「転がる花陽」
場劇生年一
陽花泉小:演主
凛 空星:演主
『かえないひと』
「ごろごろごろ〜」
「ごろごろごろ〜」
「ごろごろごろ〜」
「ごろごろごろ〜」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろごろご…ん?」
凛「ねぇねぇかよちん!あそこに誰かいるよ?」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「行っくにゃー!」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろごろごろ〜」
『かえるひと』
穂乃果「ん?」
花陽「ごろごろごろ〜」
穂乃果「ねぇねぇ、何やってるの?」
凛「転がってるにゃ!」
穂乃果「凄い凄い!私もまぜて!」
花陽「ごろごろごろ〜」
穂乃果「ごろごろ〜ごろごろ…お?」
穂乃果「これは中々…キツいかも!」
穂乃果「ごろごろごろー!」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろにゃー!」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろごろごろ〜」
穂乃果「ごろごろごろ〜」
凛「君はなんで転がるにゃ?」
穂乃果「やり甲斐があるから!」
『かわるひと』
ことり「…あ」
花陽「ごろごろごろ〜」
ことり「何してるの?」
凛「転がってるにゃ!」
穂乃果「楽しいよ!」
ことり「わぁ!私もまぜて?」
穂乃果「おいでおいで〜」
ことり「ありがと〜」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「行っくにゃー!」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろごろごろ〜」
穂乃果「ごろごろごろ〜」
ことり「ごろごろごろ〜」
凛「君はなんで転がるにゃ?」
ことり「仲良くしたかったから♪」
『かえられるひと』
絵里「あら?何かしら?」
花陽「ごろごろごろ〜」
絵里「貴方たち、なにしてるの?」
凛「転がってるにゃ!」
穂乃果「楽しいよ!」
ことり「みんな仲良しだもん」
絵里「…」
絵里「そんな事してて…なにか変わった?」
穂乃果「うん!」
穂乃果「色んなとこ見て来たもん!」
ことり「色んな人と出会ったしね!」
絵里「私がやっても…変じゃないかしら?」
穂乃果「なんで?」
絵里「…」
絵里「それじゃあ私も混ぜてもらうわ」
穂乃果「やったね!」
ことり「嬉しいなぁ」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「にゃにゃにゃー!」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろごろごろ〜」
穂乃果「ごろごろごろ〜」
ことり「ごろごろごろ〜」
絵里「ごろごろごろ〜」
凛「君はなんで転がるにゃ?」
絵里「自分に正直になっただけよ」
『かわらないひと』
にこ「…ん?」
花陽「ごろごろごろ〜」
にこ「あ、あんた達何してんのよ?」
凛「転がってるにゃ!」
穂乃果「楽しいよ!」
にこ「楽しい訳ないでしょ!?みっともないからやめなさい!」
ことり「でもね?みんなで仲良く転がると凄く楽しいよ?」
にこ「っ」
絵里「自分を見つめ直すことの出来るいい機会にもなるわ」
にこ「…」
穂乃果「一緒に転がろう!」
にこ「…じゃあ」
にこ「わ、私も行くわ!」
穂乃果「おー!」
ことり「わーい♪」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「にゃんにゃかにゃん!」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろごろごろ〜」
穂乃果「ごろごろごろ〜」
ことり「ごろごろごろ〜」
絵里「ごろごろごろ〜」
にこ「ごろごろごろ〜」
凛「君はなんで転がるにゃ?」
にこ「一人でいるのに飽きたからよ」
『かわってるひと』
真姫「…なに?」
花陽「ごろごろごろ〜」
真姫「ゔぇえぇぇ!?」
真姫「あ、貴方たちなんなの!?」
凛「転がってるにゃ!」
穂乃果「楽しいよ!」
真姫「楽しいわけないでしょ!」
真姫「あーもー!こんな傷だらけにして…」
にこ「このくらい平気よ」
絵里「多少の怪我はしょうがないわ」
真姫「多少って…」
穂乃果「危ないとこもいっぱい転がってきたよねぇ?」
ことり「昨日は崖から落ちちゃうところだったよ〜」
真姫「〜っ!」
真姫「し、しょうがないから私も付いていくわ!」
穂乃果「やったー!」
ことり「わーい♪」
絵里「宜しくね」
にこ「あんた転がれるの?」
真姫「出来るに決まってるでしょ!」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「おー!」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろごろごろ〜」
穂乃果「ごろごろごろ〜」
ことり「ごろごろごろ〜」
絵里「ごろごろごろ〜」
にこ「ごろごろごろ〜」
真姫「ごろごろごろ〜」
凛「君はなんで転がるにゃ?」
真姫「見ていられないんだもの」
『かわりたいひと』
海未「おや?」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろごろごろ〜」
海未「…」
穂乃果「あぶないよー」
海未「…危ないのは貴方たちです」
海未「何をしているのですか?」
凛「転がってるにゃ!」
海未「それは見れば分かります」
穂乃果「楽しいよ!」
にこ「そうそう」
にこ「それに、みんなに注目されながら転がるのも悪くないわよ?」
海未「それは嫌です」
絵里「それなら、心と体を鍛え直すいい機会だと思えばいいんじゃない?」
絵里「なにより自分自信を変えられるわ」
海未「…」
海未「本当ですか?」
絵里「もちろん!」
穂乃果「この前行った所は絶景だったんだよ!ねぇ?」
にこ「アレは凄かったわねぇ」
ことり「あんなとこ初めてみたよぉ」
海未「…」
真姫「いつまで悩んでるの?」
真姫「時は金なりよ?」
海未「……それなら…」
海未「それなら…私も混ぜて下さい」
穂乃果「やったー!」
ことり「嬉しいねぇ!」
絵里「きっと変われるわ」
にこ「よろしく」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「うにゃー!」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろごろごろ〜」
穂乃果「ごろごろごろ〜」
ことり「ごろごろごろ〜」
絵里「ごろごろごろ〜」
にこ「ごろごろごろ〜」
真姫「ごろごろごろ〜」
海未「ごろごろごろ〜」
凛「君はなんで転がるにゃ?」
海未「違う景色を見たかったんです」
『かわれないひと』
希「ん〜?」
花陽「ごろごろごろ〜」
希「あらま、君らどうしたん?」
凛「転がってるにゃ!」
希「何処から来たの?」
にこ「どこってそりゃあ」
にこ「…そーいや、ここ何処かしら?」
絵里「もうすぐ海よ」
海未「呼びました?」
絵里「…」
真姫「海?」
真姫「ていう事は、そろそろこの道も終わりなのかしら?」
希「そうやんね〜、この先はもう何もないかな〜」
ことり「え?じゃあもう転がるの終わり?」
穂乃果「えー!終わっちゃうの!?」
海未「道が無いのでは仕方ありませんね」
花陽「ごろごろごろ〜」
希「楽しそうに転がるねぇ」
穂乃果「ねぇねぇ!」
穂乃果「どうせならさ、私たちと一緒に最後まで転がろうよ!」
花陽「ごろごろごろ〜」
希「え?ウチ?」
希「…ええの?」
ことり「もちろんだよ!」
真姫「アナタさえ良ければね」
にこ「いい気晴らしになるわよ?」
希「あ〜それじゃあ…」
希「ご一緒させて貰おうかな?」
穂乃果「いぇー!」
絵里「よろしくね?」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「にゃー!」
希「ふふ♪」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろごろごろ〜」
穂乃果「ごろごろごろ〜」
ことり「ごろごろごろ〜」
絵里「ごろごろごろ〜」
にこ「ごろごろごろ〜」
真姫「ごろごろごろ〜」
海未「ごろごろごろ〜」
希「ごろごろごろ〜」
凛「君はなんで転がるにゃ?」
希「…誘ってくれたからかな」
希「君はなんで転がるの?」
凛「かよちんがね?転がるのが楽しいって」
凛「だから転がるんだ!」
希「…」
ザザ-ン…
穂乃果「うわぁー!海だよー!?」
ことり「綺麗だねー!」
海未「うぅ…やっと…違う景色が見れたっ」
真姫「みんな無事にここまで来れたわね」
にこ「最高の景色ねぇ」
希「みんなで見れて良かったね」
絵里「…さて」
絵里「それじゃ、私は帰るわ」
海未「私も…本懐を遂げる事が出来ましたのでこの辺でお暇させて頂きます」
ことり「ことりはもっと遊びたーい!」
穂乃果「よーし!次はうさぎ跳びだ!」
ことり「わーい!」
真姫「待ちなさい!」
真姫「見てらんないから私も付いてくわ!」
穂乃果「それじゃあ行こう!」
穂乃果「ぴょん!ぴょん!」
真姫「このくらい余裕よ!」
ことり「待ってぇ!」
にこ「私はここに残るわ」
希「本当にええの?」
にこ「他に行きたい所も無いしね」
にこ「あんたはどうするの?」
希「ウチの居場所はここやもん…」
にこ「……」
にこ「…そ」
花陽「ごろごろごろ〜」
希「二人はこれからどうするん?」
凛「転がるにゃ!」
希「っ!」
希「え…だって」
凛「そう決めてたんだもん」
花陽「ごろごろごろ〜」
希「じゃあ…ウチらはずっと…」
希「…分かった」
『かわりたくなかったひと』
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろごろごろ〜」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「ごろごろご…あっ」
凛「ねぇ、かよちん」
凛「ここで終りみたいだよ?」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「目の前はもう海だにゃ」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「かよちんは凄いね」
凛「ずっと一人で転がってるんだもん」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「最初からかよちんは…」
花陽「ごろごろごろ〜」
凛「…ねぇ、かよちん」
凛「かよちんはなんで転がるの?」
花陽「ごろごろごろ〜」
花陽「ごろごろ」
花陽「…」
凛「かよちん?」
花陽「…」
花陽「凛ちゃん」
花陽「私ね?」
凛「…」
花陽「かわりたくなかったんだ」
凛「…」
凛「ごめんね」
ザブンッ…
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