第1巻 第80話 チクデン
楽 「九愛太陽(きゅうあいたいよう) レオン」
千棘 「三日月銀兎(みかづきぎんと) シルフ」
シュンッ シュンッ
レオン 「うわ〜〜、金星属性の星神か!厄介だよコレは………」
シルフ 「うろたえんじゃないわよレオン。
あたし達がやるしか無いんだから。」
エレキテル 「ホーオ、ソレが火向が言っていた太陽ヒョウと三日月ウサギか。
確かにちと厄介だが、今のワタシノボルトには敵わないネ!」
スッ
カシャンッ
エレキテルの星匣 「銃の札(ジュウノフダ)」
ヒュンッ
エレキテルの右腕に鹿の頭の口から銃口が出ているものが装備された
エレキテル 「ショック!」
ビリリッ
楽 「うわっ!」
千棘 「キャアッ!」
鹿の口の銃口から電撃が部屋中に7〜8本放たれた
楽 「何だよアレ?」
レオン 「アレが金星シカの能力だよ。」
楽 「金星シカ?」
レオン 「前に滋賀県で海王星イカと戦った時話したよね?
金星属性の星獣は機械や電気を操るって、
メガオンは機械の方、あいつは電気の方だよ。」
楽 「そんな星獣が………」
レオン 「でも、普通金星属性の星神の籠手の札や銃の札は一枚につき電撃1〜2本の筈なのに………あの星神からはあんな10本近い雷を一気に操れるほどの星の光を感じないのに!」
エレキテル 「それはこの蓄電器のお陰ネ!」
楽 「何?」
エレキテル 「ワタシノボルトは金星シカ、星の光の他に電気を食べれば食べる程強くなるネ!
私がここで「アレ」を探す任務に当てられたのは、他に電力を盗む目的もあったんだヨ!」
楽 「そんな事が………!」
メガオン 「私達、金星属性の星獣にとって電気や雷はエサになるからな………ここを狙ったのはそういう事か!」
千棘 「とにかく!離れてたらあの変な銃で撃たれるんなら、接近戦よ!」
ボウッ
千棘は星体技(せいたいぎ)で両手両足を強化して、エレキテルに向かって行った
エレキテル 「フン!私が遠距離しか出来ないと思ったかイ?」
カシャンッ
エレキテルの星匣 「籠手の札(コテノフダ)」
シュンッ
エレキテルの左手に鹿の頭の形をした二本の大きな角が生えた籠手が装備された
エレキテル 「フンッ!」
バチバチバチッ
千棘 「キャアッ!」
千棘は角に弾かれると感電して気を失ってしまった
楽 「千棘!」
エレキテル 「フフフ………」
第80話 完
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