第1巻 第61話 ヘンドウ
楽 「スーースーー」
パチッ
楽 「ムニャ?」
楽が目を覚ますと、外はもう夜で皆んな寝ていた
スースー グーグー………
楽 「……………ああそうか、皆んなで宴会やって酒飲んでたんだ。
そのまま寝ちゃってたんだな。」
ムニャ
千棘 「うー………ん………」
楽 「!お、千棘。お前起きてたのか。
皆んな随分酔いつぶれたな〜〜」
千棘 「ねぇダーリン、あんた私のホントの彼氏よね?」
楽 「は!?何だよいきなり、そんなん今更………」
千棘 「………じゃあ、何で皆んなを連れてくるの?」
楽 「は?」
千棘 「あんた私の恋人でしょぉ?なら、なら……………何で小咲ちゃん達まで呼ぶのよバカァ!」
ムキーー
楽 「え?どうしたんだよ千棘?そんないきな………!」
楽は千棘の顔が真っ赤なのに気付いた
楽 「…………え?お前まさか…………酔ったのか?」
千棘 「えへへ………えへへへへ……………」
楽 「そっか、幾らお酒に昔より強くなったからって、こんだけ飲んだらまた高校1,2年の正月の時みたいに………」
楽 「ハッ!てことはまさか他のみんなも?」
楽は辺りを見回した
集 「楽、起きたか」
楽 「あ!集、大変なんだよ。実は皆んなが………」
集 「分かっている。俺のミスだ。
皆んながこんだけ酒を呑めばこうなる事を見落としていた………ここはおれがなんとか………」
橘 「んなもん………あんたにできよっとかぁ!」
バシーン
集 「うぐぁ〜〜〜!」
集は万里花のビンタで吹き飛ばされてしまった
楽 「わわっ、集?」
橘 「らっくん………邪魔者の舞子さんはいなくなりよったばい……」
楽 「た…橘?」
橘 「らっくん……らっくん……何でウチは友達やけん?」
楽 「ウチはらっくんが大好きやけん………何でちとげしゃんと?ウチじゃダメばい?
ウチは髪は短いけどちとげしゃんより全然女の子らしいけん!
ウチと結婚してくれろ〜〜」
楽 「落ち着けって橘………お前は今酒が入ってて………」
橘 「愛羊天皇(あいようてんのう) レム」
レム 「うーん、万里花もう夜なのに呼び出さないでよ………」
楽 「あ! レム、いいところに。
橘を何とかしてくれよ。そいつ酔っちまって………」
レム 「ムニャムニャ………えへへ……えへへ」
楽 「? レム?お前も何かいつもと雰囲気違う………」
レオン 「これはマズイよ楽!」
楽 「あっ!レオン?」
レオン 「どうやら………万里花姉(ねえ)だけじゃなくて レムまで酔ってるみたいだよ。」
楽 「は?星獣って酔うのか?」
レオン 「人間の食べ物は口にしないけど、契約星獣は星神と感情が繋がってるから、星神が酔ったら当然、契約星獣も酔うんだよ!」
楽 「なにぃ〜〜!?」
レオン 「気を付けて楽! 天皇ヒツジのレムは治癒以外にも相手を眠らせる能力もあるから、楽が レムにねむらされたら、後は万里花ねえに好きにされちゃうよ!」
楽 「ええ〜〜!?」
橘 「らっくん………らっくん………」
楽 「くっ!」
カシャンッ
楽の星匣 「籠手の札(コテノフダ)」
楽 「紅炎(プロミネンス)!」
ボウッ
万里花・ レム 「うわっ!」
タタッ
楽 「やべーぞ………鶫もいるし、千棘だって今はシルフがいる………このままじゃあ………」
第61話 完
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