2018-02-10 19:58:52 更新

楽 「あっ、千棘!?」


鶫 「お嬢、危険です!下がってて下さい!星獣に星神以外が挑んでも水星ウミヘビの時の様に………」


スッ


千棘は華からのプレゼント箱に入っていた2つの物を取り出した。


楽 「えっ!?」


鶫 「お嬢!?それは………」


蒼也 「!」


それは月の形をした錠剤と、まだ契約星獣が入っていないブランクの星匣だった


千棘 「私だって………」


楽 「え?アレって………」


蒼也 「お嬢!よろしいのですか?そんな貰った日に使うか決めてしまって!?」


千棘 「ありがとう蒼也君………でも私、もう覚悟は出来たから!」


ゴクンッ


千棘は星錠を飲んだ


千棘 「うっ!」


ピカーーー


千棘は楽が星錠を飲んだ時と同じ様に、銀色の光で輝き出した


蒼也 「お嬢!」


つぐみ 「あの光の属性は………やはり!」


? 「やっと私を表に出してくれる気になったのね。千棘」


千棘 「え?」


千棘は得体の知れない初めて聞く声と会話していた


千棘 「誰、あなた?」


? 「あなたは私の声を初めて聞くでしょうが、私はあなたの側にずっと居ましたよ。

やっと、名を教える時が来ました。」


千棘 「え!?」


? 「教えましょう。私の名はーーー」


キュイインッ


千棘を纏っていた光が纏まり、一つの形になって来た

銀色の小さい体に、長い耳が二本生えている



楽 「千棘、お前その星錠一体どこで………」


千棘 「三日月銀兎(みかづきぎんと) シルフ」


キュイインッーーッ


シルフ 「ふーー、やっと現世だわ。

ずっと待ってたのよ、千棘!」


千棘 「ええ、これからよろしくね。」


千棘の側には、銀色の光を纏った額に三日月のマークがあるウサギが立っていた。


千棘 「私は楽と一緒に新しい世界に行く。

だから、守られてばかりじゃなくて私も戦う!」


第41話 完


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