一歩踏み出す事によって
一色「なんのゲームしてるんですか?(略)」の続きです
何かありましたらコメントしてください
可能な限り要望に応えたいと思います
爆弾が投下され絶対零度の眼差しをどうにかかわして来た土曜日
(今日は土曜、一色とデートの日だ
まぁ普通なら喜ぶのだろうがこれは練習なのだ、これを知っていて喜ぶなんてないだろう、いや知らなくても裏を探して考えてうつ病になったりするかもしれない、言い過ぎ?いや俺めっちゃうつってるから、っとそろそろ出た方がいいな)
時刻は9時を少し超えていた
「おーい小町さんや」
「ん〜?どうしたのお兄ちゃん」
「俺少し出てくるからな」
「うん分かった」
「それと昼飯は多分いらない」
「うん…えぇ!?」
「(そんなに驚くことかな?)それじゃあ行ってくるな」
「あ、うん!行ってらっしゃい!」
ガチャリ
「これは調査の必要がありそうですね…」
〜
(にしても小町は何をそんなに驚いてたのだろうか、俺だって外出ぐらいするっていうのに、ラノベ新刊買いに行く程度だけど)
9時半
(早くつきすぎたな、待ち合わせは10時で遅れないように早く出たつもりだがあと30分なにして時間潰そう)
ポチポチ
「お、降臨チャレンジ来てんじゃん」
「1人でなに言ってるんですか?先輩、気持ち悪いですよ」
「うぉ!」
「何びっくりしてるんですか、周りの人引いてますよ」
(おっといかん、つい周りの目を忘れてしまった)
「てかお前こそなんでいるの?まだ30分前だぞ?」
「先輩こそなんで30分前からいるんですか?は!もしかして楽しみにしすぎて早く来てしまいましたかそれはそれで嬉しいですけどこれからもっと行くつもりなのでごめんなさい」
「はいはい…」
(振られた回数世界一とかでギネス乗るんじゃない?俺より振られてるやつまだいるって?…そいつ強い(確信))
「それで今日はどこに行くんだ?」
「え?先輩考えてきてないんですか?」
「え?俺が決めるの?」
「だって予想外の事にも対応できるために誘ったんですよ?なのに私の行きたいとこに行ったら本末転倒じゃないですか」
「…そうだな、まぁいいけど俺のセンスを侮るなよ?誰かと外出なんて片手で数え切れるほどしか行ってないからな」
「それはそれでどうなんですか…でも良かったですね、私とこうしてデートが出来て、両手でも足りないほど行ってあげますよ(ボソッ)」
「俺としては家でゆっくりしたかったんだけどな」
(最後の方なんて言ったか聞き取れなかったけどまぁいいか)
「もー、ひどいですよ!こんなに可愛い後輩とデート出来てるんですよ?」
「はいはいあざとい、それと練習と知っておきながら喜ぶやつなんていねぇよ」
「他の男子なら喜んで付いてきてくれますけどね」
「馬車を買って一番はじめに大抵仲間になるスライム程そいつらの攻略は簡単なんだよ」
「先輩もスライムほど低ランクじゃないですか?」
「ばっか、俺はスライムはスライムでもメタルスライムの方だ、逃げるのはまかせろ」
「任せろって…でもメタルスライムでも仲間にできますよね?」
「出会う確率低い上に倒す前に逃げられる、そして仲間になる確率低だけどな」
「それでも可能性はありますよね、いつか先輩を攻略してみせますよ」
「あ、あざとい…」
「素だったんですけどね…(ボソッ)」
「ん?なんか言ったか?」
「早く連れて行ってくださいって言ったんですよー」
「と言われても何にも考えて来てないからな…帰るか?」
「なんでその選択肢が出てくるんですか、早速予想外ですよ」
「予想外だったんならもう目的は達成したも同然だな、ここでお開きに」
「何言ってるんですか、そんなんじゃ私のためになりませんよ、もういいですからどこか行きましょう」
「おい引っ張るな、行くから、連れていくから」
「で、どこに連れて行ってくれるんですか?」
「えーっと…」
(やべぇ、ホントなんにも思い浮かばねぇ、もうここでいいか)
「こ、ここなんてどうだ?」
「服屋ですか?」
「あぁ、そろそろ暖かくなってくるし今の時期に買うと安いだろ?」
「そうですね、なんにも思い浮かばなくて目の前にあった服屋を選んだのかと思っていましたがちゃんとした理由があったんですね」
(ぐふっ、バレてるだと?)
「あ、当たり前だろ、頭の回転の速さならそこそこ自信がある」
(ごめんなさい嘘です、ちょっとしたことでショート起こしてしまうポンコツです)
「その割にはいつもキョドってませんか?」
「あれはデフォだよ」
「なんですかデフォって、あれでデフォルトとか先輩残念すぎます」
(そんぐらい知ってるわ、改善されてたら俺はぼっち道極めなかっただろうな)
「うっせ、それで何か服買うのか?」
「先に服買うと荷物かさばるので後で買いましょう」
「そだな」
「という事で服屋さんには後で行くとしてどこ行きます?」
(まさかこいつ俺の策を潰してきたのか?服屋で時間使って計画を練るつもりだったんだが仕方がない)
「そうだな、やっぱり家」
「家とか言わないですよね」ニコッ
(やめて、怖いからその笑顔)
「に帰るのはないよな…てかマジで思い浮かばないんだが」
「先輩普段外出する時どこ行ってるんですか?」
「本屋とかゲーセンとか、あと本屋だな」
「すいません、先輩外出しても1人でしたね」
(ナチュラルにぼっちな事突きつけなくていいからね)
「こうしても埒が明かないでしょうし私が先導してあげます」
「すまんな、助かる」
「これからは考えてきてくださいね」
「え?これからあるの?」
「ありますよ沢山(ボソッ)」
「え?なんだって?」
ユニークスキル発動、難聴
(あ、これ羽瀬川先輩のユニークスキルだった、でも実際聞き取りにくかったし多少はね?)
「さぁ行きますよ」
〜
「そういえばどうですか?」ふりふり
「なにがだ?」
一色は少し前かがみになり手を広げている
「…どうですか?」
「どうですかって言われてもな…」
(あれか?服装聞いてんのかな?それで似合ってるよニコッとかやったってキモいだけだしな…)
ここで八幡の脳に電流が走った
(いや走ってないから、今回の目的は予想外の事に対しての練習だ、つまりあいつにとって予想外の事をすればいいわけだ、なら答えは一つだよな…別に一つじゃないな)
「そうだな、似合ってるぞ」
この一言が後にあのような事を引き起こすなんて八幡はまだ知らない
(おい変なフラグ建てるなナレーション)
「そ、そうですか…そう言われるとは思っていませんでした、てっきり何も気づかずそのままかと思ってました」
(よし、取り敢えず予想外な事にはなったらしい、この調子で予想外をしてさっさと帰らせていただこう)
「小町からしつけられてるからな」
(小町なら普通に出るんだがな、あぁ小町ちゃんマジ天使)
「しっかり者の妹さんですね」
「当然だ」(`・ω・´)ドャッ
「なんで先輩がドヤってるんですか…先輩も似合ってますよー」
「それはよかった」
(小町ちゃんコーディネートを今回忘れていたから正直不安だったが杞憂だったようだ)
「腐った目によく合ってます」
「そうかよ」
(みんなから目のこと言われるけどそんなに悪いの?悪い事は知ってるけどそんなに悪いなら今度メガネかけてみるか)
「あ、そうだ先輩、腐った目を治すためにメガネかけてみませんか?」
(考えてた事が被った…だと?)
「そうだな、最近目が悪くなってきたしかけてみるか」
(腐った目を治すためにかけるのではない、視力低下によってかける訳だからイメチェンとかは全くもって関係ないからな?メガネかけて学校行ったら「あいつ今更イメチェンしてもなww」ってなっちゃうからな……言われる相手いないですね)
「多分メガネかけたら腐った目も緩和されて普通にカッコよくなると思いますよ」
「そんなすぐカッコよくなれるなれたら世界中の男みんなカッコよくなれるな」
「そうですか?ブサイクな人がいくら頑張っても残念なのには変わりないと思いますよ」
「ひでぇなお前」
(それだと俺はかっこいいってことになるけど…いや落ち着け俺、一色こういう事をして数々の男共を落としてきたという事を忘れるな、真のエリートぼっちはこの程度では勘違いをしない)
「先輩はカッコイイから大丈夫ですよー」
(勘違いしないぞー)
「はいはいあざはす」
「本当にかっこいいんですけどね…(ボソッ)」
「…」
(なんだ今の技は…しかしこいつはこんな技も持っていたのか、エリートぼっちで無ければ勘違い(ry
「さて、取り敢えずカラオケにでも行きますか先輩」
「任せるって言ったからな、従う」
「何号室がいいですか?」
「え?部屋によって何か違うのか?」
(たまにヒトカラするけどいつも同じ部屋に送られるから分からない件について)
「違いますよ、広かったりスタンドがあったり最新の機種が置かれてたり、まぁ多少ですけど違いますね」
(え?スタンド?なにそれ、歌いながら戦うの?オラオラするの?……ジョジョ見たからスタンドに反応してしまったぜ、マイクスタンドね)
「広さとマイクスタンドは別にいらんだろ」
「そうですね、なら新機種のこの部屋にしますね」
〜〜
「いやー歌いましたねー」
「そうだな」
「先輩があんなに上手いなんて予想外でした」
「葉山の方がもっと上手いだろ」
「そうなんですか?私葉山先輩とカラオケ行ったことないので知らないです」
「いや俺も知らんけどあいつなら大抵のことが上手く出来るからそうかと思ってな、しかしお前行ったことなかったんだな、意外だわ」
「葉山先輩もですけど私男の人とカラオケに行った事がないんですよ、なんか襲われそうじゃないですか」
「最近物騒だしな、てか俺としてたけどよかったのか?」
「まぁ先輩は襲わないって事分かってますし」
(理性の化物と呼ばれてもいつそれが崩れさるか分からないぞ?)
「ヘタレですしね」
(うん知ってた、理性の化物と言っても所詮はヘタレですからね…目から汗が)
「そのヘタレのおかげでお前とカラオケ出来たなら満足だよ」
(皮肉も込めてるけどこれは予想外のコメントになるんじゃね?1年からこういう事言ってたなら俺も葉山みたいになれてたのかな…いやぼっち最高だからいいか)
「な、何言ってるんですか!?口説いてるんですか!いくら先輩が頑張ってかっこいいこと言っても葉山先輩みたいにかっこよくはなれないです!けど先輩のさり気なくそういう事を言うのは好きなのでこれからももっと言ってくださいごめんなさい」
「…あ、あぁはいはい」
(振られるの知ってるからはなっから聞いてなかったよおい、まぁ別にいいか、結局振られるのなら)
「あ、先輩、あそこのメガネ屋さん寄ってみませんか?」
「そうだな、ブルーライトカットのメガネ買っとくか」
「先輩これかけてみてください」
「いや似合わんだろ、俺はこれで十分だ」
「…それ地味ですね、いいからこれかけてみてください」
「はぁ…わかったよ」
「……どうだ?」
「…カッコイんん、先輩それ似合いませんね、それはやめましょう、この地味なやつに変えましょう」
「まぁなんでもいいけどよ」
(ちょっと心にきた、ほんのちょっとね)
「……おぉ、これはかけやすいな、これにするかな」
「何かけても似合うんですけど…しかしこのままだったら他の人が先輩の良さに気付いてしまうかもしれないし…(ブツブツ)」
「何言ってるんだ?取り敢えず買ってくるから」
「あ、あの先輩!先輩はメガネ似合わないんでかけるときは家だけにしてくださいね!」
「当たり前だろ…普段メガネかけてないやつが急にメガネかけると目立つからな、ぼっちの俺にはきついぜ」
「ぼっちの先輩にはきついんでそうしてて下さい」
「だけど見えない時は付けるぞ?その為に買ったんだからな」
「それはまぁそうですけど…でもなるべくかけないようにしてください」
「わかったよ…」
(そんなに似合ってないのか…結構心に来たな…)
「先輩、そろそろお腹すきませんか?」
「そういやもう昼だな、どこ行く?サイゼか?」
「流石にサイゼ選ぶのは…あそこのピザ屋さんに行きませんか?」
「ピザか、いいな」
「俺はこれで」
「私はこれお願いします」
「かしこまりました、少々お待ちください」
「ねぇ先輩、私達って周りの人から見ると彼氏彼女に見えたりするんですかね?」
「いや見えないだr…」
(おっと、ここは予想外チャンスなんじゃないか?予想外チャンスってなんだよ、アタックチャンスかよ、全然違うな)
「もしかしたら見えるかもな、今日はそういう風に振る舞ってるからな」
「え?そ、そうですか…」
「…」
(…えぇ?罵倒しないのかよ、てっきり来るかと思って黙ってたら来なかったよ、そして沈黙がきついよ)
「私もいつか先輩の本物に…(ボソッ)」
「…」
(今日は何言ってるかよく聞き取れないな、陰口には敏感だったんだが…すまん嘘ついた、陰口叩かれるほど存在を知られてなかったわ)
「お待たせいたしました」
コトッ コトッ
「ごゆっくりどうぞ」
「さて食べますか」
「そ、そうだな」
(店員ナイスだぜ、この沈黙はきつかったんだよ)
「お、美味いな」モグモグ
「ですよねー、ここのピザ屋さん美味しんですよ」モグモグ
「値段も驚くほど高くないし」モグモグ
「先輩のピザ1つ貰いますねー」
「あぁいいぞ、変わりのお前のも1つくれ」
「はいどうぞ」
と言って一色はピザを1切れ持って待っている
「…いや、手渡しだと取りにくいんだが」
「あーん」
「…は?」
「はい先輩、あーん」
(え?俺がするの?ばっかこんな恥ずかしい事出来るわけ無いだろ)
「いやしないから、そういうのは葉山としとけよ」
「葉山先輩とする時の為の練習ですよ、ほら先輩」
「しないから…」
「ですよね、先輩こういうの慣れてないからしない事は知ってましたよ」
(なんだよこいつ、そんなこと言うとその予想外のことすっぞ)
パクッ
モグモグ「…う、美味いな……」
(は、恥ずかしーー!!なにしてんだよ俺!いくら予想外の事をしようと思ったとはいえこれは恥ずかしすぎる、恥ずかしすぎて味なんて分かんねぇしさっきの店員さんニヤニヤしながらこっち見てるじゃねぇか)
「な、なな何してるんですか!こういうの付き合ってからするものなので付き合った時にしてくださいごめんなさい!」
一色の顔が赤くなっている
(お前も照れてんのかよ、ならするなよ…てか俺今振られた?聞き流してたからどういう風に振られたのかよくわからなかった)
「あぁすまんかった、金輪際しないようにする」
新たな黒歴史が1つ増えた
「美味しかったですねー」
「そうだな」
「また来ましょうね」
「おぉ……」
あれから互いに顔を赤くしながら黙々とピザを食べた他には特に何も起こらなかった
「さて服屋さんには最後に行くとしてどこに行きましょうか」
「そだな、飯食った後だからあんまり動かない事がいいな、帰るか」
「それはダメに決まってるじゃないですかー」ニコニコ
(目が笑ってないよいろはす、怖いよぉいろはす)
「と言ってもほかにする事ないだろ」
「…あのアクセサリーショップ行きましょう」
「…別にいいけど」
(どうやらまだ帰れないらしい)
「お?何故こんなところにⅣ号戦車が…あぁ、ガルパンか」
「何買いますか〜?」
「取り敢えずⅣ号とTigerとT34のストラップを買おうかと」
「…」
「すまん、西住みほと西住まほとカチューシャが乗ってる戦車を買おうかと」
「…」
「改造されてもレベルが違いすぎるセンチュリオンと戦ったという記録の残っている戦車と各国から王と恐れられた戦車と生産合計数84000輌以上の戦車を買おうかと」
「先輩戦車好きなんですね…」
「あぁ、大好きだ」
「ッ!…も、もう一度お願いします」
「ワタシセンシャダイスキネ」
「んー……まぁ次の機会でいいでしょう」
(なんだよ次の機会って)
「あ!これ可愛くないですか?」
(これ可愛いって言ってる私可愛いアピールね)
「そうかもな」
(お!なんだこの惹かれる感じのストラップは)
「俺はこれなんかいいと思うぞ」
「どれですか…まぁ先輩にしてはいい方ですね」
(なんだよ俺にしてはって)
「決めました、これ買います」
「おいおい、簡単に決めても大丈夫か?」
「別段高いって訳でもないですから大丈夫ですよ」
「はい先輩」
「なんだ?」
「これでお揃いですね」
「え?俺に買ってくれたのか?てかお揃いとか大丈夫?」
「大丈夫ですよー、今日の思い出の物になってくれるのなら安いもんですよ」
(これが素だったら惚れてたな、そして告白して振られてクラスで孤立まで見えた、デジャヴ…)
「なんかすまんな、俺もなんか買ってこようか」
「いいですよそんな事しなくて、先輩は選んだんですからそれで十分です」
「そ、そうか…」
(俺と一色がもし付き合ったのなら、一色のあざとさは俺の前では消えるのだろうか、って何考えてるんだよ俺、無闇に黒歴史を作ろうとするな)
「あ!そうだ先輩!プリクラ撮りませんか?」
「絶対に嫌だ」
「いいじゃないですか、減るもんじゃないし」
「俺の精神がごっそり減るわ」
「ベッドで寝たら全回するんですから大丈夫ですって」
「どこのドラク○の主人公だよ、普通はあんなにすぐ回復しないからな?お前だって葉山に振られて…あ、す、すまん」
「そうですね…確かにこたえましたね、でももう大丈夫ですよ」
「そうか、まぁ頑張れ」
「はい…」
「何故こんなことに…」
(あれから服屋に来たのだが気付いたら着せ替え人形の如く俺は服を着され変えられていた
何を言っているかわからないと思うが(ry
「先輩が私の癒えかけていた傷を掘り返したからですよ」
「でも大丈夫って言わなかったか?」
「大丈夫でしたよ、言われるまでは」
「…すまん」
「まだ終わってないですから許しません」
(てな感じで許して欲しかったら私の着せ替え人形になれってことになってる)
「やっぱりこれの方が似合いますね」
「猫背と目が無かったら…」
「表情も暗いです」
(目と表情はデフォだ)
「決めました先輩、これにしましょう、これ着てたら変な風には見えません」
「逆にこれ着てなかったら変な風に見えるのかよ…」
「目とか特に」
(だからこれはデフォだ)
「でも私のおかげでそれも抑えられましたからよかったですね」
「まぁサンキューな」
「いえいえ、さて次は私ですね、ささ先輩選んでください」
「(・。・)」
「なんですかその顔」
「え?俺選ぶの?」
「はい」
「いや選ぶのはいいけど俺のセンス壊滅的だぞ?」
「大丈夫です、今日ちゃんと着こなせて来てますし」
「だけど…」
「先輩の趣味の服でもいいですよ?」ニコッ
(なんだその笑顔は、趣味で変な服選んだら公開処刑するぞとでも言っているのだろうか、それにしては目が笑っているんだよな…いつもなら覚めきった目なのに…ここは一つ)
「わかったよ、趣味でもいいんだよな?」
「はい、限度はありますけどね」
「少し待ってろ」
「俺はこういう服装が好きだがお前に合うかどうか」
「取り敢えず着てみますね」
「先輩、ど、どうですか?」
「ん」
振り向くと
赤い伊達メガネに黒色のシャツ
白色の上着にミニスカ
そして赤と黒のニーハイ姿の一色が立っている
(率直な感想だが可愛かった、確かにこいつは可愛い女子高生だ、いつもはあざとさがあって気付かなかったがこうして見ると可愛い、完全に俺の趣味だったのだがとても良く似合っていている」
「…///」プシュー
(何を赤くなっているのだろうか、こんな服を着ていることに羞恥しているのだろうか)
「せ、先輩そういうのは恥ずかしんであんまり言わないでほしいです…あ、でも言ってくれると嬉しいのでやっぱり言ってほしいというか……」
「…もしかして口に出てた?」
「…はい」
「どこら辺から?」
「率直な感想からです」
(うぉぉー!全部口に出てたのかよ!)
「す、すまん、俺にこんな事言われてもキモイだけだよな」
「い、いえキモいとかはデフォなんで気にしてないですけど普段先輩そういう事言わないですし…いつもそういう事思ってたりするんですか?」
「い、いつもは思ってないけど俺も男子高校生だから多少は…」
「そうなんですか、さっきの事は頭の中に保存ゲフン水に流すとしてこれからは気をつけてくださいね、私じゃなかったら通報ものですよ」
「お、おう、こんなへまは二度としないように気を付ける」
「はい、私の前なら大丈夫ですから、溜め込まないで言ってもらって結構ですよ」
「でもやっぱり気持ち悪いだろ、誰にもヘマをしないようにする」
「私の前なら大丈夫ですよ」
「いやだから」
「大丈夫ですよ」
「…」
(いったいどうしたんだ、これは一色の前で言えということか?しかし何故また…まぁいいか、考えた所で他人の本心は分からないしな)
「わかったよ、これからお前の前で言うな」
(何を言うとは言っていない)
「はい!それじゃこれ買ってくるんで待っててください」
「え?いいのか?お前の趣味じゃないんだろ?」
「趣味ではないですね、でも気に入ったので買います」
「そうか」
(また見たいな」
「…///」カァー
タッタッタ
「…もしかしてまた出てのか……口元緩すぎ…」
「先輩今日は楽しかったですか?」
「まぁ、楽しくなかったと言えば嘘になるな」
「またデートしたいですか?」
「したくないと言えば嘘になるな」
ニヤリ「私と付き合いたいですか?」
「付き合いたくないと言えば嘘になるな、はっ!今のは言葉のあやだからなしな」
「そうですかー、先輩は私の事好きなんですかー」
「いやそういう訳で言ったわけじゃないから、俺はめられただけだから」
(俺とした事がこんなピザって10回言って?ならここは?みたいな罠にはまるとは…)
「分かってますよー、それじゃ私はここで」
「おう、気をつけて帰れよ」
「はい、それではまた夜〜」
「ん?夜ってなんだ?おい!…言ってしまったか」
(夜何するんだよ…まぁWoTだと思うけど、ナチスの科学は世界一ィ!)
〜夜〜
プルルル「ん?あぁ、一色からか」
『こんばんは先輩』
『うす、どうしたんだ?』
『いえ、先輩何してるかな〜と』
『映画見てる』
『なんの映画ですか?』
『女の子が戦車に乗って戦う映画』
『それって今日ストラップ買ってる時になんか言ってたやつですか?』
『あぁ、そうだ』
『面白いんですか?』
『まぁ面白いぞ』
モニターにて
TigerⅡ撃破シーン
『うぉぉ!どの戦車も撃ち破る事の出来なかったと言われているTigerⅡがぁ!!』
『ど、どうしたんですか!?』
『俺の愛車が吹っ飛んだ』
『そうですか』
(あれ?なんか興味ないような返事だけど、あ、元々興味無かったか)
『先輩の愛車は置いといてですね、何かオススメのアニメあったりしませんか?先輩が好きなアニメでもいいですよ』
『オススメだし俺の好きなアニメあるぞ』
『なんですか?』
『クラナドっていうアニメだ、CLANNADと書く、このアニメはとても感動できるアニメでいいぞ』
『先輩は泣いたりしたんですか?』
『あぁしたな、これは我慢出来ないほど感動できるぞ』
(汐と花畑の話なんて小町に「お兄ちゃんが泣いてる!?こんなに泣いているなんて何かの病気かもしれない」って言われたほどだし)
『分かりましたー、先輩が泣くほどのアニメ気になるので見てみますね』
『1期と2期に分かれていて1期は下準備とか消化試合みたいなもんで見飽きる人とかいるけど諦めずに見てくれ、それは2期で報われる』
『は、はい』
そして月曜日の放課後
(昨日はちゃんと惰眠出来たら今日の授業は寝ずにすんだ、俺も一応進学の事考えてきてるし授業中寝るのはどうかと思ってる、え?数学?ナニソレハチマンワカラナイ)
「ねぇヒッキー」
「んあ?」
「部活行くよね?」
「あぁ行くぞ」
「わかった、じゃ行こ」
「そだな」
ガラガラガラ
「ゆきのんやっはろー!」
「やっ……こんにちは由比ヶ浜さん」
(今この子やっはろーって言いかけなかった?なにそれ見てみたい)
「それと比企谷君」
「うす」
そしていつもの定位置に付く
「それで比企谷君に聞きたいことがあるのだけれどもいいかしら?」
「ん?なんだ?」
「そ、その…一色さんに失礼のないようにちゃんと練習相手になってあげたのかしら?」
(色々とやらかした事はあるけど当然そんな事は言わんでいいだろう)
「ちゃんと練習相手になってやったよ」
「そ、そう…」
「ねぇヒッキー…楽しかった?」
「え?」
「いろはちゃんとデート出来て楽しかった?」
「いやあれはデートじゃないから、練習だから」
「練習でもデートはデートじゃん?それでどうだったの?」
「いやまぁ楽しくなかった事は無かったと言っても過言ではないと言いますか…」
(ん?何言ってんだ俺?)
「つまり?」ジロッ
「楽しかったか楽しくなかったで聞かれれば楽しかったという方かな…」
「そっか……」
(なんでしょんぼりしてるんですかね?こんな俺でも楽しめたからしょんぼりしてるんですかね?俺でも楽しめる事はいくらでもあるっての)
「ねぇ今度私と一緒に…」
ガラガラガラ
「皆さんどうもこんにちわー」
「こんにちは」
「あ、いろはちゃんやっはろー」
「うす」
「今日も寒いですねー」
「お前生徒会の仕事と部活はどうした?」
「部活は今の時期寒いじゃないですかー、それで生徒会の仕事をしようと思ったら副会長さんと書記ちゃんがなんかいい感じだったので逃げて…空気を読んで出てきました」
「それでここに来るって…」
「ここは暇を潰す所ではないのだけれど」
「まぁまぁいいじゃないですかー」
「あ、由比ヶ浜そういやさっきなんか言おうとしてなかったか?」
「な、なんでもないよ」
「そうか」
「うん…」
「雪ノ下先輩聞いてくださいよ〜、土曜日先輩とデートしたんですけどね」
「いや待て、練習だからな」
「比企谷君静かに、それでこの男は何をしでかしたのかしら?」
「なにかやらかした事確定なのかよ…」
「別にやらかしては無いですよ、ただ」
「「ただ?」」
「可愛いと言ってくれたり」
「「可愛い!?」」
「(デートに)また行きたいって言ってくれたり」
「「また行きたい!?」」
「付き合いたいと言ったり」
「「…え?付き合いたい!?」ですって!?」
「それは言ってないから、言葉の綾だから」
「そうなんだね」
「でもつ、付き合いたいと言うのが言葉の綾という事なら他のは違うという事なのかしら?」
「可愛いって言ってくれたのは言葉の綾じゃなかったですよねー、本心でしたよね」
「いやまぁなんというか…」
(ㆆ_ㆆ)ジー
「思ってた事がつい言葉に出てしまったみたいな…テヘッ」
「ヒッキー、それはキモい」
「比企谷君それはないわ」
「先輩、気持ち悪いです」
(八幡もそれ思った、金輪際これは封印だな、そして上手くこの雰囲気を変えられたようだ、帰るか)
「それで比企谷君は一色に可愛いと言ったのね」
(変えれてはいなかったようだ)
「あ、それとカラオケまた一緒に行きたいって言ったりアーンもしてくれました」
「何をしてるのかしらこの、この…この変態は」
「思い浮かばなかったんなら普通に呼べよ」
「ヒッキーさ、なんか聞いてる話だけだといつもと違うよね?」
「私も思いましたー、なんかいつもと違うなーと、でもそれもそれで良かったです」
(何がよかったんだろうか、少しは素直になれって事だろうか、俺めちゃくちゃ素直じゃない?小町の前では?はいそうです)
「それはだな一色が予想外の事を練習した言って言ってたの思い出したから俺なりに予想外の事をしようと思ってだな」
「なるほど」
「そういう事だったんですかー…」
「…でもそれは葉山君が予想外の事をした時の練習であってあなたが予想外の事をしても意味無いと思うのだけれども」
(…そうだった、なんだよ、このデート(練習)は葉山が予想外の事をした時用の練習であって俺のする予想外の言葉の綾全く関係ねぇじゃんか、恥ずかしい事した損かよ)
「…」
「もしかして忘れていたの?」
「…い、いや覚えてたぞうん」
「覚えてなかったからこんな事したんじゃ…」
「ま、まぁいいじゃないか、一色はいい練習になったと言ってくれたんだし」
「いいえ先輩、そういう事だったんなら駄目です」
「えぇ…?」
「っということでまた練習頼みますよ」
「も、もういいだろ…」
「そそうだよね!ヒッキーも疲れたよね!ならもう暫くはいいんじゃないかな?」
「比企谷君はこれでも奉仕部員でいざと言う時に使い物にならなかったら困るし私もいいと思うけれど」
「と言ってることだしな?もういいだろ」
「…ダメ、ですか?」上目遣い+涙目+萌え袖
(くっ、なんだこのコンボ!前からT28重戦車、後ろからKV-2、上からカール自走臼砲に狙われてるような気分だぜ!…え?伝わらない?つまり)
「うっ…ま、まぁまた今度なら」
(というふうに落ちてしまうという事、相変わらず俺ちょろいわー、まじちょろくてぱねぇ)
「はい!」
(なんだよ、いい笑顔出来んじゃねぇか、俺じゃなかったらこの笑顔で完全に落ちてるな、エリートぼっちは(ry
「相変わらずちょろいわね」
「ちょろい…」
(んー、聞こえない)
「あ、先輩の好きなタイプ教えてください」
「「ッ!」」
「俺の好きなtypeか?」
「なんか違うタイプの様な感じがしましたが先輩の好きなタイプです」
「わ、私もヒッキーの好きなタイプ気になるかも…なんて」
「興味部会わね、参考までにあなたの好きなタイプを教えてくれないかしら」
「なんの参考にだよ…俺の好きなtypeはだな」
「「「(ごくり)」」」
「そうだな…type61とか好きかな、あとはtype59とかかな」
「え?」
「何を言ってるのかしら?」
「先輩それもしかして戦車のtypeの事ですよね」
「あぁそうだが、違ったか?」
「違いますよ!私が言ったタイプは」
「あー分かった、俺が好きなタイプはな、というか俺ドイツが好きだな、うん好きなタイプはドイツって事で」
「「…」」
「はぁ…」
(なんか呆れられちゃってるけど俺なにかしたか?…あ、ソ連派だったか)
「もういいです」
「そ、そうか」
「おっと、私用があるの忘れてましたー、それじゃ先輩方さよならです!」
「おう、またな」
「さようなら一色さん」
「ばいばい、いろはちゃん」
「もう依頼も来ないだろうし帰るか」
「そうね、それじゃ解散にしましょう」
「ヒッキーばいばい」
「さいなら」
「ゆきのん、今日一緒に帰らない?」
「えぇ、いいわよ」
「やったー!ゆきのん!」
「だ、抱きつかないでほしいのだけど」
(おうおう、相変わらず百合百合してますね)
それからいつもとあまり変わらず放課後を過ごした
変わったことといえば一色が部室に来なくなった事だろうか
まだ昼飯を一緒に食べていてその時に聞くのだがいつも「最近忙しいので」と返される
手伝ってやろうかと思ったが一人で出来るとの事だったので手伝わなかった
そして金曜日
部室
「いろはちゃん今日も来なかったね」
「何かトラブルに巻き込まれたのかしら」
「一色本人は大丈夫って言ってたし大丈夫なんじゃねぇの?知らんけど」
「そうね、もし大変だったらあなたをボロ雑巾のように使っていつかは捨てるものね」
「どこの弟だよ、てかお前知ってたのかよ」
(最後なんかいい感じで死んだけど)
「な、何のことかしら」
「…ハチマーン・ヴィ・ブリタニアが命ずる、本当のことを言え!」
「くっ…」
(お?なんだ、乗ってくるのか?)
「…たまたま猫のシーンの所でチャンネルを開いてしまい見ていたらどうやら一挙放送だったらしくらそのまま……」
「…そうか」
(こいつもしかして猫のアニメかと思って見てたらそのまま全話見たってことなのか?あれ結構話あるけど大丈夫だったのかよ、そしていつ見たんだよ)
「何の話?」
「猫を追いかけるアニメの話だ」
「へ〜、そんなのあるんだ」
「ないわよ由比ヶ浜さん、その男に騙されないで、猫を追いかけるシーンなんて
ほんの少ししか無かったのだから」
「…猫につられたやつ(ボソッ)」
「んんっ!今日はこの辺りで終わろうかしら、鍵を返しに行くから早く出てちょうだい」
(33-4かな?なんでや!阪神関係ないやろ!いやマジで関係ないわ)
「そんじゃまたな」
「ええ、さようなら」
「またねヒッキー」
帰るため駐輪場へ行ってる最中
(まだ廊下です)
LINEの通知が来た
(ん?なんだ?)
『先輩やばいですー』
(っ!何かあったのだろうか!)
『今どこだ?』
『生徒会室です』
『すぐ行く』
そう送り八幡は生徒会室へと急ぐ
(なにか風が街によくないものを運んできたのだろうか…ってなに中二っぽくなってるんだよ俺)
ガラガラガラ
「おい一色、なにがあっ…」ボフッ
生徒会室へ付きドアを開けてみると何かに抱きつかれた
「………」
(……)
「はっ!お、おい一色!なんで抱きついてるんだ!?」
(あ、ありのまま今起こったことを話すぜ、俺は生徒会室のドアを開けた、そしたら一色が俺に抱きついてきた、何を言っているのかわからないと思うが俺も何をされているのか(ry
「先輩やばいですよ〜」
「と、取り敢えず離れてくれ!」
「さっきまでここでアニメ見てたんですけど」
(あ、このまま説明しちゃうのね、いや別に嬉しくなんかねぇし?ってかここでアニメ見てたのかよ…)
「やばいですよ〜…あんなの見せられたら私抑えきれなくなりますよ…」
「あんなのって何見てたんだよ」
(ここでエロアニメとか言わないでくれよ?その後の対応困っちゃうから…割とガチで)
「CLANNADですよ、先輩が勧めてくれたやつ」
(エロアニメとか思ってすみません!CLANNADは全然そんなアニメじゃないです!)
「あぁ、あれ見てたんだな」
「はい、今週はそれを見てました」
「え?もしかして今週あんまり来なかったのってCLANNAD見てたからとかか?」
「そうですね、少しずつ消化して本当なら今月中までに見終わろうと思ってたんですけど2期に入ってから…」
「だろ!?1期のおかげで2期が凄くいい話になってるだろ!?」
(っとつい本気になってしまった、滅多に本気出さない俺が本気出すとかCLANNAD凄すぎる)
「はい!先輩が言ってた1期は下準備ってのが凄くわかりました!」
「だろ!?」
※まだ抱き合ってます
「っとそれで何がやばいんだ?」
「さっき智代編見てたんですけどね」
(智代編も良かったな…1話であんなに泣かせにかかるアニメもそうないだろう)
「見てたらなんだか抑えきれなくなって」
「何が抑えきれなくなったんだ?」
「先輩の事を好きという事です」
「……へ?(゚д゚)」
「私アニメってカッコイイから付き合うとかそういう薄い物かと思ってました、でもこのアニメを見てあの日と同じ様な衝撃を受けました」
(あの日ってのは俺が「本物」とか言った日かな?うん恥ずかしい、そしてこの状況も恥ずかしい、というかドッキリだよな?)
「あ、先輩今私が告白してるのドッキリとか思ってません?」
「いやまぁ普通はそう思うだろ」
「告白されてドッキリだと思う人の方が絶対少ないですよ」
「というかお前葉山の事好きだろ」
「いや好きではないですよ?」
「は?でも告白してたじゃん」
「あ〜…あれは私が本当に葉山先輩の事が好きなのかどうかを確かめるために告白したようなもので」
「はぁ…でその後泣いてたじゃん?」
「それは私が今まで追いかけてきたものがニセモノだったという事に気が付いて…そしたら何故か涙が出てしまって」
「そうか…でもそれでも俺が好きって事にはならなくないか?」
「いえ好きですよ、だからこうして抱きついているんですよ」
「いい加減離してくれませんか?」
「離そうと思えば離せましたよね?」
(ぐっ、こいつ…)
「それと先輩は優しいですから女の子を傷つける様な事はしないですよね?」
「いや傷つけるぞ?」
「え?」
「相模なんていい例だ、ボロくそ言ったしな」
「あー相模先輩ですか…あれは例外ですよ、悪いの先輩じゃないですし」
(相模は例外か…)
「お前知ってんのかよ」
「生徒会役員で文化祭実行委員してた人がいたので聞きました、知ってる人はちゃんと知ってますよ」
(他にも分かってる人いたのか…少し報われた感じだ)
「先輩は私と付き合ったら私が周りから色々言われたりされたりするかもしれないと懸念してますよね?」
「まぁ少なからず」
(というかその回答だと俺もお前の事好きということになるんだが)
「でも私はそんな事気にしませんよ、そんな事で大事な数ヶ月や数年を無駄にしたくありません、生徒会長になって桜並木を残すとかしたい事ないですし」
「いやでもお前の思ってる感情は多分勘違いだ、お前が俺の事好きになるなんてあるはずがない」
「先輩、自分以外の人の気持ちは自分じゃ分からないですよ」
「でもなー…」
「私だって最初は先輩の事好きではありませんでした、でもだんだん分からなくなって…そんな時にtwitterでとある画像を見たんです、『何か小さい事でも何かを誰かに言いたい時、目を瞑って誰が一番初めに浮かび上がる?多分それが今君が好きな人だよ』っていうのを」
(ん?なんか聞いたことあるようなセリフだな、結構簡略されてるようだけど)
「それで私思い浮かべてみたんです、何度も何度もしてみました、結果は全て先輩でした」
「…そうか」
「いつ好きになってたのか分かりませんが私はこの時先輩の事が好きということを知りました、それからは先輩の事をもっと知りたいと思って先輩のしてるゲームをしてみたり」
(WoTか)
「先輩の好きなアニメを見てみたりしました」
(CLANNADか)
「そしてCLANNADを見てたら抑えきれなくなったと」
「はい、そういう事です」
(取り敢えず状況は把握した、しかし一色の気持ちとかはまだ理解出来ていない、いや他人の気持ちを理解するのは無理だったんだな、ならせめて自分気持ちだけでも)
「あの2人ほど過ごした時間は少ないですが先輩を好きという気持ちは負けていつもりです」
(あの2人はそういうのじゃないだろ)
「先輩、付き合ってください!」
(こんなに本気の告白は生まれて初めて受けた)
「えっとだな」
「あ、返事は今にしてくださいね、そうじゃないと先輩逃げちゃいそうなので」
「こうやって本心明かしてくれたんだ、逃げねぇよ」
「そうですか…」
「あのだな、あー、俺は人を好きになったことがない、だから好きとかそういうのがいまいちよく分からん、だけどお前と一緒にいるのは正直い心地がよかった」
(ふっ、俺も正直にならないとな)
「俺はお前の事が好きかはわからん、だが一緒にいたいと思う、だからその一緒にいるという意味でなら俺とつ、つつ、付き合ってきゅれないか?」
(…か、噛んじまった…)
「は、はい!一緒にいてください!」
(あ、よかった)
※ここまでまた抱き合ったままです
「でもあそこで噛むのは…」
「悪かったよ、初めてだったからな」
「私もこんなに誰かを好きになったの初めてですよ」
「お、おう」
(こんな事があったからかすげぇ一色が可愛く見える、いや元からこいつは可愛いんだけど)
「これから沢山思い出作っていきましょうね」
「そうだな」
(まだ一色の事が好きかは分からないが、まぁいずれ好きになって行くんだろうな、一色は一歩踏み込んで俺の内側へ入ろうとした、なら俺も一歩踏み出さないとな)
「それじゃ帰るか、いろは」
「っ!はい!」
最後まで読んでいただきありがとうございます
今年中に書き終えようと書いていたため所々変なところがあったと思います
それとどうしても二番煎じ感が出てしまいました
申し訳ありません
それでも読んでいただいた方々本当にありがとうございます
これで終わりですがもしかしたらまた書くかもです
その時はまたよろしくお願いします
それでは!
自分でもうまく書けてないことわかってるんですがどこの部分が上手くできてないか分からないのでここ変などありましたら教えてください
直したいので
時間が無いので所々とばして読んでいましたが、キャラの性格が守られていて特に違和感は感じませんでした。とても面白かったです。
>>2
コメントありがとうございます
キャラの性格で少し、というかかなり不安要素があったのですが違和感なく読んでいただけて良かったです
飛び飛びでも読んでいただいてありがとうございます
普通に読みやすいし面白かった
Key作ならリトバスかCLANNADかな
キャラなら風子タソか、らいらいだに(笑)さんか、神奈か、沙耶かetc...みんな可愛い(確信)
>>1が原作未playで時間あるなら原作のKey作全部をオススメする
>>4
読んでいただきありがとうございます!
Key作品はそんな感じですw
私の見てきたKey作品↓
CLANNAD、Angel Beats!、Charlotte、Little Busters!
AIRだったりRewriteはまだ見れてないのでいつか見ようと思ってます
自分は長編ものが好きなのでどうなのかな~って思ってましたがすごく良かったです!ちょくちょく入ってくるナレーションも面白かったです!八色ss好きなのでまた長編もの書いて欲しいです!