第1巻 第76話 カジノデ
2日前、皆で来ていたカフェにて
楽 「は?カジノに?俺が?」
クロード 「ああ、凡矢理市の海の近くのホテルにビーハイブ御用達のギャングやヤクザ専用のカジノがある。明後日、そこにお嬢と行け」
楽 「何で俺が?」
クロード 「貴様はもう集英組の若頭でお嬢の本当の恋人だろう?
カジノはマフィア界の上流層との交流には必要不可欠だ。
一度、行って来い。」
楽 「はぁ………」
というわけで、2日後
凡矢理海岸ホテル内カジノ ホテル・ラフレシア
千棘 「ひっさびさに来たわねー。カジノなんて」
楽 「お前、ここに何度か来たことあんのか?」
千棘 「うん。パパに連れられてねぇ。」
千棘は赤の肩出しドレスに身を包んでパーティーらしく着飾って正装で来ていた
蒼也 「あ!お嬢、楽、こちらです!」
千棘 「あっ、蒼也くん!」
楽 「お前もしっかりスーツで決めてんなぁ。」
蒼也はいつものどこかの国特有の服装では無く、しっかりとスーツで正装を決めていた
蒼也 「俺は基本的にあの衣装が好きなんだ。一番思い出がある「あの国」の思いが詰まってるからね。」
千棘 「え?蒼也くんって、日本人でしょ?私みたいにハーフって訳でも無いし………」
蒼也 「ああ、お嬢それは………」
ハッ
蒼也は自分が昔いた国の話をしようとしたが、何か話したく無い事情があったのか、そこで口籠った
蒼也 「あ、いやいいんだ………俺の身の上話は。
それより楽はカジノは初めてなんだろう?
案内するよ。」
楽 「お…おう。」
ルーレット
千棘 「行けー!黒の22番来ーい!」
楽 「こいつ、ギャンブルだとこんな熱くなるんだ………」
カララララ………コロン
ディーラー 「赤の31番です。」
千棘 「ムッキィ〜〜、これで3界連続ハズレよ!何でこんなに当たらないの!?」
楽 「いや、36分の1なんだからそんな数字ばっかに掛けてたらそんなに当たる訳無いだろ………」
ポーカー
千棘 (ハッ、ヤバい………ブタのカードだ。
負ける………)
楽 (ババ抜きの時も思ったが、千棘ってホントにすぐに表情に出るよな………コレでポーカー勝てる訳ないだろ………)
蒼也 (ふー、楽の奴こういうギャングやマフィアが揃う場面では弱いと思ったけど、中々楽しんでるじゃん。良かった………)
? (あら、そこにいるのはもしやミスター・フタガミの弟さんの方じゃない?)
蒼也 「ええ、そうですが………!」
蒼也に話しかけて来たのは派手なドレスを来た長いピンクの髪の女性だった
蒼也 「あんた………レイナ・カラードか?」
レイナ 「あら、覚えててくれたのね。嬉しいわ。」
蒼也 「あんた………いいのか?こんな表舞台に出て来て。あんた聞いた話では前にいたマフィアをこっぴどい勝手な理由で脱退したらしいじゃないか。」
レイナ 「あら、いいのよ。私はあんな能無しの組織に要はない。もっと私にふさわしい組織を見つけたから。
それに私と戦った事があるあなたなら私の星獣の能力は知っているでしょう?
ピサロにかかれば、このカジノ内にいる人間全員を騙せるは。」
蒼也 「もっとふさわしい組織………?まさか!あんた………」
レイナ 「まあ、ここでこれ以上話す必要も無いわね。
今日は純粋にギャンブルを楽しみに来ただけよ。
では、御機嫌よう。」
蒼也 「……………」
楽、千棘、そして蒼也は、約1ヶ月後にこの女性と戦う事になる
第76話 完
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