政剣マニフェスティアで学ぶ米騒動 コッカの大きな分岐点
ある国のある時代(1918年頃)コクミンは貧困と抑圧の中で凶暴なヤトーとなり暴力による過激な現状変更でしか政治にメッセージを送ることしか出来なくなっていった
それはやがてコッカはに未曾有の災厄をもたらすこととなる このSSはその一端と言える米騒動に焦点を当てます
このSSはフィクションです。
実在の人物、団体、出来事とは関係ありません。
ホントに一切関係がありません。
wikiなどを参考にした
ただの美少女を扱うファンタジーSSです。
第一次大戦の結果、好景気を迎えたコッカ(日本)は都市部の人口増加や工業労働者の増加によってますます発展しようとしていた。
農家は養蚕の収入増で潤いコクミン(日本人)の食生活は米を中心としたより現在に近いものにシフトしていったのだが
都市部への人材流失で需要に対して生産が追い付かず米の値段は暴騰しコクミンの家計を苦しめやがてコクミンは凶暴なヤトーとなりコッカの政治すらも突き動かしていくこととなる。
ノウミン「最近米が高すぎる・・・こんなんでどうやって生活すればいいんだ・・・・」
商人「これはチャンス! もっと高くなってから売って一気に儲けるよー!!」
→次第に地主や商人が売り惜しみや買い占めが発生するようになり事態を重く見た時のマセッタ・テラウチ内閣は暴利取締令(ぼったくるの語源)を発令したが効果はなく政府の金銭的な支援もあまり大がかりなものではなかった
-議事堂に地方の領主を集めた会議の場にて-
マセッタ「今、コクミンは苦しいを生活を送ってる人が多いから、もっといっぱい外国からお米を輸入するよ~!」 ←外米管理令を公布したがあまり効果がなかった
マセッタ「それより北の国の赤いヤトー(ソ連)が勢力を伸ばすのはまずいからシベリアに軍隊を送るよー♪」←シベリア出兵
商人「これはますます米の需要が上がりそうですな~ もっと値段が上がるの待ってから慎重に売ろう」
ノウミン「ふっざけんな! もっと米が高くなってんじゃねえか!!!! 俺らは言いたいことがあるのに周りは警察だらけでいつも監視されて悪者みたいじゃねえか・・・ こんな世の中間違ってる・・・ もう我慢できない・・・ 金持ちや商人は俺たちから搾取して美味い飯食いやがって許せねえ!!」
→団結権がない時代 ノウミンは厳しい抑圧と貧困の中で富める者への怒りを蓄積させヤトー化していった
-地方にて-
コクミン「領主様!我々は暴利をむさぼる商人共のせいで餓死寸前です!!なんとかしてください!!」
領主「まあまあ」
コクミン「おい!みんな 港に米を輸送してる船が来てるらしいぞ!!」
コクミン「まじかよ 直接貰いに行こう!! ダメなら武力行使だ!!!!」
→この時は警官の説得で解散したが貧しいコクミンの我慢は限界に達し、社会不安は増大するばかりであった
この後さらに米は高騰しコクミンはもはやヤトーとなり商人を襲い 問屋を焼き払い その勢いは留まるところを知りませんでした
コクミン「おい今日の朝刊みたか? この近所の大商人が手数料をぼったくってるらしいぞ」
コクミン「まじかよ 焼き討ちにしに行こうぜ!」 のちこの報道はねつ造だったとのこと
コクミン「米売ってくれー」→コクミン「売ってくれないならせめて寄付よこせー!!」→コクミン「うおおおおおおお!!打ちこわしだー!!」
怒れるヤトーとなったコクミンは問屋を打ちこわし安値で売らせるよう強要し、暴力に訴えれば安く米が手に入るという既成事実は瞬く間に全土に広がり
50日間にわたって暴動が続き逮捕者が続出した。
マセッタ「わわっ! いつの間にかとんでもないことになってるよー!! こうなったらみんなにお金を配って 安売りするように指示を出すよー!」
ようやく政府が本腰を入れて支援し結果的に米騒動は終焉を迎えるがコクミンのマセッタ内閣への求心力が二度と回復することはなかった。
そもそもマセッタはヤマータ子飼いの妹分であった。世論の流れは立憲政友会総裁のトリクシィ・ハラに傾きつつあった 政友会は創設者ヒラリー・イトウがアリシアの画策により辞任に追い込まれた後、幹部であったハラが実権を握っていた
マセッタ「アリシアさん、マセはもう無理です・・・」
アリシア「そうですか・・・ では後継者を決めなくてはなりませんがこの件についてはちょっとマツカタさんとも相談してみますから待っててください」
マセッタ「わかりました・・・」
-アリシア邸にて-
アリシア「よく来ましたね。マツカタさん」
マーシャ・マツカタ「お招き感謝するでー アリシアはん」
アリシア「信頼できる後輩のあなただからこそ聞きたいことあるのです」
マツカタ「なんや アリシアはんも水臭いなー 今のうちがあるのは全てアリシアはんが引き立てくれはったからんなやで?」
アリシア「ふふ それを聞いて安心しました 相談したいことというのは・・・」
マツカタ「マセッタはんの跡継ぎやろ?」
アリシア「その通りです さすが私が見込んだだけはあります」
マツカタ「改まってそうな風に言われると照れくさいなー///」
アリシア「率直に言って私はこのままトリクシィが総理の座に就くことには納得できません」
マツカタ「まあ、政党嫌いで通ってる姉さんならそういうと思ってましたわー」
アリシア「コクミンを導く者はそれに見合った血筋や家格を持つ者が責任をもって国政を引っ張っていくべきと考えます」
マツカタ「そこでや! キンバリーはんなら文句はないやろ?」
アリシア「キンバリーさんですか・・・ 確かに彼女には公家の血筋がありフランスに留学して欧米列強の進んだ法制など学んでいて資質は十分ですね
あなたに聞いたのは私も決心がつきました すぐ彼女に電報を送って陛下に上奏するよう勧めます」
マツカタ「ほな またなアリシアはん」
-キンバリー・サイオンジ邸-
使用人「お嬢様 アリシア・ヤマータ公より 首相就任を勧める緊急の電報が届いております」
キンバリー・サイオンジ「見せなさい ・・・なるほど明日陛下に拝謁して御意思を伺うことにしましょう」
しかし彼女は一両日中の猶予を願い出た後に辞退し ハラを推薦しアリシアもこれを認めざるを得ずついにコッカ(日本)に本格的な政党内閣が生まれ
爵位もない一般庶民から総理大臣の座まで上り詰めたトリクシィ・ハラは「平民宰相」としてコクミンに広く愛されたという。
しかし彼女もまたヤトー化したコクミンの魔の手にかかりコッカは政党政治として形を維持することが困難になりコッカの政治は軍が大きな影響力をもつようになり、やがてコッカは建国以来最大の悲劇に向かってその歩みを進めることとなる。
以上になります。ご一読頂きありがとうございました
拙い文章や乏しい知識の中でなんとか政剣マニフェスティアと絡めながら彼女たち政霊が活躍したその当時を知ることでよりキャラに対して深く愛着が湧き、さらには誠に微力ながら先人に対しての敬意や歴史そのものに対しての興味や関心をもつきっかけとなりまた政剣マニフェスティアの二次創作がさらに活発になればこれ以上の幸いはありません
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