2018-03-15 10:21:49 更新

講義が始まってから数10分後


楽 「ふーう。……………なあ冬吾、大学の講義って自由すぎるよな。寝てる奴もザラにいるし、サボったり急行したりしてる奴も5分の1はいるし。」


冬吾 「まあ本来、大学の講義自体がそういうものだしね。時間割に講義を入れる事自体が自由選択だし、それも前期と後期それぞ15限ずつの2/3の10時間受講すれば単位が貰える。」


楽 「ホントに楽なもんだよな………。」


ハハハ………


コンッ……………コンッ……………


楽 「ん?」


楽と冬吾は何かを叩く音を耳にした


楽 「何だアレ?」


コンッ……………コンッ


楽と冬吾が目をやった先には学生の1人が教室の壁に頭を打ち続けていた


冬吾 「……………なあ楽、あの人以外も何だかこの教室の人達皆んなおかしくないか?」


楽 「そういえば……………」


スタスタ………スタスタ………

バッ バッ バッ


楽と冬吾が教室の各所に目をやると、ある生徒は一つの道を何度も何度も行ったり来たりしていた

また別の生徒は、寝たり起きたりを繰り返していた


楽 「一体、どーいう事何だコレ………」




同時刻 異変の起こっている楽と冬吾のいる55号館から少し離れた38号館


? 「フフフ………大分鱗粉による混乱が進んだわね。これから出て来るでしょう。」


第91話 完


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