提督と○○12
提督と艦娘たちが鎮守府でなんやかやしてるだけのお話です
注意書き
誤字脱字があったらごめんなさい
基本艦娘たちの好感度は高めです
艦娘達は提督の見てるアニメやら何やらに影響されて妙な事をやりだすかもしれません
ちょっと長くなりすぎたかもです、お忙しい方はご注意を
12回めになりました
楽しんでいただければ幸いです お目汚しになったらごめんなさい
ネタかぶってたら目も当てられませんね
設定とか少し
提督:髪長い・軍服の上から着物羽織ってる
土地神様・まあ色々できる:主兵装:刀
皐月:提督LOVE★x10
秘書艦:主兵装12・7cm連装砲B型改2・4連装酸素魚雷・33号水上電探・etc
睦月:提督LOVE★x7
遠征要員:主兵装:12.7cm連装高角砲(後期型)・3連装酸素魚雷・33号水上電探・ドラム缶・etc
如月:提督LOVE★x10
遠征要員:主兵装:12.7cm連装高角砲(後期型)・3連装酸素魚雷・33号水上電探・ドラム缶・etc
弥生:提督LOVE★x5
対潜艦:主兵装:三式水中探信儀・九三式水中聴音機・三式爆雷・二二号水上電探改・etc
卯月:提督LOVE★x6
防空艦:主兵装:10cm高角砲+高射装置・12cm30連装噴進砲・13号対空電探改・etc
文月:提督LOVE★x6
いーじす艦(かり・主兵装:33号水上電探・13号対空電探改・三式水中探信儀・九三式水中聴音機・etc
長月:提督LOVE★x7
重雷装駆逐艦・主兵装:12.7cm連装高角砲(後期型)・五連装(酸素)魚雷・33号水上電探・etc
菊月:提督LOVE★6
砲戦型・主兵装:12・7cm連装砲★10・33号水上電探・etc
三日月:提督LOVE★x9
夜戦要員・主兵装:12.7cm連装高角砲(後期型)・3連装酸素魚雷・33号水上電探・探照灯・照明弾・etc
望月:提督LOVE★x10
夜戦要員・主兵装:12.7cm連装高角砲(後期型)・3連装酸素魚雷・33号水上電探・探照灯・照明弾・etc
金剛:提督LOVE★x9
高速戦艦・主兵装:46cm三連装砲・46cm三連装砲・徹甲弾・3式弾・32号水上電探・etc
球磨:提督LOVE★x10
火力馬鹿・主兵装::20.3cm(3号)砲・15.5cm三連装副砲・4連装酸素魚雷・32号水上電探・水上観測機・etc
多摩:提督LOVE★x5
元・防空巡洋艦 現・遠征要員・主兵装:15.2cm連装砲・8cm高角砲・14号対空電探・水上観測機・ドラム缶etc
木曾:提督LOVE★x7
重雷装艦(汎用・主兵装:15.5cm三連装副砲・五連装(酸素)魚雷・甲標的・etc
北上:提督LOVE★x8
重雷装艦(ガン積み・主兵装:五連装(酸素)魚雷・艦首(酸素)魚雷・甲標的・etc
大井:提督LOVE★x7
重雷装艦(ガン積み・主兵装:五連装(酸素)魚雷・艦首(酸素)魚雷・甲標的・etc
夕張:提督LOVE★x5
でっかい駆逐艦・主兵装:3式探信儀・3式爆雷・25mm三連装機銃・14号対空電探・etc
瑞鳳:提督LOVE★x6
軽空母・主兵装:彗星12型・流星改・烈風・彩雲・etc
それではこの番組は
文月「うーちゃんはね?」
皐月「卯月っていうんだ」
睦月「ほんとはねっ」
如月「だーけーど」
菊月「ちっちゃいかーら」
長月「自分のこと」
三日月「うーちゃんって」
望月「いうんだね」
弥生「かわいい…」
卯月「やめるぴょーん、な、なんかすごい恥ずかしいぴょん!」
大井「あの歌。交通事故でなくなっただとかそんな噂無かったかしら?」
北上「ああ、あったねぇ」
夕張「でもそれよくある都市伝説でしょ?」
瑞鳳「線路でまっぷたつだとか、病気がちの女の子だったりとかね」
金剛「おぅ、なんデース怖い話デース?」
木曾「ていうか、詳しいな瑞鳳」
球磨「球磨が思うにバナナばっかり食べてるからいけなかったクマ
もっと肉を食うべきだったクマ」
多摩「ガチムチのさっちゃんとかいや過ぎるにゃ」
提督「それじゃ、はじまりまーす」
↑後「提督と皐月」
ー早朝ー鎮守府・廊下ー
暁の水平線に太陽が顔を出す少し前
夜が終わり、朝というにはまだ早かった
卯月「あ~心がぴょんぴょんするぴょーん♪」
薄暗い廊下を卯月がふわふわ気分で歩いていた
日付は四月一日…
和風に捉えるなら、綿の収穫が始まる頃らしい
卯月が丸まった綿見たいに ふっかりしてるのもそのせい…
なんてことは無くどちらかと言えば エイプリルフールによるものだった
卯月「ぷっぷくぷー♪…今日は悪戯をしても怒られない日ぴょん♪」
さぁ、張り切ってまいりましょー
なんて、1人盛り上がってる卯月だった
一般的には嘘をついても怒られない日、ではあるが 彼女の中では悪戯する日らしい
ハロウィーンと混同してんじゃないかとも思うが
卯月がそう思うんならそうなんだろう、卯月の中では
ー如月と睦月の部屋ー
ゆっくりと扉が開かれる
早朝の静けさの中でも聞き逃してしまいそうな程静かに誰かが中に侵入する
桜色の髪をふわふわと揺らしながら、こっそりしっとりひっそりと…
短い廊下を抜けて部屋の中を覗きこむ
卯月「…(おはよーございまーす)」
目についたのは2段ベッド、耳に届いたのは小さな寝息
家人が睡眠中なのを確信して卯月が部屋の中に踏み込んだ
2段ベッドの1段目、盛り上がった布団の中に睦月が眠っていた
卯月「…(うぷぷぷぷ)」
では早速と、デジカメを取り出し構える
寝顔を激写、大体の人は恥ずかしがるし
返してーって顔を赤くして追い掛け回されるだろう
その反応を想像するだけで、卯月の顔は期待でニヤついていた
如月「あら、卯月じゃない…」
卯月「ぴょんっ!?」
シャッターを切ろうとした所に後ろから声をかけられた
驚いた卯月の肩が跳ねる
一つの盲点。部屋は暗かった、誰かが寝てるのだからそうだろう
寝息も聞こえていた、誰かが寝てるのだからそうだろう
では寝ていたのは誰か?
自分の確信に慢心して確認を怠った結果がこれだった
如月「…ふーん」
卯月「あ、あははは…。おはよう、ぴょん。如月」
曖昧な笑みを浮かべて、とりあえずでもその場をごまかそうとする卯月
その卯月を舐めるような視線でもって上から下まで眺める如月
如月「はい、おはよう卯月。こんな時間にどうしたのかしら?」
卯月「えーっと…そのー」
卯月が如月の方へ向き直る
シャワーでも浴びていたのだろうか
薄暗がりの僅かな光の中でも、しっとりとした長い髪と湯上がり特有の火照った肌が目に入る
如月「いつもならまだ寝てる時間でしょう?」
卯月「た、たまには…そう、起こしてあげようかな、みたいな?ぴょん?」
如月は笑顔だった。寛大で寛容で感心するほどに
卯月も笑顔だった。動揺で動悸が同期するほどに
如月「そう…。お姉ちゃんはてっきりそのカメラで寝顔でも取りに来たのかと」
卯月「はっ!?」
慌てて卯月がカメラを後ろでに隠す。今更である
如月「…」(にこにこ
卯月「…」(どきどき
しばし2人で見つめ合う
ロマンティックさなんて欠片もなく。どちらかと言えば狩る方と狩られる側だった
睦月「ん、んぅ…きさらぎ?」
なんてやってると。後ろのほうで睦月が もぞもぞと起き上がった
如月「あら、起こしちゃった?」
如月の意識が卯月から睦月へとそれた、その一瞬
卯月「ぴょんっ!」
如月「あらら…」
如月の脇をするりと抜け卯月がその場を離脱した
脱兎の如くここに極まれり
如月「まったく、しょうが無いんだから…」
ふと如月の視線がカレンダーに向く
如月「…騒がしくなりそうね、今日も」
なるほどと、合点がいった
あの子にとっては絶好の悪戯日和だろうと
睦月「ふわぁぁ…」
睦月が眠そうな目をこすり、あくびを一つこぼしていた
ー廊下ー
卯月「あ、危なかったぴょん…」
開幕ゲームオーバー抱え落ちなんて恥ずかしすぎる
とりあえず、逃げ切れた事に胸をなで下ろす卯月
卯月「さー気を取り直して次いくぴょん」
懲りる気もやめる気も さらさら無かった
-長月と菊月の部屋-
卯月「…(おはよーございまーす)」
ゆっくりと扉を開ける
先刻と同じ要領でこそこそと進み部屋の中を覗きこむ
今度は忘れず2段目も確認してから、なんて思ってはいたのだが
覗きこんだその先、ベッドの1段目に2人が眠っているのが見て取れた
卯月「…」
長月と菊月が同じ布団で眠っていた
そこまではまだいい…問題なのは
菊月が長月に抱きついて寝てるように見えなくもない、というか抱きついてた
卯月「…(我が妹ながらこれは)」
そう、これはっ、これこそはっ…
卯月「…(我が世の春が来たぁぁぁっ!)」
心のなかで卯月が喝采をあげる
確かにちょうど時節は春で桜もちらほら咲き始める頃だった
そして、4月の名を持ち、桜色の髪の彼女に春はぴったりではある
とはいえ、たとえ時節が真冬であろうと 彼女の頭の中は年がら年中満開ではあるのだが
卯月「…(起きるなよーまだまだやりたいことが一杯あるぴょん♪)」
カメラを構えてささっと寝ている菊月に近づく卯月
はやる気持ちを抑えてカメラを菊月に向ければ
卯月の期待に応えてカメラが自動でピントを合わす
写真家卯月作「姉妹」タイトルはこれで決定
長月「…何をこそこそやってるんだ、お前は」
卯月「…」
シャッターをきろうとした指が止まる
長月が起き上がってこっちを見ていた
卯月「長月、今いいところぴょん。もう少し寝てるぴょん」
長月「…盗撮犯が目の前にいるのに、大人しく寝るバカがいるわけ無いだろう」
卯月「はぁぁぁぁ…」
卯月が大きな溜息とともにカメラをおろした
まさに意気消沈と言った具合で、それに合わせたのかカメラもスタンバイモードに切り替わった
卯月「がっかりぴょん」
長月「同感だな…」
二人の意見は一致はしていたが、その実 「がっかり」の意味する所まったく違っていた
ノリの悪い妹に→「がっかり」←出来の悪い姉に
菊月「ん、おねぇ、ちゃん?…」
卯月&長月「!?」
呆れ返っていた2人の視線が一斉に菊月に向く
卯月「…(いま、なんと?)」
長月「…(まずい、な)」
しばしの沈黙。菊月の次の行動を二人して固唾を飲んで見守っていた
菊月「おねえちゃん…どこ?」
寝ぼけたまま菊月がどこへともなく手を伸ばす
普段の菊月からは考えられないほど甘えた声だった
長月「おい、卯月…」
卯月がいらん事するまえに止めようと長月が声を掛けるも一歩遅かった
卯月「お姉ちゃんだぴょーん♪」
卯月が菊月の手を握り返し抱きついていた
菊月「ん、ぇへへへ…」
未だ寝ぼけたままの菊月が卯月を抱き返して、心底安心したような声を出す
卯月「菊月ちゃーん♪…(かわいい。卯月の妹がこんなに可愛い)」
まぁ、卯月が可愛いんだから菊月が可愛いのは真理
などと馬鹿みたいな事を考えながら卯月が菊月に頬ずりしまくっていた
菊月「ん?」
そんな中次第に菊月の意識がはっきりしてくる
こうも派手に頬ずりされていては当然といえば当然で
目が覚めて行くにつれて、心が冷めていった
最初に感じた違和感…匂いが違った
次いで、その温もりや抱き心地
視界がはっきりしてみれば桜色の髪の毛
そこで彼女は確信した「長月じゃないやつ…」
そして逆算する。桜色の髪の毛、この抱き心地と温もり、そして匂い。導き出される結論は
菊月「おい、何をやってるんだ、卯月」
卯月「あ、起きたぴょん」
菊月が卯月を引き剥がす
卯月「そんな乱暴にするなんて、お姉ちゃん悲しいぴょん」
ちっとも悲しそうではなかった
菊月「何をバカなことを…」
卯月「抱きついてきたのはそっちぴょん」
菊月「ん?…」
菊月の頭に ?が浮かぶ目が覚める前自分は何をしていたのだろうと
卯月「「おねえちゃん、どこ」うぷぷぷぷwww…」
少し前の再現をしてみせた卯月が耐え切れずに笑いをこぼす
菊月「っ!?まて、私はそんなこと…というか、長月はっ」
助けを求めるように辺りを見回してみれば、すぐ隣りにいた長月と目が合った
長月「…」
長月が首を横にふる
それが事実だと暗に知らせていた
菊月「っっっっっ!?」
菊月が言葉につまり、羞恥で顔を真っ赤に染める
卯月「おねえちゃんだぴょーん♪」
卯月が自分の両の人差し指をほっぺに当てて首をかしげてみせる
その顔はすっごいニヤついていた
菊月「わすれろぉぉぉぉっっっ!」
卯月「いやぴょーん♪」
ひっ捕まえようと菊月が手を伸ばすも、その寸前で ひらりと卯月が後ろに下がる
卯月「バッチリ覚えたぴょん、末代まで伝えていく所存ぴょん」
そう言いながら、がさごそとポッケから何かを取り出し菊月の前に突きつける
菊月「な、なんだ、それは」
卯月が指で何やら操作をしてみれば
▶Play「「おねえちゃん…どこ?」がさごそ「おい、卯月…」がさささ「お姉ちゃんだぴょーん♪」
「ん、ぇへへへ…」…以下略」
ボイスレコーダーだった。準備万端だった卯月に隙はなかった
菊月「うぉぉぉぉっ!」
菊月が枕を引っ掴んで卯月に投げつけた
卯月「うぷぷぷぷ…。あー仕事したぴょーん♪」
投げつけられた枕を華麗に躱して卯月が逃げていった
菊月「卯月っ!」
長月「菊月…」
追いかけようとベッドを飛び出した所で長月に呼び止められる
菊月「なんだっ、何故止める」
長月「その格好で外にでるのか?」
菊月「うぐ、で、でも卯月が」
その格好。つまりはパジャマ姿だった
エメラルドグリーンをレースで飾り、胸元にポンポンがぶら下がっていた
長月「お姉ちゃんの言うことが聞けないのか?」
悪戯っぽく長月が笑ってみせた
菊月「ぅっ。そういう、言い方はズルいと思う…」
気まずそうに菊月が顔を背ける
長月「ふふ…。さ、追いかけるなら早く着替えろよ」
菊月「うん」
菊月と一緒にきがえながらふと思う
長月「…(今日も騒がしくなりそうだな)まぁ、いつものことか」
-皐月と文月の部屋ー
おはようございますうーちゃんです
いやぁ、先程は傑作でしたね
あれで今年一年 からかえるぴょん
予定とは違ったが。予想外の成果に卯月は ほくほくになっていた
そして浮かれた足取りでたどり着いたのがココ
皐月と文月のお部屋
色々とショートカットしてベッドに張り付く
1段目には皐月が気持ちよさそうに眠っていた
それでは早速とカメラを構えて卯月が近づく
文月「もうちょっと引いた所から撮ったほうが良いんじゃない?」
卯月「…みんな早起きぴょん…」
文月「卯月が遅いだけだおともうよぉ?」
何時の間にやら隣に文月が立っていた
卯月「文月は止めないぴょん?」
文月「あははは。ま、折角だしぃ?」
笑いながらも 皐月に近づく文月
そして寝ている皐月のパジャマのボタンを一つ二つと外していき、胸元を少し広げた
あどけない少女の寝顔。そして服の上からでは分かりづらかった 胸の膨らみが目に入る
卯月「お、おぉぉ。これは、なんというか…」
文月「いけない感じがするねぇ」
卯月「ぴょんぴょん♪」
変わらぬ笑顔の文月に 頷いて答える卯月
寝ている妹にする悪戯。少女ながらも妙に艶めかしいそのアングルに
卯月の興奮が背徳感で煽られてた
文月「ほら、はやくしないと起きちゃうよ?」
卯月「ぴょん。ではさっそく…」
卯月がカメラを構えてパシャリ
3回めにしてカメラさんが初めて仕事した瞬間だった
初めての写真は、皐月の寝顔。パジャマがはだけて(手動で)胸元が顕になっていた
さらに寝顔をアップにしてもう一枚
文月「あとはねぇ…ここなんかも」
文月がゆっくりと皐月の布団を剥がす
そして腰のほうを指さした
卯月「っ!?」
卯月の目には皐月のお腹とパジャマの布。その間に何か別の白い布地
卯月「ぱんつ、パンツぴょん♪」
寝てる時にズレたのだろう、パンツがすこし顔をのぞかせていた
すかさずレンズに収める。ことここに来て大収穫だった
皐月「んぅ…文月?」
と、ここでタイムアップ
文月「おはよう皐月」
皐月「ん、うん。おはよう文月」
眠い目をこすって皐月が時計を見る
少し早いが まあ起きるにはもう良いかって時間だった
皐月「んぅぅ…。で、卯月はなにしてんのさ?」
ぐっと伸びをする皐月。その頃にはすっかり目が覚めていた
卯月「ふふふっ、貴様の寝顔は預かったぴょん」
皐月「なにいって…っ!?」
卯月がカメラの画像を映して皐月に見せつける
皐月の視線がその画像、自分の寝顔のアップに釘付けになった
皐月「う、うづき…大人しくその画像消したら今日の所は許したげるよ?」
卯月「お断りするぴょん♪」
カメラを持ったまま卯月が両腕でバッテンを作る
皐月「それじゃあ、ボク…怒るけど、いいよね?」
卯月「答える前に逃げるぴょーん。うぷぷぷ…」
妙な笑い声をのこして卯月が逃走した
皐月「待てぇいっ!」
文月「はーい、さっちゃんすとーっぷ」
走りだした皐月を留めるように文月が前に出る
皐月「っとと。なんで止めるのさ、文月」
文月「それはねぇ…」
文月が手鏡ひとつ持って皐月の頭の上からつま先までをゆっくりと映していった
皐月「あ…」
鏡に映った自分の格好をみて皐月の顔が赤くなる
胸元ははだけて見えそうになってるし、パンツはすでに見えてたり…
文月「司令官は喜びそうだけどねぇ?」(←共犯者
ニッコリと皐月に微笑み掛ける文月。その顔は悪戯っ子な成分を多分に含んでいた
皐月「たくもぅ、卯月のやつ…ぜったいとっちめてやるんだから…」
皐月がグチグチ言いながら着替えていた
皐月「ん、あれ?文月さ…いつから起きてたの?」
着替え終わった皐月に浮かんだ小さな疑問と
起きてたのならなんで止めなかったのって疑念と共に文月の方に視線を向ける
文月「きゃっ♪」
視線があった途端文月が恥ずかしそうに両手で顔を隠した
皐月「…」
皐月が前に向き直る…そしてもう一度文月の方へ
文月「きゃっ♪」
文月が恥ずかしそうに両手で顔を隠した
皐月「うん、まあいいや…どっちにしろ卯月の方が先だし」
だいたいは察しがついた皐月だった
その上であの写真を処分するほうが先だと結論する
皐月「それじゃあ、ボクちょっといってくるから」
言うやいなや駆け出す皐月
その背中を文月が手を振りながら見送った
文月「ふぅ…。今日も騒がしくなりそぅ」
片棒を担いだ娘が言うんだから間違いない
ー廊下ー
皐月達の部屋から脱走した卯月
走りながらも次の目的地を考える
窓からは遠くの山間からのお日様が昇っていた
卯月「…(意外に時間かかったぴょん)」
さすがにそろそろ皆起きだす頃だろう…そんな中であと一箇所。確実に寝てる人の所へ足を向ける
卯月「プランBのその前にぴょん♪」
卯月の足は軽かった
-執務室-
明朝。望月がいつも通りやってきて
ソファーの備え付けの布団で丸くなって少しあと、執務室の扉が開かれた
卯月「しれいかーん。おはよーぴょーんっ!」
扉を開いた卯月が
そのままソファーで寝っ転がってる提督のもとまで走りより
その上に飛び乗った
提督「ぐへぇぇ…」
卯月「司令官、朝ぴょん♪」
卯月が飛び乗った瞬間 提督の口から空気の抜けるような悲鳴が上がる
卯月「おーきーるーぴょーん♪」
そんな声など気にもせず、卯月が提督の上に跨がりぴょんぴょん跳ねていた
提督「起きろと言われて起きるくらいならもうとっくに起きてるし…」
提督が卯月を退かすように横に寝返りをうつ
卯月「おとと」
跨ったままの状態では逃げられず
卯月が提督とソファーの間に挟まれた
卯月「…(顔が近いぴょん)」
じっと提督の顔を見つめる卯月。ただただ静かに寝息を立てる提督
卯月が提督の頬を突いてみても起きる気配なんてなかった
卯月「寝てるぴょん?」
卯月が提督の体越しに顔をのぞかせて、反対側のソファーで寝てる望月の方を見る
望月「zzzzz…」
特に起きてる様子はなかった
卯月「しれいかーん…起きないと悪戯しちゃうぴょーん?」
囁くように言いながら卯月が顔を近づける
卯月「…(なんか、こう)」
心臓が高鳴っていた…
卯月「まさか、これが恋ぴょん?」
そんなこと言ったって分かるわけもない。生まれてこの方したことないのだから
そりゃ最初に比べれば仲良くしてると思うし、ここ最近は一緒に遊んでたりもするけれど…
恋と友情の境目。何処に線を引いたものか、自分は線の何処側に立っているのか、分からない
けれど、唯一つ。分からないなりにも一つだけ、頭に浮かぶ一つの言葉
卯月「司令官。卯月は司令官が…大好き、ぴょん」
どうせ寝てるだろうと思い、小さく呟いてみた
口にしてみればそれは驚くほどあっさりと自分の中に染み渡っていった
なるほどと、形はどうあれ私は…
卯月「にひひひ…しれいかーん。大好きぴょーん」
そしてもう一回。今度ははっきりと口に出来た
提督「…なーんて、うそぴょーん?」
卯月「ふわぁっ!?」
目を開けた提督とばっちり目が合う
驚いた卯月がその場から飛び退った
提督「ったく、飛んだり跳ねたり忙しいやつ…」
眠そうに頭を掻きながら提督が体を起こした
卯月「司令官…い、いつから起きて?」
提督「はぁ…あれは今から(以下略)まあ、お前にとってはついさっきだろ」
つまりは横になってただけで寝てなんて無かったらしい
提督「ふわぁぁぁ…おまえ、いくらエイプリルフールだからって、好きだなんて嘘つくのは…」
眠そうにあくびをこぼしながら提督がそう口にする
卯月「うそじゃないもん…」
小さく卯月の口から溢れる言葉
提督「ん?」
卯月「うそじゃないもんっ!」
叫ぶようにそう言うと、卯月が走りだし執務室から飛び出していった
提督「お、おぅ…」
カレンダーに目をやる提督。日付を間違ったかと思ったが、時は四月一日だった
提督「もっちーもっちー…」
望月「…なにさぁ、痴話げんかに巻き込むなよぉ…」
もぞもぞと望月が寝返りをうつ。どうにも起きてたらしい
提督「いやさぁ、しかしあれは?」
望月「いった通りなんじゃねーのー…」
面倒臭そうに望月が体を起こす
提督「うへぇ…」
まずったなっとそうは思うが
提督「エイプリルフールに言うとか、卑怯だろう…」
望月「まぁ…日頃の行いってやつ?」
提督「だれがさ?」
望月「お互い様でしょうよぉ」
人をからかって遊んでる奴が悪い。言われてしまえばそういう話
三日月「あの…司令官?」
開けっ放しの扉から三日月が恐る恐る入ってくる
提督「あ、おはよ、三日月。今日も可愛いねぇ」
三日月「あ…ありがとうございます、はい」
照れて真っ赤になった三日月が俯いてしまった
提督「ほんと、可愛いなぁ」
三日月「も、もう。あんまりからかわないで…」
望月「おーい、しれいかーん。人の姉とイチャついてないでさぁ」
三日月「いちゃいちゃなんてっ、これは司令官がっ」
なんか三日月が意味のない弁明を始めだす
提督「えー、三日月に嫌われたぁ」
三日月「えぇっ、違いますからっ」
提督「じゃあ好き?」
提督がニヤリとほくそ笑む。そんな事に気付けるほど三日月に余裕は残ってなかった
三日月「あ、はい。好きです…」
顔を真赤にしながら搾り出されるように小さな声で彼女はそういった
望月「えぇぇいっ。現実逃避はあとにしろーい」
望月が手元の枕を提督に投げつけた
提督「おうふっ」
三日月「も、もちづき…」
望月「まったくもぅ…」
枕が提督の顔に直撃する
望月が面倒臭そうに頭を掻いていた
望月「三日月…卯月は?さっき走ってっただろ?」
三日月「ああ、そうだった…なんか、泣きそうな顔してた様に見えたんだけど、なにかあったのかなって?」
提督「泣きたいのはこっちだよ…」
三日月「えぇぇ…」
机に突っ伏す提督と困惑気味の三日月
望月「とりあえず、ひっ捕まえてきなって…」
提督「はーい…」
もぞもぞと起き上がり三日月の横を過ぎ提督が執務室を出て行った
三日月「えっと…望月?」
望月「まあ、あれよ…かんかんこれこれ?」
望月が適当に事情を説明した
三日月「はぁ、なるほど…なんか今日も」
望月「騒がしくなるんだろうなぁ」
まあ、いつものことかと2人で笑みを交わした
ー廊下ー
卯月「ぴょぉぉぉんっ!!」
卯月が廊下を疾走していた
三日月によれば泣きそうな顔をしていたらしいが
この現状、どうみてもそれどころではなかった
皐月「まてぇぇぇっ!」
菊月「…撃つっ!」
主砲を構えた菊月が発砲した
卯月「うぉぉぉぉっ!」
それを紙一重で避ける卯月。はずれた砲弾(演習用)が壁にぶつかりスーパーボール宜しく弾けて何処かへ飛んでいった
卯月「室内で発砲とか何考えてるぴょんっ!?」
菊月「大丈夫だ問題ないっ。皐月っ!」
皐月「うんっ!」
菊月が援護射撃をする中、皐月がさらに速度を上げて走り抜ける
卯月「問題しかないぴょん!この脳筋っあんぽんたん!」
菊月「お花が咲いてるよりは余程いいよ、このすかぽんたんっ!」
皐月「とったっ!」
砲弾(演習用)を避けながらでは対して速度のでない卯月に皐月が追いつき手を伸ばす
卯月「ちぃぃっ!」
廊下が開け、階段の踊り場にでる。それと同時に卯月が床を蹴り階下へ飛び降りた
皐月「あっ!?卯月っ!」
一瞬消えたようにさえ見える程の思い切りの良さだった
器用に着地して階下に消えていく卯月の桜色の髪が皐月の視界から消えていった
菊月「逃したか…」
皐月「うん、ごめん…無駄に思い切り良いんだから」
菊月「まったくだ…」
2人が呆れ返ってるその後ろ
文月「あははは。皆元気だねぇ」
長月「お前は楽しそうだな…」
文月と長月。こちらは先の2人と違って駆け足といった具合の のんびり具合だった
文月「うん」
文月が笑顔で返す。割とお祭り好きだった
長月「はぁ…」
大事があってもなんなので、とりあえずは付いては来ているが
ツッコミ不足をひしひしと感じる長月だった
ー食堂ー
勢い良く食堂の扉が開かれる
そして、先ほど階下に降りた卯月が中に飛び込んだ
卯月「ふぅふぅ…ま、まったくどうしてこうなったぴょん」(←自業自得
とりあえず、扉を閉めてどこ隠れる所を探してみると
金剛「へーい、卯月。そんなに慌ててどしたデース」
金剛が手を振っていた
彼女の前には豪華なティーセットが一式揃っておりティータイム中だったらしい
卯月「こ、こんごう、ちょっと匿うぴょん」
金剛「Why?」
金剛の返事も聞かずに卯月が金剛の席の下に潜り込んだ
金剛「卯月?」
卯月「うーちゃんはここにはいませんうーちゃんここにはいません。あんだすたんど?」
金剛「お、OKネ」
妙な勢いに押されて取り敢えずは了承する金剛
それと同時に閉ざされていた食堂の扉が再び開く
皐月「卯月っ!」
金剛「oh、今日も元気デスね皐月」
皐月「あ、金剛さん。卯月みなかった?」
金剛「hummmm…うーちゃんはここにはいませんネ。それより、お茶飲んでいきませんか?」
卯月「…(ぴょーんっ、金剛や、やめるぴょーん)」
卯月が机の下で金剛をつついて抗議していた
皐月「ごめんっ、ちょっと急いでるからまたあとで」
金剛「Oh、それは残念デス」
そうして再び食堂の扉が閉じられるとその向こうで
皐月(だめこっちにはいないみたい)
菊月(逃げ足の早い…)
長月(ほっとけばいやでも戻ってくるだろう…)
文月(今しか出来ないこともあるんだよぉ)
長月(そうかい…)
がやがやと4人の話し声が遠ざかっていった
金剛「Hey、卯月。もう行ったデース」
卯月「…」
金剛「卯月?」
返事がないのが気になり椅子を引いて金剛が机の下を覗いてみれば
卯月が顔をくしゃくしゃにしてすすり泣いていた
卯月「こんごぉぉぉぉう…」
金剛「Oh…どうして泣いてるネー」
机の下の卯月を金剛が抱き上げ膝の上に乗せる
そしてそのままぎゅっと抱きしめた
金剛「とりあえず落ち着くネー。何があったか話して下サイ」
卯月「う、うん…」
かんかんこれこれっと卯月が先ほどの提督とのやり取りを金剛に説明する
金剛「はぁ…提督もしょうがない方ですね」
卯月「卯月だってわかってるよ…司令官だもの、ああいう返し方されるってくらいは…でも、でもぉ…」
金剛「はいはい…冗談でいっても冗談と思われたくない事はありますよね」
再びぐずりだした卯月の背中を優しくさすり
落ち着くまでしばらく抱きしめ続ける
卯月「うぅぅ…このあとどんな顔して司令官にあえば良いぴょん…」
金剛「no problemデース。いつもの元気な卯月でいれば良いデース。提督もそういう卯月が一番好きなはずネっ!」
ぐっと金剛が自信を持って断言した
卯月「うん、がんばるぴょん…」
金剛「VeryGood。まあ、どうしてもダメなら私も一緒にいくネー」
卯月「金剛…ありがとぴょん。大好きぴょーん」
ぎゅーっと今度は笑顔の卯月が金剛に抱きついてくる
それを金剛が優しく抱きとめる
金剛「そいえば卯月。提督からescapeしてたのでは?どうして皐月たちが追ってきてるネー?」
卯月「ああ、それは別件ぴょん」
金剛「?」
しれっと卯月が答える
かんかんこれこれ…
金剛「OK.卯月はBadGirlデスネ」
卯月「ぴょん?」
金剛が卯月に笑顔を向け、そのまま通信機を動かした
金剛「こちらDiamond Leaderデース。兎は食堂にいまーす
chase timeの各員は至急急行するデース」
全周波帯で発信された通信は、おそらくこの鎮守府の艦娘全員に知れ渡った事だろう
さっと卯月が金剛から離れる
卯月「ぴょんっ!?裏切ったな金剛」
金剛「Non,提督の件は手伝いますが。この件が終ってからデース」
金剛がティーカップを手に取り紅茶を飲む
金剛「そ・れ・に。escapeする時間は作ったネ。逃げ切るなり捕まるなり片をつけるとイイネー」
卯月「むぅぅ、おぼえてろぴょーんっ!」
金剛「Good Luck♪」
開いている窓から卯月が飛び出した
その背中にエールを送る金剛さん
金剛「So?提督も提督デース」
誰にともなく金剛が言葉を紡げば
提督「そうは言うがな…冗談意外に聞こえんし、あのタイミングじゃ」
何処からとも無く提督が姿を表した
金剛「Non.どうして素直にMe tooといえないのか」
提督「どうしてって…金剛…」
金剛「Why?」
名前を呼び一拍の間を置く
その間に金剛が紅茶に口をつけた
提督「I love you…」
金剛「ぅっっふっっ!?」
そう口にした途端、金剛の肩が跳ねる
紅茶を吹き出さなかったことを褒めてあげたい動揺ぶりだった
金剛「て、ていとく…けほっ、急にどうしたネ…April Foolデスか?」
顔を赤くして紅茶にむせ返りながらも何とか言葉を続ける金剛
提督「いやさ、どうして素直にMe tooといえないのかってな…」
金剛「っぅぅぅぅっ!?」
金剛がカタカタと音を立てながらもなんとかティーカップを机に戻す
金剛「提督のバカっ、もう知らないデス、あっちいくデース!」
金剛が腕を振り回して提督を追い払う
提督「はいはい。それじゃまた後でな…」
音もなく提督の体が地面から浮くと霞の様にその場から消えていった…
金剛「あーうぅぅ…」
提督が消えたあと、金剛がそのまま机に突っ伏した
金剛「ムードとタイミングくらい考えるネー。ばーか…」
金剛がティーカップを指で弾くと、ピンッと甲高い音が一人きりの食堂に響いた
前途多難な恋心だった
ー卯月と弥生の部屋ー
弥生「んぅぅ…」
窓から朝日が差し込む
その光に起こされるように弥生が目を覚ます
ゆっくりと伸びをした後 ふとんの上に乗っかってる紙切れに視線がいった
弥生「なんだろ?…うぇ」
普段の彼女の口からは聞き慣れないような声だった
手にした紙には絵が書かれていた
魚の絵、もっと言えばサバの絵…しかも無駄に精巧に描かれていた
そして絵の片隅には小さく卯月のサイン「卯月参上」の文字
ともすれば、生臭さが記憶の底から呼び起こされるくらいに
しかしなにより、その鯖の絵、その目と視線があった事が何よりも気味が悪かった
今にもギョロリと動き出しそうな…
弥生「ぎょっとする…魚だけに…」
なんとなしに呟いた言葉
弥生「…」(きょろきょろ
口にした途端恥ずかしくなってあたりを見回す
卯月あたりにでも聞かれてたら一日中はからかわれるのは間違いなかった
弥生「あれ、卯月?」
部屋には誰もいなかった、その代わりに…
卯月「ぴょーんっ!?」
窓の外から探し人の声がする
見下ろした先には皐月たちに追い回されてる卯月の姿
弥生「はぁ…なに、やってるのかな」
とりあえず、着替えて下に降りようと
弥生がベッドから降りて着替えだす…卯月の脱ぎ散らかした服を片付けながら 支度を終えると
弥生「さ、今日も騒がしくなるのかなぁ」
ぐっと伸びをして部屋を出た
ー廊下ー
北上「お、提督。やっとみつけたよー」
提督「んあ?北上様か…」
廊下を歩いていると北上様に呼び止められた
北上「執務室にいないとなると、どうしたものかとおもってのさ」
提督「ああ、それは済まなかったな。それで、急ぎかい?」
北上「急いではないけどね。大井っちが見当たらないものだからさ、何処いったんかと思ってね」
提督「ああ、そういう…」
しばしの一思案そして
提督「知ってるといったらどうする?」
無駄に大げさな動作で両手を広げて北上を煽りだす提督
北上「なぁに、そのときは、さ…」
北上が踏み出し提督の懐に入る
右手で銃の形を作りその先を提督の顎の下へと
北上「安いもんだろう?命と引き替えだなんて、さ?」
なんかの映画やドラマでありそうな1シーンの出来上がり。羞恥に耐えられるならとてもお手軽だった
北上「ふふふっ…」
提督「ふん…。5秒待て…」
二人してほくそ笑んだ後。提督が目をつぶった
その脳裏に浮かぶ鎮守府の地図…電気水道の流れから人の位置関係に至るまで全てが地図の上に書き込まれていった
北上「はい、5秒立ったよ」
提督「そうだな、取り敢えず…」
北上「おっと」
提督が北上の手を引いて自分のもとに抱き寄せる
提督の腕の中に北上が収まった時、後ろから卯月の声がした
卯月「ぴょーんっ!」
廊下の角を曲がった卯月が、倒れんばかりに前のめりになり床を蹴りあげ、とんでもない早さで廊下を疾走していった
卯月が走り抜けた後に、巻き起こった風が提督と北上の髪を揺らしていく
大井「こんのっ、待ちなさいっ!」
その後を遅れて大井が走り抜ける
格別 大井の足が遅いわけでもないが誰が見たって卯月の方が速かった
大井「菊月っ!そっちっ!」
菊月「ああ、任せろっ!」
卯月の進行方向、廊下の反対側から菊月が飛び出した
卯月「挟み撃ちとか、卑怯ぴょん!」
菊月「寝込み襲うやつに言われたくはないっ!」
卯月が急に向きを変える、目指すは窓の外。都合よく風通しのために開いていた
窓枠に足をかけ、なんの躊躇いもなく飛び出した
大井「ちっ!下に逃げた」
菊月「皐月!」
皐月「わかってるっ!」
華麗に着地した卯月を下で待機した皐月が追撃する
大井「私達も」
菊月「ああ」
残った2人もすぐさま後を追って廊下の向こうに消えていった
提督「…なんだ、あれ?」
北上「いやぁ…それがねぇ…」
この逃走劇もそうだが、それよりなにより…見送る大井の背中に何か張り付いてた
その疑問に答えるように北上が一枚の紙切れを差し出す
北上「廊下歩いてたらいきなり背中にこんなのはっつけられてさ…」
提督「サバか…」
サバの絵だった無駄に精巧に描かれたサバだった
北上「それで大井っちも駆け出して…」
提督「卯月参上…ねぇ」
サインと思しきそれにはそんなことが書かれていた
北上「でもさぁ、この絵…」
提督「そうだな…」
北上&提督「ギョッとするな…魚だけに」
二人の声が重なった
北上「あははははは。あーよかった私一人だったら 寒くて死んじゃうところだったよ」
提督「ほんとに、くだらねーの」
一しきり2人で笑いあった
北上「そいじゃ私はいくよー」
提督「参加するのか、あれに?」
北上「いやいや、北上様はもう歳だからねぇ…若い子の遊びについていけんのさぁ
金剛さんとこでお茶でももらってくるよー」
手をひらひらさせながら北上が去っていった
提督「金剛ねぇ…使い物になるかね。今のあいつ…」
自分でからかったのを未来永劫の彼方に消し飛ばしてのこの発言だった
ー工廠ー
夕張「~♪」
夕張が鼻歌交じりで装備を改修していた
今回のお題は12.7cm連装砲
ほとんど菊月 専用装備みたいになってはいるが
その当人がひっきりなしに壊すものだから多少の予備は合って困るものでもなかった
提督「調子良さそうだね」
夕張「ああ、提督。お疲れ様」
提督「おつかれさまー。まだ作ってるのかそれ?」
夕張「んー主力は駆逐艦だから、ここの鎮守府…」
提督「ああ…球磨の20cm砲とか改修するのだるいものなぁ」
夕張「うん、遅かれ早かれとは思うんだけど。なかなか資材がね」
今後の課題だねぇ…数を揃えないなら質はあげたいけれど…
夕張「ああ。それで何か用だったり?」
提督「ん、いやー…卯月見なかったかなーって」
夕張「卯月を?見てはないけど…提督が探したほうが早いんじゃ?こーなんかわかるんでしょ?ぴぴって?」
夕張が指先を立てて見せた
提督「分かるけど、なんかこう…電波が悪いというか」
正直、顔を合わせづらいので卯月の場所が特定しきれないっていう
夕張「ふーん。喧嘩でもしたの?と、はいこれ」
喋りながらも12.7cm連装砲を差し出される
提督「喧嘩っていうか…ああ、うん」
かんかんこれこれっと説明しながらも受け取って構えてみた
夕張「喧嘩じゃないの、それ? で、どう?使えそう」
提督「こういうのはすれ違いっていうんだよ。 ちょっと重いな」
12.7cm動かしながらそう返した
夕張「仕方無いじゃない。火力あげるならどうしたって重くはなるもの」
提督「それはそうだが、命中率さがるようじゃ意味ないぞ」
夕張「菊月は上手く使ってるみたいだけどね…」
提督「よく壊すのもあいつだけどな」
12.7cmを夕張に返す
夕張「ま、装備は使われてなんぼでしょ」
提督「それはな…」
ひと通りの点検が終り夕張が12.7cmを片付けた
夕張「そういえば提督?」
提督「ん?」
夕張「卯月が言ってましたよ。「司令官ともっと仲良くしたい」って」
提督「あー…プレッシャーか、新卒いじめの圧迫面接か」
夕張「何いってんのよ…とりあえず、追っかけたきたら?」
夕張が指先を工廠の外に向ける。目で追ってみれば
工廠の外を卯月が走っていた
次いでそれを追っかける艦載機の群れ
提督「はぁ、しゃーねーなー。夕張、ありがと…」
夕張「はいはーい。いってらっしゃいな」
工廠の外に出て行く提督を見送る夕張
夕張「ま、嘘なんだけどね」
どうせ嘘つくなら、2人のためにでもなれば良いかなってそんな事を考える夕張だった
ー中庭ー
卯月「なんで艦載機を持ち出すぴょん?これでは逃げ場がなくなってうーちゃん捕まっちゃうぴょん!」
瑞鳳「卯月は悪戯することしか考えてないじゃないっ、だからお仕置きすると宣言した!」
今朝方、瑞鳳が部屋を出てみれば目が合ってしまった…
何にと問われれば、サバ。サバの絵としっかりばっちり見つめ合ってしまっていた
卯月「艦娘が艦娘に罰を与えるぴょん?それはエゴぴょん!」
瑞鳳「堪忍袋の緒が持たない時が着てんのよっ!それに、こちとら空母なんだからっ!」
艦載機を使って何が悪いと、何の躊躇いも無く瑞鳳が弓を引き絞る
放たれた矢が空中で艦載機に変わり卯月に襲来する
卯月「睦月型は伊達ではないぴょん…」
走っていた卯月が180度回転して瑞鳳に向き直り再び走りだす
瑞鳳「え、ちょっと!?」
卯月が主砲を構えて邪魔な爆撃機だけを叩き落とせば瑞鳳との直線上に道が開く
その僅かな隙間を卯月が走り抜ければ…
卯月「この距離では爆撃機は使えないぴょん?」
瑞鳳「ぐぬぬぬ…」
卯月が瑞鳳に肉薄する。こうなっては自爆覚悟で爆弾を落とすかどうかだった
卯月「ああ、そういえば空母だった、ぴょーんwwww」
至近距離で主砲を撃ちこむ
瑞鳳「きゃっ!?こんの…飛行甲板が」
演習弾による中破判定。これで瑞鳳の艦載機の使用には大幅に制限が掛かった
卯月「ぷっぷくぷー♪」
瑞鳳「あーもーっ!?また負けたっ!」
卯月が走り去る
サバの絵がどうこうよりも、卯月にぎゃふんと言わせたかった瑞鳳だった
ー屋根の上ー
球磨「やっぱり瑞鳳ではまだまだ卯月には勝てないクマ」
多摩「実戦経験の無さが露骨に現れてるにゃ…」
木曾「哀れってほどでもないがよ…いざって時 死線わけるぞ、あれは」
三人で傍観を決め込んでいた
演習やら哨戒で単純な練度ならそこそこにはなってはいたが
最後の一線がまだ超えられないでいた
実戦経験…砲弾飛び交う戦場でのとっさの判断…相手の懐にある勝利をもぎ取ってでも勝つ力
こればっかりは演習程度でどうにかなるものではない
多摩「…海上なら攻撃機の選択もあるにゃ」
木曾「いや…まっすぐ飛んでくるだけの攻撃機ではいい的だ
爆撃機で飽和攻撃でもした方がマシだな」
多摩「にゃ…30連噴進砲もあるにゃ…一網打尽にされるだけにゃ
いっそ指輪の力でも使ってゴリ押しするにゃ?」
木曾「いや…そうなれば卯月にも指輪を使われる。それこそ力の差が開き過ぎるぜ」
球磨「結論は…指輪の力に頼らずに、爆撃でも雷撃でも良いから卯月に直撃させる。そんなルール クマ」
「…」
3人で閉口する。
何をどう考えたって実戦経験の差が付きまとっていた
球磨「明日から実弾演習クマ」
多摩「おお、怖いにゃ…」
木曾「轟沈させるなよ‥」
球磨「木曾、提督に女神を用意させるクマ」
木曾「ん、明日までには準備させる‥」
球磨「多摩、防空巡洋艦の出番クマ」
多摩「そういうのは卯月に譲ったつもりだったのににゃぁ…」
木曾「はっ、そんな台詞はその口元を隠してから言うんだな」
ご指摘の通り多摩の口元はニヤリと笑っていた
球磨「良い感じだクマ。それでは、諸君。演習を始めるクマ
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な演習を、一心不乱の大演習を始めるクマ」
演習とはいえ容赦する気のない球磨ちゃんだった
ー食堂ー
菊月「この馬鹿、わすれろ、この…」
卯月「いた、いた…」
卯月が菊月にハリセンでペシペシ叩かれていた
それはもう、物理的に記憶を消去したいかのごとく
やはり多勢に無勢だった…スタミナの切れた卯月はあっさり捕まり
大井にデコピンをくらったあとサバの絵を貼っつけられていた
正し、「卯月参上」の部分は「サバになりたい」に上書きされていた
真に迫ったサバの絵からはその言葉が本気のように見えるのだった
そして回収に成功したカメラからは自分の写真のデータを消し終えて皐月は傍観側に回っていた
皐月「まったく…ボクの服、脱がせたの文月でしょ?」
文月「きゃっ♪」
皐月の避難の視線を受けて、文月が恥ずかしそうに両手で顔を隠した
皐月「それはもういい…今度やったら怒るからね」
文月「えへへ、ごめんね皐月」
長月「しかし意外だな…」
皐月「なにがさ?」
長月「あの写真なら、司令官に見せれば喜ぶだろうに?」
長月が冗談半分でそういった
皐月「…よろこぶ、かな?」
長月「は?」
冗談半分の残りの半分。つまりは本気の部分を皐月は受け取ってしまう
弥生「皐月、それ以上は…」
皐月「あ、いや、べつに冗談だよ?如月じゃないんだし?」
あわあわと否定する皐月
一瞬本気で考えたしまった自分に気付いて赤くなっていた
文月「あははは。如月ならやりそうではあるかなぁ」
長月「まさか…いや、さすがにやらない、よな?」
弥生「多分…」
隣に居た弥生に同意を求める長月
否定はしたくても容易に想像できてしまう長月だった
ー廊下ー
如月「へっくち…」
睦月「およ?如月、大丈夫?」
くしゃみをした如月の顔を睦月が心配そうに覗きこむ
如月「ええ、なんでもないわ。誰かが噂してるのかもね?」
睦月「提督だったり?」
如月「あらあら、そうだったら嬉しいわね。今度、際どい写真でもとってあげようかしら」
睦月「おおっ、如月ちゃん大胆にゃしっ」
如月「うふふ、冗談よ冗談」
笑顔の如月。なんかホントにやりそうだった
ー食堂ー
卯月「ぅぅぅっ。菊月、痛いぴょん…」
延々とハリセンで叩かれてた卯月が涙目で菊月に訴えかける
菊月「うぐっ…あの、その…」
涙目の卯月をみて菊月の手が止まる
卯月「うーちゃんはとっても痛かったぴょん…」
菊月「すまない、やり過ぎた…」
卯月「ほんとにほんとに痛かったぴょん」
菊月「ああ、悪かった」
卯月「そう思うなら「お姉ちゃん」と呼んで欲しいぴょん♪」
涙目だった卯月の顔が一転して笑顔に変わった
菊月「くぅっ!!」
間髪入れずに菊月がハリセンを振り抜いた、フルスイングである
卯月「いったぁぁぁい!」
食堂に卯月の悲鳴が響き渡った
皐月「どうして叩かれに行くかなぁ…」
文月「構って欲しいんだよ」
弥生「ああいうじゃれ方しか知らないから…」
長月「まったく、こまった姉だ…」
ー廊下ー
卯月「うぅ、ひどい目にあったぴょーん」
廊下を卯月がトボトボ歩いていた
そのほっぺは先程の一撃でちょっと赤くなっていた
提督「ひどい目ついでにこっちの問題も解決してもらおうか」
卯月「ぴょんっ!」
驚きで跳ね上がった卯月の肩を提督がガッチリ掴んでいた
卯月「あ、あはははは‥司令官におかれましてはごきげんうるわしゅう‥」
卯月がしどろもどろに中身の無い言葉を並べ立てる
提督「何いってんだお前」
卯月「えーっとだからその‥う、うーちゃんはこれからお風呂に‥」
提督「じゃー一緒に行こう」
卯月「変態ぴょんっ!?」
それが当然のように提督が混浴するとか言い出した
提督「変態だと?言うのが50年ばかり遅いなぁ」
卯月「意外に最近ぴょん…」
妙な所に反応する卯月だった
卯月「じゃなくてっ…だから、その…」
提督「まー待て、逃げられると謝れんだろう」
卯月「あやまるとか、別にそんなの…」
卯月が俯く
提督「悪かった…べつにお前の好意を疑ってるとかそんなのじゃ…」
卯月「卯月はね、司令官が大好きなの。それはほんとに、ほんとなの」
提督の言葉を遮り卯月が口にする大好きの言葉
提督「ん、知ってる。今朝も聞いたし」
卯月「うん、今朝もいったよ…」
「…」
この後どう言葉をつないで良いか分からずに2人で黙りこむ
提督「…(あぁ、どうしよ)」
何を言っても飾り気が多すぎて嘘くさくなるし…
となれば、たった一言を口にするだけだった
卯月と目線の高さを合わせる
提督「卯月…大好きだ」
Me tooと素直に口にすることにした
卯月「し、しれいかん?ほんと?」
提督「ほんと」
卯月「ほんとにほんと?」
提督「ほんとにほんと…って、こんな恥ずかしいこと何回も言わせるなこいつは」
卯月「しれいかんっ!」
俯いていた卯月の顔が前を向く。その顔にはいつもの笑顔が咲いていた
卯月「って、うわっ!か、顔が近いぴょんっ!?」
提督「お前が近づけたんだろう?」
卯月「司令官が近づいて来てるぴょん…」
提督「せっかくだし、ちゅーでもするか」
卯月「へっ…」
その言葉はまるで おはようの挨拶でもするかのようで
卯月「ま、待つぴょん…うーちゃん、まだ心の準備が…」
提督「3分間まってやる」
卯月「ちょちょちょっ!?」
逃げようと後ずさる卯月の体を提督が背中に手を回して捕まえる
そして、提督が自分のおでこと卯月のおでこを引っ付ける
嫌でもお互いのことが感じられる距離だった
卯月「…(ま、まつぴょん。この状態を3分間だと)」
どんな羞恥プレイだと
視線を逸らしても司令官の顔が目に入る
目を閉じてみれば、準備OKのような感じでそれも無理
卯月の頭が沸騰しそうになっていた
ぐるぐるぐる思考が同じ所を回る、そのうち何を考えているのか分からなくなるほどに
提督「はい、3分…」
卯月「へ?…ふぇえぇ!? 」
卯月が混乱している間に3分間は立っていた
ー
提督「そいや、卯月よー」
卯月「なーにぴょーん♪」
提督が卯月に肩車をしながら廊下を歩いていた
提督に乗っかっている卯月は傍目にみてもごきげんだった
提督「おまえ、最初に合った頃から素敵だのカッコイイだの言ってたけど…あれも本気だったのか?」
卯月「へ?そんなの嘘に決まってるぴょん」
即答だった
卯月「本気にしてたぴょん?哀wれwぴょんww。一目惚れとか都市伝説ぴょんww」
嘲笑を含んだ声で卯月が答える
一目惚れ…どっかの戦艦がそんな事を言ってたような気がしなくもなかった
提督「まあ、それはそうか…ほいっ」
卯月「へ?」
提督が背筋をそらした途端、卯月の視界が反転した
提督の肩に足を引っ掛けたまま逆立ち見たいにぶら下がる格好になる
卯月「おお、世界のすべてが反転してるぴょん♪」
ひっくり返ったままの卯月がなんか楽しそうにしてた
卯月「司令官司令官。このまま真っ直ぐ前に進むぴょん」
妙ちくりんな体勢でもしっかりと卯月の声が耳に届く
提督「はいはい。じゃ、執務室に帰りましょ」
卯月「ぴょーん♪」
はい、というわけで最後まで読んでくれた方。本当にありがとうございました
貴重な時間が少しでも楽しい物になっていれば幸いです
それではこの番組は
提督「ただいまー」
望月「おかえり…っていうか」
三日月「なんで、卯月がコウモリみたいに…」
卯月「初めての共同作業ぴょん」
如月「あらあら、仲良くなったみたいで」
睦月「ああーいいなぁ、睦月もそれやりたーい」
夕張「ん、めでたしめでたしみたいね」
皐月「ねぇ、菊月。ボクにもお姉ちゃんって?」
弥生「あ、私も…」
菊月「たのむ、忘れてくれ…」
長月「やめてやれ…」
球磨「瑞鳳、力が欲しいか?」
多摩「卯月に勝ちたいにゃ?」
木曾「その気があるならこの女神を受け取れ」
瑞鳳「う、うん…」
北上「次回はサバ回だよっ」
大井「ちがいますからっ」
以上のメンバーでお送りしました
ー
ー以下蛇足ー
♪教えて皐月ちゃんのコーナー♪
皐月「すごいねぇ…」
提督「何がさ?」
皐月「いやだって、12回だよ?アニメで言えば1クール分じゃん」
提督「ああ、快挙といえば快挙だね」
皐月「それもこれも、読んでくれた皆と」
提督「コメントや応援してくれた皆様のお陰です」
皐月「本当にありがとうございます」
皐月「さて、今日は今回12話の補足でも入れようか?」
提督「何かあるの?」
皐月「じゃーテロップ」
・卯月のプランB
・提督の特殊能力
提督「そいや、プランBとかいってたね」
卯月「プランSABAのBぴょん♪」
皐月「強引すぎるんだけど…」
提督「Aはなんだったんだよ」
卯月「KAMERAのAぴょん♪」
提督「KじゃなくてCな…」
皐月「ちなみになんでサバかっていうと…フランスだと魚の絵を描いた紙を背中に貼っつけて遊ぶ日らしいよ」
提督「プワソン・ダヴリル4月の魚だそうだ。んで4月にはサバがよく捕れるらしいと」
皐月「じゃ次は提督の特殊能力だね」
提督「えー、別に前にも海に浮かんでたり深海棲艦斬ったりしてたじゃーん」
皐月「あからさまに霧霞になって消えたり、大井さんの居場所サーチしてたのは?」
提督「神出鬼没は提督の常識だと思うしー。自分の家ならその気にならなくてもお風呂覗くくらいできるよ?」
皐月「…やってないよね?念のため」
提督「覗くくらいなら一緒に入るし」
皐月「変態っ!」
提督「好きな娘と風呂入りたいってのが変態なら私は変態でいい」
皐月「また、そんなこといって…」
提督「にひひひ…」
♪皐月ちゃんラジオのコーナー♪
皐月「それじゃーお手紙に返信しようか」
提督「今回は?」
皐月「じゃじゃーん」
・皆可愛い
・球磨がイケメンすぎて
・睦月型は天使
・素晴らしい時間をありがとう期待してるね
・ろり○んな提督でもそれ以外でも楽しめると思います
皐月「こんな感じ」
提督「そいじゃ上から…」
・みんな可愛い
卯月「とーぜんぴょん」
睦月「もっと褒めるが良いぞっ」
提督「なんか湧いたな」
皐月「まあ、たしょうはね。ていうか皆って司令官も入ってるのかな?」
提督「まさかだろう。私はおまけだよ…艦娘だけじゃ無理が出てこないとも限らんしね」
皐月「ボクは本命何だけどなぁ…」
提督「…つぎいこつぎ」
皐月「にひひひ、はーい」
・球磨がイケメンすぎて
提督「お陰様で安心して眠れるけど…」
皐月「演習とか戦闘に入ると怖いけどね」
提督「そりゃ、皆沈めたくないってなればそうもなるだろうさ」
皐月「うん。じゃー次」
・睦月型は天使
提督「知ってた」
皐月「あ、ありがとう…」
提督「天使っていや、に○に○動画ですごいの上がってたな」
皐月「こんな所で宣伝したら不味くない?」
提督「んー…睦月型とケッコンカッコカリ【手描き】でググれ」
皐月「あーあ、書いちゃった」
提督「タイトルだけだし…睦月型好きは昇天出来るんじゃないかな?」
皐月「もどっておいでよー。さ、次いこ」
・素晴らしい時間をありがとう期待してるね
皐月「いつも読んでくれてありがとうございます
こんな提督とボクらだけど、これからもよろしくお願いします」
提督「ありがとねー」
皐月「もう、適当なんだから…。そいじゃ、次」
・ろり○んな提督でもそれ以外でも楽しめると思います
皐月「これ、コメント欄に妙なURL出てたけど仕様なのかな?」
提督「さてな?」
皐月「とりあえず、オススメ欄のコメント持ってきたけれど…」
提督「私はろり○んじゃないよ?」
皐月「ダウト」
提督「ロリでもいけるだけだよ?好きな娘がたまたまたロリだっただけだよ?」
皐月「ろり○んはみんなそういう、いつもそうだ」
提督「それじゃ、皐月は私がお。ぱいお。ぱい、言ってた方がいいのか?」
皐月「いや、それはなんか嫌だけど…」
提督「よし、じゃー何も問題はないな」
皐月「その理屈はおかしい」
皐月「そんな訳で。コメントくれた皆様ありがとうございます
もちろん、応援や評価、お気に入り、しおりを挟んでくれるだけでも嬉しいよっ♪」
提督「それじゃ、今回はここまでだな」
皐月「ここまで読んでくれてありがとう。まったねー…」
皐月「ていうかさ、なんで今回こんな長いの?」
提督「卯月とのラブコメと逃走劇纏めたからじゃ無い?」
皐月「ああー。そういえば丁度2倍位だよね」
提督「最初期に換算すれば3倍だ」
皐月「うわぁ…」
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