2018-12-04 03:46:58 更新

概要

普段からセクハラしまくる変態提督の好みはいったい誰なのか!?
青葉が聞き出すそうです。

※これは本編前の設定表示も兼ねた前座です。


前書き

初投稿ですので、お手柔らかにお願いします。提督・司令官呼び誤植問題が発生している可能性が多分にあります。そういった場合は箇所を指定の上、どうぞ罵倒してください。アヘ顔で訂正します。一応R-18設定してますが、DMMですし、そもそも艦これを知っているのは18歳以上ですよね(ニッコリ)

前提として、艦娘はとくに明記がなければ最終改装状態とします。
例)曙=曙改 鈴谷=鈴谷航改二 みたいな感じです。


提督「( ゚Д゚)ハァ?」


青葉「いやですから、司令官の好みの女性はいますか、もしくは好みのタイプは何ですか!?」ズイッ


神通「…いま提督は執務中なのですが…」ショルイペラペラ


提督「そうだぞ青葉。今オレは忙しいんだ」ハンコポーン


青葉「5時から執務始めて昼前に終わらせる勢いじゃないですか!」


提督「昼から重大な用事あるんだもん」


青葉「それただ数量限定のスペシャルランチ買いに行くだけじゃないですか!」


提督「うるせー!腹はすいては戦ができんって言うだるぉ!?あのエビフライは活力なんだよぉ!」ハンコポーン


青葉「お腹満たす前に戦終わらせてますよ…」


神通「…理由はともかく、そういった質問は夜とかにしてください」ギロッ


青葉「納得いかないけど青葉、素直に撤退します!」ドアバタン


青葉(間宮さんも毎度のことだから取り置きしてるって知らないのかな…?)テクテク


青葉「第一次作戦は失敗しましたが!布石は打っておけました!司令官はいつも夜にお酒を飲みますから、そこからが本番です!」コソッ


??『了解!』


神通「…提督、執務を続けましょう」


提督「ほいほい。しかし青葉どうしたんだろうな?」ハンコバコーン


神通「さあ、私には分かりかねます」カキカキ


神通(予定通り、といったところでしょうか?記憶には留まったようですし)


提督(異性ねぇ…)


………


……




川内「夜戦だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


提督「あいつ、日没ちょうどに叫ぶとかせっかちすぎない?まだ若干明るいよ?」


神通「毎度すいません…」


提督「演習は10回やったし!遠征組もノルマ達成!哨戒組も無事帰還!見回りもしたし!今日は終わり!」


神通「あとは夜間代理の長門さんに任せましょう。引き渡しは私が行いますので、提督はお先にどうぞ」


提督「うい。んじゃま、お疲れさんね~」


ピンポンパーン


神通『館内放送から失礼します。夜間代理の長門さん、お時間です』


長門「む。時間か」


陸奥「ええ、「時間」ね」ニヤッ


長門「うまくやってくれるだろうか…」


陸奥「青葉が盗聴録音してくれるって」


長門「結果は後日聞こう」


陸奥「お勤めいってらっしゃーい」ノシ


テクテク


提督「んー!デスクワークってほんと腰に悪い」ノビー


??「提督~?だーれだ!」ギュッ


提督「うおぃ!?…んむぅ、背中に感じるこの乳圧(プレッシャー)…ッ!貴様!謎の村雨嬢か!」


村雨「あったりー♪提督、今日はもうおしまい?」


提督「おう!今日も一日疲れたゾイ!」キタカミサマポーズ


村雨「あらためて、今日はありがとね♪」


提督「村雨もな。演習見事だったぞ!改二の凄さ、色んな意味で堪能できた!」


村雨「結果負けちゃったけどね~」


提督「改二で覚醒した武蔵と伊勢筆頭のガチ艦隊相手に敗北Cだろ?上出来やんけ。あれ、あえて昼戦で決着つけようとしてたろ?」


村雨「あらぁ?そこまでバレちゃった?」


提督「そりゃな。中破にかかわらず刺し違え上等で武蔵に向かってきゃ分かるわ。あの神通も珍しくうなずいてたしな」


村雨「せっかくの演習だし、限界まで試したかったの~」


提督「武蔵が一瞬怯むレベルの迫力だったしな!ポロリするレベルとはなかなかだったぞ!」


村雨「!?」カオマッカ


村雨(あ、あれ!?破けたところからこぼれたの見えちゃってた!?パンツはいいけど!見せパンだし!あれ!?え!)コンラン


村雨「その…(お胸)見えちゃった?」


提督「おう、ばっちりな!(武蔵の砲塔一基吹っ飛ばせるとは)なかなかの大迫力だったぞ!(吹っ飛び方が)綺麗だったし、まだ目に焼き付いてるわ!」←満面の笑み


村雨(綺麗!?まだ焼き付いてる!?嬉しい!そんなにはっきり見えちゃった!?すぐ直したけど、焼き付くほど!?あれ!え!?)コンラン


村雨「えっと…あ、ありがとう?」


提督「あ、でも服の破損は気を付けろよ?女所帯だからまだいいけど、年頃の女の子がパンモロとか世間一般じゃ事案だかんな?(非常に眼福だったけど)」


村雨「その女所帯で流れるようにセクハラできる提督もすごいよぉ…。でも了解しました、気を付けるね?」


提督「あいあい。んじゃま、今日はお疲れさん、明日もよろしくな!」テクテク


村雨「おやすみなさーい」


提督「おやすー」ノシ


村雨「…」


村雨「見られた…。お胸ほめられたのは嬉しい誤算だけど、見せパンはポイント低いのかなぁ…」ガクッ


村雨(どう思われてるのか、後で聞くの怖いなあ…)


テクテク


提督「お、雷巡三人衆」


木曾「今日の演習は手ごたえあったぜ」


北上「見てたけどちょっと乱発しすぎ」


大井「そうよ。私たちは雷巡であって魚雷発射管じゃないんだから。ちゃんと砲撃もしないと」


提督「よう北上」ピラッ


大井「ふぅえ!?」


北上「おいすー」


木曾「…何やってんだ?」


提督「フェイントだ、フェイント。大井、なかなかに大胆なものをお履きで」


大井「なななななにしゅるんでしゅか!?」ドゴォ


提督「うぐっ……ナイスストレート……」


北上「提督、迷わず大井っちの狙ったね」


木曾「殴られると分かっていただろう?」


提督「だからやったんだ……」


木曾「?」


提督「北上はめくっても反応鈍いし、そもそも木曾はそんなの気にしないし…」


北上「バラエティを求めたのね」


大井「だからって許されるわけないでしょ!バカ!変態!これが最初じゃないじゃない!」


提督「だってお前ら三人だったら面白そうな大井を選択するやん…」


大井「屈辱だわ…」


提督「でもお前趣味変わった?最近派手なのになってきたな」


大井「いちいち覚えなくていいです!下着くらい好きなの選ばせなさいよ!」


提督「あれか、ついに北上と一線をk」


北上「それ以上言うなら私もストレートきめていい?」ゲシッ


提督「痛い!すでに蹴っとるがな!」


木曾「お前はもう少しデリカシーというものを持ったほうがいいぞ?」


提督「だって大井といえば…ねえ?」


大井「……何か?」ジロ


提督「イエナンデモナイデスハイ」


北上「まーなんでもいいけどさ、提督は今日の木曾どう思った?」


提督「演習のか?まだ雷巡になりたてだし、ぎこちなさ?ってのがあったように見えたな」


木曾「そんなにか?艤装の調子は良かったんだぞ?」


提督「艤装はな。ただ、お前自身、まだ使いこなせているとは言えないだろ?北上大井と比べちゃうとあれだけどさ」


木曾「慣れか?」


提督「慣れだな。そこらへんはこいつらに聞いてくれ。連携はとれてたんじゃない?」


木曾「そうか。ありがとうな」


提督「あいあい。んじゃそろそろ行くわ」ピラッ


木曾「……ぉぅ」


北上「すれ違いざまにめくっていったねー」


大井「まったく、あのセクハラ野郎は…」


北上「でも大井っち的にはよかったんじゃない?」ニヤニヤ


大井「…何がですか?」


木曾「気付いてないとでも?」


北上「まー大井っちがそれでいいならいいんだけどねー」ニヤニヤ


大井「…ふん!」


テクテク


曙「クソ提督!」ドロップキック!


提督「その声はもしかしなくてもあk」グシャァ


曙「またあんた潮にセクハラを…!?」


提督「ん?………お」


潮「……」


提督「……輝かしい白だな」


曙「なんで言ってるそばから潮のパンツ下から見てんだぁぁぁぁぁ!!」サッカーキック!!


提督「お前が蹴った先に潮がいたんだy…まて!あぶねぇ!金的はアウトだ!」


曙「私はちゃんと人のいないところ狙ったわよ!」ガルルル


潮「ご、ごめんなさい、変なところに立っちゃってて…」


曙「いいのよ潮!あんたは悪くない!…こんのクソ提督!潮にばっかりセクハラすんじゃないわよ!今日だって潮の胸いやらしく見てたでしょ!」


提督「キス島帰りの報告の時か!?いやらしいだなんてとんでもない!期待と尊敬の目で見ていた!」


曙「結局見てんじゃない!」


提督「だってしょうがないじゃん!服が大変なことになってる艦娘がよ?一列に並んで戦果報告すんだよ?オレは部下を見ないで功績を聞き入れる上司じゃないやい!」


曙「開き直んじゃないわよ!他にも漣とか吹雪とかいたのに潮だけガン見だったでしょ!?」


提督「だって他は旗艦の阿武隈含めて貧ny…潮はこの歳であの形とサイズだ!期待しないほうが失礼だろ!潮は将来、大物になるぞ?魔性の潮だ!お前も見習えよ!」


曙「とうとうはっきり言ったわね!?セクハラで訴えてやる!このクソ提t…なんで嬉しそうなのよ潮!?」


潮「///」テレテレモジモジ


曙「ま、まあいいわ!でもクソ提督!潮にその童貞臭い指一本触れてみなさい?冗談じゃなく酸素魚雷ぶちこむわよ!」


提督「イエスロリータ!ノータッチ!オレは育まれてる蕾を汚す趣味はない!」


曙「どうだか!あんたの日常的なセクハラの数々は十分に訴訟レベルに達して…」


提督「あとオレは童貞じゃない!!」


シーン


曙「」


潮「」


提督「?」


曙「」


潮「」


曙「え…?」


潮「嘘ですよね?」ダンッ!


提督「ん、んん?」


潮「分かりきった嘘ですよね?いつもの冗談ですよね?引き下がれない見栄ですよね?そうなんですよね?そうだと言ってください今なら聞かなかったことにしてあげますからきっと聞き間違えだったんですよねちょっと言い間違えて口が滑って事実と違うことを言っちゃって焦っちゃって引き下がれなくなっちゃっているだけですよねだから今すぐ取り消していただければ聞かなかったことにしますだから取り消してください今すぐ訂正してくださいさあ今すぐに今すぐ言ってください今すぐ言って今すぐ言え!!!!」ダンッダンッダンッ!!!


提督「う、潮…?」


曙「なんで……なんでよ……」ボソボソ


うシお「さア…イッテクださいマすよネ?」ゾワッ


提督「お、おい落ち着け。な?ほら深呼吸深呼吸、吸ってー、はいてー、吸ってー。息止めて」ギュッ


曙「!」


ウしお「………」ギュゥゥゥゥゥ


提督「(肋骨ギシギシゆうてる…痛いいい…)……落ち着いたか?」ギチギチ


潮「…はい……けど…もう少し…」ギュゥゥ


提督「おう、よしよし」ポンポン


曙「ねえ」


提督「ん?」


曙「触らないんじゃないの?触ったら魚雷ぶちこむって言ったわよね?」ユラァ


提督「あ…」


曙「そんなにぶちこまれたければ、ぶちこんでやるわよ」プルプル


提督「ちょ、ま…」ジタバタ


潮「」ギュゥゥゥ


曙「ッ!」


提督(あ、終わった)


曙「」ギュッ


提督「」


提督「…?」


曙「私にもしなさい」ギュッ


提督「お?」


曙「私にもその…それしてくれたら、今回だけは見逃してあげるわ……」プルプル


提督「おう…」ナデナデポンポン


曙「……」


………


……




提督「じゃなーおやすー」ノシ


潮「///」テレテレ


曙「///」ニヤニヤ


提督(しかしまあ…どうしたんだ?どうも様子が変だったが……よっぽど父性に飢えていたのか。潮まではいかなくとも最近やたらとくっつきに来る駆逐艦が多いな。この鎮守府内では誰かが寂しがらないように執務は午前中に終わらせ、午後は見回りでみんなとコミュニケーションをとってきたつもりだが…足りなかったようだな!年末にゃ早いが、今度の全体休業日に大々的に宴会でも開くとしよう。資金も資源も今のところ潤沢なほうだしな!)テクテク


潮「えへへ」ニコニコ


曙「…あ!ギュ…し、締め付けられて忘れてたけど!提督のあの言葉!嘘かホントか確かめないと!」


潮「え?なんのこと?」ニコニコ


曙「だから!提督が……誰かに手を出したかどうか!」


ウシオ「エ?ナンノコト?」ニコニコ


曙「ひぃ!?」


ウシオ「ワタシ、今、提督二、抱キシメテ、モラッテタ、ダケダヨネ?」ニコニコ


曙「う、ううううん!そう!そうよ!潮は抱きしめられてた!それだけよ!」


潮「えへへ。次は曙ちゃんも素直に抱きしめてもらえばいいんだよ」ニコニコ


曙「そうね!そうさせてもらうわ!」


曙(今、目の瞳孔が……開ききって…まるで…深海棲艦みたいに……。怖い、潮ってこんなに怖かったっけ?怖い、この後の結果聞くの怖い…)ガクガク


潮「えへ」ニコニコ


潮「えへへへへへへへへへへへへへへへ」ニコニコニコニコ


テクテク


提督(宴会を開くにあたっては、資金と食材の工面は最低限すべきだ……。忘れないうちに話を通しておくか。総指揮は安定の長門、会計の妙高さんと食堂の間宮さん、酒も考えると鳳翔さんはいつものメンバーとして、企画は誰に任せよう…。この前加賀に任せたらただのフードファイトにしかなってなかったし、コミュニケーションを重視するとレクリエーション多めが好ましい……イマドキ女子の筆頭、鈴熊コンビか、異文化交流会で大成功を収めたアイオワが最適解だろうな)テクテク


提督「今何時だい?」ボソッ


蒼龍「今は1835だよ」


提督「そうか、まだ6時台だったか……っていつからいた!?」ビクッ


蒼龍「たった今。食事しよっかなーってぶらついてたの」


提督「え?お前ってブラなん?てっきり、さらしかと…」


蒼龍「え?ああ、出撃時はすぐに替えの利くさらしだけど、ほら、私服とかの洋服の時は見ての通りブラ……ってきゃああ!?何させるの!」


提督「いや自分からたくし上げて見せてきたやん!あと意外だな!お前ってこう…質素というか派手派手なものって好まないかと思ってた!」


蒼龍「私だって着飾りたいもん!あとこれそんなに派手じゃないし!陸奥さんほどじゃないし!」


提督「陸奥のあれは下着じゃない!もはや痴女のそれだ!あんな格好で隠しきれてねえ布面積のくせにクロッチ部分が紫のスケスケの紐パンは世間じゃ変態衣装ってんだよ!」


蒼龍「そんなパンツ履いてたの!?っていうか提督見たの!?私の知ってる派手な下着ってそれじゃないんだけど!」


提督「いや、不可抗力…っつーか無理だろ、あの服で行動されたら何やっても見えちゃうって。意図せず目に入るわ」


蒼龍「えええ…なんか私の中の陸奥さんのイメージがさらに痴女めいたよぉ…サンバ衣装みたいな下着しか知らなかったよう」


提督「あいつ、外出許可時によからぬ商売に手ぇ出してねぇだろうな…ほとんど昼間外出だが……それか悪い男に引っかかったか?」


蒼龍「ああ、そうかもね(目の前にその悪い男がいるもん)」


提督「マジかよ…。陸奥に限らず、ここの艦娘全てにおいて、せめて性には誠実であってほしいんだが…」


蒼龍「恋愛の価値観の押し付けってどーなのさ」


提督「恋愛はよ?もちろん自由であるべきだし、最終的に幸せであればいいんだけどよ、愛なき行為とか、責任取るつもりない悪意ってのが社会にはゴロゴロ転がってるじゃん。そういうのを教育とかでなるべく避けさせるのも、提督たるオレの義務でもあり責任だと思うんだ」


蒼龍「義務と責任ねえ…。普段からセクハラする提督が言うとなんかカッコよさ半減」


提督「みんなノリがいいからさ、ついね…。それにオレ、そういうの耐性無いとか無理って娘にはやってねーよ?不知火とか」


蒼龍「潮ちゃん」


提督「あ……あ、あれはね?何回もやって潮もなんつーかノリとして分かってきただろうし、いつも曙がいる前でやってるからボケとツッコミの関係というか」アセアセ


蒼龍「ホントは?」ジトー


提督「えと、だから…」


蒼龍「……」


提督「すんません、反応楽しくてやりすぎてます」


蒼龍「謝罪は潮ちゃん本人に。賠償は私が受け取ることに異論はないけど」


提督「いやなんでやねん」


蒼龍「まー、それは一割ほど冗談としても、体について女の子って敏感なんだから!セクハラするにもせめて下着程度までにしときなよ?」ビシッ


提督「(九割本気ってのは無視しよう)…あれ?セクハラは許されるんかい」


蒼龍「多少なりともセクハラされないと、耐性や危機感って身につかないし、ひいては提督の言う「性の誠実さ」にも直結しない?だからある一定ラインまではしてもいいと思うよ」


提督「おー、なるほど」


蒼龍「提案者が納得しないでよ…等価交換として、提督は訴訟されるリスクを背負うわけだし、むしろされるまで含めて教育になると思うよ」ニヤッ


提督「ふぁっ!?」


蒼龍「ふっふーん♪これからはするにも相応の覚悟が必要になるだろうね」ニヤニヤ


提督「き、気を付けるよ…」ガクブル


蒼龍(まあ、みんな提督がそうやって体調とかをよく見てくれてるってのは知ってるから、する娘なんていないだろうけどね…セクハラが一種の会話のタネになってるところもあるし)


蒼龍(ただ…)


蒼龍(さっきの潮ちゃんみたいに攻撃性を持った恋慕になられちゃうとさ、私たちも近づきづらくなっちゃうんだよね)テクテク


蒼龍(……念のためもう一周、彩雲で鎮守府を見てもらおっか)ブーン


テクテク


提督(不覚。よからぬ創作を続ける秋雲を取り締まる形から始まったスキンシップの取り方は、やはりまずかったか…。素直に秋雲の提案を聞き入れるべきではなかったかあ…。いやしかしあの頃は着任したてで、艦娘たちとは碌に会話もしていなかった。それを鑑みれば、オレの風評…いや事実か、評価を多少下げてでも交流を密にとれるようになったのは、結果として全体士気の向上や体調確認にも繋がったし、プラスかマイナスかで計算すればプラスになっているはず。しかしデリカシーに欠ける行いは確かにあったし、これは慎まなければならないな。秋雲言うところの「変態という名の紳士」のポジションにはまだ遠いようだな。ううむ、女性とのコミュニケーションとはこと戦局の予測よりも上手くいかない…)


提督「つまりは、だ」


天龍「あ?」バッタリ


提督(オレはこの目の前にある見事なたわわを実らせた天龍に対して、どこまでのセクハラ行為が許容されるのか、だ)ウーム


天龍「あんだよ、黙ってオレを見て…?」


提督(こいつとの付き合いもまー長いが、出会った当初ですら面食らうスタイルだったが正直ここまでダイナマイトになるたぁ予想すらできなかった。しかしその爆弾に反して性格は男勝りそのもの、男子高時代からの悪友や後輩らと同じノリが通じ、部下として非常に接しやすい。事実として秋雲式コミュニケーションを導入する前から、天龍と摩耶とは例外的に適度な距離感を保ててきた…はずだ)ジーッ


天龍「な、んだよぉ…?」オドオド


提督(天龍は、その艤装スペックはお世辞にも高いとは言えないが、非常に高い練度と開戦以来の経験則、なにより艦娘「天龍」を構成する艤装以外の要素、つまりは肉体、「彼女」自身のたゆまぬ努力もあって砲雷撃戦のみならず、白兵戦も並の軍人に負けるものではない。今では実力に加え燃費の良さとその気さくさを活かし、遠征によって駆逐艦たちをある意味うまくまとめ上げ、神通に負けず劣らずの名教官として敏腕を振るうに至っている)ノゾキコミ


天龍「う、うぅ///」カァァ


提督(で。以上を踏まえてここでもう一度天龍をよく見てみよう。うむ、実に見事なスタイルだ。男好きのする整った顔立ち、グラビアアイドルも白目をむくスリーサイズに、改二になったことで何故か露出の増えた服装、しかし女所帯での生活になじみすぎたか露出もはばからない大胆な動作。見慣れていない男がうかつに出会ってしまえば、よからぬ妄想がはかどること間違いなしだ)ジロジロ


天龍(な、なんだよぉ…そんな舐めまわすように見やがって……。あ、あれか?とうとうオレの気持ちが伝わったか?いやでも見せるための服装とはいえここまで大胆にされると、その、なんか恥ずいな…。喜んでいいのか…あぁでもここまで視姦されると別の意味で悦びそう……おっかしいなぁオレって溜まってたかな…)テレテレ


提督「よし、ここはお前を信じよう」


天龍「ひゃっ!ひぁい…」ビクンッ


提督「えい」ズボッ


天龍「ひゅっ!?」


提督(露出した肌と、気さくさと女性らしさよりも男らしさを前面に出し、普段から接近戦を好む天龍の性格を利用したこちょこちょ。古今東西、男子同士のふざけ合いで使われてきた常套手段だ。本来なら幼女でなくとも、否、幼女でないからこそ女性に接触ははばかられるものだが、長い付き合いの天龍に限ってはオレのこの意図が通じるであろう!)モミモミコチョコチョ


天龍「え、うひゃ、あはははは!あは!ァ、んン…!うひっ!やン…!んふふふふ、んンぅ!」ビクンッビクンッ


提督「よし、成功だ」


天龍(なんだよ提督!何か言い出したかと思えばいきなり脇を…ッ!ああ!ダメだ!くすぐったい!く、そぉ!?なんで、なんでちょっと気持ちイイんだよぉ!?)アハハハハハハ


提督(まあこちょこちょの典型的な展開だが、やられる側は反射で脇をしめる。天龍もこれに漏れずそうしたんだが…なんかあれだな、特殊なプレイみたいになっちゃってるなコレ。前から堂々と両手突っ込んだから天龍が脇しめることで爆乳が腕に当たって幸せなことになってるし。天龍は天龍でなんか笑ってんだか羞恥してるんだかで真っ赤だな)コチョコチョモミモミ


天龍「ヒュッ、ヒュー、ひっ、あっ、ア、アンッ、うぅ、ヤン…」ビクンッビクンッ


提督(あかん。あ艦これだわ。やべえって、形容しきれないくらいやべえって。すぐやめよ)パッ


天龍「あっ…」ガクッ


提督(乱れた髪と服、崩れ落ちる女体、紅潮した肌…)


提督(エッロい)ゴクリ


提督「す、すまん。やりすぎたな。悪かった」アセアセ


天龍「い、いや、ハァ、ハァ、いいんだ…やるじゃねえか…オレに、不意を、突くたぁ…」ハァハァ


提督「いや、正直予想外だったわ。オレとしては低レベルな攻防戦を期待してたんだが」


天龍「そりゃ、すまねえな…」ハァ


提督「落ち着いた?」


天龍「まあな。世界水準軽く超えてるしな」フッ


提督「いや分からんが」


天龍「いいか!次は負けねえかんな!覚えてろ!」ダッ!


提督「行っちゃった…」ポツーン


提督(これは…想定外だったが、一応成功、でいいんだよな?)ウーン


天龍(やばいやばいやばい!提督の顔見れねえ!つーかやっば、下半身が…ッ!なんで疼いてんだよぉ…!部屋で処理…だめだ!龍田は今日非番だ!ならトイレの個室……!一刻も早く…ッ!)ダダダダダダダ


テクテクテク


提督「!」


提督「とう!」ヒラリ


金剛「バァァァァニング!!ラァァァァ!?」ゴシャァ


提督「曲がり角で悪質タックルとか怖すぎるわ!」


霧島「あれ!?おかしいですね、私の計算ではこれで確保できる算段だったのですが…」


提督「お前の作戦毎回ザルだろ!つーかこれ完全に暗殺のタイミングだぞ!?」


榛名「提督、お怪我はありませんか!?」ゲシッ


金剛「ヘーイ榛名ぁ……盛大に床にこけた姉を踏むのはどうかと思いマース」


榛名「あら金剛お姉さま。日々の激務でお疲れですか?お休みなさい!」ゲシッ


金剛「頭をぐりぐり……しな、ちょ、これ計画に入ってな、は、榛名ぁ!!」ウガー


榛名「榛名は当初のプラン通りに提督をお気遣いしただけです!お姉さまがしくじるのがいけないんです!」グリグリ


金剛「随分な言い草ネ!ヘイ提督ぅ…こんな腹黒妹よりも元気溌剌な長j…モガ!」ンー!ンー!


榛名「わぁい榛名、お姉さま似で元気いっぱいです!ほら!」グググググ


霧島「あの…姉さま、榛名。司令なら通り過ぎましたよ?」


金剛・榛名「ふぁ!?」


テクテク


比叡「司令?よろしければ、みんなでお夕飯でもいかがですか?」トトト


提督「夕飯のお誘いで盛大にコントすな。え、暗殺タックル作戦ってそのためのやつだったん?」


比叡「お姉さまが司令を捕獲、榛名が気遣い、私が流れで誘う。総指揮は霧島でした」


提督「上司を捕獲の段階で何かおかしいことに気付こうぜ。やっぱあいつには作戦立案向いてないな」


比叡「司令が見事というか、奇想天外なあの作戦立てて成功してるの見て、憧れてるんですよ」


提督「あれだっけ?キス島作戦で重武装編成にしなかったやつ?」


比叡「そう、それです」


提督「あれ他鎮守府とかの出撃データ聞いてから編成したから、言われるほど奇策でもねーぞ?」


比叡「そうだったんですか。でも結構大胆だったじゃないですか。水雷戦隊だけで突破とか。あれで軽巡駆逐の子たちも脚光を浴びるきっかけにもなったじゃないですか」


提督「それは水雷戦隊の良さを分かっていない、脳筋大本営がバカだったんだ」ハッ


比叡「言いますね。でもそれが今司令が重鎮扱いされる先駆けでしたよね?」


提督「否定はしない。だけど、すごいのは作戦立案、指揮したオレじゃなくて無茶ぶりに応えた神通たちだろ」


比叡「今じゃ神通さん、司令の懐刀ですもんね」


提督「実際あいつは柔軟性高くて起用しやすい。最近じゃ長良型も改二実装後は恐ろしく万能になったよな」


比叡「長良型の見直しもそこからだったんですから、司令はもっと誇るべきです!」


提督「そうするかね。っと、着いたか。比叡、お前何にする?」


比叡「そうですね、ホタテと鮭の和風パスタにしましょうかね」


提督「お洒落~。間宮さんの料理の汎用性って何気にヤバいよな。じゃあオレ頼んでくるわ」


比叡「では席とってきます!」トトト


提督「ういうい。最初こそ比叡って大井と同じでシスコン気質かと思ったけど、意外と金剛型じゃ一番まともだし気が合うんだよな…」


提督「あ、間宮さんお昼ぶり~。ホタテと鮭の和風パスタとん~秋刀魚定食かな」


間宮「はい、承りました!出来上がったらお呼びしますので、席でお待ちください」


提督「あい~」


金剛「提督ぅ!置いていくとか酷いデース!」バンバン


榛名「榛名、ちょっと大丈夫じゃありません」


霧島「今回の作戦で何がいけなかったのか反省点を上げてほしいのですが…」


提督「来たか。いやだってどうせここで集合しても変わらないかなって。それと霧島、お前には今度作戦計画の何たるかを教えてやる」


霧島「本当ですか!」パァァ


提督「一杯奢れよ?オレと比叡はもう頼んだから、お前ら頼んでこいよ」


霧島「では、行ってきます!」キラキラ


金剛「じゃあ提督ぅ!今度私にも夜戦のs」モガ


榛名「ぜひ榛名もご一緒させてくださいね!」グググ


提督「はよ行け」シッシッ


シバラクシテ


提督「いただきます」


金剛型「いただきます(マース)」


提督「いつ食っても秋刀魚うめえ」ムシャァ


霧島「司令、お茶を」スッ


提督「どうも」ズズッ


金剛「霧島がお嫁さん面してるデース…」ウググ


比叡「実際わりと甲斐性ありますからね霧島」モグモグ


榛名「提督!次は榛名がお注ぎしますから早く飲み干してください!」


提督「榛名は良くも悪くも正直だな」モグモグ


榛名「はい!提督は倍率高めですから!アピールしていきます!」


提督「買いかぶりだろそりゃ。セクハラ常習犯に毒されちゃだめだぞ?」


榛名「はい!今日は黄色です!」バッ


提督「さすがに食事中にブラ見せは品がないと思うの」


榛名「じゃあ後でご鑑賞ください!」スッ


金剛「そこのオープンビッチは放っておいても、提督が実際モテまくりなのは事実ネー」


霧島「司令のその、好みのタイプとかって誰も知らないんですけれど、そろそろ公表しませんか?」


提督「えー?嘘だぁ。あれだろ?女子高での男子教師がからかわれるアレみたいな。つかオレの好み?なんだろね」


比叡「特定のタイプとかいないんですか?あ、これ一口どうぞ」スッ


提督「あーん。お、やっぱ美味いなそれ。今度オレもそれにしよう。ほい秋刀魚一切れ」


金剛「自然な流れでイチャイチャするのやめるデス。提督、唐揚げどうゾ」スッ


提督「唐揚げの安定した美味さよ。タイプねえ~考えたことねぇわ」


霧島「初恋の相手とか、過去にお付き合いされた女性とかいなかったんですか?開戦前に。これどうぞ」スッ


提督「初恋ぃ?んまあ誰しも経験するようなありきたりなもんよ?勝手に惚れて、告白前に突然終わったな。引っ越しちゃったの」


榛名「それで、その子ってどんなでした?」


提督「んー?どんなだったっけ?小学生のころだし、顔も覚えてないや。いい子だったのは覚えてる」モグモグ


金剛「肝心なところが分かってないデース…。今までもモテてたんでショ?学生時代とかどんな子に言いよられました?」


提督「うち中高一貫で男子校だったんだが。んで当然ながら訓練中も男しかいなかったし」


榛名「ここに来るまでは異性との絡みがなかったんですね…」


比叡「だからはっちゃけちゃったんですねー。通りすがりにスカートめくるんですもん」


提督「いやセクハラ交流術は秋雲直伝だから」


金剛「セクハラを交流術とか言うなデス。秋雲ってわりと古参デスけど、その前はどんなだったんです?」


比叡「私はその時期にいましたから知ってますよお姉さま。とにかく堅かったです。会話も最小限、事務連絡しかなかったですよ?」


霧島「今じゃ想像もできないですね」


提督「残念でしたー!オレにも真面目だった時代があるんですー!」ケケケ


比叡「まあそれはそれでかっこよかったですよ?」モグモグ


提督「だけどほとんど誰とも話さなかったからなぁ。天龍と摩耶くらいだった」


金剛「両方とも雄々しいデスネ」


榛名「榛名も男っぽくなるべきでしょうか?」


提督「別に変えなくていいでしょ。今じゃもうこのスタイルで通してるし、こっちのが長いよ。あと素だし、楽なんだよね」


金剛「前の提督も知りたいっちゃ知りたいデスけど、素がベストだと思うネ」


霧島「でも作戦指揮時はまた違って真面目ですよね。あんな感じですか?」


比叡「んーん。もっと堅かった。なんていうか、バリア張ってる感じ。こっちから話しかけ辛かったもん」


提督「毎日みんなとふれあえて、今がオレは大満足ですよ」


比叡「文字通りの触れ合いですからね。もう少し自重してもいいくらいです」


提督「こればっかりは止められない止まらない。…っと、そろそろ行かなきゃ。妙高さんに相談あるんよ」


金剛「名残惜しいけど仕方ないデス、お仕事優先ネ。ごちそうさまデシタ」


提督「ごちそうさま。楽しかったよ」


榛名「あ、食器は片しておくので、提督はお先にどうぞ」


提督「ありがと。んじゃね」ノシ


テクテクテク


提督(長門は言えば即了解するだろうし、まずは宴会の予算確認しないとな。うちのお財布の紐握ってる妙高さんと相談しよう)


ピンポーン


提督(そうゆうわけで妙高型のお部屋だ。何気に訪ねるの初めてだな)


足柄『はーいどちら様ー?』


提督「提督さんだよーん」


足柄『あらいらっしゃい。どうぞ~』ドアオープン


提督「おじゃましまーす」


足柄「こっちまで来るって珍しいわね。緊急招集…じゃないか。それなら呼び出しだもんね」パタパタパタ


提督「あー全然ちゃうよ、妙高さんいる?今度の全体休業日に宴会開きたいから予算確認したいの」


足柄「忘年会には早いわね~あれか、高いお酒飲む口実作りにきたわね?」ニヤニヤ


提督「そんなとこ。そろそろ缶ビール飽きてきたし」


足柄「じゃあリビングで待ってて。今お茶持ってくるわ。妙高ねーさん!提督が夜這いに来たわよー!」パタパタパタ


提督「訪問理由をひどい方向に捻じ曲げられた!」ファー


ガタンッ


ドタバタ


提督「…?」


妙高「あら、提督。いらっしゃいませ。汚い部屋ですいません」パタパタ


提督「汚いだなんてそんな!オレの部屋の数十倍は整ってますって!」


妙高「この建物自体がだいぶ新しいのもありますよね」


提督「ですかね。まだ築5年…?」


妙高「ですね。開戦以降に建てられてますから」


提督「国民がこぞって内地に逃げちゃったから、ここら辺の土地代が異様に安くなりましたもんね」


妙高「おかげで寮が新築マンション以上に豪勢なのが建てられましたね」


提督「一人暮らしには広い限りです」


足柄「お茶とミカンよー。あらなぁに?通い妻とかいないの?」


提督「おうあんがと。いないいない。自分のモテなささにゃもう諦めてるよ。恋愛結婚なんざ夢のまた夢だね」


妙高(それは…)


足柄(本気で言ってるの…?)


提督「あ。で、妙高さん。そのお金の話なんですがね、今年の予算ってまだ余裕ありましたよね?」


足柄「宴会やりたいんですって」


妙高「宴会」


提督「そう、飲み食いは忘年会でまた盛大にやりますから、それとは別にレクリエーション多めの交流会的なのを」


妙高「ちょっと資料出しますね。えっと宴会用資金は……忘年会と別途なら低コストなものになりますよ?」


提督「最低限できれば問題ないかと。どうやら最近、駆逐艦のいくらかが過剰に寂しがるようなんで…。初風とかどうです?」


妙高「あの子は特になにも…。しかしそうですか、寂しがっているように見えましたか?」


提督「……?オレにはそう見えましたが…妙高さんはどう思います?」


妙高(これは理由を分かっていないやつですかね)ハァ


足柄(霞も最近そわそわしてたなぁ…年齢差があると伝わりづらいものね)ハァ


提督(溜め息つかれた!?)ガーン


妙高「視点による誤差はありますが、まあ、たしかに「寂しい」のでしょうね」


提督「誤差とは」


妙高「いえ、言葉通りの意味ですよ。たしかに「提督との」交流は必要ですね。宴会をやって解決できないかやってみましょう」


提督「オレとの…?」


妙高「提督はセクハラを交流に多用しすぎです」


提督「…さっきも蒼龍に釘を刺されました」


妙高「女の子の体をとやかく言うのはマナー違反です」


妙高(私にはしないのもなんだか腹立たしいです)ムスッ


足柄(あ、嫉妬してる)


妙高「これでは提督の評判に傷もつきますし、あらぬ誤解を招く恐れもあります。ことセクハラは一般社会じゃ地位を落とす原因としては一番情けないものです」


足柄「しかもやたら敏感なんでしょ?肩叩いただけでセクハラ~とか」


提督「オレからの身体的接触はないですって。向こうからか、事故で当たっちゃった、はありますが」


妙高「言葉も同じです。ここで許容してくれる艦娘が大半なのは、なにより提督の実績と内面をよく理解しているからなんですよ?」


提督「ありがたい限りです」ペコリ


妙高「実際、健康調査を兼ねているのは分かりますけど、やり方が極端なんです。神通さんが補佐だからって「逆落し」みたいな距離の詰め方はいかがなものかと」


提督「いや、そんなにたいそうなものじゃないです、神通に怒られます…」


足柄「私は別になんとも思わないんだけどねー」ミカンオイシイ


妙高「足柄はもっと貞操観念を強めなさい」


足柄「誰にでもってわけじゃないわ!提督だからこそ直球勝負を許してるのよ!」ガオー!


妙高「なんにせよ!提督、あなたはこの鎮守府の長であるだけでなく、いまや戦局を動かせる数少ない人材なんです。あなたの名前を知らない人でも、提督という存在は国民の頼みの綱です。関係ないところで評価を貶める必要はありません」ビシッ


提督「気を付けます…」


妙高「分かっていただけたのでしたら、今回の宴会費用の工面はいたします。祝勝会や忘年会並とはいわずとも、士気を大幅に上げられるようには豪華にしましょう」


提督「ありがとうございます」


足柄「会計は妙高ねーさん、食事関係は間宮さんと鳳翔さんとしても、肝心なレクリエーションは誰に任せるの?加賀さんはもうやめてよ?」


提督「やっぱ加賀のフードファイトは失敗例だよな。安心しろ、戦犯だった加賀と赤城は起用しない。異文化交流会で成功したアイオワか、流行に敏感な鈴熊コンビにしようかと思うんだが、どうだ?」


足柄「いいんじゃない?ここも国際色豊かになってお菓子の種類も増えたからワイワイやるのは大賛成。あと強いて候補上げるなら金剛ちゃん?」


提督「かな。まぁあいつは適応力高いから何やらせても形にはするし、各種サポートに回ってもらえりゃいいかな」


妙高「異文化交流会は大成功に終わりましたが、経費もまたアイオワの名にふさわしい戦艦級でした。今回はそこまでやる必要はないでしょうし、鈴熊コンビ、特にお金をかけないでお洒落ができる鈴谷さんが適任かと」


提督「そこら辺の違いはよく分かりませんが、妙高さんがそう判断するなら鈴谷にします」


足柄「決まりね。最上型は同じ階だし、この足で連絡すr」


??「おまたせ…ッ!しました…ッ!」バタンッ


提督「!?」ビクッ


妙高「ちょっと…!?」


足柄「あ…」


羽黒「司令官さん!妙高姉さんだけでなく私も……」


提督「( ゚д゚)ポカーン」


提督(羽黒が……黒のスッケスケのネグリジェとオープンショーツで目の前におるんだが…。つまりはいつも以上に丁寧に化粧をした羽黒の、決して慎ましくない双丘が、先端部分との肌の色の違いが薄衣の下からでもはっきりと分かるほど主張されている。下腹部に至っては、オープンショーツという、女性にとって最重要機密にあたる部位をあえてガードしないという、大胆にもほどがある下着を着用している。この裸よりも煽情的な格好はいったいどういう事なんだ…!?とにかく、とにかく何か言わねば…!?)


提督「お前って、着やせするタイプだったんだな。特に胸g」


妙高「御免ッ!!!」シュッ!


提督「」バタッ


………


……



??「おい、…きろ!」ペチ


??「…さま!………ませ!」ペチペチ


??「おい貴様!起きないか!」バシバシ


提督「うーん……?」ムクッ


那智「やっと起きたか」


提督「あれ、那智……?これは…?」フラッ


那智「まだ朦朧としているようだな。無理に立ち上がらなくてもいい。そら、この椅子に座れ」スッ


提督「おぉ、ありがと…」


那智「気つけだ、飲め」スッ


提督「んくっ…ブッ!むぎ焼酎じゃんかこれ!」ゲホッゴホッ


那智「手持ちであったのがこれだったんだ、許せ。うむ、意識は戻ったようだな」


提督「おかげさまでな!っと、そうだ、羽黒のアレは何事だったんだ?」


那智「現場に居合わせなかった私に聞くな。妙高に呼び出されたんだ。とりあえず、足柄はそこ、妙高は私室で羽黒を押さえている」クイッ


提督「押さえる?物理的にか?」チラッ


足柄「」チーン


羽黒『放して!死ぬ!こんな生き恥晒すくらいなら私は死にます!放してください!いやあああああああああっ!!!』ドッタンバッタン


妙高『落ち着きなさい!ダメよ、そのナイフを今すぐ捨てなさい!大丈夫、提督なら気にしませんから!置きなさい、それを床に置くのよ!』グググググ


提督「なんというカオス。足柄は布団で簀巻きにされて縛られた上でサンドバックになったのか」


那智「私が携帯で呼ばれて帰ってきたらすでにこれだ。だからまず貴様を起こしたんだ」


提督「なるほどな。さて、どうするか」


那智「練度差で制圧状態とはいえ、このままでは妙高は動けん。まずは羽黒を止めるべきと意見具申するが?」


提督「だな。オレが羽黒を、お前はナイフを」スクッ


那智「御意」スッ


提督「よっしゃ、羽黒の私室は?」


那智「ここだ」


提督「よし、オレが先行する、準備はいいか?」バサッ


那智「上着を…?ああ、そういうことか。了解した。いいぞ」


提督「1、2の…参ッ!」ガチャッ


提督「確保ーッ!」バッ


羽黒「ヒッ!」ジタバタ


提督「っと!羽黒!落ち着くんだ!」ダキッ


那智「落ち着け!」バシッ


妙高「提督!」


提督「羽黒、深呼吸だ、深呼吸をするんだ」ギュッ


羽黒「でも、でも私…」ポロ


提督「オレはまったく気にしてないから、そう卑下するもんじゃない」


羽黒「勝手に暴走して、こんな恥ずかしい格好で…」シクシク


提督「オレのためにやってくれたのか?ありがとな。いつも以上に綺麗だったぞ」ナデナデ


羽黒「はしたないとか思ってないですか…?」


提督「とんでもない!チラリズムもいいが、こう大胆なのも勿論大好きだぞ!」ニコッ


羽黒「そういえば司令官さんは変態さんでしたね…」


提督「ここまで思い切ったのはオレも初めてだったからな。見入ってしまった。最初に感想を言えなくてごめんよ」


羽黒「私が初めて…」


提督「その大胆さは作戦行動時なら勲章ものだが、しかしどうして?」


羽黒「えっと……司令官さんが来た時に足柄姉さんが「妙高姉さんに夜這いしに来た」って…」


提督「あ れ か」


羽黒「それで動転して、その…」


提督「そういうことか。足柄は自業自得だな」


羽黒「はい…。あ、あの!司令官さん!順番が逆になってしましたが私、しr」


妙高「提督」コホン


提督「ん、ん?はい?」


妙高「いくら口実があるとはいえ、裸同然の妹に上着を掛けて抱き着くとはセクハラも大胆になりましたね」ニコニコ


提督「ちょっ!?これは羽黒を落ち着かせるために…!」アセアセ


妙高「今回は目を瞑りますから、さっき決めた方針に従って早く鈴谷さんの所に行くべきかと。刃物で痛んだ制服はこちらで修繕しますから、どうぞお早く」ニコニコ


提督「(なんで怒ってんの!?)分かりました!では早速行ってきます…!」ドタバタ


提督「お邪魔しました!」バタン


妙高「…ふう。一難去りましたね」


那智「妙高、貴様も難儀だな。いっそ羽黒のように迫ればいい」ハハッ


妙高「……何がでしょう?」


那智「とぼける必要はないだろう。はたから見れば丸わかりだ。それこそ、足柄の冗談で末妹が危機感を覚える程度にはな」


妙高「素直でないのはあなたも同じでしょう…?」ジロ


那智「否定はしない。が、私は自分に嘘はついていない。私なりに誘ってはいるぞ」


妙高「定期的に提督と鳳翔さんの所で飲むことが?」


那智「牛歩だが、着実に詰めてはいるぞ?」


妙高「提督的には私とあなたでそう差をつけているようには見えませんが」


那智「ふふ、だろうな。しかしそんなことはどうでもいいんだ」


妙高「…?」


羽黒「…行っちゃいましたか?」ガチャ


那智「ああ。着替えたのか」


羽黒「あの、これ、お借りしました」


妙高「それは…!?」


那智「ああ、ネグリジェは羽黒のだが、この穴あき下着は、私のだ。羽黒め、なかなか目敏いな」ニヤッ


妙高「あなたまさか…!?」


那智「提督を狼にし、膳を据える。それが最短だろう?私の牛歩はあくまでサブプランだ」


妙高「品がないですよ…?」ギロッ


那智「品行方正なつもりはない。私の心は出会ってすぐ、最短で奪われた。なら提督を最短で奪っても文句は言われまい?」フンッ


羽黒「それは、私も同じです…」


那智「さて、末妹が「目覚めて」しまったこと、これを嬉しく思うか嘆かわしく思うか。評価は後日、青葉から分かるだろう」


妙高「目覚め…?どういう…!?」ハッ


羽黒(大胆な格好でも、司令官さんは受け入れてくれる……。今のところ私しかやってない……)フフッ


羽黒「うふ、うふふふふふ」


妙高「見事にかき乱してくれましたね…」


那智「これに関しては羽黒の独断と暴走だ。私も「切り札」を見つけられるとは思っていなかったよ。だから、今日こうならなくとも、いずれはこうなっていただろうな」


妙高「妹二人が腹黒くて、姉は悲しいわ」ハァ


那智「一番警戒すべきは足柄だろう?素で距離を縮めているからな」


妙高(私も、素直になるべきかしらね…)フム


那智(そろそろ待つのも限界だ。こちらから夜這うか?)フゥ


足柄(いい加減開放しなさいよ…!)ゴゴゴゴゴ


羽黒(次はどんな格好で驚かせちゃおうかな…)ウフフフフ


ピンポーン


提督(最後出てくるとき羽黒がすごい顔で妙高さんを睨んでた…)


鈴谷「はーい?」ガチャ


提督「あ、鈴谷。ちょっとお願いしたいことがあるんだけど」


鈴谷「いいよ~。何すればいい?ナニ♡?」


提督「内容聞いてから引き受けようぜ。えっとね、今度の全体休業日に忘年会とは別にレクリエーションメインの宴会開きたいんよ」


鈴谷「あーなるほど。飾り付けね?」


提督「いや、どっちかというとメインのレクリエーションとかの企画立案」


鈴谷「ほうほう、プロデュースしろと?」


提督「そうそう。妙高さんの許可は下りたから、予算範囲内で好きにやっていいよ。ある程度は派手にやれるはず」


鈴谷「他に担当は?」


提督「特に決めてない。必要だったら暇そうな人採用していいよ。まだ思いつき段階で、正式な予定合わせはまた今度だし」


鈴谷「やることは決定なんだ?」


提督「ほとんどね。特に他意は無いよ。みんなで楽しく遊ぼうぜ」


鈴谷「ハチャメチャやっていいなら引き受けるよ~」


提督「お前の言うハチャメチャの規模が分からんぞい…なんかこの場で思いついたのとかある?」


鈴谷「外でやるなら紅葉狩り、内でやるなら大規模お茶会?」ウーン


提督「なかなか良さげだな、期待できそう。任せていい?」


鈴谷「あいあい。んじゃレクの内容は考えとくね?」


提督「うい。頼んだ。夜分に悪かったな。おやすー」ノシ


鈴谷「あぁん♡ちょっと待ってってば♡」グイッ


提督「エッロい声だな」


鈴谷「鈴谷、今暇なんだけど時間空いてる?♡」


提督「うーん、他にも食材確保のために鳳翔さんとかにも話通しに行こうかなって考えてる」


鈴谷「それって明日とかじゃダメ?♡」


提督「うーん、話は早いほうがいいかなって」


鈴谷「そっかぁ…ざぁんねん♡」


提督「許せ鈴谷。また今度な」


鈴谷「約束ね~」ノシ


提督「うい」バタン


鈴谷「…今他に誰もいなかったからかなりチャンスだと思ったんだけどなぁ。提督がこっち来るのって割と珍しいし」


鈴谷「ふふ、「約束」もしたし、次は逃がさないよ♡」


鈴谷「鈴谷はいつだって狙ってるんだから♡」


………


……




提督(エロい姿の艦娘って割といるけど、エロい声ってなかなかにいないよな)


テクテク


提督(そろそろお酒をたしなみたい…けど、先ほどから視線を感じる)


提督「あれ、靴紐が…」ピタッ


提督(気配は…一つ。明確にオレをつけている。気配を消そうとしてるんだろうが、視線が強すぎて隠れられてない。そしてここは艦娘寮、乙女の牙城を謳うこの施設は、なぜかうちの司令部よりもセキュリティが堅い。つまり、外部者は入れないわけだ。なら候補は絞れてくる)


提督「…よし、次は金剛型のところか。階段使うのだるいし、エレベーター使うか」クルッ


提督(まず青葉。昼前になにやら言ってたし、調査の大義でストーカーでもしてそう)


タッタッタ


提督(あえて近づいていく。艦娘相手って分かっているから特定楽しいな。これで出てくれば、だいたい青葉)


??「」コソッ


提督(気配が動いた。青葉のサイズじゃないな。駆逐か潜水か海防か。見てみるか)チラッ


提督(いない。海防だったら松輪説だったが、あいつはこういう時に小さくなって隠れてる。それに反応の速さから割とこういうのに慣れている。潜水だなこりゃ。しかも高練度だろうし、168か19か8か78。シオイはこんなことしないし、ろーちゃんはそもそも隠れない)


提督(場所を言ったし、多分階段で動いたはず…。そしてエレベーターの動きを見ていると想定。これを利用する)


チーン


提督「おっす」


龍田「あらぁ」


提督(実は候補に入れてた龍田と遭遇。天龍いじったのバレて捕まえに来たのかと思ったが、一番最初に除外した。こいつのは察知できないからな)


提督「7階頼める?」


龍田「あら、正規空母にご用?」


提督「んまーね。急ぎじゃないけどちょっと野暮用」ヘラヘラ


龍田「…」ジー


提督「ん?」


龍田「…」ジー


提督「あのぉ、ボタン押していただけないならどいてくれませんかね…?」


龍田「ウソ」


提督「は?」


チーン


龍田「はい、ここで降りて」グイッ


提督「ちょ、ここ軽巡階…」


龍田「ねえ提督?なんでウソついたのぉ?」ニコ


提督「い、いや何のこと…!?」


龍田「提督、階段のほう気にしてたし、階層を指定するときにわざわざ最上階を確認してから一個下の7階を選んだわぁ。階段使うのめんどくさい、ってよりも考え事してるみたいだった。だから私がわざと間違えたのも、気付けなかった」ウフフ


提督「…ぉぅ」


龍田「だって7階は軽空母階、変態のくせに書類は読み落とししない提督が、自分で記入した階層名簿を忘れるわけないでしょぉ?」ウフフ


提督「……」


提督(だから龍田は怖いんだよ!!)


龍田「だからねぇ?私は提督が遊びで58ちゃんを追い詰めていじろうとしてるんじゃないかと思うの」


提督「ま、参った。降参だ!つーか58だったんかい!答え言われてショックだわ!なんでんなことまで分かるんだよ!?純粋に怖えよ!」


龍田「だって私が提督の事で分からないことあるわけないじゃなーい?58ちゃんは偶然よぉ?潜水艦って怖いから、勝手に体が感知しちゃうのぉ。今も階段を健気に上ってるわよぉ」


提督「おめーの感知と索敵能力は間違いなくこの鎮守府トップだよ!?対象の行動目的まで感知とか艤装で何とかなるレベルじゃねーもん!」


龍田「買いかぶりよぉ♪…ふふ、じゃあ私が今何考えてるか当ててみて?」


提督「……オレが天龍にこちょこちょしたの自白させようとしてる……ってのを言うだろうと考えてる!」


龍田「ふふふ……だいぶ私のやり方が分かってもらえたようで嬉しいわぁ♪…でも、ごめーんね、ぜーんぜん違うの♪」


提督「…」ゴクリ


龍田「今必死で逃げようとしている提督のために、ここで逃がす気はないよ♪…っていうのを考えて、そして今言いましたぁ♪」


提督「!?」


提督(怖え!怖えよ!龍田!何なん!?オレがなにしたってんだい!?あの黒々と澄みきった瞳には何が見えてんの!?)


龍田「怖え!怖えよ!龍田!何なん!?オレがなにしたってんだい!?あの黒々と澄みきった瞳には何が見えてんの!?…って見えてるわぁ♪」


提督「ひぃぃぃぃぃぃ!?」ダッ


龍田「だぁめ♪」ガシッ


龍田「私と遭遇した時点で懸念してたさっきの天龍ちゃんとのこと、しっかりお返しするわぁ♪」ズルズルズルズル


提督「いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァ」


龍田「観念しなさぁい♪」


提督(怖い怖い怖い!!どうする!?このままじゃ間違いなくなんかされる!ただじゃすまない気がする!)


龍田「そうよぉ、ただじゃ返さないわぁ♪」


提督「ひぃぃぃぃぃ!?やだ!いやだぁぁぁ!!」ジタバタ


龍田「ちょぉっと、静かになりましょうねぇ」ギリギリギリ


提督「まず……ぉち…る……」グググ


龍田「目が覚めたらどうなっちゃうのかしらねぇ♪」ギリギリギリ


提督「…っぅ」ボソッ


龍田「…どうしてぇ?」


提督「じん…」グググ


龍田「私以外の女の名前をいぅ…」ハッ!


神通「こういう時に私をすぐに頼ってくれるのは…」スゥ


神通「無上の喜びを感じざるを得ませんね」ニコッ


提督「し゛ ん゛ つ゛ う゛」ダキツキ


神通「ああほら提督、いい歳した男性が泣きじゃくらないでください。あなたはここのトップなんですよ?」ナデナデ


龍田「おかしいわねぇ。あなたが提督の場所を特定する術を持っているとは思えないんだけどぉ?」イライラ


神通「いえ、簡単ですよ」フフッ


神通「大事な人をよく知るのに、特別な能力も、特異な技術もいりません」


神通「毎日顔を合わせて、会話して、理解し合う」


神通「それだけで、十分です」ニコッ


龍田「…私が悪役みたいな立ち位置にするのはやめてほしいんだけどなぁ」イライラ


提督「神通!任せたぁ!!」


神通「はい♪委細承知いたしました♪」


龍田「ふふっ」プツンッ


提督「ごめん龍田!また今度!」ダッ


龍田「待てッ!」ダッ


神通「させません!」バキィ


………


……




龍田「あなたも損な役よねぇ?秘書艦さぁん?」ギギギギギギ


龍田「頼れる部下としてはぁ!見られてるみたいだけどぉ!女としてはぁ!見られていないんじゃなぁい!?」ギギギギギギ


神通「構いませんよ?私は別に」グググググ


神通「私はあなたたちと同じように、自分勝手なんです」グググググ


神通「この想いが届かなくても、あの人が別の理由で私を求めても、私はあの人の傍にいられれば。それだけでいいんです。求められれば、何度でも喜んで肉壁にもなりますよ?」グググググ


龍田「…あなたもぉ、そうとう狂ってるわねぇ…」ガクッ


神通「自覚しています♪」


チーン


天龍「…ふぅ、スッキリした…うおっ!?」


神通「あら天龍さんこんばんは。ちょうどいい所に」


天龍「何で龍田が締め落とされてるんだぁ!?」


神通「自主的な白兵戦演習ですよ。また腕を上げていましたね、龍田さん」


天龍「まだこいつ強くなっていくのかよ。まだあんたは圧勝できんのかよ」


神通「介抱のほう、よろしくお願いしますね」スッ


………


……




58「……来ないでち……」ショボン


………


……




提督(思わず神通召喚してガードベントしちゃったけど、龍田には悪かったかな……いやでも怖いなぁ……昼間に執務室で謝ろう……)トボトボ


??「My admiral、どうしたのだ?そんなに疲れ切って」


提督「うおっ!?」ビクッ


Ark Royal「そんなに驚かれると少し傷つくぞ。貴方のほうからこっちに来たのではないか」


Warspite「悪気があったわけではなさそうよ?Ark。ごきげんよう、Admiral。お疲れのようね」


Nelson「貴様がそんなでは、艦隊の指揮が心配になってくるぞ。何か悩みか?」


提督「おおう、いつの間にか鳳翔さんの所に着いてたか。おっす、ちょっと恐怖体験をしてきてな。お前らは?夜空でお酒とか随分とお洒落さんね」


Ark Royal「おおかた、女絡みだろうな。貴方は少し痛い目を見たほうがいい節がある」


Warspite「NelsonはJapanに来てまだ日が浅いから、私たちで知ってることを教えてたのよ。この場所は好きなの」


Nelson「なあ何度聞いても分からないのだが、何でJapanは国民全体で多種多様な宗教行事を行うことに躊躇がないんだ?」


提督「オレ現代っ子だから違和感ないけど、あれだよ、特に何も考えてないよ」


Nelson「仏教施設でChristmas treeを飾るとはどういうことなんだ…」


提督「まーここには八百万の神がいるし、基本宗教は混ざるよ」


Nelson「ヤオヨーズ?それはなんだ、Godの名称か?」


提督「数量だよ。8 millionだな、直訳すると」


Nelson「8 million…!?多神教にしても多すぎるし、混ざるものなのか…!?」


提督「そこらへん深く考えるのは宗教学者くらいで、だいたいはイベントでお祭り騒ぎする口実だよ」


Nelson「数が多すぎて把握しきれてないだけではないか!?」


提督「オレが知ってるのは10もいない……まあ800万ってのは、いっぱいいるよ、って意味らしいから言葉通りに受け取る必要ないよ」


Ark Royal「な?ここの文化は考えるのではなく感じるものだと言ったろう?」


提督「なんかスゲー!のノリでだいたい解決するよ」


Warspite「子供に優しいともいうわね。Jervisをご覧なさい、来て半年たたずにあの有り様よ?」


提督「有り様とか言うなし。あいつは何かオレをアヒルの雛みたいについてきたから、色々教えただけだよ」


Ark Royal「それで「Darling」か…。何か良からぬことを教え込んでないだろうな?」ジト


提督「お前らに新しい日本文化を教えてやるよ。イエスロリータ、ノータッチだ」


Warspite「幼児性愛は犯罪よ?」


提督「オレそんなに信用ありませんかねスパ姐!?あれよ?囲碁のやり方教えるみたいな、平和極まりないやつっすよ!?」


Warspite「それならいいのだけど…。でも馴染んでくれたのは嬉しいわ。雪風とはLucky girl同士とても仲がいいみたいだし」


提督「あいつらでポーカーとかやるとまじでロイヤルストレートフラッシュをデフォで出してくるからつまんない」


Nelson「運関係ではJervisに並ぶものなしと思っていたが、Japanにも猛者がいたんだな」


提督「幸運すぎるが故の悩み、とかも共有できてるらしくて提督としては嬉しい限りよ」


Ark Royal「貴方が親しみやすい人で良かった。さぁ、ここに来たのは私たちが理由ではあるまい?話の続きはまた今度の休日にでもしよう。我々の祖国についても知ってもらいたいしな」


提督「おう、そうするよ。んじゃ、鳳翔さんのとこに…何か注文ある?承るよ?」


Nelson「ではJapanese alcohol、二ホンシュ…だったか?オススメのやつを頼みたい」


提督「あいあい。なんか口当たり良さげなの頼んどくわ。んじゃまた」ノシ


Ark Royal「ああ、Good night」


テクテクテク


Nelson「…ふふ、あれがArk のお気に入り、と?」ニヤ


Warspite「そうよ。艤装の性能とかで悩んでいた時に親身になってくれたらしいわ。彼、天然の女たらしなのよ。苦労するわよ~」ニヤニヤ


Ark Royal「…ふふ、今日もまた一段と……。ん?おい、何をニヤニヤと…!」


………


……




提督「鳳翔さーん!」ガラッ


鳳翔「あら提督。今日は来ないかと思いましたよ?」


飲兵衛ども『ぎゃははははははは!!』


提督「あいつら今日もやってんのかよ。ああ、そうだ。イギリス組になんか飲みやすいの一本」


鳳翔「分かりました。見繕っておきますね。お代はツケで?」


提督「うん、そうしてもらえると助かる」


鳳翔「それで、今日は何にします?」


提督「とりあえずいつもので。っと忘れる前に。鳳翔さん、今度また宴会開くんで、また飲み物とかお願いしていーい?」


鳳翔「あれ、この時期にですか?忘年会とはまた別ですよね?」カチャカチャ


提督「そうそう。なんかねー、最近寂しがってるのが駆逐艦に多い気がするから、ここらででかいの一回やって士気を上げようかなと」


鳳翔「なるほど。奥手な子は奥手ですからね。私はもちろん大丈夫ですよ。間宮さんにはもう伝えました?まだなら私が承りますよ」


提督「あ、じゃあ頼んでいい?」


鳳翔「了解しました。はい、お待たせしました」コトッ


提督「うおー命の水!」


鳳翔「提督も隼鷹さんと同じこと言ってますよ?」フフッ


提督「うっそマジかよキャラ被った…」


鳳翔「少量なら、私も同意見なんですけどね。あ、提督これなんかどうですか?あんまりきつくなくてウォースパイトさん達でも馴染めるかと」


提督「Warspiteの発音可愛すぎちゃう?」


鳳翔「からかわないでください!それと、これとこれ。これなんかも珍しいですけど、ちょっと高めですか…」


提督「んーじゃあ一番高いので。ボトルも綺麗だし」


鳳翔「よろしいんですか?」


提督「家電と食材は迷ったら高いほう、ってうちのばーちゃんが言ってた」


鳳翔「豪胆なおばあさまですね」


提督「でも節約家だったんだよ?ただケチケチしないだけで。条件内で少しでもいいものを選んでたよ。「それで家族が笑うなら私のお小遣いが減ってもいい」って言いながらさ」


鳳翔「主婦の鑑です」


提督「でしょ?かっこいいからオレも真似してんの」フフーン


鳳翔「それでツケですか」クスッ


提督「結局、まだまだ未熟ってな」ワハハ


鳳翔「ではその背伸びしたかっこよさに惚れまして。ではこれ、ちょっと届けてきますね」


提督「うん、お願いね」ノシ


青葉「あ、どうも~。どうです?景気いいですか?」ズイッ


提督「来たなパパラッチ。なんだぁ?オレの財布は早くも厳冬期だぜ?」クイッ


青葉「じゃあ今日は逆に青葉が出しちゃいます!司令官、なんか食べたいの飲みたいの無いですか?」


提督「んぇ~?夕飯はさっき食ったしなぁ。じゃあ軽めのでいいよ」


青葉「ですかですか。鳳翔さんが戻り次第、注文しますね」


提督「で?昼前の一件か?」


青葉「そうです!で、司令官もまあ短くない間ここで働いてるじゃないですか。なんかこう、艦娘たちに特別な感情を抱いていたりとかは!?」


提督「んいゃ?いい部下たちを持てて最高だけど、異性として特別なのはないかなあ」


青葉「普段からセクハラばっかりじゃないですか」


提督「いや、女性であることはきちんと認識してるよ?けどオレのセクハラにもノリ良く対応してくれるから、オレもつい調子に乗っちゃってるのは認める」


青葉「なんでもセクハラ交流術は秋雲さんから得たとか」


提督「詳しいな。そうなんだよ」


青葉「そういうのを嫌がる娘にはやらないあたり、たしかに分かっていますよね。じゃあ、あのセクハラ行為にはコミュニケーションとしての手段と、ちょっぴりの性欲しかなくて、特定の艦娘を狙っているわけではないと?」


提督「まあそうだな」


青葉「では司令官。つい最近、大本営からある書類が届きましたよね?」


提督「…知っていたか」


青葉「はい、もしかして隠してました?」


提督「いや?そのつもりはないが、別になんか大本営の趣旨が見えなかったから管理を神通に預けてただけだ」


青葉「なるほどなるほど。いえ、司令官が神通さんを選んだのではと睨む艦娘も少なからずいましてですね」


提督「選ぶ、ねぇ…なるほどそういうことか」


青葉「はい、件の書類、艤装限界突破システムが艦娘間で何と呼ばれているかご存知ですよね?」


提督「…ケッコン」


青葉「です。まあ装備自体、指輪ですし、それに艤装の練度限界とはつまり提督が並々ならぬ信頼をおいている証左ですし、そこに上司と部下以上の絆が芽生えてもおかしくありません」


提督「年頃らしい発想だな」


青葉「そうでしょうか?むしろ男女間では普通の展開だと思いますよ?」


提督「いやね?セクハラを主体的にやってきたオレが言っちゃうとあれなんだけどさ。そういうつもりはなかったんだよ?」


青葉「知ってます?セクハラって、された側が主張するものなんです」


提督「…つまり、オレが皆に必要ない誤解をさせている、と?」


青葉「端的に言えばそうなりますかね。司令官からすれば、セクハラと称し身体を検め、艦娘の体調を確認する、んですよね?」


提督「分かってるじゃないか」


青葉「ええ、これはここの艦娘間共通の認識です。みんな分かっています。司令官が、そのおちゃらけたスタイルの内側で割と真面目なことも、みんな見抜いてます」


提督「……」


青葉「セクハラ行為で自分の外聞評価に傷をつけてでも、体調をみてくれていることも。書類や成績だけで判断せず、直に会話して艦娘を理解しようとしていることも。全部です」


提督「…よく見ているんだな」


青葉「何年司令官をやっているんですか。何年、私たちが司令官の部下をやっていると思っているんですか」


提督「そういや、そうだな。オレがお前らを見ているんだ、お前らもオレを見るもんな」


青葉「です。これも、きっと青葉だけではないはずですが、そんな司令官が、結構大好きです」


提督「それは、どっちの意味だ?」


青葉「艦娘共通としては、頼れる上司、命を預けるに足る上官として。そして少なくとも青葉は、異性としてです」


提督「……酒の席だ。聞き流す。続けてくれ」


青葉「この戦時中、いかに司令官の采配が優れているとはいえ、想定外の事態は常にあります」


提督「最近じゃ、深海棲艦が勢力を増して今一度海域を攻略しなおす羽目になったしな」


青葉「はい。その例もそうです。だから、みんな気になってしまうのです。本当に司令官は自分たちを均等に見ていてくれるのか。艦種や、練度のそれで、数値的な戦力としてしか見ていないのか。いざという時に、司令官は命の区別をどうつけるのか」


提督「オレは、もちr」


青葉「言葉では!…失礼、遮りました。しかし言葉では何とでも言えます。そして態度でも。これは司令官が普段から裏表のあるセクハラをしてきた弊害ですね。自分を恨んでください」


提督「…行動で示せ、と?しかしそれは矛盾しないか?誰か一人を選ぶ行為は、それこそ命の区別につながる」


青葉「でも、それも願望なんです。平等に見られたい、部下として、上官に命の重みは均等に扱ってほしい。でも、同時に司令官の特別でありたい、艦娘を感情無き兵器としてでなく、感情豊かな女性としてみてくれる司令官の特別でありたい。そう、思うのは、矛盾ですか?」ポロ


提督「……」


青葉「怖いんです。でも知りたいんです。ここの鎮守府は他と比べてもとりわけて平均練度が高いです。本当に平等に扱ってくれています。嬉しいです。でも、でも、特別になりたいんです。でもそれを知るのが怖いんです」ポロポロ


青葉「矛盾でないはずですけど、やっぱり矛盾ですかね。練度が上がれば上がるほど、司令官がそれを心から喜ばしく思うことは私たち艦娘には何よりの支えなんです。でも、それと同時に不安も増していく、その平等な優しさが、怖いんです…。でも、知るのも怖い、誰かが選ばれるのも怖い、怖い、怖いんです…もう、そろそろみんな限界なんです……」ポロポロ


提督「なるほどな。すまなかった。そこまでは見えていなかった。まずは泣き止んでくれ」


青葉「乙女心を、そう簡単に見透かされてはたまったもんじゃないです。そこまで見えていたら、逆に楽でしたよ。司令官はただの女好き、ってことで切り捨てれたんですから」グス


提督「辛辣だな」


青葉「ここまでくればもういいですよね?語ってください。艦娘の、一人ひとりへの印象を。司令官からの、艦娘たちへの思いの丈を」


提督「全員か?」


青葉「全員です。ここにいる、全員分、個別で。完全な主観でいいですから、お願いします」


提督「……軽い酒の肴のつもりだったんだがな。お前との会話は」ハハッ


提督「いいぜ。どうせ録音でもして流すんだろ?切り込み隊長さんよ」


青葉「バレましたか。はい、今度、司令官のいないところで♪」


提督「わーったよ。でも幻滅すんなよ?そんなにロマンチックでもねーかんな」


青葉「はい!では、どうぞ!」ポチッ


後書き

はい、前座は以上です。

ラストの通り、次回は提督が鎮守府所属の艦娘たちへの印象を一人ずつ語っていきます。今回出なかった艦娘も(思い付きで)登場するかと思います。長くなりますが、どうぞよろしくお願いします!


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2018-12-04 23:13:23

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2件コメントされています

1: だるまんじ 2018-12-03 23:16:02 ID: S:w7cb4R

こーゆうの待ってた。
執筆頑張ってくだち。

2: ポチという名のネコ 2018-12-04 22:30:26 ID: S:fXLFiS

ノリと勢いで作ったものに、まさか激励のお言葉をいただけるとは思いもしませんでした!

評価をくださった方々、応援をしてくださった方々にも、この場をお借りしてお礼申し上げます。

ありがとうございます!!

ご期待に沿えるかは分かりませんが、精一杯やらせていただきます。


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