゃいますよ」ギュー
奈緒「じゃあ大人しくしててください!それとあたしのコーラ全力でぶんどろうとするなー!」ギュー
文香「やっぱり私もコーラが良かったです...」シュン
奈緒「全部飲み干しといてそれ言う!?ていうか文香さんまで...」
文香「当旅館自慢のおもてなしは如何でしたか?」
夕美「最高でした!疲れもとれて明日から頑張れそうです!ね?ほたるちゃん」
ほたる「そうですね...わたしも満足です」
奈緒「まあ、それなりに?疲れはとれたかな」
文香「それは良かったです。明日の朝食もご期待下さい。それではおやすみなさい」
奈緒・夕美・ほたる・美波「おやすみなさ~い」
奈緒「この歩く公然わいせつ罪は回収してもらえますか」
文香「行きますよ美波さん」ガシッ
美波「そんな~」ズルズル
夕美「それじゃあ部屋に戻って寝ようか」
ほたる「ふわぁ~...はい...」ゴシゴシ
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ーー
奈緒「それじゃあ電気消すぞ~?」
ほたる・夕美「は~い」
カチッ
奈緒「よいしょっと…結局一つのベッドに三人で寝るのか」
夕美「ちょっと狭いけど…三人で寝たほうが暖かいもんね!」
ほたる「えへへ...確かに二人に挟まれて暖かいです...」
夕美「ふふ、もう私達姉妹みたいなものだもんね!」
奈緒「まあ、悪い気はしないな!...明日のLive絶対成功させよう」
ほたる「はい!」
夕美「うん」
奈緒「それじゃあ寝るか~」
全員「おやすみなさい」
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ーー
奈緒「ん...寒...寒っ!?なんだ!?」
ビュオオオオ
奈緒「まだ外暗いな...窓開いてたのか...誰が...あれ?二人は...トイレか?」
ギシギシ
奈緒「心做しかボロくなってないかここ?」
奈緒「そうだ...Pは!?」
ガラガラ
奈緒「いない...この部屋で合ってるよな…座敷に行ってみるか」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
奈緒「なんだよ…これ!?」
そこには確かに昨日あたし達が使っていた座敷があった。けど、食べ物やテーブルはそのまま何年間も放置されているかのように腐敗していて蛆やハエの巣窟と化していた。
奈緒「うっ...だ、誰かいないのか!?夕美!?ほたる!?文香さん!?P!?ついでに美波さん!?」
???「奈緒さん...どうしましたか…?」
奈緒「うおっ!?文香さん!」クルッ
文香?「もう朝御飯の準備が整ったのでお座りください」
奈緒「へ?あ、ああはい。...それより、夕美とほたる見かけませんでしたか?」
文香?「いえ、お見かけしておりませんが...」
奈緒「そうですか...どこ行ったのかな二人共…」
文香「それより朝御飯です」
奈緒「えっと...悪いけど文香さん、あたし朝御飯いらないや」
文香「...」
奈緒「ちょっと二人を探してくるかな」
文香「いえ、当旅館自慢の朝御飯をいただいていかないのは得策ではないかと」
奈緒「そんなこと言われても...」
文香「いいから食べてください!!!」ガシッ
奈緒「うおっ!?」(なんて腕力だよ!?)
文香「さあ、座っておあがりください」
奈緒(なんだこれ...ご飯も小鉢に入ったおかずも蛆だらけじゃないかよ)
文香「遠慮しているんですか?あ、私が食べさせてあげますよ…さあ」グイグイ
奈緒「や、やめっ!」
アハハハハ
奈緒「夕美とほたるの声!?」ダッ
文香「どこへ行くんですか?お残しは許しませんよ...」
ーーーーーー
ーーーー
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奈緒「二人の声...あの扉の向こうから聞こえる!二人共!」ガラガラ
ワーワーワー!
奈緒「は!?ここ旅館の中だよな…なんでLive会場があるんだよ!?」
夕美?「みんなー!今日は私達三人のLiveに来てくれてありがとう!」
ほたる?「いつも以上に頑張りますので...」
美波?「応援よろしくお願いしますね!」
奈緒「は?どうして...美波さんが...そこはあたしの...あ...意識...が」
ーーーーーー
ーーーー
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奈緒(あ...夢か...そうだよな…あはは...は?体動かない!?金縛りかよ!?)
美波「奈緒ちゃん♡起きましたか?」ボソ
奈緒「み...な...み...」(喋ることさえ困難に...どうして...美波さんが)
美波「奈緒ちゃん...私と変わってくれませんか?」ボソ
奈緒「え...?かわ...る?」
美波「私、この旅館で遊女として働くのもう飽きちゃって…これからはアイドルを目指すのも悪くないかなって」
奈緒「なに...言って...」
美波「だって...お酒臭いおじ様やセクハラジジイの相手ばっかりするの飽きたんですもん...」
奈緒「だったら...」
美波「あ、そろそろ金縛り解けてきちゃったかな?じゃあ...変わりましょう!」
奈緒「は...む!?」
美波「ん...ん...♡」クチュヌルチュパ
奈緒(なんだ...また意識が遠く...)
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サン...ミナミ...オキ
美波?「ん...ん?」ムクリ
夕美「あ、起きました!大丈夫ですか?」
美波「あたし...」
ほたる「良かった...朝起きたら廊下に倒れていたので心配で」
美波?「夕美...ほたる...廊下?」
奈緒?「まったく...昨日あんだけはしゃいだから疲れてたんじゃないのか?」
美波?「あ...あたし!?どうしてあたしが!?」ガシッ
奈緒?「おわっ!?あたしの顔になんかついてるのか?」
美波?「お前...誰だよ?」
奈緒?「誰ってあたしは神谷奈緒だけど...」
美波?「違う!!あたしが...あたしが
文香「どうしたんですか?随分騒がしいですけど」
奈緒?「それがどうもさ...美波さん、気が動転してるみたいで」
美波?「返せよ!あたしの体!夕美!ほたる!コイツ偽物だ!あたしが神谷奈緒なんだ!」
夕美「あはは、奈緒ちゃんを愛するのにも程がありますよ」
P「おーい、そろそろ行かないとLiveに間に合わないぞ!」
ほたる「あ、はい...それじゃあお世話になりました…」
美波?「え、ちょっと」
夕美「またいつの日か会えるといいですね!」
奈緒?「あたしは...美波さんが更正していたなら...考えるよ」
美波?「はぁ!?」
文香「美波さん...先程からお客様に対して失礼ですよ...口を慎んでください」
美波?「いや、だから」
文香「美波さん?またお仕置きされたいんですか?」ギロ
美波?「は...はい。美波、黙ります。」(体が...勝手に!?)
文香「皆さん、先程までの非礼、お詫び申し上げます。しっかりとしつけておきますので…」ペコリ
奈緒?「いや、いいっていいって!今に始まった事じゃないしさ」
美波?(こいつ...)
P「さ、出発するぞ。車に乗れー」
奈緒・夕美・ほたる「はーい」
美波?(待てよ...あたしが...神谷奈緒なんだよ…置いていかないでくれ...)
ブロロロ
美波?(あたしの居場所を奪わないでくれよ...精一杯輝けるあたしの居場所を...)
ブロロロ
美波?(返せよ...頼むよ...)ツー
文香「行ってしまいましたね...奈緒さん...」
美波(奈緒)「文香さん...気づいてたのか!?」
文香「ええ、美波さんと私は所謂共犯者でしたから」
美波(奈緒)「どうして...どうしてこんなこと!?」
文香「ふふふ、ここで働いてみれば分かりますよ...遊女として...男の欲望を満たすためだけに...」
美波(奈緒)「嫌だ!あたしはここから出ていくからな!」
文香「残念ながら...この旅館から離れる事はできませんよ?」
美波(奈緒)「今更そんなデマ、誰が信じる…か...」
文香「ここで...働くしかないんですよ?美波さん」ギロ
美波「はい...美波、一生懸命ご奉仕します!」
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P「あー...悪い...ホテル、チェックインできてなかったみたい...」
藍子「え!?Pさん、予約してなかったんですか!?」
卯月「そんな...まさか車内泊とかですか!?」
P「そうなるかも...」
肇「待ってください...この近くに宿泊施設あるみたいですよ。行ってみませんか?」
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