第1巻 第122話 アオカニ
水星ガニA 「タラタラ、タラタラ………」
バシュウッ
3匹の水星ガニ達は、両手のハサミから青いシャボン玉を放った
フヨフヨ
春 「何ですかアレ?青いシャボン玉です!」
御柳 「春ちゃん、小野寺さん、気を付けろ!」
小咲・春 「え!?」
御柳 「アレは水星の光を帯びたシャボン玉だ。
当たると水星の光の特性の、「浄化」作用で、体から星の光が抜けて、マトモに動けなくなっちまう!」
小咲 「そんな事が………」
春 「………水星の………光!?」
エレキテル 「ヨーク、知ってるネ!
シッカーシ、知ってるだけで防ぎ切れるカナ!?」
水星ガニB 「タラタラ タン!」
バシュウッ
左の水星ガニが右手のハサミを振ると、
10〜15個の青いシャボン玉が、御柳達の方向に飛んで来た。
小咲 「キャアッ!」
御柳 「くっ!」
スッ
カシャンッ
御柳の星匣 「盾の札(タテノフダ)」
バシュウッ
パン パン パンッ
御柳が「盾の札(タテノフダ)」を発動所に刺すと、像の顔を模した茶色い盾が彼の左手に装備され、水星ガニ達の泡を防いだ。
エレキテル 「ホウ。中々、防御力の高い、「盾の札(タテノフダ)」を持っているネ!」
御柳 「土星属性の防御力とスタミナは、
11属性でも1、2を争うからね。
さーて、次はこっちの番だ!」
スッ カシャンッ
御柳の星匣 「籠手の札(コテノフダ)」
スッ
御柳の右手には、像の鼻の様な銃が装備された。
御柳 「土星砲(ヴァースガン)!」
バシュウッ
御柳の籠手の札の鼻先(銃口)から、茶色い土星属性の星の光が発射された。
水星ガニB 「ダラァー!」
ドガーン!
それが命中した左側の水星ガニは、たちまち土星の光に自らの水星の光を吸われ小さくなり、星化した。
バオ 「バオー!」
バシュウッ
バオはその星の光のエネルギーを、鼻を伸ばして吸収した。
エレキテル 「ヤルネエ。しかし、これならドウダイ?」
スッ
エレキテルは、水星ガニを封印していた飼の札(カイノフダ)を再び振りかざした。
水星ガニA・C 「タラタラタラ」
ビュッ
残った2匹の水星ガニ達の鋏(ハサミ)から
今度は、水のレーザーの様なモノが御柳目掛けて放たれた
ズバァッ!
御柳 「うっ!」
ボタボタ
バオ 「蓮!」
御柳は片方の水鉄砲に左肩を貫かれ、
片膝を落として、左手に持っていた盾も、
地面に置いてしまった。
エレキテル 「油断したネ。ミーの契約星獣が相手じゃないからって、楽勝だと思ってたカ?」
御柳 「くっ!………」
小咲 「御柳くん………」
第122話 完
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