2018-01-20 07:57:19 更新

概要

リリーの拘束が久方ぶりに解除です


ゴシックは魔法乙女30




第74話 景品



館にて~


リリー「そこの、小さい子っ!」


真少年「なんだ、平べったい子」


リリー「・・・最低です、マスター」


真少年「身体的特徴を言われたから、言い返したまでだ」


リリー「マスターは、まだ成長期じゃないですか!私なんか貧乳枠で生まれ落ちたから、これ以上の成長は望めないんですよ?!」


真少年「なにその枠?」


リリー「呪われし枠です、マスター」


真少年「・・・ふむ、ちょっと失礼」


リリー「ん?」


真少年「真少年アーイッ!!」ペカー


リリー「目が光ってビーム?!」


真少年「・・・ふむふむ、リリー、水属性悪魔、165センチ、51キロ、16歳のB型」


リリー「おい!」


真少年「はい」


リリー「女の子の体重をペラペラしゃべらないで下さいっ!」


真少年「うん、分かった、上から78・52・80、まぁ、別に気にするサイズじゃないんじゃない?」


リリー「な!?」


真少年「ほら、服の上からでも分かる形の良さ」モミモミモミモミ


リリー「へ?へ?へ?!」


真少年「わー、ツンって上向きなんだぁ」モミモミモミモミモミモミモミモミ


リリー「こ、こ、こ」


真少年「ちょっとブラ固くない?触っても柔らかさが楽しめないぞ」


リリー「このアホマスターっっ!!!」ドガーン


真少年「ふぎやあっ!」フットビー


リリー「最低!最低!最低っっ!!」


真少年「てめぇっ!ゼロ距離で魔弾打つな!」


リリー「いきなり、人のバスト揉んだら、当然です!」


真少年「今更いいじゃん、リリー、何回、僕の前でビビクンしてきたんだよ」


リリー「だからと言って、バストを触って良いのですか?」


真少年「駄目なの?」


リリー「駄目です」


真少年「ちぇっ」


リリー「何を今、分かったかのような・・・」


真少年「いや、だってリリー、僕の前でビビクンのアへ顔晒しまくってんだよ?」


リリー「はぁー・・・少し仲良くしたら、すぐにその気になるなんて、マスターって思春期?」


真少年「ど真ん中だよ!」


リリー「女の子の脱いだ靴とか、クンクン匂ってるのですね、最低」


真少年「そんな性癖ねぇよ!」


リリー「あら?じゃあ、後先考えず、女の子の中に出すのですね、最低です」


真少年「やってねーよ!だいたい、例示1から2が飛躍しすぎだっ!」


リリー「まぁ、若いから、飛ぶでしょうね、マスターのホワイトソウルは・・・」


真少年「やーめーろー、下ネタが過ぎるぞ!」


リリー「あらあら、何を勘違いなさっているのかしら?思春期マスター」


真少年「うん?」


リリー「私が言っているのは、マスターの股間の子マスターが刺激されてビビクンとなり、放出されるホワイトソウルのことを・・・」


真少年「まさにその事だよっ!!思い違いが1ミリもねぇっ!」


リリー「ふんっ、私の心を少し読んだからって、いい気にならないで下さい」


真少年「なってねーよ・・・久しぶりに猿轡と目隠しとかの緊縛なしで出てきたと思ったら、下ネタが過ぎる・・・」


リリー「まぁ、ネタキャラですし」


真少年「自分で言った!」


リリー「マスターの仲間になって以降、普段から猿轡と目隠しをして、全身鎖緊縛している私がネタキャラでないとでも?」


真少年「まあ、ねぇ・・・」


リリー「何があっても、ビビクンしてハテェとなるのですよ」


真少年「リカバリーのしようがねぇ・・・」


リリー「ふふ、マスターが私の事を呆れて見てるわ・・・落ちに落ちた私の事を・・・道端に捨てられたゴミクズのように見てるわ・・・」


真少年「そんな目で見てないよ!」


リリー「あぁ、きっとカトレア様と一緒になって、私の事をっっ!!!」ビビクン!!‥‥ハテェ


真少年「律儀にハテェしやがった!!」


リリー「ハァハァ・・・ハァー」


真少年「・・・あのさぁ」


リリー「ふんっ、体はマスターに屈しても、心は屈しませんからね!」


真少年「こっちがリリーに屈してるよっ!!」


リリー「いい気にならないで下さい」


真少年「なれないよっ!」


リリー「それはそうと、マスター」


真少年「ハテェしたのを簡単に流せるってすごいよな・・・」


リリー「おめでとうございます!」


真少年「何、急に?」


リリー「この度のゴマ乙麻雀物語杯の景品に選ばれました!」パチパチパチ


真少年「・・・は?」


リリー「では、参りましょう」


真少年「待て、何も話が見えない」


リリー「えっと、カトレア様、ラナン様、プルメリア様、ロザリー様が麻雀で戦います」


真少年「うん」


リリー「トップを取られた方がマスターを一晩慰みものに出来るという次第です、以上」


真少年「断る」


リリー「マスター、私が悪魔であることをお忘れですか?」


真少年「忘れてはいないけど・・・」


リリー「マスター、私が人間の視覚聴覚嗅覚味覚など、一瞬で消し去ることが出来るとお忘れですか?」


真少年「怖いこと言わないで」


リリー「マスター、私が水を操り、マスターの中の水分を吐き出させて昏倒させることが出来るとお忘れですか?」


真少年「ひぃ!」


リリー「マスター、私が抵抗するマスターにどの様な仕打ちを出来るかお忘れですか?」


真少年「・・・いえ」


リリー「では、参りましょう」


真少年「・・・はい」


リリー「会場は館に設営してあります」


真少年「・・・うん」


リリー「ふふ、こうして二人で歩いていると、デートみたいですね」


真少年「今、最もそぐわない台詞だよっ!!」







第75話 予告



その空間は、シンと静まり返りながらも、一度波打てば荒れ狂う場であることは明らかであった。


まるで空気が帯電したかのように、バチバチと唸り軋む


ロザリー「ツモ、タンヤオのみ、あっと、裏がバンバンバン、3丁乗ったわね、2本場」


ロザリーは、手なりの配牌から効率の良いアガリを目指す、しかし、牌効率を嘲笑うかのような豪腕が牌を倒し、他家の息を詰めさせる。






ロザリー「そんなオカルトありえないわ!」


ラナン「あるんだな、それが」クククク


瞳に炎を宿したラナンが空間を歪ませるが如く、山から牌を抉り取り、そのまま叩き付け晒す。


ラナン「でかいわよ、リーソク、ツモ、タンヤオ、サンアン、チュン、ドラは・・・くくっ、ぷはははっ!6発!」


プルメリア「・・・ふざけないで下さい」





気焔を吐く化け物に、水面に引きずり込む激流が包む


カトレア「ロン・・・ダイサンゲンです」


ラナン「カンツを1つ落としてだとっ?!」


カトレア「不要ですので・・・」


ラナン「掴ませたわねっ!」


カトレア「さぁ、どうでしょう」





次第にヒートアップする乙女達の激情がぶつかり、火花を迸らせる


プルメリア「?・・・逆?、何ですか?」


ラナン「逆モーションよ、気に入らないわ」


プルメリア「そうなのですか」


ラナン「山を開いて、仕込んであったら、こいつでブスリといくわよ」


ラナンのナイフが卓に突き立てられる


プルメリア「ええ、確かめて下さい、私もハッキリとして欲しいですわ」


ラナンはプルメリアの山を開き、じっと牌を眺める


プルメリア「どうですか」


ラナン「今、見てるわ」


プルメリア「・・・」


ラナン「・・・まぁ、いいや、みんな、続きよ」


プルメリア「どうなのですか、何か、おかしなとこはあったのですか?」


ラナン「うるさいわね、逆モーションは、それだけでイカサマを疑われても文句は言えないのよ」





満面の笑みを浮かべるロザリー


ロザリー「これは、おかしくて死にそうよ、また天和だわ」


プルメリア「・・・!!ふざけないで下さいっ!こんなチョボイチに引っ掛かって、点数払う馬鹿がどこにいるのっ!」


ロザリー「・・・これは、イカサマだから払えないって言うの」


プルメリア「当たり前ですっ」


ロザリー「5乙女に威勢の良い、プルメリアって奴がいるって聞いたんだけど、そいつが言うのね、イカサマだから払えないって・・・」


プルメリア「・・・上等ですわ、払ってやるわ、良かったですわね、じゃあ、それ持ってお帰りなさいな」


ロザリー「私は止めないわよ」


プルメリア「・・・よぉしっ、上等だ、来いっっ!!」





遠くを見つめる瞳のカトレアが言葉を紡ぐ


カトレア「貴女方は、朝昼夜付きの屋根のある生活が、当たり前と思ってらっしゃるのでしょう?」


カトレア「そんな保険を掛けた生活だから、これが誰の人生なのか、目の前の男が、自分の男なのかどうかも分からないのでは?」


カトレア「私は、死んだお袋とマスターにだけは、どれだけ迷惑を掛けても構わないのですよ・・・」





プルメリアの手捌きが光速を超えて輝き瞬く


プルメリア「ロン、リーチ、タンヤオのみ、裏も乗ってドラ12・・・」


ロザリー「ドラ爆?!」


カトレア「これがセレニウムのドラゴンロード・・・」





真少年を手に入れんとするカトレア、ラナン、ロザリー、プルメリアの願いが雌雄を決する!!


真少年「もがもが」


リリー「マスター、猿轡からヨダレが垂れてますよ?」フキフキ


真少年「もがもがもがもが、うごうご?」


リリー「駄目です、後手開脚椅子緊縛は解けません」


真少年「・・・もが」



乙女達の決着は如何に?!








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