2017-06-26 21:37:24 更新

概要


文字数オーバーしたため最終章だけをこちらに書きました

榛名ととある提督の出会いからの物語
日日変わる環境、新たな船、新たな出会いそんな物語
榛名と提督がイチャラブする物語にしたい
完璧な独自設定を持っているので注意
キャラ崩壊も絶妙にあるかも?
結論:榛名は可愛くふつくしい!

Twitterやってます→@azusa_agaisuki
コメントや感想待ってます!


前書き

なぜ提督が榛名を選んだのか
そこから長きにわたる物語は始まる
新米提督であった提督が甲提督に成長し榛名とイチャイチャする物語

キャラ説明
ある程度物語に絡むキャラはその都度紹介していきます
榛名
スペック:金剛型高速戦艦3番艦榛名
炊事洗濯すべてをこなす大和撫子
好きなもの提督、金剛型の姉妹、共に戦う仲間
嫌いなもの:周りの仲間が沈むこと、提督が誰かにとられること
提督ラブ勢でもあり行き過ぎるとヤンデレの症状を発病させる
姫級程度であればタイマンで倒す程度の力を秘めている
提督とケッコンカッコカリ(ガチ)をしている

提督
スペック:リンガ泊地 中将 甲勲章をすべてではないがある程度所持
炊事洗濯はある程度こなすことができるがほとんどを榛名に任せている
好きなもの:榛名、アッガイ、ロマン兵器などのロボット系列
嫌いなもの:自分を裏切る存在----過去にトラウマあり
明石に頼んである装備を発注し艦娘と一緒に稀によく海域に出て後方から指示を出す
榛名とケッコンカッコカリ(ガチ)をしている






戦艦榛名竣工日





群馬から帰って早一月がたとうとしていた

当初からの予定通り提督たちが帰ってきた次の日に明石、夕張に温泉施設の建設案をだし、以降建設を続けている


提督「時がたつのが早いな。もう群馬から帰って来て一月だよ」


建設途中の施設の前でそうぼやく


提督「完成予定日は4月19日か。どうにか間に合ってほしいものだな」


提督が一人で考えているとそこに榛名が現れる


榛名「提督?どうかなさいましたか?」


提督「いや。なんでもないよ。もうじきこいつが完成するかと思うとね」


榛名「ですね。完成予定日は4月19日・・・でしたね」


提督「あぁ。完成を記念してその日は祝杯を上げようと思う」


榛名「祝杯・・・ですか?」


どうにも歯切れの悪い榛名


提督「どうかしたのか?」


榛名「は、榛名は・・・大丈夫です・・・」


提督「熱でもあるんじゃないのか?っと少し失礼するよ」


熱を測るために榛名のでこに自分のでこを当てて確かめる提督


榛名「え・・・え!?て、提督!?」


提督「ん?どうした?熱はないようだが」


榛名「い、いえ。提督の顔が近くて榛名・・・恥ずかしいです」顔真っ赤


提督「今更だな。本当に。キスとかもう何回もしたじゃないか」


榛名「そ、それとこれとは違うんです!!」


提督「まぁ熱がないならいい。毎日秘書艦の仕事を一生懸命やるのはいいがちゃんと休むんだぞ?」


榛名「それはわかってますが・・・」


榛名(提督は榛名の進水日をご存知じゃないんでしょうか?)


提督「19日な。その日はちゃんと開けとけよ?といっても俺が命令ださなきゃ出撃も何もないがな」


榛名(この様子では・・・。なんか榛名悲しくなってきました・・・)


提督「・・・・今日はもう休め。あとの仕事は俺がやるから」


榛名「そ、それはダメです!榛名は秘書艦なのですから提督と・・・」


提督「君は無茶をすることが多い。今日ぐらいは休んでくれ。君だけの体じゃないんだから」


榛名「て、提督///。榛名。待機命令了解です」


提督「待機命令じゃないんだけどな・・・何なら間宮でも行ってみたらどうだ?」


榛名「なら提督もご一緒してください」


提督「俺はまだ仕事があるから・・・榛名は休むように」


榛名「むむむ・・・。わかりました」


榛名を間宮のところに送り届け提督はある場所に来る


提督「ふぅ・・・純粋な彼女をだますのは心が痛い」


明石「そうでしょうか?サプライズパーティーを開くといったのは提督でしょ?」


提督「それもそうだが・・・。彼女には内緒に事は進んでいるんだろうな?」


夕張「その点は大丈夫です。私が鎮守府を走ってみんなに伝えてますから」


提督がやってきたのは工廠の端にある一つの倉庫だ

そこには比叡、明石、夕張の三名が既にいた


比叡「本当この提督は・・・それで榛名にプレゼントするものは決まったんですか?」


提督「それがな・・・まだなんだよ」


明石「え?まだなんですか?明後日ですよ!?」


提督「わかっているんだよ・・・でも何も思いつかないんだよ」


比叡「それで私を呼んだと」


提督「はい・・・。比叡なら榛名の好きなものわかると思って」


比叡「この提督馬鹿だろ・・・。あのね提督?あなたは仮にも榛名とケッコンしてるんでしょ?なら私よりわかるはずでしょ」


提督「そうだけどさ・・・これがなかなか出てこないんだよ・・・」


比叡「はぁ・・・私はもう行きますね。ここにいると、馬鹿な発言に苛々させられます」


提督「え?教えてくれないの?」


比叡「提督はまず乙女心を理解するところから始めてください」


提督「本当に行っちゃったよ。明石は・・・ダメそうだな」


明石「なんでですか!?私も乙女ですよ!?」


提督「いやなんとなく?」


明石「でも榛名さんへのプレゼントですか・・・提督からのプレゼントなら彼女全部うれしいと思いますが」


提督「そうかや?そうだろうな。新しい装備でもあげようかしら」


明石「今の彼女が持っているのは最新鋭のですよ?」


提督「あ・・・」


夕張「最新鋭でもまだ強化はできますが」


提督「資材足りるの?」


夕張「遠征班に無茶をさせれば足りますよ」


提督「それはできそうにないな。彼女たちは常に頑張ってもらってるもの」


夕張「でもそれが提督の出した案でできうる最善案ですよ?」


提督「無茶はさせない。次の大規模作戦までに一定量になるように俺が頑張るだけだ」


明石「話は終わりましたね。なら榛名さんから装備を貰ってきてください」


提督「なんで?」


明石「なんでって・・・。彼女の装備を改修するんですよ」


提督「そうだったな・・・でも今の榛名は俺が竣工日を知らないと思って落ち込んでるんだぞ?そこに追い打ちをかけるように装備を奪うなんて・・・」


明石「奪うなんて人聞きの悪い。私はただ改修するだけなんですよ」


提督「でも榛名から装備を貰うとしてどういえと?改修したいからと言ったらバレバレじゃないか」


明石「考えてくださいよ。彼女は常に装備を身に着けています。整備をしないといけませんよ?」


提督「それもそうだな。整備すると偽って貰えばいいんだな」


明石「はい。代わりの装備は私が手配しますので」


夕張「腕が鳴るわね」


提督「俺は怖い・・・鎮守府一のマッドサイエンティストの二人に榛名の装備を預けるのが・・・」


明石「ひどいですよその言い方!」


夕張「私たちはただ装備の改修をするだけなのに!」


提督「とにかく装備を変更してもらってからももう一度ここに来るから」


そう言い残して提督は倉庫を出ていく

その後間宮にいた榛名に事情を話して装備を交換してもらう

榛名がどうしてもというので間宮でスイーツを食べたのは二人には内緒


提督「あとはこれを改修するだけだな」


明石「ネジはそんなに数がないですから私たちが全力で対処しますね」


夕張「任せてください!」


一晩中工廠からの音は止まず榛名の装備の改修が行われた


次の日


提督「完成したのか?」


提督は完成したであろう時間に工廠を訪れる


明石「は・・・はい・・・休まずに改修するのってこんなにつらいんですね・・・」


夕張「いつもならミスしても平気だから楽しんでやってたけど・・・こればっかりは・・・」


提督「二人ともありがと。目の下のクマがひどいぞ。てか温泉施設のこと忘れてたが大丈夫なのか?」


明石「はい・・・あれは今妖精さん達が最終調整をしてますので・・・」


提督「そうか・・・装備改修ありがとなゆっくり休んでくれ」


夕張「そうさせてもらいますね・・・」


明石「もうだめ・・・眠たい・・・」


提督「ここで寝るなよ!?あぁもう!」


その場に崩れ落ちるように寝てしまった二人を提督はソファに移動させて目の前のテーブルに間宮券を置いてそっと倉庫を出る


提督「いよいよ明日か・・・緊張してきたな」


妖精さん「提督さん施設のチェックをお願いします」


倉庫を出たところで提督を探していた妖精さんに出くわす


提督「もう完成したのか?」


妖精さん「チェックをお願いします。それで完成です」


提督「なるほど・・・大きくない?」


案内された場所には施設ができていた


妖精さん?「楽しくて作りまくったです。後悔はしています」


妖精さん?「お菓子くれます?」


妖精さんたちに交じって何か違う生き物が混じっていた


提督「違うの混じってるけど建設お疲れ様。急ピッチで作ってたんだったよね」


妖精さん「はい。本来は半年かかるんですよ?」


提督「妖精さん達の腕を見込んで任せたんだ。はい。これお礼」


胸ポケットから間宮券を3枚取り出す


提督「君たちのサイズでどこまで食べるのかわからないけど足りないようなら言ってくれ。あと5枚ほどなら出せるから」


妖精さん「ありがとうございます。祝杯を挙げる部屋は二階の三番目の部屋です」


提督「ありがと」


妖精さん達と別れた提督は言われた部屋に行く


提督「施設的に言えば宴会部屋的なものかここ」


比叡「ですね」


いつの間にか提督の背後に比叡がいた


提督「!?いつからいた?」


比叡「提督が入っていくの見えたから後ろから」


提督「しれっと怖いことしてくれるよ」


比叡「明日の準備をするんでしょ?」


提督「あぁ。手伝ってくれると助かる」


比叡「いくら提督でも一人でやるのは無理でしょ?こんなこともあろうかと事前に作業を手伝ってくれる人を集めておきましたよ」


提督「それは助かる。まぁ準備と言っても料理や飾りつけとかだけだけどな。あと必要なものはすでにこの部屋に揃ってるし」


比叡「料理は私に任せてください」


提督「は?今なんと?」


比叡「ですから、料理は私に任せてくださいと」


提督「お前にか!?まだ鳳翔さんと間宮さん達にやってもらった方がいいのだが・・・」


比叡「私をなんだと思ってるんですか・・・」


提督「飯マズ筆頭?」


比叡「ひどくないですかそれ!?私だってやればできるんですよ!?」


提督「お前が料理を作るとましなものができないじゃないか!」


比叡「あれは・・・。あれはアレンジのし過ぎでああなったんです!これでも金剛型では料理の腕は一番なんですよ!?」


提督「霧島より上ってのはわからんでもないが、榛名よりもか?」


比叡「はい。基本的に私がご飯を作ってますので」


提督「まじかよ・・・念のために間宮をつけさせてもらうぞ?」


比叡「まだ疑ってるよこの人!アレンジ加えなければ美味しいんですよ?」


提督「ほんとにか?一度俺はお前の料理でサンズリバーを見てるんだぞ?」


比叡「そ、それは・・・提督が金剛お姉さまと親しげだったからであって・・・」


提督「それで俺を殺そうと?」


比叡「わ、悪気があってしたんじゃないんですよ?」


提督「悪気があってしたんだったら榛名にこのこと話すことになるぞ?」


比叡「ひ、ひえぇぇぇぇ!!!」


提督「まぁいいよ。料理は比叡、鳳翔、間宮の三名で行う。飾りつけなどは普段から榛名の世話になってる者たちでやる。それでいいな?」


比叡「了解です」


提督「作戦開始は・・・今がヒトヨンマルマルか。ならヒトロクマルマルに人数を集めて榛名に見つからないようにやるぞ」


比叡「はい!気合い!入れて!行きます!」


提督「声が大きいっての!」


その後比叡は間宮たちのところに話を持ち掛け料理を作り、提督は自身の主力艦隊から第3艦隊までの艦娘を集め総勢20人を超える人数で部屋の飾りつけをする


金剛型の部屋に榛名は戻っていた


榛名(いよいよ明日です・・・。榛名の進水日。本当に提督は・・・忘れてしまっているのでしょうか?そもそも知らないとか?)


間宮から戻った榛名は金剛たちとお茶会を楽しんでいた。が、ヒトゴウマルマルに霧島、金剛の両名が部屋から出ていってしまった


一人ぼっちで寂しいという気持ちと提督に進水日を忘れられているのでは?という感情で榛名は今にも泣きだしそうだった


榛名(まだ・・・寝るのには早いですが榛名はもう寝ます・・・起きていてもやることはないですし・・・)


まだ日も高いのだが、榛名はベットに潜り寝ることにした


提督「三時間かけてまだ半分か」


響「なんでこんなにへやが大きいんだい?」


提督「君も本調子に戻ったみたいだね」


響「本調子・・・?」


提督「思い出さないほうがいい。なんで大きいかって言われるとこれからここで打ち上げとかをするからさ。大規模作戦が終わった後食堂で宴会を今までしてただろ?」


響「あそこにはもう全員入れないからね」


提督「そうだ。そこで妖精さん達に頼んで250人までは入れる大きな部屋を作ってもらったわけだ」


瑞鶴「提督さん?いくらなんでもこれは大きすぎるって。飾りつけだけでも大変じゃん!」


提督「俺もまさかここまで大きいのを作るとは思ってなかったんだよ。だが、俺たちはいつも榛名に助けてもらってるだろ?その恩を返すって考えればまだまだの大きさだと思わないか?」


瑞鶴「そ、それもそうだけど・・・でも私だって活躍してるんだよ?」


提督「なんだ?褒めてほしいのか?」


瑞鶴「そうだけど・・・そうじゃないような・・・」


提督「明日まで残り少ないんだ。頑張って作業してくれよ。お礼は俺が出すから」


瑞鶴「提督さんがお礼?めっずらしい!」


提督「俺をなんだと思ってるんだ・・・君たちは」


瑞鶴「榛名さんの尻に惹かれる提督?」


提督「そうか。瑞鶴はお礼がいらないのか」


瑞鶴「う、うそだって!」


提督「終わったら軽く打ち上げやるから頑張ってくれ。あと2時間で仕上げたいんだ」


全員「わかりました!」なのです!」


その後料理の仕込みを終えた比叡達が参加しどうにか5時間の作業で部屋の飾りつけを終える


提督「みんなお疲れ。間宮には俺から事前に話を通してるから今日は俺のおごりで好きなものを食べるといい」


間宮「珍しいですよね。提督さんが奢るなんて」


提督「そうか?まぁ今まであまりしてこなかったしな」


響「提督も当然来るんだよね?」


提督「俺か?俺は今回は遠慮するよ。明日の準備もあるし」


響「そうか・・・」


瑞鶴「響ちゃん。そんな落ち込まないで。ほら第六駆のみんなも先に行ってるから一緒にいこ?」


提督「あの件から響と瑞鶴の距離は縮まってるんだな」


全員の後ろ姿が見えなくなるまで見届けた後提督は移動をする


比叡「明日がんばってくださいね。私は応援してますから」


提督「!?お前も行ったんじゃないのか!?」


比叡「私はこれから行くんです。最後に提督に言いたかったんです」


提督「本当の最期みたいに言うなよ」


比叡「そうですか?提督は今まで頑張ってきましたもん」


提督「だから俺を殺そうとするな!1時間後ぐらいには俺が行くと伝えておいてくれ」


比叡「わっかりました!」


そう言い残すと比叡は凄まじい速度でみんなの後を追いかける


提督「やっと一人になれたか・・・久しぶりにあそこ行くか」


提督は昔榛名と誓ったあの丘へと移動する


提督「ここまで長かったな。本当に。きみを失ってから無我夢中に頑張ってきて。鎮守府はここまで大きくなったよ」


そこにはあの時なかった慰霊碑があり、五月雨の文字が刻まれている


提督「これも君のおかげかな?はは・・・しみったれた話は君は嫌いだったな」


提督「あれ以降誰も沈めてないし、沈めるつもりはない。だから君は見守っていてくれ」


一人で黄昏ていると後ろから声を駆けられる


榛名「て、提督?こんなところでどうしたんですか?」


提督「は、榛名!?なんでここに!?」


榛名「は、榛名は早く寝すぎてこの時間に目が覚めたんです。提督に寝るように言われてたので」


提督「そう・・・だったな・・・」


榛名「で、提督はどうしてここにいるんですか?私は夜風を浴びようかと思ってここに来たのですが」


提督「ちょっと・・な。彼女にお礼がしたくなってな」


榛名「五月雨ちゃん・・・ですか・・・?」


提督「あぁ・・・うちで唯一の轟沈艦だからな・・・」


榛名「榛名は・・・彼女に悪いことをしてしまいました。本来なら提督の横には彼女がいるべきだったんです」


提督「彼女が生きていても俺の横には君がいると思うよ?」


榛名「私のせいで彼女を沈めたんですよ!?」


提督「落ち着けって!何があったかは知らないけどここで言い争っても彼女に悪い」


榛名「でも・・・」


提督「君に涙は似合わないって言ってるだろ?」


提督「彼女のためにも笑っていてくれ。俺は笑顔の君が好きなんだから」


榛名「は・・・はい」


提督「いよいよ明日だ。準備はできてるか?」


榛名「な、何の準備ですか?」


提督「心の準備だ」


榛名「まだ・・・無理そうです・・・」


提督「明日は俺にとって重要な日だ。君に欠けてもらっては困る」


榛名「はい・・」


提督「起きたところ悪いけど今日はもう休んでくれ」


榛名「榛名・・・了解です・・・」


丘で別れた二人はそれぞれの自室に戻る


提督「合流するとは言ったけど榛名に会っちまったから気分が乗らないな・・・」


提督「まだ早いけど俺も寝るかな」


今日は普段よりも3時間も早い就寝となった


次の日


提督「いよいよ例の日だ」


比叡「はい!では私はみんなを集めて最終準備をしますので提督は1時間後に榛名を連れてきてください!」


提督「おう!そっちは任せるぞ」


比叡「榛名を泣かしたらただじゃおかしませんからね!」


提督「それをやったら君がただじゃすまないと思うけどな」


比叡「この空気でそれを言いますか!?じゃ、お願いしますね!」


足早に比叡はその場を立ち去る

会場の準備はすでに最終段階。あとは榛名を連れていくだけとなる


提督「榛名は部屋にいるのだろうか?」


戦艦寮の金剛型の部屋の前に来る提督


提督「榛名?起きてるか?」


ノックをしてみるも反応がない


提督「お?おかしいぞ。いつもならとっくに起きている時間だし。というより他の三人は榛名が寝てるなんて言ってなかったし」


不安を覚えた提督は彼女には悪いと思いながら部屋の扉を開ける

扉の先にはバスタオル一枚の榛名の姿が


榛名「え?えぇぇ!?提督!?」顔真っ赤


提督「は、榛名!?いたのなら返事をしてくれ!」


榛名の姿を目撃した提督は急いで目線をはずす


榛名「わ、私はただ準備のためにお風呂に入っていたのであって!」あたふた


提督「そ、それは済まなかった!外で待ってるから着替えてくれ。目のやり場に困る!」


榛名「でも、提督は見慣れてるはずでは?」きょとん


提督「そういう問題じゃない!」


きょとんとしている榛名を部屋に残し提督は外に出る


榛名「て、提督!?10分で準備するので待っていてください!あ、きゃぁ!」


那珂から大きな物音ともに榛名の悲鳴が聞こえる


提督「そんなに急がなくていいからゆっくりと準備をしていいぞ」


榛名「ですが提督をお待たせするわけにはいきません!」


提督「まだ時間はあるんだ。だからさ」


榛名「わ、わかりました」


三十分後扉が開く

そこにはいつも以上にメイクを施した榛名がいた


提督「うん。いつも以上に綺麗だ。っとこれは失礼かな?」


榛名「は、榛名照れてしまいます」


提督「君にしては珍しいな。寝坊でもしたのかい?」


榛名「い、いえ・・・少し考え事を・・・」


提督「それもそうか・・・では姫。会場までエスコートします」


榛名「ひ、姫って!?い、今姫って言いましたよね!?」顔真っ赤


提督「まぁ気分だけでも味わっておくものだぞ」


榛名「そうなのでしょうか?」


榛名の手を引きながら温泉施設にある会場へと向かう二人


提督「っと。ここで少し待っていてもらえるかい?」


榛名「え、はい。榛名は大丈夫です」


提督は会場内に入り状況を聞く


響「すべての準備は終わっているよ」


瑞鶴「あとは提督さんと榛名さんの二人が入ると完成だよ」


提督「ありがと。あとは手筈通りにお願いするよ」


軽く会話をすまし、提督は榛名の元に戻る


提督「榛名いいか?少し目をつぶっていてもらいたいのだが」


榛名「ど、どうしてでしょうか?」


提督「どうしてもだ。君に見せたいものがあるんだ」


鉢巻を使い榛名に目隠しをし、提督は榛名の手を引きながら会場の自分たちの席に移動する


榛名(榛名はどこに連れていかれるのでしょう?周りには人の気配はしますが)


提督「ここに座ってもらえるかな?」


榛名(な、なんだかドキドキします)


提督「よし。みんな準備はいいか?よし!榛名、目隠しを外してくれ」


榛名は目隠しを外す

すると目の前には「榛名進水日おめでとう!!」の垂れ幕、そして


全員「誕生日おめでとう!榛名!!」さん!」


榛名「え、え・・えぇ!?」


提督「驚くのも無理はない。君に内緒で企画してたのだから」


榛名「あ・・・あぁ・・・提督・・・」


提督「な、なんで泣くんだよ!」


榛名「は、榛名はうれしくて・・・うれしぐで・・・提督に忘れられているのではと思っていだので」ずびー


提督「忘れるわけがないだろ。俺の未来の嫁だぞ?いやもう嫁なのかな?」


榛名「は、恥ずかしいですよ。提督///」


響「イチャイチャしやがって。早くプレゼントを渡したらどうだい?」


提督「そ、そうだったな。というか最近君俺に厳しくない?」


提督「榛名これが俺からのプレゼントだ。本来はもっと洒落たものがよかったんだがな。俺が不甲斐ないせいで」


提督から渡されたのは榛名が普段から身に着けていた装備である

違う部分があるとすれば最大まで改修がすんでいるところである


榛名「こ・・れは・・?これは榛名の装備です」


榛名「でも前のと違います・・・」


提督「あぁ。君のために新調させてもらった」


榛名「榛名、感激です!」


提督「よかった・・・喜んでもらえて」


榛名「でも・・・榛名はまだ足りません。すみません。わがままを言ってしまい」


提督「ん?大丈夫だが。何でも言ってくれ。可能な限りかなえてあげるから」


榛名「では・・・今日から榛名を提督の部屋で寝させてください!!」


みんな「!?!?!?」


提督「え?ちょ!?今なんて!?」


榛名「ですから、榛名は提督とこれから毎日一緒に寝たいんです!」


提督「ははは・・・これは参った。暴動が起きかねない発言だな」


榛名「大丈夫です。その時は榛名が全部仕留めますから」


榛名はわざと声のトーンを落としていく


提督「そのトーンはやめてくれ。ここには駆逐艦がかなりいるんだぞ?」


榛名「なら提督は榛名を受け入れてください」


提督「すごい積極的になったな。まぁ俺もそうしたいとは思っていたから別に構わないぞ」


天龍「おう!昼間から見せつけてくれやがって!」


みんな「そうだ!そうだ!」


提督「ははは。すごいことになったな榛名」


榛名「榛名は大丈夫です。立ちはだかる壁はすべて榛名が壊しますから」


提督「頼むから鎮守府を壊すようなことはやめてくれよ」


榛名「あと一つお願いいいですか?」


提督「なんだ?俺は別に構わないが」


榛名「ここで榛名とキスをして下さい!」


一同「!?!?!?!」


提督「すっごい大胆な発言!?」


榛名「提督は榛名のものなんです。誰にも渡したくないんです」


榛名「榛名もう我慢できません!」


提督「お、俺は心の準備がな・・・」


提督が渋っていると榛名が接近してくる


提督「ま、まて。駆逐艦の目があるんだぞ!?」


榛名「関係ありません」


提督「おっかしいな。榛名ってこんな大胆なことをする娘だっけかな―――――――」


おどおどしている提督の唇を榛名が奪う


響「大胆だね」


瑞鶴「ちょ!・響ちゃん!?見ちゃダメだって!」顔真っ赤


響「あ、ちょ。瑞鶴さん前が見えない」


瑞鶴「見ちゃダメだって!!」


瑞鶴は響の目を手で塞ぎ、自分も目をつぶる


提督「ぶはぁ・・・い、いきなり来るとは・・・」顔真っ赤


榛名「提督・・・榛名まだ物足りないです・・・」


提督「よしてくれ。ここでこれ以上おっぱじめようというのか君は」


榛名「はい」


提督「まじめに返さないでくれよ・・・俺が恥ずかしいじゃないか。今夜から一緒に寝るんだろ?そのときでもいいじゃないか」


榛名「え?いいんですか?」


提督「いいに決まってるだろ」


榛名「やったぁ♡!」


夕立「今榛名さん何をしたっぽい?いいところで見えなかったぽい!」


時雨「君にはまだ早いよ。まぁ僕も目をつぶってたんだけどね」


綾波「お二人とも大胆です///」


提督「空気が変わったぞ」


提督「マイクチェック・・・あー。よし!これより榛名の進水日記念日及び温泉施設完成を祝っての宴を始める!各々グラスは持ったか?」


その場にいる艦娘全員が自分の飲みたい飲み物が入ったグラスを上に掲げる


提督「今まで本当にありがとう。君たちのおかげで俺はここまで来れた。そしてこれからもよろしく頼む。乾杯!!」


みんな「乾杯!」


金剛「HEI!榛名ぁ!さっきの話はなんなんですか!?私聞いてませんよ?」


榛名「あの場で初めていいましたもの」


金剛「watt!?成長しましたね榛名」


比叡「金剛お姉さま?いいんですか?」


金剛「YES!Meがもう何を言っても提督は振り向いてくれないのを知ってマス。ならMysisterの幸せを祝うまでDEATH!」


比叡「お姉さま・・・微妙に隠しきれてませんよ?」


榛名「いくらお姉さまと言えども榛名は手加減しませんよ?」


金剛「Oh・・・今日の榛名いつも以上にデンジャーね」


提督「姉妹仲良くしてるねぇ」


榛名と提督は別々の場所でそれぞれ違う艦娘と話をしていた


響「で、君たちはどこまで進んでるんだい?」


提督「なぜそこを気にするのだ?そしてだれか瑞鶴を連れて来てくれ。この子を任せたい」


響「いつまでも私を子ども扱いしないでほしい」


提督「君はいつまでたっても子どもさ。だって榛名の声でおも・・・あがっ!」


響「うるさいよ。私はもうしない」


提督が何かを言いかけると同時に響は提督のすねを全力で蹴りとばす


提督「ほ、本当かな?まぁ今日以降は悪戯とかをあまりしないほうがいいと思うよ。榛名はたぶん君にさえも調教をしかねないから」


青葉「!?!?」ガタガタガタ


提督「あ・・・まぁいいか」


提督の一言で遠巻きに傍観していた青葉が震えだす


青葉「なんでですか!?」


提督「おう。青葉いたのか」


青葉「初めからいましたよ!?もう。なんなんですかこの人は」


提督「お前写真撮るの得意だったよな?」


青葉「と、得意ではありますが・・・」


提督「なら俺のカメラで俺と榛名を取ってくれないか?これだけはお前にしか任せられないから」


提督は机に置いてあった自分のカメラを青葉に手渡す


青葉「私にしか任せられないのならしょ、しょうがないですね!」上機嫌


提督(ほんと扱いやすいなこいつ)


提督「お楽しみ中すまないが榛名今いいか?」


榛名「榛名はいつでも大丈夫です」


提督「おう。お互いの思っていることが絶対ずれてるぞ」


提督「記念写真を撮ろうと思うんだ」


榛名「記念写真ですか?」


提督「ああ。今日この日を迎えられたことを祝ってな」


榛名「なるほど」


提督「じゃぁここに座ってくれ」


榛名「は、榛名緊張してきました・・・」


提督「大丈夫俺もだ」


青葉「じゃぁお二人とも笑ってください」


榛名「なんで彼女なんですか?」不機嫌


榛名は提督のカメラをもって構えている青葉を見て一気に不機嫌になる


提督「残念ながら一眼を扱えるのがアイツしかいなかったんだよ」


青葉「聞こえないと思ってますよね!?全部聞こえてますよ!?」


榛名「あんまりうるさいとまた“アレ”やりますよ?」


青葉「ひええええええ!!」


提督「ほんと君は青葉に対しては恐ろしいほど強気で行くよな」


榛名「彼女が悪いんです」


青葉「・・・」ガタガタガタガタガタ


提督「おーい戻って来い。早く写真を撮ってくれ」


青葉「あ、青葉・・・了解です・・・」


青葉「わ、笑ってください・・・3・・・2・・・1」カシャ


提督「念のために複数枚とってくれ」


青葉「は、はい」


青葉「取り終わりました。これで大丈夫でしょうか?」


提督「ふむふむ」


榛名「どうでしょう?」


そこには不愛想な提督と笑顔の榛名が写っている


提督「ここまで来て俺は写真写りが悪いのか・・・」


榛名「でも提督はこっちのほうがあってると思いますよ?変に笑顔よりも」


提督「褒められてるのかなそれ・・・まぁ榛名がそういうなら」


提督「次は全員でだな。あらかじめ台は作ってあるからみんな好きなところに座ってくれ」


総勢150人を超える大移動を終え全員が座り終わる


提督「三脚はすでにセットしてあるから・・・レリーズをつけてッと。よし試しにとるからみんな笑顔ではい。ちーず」カシャ


提督「外部ストロボをつけてバウンスさせてっと。これで全体を綺麗に取ることができるな」


提督「よし。各々好きなポーズをとってくれ。3!2!1!」カシャ


提督、榛名を中心にそれを囲むように艦娘が座る

鎮守府で初めての集合写真。そこには全員が笑顔で写っている


その後榛名の誕生日会は無事終わり榛名は終始笑顔であった

榛名と出会ってから三年。数々の出来事があったがこうして今を迎えることができた

榛名という存在に感謝を込めて提督はこれからを生きる決意をする


そして次の日榛名はキラキラしていた

提督は眠そうな顔をしながら皆に挨拶をした



後書き

というわけでほんとに再構成編終了です
ここまでよんでいただきありがとうございます
どうでしたでしょうか?
読みやすく、分かりやすい内容になっていたでしょうか?
初めて書いた作品は何度読んでもミスばっかで至らない作品となっていて何度書き直そうかと思ったことか
時間を見つけてコツコツ書いていた再構成
それもようやく終わりです
ここまでよんでいただきありがとうございました
これからも榛名とイチャイチャしまくるこの作品をよろしくお願いいたします


このSSへの評価

2件評価されています


SS好きの名無しさんから
2018-04-01 00:59:35

FLANさんから
2017-04-24 00:19:40

このSSへの応援

1件応援されています


SS好きの名無しさんから
2018-04-01 00:59:31

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください