2019-03-24 06:14:22 更新

2017年10月3日(火) PM:22:00


守山 黒百合旅館(もりやまくろゆりりょかん)


2階 201号室 楽・千棘の部屋


千棘 「楽ーー!もう10時だし、そろそろ寝よーよー。」


楽 「ああ、そうだな。

おやすみ千棘。」


カチッ


楽は部屋の電気を消して、楽と千棘は和風の布団に入った。


楽 (色々あった日だったな………)


千棘 「うーん………」


ブルブル……… カタカタ………


楽 「!千棘!」


千棘 「ううう………」


楽 「そっか、お前暗いところ苦手だったよな。

大丈夫か?」


千棘 「ううぅ〜〜………、この部屋結構狭いし、怖いよぉ〜〜(泣)」


楽 「………分かったよ。」


スッ


千棘 「え?」


楽は自分の布団を半分開けて、掛け布団(かけぶとん)を上に上げた。


楽 「一緒に寝ようぜ。

俺にしがみついてたら、平気なんだろ?」


千棘 「で…でも………私達、男と女だし………」


楽 「俺たちは、恋人同士だろ?

さっきも言ったが、お前は俺の女だ。

一緒に寝るくらい、幾らでもいいぜ。」


千棘 「ありがと………楽。」


ガバッ


千棘は楽の布団に入って、一緒に寝た。


千棘 「うーん………やっぱり、引っ付いてると震えがとまるわ。」


楽 「そっか、そりゃ良かったな。

だか………」


ギュウウ………


千棘は楽に、思いっ切り抱きつきながら寝ていた。


楽 「お前、くっつき過ぎだって!」


楽 (背中に千棘の胸が当たって、スゲー温ったかい………)


千棘 「しょうがないでしょ!あんたにくっついてると、不思議と大丈夫になるんだもん………」


楽 「えっ………」


楽は千棘の言葉で、高校2年の修学旅行で千棘が自分の部屋に来た時、

雷が苦手な筈の彼女が安眠していたのを思い出していた。


楽 (そうか………好きな男のそばなら………

コイツも俺の事………)


だきっ


千棘 「えっ?」


楽は千棘の方に寝る向きを変えて、千棘を抱きしめた。


楽 「そうだよな。

俺たちは恋人同士なんだから、これくらい当たり前だ。

俺も、千棘を抱きしめてると、

スッゲー気持ちいいぞ。」


千棘 「楽………」


楽と千棘は恋人同士でお互いを抱きしめ合い、

幸せそうに眠りに落ちました。


楽と千棘の半年記念日まで、あと3日(みっか)


第1巻 第154話 完


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