第1巻 第91話 コンラン
講義が始まってから数10分後
楽 「ふーう。……………なあ冬吾、大学の講義って自由すぎるよな。寝てる奴もザラにいるし、サボったり急行したりしてる奴も5分の1はいるし。」
冬吾 「まあ本来、大学の講義自体がそういうものだしね。時間割に講義を入れる事自体が自由選択だし、それも前期と後期それぞ15限ずつの2/3の10時間受講すれば単位が貰える。」
楽 「ホントに楽なもんだよな………。」
ハハハ………
コンッ……………コンッ……………
楽 「ん?」
楽と冬吾は何かを叩く音を耳にした
楽 「何だアレ?」
コンッ……………コンッ
楽と冬吾が目をやった先には学生の1人が教室の壁に頭を打ち続けていた
冬吾 「……………なあ楽、あの人以外も何だかこの教室の人達皆んなおかしくないか?」
楽 「そういえば……………」
スタスタ………スタスタ………
バッ バッ バッ
楽と冬吾が教室の各所に目をやると、ある生徒は一つの道を何度も何度も行ったり来たりしていた
また別の生徒は、寝たり起きたりを繰り返していた
楽 「一体、どーいう事何だコレ………」
同時刻 異変の起こっている楽と冬吾のいる55号館から少し離れた38号館
? 「フフフ………大分鱗粉による混乱が進んだわね。これから出て来るでしょう。」
第91話 完
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