第1巻 第199話 キョーコ
2017年10月17日(火) PM:15:00
中央大学 23号館
集 「それじゃあ、舞子先生の1日講義を始めまーす!」
るり 「………何、その自分を先生とか言うテンション。」
集 「やだなぁ、るりちゃん〜〜。
何事も、入るならまずは形からって言うじゃ無い?」
るり 「全く………私達の大学祭の出し物の1日教室の準備の為に、空き教室を1つ借りれたのは良いけど、
準備要因が2人だけというのは……………
まあ、私とあなたで始めた出し物だから、
仕方が無いのだけどね。」
そして、集の1日講義は始まり………
集 「………で、あるからして〜〜、
ここの問題はこう解いて………。」
るり 「……………。」
集 「ん?どーしたの、るりちゃん?
俺の方ばっかり見て、
ちゃんと問題を解かなきゃ。」
るり 「………いや、あなたが実際に勉強を教えてるとこを初めて見たけど、
なんだか、随分生き生きしてる様に見えるわね。」
集 「アハハ………。
そりゃそうかもね。
俺、勉強を教えてると、なんだか思い出すんだ。
キョーコ先生の事を。」
るり 「キョーコ先生の事を?」
集 「うん。
生徒に何かを教えてると、思うんだ。
キョーコ先生も授業中は、こんな気持ちだったのかなぁ、って。」
るり 「……………集くん、
あなた、今だにキョーコ先生の事が好きなの?」
集 「いや、あの人は今では憧れって感じだしね。
今、俺がホントに好きなのは、るりちゃんだけだよ♪」
るり 「あなたほど、その言葉を言っても信憑性が無い人はいないけど……………。
でも、あなたがそれならいいわ。
これからもよろしくね。」
集の昔の気持ちと今の気持ちをるりが確認して、集とるりの大学祭の出し物の1日講義の準備は終わりました。
第1巻 第199話 完
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