第1巻 第234話 キリオデ
2017年10月25日(水) 12:00
イオンモールキリオ 凡矢理店
レストラン
千棘 「このハンバーグステーキ、
おかわり下さーい!」
ガッガッ
店員A 「はーい。」
楽 「お前ホント、よく食うよなぁ………。」
千棘 「だって、ここのハンバーグステーキ、美味しーんだもん♪」
楽 「まあ、良いけど………。」
ゲームセンター
ウィーン ガシャンッ
千棘 「やったーー!
ついにクレーンゲームで一つ、ヌイグルミを取れたーー!」
楽 「やったな千棘!
あま、俺の勝ちだけどな。」
ドサッ
楽は、千棘が1つ取った時にはすでに5〜6個のヌイグルミを取っていた。
千棘 「むむむ………
あんたやっぱり、こういうの得意ね。
あ!そうだわ、次はパンチングマシーンで勝負ってのはどう?」
楽 「しねーよ!
星体技(せいたいぎ)まで使えるようになったお前に俺が勝てるわけねーし、
お前は自分のバイト先があるキリオのゲーセンでも、
マシーンを壊す気か!」
映画館
千棘 「ぐぅ〜〜、ぐぅ〜〜。」
ムニャムニャ
楽 「やっぱり寝たか。
こいつ、昔から興味があまり無い映画観ると、すぐコレだよ………。」
スタスタ………
千棘 「うーん、まだちょっと眠い………。」
楽 「お前、ホントにすぐに映画館で寝るよな………。」
パクッ モグモグ………
映画館を出た楽と千棘は、
クレープを食べながらキリオの道を歩いていた。
千棘 「ふふっ、でもこういうデートもなんか、久々で良いよね。」
楽 「え?」
千棘 「ほら私たち、ホントの恋人になってから、「恋人らしさ」があるデートばっかしてきたでしょ?
それも良いけど………
なんだか私たち、気取り過ぎだったのかも、
あんたといる時はやっぱり、
こうやって2人の好きなところ行ったり、
2人でバカやったり………
そういうのが1番私は楽しいわ。」
楽 「………ああ、そうだな。
俺は恋人らしいデートも、
お前とバカやってるデートも、
両方楽しいけどな。」
第1巻 第234話 完
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