「せんぱーい、さっきからなんのゲームしてるんですか？あ、あれですか？先輩が沢山出てきてそれを撃つやつ」

「俺はゾンビ役でバイオハザー○に出てねぇよ…」

（目が腐ってるのは自覚してるが体までは腐ってはいない

ただ家でダラダラ過ごしてたり惰眠を貪ってたり働きたくなかったり

うん、これ腐ってるわ）

「それでなにしてるんですか？」

「WoTという戦車ゲームだ」

「WoT？」

「WoT、World of Tankの略」

「へー、それで面白いんですか？」

「俺は面白いと思ってるが、お前なんかがするゲームじゃねぇよ」

「分かりました、私なんかがする様なゲームじゃないんですね？」

「あぁ、そうだ」

「では実際やってみて私がハマったらどうします？」

「ん？どうします？って言われてもどうもしないんだけど、でも同じ趣味の人が増えるのは嬉しいな、意見交換とかできるし」

「意見交換がしないならあの中二先輩とすればいいじゃないですか」

「ばっかお前そいつの名前を出すんじゃねぇ」

「失礼する！」

「ほら来た…」

（本当空気読むよなお前）

「ん？お主と生徒会長様だけか？」

「あぁ、雪ノ下は用事があるとかで由比ヶ浜は三浦達とカラオケとかで今日は俺だけだ」

「私もいますよ先輩」

（君奉仕部員じゃないのになんで堂々と居座ってるの？

別にいいけどね、あの2人がいいって言うなら）

「それで何のようだ？小説ならまず書く前に国語を勉強した方がいいと思うぞ」

「いや今日は依頼ではなく報告に来たのだ」

「あ〜、わかった、そういう事があったんだな、うんうん、よしわかったから帰れ」

「では聞いてもらおう」

「帰れよ」

（めんどくせー

一色連れて帰ってくれないかな）

「先輩」

「なんでもないです」

（女の子って男子が何考えてるか分かるわけ？なにそれ怖い）

「我、とうとうISを開発した！」

「お〜、やっとだなお疲れ、んじゃな」

「なので今から一緒にやってもらおう！」

（こいついつから話聞かない系になったんだよ）

「あ〜もう分かった、下校までな」

「うむ！」

（まぁ暇だったしいいか）

「先輩、ISって何ですか？」

「あぁ、（いたんだ）ISってのはさっき言ったWoT内に出てくる戦車の事だ」

「へー」

（なんとも興味のなさそうな返事だな）

「準備出来たぞ八幡！」

「よし、お前は勿論ISだろ？なら俺はTigerで行くわ」

「ノンナ殿とまほ殿の夢の共演」

「劇場版でしてたけどな」

「そんなことはどうでもよい、早速するぞ相棒よ」

「あいよ」

（そういや静かだけど一色帰った？

と見回したらスマホを弄っていた

まぁほおっておいてもいいだろう）

「B行くぞ」

「何を言う、ここは中央のCではないのか？」

「集中砲火浴びるぞ？」

「よしBに行くぞ！我に続け！」

「こっちの方が速いんだな〜」

〜〜〜〜

「ふんっ！圧勝！」

「お前木っ端微塵に吹っ飛んでたけどな」

「あふんっ、だが勝てばよかろうなのだ」

「先輩！先輩！」

「んあ？あ、あぁどうした？」

（すっかり忘れてた）

「私もWoT入れてみました、なので一緒にしましょう！」

「え？なに？俺らがしてた時に入れてたの？大丈夫？結構容量とかとるでしょ？速度制限かかっちゃうよ？」

「普通女の子がこんなゲームしてたら周りから変な目で見られるとかそんな事を心配しますよね…」

「いやもう変な目で見られてるんだろ？」

「いやまぁそうですけどー、はっ！もしかして速度制限かかるとメールする時とかなかなか返信こなくて寂しいからダウンロードしないで俺とメールしてほしいとか思ってますかすいませんメアド知らないんでそんなこと思っても意味無いですなのでメアド交換してくださいごめんなさい」ふぅ

（相変わらずよく噛まずに言えるよな）

「これで告白してないのに振られるの何回目だろうな」

「まぁそんな事はいいじゃないですかー、早くしましょう」

「折角入れたんだしそうだな、初めの方はどこの国の戦車選んでもそんなに大差ないからどこでm」

「いや、するっていうのはメアド交換の事を言ったつもりでしたが…はぁ、まぁ先輩が相手じゃ仕方ないですよね」

（さりげなーく貶されてるよね俺

いつもの事だから気にしないけどさ）

「とにかく早く交換しましょう先輩」

「分かったよ、ほら」ぽいっ

「おっと！いきなり投げるとか危ないじゃないですか、それによく人にスマホ渡せますよね」

「見られてやばいものは入れてないからな」

「先輩ヘタレですもんねー」

（ここでヘタレとか関係なくない？）

「妹さんに見られると兄として威厳がなくなるとか思ってるんですよね」

（なんでわかっちゃうの？怖いよ？）

「はい先輩、登録しました、ついでにLINEの方も友達になってあげましたよ」

（何勝手なことしてくれちゃってんだよ）

「それにしても先輩、LINEの友達4人とか少なs…ごめんなさい」

「そこで謝らないで、虚しくなっちゃうだろ」

（別に少なくてもいいだろ

俺は小町とか戸塚とか、あと天使がいてくれるだけで満足なんだ

材木座？知らない子ですね

因みにあと1人は平塚先生）

「てかお前も少ないんじゃねぇのか？」

「失礼ですね、私でも先輩よりいますよ」

（そっちの方が失礼じゃない？）

「まぁ主に生徒会関係の人達ですけど」

（知ってた）

「これから毎晩メールしてあげますからね、あ、変な勘違いはしないでくださいよ？私が好きな人は葉山先輩ですから」

「しねぇよ、それにお前が葉山の事好きってのみんな知ってるから」

（それと真のエリートぼっちは勘違いをしない

勘違いをすると翌日クラス内に自分の居場所がなくなってしまうから

え？既になかっただろだって？

そんな事より何故わざわざ俺とメアド交換したのだろうか）

「先輩呼ぶ時ここまで私わざわざ来てるじゃないですかー、放送で呼んでもいいんですけどそれじゃあ周りから変な勘違いされるしメールで呼んだ方が早いですから｣

（だからなんで分かるんだよ

俺そんなに顔に出てるか？）

「先輩が何考えてるかある程度なら分かりますよ」

「あ、あざとい」

「あざとくないです」

（いや、ブーとか言いながらそんなこと言われても説得力ないんですが）

「それじゃメアド交換も終わったんでしましょう！」

「そうだな、まずチュートリアルあるからそれしてくれ、その方がわかりやすいと思うし」

「え〜、先輩が教えてくれてもいいじゃないですか〜」

「プレイヤーを掴むため会社が考えたチュートリアルの方が断然わかりやすいだろ」

「…だめ、ですか…？」

「うっ、」

（上目遣い&キラキラ感ずるいぞ！だがこんな事で敗れないのが真のエリートぼっちだ）

「チュートリアルやっても分からなかったらな」

「はい！」

（何俺ちょろい、ちょろ谷君じゃねえか

それにその素のようなニコニコやめようね、多分殆どの男子が勘違いしちゃうから）

「〜♪」

それから一色は鼻歌交じりに進めていた

（そういや材木座は…）

「こ、これで最終砲に…」

なんか願ってた

「…ぬわっ！くっ、あと…あと800足りない」

（どうやら出来なかったらしい、見てみると経験値が800足りずそしてゼニも10000ほど足りてなかった）

「なんか静かだなと思ってたが1人でしてたのか」

「ん？そういう八幡はいちゃいちゃはもうしないのか？」

「あれのどこがいちゃいちゃだよ…」

（あれでいちゃいちゃした事になるなら一色と絡んだことのある男子全員がいちゃいちゃした事になると言っても過言ではないだろう、ないよね？）

「それで足りなかったんだな」

「うむ、残念な事に後少し足りなかった、しかしまぁよい、帰ってからまたすればすぐに出来るだろう」

（ほう、もうこんな時間か）

時計はあと数分で下校というとこまで針が来ていた

「では我はこの辺りで失礼する、また頼むぞ相棒」

「おう、じゃあな」

「うむ」

さて、材木座も帰った事だし帰るか

「おい一色、俺もう帰ろうと思ってるんだがお前どうする？」

「んぁ？あ、もうそんな時間でしたか」

「それでどうだった？」

「女の子に勧めるようなゲームではないですけどもう少し家でしてみたいと思います」

「そうか」

（明日には「あのゲームなんなんですか！？面白くないです」って言われそうだな）

「それじゃ先輩、帰りますか」

「ぞだな」

「あ、ちゃんと鍵閉めて帰ってくださいね〜、それじゃ！」

翌日

今日もいつも通り奉仕部へ

行くと既に雪ノ下と由比ヶ浜がいた

「こんにちは比企谷君」

「ヒッキーやっはろー」

「うす」

（相変わらずの風景、悪くない

寧ろ心地いいまである）

「紅茶いるかしら」

「おぉ、サンキュ」

「ゆきのんの紅茶美味しいよね〜、私も入れてみようかな」

「えぇ、それじゃあ今度頼もうかしら、ポットの中に水を入れるのを」

「それでも危ないかもしれんぞ、なにせ由比ヶ浜だからな」

「二人ともひどいし！私だって紅茶ぐらい作れるし！」

「ならどうやって作るか説明できるかしら？」

「えーっと、お湯を沸かすでしょ？そしてお湯に葉っぱを入れてそれから」

「まて由比ヶ浜、葉っぱってそこら辺に落ちてる葉っぱとか思ってないよな？」

「流石にそれは失礼だよヒッキー！ちゃんと生えてるのをむしるよ！」

「はぁ…作る時は私と一緒に作りましょうか」

「それだと安心だな」

「うん！一緒に作ろうねゆきのん！それとヒッキー、味見役頼めるかな？」

「まぁ雪ノ下が一緒ならいいぞ」

「私だって作れるもん！ヒッキーまじキモ！」

（うん、いつも通りだ）

「それで比企谷君、昨日は大丈夫だったかしら？」

「あぁ、いつも通り誰も来なかったよ」

「そう」

「そう言えばヒッキー、昨日いろはちゃん…きた？」

「来たぞ」

「そう、なんだ…ってことはずっと2人きりで（ボソボソ）」

「そういや材木座も来たな」

「また読まされたの？」

「いや、ゲームに付き合わされた」

「ここの部室はゲームをする所ではないのだけれども」

「土下座して頼まれたから仕方なくな」

（まぁ嘘だけど）

「そう、そこまでされたのなら仕方ないわね」

（よし）

「いろはちゃんは何してt」

ガラガラガラ「こんにちはー」

「一色さんこんにちは」

「やっはろーいろはちゃん」

「お二人ともこんにちはです、あ、それとついでに先輩も」

「うす」

「一色さん、紅茶はいるかしら？」

「はい！お願いします」

（しかし雪ノ下の紅茶を注いでるのは絵になるな）

「(⚭-⚭ )」ジー

「むー…」

「…なんだよさっきからジーと見て」

「べっつにー」

「何でもないです」

（そんな感じには見えないんですけど）

「あ、そう言えば先輩、フリー経験値？とかゴールドってどう使うのが正しんですか？」

「あぁ、あれか、まぁ人それぞれだが後少し経験値が足りないって時とかに使う事が多いかな、あくまで俺はだがな」

「へ〜そうなんですね、分かりました」

そういうと一色はスマホを取り出し

「それじゃ先輩付き合ってください」

瞬間場が凍りついた（主に二人）

（WoTを一緒にして下さいという事だよな、なんで引っかかるような言い方をするんだろうかね）

「一色さん、何を言ってるのかしら？」

「そうだよいろはちゃん！さすがのヒッキーもそんなんじゃ」

「おう、いいぞ」

「比企谷君！？」

「ヒッキー！？」

「ありがとうございます！」

「よし、それでお前どこまでいったんだ？」

「ティア？ですかね？が2って書いてるやつまで行きました、それにしても難しいですね」

「初めのうちはみんなそんなもんだ、つまらなかったらやめてもいいぞ」

「いいえ、やりますよ、やって先輩の話し相手になって上げます」

「そん時はよろしくな」

「ねえねえゆきのん、あの二人なんの話してるの？」

「多分付き合ってというのはゲームの事じゃないかしら、ほら、二人とも携帯を使っているわ、私は初めから分かっていたけど」

「そ、そうだよねー、でもゆきのんもびっくりしてたよね？」

「ここでゲームをし始めたからよ、えぇ、一色さんが比企谷君の事が好きで比企谷君も一色さんの事が好きだったから告白が成功したなんてこれっぽっちも思っていないわ（ついいつもの癖でバレバレの言い訳をしてしまったわ、流石に由比ヶ浜さんでも気づくわよね…）」

「だよね、ゆきのんがそんな事でビックリする分けないよね、いや〜私も急にゲームし始めたからびっくりしたな〜」

「（ちょろい）」

「それで先輩、ティアって何ですか？」

「ティア（Tier）って言うのは簡単に言うと戦車のレベルとかランクとかそんな感じだな、ティアが上がるとその戦車も強くなる」

「なるほどー、先輩はどこまで行ってるんですか？」

「一応Tier10を1台持ってる」

「Tier10って確か一番上ですよね、先輩やり込んでたんですね」

「まぁ大洗女子と黒森峰の戦車を全部集めようと奮闘してた時があったからな」

「大洗？ってなんですか？」

「戦車アニメの主人公の通ってる学校、黒森峰が主人公が元いた学校で姉がいる、このゲームにアニメに出た戦車が結構出てるしそのアニメ好きだから一時期本気出してやってた」

「今は本気じゃないんですか？」

「そろそろ進学の為勉強しないとなと思って前ほど本気じゃない」

（勉強という名のラノベ読書だが）

因みに最近は妹大好きの主人公の出てるのを読んでる

「そうですか、それじゃあ一緒に出来ないんですね」シュン

（それはずるいぞ、そんな事をすると俺のお兄ちゃんスキルが勝手に発動してしまうかもしれんだろ）

「いや、まぁ、ずっとするってのは出来ないがある程度なら出来るぞ」

（発動したわ）

「いや〜折角入れたのにやる人いなかったら入れ損になる所でしたよ、そうなったら責任取ってくださいね」

「1人でも出来るからそのゲーム、それに責任ってなんだよ、低速を直すため金をくれってか？すいません今野口が2枚しかないんで勘弁してください」

「いや先輩の中での私ってどんなんなんですか…そんなことしませんよ」

「あ、そういや速度制限どうなった？」

「勿論かかりましたよ、でもお父さんに頼んで直しました」

「そうか」

(一色の親父さんは自分のお小遣いを一色の為に使って今週、もしくは今月千円少ない状態で過ごすのか…南無三)

「そじゃ先輩、やりましょうか！それでどうやってやるんですか？」

「ちょ、ちょっといいかしら！」

「ん？」

「どーしたんですか雪ノ下先輩？」

「あなた達はここでゲームをする気かしら」

「そうですね」

「ここはそういう事をする場ではないと思うのだけれども」

「えー、別にいいじゃないですかー、由比ヶ浜先輩だってメールしてるんだし雪ノ下先輩も本読んでますよね？それと同じですよー」

「だ、だけど」

「お願いしますよ雪ノ下先輩」

「…はぁ、分かったわ、だけどあまりやりすぎないようにね」

「はーい、ありがとうございます」

(相変わらず雪ノ下は一色に弱いな、まぁ俺もなんだがな)

「じゃ先輩やりますよー」

「おう、まずここをこうやって〜〜」

「始めちゃったよゆきのん」

「そ、そうね、本を読んだりメールをしたりしてると言われたら確かにそうだから仕方ないわ」

「だよね…でもこのままじゃ……(ボソッ)」

「私もやってみようかしら…(ボソッ)」

「やった！勝ちましたよ先輩！」

「そうだな、ティアが低いうちは経験値とか少ないからすぐ上がる、もう3まで行けるんじゃないか？」

「これですか？あ、いけますいけます、いった方がいいですか？」

「まぁ強くなりたいなら行った方がいいな」

「そうですか…強くなりたい訳じゃなくて先輩と一緒にしたいだけなんですけどね(ボソッ)」

「ん？何か言ったか？」

(これは難聴系主人公の真似をした訳ではなくて本当に聞こえなかったから聞き返した、いやホントだよ？俺は難聴系じゃなくて敏感系だから)

「んんっ、ひ、比企谷君」

「お？どした？」

「その、さっきあなた進学のために勉強をそろそろする、みたいなこと言っていたわよね」

「あぁ、言ったな、それがどうした？」

「その、わからない所があったら教えようかと思って」

「え？何お前どうした？風邪でも引いてるのか？」

「失礼ね、私は至って正常よ」

「ならなんでいつもなら言わないような事を言ったんだ？」

「それは…それは、そう、学年首席の私がいる部活で受験に失敗した人がいる、なんて事を言われたくないからよ、えぇ、姉さんからも何か嫌がらせを受けるかもしれないし」

「別に気にすることでもないと思うが確かにお前が教えてくれるとなると勉強がはかりそうだな」

「ねえねえゆきのん、私も教えてもらっていい？」

「いいけれど大丈夫かしら…」

「なんせ総武高七不思議に入ってるからな」

「七不思議ってなんだし！私だってちゃんと試験受けて受かったんだもん！」

(いやでもね？普段会話してると裏口入学したんじゃない？って思ってしまうほどアレがアレだからね)

「まぁ雪ノ下が相手なら大丈夫なんじゃねぇの？」

「ねぇ先輩、私も一緒に勉強してもいいですか？」

「どうしたんだ？一流大学目指すのか？」

「私もちゃんとした大学に行きたいですからね…同じ大学に」ブツブツ

「それじゃいつする？」

「そのうちでいいだろ、別に今決めんといけんわけでもないし」

「そうだね、楽しみだな〜」

「寝るなよ？」

「寝ないで下さいよ？」

「寝ないようにしましょうね？」

「ね、寝ないし！三人とも酷いし！多分…ボソッ」

(俺は寝るに3000ペリカ賭けるぞ！)

1円＝10ペリカ

「あら、もうこんな時間ね、そろそろ終わりにしましょうかしら」

「そだね、ゆっきのーん、一緒に帰ろう？」

そう言って腕に抱きつく由比ヶ浜

「あ、暑ぐるしいのだけれども」

(相変わらず百合百合してますな)

「せーんぱい、今日の夜通話しながらしませんか？」

「少しなら別にいいが通話しながらとな大丈夫？通話料結構取られない？」

「大丈夫ですよ〜、LINE通話使いますので、って先輩！なんで昨日返事してくれなかったんですか？」

ピクッ

「返事？(ポチポチ)あ、来てたんか、すまん、俺あんまりLINE開かないから知らなかった」

『先輩、可愛い後輩ちゃんからの初メッセージですよ♡』

(あざといな、ちょっと目が痛いです

それとLINE開かなすぎてどこにあるかも忘れるほどである、そんなんじゃ戸塚とか小町とかとやり取りできないだって？大丈夫だ、この2人は通知をオンにしてあるからそれで分かる、オンにすると上に表示されるじゃん？あれから行ってる)

「あ、平塚先生からも来てるな」

『私も高校三年生の時、坂の下で目をつぶってあんぱん！って言ってたら素敵な出会いがあったのでしょうか』

(いや知らねぇよ！知らねぇけどこれはあれだな、アニメの見すぎってのは言えるな、俺が言えた口ではないが、取り敢えず返信しとくか)

『それでは駄目です、留年しなければ話しかけてくれる不良男子は出てきません』っと

「ねぇヒッキー」

「どした？」

「ヒッキーもLINEしてたの？」

「戸塚からしないかって言われたからな」

「うわっ……」

(今言ったやつ誰だよ、天使に誘われたら普通するだろ！？)

「わ、私とも友達にならない？」

「ん？なんでだ？メアド交換してるからそれでいいだろ」

「それはそうだけどそっちだと既読付いたか分からないしさ、それにLINEの方がはやいし」

(どっちもそんなに変わらんと思うが、メールもLINEも大してしてないから比べようにも分からないが)

「そんなにLINEしてないがそれでもいいなら…」

「うん！」ニコッ

(俺なんかと友達(LINEの)になってそんなに嬉しいの？その笑顔勘違いしちゃうよ？)

☆★ゆい★☆

(迷惑メールの人かな？)

「それじゃ先輩夜いいですか？」

「あぁ、構わんぞ」

「それでは先輩方、また明日です！」

「えぇ、また明日」

「ばいばい！いろはちゃん！」

「俺達も帰るか」

「そうね」

「うん」

(それから何事もなく我がマイホームへ帰りついた、てか我がマイホームっておかしくね、マイで我も入るだろうしな、我がホームに帰りついた、だな）

「たでーま」

「あ、おかえりお兄ちゃん、ご飯出来てるよー」

「そうか、ありがとな」

「気にしないで、小町はお兄ちゃんの妹なんだから」

「おう」

(これだから小町は天使だぜ)

いつも通り飯と風呂を済ませ部屋で横になってた時

(そういや昨日結局あいつからメッセージ来てたな、これ今日もメッセージ来てたとして返信しなかったら明日また言われるよな〜)

ポチポチ

平塚『なにか心残りがあるまま死んだら学校で天使と女の子男の子が戦ってる世界へと行けるのでしょうか？行けたとしたら誰かと私は結ばれて生まれ変わってまた会えたりするのでしょうか？』

(大丈夫かよ平塚！？最近病んでるんじゃね？ってメッセージ多いよ！てか先生Key作品好きなんだな、今度一緒に語ってあげたら少しは良くなるかな…本当誰か貰ってやれよ)

材木座『新しい物語を読んでほs』

(お、戸塚からも来てる！)

戸塚『八幡、今度一緒にテニスしn』

八幡『いいぞ』

(絶対行こう、何がなんでも行こう)

一色『先輩、今から時間ありますか？』

(あ、やっぱり来てたのね、てか何だかんだ俺結構メッセージ来るじゃん、まぁLINEで友達いても現実では(ry

八幡『おう、大丈夫だぞ』

一色『それじゃあ通話しながらしましょう』

ﾃﾃﾃﾃﾃﾃﾃﾃﾃﾝ〜♪

ビクッ

「せーんぱい」

「お、おう」

「どうしたんですか先輩？はっ、もしかして通話されて舞い上がっちゃってますか？すいません通話ぐらいみんなしてるんでもっと回数重ねて他の人より多く通話してから舞い上がってくださいごめんなさい」

「結局通話しながらでも振られちゃうのね俺」

「そんなことはどうでもいいんでしましょう！」

「そうだな、お前ミッションやってるか？」

「なんですかそれ？」

「まぁ○○をしろ、みたいな感じでミッションがあってなそれをクリアすると報酬が貰える、というものだ」

「へ〜」

「プレミアム会員になれる報酬がある時もあるぞ？」

「プレミアム会員ってなんですか？お金払ってなるやつですか？」

「そんな感じと思っていい、その代わりそれ相応のプラスの面もあるぞ、経験値1.5倍とかゼニ多くもらえたりとか」

「先輩はなってないんですか？」

「前はなってたけど今は普通のやつだな」

(本気でガルパンに出てきた戦車全部揃えようとしてた時が懐かしい、Ⅳ号に乗ってパンツァーフォーって言ってやってたら小町にゴミを見られるような目で見られたりも…)

「それでプレミアム会員にはなっていた方がいいんですか？」

「いや、なってた方が色々楽だがなってなくても十分出来るぞ、それにプレミアム会員なっても期限切れたらまた払わないといけないしな」

「分かりました、なら今はならないでおきます」

(今はって事はいつかはなるって事かな？飽きてやめるのが早いと思うが)

「そういやお前アメリカ選んだんだな」

「はい、何かまずかったですか？」

「いや、アメリカはいいぞ、十分な俯角を活かしてハルダウンがしやすい」

「え？何言ってるんですか先輩？」

「今言っても分からないだろうからもう少しやって分かるようになったら詳しく教える」

「分かりました(それまで一緒にしてくれるって事ですよね？一緒に…うふふ）」

「頑張れば今週中にティア5まで行けるだろ」

「頑張るんで手伝って下さいね？」

「おういいぞ、趣味を共有できる人が増えるのは俺も嬉しいしな」

〜〜

「今日はこれぐらいでいいんじゃないのか？お前も疲れただろ」

「そうですね、では今日はこれぐらいで明日またしましょう」

「でもいいのか？お前も誰かとやり取りしてるんならこんな事してるとハブられるぞ？」

「大丈夫ですよ、普段やり取りしてる人は戸部先輩みたいな人が多いですから、それに私も友達いませんし」

「いやなんだ、すまん」

「謝らないでくださいよ、先輩よりも上手くやれてますから」

「それならいいんだが、まぁなんかあったら言ってくれ、出来ることなら協力する」

「は、はい…なら明日の昼休みに生徒会室に来てくれませんか？」

「生徒会関係の仕事か？まぁいいぞ、協力するって言ったの俺だしな」

「では今日はこの辺で、明日楽しみにしていてくださいね」ﾃﾚﾝ

(楽しみにしといてって何があるんだよ…なんか一気に行きたくなくなったな、まぁ明日になれば分かるし、今日はもう寝るか)

翌日

4時間目数学

(いや何言ってるんだよ、数列の極限とか先生中二病なの？それとベクトルってあれか、ベクトル向かう矛先はプラスへってやつか、うん分からん、そういや暇な授業を潰す方法って2chでスレあったな、試してみるか)

テロリストが学校に来てそれを撃退する妄想

(既に何度かしてる)

寝る

(これに限る)

キーンコーンカーンコーン

(んあ？…あ、もう終わったのね、いい時間潰しの方法だった、そのスレ見る前から使ってたけど)

「失礼しまーす、あ、先輩！」

(2chの連中となら仲良くなれる気がするんだけど)

「どしたん？いろはす〜？」

「やぁいろは、どうしたんだい？」

「あ、先輩方どもです」

(俺と同じようなエリートぼっちが多いしな)

「ねぇ先輩？」

(いや俺以上のエリートぼっちなんて早々いないけど)

「先輩！」

「うぉ！」

「なにビックリしてるんですか、私さっきから読んでましたよね？なんで無視してたんですか？」

「え？あ、あれ俺呼んでたのね、考え事してたから分らなかった」

「むー、次から気を付けてくださいね、それじゃ行きましょう」

「ちょ、わざわざ教室まで来なくてもちゃんと行くから、教室来られると迷惑だから」

(みんなの目線が痛い、由比ヶ浜から送られる目線とかなんか熱感じるからね)

「もー、可愛い後輩がわざわざ教室まで来てるんですよ？普通そんな反応しませんよね？」

「いやあざといから、それに普通の反応を俺に求めるのは間違ってるぞ」

(普通でいようと思ったら通知表に少し変わっている少年とか書かれたからね)

「……そうですね、まぁ先輩の反応は置いといて生徒会室行きましょう」ぐいぐい

「引っ張らないで、ちゃんと行くから」

(それから周りの痛い視線を感じつつ生徒会室に付いたはいいものの昼飯を買ってない事に気が付いた)

「なぁ一色、俺昼飯買ってなかったから買い行っていいか？その後ちゃんと仕事手伝うからよ」

「駄目です先輩、今日は先輩に試食してもらいたくて呼びました」

「試食？なんの？」

(試食と聞いてあのお妙さんの作ったようなゲテモノを再現して作ったと言われても納得してしまうようなものを作った由比ヶ浜を思い浮かべたがそういやこいつ料理出来たな、なら安心しても大丈夫だな)

「お弁当のです、あ、勘違いしないで下さいね？葉山先輩に作ろうと思ってるんですけど不味いとダメじゃないですかー、そうならない為の練習なのでこいつ俺の事好きなんじゃね？とか寒いんでやめてくださいごめんなさい」

「え？説明受けてただけなのになんで振られてるわけ？」

(まぁいつもの事だから気にしないけど)

「俺が今日もし弁当だったらどうしてたんだ？それとどうして俺なんだ？他にもいただろ」

「あ、考えてなかった…(ボソッ)えーっとですね、もし先輩がお弁当持ってきてたらですね…し、知り合いの子に上げるつもりでした、それで先輩に試食をお願いした理由ですけど先輩以外の人だったら私が作ったお弁当だから美味しくなくても美味しいって言うじゃないですかー」

(自分で言うんだ…)

「だけど先輩だったら美味しくなかったら躊躇なく美味しくないってい言うと思いましたからそれでお願いしました」

「いや俺も美味しくなくても美味しいって言うと思うぞ」

(実際由比ヶ浜のアレ食べて食えないことも無いとか誤魔化したし、美味しいとは言わな…言えなかったけど)

「でもアドバイスくれそうですけどね、これはこうした方がいいだとか、先輩性格アレでも気が利きますし」

(アレでごめんね)

「おう、気が利きすぎて教室で空気と同化してる、寧ろ同化しすぎて無までなってる」

(空気はそこにあるじゃん、だけど俺はそこにある空気よりも認知されてなくて無いものとして扱われてるからね)

「それはそれでどうなんですか…」

(一色引いてんじゃん、そんなに俺の自虐ネタきつかったか？雪ノ下なら更に畳み掛けてくるけどな)

「っと、長話もなんですので早速食べてみてください」

「おお、そうだな、試食とはいえ悪いな」

「気にしないでください、試食なので」

パカッ

(おぉ！美味そう)

「それじゃ」

(王道のだし巻き卵さんから頂きますか)

もぐもぐ

「…美味い」

(焼き加減といい味付けといい実に俺好みだ)

「…そうですか、他のも食べてみてください」

(そして他のも食べていき)

「ごちそうさん、うん、美味かった、これなら葉山も喜ぶと思うぞ」

「なら良かったです！」

「試食とはいえ悪いな、いくら出せばいい？」

「は？お金が欲しくて作ってきたわけじゃないですよ｣

(今のは？凄く怖かったんだけど、女の子ってあんな声も出せるの？)

「試食という事でもただであれは釣り合わないだろ」

「そうですか？」

「あぁ、だから何かお返しがしたい、後々凄いもの要求されても出来なさそうだしな」

「だからしませんって、そうですね、なら今度私とデートして下さい」

「…あぁ、分かった、予行練習ね、いいぞ」

(ちゃんとそう言ってくれないと勘違いしちゃうから気をつけようね、エリートぼっちはしな(ry

「やっぱり難易度高いですね(ボソッ)

はいそうなんです、葉山先輩とデートした時に予想外の事をされると素が出てしまうかも知れないのでその時に備えての練習です」

「別にいいけどなんで俺なわけ？戸部とかいるだろ？」

「あ〜、戸部先輩でもいいんですけどはっきり言って楽しくないんですよね〜、それに先輩の方が予想外の行動をしそうですし｣

「戸部ｪ……予想外の行動なんてしねぇよ」

「そうですか？先輩は普段から予想外の事を結構してますよね？」

「そうか？自覚はないんだが」

(いつの間にかそんなことしてたの？俺)

「甘すぎて飲めない物を普通に飲んでますし」

「おい、お前は今全千葉県民を敵にしたぞ」

(あれを飲めないとかどうかしてるぜ！)

「敵にしたとかは置いといてですね、先輩は予想外の行動をするんです、えぇするんです」

(無理やりすぎるぜ！)

「なので練習にもってこいなんです」

(なるほど、極論すぎるぜ！)

「今週の土曜日、練習相手になってもらいます」

「はぁ…わかったよ」

(ああ、俺の安寧の休日が…)

放課後

「ねぇヒッキー」

「んあ？どした？」

「部活行くよね？」

「あぁ行くよ」

〜

「やっはろー！ゆきのん！」

「こんにちは由比ヶ浜さん、それと比企谷君」

「うす」

今日もいつも通り窓側に雪ノ下、その隣に由比ヶ浜、そしてドア側に比企谷の形で座る

コトッ

「どうぞ」

「サンキュ」

「ねぇゆきのん、紅茶作ってみていい？」

「今からかしら？」

「うん！ほら、思った事が今日って言うじゃん？」

「え〜っと…思い立ったが吉日かしら」

「そうそう！それ！」

「思った事が今日ってなんなんだよ」

(毎日何かしら思ってるから今日なのか？なるほど、全くわからん)

「ちょっと間違ったぐらいいいじゃん！」

「全然ちょっとじゃないんだけどな」

「まぁいいわ、由比ヶ浜さんですもの、紅茶は私と一緒に作りましょうね、私が言ったこと以外は絶対にしないでちょうだい」

「ゆきのんも私を馬鹿にしすぎだし！紅茶ぐらい作れるからね！」

〜

「あ、味がない…だと…？」

（あれから雪ノ下と由比ヶ浜で紅茶を作っていた、お湯温めてパック入れるだけなのになんでこんなことになるんだ？全く味を感じない…）

「…あれ〜？ちゃんと作ったはずなんだけどな〜…」

(ちゃんとしてこれって錬金術師か何かですか？いずれ全身鎧の弟が来たりしてな、はっはっはーないわ〜)

「あ、そういえば昼休みいろはちゃんと何してたの？」

「え？あなたもしかして…」

(あ、なんかやばそう、この場しのぎだが何か気の利いた言い訳を…)

「う〜んとだな、あれだ、生徒会の手伝いをしてた」

「そんな嘘が通用すると思っているのかしら？」

(これやばいな、何がやばいかって？…とにかくやばい)

「あなた……生徒会室でゲームをするのはどうかと思うわ、ここでもしてるのだし…」

「…え？…あ、そうなんだよ、一色にしないかって言われてだな、いや悪かった、自重する」

(っべー、まじっべかったー)

「わ、私もそのゲームしてみようかな…なんて」

「お前がか？理解出来なくて諦めそうだけどな」

「またそんなこと言うし！理解ぐらい出来るし！」

「さっきなんか変なことわざ言ってなかったか？」

「うっ…あれはただ言い違えただけだし…」

「勉強会をする時は本気を出した方が良さそうね」

「すまんが頼む、俺じゃ手に負えそうにない」

「わかったわ、あ、あなたもわからない所があったら聞いてもいいわ」

「その時は頼んだ」

(さて、引っ張りハンティングでもするか)

ガラガラガラ

「みなさんこんにちはでーす」

「やっはろー、いろはちゃん」

「こんにちは一色さん」

「先輩もさっきぶりです」

「…おう」

「あ、先輩、明日も作ってくるんで楽しみに待っていて下さいね〜」

「え？」

「作るって何をかしら？」

「ばっかお前…」

「え？どうしたんですか？」

(どうしたんですか？じゃないよ、こいつらこういうのに敏感でその後の俺への攻撃がきついんだよ、今日は帰るか)

「あ、すまん、今日予定あるの思い出したから帰るわ」バシッ

「ヒッキー、どこいくの？」

「どういう事か説明してもらえるかしら？」

「…はぁ」

「えーっとですね、簡単に言いますと私が先輩にお弁当を作ってあげるって事です」

「色々略しすぎだろ」

(大事なとこ抜けてんぞ、ちゃんと説明しないと俺が弁当を作って来るように脅してるとか思われちゃうから)

「比企谷君、脅しも立派な犯罪よ？最後に何か言いたいことはある？」

「まて、取り敢えず話を聞いてくれ」

かくかくしかじか

「なるほど、そういう事ね」

「そうなんですー」

「やっぱりいろはちゃんもヒッキーの事…(ボソッ)」

「どうしたんですか？」

「な、なんでもない！」

「それで作るからにはちゃんと作ってるのよね？栄養バランスはちゃんと取れてるかしら？少なくとも10品は入ってるかしら？」

「雪ノ下先輩細すぎですよー…高校生のお昼ごはんなんてそんなに考えられて作られてないと思いますよ？みんな美味しいものばかり頼んで入れてるはずです」

「まぁそういう人たちも多いけれども…」

「先輩はどう思います？」

「…え？あ、すまん、話聞いてなかった、もう一度言ってくれ」

「ちゃんとしてくださいよー、先輩は私の作ったお弁当好きですよね？」

(ん？さっきの質問聞いてなかったけどなんか違う気がするのは気のせいだろうか)

「まぁ、美味かったしな、そういう事で言うと好きということになるな」

「す、好きって…」

「あなたがそう言うなら別にいいけれど…」

と言いつつも雪ノ下は何か言いたいけど言いにくそうな顔をしていた

「先輩方も認めてくれたということで毎日作ってきますね」

「それは悪いだろ、弁当だってタダではないんだ、それに試食なら長くても1週間程度で足りるんじゃないか？」

「いいえ、先輩がいいって言っても私が納得出来るまで作ります」

「だから「作ります」…」

「…あんまり長くすると噂になるぞ」

「別に私は気にしませんよ？」

「俺が気になるんだが…」

(こうなったら俺が折れる以外方法はなさそうだな)

「もう分かったよ…はぁ…」

「はい！じゃあしましょうか」

「あいよ」

「また始まったわね」

「私も帰ってしてみよう」

〜〜

『タイヤが壊れて動けません！』

さっ！

『先輩！』

『今のうちに直すんだ！』

『で、でも先輩のHPが！』

『おらっ！撃つなら俺を撃ちやがれ！』

『な、直りました！早く逃げましょう！』

『どうやら俺はここまでのようだ』

『せ、先輩！』

『さいごっぺだ！』

ぶぉごん！

『お前は生きろよ』

『せんぱーーい！』

どごんっ！！

『…先輩の分も生きます！』

占領完了、勝利！

「今の感じ良かったな」

「はい、なんか映画みたいでしたね」

「あの2人、恥ずかしくないのかしら」

「…羨ましい…」

「由比ヶ浜さん？」

「あ、先輩、ティア10の戦い見せてください」

「いいぞ、足遅くてイライラするかもしれんがそこは堪えてくれ」

〜

「効かん効かん！俺を破りたくばヘッタンで八九式で砲塔旋回を防ぎⅣ号で弾薬庫を爆発させ」

「先輩！後ろ後ろ！あ、前からも来ました！」

「ちょっと待て！あ、味方どこへ行く！助けてくれ！」

「先輩早く！早くやっつけて下さい！」

「おらっ、あと二両…あ」

「あ…」

「…という感じだ、ど、どうだった？」

「遅いですね、私は速い戦車がいいです」

「安心しろ、ティア10でも速い戦車はある」

「ティア10に行くまでにどれくらいかかりますか？」

「やってる時間にもよるが半年もあれば行けんるじゃないか？」

「半年ですか…勿論付き合ってくれますよね？」

「まぁせっかく入れたんだしな、そういやお前生徒会の仕事は大丈夫なのか？」

「はい、家でしてますから」

(ほ〜、感心した、あの一色が1人で、しかも家でするまでなったのか、人は変わるものだな)

「戸部先輩って意外と使えますね」

(戸部ｪ…)

「こんな時こそ葉山に頼めばいいだろ、そのために生徒会長なったようなもんだし」

「頼んだら迷惑になるじゃないですかー、葉山先輩には迷惑かけられないです」

「俺にならいいのかよ…」

(葉山使わないなら君なんで生徒会長なる事に承諾したの？)

「先輩は普段働いてないんですから少しぐらいは働かせようという私の心遣いです」

「そんな心遣いいらねぇよ」

(本当に心遣いしてんなら俺を養ってくれないとな)

「まぁなんだ、本当に辛くなったら言ってくれ、手伝ってやるからよ」

「なんですか、俺はいつでもお前の味方だみたいな感じで俺を頼ってくれって言ってるんですか？まだ恋人同士でも無いのに彼氏づらですか？そう言うのはちゃんと恋人同士になってから言ってくださいごめんなさい」

「はいはい…」

(相変わらず振られ続けるのね俺、まぁ中学ん時みたいに晒されない分ましだな、告白してないんだけどね)

「それじゃあそろそろ終わりにしましょうかしら」

「そうだね〜」

(気付いたら下校時刻になっていた)

「あなた達はずっとゲームをしてただけだったわね」

「まぁいいじゃないですかー、テストまでまだ少しありますしー」

「テストがない時でも勉強するのは当たり前だと思うのだけれども」

「なら今週の土曜日テストに備えて勉強会しない？今度しようって話なってたしさ」

「そうね、私は大丈夫だわ」

「ヒッキーは？」

「あーっと、すまん、その日は予定があるんだ、だから行けそうにない」

(どうよこの断り方、全然キョドってない、完璧じゃないか？…え？普通？…そすか)

「見苦しい嘘はやめなさい、勉強が嫌だからってそんな嘘が私に通用するとでも？それにあなたに予定なんてないでしょう」

「俺でも予定ぐらいあるよ…」

(アニメ見たり、ゲームしたり、ラノベ読んだり…)

「そうなんです、先輩でも予定があるんですよ」

(でもて…俺先輩だよね？先輩扱いされてない気が…まぁ気にしないけどね、これがデフォ)

「先輩には私とデートするって予定があるんです」

「…え？」

「ヒ、ヒッキー？」

(なんでこの娘は毎回大事な事を省くのかね、尋問ならぬ拷問が始まってしまうよ…)

「おい一色、ちゃんと説明をしろ、あのだな実はかくかくしかじかでだな」

「という訳なんです」

「そういうやり方が…(ボソッ)」

「ん？なんか言ったか？」

「な、なんでもないなんでもない！」

「でもいいのかしら？この男だと予想外すぎて練習ならないと思うのだけど、自己犠牲で依頼を解決したりしてるし」

「それはすまんかった」

「ホントだよヒッキー、ちゃんと私達にも言ってよね」

「なんの事ですか？」

「なんでもねぇよ」

「んんっ、それで一色さん、いいのかしら？今ならまだ間に合うわよ？」

「何に間に合うんだよ…」

(理性の化物は襲ったりしねぇよ、ただのヘタレだけど)

「いいんです、先輩みたいな方がいい練習相手になったりするんで」

「そう、分かったわ、だけどこの男は奉仕部の備品なのだから壊さないようにしてちょうだいね｣

「俺って備品だったのかよ…」

(今更それぐらい言われても別に気にしないけど)

「勿論ですよ」

(来週、俺は学校に行けるのだろうか…行くけどね)