2019-06-09 16:30:05 更新

2017年10月26日(木) 15:00


弥柳宅


弥柳 「それじゃあ小野寺さん、

俺たちの大学祭のケーキ屋の最期の3つ目のメニュー、

チーズケーキの制作に取り掛かるよ!」


小咲 「はい!」



小咲は、今日も大学の講義後に蓮の家に、

自分達が大学祭で出すケーキの試作品とレシピ作りに来ていた。



小咲 「同時に、私の洋菓子レシピの3作目になる………頑張らなきゃ!」


弥柳 「じゃあ、さっそく調理に取り掛かるよ。」


小咲 「はい。」


弥柳 「まずは、ボウルにクリームチーズを入れて、

レンジで600w(ワット)で温める。」


小咲 「はい!」



トクトク………


ピリッ



小咲は、蓮に言われた通りにクリームチーズをボウルに入れて、ラップをした。



小咲 「次は、レンジで温めればいいんですよね?」


蓮 「そうだよ。」



スッ


クイッ



小咲は、ボウルに入れたクリームチーズをレンジに入れて、

メモリを600w(ワット)に設定した。



蓮 「時間は1分。」


小咲 「は、はい!」


クイッ



小咲は少し慌てて、時間のメモリを1分に設定した。



そして、1分後………。



蓮 「よーし、あったまったな。

次は、クリームチーズにラカントを入れて、

泡立て器で混ぜる!」


小咲 「はい!」


シュゴーー



蓮 「次、卵を割って入れて、泡立て器で混ぜる!」


小咲 「はい。」


シュゴーー


蓮 「それから、レモン汁とバニラエッセンスを入れて、泡立て器で混ぜる!」



そして………



蓮 「よーし、出来たね。

後は、好きな形に切って完成だよ。」


小咲 「ふーう、疲れたよーー。」



ホカホカ………



小咲が蓮の考えたレシピで作ったチーズケーキは、

黄色い甘そうな色をして、

香ばしいいい香りを放っていた。



蓮 「………なあ、小野寺さん。」


小咲 「はい?」


蓮 「あんた、よく頑張ったよな。」


小咲 「そ、そんな事ないですよ!

弥柳君が、丁寧に教えてくれるから出来ただけで………。」


蓮 「そんな事は無いよ。

今日だけじゃなくて、

あんたはこのたった数週間で、

自分のレシピとメニューを3種類も作り出して、

よく頑張ったよ。」


小咲 「そ、そうですかね………。」


カァァ………



小咲は少し照れて、顔を赤らめた。



蓮 「………まあでも、あんたがこの数週間でやったのは、

全部洋菓子の1番基本的な作り方なんだけどな。」


小咲 「えっ?そうなんですか?」


蓮 「ああ。

あんたはまだ、菓子作りを始めて半年だから、

まずは基本的なレシピから始めた方がいいと思ったんだ。

次は、このレシピをあんたなりにアレンジして応用の菓子を作ってみるってのもいいよ。」


小咲 「そっか………

ありがとうございます!

この2週間くらい、色んなお菓子の作り方を考えてくれて、本当にありがとうございました!」


小咲 (お菓子作りを教えてる時の弥柳君、

ホントに真剣だなぁ………。)


蓮 「俺の方こそ、

大学祭のケーキ屋に付き合ってくれてありがとな!

大学祭、頑張ろうな!」


小咲 「はい!」


第1巻 第237話 完







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