2019-02-18 00:50:34 更新

少女が真夜中、机の上でため息をついている。

少女「はぁ…」

少女は小春。今年で19になる大学生だ。

小春「瑞鶴さんかっこいい…」

この娘は若い姉弟提督の下で暮らしている、提督志望の少女だ。

ちょくちょく鎮守府に行って様々な艦娘と話したり、遊んだりしている。

最近小春はよく空母寮に行って遊んでいる。

お目当ては五航戦の瑞鶴だ。とても小春と仲が良くある種の尊敬をされている。

小春「今度お菓子持って行こうかな」


姫菜「ん?小春ちゃんキッチン使うの?」

小春「はい!少しお菓子作ろうかなって」

姫菜「あとで少し分けてもらってもいい?」

小春「もちろんです!」

姫菜「やったぁ。小春ちゃんのお菓子美味しいからなぁ」

小春「ありがとうございます」

嬉しそうに微笑んで、材料の用意を始める。


姫菜(こんなかわいいのに浮いた話を聞かないのは少し不思議だなぁ…)

小春「~♪」

鼻歌を歌いながら調理している。

姫菜「鼻歌も可愛いなぁ」

小春「こんな感じでいいかなぁ」

材料を合わせて捏ねながら型を探す。



オーブンにクッキーを入れて焼き始める。

小春「ふぅ…あとは焼きあがるのを待ちましょう」

姫菜「お疲れ様。小春ちゃん」

自然に皿洗いをして、二人分のお茶を淹れている。

小春「姫菜さん…ありがとうございます」

姫菜「可愛いなぁ~」

頭をぽんぽんと叩きつつリビングにお茶を運んでいく。

その後ろを小春がついていく。


姫菜「あのクッキー誰にあげるの?」

小春「えーっと…空母の方々に…」

姫菜「そういえば最近よく空母寮のほう行ってるものね」

小春「えへへ…いろんなことを教えてもらってます」

姫菜「仲がいいことはいいことね」


小春「姫奈さん…瑞鶴さんと翔鶴さんってどんなお菓子が好きなんでしょうか…」

姫菜「あの二人…?」

小春「はい…いろいろお世話になっているので…」

姫菜「なるほどね。そうだなぁ…」


小春が姫菜の次の発言を聞き逃すまいと構える。

姫菜「そうだねぇ…小春ちゃん作った物なら何でも喜ぶと思うけど…。和菓子も洋菓子も二人とも好きだね」

小春「なるほど…クッキーの次は和菓子に挑戦してみようかな…」

姫菜「いいね和菓子!」

小春「本買ってきて少し練習してみます!」

姫菜「試作品できたら食べさせてね」

小春「もちろんです!」

姫菜「楽しみだわ~」


お茶を飲みつつ姫菜ととりとめのないことを話していたらいつの間にか数時間が経っていて、クッキーの焼けるいい匂いがしてきた。

姫菜「焼けてきたね」

小春「もう少しで出来上がりますね」


タイマーのアラームが鳴って焼けたことを告げてくる。

小春「とってきまーす」

クッキーを取り出すために厚い手袋をつけてオーブンを開け、鉄板を引き出す。

小春「うん。うまく焼けた!」

鉄板を下して、少し冷ましてからクッキーを一つ一つ取っていく。

今食べてしまう分と瑞鶴達に渡す分とを分けて、今食べる分を皿にのせ姫菜の前に置く。

姫菜「うん。おいそうね!」

小春「えへへ…。あとで姫菜さんのラッピング用品借りてもいいですか?」

姫菜「ん?いーよー好きに使って!」

小春「ありがとうございます!」


姫菜「いただきまーす」

小春「いただきます」

手を合わせてからクッキーを手に取る。

さくっという音がリビングに響く。

姫菜「おいしいねぇ…!上達してるよ!」

小春「上手くいきました!」

姫菜「焼き加減も味もいい感じ」

小春「これなら胸を張って渡せます」


小春「じゃあラッピング借りますね!!」

姫菜「はーい」

足早に袋に入れたクッキーを持って姫菜の部屋に向かう。


姫菜「うーん。可愛いなぁ小春ちゃん」

さくっと音を立てながらクッキーを食む。

もぐもぐ

姫菜「瑞鶴とうまくいくといいなぁ」


小春「喜んでもらえるかなぁ」

袋をテープやリボンを使ってうまくまとまるようにデコレーションする。

小春「瑞鶴さん…緑多めで作ってみよう」

がさごそといろいろなテープをひっくり返しながら作業を続ける。


小春「できたぁ!!!」

数時間経ってやっと完成したので明日持っていくためにバッグに入れる。

小春「喜んでもらえるかなぁ~」


その日の夜は、どんな風になるか楽しみでなかなか寝付けなかった。


翌日

小春「瑞鶴さーん!!」

鎮守府に遊びに来てすぐに瑞鶴の下へ向かう。

瑞鶴「ん?どうしたの?」

小春「えへへ…これ、受け取ってください!」

クッキーを両手で差し出す。

瑞鶴「これ…私に?」

小春「はいっ!」

瑞鶴「もしかして手作り…?」

小春「はい!頑張りました!」

瑞鶴「ありがとう…嬉しい!」

小春「喜んでもらえて嬉しいです…!」

瑞鶴「というかここで話してないで部屋いこっか。早く食べたいし!」

小春「行きます!」

瑞鶴「はいはいっ」


足早に階段を上り瑞鶴と翔鶴の部屋へ向かう。

瑞鶴「翔鶴姉!!小春ちゃんからクッキー貰った!!」

翔鶴「あら、よかったわね。と、小春ちゃんいらっしゃい」

小春「お邪魔しまーす」

瑞鶴「今お茶淹れてあげるねー!」

台所で手早くお茶を淹れる。

翔鶴がその間に小春を座らせる。


暫くして瑞鶴がお茶を持ってくる。

瑞鶴「お待たせ小春ちゃん。翔鶴姉」

三人分のお茶を置いて、クッキーもオシャレな皿にのせて机の真ん中に置く。


瑞鶴「いただきまーす!」

翔鶴「ありがとうね小春ちゃん」

小春「どういたしまして!」

瑞鶴が形のいいクッキーを手に取って口に入れる。

さくっといい音を立てる。

小春「どうですか…?」

瑞鶴「うん!おいしいよ小春ちゃん!」

小春「ありがとうございます!」

瑞鶴「いいお嫁さんになるね。小春ちゃんはきっと」

小春「お、お嫁!?」

瑞鶴「うんうん」

小春が頬を赤くしてしまう」

瑞鶴「小春ちゃん顔赤いけど大丈夫?」

小春「だ、大丈夫です!」

瑞鶴が小春の顔を覗き込んできたので、思わぬ瑞鶴の接近に焦って体を反らせてしまう。

瑞鶴「ならいいけど…無理しちゃだめだよ?」

小春「はいっ!」


小春が普通に戻って他愛のない話をしながらミニお茶会を楽しむ。

小春はクッキーを食べながらちらちらと瑞鶴の顔を見ている。

特に端正に整った顔を見ている。

つややかな唇。

長いまつげ。

大きくて光あふれる目。

真っ白いわけではないほんのり血色のある頬。

肌がきめ細かくて思わずほおずりしたい衝動に襲われそうになる。

小春(ダメダメっ!ここでほおずりなんかしちゃ!)

腕の方に目を落とすと、細いけどしっかり肉もついている、しなやかな白い腕が見える。

触ったらすべすべしそうだ。

小春(美しい…)

小春「瑞鶴さんお肌きれいですよね…」

瑞鶴「そう?小春ちゃんも十分きれいだと思うけど」

そういって小春の顔をじーっと見つめる。

小春「えっ!?そ…そんな…瑞鶴さんの方がきれいです!」

瑞鶴「でも小春ちゃんも肌白くてすべすべじゃない?」

手を伸ばして小春の頬を少し触ってみる。

小春「ほぁ!?」

瑞鶴「うんうん。可愛いよ!スタイルもいいし…」

若干目を逸らしながら言う。

が、小春は放心してて何も聞こえていなかった。

瑞鶴「小春ちゃん?」

目の前で手を振ってみる。

小春「ほあっ!?」

びっくりしてまた飛び退く。

瑞鶴「やっぱり体調悪いんじゃない…?」

小春「いえ…!大丈夫です…」


このやり取りを見ていた翔鶴は大体のことを察し始めていた。

翔鶴(もしかして小春ちゃん…そんなはずあるのかしら…)

翔鶴(瑞鶴のことを好きなら…心を鬼にしなければならないわね…)


瑞鶴「まぁ小春ちゃんが元気って言うならいいけど」

小春「ご心配かけてごめんなさい…」

瑞鶴「大丈夫よ!ね!翔鶴姉!」

翔鶴「…ええ。気にしないで?」

小春「ありがとうございます…」

翔鶴の少し含みのある言い方には小春も瑞鶴も気づかなかった。


瑞鶴「本当にクッキーありがとうね!おいしかったよ!」

小春「喜んでもらえて嬉しいです」

暫くお茶を楽しんだ後、結構時間が経っていたことに気づいて帰ることにした。

瑞鶴「じゃあまたねっ!」

ぺこりと礼をして帰る。


小春「喜んでもらえて良かった」

小春「今度は何を送ろうかなぁ」


翔鶴は窓から執務室の方へ向かう小春を眺めていた。

もちろん小春は気づいてなかった。

翔鶴「…」


小春「姫菜さんにいい報告ができそう」



姫菜「それはよかったね」

小春「はいっ!喜んでもらえて本当によかったです!」

さっき会ったことを事細かく話す。

姫菜「またなんか作って贈ってあげな?」

小春「もちろんですっ!」

小春「でも何贈りましょうか…」

姫菜「うーん…だんだん寒くなってくるし防寒着とか?」

小春「防寒…」


小春が軽くお仕事の手伝いをして、先に家に帰る。

姫菜「小春ちゃんがいるとみんなの士気上がるからうれしいねぇ…」

ぼそっとつぶやく。


小春「えへへ…」

家に帰って部屋に戻ってから日記帳を開いて暫くニヤニヤしている。

小春「次は何にしようかな」

早速次にあげるものを考える。

姫菜に貰ったアドバイスを参考にネットサーフィンをする。

小春「セーター…マフラー…手袋って手もあるのかぁ…」

可愛い編み物の写真が下から上へ移動していく。

小春「うーん…初心者だしマフラーにしようかな」


軽く日記を書いて日記帳を閉じる。


小春「そういえば、鈴谷さんにプレゼントもらってた…お返ししなきゃ」

そういってカバンの中からマカロンの箱を取り出す。

小春「お返しは…食べ物系を作ろうかな」

小春「明日帰ってきたら作ろうっと」

そういって何のお菓子を作るかを考え始める。


姫菜「ただいまー」

小春「おかえりなさーい!」

階段からとたとたと降りてくる。

姫菜「ただいま。すぐご飯にするからね」

小春「はーいっ!」

姫菜が部屋にいったん戻って荷物を置いてきてすぐに戻って来てエプロンをつける。

小春「改めてみるとエプロン可愛いですね…」

姫菜「ふふっ。そう?ありがとね小春ちゃん!」

ぎゅっと榛名の頭を抱き寄せる。

小春「えへへ…」

姫菜「いい娘だなぁ小春ちゃん」

小春「ありがとうございます!」


頭を数回撫でてから料理をし始める。


鼻歌を歌いながら手際よく料理を完成させる。

姫菜「はい小春ちゃんできたよ~」

小春「おいしそうっ!」

皿をリビングに持っていく。

姫菜「ふふ~ん」

お茶碗に米を盛って榛名に続く。

姫菜「はいどうぞ」

小春「ありがとうございます!」


小春「いただきます」

姫菜「いただきます」

二人合わせて手を合わせる。

もぐ

もぐ

小春「やっぱおいしいです…!姫菜さん!」

姫菜「ほんと?よかった~」

小春「優しい味がします!」

姫菜「ふふっ…そう?」

テレビを眺めて少し話しながら晩御飯を食べる。

姫菜「おいしかった~」

小春「ごちそうさまでした!」


姫菜「お風呂入っておいで~」

小春「はーいっ!」

ぱたぱたと小走りで着替えを取りに部屋に戻る。

姫菜「ふふっ」

仄かに微笑みながら食器を片付ける。


小春「お先にお風呂入りまーす!」

一言告げてから風呂場へ行く。

姫菜「はーい」

洗い終えた皿を拭く。



一時間ほどして小春がお風呂からあがってきて姫菜のいるリビングに来る。

小春「姫菜さんお風呂いただきました~」

姫菜「はーい。じゃあ私も入るね」

小春がこくっと頷いてから冷蔵庫から出した牛乳を一気飲みする。



とある日の昼下がり。

小春「よし!マフラーつくる!」

姫菜「頑張ってね~」


糸を買ってきて編み物の本を広げて慣れない手つきで編み始める。

小春「えーっと…この糸がここで…」


姫菜「あとで差し入れにでも行ってあげようかな」


小春「おお…!だんだんスムーズに編めるようになってきた!」

小春「鈴谷さんにはこういう明るい色が似合うはず…」


小一時間したところで姫菜がドアをノックする。

小春「はーい?」

ガチャ


姫菜「小春ちゃん差し入れもって来たよ~」

小春「あ、ありがとうございます」

くるっと振り向いてぺこりと礼をする。

姫菜「いいってことよ~」

机の上に盆を置く。

小春「おいしそう…!!」

姫菜「これ食べて残り頑張りなよ!」

小春「はい!」



数日後

鈴谷「おっ!小春ちゃんじゃ~ん」

遠くから小春を見つけて手を振ってくる。

小春「鈴谷さん!」

小走りに駆け寄る。


鈴谷「こっはるちゃーん!」

近づいたところで思いっきり抱き着く。

小春「鈴谷さ~ん!」

二人ともぎゅーっと抱き合う。

鈴谷「あったかいねぇ」


小春「そうだ!」

手持ちのバッグから紙袋を取り出す。

鈴谷「ん?」

小春「これどうぞ!」

紙袋を渡す。

鈴谷「開けてもいい?」

小春「どうぞ!」


がさがさっと開けるとそこには長めのマフラーがきれいに畳まれている。

鈴谷「おお…!おお~!」

マフラーを広げて眺める。

小春「マフラー編んでみました!」

鈴谷「嬉しいよ小春ちゃん!」

ものすごくうれしそうにする。

小春「喜んでもらえて嬉しいです」

鈴谷が早速マフラーを自分の首に巻く。

鈴谷「結構長いんだね」

小春「ちょっと長すぎましたかね…」

鈴谷「んーん。ちょうどいいよ」

そういうとぱさっと小春の首にも巻く。

小春「…?」

鈴谷「二人で使えばちょうどいいよ♪」

小春「鈴谷さん…!」


小春「嬉しいです…♪」

鈴谷にぎゅーっと抱き着く。

鈴谷「あはは~可愛いなぁ」

小春「鈴谷さんも綺麗ですよ!」


熊野「いつまでやってるんですの…」

暫くして呆れ気味に熊野がやってくる。

鈴谷「いーじゃん熊野~!」

小春「ですです!」


熊野「はぁ…。まぁいいですわ…」

いつものことだと言わんばかりにため息をつく。


鈴谷「じゃあ、マフラーありがとね!小春ちゃん!」

小春「どういたしまして!」

五分ほどしたところで鈴谷が小春を開放して熊野と任務に出撃する。


小春「喜んでもらえて良かった…」

ほっと胸をなでおろす。


瑞鶴「あれ?小春ちゃんだ」

翔鶴「ほんとね…誰かと会ってたのかしら…」

瑞鶴「小春ちゃーん!」

手を振って呼びかける。

小春「瑞鶴さん!!翔鶴さんも!」


瑞鶴「こんなところでどうしたの??」

小春「鈴谷さんに少し贈り物を渡してました!」

瑞鶴「贈り物?」

小春「はい。マフラーを…」

瑞鶴「マフラー!小春ちゃんの手作り?」

小春「一応自分で…」

瑞鶴「いいなぁ…いつか私にも作ってほしいな」

小春「喜んで!」


翔鶴「小春ちゃんは家事全般得意なの?」

小春「ある程度…しかできないです」

翔鶴「ある程度…がわからないけどできるのね。すごいわ小春ちゃん」

小春「えへへ…ありがとうございます」

翔鶴が小春の頭を撫でる。

瑞鶴「あーっ!私も撫でる!!!」

瑞鶴も後ろから小春の頭を撫でる。

小春「嬉しいです…」

頬を赤らめつつつぶやく。

翔鶴「あらあら」

ぎゅっと抱擁する。

小春「あったかいです・・・」


瑞鶴「じゃあまた今度お茶でもしようね」

手を振って翔鶴と執務室へ向かう。

小春「はーい」

手を振り返す。


小春「瑞鶴さんにマフラー…翔鶴さんのも一緒に作ろうかなぁ」




二週間ほど経って二人分のマフラーが完成したので、渡しに鎮守府へ向かう。

小春「ふんふふ~ん。喜んでもらえるかなぁ」

足取り軽く空母寮へ行く。


五航戦の二人の部屋の近くまで行くと、何やら中の会話が聞こえている。

扉が一センチほど空いているからだ。


翔鶴「瑞鶴…」

中を覗き見ると二人で抱き合っている。


小春(何やってるんだろう…。仲いいなぁ)

翔鶴「好きよ…瑞鶴」

瑞鶴「翔鶴姉…」

翔鶴「あぁ…」

髪を梳いて撫でて匂いを嗅ぎ合った後唇を重ねる。

小春(えっ…)


翔鶴「ん…」

舌を絡ませて荒く呼吸する。

翔鶴が瑞鶴の舌を求めるように深くまで舌を差し込む。

瑞鶴「んっ…」

互いに顔を手で触り始める。

小春(二人で…いったい…何を…)

心臓が激しく鼓動している。


五分ほどして、二人が唇を離す。

二人の口の間に唾液の橋が架かっている。


小春が扉の後ろに隠れていつ入ろうかと思案する。

小春(どうしようどうしよう)


翔鶴「ありがとう瑞鶴…」

瑞鶴「いいよ、翔鶴姉」

瑞鶴が翔鶴を軽く抱きしめる。


小春は呼吸を整えて扉をノックする。

小春「ず、瑞鶴さーん。翔鶴さーん!いますかー?」


瑞鶴「小春ちゃん?入っていいよー」


おずおずと扉を開けて中に入る。

小春「お邪魔しまーす…」

翔鶴「どうしたの?小春ちゃん」

小春「あの…これを渡したくて…」

二人へマフラーを渡す。


瑞鶴「マフラーだ!前言ってたやつ?」

小春「あ、はい!お二人に気に入ってもらえるといいなと思って」

翔鶴「ありがとう…小春ちゃん」

小春「えへへ。喜んでもらって嬉しいです」


瑞鶴「似合う?」

マフラーをササッとつけて小春に聞く。

小春「はいっ!」

翔鶴「よく似合っているわ」


小春「翔鶴さんもつけて頂けませんか…?」

翔鶴「ええ。どうかしら」

ササッと巻く。

小春「似合ってます!よかったぁ」

瑞鶴「翔鶴姉いいよ!可愛い!」



瑞鶴「ありがとうね。小春ちゃん!」

小春「いえいえ。喜んでもらえて良かったです」

瑞鶴「今日はもう帰っちゃうの?」

小春「あー…はい。少しやることがあるので…」

瑞鶴「そっか…じゃあ、またね」

手を振って見送る。


小春「お邪魔しました。瑞鶴さん翔鶴さん!」

ぺこりと一礼して退出する。


小春「はぁ…緊張した…」

あんなものを見てしまったので変に緊張してしまった。


翔鶴(まさか、見られた…?)


小春「はぁ…」

姫菜の元に行ってから帰る前に港の方に出て海を眺めている。


「なーにやってるの?」

小春「んあ?」

鈴谷「小春ちゃんどうしてこんなとこで黄昏てるの?」

小春「鈴谷さん…」

鈴谷「お悩み事?」

小春「えっと…まぁそんな感じです…」

鈴谷「お話くらいなら聞いてあげれるけど…どうする?」

小春「お願いしても…いいですか?」

鈴谷「もっちろん!鈴谷にまかせなさいっ!」


小春「ちょっと好きな人がほかの人と…その、キスをしているところを見てしまって」

鈴谷「キスしてたのかぁ…。それは確かにショックだね」

小春「そのあと暫くしてからその人と話すことはできたのですが、こう…なんかぎこちなくなってしまって…」

鈴谷「なるほどなぁ…」


小春「どう接すればいいんでしょう…」

鈴谷「んー…とりあえずは、いつも通りに接する方がいいんじゃないかな?変に意識して避けてもいいことないよ」

小春「いつも通り…ですか」

鈴谷「うんうん。その素敵な笑顔でその人に接すればいいと思うよ」

小春の頬をふにふにつまみながらそう言う。

小春「笑顔で…」

鈴谷「うん!ほら笑って?」

鈴谷が笑みを浮かべて尋ねてくる。

小春「えへ…」

鈴谷につられて微笑を浮かべる。

鈴谷「その笑顔だよ!忘れちゃだめだからね?」

小春「…ありがとうございます」

また微笑んで礼を言う。


鈴谷「また悩んだときは鈴谷に何でも相談するんだよ?」

小春「はいっ!」


少し悩みがすっきりした顔で小春が鈴谷を見送る。

小春「私も…戻ろっと」


鈴谷「ちゃんと悩みに答えられたかな…」

少し離れたところでさっきのアドバイスを思い出している。

大好きな小春のために自分なりに頑張ったつもりだが、少し不安になったからだ。

鈴谷「まぁ…大丈夫だよね。小春ちゃんならきっとうまく…いく」

自分の気持ちと小春の気持ちを考えると気持ちが沈んでしまう。

鈴谷「はぁ…鈴谷が沈んちゃってどうすんのさ」

自分にそう言い聞かせて立ち直る。


鈴谷と小春がいなくなった後人影が角から出てくる。


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2件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2018-12-28 15:59:25 ID: S:a_fzo5

おお、面白そうなSSですね!
あと、アドバイスになるんですがカテゴリに艦これとか瑞鶴 翔鶴って付けた方がいいと思います。

2: こけこっこ 2018-12-30 00:54:42 ID: S:k-zNij

コメントありがとうございます!
お褒めいただきありがとうございます

アドバイス反映させました!


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