冬の日
バレンタイン
ザーッ・・・
提督「雨か・・・」
時雨「?どうかしたの、提督?」
提督「ん?ああ・・・いや、なんでもないよ」
時雨「本当?」
提督「おう・・・って、そろそろ見回りの時間だ、悪い、ちょっと行ってくるわ」
時雨「あっ、ちょっと提督っ」
・・・
ー食堂ー
青葉「おや?珍しいですね、時雨さんお一人ですか」
時雨「うん、まぁ今は仕事もないしね・・・そうだ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・いいかな?」
青葉「私に答えられることならお教えしますよ?」
時雨「聞きたいことっていうのは提督のことなんだ」
青葉「はぁ、提督さんのことですか、それなら私より、あなたの方がよく知ってるんじゃないですか?」
時雨「このことは、僕よりも前から鎮守府にいた青葉なら知ってるかなって思って・・・」
青葉「わかりました、それでなんについて聞きたいんですか?」
時雨「最近、提督がボーッとしていることが多いような気がするから、そのことについて教えてもらいたいんだ」
青葉「ああ、そのことでしたか、それはですね・・・」
ー数分後ー
青葉「ーまぁ、というわけで提督さんはボーッとしていることが多いんですよ」
時雨「まさかそんな理由だったとはね・・・なんだか少し疲れたよ・・・」
青葉「まぁまぁ、いいじゃないですか、辛気臭い話じゃないですし、ね?」
時雨「そう言われれば、そうなんだけどさ・・・」
青葉「そろそろあの人も部屋に帰ってくる頃でしょうし、このことについて伝えるなりなんなりしたらどうですか?」
時雨「そうだね、そうするよ」
青葉「頑張ってくださいね~、あ、そうだ後で感想を聞かせてくださいねー」
時雨「ありがとう、それじゃ、また」
ー執務室ー
提督「お、時雨お帰りー」
時雨「ただいま、提督
ところで、少し話しがあるんだけど」
提督「ん?いいけど・・・」
時雨「ありがと、さっき青葉から聞いた話しなんだけどね」
提督「うん、ここ最近提督が心ここにあらずな理由をね」
提督「バ、バレチャタカー」
時雨「まさか提督が女の子からチョコをもらえるかを考えていたから心ここにあらずだったということがね!!」
提督「・・・・・」
時雨「・・・あれ?」
提督「ブブー、不正解」
時雨「え?そ、それじゃあ、なんで?」
提督「それじゃあ答え合わせをしようか、目をつぶって手を出して」
時雨「う、うん、こう?」
提督「そうそう」[ソッ]
時雨「もう目を開けてもいい?」
提督「いいよー」
時雨「提督、これって・・・」
提督「その・・・これをどう渡そうか悩んでたんだよ、ほら今日はバレンタインだろ
それに、その・・・時雨にはこれからも俺の隣にいて欲しいんだ、だから受け取って欲しんだ」
時雨「提督・・・ありがとう、この指輪、大切にするよ・・・」[ポロポロ]
提督「おっ、おい、大丈夫か?!」
時雨「うん、ぐすっ・・・大丈夫・・・ただ、嬉しくって・・・」
提督「時雨・・・」
時雨「提督、これからも・・・一緒に歩んでくれる?」
提督「ああ、もちろんだ」
時雨「ありがと、提督」
ー艦ー
今回は時雨を主役にお話を書かせていただきました。
久しぶりに時雨のお話を書きたくなったので今回のお話を書きましたー
この艦娘の話しを書いて欲しい、などのご要望がございましたらコメントしていただけますと助かります
それでは、また別の作品でお会いできることを楽しみにしております
よかったな 時雨(泣)