2018-12-09 20:02:02 更新

学生A 「アレ?体調が悪かったのが、急に収まって来たぞ?」


学生B 「ん?何で俺って、さっきまであんな憂鬱な気分になってたんだ?」


冬吾が木星ミミズを倒して、身体や精神が不安定になっていた食堂内の凡矢理大の学生達は、元に戻りつつあった


楽 「良かったぁ………皆んな元に戻ってく。」


冬吾 「木星ミミズがいなくなって、「快楽」の感情を奪われるのが収まったからな。」


楽 「ところで冬吾、どういう事なんだ?

お前も星神って事は………

俺らみたいなヤクザやギャングの人間だったのか?

でも、だとしたら何で今までお前から星の光を感じなかったんだ?

俺と始めて出会った時から既に星神だったのか?」


冬吾 「ああ、それはな………」


? 「まさかこんなに簡単にあの子達がやられちゃうとはねぇ。」


楽・冬吾 「!?」


楽と冬吾が会話してる中、冬吾と同じく、

楽が以前に聞いた事のある女性の声がした。


ジュウウッ


楽 「!何だ?また緑色の光が!」


倒した筈の木星ミミズの星の光のエネルギーが再び現れ、食堂の上の階に集まって行った


? 「でも、この子達をここで完全に星化はさせないよ。」


シュウウンッ


上の階に集まって行った木星の星の光は、

上の階に現れた人影の持っていた星札に吸い込まれて行った。


レイナ 「木星ワーム30匹、回収完了♪」


楽 「あ、お前は!」


上の階にいたのはレイナだった。


楽 「この前のオバさん!」


冬吾 「前に楽と戦ったパピヨンコクーンのオバさんじゃねーか。」


レイナ 「誰がオバさんよ!

全く、相変わらず失礼な坊やねぇ………」


楽 「あの星獣は、お前の仕業だったのか?」


レイナ 「まあ、そんなトコよ。

今日はあの双神家の子もいないから、アンタを倒せると思ったんだけどねぇ………

とんだ邪魔が入ったわ。

まあ、木星ワーム達は「飼の札(カイノフダ)」に封印し直せたから、今日はこれで引き上げてあげるわ。」


スッ カシャンッ


レイナは星匣に星札を刺した


「獣の札(ケモノノフダ)」


ブォンッ


ピサロ 「あっりゃー!?

ワームちゃん達は負けちゃったんだーー?」


レイナの左上に、木星ワームと同じく緑色の木星の光を纏ったレイナの契約星獣、

木星モルフォンのピサロが現れた


レイナ 「あのメガネの坊やの加勢が予想外だったからねぇ。

退散するわよ、ピサロ!」


タッ


レイナはピサロの上に飛び乗った


レイナ 「じゃーねー!坊や達!」


ヒュンッ


レイナとピサロはそのまま食堂の出口から外に飛んで行った


楽 「あっ、待て!」


冬吾 「ほっとけよ楽」


楽 「だ…だけどよぉ………」


冬吾 「向こうから退いてくれるんだ。

それに、俺はもう終の札(ツイノフダ)を使っちまったし、あの女も木星属性なんだろ?

お前と相性の悪い。」


楽 「……分かったよ………」


冬吾 「それと、俺が何者なのか、

詳しく説明してやるよ。

蛍が戻って来る前にな。」



そうして楽達は、蛍が戻って来る前に食堂を出て、外の噴水の近くに場所を変えた


第117話 完



このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください